JPH08211584A - 処理液供給装置 - Google Patents

処理液供給装置

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JPH08211584A
JPH08211584A JP1799695A JP1799695A JPH08211584A JP H08211584 A JPH08211584 A JP H08211584A JP 1799695 A JP1799695 A JP 1799695A JP 1799695 A JP1799695 A JP 1799695A JP H08211584 A JPH08211584 A JP H08211584A
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bottle
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cap
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Katsuhiko Tanaka
克彦 田中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 貯留部に容器の処理液を容易に供給する。 【構成】 補充槽を設けたプリンタプロセッサに、栓2
12をしたボトル200のキャップ206を挿入(装
填)するキャップ装填部222を設ける。キャップ装填
部222はスプリング238でケーシング10A上に弾
性的に支持し、補充槽と連結するパイプを設ける。パイ
プ内に開閉栓を行う開栓部材248を配置し、これをケ
ーシング10A側に固定する。開栓を行うには、ボトル
200を逆さまにしてキャップ206をキャップ装填部
222に装填する。次に、アクチュエーター232でキ
ャップ装填部222を押し下げると、開栓部材248が
栓212を中に押し込まれてボトル200内の処理液が
補充槽に流出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、始業時等に、例えば補
充タンク等への処理液の補給をするようにした処理液供
給装置に関し、例えば、写真プリンタとプロセッサとを
組み合わせたプリンタプロセッサ等に採用できるもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ラボで使用される自動現像機(例えば、
フィルムプロセッサ、プリンタプロセッサ等)では、フ
ィルムやカラーペーパーの処理が行われている。
【0003】フィルムやカラーペーパーは、発色現像、
漂白定着、水洗及び安定などの処理液や水の入った複数
の処理槽内を搬送されることで処理される。
【0004】各槽の処理液は、フィルムやカラーペーパ
ーの処理によって液の成分組成や量が変化する。そのた
め、各処理槽へは処理量に応じて補充槽から新しい液が
補充されるシステムになっている。一般的に、補充槽へ
の液補充は人手によって行われている。
【0005】従来の一般的な液補充方法は、先ず、処理
液の入れられた容器(ボトル)の蓋を手で取り外し、そ
の後、容器を手で持ちながら斜めに傾け、容器の口から
流出する処理液を補充タンクの処理液投入口の中へと投
入していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の液補充
方法では次のような問題がある。 (1) 容器の蓋を手で外すという手間がかかり、その
際に、処理液が手等に付着して汚れることがある。 (2) 補充が終わった後に、外した蓋を容器に再び付
け直す手間がかかる(使用後の容器は蓋をして密閉しな
いと、中に残った処理液が外にこぼれたりして好ましく
ない) (3) 処理液が容器の口の周囲に付着した場合には、
付着した処理液を洗い流す必要がある(洗わないと、処
理液の臭いがする)。 (4) 液投入を人手によって行っているため、漂白定
着液を現像液と間違えて投入する等のミスが発生する。
このような液の誤投入を行うと、補充槽の液ばかりでな
く処理槽の液まで廃棄して作りかえる必要があり、時間
的にも数時間を要することがあり、処理の大幅な効率ダ
ウンとなる。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、処理液の供給
を簡単に行うことができ、また、処理液の誤投入を防止
し、さらには処理液供給後の後作業を簡単にすることの
できる処理液供給装置を提供することが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、貯留部に処理液を供給する処理液供給装置であっ
て、内部に貯留した前記処理液を流出させる口部及び前
記口部に係合して前記処理液の流出を阻止する栓を備え
た容器と、前記容器を装填する装填部と、前記装填部に
装填された前記容器の前記栓を開き、前記容器内の前記
処理液を前記貯留部に流出させる開栓手段と、を備えた
ことを特徴としている。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の処理液供給装置において、前記開栓部材は、前記栓を
閉じて前記容器を密閉可能であることを特徴としてい
る。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の処理液供給装置において、前記開栓部材
は、洗浄液供給手段より供給された洗浄液を前記口部付
近に放出する噴出口を有することを特徴としている。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の処理液供給装置において、前記噴出口から乾燥風を放
出させる乾燥風供給手段を設けたことを特徴としてい
る。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4の何れか1項に記載の処理液供給装置において、
前記装填部に設けられ前記容器と係合する係合部と、前
記容器に設けられ、前記容器内の処理液と対応する処理
液が貯留される前記貯留部に連結された前記装填部の前
記係合部が係合する被係合部と、を備え、前記装填部
は、前記係合部と前記被係合部とが係合した場合にのみ
前記容器を装填できることを特徴としている。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の処理液供給装置において、前記係合部及び前記被係合
部は、何れか一方が凸部であり、何れか他方が凹部であ
ることを特徴としている。
【0014】また、請求項7に記載の発明は、請求項5
に記載の処理液供給装置において、前記係合部及び前記
被係合部は、処理液の種類毎に少なくとも一部の寸法が
異なることを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1に係る処理液供給装置の作用を以下に
説明する。
【0016】処理液を供給するには、先ず、処理液の貯
留された容器を装填部に装填する。容器を装填部に装填
することにより、容器を持ち続ける必要が無い。次に、
開栓手段によって容器の口部の栓を開く。これにより容
器内の処理液が貯留部に流出する。開栓手段が容器の栓
を開けるので、処理液で手等を汚すことが無い。なお、
装填と同時に開栓しても良い。なお、貯留部とは、具体
的には、例えば、感光材料の自動現像機に設けられる発
色現像、漂白定着、水洗及び安定などの処理液や水の入
った処理槽や、これらの処理槽に補充する液を貯留する
補充槽(補充タンク)等を言うが、処理液を貯留するも
のであればこれらに限定されるものではない。また、処
理液とは、液体であればどのようなものでも良く、薬
液、水、油等でも良く、これらに微粒子(粉等)を分散
させたようなものでも良い。
【0017】請求項2に係る処理液供給装置の作用を以
下に説明する。開栓部材は、開けられた栓を再び閉じて
容器を密閉することができる。開栓手段が栓を閉めるの
で、処理液で手等を汚すことが無い。
【0018】請求項3に係る処理液供給装置の作用を以
下に説明する。開栓部材に、洗浄液供給手段より供給さ
れた洗浄液(例えば、水、洗剤、処理液等)を口部付近
に放出する噴出口が設けられているので、処理液を流出
し終えた容器の口部や栓及びこれらの周辺を洗浄液で洗
浄すれば、口部や栓の周辺に付着した処理液を洗い流す
ことができる。
【0019】請求項4に係る処理液供給装置の作用を以
下に説明する。噴出口から乾燥風を放出させる乾燥風供
給手段を設けたので、容器の口部や栓に付着した洗浄液
を強制的に素早く乾燥させることができる。乾燥風とし
ては、冷風でも良く、温風でも良い。
【0020】請求項5に係る処理液供給装置の作用を以
下に説明する。装填部に容器を装填する際、装填しよう
とする容器の内の処理液と、装填されようとする装填部
に連結した貯留部の処理液とが対応する場合には、装填
部の係合部と容器の被係合部とが係合し、容器を装填し
て処理液を貯留部に流出させることができる。一方、装
填しようとする容器の内の処理液と、装填されようとす
る装填部に連結した貯留部の処理液とが対応しない場合
には、装填部の係合部と容器の被係合部とが係合しない
ので、容器を装填部に装填することが出来ず、処理液の
誤投入が防止できる。
【0021】請求項6に係る処理液供給装置の作用を以
下に説明する。係合部及び被係合部は、何れか一方が凸
部であり、何れか他方が凹部であり、貯留部の処理液と
容器の処理液とが対応する場合に凹部と凸部とが係合
し、対応しない場合には凹部と凸部とが係合しない。凹
部及び凸部は、各々処理液毎に、形成する位置、大き
さ、形状、数等を変えれば良い。
【0022】請求項7に係る処理液供給装置の作用を以
下に説明する。係合部及び被係合部は、処理液の種類毎
に一部の寸法が異なるようにしたので、貯留部の処理液
と容器の処理液とが対応しない場合には、容器は装填部
に正しく装填されない。このため、装填しようとした容
器が間違いであることが分かり、処理液の誤投入が防止
できる。一方、貯留部の処理液と容器の処理液とが対応
する場合には、容器を装填部に正しく装填して、対応し
た処理液を貯留部に投入することができる。
【0023】
【実施例】本発明に係る補充装置の一実施例が採用され
たプリンタプロセッサを図1乃至図10に示し、これら
の図に基づき本実施例を説明する。
【0024】図1には本発明の一実施例に係る写真プリ
ンタであるプリンタプロセッサ10の概略が示されてお
り、図2にはプリンタプロセッサ10の斜視図が示され
ている。このプリンタプロセッサ10のプリンタ部を構
成する写真焼付部12は、印画紙Pが収納されたペーパ
マガジン14を装填できるような構造となっている。
【0025】このペーパマガジン14の図1上、左上側
には、印画紙Pの先端部付近が巻き掛けられる駆動ロー
ラ16が回転自在に支持されており、写真焼付部12内
の図示しないモータの駆動力をこの駆動ローラ16が受
けて回転する。また、駆動ローラ16に対向した位置に
は、印画紙Pを介して一対のニップローラ18が配置さ
れている。この為、駆動ローラ16がこれらニップロー
ラ18との間で印画紙Pを挟持して、印画紙Pを写真焼
付部12内へ送り出すことになる。
【0026】他方、写真焼付部12内には、上下一対の
刃からなると共にモータ20によりこの刃が移動される
カッタ22が設置されており、ペーパマガジン14から
出て来た印画紙Pをこのカッタ22が即座に切断するこ
とになる。
【0027】図1上、カッタ22に対して右側である印
画紙Pの搬送方向下流側には、上面が水平方向(図1
上、左右方向)に沿うように形成された支持台46が配
置されている。この支持台46とカッタ22との間に
は、無端ベルト44が巻き掛けられる巻掛ローラ52が
水平方向(図1上、紙面に対して直交する方向)に配置
されている。また、この巻掛ローラ52の上側には、巻
掛ローラ52との間で無端ベルト44を挟持するニップ
ローラ54が配置されている。
【0028】この支持台46に対して印画紙Pの搬送方
向下流側には、無端ベルト44が巻き掛けられる案内ロ
ーラ56が位置している。この案内ローラ56に隣接し
た位置には、下面側が巻掛ローラ52上面側とほぼ同一
の高さとなるような押さえローラ58が配置されてお
り、この押さえローラ58が無端ベルト44の外周を押
圧している。
【0029】すなわち、図1に示すように、この部分の
無端ベルト44をS字状としている。さらに、無端ベル
ト44は、案内ローラ56の下側でテンションローラ6
2へ巻き掛けられて、逆三角形の移動軌跡が形成されて
いる。そして、案内ローラ56は、図示しないモータの
駆動力によって駆動回転され、無端ベルト44を図1
上、時計回転方向に回転させる。
【0030】一方、無端ベルト44にはその全域に亘っ
て多数の小孔(図示せず)が形成されており、この無端
ベルト44の一部が載置される支持台46の上面には、
無端ベルト44の小孔に対応して多数の孔部(図示せ
ず)が形成されている。さらに、この支持台46の内部
は空洞状に形成されており、無端ベルト44の幅方向両
端に対応して形成された一対の連通ダクト66(図上、
一方のみ示す)がこの支持台46に接続されている。こ
れらの連通ダクト66は、支持台46の下側を通過する
無端ベルト44の部分を迂回して無端ベルト44の下方
へと至り、吸引ファン68が設けられたファンボックス
70へと接続されている。
【0031】他方、図1に示される如く、支持台46上
を移動する無端ベルト44の上部には、イーゼル装置6
4が設けられており、縁有画像を印画紙P上に焼付露光
する場合に、このイーゼル装置64内の図示しない可動
片で印画紙Pの周囲を覆うようになっている。
【0032】また、プリンタプロセッサ10の外枠を構
成するケーシング10A外であってイーゼル装置64の
直上の位置には、光を拡散する拡散ボックス28が配置
されており、その右隣に、それぞれ光路への挿入フィル
タ量を変え得るよう移動可能なC、M、Yの3組のフィ
ルタから構成されるCCフィルタ24が配置されてい
る。従って、このCCフィルタ24に隣合って位置する
光源26から照射された光線がCCフィルタ24を通過
した後、拡散ボックス28により拡散されつつ屈曲され
て、直下に送られることになる。そして、このケーシン
グ10Aの上面に載置されているネガキャリア30上の
ネガフィルムNをこの光線が透過する。
【0033】さらに、写真焼付部12内に設置されたガ
イドレール32に、支持板34が水平方向(図1上、紙
面に対して直交する方向)に移動可能に支持されてお
り、前記光線の光軸線S上にそれぞれ配置されるように
プリズム36及びズームレンズ38がこの支持板34に
取り付けられている。
【0034】従って、ネガフィルムNを透過して露光光
線となった光線は、プリズム36を通過した後、さらに
拡大倍率を変更可能なズームレンズ38を通過してイー
ゼル装置64の下に位置する印画紙P上に、ネガフィル
ムNの画像を結像させる。
【0035】また、写真焼付部12内には、ネガフィル
ムNの濃度を測定する例えば色フィルタとCCD等の光
センサにより構成される濃度測定器40が配置されてお
り、プリズム36により水平方向に屈曲された光線がこ
の濃度測定器40に送られるようになっている。この濃
度測定器40は、図示しないコントローラに接続されて
おり、濃度測定器40によって測定されたデータ及び、
作業者によりキー入力されたデータに基づいて、焼付露
光時の露光補正値が設定される。
【0036】さらに、ズームレンズ38とイーゼル装置
64の間の光路には、CCフィルタ24で色と強度が調
光されネガフィルムNを透過した光を、所定時間の間焼
付露光するブラックシャッタ41が設けられている。
【0037】以上のような構造に写真焼付部12がなっ
ている為、ペーパマガジン14から送り出された印画紙
Pは、カッタ22で所望長さに切断された後に、無端ベ
ルト44に乗せられて露光光線の光軸線S上の位置であ
る画像焼付位置へと搬送される。そして、光源26側か
らの露光光線がプリズム36及びズームレンズ38等を
介して印画紙Pに到達し、ブラックシャッタ41が所定
時間開くことにより、ネガフィルムNに記録された画像
が印画紙P上に焼付露光され、この画像が焼き付けられ
た部分が画像部分となる。
【0038】この際、支持台46内の空気は、連通ダク
ト66を介して無端ベルト44のループ内から幅方向両
端へ抜け出し、吸引ファン68で吸引されて外部へ吹き
出されるので、支持台46内が負圧となる。この負圧は
支持台46の孔部、無端ベルト44の小孔を介して無端
ベルト44上の印画紙Pへと伝達され、印画紙Pが矢印
Aで示すように、無端ベルト44へ吸引される。この
為、印画紙Pが単に無端ベルト44に乗せられるだけで
なく、無端ベルト44側に吸引されるので、印画紙P
が、確実に無端ベルト44により搬送されると共に、画
像焼付位置上で水平状態に配置されることになる。
【0039】さらに、画像の焼付露光が終了した印画紙
Pは、案内ローラ56と押さえローラ58との間に挟持
されて、その搬送方向が水平方向から垂直方向へと変更
されて垂直方向に送り出される。この後、印画紙Pの搬
送経路を表す経路Kで示されように、印画紙Pは、複数
対のローラによって構成される搬送路60を介して、現
像、漂白定着、水洗及び乾燥の各処理を行うプロセッサ
部72へ搬送される。
【0040】以上でネガフィルムNの画像1コマ分の焼
付露光処理が終了する。これを繰り返すことにより、焼
付露光処理された印画紙Pが1枚づつ順次プロセッサ部
72に搬送される。
【0041】このプロセッサ部72の内の現像槽74に
は現像液が溜められていて、印画紙Pをこの現像液に浸
して現像処理を行う。現像処理された印画紙Pは現像槽
74と隣接する漂白定着槽76へ搬送される。漂白定着
槽76には漂白定着液が溜められていて、印画紙Pをこ
の漂白定着液に浸して漂白処理及び定着処理を行う。定
着処理された印画紙Pは、漂白定着槽76に隣接すると
共にそれぞれ水洗水が溜められた複数の水洗槽からなる
水洗部78へ搬送され、印画紙Pを水洗槽内の水洗水に
浸して水洗処理を行う。
【0042】水洗処理された印画紙Pは水洗部78の上
部に位置する乾燥部80へ搬送される。乾燥部80は、
印画紙Pの搬送経路の下側に配置されたチャンバ82側
より矢印B方向に沿って送風される熱風に印画紙Pをさ
らして、印画紙Pを乾燥させる。
【0043】乾燥部80に対して印画紙Pの搬送方向下
流側には複数対のローラによって構成される搬送路84
が配設されており、乾燥処理が終了して乾燥部80から
排出された印画紙Pは、これら複数対のローラにそれぞ
れ挟持されてプリンタプロセッサ10の外部へ排出さ
れ、積み重ねられる。
【0044】尚、上記の現像槽74、漂白定着槽76及
び水洗槽は、プロセッサ部72内に設置された複数の貯
留部としての補充タンク112よりそれぞれ現像補充
液、漂白定着補充液及び水洗補充水が送られて、それぞ
れの槽内の液へ補充されるようになっている。
【0045】次に、図3に示すように、各処理槽の内の
現像槽74を例として液の補充の為の構造を説明する。
【0046】現像槽74は、補充タンク112の下部寄
りに形成される排出口112Aとパイプ114を介して
接続されている。そして、現像槽74内における印画紙
Pの現像処理により使用されて劣化してくる現像液を予
め規定された量だけ補充して、現像液の活性化が図れる
ように、この補充タンク112内に補充処理剤である現
像補充液が一旦貯留されている。さらに、排出口112
Aとパイプ114の一端側との間に、補充タンク112
側から現像槽74側に現像補充液を送る為の補充手段で
ある補充ポンプ116が配置されており、この補充ポン
プ116は、ACモータ(図示せず)によりその回転軸
を回転されるようになっている。
【0047】そして、この補充タンク112の上下方向
中程の位置には、予め定められた第1の規定量を超える
量の現像補充液が補充タンク112内に残っているか否
かを検出し得るフロートスイッチ118が配置されてお
り、このセンサとなるフロートスイッチ118が補充タ
ンク112内の現像補充液の液面を検出し得ることにな
る。
【0048】一方、これら補充ポンプ116及びフロー
トスイッチ118は制御装置120にそれぞれ接続され
ている。この為、制御装置120は、ACモータの回転
動作時間から検出することのできる補充ポンプ116の
回転軸の回転量を基に、現像槽74側に送られた現像補
充液の量を把握でき、さらに、フロートスイッチ118
からの液面検出信号により現像補充液の残量を把握する
ことができる。
【0049】また、制御装置120は、表示装置となる
モニタ122(図2にも示す)に接続されていて、補充
タンク112への現像補充液の供給のメッセージをモニ
タ122に表示し得るようになっている。
【0050】ここで、補充タンク112内の現像補充液
が現像槽74側に補充されて不足した際には、例えば
2.5リットル程度の現像補充液が入っている後述する
現像補充液供給用の容器としてのボトル200をケーシ
ング10Aの上部正面側に設けた補充部202にセット
して現像補充液を注ぎ込むことにする。
【0051】図4及び図5に示すように、ボトル200
は、耐薬品性に優れた合成樹脂製であり、首部分204
が細径に形成されている。
【0052】ボトル200には、首部分204の開口に
キャップ206が取り付けられている。キャップ206
には、軸方向に延びる被係合部としての突起208が外
周に2個形成されており、中央に口部としての孔210
が形成されている。
【0053】孔210は栓212によって内側から塞が
れている。栓212は、耐薬品性に優れた弾性体(合成
樹脂、ゴム等)で略円柱に形成されており、小径部21
2Aが孔210に圧入されている。
【0054】図2に示すように、補充部202はケーシ
ング10Aの上部正面側の角部に設けられ、開閉蓋21
4を備えている。
【0055】図4に示すように、開閉蓋214は直角に
曲げられた金属板等からなり、ケーシング10Aの正面
側上部に取り付けた蝶番216を介してケーシング10
Aに取り付けられている。
【0056】図4に示すように開閉蓋214を開ける
と、蝶番216の取り付けられる側板214Aが床面
(図示せず)に対してほぼ垂直となり、この側板214
Aと直角に連結する側板214Bが床面(図示せず)に
対してほぼ水平(床面に対してほぼ平行)となる。
【0057】側板214Bの内側には、ボトル200を
載せる台218が長手方向に沿って所定間隔で3個設け
られており(図4では1個のみ図示)、それぞれ、発色
現像液の貯留されたボトル200(詳細は後述する)、
漂白定着液の貯留されたボトル200及び安定液の貯留
されたボトル200を搭載するためのものである。
【0058】一方、側板214Aの内面には、各々の台
218に対応して支持部材220が取り付けられてい
る。この支持部材220には、キャップ装填部222
が、側板214Bと接離する方向(図4では上下方向)
に所定範囲スライドするように取り付けられている。
【0059】キャップ装填部222は、側板214Bと
平行な板224と、この板224の側板214B側に一
体的に取り付けられた嵌合部材226とを備えている。
図5に示すように、嵌合部材226にはキャップ206
の挿入される丸孔228が形成されており、丸孔228
には軸方向に延びる係合部としての細溝230が2本形
成されている。
【0060】図4に示すように、側板214Aには、中
央にアクチュエーター232が取り付けられている。こ
のアクチュエーター232は、図示しないボタンを押す
ことによって電流が流され、可動軸234が側板214
Bから離れる方向に所定時間所定距離移動するようにな
っている。また、所定時間が経過すると可動軸234は
もとの位置に戻る。なお、可動軸234の先端がキャッ
プ装填部222に固定されている。
【0061】図4及び図6に示すように、ケーシング1
0Aには、開閉蓋214を閉めた際にキャップ装填部2
22に対向する位置に受部材236が設けられている。
受部材236は、ケーシング10Aに取り付けられた複
数のスプリング238で弾性的に支持されている。な
お、受部材236は、上下方向に平行移動するようにガ
イド面240にガイドされている。
【0062】受部材236には、ほぼ中央に孔242が
形成されており、孔242のケーシング10A側にはパ
イプ244が一体的に設けられている。
【0063】パイプ244は、ケーシング10Aの上面
に突出するパイプ246内にスライド可能に挿入されて
いる。なお、このパイプ246は、ホース247を介し
て補充タンク112(図4及び図6には図示せず)に連
結されている。
【0064】パイプ246の中には、棒状の開栓手段と
しての開栓部材248が同軸的に配置されている。この
開栓部材248は、下側がパイプ246に固定されてい
る。
【0065】図7に示すように、開栓部材248の上端
部は栓保持部248Aとされ、先端の切り落とされた矢
状を呈している。
【0066】一方、キャップ206の栓212には、開
栓部材248の栓保持部248Aと嵌合する穴212B
が形成されている。
【0067】なお、穴212Bに栓保持部248Aを挿
入すると、先ず穴212Bの開口部が弾性変形して広が
り、その後、栓保持部248Aが穴212Bと嵌合して
開口部が元の形状に戻る。
【0068】栓212がキャップ206の孔210に圧
入されている場合、栓保持部248Aを穴212Bに挿
入して嵌合しても栓212は孔210から外れないよう
になっており、栓保持部248Aが穴212Bの底部を
所定の力でさらに押した際に栓212がボトル200の
内側へ外れるようになっている。なお、穴212Bから
外れた栓212は、栓保持部248Aが穴212Bに嵌
合しているので栓保持部248Aに保持される。
【0069】また、上記のようにして外した栓212で
再び穴212Bを塞ぐ場合には、栓保持部248Aを所
定の力で引く。これにより、栓212は小径部212A
が穴212Bに圧入され、小径部212Aが完全に圧入
されるまで(段部が当接するまで)は栓212は栓保持
部248Aに保持される。さらに所定の力で引くことで
穴212Bの開口部が弾性変形して広がり、栓保持部2
48Aが栓212の穴212Bから外れる。
【0070】このような開栓・閉栓動作を確実に行うた
め、栓212の弾性、小径部212Aの径、穴212B
の形状・寸法、栓保持部248Aの形状・寸法等が実験
によって予め決められている。
【0071】また、開栓部材248には内部に通路25
0が形成されており、先端付近には通路250と外部と
を連通する噴出口としての細孔252が複数個形成され
ている。通路250には、洗浄水の貯留されたタンク、
洗浄水を通路250へ供給する洗浄液供給手段としての
ポンプ及び乾燥風供給手段としてのドライヤー(共に図
示せず)によって洗浄水及び乾燥風が送られるようにな
っており、送られた洗浄水及び乾燥風が細孔252から
外部へ排出されるようになっている。
【0072】本実施例では、発色現像液の入れられたボ
トル200のキャップ206、漂白定着液の入れられた
ボトル200のキャップ206及び安定液の入れられた
ボトル200のキャップ206は、各々突起208を除
く外径が同一寸法であるが、図5に示すように、中に入
れられた処理液毎に突起208間の角度θが異なってい
る。
【0073】これに対応して、嵌合部材226の細溝2
30間の角度θも処理液毎に異なっているが、同じ種類
の処理液では突起208間の角度θと細溝230間の角
度θとが同一角度に設定されている。
【0074】このため、発色現像液の入れられたボトル
200のキャップ206は、発色現像液の補充用の嵌合
部材226の丸孔228に挿入することはできるが、そ
れ以外の処理液の補充用の嵌合部材226の丸孔228
には突起208が当たって挿入することが出来ない。こ
れは、他のボトル200においても同様である。
【0075】次に、本実施例の作用を説明する。例え
ば、現像槽74内で印画紙Pが現像処理されると、これ
に合わせて補充ポンプ116が作動して、補充タンク1
12に一旦貯められた現像補充液を現像槽74側に送っ
て、現像槽74内での処理に使用されて劣化した量の現
像補充液を補充する。補充タンク112内での液面が所
定量以下になると、これをフロートスイッチ118が検
出し、現像補充液の補充タンク112への供給の指示が
モニタ122に表示される。なお、これらは漂白定着
液、安定液においても同様である。
【0076】次に、代表して発色現像液を発色現像液の
貯留された補充タンク112へ補充する際の手順を説明
する。 (1) 先ず、補充部202の開閉蓋214を開ける。 (2) キャップ装填部222を持ち上げ、キャップ2
06上にして発色現像液の入ったボトル200を所定の
台218の上に載せる。 (3) キャップ206の突起208を嵌合部材226
の細溝230に合わせ、嵌合部材226を下ろしてキャ
ップ206を丸孔228に挿入する。 (4) 開閉蓋214を閉める。 (5) 図示しない押しボタンを押す。図8に示すよう
に、アクチュエーター232の可動軸234Aが受部材
236を支持しているスプリング238の付勢力に抗し
てキャップ装填部222を押し下げる。これによってボ
トル200が下方に移動し、開栓部材248の栓保持部
248Aが栓212の穴212Bに挿入されて栓212
の底を押し、栓212がキャップ206の孔210から
外されて栓保持部248Aに保持される。
【0077】これによって、ボトル200の発色現像液
が、孔242、パイプ244、パイプ246及びホース
247を介して発色現像液の貯留された補充タンク11
2に補充される。 (6) 所定時間が経過し、ボトル200の発色現像液
が全て排出されると、アクチュエーター232の可動軸
234Aが復帰する。これによって、図9に示すよう
に、栓212がキャップ206の孔210に圧入され、
閉栓が行われる。 (7) 閉栓後、開栓部材248の細孔252から洗浄
水が所定量排出され、キャップ206や受部材236に
付着した発色現像液を洗い流す。ここで、洗浄水が補充
タンク112に入るが極めて僅かな量であり、発色現像
処理に影響を及ぼすことはない。なお、洗浄水を多量に
使用する場合には、ホース247の途中に切り替え弁等
を設け、洗浄水を排液タンク(図示せず)等に流せば良
い。 (8) 洗浄後、開栓部材248の細孔252から乾燥
風が所定時間排出され、キャップ206や受部材236
に付着した洗浄水を乾燥させる。
【0078】乾燥が終了すると、図示しないブザーやラ
ンプ等で、補充が完了をしたことを知らせる。 (9) 図10に示すように開閉蓋214を開け、ボト
ル200を取り外して開閉蓋214を閉めれば補充作業
は終了となる。
【0079】上記補充方法では、以下(1)乃至(5)
に述べるような効果がある。 (1) 異なる処理液の入れられたボトル200を装填
しようとしても、キャップ206を嵌合部材226の丸
孔228に挿入することが出来ない。即ち、ボトル20
0の誤装填が防止され、処理液が誤投入されることはな
い。 (2) 液投入時に処理液が外に跳ねないので、オペレ
ーター等に処理液が付着することがない。 (3) 液投入時に、ボトル200を手で保持し続ける
必要がないためオペレーターの負担にならない。 (4) 液投入が密閉状態で行われ、また、キャップ2
06や液投入用の孔242を洗浄水で洗い流して乾燥す
るので、液の異臭がせず、孔242の周囲や使用後のキ
ャップ206も清潔である。 (5) ボトル200をセットして開閉蓋214を閉め
た後は、乾燥終了まで自動的に行われるので、オペレー
ターがつきっきりになる必要がなく、乾燥終了までオペ
レーターは他の作業(例えば、他の処理液の補充等)に
専念でき、時間を有効活用できる。
【0080】なお、キャップ206の洗浄では、その洗
浄水としては、補充液が濃縮液の場合、希釈水を用いる
ので、この希釈水を利用しても良いし、乾燥風は、乾燥
部80の熱風を利用しても良い。
【0081】また、この実施例では、突起208間の角
度及び細溝230間の角度を変えてボトル200の誤装
填を防止したが、図11に示すように、突起208及び
細溝230の数や大きさ(厚さ)を処理液毎に変えて誤
装填を防止することもできる。また、突起208と細溝
230とを逆に設けても良い。
【0082】また、突起208及び細溝230に限ら
ず、図12に示すように、キャップ206の一部に被係
合部としての切欠260を、嵌合部材226にキャップ
206の外形に合わせた係合部としての異形孔262を
形成し、これら切欠260及び異形孔262の大きさや
数、これらを複数設けた場合には各々の角度を処理液毎
に変えて誤装填を防止することもできる。
【0083】さらに、図13に示すように、キャップ2
06の形状を処理液毎に異なる形状(図13では軸方向
から見て四角形であるが、その他に三角形、五角形、六
角形等の多角形、楕円等)とし、これに合わせた係合部
としての異形孔264(図13では四角形の孔を示す
が、その他に三角形、五角形、六角形等の多角形の孔、
楕円等の孔)を嵌合部材226に形成してもボトル20
0の誤装填を防止することができる。なお、この場合に
は、キャップ206自身が被係合部となる。
【0084】また、もし補充タンク112に液が補充不
必要な程度あるにもかかわらずボトル20をセットした
場合は、処理液が補充タンク112からオーバーフロー
しないために次の様なインターロックをとる事も可能で
ある。
【0085】補充タンク112の液面を検出するフロー
トスイッチ118が液面を検出した場合、アクチュエー
ター232を駆動して閉栓を行う。また、ボトル200
をセットする開閉蓋214はケーシング10Aとの間で
ロックがかかるようにしておき、ボトル200から処理
液を補充タンク112に投入している間、開かないよう
にしておくと良い。不用意に開閉蓋214が開くと、処
理液が流出することがあるのでこれを防止することがで
きる。
【0086】また、本実施例では、ボトル200を上下
させる事で開栓部材248によって開栓を行ったが、ボ
トル200を固定したまま開栓部材248を上下させて
開栓する構造としても良い。そうすれば、ボトル200
を装填状態のまま開閉栓が可能となる。 [第2実施例]本発明の第2実施例を図14及び図15
にしたがって説明する。なお、前述の実施例と同一構成
に関しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0087】この実施例は、構成を簡略化し、ボトル2
00の開栓・閉栓を手動で行うようにしたものである。
【0088】図14及び図15に示すように、本実施例
では、キャップ装填部222が嵌合部材226のみであ
り、嵌合部材226はケーシング10Aの上面に直接取
り付けられている。
【0089】補充手順としては、先ず、キャップ206
を下に向け、キャップ206を嵌合部材226に合わせ
て丸孔228に挿入する。これによって開栓部材248
が栓212を押し、栓212がキャップ206の孔21
0から外されて処理液が排出される(図15参照)。
【0090】処理液が排出された後は、ボトル200を
上に引き抜く。これによって栓212がキャップ206
の孔210に圧入され、閉栓される。
【0091】本実施例においても、処理液が異なればキ
ャップ206を嵌合部材226に嵌合出来ないので、ボ
トル200の誤装填が防止できる。 [第3実施例]本発明の第3実施例を図16乃至図18
にしたがって説明する。なお、前述の実施例と同一構成
に関しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0092】図16に示すように、本実施例では、受部
材236の上にキャップ装填部222が直接取り付けら
れており、キャップ装填部222を押し下げるアクチュ
エーター232がケーシング10Aに立設された支柱2
70に取り付けられている。
【0093】図17に示すように、本実施例の嵌合部材
276には、軸方向に沿って延びる断面半円状の溝27
4が形成されており、この溝274には周方向に沿って
延びる同幅、同径の細溝276が2本形成されている。
【0094】一方、本実施例のキャップ206の外周に
は、環状突起としての鍔280が2個形成されている。
なお、本実施例の栓212は図16にも示すようにキャ
ップ206から突出していない。
【0095】図17に示すように、本実施例では、処理
液の種類毎に鍔280と鍔280とのピッチa、及び細
溝276と細溝276とのピッチa’が異なっている。
【0096】第1実施例では、キャップ206を嵌合部
材226へ上から挿入するようにしたが、本実施例では
図16に示すように、キャップ206を嵌合部材276
へ横から挿入するようになっている。
【0097】本実施例では、処理液の種類が同じであれ
ば、鍔280が細溝276に挿入され、キャップ206
を溝274の奥まで完全に挿入することができるが、処
理液の種類が異なれば、鍔280が溝274に当たって
キャップ206を溝274の奥まで挿入することができ
ず、ボトル200の誤装填が防止される。
【0098】ボトル200が正しく装填された後は、図
18に示すようにアクチュエーター232を駆動してキ
ャップ装填部222を押し下げ、処理液の排出を行う。
【0099】なお、この実施例では、鍔280間のピッ
チaを変えてボトル200の誤装填を防止したが、鍔2
80の厚さb、径c、形成する位置(高さ)等を処理液
毎に変えると共に、これに対応して細溝276の溝幅
b’底径c’形成する位置(高さ)等を処理液毎に変え
ることによってボトル200の誤装填を防止することも
できる。また、鍔280と細溝276とを逆に設けても
良く、鍔280をボトル200に設けても良い。
【0100】また、鍔280及び細溝276に限らず、
図19に示すように、キャップ206に複数の被係合部
としてのピン290を両側に、嵌合部材226の溝27
4の両端部にピン290に合わせた係合部としての細溝
292を形成し、ピン290間のピッチa、ピン290
の径d、長さe、形成する位置(高さ)、本数等を処理
液毎に変えると共に、これに対応して細溝292間のピ
ッチa’、細溝292の幅d’、長さe’、形成する位
置(高さ)、形成個数等を処理液毎に変えることによっ
てボトル200の誤装填を防止することもできる。ま
た、ピン290と細溝292とを逆に設けても良く、ピ
ン290をボトル200に設けても良い。
【0101】また、図20に示すように、嵌合部材22
6の溝274の底部に係合部としての孔294を形成
し、この孔294の形状に合わせた被係合部としてのピ
ン296をキャップ206に形成しても良い。この場合
には、ピン296の断面形状、外径、位置、本数等を処
理液毎に変えると共に、これに対応して孔294の開口
形状、内径、位置、形成個数等を処理液毎に変えること
によってボトル200の誤装填を防止することができ
る。また、ピン296と孔294とを逆に設けても良
く、ピン296をボトル200に設けても良い。
【0102】また、最初にキャップ206を上にしてボ
トル200を装填する場合には、キャップ206に鍔2
80、ピン290、ピン296等を必ずしも設けなくて
も良い。この場合には、図21及び図22に示すよう
に、ボトル200の高さと嵌合部材226の高さとを処
理液毎に変えれば良い。例えば、図21に示すようにキ
ャップ206の位置と嵌合部材226の位置が同じで有
れば図23に示すようにボトル200を正しく装填でき
るが、位置が異なれば正しく装填出来ないことになる。
【0103】また、図24及び図25に示すように、台
218等に一対の縦板400を設け、ボトル200の外
径と、縦板400の間隔とを処理液毎に変えることによ
ってボトル200の誤装填を防止することもできる。
【0104】なお、一対の縦板400は、例えば図16
に示す嵌合部材226の代わりとして板224に設けて
も良い。
【0105】なお、前述した実施例では、処理液の補充
の際にボトル200を倒立させていたが、位置決めや保
持を確実にするために、ボトル200を保持する保持装
置を台218等に設けても良い。
【0106】以下に、ボトル200を横から装填する場
合に好適なボトル200の保持装置を説明する。
【0107】図26に示すように、キャップ装填部22
2の板224には、支柱310が取り付けられており、
支柱310の端部にはボトル200の底部を支持する底
部支持板312が一体的に取り付けられている。支柱3
10の側面には、把持装置314が取り付けられてい
る。図26及び図27に示すように、把持装置314
は、支柱310に固定される平面部316を備えてお
り、平面部316の中央には半リング状の固定アーム3
18が一体的に設けられている。この固定アーム318
の内面側の曲率半径は、ボトル200の首部分204の
曲率半径に対応している。
【0108】固定アーム318には、一方の端部に可動
アーム320が、他方の端部に可動アーム322が設け
られている。可動アーム320,322は、固定アーム
318にピン324で支持されており、ピン324を中
心として矢印E方向及び矢印E方向とは反対方向に回転
自在とされている。
【0109】可動アーム320,322のピン324の
位置は、長手方向中央部よりも一方に所定量ずらされて
おり、平面部316側が各々短部320A,322A、
反対側が長部320B,322Bとされている。なお、
可動アーム320,322の内面側の曲率半径は、固定
アーム318と同様にボトル200の首部分204の曲
率半径に対応している。
【0110】可動アーム320,322は、平面部31
6に一端が固定される引張スプリング326によって矢
印E方向の付勢力が作用している。図27に示すよう
に、通常時には、可動アーム320,322は、短部3
20A,322Aが固定アーム318の内側に突出し、
長部320B,322Bの先端同士がボトル200の首
部分204の直径よりも所定寸法大きめに開いている。
なお、可動アーム320,322は、図27に示す状態
よりも外側(矢印E方向とは反対方向)に開かないよう
に、図示しないストッパーに当接している。
【0111】可動アーム320の長部320Bの端部に
は磁石328が埋め込まれており、先端がN極とされて
いる。一方、可動アーム322の長部322Bの端部に
も磁石328が埋め込まれており、先端がS極とされて
いる。なお、磁石328同士が互いに吸着した際の吸着
力は、その状態における引張スプリング326の付勢力
よりも所定量大きくなっている。
【0112】次に、この把持装置314の作用を説明す
る。図26に示すように、ボトル200を横から進入さ
せると、ボトル200の首部分204で可動アーム32
0の長部320B及び可動アーム322の長部322B
が押されて可動アーム320,322が矢印E方向に回
転し、磁石328同士が吸着することによって首部分2
04が把持される。
【0113】また、磁石328の吸着力に抗するように
ボトル200を横に強く引き抜けば、引張スプリング3
26の付勢力により可動アーム320及び可動アーム3
22は互いに離れる。
【0114】このような把持装置314を取り付けるこ
とにより、ボトル200を確実に定位置に精度良く保持
することができ、ボトル200を転倒させるような場合
に好適である。なお、可動アーム320及び可動アーム
322の少なくとも一方に磁石328が設けられていれ
ば良く、この場合、他方は鉄板等でも良い。
【0115】なお、この実施例では、磁石328の吸着
力で可動アーム320と可動アーム322とを連結した
が、図28に示すように、可動アーム320に半球状の
突起330を設け、他方に凹部332を設け、突起33
0を凹部332に嵌合させて可動アーム320と可動ア
ーム322とを連結するようにしても良い。なお、この
場合には、可動アーム320及び可動アーム322を合
成樹脂等で形成し、可動アーム320及び可動アーム3
22を若干変形可能とする。
【0116】また、類似の構成として、図29に示すよ
うに、可動アーム320にスプリング334と鋼球33
6とからなるラッチ338を設け、他方にスプリング3
34に抗して鋼球336を押し込むことのできるスライ
ド軸340を設け、突出した鋼球336の一部をスライ
ド軸340の挿入されている孔342の開口に係合させ
ることによって可動アーム320と可動アーム322と
を連結するようにしても良い。なお、可動アーム320
と可動アーム322とを離す際には、スライド軸340
で鋼球336を押し込めば良い。
【0117】また、把持装置314そのものに前述の実
施例のような誤装填防止機能を持たせても良い。無論、
この場合はボトル200側は首部分204に誤装填防止
機能を持たせる事になる。
【0118】なお、把持装置314でボトル200の首
部分204を把持したが、形状を大きくしてボトル20
0の本体部分を把持することもできる。
【0119】また、把持装置314を更に簡単な構成と
したものを以下に説明する。図30及び図31に示すよ
うに、この実施例の把持装置314は、弾性変形可能な
合成樹脂で形成され、略C字状を呈している。ボトル2
00には、中間部に細径部200Aを設け、この細径部
200AをC字状の開口部分から押し込んで把持する。
【0120】また、図32に示すように、ボトル200
の首部分204に一対の鍔350を設け、その鍔350
間を小型化した把持装置314で把持するようにしても
良い。
【0121】また、把持せずにボトル200を保持する
こともできる。一例として、図33に示すように、支柱
310に一対の穴352を形成し、この穴352の底部
に磁石354を取り付け、ボトル200の側面には、磁
石354に吸着する鉄板356を固着する。なお、磁石
354と鉄板356とを逆に設けても良いのは勿論であ
り、ボトル200と穴352の両方に磁石354を設け
ても良い。
【0122】また、図34に示すように、支柱310に
ストライカー358を取り付け、ボトル200の側面に
ラッチ360を取り付け、ラッチ360をストライカー
358に係合することでボトル200を保持することも
できる。なお、ラッチ360とストライカー358とを
逆に設けても良いのは勿論である。 [第4実施例]本発明の第4実施例を図35にしたがっ
て説明する。なお、前述の実施例と同一構成に関しては
同一符号を付し、その説明は省略する。
【0123】本実施例では、電気的にボトル200の種
類を判別するようになっている。図35に示すように、
嵌合部材226の溝274の底部には反射光受光式の光
センサ300が軸方向(紙面表裏方向)に複数個設けら
れている。
【0124】一方、キャップ206の外周には、ボトル
200の処理液に対応させた穴302が開けられてお
り、穴302の底部に反射した光が光センサ300に戻
るようになっている。
【0125】即ち、本実施例では、穴302の有無によ
って処理液の種類を判別することができる。例えば、光
センサ300を軸方向に2個設けた場合、上側の光セン
サ300のみが穴302を検出した場合にはそのボトル
200には発色現像液が入れられており、下側の光セン
サ300のみが穴302を検出した場合にはそのボトル
200には漂白定着液が入れられており、両方の光セン
サ300が穴302を検出した場合にはそのボトル20
0には安定液が入れられている、というようにして、ど
の処理液の入れられたボトル200が装填されたかを判
別することができる。
【0126】この光センサ300に制御装置を連結し、
異なるボトル200が装填された際にブザー、ランプ等
によって警告を発するようにすれば、処理液の誤投入を
防止できる。また、これと同時にソレノイド等を同時に
駆動し、このソレノイドの可動軸を嵌合部材226の溝
274の底部から突出するようにすれば、キャップ20
6が溝274の底から離れ、誤装填を防止できる。
【0127】なお、図36に示すように、処理液毎にキ
ャップ206の径Dを変え、所定幅のビームを照射する
光源304と複数個の光センサをライン状に並べたライ
ンセンサ306とをキャップ装填部222(図示せず)
に設け、キャップ206の径をラインセンサ306で計
測してどの処理液の入れられたボトル200が装填され
たかを判別することもできる。
【0128】また、処理液毎にキャップ206の色を変
え、図37に示すように、色を判別できる光センサ30
8をキャップ装填部222(図示せず)に設け、装填さ
れたボトル200のキャップ206の色でどの処理液の
入れられたボトル200が装填されたかを判別すること
もできる。
【0129】
【発明の効果】以上説明した如く、請求項1に係る処理
液供給装置は、容器を装填部に装填し、後は、開栓手段
で容器の栓を開くので、手間をかけずに容易に処理液の
供給を行えるという優れた効果を有する。
【0130】請求項2に係る処理液供給装置は、開栓手
段が栓を閉めるので、処理液で手等を汚すことが無い請
求項3に係る処理液供給装置は、容器の口部や栓及びこ
れらの周辺に付着した処理液を洗い流すことができるの
で、使用後の容器の口部や栓を清潔に保つことができ、
また、処理液の悪臭を確実に防止できるという優れた効
果を有する。
【0131】請求項4に係る処理液供給装置は、容器の
口部や栓に付着した洗浄液を素早く乾燥できるという優
れた効果を有する。
【0132】請求項5に係る処理液供給装置は、装填部
に係合部を設け、容器に被係合部を設け、処理液が対応
したときに係合部と被係合部とが係合するようにしたの
で、処理液の誤投入を確実に防止できるという優れた効
果を有する。
【0133】なお、係合部及び被係合部は、何れか一方
を凸部、何れか他方を凹部とすることができる。また、
係合部及び被係合部は、処理液の種類毎に一部の寸法が
異なるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が採用されたプリンタプロセ
ッサを示す概略構成図である。
【図2】本発明の一実施例が採用されたプリンタプロセ
ッサを示す斜視図である。
【図3】現像槽及び補充タンクの構成図である。
【図4】第1実施例に係る補充部の側面図である。
【図5】キャップ及び嵌合部材の斜視図である。
【図6】開閉蓋を閉めた状態の補充部の側面図である。
【図7】キャップ及び嵌合部材の断面図である。
【図8】開栓した状態のボトルを示す補充部の側面図で
ある。
【図9】洗浄中のボトルを示す補充部の側面図である。
【図10】乾燥後の開閉蓋を開けた状態を示す補充部の
側面図である。
【図11】キャップ及び嵌合部材の他の実施例を示す斜
視図である。
【図12】キャップ及び嵌合部材の更に他の実施例を示
す斜視図である。
【図13】キャップ及び嵌合部材の更に他の実施例を示
す斜視図である。
【図14】第2実施例に係る補充部の側面図である。
【図15】開栓した状態のボトルを示す第2実施例に係
る補充部の側面図である。
【図16】第3実施例に係る補充部の側面図である。
【図17】第3実施例に係るキャップ及び嵌合部材の斜
視図である。
【図18】開栓した状態のボトルを示す第3実施例に係
る補充部の側面図である。
【図19】キャップ及び嵌合部材の更に他の実施例を示
す斜視図である。
【図20】キャップ及び嵌合部材の更に他の実施例を示
す斜視図である。
【図21】高さの合ったボトルと嵌合部材とを示すボト
ル及び嵌合部材の即円図である。
【図22】高さの合わないボトルと嵌合部材とを示すボ
トル及び嵌合部材の即円図である。
【図23】高さの合ったボトルが装填された状態を示す
ボトル及び嵌合部材の即円図である。
【図24】ボトルが装填された状態を示すボトル及び縦
板の正面図である。
【図25】装填出来ない状態を示すボトル及び縦板の正
面図である。
【図26】把持装置及びボトルの側面図である。
【図27】把持装置の斜視図である。
【図28】他の実施例に係る把持装置の先端部分の正面
図である。
【図29】更に他の実施例に係る把持装置の先端部分の
正面図である。
【図30】更に他の実施例に係る把持装置及びボトルの
側面図である。
【図31】図30の31−31線断面図である。
【図32】更に他の実施例に係る把持装置及びボトルの
側面図である。
【図33】更に他の実施例に係る把持装置及びボトルの
側面図である。
【図34】更に他の実施例に係る把持装置及びボトルの
側面図である。
【図35】本発明の第4実施例に係るキャップ及び嵌合
部材を軸方向から見た平面図である。
【図36】他の実施例に係り、光源、キャップ及びライ
ンセンサの斜視図である。
【図37】更に他の実施例に係り、光センサ及びキャッ
プの斜視図である。
【符号の説明】
112 補充タンク(貯留部) 200 ボトル(容器) 208 突起(被係合部) 210 孔(口部) 212 栓 222 キャップ装填部(装填部) 230 細溝(係合部) 248 開栓部材(開栓手段) 252 細孔(噴出口) 260 切欠(被係合部) 262 異形孔(係合部) 264 異形孔(係合部) 290 ピン(被係合部) 292 細溝(係合部) 294 孔(係合部) 296 ピン(被係合部)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯留部に処理液を供給する処理液供給装
    置であって、 内部に貯留した前記処理液を流出させる口部及び前記口
    部に係合して前記処理液の流出を阻止する栓を備えた容
    器と、 前記容器を装填する装填部と、 前記装填部に装填された前記容器の前記栓を開き、前記
    容器内の前記処理液を前記貯留部に流出させる開栓手段
    と、 を備えたことを特徴とする処理液供給装置。
  2. 【請求項2】前記開栓部材は、前記栓を閉じて前記容器
    を密閉可能であることを特徴とする請求項1に記載の処
    理液供給装置。
  3. 【請求項3】前記開栓部材は、洗浄液供給手段より供給
    された洗浄液を前記口部付近に放出する噴出口を有する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の処理液
    供給装置。
  4. 【請求項4】前記噴出口から乾燥風を放出させる乾燥風
    供給手段を設けたことを特徴とする請求項3に記載の処
    理液供給装置。
  5. 【請求項5】前記装填部に設けられ前記容器と係合する
    係合部と、 前記容器に設けられ、前記容器内の処理液と対応する処
    理液が貯留される前記貯留部に連結された前記装填部の
    前記係合部が係合する被係合部と、 を備え、 前記装填部は、前記係合部と前記被係合部とが係合した
    場合にのみ前記容器を装填できることを特徴とする請求
    項1乃至請求項4の何れか1項に記載の処理液供給装
    置。
  6. 【請求項6】前記係合部及び前記被係合部は、何れか一
    方が凸部であり、何れか他方が凹部であることを特徴と
    する請求項5に記載の処理液供給装置。
  7. 【請求項7】 前記係合部及び前記被係合部は、処理液
    の種類毎に少なくとも一部の寸法が異なることを特徴と
    する請求項5に記載の処理液供給装置。
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