JPH0743864A - ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤キット - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤キット

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JPH0743864A
JPH0743864A JP18842393A JP18842393A JPH0743864A JP H0743864 A JPH0743864 A JP H0743864A JP 18842393 A JP18842393 A JP 18842393A JP 18842393 A JP18842393 A JP 18842393A JP H0743864 A JPH0743864 A JP H0743864A
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JP
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solid processing
processing
storage container
solid
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Application number
JP18842393A
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English (en)
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Ichiro Tsuchiya
一郎 土屋
Kenji Ishida
賢治 石田
Wataru Satake
亘 佐竹
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 収納容器に内蔵された固体処理剤を、破損す
ることなく確実に補充装置により適量搬送し、感光材料
処理装置の処理槽内に補給することにより、安定した写
真性能を得る。 【構成】 収納容器33内に収納された固体処理剤Jを、
ハロゲン化銀写真感光材料処理装置の処理槽内の処理液
に補給するハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤J
と、該固体処理剤Jを収納する収納容器33とから成る処
理剤キットであって、前記収納容器33内に整列して収納
された複数個の固体処理剤Jの総重量(A)と、該収納容
器33の重量(B)との比(B)/(A)が0.15〜1.5であるこ
とを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用処理剤キッ
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ハロゲン化銀写真感
光材料処理装置の処理槽内の処理液に補給する固体処理
剤を用いた処理剤キットに関し、更に詳しくは、複数個
の固体処理剤を収納して、前記感光材料処理装置の補給
部に供給する固体処理剤の割れや欠けを改良し、安定し
た写真性能を与える処理剤キットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料(以下、感材
と称す)は、露光後、現像、脱銀、洗浄、安定化等の工
程により処理される。処理は通常自動現像機(以下、自
現機と称す)で行われ、その場合は補充液補充方式が一
般に広く用いられ、処理槽内の処理液の活性度を一定に
保つ様にコントロールされている。補充液補充方式の場
合、感材からの溶出物の希釈、蒸発量の補正及び消費成
分の補充を目的としており、液体を供給する関係から通
常オーバーフロー液が多量に排出されている。
【0003】一方近年、写真廃液の海洋投棄に関する規
制化の動きやプラスチック材料の廃棄に対する規制が世
界的に高まってきており、写真廃液をゼロにし、しかも
液剤用ポリボトルを使用しない新しいシステムの開発が
求められている。又液体危険物の輸送に関する安全性確
保のために包材に対する安全規制が強化されコストの上
昇を招いている。又最近急増しているミニラボ店におい
ては低コスト化と人手不足からパートタイマー化や女性
化がすすみ、補充液の溶解或いは希釈準備作業が難し
く、誤溶解に起因する事故が相次ぎ、補充システムに対
する苦情が多く出される様になってきた。
【0004】従って当写真業界においては、写真廃液が
ほとんどなく、ボトルも使用せずしかも溶解作業が全く
不要となる固形ケミカルの補充システムの開発が強く求
められている。
【0005】この要望に応える方法として、特開平5-11
9454号公報にはほとんど全ての処理剤成分を固形処理剤
化し、直接処理槽に投入する方法が開示されている。し
かしこの方法では、発色現像剤は従来より用いられてき
た液剤処理剤に比べて実質的な濃縮度が飛躍的に高くな
るため、処理剤の経時による保存安定性が劣化すること
が明らかになった。特に、打錠成型する場合には、その
圧縮熱等により内部反応が進行することもあいまって、
とりわけ、この保存安定性が問題となることが判明し
た。又、溶解時にローカルコンセントレーションが生じ
るため、析出が出易く、それがフィルター目づまりや感
材への付着となる問題を起こしていた。
【0006】また、この方法では、固体処理剤の防湿対
策に重大な欠点があり、更に固体処理剤から発生する粉
が周辺に散乱し、別の処理槽に混入し、写真性能の劣化
につながるおそれもある。従ってこれらの問題を解決す
る技術開発が急務である。
【0007】固体処理剤の防湿対策および操作性向上,
自動補給制御を行なうため複数個の固体処理剤を収納容
器に収納して補給する手段が種々提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記収納容器内に収納
された複数の固体処理剤は、輸送時やユーザーの取扱い
時に、落下等の衝撃や激しい振動で、割れや欠けや一部
粉砕等の破損を発生することがある。この破損した固体
処理剤を収納した収納容器を感光材料処理装置の補給装
置に装填して処理槽へ供給するとき、補給装置の作動不
良や、規定量の固体処理剤が供給されない等の問題が発
生し、写真処理性能が劣化する。
【0009】この発明の目的は、上述した従来技術の欠
点を解消し、固体処理剤の破損を防止し、安定した写真
性能を与え、コンパクトで作業性の良い処理剤キットを
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的は、以下
の本発明により達成される。即ちこの発明のハロゲン化
銀写真感光材料用処理剤キットは、収納容器内に収納さ
れた固体処理剤を、ハロゲン化銀写真感光材料処理装置
の処理槽内の処理液に補給するハロゲン化銀写真感光材
料用処理剤と、該固体処理剤を収納する収納容器とから
成る処理剤キットであって、前記収納容器内に整列して
収納された複数個の前記固体処理剤の総重量(A)と、該
収納容器の重量(B)との比、(B)/(A)が0.15〜1.5で
あることを特徴とするものである。
【0011】また、この発明は、前記固体処理剤が成型
された錠剤形状をなし、該錠剤型固体処理剤1個の重量
が2〜50gであることを特徴とする。
【0012】さらにこの発明は、前記錠剤型固体処理剤
の強度が、0.7〜5.5kg/mmであることを特徴とする。
【0013】なお、この発明でいう固体処理剤とは、粉
末あるいは顆粒を一定の形状に圧縮成型した錠剤型をい
う。
【0014】さらに、本発明でいう処理剤キットとは、
固体処理剤と該処理剤を収納した容器の複合体をいう。
【0015】
【実施例】次に、この発明の感光材料処理装置用固体処
理剤補充装置の実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0016】本発明を適用できる自動現像機(以下、単
に自現機という)の一例を図面に基づいて説明する。図
1は、自動現像機Aと写真焼付機Bとを一体的に構成し
たハロゲン化銀写真感光材料処理装置(プリンタープロ
セッサ)の概略構成図である。
【0017】図1において、写真焼付機Bの左下部に
は、未露光のハロゲン化銀写真感光材料である印画紙を
ロール状に収納したマガジンMがセットされる。マガジ
ンから引き出された印画紙は、送りローラR1及びカッ
ター部Cを介して所定のサイズに切断され、シート状印
画紙となる。このシート状印画紙は、ベルト搬送手段B
eによって搬送され、露光部Eにおいて光源およびレン
ズLにより、原画Oの画像を露光される。露光されたシ
ート状印画紙はさらに複数対の送りローラR2,R3,
R4により搬送され、自現機A内に導入される。自現機
Aでは、シート状印画紙は、処理槽であるそれぞれ発色
現像槽1A、漂白定着槽1B、安定槽1C,1D,1E
内(実質的に3槽構成の処理槽1)をローラ搬送手段
(参照記号ナシ)により順次搬送され、それぞれ、発色
現像処理、漂白定着処理、安定化処理がなされる。前記
各処理がなされたシート状印画紙は、乾燥部5において
乾燥されて機外に排出される。
【0018】なお、図中の一点鎖線は、ハロゲン化銀写
真感光材料の搬送経路を示す。また、実施例において
は、感光材料はカットされた状態で自現機A内に導かれ
るものであるが、帯状で自現機A内に導かれるものであ
ってもよい。その場合、自現機Aと写真焼付機Bとの間
に、感光材料を一時的に滞留させるアキュムレータを設
けると処理効率が上がる。また、本願発明に係る自現機
Aは、写真焼付機Bと一体的に構成しても、自現機A単
体だけでもよいことは言うまでもない。また、本発明に
係る自現機Aによって処理されるハロゲン化銀写真感光
材料は、露光済の印画紙に限られるものでははなく、露
光済のネガフィルム等でもよいことは言うまでもない。
また、本発明の説明として、発色現像槽1A、漂白定着
槽1B、安定槽1C,1D,1Eを有する実質的に3槽
構成の処理槽1を有する自現機Aについて行うが、これ
に限られるものではなく、発色現像槽、漂白槽、定着
槽、安定槽を有する実質的に4槽構成の自現機であって
も本発明は適用できるものである。上記発色現像槽1
A、漂白定着槽1B、安定槽1Eの各処理槽には、それ
ぞれ固体処理剤を供給する固体処理剤供給装置3A,3
B,3Eが設けてある。
【0019】図2はこの発明に係る自動現像機Aと写真
焼付装置BとソータCを一体的に組み合わせた感光材料
処理装置の全体を示す斜視図である。図において、自動
現像機Aの蓋A1を上方に開いて、固体処理剤を収納し
た収納容器Dを装着部A2に図示左上方より右下方へと
挿入して定着させる。
【0020】図3は、図1の自現機AのI−I断面にお
ける処理槽である発色現像槽1Aの処理剤投入部と処理
剤供給手段との断面図である。なお、漂白定着槽1B、
安定槽1C,1D,1Eにおいては、発色現像槽1Aと
同じ構成となるので、以下、処理槽1として説明する場
合は、発色現像槽1A、漂白定着槽1B、安定槽1C,
1D,1Eいずれも指すこととする。なお、図には、構
成をわかりやすくするために、感光材料を搬送する搬送
手段等は省略してある。また、本例においては、固体処
理剤として錠剤を用いた場合について説明する。
【0021】感光材料を処理する処理槽1は、該処理槽
1を形成する仕切壁の外側に一体的に設けた固体処理剤
(錠剤)Jを供給する固体処理剤投入部20および恒温槽
2を有する。これら処理槽1と恒温槽2とは連通窓21が
形成された仕切壁21Aにより仕切られており、処理液は
流通できるようになっている。そして恒温槽2の上方に
設けた固体処理剤投入部20には固体処理剤Jを受容する
囲い25を設けたので、固体処理剤Jは固形のまま処理槽
1に移動することがない。なお、囲い25は処理液の通過
は可能であるが、固体処理剤Jは溶け終わるまで通過で
きない網状またはフィルター状としてある。
【0022】筒状のフィルター22は、恒温槽2の下方に
交換可能に設けられ、処理液中の不溶物、例えば紙くず
等を除去する機能を果たす。このフィルター22の中は、
恒温槽2の下方壁を貫通して設けられた循環パイプ23を
介して循環ポンプ24(循環手段)の吸引側に連通してい
る。
【0023】循環系は、液の循環通路を形成する循環パ
イプ23、循環ポンプ24、および、処理槽1等で構成され
ていることになる。前記循環ポンプ24の吐出側に連通し
た循環パイプ23の他端は処理槽1の下方壁を貫通し、該
処理槽1に連通している。このような構成により、循環
ポンプ24が作動すると処理液は恒温槽2から吸い込ま
れ、処理槽1に吐出されて、処理液は処理槽1内の処理
液と混じり合い、再び恒温槽2へと入る循環を繰り返す
ことになる。この循環流の流量は、1分間当たりタンク
容量に対して0.1(回転=循環量/タンク容量)以上の
流量であることが好ましく、より好ましくは、0.5〜2.0
回転である。また、処理液の循環方向は、図3に示した
方向に限られる必要はなく、逆方向であってもよい。
【0024】廃液管11は、処理槽1内の処理液をオーバ
ーフローさせるためのものであり、液面レベルを一定に
保つとともに、他の処理槽から感光材料に付着して持ち
込まれる成分や、感光材料から浸み出す成分が貯留し、
増加することを防ぐのに役立つ。
【0025】棒状のヒータ26は、恒温槽2の上方壁を貫
通して恒温槽2内の処理液中に浸漬するよう配設されて
いる。このヒータ26は、恒温槽2および処理槽1内の処
理液を加温するものであり、換言すると処理槽1内の処
理液を処理に適した温度範囲(例えば20〜55℃)に保持
する温度調整手段である。
【0026】処理量情報検出手段31は、自現機Aの入口
に設けられ、処理される感光材料の処理量を検出するた
めに用いられる。この処理量情報検出手段31は、左右方
向に複数の検出部材を配してなり、感光材料の幅を検出
するとともに、検出されている時間をカウントするため
の要素として機能する。感光材料の搬送速度は機械的に
予め設定されているので、幅情報と時間情報とから感光
材料の処理面積が算出できる。なお、この処理量情報検
出手段31は、赤外線センサ、マイクロスイッチ、超音波
センサ等の感光材料の幅および搬送時間を検出できるも
のであればよい。また、間接的に感光材料の処理面積が
検出できるもの、例えば図1のようなプリンタープロセ
ッサの場合、焼付を行った感光材料の量、あるいは、予
め決まっている面積を有する感光材料の処理数を検出す
るものでもよい。さらに、検出するタイミングは、本例
では処理される前であるが、処理した後、あるいは処理
液中に浸漬されている間でも良い(このような場合は、
処理量情報検出手段31を設ける位置を処理後に検出でき
る位置や処理中に検出できる位置に適宜変更することに
よりできる)。さらに、検出される情報として、上述の
説明では、感光材料の処理面積について述べたが、これ
に限られるものではなく、処理される、処理された、あ
るいは、処理中の感光材料の処理量に比例した値であれ
ばよく、処理槽に収容された処理液の濃度あるいは濃度
変化等であってもよい。また、処理量情報検出手段31
は、各処理槽1A,1B,1C,1D,1E毎に設ける
必要はなく、1台の自現機Aに対して1つ設けることが
好ましい。32は前記処理量情報検出手段31による信号を
受けて処理剤の処理量供給を制御する処理量供給制御手
段である。
【0027】本発明に係る固体処理剤補充装置30は、露
光された感光材料を処理する感光材料処理装置の処理槽
の上方に設定され、収納容器33、収納容器装填手段34、
供給手段35、駆動手段36から構成されていて、上部カバ
ー301内によって密閉されている。上記上部カバー301
は、前記処理槽1および恒温槽2を収容する本体101と
本体背部の支軸302により揺動自在に結合されていて、
該上部カバー301は、図示一点鎖線A方向に持ち上げ
て、操作者側の前面および上面を大きく開放することに
より、固体処理剤補充装置30の点検や、前記フィルター
22の交換作業をすることができる。
【0028】また、上記上部カバー301の上面の一部に
は、天窓303が揺動自在に結合されていて、該天窓303を
図示一点鎖線B方向に開放して、前記収納容器33の装
着,交換を行う。
【0029】図4は錠剤型固体処理剤Jの各種形状を示
す。図4(A)は円形断面を有し、コーナーにアール状
の面とり(r)を施した円筒状をなす偏平な固体処理剤
Jの断面図、図4(E)は該固体処理剤Jの斜視図であ
る。図4(B)は円形断面で上下面がそれぞれフラット
で円周面が凸面アール(R)を有した太鼓型をなす固体
処理剤Jの断面図である。図4(C)は円形断面で上下
面が球形をなす碁石状の固体処理剤のJの断面図であ
る。図4(D)は中空穴を有するドーナツ型の固体処理
剤Jの断面図である。図4(F)球形状の固体処理剤を
示す。
【0030】図5は上記錠剤型固体処理剤Jを収容する
収納容器(カートリッジ)33を示し、図5(A)は一部
破断断面図を含む平面図、図5(B)は該収納容器33の
側面図、図6はその一部破断斜視図を示す。
【0031】前記収納容器33は、複数個の錠剤型固体処
理剤Jを収納する中空四角柱状の容器本体331と、該容
器本体331の中空体の一方の開口に接続し前記固体処理
剤を排出可能にする排出開口部を有する出口部材332
と、前記容器本体331の他方の開口を閉止するキャップ
部材333と、前記出口部材332のレール部332Aに摺動し
て上下に移動可能なスライド蓋334とから構成されてい
る。
【0032】前記容器本体331の内側には、3枚の仕切
壁331Sが一体に固定されていて、容器本体331の内部は
4つの分室331A,331B,331C,331Dに区分されてい
る。そして、各分室には、前記ほぼ円筒形状をなす固体
処理剤Jの各外円周が外接しそれぞれ約10個を縦列状態
に収容することができる。すなわち第1の分室331Aに
は10個の固体処理剤J1A〜J10Aが第2の分室331B
には同数の固体処理剤J1Bが、以下同様にしてJ1
C,J1Dがそれぞれ収納されている。
【0033】上記容器本体331の各分室の底部には、突
起条331Eが突出していて、固体処理剤Jの外周面と点
当たりで当接し固体処理剤Jの移動を容易にするととも
に、固体処理剤Jから脱落した粉を突起条331Eの頂部
から落下させる。固体処理剤Jから脱落した粉は、突起
条331Eから下方の溝部に溜まるから、たとえこの溝部
で粉が固着しても、固体処理剤Jは突起条331E上を移
動するから支障はない。
【0034】前記出口部材332の出口開口の外側両側面
には、レール部332Aが形成されていて、スライド蓋334
の両側面に形成された溝部334Aに嵌合し、摺動可能に
なっている。また、スライド蓋334の下部両端に突出し
た突起部334Bは、後述の開閉規制部材355に係合してス
ライド蓋334の自動開閉を行う。
【0035】また、前記出口部材332の両側面には、ピ
ン332Bが突出していて、後述の収納容器装填手段34の
カム溝に挿脱する。
【0036】前記キャップ部材333の背面333Aは、後述
の収納容器装填手段34の押圧部材によって加圧されて、
収納容器33は供給手段35の基準面に圧着される。また、
上記キャップ部材333の背面333Aには、識別突起部333
Bが一体に形成されていて、異なる他の収納容器の誤装
填を防止している。
【0037】図7は、収納容器33と収納容器装填手段34
と、供給手段35および駆動手段36の動作を説明する側断
面図である。
【0038】収納容器装填手段34の固定枠体341、供給
手段35のハウジング部材351および駆動手段36は前記本
体101の上部に固定されている。
【0039】供給手段35は、ハウジング部材351と、該
ハウジング部材351の内周面に回転可能に配置され、収
納容器33内の固体処理剤Jを入口部351Aから一定量受
容して出口部351Bに移動させるポケット部352Aを有す
る回転可能な処理剤受容部材(ロータ)351と、上記出
口部352Bを開閉可能にするシャッタ部材353とから構成
されている。
【0040】供給手段35のハウジング部材351の入口部
の上方には、スライド蓋の開閉を規制する開閉規制部材
355が固設されている。すなわち、収納容器装填手段34
に装着した収納容器33を初期位置(図示一点鎖線)から
図示C方向に押し下げ、中間位置(図示一点鎖線)に達
すると、スライド蓋334の突起部は、前記開閉規制部材3
5により下降が阻止される。収納容器33をさらに下方に
揺動させると、スライド蓋334は停止したままであるか
ら、収納容器33の出口部材332の開口部は次第に開放さ
れていく。収納容器33の下降が所定位置に達して停止さ
れると、出口部材332の開口部は全開されて、収納容器3
3内の最前列の固体処理剤Jは供給手段35内に送り込ま
れる。図示実線はこの全開状態を示す。
【0041】次に、収納容器33内の固体処理剤Jが順次
消費されて皆無になると、残量検知信号発生により、収
納容器33の交換操作を行う。すなわち、収納容器33を後
方に引込めると、収納容器33および容器保持部材343は
時計方向に回動して左端部が上昇する。この上昇過程の
前半で、前記開閉規制部材355は、スライド蓋334を停留
させ、収納容器33の出口部材332、容器本体331から成る
本体部のみを上昇されるから、出口部材332の開口部は
スライド蓋334によって閉止状態になる。さらに収納容
器33が上昇する後半の過程では、この開口部の閉止状態
のまま、上死点である初期状態に戻される。
【0042】上記収納容器33の容器本体341、出口部材3
32、キャップ部材333は合成樹脂成型により、一体成型
または別体成型後接着によって作製される。該収納容器
の排出開口部にスライド蓋334を装着して閉止した状態
では、内部は外気に遮断され防湿状態に維持される。す
なわち、固体処理剤Jを内包した容器収容33を固体処理
剤補充装置30から取り外すときには、スライド蓋334が
前述のように自動閉止されるから、取り出された収納容
器33内の固体処理剤Jは外気と遮断される。
【0043】図5,図6に示す収納容器33では、容器本
体331の4列の分室から固体処理剤Jを各1個ずつ順次
供給手段35に送り込み、固体処理剤投入部20に投下する
ものであるが、分室の数や供給手段35のロータ352のポ
ケット部352Aの数は前記実施例に限定されるものでは
なく、ロータ352の1回転で4個以上または以下の固体
処理剤を投下・補給するようにしてもよい。
【0044】そして補給される固体処理剤Jの1個の重
量は、2〜50g、好ましくは5〜30gである。固体処理
剤Jの1個の重量が小さすぎると、多数の固体処理剤を
同時または頻繁に投下しなければならず、所定量を補給
する制御が複雑になるばかりでなく、収納容器33内の全
固体処理剤表面積が増大して吸湿変質を生じるおそれが
ある。また、1個の重量が大きすぎると、収納容器33の
保管・運搬時に外力により振動・衝撃によって固体処理
剤Jが破損して一定量補給ができない、および恒温槽2
内に投下された固体処理剤Jの溶解に時間を要し、応答
性が低下する等の問題がある。特に、感光材料処理用固
体処理剤では、写真性能に影響を与える成型用硬化剤を
使用できないため、成型後の固体処理剤は振動・衝撃等
の外力によって破損し難い好適な重量にしなければなら
ない。
【0045】図8は複数個の固体処理剤Jを内蔵した収
納容器33を直立させた落下テスト状態を示す斜視図であ
る。収納容器33内に収納された固体処理剤J1〜J10
は、垂直方向に各外周が接するように積重されている。
そして収納容器33の4つの分室331A,331B,331C,3
31D(図5,図6参照)にはそれぞれ10個の固体処理剤
が隔離収納され、合計40個が収納可能になっている。
【0046】このように垂直支持した収納容器33を垂直
落下実験を行なった。収容された固体処理剤Jが硬度
(垂直押圧力)50kgの場合、収納容器33内の最下段とそ
の上層の固体処理剤J1,J2のうち6錠に割れを生じ
た。硬度65kgの固体処理剤Jでは、最下段の4錠に割れ
を生じた。硬度80kgの固体処理剤Jでも最下段の4錠に
割れを生じた。
【0047】図9(A)は破損した固体処理剤Jの転が
りテストの説明図、図9(B)は破損した固体処理剤J
の投入テストの説明図である。
【0048】上述の落下テストにより破損した固体処理
剤Jを内部に充填した収納容器33を、12°の傾斜角度を
有する収納容器装填手段34に設置して、固体処理剤Jの
転がり性および供給手段35のロータ352への投入性を確
認実験した結果、何れも高い確率で転がり不良および投
入不良を生じた。
【0049】以上の固体処理剤Jは直径30mm、厚さ10m
m、重量8〜12gのものを使用した。固体処理剤Jの1
錠の重量はそのサイズによって異なるが、一般には2〜
50g、好ましくは4〜40gである。そしてこの固体処理
剤Jを4〜60個、好ましくは8〜50個を収納容器33内に
収納して使用する。従って収納容器33には、総重量50〜
600g、好ましくは100〜450gの固体処理剤J(A)が
収納される。
【0050】また、収納容器33を構成する容器本体33
1、出口部材332、スライド蓋333は、ポリエチレン,ポ
リプロピレン,ポリスチレン,ポリカーボネート AB
S樹脂等の成型部材が成り、これら部材を組み立てた収
納容器33の重量(B)は50〜400g、好ましくは80〜200
g、さらに好ましくは100g前後が収容容積 操作性か
ら好適である。
【0051】従って、収納容器33の重量Bと固体処理剤
Jの総重量Aとの比B/Aは、0.15〜1.5、好ましくは
0.18〜1.2である。このB/Aが1.5以上であると、収納
容器33の強度が弱く、誤って収納容器33を落下させる
と、収納容器33および固体処理剤Jがともに破損する。
また,B/Aが0.15以下であると、収納容器33が重くな
り、誤って落下したとき、その衝撃力が大きく、内包さ
れた固体処理剤Jが、その衝撃力によって収納容器内壁
や固体処理剤J同士が激しく衝突して破損する。
【0052】次に、本発明の錠剤型固体処理剤Jの強度
Zについて述べる。ここでいう強度Zとき、固体処理剤
Jの長手方向の圧縮破損強さP(kg)と、長手方向の長
さl(mm)との比をいう。ここで、長手方向の長さl
は、固体処理剤Jが円形断面を有する円柱形状または球
形の場合には円形の直径を示し、楕円形断面の場合には
長径である。直方体の固体処理剤Jの場合には、長方形
断面の長辺の長さを示す。但し、強度Zを高くするに
は、該長さlを小さくすることが望ましく、断面形状が
正方形に近似するとよい。該長さlは前記処理槽1また
は恒温槽2への一回の補給量(例えば前記固体処理剤J
の一個の重量4〜40g)や補給手段等により制限され
る。
【0053】発明者らは、感光材料処理装置の各処理槽
に補給する各種固体処理剤Jの各種形状,寸法について
圧縮破壊テストを実行した結果、固体処理剤Jの強度Z
(=P/l)が、0.7〜5.5kg/mmの範囲にあることが好
適であることを見出した。強度Zが0.7kg/mm以下の脆
い固体処理剤Jでは、小さな外力で崩れ易く、割れや欠
け等の破損を生じる。また、強度Zが5.5kg/mm以上の
固体処理剤Jは硬すぎて、処理槽1または恒温槽2へ投
入したときの溶解速度が遅く、所定の処理後濃度維持性
能が低下する。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の固体処
理剤および収納容器によって、固体処理剤の破損が防止
され、補充装置によって確実に適量の固体処理剤が搬送
されて処理槽内に補給することができるから、安定した
写真性能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハロゲン化銀写真感光材料処理装置の概略構成
図。
【図2】上記感光材料処理装置の斜視図。
【図3】この発明に係る自動現機の断面図。
【図4】錠剤型固体処理剤の各種形状を示す断面図およ
び斜視図。
【図5】上記固体処理剤を収容する収納容器の平面図お
よび側面図。
【図6】上記収納容器の斜視図。
【図7】収納容器装填手段と供給手段の断面図。
【図8】固体処理剤を内蔵した収納容器を直立させた落
下テスト状態を示す斜視図。
【図9】破損した固体処理剤の転がりテストの説明図。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D,1E 処理槽 2,2A,2B,2E 恒温槽 20 固体処理剤投入部 30 固体処理剤補充装置 31 処理量情報検出手段 32 処理量供給制御手段 33 収納容器(カートリッジ) 331 容器本体 332 出口部材 334 スライド蓋(蓋部材) 34 収納容器装填手段 35 供給手段 J 錠剤型固体処理剤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納容器内に収納された固体処理剤を、
    ハロゲン化銀写真感光材料処理装置の処理槽内の処理液
    に補給するハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤と、
    該固体処理剤を収納する収納容器とから成る処理剤キッ
    トであって、前記収納容器内に整列して収納された複数
    個の前記固体処理剤の総重量(A)と、前記収納容器の重
    量(B)との比、(B)/(A)が0.15〜1.5であることを特
    徴とするハロゲン化銀写真感光材料用処理剤キット。
  2. 【請求項2】 前記固体処理剤が成型された錠剤形状を
    なし、該錠剤型固体処理剤1個の重量が2〜50gである
    ことを特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀写真感光
    材料用処理剤キット。
  3. 【請求項3】 前記錠剤型固体処理剤の強度が、0.7〜
    5.5kg/mmであることを特徴とする請求項1または2に
    記載のハロゲン化銀写真感光材料用処理剤キット。
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