JP3334015B2 - ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンパクト化及び作
業性の改善がはかられ、しかもケミカルの安定性が飛躍
的に向上し、更に低補充化が容易となるハロゲン化銀写
真感光材料用自動現像機に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料(以下、感光
材料ないし写真材料と称することもある)は、露光後、
現像、脱銀、洗浄、安定化等の工程により処理される。
現像には、黒白現像液、カラー現像液、脱銀処理には漂
白液、漂白定着液、定着液、洗浄には水道水またはイオ
ン交換水、安定化処理には安定液がそれぞれ使用され
る。これら各処理工程を行うための処理機能を有する液
体のことを処理液という。各処理液は通常30〜40℃
に温度調節され、感光材料はこれらの処理液中に浸漬さ
れ処理される。
【0003】このような処理は通常ハロゲン化銀写真感
光材料用自動現像機(以下、自動現像機と称することも
ある)で、上記の処理液を収納した処理槽間を順次搬送
させることによって行われる。ここでハロゲン化銀写真
感光材料用自動現像機と言う場合、現像部、脱銀部、洗
浄又は安定化部及び乾燥部を有し、順次自動的に写真感
光材料を搬送させる手段を有する現像機のことを一般的
にさす。
【0004】さて、このような自動現像機で処理する場
合、処理槽内の処理液の活性度を一定に保つために処理
液を補充する方式が一般に広く採られている。具体的に
は、補充用タンクから、補充液を適時処理槽内に供給し
つつ処理作業を行うようにしている。この場合、補充用
タンクに貯溜される補充液自体は別の場所で作製され、
必要に応じて補充用タンク内に補充されるのが普通であ
るが、その作製に当っては、従来から次のような手作業
的な方法が採られている。
【0005】即ち、ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤
(以下、写真処理剤と称することもある)は粉末状ある
いは液体状で市販されており、使用にあたっては、粉末
の場合は一定量の水に手作業で溶解することにより調液
され、又、液体状の場合も濃縮されているから水で一定
量に希釈して用いられる。補充タンクは感光材料処理装
置の横に設置される場合があり、相当のスペースを確保
する必要がある。又、最近急増しているミニラボにおい
てもハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機本体に補充
タンクを内蔵するようにしているが、この場合も補充タ
ンクのスペースを確保する必要がある。
【0006】補充用処理剤は写真処理に際して良好で安
定した性能を得る為にいくつかのパートに分かれてい
る。例えばカラー用漂白定着液の補充液は酸化剤である
有機酸第2鉄塩のパートと還元剤であるチオ硫酸塩のパ
ートに分かれており、補充液作製時に前記有機酸第2鉄
塩の濃厚パートとチオ硫酸塩含有濃厚パートを混ぜ合わ
せ、一定量の水を加えることで使用に供している。上記
濃厚化されたパートは例えばポリ容器等の容器に入れら
れ、これらをまとめて外袋(例えば段ボール箱)に入れ
て1単位として市販されている。
【0007】上記パート剤がキット化された補充処理剤
は、溶解、希釈、混合後、一定量に仕上げて使用される
が、該補充処理剤には次のような欠点がある。第1に各
パート剤は容器に各々入れられ、補充処理剤によっては
パート剤が数本に及び、1単位ともなると容器の数がか
なり多くなり、貯蔵や輸送の際に多くのスペースを必要
とする。第2の欠点としては空になった容器の廃棄の問
題である。近年ヨーロッパ、アメリカを中心にして環境
保全、省資源化が強く望まれており、写真関係では特に
ポリ容器の廃棄が問題になっている。写真用のポリ容器
はコストが安く貯蔵や輸送にも便利で耐薬品性に優れて
いるものの、ポリ容器は生分解性がほとんどなく、蓄積
され、焼却した場合は炭酸ガスの大量の発生を伴い、地
球の温暖化や酸性雨等の一因になっており、又ユーザー
の問題としては作業スペースの狭いところにポリ容器が
大量と山積みされ、しかも強度がある為につぶすことも
できず、更にスペースも狭くしている等の問題が指摘さ
れている。第3にケミカルが非常に不安定であることで
ある。例えばカラーペーパー用発色現像補充液を例にす
ると、カラーペーパー用発色現像補充液を作成する際、
ある一定量の水を補充タンクに入れた後、保恒剤含有濃
縮キットAを入れて撹拌し、次に発色現像主薬含有濃縮
キットBを入れて撹拌し、ついでアルカリ剤含有濃縮キ
ットCを入れて撹拌し、最後に水を加えてある一定量に
仕上げる。その際、いくつかの問題が発生し易くなる。
例えば、撹拌が不十分であったり、はじめの水を入れ忘
れたりした場合に、発色現像主薬の結晶が析出しやすく
なり、それがベローズポンプにたまって補充されずに、
写真性能が不安定になったり、べローズポンプが破損し
たりする。また、濃縮キットは製造後直ちに使用される
由ではなく製造後1年経過して使用されることもあり、
場合によっては発色現像主薬や保恒剤が酸化され性能が
不安定になったりする。
【0008】濃縮キットや粉剤から作成された発色現像
補充液は更に又補充夕ンク内においていくつかの問題が
あることが知られている。例えば長期にわたって補充液
が使用されないと補充タンク壁面に結晶が付着したり、
又補充液が酸化され易くなったり、タールの発生等が生
じたりする。また、保存条件によっては補充液中の結晶
しやすい成分、例えば発色現像主薬等が低温で析出する
等の問題があり、その為にメーカーによっては補充液の
保存条件を指定してユーザーが管理するよう指導してい
るのが実状である。
【0009】このように一般的に用いられている濃縮キ
ットを使用して補充液を作成する方法、あるいは粉剤を
用いて補充液を作成する方法はカラーペーパー用発色現
像液を例にとりあげても前記した様な問題点があり、漂
白定着液、漂白液、定着液についても似た様な問題があ
る。一方、上記の様な濃縮キット又は粉剤を用いて補充
液を作成する方法とは別に、濃縮キットを直接補充する
方法が知られている。この方法は溶解作業の不効率性を
改善する為に濃縮キットをベローズポンプ等の供給手段
を用いて直接処理槽に補充し、併せてある一定量の補水
を独立して行うものである。確かにこの方法は前記の濃
縮キットや粉剤から補充液を調整する方法に比べ、調液
作業が不要になる。あるいは補充液を作成しないので保
存性の問題はなくなる。
【0010】しかしながら上記の方法も多くの問題をか
かえている。即ち濃縮キットを供給する為に濃縮キット
用のタンクそして供給手段としてのポンプが新たに必要
となり、自現機が大型化する問題である。従来の補充方
式の場合、各補充液毎のタンク、ポンプががあれば良い
から各々3個あれば事足りる。この様に濃縮キットを供
給する場合だけをみても従来の方法に比べタンク、ポン
プがたくさん必要となり、更に調整水用のポンプも必要
となる。
【0011】更に濃縮キットは濃縮液の為に補充ノズル
の出口付近で結晶が析出しやすくメンテナンスが大変で
ある。又べローズポンプにそれ程供給精度がなく、濃厚
液補充の場合更に補充精度が大幅にずれやすく、結果的
に写真性能の変動が大きくなるという問題がある。その
他の問題として廃ポリ容器は濃縮キットを供給する方法
にしたからといって従来の補充方式と廃ポリ容器量はか
わらない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このため、ハロゲン化
銀写真感光材料を処理する処理液が貯留される処理槽に
溶解部を連通し、この溶解部に固体処理剤を供給して溶
解させるようにすると、自動現像機のコンパクト化が達
成でき、さらに手作業による溶解作業がなくなり、写真
性能が安定な処理システムとなり、またポリ容器の使用
を低減し、あるいは使用をなくすることが可能な低公害
化システムとすることができる。
【0013】ところが、自動現像機の固体処理剤を供給
する処理剤供給部は、高温、高湿になっており、装填時
には、湿度の高い環境に置かれるため、結露ができ、サ
ビや漏電等が発生する一原因となっている。
【0014】また、固体処理剤は湿度に弱く、防湿に工
夫をしていても、固体処理剤が水分を吸収して変質した
り、膨張して目詰まりを起したり、固体処理剤同士がく
っいたり、他の部材に付着したりして供給不良が生じる
ことがある。
【0015】この発明は、このような実情に鑑みてなさ
れたもので、処理剤供給部を容易に移動作業ができる
とを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ハロゲン化銀写真感光材料
を処理する処理液が貯留される処理槽と、この処理槽に
連通し固体処理剤を溶解させる溶解部を有し、この溶解
部に固体処理剤を供給するハロゲン化銀写真感光材料用
自動現像機において、開閉可能な蓋を有し固体処理剤を
収容する収納容器と、この収納容器が着脱可能で、装着
された前記収納容器から固体処理剤を供給可能にする収
容部と、この収容部から前記収納容器に収納された前記
固体処理剤を前記溶解部ヘ送り出す供給機構と、送り出
された前記固体処理剤を前記溶解部へ導く供給経路とを
有し、 前記収容部及び前記供給機構から構成される処理
剤供給部が、前記溶解部と連接した状態を解除して移動
可能であって、処理剤供給部が開閉する部材に一体に取
り付けられ、前記開閉する部材の開閉に伴って前記処理
剤供給部が移動することを特徴としている。
【0017】なお、本発明でいう「移動可能」とは、前
記処理剤供給部やその他の部品の取り外しが必要でな
く、且つ前記溶解部と連接した状態への復帰、再移動が
繰り返し行なえる構造であることを指す。
【0018】請求項2記載の発明は、前記処理剤供給部
が、前記溶解部と連接した状態を解除して、前記溶解部
の開口部上方位置から外れた位置へ移動可能であること
を特徴としている。
【0019】謂求項3記載の発明は、前記処理剤供給部
を移動させる際に、前記処理槽の内現像槽及び現像槽に
連通する前記溶解部の開口部上部を、その他の処理槽に
連通する前記溶解部に固体処理剤を供給する処理剤供給
装置が通過することがないことを特徴としている。
【0020】請求項4記載の発明は、前記処理剤供給部
を移動させる際に、前記感光材料が搬送される方向に対
して略垂直な面に沿って移動させることを特徴としてい
る。
【0021】ここで「感光材料が搬送される方向」とい
うときは総じて感光材料がどの方向に向かっているかを
問題にするのであり、搬送手段による蛇行は無視するも
のとする。
【0022】請求項5記載の発明は、前記処理剤供給部
を移動させる際に、切り放される部分が前記供給機構と
前記供給経路との連接部分であることを特徴としてい
る。
【0023】請求項6記載の発明は、前記処理剤供給部
を前記溶解部と連接した状態を解除して移動し、この移
動された処理剤供給部を所定位置に保持する移動保持手
段とを備えことを特徴としている。
【0024】
【0025】請求項7記載の発明は、前記処理槽に応じ
て複数の前記処理剤供給部を備え、この複数の前記処理
剤供給部は一回の操作で同時に移動可能であることを特
徴としている。
【0026】請求項8記載の発明は、前記処理剤供給部
を移動させる際に、移動しない側の切り放し部分を覆う
蓋を有することを特徴としている。
【0027】
【作用】この発明では、開閉する部材の開閉に伴って処
理剤供給部が、溶解部と連接した状態を解除して移動す
ることで、容易に処理剤供給部の移動作業ができ、また
処理剤供給部を移動することでメンテナンスが容易であ
り、さらに結露によるサビや漏電等の発生を防止するこ
とができる。
【0028】ここで、処理剤供給部が溶解部と連接した
状態とは、固体処理剤が処理剤供給部から溶解部に投入
されることが可能な状態である。
【0029】また、例えば稼働停止時に処理剤供給部を
移動しておくことで、日常的に移動させることで、結露
が防止でき、サビや漏電等の発生を軽減し、固体処理剤
が水分を吸収して変質したり、膨張して目詰まりを起し
たり、固体処理剤同士がくっいたり、他の部材に付着し
たりして生じる供給不良を防止する。
【0030】また、処理剤供給部を移動するときに、処
理剤供給部に付着して処理液が他の処理液と混合するこ
とがなく、処理液の混合によるコンタミを防止すること
ができる。
【0031】
【0032】
【実施例】次に、この発明を適用できる感光材料処理装
置の一例を図面に基づいて説明する。図1は自動現像機
Aと写真焼付機Bとを一体的に構成した感光材料処理装
置の概略構成図、図2は感光材料処理装置の斜視図であ
る。
【0033】図において、写真焼付装置Bの左下部に
は、未露光のハロゲン化銀写真感光材料である印画紙を
ロール状に収納したマガジンMがセットされる。マガジ
ンから引き出された印画紙は、送りローラR1及びカッ
ター部Cを介して所定のサイズに切断され、シート状印
画紙となる。このシート状印画紙は、べルト搬送手段B
eによって搬送され、露光部Eにおいて原画Oの画像が
光学系Lにより露光される。露光されたシート状印画紙
はさらに複数対の送りローラR2,R3,R4により搬
送され、自動現像機A内に導入される。自動現像機Aで
は、シート状印画紙は、処理槽1である夫々発色現像槽
1A、漂白定着槽1B、安定槽1C,1D,1E内(実
質的に3槽構成の)をローラ搬送手段1Fにより順次搬
送され、それぞれ、発色現像処理、漂白定着処理、安定
化処理がなされる。前記各処理がなされたシート状印画
紙は、乾燥部5において乾燥されて自動現像機Aの外部
に排出される。
【0034】なお、図中の一点鎖線は、ハロゲン化銀写
真感光材料の搬送経路を示す。また、実施例において
は、ハロゲン化銀写真感光材料はカットされた状態で自
動現像機A内に導かれるものであるが、帯状で自動現像
機A内に導かれるものであってもよい。その場合、自動
現像機Aと写真焼付機Bとの間に、感光材料を一時的に
滞留させるアキュムレータを設けると処理効率が上が
る。また、この発明に係る自動現像機Aは、写真焼付機
Bと一体的に構成しても、自動現像機A単体だけでもよ
いことは言うまでもない。また、この発明に係る自動現
像機Aによって処理されるハロゲン化銀写真感光材料
は、露光済の印画紙に限られるものではなく、露光済の
ネガフィルム等でもよいことは言うもでもない。また、
この発明の説明として、発色現像槽、漂白定着槽、安定
槽を有する実質的に3槽構成の自現機について行うが、
これに限られるものではなく、発色現像槽、漂白槽、定
着槽、安定槽を有する実質的に4槽構成のハロゲン化銀
写真感光材料用自動現像機であってもこの発明は適用で
きるものである。
【0035】自動現像機Aには、処理剤補充装置3A,
3B,3Eが備えられ、この処理剤補充装置3A,3
B,3Eは固体処理剤を、発色現像槽1A、漂白定着槽
1B、安定槽1C.1D,1Eの各処理槽1へ補充する
装置である。さらに、補水装置60は処理槽1に水を補
給する装置で補水ポンプ66および補水容器65が含ま
れる。また、廃液収集管55は処理槽1よりオーバーフ
ローした廃液を廃液容器50に導く収集管である。ま
た、廃液容器50は1つ設けられ、すべての廃液が廃液
収集管55により集められて貯蔵できるようになってい
る。
【0036】図3は図1の自動現像機AのIII-III線に
沿う断面における処理槽である発色現像槽1Aの処理剤
補充装置3Aの断面図である。なお、漂白定着槽1B、
安定槽1C,1D,1Eにおいては、発色現像槽1Aと
同じ構成となるので、以下、処理槽1として説明する場
合は、発色現像槽1A、漂自定着槽1B、安定槽1C,
1D,1Eいずれも指すこととする。なお、図には、構
成をわかりやすくするために、感光材料を搬送する搬送
手段等は省略してある。また、この実施例においては、
固体処理剤として錠剤を用いた場合について説明する。
【0037】感光材料を処理する処理槽1は、固体処理
剤Jを溶解させる溶解部2を有し、この溶解部2に固体
処理剤Jを供給する。溶解部2は、処理槽1を形成する
仕切り壁の外側に一体的に設けられ、固体処理剤Jを供
給する恒温漕20を有する。これら処理槽1と恒温槽2
0とは連通窓21が形成された仕切り壁21Aにより仕
切られており、処理液は流通できるようになっている。
そして、恒温槽20の上方には固体処理剤Jを受容する
囲い25を設けたので、固体処理剤Jは固形のまま処理
槽1に移動することがない。なお、囲い25は処理液の
通過は可能であるが、固体処理剤Jは溶け終わるまで通
過できない網状またはフイルター状としてある。
【0038】筒状のフイルター22は、恒温槽20に交
換可能に設けられ、処理液中の不溶物、例えば紙くず等
を除去する機能を果たす。このフイルター22の中は、
恒温槽20の下方壁を貫通して設けられた循環パイプ2
3を介して循環ポンプ24の吸引側に連通している。循
環ポンプ24の吐出側に連通した循環パイプ23の他端
は処理槽1の下方壁を貫通し、この処理槽1に連通して
いる。このような構成により、循環ポンプ24が作動す
ると処理液は恒温槽20から吸い込まれ、処理槽1に吐
出されて、処理液は処理槽1内の処理液と混じり合い、
再び恒温槽20ヘと入る循環を繰り返すことになる。ま
た、処理液の循環方向は、図3に示した方向に限られる
必要はなく、逆方向であってもよい。
【0039】廃液管11は、処理槽1内の処理液をオー
バーフローさせるためのものであり、液面レベルを一定
に保つとともに、他の処理槽から感光材料に付着して持
ち込まれる成分や、感光材料から浸み出す成分が貯留
し、増加することを防ぐのに役立っ。廃液は、図1に示
す廃液収集管55により集められ廃液容器50に貯蔵さ
れる。
【0040】棒状のヒータ26は、恒温槽20内の処理
液中に浸漬するよう配設され、このヒータ26は、恒温
槽20および処理槽1内の処理液を加温するものであ
り、換言すると処理槽1内の処理液を処理に適した温度
範囲に保持する温度調整手段である。
【0041】処理量情報検出手段31は、自動現像機A
の入口に設けられ、処理される感光材料の処理量を検出
するために用いられる。この処理量情報検出手段31
は、左右方向に複数の検出部材を配してなり、感光材料
の幅を検出するとともに、検出されている時間をカウン
トするための要素として機能する。感光材料の搬送速度
は機械的に予め設定されているので、幅情報と時間情報
とから感光材料の処理面積が算出できる。なお、この処
理量情報検出手段31は、赤外線センサ、マイクロスイ
ッチ、超音波センサ等の感光材料の幅および搬送時間を
検出できるものであればよい。また、間接的に感光材料
の処理面積が検出できるもの、例えば図1のような感光
材料処理装置の場合、焼付を行った感光材料の量、ある
いは、予め決まっている面積を有する感光材料の処理数
を検出するものでもよい。さらに、検出するタイミング
は、この実施例では処理される前であるが、処理した
後、あるいは処理液中に浸漬されている間でも良い。こ
のような場合は、処理量情報検出手段31を設ける位置
を処理後に検出できる位置や処理中に検出できる位置に
適宜変更することによりできる。さらに、検出される情
報として、上述の説明では、感光材料の処理面積につい
て述べたが、これに限られるものではなく処理される。
処理された、あるいは、処理中の感光材料の処理量に比
例した値であればよく、処理槽に収容された処理液の濃
度あるいは濃度変化等であってもよい。また、処理量情
報検出手段31は、各処理槽1A,1B,1C,1D,
1E毎に設ける必要はなく、1台の自動現像機Aに対し
て1つ設けることが好ましい。処理量情報検出手段31
による信号を、処理量供給制御手段32が受けて駆動手
段36を駆動して固体処理剤Jの処理量供給を制御す
る。
【0042】処理剤補充装置3Aは、露光された感光材
料を処理する自動現像機Aの処理槽の上方に設定され、
固体処理剤Jを収容する収納容器33がセットされて固
体処理剤Jを貯蔵する収容部34と、この収容部34か
ら溶解部2ヘ固体処理剤Jを送り出す供給機構35と、
送り出された固体処理剤Jを溶解部2へ導く供給経路2
7とを有し、収容部34及び供給機構35から構成され
る処理剤供給部37が、溶解部2と連接した状態を解除
して移動可能である。
【0043】処理剤補充装置3Aは、上部カバー301
内によって密閉されている。上部カバー301は、処理
槽1および恒温槽20を収容する本体101と本体背部
の支軸302により揺動自在に結合されていて、上部カ
バー301は、矢印A方向に持ち上げて、操作者側の前
面および上面を大きく開放することにより、処理剤補充
装置3Aの点検やフィルター22の交換作業をすること
ができる。
【0044】また、上部カバー301の上面の一部に
は、天窓303が揺動自在に結合されていて、天窓30
3を矢印B方向に開放して、収納容器33の装着、交換
を行う。
【0045】固形処理剤Jには、顆粒、粉体、錠剤、丸
薬状のものがあるが、ここでは錠剤型の処理剤を例に説
明する。図4は錠剤型の固体処理剤Jの各種形状を示
す。図4(A)は円形平面を有し、コーナーにアール状
の面とりrを施した円筒状をなす偏平な固体処理剤Jの
断面図、図4(B)は固体処理剤Jの斜視図である。図
4(C)は上下面がそれぞれフラットな円形平面を有し
円柱面が凸面アールRをなした太鼓型の固体処理剤Jの
断面囲である。図4(D)は円形断面で上下面が球形を
なす碁石状の固体処理剤のJの断面図である。図4
(E)は中空穴を有するドーナツ型の固体処理剤Jの断
面図である。図4(F)球形状の固体処理剤を示す。図
4(G)は直方体形状の固体処理剤の斜視図である。
【0046】図5は錠剤型の固体処理剤Jを収容する収
納容器33を示し、図5(A)は一部破断断面図を含む
平面図、図5(B)は収納容器33の側面図、図5
(C)はスライド蓋334を取り除いた状態の収納容器
33の開口部の正面図である。図6は収納容器33の―
部破断斜視図を示す。
【0047】収納容器33は、複数個の錠剤型の固体処
理剤Jを収納する中空四角柱状の容器本体331と、容
器本体331の中空体の一方の開口に接続し固体処理剤
Jを排出可能にする排出開口部を有する出口部材332
と、容器本体331の他方の開口を閉止するキャップ部
材333と、出口部材332のレール部332Aに摺動
して上下に移動可能なスライド蓋334とから構成され
ている。
【0048】容器本体331の内側には、3枚の仕切壁
331Sが一体に固定されていて、容器本体331の内
部は4つの分室331A,331B,331C,331
Dに区分されている。そして、各分室には、ほぼ円筒形
状をなす固体処理剤Jの各外円周が外接しそれぞれ約1
0個を縦列状態に収容することができる。即ち、第1の
分室331Aには10個の固体処理剤J1A〜J10A
が第2の分室331Bには同数の固体処理剤J1Bが、
以下同様にしてJ1C,J1Dがそれぞれ収納されてい
る。
【0049】容器本体331の各分室の底部には、突起
条331Eが突出していて、固体処理剤Jの外周面と点
当たりで当接し固体処理剖Jの移動を容易にするととも
に、固体処理剤Jから脱落した粉を突起条331Eの頂
部から落下させる。固体処理剤Jから脱落した粉は、突
起条331Eから下方の溝部に溜まるから、たとえこの
溝部で粉が固着しても、固体処理剤Jは突起条331E
上を移動するから支障はない。
【0050】出口部材332の出口開口の外側両側面に
は、レール部332Aが形成されていて、スライド蓋3
34の両側面に形成された溝部334Aに嵌合し、摺動
可能になっている。また、スライド蓋334の下部両端
に突出した突起部334Bは、後述の開閉規制部材35
5に係合してスライド蓋334の自動開閉を行う。ま
た、出口部材332の両側面には、ピン332Bが突出
していて、後述の収容部34のカム溝に挿脱する。
【0051】キャップ部材333の背面333Aは、後
述の収容部34の押圧部材によって加圧されて、収納容
器33は供給機構35の基準面に圧着される。また、キ
ャップ部材333の背面333Aには、識別突起部33
3Bが一体に形成されていて、異なる他の収納容器の誤
装填を防止している。
【0052】図7は、収納容器33と収容部34と、供
給機構35および駆動手段36の動作を説明する側断面
図である。
【0053】収容部34の固定枠体341およびこれと
一体をなすハウジング部材351および駆動手段36は
本体101の上部に固定されている。固定枠体341の
両側板部341Aの図示右端付近には、支軸342が突
出していて、収納容器33を保持する容器保持部材34
3の両側に固定されたアーム部343Aの下端付近の穴
に嵌合し、容器保持部材343は支軸342を中心にし
て揺動可能にしている。また、両側板部341Aとアー
ム部343Aとには、それぞれ固定ピンが植設されてい
て、引張りばね344が張設されているから、容器保持
部材343は図示一点鎖線に示すように、ばね付勢され
て時計方向に揺動して、容器保持部材343の底部が、
固定枠体341の図示右上部に突出したストッパ部34
1Bに当接した左上りの位置で、容器保持部材343は
停止し、収納容器33を装填する前の状態を維持する。
【0054】固定枠体341の両側板部341Aの左端
付近は、立上がり部341Cを有し、ここに支軸342
を中心にする円弧状のガイド溝341Dが穿設されてい
る。収納容器33を収容部34の容器保持部材343に
装填して、容器保持部材343を支軸342を中心にし
て揺動させ、容器保持部材343の左端部を図示C方向
に押し下げると、収納容器33のガイドピン332が、
収容部34の押圧部材343Cにより押圧されながらガ
イド溝341D内を進行する。ガイド溝341Dの最下
部は1型に曲げられたl字溝部341Eに形成し、ピン
332Bが押圧部材343Cに付勢されてここのl字溝
部341Eに進入したとき、収納容器33の出口部材3
32の前面は、供給機構35の入口部351Aに密接す
る。供給機構35は、ハウジング部材351と、ハウジ
ング部材351の内周面に回転可能に配置され、収納容
器33内の固体処理剤Jを入口部351Aから一定量受
容して出口部351Bに移動させるポケット部352A
を有する回転可能なロータ352と、出口部351Bを
開閉可能にするシャッタ部材353とから構成されてい
る。
【0055】ハウジング部材351の入口部351Aの
端面で開口の周縁には、枠状弾性パッキン358が埋設
されていて、収納容器33の排出開口部が入口部351
Aに密接されたとき、外気を遮断して防湿効果を高めて
いる。
【0056】次に、処理剤補充装置3Aの駆動手段36
の説明を行う。収容部34の下部には、駆動手段36が
設けてある。モータ361の駆動軸に固定されたタイミ
ングプーリ362を巻回するタイミングベルト363は
プーリ364,365、テンションプーリ366を介し
てロータ352の回転軸に固設したプーリ367を回転
させる。プーリ365と同軸上にはカム368が固定さ
れている。一方、容器保持部材343の底面には、爪部
341Cが固定されていて、カム368に係合する。
【0057】即ち、モータ361の駆動回転により、プ
ーリ365およびカム368が回転すると、カム368
の凸部は爪部341Cを押し上げ、凹部は爪部341C
と離間し、カム368の回転により、爪部341Cおよ
びこれと一体をなす容器保持部材343に繰り返し衝撃
を加える。これによつて、収納容器33内の固体処理剤
Jは、容器本体331の傾斜面に沿って転動しながら排
出口に向って進行するのを促し、中途で停止することは
ない。
【0058】また、プーリ365と同軸上には、2箇所
の切欠き部を有する切欠き円板369が一体になってい
て、フォトインタラプタ型の光センサPS5が切欠き部
通過を検知することによって位置検出信号を発し、ロー
タ352の1サイクル停止制御を行う。
【0059】以上の説明では、4個の固体処理剤Jを1
個ずつ順次投下するものであるから、供給機構35の下
方に固体処理剤Jが1個通過できる供給経路27を設け
ることにより、恒温槽20の上部の狭い空間でも容易に
は投下可能であり、フィルター22を上方に取出す交換
作業も容易である。固体処理剤Jの位相をずらせて投下
する目的は、供給経路27内で2個の固体処理剤Jが互
いに噛み合って途中で引っ掛からないようにする。固体
処理剤Jをセンサで別々に検出させて補充を確認するた
めである。なお、ロータ1サイクルの投下による固体処
理剤Jの数は上記2個に限定されるものではなく、ロー
タ1回転で4個の固体処理剤Jを投下するようにしても
よい。
【0060】図8は、収納容器33のスライド蓋334
の開閉動作を説明する側面図である。供給機構35のハ
ウジング部材351の入口部の上方には、スライド蓋の
開閉を規制する開閉規制部材355が固設されている。
即ち、収容部34に装着した収納容器33を初期位置
(図示一点鎖線)から図示C方向に押し下げ、中間位置
(図示一点鎖線)に達すると、スライド蓋334の突起
部334Bは、開閉規制部材355により下降が阻止さ
れる。収納容器33をさらに下方に揺動させると、スラ
イド蓋334は下方にいかない状態であるから、収納容
器33の出口部材332の開口部は次第に開放されてい
く。収納容器33の下降が所定位置に達して停止される
と、開口部は全開されて、収納容器33内の最前列の固
体処理剤Jは供給機構35内に送り込まれる。図示実線
はこの全開状態を示す。
【0061】次に、収納容器33内の固体処理剤Jが順
次消費されて皆無になると、残量検知信号発生により、
収納容器33の交換操作を行う。即ち、収納容器33を
後方に引込めると、収納容器33および容器保持部材3
43は時計方向に回動して左端部が上昇する。この上昇
過程の前半で、開閉規制部材355Aは、スライド蓋3
34を停留させ、収納容器33の容器本体331とキャ
ップ部材333から成る本体部のみを上昇されるから、
開口部はスライド蓋334によって閉止状態になる。さ
らに収納容器33が上昇する後半の過程では、この開口
部の閉止状態のまま、上死点である初期状態に戻され
る。従って、収納容器33内の固体処理剤Jの粉が飛散
することを防ぐ。さらに、メンテナンス等のため、処理
剤が残っている間に、容器を取り外す際にも開口部が閉
じた状態で取出すことになり、処理剤を落とすことがな
い。
【0062】図9は自動現像機Aの蓋部の側断面図であ
り、第1の蓋902をヒンジ910を中心として上方に
開放した状況は二点鎖線で示している。第1の蓋902
を開放するためには、まず第2の蓋909を開放又は取
外すことによってセンサ912が検知し、収容部34及
び供給機構35から構成される処理剤供給部37をホー
ムポジションに停止させる。
【0063】また、第1の蓋902の開放をセンサ91
1で検知して駆動電源をオフし安全を確保する。処理槽
1に隣接して溶解部2を設けてあり、処理槽1の上部に
処理剤供給部37は位置しながら、その一部が突出して
溶解部2の上部に位置し、固体処理剤Jを供給経路27
を介して溶解部2ヘと投入する。
【0064】左方にはソータ914があって、処理剤補
充装置3A,3B,3Eのメンテナンスに使用できるス
ペースが無いので第1の蓋902と、第2の蓋909と
に、上面を分散したことで、蓋開放スベースも小さく、
かつ、処理剤補充装置3A,3B,3Eのメンテナンス
も容易となり、また、処理槽の上部空間を開放して、処
理槽1に関するメンテナンスを容易とした。従って、ジ
ャム処理も容易である。第2の蓋909を開放または取
外し可能としたから、第1の蓋902の下面にある処理
剤供給部37を露出することで、処理剤供給部37のメ
ンテナンスが可能である。
【0065】また、処理剤補充装置3A,3B,3Eの
処理剤供給部37が第1の蓋902に備えられ、開閉す
る部材を構成する第1の蓋902に処理剤供給部37が
一体に取り付けられており、第1の蓋902の開閉にと
もなって処理剤供給部37が移動するから、処理剤供給
部37を移動させる専用の部材が不要であり、構造が簡
単であり、しかも容易に処理剤供給部の移動作業ができ
る。
【0066】処理槽1に応じて処理剤補充装置3A,3
B,3Eが設けられ、これにより処理槽1に応じて複数
の処理剤供給部37が備えられ、この複数の処理剤供給
部37は一回の操作で同時に移動可能であり、容易に処
理剤供給部の移動作業ができる。
【0067】また、処理剤供給部37を移動させる際
に、この実施例では、切り放される部分が供給機構35
と供給経路27との連接部分であるが、切り放される部
分は供給経路27も供給機構35と連結されて一緒に移
動させるようにしても良い。ただし、コンタミ防止の観
点から前者の方が好ましい。
【0068】また、処理剤供給部37を移動させる際
に、感光材料が搬送される方向に対して略垂直な面に沿
って移動させており、それぞれの処理剤供給部37を移
動するときに、処理剤供給部37に付着して処理液が他
の処理液と混合することがなく、処理液の混合によるコ
ンタミを防止することができる。
【0069】また、処理剤供給部37を移動させる際
に、処理槽の内現像槽及び現像槽に連通する溶解部2の
開口部上部を、その他の処理槽に連通する溶解部2に固
体処理剤を供給する処理剤供給部が通過することがない
から、特に現像液が他の処理液と混合することがなく、
現像液の混合によるコンタミを防止することができる。
【0070】さらに、溶解部2は高温、高湿になってお
り、装填時には、処理剤供給部37が湿度の高い環境に
置かれているが、処理剤供給部37は溶解部2との連接
した状態を解除して、溶解部2の開口部上方位置から外
れた位置へ移動可能であり、処理剤供給部37を溶解部
2の開口部上方位置から外したから、例えば稼働停止時
に移動させて置くことで、固体処理剤Jが水分を吸収し
て変質したり、膨張して目詰まりを起したり、固体処理
剤J同士がくっいたり、他の部材に付着したりして生じ
る供給不良を防止することができる。
【0071】また、自動現像機Aを使用する上で日常的
に開閉する部材を構成する第1の蓋902に処理剤供給
部37が一体に取り付けられており、日常的に移動させ
ることで、固体処理剤J同士がくっいたり、他の部材に
付着したりして生じる供給不良を防止することができ
る。
【0072】さらに、処理剤供給部37を移動させる際
に、移動しない側の切り放し部分を覆う蓋38を有して
おり、この蓋38は処理剤供給部37を移動すると自動
的に供給経路27の開口部を閉じるようにしている。こ
のように、移動しない側の切り放し部分を覆う蓋38を
設けることで、処理液が他の処理液と混合することがな
く、処理液の混合によるコンタミを防止することができ
る。
【0073】図10は自動現像機Aの他の蓋部側断面図
である。なお、図面に使用されている符号について、前
記実施例と同じ機能を有する部分には同番号を付してい
る。また、前記実施例と異なる点を説明する。第1の蓋
902の内方であって、処理槽1の上方には、内蓋92
5がヒンジ910を中心にして揺動開閉自在に結合支持
されている。内蓋925の下面側には、処理剤供給部3
7が固設されている処理槽1、処理剤供給部37等の点
検やフイルタ22の交換作業を行なうときには、第2の
蓋909および第1の蓋902を開放したのち、内蓋9
25を図示一点鎖線A方向に持ち上げて揺動させ、操作
者側の前面および上面を大きく開放する。この開放状態
においては、処理剤補充装置3A,3B,3Eが露出さ
れてメンテナンスは容易になり、また、処理槽1の上部
が開放されて、処理槽1に関するメンテナンスやジヤム
処理等も容易である。
【0074】次に、図11乃至図14に自動現像機Aに
処理槽に応じて複数の処理剤供給部37を備え、この複
数の処理剤供給部37は一回の操作で同時に移動可能で
ある他の実施例を示している。図11の自動現像機A
は、図9の実施例と同様に複数の処理剤供給部37が蓋
902に設けられているが、蓋902は本体101に感
光材料が搬送される方向に対して平行な面に沿って開閉
可能に設けられ、処理剤供給部37を移動させる方向が
異なっている。この蓋902の回転支点は、本体101
の感光材料の搬送方向の上流側でも下流側でもよいが、
下流側に設けた方が、現像槽及び現像槽に連通する溶解
部2の開口部上部を、その他の処理槽に固体処理剤Jを
供給する処理剤供給部37が通過することがないため好
ましい。
【0075】図12の自動現像機Aは、図9の実施例と
同様に複数の処理剤供給部37が蓋902に設けられ、
蓋902が本体101に感光材料が搬送される方向に対
して垂直な面に沿って開閉可能に設けられているが、本
体101の両側に前後に一対ずつ設けたアーム39,4
0に支持され、アーム39,40の回転によって平行移
動して処理剤供給部37を移動させるようになってい
る。蓋902の移動方向は、感光材料の搬送方向と垂直
な面に沿って移動可能となっているが平行な面に沿って
移動可能でもよい。
【0076】図13の自動現像機Aは、本体101にレ
ール41とローラ42が設けられ、複数の処理剤供給部
37のユニット43にもレール44とローラ45が設け
られ、複数の処理剤供給部37のユニット43が平行に
スライドして移動可能である。このように、本体101
に複数の処理剤供給部37のユニット43が引き出しと
なっている。複数の処理剤供給部37のユニット43の
移動方向は、感光材料の搬送方向と垂直な面に沿って移
動可能になっているが平行な面に沿って移動可能でもよ
い。
【0077】次に、図14(a)乃至図14(e)に自
動現像機Aに処理槽に応じて処理剤供給部37を備えた
もので、これらの実施例では必ずしも本体101の蓋に
設けたものではなく、単独の処理剤供給部37が実線で
示す初期位置から矢印方向に移動可能になっている。即
ち、移動保持手段46によって処理剤供給部37を溶解
部と連接した状態を解除して移動し、この移動された処
理剤供給部37を所定位置に保持する。図14(a)乃
至図14(c)は処理剤供給部37の移動方向が特に限
定されないが、図14(d)乃至図14(e)は処理剤
供給部37の移動方向が、感光材料の搬送方向に対して
平行な面に沿って移動可能となっている。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、開閉する部材の開
閉に伴って処理剤供給部が、溶解部と連接した状態を解
除して移動することで、容易に処理剤供給部の移動作業
ができ、また処理剤供給部を移動することでメンテナン
スが容易であり、さらに結露によるサビや漏電等の発生
を防止することができる。
【0079】また、例えば稼働停止時に処理剤供給部を
移動しておくことで、日常的に移動させることで、結露
が防止でき、サビや漏電等の発生を軽減し、固体処理剤
が水分を吸収して変質したり、膨張して目詰まりを起し
たり、固体処理剤同士がくっいたり、他の部材に付着し
たりして生じる供給不良を防止する。
【0080】また、処理剤供給部を移動するときに、処
理剤供給部に付着して処理液が他の処理液と混合するこ
とがなく、処理液の混合によるコンタミを防止すること
ができる。
【0081】
【図面の簡単な説明】
【図1】自動現像機Aと写真焼付機Bとを一体的に構成
した感光材料処理装置の概略構成図である。
【図2】感光材料処理装置の斜視図である。
【図3】図2の自動現像機AのIII-III線に沿う断面に
おける処理槽である発色現像槽の処理剤補充装置の断面
図である。
【図4】錠剤型の固体処理剤の各種形状を示す図であ
る。
【図5】錠剤型の固体処理剤を収容する収納容器を示す
図である。
【図6】収納容器の―部破断斜視図を示す図である。
【図7】収納容器と収容部と、供給機構および駆動手段
の動作を説明する側断面図である。
【図8】収納容器の開閉蓋を開く状態の斜視図である。
【図9】自動現像機の蓋部の側断面図である。
【図10】自動現像機の蓋部の他の実施例の側断面図で
ある。
【図11】自動現像機に処理槽に応じて複数の処理剤供
給部を備える他の実施例を示す図である。
【図12】自動現像機に処理槽に応じて複数の処理剤供
給部を備える他の実施例を示す図である。
【図13】自動現像機に処理槽に応じて複数の処理剤供
給部を備える他の実施例を示す図である。
【図14】自動現像機に処理槽に応じて処理剤供給部を
備えた他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 処理槽 2 溶解部 27 供給経路 34 収容部 35 供給機構 37 処理剤供給部 A 自動現像機 J 固体処理剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03D 3/06 G03C 5/26 510 G03C 5/26 520 G03D 13/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハロゲン化銀写真感光材料を処理する処理
    液が貯留される処理槽と、この処理槽に連通し固体処理
    剤を溶解させる溶解部を有し、この溶解部に固体処理剤
    を供給するハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機にお
    いて、開閉可能な蓋を有し固体処理剤を収容する収納容器と、
    この収納容器が着脱可能で、装着された前記収納容器か
    ら固体処理剤を供給可能にする収容部と、この収容部か
    ら前記収納容器に収納された前記固体処理剤を前記溶解
    部ヘ送り出す供給機構と、送り出された前記固体処理剤
    を前記溶解部へ導く供給経路とを有し、 前記収容部及び前記供給機構から構成される処理剤供給
    部が、前記溶解部と連接した状態を解除して移動可能で
    あって、処理剤供給部が開閉する部材に一体に取り付け
    られ、前記開閉する部材の開閉に伴って前記処理剤供給
    部が移動する ことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
    料用自動現像機。
  2. 【請求項2】前記処理剤供給部は、前記溶解部と連接し
    た状態を解除して、前記溶解部の開口部上方位置から外
    れた位置へ移動可能であることを特徴とする請求項1記
    載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
  3. 【請求項3】前記処理剤供給部を移動させる際に、前記
    処理槽の内現像槽及び現像槽に連通する前記溶解部の開
    口部上部を、その他の処理槽に連通する前記溶解部に固
    体処理剤を供給する処理剤供給部が通過することがない
    ことを特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀写真感光
    材料用自動現像機。
  4. 【請求項4】前記処理剤供給部を移動させる際に、前記
    感光材料が搬送される方向に対して略垂直な面に沿って
    移動させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のい
    ずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像
    機。
  5. 【請求項5】前記処理剤供給部を移動させる際に、切り
    放される部分が前記供給機構と前記供給経路との連接部
    分であることを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の
    いずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像
    機。
  6. 【請求項6】前記処理剤供給部を前記溶解部と連接した
    状態を解除して移動し、この移動された処理剤供給部を
    所定位置に保持する移動保持手段とを備えたことを特徴
    とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のハロゲ
    ン化銀写真感光材料用自動現像機。
  7. 【請求項7】前記処理槽に応じて複数の前記処理剤供給
    部を備え、この複数の前記処理剤供給部は一回の操作で
    同時に移動可能であることを特徴とする請求項1乃至請
    求項6のいずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料用
    自動現像機。
  8. 【請求項8】前記処理剤供給部を移動させる際に、移動
    しない側の切り放し部分を覆う蓋を有することを特徴と
    する請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のハロゲン
    化銀写真感光材料用自動現像機。
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