JPH10198000A - 写真処理剤用容器及び写真処理剤供給方法 - Google Patents

写真処理剤用容器及び写真処理剤供給方法

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Publication number
JPH10198000A
JPH10198000A JP8351687A JP35168796A JPH10198000A JP H10198000 A JPH10198000 A JP H10198000A JP 8351687 A JP8351687 A JP 8351687A JP 35168796 A JP35168796 A JP 35168796A JP H10198000 A JPH10198000 A JP H10198000A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stopper
processing agent
container
photographic processing
bottle
Prior art date
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Pending
Application number
JP8351687A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimiyoshi Uchiyama
仁由 内山
Kikuo Ando
喜久男 安藤
Satoru Hori
堀  哲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP8351687A priority Critical patent/JPH10198000A/ja
Publication of JPH10198000A publication Critical patent/JPH10198000A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真処理剤の補充作業における作業性を損な
うことなく、しかも、開栓後の栓が落下することのない
写真処理剤用容器及び写真処理剤供給方法を得る。 【解決手段】 ボトル300の首部306には、内部が
中空とされることで容器本体302内の写真処理剤より
も比重が軽い栓304が圧入されており、ボトル300
を逆さまにした状態で栓304を容器本体302の内部
へ押し込むことによって、栓304が浮き上がりボトル
300が開封される。このため、写真処理剤が流れ落ち
る際に栓304が容器本体302の外部へ落下すること
がなく、写真処理剤の供給先へ栓304が混入されるこ
とはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば写真プリン
タとプロセッサとを組み合わせたプリンタプロセッサに
適用される写真処理剤用容器及び写真処理剤供給方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ラボで使用される自動現像機(例えば、
フィルムプロセッサ、プリンタプロセッサ等)では、フ
ィルムやカラーペーパーが発色現像、漂白定着、水洗及
び安定などの処理液や水の入った複数の処理槽内を搬送
されることで処理される。
【0003】ところで、各槽の処理液は、フィルムやカ
ラーペーパーの処理によって液の成分組成や量が変化す
る。このため、各処理槽へは処理量に応じて補充槽から
新しい液が補充される。また、各補充槽への液補充は、
装置内部の所定の位置へ樹脂材によって形成されたボト
ル(容器)をセットした後にボトルに設けられているキ
ャップを外すことによって行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、人手に
よってキャップを外す場合には、処理液が手や服に付着
して汚れる可能性があり、しかも、キャップを外す手間
がかかるため作業性が悪い。また、仮に、ボトルを隔離
した状態で自動的にキャップを外す構成とした場合に
は、キャップを外した後にキャップが補充槽へ落ちたり
する可能性がある。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、写真処理剤の
補充作業における作業性を損なうことなく、しかも、開
栓後の栓が落下することのない写真処理剤用容器及び写
真処理剤供給方法を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の写真処理
剤用容器は、中空の容器本体と、前記容器本体へ詰めら
れる液状の写真処理剤よりも見掛けの比重が軽く、前記
容器本体に形成された開口部へ圧入されて前記容器本体
を閉止すると共に前記開口部の外側からの押圧力によっ
て前記容器本体内へ押し込まれる栓と、を備えている。
【0007】上記構成の写真処理剤用容器によれば、容
器本体は開口部へ栓が圧入されることで密閉される。
【0008】さらに、容器から写真処理剤を取り出す際
には、栓を容器本体の内側へ押し込み、容器本体による
挟持状態を解除すると共に容器の開口部を下方へ向け
る。この状態では、栓の見掛けの比重が写真処理剤の比
重よりも軽いため栓が上方へ向けて(すなわち、開口部
から離れる方向へ)浮き上がり、栓が抵抗となることな
く開口部から円滑且つ送給に写真処理剤が流れ落ちる。
【0009】また、開口部へ圧入されていた栓が容器本
体内へ押し込まれて開栓されるため、写真処理剤が流れ
落ちる際に栓が容器本体外へ落下することがなく、写真
処理剤の供給先へ栓が混入されることはない。
【0010】なお、ここで、液状の写真処理剤とは、水
のような粘性の低い液体に限定するものではなく、液中
で栓が浮くような液体であれば写真処理剤が粘性の高い
液体であってもよい。
【0011】また、ここでいう栓の見掛けの比重とは、
栓を形成する材料の比重のみならず、栓全体としての比
重を意味する。すなわち、栓を形成する材料の比重が写
真処理剤の比重よりも重い場合であっても、内部を中空
にしたり、また、別に比重の軽い素材を栓に取り付けた
り等の手段によって、栓が写真処理剤中で浮くような構
成であればよい。
【0012】請求項2記載の写真処理剤用容器は、請求
項1記載の写真処理剤用容器において、前記容器本体と
同一の材質で前記栓を形成したことを特徴としている。
【0013】上記構成の写真処理剤用容器によれば、容
器本体と栓が同一の材質で形成されるため、使用後の空
の容器を回収する際に栓と容器本体とを分別せずに、例
えば、そのままの状態で解かしてもリサイクルしても差
し支えなく、回収時の作業効率が向上される。
【0014】請求項3記載の写真処理剤用容器は、請求
項1又は請求項2記載の写真処理剤用容器において、前
記栓の内部を中空としたことを特徴としている。
【0015】上記構成の写真処理剤用容器によれば、栓
が中空とされているため、栓を形成する材料(素材)の
比重が写真処理剤の比重よりも重くても、栓の見掛けの
比重を写真処理剤の比重よりも容易に軽くできる。この
ため、栓に適用する材質の選択範囲が広がる。
【0016】請求項4記載の写真処理剤供給方法は、容
器本体の開口部へ液状の写真処理剤よりも見掛けの比重
が軽い栓が圧入されて密閉された写真処理剤用容器から
写真処理剤処理剤を取り出して供給する写真処理剤供給
方法であって、前記容器本体の開口部を下方へ向けると
共に前記栓を前記容器本体の内部へ押し込んで前記栓を
浮き上がらせ、前記開口部を介して前記容器本体内の処
理剤を落下させることを特徴としている。
【0017】上記構成の写真処理剤供給方法によれば、
写真処理剤用容器の容器本体に形成された開口部を下方
へ向けると共に、開口部へ圧入された栓を容器本体の内
部へ押し込んで栓を浮き上がらせることにより、開口部
を介して容器本体内の処理剤を落下させる。ここで、開
口部へ圧入された栓は容器本体の内部へ押し込まれてい
るため、栓が容器本体の外部へ落下することはなく、写
真処理剤の供給先へ栓が混入されることはない。
【0018】なお、ここで、液状の写真処理剤とは、水
のような粘性の低い液体に限定するものではなく、液中
で栓が浮くような液体であれば写真処理剤が粘性の高い
液体であってもよい。
【0019】また、ここでいう栓の見掛けの比重とは、
栓を形成する材料の比重のみならず、栓全体としての比
重を意味する。すなわち、栓を形成する材料の比重が写
真処理剤の比重よりも重い場合であっても、内部を中空
にしたり、また、別に比重の軽い素材を栓に取り付けた
り等の手段によって、栓が写真処理剤中で浮くような構
成であればよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
(プリンタプロセッサ10の写真焼付部12の構成)図
7には本発明の第1の実施の形態に係る写真処理剤用容
器を適用したプリンタプロセッサ10の斜視図が示され
ており、図8にはプリンタプロセッサ10の概略が示さ
れている。図8に示されるように、プリンタプロセッサ
10のプリンタ部を構成する写真焼付部12は、印画紙
Pが収納されたペーパマガジン14を装填できるような
構造となっている。
【0021】このペーパマガジン14の図8上、左上側
には、印画紙Pの先端部付近が巻き掛けられる駆動ロー
ラ16が回転自在に支持されており、写真焼付部12内
の図示しないモータの駆動力をこの駆動ローラ16が受
けて回転する。また、駆動ローラ16に対向した位置に
は、印画紙Pを介して一対のニップローラ18が配置さ
れている。この為、駆動ローラ16がこれらニップロー
ラ18との間で印画紙Pを挟持して、印画紙Pを写真焼
付部12内へ送り出すことになる。
【0022】他方、写真焼付部12内には、上下一対の
刃からなると共にモータ20によりこの刃が移動される
カッタ22が設置されており、ペーパマガジン14から
出て来た印画紙Pをこのカッタ22が即座に切断するこ
とになる。
【0023】図8上、カッタ22に対して右側である印
画紙Pの搬送方向下流側には、上面が水平方向(図8
上、左右方向)に沿うように形成された支持台46が配
置されている。この支持台46とカッタ22との間に
は、無端ベルト44が巻き掛けられる巻掛ローラ52が
水平方向(図8上、紙面に対して直交する方向)に配置
されている。また、この巻掛ローラ52の上側には、巻
掛ローラ52との間で無端ベルト44を挟持するニップ
ローラ54が配置されている。
【0024】この支持台46に対して印画紙Pの搬送方
向下流側には、無端ベルト44が巻き掛けられる案内ロ
ーラ56が位置している。この案内ローラ56に隣接し
た位置には、下面側が巻掛ローラ52上面側とほぼ同一
の高さとなるような押さえローラ58が配置されてお
り、この押さえローラ58が無端ベルト44の外周を押
圧している。
【0025】すなわち、図8に示すように、この部分の
無端ベルト44をS字状としている。さらに、無端ベル
ト44は、案内ローラ56の下側でテンションローラ6
2へ巻き掛けられて、逆三角形の移動軌跡が形成されて
いる。そして、案内ローラ56は、図示しないモータの
駆動力によって駆動回転され、無端ベルト44を図8
上、時計回転方向に回転させる。
【0026】一方、無端ベルト44にはその全域に亘っ
て多数の小孔(図示省略)が形成されており、この無端
ベルト44の一部が載置される支持台46の上面には、
無端ベルト44の小孔に対応して多数の孔部(図示省
略)が形成されている。さらに、この支持台46の内部
は空洞状に形成されており、無端ベルト44の幅方向両
端に対応して形成された一対の連通ダクト66(図上、
一方のみ示す)がこの支持台46に接続されている。こ
れらの連通ダクト66は、支持台46の下側を通過する
無端ベルト44の部分を迂回して無端ベルト44の下方
へと至り、吸引ファン68が設けられたファンボックス
70へと接続されている。
【0027】他方、図8に示される如く、支持台46上
を移動する無端ベルト44の上部には、イーゼル装置6
4が設けられており、縁有画像を印画紙P上に焼付露光
する場合に、このイーゼル装置64内の図示しない可動
片で印画紙Pの周囲を覆うようになっている。
【0028】また、プリンタプロセッサ10の外枠を構
成するケーシング10A外であってイーゼル装置64の
直上の位置には、光を拡散する拡散ボックス28が配置
されており、その右隣に、それぞれ光路への挿入フィル
タ量を変え得るよう移動可能なC、M、Yの3組のフィ
ルタから構成されるCCフィルタ24が配置されてい
る。従って、このCCフィルタ24に隣合って位置する
光源26から照射された光線がCCフィルタ24を通過
した後、拡散ボックス28により拡散されつつ屈曲され
て、直下に送られることになる。そして、このケーシン
グ10Aの上面に載置されているネガキャリア30上の
ネガフィルムNをこの光線が透過する。
【0029】さらに、写真焼付部12内に設置されたガ
イドレール32に、支持板34が水平方向(図8上、紙
面に対して直交する方向)に移動可能に支持されてお
り、前記光線の光軸線S上にそれぞれ配置されるように
プリズム36及びズームレンズ38がこの支持板34に
取り付けられている。
【0030】従って、ネガフィルムNを透過して露光光
線となった光線は、プリズム36を通過した後、さらに
拡大倍率を変更可能なズームレンズ38を通過してイー
ゼル装置64の下に位置する印画紙P上に、ネガフィル
ムNの画像を結像させる。
【0031】また、写真焼付部12内には、ネガフィル
ムNの濃度を測定する例えば色フィルタとCCD等の光
センサにより構成される濃度測定器40が配置されてお
り、プリズム36により水平方向に屈曲された光線がこ
の濃度測定器40に送られるようになっている。この濃
度測定器40は、図示しないコントローラに接続されて
おり、濃度測定器40によって測定されたデータ及び、
作業者によりキー入力されたデータに基づいて、焼付露
光時の露光補正値が設定される。
【0032】さらに、ズームレンズ38とイーゼル装置
64の間の光路には、CCフィルタ24で色と強度が調
光されネガフィルムNを透過した光を、所定時間の間焼
付露光するブラックシャッタ41が設けられている。
【0033】以上のような構造に写真焼付部12がなっ
ている為、ペーパマガジン14から送り出された印画紙
Pは、カッタ22で所望長さに切断された後に、無端ベ
ルト44に乗せられて露光光線の光軸線S上の位置であ
る画像焼付位置へと搬送される。そして、光源26側か
らの露光光線がプリズム36及びズームレンズ38等を
介して印画紙Pに到達し、ブラックシャッタ41が所定
時間開くことにより、ネガフィルムNに記録された画像
が印画紙P上に焼付露光され、この画像が焼き付けられ
た部分が画像部分となる。
【0034】この際、支持台46内の空気は、連通ダク
ト66を介して無端ベルト44のループ内から幅方向両
端へ抜け出し、吸引ファン68で吸引されて外部へ吹き
出されるので、支持台46内が負圧となる。この負圧は
支持台46の孔部、無端ベルト44の小孔を介して無端
ベルト44上の印画紙Pへと伝達され、印画紙Pが矢印
Aで示すように、無端ベルト44へ吸引される。この
為、印画紙Pが単に無端ベルト44に乗せられるだけで
なく、無端ベルト44側に吸引されるので、印画紙P
が、確実に無端ベルト44により搬送されると共に、画
像焼付位置上で水平状態に配置されることになる。
【0035】さらに、画像の焼付露光が終了した印画紙
Pは、案内ローラ56と押さえローラ58との間に挟持
されて、その搬送方向が水平方向から垂直方向へと変更
されて垂直方向に送り出される。この後、印画紙Pの搬
送経路を表す経路Kで示されるように、印画紙Pは、複
数対のローラによって構成される搬送路60を介して、
現像、漂白定着、水洗及び乾燥の各処理を行うプロセッ
サ部72へ搬送される。
【0036】以上でネガフィルムNの画像1コマ分の焼
付露光処理が終了する。これを繰り返すことにより、焼
付露光処理された印画紙Pが1枚づつ順次プロセッサ部
72に搬送される。
【0037】(プロセッサ部72の構成)このプロセッ
サ部72の内の現像槽74には現像液が溜められてい
て、印画紙Pをこの現像液に浸して現像処理を行う。現
像処理された印画紙Pは現像槽74と隣接する漂白定着
槽76へ搬送される。漂白定着槽76には漂白定着液が
溜められていて、印画紙Pをこの漂白定着液に浸して漂
白処理及び定着処理を行う。定着処理された印画紙P
は、漂白定着槽76に隣接すると共にそれぞれ水洗水が
溜められた複数の水洗槽からなる水洗部78へ搬送さ
れ、印画紙Pを水洗槽内の水洗水に浸して水洗処理を行
う。
【0038】水洗処理された印画紙Pは水洗部78の上
部に位置する乾燥部80へ搬送される。乾燥部80は、
印画紙Pの搬送経路の下側に配置されたチャンバ82側
より矢印B方向に沿って送風される熱風に印画紙Pをさ
らして、印画紙Pを乾燥させる。
【0039】乾燥部80に対して印画紙Pの搬送方向下
流側には複数対のローラによって構成される搬送路84
が配設されており、乾燥処理が終了して乾燥部80から
排出された印画紙Pは、これら複数対のローラにそれぞ
れ挟持されてプリンタプロセッサ10の外部へ排出さ
れ、積み重ねられる。
【0040】尚、上記の現像槽74、漂白定着槽76及
び水洗槽は、プロセッサ部72内に設置された複数の貯
留部としての補充タンク112よりそれぞれ写真処理剤
としての現像補充液、漂白定着補充液、水洗補充水及び
安定補充液が送られて、それぞれの槽内の液へ補充され
るようになっている。
【0041】(液補充構造)次に、図9に示すように、
各処理槽の内の現像槽74を例として液の補充の為の構
造を説明する。
【0042】現像槽74は、補充タンク112の下部寄
りに形成される排出口112Aとパイプ114を介して
接続されている。そして、現像槽74内における印画紙
Pの現像処理により使用されて劣化してくる現像液を予
め規定された量だけ補充して、現像液の活性化が図れる
ように、この補充タンク112内に現像補充液が一旦貯
留されている。さらに、排出口112Aとパイプ114
の一端側との間に、補充タンク112側から現像槽74
側に現像補充液を送る為の補充手段である補充ポンプ1
16が配置されており、この補充ポンプ116は、AC
モータ(図示省略)によりその回転軸を回転されるよう
になっている。
【0043】そして、この補充タンク112の上下方向
中程の位置には、予め定められた第1の規定量を超える
量の現像補充液が補充タンク112内に残っているか否
かを検出し得るフロートスイッチ118が配置されてお
り、このセンサとなるフロートスイッチ118が補充タ
ンク112内の現像補充液の液面を検出し得ることにな
る。
【0044】また、この補充タンク112はパイプやポ
ンプを介して現像補充液を溶解する(薄める)ための水
(例えば、一般の水道水)を貯留する貯水タンク(いず
れも図示省略)へ接続されており、この補充タンク11
2の内部へ現像補充液が補充されると、貯水タンクから
所定量の溶解用の水が補充され、現像補充液が所定の濃
度に調整される。なお、本実施の形態では、貯水タンク
へ溶解用の水を貯留しておく構成であるが、補充タンク
112を水道へ直接接続する構成であってもよい。
【0045】一方、これら補充ポンプ116及びフロー
トスイッチ118は制御装置120にそれぞれ接続され
ている。この為、制御装置120は、ACモータの回転
動作時間から検出することのできる補充ポンプ116の
回転軸の回転量を基に、現像槽74側に送られた現像補
充液の量を把握でき、さらに、フロートスイッチ118
からの液面検出信号により現像補充液の残量を把握する
ことができる。
【0046】また、制御装置120は、表示装置となる
モニタ122(図7参照)に接続されていて、補充タン
ク112への補充液の供給のメッセージをモニタ122
に表示し得るようになっている。さらに、図9に示され
るように、補充タンク112の上端開口部112Bには
パイプ158が接続されており、さらに、このパイプ1
58を介して電磁弁や電動弁から成る三方弁180へ接
続されている。
【0047】(補充部160の構成)一方、図7に示さ
れるように、補充部160はケーシング10Aの一部が
軸162を中心に旋回開閉可能とされた3つの開閉扉1
64を備えている。ここで図10に示されるように、各
開閉扉164には載置部166とホールド部168が形
成されている。載置部166は開閉扉164の全開状態
(図10の二点鎖線で示される状態)で、ボトル300
の載置が可能である。一方、ホールド部168は、図1
0に示されるように、厚肉のプレート状とされている。
また、このホールド部168には開閉扉164の全閉状
態で中央へ向けて漸次下方へ傾斜した斜面が形成されて
いる。この斜面の形状はボトル300の首部306より
も下側のテーパ部分(図1及び図2参照)の形状に対応
している。さらに、ホールド部168にはボトル300
の首部306に対応した透孔170が形成されており、
透孔170へボトル300の首部306を挿入した状態
で載置部166とホールド部168との間へボトル30
0を嵌め込むことによってボトル300がセットされ
る。
【0048】ここで、本実施の形態では、所定の扉16
4の内側へ現像補充液、漂白定着補充液、及び安定補充
液の各ボトル300をセットして各扉164を全閉にし
た状態では、各ボトル300が互いに平行配置される。
また、例えば、ボトル300の高さや首部306よりも
下側のテーパ部分の形状、或いは、容器本体302(図
1及び図2参照)に対する首部306の形成位置を補充
液の種類(すなわち、現像補充液、漂白定着液、安定
液)毎に変えると共に、ホールド部168の形状や載置
部166とホールド部168の間の寸法を各補充液のボ
トル300の形状毎に変えることで、特定のホールド部
168には特定のボトル300以外セットできないよう
にすれば、ボトル300のセットミス(誤装填)による
補充液の混入を防止できる。
【0049】また、開閉扉164の内側には各開閉扉1
64毎に独立した部屋172が形成されている。部屋1
72の底部174は、中央へ向けて漸次下方へ傾斜した
すり鉢状の斜面とされ、さらに、その中央には孔176
が形成されている。この孔176の下側からがパイプ1
78が接続されている。図9に示されるように、パイプ
178は三方弁180へ接続されており、三方弁180
を介してパイプ158及びパイプ182へ接続されてい
る。この三方弁180は制御装置120へ接続されてお
り、後述する液補充作業の場合にはパイプ182側を閉
止してパイプ178とパイプ158を連通させてボトル
300から流れ出た補充液をパイプ158を介して所定
の補充タンク112へ補充できると共に、洗浄作業の場
合にはパイプ158側を閉止してパイプ178とパイプ
182を連通させてパイプ178を流れる廃水を廃水タ
ンク212へ送り込むことができる。なお、この廃水タ
ンク212は各部屋172からの廃水を全て一括して溜
めるようにしてもよいし、また、各部屋172からの廃
水毎に独立して設けてもよい。さらに、洗浄水に上述し
た溶解用の水を使用する場合には、そのまま、補充タン
ク112へ流し込み、廃水を溶解用の水として再利用す
ることができる。この場合には、三方弁180、パイプ
158、パイプ182、及び廃水タンク212は不要で
ある。
【0050】また、部屋172の側壁184には上下方
向へ向けて長径の長孔185が形成さており、パイプ1
86が貫通配置されている。パイプ186の部屋172
内側の先端側は上方へ向けて略直角に屈曲され、更に、
その先端部にはノズル188が嵌め込まれている。この
ノズル188は、底部の直径寸法がパイプ186の直径
寸法よりも大きい略円錐形状とされており、ホールド部
168及び載置部166へセットされ開閉扉164が閉
じられた状態でのボトル300の首部306の開口部
(図3参照)と対向している。また、図3に示されるよ
うに、ノズル188の内部は中空とされており、さら
に、外周部には複数の小孔214が形成されている。こ
のため、パイプ186を介して送給された水や空気を小
孔214を介して外部へ放出できる。また、図11に示
されるように、パイプ186の他端側は保持部材や複数
のギヤ等(いずれも図示省略)を介してモータ190へ
接続されており、モータ190の駆動力によって長孔1
85に沿って上下動(すなわち、ボトル300へ接離す
る方向へ移動)可能とされている。
【0051】さらに、図11に示されるように、このパ
イプ186は、可撓性のホース192を介して電磁弁や
電動弁から成る三方弁194へ接続されている。この三
方弁194はその一方がパイプ196を介してポンプ1
98へ接続され、さらに、ポンプ198からパイプ20
0を介して洗浄水を貯蔵している洗浄水貯水タンク20
2へ接続されている。また、三方弁194の他方はパイ
プ204を介してファン206へ接続され、さらに、フ
ァン206からパイプ208を介して乾燥部210へ接
続されている。さらに、この三方弁194も制御装置1
20へ接続されており、上述した洗浄作業時には、乾燥
部210側を閉止してパイプ186と洗浄水貯水タンク
202の間を連通させ、ポンプ198によって送られた
洗浄水をノズル188から噴射することができる。ま
た、洗浄作業終了後には、洗浄水貯水タンク202側を
閉止してパイプ186と乾燥部210の間を連通させ、
ファン206によって送られた乾燥風をノズル188か
ら吹き出させることができる。
【0052】(ボトル300の構成)次に本発明の一実
施の形態に係る写真処理剤用容器としてのボトル300
の構成を図1及び図2に基づいて説明する。
【0053】図1及び図2に示されるように、ボトル3
00は容器本体302を備えている。容器本体302
は、樹脂材によって中空の円筒状に形成されている。ま
た、容器本体302の上端側は漸次縮径されたテーパ状
とされており、さらに、その上端部には円筒形状の首部
306が形成されている。この首部306は開口されて
おり、この開口部を介して上述した写真処理剤としての
補充液(すなわち、現像補充液、漂白定着補充液、及び
安定補充液等)の出し入れができる。
【0054】また、この首部306の内側には栓304
が圧入されている。この栓304は、容器本体302と
同じ材質の樹脂材によって首部306の内径よりも僅か
に小径の略円柱形状に形成されている。また、この栓3
04の軸方向中間部には係止部308が形成されてい
る。この係止部308は栓304の周方向に沿って一様
に形成されており、この係止部308が形成された部分
では直径が首部306の内径と等しく、係止部308が
首部306の内周部に当接することによってボトル30
0を搬送する際の振動程度では栓304が容器本体30
2の内側へ落ち込まないようになっている。
【0055】また、図1に示されるように、栓304の
内部は中空とされており、実質的に栓304の見掛けの
比重がボトル300へ詰められる補充液の比重よりも軽
くなっている。したがって、ボトル300を逆さまにし
た状態で栓304を容器本体302の内側へ押し込む
と、栓304が容器本体302の底部へ向けて浮き上が
る(図6参照)。
【0056】(本実施の形態の作用)次に、本実施の形
態の作用について説明する。
【0057】例えば、現像槽74内で印画紙Pが現像処
理されると、これに合わせて補充ポンプ116が作動し
て、補充タンク112に一旦貯められた現像補充液を現
像槽74側に送って、現像槽74内での処理に使用され
て劣化した量の現像補充液を補充する。なお、これらは
漂白定着液、安定浴液においても同様である。
【0058】補充タンク112内での液面が所定量以下
になると、これをフロートスイッチ118が検出し、補
充液の補充タンク112への供給の指示がモニタ122
に表示される。
【0059】次に、補充タンク112へ補充液を補充す
る際の手順、すなわち、本発明の一実施の形態に係る写
真処理剤供給方法について説明する。
【0060】先ず、補充部160の開閉扉164を開け
(図10の二点鎖線状態)、ホールド部168の孔17
6へボトル300の首部306を挿入しながら容器本体
302を押し込み、載置部166の上へボトル300を
載置する。この状態で、開閉扉164を閉め(図10の
実線状態)、図9及び図11に示される制御装置120
を操作すると、三方弁194が作動して、パイプ182
側を閉止してパイプ178とパイプ158を連通させ、
さらにモータ190を駆動させる。これにより、パイプ
158が上方へ移動され、ノズル188がボトル300
へ接近する方向へ移動し、図4に示されるように、ノズ
ル188が栓304へ当接する。
【0061】この状態から、モータ190の駆動力によ
って更にノズル188が上方へ移動すると、図5に示さ
れるように、ノズル188が栓304を上方へ向けて押
して栓304を上方へ向けて移動させる。この状態から
更に栓304が首部306よりも上方へ押し込まれる
と。首部306の内周部による係止部308(栓30
4)の挟持状態が解除される。ここで、栓304の内部
が中空とされ、栓304の比重が補充液の比重よりも軽
くなっているため、図6に示されるように、栓304が
浮き上がる。これにより、首部306が開口部が開放さ
れ、容器本体302へ詰められた補充液が流れ落ちる。
また、栓304が浮き上がっているため、栓304が補
充液が流れ落ちる際の弊害になることはなく、円滑に素
早く補充液が流れ落ちる。また、この状態では、栓30
4が容器本体302の内部で浮いているため、栓304
が容器本体302(ボトル300)の外部へ落下するこ
とはない。
【0062】また、ボトル300内の補充液が少なくな
って栓304が下降しても、栓304がノズル188に
係合し、ノズル188によって押圧されるため栓304
が首部306まで下降して首部306の開口部を塞ぐよ
うなことはない。このため、補充液が減少しても円滑に
流れ落ちる。
【0063】このようにして、ボトル300(容器本体
302)から流れ落ちた補充液は、図10に示される部
屋172の底部174に形成された孔176、パイプ1
78、図9に示される三方弁180、及びパイプ158
を介して補充タンク112へ送給される。ここで、本実
施の形態に係るボトル300を適用すると、作業者は開
閉扉164を開けてボトル300をセットし、開閉扉1
64を閉め、モータ190を作動させるだけでよく、開
栓作業及び補充作業、すなわち、栓304を押し込んで
補充液を補充タンク112へ補充する作業は閉じられた
補充部160(すなわち、各部屋172)の内側で行わ
れる。このため、補充が終了するまで作業者がボトル3
00を手で持って行うような面倒な作業がなく、しか
も、補充の際に補充液が飛散して作業者の手や服を汚す
ようなこともない。
【0064】次に、図6の状態で、容器本体302内が
完全に流れ落ちた後にはボトル300の洗浄、乾燥作業
が行われる。
【0065】洗浄作業では、先ず、図9及び図11に示
される制御装置120を操作して三方弁180、194
を操作する。これにより、三方弁180のパイプ158
側が閉止されてパイプ178とパイプ182とが連通さ
れると共に、三方弁194のパイプ204側が閉止され
てパイプ186とパイプ196とが連通される。三方弁
180、194の操作が終了すると、ポンプ198が作
動して洗浄水貯水タンク202内の洗浄水がパイプ20
0を介してポンプ198へ送りこまれ、更に、ポンプ1
98からパイプ196、三方弁194、ホース192、
パイプ186を介してノズル188へ所定の水圧で送給
される。これにより、ノズル188の小孔214から洗
浄水が噴射され、ボトル300の内部が洗浄される。洗
浄後の洗浄水はボトル300から流れ落ちるが、この状
態では、パイプ178が三方弁180及びパイプ182
を介して廃水タンク212へ接続されているため、洗浄
後の洗浄水が補充タンク112へ流れ込むことはない。
【0066】次いで、所定条件(例えば、所定時間)の
洗浄が終了すると、ポンプ198が停止されると共に、
三方弁194が切り換えられ、パイプ196側が閉止さ
れてパイプ204とホース192とが連通する。さら
に、この状態で、乾燥部210とファン206が作動し
て、乾燥部210からパイプ208をファン206へ乾
燥風が誘導され、更に、ファン206からパイプ20
4、三方弁194、ホース192、及びパイプ186を
介してノズル188へ乾燥風が送り込まれる。これによ
り、ノズル188の小孔214から乾燥風が吹き出し、
ボトル300の内部が乾燥される。
【0067】これらの洗浄、乾燥作業が終了した後に、
開閉扉164を開けて空になったボトル300が取り出
され、別の新しいボトル300と交換されるが、この状
態では、ボトル300の内部が洗浄され、しかも、乾燥
されているため、空のボトル300を取り出す際に、余
剰の補充液や洗浄水等によって手や服が汚れることはな
い。
【0068】さらに、取り出した空のボトル300はリ
サイクルされるが、容器本体302と栓304は同質の
樹脂材によって形成されているため、容器本体302の
内部に栓304が入ったままの状態でボトル300を解
かして再利用しても支障をきたすようなことはない。
【0069】なお、本実施の形態では、栓304の外周
部に係止部308を形成したが、振動等による栓308
の落ち込みを阻止する阻止手段の構成としては、例え
ば、首部306の内周部にリング状の係止部を形成して
もよく、また、首部306の内周部を首部306の上方
或いは下方へ向けて漸次縮径したテーパ状としたりして
もよい。
【0070】また、本実施の形態では、栓304に係止
部308を形成したが、この係止部308は必ずしも必
要ではない。すなわち、円柱状の栓304であっても、
栓304を首部306の内周部へ圧入した状態で栓30
4が容易に(すなわち、搬送中の振動程度では)容器本
体302の内側へ落ち込まないようであればよい。
【0071】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態について説明する。なお、前記第1の実施の
形態と基本的に同一の部位については同一の符号を付与
してその説明を省略する。
【0072】図12には本発明の第2の実施の形態に係
るボトル400の分解斜視図が示されており、図13に
はボトル400の断面図が示されている。
【0073】これらの図に示されるように、本ボトル4
00は容器本体402を備えている。この容器本体40
2は首部306が形成された上部本体404と有底筒状
の下部本体406に分割形成されており、上部本体40
4の下端部に形成された雌ネジ部408を下部本体40
6の雄ネジ部410へ螺合させることにより一体とされ
る。
【0074】一方、栓412は、例えば、ポリプロピレ
ン(水を1とする比重 0.90)、低密度ポリエチレ
ン(比重 0.92)、高密度ポリエチレン(比重
0.96)、ポリスチレン(比重 1.06)、ポリ塩
化ビニル(比重 1.18〜1.65)、ポリエチレン
テレフタレート(比重 1.31〜1.38)、塩化ビ
ニルと酢酸ビニルの共重合体(比重 1.35〜1.4
5)、ポリ塩化ビニリデン(比重 1.65〜1.7
2)、及びポリ四フッ化エチレン(比重 2.1〜2.
3)等を含む合成樹脂材やゴムなどのうち、ボトル40
0へ詰められる補充液(すなわち、現像補充液、漂白定
着補充液、或いは安定補充液等)よりも比重が軽い素材
によって形成されている。
【0075】また、前記第1の実施の形態に係るボトル
300の栓304(図1及び図2参照)とは異なり、栓
412は下方へ向けて凹で、しかも、図13に示される
ように、下方へ向けて外径寸法が大きくなるテーパ状と
されている。また。栓412の下端部にはフランジ部4
14が径方向外側へ向けて一様に延出されている。この
栓412は容器本体402を上部本体404と下部本体
406とに分割した状態で、上部本体404の下端側か
ら内部へ挿入され、フランジ部414が上部本体404
のテーパ部分の内側へ隙間なく当接し、さらに、栓41
2のフランジ部414より上方の部分が首部306へ圧
入される。これにより、上部本体404によって栓41
2が確実に挟持され、この状態で上部本体404の連結
手段としての雌ネジ部408を、補充液が詰められた下
部本体406の連結手段としての雄ネジ部410へ螺合
させることにより上部本体404と下部本体406とが
一体とされる。
【0076】この状態のボトル400を前記第1の実施
の形態のボトル300と同様に開閉扉164のホールド
部168へセットし、ノズル188を上動させて栓41
2を上方へ向けて押圧すると、栓412が上方へ向けて
移動し、上部本体404による挟持状態が解除されると
上方へ向けて浮き上がるため、栓304が容器本体40
2(ボトル400)の外部へ落下することはない。ま
た、補充が終了するまで作業者がボトル400を手で持
って行うような面倒な作業がなく、しかも、補充の際に
補充液が飛散して作業者の手や服を汚すようなこともな
い。
【0077】さらに、ボトル400の洗浄乾燥作業が終
了して空のボトル400を取り出す際に、余剰の補充液
等によって手や服が汚れることはない。
【0078】また、取り出した空のボトル400はリサ
イクルされるが、容器本体402を上部本体404と下
部本体406とに分割することによって栓412を容易
に取り出すことができる。このため、栓412と容器本
体402の材質が異なっていても容易に分別回収するこ
とができ、また、再び組み立てる(すなわち、栓412
を上部本体404の内部に配置して上部本体404に挟
持させる)だけでもボトル400として再利用が可能で
ある。
【0079】なお、本実施の形態では、容器本体402
を上部本体404と下部本体406に分割したが、容器
本体402の分割方法は上下に限定されるものではな
い。すなわち、容器本体402を径方向や斜め方向等の
如何なる方向に分割しても、補充液を詰めた状態で連結
して一体とできればよい。
【0080】また、本実施の形態では、雌ネジ部408
及び雄ネジ部410を連結手段としたが、連結手段の構
成はこれに限るものではなく、例えば、下部本体406
の外周部の上端部近傍に係合溝を有する係合部を設ける
と共に、上部本体404の外周部の下端部近傍に係合爪
を設け、係合溝へ係合爪を係合させることで上部本体4
04と下部本体406とが一体となる構成であってもよ
い。
【0081】さらに、上記各実施の形態では、ボトル3
00、400をプリンタプロセッサ10用の現像補充
液、漂白定着補充液、及び安定液の補充用としたが、プ
リンタプロセッサ10以外の他の現像システムの液補充
用に使用してもよい。
【0082】また、上記各実施の形態では、栓302の
見掛けの比重及び栓412の比重を補充液の比重よりも
軽くすることによって、栓302、412が容器本体3
02、402の内部へ押し込まれると、栓302、41
2が浮き上がる構成であったが、基本的に、補充液を容
器本体302、402から放出する際に栓302、41
2が開口部から離間していればよい。したがって、栓3
02の見掛けの比重及び栓412の比重が補充液の比重
よりも軽くなくても、例えば、栓を容器本体の内部へ押
し込むと共に、栓を開口部から離間させた状態で保持す
る押込保持手段(例えば、上記各実施の形態に係るノズ
ル188のような棒状の部材)を用いたり、又は、栓が
容器本体の内部へ押し込まれた後に栓を開口部から離間
させた状態で支持し、栓と開口部の間に隙間を形成する
支持手段を容器本体内に設けることで上述した効果を得
ることが可能である。
【0083】さらに、上記各実施の形態では、補充液の
種類が現像補充液、漂白定着補充液、安定液の3種類で
あったが、例えば、補充時に2種類以上の薬液を混合し
て各補充液を形成するタイプのプリンタプロセッサに本
発明を適用してもよい。すなわち、この場合には、各補
充液を構成する薬液毎に本発明に係るボトル300を適
用することにより、補充部160内の閉じられた空間内
で各薬液が放出されるため、薬液によって作業者の手や
服が汚れることはなく、しかも、プリンタプロセッサ1
0の部にて調液タンク等の混合調液用の用具を用いて混
合調液するという煩雑な作業を廃止することができる。
なお、この場合にも、上述したように、ボトル300の
高さや首部306よりも下側のテーパ部分の形状、或い
は、容器本体302(図1及び図2参照)に対する首部
306の形成位置を薬液毎に変えると共に、ホールド部
168の形状や載置部166とホールド部168の間の
寸法を各薬液のボトル300の形状毎に変えることで、
特定のホールド部168には特定のボトル300以外セ
ットできないようにすれば、ボトル300のセットミス
(誤装填)による薬液の混入を防止できる。
【0084】また、本ボトル300には補充液を詰めた
が、補充液は水のような粘性の低い液体に限らず、粘性
の高いゲル状の液体でもよい。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
栓を容器本体内へ押し込むと共に容器本体の開口部を下
方へ向けることで容易に容器内の処理剤を取り出すこと
ができる。しかも、開口部へ圧入されていた栓が容器本
体内へ押し込まれて開栓されるため、写真処理剤が流れ
落ちる際に栓が容器本体外へ落下することがなく、写真
処理剤の供給先へ栓が混入されることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る写真処理剤用
容器の分解斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る写真処理剤用
容器の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る写真処理剤用
容器を補充部へセットした状態を示す拡大断面図であ
る。
【図4】ノズルが栓に当接した状態を示す図3に対応し
た断面図である。
【図5】ノズルが栓を押し込んだ状態を示す図3に対応
した断面図である。
【図6】ノズルによって栓を押し込まれた栓が写真処理
剤用容器の内部で浮かんでいる状態を示す断面図であ
る。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る写真処理剤用
容器を適用したプリンタプロセッサの外観を示す斜視図
である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る写真処理剤用
容器を適用したプリンタプロセッサの構造の概略を示す
図である。
【図9】プリンタプロセッサの補充タンク及びその周辺
の概略を示す図である。
【図10】プリンタプロセッサの補充部の構造を示す図
である。
【図11】ノズルへ洗浄水や乾燥風を送るシステムの概
略を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る写真処理剤
用容器の分解斜視図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る写真処理剤
用容器の断面図である。
【符号の説明】
300 ボトル(写真処理剤用容器) 302 容器本体 304 栓 400 ボトル(写真処理剤用容器) 402 容器本体 412 栓

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の容器本体と、 前記容器本体へ詰められる液状の写真処理剤よりも見掛
    けの比重が軽く、前記容器本体に形成された開口部へ圧
    入されて前記容器本体を閉止すると共に前記開口部の外
    側からの押圧力によって前記容器本体内へ押し込まれる
    栓と、 を備える写真処理剤用容器。
  2. 【請求項2】 前記容器本体と同一の材質で前記栓を形
    成したことを特徴とする請求項1記載の写真処理剤用容
    器。
  3. 【請求項3】 前記栓の内部を中空としたことを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の写真処理剤用容器。
  4. 【請求項4】 容器本体の開口部へ液状の写真処理剤よ
    りも見掛けの比重が軽い栓が圧入されて密閉された写真
    処理剤用容器から写真処理剤処理剤を取り出して供給す
    る写真処理剤供給方法であって、 前記容器本体の開口部を下方へ向けると共に前記栓を前
    記容器本体の内部へ押し込んで前記栓を浮き上がらせ、
    前記開口部を介して前記容器本体内の処理剤を落下させ
    ることを特徴とする写真処理剤供給方法。
JP8351687A 1996-12-27 1996-12-27 写真処理剤用容器及び写真処理剤供給方法 Pending JPH10198000A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002211618A (ja) * 2001-01-19 2002-07-31 Mfv Kk 容器の異物混入防止構造
US7225926B2 (en) 1998-11-13 2007-06-05 Fujifilm Corporation Cleaning container for photographic treatment composition

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US7225926B2 (en) 1998-11-13 2007-06-05 Fujifilm Corporation Cleaning container for photographic treatment composition
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