JP3364772B2 - ハロゲン化銀写真感光材料処理用固体処理剤包装体及びハロゲン化銀写真感光材料処理用固体処理剤供給装置 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料処理用固体処理剤包装体及びハロゲン化銀写真感光材料処理用固体処理剤供給装置

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JP3364772B2 JP11428394A JP11428394A JP3364772B2 JP 3364772 B2 JP3364772 B2 JP 3364772B2 JP 11428394 A JP11428394 A JP 11428394A JP 11428394 A JP11428394 A JP 11428394A JP 3364772 B2 JP3364772 B2 JP 3364772B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、取扱い性及び作業性
の改善がはかられ、しかもケミカルの安定性が向上し、
更に自動現像機における投入安定性の向上したハロゲン
化銀写真感光材料用固体処理剤包装体及びハロゲン化銀
写真感光材料処理用固体処理剤供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料(以下、感光
材料ないし写真材料と称することもある)は、露光後、
現像、脱銀、洗浄、安定化等の工程により処理される。
現像には、黒白現像液、カラー現像液、脱銀処理には漂
白液、漂白定着液、定着液、洗浄には水道水またはイオ
ン交換水、安定化処理には安定液がそれぞれ使用され
る。これら各処理工程を行うための処理機能を有する液
体のことを処理液という。
【0003】このような処理は通常ハロゲン化銀写真感
光材料用自動現像機(以下、自動現像機と称することも
ある)で、上記の処理液を収納した処理槽間を順次搬送
させることによって行われる。ここで自動現像機と言う
場合、現像部、脱銀部、洗浄又は安定化部及び乾燥部を
有し、順次自動的に写真感光材料を搬送させる手段を有
する現像機のことを一般的にさす。
【0004】さて、このような自動現像機で処理する場
合、処理槽内の処理液の活性度を一定に保つために処理
液を補充する方式が一般に広く採られている。具体的に
は、補充用タンクから、補充液を適時処理槽内に供給し
つつ処理作業を行うようにしている。この場合、補充用
タンクに貯溜される補充液自体は別の場所で作製され、
必要に応じて補充用タンク内に補充されるのが普通であ
るが、その作製に当っては、従来から次のような手作業
的な方法が採られている。
【0005】即ち、ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤
(以下、写真処理剤と称することもある)は使用にあた
って、一定量の水に手作業で溶解することにより調液さ
れ、一定量に希釈して用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】また、写真処理剤には
次のような欠点もある。即ち、ケミカルが非常に不安定
であることである。例えばカラーペーパー用発色現像補
充液を例にすると、カラーペーパー用発色現像補充液を
作成する際、ある一定量の水を補充タンクに入れた後、
保恒剤含有濃縮キットAを入れて撹拌し、次に発色現像
主薬含有濃縮キットBを入れて撹拌し、ついでアルカリ
剤含有濃縮キットCを入れて撹拌し、最後に水を加えて
ある一定量に仕上げる。その際、いくつかの問題が発生
し易くなる。例えば、撹拌が不十分であったり、はじめ
の水を入れ忘れたりした場合に、発色現像主薬の結晶が
析出しやすくなり、それがベローズポンプにたまって補
充されずに、写真性能が不安定になったり、べローズポ
ンプが破損したりする。また、濃縮キットは製造後直ち
に使用される由ではなく製造後1年経過して使用される
こともあり、場合によっては発色現像主薬や保恒剤が酸
化され性能が不安定になったりする。
【0007】また、前記写真処理剤としては、一般的に
液体状で市販されているが、この液体状写真処理剤は、
多量の水を内包し、輸送されるため、重量、容量におい
て、非常に不経済的になるばかりか、そのユーザーの保
管に際しても、大きな保管スペースが必要になったり、
取り扱い時に重量によるユーザー側の負荷が大きく問題
であった。
【0008】上記問題に対し、特開平4−213454
号、同5−119454号、同5−188533号等の
各公報に開示の見られるように、固体処理剤の利用が検
討され、さらに手作業による溶解作業がなくなり、写真
性能が安定な処理システムが検討され、さらに手作業に
よる溶解作業がなくなり、写真性能が安定な処理システ
ムが検討されている。
【0009】ところで、複数個の固体処理剤を収納した
収納容器を、固体処理剤供給装置に装填して、この固体
処理剤供給装置の作動で固体処理剤の投入するが、例え
ば錠剤の固体処理剤を円筒に内に重ねて整列させて収納
して置き、最下位の固体処理剤から順次供給口に移動し
て処理槽へ供給するものがある。
【0010】このような補充方式では、最下位の固体処
理剤から順次供給口へ移動させているが、固体処理剤
は、含有する感光材料の処理に必要な成分の影響により
輸送時や保管時での極端な保存条件や、又は使用状態で
の処理槽側からの熱や湿度の影響で膨張することがわか
り、この膨張により、搬送不良を起したり、周囲の部材
に固体処理剤が付着したりして供給不良が生じることが
あり、この膨張分を見込んで余裕をもたせて、規制して
整列させる必要があることがわかった。
【0011】しかしながら、膨張分を見込んで規制して
整列させると、重力落下方式による固体処理剤の供給で
は、重ねて整列して収納した最下位の固体処理剤を移動
するときに、固体処理剤の整列が崩れることがあり、搬
送不良を起したり、固体処理剤が壊れることがある。即
ち、図17の収納容器または固体処理剤供給装置100
の比較例に示すように、固体処理剤Jの整列が崩れる。
【0012】また、自動現像機のメンテナンス時には、
固体処理剤供給装置に装填した複数個の固体処理剤を収
納した収納容器が移動し、メンテナンス作業を行なうこ
とがあり、このときにも固体処理剤の整列が崩れること
があり、同様に搬送不良を起したり、固体処理剤が壊れ
ることがある。
【0013】この発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、固体処理剤の整列が崩れることを規制し、搬送不良
を起したり、固体処理剤が壊れることが防止され、さら
に固体処理剤同士がその接触面積が大きいため、熱や湿
度の影響による変質が引き起こす付着・接合といった現
象を防止することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、収納容器に固体処理剤を複
数個整列して収納できる複数の格納室を有し、 前記固体
処理剤は、実質投影面積を最小とする互いに垂直な3投
影方向から投影される図を、それぞれ対称面として持つ
ハロゲン化銀写真感光材料処理用の固体処理剤であり、
かつ、前記対称面の少なくとも1面は他の2面とそれぞ
れ異なる実質対称面面積を持ち、前記収納容器には、
記固体処理剤の前記実質対称面面積が最小となる対称面
と水平な方向の自由度を規制して、前記固体処理剤を前
記複数の格納室間を流通不可能とし、かつ前記複数の格
納室から前記固体処理剤をそれぞれ整列して排出可能と
する規制部材を設けたことを特徴としている。
【0015】この発明で言う実質投影面積とは、投影図
の最外周に囲まれた部分の面積のことを言い、例えば固
体処理剤に孔が存在する場合での投影図における孔は面
積として差し引かれることはないものとする。同様に、
この発明で言う実質対称面面積とは、対称面の最外周に
囲まれた部分の面積のことを言い、固体処理剤に孔が存
在する場合での対称面における孔は面積として差し引か
れることはないものとする。
【0016】請求項2記載の発明のハロゲン化銀写真感
光材料処理用固体処理剤包装体は、前記実質対称面面積
が最小となる対称面と水平な方向の自由度が、1.05
〜1.5であることを特徴としている。
【0017】この発明で言う自由度とは、固体処理剤の
特定方向の長さLに対してその長さ方向に固体処理剤が
移動可能な範囲における、該方向での固体処理剤のとり
得る最も離れた点の距離Dの比率D/Lとする。
【0018】請求項3記載の発明のハロゲン化銀写真感
光材料処理用固体処理剤包装体は、前記固体処理剤が、
前記実質対称面面積が最小となる対称面を固体処理剤成
形時の圧縮方向と水平に持つことを特徴としている。
【0019】請求項4記載の発明のハロゲン化銀写真感
光材料処理用固体処理剤包装体は、前記固体処理剤が、
円または正多角形の形状をなす前記対称面を圧縮方向と
垂直に持つことを特徴としている。
【0020】請求項5記載の発明のハロゲン化銀写真感
光材料処理用固体処理剤包装体は、前記固体処理剤が、
円の形状をなす前記対称面を圧縮方向と垂直に持ち、か
つ前記円の直径Rと圧縮方向における最大の長さHとの
比率R/Hが1.5〜7.0であることを特徴としてい
る。
【0021】請求項6記載の発明は、固体処理剤供給装
置に固体処理剤を複数個整列して収納できる複数の格納
室を有し、 前記固体処理剤は、実質投影面積を最小とす
る互いに垂直な3投影方向から投影される図を、それぞ
れ対称面として持つハロゲン化銀写真感光材料処理用の
固体処理剤であり、かつ、前記対称面の少なくとも1面
は他の2面とそれぞれ異なる実質対称面面積を持ち、
記固体処理剤供給装置には、前記固体処理剤の前記実質
対称面面積が最小となる対称面と水平な方向の自由度を
規制して、前記固体処理剤を前記複数の格納室間を流通
不可能とし、かつ前記複数の格納室から前記固体処理剤
をそれぞれ整列して排出可能とする規制部材を設けたこ
とを特徴としている。
【0022】請求項7記載の発明のハロゲン化銀写真感
光材料処理用固体処理剤供給装置は、前記実質対称面面
積が最小となる対称面と水平な方向の自由度が、1.0
5〜1.5であることを特徴としている。
【0023】請求項8記載の発明のハロゲン化銀写真感
光材料処理用固体処理剤供給装置は、前記固体処理剤
が、前記実質対称面面積が最小となる対称面を固体処理
剤成形時の圧縮方向と水平に持つことを特徴としてい
る。
【0024】請求項9記載の発明のハロゲン化銀写真感
光材料処理用固体処理剤供給装置は、前記固体処理剤
が、円または正多角形の形状をなす前記対称面を圧縮方
向と垂直に持つことを特徴としている。
【0025】請求項10記載の発明のハロゲン化銀写真
感光材料処理用固体処理剤供給装置は、前記固体処理剤
が、円の形状をなす前記対称面を圧縮方向と垂直に持
ち、かつ前記円の直径(R)と圧縮方向における最大の
長さ(H)との比率R/Hが1.5〜6.0であること
を特徴としている。
【0026】
【作用】請求項1及び請求項6記載の発明では、固体処
理剤の実質対称面面積が最小となる対称面と水平な方向
の自由度を規制する規制部材を設けており、固体処理剤
の整列が崩れることが規制され、搬送不良を起したり、
固体処理剤が壊れることが防止される。
【0027】請求項2及び請求項7記載の発明では、実
質対称面面積が最小となる対称面と水平な方向の自由度
が、1.05〜1.5であり、固体処理剤の整列が崩れ
ることが規制され、搬送不良を起したり、固体処理剤が
壊れることが防止される。即ち、自由度が、1.05以
上であると、固体処理剤が輸送時、保管時又は使用時に
おける処理槽側からの熱や湿度の影響で膨張した場合で
あっても、詰まりを起こしたり、規制部材とこすれあっ
ても、規制部材に固体処理剤が付着することなく、ま
た、自由度が、1.5以下であると、固体処理剤の整列
が崩れることが好ましく防止でき、良好となる。
【0028】請求項3及び請求項8記載の発明では、固
体処理剤が、実質対称面面積が最小となる対称面を固体
処理剤成形時の圧縮方向と水平に持つため、固体処理剤
の移動が円滑であり、また、固体処理剤の破壊をも軽減
できる。
【0029】請求項4及び請求項9記載の発明は、固体
処理剤が、円柱または正多角形柱の形状であり、固体処
理剤の移動が円滑となり、整列保存時に固体処理剤同士
が付着することも軽減される。
【0030】請求項5及び請求項10記載の発明では、
固体処理剤が、円筒の形状であり、円の直径Rと圧縮方
向における最大の長さHとの比率R/Hが1.5〜6.
0であり、固体処理剤の移動が円滑であり、固体処理剤
同士の付着も軽減され、しかも、固体処理剤のワレ、カ
ケの発生も軽減される。円の直径Rと圧縮方向における
最大の長さHとの比率R/Hが1.5以上であれば、固
体処理剤同士の付着を大幅に軽減でき、比率R/Hが
6.0以下であれば固体処理剤の整列が崩れることが軽
減でき、更にはワレ、カケの発生も軽減でき、好まし
い。
【0031】また、この発明は前記包装体を自動現像機
等にセットして用いる場合でも、単体で供給装置として
用いる場合でもいずれの場合でも適用可能である。
【0032】
【実施例】次に、この発明を適用できる感光材料処理装
置の一例を図面に基づいて説明する。図1は自動現像機
Aと写真焼付機Bとを一体的に構成した感光材料処理装
置の概略構成図、図2は感光材料処理装置の斜視図であ
る。
【0033】図において、写真焼付装置Bの左下部に
は、未露光のハロゲン化銀写真感光材料である印画紙を
ロール状に収納したマガジンMがセットされる。マガジ
ンから引き出された印画紙は、送りローラR1及びカッ
ター部Cを介して所定のサイズに切断され、シート状印
画紙となる。このシート状印画紙は、べルト搬送手段B
eによって搬送され、露光部Eにおいて原画Oの画像が
光学系1により露光される。露光されたシート状印画紙
はさらに複数対の送りローラR2,R3,R4により搬
送され、自動現像機A内に導入される。自動現像機Aで
は、シート状印画紙は、処理槽1である夫々発色現像槽
1A、漂白定着槽1B、安定槽1C,1D,1E内(実
質的に3槽構成の)をローラ搬送手段1Fにより順次搬
送され、それぞれ、発色現像処理、漂白定着処理、安定
化処理がなされる。前記各処理がなされたシート状印画
紙は、乾燥部5において乾燥されて自動現像機Aの外部
に排出される。
【0034】なお、図中の一点鎖線は、ハロゲン化銀写
真感光材料の搬送経路を示す。また、実施例において
は、ハロゲン化銀写真感光材料はカットされた状態で自
動現像機A内に導かれるものであるが、帯状で自動現像
機A内に導かれるものであってもよい。その場合、自動
現像機Aと写真焼付機Bとの間に、感光材料を一時的に
滞留させるアキュムレータを設けると処理効率が上が
る。また、この発明に係る自動現像機Aは、写真焼付機
Bと一体的に構成しても、自動現像機A単体だけでもよ
いことは言うまでもない。また、この発明に係る自動現
像機Aによって処理されるハロゲン化銀写真感光材料
は、露光済の印画紙に限られるものではなく、露光済の
ネガフィルム等でもよいことは言うもでもない。また、
この発明の説明として、発色現像槽、漂白定着槽、安定
槽を有する実質的に3槽構成の自現機について行うが、
これに限られるものではなく、発色現像槽、漂白槽、定
者槽、安定槽を有する実質的に4槽構成の自動現像機で
あってもこの発明は適用できるものである。
【0035】また、この実施例では、収納容器33を収
容部34にセットして用いているが、セットすることの
ない供給装置本体においても本発明が適用できることは
言うまでもない。
【0036】また、この実施例では、直接処理槽に固体
処理剤Jを供給しているが、補充タンク、処理液作製装
置にて同様の供給を行なう装置、収納容器においてもこ
の発明が適用できることは言うまでもない。
【0037】自動現像機Aには、固体処理剤供給装置3
A,3B,3Eが備えられ、この固体処理剤供給装置3
A,3B,3Eは固体処理剤を、発色現像槽1A、漂白
定着槽1B、安定槽1C.1D,1Eの各処理槽1へ補
充する装置である。さらに、補水装置60は処理槽1に
水を補給する装置で補水ポンプ66および補水容器65
が含まれる。また、廃液収集管55は処理槽1よりオー
バーフローした廃液を廃液容器50に導く収集管であ
る。また、廃液容器50は1つ設けられ、すべての廃液
が廃液収集管55により集められて貯蔵できるようにな
っている。
【0038】図3は図2の自動現像機AのIII-III線に
沿う断面における処理槽である発色現像槽1Aの固体処
理剤供給装置3Aの断面図である。なお、漂白定着槽1
B、安定槽1C,1D,1Eにおいては、発色現像槽1
Aと同じ構成となるので、以下、処理槽1として説明す
る場合は、発色現像槽1A、漂自定着槽1B、安定槽1
C,1D,1Eいずれも指すこととする。なお、図に
は、構成をわかりやすくするために、感光材料を搬送す
る搬送手段等は省略してある。また、この実施例におい
ては、固体処理剤として錠剤を用いた場合について説明
する。
【0039】感光材料を処理する処理槽1は、固体処理
剤Jを溶解させる溶解部2を有し、この溶解部2に固体
処理剤Jを供給する。溶解部2は、処理槽1を形成する
仕切り壁の外側に一体的に設けられ、固体処理剤Jを供
給する恒温漕20を有する。これら処理槽1と恒温槽2
0とは連通窓21が形成された仕切り壁21Aにより仕
切られており、処理液は流通できるようになっている。
そして、恒温槽20の上方には固体処理剤Jを受容する
囲い25を設けたので、固体処理剤Jは固形のまま処理
槽1に移動することがない。なお、囲い25は処理液の
通過は可能であるが、固体処理剤Jは溶け終わるまで通
過できない網状またはフイルター状としてある。
【0040】筒状のフイルター22は、恒温槽20に交
換可能に設けられ、処理液中の不溶物、例えば紙くず等
を除去する機能を果たす。このフイルター22の中は、
恒温槽20の下方壁を貫通して設けられた循環パイプ2
3を介して循環ポンプ24の吸引側に連通している。循
環ポンプ24の吐出側に連通した循環パイプ23の他端
は処理槽1の下方壁を貫通し、この処理槽1に連通して
いる。このような構成により、循環ポンプ24が作動す
ると処理液は恒温槽20から吸い込まれ、処理槽1に吐
出されて、処理液は処理槽1内の処理液と混じり合い、
再び恒温槽20ヘと入る循環を繰り返すことになる。ま
た、処理液の循環方向は、図3に示した方向に限られる
必要はなく、逆方向であってもよい。
【0041】廃液管11は、処理槽1内の処理液をオー
バーフローさせるためのものであり、液面レベルを一定
に保つとともに、他の処理槽から感光材料に付着して持
ち込まれる成分や、感光材料から浸み出す成分が貯留
し、増加することを防ぐのに役立っ。廃液は、図1に示
す廃液収集管55により集められ廃液容器50に貯蔵さ
れる。
【0042】棒状のヒータ26は、恒温槽20内の処理
液中に浸漬するよう配設され、このヒータ26は、恒温
槽20および処理槽1内の処理液を加温するものであ
り、換言すると処理槽1内の処理液を処理に適した温度
範囲に保持する温度調整手段である。
【0043】処理量情報検出手段31は、自動現像機A
の入口に設けられ、処理される感光材料の処理量を検出
するために用いられる。この処理量情報検出手段31
は、左右方向に複数の検出部材を配してなり、感光材料
の幅を検出するとともに、検出されている時問をカウン
トするための要素として機能する。感光材料の搬送速度
は機械的に予め設定されているので、幅情報と時間情報
とから感光材料の処理面積が算出できる。なお、この処
理量情報検出手段31は、赤外線センサ、マイクロスイ
ッチ、超音波センサ等の感光材料の幅および搬送時間を
検出できるものであればよい。また、間接的に感光材料
の処理面積が検出できるもの、例えば図1のような感光
材料処理装置の場合、焼付を行づた感光材料の量、ある
いは、予め決まっている面積を有する感光材料の処理数
を検出するものでもよい。さらに、検出するタイミング
は、この実施例では処理される前であるが、処理した
後、あるいは処理液中に浸漬されている間でも良い。こ
のような場合は、処理量情報検出手段31を設ける位置
を処理後に検出できる位置や処理中に検出できる位置に
適宜変更することによりできる。さらに、検出される情
報として、上述の説明では、感光材料の処理面積につい
て述べたが、これに限られるものではなく処理される。
処理された、あるいは、処理中の感光材料の処理量に比
例した値であればよく、処理槽に収容された処理液の濃
度あるいは濃度変化等であってもよい。また、処理量情
報検出手段31は、各処理槽1A,1B,1C,1D,
1E毎に設ける必要はなく、1台の自動現像機Aに対し
て1つ設けることが好ましい。処理量情報検出手段31
による信号を、処理量供給制御手段32が受けて駆動手
段36を駆動して固体処理剤Jの処理量供給を制御す
る。
【0044】固体処理剤供給装置3Aは、露光された感
光材料を処理する自動現像機Aの処理槽の上方に設定さ
れ、固体処理剤Jを収容する収納容器33がセットされ
て固体処理剤Jを貯蔵する収容部34と、この収容部3
4から溶解部2ヘ固体処理剤Jを送り出す供給機構35
と、送り出された固体処理剤Jを溶解部2へ導く供給経
路27とを有し、収容部34及び供給機構35から構成
される処理剤供給部37が、溶解部2と連接した状態を
解除して移動可能である。
【0045】固体処理剤供給装置3Aは、上部カバー3
01内によって密閉されている。上部カバー301は、
処理槽1および恒温槽20を収容する本体101と本体
背部の支軸302により揺動自在に結合されていて、上
部カバー301は、矢印A方向に持ち上げて、操作者側
の前面および上面を大きく開放することにより、固体処
理剤供給装置3Aの点検やフイルター22の交換作業を
することができる。
【0046】また、上部カバー301の上面の一部に
は、天窓303が揺動自在に結合されていて、天窓30
3を矢印B方向に開放して、収納容器33の装着、交換
を行う。
【0047】また、ここで、収納容器33を自動現像機
Aの固定収納部とし、内部の固体処理剤Jのみを交換補
充可能とし、固体処理材供給装置として用いたが本発明
の効果をほぼ同様に奏した。
【0048】固形処理剤Jは、錠剤であり、図4は錠剤
型の固体処理剤Jの各種形状を示す。図4(A)は円形
平面を有し、コーナーにアール状の面とりrを施した円
筒状をなす偏平な固体処理剤Jの断面図、図4(B)は
固体処理剤Jの斜視図である。図4(C)は上下面がそ
れぞれフラットな円形平面を有し円柱面が凸面アールR
をなした太鼓型の固体処理剤Jの断面囲である。図4
(D)は円形断面で上下面が球形をなす碁石状の固体処
理剤のJの断面図である。図4(E)は中空穴を有する
ドーナツ型の固体処理剤Jの断面図である。図4(F)
は直方体形状の固体処理剤の斜視図である。図4(G)
は、フットボール形状の固体処理剤の斜視図である。さ
らに、図4(H)に直方体形状の固体処理剤Jの斜視図
を用い、その規制すべき自由度の方向を矢印で示す。な
お、このとき、各面の面積は、S1<S2<S3である
とする。
【0049】その実質投影面積を最小とする互いに垂直
な3投影方向から投影される図を、それぞれ対称面とし
て持つ固体処理剤Jであり、かつ、対称面の少なくとも
1面は他の2面とそれぞれ異なる実質対称面面積を持つ
固体処理剤Jである。ここで、実質投影面積とは、固体
処理剤Jの投影図の最外周に囲まれた部分の面積のこと
を言い、例えば図4(E)のように固体処理剤Jに孔が
存在する場合での投影図における孔は面積として差し引
かれることはないものとする。同様に、ここで実質対称
面面積とは、対称面の最外周に囲まれた部分の面積のこ
とを言い、図4(E)のように固体処理剤Jに孔が存在
する場合での対称面における孔は面積として差し引かれ
ることはないものとする。
【0050】図5は錠剤型の固体処理剤Jを収容するハ
ロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装体を示し、図
5(A)は一部破断断面図を含む平面図、図5(B)は
側面図、図5(C)はスライド蓋を取り除いた状態のハ
ロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装体の開口部の
正面図である。図6はハロゲン化銀写真感光材料用固体
処理剤包装体の―部破断斜視図を示す。
【0051】ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包
装体は、その包装体本体が収納容器33を有し、この収
納容器33は固体処理剤Jを外気から実質的に遮断する
密封構造を有している。収納容器33は、複数個の錠剤
型の固体処理剤Jを収納する中空四角柱状の容器本体3
31と、容器本体331の中空体の一方の開口に接続し
固体処理剤Jを排出可能にする排出開口部を有する出口
部材332と、容器本体331の他方の開口を閉止する
キャップ部材333と、出口部材332のレール部33
2Aに摺動して上下に移動可能なスライド蓋334とか
ら構成されている。
【0052】容器本体331の内側には、3枚の仕切壁
331Sが一体に固定されていて、容器本体331の内
部は4つの格納室331A,331B,331C,33
1Dに区分され、固体処理剤Jの実質対称面面積が最小
となる対称面と水平な方向の自由度を外壁とともに規制
する規制部材である仕切壁331Sを設けている。この
ように、収納容器33は、固体処理剤Jを複数個整列し
て収納できる複数の格納室331A,331B,331
C,331Dを有し、固体処理剤Jが複数の格納室33
1A,331B,331C,331D間を流通不可能で
あるような構造である。格納室331A,331B,3
31C,331Dは、固体処理剤Jの錠剤が入っている
整列化に必要なしきい等に区画化された構造により他と
区分され、完全に区分されていなくてもよい。
【0053】そして、各格納室には、ほぼ円筒形状をな
す固体処理剤Jの各外円周が外接しそれぞれ約10個を
縦列状態に収容することができる。即ち、第1の格納室
331Aには10個の固体処理剤J1A〜J10Aが第
2の格納室331Bには同数の固体処理剤J1Bが、以
下同様にしてJ1C,J1Dがそれぞれ収納可能とさ
れ、格納室331A,331B,331C,331Dの
最大許容格納数が全て同一である。
【0054】容器本体331の各格納室の底部には、突
起条331Eが突出していて、固体処理剤Jの外周面と
点当たりで当接し固体処理剖Jの移動を容易にするとと
もに、固体処理剤Jから脱落した粉を突起条331Eの
頂部から落下させる。固体処理剤Jから脱落した粉は、
突起条331Eから下方の溝部に溜まるから、たとえこ
の溝部で粉が固着しても、固体処理剤Jは突起条331
E上を移動するから支障はない。
【0055】出口部材332の出口開口の外側両側面に
は、レール部332Aが形成されていて、スライド蓋3
34の両側面に形成された溝部3334Aに嵌合し、摺
動可能になっている。また、スライド蓋334の下部両
端に突出した突起部334Bは、後述の開閉規制部材3
55に係合してスライド蓋334の自動開閉を行う。ま
た、出口部材332の両側面には、ピン332Bが突出
していて、後述の収容部34のカム溝に挿脱する。
【0056】キャップ部材333の背面333Aは、後
述の収容部34の押圧部材によって加圧されて、収納容
器33は供給機構35の基準面に圧着される。また、キ
ャップ部材333の背面333Aには、識別突起部33
3Bが一体に形成されていて、異なる他の収納容器の誤
装填を防止している。
【0057】このように、収納容器33が実質的に格納
室331A,331B,331C,331Dを構成する
重要な部材と、その他副次的な部材の、実質的に2つ以
上に分離可能な部材から構成されている。
【0058】図7は、収納容器33と収容部34と、供
給機構35および駆動手段36の動作を説明する側断面
図である。
【0059】固体処理剤供給装置3A,3B,3Eが、
実質的に共通の部品からなる固体処理剤Jを収納する収
納部である収納容器33を有する。実質的に共通の部品
からなる包装体本体としての収納容器33は、全く同一
の包装体本体だけでなく、同じ型を使ってメインの部材
で、特に格納室の部分が構成されていてもよい。
【0060】固体処理剤Jを収納する収納容器33を有
する包装体本体が、収納容器33の一部を固体処理剤供
給装置3A,3B,3Eに連結させた後、固体処理剤J
の収納部として機能を有するような構造を持っている。
少なくとも2種以上の固体処理剤Jにおいて、収納部及
び/または収納容器が実質的に共通の部品を使用してい
る。
【0061】収容部34の固定枠体341およびこれと
一体をなすハウジング部材351および駆動手段36は
本体101の上部に固定されている。固定枠体341の
両側板部341Aの図示右端付近には、支軸342が突
出していて、収納容器33を保持する容器保持部材34
3の両側に固定されたアーム部343Aの下端付近の穴
に嵌合し、容器保持部材343は支軸342を中心にし
て揺動可能にしている。また、両側板部341Aとアー
ム部343Aとには、それぞれ固定ピンが植設されてい
て、引張りばね344が張設されているから、容器保持
部材343は図示一点鎖線に示すように、ばね付勢され
て時計方向に揺動して、容器保持部材343の底部が、
固定枠体341の図示右上部に突出したストッパ部34
1Bに当接した左上りの位置で、容器保持部材343は
停止し、収納容器33を装填する前の状態を維持する。
【0062】固定枠体341の両側板部341Aの左端
付近は、立上がり部341Cを有し、ここに支軸342
を中心にする円弧状のガイド溝341Dが穿設されてい
る。収納容器33を収容部34の容器保持部材343に
装填して、容器保持部材343を支軸342を中心にし
て揺動させ、容器保持部材343の左端部を図示C方向
に押し下げると、収納容器33のガイドピン332が、
収容部34の押圧部材343Cにより押圧されながらガ
イド溝341D内を進行する。ガイド溝341Dの最下
部は1型に曲げられたl字溝部341Eに形成し、ピン
332Bが押圧部材343Cに付勢されてここのl字溝
部341Eに進入したとき、収納容器33の出口部材3
32の前面は、供給機構35の入口部351Aに密接す
る。供給機構35は、ハウジング部材351と、ハウジ
ング部材351の内周面に回転可能に配置され、収納容
器33内の固体処理剤Jを入口部351Aから一定量受
容して出口部351Bに移動させるポケット部352A
を有する回転可能なロータ352と、出口部351Bを
開閉可能にするシャッタ部材353とから構成されてい
る。
【0063】ハウジング部材351の入口部351Aの
端面で開口の周縁には、枠状弾性パッキン358が埋設
されていて、収納容器33の排出開口部が入口部351
Aに密接されたとき、外気を遮断して防湿効果を高めて
いる。
【0064】次に、固体処理剤供給装置3Aの駆動手段
36の説明を行う。収容部34の下部には、駆動手段3
6が設けてある。モータ361の駆動軸に固定されたタ
イミングプーリ362を巻回するタイミングベルト36
3はプーリ364,365、テンションプーリ366を
介してロータ352の回転軸に固設したプーリ367を
回転させる。プーリ365と同軸上にはカム368が固
定されている。一方、容器保持部材343の底面には、
爪部341Cが固定されていて、カム368に係合す
る。
【0065】即ち、モータ361の駆動回転により、プ
ーリ365およびカム368が回転すると、カム368
の凸部は爪部341Cを押し上げ、凹部は爪部341C
と離間し、カム368の回転により、爪部341Cおよ
びこれと一体をなす容器保持部材343に繰り返し衝撃
を加える。これによって、収納容器33内の固体処理剤
Jは、容器本体331の傾斜面に沿って転動しながら排
出口に向って進行するのを促し、中途で停止することは
ない。
【0066】また、プーリ365と同軸上には、2箇所
の切欠き部を有する切欠き円板369が一体になってい
て、フォトインタラプタ型の光センサPS5が切欠き部
通過を検知することによって位置検出信号を発し、ロー
タ352の1サイクル停止制御を行う。
【0067】以上の説明では、4個の固体処理剤Jを1
個ずつ順次投下するものであるから、供給機構35の下
方に固体処理剤Jが1個通過できる供給経路27を設け
ることにより、恒温槽20の上部の狭い空間でも容易に
は投下可能であり、フィルター22を上方に取出す交換
作業も容易である。固体処理剤Jの位相をずらせて投下
する目的は、供給経路27内で2個の固体処理剤Jが互
いに噛み合って途中で引っ掛からないようにする。固体
処理剤Jをセンサで別々に検出させて補充を確認するた
めである。なお、ロータ1サイクルの投下による固体処
理剤Jの数は上記2個に限定されるものではなく、ロー
タ1回転で4個の固体処理剤Jを投下するようにしても
よい。
【0068】図8は、収納容器33のスライド蓋334
の開閉動作を説明する側面図である。供給機構35のハ
ウジング部材351の入口部の上方には、スライド蓋の
開閉を規制する開閉規制部材355が固設されている。
即ち、収容部34に装着した収納容器33を初期位置
(図示一点鎖線)から図示C方向に押し下げ、中間位置
(図示一点鎖線)に達すると、スライド蓋334の突起
部334Bは、開閉規制部材355により下降が阻止さ
れる。収納容器33をさらに下方に揺動させると、スラ
イド蓋334は下方にいかない状態であるから、収納容
器33の出口部材332の開口部は次第に開放されてい
く。収納容器33の下降が所定位置に達して停止される
と、開口部は全開されて、収納容器33内の最前列の固
体処理剤Jは供給機構35内に送り込まれる。図示実線
はこの全開状態を示す。
【0069】次に、収納容器33内の固体処理剤Jが順
次消費されて皆無になると、残量検知信号発生により、
収納容器33の交換操作を行う。即ち、収納容器33を
後方に引込めると、収納容器33および容器保持部材3
43は時計方向に回動して左端部が上昇する。この上昇
過程の前半で、開閉規制部材355Aは、スライド蓋3
34を停留させ、収納容器33の容器本体331とキャ
ップ部材333から成る本体部のみを上昇されるから、
開口部はスライド蓋334によって閉止状態になる。さ
らに収納容器33が上昇する後半の過程では、この開口
部の閉止状態のまま、上死点である初期状態に戻され
る。従って、収納容器33内の固体処理剤Jの粉が飛散
することを防ぐ。さらに、メンテナンス等のため、処理
剤が残っている間に、容器を取り外す際にも開口部が閉
じた状態で取出すことになり、処理剤を落とすことがな
い。
【0070】前記したように、固体処理剤Jを複数個収
容するハロゲン化銀写真感光材料処理用固体処理剤包装
体において、容器本体331の内側には、3枚の仕切壁
331Sが一体に固定されていて、容器本体331の内
部は4つの格納室331A,331B,331C,33
1Dに区分され、固体処理剤Jの実質対称面面積が最小
となる対称面と水平な方向の自由度を規制する規制部材
である仕切壁331Sを設けており、これにより格納室
331A,331B,331C,331D内で固体処理
剤Jの整列が崩れることが規制され、目詰まりを起した
り、固体処理剤Jが壊れることが防止される。
【0071】固体処理剤Jの実質対称面面積が最小とな
る対称面と水平な方向の自由度が、1.05〜1.5で
ある。自由度とは、図5(C)に示すように、固体処理
剤Jの特定方向の長さLに対してその長さ方向に固体処
理剤Jが移動可能な範囲における該方向での固体処理剤
のとり得る最も離れた点の距離Dの比率D/Lとする。
また、D’,L’の関係も前記同様である。この自由度
が、1.05以上であると、固体処理剤が輸送時、保管
時又は使用時における処理槽側からの熱や湿度の影響で
膨張した場合であっても、詰まりを起こしたり、規制部
材とこすれあっても、規制部材に固体処理剤が付着する
ことなく、また、自由度が、1.5以下であると、固体
処理剤の整列が崩れることが好ましく防止でき、良好と
なる。
【0072】また、固体処理剤Jが、実質対称面面積が
最小となる対称面を固体処理剤成形時の圧縮方向と水平
に持つため、固体処理剤の移動が円滑であり、また、固
体処理剤同士の破壊をも軽減できる。
【0073】また、固体処理剤Jが、前記図4に示すよ
うに、円柱または正多角形柱の形状をなす対称面を圧縮
方向と垂直に持つ円または正多角形の形状であり、これ
により固体処理剤Jの移動が円滑となり、整列保存時に
固体処理剤同士が付着することも軽減される。
【0074】また、固体処理剤Jが、前記図4に示すよ
うに、円筒の形状をなす対称面を圧縮方向と垂直に持
ち、かつ円の直径Rと圧縮方向における最大の長さHと
の比率R/Hが1.5〜6.0である。固体処理剤Jの
円の直径Rと圧縮方向における最大の長さHとの比率R
/Hが1.5以上であれば、固体処理剤同士の付着を大
幅に軽減でき、比率R/Hが6.0以下であれば固体処
理剤の整列が崩れることが軽減でき、更にはワレ、カケ
の発生も軽減でき好ましい。
【0075】図9乃至図16は、固体処理剤Jを複数個
収容するハロゲン化銀写真感光材料処理用固体処理剤包
装体及び固体処理剤供給装置の他の実施例を示してお
り、図9(a)では収納容器又は固体処理剤供給装置3
3の収納室33a内に固体処理剤Jが交互に位置を変え
て収納されており、供給によりジグザグに移動して排出
する。図9(b)は、図9(a)の斜視図であり、収納
容器又は固体処理剤供給装置33の内壁及び規制部材で
ある仕切り板Rにより、投入安定性が向上する。また、
図9(c)は図9(a)及び図9(b)と同様の収納容
器又は固体処理剤供給装置33を用い六角柱の形状をな
す固体処理剤Jを収容しており、充填率の高い実施形態
を示している。
【0076】図10では、収納容器又は固体処理剤供給
装置33に収納室33bが放射状に形成され、固体処理
剤Jとして、同筒形状及び四角平板状のものをそれぞれ
用い、整列して収納されており、最下部のものが自動現
像機Aの投入口300より排出された後、収納容器又は
固体処理剤供給装置33が回転し、別の収納室33b内
の固体処理剤Jの排出を可能とする。このとき、収納容
器又は固体処理剤供給装置33の内壁及び規制部材Rに
より、投入安定性が向上する。
【0077】また、図11では収納容器又は固体処理剤
供給装置33の内壁及び規制部材である仕切り板Rによ
り、交互に傾斜させた斜面を有する収納室33cに、斜
面に沿って固体処理剤Jが整列して収納されている。
【0078】また、図12では、収納容器又は固体処理
剤供給装置33に収納室33dが放射状に形成され、固
体処理剤Jが縦方向に整列して収納されている。ここ
で、自動現像機A側に設けられた投入口301より、収
納容器又は固体処理剤供給装置33が回転することによ
り、順次、固体処理剤Jが排出される。
【0079】図13では収納容器又は固体処理剤供給装
置33の収納室33eに凹凸のレールが形成されてお
り、この部分により、例えば固体処理剤Jより微粉が発
生したり、カケが発生した場合であっても、それを凹部
に取りこむことにより固体処理剤Jの搬送不良を軽減で
き、しかも上下動を伴う移動により、固体処理剤J同士
の接合といった現象を軽減できる。
【0080】図14では、収納容器又は固体処理剤供給
装置33の収納室33fに四角柱状の固体処理剤Jが整
列して収納されている。このとき収納室33fは、規制
部材Rにより四列に区画化されているが、四列すべてを
使用しても、任意の列を空にしても良く、この実施例で
は両端の列のみに固体処理剤Jを収納している。
【0081】図15では、収納容器又は固体処理剤供給
装置33の収納室33gに、フットボール形状の固体処
理剤Jが縦方向に収納されている。
【0082】図16では、収納容器又は固体処理剤供給
装置33の収納室33hを規制部材Rにより上下左右に
区画化され、ここに碁石形状をなす固体処理剤Jが整列
して収納されている。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び請求
項6記載の発明は、固体処理剤の実質対称面面積が最小
となる対称面と水平な方向の自由度を規制する規制部材
を設けたから、固体処理剤の整列が崩れることが規制さ
れ、搬送不良を起したり、固体処理剤が壊れることを防
止できる。
【0084】請求項2及び請求項7記載の発明は、実質
対称面面積が最小となる対称面と水平な方向の自由度
が、1.05〜1.5であるから、固体処理剤の整列が
崩れることが規制され、搬送不良を起したり、固体処理
剤が壊れることが防止される。
【0085】請求項3及び請求項8記載の発明は、固体
処理剤が、実質対称面面積が最小となる対称面を固体処
理剤成形時の圧縮方向と水平に持つため、固体処理剤の
移動が円滑であり、また、固体処理剤の破壊をも軽減で
きる。
【0086】請求項4及び請求項9記載の発明は、固体
処理剤が、円柱または正多角形柱の形状であるから、固
体処理剤の移動が円滑となり、整列保存時に固体処理剤
同士が付着することも軽減される。
【0087】請求項5及び請求項10記載の発明は、固
体処理剤が、円筒の形状であり、円の直径Rと圧縮方向
における最大の長さHとの比率R/Hが1.5〜6.0
であるから、固体処理剤の移動が円滑であり、固体処理
剤同士の付着も軽減され、しかも、固体処理剤のワレ、
カケの発生も軽減される。
【0088】また、この発明は前記包装体を自動現像機
等にセットして用いる場合でも、単体で供給装置として
用いる場合でもいずれの場合でも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動現像機Aと写真焼付機Bとを一体的に構成
した感光材料処理装置の概略構成図である。
【図2】感光材料処理装置の斜視図である。
【図3】図2の自動現像機AのIII-III線に沿う断面に
おける処理槽である発色現像槽の固体処理剤供給装置の
断面図である。
【図4】錠剤型の固体処理剤の各種形状を示す図であ
る。
【図5】錠剤型の固体処理剤を収容する収納容器又は固
体処理剤供給装置を示す図である。
【図6】収納容器の―部破断斜視図を示す図である。
【図7】収納容器と収容部又は固体処理剤供給装置、収
容部と、供給機構および駆動手段の動作を説明する側断
面図である。
【図8】収納容器の開閉蓋を開く状態の斜視図である。
【図9】収納容器又は固体処理剤供給装置の他の実施例
を示す断面図である。
【図10】収納容器又は固体処理剤供給装置の他の実施
例を示す平面図である。
【図11】収納容器又は固体処理剤供給装置の他の実施
例を示す斜視図である。
【図12】収納容器又は固体処理剤供給装置の他の実施
例を示す斜視図である。
【図13】収納容器又は固体処理剤供給装置の他の実施
例を示す断面図である。
【図14】収納容器又は固体処理剤供給装置の他の実施
例を示す斜視図である。
【図15】収納容器又は固体処理剤供給装置の他の実施
例を示す斜視図である。
【図16】収納容器又は固体処理剤供給装置の他の実施
例を示す斜視図である。
【図17】収納容器又は固体処理剤供給装置の比較例を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 処理槽 2 溶解部 27 供給経路 34 収容部 35 供給機構 37 処理剤供給部 A 自動現像機 J 固体処理剤 331 容器本体 331S 仕切壁 331A,331B,331C,331D 格納室 R 規制部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03D 3/06 G03D 13/02 B65D 85/84

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】収納容器に固体処理剤を複数個整列して収
    納できる複数の格納室を有し、 前記固体処理剤は、 実質投影面積を最小とする互いに垂
    直な3投影方向から投影される図を、それぞれ対称面と
    して持つハロゲン化銀写真感光材料処理用の固体処理剤
    であり、かつ、前記対称面の少なくとも1面は他の2面
    とそれぞれ異なる実質対称面面積を持ち、前記収納容器には、 前記固体処理剤の前記実質対称面面
    積が最小となる対称面と水平な方向の自由度を規制し
    て、前記固体処理剤を前記複数の格納室間を流通不可能
    とし、かつ前記複数の格納室から前記固体処理剤をそれ
    ぞれ整列して排出可能とする規制部材を設けたことを特
    徴とするハロゲン化銀写真感光材料処理用固体処理剤包
    装体。
  2. 【請求項2】前記実質対称面面積が最小となる対称面と
    水平な方向の自由度が、1.05〜1.5であることを
    特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀写真感光材料処
    理用固体処理剤包装体。
  3. 【請求項3】前記固体処理剤が、前記実質対称面面積が
    最小となる対称面を固体処理剤成形時の圧縮方向と水平
    に持つことを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    ハロゲン化銀写真感光材料処理用固体処理剤包装体。
  4. 【請求項4】前記固体処理剤が、円または正多角形の形
    状をなす前記対称面を圧縮方向と垂直に持つことを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のハロゲ
    ン化銀写真感光材料処理用固体処理剤包装体。
  5. 【請求項5】前記固体処理剤が、円の形状をなす前記対
    称面を圧縮方向と垂直に持ち、かつ前記円の直径(R)
    と圧縮方向における最大の長さ(H)との比率R/Hが
    1.5〜6.0であることを特徴とする請求項1乃至請
    求項3のいすれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料処
    理用固体処理剤包装体。
  6. 【請求項6】固体処理剤供給装置に固体処理剤を複数個
    整列して収納できる複数の格納室を有し、 前記固体処理剤は、 実質投影面積を最小とする互いに垂
    直な3投影方向から投影される図を、それぞれ対称面と
    して持つハロゲン化銀写真感光材料処理用の固体処理剤
    であり、かつ、前記対称面の少なくとも1面は他の2面
    とそれぞれ異なる実質対称面面積を持ち、前記固体処理剤供給装置には、 前記固体処理剤の前記実
    質対称面面積が最小となる対称面と水平な方向の自由度
    規制して、前記固体処理剤を前記複数の格納室間を流
    通不可能とし、かつ前記複数の格納室から前記固体処理
    剤をそれぞれ整列して排出可能とする規制部材を設けた
    ことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料処理用固体
    処理剤供給装置。
  7. 【請求項7】前記実質対称面面積が最小となる対称面と
    水平な方向の自由度が、1.05〜1.5であることを
    特徴とする請求項6記載のハロゲン化銀写真感光材料処
    理用固体処理剤供給装置。
  8. 【請求項8】前記固体処理剤が、前記実質対称面面積が
    最小となる対称面を固体処理剤成形時の圧縮方向と水平
    に持つことを特徴とする請求項6または請求項7記載の
    ハロゲン化銀写真感光材料処理用固体処理剤供給装置。
  9. 【請求項9】前記固体処理剤が、円または正多角形の形
    状をなす前記対称面を圧縮方向と垂直に持つことを特徴
    とする請求項6乃至請求項8のいずれかに記載のハロゲ
    ン化銀写真感光材料処理用固体処理剤供給装置。
  10. 【請求項10】前記固体処理剤が、円の形状をなす前記
    対称面を圧縮方向と垂直に持ち、かつ前記円の直径
    (R)と圧縮方向における最大の長さ(H)との比率R
    /Hが1.5〜6.0であることを特徴とする請求項6
    乃至請求項8のいすれかに記載のハロゲン化銀写真感光
    材料処理用固体処理剤供給装置。
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