JP3688320B2 - 処理液供給装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、始業時等に、例えば補充タンク等への処理液の補給をするようにした処理液供給装置に関し、例えば、写真プリンタとプロセッサとを組み合わせたプリンタプロセッサ等に採用できるものである。
【0002】
【従来の技術】
ラボで使用される自動現像機(例えば、フィルムプロセッサ、プリンタプロセッサ等)では、フィルムやカラーペーパーの処理が行われている。
【0003】
フィルムやカラーペーパーは、発色現像、漂白定着、水洗及び安定などの処理液や水の入った複数の処理槽内を搬送されることで処理される。
【0004】
各槽の処理液は、フィルムやカラーペーパーの処理によって液の成分組成や量が変化する。そのため、各処理槽へは処理量に応じて補充槽から新しい液が補充されるシステムになっている。一般的に、補充槽への液補充は人手によって行われている。
【0005】
従来の一般的な液補充方法は、先ず、処理液の入れられた容器(ボトル)の蓋を手で取り外し、その後、容器を手で持ちながら斜めに傾け、容器の口から流出する処理液を補充タンクの処理液投入口の中へと投入していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の液補充方法では次のような問題がある。
(1) 容器の蓋を手で外すという手間がかかり、その際に、処理液が手等に付着して汚れることがある。
(2) 補充が終わった後に、外した蓋を容器に再び付け直す手間がかかる(使用後の容器は蓋をして密閉しないと、中に残った処理液が外にこぼれたりして好ましくない)
(3) 処理液が容器の口の周囲に付着した場合には、付着した処理液を洗い流す必要がある(洗わないと、処理液の臭いがする)。
(4) 液投入を人手によって行っているため、漂白定着液を現像液と間違えて投入する等のミスが発生する。このような液の誤投入を行うと、補充槽の液ばかりでなく処理槽の液まで廃棄して作りかえる必要があり、時間的にも数時間を要することがあり、処理の大幅な効率ダウンとなる。
【0007】
本発明は上記事実を考慮し、処理液の供給を簡単に行うことができ、また、処理液の誤投入を防止し、さらには処理液供給後の後作業を簡単にすることのできる処理液供給装置を提供することが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、貯留部に処理液を供給する処理液供給装置であって、内部に貯留した前記処理液を流出させる口部及び前記口部に係合して前記処理液の流出を阻止する栓を備えた容器を装填する装填部と、前記装填部に装填された前記容器の前記栓を開いて前記容器内の前記処理液を前記貯留部に流出させる栓開閉手段と、を備え、前記栓開閉手段は、容器内から退避することで前記栓を閉じた後に洗浄液供給手段より供給された洗浄液を容器外側から前記口部付近の外側部分に放出する噴出口を有する、ことを特徴としている。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の処理液供給装置において、前記栓開閉手段は、前記栓を閉じて前記容器を密閉可能であることを特徴としている。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の処理液供給装置において、前記噴出口から乾燥風を放出させる乾燥風供給手段を設けたことを特徴としている。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の処理液供給装置において、前記装填部に設けられ前記容器と係合する係合部と、前記容器に設けられ、前記容器内の処理液と対応する処理液が貯留される前記貯留部に連結された前記装填部の前記係合部が係合する被係合部と、を備え、前記装填部は、前記係合部と前記被係合部とが係合した場合にのみ前記容器を装填できることを特徴としている。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の処理液供給装置において、前記係合部及び前記被係合部は、何れか一方が凸部であり、何れか他方が凹部であることを特徴としている。
【0013】
また、請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の処理液供給装置において、前記係合部及び前記被係合部は、処理液の種類毎に少なくとも一部の寸法が異なることを特徴としている。
【0014】
【作用】
請求項1に係る処理液供給装置の作用を以下に説明する。
【0015】
処理液を供給するには、先ず、処理液の貯留された容器を装填部に装填する。容器を装填部に装填することにより、容器を持ち続ける必要が無い。次に、栓開閉手段によって容器の口部の栓を開く。これにより容器内の処理液が貯留部に流出する。栓開閉手段が容器の栓を開けるので、処理液で手等を汚すことが無い。なお、装填と同時に開栓しても良い。なお、貯留部とは、具体的には、例えば、感光材料の自動現像機に設けられる発色現像、漂白定着、水洗及び安定などの処理液や水の入った処理槽や、これらの処理槽に補充する液を貯留する補充槽(補充タンク)等を言うが、処理液を貯留するものであればこれらに限定されるものではない。また、処理液とは、液体であればどのようなものでも良く、薬液、水、油等でも良く、これらに微粒子(粉等)を分散させたようなものでも良い。
【0016】
処理液流出後は、栓開閉手段が容器内から退避することで栓が閉じる。
【0017】
また、栓開閉手段には、洗浄液供給手段より供給された洗浄液(例えば、水、洗剤、処理液等)を、容器外側から口部付近の外側部分に放出する噴出口が設けられているので、処理液を流出し終えた閉栓後の容器の口部や栓及びこれらの周辺を洗浄液で洗浄すれば、口部や栓の周辺に付着した処理液を洗い流すことができる。
【0018】
請求項2に係る処理液供給装置の作用を以下に説明する。
【0019】
栓開閉手段は、開けられた栓を再び閉じて容器を密閉することができる。
【0020】
請求項3に係る処理液供給装置の作用を以下に説明する。
【0021】
噴出口から乾燥風を放出させる乾燥風供給手段を設けたので、容器の口部や栓に付着した洗浄液を強制的に素早く乾燥させることができる。乾燥風としては、冷風でも良く、温風でも良い。
【0022】
請求項4に係る処理液供給装置の作用を以下に説明する。
【0023】
装填部に容器を装填する際、装填しようとする容器の内の処理液と、装填されようとする装填部に連結した貯留部の処理液とが対応する場合には、装填部の係合部と容器の被係合部とが係合し、容器を装填して処理液を貯留部に流出させることができる。一方、装填しようとする容器の内の処理液と、装填されようとする装填部に連結した貯留部の処理液とが対応しない場合には、装填部の係合部と容器の被係合部とが係合しないので、容器を装填部に装填することが出来ず、処理液の誤投入が防止できる。
【0024】
請求項5に係る処理液供給装置の作用を以下に説明する。
【0025】
係合部及び被係合部は、何れか一方が凸部であり、何れか他方が凹部であり、貯留部の処理液と容器の処理液とが対応する場合に凹部と凸部とが係合し、対応しない場合には凹部と凸部とが係合しない。凹部及び凸部は、各々処理液毎に、形成する位置、大きさ、形状、数等を変えれば良い。
【0026】
請求項6に係る処理液供給装置の作用を以下に説明する。
【0027】
係合部及び被係合部は、処理液の種類毎に一部の寸法が異なるようにしたので、貯留部の処理液と容器の処理液とが対応しない場合には、容器は装填部に正しく装填されない。このため、装填しようとした容器が間違いであることが分かり、処理液の誤投入が防止できる。一方、貯留部の処理液と容器の処理液とが対応する場合には、容器を装填部に正しく装填して、対応した処理液を貯留部に投入することができる。
【0028】
【実施例】
本発明に係る補充装置の一実施例が採用されたプリンタプロセッサを図1乃至図10に示し、これらの図に基づき本実施例を説明する。
【0029】
図1には本発明の一実施例に係る写真プリンタであるプリンタプロセッサ10の概略が示されており、図2にはプリンタプロセッサ10の斜視図が示されている。このプリンタプロセッサ10のプリンタ部を構成する写真焼付部12は、印画紙Pが収納されたペーパマガジン14を装填できるような構造となっている。
【0030】
このペーパマガジン14の図1上、左上側には、印画紙Pの先端部付近が巻き掛けられる駆動ローラ16が回転自在に支持されており、写真焼付部12内の図示しないモータの駆動力をこの駆動ローラ16が受けて回転する。また、駆動ローラ16に対向した位置には、印画紙Pを介して一対のニップローラ18が配置されている。この為、駆動ローラ16がこれらニップローラ18との間で印画紙Pを挟持して、印画紙Pを写真焼付部12内へ送り出すことになる。
【0031】
他方、写真焼付部12内には、上下一対の刃からなると共にモータ20によりこの刃が移動されるカッタ22が設置されており、ペーパマガジン14から出て来た印画紙Pをこのカッタ22が即座に切断することになる。
【0032】
図1上、カッタ22に対して右側である印画紙Pの搬送方向下流側には、上面が水平方向(図1上、左右方向)に沿うように形成された支持台46が配置されている。この支持台46とカッタ22との間には、無端ベルト44が巻き掛けられる巻掛ローラ52が水平方向(図1上、紙面に対して直交する方向)に配置されている。また、この巻掛ローラ52の上側には、巻掛ローラ52との間で無端ベルト44を挟持するニップローラ54が配置されている。
【0033】
この支持台46に対して印画紙Pの搬送方向下流側には、無端ベルト44が巻き掛けられる案内ローラ56が位置している。この案内ローラ56に隣接した位置には、下面側が巻掛ローラ52上面側とほぼ同一の高さとなるような押さえローラ58が配置されており、この押さえローラ58が無端ベルト44の外周を押圧している。
【0034】
すなわち、図1に示すように、この部分の無端ベルト44をS字状としている。さらに、無端ベルト44は、案内ローラ56の下側でテンションローラ62へ巻き掛けられて、逆三角形の移動軌跡が形成されている。そして、案内ローラ56は、図示しないモータの駆動力によって駆動回転され、無端ベルト44を図1上、時計回転方向に回転させる。
【0035】
一方、無端ベルト44にはその全域に亘って多数の小孔(図示せず)が形成されており、この無端ベルト44の一部が載置される支持台46の上面には、無端ベルト44の小孔に対応して多数の孔部(図示せず)が形成されている。さらに、この支持台46の内部は空洞状に形成されており、無端ベルト44の幅方向両端に対応して形成された一対の連通ダクト66(図上、一方のみ示す)がこの支持台46に接続されている。これらの連通ダクト66は、支持台46の下側を通過する無端ベルト44の部分を迂回して無端ベルト44の下方へと至り、吸引ファン68が設けられたファンボックス70へと接続されている。
【0036】
他方、図1に示される如く、支持台46上を移動する無端ベルト44の上部には、イーゼル装置64が設けられており、縁有画像を印画紙P上に焼付露光する場合に、このイーゼル装置64内の図示しない可動片で印画紙Pの周囲を覆うようになっている。
【0037】
また、プリンタプロセッサ10の外枠を構成するケーシング10A外であってイーゼル装置64の直上の位置には、光を拡散する拡散ボックス28が配置されており、その右隣に、それぞれ光路への挿入フィルタ量を変え得るよう移動可能なC、M、Yの3組のフィルタから構成されるCCフィルタ24が配置されている。従って、このCCフィルタ24に隣合って位置する光源26から照射された光線がCCフィルタ24を通過した後、拡散ボックス28により拡散されつつ屈曲されて、直下に送られることになる。そして、このケーシング10Aの上面に載置されているネガキャリア30上のネガフィルムNをこの光線が透過する。
【0038】
さらに、写真焼付部12内に設置されたガイドレール32に、支持板34が水平方向(図1上、紙面に対して直交する方向)に移動可能に支持されており、前記光線の光軸線S上にそれぞれ配置されるようにプリズム36及びズームレンズ38がこの支持板34に取り付けられている。
【0039】
従って、ネガフィルムNを透過して露光光線となった光線は、プリズム36を通過した後、さらに拡大倍率を変更可能なズームレンズ38を通過してイーゼル装置64の下に位置する印画紙P上に、ネガフィルムNの画像を結像させる。
【0040】
また、写真焼付部12内には、ネガフィルムNの濃度を測定する例えば色フィルタとCCD等の光センサにより構成される濃度測定器40が配置されており、プリズム36により水平方向に屈曲された光線がこの濃度測定器40に送られるようになっている。この濃度測定器40は、図示しないコントローラに接続されており、濃度測定器40によって測定されたデータ及び、作業者によりキー入力されたデータに基づいて、焼付露光時の露光補正値が設定される。
【0041】
さらに、ズームレンズ38とイーゼル装置64の間の光路には、CCフィルタ24で色と強度が調光されネガフィルムNを透過した光を、所定時間の間焼付露光するブラックシャッタ41が設けられている。
【0042】
以上のような構造に写真焼付部12がなっている為、ペーパマガジン14から送り出された印画紙Pは、カッタ22で所望長さに切断された後に、無端ベルト44に乗せられて露光光線の光軸線S上の位置である画像焼付位置へと搬送される。そして、光源26側からの露光光線がプリズム36及びズームレンズ38等を介して印画紙Pに到達し、ブラックシャッタ41が所定時間開くことにより、ネガフィルムNに記録された画像が印画紙P上に焼付露光され、この画像が焼き付けられた部分が画像部分となる。
【0043】
この際、支持台46内の空気は、連通ダクト66を介して無端ベルト44のループ内から幅方向両端へ抜け出し、吸引ファン68で吸引されて外部へ吹き出されるので、支持台46内が負圧となる。この負圧は支持台46の孔部、無端ベルト44の小孔を介して無端ベルト44上の印画紙Pへと伝達され、印画紙Pが矢印Aで示すように、無端ベルト44へ吸引される。この為、印画紙Pが単に無端ベルト44に乗せられるだけでなく、無端ベルト44側に吸引されるので、印画紙Pが、確実に無端ベルト44により搬送されると共に、画像焼付位置上で水平状態に配置されることになる。
【0044】
さらに、画像の焼付露光が終了した印画紙Pは、案内ローラ56と押さえローラ58との間に挟持されて、その搬送方向が水平方向から垂直方向へと変更されて垂直方向に送り出される。この後、印画紙Pの搬送経路を表す経路Kで示されように、印画紙Pは、複数対のローラによって構成される搬送路60を介して、現像、漂白定着、水洗及び乾燥の各処理を行うプロセッサ部72へ搬送される。
【0045】
以上でネガフィルムNの画像1コマ分の焼付露光処理が終了する。これを繰り返すことにより、焼付露光処理された印画紙Pが1枚づつ順次プロセッサ部72に搬送される。
【0046】
このプロセッサ部72の内の現像槽74には現像液が溜められていて、印画紙Pをこの現像液に浸して現像処理を行う。現像処理された印画紙Pは現像槽74と隣接する漂白定着槽76へ搬送される。漂白定着槽76には漂白定着液が溜められていて、印画紙Pをこの漂白定着液に浸して漂白処理及び定着処理を行う。定着処理された印画紙Pは、漂白定着槽76に隣接すると共にそれぞれ水洗水が溜められた複数の水洗槽からなる水洗部78へ搬送され、印画紙Pを水洗槽内の水洗水に浸して水洗処理を行う。
【0047】
水洗処理された印画紙Pは水洗部78の上部に位置する乾燥部80へ搬送される。乾燥部80は、印画紙Pの搬送経路の下側に配置されたチャンバ82側より矢印B方向に沿って送風される熱風に印画紙Pをさらして、印画紙Pを乾燥させる。
【0048】
乾燥部80に対して印画紙Pの搬送方向下流側には複数対のローラによって構成される搬送路84が配設されており、乾燥処理が終了して乾燥部80から排出された印画紙Pは、これら複数対のローラにそれぞれ挟持されてプリンタプロセッサ10の外部へ排出され、積み重ねられる。
【0049】
尚、上記の現像槽74、漂白定着槽76及び水洗槽は、プロセッサ部72内に設置された複数の貯留部としての補充タンク112よりそれぞれ現像補充液、漂白定着補充液及び水洗補充水が送られて、それぞれの槽内の液へ補充されるようになっている。
【0050】
次に、図3に示すように、各処理槽の内の現像槽74を例として液の補充の為の構造を説明する。
【0051】
現像槽74は、補充タンク112の下部寄りに形成される排出口112Aとパイプ114を介して接続されている。そして、現像槽74内における印画紙Pの現像処理により使用されて劣化してくる現像液を予め規定された量だけ補充して、現像液の活性化が図れるように、この補充タンク112内に補充処理剤である現像補充液が一旦貯留されている。さらに、排出口112Aとパイプ114の一端側との間に、補充タンク112側から現像槽74側に現像補充液を送る為の補充手段である補充ポンプ116が配置されており、この補充ポンプ116は、ACモータ(図示せず)によりその回転軸を回転されるようになっている。
【0052】
そして、この補充タンク112の上下方向中程の位置には、予め定められた第1の規定量を超える量の現像補充液が補充タンク112内に残っているか否かを検出し得るフロートスイッチ118が配置されており、このセンサとなるフロートスイッチ118が補充タンク112内の現像補充液の液面を検出し得ることになる。
【0053】
一方、これら補充ポンプ116及びフロートスイッチ118は制御装置120にそれぞれ接続されている。この為、制御装置120は、ACモータの回転動作時間から検出することのできる補充ポンプ116の回転軸の回転量を基に、現像槽74側に送られた現像補充液の量を把握でき、さらに、フロートスイッチ118からの液面検出信号により現像補充液の残量を把握することができる。
【0054】
また、制御装置120は、表示装置となるモニタ122(図2にも示す)に接続されていて、補充タンク112への現像補充液の供給のメッセージをモニタ122に表示し得るようになっている。
【0055】
ここで、補充タンク112内の現像補充液が現像槽74側に補充されて不足した際には、例えば2.5リットル程度の現像補充液が入っている後述する現像補充液供給用の容器としてのボトル200をケーシング10Aの上部正面側に設けた補充部202にセットして現像補充液を注ぎ込むことにする。
【0056】
図4及び図5に示すように、ボトル200は、耐薬品性に優れた合成樹脂製であり、首部分204が細径に形成されている。
【0057】
ボトル200には、首部分204の開口にキャップ206が取り付けられている。キャップ206には、軸方向に延びる被係合部としての突起208が外周に2個形成されており、中央に口部としての孔210が形成されている。
【0058】
孔210は栓212によって内側から塞がれている。栓212は、耐薬品性に優れた弾性体(合成樹脂、ゴム等)で略円柱に形成されており、小径部212Aが孔210に圧入されている。
【0059】
図2に示すように、補充部202はケーシング10Aの上部正面側の角部に設けられ、開閉蓋214を備えている。
【0060】
図4に示すように、開閉蓋214は直角に曲げられた金属板等からなり、ケーシング10Aの正面側上部に取り付けた蝶番216を介してケーシング10Aに取り付けられている。
【0061】
図4に示すように開閉蓋214を開けると、蝶番216の取り付けられる側板214Aが床面(図示せず)に対してほぼ垂直となり、この側板214Aと直角に連結する側板214Bが床面(図示せず)に対してほぼ水平(床面に対してほぼ平行)となる。
【0062】
側板214Bの内側には、ボトル200を載せる台218が長手方向に沿って所定間隔で3個設けられており(図4では1個のみ図示)、それぞれ、発色現像液の貯留されたボトル200(詳細は後述する)、漂白定着液の貯留されたボトル200及び安定液の貯留されたボトル200を搭載するためのものである。
【0063】
一方、側板214Aの内面には、各々の台218に対応して支持部材220が取り付けられている。この支持部材220には、キャップ装填部222が、側板214Bと接離する方向(図4では上下方向)に所定範囲スライドするように取り付けられている。
【0064】
キャップ装填部222は、側板214Bと平行な板224と、この板224の側板214B側に一体的に取り付けられた嵌合部材226とを備えている。図5に示すように、嵌合部材226にはキャップ206の挿入される丸孔228が形成されており、丸孔228には軸方向に延びる係合部としての細溝230が2本形成されている。
【0065】
図4に示すように、側板214Aには、中央にアクチュエーター232が取り付けられている。このアクチュエーター232は、図示しないボタンを押すことによって電流が流され、可動軸234が側板214Bから離れる方向に所定時間所定距離移動するようになっている。また、所定時間が経過すると可動軸234はもとの位置に戻る。なお、可動軸234の先端がキャップ装填部222に固定されている。
【0066】
図4及び図6に示すように、ケーシング10Aには、開閉蓋214を閉めた際にキャップ装填部222に対向する位置に受部材236が設けられている。受部材236は、ケーシング10Aに取り付けられた複数のスプリング238で弾性的に支持されている。なお、受部材236は、上下方向に平行移動するようにガイド面240にガイドされている。
【0067】
受部材236には、ほぼ中央に孔242が形成されており、孔242のケーシング10A側にはパイプ244が一体的に設けられている。
【0068】
パイプ244は、ケーシング10Aの上面に突出するパイプ246内にスライド可能に挿入されている。なお、このパイプ246は、ホース247を介して補充タンク112(図4及び図6には図示せず)に連結されている。
【0069】
パイプ246の中には、棒状の栓開閉手段としての栓開閉部材248が同軸的に配置されている。この栓開閉部材248は、下側がパイプ246に固定されている。
【0070】
図7に示すように、栓開閉部材248の上端部は栓保持部248Aとされ、先端の切り落とされた矢状を呈している。
【0071】
一方、キャップ206の栓212には、栓開閉部材248の栓保持部248Aと嵌合する穴212Bが形成されている。
【0072】
なお、穴212Bに栓保持部248Aを挿入すると、先ず穴212Bの開口部が弾性変形して広がり、その後、栓保持部248Aが穴212Bと嵌合して開口部が元の形状に戻る。
【0073】
栓212がキャップ206の孔210に圧入されている場合、栓保持部248Aを穴212Bに挿入して嵌合しても栓212は孔210から外れないようになっており、栓保持部248Aが穴212Bの底部を所定の力でさらに押した際に栓212がボトル200の内側へ外れるようになっている。なお、穴212Bから外れた栓212は、栓保持部248Aが穴212Bに嵌合しているので栓保持部248Aに保持される。
【0074】
また、上記のようにして外した栓212で再び穴212Bを塞ぐ場合には、栓保持部248Aを所定の力で引く。これにより、栓212は小径部212Aが穴212Bに圧入され、小径部212Aが完全に圧入されるまで(段部が当接するまで)は栓212は栓保持部248Aに保持される。さらに所定の力で引くことで穴212Bの開口部が弾性変形して広がり、栓保持部248Aが栓212の穴212Bから外れる。
【0075】
このような開栓・閉栓動作を確実に行うため、栓212の弾性、小径部212Aの径、穴212Bの形状・寸法、栓保持部248Aの形状・寸法等が実験によって予め決められている。
【0076】
また、栓開閉部材248には内部に通路250が形成されており、先端付近には通路250と外部とを連通する噴出口としての細孔252が複数個形成されている。通路250には、洗浄水の貯留されたタンク、洗浄水を通路250へ供給する洗浄液供給手段としてのポンプ及び乾燥風供給手段としてのドライヤー(共に図示せず)によって洗浄水及び乾燥風が送られるようになっており、送られた洗浄水及び乾燥風が細孔252から外部へ排出されるようになっている。
【0077】
本実施例では、発色現像液の入れられたボトル200のキャップ206、漂白定着液の入れられたボトル200のキャップ206及び安定液の入れられたボトル200のキャップ206は、各々突起208を除く外径が同一寸法であるが、図5に示すように、中に入れられた処理液毎に突起208間の角度θが異なっている。
【0078】
これに対応して、嵌合部材226の細溝230間の角度θも処理液毎に異なっているが、同じ種類の処理液では突起208間の角度θと細溝230間の角度θとが同一角度に設定されている。
【0079】
このため、発色現像液の入れられたボトル200のキャップ206は、発色現像液の補充用の嵌合部材226の丸孔228に挿入することはできるが、それ以外の処理液の補充用の嵌合部材226の丸孔228には突起208が当たって挿入することが出来ない。これは、他のボトル200においても同様である。
【0080】
次に、本実施例の作用を説明する。
【0081】
例えば、現像槽74内で印画紙Pが現像処理されると、これに合わせて補充ポンプ116が作動して、補充タンク112に一旦貯められた現像補充液を現像槽74側に送って、現像槽74内での処理に使用されて劣化した量の現像補充液を補充する。補充タンク112内での液面が所定量以下になると、これをフロートスイッチ118が検出し、現像補充液の補充タンク112への供給の指示がモニタ122に表示される。なお、これらは漂白定着液、安定液においても同様である。
【0082】
次に、代表して発色現像液を発色現像液の貯留された補充タンク112へ補充する際の手順を説明する。
(1) 先ず、補充部202の開閉蓋214を開ける。
(2) キャップ装填部222を持ち上げ、キャップ206上にして発色現像液の入ったボトル200を所定の台218の上に載せる。
(3) キャップ206の突起208を嵌合部材226の細溝230に合わせ、嵌合部材226を下ろしてキャップ206を丸孔228に挿入する。
(4) 開閉蓋214を閉める。
(5) 図示しない押しボタンを押す。図8に示すように、アクチュエーター232の可動軸234Aが受部材236を支持しているスプリング238の付勢力に抗してキャップ装填部222を押し下げる。これによってボトル200が下方に移動し、栓開閉部材248の栓保持部248Aが栓212の穴212Bに挿入されて栓212の底を押し、栓212がキャップ206の孔210から外されて栓保持部248Aに保持される。
【0083】
これによって、ボトル200の発色現像液が、孔242、パイプ244、パイプ246及びホース247を介して発色現像液の貯留された補充タンク112に補充される。
(6) 所定時間が経過し、ボトル200の発色現像液が全て排出されると、アクチュエーター232の可動軸234Aが復帰する。これによって、図9に示すように、栓212がキャップ206の孔210に圧入され、閉栓が行われる。
(7) 閉栓後、栓開閉部材248の細孔252から洗浄水が所定量排出され、キャップ206や受部材236に付着した発色現像液を洗い流す。ここで、洗浄水が補充タンク112に入るが極めて僅かな量であり、発色現像処理に影響を及ぼすことはない。なお、洗浄水を多量に使用する場合には、ホース247の途中に切り替え弁等を設け、洗浄水を排液タンク(図示せず)等に流せば良い。
(8) 洗浄後、栓開閉部材248の細孔252から乾燥風が所定時間排出され、キャップ206や受部材236に付着した洗浄水を乾燥させる。
【0084】
乾燥が終了すると、図示しないブザーやランプ等で、補充が完了をしたことを知らせる。
(9) 図10に示すように開閉蓋214を開け、ボトル200を取り外して開閉蓋214を閉めれば補充作業は終了となる。
【0085】
上記補充方法では、以下(1)乃至(5)に述べるような効果がある。
(1) 異なる処理液の入れられたボトル200を装填しようとしても、キャップ206を嵌合部材226の丸孔228に挿入することが出来ない。即ち、ボトル200の誤装填が防止され、処理液が誤投入されることはない。
(2) 液投入時に処理液が外に跳ねないので、オペレーター等に処理液が付着することがない。
(3) 液投入時に、ボトル200を手で保持し続ける必要がないためオペレーターの負担にならない。
(4) 液投入が密閉状態で行われ、また、キャップ206や液投入用の孔242を洗浄水で洗い流して乾燥するので、液の異臭がせず、孔242の周囲や使用後のキャップ206も清潔である。
(5) ボトル200をセットして開閉蓋214を閉めた後は、乾燥終了まで自動的に行われるので、オペレーターがつきっきりになる必要がなく、乾燥終了までオペレーターは他の作業(例えば、他の処理液の補充等)に専念でき、時間を有効活用できる。
【0086】
なお、キャップ206の洗浄では、その洗浄水としては、補充液が濃縮液の場合、希釈水を用いるので、この希釈水を利用しても良いし、乾燥風は、乾燥部80の熱風を利用しても良い。
【0087】
また、この実施例では、突起208間の角度及び細溝230間の角度を変えてボトル200の誤装填を防止したが、図11に示すように、突起208及び細溝230の数や大きさ(厚さ)を処理液毎に変えて誤装填を防止することもできる。また、突起208と細溝230とを逆に設けても良い。
【0088】
また、突起208及び細溝230に限らず、図12に示すように、キャップ206の一部に被係合部としての切欠260を、嵌合部材226にキャップ206の外形に合わせた係合部としての異形孔262を形成し、これら切欠260及び異形孔262の大きさや数、これらを複数設けた場合には各々の角度を処理液毎に変えて誤装填を防止することもできる。
【0089】
さらに、図13に示すように、キャップ206の形状を処理液毎に異なる形状(図13では軸方向から見て四角形であるが、その他に三角形、五角形、六角形等の多角形、楕円等)とし、これに合わせた係合部としての異形孔264(図13では四角形の孔を示すが、その他に三角形、五角形、六角形等の多角形の孔、楕円等の孔)を嵌合部材226に形成してもボトル200の誤装填を防止することができる。なお、この場合には、キャップ206自身が被係合部となる。
【0090】
また、もし補充タンク112に液が補充不必要な程度あるにもかかわらずボトル20をセットした場合は、処理液が補充タンク112からオーバーフローしないために次の様なインターロックをとる事も可能である。
【0091】
補充タンク112の液面を検出するフロートスイッチ118が液面を検出した場合、アクチュエーター232を駆動して閉栓を行う。また、ボトル200をセットする開閉蓋214はケーシング10Aとの間でロックがかかるようにしておき、ボトル200から処理液を補充タンク112に投入している間、開かないようにしておくと良い。不用意に開閉蓋214が開くと、処理液が流出することがあるのでこれを防止することができる。
【0092】
また、本実施例では、ボトル200を上下させる事で栓開閉部材248によって開栓を行ったが、ボトル200を固定したまま栓開閉部材248を上下させて開栓する構造としても良い。そうすれば、ボトル200を装填状態のまま開閉栓が可能となる。
[第2実施例]
本発明の第2実施例を図14及び図15にしたがって説明する。なお、前述の実施例と同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0093】
この実施例は、構成を簡略化し、ボトル200の開栓・閉栓を手動で行うようにしたものである。
【0094】
図14及び図15に示すように、本実施例では、キャップ装填部222が嵌合部材226のみであり、嵌合部材226はケーシング10Aの上面に直接取り付けられている。
【0095】
補充手順としては、先ず、キャップ206を下に向け、キャップ206を嵌合部材226に合わせて丸孔228に挿入する。これによって栓開閉部材248が栓212を押し、栓212がキャップ206の孔210から外されて処理液が排出される(図15参照)。
【0096】
処理液が排出された後は、ボトル200を上に引き抜く。これによって栓212がキャップ206の孔210に圧入され、閉栓される。
【0097】
本実施例においても、処理液が異なればキャップ206を嵌合部材226に嵌合出来ないので、ボトル200の誤装填が防止できる。
[第3実施例]
本発明の第3実施例を図16乃至図18にしたがって説明する。なお、前述の実施例と同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0098】
図16に示すように、本実施例では、受部材236の上にキャップ装填部222が直接取り付けられており、キャップ装填部222を押し下げるアクチュエーター232がケーシング10Aに立設された支柱270に取り付けられている。
【0099】
図17に示すように、本実施例の嵌合部材276には、軸方向に沿って延びる断面半円状の溝274が形成されており、この溝274には周方向に沿って延びる同幅、同径の細溝276が2本形成されている。
【0100】
一方、本実施例のキャップ206の外周には、環状突起としての鍔280が2個形成されている。なお、本実施例の栓212は図16にも示すようにキャップ206から突出していない。
【0101】
図17に示すように、本実施例では、処理液の種類毎に鍔280と鍔280とのピッチa、及び細溝276と細溝276とのピッチa’が異なっている。
【0102】
第1実施例では、キャップ206を嵌合部材226へ上から挿入するようにしたが、本実施例では図16に示すように、キャップ206を嵌合部材276へ横から挿入するようになっている。
【0103】
本実施例では、処理液の種類が同じであれば、鍔280が細溝276に挿入され、キャップ206を溝274の奥まで完全に挿入することができるが、処理液の種類が異なれば、鍔280が溝274に当たってキャップ206を溝274の奥まで挿入することができず、ボトル200の誤装填が防止される。
【0104】
ボトル200が正しく装填された後は、図18に示すようにアクチュエーター232を駆動してキャップ装填部222を押し下げ、処理液の排出を行う。
【0105】
なお、この実施例では、鍔280間のピッチaを変えてボトル200の誤装填を防止したが、鍔280の厚さb、径c、形成する位置(高さ)等を処理液毎に変えると共に、これに対応して細溝276の溝幅b’底径c’形成する位置(高さ)等を処理液毎に変えることによってボトル200の誤装填を防止することもできる。また、鍔280と細溝276とを逆に設けても良く、鍔280をボトル200に設けても良い。
【0106】
また、鍔280及び細溝276に限らず、図19に示すように、キャップ206に複数の被係合部としてのピン290を両側に、嵌合部材226の溝274の両端部にピン290に合わせた係合部としての細溝292を形成し、ピン290間のピッチa、ピン290の径d、長さe、形成する位置(高さ)、本数等を処理液毎に変えると共に、これに対応して細溝292間のピッチa’、細溝292の幅d’、長さe’、形成する位置(高さ)、形成個数等を処理液毎に変えることによってボトル200の誤装填を防止することもできる。また、ピン290と細溝292とを逆に設けても良く、ピン290をボトル200に設けても良い。
【0107】
また、図20に示すように、嵌合部材226の溝274の底部に係合部としての孔294を形成し、この孔294の形状に合わせた被係合部としてのピン296をキャップ206に形成しても良い。この場合には、ピン296の断面形状、外径、位置、本数等を処理液毎に変えると共に、これに対応して孔294の開口形状、内径、位置、形成個数等を処理液毎に変えることによってボトル200の誤装填を防止することができる。また、ピン296と孔294とを逆に設けても良く、ピン296をボトル200に設けても良い。
【0108】
また、最初にキャップ206を上にしてボトル200を装填する場合には、キャップ206に鍔280、ピン290、ピン296等を必ずしも設けなくても良い。この場合には、図21及び図22に示すように、ボトル200の高さと嵌合部材226の高さとを処理液毎に変えれば良い。例えば、図21に示すようにキャップ206の位置と嵌合部材226の位置が同じで有れば図23に示すようにボトル200を正しく装填できるが、位置が異なれば正しく装填出来ないことになる。
【0109】
また、図24及び図25に示すように、台218等に一対の縦板400を設け、ボトル200の外径と、縦板400の間隔とを処理液毎に変えることによってボトル200の誤装填を防止することもできる。
【0110】
なお、一対の縦板400は、例えば図16に示す嵌合部材226の代わりとして板224に設けても良い。
【0111】
なお、前述した実施例では、処理液の補充の際にボトル200を倒立させていたが、位置決めや保持を確実にするために、ボトル200を保持する保持装置を台218等に設けても良い。
【0112】
以下に、ボトル200を横から装填する場合に好適なボトル200の保持装置を説明する。
【0113】
図26に示すように、キャップ装填部222の板224には、支柱310が取り付けられており、支柱310の端部にはボトル200の底部を支持する底部支持板312が一体的に取り付けられている。
【0114】
支柱310の側面には、把持装置314が取り付けられている。図26及び図27に示すように、把持装置314は、支柱310に固定される平面部316を備えており、平面部316の中央には半リング状の固定アーム318が一体的に設けられている。この固定アーム318の内面側の曲率半径は、ボトル200の首部分204の曲率半径に対応している。
【0115】
固定アーム318には、一方の端部に可動アーム320が、他方の端部に可動アーム322が設けられている。可動アーム320,322は、固定アーム318にピン324で支持されており、ピン324を中心として矢印E方向及び矢印E方向とは反対方向に回転自在とされている。
【0116】
可動アーム320,322のピン324の位置は、長手方向中央部よりも一方に所定量ずらされており、平面部316側が各々短部320A,322A、反対側が長部320B,322Bとされている。なお、可動アーム320,322の内面側の曲率半径は、固定アーム318と同様にボトル200の首部分204の曲率半径に対応している。
【0117】
可動アーム320,322は、平面部316に一端が固定される引張スプリング326によって矢印E方向の付勢力が作用している。図27に示すように、通常時には、可動アーム320,322は、短部320A,322Aが固定アーム318の内側に突出し、長部320B,322Bの先端同士がボトル200の首部分204の直径よりも所定寸法大きめに開いている。なお、可動アーム320,322は、図27に示す状態よりも外側(矢印E方向とは反対方向)に開かないように、図示しないストッパーに当接している。
【0118】
可動アーム320の長部320Bの端部には磁石328が埋め込まれており、先端がN極とされている。一方、可動アーム322の長部322Bの端部にも磁石328が埋め込まれており、先端がS極とされている。なお、磁石328同士が互いに吸着した際の吸着力は、その状態における引張スプリング326の付勢力よりも所定量大きくなっている。
【0119】
次に、この把持装置314の作用を説明する。
【0120】
図26に示すように、ボトル200を横から進入させると、ボトル200の首部分204で可動アーム320の長部320B及び可動アーム322の長部322Bが押されて可動アーム320,322が矢印E方向に回転し、磁石328同士が吸着することによって首部分204が把持される。
【0121】
また、磁石328の吸着力に抗するようにボトル200を横に強く引き抜けば、引張スプリング326の付勢力により可動アーム320及び可動アーム322は互いに離れる。
【0122】
このような把持装置314を取り付けることにより、ボトル200を確実に定位置に精度良く保持することができ、ボトル200を転倒させるような場合に好適である。なお、可動アーム320及び可動アーム322の少なくとも一方に磁石328が設けられていれば良く、この場合、他方は鉄板等でも良い。
【0123】
なお、この実施例では、磁石328の吸着力で可動アーム320と可動アーム322とを連結したが、図28に示すように、可動アーム320に半球状の突起330を設け、他方に凹部332を設け、突起330を凹部332に嵌合させて可動アーム320と可動アーム322とを連結するようにしても良い。なお、この場合には、可動アーム320及び可動アーム322を合成樹脂等で形成し、可動アーム320及び可動アーム322を若干変形可能とする。
【0124】
また、類似の構成として、図29に示すように、可動アーム320にスプリング334と鋼球336とからなるラッチ338を設け、他方にスプリング334に抗して鋼球336を押し込むことのできるスライド軸340を設け、突出した鋼球336の一部をスライド軸340の挿入されている孔342の開口に係合させることによって可動アーム320と可動アーム322とを連結するようにしても良い。なお、可動アーム320と可動アーム322とを離す際には、スライド軸340で鋼球336を押し込めば良い。
【0125】
また、把持装置314そのものに前述の実施例のような誤装填防止機能を持たせても良い。無論、この場合はボトル200側は首部分204に誤装填防止機能を持たせる事になる。
【0126】
なお、把持装置314でボトル200の首部分204を把持したが、形状を大きくしてボトル200の本体部分を把持することもできる。
【0127】
また、把持装置314を更に簡単な構成としたものを以下に説明する。
【0128】
図30及び図31に示すように、この実施例の把持装置314は、弾性変形可能な合成樹脂で形成され、略C字状を呈している。ボトル200には、中間部に細径部200Aを設け、この細径部200AをC字状の開口部分から押し込んで把持する。
【0129】
また、図32に示すように、ボトル200の首部分204に一対の鍔350を設け、その鍔350間を小型化した把持装置314で把持するようにしても良い。
【0130】
また、把持せずにボトル200を保持することもできる。一例として、図33に示すように、支柱310に一対の穴352を形成し、この穴352の底部に磁石354を取り付け、ボトル200の側面には、磁石354に吸着する鉄板356を固着する。なお、磁石354と鉄板356とを逆に設けても良いのは勿論であり、ボトル200と穴352の両方に磁石354を設けても良い。
【0131】
また、図34に示すように、支柱310にストライカー358を取り付け、ボトル200の側面にラッチ360を取り付け、ラッチ360をストライカー358に係合することでボトル200を保持することもできる。なお、ラッチ360とストライカー358とを逆に設けても良いのは勿論である。
[第4実施例]
本発明の第4実施例を図35にしたがって説明する。なお、前述の実施例と同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0132】
本実施例では、電気的にボトル200の種類を判別するようになっている。
【0133】
図35に示すように、嵌合部材226の溝274の底部には反射光受光式の光センサ300が軸方向(紙面表裏方向)に複数個設けられている。
【0134】
一方、キャップ206の外周には、ボトル200の処理液に対応させた穴302が開けられており、穴302の底部に反射した光が光センサ300に戻るようになっている。
【0135】
即ち、本実施例では、穴302の有無によって処理液の種類を判別することができる。例えば、光センサ300を軸方向に2個設けた場合、上側の光センサ300のみが穴302を検出した場合にはそのボトル200には発色現像液が入れられており、下側の光センサ300のみが穴302を検出した場合にはそのボトル200には漂白定着液が入れられており、両方の光センサ300が穴302を検出した場合にはそのボトル200には安定液が入れられている、というようにして、どの処理液の入れられたボトル200が装填されたかを判別することができる。
【0136】
この光センサ300に制御装置を連結し、異なるボトル200が装填された際にブザー、ランプ等によって警告を発するようにすれば、処理液の誤投入を防止できる。また、これと同時にソレノイド等を同時に駆動し、このソレノイドの可動軸を嵌合部材226の溝274の底部から突出するようにすれば、キャップ206が溝274の底から離れ、誤装填を防止できる。
【0137】
なお、図36に示すように、処理液毎にキャップ206の径Dを変え、所定幅のビームを照射する光源304と複数個の光センサをライン状に並べたラインセンサ306とをキャップ装填部222(図示せず)に設け、キャップ206の径をラインセンサ306で計測してどの処理液の入れられたボトル200が装填されたかを判別することもできる。
【0138】
また、処理液毎にキャップ206の色を変え、図37に示すように、色を判別できる光センサ308をキャップ装填部222(図示せず)に設け、装填されたボトル200のキャップ206の色でどの処理液の入れられたボトル200が装填されたかを判別することもできる。
【0139】
【発明の効果】
以上説明した如く、請求項1に係る処理液供給装置は、容器を装填部に装填し、後は、栓開閉手段で容器の栓を開くので、手間をかけずに容易に処理液の供給を行えるという優れた効果を有する。また、請求項1に係る処理液供給装置は、閉栓後に容器の口部や栓及びこれらの周辺に付着した処理液を洗い流すことができるので、使用後の容器の口部や栓を清潔に保つことができ、また、処理液の悪臭を確実に防止できるという優れた効果を有する。
【0140】
請求項2に係る処理液供給装置は、栓開閉手段が栓を閉めて容器を密閉するので、処理液で手等を汚すことが無い。
【0141】
請求項3に係る処理液供給装置は、容器の口部や栓に付着した洗浄液を素早く乾燥できるという優れた効果を有する。
【0142】
請求項4に係る処理液供給装置は、装填部に係合部を設け、容器に被係合部を設け、処理液が対応したときに係合部と被係合部とが係合するようにしたので、処理液の誤投入を確実に防止できるという優れた効果を有する。
【0143】
請求項5に係る処理液供給装置は、係合部及び被係合部の何れか一方を凸部、何れか他方を凹部としたので、処理液の誤投入を防止できるという優れた効果を有する。また、請求項6に係る処理液供給装置は、係合部及び被係合部を、処理液の種類毎に一部の寸法が異なるようにしたので、処理液の誤投入を防止できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例が採用されたプリンタプロセッサを示す概略構成図である。
【図2】 本発明の一実施例が採用されたプリンタプロセッサを示す斜視図である。
【図3】 現像槽及び補充タンクの構成図である。
【図4】 第1実施例に係る補充部の側面図である。
【図5】 キャップ及び嵌合部材の斜視図である。
【図6】 開閉蓋を閉めた状態の補充部の側面図である。
【図7】 キャップ及び嵌合部材の断面図である。
【図8】 開栓した状態のボトルを示す補充部の側面図である。
【図9】 洗浄中のボトルを示す補充部の側面図である。
【図10】 乾燥後の開閉蓋を開けた状態を示す補充部の側面図である。
【図11】 キャップ及び嵌合部材の他の実施例を示す斜視図である。
【図12】 キャップ及び嵌合部材の更に他の実施例を示す斜視図である。
【図13】 キャップ及び嵌合部材の更に他の実施例を示す斜視図である。
【図14】 第2実施例に係る補充部の側面図である。
【図15】 開栓した状態のボトルを示す第2実施例に係る補充部の側面図である。
【図16】 第3実施例に係る補充部の側面図である。
【図17】 第3実施例に係るキャップ及び嵌合部材の斜視図である。
【図18】 開栓した状態のボトルを示す第3実施例に係る補充部の側面図である。
【図19】 キャップ及び嵌合部材の更に他の実施例を示す斜視図である。
【図20】 キャップ及び嵌合部材の更に他の実施例を示す斜視図である。
【図21】 高さの合ったボトルと嵌合部材とを示すボトル及び嵌合部材の側面図である。
【図22】 高さの合わないボトルと嵌合部材とを示すボトル及び嵌合部材の側面図である。
【図23】 高さの合ったボトルが装填された状態を示すボトル及び嵌合部材の側面図である。
【図24】 ボトルが装填された状態を示すボトル及び縦板の正面図である。
【図25】 装填出来ない状態を示すボトル及び縦板の正面図である。
【図26】 把持装置及びボトルの側面図である。
【図27】 把持装置の斜視図である。
【図28】 他の実施例に係る把持装置の先端部分の正面図である。
【図29】 更に他の実施例に係る把持装置の先端部分の正面図である。
【図30】 更に他の実施例に係る把持装置及びボトルの側面図である。
【図31】 図30の31−31線断面図である。
【図32】 更に他の実施例に係る把持装置及びボトルの側面図である。
【図33】 更に他の実施例に係る把持装置及びボトルの側面図である。
【図34】 更に他の実施例に係る把持装置及びボトルの側面図である。
【図35】 本発明の第4実施例に係るキャップ及び嵌合部材を軸方向から見た平面図である。
【図36】 他の実施例に係り、光源、キャップ及びラインセンサの斜視図である。
【図37】 更に他の実施例に係り、光センサ及びキャップの斜視図である。
【符号の説明】
112 補充タンク(貯留部)
200 ボトル(容器)
208 突起(被係合部)
210 孔(口部)
212 栓
222 キャップ装填部(装填部)
230 細溝(係合部)
248 栓開閉部材(栓開閉手段)
252 細孔(噴出口)
260 切欠(被係合部)
262 異形孔(係合部)
264 異形孔(係合部)
290 ピン(被係合部)
292 細溝(係合部)
294 孔(係合部)
296 ピン(被係合部)
【産業上の利用分野】
本発明は、始業時等に、例えば補充タンク等への処理液の補給をするようにした処理液供給装置に関し、例えば、写真プリンタとプロセッサとを組み合わせたプリンタプロセッサ等に採用できるものである。
【0002】
【従来の技術】
ラボで使用される自動現像機(例えば、フィルムプロセッサ、プリンタプロセッサ等)では、フィルムやカラーペーパーの処理が行われている。
【0003】
フィルムやカラーペーパーは、発色現像、漂白定着、水洗及び安定などの処理液や水の入った複数の処理槽内を搬送されることで処理される。
【0004】
各槽の処理液は、フィルムやカラーペーパーの処理によって液の成分組成や量が変化する。そのため、各処理槽へは処理量に応じて補充槽から新しい液が補充されるシステムになっている。一般的に、補充槽への液補充は人手によって行われている。
【0005】
従来の一般的な液補充方法は、先ず、処理液の入れられた容器(ボトル)の蓋を手で取り外し、その後、容器を手で持ちながら斜めに傾け、容器の口から流出する処理液を補充タンクの処理液投入口の中へと投入していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の液補充方法では次のような問題がある。
(1) 容器の蓋を手で外すという手間がかかり、その際に、処理液が手等に付着して汚れることがある。
(2) 補充が終わった後に、外した蓋を容器に再び付け直す手間がかかる(使用後の容器は蓋をして密閉しないと、中に残った処理液が外にこぼれたりして好ましくない)
(3) 処理液が容器の口の周囲に付着した場合には、付着した処理液を洗い流す必要がある(洗わないと、処理液の臭いがする)。
(4) 液投入を人手によって行っているため、漂白定着液を現像液と間違えて投入する等のミスが発生する。このような液の誤投入を行うと、補充槽の液ばかりでなく処理槽の液まで廃棄して作りかえる必要があり、時間的にも数時間を要することがあり、処理の大幅な効率ダウンとなる。
【0007】
本発明は上記事実を考慮し、処理液の供給を簡単に行うことができ、また、処理液の誤投入を防止し、さらには処理液供給後の後作業を簡単にすることのできる処理液供給装置を提供することが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、貯留部に処理液を供給する処理液供給装置であって、内部に貯留した前記処理液を流出させる口部及び前記口部に係合して前記処理液の流出を阻止する栓を備えた容器を装填する装填部と、前記装填部に装填された前記容器の前記栓を開いて前記容器内の前記処理液を前記貯留部に流出させる栓開閉手段と、を備え、前記栓開閉手段は、容器内から退避することで前記栓を閉じた後に洗浄液供給手段より供給された洗浄液を容器外側から前記口部付近の外側部分に放出する噴出口を有する、ことを特徴としている。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の処理液供給装置において、前記栓開閉手段は、前記栓を閉じて前記容器を密閉可能であることを特徴としている。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の処理液供給装置において、前記噴出口から乾燥風を放出させる乾燥風供給手段を設けたことを特徴としている。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の処理液供給装置において、前記装填部に設けられ前記容器と係合する係合部と、前記容器に設けられ、前記容器内の処理液と対応する処理液が貯留される前記貯留部に連結された前記装填部の前記係合部が係合する被係合部と、を備え、前記装填部は、前記係合部と前記被係合部とが係合した場合にのみ前記容器を装填できることを特徴としている。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の処理液供給装置において、前記係合部及び前記被係合部は、何れか一方が凸部であり、何れか他方が凹部であることを特徴としている。
【0013】
また、請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の処理液供給装置において、前記係合部及び前記被係合部は、処理液の種類毎に少なくとも一部の寸法が異なることを特徴としている。
【0014】
【作用】
請求項1に係る処理液供給装置の作用を以下に説明する。
【0015】
処理液を供給するには、先ず、処理液の貯留された容器を装填部に装填する。容器を装填部に装填することにより、容器を持ち続ける必要が無い。次に、栓開閉手段によって容器の口部の栓を開く。これにより容器内の処理液が貯留部に流出する。栓開閉手段が容器の栓を開けるので、処理液で手等を汚すことが無い。なお、装填と同時に開栓しても良い。なお、貯留部とは、具体的には、例えば、感光材料の自動現像機に設けられる発色現像、漂白定着、水洗及び安定などの処理液や水の入った処理槽や、これらの処理槽に補充する液を貯留する補充槽(補充タンク)等を言うが、処理液を貯留するものであればこれらに限定されるものではない。また、処理液とは、液体であればどのようなものでも良く、薬液、水、油等でも良く、これらに微粒子(粉等)を分散させたようなものでも良い。
【0016】
処理液流出後は、栓開閉手段が容器内から退避することで栓が閉じる。
【0017】
また、栓開閉手段には、洗浄液供給手段より供給された洗浄液(例えば、水、洗剤、処理液等)を、容器外側から口部付近の外側部分に放出する噴出口が設けられているので、処理液を流出し終えた閉栓後の容器の口部や栓及びこれらの周辺を洗浄液で洗浄すれば、口部や栓の周辺に付着した処理液を洗い流すことができる。
【0018】
請求項2に係る処理液供給装置の作用を以下に説明する。
【0019】
栓開閉手段は、開けられた栓を再び閉じて容器を密閉することができる。
【0020】
請求項3に係る処理液供給装置の作用を以下に説明する。
【0021】
噴出口から乾燥風を放出させる乾燥風供給手段を設けたので、容器の口部や栓に付着した洗浄液を強制的に素早く乾燥させることができる。乾燥風としては、冷風でも良く、温風でも良い。
【0022】
請求項4に係る処理液供給装置の作用を以下に説明する。
【0023】
装填部に容器を装填する際、装填しようとする容器の内の処理液と、装填されようとする装填部に連結した貯留部の処理液とが対応する場合には、装填部の係合部と容器の被係合部とが係合し、容器を装填して処理液を貯留部に流出させることができる。一方、装填しようとする容器の内の処理液と、装填されようとする装填部に連結した貯留部の処理液とが対応しない場合には、装填部の係合部と容器の被係合部とが係合しないので、容器を装填部に装填することが出来ず、処理液の誤投入が防止できる。
【0024】
請求項5に係る処理液供給装置の作用を以下に説明する。
【0025】
係合部及び被係合部は、何れか一方が凸部であり、何れか他方が凹部であり、貯留部の処理液と容器の処理液とが対応する場合に凹部と凸部とが係合し、対応しない場合には凹部と凸部とが係合しない。凹部及び凸部は、各々処理液毎に、形成する位置、大きさ、形状、数等を変えれば良い。
【0026】
請求項6に係る処理液供給装置の作用を以下に説明する。
【0027】
係合部及び被係合部は、処理液の種類毎に一部の寸法が異なるようにしたので、貯留部の処理液と容器の処理液とが対応しない場合には、容器は装填部に正しく装填されない。このため、装填しようとした容器が間違いであることが分かり、処理液の誤投入が防止できる。一方、貯留部の処理液と容器の処理液とが対応する場合には、容器を装填部に正しく装填して、対応した処理液を貯留部に投入することができる。
【0028】
【実施例】
本発明に係る補充装置の一実施例が採用されたプリンタプロセッサを図1乃至図10に示し、これらの図に基づき本実施例を説明する。
【0029】
図1には本発明の一実施例に係る写真プリンタであるプリンタプロセッサ10の概略が示されており、図2にはプリンタプロセッサ10の斜視図が示されている。このプリンタプロセッサ10のプリンタ部を構成する写真焼付部12は、印画紙Pが収納されたペーパマガジン14を装填できるような構造となっている。
【0030】
このペーパマガジン14の図1上、左上側には、印画紙Pの先端部付近が巻き掛けられる駆動ローラ16が回転自在に支持されており、写真焼付部12内の図示しないモータの駆動力をこの駆動ローラ16が受けて回転する。また、駆動ローラ16に対向した位置には、印画紙Pを介して一対のニップローラ18が配置されている。この為、駆動ローラ16がこれらニップローラ18との間で印画紙Pを挟持して、印画紙Pを写真焼付部12内へ送り出すことになる。
【0031】
他方、写真焼付部12内には、上下一対の刃からなると共にモータ20によりこの刃が移動されるカッタ22が設置されており、ペーパマガジン14から出て来た印画紙Pをこのカッタ22が即座に切断することになる。
【0032】
図1上、カッタ22に対して右側である印画紙Pの搬送方向下流側には、上面が水平方向(図1上、左右方向)に沿うように形成された支持台46が配置されている。この支持台46とカッタ22との間には、無端ベルト44が巻き掛けられる巻掛ローラ52が水平方向(図1上、紙面に対して直交する方向)に配置されている。また、この巻掛ローラ52の上側には、巻掛ローラ52との間で無端ベルト44を挟持するニップローラ54が配置されている。
【0033】
この支持台46に対して印画紙Pの搬送方向下流側には、無端ベルト44が巻き掛けられる案内ローラ56が位置している。この案内ローラ56に隣接した位置には、下面側が巻掛ローラ52上面側とほぼ同一の高さとなるような押さえローラ58が配置されており、この押さえローラ58が無端ベルト44の外周を押圧している。
【0034】
すなわち、図1に示すように、この部分の無端ベルト44をS字状としている。さらに、無端ベルト44は、案内ローラ56の下側でテンションローラ62へ巻き掛けられて、逆三角形の移動軌跡が形成されている。そして、案内ローラ56は、図示しないモータの駆動力によって駆動回転され、無端ベルト44を図1上、時計回転方向に回転させる。
【0035】
一方、無端ベルト44にはその全域に亘って多数の小孔(図示せず)が形成されており、この無端ベルト44の一部が載置される支持台46の上面には、無端ベルト44の小孔に対応して多数の孔部(図示せず)が形成されている。さらに、この支持台46の内部は空洞状に形成されており、無端ベルト44の幅方向両端に対応して形成された一対の連通ダクト66(図上、一方のみ示す)がこの支持台46に接続されている。これらの連通ダクト66は、支持台46の下側を通過する無端ベルト44の部分を迂回して無端ベルト44の下方へと至り、吸引ファン68が設けられたファンボックス70へと接続されている。
【0036】
他方、図1に示される如く、支持台46上を移動する無端ベルト44の上部には、イーゼル装置64が設けられており、縁有画像を印画紙P上に焼付露光する場合に、このイーゼル装置64内の図示しない可動片で印画紙Pの周囲を覆うようになっている。
【0037】
また、プリンタプロセッサ10の外枠を構成するケーシング10A外であってイーゼル装置64の直上の位置には、光を拡散する拡散ボックス28が配置されており、その右隣に、それぞれ光路への挿入フィルタ量を変え得るよう移動可能なC、M、Yの3組のフィルタから構成されるCCフィルタ24が配置されている。従って、このCCフィルタ24に隣合って位置する光源26から照射された光線がCCフィルタ24を通過した後、拡散ボックス28により拡散されつつ屈曲されて、直下に送られることになる。そして、このケーシング10Aの上面に載置されているネガキャリア30上のネガフィルムNをこの光線が透過する。
【0038】
さらに、写真焼付部12内に設置されたガイドレール32に、支持板34が水平方向(図1上、紙面に対して直交する方向)に移動可能に支持されており、前記光線の光軸線S上にそれぞれ配置されるようにプリズム36及びズームレンズ38がこの支持板34に取り付けられている。
【0039】
従って、ネガフィルムNを透過して露光光線となった光線は、プリズム36を通過した後、さらに拡大倍率を変更可能なズームレンズ38を通過してイーゼル装置64の下に位置する印画紙P上に、ネガフィルムNの画像を結像させる。
【0040】
また、写真焼付部12内には、ネガフィルムNの濃度を測定する例えば色フィルタとCCD等の光センサにより構成される濃度測定器40が配置されており、プリズム36により水平方向に屈曲された光線がこの濃度測定器40に送られるようになっている。この濃度測定器40は、図示しないコントローラに接続されており、濃度測定器40によって測定されたデータ及び、作業者によりキー入力されたデータに基づいて、焼付露光時の露光補正値が設定される。
【0041】
さらに、ズームレンズ38とイーゼル装置64の間の光路には、CCフィルタ24で色と強度が調光されネガフィルムNを透過した光を、所定時間の間焼付露光するブラックシャッタ41が設けられている。
【0042】
以上のような構造に写真焼付部12がなっている為、ペーパマガジン14から送り出された印画紙Pは、カッタ22で所望長さに切断された後に、無端ベルト44に乗せられて露光光線の光軸線S上の位置である画像焼付位置へと搬送される。そして、光源26側からの露光光線がプリズム36及びズームレンズ38等を介して印画紙Pに到達し、ブラックシャッタ41が所定時間開くことにより、ネガフィルムNに記録された画像が印画紙P上に焼付露光され、この画像が焼き付けられた部分が画像部分となる。
【0043】
この際、支持台46内の空気は、連通ダクト66を介して無端ベルト44のループ内から幅方向両端へ抜け出し、吸引ファン68で吸引されて外部へ吹き出されるので、支持台46内が負圧となる。この負圧は支持台46の孔部、無端ベルト44の小孔を介して無端ベルト44上の印画紙Pへと伝達され、印画紙Pが矢印Aで示すように、無端ベルト44へ吸引される。この為、印画紙Pが単に無端ベルト44に乗せられるだけでなく、無端ベルト44側に吸引されるので、印画紙Pが、確実に無端ベルト44により搬送されると共に、画像焼付位置上で水平状態に配置されることになる。
【0044】
さらに、画像の焼付露光が終了した印画紙Pは、案内ローラ56と押さえローラ58との間に挟持されて、その搬送方向が水平方向から垂直方向へと変更されて垂直方向に送り出される。この後、印画紙Pの搬送経路を表す経路Kで示されように、印画紙Pは、複数対のローラによって構成される搬送路60を介して、現像、漂白定着、水洗及び乾燥の各処理を行うプロセッサ部72へ搬送される。
【0045】
以上でネガフィルムNの画像1コマ分の焼付露光処理が終了する。これを繰り返すことにより、焼付露光処理された印画紙Pが1枚づつ順次プロセッサ部72に搬送される。
【0046】
このプロセッサ部72の内の現像槽74には現像液が溜められていて、印画紙Pをこの現像液に浸して現像処理を行う。現像処理された印画紙Pは現像槽74と隣接する漂白定着槽76へ搬送される。漂白定着槽76には漂白定着液が溜められていて、印画紙Pをこの漂白定着液に浸して漂白処理及び定着処理を行う。定着処理された印画紙Pは、漂白定着槽76に隣接すると共にそれぞれ水洗水が溜められた複数の水洗槽からなる水洗部78へ搬送され、印画紙Pを水洗槽内の水洗水に浸して水洗処理を行う。
【0047】
水洗処理された印画紙Pは水洗部78の上部に位置する乾燥部80へ搬送される。乾燥部80は、印画紙Pの搬送経路の下側に配置されたチャンバ82側より矢印B方向に沿って送風される熱風に印画紙Pをさらして、印画紙Pを乾燥させる。
【0048】
乾燥部80に対して印画紙Pの搬送方向下流側には複数対のローラによって構成される搬送路84が配設されており、乾燥処理が終了して乾燥部80から排出された印画紙Pは、これら複数対のローラにそれぞれ挟持されてプリンタプロセッサ10の外部へ排出され、積み重ねられる。
【0049】
尚、上記の現像槽74、漂白定着槽76及び水洗槽は、プロセッサ部72内に設置された複数の貯留部としての補充タンク112よりそれぞれ現像補充液、漂白定着補充液及び水洗補充水が送られて、それぞれの槽内の液へ補充されるようになっている。
【0050】
次に、図3に示すように、各処理槽の内の現像槽74を例として液の補充の為の構造を説明する。
【0051】
現像槽74は、補充タンク112の下部寄りに形成される排出口112Aとパイプ114を介して接続されている。そして、現像槽74内における印画紙Pの現像処理により使用されて劣化してくる現像液を予め規定された量だけ補充して、現像液の活性化が図れるように、この補充タンク112内に補充処理剤である現像補充液が一旦貯留されている。さらに、排出口112Aとパイプ114の一端側との間に、補充タンク112側から現像槽74側に現像補充液を送る為の補充手段である補充ポンプ116が配置されており、この補充ポンプ116は、ACモータ(図示せず)によりその回転軸を回転されるようになっている。
【0052】
そして、この補充タンク112の上下方向中程の位置には、予め定められた第1の規定量を超える量の現像補充液が補充タンク112内に残っているか否かを検出し得るフロートスイッチ118が配置されており、このセンサとなるフロートスイッチ118が補充タンク112内の現像補充液の液面を検出し得ることになる。
【0053】
一方、これら補充ポンプ116及びフロートスイッチ118は制御装置120にそれぞれ接続されている。この為、制御装置120は、ACモータの回転動作時間から検出することのできる補充ポンプ116の回転軸の回転量を基に、現像槽74側に送られた現像補充液の量を把握でき、さらに、フロートスイッチ118からの液面検出信号により現像補充液の残量を把握することができる。
【0054】
また、制御装置120は、表示装置となるモニタ122(図2にも示す)に接続されていて、補充タンク112への現像補充液の供給のメッセージをモニタ122に表示し得るようになっている。
【0055】
ここで、補充タンク112内の現像補充液が現像槽74側に補充されて不足した際には、例えば2.5リットル程度の現像補充液が入っている後述する現像補充液供給用の容器としてのボトル200をケーシング10Aの上部正面側に設けた補充部202にセットして現像補充液を注ぎ込むことにする。
【0056】
図4及び図5に示すように、ボトル200は、耐薬品性に優れた合成樹脂製であり、首部分204が細径に形成されている。
【0057】
ボトル200には、首部分204の開口にキャップ206が取り付けられている。キャップ206には、軸方向に延びる被係合部としての突起208が外周に2個形成されており、中央に口部としての孔210が形成されている。
【0058】
孔210は栓212によって内側から塞がれている。栓212は、耐薬品性に優れた弾性体(合成樹脂、ゴム等)で略円柱に形成されており、小径部212Aが孔210に圧入されている。
【0059】
図2に示すように、補充部202はケーシング10Aの上部正面側の角部に設けられ、開閉蓋214を備えている。
【0060】
図4に示すように、開閉蓋214は直角に曲げられた金属板等からなり、ケーシング10Aの正面側上部に取り付けた蝶番216を介してケーシング10Aに取り付けられている。
【0061】
図4に示すように開閉蓋214を開けると、蝶番216の取り付けられる側板214Aが床面(図示せず)に対してほぼ垂直となり、この側板214Aと直角に連結する側板214Bが床面(図示せず)に対してほぼ水平(床面に対してほぼ平行)となる。
【0062】
側板214Bの内側には、ボトル200を載せる台218が長手方向に沿って所定間隔で3個設けられており(図4では1個のみ図示)、それぞれ、発色現像液の貯留されたボトル200(詳細は後述する)、漂白定着液の貯留されたボトル200及び安定液の貯留されたボトル200を搭載するためのものである。
【0063】
一方、側板214Aの内面には、各々の台218に対応して支持部材220が取り付けられている。この支持部材220には、キャップ装填部222が、側板214Bと接離する方向(図4では上下方向)に所定範囲スライドするように取り付けられている。
【0064】
キャップ装填部222は、側板214Bと平行な板224と、この板224の側板214B側に一体的に取り付けられた嵌合部材226とを備えている。図5に示すように、嵌合部材226にはキャップ206の挿入される丸孔228が形成されており、丸孔228には軸方向に延びる係合部としての細溝230が2本形成されている。
【0065】
図4に示すように、側板214Aには、中央にアクチュエーター232が取り付けられている。このアクチュエーター232は、図示しないボタンを押すことによって電流が流され、可動軸234が側板214Bから離れる方向に所定時間所定距離移動するようになっている。また、所定時間が経過すると可動軸234はもとの位置に戻る。なお、可動軸234の先端がキャップ装填部222に固定されている。
【0066】
図4及び図6に示すように、ケーシング10Aには、開閉蓋214を閉めた際にキャップ装填部222に対向する位置に受部材236が設けられている。受部材236は、ケーシング10Aに取り付けられた複数のスプリング238で弾性的に支持されている。なお、受部材236は、上下方向に平行移動するようにガイド面240にガイドされている。
【0067】
受部材236には、ほぼ中央に孔242が形成されており、孔242のケーシング10A側にはパイプ244が一体的に設けられている。
【0068】
パイプ244は、ケーシング10Aの上面に突出するパイプ246内にスライド可能に挿入されている。なお、このパイプ246は、ホース247を介して補充タンク112(図4及び図6には図示せず)に連結されている。
【0069】
パイプ246の中には、棒状の栓開閉手段としての栓開閉部材248が同軸的に配置されている。この栓開閉部材248は、下側がパイプ246に固定されている。
【0070】
図7に示すように、栓開閉部材248の上端部は栓保持部248Aとされ、先端の切り落とされた矢状を呈している。
【0071】
一方、キャップ206の栓212には、栓開閉部材248の栓保持部248Aと嵌合する穴212Bが形成されている。
【0072】
なお、穴212Bに栓保持部248Aを挿入すると、先ず穴212Bの開口部が弾性変形して広がり、その後、栓保持部248Aが穴212Bと嵌合して開口部が元の形状に戻る。
【0073】
栓212がキャップ206の孔210に圧入されている場合、栓保持部248Aを穴212Bに挿入して嵌合しても栓212は孔210から外れないようになっており、栓保持部248Aが穴212Bの底部を所定の力でさらに押した際に栓212がボトル200の内側へ外れるようになっている。なお、穴212Bから外れた栓212は、栓保持部248Aが穴212Bに嵌合しているので栓保持部248Aに保持される。
【0074】
また、上記のようにして外した栓212で再び穴212Bを塞ぐ場合には、栓保持部248Aを所定の力で引く。これにより、栓212は小径部212Aが穴212Bに圧入され、小径部212Aが完全に圧入されるまで(段部が当接するまで)は栓212は栓保持部248Aに保持される。さらに所定の力で引くことで穴212Bの開口部が弾性変形して広がり、栓保持部248Aが栓212の穴212Bから外れる。
【0075】
このような開栓・閉栓動作を確実に行うため、栓212の弾性、小径部212Aの径、穴212Bの形状・寸法、栓保持部248Aの形状・寸法等が実験によって予め決められている。
【0076】
また、栓開閉部材248には内部に通路250が形成されており、先端付近には通路250と外部とを連通する噴出口としての細孔252が複数個形成されている。通路250には、洗浄水の貯留されたタンク、洗浄水を通路250へ供給する洗浄液供給手段としてのポンプ及び乾燥風供給手段としてのドライヤー(共に図示せず)によって洗浄水及び乾燥風が送られるようになっており、送られた洗浄水及び乾燥風が細孔252から外部へ排出されるようになっている。
【0077】
本実施例では、発色現像液の入れられたボトル200のキャップ206、漂白定着液の入れられたボトル200のキャップ206及び安定液の入れられたボトル200のキャップ206は、各々突起208を除く外径が同一寸法であるが、図5に示すように、中に入れられた処理液毎に突起208間の角度θが異なっている。
【0078】
これに対応して、嵌合部材226の細溝230間の角度θも処理液毎に異なっているが、同じ種類の処理液では突起208間の角度θと細溝230間の角度θとが同一角度に設定されている。
【0079】
このため、発色現像液の入れられたボトル200のキャップ206は、発色現像液の補充用の嵌合部材226の丸孔228に挿入することはできるが、それ以外の処理液の補充用の嵌合部材226の丸孔228には突起208が当たって挿入することが出来ない。これは、他のボトル200においても同様である。
【0080】
次に、本実施例の作用を説明する。
【0081】
例えば、現像槽74内で印画紙Pが現像処理されると、これに合わせて補充ポンプ116が作動して、補充タンク112に一旦貯められた現像補充液を現像槽74側に送って、現像槽74内での処理に使用されて劣化した量の現像補充液を補充する。補充タンク112内での液面が所定量以下になると、これをフロートスイッチ118が検出し、現像補充液の補充タンク112への供給の指示がモニタ122に表示される。なお、これらは漂白定着液、安定液においても同様である。
【0082】
次に、代表して発色現像液を発色現像液の貯留された補充タンク112へ補充する際の手順を説明する。
(1) 先ず、補充部202の開閉蓋214を開ける。
(2) キャップ装填部222を持ち上げ、キャップ206上にして発色現像液の入ったボトル200を所定の台218の上に載せる。
(3) キャップ206の突起208を嵌合部材226の細溝230に合わせ、嵌合部材226を下ろしてキャップ206を丸孔228に挿入する。
(4) 開閉蓋214を閉める。
(5) 図示しない押しボタンを押す。図8に示すように、アクチュエーター232の可動軸234Aが受部材236を支持しているスプリング238の付勢力に抗してキャップ装填部222を押し下げる。これによってボトル200が下方に移動し、栓開閉部材248の栓保持部248Aが栓212の穴212Bに挿入されて栓212の底を押し、栓212がキャップ206の孔210から外されて栓保持部248Aに保持される。
【0083】
これによって、ボトル200の発色現像液が、孔242、パイプ244、パイプ246及びホース247を介して発色現像液の貯留された補充タンク112に補充される。
(6) 所定時間が経過し、ボトル200の発色現像液が全て排出されると、アクチュエーター232の可動軸234Aが復帰する。これによって、図9に示すように、栓212がキャップ206の孔210に圧入され、閉栓が行われる。
(7) 閉栓後、栓開閉部材248の細孔252から洗浄水が所定量排出され、キャップ206や受部材236に付着した発色現像液を洗い流す。ここで、洗浄水が補充タンク112に入るが極めて僅かな量であり、発色現像処理に影響を及ぼすことはない。なお、洗浄水を多量に使用する場合には、ホース247の途中に切り替え弁等を設け、洗浄水を排液タンク(図示せず)等に流せば良い。
(8) 洗浄後、栓開閉部材248の細孔252から乾燥風が所定時間排出され、キャップ206や受部材236に付着した洗浄水を乾燥させる。
【0084】
乾燥が終了すると、図示しないブザーやランプ等で、補充が完了をしたことを知らせる。
(9) 図10に示すように開閉蓋214を開け、ボトル200を取り外して開閉蓋214を閉めれば補充作業は終了となる。
【0085】
上記補充方法では、以下(1)乃至(5)に述べるような効果がある。
(1) 異なる処理液の入れられたボトル200を装填しようとしても、キャップ206を嵌合部材226の丸孔228に挿入することが出来ない。即ち、ボトル200の誤装填が防止され、処理液が誤投入されることはない。
(2) 液投入時に処理液が外に跳ねないので、オペレーター等に処理液が付着することがない。
(3) 液投入時に、ボトル200を手で保持し続ける必要がないためオペレーターの負担にならない。
(4) 液投入が密閉状態で行われ、また、キャップ206や液投入用の孔242を洗浄水で洗い流して乾燥するので、液の異臭がせず、孔242の周囲や使用後のキャップ206も清潔である。
(5) ボトル200をセットして開閉蓋214を閉めた後は、乾燥終了まで自動的に行われるので、オペレーターがつきっきりになる必要がなく、乾燥終了までオペレーターは他の作業(例えば、他の処理液の補充等)に専念でき、時間を有効活用できる。
【0086】
なお、キャップ206の洗浄では、その洗浄水としては、補充液が濃縮液の場合、希釈水を用いるので、この希釈水を利用しても良いし、乾燥風は、乾燥部80の熱風を利用しても良い。
【0087】
また、この実施例では、突起208間の角度及び細溝230間の角度を変えてボトル200の誤装填を防止したが、図11に示すように、突起208及び細溝230の数や大きさ(厚さ)を処理液毎に変えて誤装填を防止することもできる。また、突起208と細溝230とを逆に設けても良い。
【0088】
また、突起208及び細溝230に限らず、図12に示すように、キャップ206の一部に被係合部としての切欠260を、嵌合部材226にキャップ206の外形に合わせた係合部としての異形孔262を形成し、これら切欠260及び異形孔262の大きさや数、これらを複数設けた場合には各々の角度を処理液毎に変えて誤装填を防止することもできる。
【0089】
さらに、図13に示すように、キャップ206の形状を処理液毎に異なる形状(図13では軸方向から見て四角形であるが、その他に三角形、五角形、六角形等の多角形、楕円等)とし、これに合わせた係合部としての異形孔264(図13では四角形の孔を示すが、その他に三角形、五角形、六角形等の多角形の孔、楕円等の孔)を嵌合部材226に形成してもボトル200の誤装填を防止することができる。なお、この場合には、キャップ206自身が被係合部となる。
【0090】
また、もし補充タンク112に液が補充不必要な程度あるにもかかわらずボトル20をセットした場合は、処理液が補充タンク112からオーバーフローしないために次の様なインターロックをとる事も可能である。
【0091】
補充タンク112の液面を検出するフロートスイッチ118が液面を検出した場合、アクチュエーター232を駆動して閉栓を行う。また、ボトル200をセットする開閉蓋214はケーシング10Aとの間でロックがかかるようにしておき、ボトル200から処理液を補充タンク112に投入している間、開かないようにしておくと良い。不用意に開閉蓋214が開くと、処理液が流出することがあるのでこれを防止することができる。
【0092】
また、本実施例では、ボトル200を上下させる事で栓開閉部材248によって開栓を行ったが、ボトル200を固定したまま栓開閉部材248を上下させて開栓する構造としても良い。そうすれば、ボトル200を装填状態のまま開閉栓が可能となる。
[第2実施例]
本発明の第2実施例を図14及び図15にしたがって説明する。なお、前述の実施例と同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0093】
この実施例は、構成を簡略化し、ボトル200の開栓・閉栓を手動で行うようにしたものである。
【0094】
図14及び図15に示すように、本実施例では、キャップ装填部222が嵌合部材226のみであり、嵌合部材226はケーシング10Aの上面に直接取り付けられている。
【0095】
補充手順としては、先ず、キャップ206を下に向け、キャップ206を嵌合部材226に合わせて丸孔228に挿入する。これによって栓開閉部材248が栓212を押し、栓212がキャップ206の孔210から外されて処理液が排出される(図15参照)。
【0096】
処理液が排出された後は、ボトル200を上に引き抜く。これによって栓212がキャップ206の孔210に圧入され、閉栓される。
【0097】
本実施例においても、処理液が異なればキャップ206を嵌合部材226に嵌合出来ないので、ボトル200の誤装填が防止できる。
[第3実施例]
本発明の第3実施例を図16乃至図18にしたがって説明する。なお、前述の実施例と同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0098】
図16に示すように、本実施例では、受部材236の上にキャップ装填部222が直接取り付けられており、キャップ装填部222を押し下げるアクチュエーター232がケーシング10Aに立設された支柱270に取り付けられている。
【0099】
図17に示すように、本実施例の嵌合部材276には、軸方向に沿って延びる断面半円状の溝274が形成されており、この溝274には周方向に沿って延びる同幅、同径の細溝276が2本形成されている。
【0100】
一方、本実施例のキャップ206の外周には、環状突起としての鍔280が2個形成されている。なお、本実施例の栓212は図16にも示すようにキャップ206から突出していない。
【0101】
図17に示すように、本実施例では、処理液の種類毎に鍔280と鍔280とのピッチa、及び細溝276と細溝276とのピッチa’が異なっている。
【0102】
第1実施例では、キャップ206を嵌合部材226へ上から挿入するようにしたが、本実施例では図16に示すように、キャップ206を嵌合部材276へ横から挿入するようになっている。
【0103】
本実施例では、処理液の種類が同じであれば、鍔280が細溝276に挿入され、キャップ206を溝274の奥まで完全に挿入することができるが、処理液の種類が異なれば、鍔280が溝274に当たってキャップ206を溝274の奥まで挿入することができず、ボトル200の誤装填が防止される。
【0104】
ボトル200が正しく装填された後は、図18に示すようにアクチュエーター232を駆動してキャップ装填部222を押し下げ、処理液の排出を行う。
【0105】
なお、この実施例では、鍔280間のピッチaを変えてボトル200の誤装填を防止したが、鍔280の厚さb、径c、形成する位置(高さ)等を処理液毎に変えると共に、これに対応して細溝276の溝幅b’底径c’形成する位置(高さ)等を処理液毎に変えることによってボトル200の誤装填を防止することもできる。また、鍔280と細溝276とを逆に設けても良く、鍔280をボトル200に設けても良い。
【0106】
また、鍔280及び細溝276に限らず、図19に示すように、キャップ206に複数の被係合部としてのピン290を両側に、嵌合部材226の溝274の両端部にピン290に合わせた係合部としての細溝292を形成し、ピン290間のピッチa、ピン290の径d、長さe、形成する位置(高さ)、本数等を処理液毎に変えると共に、これに対応して細溝292間のピッチa’、細溝292の幅d’、長さe’、形成する位置(高さ)、形成個数等を処理液毎に変えることによってボトル200の誤装填を防止することもできる。また、ピン290と細溝292とを逆に設けても良く、ピン290をボトル200に設けても良い。
【0107】
また、図20に示すように、嵌合部材226の溝274の底部に係合部としての孔294を形成し、この孔294の形状に合わせた被係合部としてのピン296をキャップ206に形成しても良い。この場合には、ピン296の断面形状、外径、位置、本数等を処理液毎に変えると共に、これに対応して孔294の開口形状、内径、位置、形成個数等を処理液毎に変えることによってボトル200の誤装填を防止することができる。また、ピン296と孔294とを逆に設けても良く、ピン296をボトル200に設けても良い。
【0108】
また、最初にキャップ206を上にしてボトル200を装填する場合には、キャップ206に鍔280、ピン290、ピン296等を必ずしも設けなくても良い。この場合には、図21及び図22に示すように、ボトル200の高さと嵌合部材226の高さとを処理液毎に変えれば良い。例えば、図21に示すようにキャップ206の位置と嵌合部材226の位置が同じで有れば図23に示すようにボトル200を正しく装填できるが、位置が異なれば正しく装填出来ないことになる。
【0109】
また、図24及び図25に示すように、台218等に一対の縦板400を設け、ボトル200の外径と、縦板400の間隔とを処理液毎に変えることによってボトル200の誤装填を防止することもできる。
【0110】
なお、一対の縦板400は、例えば図16に示す嵌合部材226の代わりとして板224に設けても良い。
【0111】
なお、前述した実施例では、処理液の補充の際にボトル200を倒立させていたが、位置決めや保持を確実にするために、ボトル200を保持する保持装置を台218等に設けても良い。
【0112】
以下に、ボトル200を横から装填する場合に好適なボトル200の保持装置を説明する。
【0113】
図26に示すように、キャップ装填部222の板224には、支柱310が取り付けられており、支柱310の端部にはボトル200の底部を支持する底部支持板312が一体的に取り付けられている。
【0114】
支柱310の側面には、把持装置314が取り付けられている。図26及び図27に示すように、把持装置314は、支柱310に固定される平面部316を備えており、平面部316の中央には半リング状の固定アーム318が一体的に設けられている。この固定アーム318の内面側の曲率半径は、ボトル200の首部分204の曲率半径に対応している。
【0115】
固定アーム318には、一方の端部に可動アーム320が、他方の端部に可動アーム322が設けられている。可動アーム320,322は、固定アーム318にピン324で支持されており、ピン324を中心として矢印E方向及び矢印E方向とは反対方向に回転自在とされている。
【0116】
可動アーム320,322のピン324の位置は、長手方向中央部よりも一方に所定量ずらされており、平面部316側が各々短部320A,322A、反対側が長部320B,322Bとされている。なお、可動アーム320,322の内面側の曲率半径は、固定アーム318と同様にボトル200の首部分204の曲率半径に対応している。
【0117】
可動アーム320,322は、平面部316に一端が固定される引張スプリング326によって矢印E方向の付勢力が作用している。図27に示すように、通常時には、可動アーム320,322は、短部320A,322Aが固定アーム318の内側に突出し、長部320B,322Bの先端同士がボトル200の首部分204の直径よりも所定寸法大きめに開いている。なお、可動アーム320,322は、図27に示す状態よりも外側(矢印E方向とは反対方向)に開かないように、図示しないストッパーに当接している。
【0118】
可動アーム320の長部320Bの端部には磁石328が埋め込まれており、先端がN極とされている。一方、可動アーム322の長部322Bの端部にも磁石328が埋め込まれており、先端がS極とされている。なお、磁石328同士が互いに吸着した際の吸着力は、その状態における引張スプリング326の付勢力よりも所定量大きくなっている。
【0119】
次に、この把持装置314の作用を説明する。
【0120】
図26に示すように、ボトル200を横から進入させると、ボトル200の首部分204で可動アーム320の長部320B及び可動アーム322の長部322Bが押されて可動アーム320,322が矢印E方向に回転し、磁石328同士が吸着することによって首部分204が把持される。
【0121】
また、磁石328の吸着力に抗するようにボトル200を横に強く引き抜けば、引張スプリング326の付勢力により可動アーム320及び可動アーム322は互いに離れる。
【0122】
このような把持装置314を取り付けることにより、ボトル200を確実に定位置に精度良く保持することができ、ボトル200を転倒させるような場合に好適である。なお、可動アーム320及び可動アーム322の少なくとも一方に磁石328が設けられていれば良く、この場合、他方は鉄板等でも良い。
【0123】
なお、この実施例では、磁石328の吸着力で可動アーム320と可動アーム322とを連結したが、図28に示すように、可動アーム320に半球状の突起330を設け、他方に凹部332を設け、突起330を凹部332に嵌合させて可動アーム320と可動アーム322とを連結するようにしても良い。なお、この場合には、可動アーム320及び可動アーム322を合成樹脂等で形成し、可動アーム320及び可動アーム322を若干変形可能とする。
【0124】
また、類似の構成として、図29に示すように、可動アーム320にスプリング334と鋼球336とからなるラッチ338を設け、他方にスプリング334に抗して鋼球336を押し込むことのできるスライド軸340を設け、突出した鋼球336の一部をスライド軸340の挿入されている孔342の開口に係合させることによって可動アーム320と可動アーム322とを連結するようにしても良い。なお、可動アーム320と可動アーム322とを離す際には、スライド軸340で鋼球336を押し込めば良い。
【0125】
また、把持装置314そのものに前述の実施例のような誤装填防止機能を持たせても良い。無論、この場合はボトル200側は首部分204に誤装填防止機能を持たせる事になる。
【0126】
なお、把持装置314でボトル200の首部分204を把持したが、形状を大きくしてボトル200の本体部分を把持することもできる。
【0127】
また、把持装置314を更に簡単な構成としたものを以下に説明する。
【0128】
図30及び図31に示すように、この実施例の把持装置314は、弾性変形可能な合成樹脂で形成され、略C字状を呈している。ボトル200には、中間部に細径部200Aを設け、この細径部200AをC字状の開口部分から押し込んで把持する。
【0129】
また、図32に示すように、ボトル200の首部分204に一対の鍔350を設け、その鍔350間を小型化した把持装置314で把持するようにしても良い。
【0130】
また、把持せずにボトル200を保持することもできる。一例として、図33に示すように、支柱310に一対の穴352を形成し、この穴352の底部に磁石354を取り付け、ボトル200の側面には、磁石354に吸着する鉄板356を固着する。なお、磁石354と鉄板356とを逆に設けても良いのは勿論であり、ボトル200と穴352の両方に磁石354を設けても良い。
【0131】
また、図34に示すように、支柱310にストライカー358を取り付け、ボトル200の側面にラッチ360を取り付け、ラッチ360をストライカー358に係合することでボトル200を保持することもできる。なお、ラッチ360とストライカー358とを逆に設けても良いのは勿論である。
[第4実施例]
本発明の第4実施例を図35にしたがって説明する。なお、前述の実施例と同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0132】
本実施例では、電気的にボトル200の種類を判別するようになっている。
【0133】
図35に示すように、嵌合部材226の溝274の底部には反射光受光式の光センサ300が軸方向(紙面表裏方向)に複数個設けられている。
【0134】
一方、キャップ206の外周には、ボトル200の処理液に対応させた穴302が開けられており、穴302の底部に反射した光が光センサ300に戻るようになっている。
【0135】
即ち、本実施例では、穴302の有無によって処理液の種類を判別することができる。例えば、光センサ300を軸方向に2個設けた場合、上側の光センサ300のみが穴302を検出した場合にはそのボトル200には発色現像液が入れられており、下側の光センサ300のみが穴302を検出した場合にはそのボトル200には漂白定着液が入れられており、両方の光センサ300が穴302を検出した場合にはそのボトル200には安定液が入れられている、というようにして、どの処理液の入れられたボトル200が装填されたかを判別することができる。
【0136】
この光センサ300に制御装置を連結し、異なるボトル200が装填された際にブザー、ランプ等によって警告を発するようにすれば、処理液の誤投入を防止できる。また、これと同時にソレノイド等を同時に駆動し、このソレノイドの可動軸を嵌合部材226の溝274の底部から突出するようにすれば、キャップ206が溝274の底から離れ、誤装填を防止できる。
【0137】
なお、図36に示すように、処理液毎にキャップ206の径Dを変え、所定幅のビームを照射する光源304と複数個の光センサをライン状に並べたラインセンサ306とをキャップ装填部222(図示せず)に設け、キャップ206の径をラインセンサ306で計測してどの処理液の入れられたボトル200が装填されたかを判別することもできる。
【0138】
また、処理液毎にキャップ206の色を変え、図37に示すように、色を判別できる光センサ308をキャップ装填部222(図示せず)に設け、装填されたボトル200のキャップ206の色でどの処理液の入れられたボトル200が装填されたかを判別することもできる。
【0139】
【発明の効果】
以上説明した如く、請求項1に係る処理液供給装置は、容器を装填部に装填し、後は、栓開閉手段で容器の栓を開くので、手間をかけずに容易に処理液の供給を行えるという優れた効果を有する。また、請求項1に係る処理液供給装置は、閉栓後に容器の口部や栓及びこれらの周辺に付着した処理液を洗い流すことができるので、使用後の容器の口部や栓を清潔に保つことができ、また、処理液の悪臭を確実に防止できるという優れた効果を有する。
【0140】
請求項2に係る処理液供給装置は、栓開閉手段が栓を閉めて容器を密閉するので、処理液で手等を汚すことが無い。
【0141】
請求項3に係る処理液供給装置は、容器の口部や栓に付着した洗浄液を素早く乾燥できるという優れた効果を有する。
【0142】
請求項4に係る処理液供給装置は、装填部に係合部を設け、容器に被係合部を設け、処理液が対応したときに係合部と被係合部とが係合するようにしたので、処理液の誤投入を確実に防止できるという優れた効果を有する。
【0143】
請求項5に係る処理液供給装置は、係合部及び被係合部の何れか一方を凸部、何れか他方を凹部としたので、処理液の誤投入を防止できるという優れた効果を有する。また、請求項6に係る処理液供給装置は、係合部及び被係合部を、処理液の種類毎に一部の寸法が異なるようにしたので、処理液の誤投入を防止できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例が採用されたプリンタプロセッサを示す概略構成図である。
【図2】 本発明の一実施例が採用されたプリンタプロセッサを示す斜視図である。
【図3】 現像槽及び補充タンクの構成図である。
【図4】 第1実施例に係る補充部の側面図である。
【図5】 キャップ及び嵌合部材の斜視図である。
【図6】 開閉蓋を閉めた状態の補充部の側面図である。
【図7】 キャップ及び嵌合部材の断面図である。
【図8】 開栓した状態のボトルを示す補充部の側面図である。
【図9】 洗浄中のボトルを示す補充部の側面図である。
【図10】 乾燥後の開閉蓋を開けた状態を示す補充部の側面図である。
【図11】 キャップ及び嵌合部材の他の実施例を示す斜視図である。
【図12】 キャップ及び嵌合部材の更に他の実施例を示す斜視図である。
【図13】 キャップ及び嵌合部材の更に他の実施例を示す斜視図である。
【図14】 第2実施例に係る補充部の側面図である。
【図15】 開栓した状態のボトルを示す第2実施例に係る補充部の側面図である。
【図16】 第3実施例に係る補充部の側面図である。
【図17】 第3実施例に係るキャップ及び嵌合部材の斜視図である。
【図18】 開栓した状態のボトルを示す第3実施例に係る補充部の側面図である。
【図19】 キャップ及び嵌合部材の更に他の実施例を示す斜視図である。
【図20】 キャップ及び嵌合部材の更に他の実施例を示す斜視図である。
【図21】 高さの合ったボトルと嵌合部材とを示すボトル及び嵌合部材の側面図である。
【図22】 高さの合わないボトルと嵌合部材とを示すボトル及び嵌合部材の側面図である。
【図23】 高さの合ったボトルが装填された状態を示すボトル及び嵌合部材の側面図である。
【図24】 ボトルが装填された状態を示すボトル及び縦板の正面図である。
【図25】 装填出来ない状態を示すボトル及び縦板の正面図である。
【図26】 把持装置及びボトルの側面図である。
【図27】 把持装置の斜視図である。
【図28】 他の実施例に係る把持装置の先端部分の正面図である。
【図29】 更に他の実施例に係る把持装置の先端部分の正面図である。
【図30】 更に他の実施例に係る把持装置及びボトルの側面図である。
【図31】 図30の31−31線断面図である。
【図32】 更に他の実施例に係る把持装置及びボトルの側面図である。
【図33】 更に他の実施例に係る把持装置及びボトルの側面図である。
【図34】 更に他の実施例に係る把持装置及びボトルの側面図である。
【図35】 本発明の第4実施例に係るキャップ及び嵌合部材を軸方向から見た平面図である。
【図36】 他の実施例に係り、光源、キャップ及びラインセンサの斜視図である。
【図37】 更に他の実施例に係り、光センサ及びキャップの斜視図である。
【符号の説明】
112 補充タンク(貯留部)
200 ボトル(容器)
208 突起(被係合部)
210 孔(口部)
212 栓
222 キャップ装填部(装填部)
230 細溝(係合部)
248 栓開閉部材(栓開閉手段)
252 細孔(噴出口)
260 切欠(被係合部)
262 異形孔(係合部)
264 異形孔(係合部)
290 ピン(被係合部)
292 細溝(係合部)
294 孔(係合部)
296 ピン(被係合部)
Claims (6)
- 貯留部に処理液を供給する処理液供給装置であって、
内部に貯留した前記処理液を流出させる口部及び前記口部に係合して前記処理液の流出を阻止する栓を備えた容器を装填する装填部と、
前記装填部に装填された前記容器の前記栓を開いて前記容器内の前記処理液を前記貯留部に流出させる栓開閉手段と、
を備え、
前記栓開閉手段は、容器内から退避することで前記栓を閉じた後に洗浄液供給手段より供給された洗浄液を容器外側から前記口部付近の外側部分に放出する噴出口を有する、ことを特徴とする処理液供給装置。 - 前記栓開閉手段は、前記栓を閉じて前記容器を密閉可能であることを特徴とする請求項1に記載の処理液供給装置。
- 前記噴出口から乾燥風を放出させる乾燥風供給手段を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の処理液供給装置。
- 前記装填部に設けられ前記容器と係合する係合部と、
前記容器に設けられ、前記容器内の処理液と対応する処理液が貯留される前記貯留部に連結された前記装填部の前記係合部が係合する被係合部と、
を備え、
前記装填部は、前記係合部と前記被係合部とが係合した場合にのみ前記容器を装填できることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の処理液供給装置。 - 前記係合部及び前記被係合部は、何れか一方が凸部であり、何れか他方が凹部であることを特徴とする請求項4に記載の処理液供給装置。
- 前記係合部及び前記被係合部は、処理液の種類毎に少なくとも一部の寸法が異なることを特徴とする請求項4に記載の処理液供給装置。
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1995
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