JPH07301901A - ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装体及びハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装体及びハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機

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JPH07301901A
JPH07301901A JP11428494A JP11428494A JPH07301901A JP H07301901 A JPH07301901 A JP H07301901A JP 11428494 A JP11428494 A JP 11428494A JP 11428494 A JP11428494 A JP 11428494A JP H07301901 A JPH07301901 A JP H07301901A
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JP
Japan
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solid processing
processing agent
silver halide
halide photographic
photographic light
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Application number
JP11428494A
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English (en)
Inventor
Kenji Kuwae
健児 加
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】同等の包装体本体を使って、包装体本体に完全
に充填しない場合の充填により、包装体本体の共通化を
図り、コストメリットが大きく、処理能力の異なる機械
にも使用できる。 【構成】ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装体
は、ハロゲン化銀写真感光材料用の固体処理剤Jと、こ
の固体処理剤Jを外気から実質的に遮断する密封構造を
有する包装体本体とを有し、この包装体本体に収納され
る固体処理剤数が、包装体本体の最大許容収納数未満で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンパクト化及び作
業性の改善がはかられ、しかもケミカルの安定性が飛躍
的に向上し、更に低補充化が容易となるハロゲン化銀写
真感光材料用固体処理剤包装体及びハロゲン化銀写真感
光材料用自動現像機に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料(以下、感光
材料ないし写真材料と称することもある)は、露光後、
現像、脱銀、洗浄、安定化等の工程により処理される。
現像には、黒白現像液、カラー現像液、脱銀処理には漂
白液、漂白定着液、定着液、洗浄には水道水またはイオ
ン交換水、安定化処理には安定液がそれぞれ使用され
る。これら各処理工程を行うための処理機能を有する液
体のことを処理液という。
【0003】このような処理は通常ハロゲン化銀写真感
光材料用自動現像機(以下、自動現像機と称することも
ある)で、上記の処理液を収納した処理槽間を順次搬送
させることによって行われる。ここで自動現像機と言う
場合、現像部、脱銀部、洗浄又は安定化部及び乾燥部を
有し、順次自動的に写真感光材料を搬送させる手段を有
する現像機のことを一般的にさす。
【0004】さて、このような自動現像機で処理する場
合、処理槽内の処理液の活性度を一定に保つために処理
液を補充する方式が一般に広く採られている。具体的に
は、補充用タンクから、補充液を適時処理槽内に供給し
つつ処理作業を行うようにしている。この場合、補充用
タンクに貯溜される補充液自体は別の場所で作製され、
必要に応じて補充用タンク内に補充されるのが普通であ
るが、その作製に当っては、従来から次のような手作業
的な方法が採られている。
【0005】即ち、ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤
(以下、写真処理剤と称することもある)は粉末状ある
いは液体状で市販されており、使用にあたっては、粉末
の場合は一定量の水に手作業で溶解することにより調液
され、又、液体状の場合も濃縮されているから水で一定
量に希釈して用いられる。補充タンクは感光材料処理装
置の横に設置される場合があり、相当のスペースを確保
する必要がある。又、最近急増しているミニラボにおい
ても自動現像機本体に補充タンクを内蔵するようにして
いるが、この場合も補充タンクのスペースを確保する必
要がある。
【0006】補充用処理剤は写真処理に際して良好で安
定した性能を得る為にいくつかのパートに分かれてい
る。例えばカラー用漂白定着液の補充液は酸化剤である
有機酸第2鉄塩のパートと還元剤であるチオ硫酸塩のパ
ートに分かれており、補充液作製時に前記有機酸第2鉄
塩の濃厚パートとチオ硫酸塩含有濃厚パートを混ぜ合わ
せ、一定量の水を加えることで使用に供している。上記
濃厚化されたパートは例えばポリ容器等の容器に入れら
れ、これらをまとめて外袋(例えば段ボール箱)に入れ
て1単位として市販されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記パート剤がキット
化された補充処理剤は、溶解、希釈、混合後、一定量に
仕上げて使用されるが、補充処理剤には次のような欠点
がある。第1に各パート剤は容器に各々入れられ、補充
処理剤によってはパート剤が数本に及び、1単位ともな
ると容器の数がかなり多くなり、貯蔵や輸送の際に多く
のスペースを必要とする。第2の欠点としては空になっ
た容器の廃棄の問題である。近年ヨーロッパ、アメリカ
を中心にして環境保全、省資源化が強く望まれており、
写真関係では特にポリ容器の廃棄が問題になっている。
写真用のポリ容器はコストが安く貯蔵や輸送にも便利で
耐薬品性に優れているものの、ポリ容器は生分解性がほ
とんどなく、蓄積され、焼却した場合は炭酸ガスの大量
の発生を伴い、地球の温暖化や酸性雨等の一因になって
おり、又ユーザーの問題としては作業スペースの狭いと
ころにポリ容器が大量と山積みされ、しかも強度がある
為につぶすこともできず、更にスペースも狭くしている
等の問題が指摘されている。第3にケミカルが非常に不
安定であることである。例えばカラーペーパー用発色現
像補充液を例にすると、カラーペーパー用発色現像補充
液を作成する際、ある一定量の水を補充タンクに入れた
後、保恒剤含有濃縮キットAを入れて撹拌し、次に発色
現像主薬含有濃縮キットBを入れて撹拌し、ついでアル
カリ剤含有濃縮キットCを入れて撹拌し、最後に水を加
えてある一定量に仕上げる。その際、いくつかの問題が
発生し易くなる。例えば、撹拌が不十分であったり、は
じめの水を入れ忘れたりした場合に、発色現像主薬の結
晶が析出しやすくなり、それがベローズポンプにたまっ
て補充されずに、写真性能が不安定になったり、べロー
ズポンプが破損したりする。また、濃縮キットは製造後
直ちに使用される由ではなく製造後1年経過して使用さ
れることもあり、場合によっては発色現像主薬や保恒剤
が酸化され性能が不安定になったりする。
【0008】濃縮キットや粉剤から作成された発色現像
補充液は更に又補充夕ンク内においていくつかの問題が
あることが知られている。例えば長期にわたって補充液
が使用されないと補充タンク壁面に結晶が付着したり、
又補充液が酸化され易くなったり、タールの発生等が生
じたりする。また、保存条件によっては補充液中の結晶
しやすい成分、例えば発色現像主薬等が低温で析出する
等の問題があり、その為にメーカーによっては補充液の
保存条件を指定してユーザーが管理するよう指導してい
るのが実状である。
【0009】このように一般的に用いられている濃縮キ
ットを使用して補充液を作成する方法、あるいは粉剤を
用いて補充液を作成する方法はカラーペーパー用発色現
像液を例にとりあげても前記した様な問題点があり、漂
白定着液、漂白液、定着液についても似た様な問題があ
る。一方、上記の様な濃縮キット又は粉剤を用いて補充
液を作成する方法とは別に、濃縮キットを直接補充する
方法が知られている。この方法は溶解作業の不効率性を
改善する為に濃縮キットをベローズポンプ等の供給手段
を用いて直接処理槽に補充し、併せてある一定量の補水
を独立して行うものである。確かにこの方法は前記の濃
縮キットや粉剤から補充液を調整する方法に比べ、調液
作業が不要になる。あるいは補充液を作成しないので保
存性の問題はなくなる。
【0010】しかしながら上記の方法も多くの問題をか
かえている。即ち濃縮キットを供給する為に濃縮キット
用のタンクそして供給手段としてのポンプが新たに必要
となり、自現機が大型化する問題である。従来の補充方
式の場合、各補充液毎のタンク、ポンプががあれば良い
から各々3個あれば事足りる。この様に濃縮キットを供
給する場合だけをみても従来の方法に比べタンク、ポン
プがたくさん必要となり、更に調整水用のポンプも必要
となる。
【0011】さらに、異なる種類の固体処理剤について
共通の収納容器に収納することにより、収納スペース、
リサイクルの観点から実現が望まれている。すなわち、
最も一般的に行なわれている濃縮キット化された液体状
の処理剤は、常は現像剤、漂白剤、定着剤、安定化剤な
ど多くの種類のものを使用し、また、各処理剤がさらに
いくつかのパート剤に分割されているものもあり、それ
らは、一般的にはポリ容器に入れられ、これらをまとめ
て段ボール箱のような外箱に詰めた形で市販されている
が、これらのポリ容器の大きさは一般に不揃いで数種も
のが使用されており、また、その結果外箱も不揃いな大
きさ、形のものとなっている。使用者は、これらの全て
の処理剤について予備のストックを常に保管しておき業
務に支障をきたすことがないように備えているが、これ
らの処理剤の収納容器の大きさが揃っていないため、棚
などにまとめて収納しようとすると、無駄なスペースを
生じ、容器の大きさを揃えてほしいという要望が強く求
められている。
【0012】また、製造者としても容器の統一は、容器
代の削減、製造設備の効率化、および倉庫および輸送手
段等の物流上でのスペースメリットなどコストダウンの
効果が期待できる。さらには、環境上の理由からポリ容
器のリサイクルが望まれているが、多くの種類のポリ容
器を使用している場合は、容器を洗浄して再利用するこ
とは設備上非常に困難で、コストの面で溶解して原材料
として再利用にとどまるが、容器を統一する事により、
容器を溶融することなく再利用する面で非常に有利とな
る。
【0013】以上のような観点から、写真処理剤の収納
容器の統一して共有化することが、望まれるものではあ
るが、従来の液剤濃縮キットの形態では以下の理由で実
施が非常に困難であるとの認識がされている。
【0014】すなわち、店頭処理で行うミニラボと呼ば
れるコンパクトな自動現像機で使用する補充液を作成す
るには、前述したように補充液タンクの中に希釈用の水
と濃縮キットを液を入れて撹拌混合する方法が一般的に
行われているが、そのとき、ポリ容器に入っている濃縮
液を一度に全て使用し、また、希釈用の水もピッチャの
標線で予め指定された量を指定の回数入れることにより
容易かつ確実に所定の仕上げの濃度となるようにしてあ
る。濃縮液の充填方法として補充液に対する濃縮液の濃
縮率が非常に少ない処理剤、すなわち同体積の補充液を
作成するのに必要な濃縮液の容量が非常に少ない処理剤
を大きなポリ容器にそのままの濃縮率で詰めると使用時
に容器の器壁に成分が残る割合が多くなり補充液の成分
濃度が狂ったり、また、水で希釈して容量を増やして充
填しておく方法もあるが必要としない水を大量に輸送す
ることになり輸送上のコストのロスが多く、また、劣化
しやすい成分を余り希釈した状態で保存することは好ま
しくない。さらに、数種のパートに分割されている処理
剤において、パートごとの容量は必ずしも同程度とは限
らないため、容量の多いパートが必要とするポリ容器の
容量を一致させることは非常に無駄を生じるし、また、
容量の多いパートに合わせて多いパートを数本の同じ大
きさの容器に分割して入れると溶解するときの手間が増
えたり、数を入れ間違えたりして好ましくない。(例え
ばコニカ株式会社製のカラーネガティブフィルム用発色
現像剤K−52NIR(10L用)の場合3パートの濃
縮液A,B,Cで構成されており、各パートの内容量が
約500,80,92ml、それぞれ500,100,
100ml強のボトルに入れられているとなっている
が、全て500mlの容器に入れると非常にボトルが無
駄になるし使用時にB,Cパートが器壁にたくさん残る
問題があり、また、それぞれ100mlのボトルに入れ
るとAパート5本,B,C各パート1本となり溶解時に
7本もの容器から溶解することになり、容器のコストも
高くなる。) 従って、処理剤の容器の共通化は実現性が低いものと考
えられており、いわば、処理剤ごとに容器を変えておく
ことが常識となっていたために、固体処理剤についても
各処理剤ごとに異なる容量の収納容器に入れて供給する
ことが当然視されていた。しかし、固体処理剤では包装
内に実質的に水を含まないことにより大幅な濃縮化が実
現できることになり、濃厚液では障害となった上述の問
題点は極端に縮小されることに気がついた。
【0015】そこで、本発明者は、固体処理剤を採用す
ることにより実質的に共通な包装容器を使用することを
検討した。
【0016】ところで、固体処理剤は吸湿性のものが多
く、湿度の侵入をできるだけ防止できるように防湿包装
の製品形態とする必要があるが、スペース効率を考え
て、隙間なく密閉した状態で包装しておくと、保存状態
で高い湿度で長時間さらされると、処理剤内部から炭酸
ガス、亜硫酸ガス等のガスが発生することがあり、その
場合、密閉された包装体内の内圧が上昇し、容器の変
形、破損、気密性の低下をまねき、包装体内への湿度の
侵入が生じることもある。
【0017】従って、密閉空間での圧力上昇にそなえた
方法が必要とされている。
【0018】また、処理液に固体処理剤を供給するため
に、例えば発色現像、漂白定着、安定まで共通の収納容
器に固体処理剤を収納させると、固体処理剤の投入体積
が種類によって大幅に異なるため、投入間隔が固体処理
剤の種類によって大幅に異なる。従って、固体処理剤を
収納した収納容器を、固体処理剤補充装置に装填されて
から、収納容器には、すべての錠剤を、使い切るまでの
時間が非常に長いものがある。
【0019】また、固体処理剤を収納した収納容器を、
固体処理剤補充装置に装填時には、湿度の高い環境に置
かれるため、防湿に工夫をしていても、できるだけ早く
使い切る方が好ましい。即ち、固体処理剤は湿度に弱
く、防湿に工夫をしていても、固体処理剤が水分を吸収
して変質したり、収納容器内で膨張して目詰まりを起し
たり、固体処理剤同士がくっついたり、他の部材に付着
したりして供給不良が生じることがある。
【0020】このように固体処理剤特有の問題として、
固体処理剤の処理槽への投入量が、その種類によって大
幅に異なり、また固体処理剤は湿度に弱く、投入量の少
ないものは長時間収納容器に残り大きな問題となる。
【0021】また、自動現像機では、乾燥部が備えられ
るが、乾燥部近傍は熱が大量に発生し温度が上昇する。
このため、乾燥部付近に置かれた固体処理剤は固体処理
剤の成分劣化及び形状の変化、低融点物質の溶出による
処理剤同士の付着の発生があり、処理安定性及び投入の
信頼性に問題がある。断熱材又は冷却ファン等により固
体処理剤付近の温度を下げる方法もあるがスペース及び
コストの問題があり、自動現像機のコンパクト化の傷害
となっている。
【0022】この発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、請求項1乃至請求項12記載の発明は、同等の包装
体本体を使って、包装体本体に完全に充填しない場合の
充填により、包装体本体の共通化を図り、コストメリッ
トが大きく、処理能力の異なる機械にも使用できること
を目的とし、また請求項13乃至請求項23記載の発明
は、各固体処理剤間の充填量の違いについて固体処理剤
の滞留時間が余り長くならないようにし、充填量を減ら
して対応することを目的としている。また、請求項24
及び請求項26は記載の発明は、固体処理剤が乾燥部の
熱の影響を受けることを防止することを目的としてい
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ハロゲン化銀写真感光材料
用の固体処理剤と、この固体処理剤を外気から実質的に
遮断する密封構造を有する包装体本体とを有し、この包
装体本体に収納される前記固体処理剤数が、前記包装体
本体の最大許容収納数未満であることを特徴としてい
る。
【0024】請求項2記載の発明のハロゲン化銀写真感
光材料用固体処理剤包装体は、前記固体処理剤が錠剤ま
たは丸薬状であることを特徴としている。
【0025】請求項3記載の発明のハロゲン化銀写真感
光材料用固体処理剤包装体は、前記包装体本体が、前記
固体処理剤を収納できる複数の格納室を有する収納容器
を有し、その中に前記固体処理剤を収納していることを
特徴としている。
【0026】請求項4記載の発明のハロゲン化銀写真感
光材料用固体処理剤包装体は、前記包装体本体が、前記
固体処理剤を複数個整列して収納できる複数の格納室を
有する収納容器を有し、その中に前記固体処理剤を収納
していることを特徴としている。
【0027】請求項5記載の発明の記載の発明のハロゲ
ン化銀写真感光材料用固体処理剤包装体は、前記固体処
理剤が収納されている格納室の数が最小となるように充
填されていることを特徴としている。
【0028】請求項6記載の発明のハロゲン化銀写真感
光材料用固体処理剤包装体は、前記固体処理剤が収納さ
れており、かつ最も充填数が少ない格納室に充填されて
いる数が最大数となるように充填されていることを特徴
としている。
【0029】請求項7記載の発明のハロゲン化銀写真感
光材料用固体処理剤包装体は、前記固体処理剤が収納さ
れている格納室の全てが、許容最大数の前記固体処理剤
により満たされていることを特徴としている。
【0030】請求項8記載の発明のハロゲン化銀写真感
光材料用固体処理剤包装体は、前記格納室の最大許容格
納数が全て同一であることを特徴としている。
【0031】請求項9記載の発明のハロゲン化銀写真感
光材料用固体処理剤包装体は、前記収納容器が、前記固
体処理剤が複数の格納室間を流通不可能であるような構
造であることを特徴としている。
【0032】請求項10記載の発明のハロゲン化銀写真
感光材料用固体処理剤包装体は、前記収納容器に最大許
容収納数よりも少ない前記固体処理剤しか入らないよう
にスペーサーが備え付けられていることを特徴としてい
る。
【0033】請求項11記載の発明のハロゲン化銀写真
感光材料用固体処理剤包装体は、前記収納容器が実質的
に格納室を構成する重要な部材と、その他副次的な部材
の、実質的に2つ以上に分離可能な部材から構成されて
おり、前記副次的な部材の少なくとも1つにスペーサー
が取り付けられており、前記格納室において整列された
前記固体処理剤の最も外側に位置する前記固体処理剤が
前記スペーサーに接触可能であることを特徴としてい
る。
【0034】請求項12記載の発明のハロゲン化銀写真
感光材料用固体処理剤包装体は、前記収納容器が、防湿
包装されていることを特徴としている。
【0035】請求項13記載の発明は、処理液に固体処
理剤を補充する固体処理剤補充装置を備えるハロゲン化
銀写真感光材料用自動現像機において、同一のハロゲン
化銀写真感光材料の単位面積当たりの処理量に相当する
固体処理剤の補充体積が、少なくとも2種以上の固体処
理剤について異なっており、前記固体処理剤の種類の前
記補充体積における序列と、前記固体処理剤補充装置に
装填される時の各固体処理剤の充填体積の序列が実質的
に一致していることを特徴としている。
【0036】請求項14記載の発明のハロゲン化銀写真
感光材料用自動現像機は、前記固体処理剤補充装置が、
実質的に共通の部品からなる前記固体処理剤を収納する
収納部を有することを特徴としている。
【0037】請求項15記載の発明のハロゲン化銀写真
感光材料用自動現像機は、前記固体処理剤を収納する収
納容器を有する包装体本体が、前記収納容器の一部を前
記固体処理剤補充装置に連結させた後、前記固体処理剤
の収納部として機能を有するような構造を持つことを特
徴としている。
【0038】請求項16記載の発明のハロゲン化銀写真
感光材料用自動現像機は、少なくとも2種以上の前記固
体処理剤において、前記収納部及び/または前記収納容
器が実質的に共通の部品を使用していることを特徴とし
ている。
【0039】請求項17記載の発明のハロゲン化銀写真
感光材料用自動現像機は、前記固体処理剤が錠剤または
丸薬であることを特徴としている。
【0040】請求項18記載の発明のハロゲン化銀写真
感光材料用自動現像機は、前記固体処理剤が実質的に同
一形状、同一体積であることを特徴としている。
【0041】請求項18記載の発明のハロゲン化銀写真
感光材料用自動現像機は、前記固体処理剤補充装置に充
填する固体処理剤が、前記固体処理剤の包装体本体によ
り供給され、前記包装体本体のうち少なくとも1種が、
請求項1乃至請求項12記載のいずれかの固体処理剤の
包装体本体であることを特徴としている。
【0042】請求項20記載の発明のハロゲン化銀写真
感光材料用自動現像機は、前記固体処理剤の充填時の体
積が、定着剤または漂白定着剤について最大となること
を特徴としている。
【0043】請求項21記載の発明のハロゲン化銀写真
感光材料用自動現像機は、前記固体処理剤の充填時の体
積が、安定化剤について最小となることを特徴としてい
る。
【0044】請求項22記載の発明のハロゲン化銀写真
感光材料用自動現像機は、前記固体処理剤の充填時の体
積が、発色現像剤について最小となることを特徴として
いる。
【0045】請求項23記載の発明のハロゲン化銀写真
感光材料用自動現像機は、前記固体処理剤が、全て実質
的に同一形状、同一体積の錠剤であり、実質的に共通の
部品からなる収納容器に収容された包装体の形態で収納
され、かつ、前記収納容器がその一部を前記固体処理剤
補充装置の一部に連結させた後、この固体処理剤補充装
置の固体処理剤の収納部として機能する構造を有し、か
つ、各固体処理剤の単位面積当たりの処理量に相当する
前記固体処理剤の補充数量が多いものからの序列と、前
記固体処理剤の包装体本体内充填されている前記固体処
理剤の充填個数が多いものからの序列とが、実質的に一
致することを特徴としている。
【0046】請求項24記載の発明のハロゲン化銀写真
感光材料用自動現像機は、ハロゲン化銀写真感光材料を
像様露光後、前記ハロゲン化銀写真感光材料を処理する
複数の処理液が貯留される処理槽と、処理されたハロゲ
ン化銀写真感光材料を乾燥する乾燥部と、前記処理槽の
処理液に固形処理剤を補充する固体処理剤補充装置を備
えるハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機において、
前記固体処理剤を収納できる複数の格納室を有する収納
容器を有し、その中に前記固体処理剤を収納しているハ
ロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装体を、前記固
体処理剤補充装置に備え、前記乾燥部に近接して配置さ
れた前記ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装体
の前記乾燥部に近い列の格納室を空室としたことを特徴
としている。
【0047】請求項25記載の発明のハロゲン化銀写真
感光材料用自動現像機は、前記乾燥部に近接して配置さ
れたハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装体が請
求項1乃至請求項12記載の包装体であることを特徴と
している。
【0048】請求項26記載の発明のハロゲン化銀写真
感光材料用自動現像機は、前記ハロゲン化銀写真感光材
料用固体処理剤包装体を、前記固体処理剤補充装置に備
え、前記乾燥部に近接して配置された前記ハロゲン化銀
写真感光材料用固体処理剤包装体の前記乾燥部に近い列
の格納室を空室とし、前記乾燥部から離れた収納室に前
記固体処理剤を収納したことを特徴としている。
【0049】
【作用】請求項1乃至請求項12記載の発明では、包装
体本体に完全に充填しないことにより、高湿保存時にガ
スが発生した場合でも、包装体本体に固体処理剤の入っ
ていない空間があると、密閉空間内の圧力上昇を抑制で
き、無駄な干渉スペースを別に設けたりすることなく、
包装体の損傷を防止し、更にはその結果防湿性が損なわ
れることなく、固体処理剤が安定に保存される。さら
に、同様の包装体の共通化を図り、処理能力の異なる機
械にも使用できる。
【0050】固体処理剤が整列して並んでいるときは、
端のもの即ち出口に近いものが特に吸湿しやすい。従っ
て、固体処理剤にピンホールが開いていた場合、または
使用時には、なるべく端の固体処理剤の数を減らして、
固体処理剤が入っている列についてはなるべく平均化し
て入れる。これにより、輸送時の固体処理剤の受けるシ
ョックが小さくなり、またスペーサー使用の場合、部材
の大きさが小さくて良く、しかも構造的強度が向上す
る。
【0051】また、請求項13乃至請求項24記載の発
明では、各固体処理剤間の充填量の違いについて固体処
理剤の滞留時間が余り長くならないようにし、充填量を
減らして固体処理剤を充填する列を最小限にしている。
【0052】また、請求項24及び請求項25記載の発
明では、乾燥部に近接して配置されたハロゲン化銀写真
感光材料用固体処理剤包装体の乾燥部に近い列の格納室
を空室とし、請求項26記載の発明では、乾燥部に近接
して配置されたハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤
包装体の前記乾燥部に近い列の格納室を空室とし、乾燥
部から離れた収納室に固体処理剤を収納し、固体処理剤
が乾燥部の熱の影響を受けることを防止する。
【0053】
【実施例】次に、この発明を適用できる感光材料処理装
置の一例を図面に基づいて説明する。図1は自動現像機
Aと写真焼付機Bとを一体的に構成した感光材料処理装
置の概略構成図、図2は感光材料処理装置の斜視図であ
る。
【0054】図において、写真焼付装置Bの左下部に
は、未露光のハロゲン化銀写真感光材料である印画紙を
ロール状に収納したマガジンMがセットされる。マガジ
ンから引き出された印画紙は、送りローラR1及びカッ
ター部Cを介して所定のサイズに切断され、シート状印
画紙となる。このシート状印画紙は、べルト搬送手段B
eによって搬送され、露光部Eにおいて原画Oの画像が
光学系Lにより露光される。露光されたシート状印画紙
はさらに複数対の送りローラR2,R3,R4により搬
送され、自動現像機A内に導入される。自動現像機Aで
は、シート状印画紙は、処理槽1である夫々発色現像槽
1A、漂白定着槽1B、安定槽1C,1D,1E内(実
質的に3槽構成の)をローラ搬送手段1Fにより順次搬
送され、それぞれ、発色現像処理、漂白定着処理、安定
化処理がなされる。前記各処理がなされたシート状印画
紙は、乾燥部5において乾燥されて自動現像機Aの外部
に排出される。
【0055】なお、図中の一点鎖線は、ハロゲン化銀写
真感光材料の搬送経路を示す。また、実施例において
は、ハロゲン化銀写真感光材料はカットされた状態で自
動現像機A内に導かれるものであるが、帯状で自動現像
機A内に導かれるものであってもよい。その場合、自動
現像機Aと写真焼付機Bとの間に、感光材料を一時的に
滞留させるアキュムレータを設けると処理効率が上が
る。また、この発明に係る自動現像機Aは、写真焼付機
Bと一体的に構成しても、自動現像機A単体だけでもよ
いことは言うまでもない。また、この発明に係る自動現
像機Aによって処理されるハロゲン化銀写真感光材料
は、露光済の印画紙に限られるものではなく、露光済の
ネガフィルム等でもよいことは言うもでもない。また、
この発明の説明として、発色現像浴、漂白定着浴、安定
浴を有する実質的に3浴構成の自現機について行うが、
これに限られるものではなく、発色現像浴、漂白浴、定
着浴、安定浴を有する実質的に4浴構成の自動現像機で
あってもこの発明は適用できるものである。
【0056】また、各処理浴は1槽に限らず多槽構成と
することが可能で、その場合、感光材料が、搬送される
向きとは逆の方向にオーバーフロー液を前槽に流し込む
カウンターカレント方式とすることが好ましい。
【0057】自動現像機Aには、固体処理剤補充装置3
A,3B,3Eが備えられ、この固体処理剤補充装置3
A,3B,3Eは固体処理剤を、発色現像槽1A、漂白
定着槽1B、安定槽1C.1D,1Eの各処理槽1へ補
充する装置である。さらに、補水装置60は処理槽1に
水を補給する装置で補水ポンプ66および補水容器65
が含まれる。また、廃液収集管55は処理槽1よりオー
バーフローした廃液を廃液容器50に導く収集管であ
る。また、廃液容器50は1つ設けられ、すべての廃液
が廃液収集管55により集められて貯蔵できるようにな
っている。
【0058】図3は図2の自動現像機AのIII-III線に
沿う断面における処理槽である発色現像槽1Aの処理剤
補充装置3Aの断面図である。なお、漂白定着槽1B、
安定槽1C,1D,1Eにおいては、発色現像槽1Aと
同じ構成となるので、以下、処理槽1として説明する場
合は、発色現像槽1A、漂自定着槽1B、安定槽1C,
1D,1Eいずれも指すこととする。なお、図には、構
成をわかりやすくするために、感光材料を搬送する搬送
手段等は省略してある。また、この実施例においては、
固体処理剤として錠剤を用いた場合について説明する。
【0059】感光材料を処理する処理槽1は、固体処理
剤Jを溶解させる溶解部2を有し、この溶解部2に固体
処理剤Jを供給する。溶解部2は、処理槽1を形成する
仕切り壁の外側に一体的に設けられ、固体処理剤Jを供
給する恒温漕20を有する。これら処理槽1と恒温槽2
0とは連通窓21が形成された仕切り壁21Aにより仕
切られており、処理液は流通できるようになっている。
そして、恒温槽20の上方には固体処理剤Jを受容する
囲い25を設けたので、固体処理剤Jは固形のまま処理
槽1に移動することがない。なお、囲い25は処理液の
通過は可能であるが、固体処理剤Jは溶け終わるまで通
過できない網状またはフイルター状としてある。
【0060】筒状のフイルター22は、恒温槽20に交
換可能に設けられ、処理液中の不溶物、例えば紙くず等
を除去する機能を果たす。このフィルター22の中は、
恒温槽20の下方壁を貫通して設けられた循環パイプ2
3を介して循環ポンプ24の吸引側に連通している。循
環ポンプ24の吐出側に連通した循環パイプ23の他端
は処理槽1の下方壁を貫通し、この処理槽1に連通して
いる。このような構成により、循環ポンプ24が作動す
ると処理液は恒温槽20から吸い込まれ、処理槽1に吐
出されて、処理液は処理槽1内の処理液と混じり合い、
再び恒温槽20ヘと入る循環を繰り返すことになる。ま
た、処理液の循環方向は、図3に示した方向に限られる
必要はなく、逆方向であってもよい。
【0061】廃液管11は、処理槽1内の処理液をオー
バーフローさせるためのものであり、液面レベルを一定
に保つとともに、他の処理槽から感光材料に付着して持
ち込まれる成分や、感光材料から浸み出す成分が貯留
し、増加することを防ぐのに役立っ。廃液は、図1に示
す廃液収集管55により集められ廃液容器50に貯蔵さ
れる。
【0062】棒状のヒータ26は、恒温槽20内の処理
液中に浸漬するよう配設され、このヒータ26は、恒温
槽20および処理槽1内の処理液を加温するものであ
り、換言すると処理槽1内の処理液を処理に適した温度
範囲に保持する温度調整手段である。
【0063】処理量情報検出手段31は、自動現像機A
の入口に設けられ、処理される感光材料の処理量を検出
するために用いられる。この処理量情報検出手段31
は、左右方向に複数の検出部材を配してなり、感光材料
の幅を検出するとともに、検出されている時問をカウン
トするための要素として機能する。感光材料の搬送速度
は機械的に予め設定されているので、幅情報と時間情報
とから感光材料の処理面積が算出できる。なお、この処
理量情報検出手段31は、赤外線センサ、マイクロスイ
ッチ、超音波センサ等の感光材料の幅および搬送時間を
検出できるものであればよい。また、間接的に感光材料
の処理面積が検出できるもの、例えば図1のような感光
材料処理装置の場合、焼付を行った感光材料の量、ある
いは、予め決まっている面積を有する感光材料の処理数
を検出するものでもよい。さらに、検出するタイミング
は、この実施例では処理される前であるが、処理した
後、あるいは処理液中に浸漬されている間でも良い。こ
のような場合は、処理量情報検出手段31を設ける位置
を処理後に検出できる位置や処理中に検出できる位置に
適宜変更することによりできる。さらに、検出される情
報として、上述の説明では、感光材料の処理面積につい
て述べたが、これに限られるものではなく処理される。
処理された、あるいは、処理中の感光材料の処理量に比
例した値であればよく、処理槽に収容された処理液の濃
度あるいは濃度変化等であってもよい。また、処理量情
報検出手段31は、各処理槽1A,1B,1C,1D,
1E毎に設ける必要はなく、1台の自動現像機Aに対し
て1つ設けることが好ましい。処理量情報検出手段31
による信号を、処理量供給制御手段32が受けて駆動手
段36を駆動して固体処理剤Jの処理量供給を制御す
る。
【0064】固体処理剤補充装置3Aは、露光された感
光材料を処理する自動現像機Aの処理槽の上方に設定さ
れ、体処理剤Jを収容する収納容器33がセットされて
固体処理剤Jを貯蔵する収容部34と、この収容部34
から溶解部2ヘ固体処理剤Jを送り出す供給機構35
と、送り出された固体処理剤Jを溶解部2へ導く供給経
路27とを有し、収容部34及び供給機構35から構成
される処理剤供給部37が、溶解部2と連接した状態を
解除して移動可能である。
【0065】固体処理剤補充装置3Aは、上部カバー3
01内によって密閉されている。上部カバー301は、
処理槽1および恒温槽20を収容する本体101と本体
背部の支軸302により揺動自在に結合されていて、上
部カバー301は、矢印A方向に持ち上げて、操作者側
の前面および上面を大きく開放することにより、処理剤
補充装置3Aの点検やフイルター22の交換作業をする
ことができる。
【0066】また、上部カバー301の上面の一部に
は、天窓303が揺動自在に結合されていて、天窓30
3を矢印B方向に開放して、収納容器33の装着、交換
を行う。
【0067】固形処理剤Jには、錠剤、丸薬状のものが
あるが、ここでは錠剤型の処理剤を例に説明する。図4
は錠剤型の固体処理剤Jの各種形状を示す。図4(A)
は円形平面を有し、コーナーにアール状の面とりrを施
した円筒状をなす偏平な固体処理剤Jの断面図、図4
(B)は固体処理剤Jの斜視図である。図4(C)は上
下面がそれぞれフラットな円形平面を有し円柱面が凸面
アールRをなした太鼓型の固体処理剤Jの断面囲であ
る。図4(D)は円形断面で上下面が球形をなす碁石状
の固体処理剤のJの断面図である。図4(E)は中空穴
を有するドーナツ型の固体処理剤Jの断面図である。図
4(F)球形状の固体処理剤を示す。図4(G)は直方
体形状の固体処理剤の斜視図である。
【0068】図5は錠剤型の固体処理剤Jを収容するハ
ロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装体を示し、図
5(A)は一部破断断面図を含む平面図、図5(B)は
側面図、図5(C)はスライド蓋を取り除いた状態のハ
ロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装体の開口部の
正面図である。図6はハロゲン化銀写真感光材料用固体
処理剤包装体の―部破断斜視図を示す。
【0069】ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包
装体は、その包装体本体が収納容器33を有し、この収
納容器33は固体処理剤Jを外気から実質的に遮断する
密封構造を有している。収納容器33は、複数個の錠剤
型の固体処理剤Jを収納する中空四角柱状の容器本体3
31と、容器本体331の中空体の一方の開口に接続し
固体処理剤Jを排出可能にする排出開口部を有する出口
部材332と、容器本体331の他方の開口を閉止する
キャップ部材333と、出口部材332のレール部33
2Aに摺動して上下に移動可能なスライド蓋334とか
ら構成されている。
【0070】容器本体331の内側には、3枚の仕切壁
331Sが一体に固定されていて、容器本体331の内
部は4つの格納室331A,331B,331C,33
1Dに区分されている。このように、収納容器33は、
固体処理剤Jを複数個整列して収納できる複数の格納室
331A,331B,331C,331Dを有し、固体
処理剤Jが複数の格納室331A,331B,331
C,331D間を流通不可能であるような構造である。
格納室331A,331B,331C,331Dは、固
体処理剤Jの錠剤が入っている整列化に必要なしきい等
に区画化された構造により他と区分され、完全に区分さ
れていなくてもよい。
【0071】そして、各格納室には、ほぼ円筒形状をな
す固体処理剤Jの各外円周が外接しそれぞれ約10個を
縦列状態に収容することができる。即ち、第1の格納室
331Aには10個の固体処理剤J1A〜J10Aが第
2の格納室331Bには同数の固体処理剤J1Bが、以
下同様にしてJ1C,J1Dがそれぞれ収納可能とさ
れ、格納室331A,331B,331C,331Dの
最大許容格納数が全て同一である。
【0072】容器本体331の各格納室の底部には、突
起条331Eが突出していて、固体処理剤Jの外周面と
点当たりで当接し固体処理剖Jの移動を容易にするとと
もに、固体処理剤Jから脱落した粉を突起条331Eの
頂部から落下させる。固体処理剤Jから脱落した粉は、
突起条331Eから下方の溝部に溜まるから、たとえこ
の溝部で粉が固着しても、固体処理剤Jは突起条331
E上を移動するから支障はない。
【0073】出口部材332の出口開口の外側両側面に
は、レール部332Aが形成されていて、スライド蓋3
34の両側面に形成された溝部334Aに嵌合し、摺動
可能になっている。また、スライド蓋334の下部両端
に突出した突起部334Bは、後述の開閉規制部材35
5に係合してスライド蓋334の自動開閉を行う。ま
た、出口部材332の両側面には、ピン332Bが突出
していて、後述の収容部34のカム溝に挿脱する。
【0074】キャップ部材333の背面333Aは、後
述の収容部34の押圧部材によって加圧されて、収納容
器33は供給機構35の基準面に圧着される。また、キ
ャップ部材333の背面333Aには、識別突起部33
3Bが一体に形成されていて、異なる他の収納容器の誤
装填を防止している。
【0075】このように、収納容器33が実質的に格納
室331A,331B,331C,331Dを構成する
重要な部材と、その他副次的な部材の、実質的に2つ以
上に分離可能な部材から構成されている。
【0076】図7は、収納容器33と収容部34と、供
給機構35および駆動手段36の動作を説明する側断面
図である。
【0077】固体処理剤補充装置3A,3B,3Eが、
実質的に共通の部品からなる固体処理剤Jを収納する収
納部である収納容器33を有する。実質的に共通の部品
からなる包装体本体としての収納容器33は、全く同一
の包装体本体だけでなく、同じ型を使ってメインの部材
で、特に格納室の部分が構成されていてもよい。
【0078】固体処理剤Jを収納する収納容器33を有
する包装体本体が、収納容器33の一部を固体処理剤補
充装置3A,3B,3Eに連結させた後、固体処理剤J
の収納部として機能を有するような構造を持っている。
少なくとも2種以上の固体処理剤Jにおいて、収納部及
び/または収納容器が実質的に共通の部品を使用してい
る。
【0079】収容部34の固定枠体341およびこれと
一体をなすハウジング部材351および駆動手段36は
本体101の上部に固定されている。固定枠体341の
両側板部341Aの図示右端付近には、支軸342が突
出していて、収納容器33を保持する容器保持部材34
3の両側に固定されたアーム部343Aの下端付近の穴
に嵌合し、容器保持部材343は支軸342を中心にし
て揺動可能にしている。また、両側板部341Aとアー
ム部343Aとには、それぞれ固定ピンが植設されてい
て、引張りばね344が張設されているから、容器保持
部材343は図示一点鎖線に示すように、ばね付勢され
て時計方向に揺動して、容器保持部材343の底部が、
固定枠体341の図示右上部に突出したストッパ部34
1Bに当接した左上りの位置で、容器保持部材343は
停止し、収納容器33を装填する前の状態を維持する。
【0080】固定枠体341の両側板部341Aの左端
付近は、立上がり部341Cを有し、ここに支軸342
を中心にする円弧状のガイド溝341Dが穿設されてい
る。収納容器33を収容部34の容器保持部材343に
装填して、容器保持部材343を支軸342を中心にし
て揺動させ、容器保持部材343の左端部を図示C方向
に押し下げると、収納容器33のガイドピン332が、
収容部34の押圧部材343Cにより押圧されながらガ
イド溝341D内を進行する。ガイド溝341Dの最下
部は1型に曲げられたl字溝部341Eに形成し、ピン
332Bが押圧部材343Cに付勢されてここのl字溝
部341Eに進入したとき、収納容器33の出口部材3
32の前面は、供給機構35の入口部351Aに密接す
る。供給機構35は、ハウジング部材351と、ハウジ
ング部材351の内周面に回転可能に配置され、収納容
器33内の固体処理剤Jを入口部351Aから一定量受
容して出口部351Bに移動させるポケット部352A
を有する回転可能なロータ352と、出口部351Bを
開閉可能にするシャッタ部材353とから構成されてい
る。
【0081】ハウジング部材351の入口部351Aの
端面で開口の周縁には、枠状弾性パッキン358が埋設
されていて、収納容器33の排出開口部が入口部351
Aに密接されたとき、外気を遮断して防湿効果を高めて
いる。
【0082】次に、処理剤補充装置3Aの駆動手段36
の説明を行う。収容部34の下部には、駆動手段36が
設けてある。モータ361の駆動軸に固定されたタイミ
ングプーリ362を巻回するタイミングベルト363は
プーリ364,365、テンションプーリ366を介し
てロータ352の回転軸に固設したプーリ367を回転
させる。プーリ365と同軸上にはカム368が固定さ
れている。一方、容器保持部材343の底面には、爪部
341Cが固定されていて、カム368に係合する。
【0083】即ち、モータ361の駆動回転により、プ
ーリ365およびカム368が回転すると、カム368
の凸部は爪部341Cを押し上げ、凹部は爪部341C
と離間し、カム368の回転により、爪部341Cおよ
びこれと一体をなす容器保持部材343に繰り返し衝撃
を加える。これによって、収納容器33内の固体処理剤
Jは、容器本体331の傾斜面に沿って転動しながら排
出口に向って進行するのを促し、中途で停止することは
ない。
【0084】また、プーリ365と同軸上には、2箇所
の切欠き部を有する切欠き円板369が一体になってい
て、フォトインタラプタ型の光センサPS5が切欠き部
通過を検知することによって位置検出信号を発し、ロー
タ352の1サイクル停止制御を行う。
【0085】以上の説明では、4個の固体処理剤Jを1
個ずつ順次投下するものであるから、供給機構35の下
方に固体処理剤Jが1個通過できる供給経路27を設け
ることにより、恒温槽20の上部の狭い空間でも容易に
は投下可能であり、フィルター22を上方に取出す交換
作業も容易である。固体処理剤Jの位相をずらせて投下
する目的は、供給経路27内で2個の固体処理剤Jが互
いに噛み合って途中で引っ掛からないようにする。固体
処理剤Jをセンサで別々に検出させて補充を確認するた
めである。なお、ロータ1サイクルの投下による固体処
理剤Jの数は上記2個に限定されるものではなく、ロー
タ1回転で4個の固体処理剤Jを投下するようにしても
よい。
【0086】図8は、収納容器33のスライド蓋334
の開閉動作を説明する側面図である。供給機構35のハ
ウジング部材351の入口部の上方には、スライド蓋の
開閉を規制する開閉規制部材355が固設されている。
即ち、収容部34に装着した収納容器33を初期位置
(図示一点鎖線)から図示C方向に押し下げ、中間位置
(図示一点鎖線)に達すると、スライド蓋334の突起
部334Bは、開閉規制部材355により下降が阻止さ
れる。収納容器33をさらに下方に揺動させると、スラ
イド蓋334は下方にいかない状態であるから、収納容
器33の出口部材332の開口部は次第に開放されてい
く。収納容器33の下降が所定位置に達して停止される
と、開口部は全開されて、収納容器33内の最前列の固
体処理剤Jは供給機構35内に送り込まれる。図示実線
はこの全開状態を示す。
【0087】次に、収納容器33内の固体処理剤Jが順
次消費されて皆無になると、残量検知信号発生により、
収納容器33の交換操作を行う。即ち、収納容器33を
後方に引込めると、収納容器33および容器保持部材3
43は時計方向に回動して左端部が上昇する。この上昇
過程の前半で、開閉規制部材355Aは、スライド蓋3
34を停留させ、収納容器33の容器本体331とキャ
ップ部材333から成る本体部のみを上昇されるから、
開口部はスライド蓋334によって閉止状態になる。さ
らに収納容器33が上昇する後半の過程では、この開口
部の閉止状態のまま、上死点である初期状態に戻され
る。従って、収納容器33内の固体処理剤Jの粉が飛散
することを防ぐ。さらに、メンテナンス等のため、処理
剤が残っている間に、容器を取り外す際にも開口部が閉
じた状態で取出すことになり、処理剤を落とすことがな
い。
【0088】図9は、収納容器33を包装したハロゲン
化銀写真感光材料用固体処理剤包装体の斜視図である。
図に示すように、包装部材105は、アルミ箔とプラス
チックフィルム(PE,ナイロン等)とをラミネートし
た防湿シートを筒状に形成したピロー包装部材であり、
収納容器33を内装したのち、両端をヒートシール等に
より接着する。包装部材105の表面上も所定の印刷が
施され、この包装部材105により防湿包装された収納
容器33はさらに外箱包装され、外圧から保護される。
【0089】なお、この実施例では、収納容器33自体
は実質的な密閉構造でなく、図9に示すようにピロー包
装にて、密封構造となっている。また、収納容器33自
体が密閉構造となっていても良い。さらに、収納容器3
3が構成する各々の格納室は、固体処理剤Jが直線状に
配列される様な構造に限らず、曲線状のものであっても
良い。
【0090】また、複数の格納室が平行に配置されてい
ることに限定されないし、各格納室の最大許容収納数が
同じであることにも限定されない。
【0091】また、各格納室は各々気体が流通できるよ
うな構造となっていると、発生したガスを干渉する効果
が大きく好ましいが、互いに機密な構造とすることもで
きる。
【0092】この発明では、前記したように、図5及び
図6に示すような同等のハロゲン化銀写真感光材料用固
体処理剤包装体を使って充填され、以下、この発明のハ
ロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装体に完全に充
填しない場合の充填を、図10(a)乃至(g)に示
す。図10(a)乃至(g)においては、ハロゲン化銀
写真感光材料用固体処理剤包装体は、ハロゲン化銀写真
感光材料用の固体処理剤Jと、この固体処理剤Jを外気
から実質的に遮断する密封構造を有する包装体本体の収
納容器33とを有している。ここで、密閉構造とは、包
装体本体自体が密閉構造化し、あるいは包装体本体自体
を防湿性の包剤で包んでもよい。
【0093】この収納容器33に収納される固体処理剤
数が、収納容器33の最大許容収納数未満であり、収納
容器33に固体処理剤Jが収納されている格納室の数が
最小となるように充填されている。ここで、最大許容収
納数とは、その収納容器33を使用して固体処理剤Jが
最大限入る数のことをいい、パーツを交換、あるいはス
ペーサーSを変更して最大限入る数である。また、包装
体本体としての収納容器33は、識別のためのパーツ、
スペーサー、蓋等副次的な部品は異なっていてもよい。
【0094】即ち、図10(a)は、複数の格納室33
1A,331B,331C,331Dの内、格納室33
1A,331B,331Cに充填され、格納室331D
には充填されていない。図10(b)は、格納室331
A,331Bに充填され、格納室331Cの一部に充填
され、格納室331Dには充填されていない。図10
(c)は、格納室331A,331B,331Cの一部
に均等に充填され、格納室331Dには充填されていな
い。図10(d)は、格納室331A,331Bに充填
され、格納室331C,331Dには充填されていな
い。図10(e)は、格納室331Aに充填され、格納
室331Bの一部に充填され、格納室331C,331
Dには充填されていない。図10(f)は、格納室33
1A,331Bの一部に均等に充填され、格納室331
C,331Dには充填されていない。図10(g)は、
格納室331Aに充填され、格納室331B,331
C,331Dには充填されていない。
【0095】次に、この発明のハロゲン化銀写真感光材
料用固体処理剤包装体に完全に充填しない場合の充填
を、図11(a)乃至(e)に示す。図11(a)乃至
(e)においては、収納容器33に収納される固体処理
剤数が、収納容器33の最大許容収納数未満であり、収
納容器33に固体処理剤Jが収納されている。即ち、図
11(a),(b)は、格納室331A,331B,3
31Cに充填され、格納室331Dには充填されていな
い。図11(c),(d)は、格納室331A,331
Bに充填され、格納室331C,331Dには充填され
ていない。図10(e)は、格納室331Aに充填さ
れ、格納室331B,331C,331Dには充填され
ていない。
【0096】この発明の最も好ましい形態の一として、
最も充填数が少ない格納室に充填されている数が最大数
となるように充填されていることが好ましく、図11
(a),(c),(e)のように、特に固体処理剤Jが
入っている列は、完全に充填されていることが好まし
い。
【0097】次に、この発明のハロゲン化銀写真感光材
料用固体処理剤包装体に完全に充填しない場合の充填
を、図12(a)乃至(c)に示す。図12(a)乃至
(c)においては、収納容器33に収納される固体処理
剤数が、収納容器33の最大許容収納数未満であり、収
納容器33に固体処理剤が収納されている格納室の全て
が、許容最大数の前記固体処理剤により満たされてい
る。即ち、図12(a)は、格納室331A,331
B,331Cの全部に充填され、格納室331Dには充
填されていない。図12(b)は、格納室331A,3
31Bの全部に充填され、格納室331C,331Dに
は充填されていない。図12(c)は、格納室331A
の全部に充填され、格納室331B,331C,331
Dには充填されていない。
【0098】次に、この発明のハロゲン化銀写真感光材
料用固体処理剤包装体に完全に充填しない場合の充填
を、図13(a)乃至(c)に示す。図13(a)乃至
(c)においては、収納容器33に収納される固体処理
剤数が、収納容器33の最大許容収納数未満であり、収
納容器33に最大許容収納数よりも少ない固体処理剤J
しか入らないようにスペーサーSが備え付けられてい
る。即ち、図13(a)は、格納室331A,331
B,331Cに充填され、格納室331Dには充填され
ていない。図13(b)は、格納室331A,331B
に充填され、格納室331C,331Dには充填されて
いない。図13(c)は、格納室331Aに充填され、
格納室331B,331C,331Dには充填されてい
ない。
【0099】この発明のハロゲン化銀写真感光材料用固
体処理剤包装体のさらに、具体的な実施例について、収
納容器33に例えば固体処理剤Jを24錠を充填する場
合について説明すると、図14(a)は格納室331
A,331B,331C,331Dに、固体処理剤Jを
6錠ずつ充填する。また、図14(b)は格納室331
A,331Bに、固体処理剤Jを10錠ずつ充填し、格
納室331Cに4錠充填し、固体処理剤Jが整列して並
んでいるときは、端のもの即ち出口に近いものが特に吸
湿しやすいため、なるべく固体処理剤Jが入っている格
納室の数を減らすため、1列少なくする。また、図14
(c)は格納室331A,331B,331Cに、固体
処理剤Jを8錠ずつ充填し、固体処理剤Jが整列して並
んでいるときは、端のもの即ち出口に近いものが特に吸
湿しやすい。従って、固体処理剤Jにピンホールが開い
ていた場合、または使用時には、なるべく端の固体処理
剤Jの数を減らして、固体処理剤Jが入っている列につ
いてはなるべく平均化して入れる。また、図14(d)
は格納室331A,331B,331Cに、固体処理剤
Jを8錠ずつ充填し、底側に短いスペーサーSを設け、
8錠の固体処理剤Jを支持している。また、図14
(e)は格納室331A,331Bに、固体処理剤Jを
10錠ずつ充填し、格納室331Cに4錠充填し、底側
に長いスペーサーSを設け、4錠の固体処理剤Jを支持
している。これにより、輸送時の錠剤の受けるショック
が小さいなり、またスペーサーS使用の場合、部材の大
きさが小さくて良く、しかも構造的強度が向上する。
【0100】この発明のハロゲン化銀写真感光材料用固
体処理剤包装体は、図15乃至図17に示すように、収
納容器33が実質的に格納室331A,331B,33
1C,331Dを構成する重要な部材である容器本体3
31及び出口部材332と、その他副次的な部材である
キャップ部材333及びスライド蓋334の、実質的に
2つ以上に分離可能な部材から構成されており、副次的
な部材の少なくとも1つであるキャップ部材333にス
ペーサーSが取り付けられている。このスペーサーS
は、弾性部材で構成することが好ましく、格納室331
A,331B,331C,331Dにおいて整列された
固体処理剤の最も外側に位置する固体処理剤がスペーサ
ーSに接触可能である。この固体処理剤の補充体積は、
序列に逆転が生じなければよく、多少の余裕があっても
よい。また、スペーサーSは、ショックから錠剤を守
り、製品の充填時に数の入れ間違いの防止を行なう。
【0101】この発明で、同等のハロゲン化銀写真感光
材料用固体処理剤包装体を使って、包装体本体に完全に
充填しないことにより、包装体本体の共通化を図り、コ
ストメリットが大きく、処理能力の異なる機械にも使用
できる。また、同等のハロゲン化銀写真感光材料用固体
処理剤包装体を使って、包装体本体に完全に充填しない
ことにより、固体処理剤は高温保存時にガスが発生する
可能性が有るが、包装体本体に空間があると、密閉空間
内の圧力上昇を抑制でき、包装体の損傷等を防止するこ
とができる。
【0102】また、固体処理剤Jが整列して並んでいる
ときは、端のもの即ち出口に近いものが特に吸湿しやす
い。従って、固体処理剤Jにピンホールが開いていた場
合、または使用時には、なるべく端の固体処理剤Jの数
を減らして、固体処理剤Jが入っている列についてはな
るべく平均化して入れる。これにより、輸送時の錠剤の
受けるショックが小さいなり、またスペーサーS使用の
場合、部材の大きさが小さくて良く、しかも構造的強度
が向上する。
【0103】また、この発明のハロゲン化銀写真感光材
料を像様露光後、ハロゲン化銀写真感光材料を処理する
複数の処理液に固形処理剤Jを補充する固体処理剤補充
装置3A,3B,3Eを備えるハロゲン化銀写真感光材
料用自動現像機Aは、同一ハロゲン化銀写真感光材料の
単位面積当たりの処理量に相当する固体処理剤Jの補充
体積が大きいものからの序列と、少なくとも2種以上の
固体処理剤Jが固体処理剤補充装置3A,3B,3Eへ
充填されるときにおける固体処理剤Jをそれぞれの充填
体積が大きいものからの序列とが、実質的に一致するよ
うになっている。この固体処理剤Jが錠剤または丸薬で
あり、固体処理剤Jが実質的に同一形状、同一体積であ
る。
【0104】この固体処理剤補充装置3A,3B,3E
に充填する固体処理剤Jが、固体処理剤Jの包装体本体
により供給され、包装体本体のうち少なくとも1種が、
前記固体処理剤の包装体本体であれば良い。
【0105】また、固体処理剤Jの充填時の体積が、定
着剤または漂白定着剤について最大となることが好まし
い。
【0106】また、固体処理剤Jの充填時の体積が、安
定化剤について最小となることが好ましい。
【0107】また、固体処理剤Jの充填時の体積が、発
色現像剤について最小となることが好ましい。
【0108】また、固体処理剤Jが、全て実質的に同一
形状、同一体積の錠剤であり、実質的に共通の部品から
なる収納容器33に収容された包装体本体の形態で収納
され、かつ、収納容器33がその一部を固体処理剤補充
装置3A,3B,3Eの一部に連結させた後、この固体
処理剤補充装置3A,3B,3Eの固体処理剤の収納部
として機能する構造を有し、かつ、各固体処理剤Jの単
位面積当たりの処理量に相当する固体処理剤の補充数量
が多いものからの序列と、固体処理剤Jの包装体本体内
充填されている固体処理剤Jの充填個数が多いものから
の序列とが、実質的に一致するように充填されている。
【0109】この発明のハロゲン化銀写真感光材料用自
動現像機Aのさらに、具体的な実施例について説明す
る。この発明では、各固体処理剤J間の充填量の違いに
ついて固体処理剤Jの滞留時間が余り長くならないよう
にし、充填量を減らして固体処理剤Jを充填する列を最
小限にしている。すると、使用時における収納容器33
における出口に面する固体処理剤Jの数が少なくなり、
また出口で待機する時間も短くなる。
【0110】カラーネガティブフィルム(135−24
EXサイズ)を100本当たり処理するのに必要な各固
体処理剤の補充体積は、ほぼ同一形状同一体積の円板状
の錠剤状固体処理剤を使用した場合、その補充体積を固
体処理剤の個数で換算すると、発色現像剤は13錠、漂
白剤は19錠、定着剤は70錠、安定化剤は1錠であっ
た。この錠剤で使用する場合について説明する。
【0111】この場合好ましい具体例としては、1個の
固体処理剤包装体の固体処理剤Jの充填量は、図18
(a)に示す収納容器33に固体処理剤Jを縦方向に整
列して充填した例を示すと、図18(b)〜(e)に示
すように、発色現像剤は20錠、漂白剤は40錠、定着
剤は40錠、安定化剤は10錠となる。また、1個の固
体処理剤包装体の固体処理剤Jの充填量は、発色現像剤
は20錠、漂白剤は30錠、定着剤は40錠、安定化剤
は10錠でもよく、また発色現像剤は40錠、漂白剤は
40錠、定着剤は40錠、安定化剤は10錠でもよい。
もちろん、本発明はこれらの充填の組み合わせに限定さ
れるものではない。
【0112】また、図18(f)に示すように、例えば
発色現像剤は20錠を、格納室331B,331Cに充
填しても良く、あるいは格納室331A,331Bに充
填しても良く、あるいは格納室331A,331Cに充
填しても良い。
【0113】この場合単位面積当たりの補充数量が多い
方からの序列は、定着剤−漂白剤−発色現像剤−安定化
剤となっており、漂白剤と定着剤の充填数は同じである
が序列の逆転は起こっていないので実質的に一致してい
るとする。
【0114】その他、ハロゲン化銀写真感光材料用固体
処理剤包装体の容量が異なる場合があり、例えば図19
に示すように、発色現像剤は300g、漂白剤は1K
g、定着剤は2Kg、安定化剤は50gでもよい。ま
た、固体処理剤Jは、錠剤が特に好ましいが、また粒
状、顆粒状、丸薬状であってもよい。
【0115】カラー印画紙用のハロゲン化銀写真感光材
料用自動現像機Aにおいて、カラー印画紙10m2当た
り処理するに必要な各固体処理剤の補充体積は、ほぼ同
一形状同一体積の円板状の錠剤状固体処理剤を使用した
場合、その補充体積を固体処理剤の個数で換算すると、
発色現像剤は7.5錠、漂白定着剤は19錠、安定化剤
は1錠であった。
【0116】従って、1個の固体処理剤包装体の固体処
理剤Jの充填量は、図20(a)に示す収納容器33に
充填した例を示すと、図20(b)〜(d)に示すよう
に、発色現像剤は40錠、漂白定着剤は40錠、安定化
剤は10錠とする。また、発色現像剤は、20錠、漂白
定着剤は40錠、安定剤が10錠でもよく、もちろん、
本発明はこれらの充填の組み合わせに限定されるもので
はない。
【0117】また、図20(e)〜(g)に示すよう
に、例えば安定化剤は10を、格納室331Aに充填し
ても良く、あるいは格納室331Cに充填しても良く、
あるいは格納室331Dに充填しても良い。
【0118】この発明のハロゲン化銀写真感光材料用自
動現像機Aのさらに、具体的な実施例を図21に基づい
て説明する。ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機A
には、固体処理剤Jを収納している収納容器33が、固
体処理剤補充装置3A,3B,3D,3Eに装填されて
いる。固体処理剤補充装置3A,3B,3D,3Eは現
像槽、漂白槽、定着槽、安定槽等の処理槽に対応して備
えられ、安定槽に対応して設けられた固体処理剤補充装
置3Eの収納容器33が乾燥部5に近接して配置されて
いる。ところで、乾燥部5近傍は熱が大量に発生し温度
が上昇する。このため、固体処理剤Jの成分劣化及び形
状の変化、低融点物質の溶出による固体処理剤同士の付
着が発生し、処理安定性、投入の信頼性に問題がある。
【0119】このため、図21(a)に示すように、例
えば1列の格納室に固体処理剤Jを充填する場合には、
乾燥部5から最も近い収納容器33の格納室331B〜
331Dを空室にし、且つ充填されている格納室331
Aの列はなるべく乾燥部5から遠ざけ、乾燥部5の熱の
影響を受けることを防止している。また、図21(b)
に示すように、格納室331C,331Dを空室にし、
且つ充填されている格納室331Bの列はなるべく乾燥
部5から遠ざけ、あるいは、図21(c)に示すよう
に、格納室331Dを空室にし、且つ充填されている格
納室331Cの列はなるべく乾燥部5から遠ざけてい
る。
【0120】また、図21(d)に示すように、例えば
2列の格納室に固体処理剤Jを充填する場合には、乾燥
部5から最も近い収納容器33の格納室331C,33
1Dを空室にし、且つ充填されている格納室331A,
331Bの列はなるべく乾燥部5から遠ざけ、また図2
1(e)に示すように、格納室331Dを空室にし、且
つ充填されている格納室331B,331Cの列はなる
べく乾燥部5から遠ざけ、あるいは、図21(f)に示
すように、格納室331Dを空室にし、且つ充填されて
いる格納室331A,331Cの列はなるべく乾燥部5
から遠ざけている。
【0121】また、図21(g)に示すように、例えば
3列の格納室に固体処理剤Jを充填する場合には、乾燥
部5から最も近い収納容器33の格納室331Dを空室
にし、且つ充填されている格納室331A〜331Cの
列はなるべく乾燥部5から遠ざけている。
【0122】図22乃至図27は固体処理剤補充装置の
別な例を示す。図22は自動現像機Aの発色現像槽の処
理剤補充装置の断面図、図23(A)は固体処理剤補充
装置の全体平面図、図23(B)はそのA−A断面図、
図24〔A)は収容容器1033の断面図、図24
(B)は収納容器装填装置1034の断面図、図25は
収納容器1033の分解斜視図および断面図、図26は
収納容器1033内の回転搬送部材1333の斜視図、
図27は収納容器装填装置の斜視図である。
【0123】図22で固体処理剤補充装置3Aは、露光
された感光材料を処理する自動現像機Aの処理槽の上方
に設定され、体処理剤Jを収容する。
【0124】図23,図24(A),図25,図26に
おいて、収納容器1033は、容器本体1331、キャ
ップ部材1332、回転搬送部材1333、防湿部材1
334、コイルスプリング335とから構成されてい
る。
【0125】容器本体1331の内部には、6箇所に中
空円筒状の室1331Bが放射状に設けられ、各室内に
は複数個(図示7個)の固体処理剤J(J1〜J7)が
収容され、容器本体1331の内部には合計42個の固
体処理剤Jが収納可能である。この容器本体1331の
6箇所に中空円筒状の室1331Bには、固体処理剤J
数が最大許容収納未満である。また、中空円筒状の室1
331Bには、固体処理剤Jが収納されないものもあ
り、これらの固体処理剤Jの収納は、前記の実施例で説
明したものが同様に適用される。
【0126】容器本体1331の上部は、キャップ部材
1332により閉蓋されて密閉状態になっている。キャ
ップ部材1332は固体処理剤Jを収納容器1033内
に充填する際に開閉するもので、容器本体1331とね
じ嵌合または弾性密書嵌合により、一体化される。
【0127】容器本体1331の中央部内壁には、回転
搬送部材1333が回転自在に摺動できる。その上端の
軸部は容器本体1331の天部の穴に嵌合し支持されて
いる。回転搬送部材1333の円盤部1333Aの一部
には、固体処理剤Jを収容可能な少なくとも1個の穴部
1333Bが穿設されている。また、容器本体1331
の中央部内側には、後述のモータ1342の駆動手段に
接続可能なガイド穴1333Cと複数のカップリング穴
1333Dが穿設されている。
【0128】さらに、容器本体1331の底部は、防湿
部材1334により殆ど遮蔽されている。防湿部材13
34は、ステンレス鋼板の絞り加工品または樹脂で作ら
れた部材であり、その底部の一部に固体処理剤投入用の
穴部1334Aが穿設されている。また、防湿部材13
34の底部内面には溝部1334Bが設けてあり、固体
処理剤Jの各々が接触したとき発生する粉末を集積し
て、回転搬送部材1333の回転時に、摺動面に粉末が
進入することを防止している。
【0129】回転搬送部材1333の上部と、容器本体
1331の中央天部下面との間には、コイルスプリング
1335が介装されていて、回転搬送部材1333を下
方にばね付勢し、防湿部材1334に軽圧接している。
【0130】図23,図24(B),図27において、
収納容器1033を装填する収納容器装填手段1034
は、自動現像機A上部の固定機粋に固定されたハウジン
グ部材1341と、回転搬送部材1333を駆動回転す
るモータ1342と、このモータ1342の駆動軸13
42Aにねじ固定されたカップリング部材1343と、
収納容器1033を装填手段1034に装着したのち固
定する締付リング部材1344とから構成されている。
【0131】ハウジング部材1341の中央には、モー
タ(例えばDCモータ)1342を位置決めする凹部が
形成され、ねじ等によりモータ1342を固定する。ま
た、ハウジング部材1341の平板部には、固体処理剤
Jを貫通・落下させる投入口1341Aが穿設されてい
る。
【0132】前記カップリング部材1343は、中央部
のガイド軸1343Aと、フランジ部1343Aと、フ
ランジ部1343Bの上方に突出した複数個のカップリ
ングピン1343Cとから成り一体化されている。
【0133】収納容器1033内に固体処理剤Jを充填
するときには、キャップ部材1332を取り外して容器
本体1331の上方を開き、6箇所の中空円筒状の室1
331Bにそれぞれ固体処理剤Jを積層充填する。この
充填時に、回転搬送部材1333の1個の穴部1333
Bが容器本体1331の中空円筒状の室1331B排出
開口部の中間、すなわち図23(A)に示すほぼ等しい
角度αの中間に渡るようにセツトしておけば、固体処理
剤Jが収納容器1033外に落下するおそれはない(図
23参照)。
【0134】次に、固体処理剤Jの補充動作について説
明する。 (1)処理量情報検出手段1031、処理量供給制御手
段1032により、モータ1342が駆動回転すると、
カップリング部材1343を介して回転搬送部材側が回
転される。 (2)回転搬送部材1333の穴部1333Bが、容器
本体1331の中空円筒状の室の何れかと合致すると、
該室内の最下層の固体処理剤J1が穴部1333Bに落
下・収容される。 (3)引き続き回転搬送部材1333の回転により、穴
部1333Bに収容された固体処理剤J1は他の量の最
下層の固体処理剤Jの下面に接しながら移動していく。 (4)穴部1333Bが回動して収納容器装填手段10
34の投入口1341Aと合致する位置にくると、穴部
1333B内の固体処理剤J1は投入口1341を通過
して落下し、シュート1027を経て囲い25内に投下
される。このようにして穴部1333Bが1回転回動す
ることにより固体処理剤を1錠ずつ確実に落下させるこ
とができる。
【0135】また、上記上部カバー1301の上面の一
部には、開閉扉(天窓)1303が揺動自在に結合され
ていて、該開閉扉1303を図示一点鎖線B方向に開放
して、収納容器1033の装着,交換を行う。
【0136】図28はハロゲン化銀写真感光材料用固体
処理剤包装体の他の実施例である。この実施例のハロゲ
ン化銀写真感光材料用固体処理剤包装体の収納容器33
は、前記図5に示すものと同様に構成されるが、収納容
器33に区画される格納室200が上下2段に形成され
ており、同じ個数の固体処理剤Jを充填する場合にはそ
の分収納容器33を短くすることができる。
【0137】図29はハロゲン化銀写真感光材料用固体
処理剤包装体のさらに他の実施例である。この実施例の
ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装体の収納容
器33は、トレー200と、このトレー200に回転可
能に設けられて蓋201から構成されている。トレー2
00は内部に複数の格納室202を有し、それぞれ1個
づつ固体処理剤Jが入ることが可能になっている。蓋2
01には固体処理剤Jを取り出す取出口203が形成さ
れ、さらに中心部には取出口203に対向する向きに切
欠204が形成されている。切欠204は、例えばくさ
び形になっている。なお、格納室202の1箇所は、密
閉用に閉塞され、保管時等には、蓋201の取出口20
3を塞いでいる。
【0138】収納容器33は蓋201を下側にし逆さま
にして使用され、切欠204が収納容器装填装置の駆動
軸と係合し、トレー200は固定される。
【0139】従って、収納容器補充装置の駆動軸が蓋2
01が回転することにより取出口203の位置が移動
し、トレー200の格納室202から1つづつ縦に入っ
ている固体処理剤Jが取出口203から落下する。
【0140】トレー200の格納室202には、例えば
図29(d)に示すように、1つおきに固体処理剤Jを
充填でき、あるいは図29(e)に示すように、3つお
きに固体処理剤Jを充填できるが、充填方式はこれに限
定されない。
【0141】なお、例えばトレー200の外周にギヤを
形成してもよく、この場合は収納容器補充装置の固定軸
が蓋201に係合し、収納容器補充装置のギヤをトレー
200の外周にギヤに噛み合わせてトレー200を回転
させ、取出口203から固体処理剤Jを落下させるよう
にしても良い。
【0142】
【発明の効果】前記したように、請求項1乃至請求項1
2記載の発明は、包装体本体に完全に充填しないことに
より、高湿保存時にガスが発生した場合でも、包装体本
体に固体処理剤の入っていない空間があると、密閉空間
内の圧力上昇を抑制でき、無駄な干渉スペースを別に設
けたりすることなく、包装体の損傷を防止し、更にはそ
の結果防湿性が損なわれることなく、固体処理剤が安定
に保存される。さらに、同様の包装体の共通化を図り、
処理能力の異なる機械にも使用できる。
【0143】固体処理剤が整列して並んでいるときは、
端のもの即ち出口に近いものが特に吸湿しやすいため、
固体処理剤にピンホールが開いていた場合、または使用
時には、なるべく端の固体処理剤の数を減らして、固体
処理剤が入っている列についてはなるべく平均化して入
れ、これにより輸送時の固体処理剤の受けるショックが
小さくなり、またスペーサー使用の場合、部材の大きさ
が小さくて良く、しかも構造的強度が向上する。
【0144】また、請求項13乃至請求項23記載の発
明は、各固体処理剤間の充填量の違いについて固体処理
剤の滞留時間が余り長くならないようにしたから、充填
量を減らして固体処理剤を充填する列を最小限にするこ
とができる。
【0145】また、請求項24記載の発明は、乾燥部に
近接して配置されたハロゲン化銀写真感光材料用固体処
理剤包装体の乾燥部に近い列の格納室を空室とし、請求
項25記載の発明は、乾燥部に近接して配置されたハロ
ゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装体の前記乾燥部
に近い列の格納室を空室とし、乾燥部から離れた収納室
に固体処理剤を収納し、固体処理剤が乾燥部の熱の影響
を受けることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動現像機Aと写真焼付機Bとを一体的に構成
した感光材料処理装置の概略構成図である。
【図2】感光材料処理装置の斜視図である。
【図3】図2の自動現像機AのIII-III線に沿う断面に
おける処理槽である発色現像槽の処理剤補充装置の断面
図である。
【図4】錠剤型の固体処理剤の各種形状を示す図であ
る。
【図5】錠剤型の固体処理剤を収容する収納容器を示す
図である。
【図6】収納容器の―部破断斜視図を示す図である。
【図7】収納容器と収容部と、供給機構および駆動手段
の動作を説明する側断面図である。
【図8】収納容器の開閉蓋を開く状態の斜視図である。
【図9】ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装体
の斜視図である。
【図10】ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装
体への固体処理剤の充填を示す図である。
【図11】ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装
体への固体処理剤の充填を示す他の実施例の図である。
【図12】ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装
体への固体処理剤の充填を示す他の実施例の図である。
【図13】ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装
体への固体処理剤の充填を示す他の実施例の図である。
【図14】ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装
体への固体処理剤の充填を示す他の実施例の図である。
【図15】ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装
体の他の実施例の分解斜視図である。
【図16】ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装
体のキャップ部材の平面図である。
【図17】図16のXVII-XVII線に沿う断面図である。
【図18】ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機への
固体処理剤の充填を示す他の実施例の図である。
【図19】ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機への
固体処理剤の充填を示す他の実施例の図である。
【図20】ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機への
固体処理剤の充填を示す他の実施例の図である。
【図21】ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機の外
略図である。
【図22】ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機の発
色現像槽の処理剤補充装置の断面図である。
【図23】固体処理剤補充装置を示す図である。
【図24】収納容器装填装置を示す図である。
【図25】収納容器を示す図である。
【図26】収納容器内の回転搬送部の斜視図である。
【図27】収納容器装填装置の斜視図である。
【図28】収納容器の他の実施例を示す図である。
【図29】収納容器のさらに他の実施例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 処理槽 2 溶解部 27 供給経路 34 収容部 35 供給機構 37 処理剤供給部 A 自動現像機 J 固体処理剤

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハロゲン化銀写真感光材料用の固体処理剤
    と、この固体処理剤を外気から実質的に遮断する密封構
    造を有する包装体本体とを有し、この包装体本体に収納
    される前記固体処理剤数が、前記包装体本体の最大許容
    収納数未満であることを特徴とするハロゲン化銀写真感
    光材料用固体処理剤包装体。
  2. 【請求項2】前記固体処理剤が錠剤または丸薬状である
    ことを特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀写真感光
    材料用固体処理剤包装体。
  3. 【請求項3】前記包装体本体が、前記固体処理剤を収納
    できる複数の格納室を有する収納容器を有し、その中に
    前記固体処理剤を収納していることを特徴とする請求項
    1または請求項2記載のハロゲン化銀写真感光材料用固
    体処理剤包装体。
  4. 【請求項4】前記包装体本体が、前記固体処理剤を複数
    個整列して収納できる複数の格納室を有する収納容器を
    有し、その中に前記固体処理剤を収納していることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のハロ
    ゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装体。
  5. 【請求項5】前記固体処理剤が収納されている格納室の
    数が最小となるように充填されていることを特徴とする
    請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のハロゲン化銀
    写真感光材料用固体処理剤包装体。
  6. 【請求項6】前記固体処理剤が収納されており、かつ最
    も充填数が少ない格納室に充填されている数が最大数と
    なるように充填されていることを特徴とする請求項1乃
    至請求項5のいずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材
    料用固体処理剤包装体。
  7. 【請求項7】前記固体処理剤が収納されている格納室の
    全てが、許容最大数の前記固体処理剤により満たされて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか
    に記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装
    体。
  8. 【請求項8】前記格納室の最大許容格納数が全て同一で
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか
    に記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装
    体。
  9. 【請求項9】前記収納容器が、前記固体処理剤が複数の
    格納室間を流通不可能であるような構造であることを特
    徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のハロ
    ゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装体。
  10. 【請求項10】前記収納容器に最大許容収納数よりも少
    ない前記固体処理剤しか入らないようにスペーサーが備
    え付けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項
    9のいずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体
    処理剤包装体。
  11. 【請求項11】前記収納容器が実質的に格納室を構成す
    る重要な部材と、その他副次的な部材の、実質的に2つ
    以上に分離可能な部材から構成されており、前記副次的
    な部材の少なくとも1つにスペーサーが取り付けられて
    おり、前記格納室において整列された前記固体処理剤の
    最も外側に位置する前記固体処理剤が前記スペーサーに
    接触可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項1
    0のいずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体
    処理剤包装体。
  12. 【請求項12】前記収納容器が、防湿包装されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記
    載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装体。
  13. 【請求項13】処理液に固体処理剤を補充する固体処理
    剤補充装置を備えるハロゲン化銀写真感光材料用自動現
    像機において、同一のハロゲン化銀写真感光材料の単位
    面積当たりの処理量に相当する固体処理剤の補充体積
    が、少なくとも2種以上の固体処理剤について異なって
    おり、前記固体処理剤の種類の前記補充体積における序
    列と、前記固体処理剤補充装置に装填される時の各固体
    処理剤の充填体積の序列が実質的に一致していることを
    特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
  14. 【請求項14】前記固体処理剤補充装置が、実質的に共
    通の部品からなる前記固体処理剤を収納する収納部を有
    することを特徴とする請求項13記載のハロゲン化銀写
    真感光材料用自動現像機。
  15. 【請求項15】前記固体処理剤を収納する収納容器を有
    する包装体本体が、前記収納容器の一部を前記固体処理
    剤補充装置に連結させた後、前記固体処理剤の収納部と
    して機能を有するような構造を持つことを特徴とする請
    求項13または請求項14記載のハロゲン化銀写真感光
    材料用自動現像機。
  16. 【請求項16】少なくとも2種以上の前記固体処理剤に
    おいて、前記収納部及び/または前記収納容器が実質的
    に共通の部品を使用していることを特徴とする請求項1
    3乃至請求項15のいずれかに記載のハロゲン化銀写真
    感光材料用自動現像機。
  17. 【請求項17】前記固体処理剤が錠剤または丸薬である
    ことを特徴とする請求項13乃至請求項16のいずれか
    に記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
  18. 【請求項18】前記固体処理剤が実質的に同一形状、同
    一体積であることを特徴とする請求項13乃至請求項1
    7のいずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動
    現像機。
  19. 【請求項19】前記固体処理剤補充装置に充填する固体
    処理剤が、前記固体処理剤の包装体本体により供給さ
    れ、前記包装体本体のうち少なくとも1種が、請求項1
    乃至請求項12記載のいずれかの固体処理剤の包装体本
    体であることを特徴とする請求項13乃至請求項18の
    いずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像
    機。
  20. 【請求項20】前記固体処理剤の充填時の体積が、定着
    剤または漂白定着剤について最大となることを特徴とす
    る請求項13乃至請求項19のいずれかに記載のハロゲ
    ン化銀写真感光材料用自動現像機。
  21. 【請求項21】前記固体処理剤の充填時の体積が、安定
    化剤について最小となることを特徴とする請求項13乃
    至請求項20のいずれかに記載のハロゲン化銀写真感光
    材料用自動現像機。
  22. 【請求項22】前記固体処理剤の充填時の体積が、発色
    現像剤について最小となることを特徴とする請求項13
    乃至請求項21のいずれかに記載のハロゲン化銀写真感
    光材料用自動現像機。
  23. 【請求項23】前記固体処理剤が、全て実質的に同一形
    状、同一体積の錠剤であり、実質的に共通の部品からな
    る収納容器に収容された包装体の形態で収納され、か
    つ、前記収納容器がその一部を前記固体処理剤補充装置
    の一部に連結させた後、この固体処理剤補充装置の固体
    処理剤の収納部として機能する構造を有し、かつ、各固
    体処理剤の単位面積当たりの処理量に相当する前記固体
    処理剤の補充数量が多いものからの序列と、前記固体処
    理剤の包装体本体内充填されている前記固体処理剤の充
    填個数が多いものからの序列とが、実質的に一致するこ
    とを特徴とする請求項13乃至請求項22のいずれかに
    記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
  24. 【請求項24】ハロゲン化銀写真感光材料を像様露光
    後、前記ハロゲン化銀写真感光材料を処理する複数の処
    理液が貯留される処理槽と、処理されたハロゲン化銀写
    真感光材料を乾燥する乾燥部と、前記処理槽の処理液に
    固形処理剤を補充する固体処理剤補充装置を備えるハロ
    ゲン化銀写真感光材料用自動現像機において、前記固体
    処理剤を収納できる複数の格納室を有する収納容器を有
    し、その中に前記固体処理剤を収納しているハロゲン化
    銀写真感光材料用固体処理剤包装体を、前記固体処理剤
    補充装置に備え、前記乾燥部に近接して配置された前記
    ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤包装体の前記乾
    燥部に近い列の格納室を空室としたことを特徴とするハ
    ロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
  25. 【請求項25】前記乾燥部に近接して配置されたハロゲ
    ン化銀写真感光材料用固体処理剤包装体が請求項1乃至
    請求項12記載の包装体であることを特徴とする請求項
    24記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
  26. 【請求項26】前記ハロゲン化銀写真感光材料用固体処
    理剤包装体を、前記固体処理剤補充装置に備え、前記乾
    燥部に近接して配置された前記ハロゲン化銀写真感光材
    料用固体処理剤包装体の前記乾燥部に近い列の格納室を
    空室とし、前記乾燥部から離れた収納室に前記固体処理
    剤を収納したことを特徴とする請求項24乃至請求項2
    5記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
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