JPH07128837A - ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤容器および使用済みの該容器の洗浄方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤容器および使用済みの該容器の洗浄方法

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JPH07128837A
JPH07128837A JP27286093A JP27286093A JPH07128837A JP H07128837 A JPH07128837 A JP H07128837A JP 27286093 A JP27286093 A JP 27286093A JP 27286093 A JP27286093 A JP 27286093A JP H07128837 A JPH07128837 A JP H07128837A
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processing agent
container
silver halide
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Takeshi Haraguchi
剛 原口
Ichiro Tsuchiya
一郎 土屋
Masami Kato
正視 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リサイクル,リユースの適性があり、かつ防
湿性や固体処理剤の破損が少ない固体処理剤容器を提供
する。また、使用済みの固体処理剤容器本体の洗浄や乾
燥が容易・迅速に実施でき、効率良く、かつ洗浄及び乾
燥の完全度が高く、リサイクルやリユースが容易に達成
できる固体処理剤容器を提供する。 【構成】 固体処理剤容器33を、固体処理剤Jを収納す
る中空状の容器本体331と、容器本体331の一方の開口部
331Gを密閉する固定蓋333と、容器本体331の固定蓋333
に対向配置され固体処理剤Jを外方に排出する排出開口
部331Fを開閉可能にする開閉蓋334の少なくとも3部材
から構成し、容器33の排出開口部331Fの開口面積S(c
m2)を、排出開口部331Fから容器本体331内壁方向奥行
長さL(cm)との関係、S/L(cm)が3より小さく設
定した固体処理剤容器および固体処理剤Jを消費後の使
用済みの固体処理剤容器33を回収後に、少なくとも前記
3部材に分解したのち、洗浄工程および乾燥工程を行う
ことを特徴とする容器洗浄方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、露光済みのフィルム
や印画紙といったハロゲン化銀写真感光材料を現像処理
する自動現像機(以下自現機ともいう)の処理液に、容
器内に収納された固体処理剤を供給する固体処理剤容器
に関する。さらに、固体処理剤消費後の使用済みの固体
処理剤容器の回収後に再使用するための洗浄方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料(以下感材と
もいう)は、露光後、現像,脱銀,洗浄,安定化等の工
程により処理される。この処理は通常自動現像機で行わ
れ、その場合は補充液補充方式が一般に用いられ、処理
槽内の処理液の活性度を一定に保つようにコントロール
されている。
【0003】補充液補充方式の場合、感材から溶出物の
希釈,蒸発量の補充及び消費成分の補充を目的としてお
り液体補充の結果、通常オーバーフロー液が多量に排出
されている。
【0004】また、前記補充液は一般にハロゲン化銀写
真感光材料用処理剤(以下、写真処理剤と称することも
ある)として、粉末状あるいは液体状で市販されてお
り、使用にあたっては粉末の場合は一定量の水に手作業
で溶解することにより調製され、また液体状の場合も濃
縮されているから、一定量の水を加え簡単に撹拌し希釈
して用いられる。
【0005】ここで上記濃厚化されたパートは例えばポ
リ容器等の容器に入れられ、これらをまとめて外袋(例
えば段ボール箱)に入れて1単位として市販されてい
る。
【0006】上記パート剤がキット化された補充処理剤
は、溶解,希釈,混合後、一定量に仕上げて使用される
が、該補充処理剤には次のような欠点がある。
【0007】各パート剤は容器に各々入れられ、補充処
理剤によってはパート剤が数本におよび、1単位ともな
ると容器の数がかなり多くなり、貯蔵や輸送の際に多く
のスペースを必要とするばかりでなく、さらに空になっ
た容器の廃棄といった問題もある。これは、近年ヨーロ
ッパ,アメリカを中心にして環境保全,省資源化が強く
望まれており、写真関係では特にポリ容器の廃棄が問題
になっている。写真用のポリ容器はコストが安く貯蔵や
輸送にも便利で耐薬品性に優れているものの、ポリ容器
は生分解性が殆どなく蓄積され、焼却した場合は炭酸ガ
スの大量の発生を伴い、地球の温暖化や酸性雨の一因に
なっており、又ユーザーの問題としては作業スペースの
狭いところにポリ容器が大量に山積みされ、しかも強度
がある為につぶすこともできず、更にスペースも狭くし
ている等の問題が指摘されている。
【0008】さらに地球環境保護の運動の活発化に伴
い、例えばドイツでは、包装制令が施行され、包装容器
の規制が開始しているなど、上記問題は深刻なものとな
ってきている。これらの対策として、(1)包装材料の
使用量の減少化、(2)生分解性プラスチックスの開発
がまた検討されている。しかし、包装材料の使用量の減
少化には自ら限界があり、また、生分解性プラスチック
スは現状では技術的に未完成で、上記問題の解決には至
っていない。
【0009】上記の理由により、容器のリサイクルやリ
ユースが現時代の主流で、このためリサイクル,リユー
ス可能な適性のある包装材料の開発が強く要望されてい
る。
【0010】一方、本出願人等が先に輸送上の危険を伴
う液体処理剤の除去、ユーザー自身の手作業による溶解
作業をなくした自動化補助システム等とともに、液体用
の重厚な包材の使用を低減した低公害システムを提案し
た。特開平5-119454号公報記載の固体処理剤を用いた処
理方法においてもなお、上記問題は完全に解決できない
でいた。これは、前記固体処理剤の耐湿性及び発塵性の
問題からそれを収納する容器が必要となり、該固体処理
剤収納容器に係る廃包材の問題が急務とされている。
【0011】特に、ハロゲン化銀写真感光材料処理用の
固体処理剤容器は、内容物である固体処理剤(ケミカ
ル)の一部が粉塵として容器の内壁面に付着し、特にこ
れが現像用固体処理剤の場合には湿度又は空気酸化等に
より、タール状の付着物が発生し、リユースの際商品的
価値を無くしてしまう。例えば漂白用固体処理剤の成分
が僅かに残った固体処理剤容器をそのまままたは洗浄,
乾燥が不充分な状態で発色現像用固体処理剤容器とし
て、リユースしようとした場合、写真性能への悪影響が
生じる。
【0012】一方、容器を破砕して再利用(リサイク
ル)するために再生プラスチックスとするには、固体処
理剤の写真処理剤として必須の化学薬品が再生プラスチ
ックスに混入してプラスチックスとしての品位を大幅に
低下してしまう。
【0013】以上の理由により、容器を固体処理剤供給
拠点に回収して、このプラスチックス容器の洗浄が必要
となる。この洗浄工程では、確実かつ迅速に洗い易く、
かつ乾燥し易い形状の容器の開発が要望される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述の諸
問題を解決するためになされたものであり、 (1)リサイクルおよびリユース適性があり、環境適性
のある固体処理剤容器を提供する (2)固体処理剤の破損が少ない固体処理剤容器を提供
する (3)使用済みの固体処理剤用容器の洗浄や乾燥が容易
で、確実・迅速に処理できる固体処理剤用容器を提供す
る (4)効率が良く、かつ洗浄完全度が高く、リサイクル
やリユースが容易な使用済みの固体処理剤用容器の洗浄
・乾燥方法を提供する ことを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤容器は、露
光済みのハロゲン化銀写真感光材料を処理する感光材料
処理装置の処理液に、容器内に収納された固体処理剤を
補給する固体処理剤容器において、前記容器を、前記固
体処理剤を収納する中空状の容器本体と、該容器本体の
一方の開口部を密閉する固定蓋と、前記容器本体の固定
蓋に対向配置され前記固体処理剤を外方に排出する排出
開口部を開閉可能にする開閉蓋の少なくとも3部材から
構成し、前記容器の排出開口部の開口面積S(cm2
と、該排出開口部から容器本体内壁奥行方向長さL(c
m)との比、S/L(cm)を3より小さく設定したこと
を特徴とする。
【0016】また、発明の使用済みの固体処理剤容器の
洗浄方法は、固体処理剤を消費後の使用済みの固体処理
剤容器を回収後に少なくとも前記3部材に分解したの
ち、洗浄工程および乾燥工程を行うことを特徴とする。
【0017】要約すると、本出願人の発明者等は種々検
討した結果、容器形状が中空状である場合、両端の開口
部を開放できる分離蓋タイプとし、分解の後洗浄工程,
乾燥工程を行うことにより、洗浄効率及び乾燥効率が大
幅に向上することを見出したものである。
【0018】本発明でいう容器形状の管状とは、両端が
開口された中空状の細長い棒状の形状のことを言い、そ
の断面は円,長方形等任意の形状を採ることができ、内
部が仕切られていても、いなくても良い。
【0019】また、該固体処理剤容器の材質を合成樹
脂、特にポリエチレン樹脂にすることにより、容器を破
砕して再生プラスチックとして再利用(リサイクル)す
る際に、有利であるばかりか、固体処理剤による包装材
料の腐食もなく、さらには輸送時、あるいはユーザーが
自動現像機にセットする際の取扱い時のミス等における
落下に対しても内部の固体処理剤、特に錠剤が破壊され
難いという別なる効果もあることを見出したのである。
【0020】本発明でいう排出開口部の開口面積S(cm
2)とは、容器の固体処理剤排出口における内周で囲ま
れた面積のことを言い、排出口がいくつかに仕切られて
いる場合は、これの合計面積とする。
【0021】また、本発明でいう容器本体内壁奥行方向
長さL(cm)とは、管状容器本体の排出開口部ともいう
一方の開口部との内壁に沿った長さであり、前記Sとの
比S/L(cm)が3より小さい時、本発明の効果を示
す。
【0022】また、前記Lが15〜60cmの場合が自動現像
機の小型化、取扱い性あるいは洗浄効率,乾燥効率向上
への寄与といった観点から好ましく用いられる。
【0023】なお、本発明でいう固体処理剤とは、粉
末,丸薬,顆粒あるいは、錠剤の如き固体処理剤などで
あり、必要に応じ防湿加工を施したものである。
【0024】また、本発明でいう粉末とは、微粒結晶の
集合体のことをいう。本発明でいう顆粒とは、粉末に造
粒工程を加えたもので、粒径50〜5000μmの粒状物のこ
とをいう。本発明でいう錠剤とは、粉末又は顆粒を一定
の形状に圧縮成型したもののことを言う。
【0025】上記固体処理剤の中でも錠剤である方が、
補充精度が高くしかも取扱い性が簡単であることから好
ましく用いられる。
【0026】
【実施例】次に、この発明に係る感光材料処理装置用固
体処理剤補充装置の実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
【0027】本発明を適用できる自動現像機(以下、単
に自現機という)の一例を図面に基づいて説明する。図
1は、自動現像機Aと写真焼付機Bとを一体的に構成し
た感光材料処理装置(プリンタープロセッサ)の概略構
成図である。
【0028】図1において、写真焼付機Bにより露光さ
れたシート状印画紙は複数対の送りローラRにより搬送
され、自現機A内に導入される。自現機Aでは、シート
状印画紙は、処理槽であるそれぞれ発色現像槽1A、漂
白定着槽1B、安定槽1C,1D,1E内(実質的に3
槽構成の処理槽1)をローラ搬送手段(参照記号ナシ)
により順次搬送され、それぞれ、発色現像処理、漂白定
着処理、安定化処理がなされる。前記各処理がなされた
シート状印画紙は、乾燥部5において乾燥されて機外に
排出される。
【0029】なお、図中の一点鎖線は、ハロゲン化銀写
真感光材料の搬送経路を示す。また、実施例において
は、感光材料はカットされた状態で自現機A内に導かれ
るものであるが、連続した帯状で自現機A内に導かれる
ものであってもよい。その場合、自現機Aと写真焼付機
Bとの間に、感光材料を一時的に滞留させるアキュムレ
ータを設けると処理効率が上がる。また、本願発明を適
用できる自現機Aは、写真焼付機Bと一体的に構成して
も、自現機A単体だけでもよいことは言うまでもない。
また、本発明に係る自現機Aによって処理されるハロゲ
ン化銀写真感光材料は、露光済の印画紙に限られるもの
でははなく、露光済のネガフィルム等でもよいことは言
うまでもない。また、本発明の説明として、発色現像槽
1A、漂白定着槽1B、安定槽1C,1D,1Eを有す
る実質的に3槽構成の処理槽1を有する自現機Aについ
て行うが、これに限られるものではなく、発色現像槽、
漂白槽、定着槽、安定槽を有する実質的に4槽構成の自
現機であっても本発明は適用できるものである。上記発
色現像槽1A、漂白定着槽1B、安定槽1Eの各処理槽
には、それぞれ固体処理剤を供給する固体処理剤供給装
置3A,3B,3Eが設けてある。
【0030】図2はこの発明に係る自動現像機Aとソー
タCを一体的に組み合わせた感光材料処理装置の全体を
示す斜視図である。図において、自動現像機Aの蓋303
を上方に開いて、固体処理剤を収納した収納容器33を固
体処理剤容器33A,33B,33Eをそれぞれ図示しない装
填装置に挿入して定置させる。
【0031】図3は、図1の自現機AのI−I断面にお
ける処理槽である発色現像槽1Aの処理剤投入部と処理
剤供給手段との断面図である。なお、漂白定着槽1B、
安定槽1C,1D,1Eにおいては、発色現像槽1Aと
同じ構成となるので、以下、処理槽1として説明する場
合は、発色現像槽1A、漂白定着槽1B、安定槽1C,
1D,1Eいずれも指すこととする。なお、図には、構
成をわかりやすくするために、感光材料を搬送する搬送
手段等は省略してある。また、本例においては、固体処
理剤として錠剤を用いた場合について説明する。
【0032】感光材料を処理する処理槽1は、該処理槽
1を形成する仕切り壁の外側に一体的に設けた固体処理
剤(錠剤)Jを供給する固体処理剤投入部20および恒温
槽2を有する。これら処理槽1と恒温槽2とは連通窓21
が形成された仕切り壁21Aにより仕切られており、処理
液は流通できるようになっている。そして恒温槽2の上
方に設けた固体処理剤投入部20には固体処理剤Jを受容
する囲い25を設けたので、固体処理剤Jは固形のまま処
理槽1に移動することがない。なお、囲い25は処理液の
通過は可能であるが、固体処理剤Jは溶け終わるまで通
過できない網状またはフィルター状としてある。上記囲
い25の上方には、後述の固体処理剤補充装置から投入さ
れる固体処理剤Jを受けて下方の囲い25に案内するシュ
ート27が設けてある。
【0033】筒状のフィルター22は、恒温槽2の下方に
交換可能に設けられ、処理液中の不溶物、例えば紙くず
等を除去する機能を果たす。このフィルター22の中は、
恒温槽2の下方壁を貫通して設けられた循環パイプ23を
介して循環ポンプ24(循環手段)の吸引側に連通してい
る。
【0034】循環系は、液の循環通路を形成する循環パ
イプ23、循環ポンプ24、および処理槽1等で構成されて
いることになる。前記循環ポンプ24の吐出側に連通した
循環パイプ23の他端は処理槽1の下方壁を貫通し、該処
理槽1に連通している。このような構成により、循環ポ
ンプ24が作動すると処理液は恒温槽2から吸い込まれ、
処理槽1に吐出されて、処理液は処理槽1内の処理液と
混じり合い、再び恒温槽2へと入る循環を繰り返すこと
になる。
【0035】廃液管11は、処理槽1内の処理液をオーバ
ーフローさせるためのものであり、液面レベルを一定に
保つとともに、他の処理槽から感光材料に付着して持ち
込まれる成分や、感光材料から浸み出す成分が貯留し、
増加することを防ぐのに役立つ。
【0036】棒状のヒータ26は、恒温槽2の上方壁を貫
通して恒温槽2内の処理液中に浸漬するよう配設されて
いる。このヒータ26は、恒温槽2および処理槽1内の処
理液を加温するものであり、換言すると処理槽1内の処
理液を処理に適した温度範囲(例えば20〜55℃)に保持
する温度調整手段である。
【0037】処理量情報検出手段31は、自現機Aの入口
に設けられ、処理される感光材料の処理量を検出するた
めに用いられる。この処理量情報検出手段31は、左右方
向に複数の検出部材を配してなり、感光材料の幅を検出
するとともに、検出されている時間をカウントするため
の要素として機能する。感光材料の搬送速度は機械的に
予め設定されているので、幅情報と時間情報とから感光
材料の処理面積が算出できる。なお、この処理量情報検
出手段31は、赤外線センサ、マイクロスイッチ、超音波
センサ等の感光材料の幅および搬送時間を検出できるも
のであればよい。また、間接的に感光材料の処理面積が
検出できるもの、例えば図1のようなプリンタープロセ
ッサの場合、焼付を行った感光材料の量、あるいは、予
め決まっている面積を有する感光材料の処理数を検出す
るものでもよい。さらに、検出するタイミングは、本例
では処理される前であるが、処理した後、あるいは処理
液中に浸漬されている間でも良い(このような場合は、
処理量情報検出手段31を設ける位置を処理後に検出でき
る位置や処理中に検出できる位置に適宜変更することに
よりできる)。さらに、検出される情報として、上述の
説明では、感光材料の処理面積について述べたが、これ
に限られるものではなく、処理される、処理された、あ
るいは、処理中の感光材料の処理量に比例した値であれ
ばよく、処理槽に収容された処理液の濃度あるいは濃度
変化等であってもよい。32は前記処理量情報検出手段31
による信号を受けて処理剤の処理量供給を制御する処理
量供給制御手段である。
【0038】本発明を適用できる固体処理剤補充装置30
は、露光された感光材料を処理する感光材料処理装置の
処理槽の上方に設定され、収納容器33、収納容器装填手
段34、供給手段35、駆動手段36から構成されていて、上
部カバー301内によって密閉されている。上記上部カバ
ー301は、前記処理槽1および恒温槽2を収容する本体1
01と本体背部の支軸302により揺動自在に結合されてい
て、該上部カバー301は、図示一点鎖線A方向に持ち上
げて、操作者側の前面および上面を大きく開放すること
により、固体処理剤補充装置30の点検や、前記フィルタ
ー22の交換作業をすることができる。
【0039】また、上記上部カバー301の上面の一部に
は、開閉扉303が揺動自在に結合されていて、該開閉扉3
03を図示一点鎖線B方向に開放して、前記収納容器33の
装着,交換を行う。
【0040】図4は錠剤型固体処理剤Jの各種形状を示
す。図4(A)は円形断面を有し(コーナーにアール状
の面とり(r)を施した円筒状をなす偏平な固体処理剤
Jの断面図、図4(E)は該固体処理剤Jの斜視図であ
る。図4(B)は円形断面で上下面がそれぞれフラット
で円周面が凸面アール(R)を有した太鼓型をなす固体
処理剤Jの断面図である。図4(C)は円形断面で上下
面が球形をなす碁石状の固体処理剤Jの断面図である。
図4(D)は中空穴を有するドーナツ型の固体処理剤J
の断面図である。
【0041】図5は本発明に係る上記錠剤型固体処理剤
Jを収容する収納容器(カートリッジ)33を示し、図5
(A)は一部破断断面図を含む平面図、図5(B)は該
収納容器33の側面図、図6はその一部破断斜視図を示
す。図7は収納容器33の分解断面図である。
【0042】前記収納容器33は、複数個の錠剤型固体処
理剤Jを収納し、かつ前記固体処理剤を排出可能にする
排出開口部331Fと該排出開口部331に対向する他方の開
口部331Gとを有する中空四角柱状の容器本体331と、前
記容器本体331の他方の開口部331Gを閉止する固定蓋33
3と、前記容器本体331のレール部331Rに摺動して上下
に移動可能な開閉蓋334とから構成されている。
【0043】前記容器本体331の内側には、3組の仕切
り壁331Sが一体に固定されていて、容器本体331の内部
は4つの分室331A,331B,331C,331Dに区分されて
いる。そして、各分室には、前記ほぼ円柱形状をなす固
体処理剤Jの各外円周が外接しそれぞれ約10個を縦列状
態に収容することができる。すなわち第1の分室331A
には10個の固体処理剤J1A〜J10Aが第2の分室331
Bには同数の固体処理剤J1Bが、以下同様にしてJ1
C,J1Dがそれぞれ収納されている。この仕切り壁33
1Sは容器内部の上面から底面まで連続してなくてもよ
く、固体処理剤Jが各外円周を外接し縦列で収容するこ
とが可能な程度の長さで仕切りがあればよい。
【0044】しかし、容器強度の点と製造過程の組立て
の際、歪を防止し、製造効率がよい点で、少なくとも一
部分が仕切り壁331Sは上面から底面まで連続していた
方がよい。
【0045】上記容器本体331の各分室の底部には、突
起条331Eが突出していて、固体処理剤Jの外周面と点
当たりで当接し固体処理剤Jの移動を容易にするととも
に、固体処理剤Jから脱落した粉を突起条331Eの頂部
から落下させる。固体処理剤Jから脱落した粉は、突起
条331Eから下方の溝部に溜まるから、たとえこの溝部
で粉が固着しても、固体処理剤Jは突起条331E上を移
動するから支障はない。この突起条331Eは2本以上あ
ってもよいし、突起条とは逆に溝であってもよい。
【0046】前記排出開口部331Fの外側両側面には、
レール部331Rが形成されていて、開閉蓋334の両側面に
形成された溝部334Aに嵌合し、摺動可能になってい
る。また、開閉蓋334の下部両端に突出した突起部334B
は、後述の開閉規制部材355に係合してスライド蓋334の
自動閉止を行う。上記開閉規制部材355は、スライド蓋3
34がレール部332Aから脱落するのを防止する機能もあ
わせ有する。
【0047】また、前記容器本体331の両側面には、ガ
イドピン332が突出していて、後述の収納容器装填手段3
4のガイド溝341Dに挿脱する。
【0048】前記キャップ部材333の背面333Aは、後述
の収納容器装填手段34のバネ性を有する押圧部材343C
によって加圧されて、収納容器33は供給手段35の基準面
に圧着される。または板バネ345が収納容器33のガイド
ピン332を押圧することにより、収納容器33を基準面に
圧着する。また、上記キャップ部材333の背面333Aに
は、複数の識別突起部333Bが一体に形成されていて、
異なる処理剤を収容した他の収納容器33の誤装填を防止
している。
【0049】また、前記キャップ部材333の背面333Aの
内側には、緩衝効果のあるクッション片333Cが一体に
形成されていて、収納容器33の輸送または保管時におけ
る揺動・衝撃に対し、内包された固体処理剤Jの保護を
行っている。
【0050】前記収納容器33は、樹脂材料または防湿処
理を施した厚紙材料等で形成される。樹脂材料として
は、ポリエチレン樹脂,ポリプロピレン樹脂,ポリスチ
レン樹脂,ABS樹脂等が好適であるが、最も好ましい
ものはポリエチレン樹脂である。収納容器33は、上記樹
脂材料を用いて射出成型加工により製作される。なお、
容器本体331内の仕切り壁331Sの一部には切欠き部があ
り、これにより成型加工時の金型コアの倒れを少なくし
精度の高い安定した成型品が得られる。
【0051】また、前記複数の識別突起部(誤装填防止
ピン、以下ピンと略称する)333Bは、上下方向で中心
線よりずらせて配列させてあるので、収納容器33を容器
保持部材343に逆装填することを不可能にしている。ま
た上記複数のピン333Bの数と配置位置は、固体処理剤
Jの種類によって異なるようにし、図示5個のピン333
Bのうち、折除して少なくとも2個の所定のピン333B
により種別を識別して誤装填を防止している。
【0052】前記収納容器33を構成する容器本体331、
開閉蓋334、固定蓋333の材質は、何れも水分透過量が30
ml/m2・atm・24hrs(25℃)以下、好ましくは10ml/m2
・atm・24hrs(25℃)以下であり、防湿性を持たせるこ
とにより、収納する固体処理剤の保存性が向上する。ま
た、これらの構成部材は、耐衝撃性に優れたほぼ同一の
合成樹脂材、例えばポリエチレン樹脂の成型加工品で作
られていることが好ましく、各構成部材の材質の合計重
量が少なくとも90%以上がポリエチレン樹脂であること
が好ましい。このように構成部材の材質を共通化するこ
とにより、使用済みの収納容器33を回収して、材質選別
することなく粉砕・溶解して材料を再利用することが容
易になる。また、これらの部材を洗浄・乾燥する工程
で、同一材質であるから共通の洗浄液や液温を適用する
ことができる。
【0053】なお、上記合成樹脂材質としては、ポリエ
チレン(高圧法,低圧法どちらでもよい)、ポリプロピ
レン(無延伸,延伸どちらでもよい)、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ酢酸ビニル、ナイロン(延伸,無延伸)、ポリ
塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ビ
ニロン、エバール、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、その他のポリエステル、酢酸ゴム、アクリロニト
リルブタジエン共重合体、エポキシ-リン酸系樹脂の何
れであってもよい。
【0054】上記中空状の容器本体331の壁体厚さは、
収納された固体処理剤の防湿性及び破壊され難いといっ
た点から、50〜3000μmの範囲、好ましくは200〜2000μ
mの範囲の薄肉である。
【0055】図8は、収納容器33と収納容器装填手段34
と、供給手段35および駆動手段36の動作を説明する側断
面図である。
【0056】収納容器装填手段34の固定枠体341および
これと一体をなすハウジング部材351および駆動手段36
は前記本体101の上部に固定されている。
【0057】上記固定枠体341の両側板部341Aの図示右
端付近には、支軸342が突出していて、前記収納容器33
を保持する容器保持部材343の両側に固定されたアーム
部343Aの下端付近の穴に嵌合し、容器保持部材343は支
軸342を中心にして揺動可能にしている。また前記両側
板部341Aとアーム部343Aとには、それぞれ固定ピンが
植設されていて、引張りばね344が張設されているか
ら、上記容器保持部材343は図示一点鎖線に示すよう
に、ばね付勢されて時計方向に揺動して、容器保持部材
343の底部が、固定枠体341の図示右上部に突出したスト
ッパ部341Bに当接した左上りの位置で、容器保持部材3
43は停止し、収納容器33を装填する前の状態を維持す
る。
【0058】前記固定枠体341の両側板部341Aの左端付
近は、立上がり部341Cを有し、ここに前記支軸342を中
心にする円弧状のガイド溝341Dが穿設されている。前
記収納容器33を収納容器装填手段34の容器保持部材343
に装填して、該容器保持部材343を支軸342を中心にして
揺動させ、容器保持部材343の左端部を図示C方向に押
し下げると、収納容器33のガイドピン332が、後述の収
納容器装填手段34の押圧部材343Cにより押圧されなが
ら上記ガイド溝341D内を進行する。該ガイド溝341Dの
最下部はL型に曲げられたL字溝部341Eに形成し、前
記ピン332Bが前記押圧部材343Cに付勢されてここのL
字溝部341Eに進入したとき、収納容器33の出口部材332
の前面は、供給手段35の入口部351Aに密接する。
【0059】供給手段35は、ハウジング部材351と、該
ハウジング部材351の内周面に回転可能に配置され、収
納容器33内の固体処理剤Jを入口部351Aから一定量受
容して出口部351Bに移動させるポケット部352Aを有す
る回転可能な固体処理剤搬送部材(ロータ)352と、上
記出口部351Bを開閉可能にするシャッタ部材353とから
構成されている。
【0060】ハウジング部材351の入口部351Aの端面で
開口の周縁には、枠状弾性パッキン358が埋設されてい
て、収納容器33の排出開口部331Fが入口部351Aに密接
されたとき、外気を遮断して防湿効果を高めている。
【0061】供給手段35のハウジング部材351の入口部
の上方には、スライド蓋の開閉を規制する開閉規制部材
355が固設されている。すなわち、収納容器装填手段34
に装着した収納容器33を初期位置(図示一点鎖線)から
図示C方向に押し下げ、中間位置(図示一点鎖線)に達
すると、開閉蓋334の突起部334Bは、前記開閉規制部材
355(355B)により下降が阻止される。収納容器33をさ
らに下方に揺動させると、開閉蓋334は下方にいかない
状態であるから、収納容器33の排出開口部331Fは次第
に開放されていく。収納容器33の下降が所定位置に達し
て停止されると、排出開口部331Fは全開されて、収納
容器33内の最前列の固体処理剤Jは供給手段35内に送り
込まれる。図示実線はこの全開状態を示す。
【0062】次に、収納容器33内の固体処理剤Jが順次
消費されて皆無になると、残量検知信号発生により、収
納容器33の交換操作を行う。すなわち、収納容器33を後
方に引込めると、収納容器33および容器保持部材343は
時計方向に回動して左端部が上昇する。この上昇過程の
前半で、前記開閉規制部材355Aは、スライド蓋334を停
留させ、収納容器33の容器本体331と固定蓋333から成る
本体部のみを上昇されるから、排出開口部331Fは開閉
蓋334によって閉止状態になる。さらに収納容器33が上
昇する後半の過程では、この排出開口部331Fの閉止状
態のまま、上死点である初期状態に戻される。従って容
器33内の処理剤の粉が飛散することを防ぐ。さらに、メ
ンテナンス等のため、処理剤が残っている間に、容器を
取り外す際にも開口部が閉じた状態で取出すことにな
り、処理剤を落とすことがない。
【0063】図9は供給手段35に内装された処理剤搬送
部材(ロータ)352の斜視図である。該ローラ352は4個
のロータ部352A,352B,352C,352Dが同軸芯上に一
体になっている。この各ロータ部はそれぞれ1箇所のポ
ケット352AP,352BP・・・・を穿設されていて、各
ポケットに1個の固体処理剤(J1A,J1B・・・
・)を収容することができる。そして上記各ポケット35
2AP,352BP・・・・は各位相がずらせてあるから、
ロータ352が1回転すると、前記収納容器33の排出開口
から先ず第1のポケット352APに固体処理剤J1Aが
装填され、次いで第2,第3,第4の各ポケット(352
AP,352BP・・・・)に順次装填され、同様にして
出口部351Bから順次外部へ排出される。
【0064】上記各ロータ部(352A,352B,352C,3
52D)には4個の貫通穴が穿設されていて、発光素子と
受光素子とから成る透過型の光センサPS1,PS2の
光路が、これらの貫通穴を通過するようになっていて、
ポケットの位相がずれているため、前記各ポケット内へ
の固体処理剤Jの収納有無が検知される。
【0065】以上の説明では、4個の固体処理剤Jを1
個ずつ順次投下するものであるから、供給手段35の下方
に固体処理剤Jが1個通過できるシュート27を設けるこ
とにより、恒温槽2の上部の狭い空間でも容易に投下可
能であり、フィルター22を上方に取出す交換作業も容易
である。固体処理剤J1AとJ1Bの位相をずらせて投
下する目的は、シュート27内で2個の固体処理剤Jが
互いに噛み合って途中で引っ掛からないようにする。
固体処理剤JをセンサPS1,PS2で別々に検出させ
て補充を確認するためである。なお、ロータ1サイクル
の投下による固体処理剤の数は上記2個に限定されるも
のではなく、ロータ1回転で4個の固体処理剤を投下す
るようにしてもよい。
【0066】前記収納容器33内の固体処理剤Jがすべて
消費されると、空になった収納容器33を収納容器装填手
段34から取り外して新規の収納容器33と交換する。空に
なった使用済みの収納容器33は、現像拠点からまとめて
固体処理剤Jの充填作業を行う供給拠点へ送られる。こ
の供給拠点では収納容器33の良否を判別して再使用(リ
ユース)可能な収納容器33を洗浄工程・乾燥工程を経
て、固体処理剤Jを再充填を行い再び現像拠点へ送る。
また、回収された回収容器を、洗浄工程,乾燥工程を経
て、破砕して再び成型加工して再使用する(リサイク
ル)手段を用いることもできる。
【0067】上記容器本体331の洗浄工程・乾燥工程の
システムを図10の模式図に示す。
【0068】現像拠点から回収された収納容器33は分解
されて各部材毎に洗浄される。容器本体331は上下の開
口部331F,331Gを上下になるようにほぼ直立状態にし
てバスケット41内に供給部40にて保持される。なお図に
おいて、排出開口部331Fを下方にして容器本体331を直
立保持したが、排出開口部331を上方にして保持しても
よい。
【0069】複数個の容器本体331を収容したバスケッ
ト41は、容器洗浄機のライン42上に置かれて矢印方向に
搬送される。
【0070】洗浄部50に搬入されたバスケット41内の容
器本体331は、50〜85℃の温度範囲の所定温度に設定さ
れた洗浄液(例えばアルカリ性洗浄液)を用いた垂直方
向ジェット噴流により容器本体331の内外壁が洗浄さ
れ、残存する固体処理剤Jの粉末や、壁面に凝固した塊
状物あるいは油脂や手垢等がすべて洗浄される。容器本
体331の内外壁はほぼストレートな面で直立しているか
ら容易に上記残存物は噴流と重力により洗浄除去され
る。洗浄後の洗浄液は濾過されたのち、循環使用されて
再び噴流となって容器本体331を洗浄する。
【0071】洗浄部50で洗浄された容器本体331は、バ
スケット41ごと隣接するリンス部60において中性のリン
ス液の噴流によってすすぎ洗いされて、次工程の水洗部
70において50〜85℃の温水によって水洗後、乾燥部80へ
搬送される。
【0072】乾燥部80においては、風向きが上から下へ
の熱風乾燥手段によって容器本体331が乾燥される。な
おこの熱風の温度は、容器本体331の材質(例えばポリ
エチレン樹脂)を熱変形させない温度範囲(例えば120
℃以下)に固定される。なお熱風の風速は例えば60m/
minである。
【0073】乾燥部80が搬送された容器本体331は、ス
タッキングされたのち、固定蓋333、開閉蓋334を取り付
けて収納容器33をを完成させ、再使用可能となる。
【0074】上述の洗浄・乾燥工程に適用される収納容
器33の容器本体331では、排出開口部331Fの開口面積S
(cm2)、該排出部331Fと、これに対向する他方の開口
部331Gとの容器本体331の奥行長さL(cm)との関係は
S/L(cm)が3より小さく設定した。これは比S/L
>3(cm)以上の短い筒長の収納容器蓋では、固定蓋33
3を一体に形成した底付の容器本体でも充分洗浄効果及
び乾燥効果があり、本発明の効果は小さいが、比S/L
<3(cm)以下の本発明の構成の固体処理剤容器を用い
ない場合の管長の細長い底付容器では、噴流状の洗浄液
が容器内壁を充分洗浄することができず、残留物ができ
てしまう、また充分な乾燥が行えない等の理由が本発明
を適用するためである。
【0075】一実施例として、直径3cm、長さ1cmの円
柱状の錠剤型固体処理剤Jを容器本体331内に4列に平
行配列したときの排出開口部331Fの面積Sが約15cm2
容器本体331内に上記錠剤型固体処理剤Jを10個外接す
るように直列配列したときの容器本体331の全長Lが約3
0cmに設定した収納容器33では、S/L=0.5(cm)にな
る。
【0076】この発明ではS/L<3(cm)以下である
開口面積Sに対しLが長い収納容器33に形成して、該収
納容器33を緩やかな傾斜配置に設置することにより、固
体処理剤補充装置の全高を低くコンパクトな構成にする
ことができる。しかし、このような全長Lが長い収納容
器33を使用済み後に再使用のため洗浄するとき、開閉蓋
334と固定蓋333を容器本体331から取り外して分解し、
容器本体331のみを前述のように立姿勢にして洗浄・乾
燥することによりS/L<3(cm)の容器本体331を短
時間に完全に洗浄,乾燥することができる。
【0077】また、この発明の固体処理剤容器33は、毎
回一定量の固体処理剤Jを排出側から排出する複数回供
給分の固体処理剤Jを収容した収納容器33の排出開口部
33Fの開口面積Scm2とし、固体処理剤Jを収容する容
器本体331の長さをLcmとしたときのS/Lの比の値が
3より小であることによって、収納容器33を固体処理剤
装填手段34にセットされた状態で長時間放置されても固
体処理剤Jの吸湿も抑制し、従って毎回の固体処理剤J
の供給量が安定して、供給される固体処理剤Jの処理成
分の変動も安定する。
【0078】
【発明の効果】この発明の固体処理剤容器はリサイク
ル,リユース適性があり、環境問題の改善に有効であ
る。またこの容器は振動・衝撃性の外力に対して内包さ
れる固体処理剤の破損が少なく、取扱い操作も容易・安
全である。
【0079】さらにこの容器の構成は、使用済みの固体
処理剤容器本体の洗浄や乾燥が容易、迅速に実施でき、
効率よく、かつ洗浄及び乾燥の完全度が高く、リサイク
ルやリユースが容易に達成できる等の顕著な効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】感光材料処理装置の概略構成図。
【図2】上記感光材料処理装置の斜視図。
【図3】この発明に係る自動現像機の断面図。
【図4】錠剤型固体処理剤の各種形状を示す断面図およ
び斜視図。
【図5】上記固体処理剤を収容する収納容器の平面図お
よび側面図。
【図6】上記収納容器の斜視図。
【図7】上記収納容器の分解断面図。
【図8】収納容器装填手段と供給手段の側断面図。
【図9】供給手段の処理剤受容部材(ロータ)の斜視
図。
【図10】容器本体の洗浄・乾燥工程システムの模式
図。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D,1E 処理槽 2,2A,2B,2E 恒温槽 20 固体処理剤投入部 30 固体処理剤補充装置 31 処理量情報検出手段 32 処理量供給制御手段 33 収納容器(固体処理剤容器) 331 容器本体 331F 排出開口部 331G 他方の開口部 332 ガイドピン 333 固定蓋 333B 識別突起部(誤装填防止ピン) 334 開閉蓋 34 収納容器装填手段 35 供給手段 351 ハウジング部材 352 処理剤搬送部材(ロータ) 353 シャッタ部材 36 駆動手段 J 錠剤型固体処理剤(錠剤) S 排出開口部の開口面積 L 容器本体の長さ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化銀写真感光材料を処理する感
    光材料処理装置の処理液に、容器内に収納された固体処
    理剤を供給する固体処理剤容器において、前記容器を、
    前記固体処理剤を収納する中空状の容器本体と、該容器
    本体の一方の開口部を密閉する固定蓋と、前記容器本体
    の固定蓋に対向配置され前記固体処理剤を外方に排出す
    る排出開口部を開閉可能にする開閉蓋の少なくとも3部
    材から構成し、前記容器の排出開口部の開口面積S(cm
    2)と、該排出開口部から容器本体内壁奥行方向長さL
    (cm)との比、S/L(cm)を3より小さく設定したこ
    とを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤
    容器。
  2. 【請求項2】 前記固体処理剤容器の水分透過量が30ml
    /m2・atm・24hrs(25℃)以下であることを特徴とする
    請求項1に記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理
    剤容器。
  3. 【請求項3】 前記固体処理剤容器を構成する各部材の
    材質が合成樹脂であることを特徴とする請求項1または
    2に記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤容
    器。
  4. 【請求項4】 前記容器本体,固体蓋,開閉蓋が同一材
    料の合成樹脂であることを特徴とする請求項1ないし3
    の何れか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体
    処理剤容器。
  5. 【請求項5】 前記固体処理剤容器を構成する各部材の
    材質の合計重量の90%以上がポリエチレン樹脂であるこ
    とを特徴とする請求項3または4に記載のハロゲン化銀
    写真感光材料用固体処理剤容器。
  6. 【請求項6】 前記容器本体内壁奥行方向長さLが15〜
    60cmであることを特徴とする請求項1ないし5の何れか
    1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤容
    器。
  7. 【請求項7】 前記固体処理剤が錠剤形状であることを
    特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載のハロ
    ゲン化銀写真感光材料用固体処理剤容器。
  8. 【請求項8】 ハロゲン化銀写真感光材料を処理する感
    光材料処理装置の処理液に、容器内に収納された固体処
    理剤を供給する固体処理剤容器を、前記固体処理剤を収
    納する中空状の容器本体と該容器本体の一方の開口部を
    密閉する固定蓋と、前記容器本体の固定蓋に対向配置さ
    れ前記固体処理剤を外方に排出する排出開口部を開閉可
    能にする開閉蓋の少なくとも3部材から構成し、固体処
    理剤を消費後の使用済みの該固体処理剤容器を回収後に
    少なくとも前記3部材に分解したのち、洗浄工程および
    乾燥工程を行うことを特徴とする使用済みのハロゲン化
    銀写真感光材料用固体処理剤容器の洗浄方法。
  9. 【請求項9】 前記固体処理剤容器が、請求項1ないし
    7の何れか1項に記載の材質,形状であることを特徴と
    する請求項8に記載の使用済みのハロゲン化銀写真感光
    材料用固体処理剤容器の洗浄方法。
  10. 【請求項10】 前記洗浄工程が、ジェット噴流で行わ
    れることを特徴とする請求項8または9記載の使用済み
    のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤容器の洗浄方
    法。
  11. 【請求項11】 前記洗浄が50〜85℃の温度範囲で行わ
    れることを特徴とする請求項8ないし10の何れか1項に
    記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤容器の洗
    浄方法。
  12. 【請求項12】 前記洗浄工程における洗浄水を濾過
    後、循環使用することを特徴とする請求項8ないし11の
    何れか1項に記載の使用済みのハロゲン化銀写真感光材
    料用固体処理剤容器の洗浄方法。
  13. 【請求項13】 前記固体処理剤容器本体のみを、前記
    両開口部が上下配置するように保持した状態で、洗浄工
    程および乾燥工程を行うことを特徴とする請求項8ない
    し12の何れか1項に記載の使用済みのハロゲン化銀写真
    感光材料用固体処理剤容器の洗浄方法。
  14. 【請求項14】 前記乾燥工程の乾燥風の向きが上から
    下への熱風乾燥手段によるものであることを特徴とする
    請求項13記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤
    容器の洗浄方法。
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