JPH10246945A - 感光材料処理用処理剤補給装置及びハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機 - Google Patents

感光材料処理用処理剤補給装置及びハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機

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JPH10246945A
JPH10246945A JP5166497A JP5166497A JPH10246945A JP H10246945 A JPH10246945 A JP H10246945A JP 5166497 A JP5166497 A JP 5166497A JP 5166497 A JP5166497 A JP 5166497A JP H10246945 A JPH10246945 A JP H10246945A
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JP
Japan
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processing agent
solid processing
main body
processing
opening
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Application number
JP5166497A
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English (en)
Inventor
Norio Saito
謙雄 斎藤
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 固体処理剤の膨潤、固化、等を防止し、残留
する固体処理剤の欠落片や粉末等の固化による回転搬送
部材の駆動不良や回転荷重の増大等の問題を解消する。 【解決手段】 複数の固体処理剤を収容し、これを排
出可能にする開口部を有する容器本体41と、その開口
部を開閉する移動可能な開閉蓋43とから成る収納容器
40と、容器本体41の開口部を所定位置に設置し、
開閉蓋43を相対移動させて、容器本体41内の固体処
理剤を排出可能にする収納容器装着部31と、固体処
理剤を受け入れる入口部33Aと、固体処理剤を前記処
理液槽に投入可能にする出口部33Cとから成る補給装
置本体33と、補給装置本体33内に移動可能に支持さ
れ、入口部33Aから搬入された固体処理剤を受容した
のち搬送して排出する搬送部材34とから成る搬送部
と、補給装置本体33内に乾燥気体を送り込む乾燥装
置とから成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料を処理す
る感光材料処理装置の処理液槽に、収納容器内に収容さ
れた固体処理剤を所定量投下して補給する感光材料処理
用処理剤補給装置及び該感光材料処理用処理剤補給装置
を有するハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料(以下感光材
料とも称す)は、露光後に、現像液、漂白液、定着液、
安定化液等の処理液による処理工程により処理される。
この処理は通常自動現像機で行われ、その場合は補充液
補充方式が一般に用いられ、処理槽内の各処理液の活性
度を一定に保つようにコントロールされている。
【0003】補充液補充方式の場合、感光材料からの溶
出物による処理液の希釈、蒸発量の補充及び消費成分の
補充を目的としており、液体補充の結果、通常オーバー
フロー液が多量に排出されている。
【0004】感光材料の処理を商業的に実施するには、
コスト及び人手作業の軽減、公害負荷の低減、処理装置
のコンパクト化、更には商品価値の向上のため、できる
だけ少量の処理液で、安定かつ優れた処理性能を得るこ
とが要求される。
【0005】この要望に応える方法として、特開平5−
119454号公報には、殆ど全ての処理剤成分を固体
処理剤化し、直接処理槽に投入する方法が開示されてい
る。
【0006】しかし、この方法では、自動現像機の処理
液槽内に収容された高温の処理液から発生する蒸気によ
り、自動現像機内は高温多湿な状況下にある。この自動
現像機内に設置されている処理剤補給装置の補給装置本
体内や現像剤収納容器内に高温多湿な蒸気が浸入する
と、固体処理剤が高温多湿な蒸気により膨潤したり融解
したりして、補給装置本体内や現像剤収納容器内の壁面
に融着して、固体処理剤の搬送不良を発生する。
【0007】特に、補給装置本体の固体処理剤出口部
は、処理液槽の上方に近接配置されているから、高温多
湿な蒸気の影響を受けやすく、補給装置本体内で移動す
る搬送部材に付着した固体処理剤の欠落粉体が膨潤、融
解して移動不良を発生する。また、前記補給装置本体の
固体処理剤出口部から浸入した高温多湿な蒸気が補給装
置本体を通過して現像剤収納容器内に浸入するため、現
像剤収納容器内で前記補給装置本体の固体処理剤入口部
に近い位置にある固体処理剤も、高温多湿な蒸気に曝さ
れて膨潤、融解して搬送不良を発生する。
【0008】上記の問題を解消する対策として、現像剤
収納容器や、補給装置本体に高温多湿な蒸気が浸入しな
いように、補給装置本体の固体処理剤入口部や出口部に
防湿シャッタを、補給装置本体の隙間には湿気浸入防止
材を配置していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の処理剤補給装置
では、上述のように、固体処理剤に対して湿気が浸入し
ないように、防湿シャッタや隙間充填材等の防湿対策を
施していたため、防湿対策部材が増し、また、移動部
材、例えば回転搬送部材に重い摩擦抵抗が負荷して、駆
動源(モータ等)や駆動伝達部やその他の可動部に過重
な負荷がかかり、駆動不良を発生することがある。さら
に、防湿対策を施せない開放箇所から高温多湿な蒸気が
浸入して固体処理剤の搬送不良等を発生する問題があ
る。
【0010】また、処理剤補給装置内に発生した固体処
理剤の溶融の除去清掃や、補給装置本体内で発生した固
体処理剤の搬送不良を処理するため、処理剤補給装置内
の点検、保守等を行う作業は困難である。
【0011】従ってこれらの諸問題を解決する処理剤補
給装置の改善が要望される。
【0012】この発明は、上述した従来技術の欠点を解
消し、防湿シャッタや隙間充填材等の防湿対策を施さ
ず、自動現像機内に設置された処理剤補給装置に除湿さ
れた乾燥気体を送り込むことにより、固体処理剤を固体
処理剤収納容器から処理剤補給装置を経て、処理液槽内
に確実に補給され、安定した写真処理性能を得る感光材
料処理用処理剤補給装置を提供することを第一の目的と
するものである。
【0013】また、この発明は、処理剤補給装置内に発
生した固体処理剤の融着等を除去するための保守点検等
の作業や、処理剤補給装置の駆動不良の等の事故発生を
防止することを第二の目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の本発
明により達成される。
【0015】即ち、本発明の感光材料処理用処理剤補給
装置は、感光材料を処理液により処理する感光材料処理
装置の処理液槽に、収納容器内に収容された複数の固体
処理剤を対応する処理液槽に所定量投下して補給する感
光材料処理用処理剤補給装置において、前記複数の固
体処理剤を収容し、該固体処理剤を排出可能にする開口
部を有する容器本体と、前記容器本体の開口部を開閉す
る移動可能な開閉蓋とから成る収納容器と、前記容器
本体の開口部を所定位置に設置し、前記開閉蓋を相対移
動させて、容器本体の開口部を開放して、容器本体内の
固体処理剤を排出可能にする収納容器装着部と、前記
開口部から排出された固体処理剤を受け入れる入口部
と、前記入口部から搬入された固体処理剤を前記処理液
槽に投入可能にする出口部とから成る補給装置本体と、
該補給装置本体内に移動可能に支持され、前記入口部か
ら搬入された固体処理剤を受容したのち搬送して排出す
る搬送部材とから成る搬送部と、前記搬送部の補給装
置本体内に乾燥気体を送り込む乾燥装置とから成ること
を特徴とするものである(請求項1)。
【0016】また、本発明の感光材料処理用処理剤補給
装置は、感光材料を処理液により処理する感光材料処理
装置の処理液槽に、収納容器内に収容された複数の固体
処理剤を対応する処理液槽に所定量投下して補給する感
光材料処理用処理剤補給装置において、前記複数の固
体処理剤を縦列状に収容し、該固体処理剤を排出可能に
する開口部を有する容器本体と、前記容器本体の開口部
を開閉する移動可能な開閉蓋とから成る収納容器と、
前記収納容器を着脱可能に装着し、前記開閉蓋を開放し
て容器本体内の固体処理剤を前記開口部から排出可能に
する収納容器装着部と、前記開口部から排出された固
体処理剤を受け入れる入口部と、前記入口部から搬入さ
れた固体処理剤を前記処理液槽に投入可能にする出口部
とから成る補給装置本体と、前記補給装置本体内に駆
動回転可能に支持され、前記入口部から搬入された固体
処理剤を受容したのち搬送して排出する回転搬送部材
と、前記回転搬送部材を回転駆動する駆動手段とを有
し、前記回転搬送部材は前記駆動手段の回転軸に着脱可
能に支持され、該回転搬送部材の一方の端部は前記駆動
手段とカップリング手段により係脱可能に接続されてい
て、前記回転搬送部材は装置本体の回転搬送部材収容部
を開閉可能にする蓋部材を開放して、前記回転軸及びカ
ップリング手段から離脱させることにより装置本体外に
取り出し可能にしたことを特徴とするものである(請求
項2)。
【0017】更に、本発明のハロゲン化銀写真感光材料
用自動現像機は前記の処理剤補給装置を有することを特
徴とするものである(請求項6)。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態を添
付図面に基づいて説明するが、本発明は、これに限定さ
れるものではない。
【0019】本発明の自動現像機(以下、単に自現機と
もいう)の一例を図面に基づいて説明する。図1(a)
は、自現機APと写真焼付機Bとを一体的に構成したハ
ロゲン化銀写真感光材料処理装置(プリンタープロセッ
サ)の正面側全体構成図である。
【0020】図1(a)において、写真焼付機Bの左下
部には、未露光のハロゲン化銀写真感光材料である印画
紙(カラーペーパー)をロール状に収納したマガジンM
aがセットされる。マガジンMa内の印画紙は、送りロ
ーラR1により所定長さが引き出され、カッター部Ct
により所定のサイズに切断され、シート状印画紙pとな
る。このシート状印画紙pは、送りローラR2によって
搬送され、回動する搬送ベルトBe及び搬送ベルトBe
の下方に設けられているバキューム手段Vcに吸引され
ながら露光位置まで移動し、停止、待機する。
【0021】ネガキャリアNe上にセットされたネガフ
ィルムに対して光源部La、レンズLe、シャッタSt
により、原画の画像を露光される。露光が終了すると、
シート状印画紙(感光材料)pは搬送ベルトBeにより
再び搬送され、更に送りローラR3,R4及び複数対の
送りローラR5により搬送され、自現機AP内に導入さ
れる。
【0022】自現機APでは、シート状印画紙pは、処
理液槽であるそれぞれ発色現像槽1A、漂白定着槽1
B、安定槽1C,1D,1E内(実質的に3槽構成の処
理液槽1)をローラ搬送手段(参照記号なし)により順
次搬送され、それぞれ、発色現像処理、漂白定着処理、
安定化処理がなされる。前記各処理がなされたシート状
印画紙pは、乾燥部6において乾燥されて機外に排出さ
れる。
【0023】また、実施例においては、印画紙pはカッ
トされた状態で自現機AP内に導かれるものであるが、
帯状で自現機AP内に導かれるものであってもよい。
【0024】また、本願発明に係る自現機APは、写真
焼付機Bと一体的に構成しても、自現機AP単体だけで
もよいことは言うまでもない。また、本発明の説明とし
て、発色現像槽1A、漂白定着槽1B、安定槽1C,1
D,1Eを有する実質的に3槽構成の処理液槽1を有す
る自現機APについて行うが、これに限られるものでは
なく、露光済みのネガフィルムを処理する発色現像槽、
漂白槽、定着槽、安定槽を有する実質的に4槽又は、そ
れ以上の処理液槽を有する構成の自現機であっても本発
明は適用できるものである。
【0025】図1(b)は自現機APの平面構成図であ
る。上記発色現像槽1A、漂白定着槽1B、安定槽1E
の各処理液槽には、補助タンク2A,2B,2C,2
D,2Eが連設されている。該補助タンク2A,2B,
2Eには、処理剤補給装置(以下、補給装置と称す)3
0A,30B,30Eから固体処理剤が供給される。4
0A,40B,40Eは、前記補給装置30A,30
B,30Eに着脱可能に装着する固体処理剤収納容器
(以下、収納容器と称す)である。51は、前記発色現
像槽1A、安定槽1Eに補充水を供給する補充水タンク
である。
【0026】図2は、この発明に係る自現機APと写真
焼付機BとソータSとを一体に構成したプリンタープロ
セッサの全体を示す斜視図である。図において、自現機
APの蓋104を上方に開いて、固体処理剤を収納した
収納容器40A,40B,40Eを後述の補給装置30
A,30B,30Eに装着して定置させ、収納容器40
A,40B,40E内に収容された各種の固体処理剤を
前記各処理槽に補充する。
【0027】図3(a)はシート状印画紙現像処理用の
自現機APの構成図である。自現機APでは、シート状
印画紙pは、発色現像槽1A、漂白定着槽1B、安定槽
1C,1D,1E内の各処理液(CD,BF,SR1〜
3)により処理されたのち乾燥部6で乾燥される。液面
レベルとして漂白定着槽1Bに対し、安定槽1C,1
D,1Eが順次高くなっている。従って1Eからのオー
バーフロー液は重力により1D,1C,1Bと流れこむ
ような構造(カウンターカレント方式)となっている。
51は補充水タンク、52は給水ポンプ、53は送水
管、54は補充水供給制御手段である。56は印画紙の
処理量を検知する処理量情報検出手段、57は前記処理
量情報に基づき所定量の固体処理剤を適時補給する固体
処理剤供給制御手段である。
【0028】図3(b)はネガフィルム現像処理用の自
現機ANの構成図である。該自現機ANでは、ネガフィ
ルム(感光材料)fは、処理液槽である発色現像槽1N
A、漂白槽1NB、定着槽1NC,1ND、安定槽1N
E,1NF,1NG内の各処理液(CD,BF,SR1
〜3)により処理されたのち、乾燥部6で乾燥される。
上記発色現像槽1NA、漂白槽1NB、定着槽1ND、
安定槽1NGの各処理液槽には、それぞれ固体処理剤を
供給する補給装置30A,30B,30D,30Gが設
けてある。なお、前記自現機APと同じ機能を有する部
分には、図3(a)と同一符号を付してある。
【0029】図4は、図1の自現機APのZ−Z断面に
おける処理槽である発色現像槽1Aと補助タンク(溶解
槽)2Aと補給装置30Aと収納容器40Aの断面図で
ある。漂白定着槽1B及び安定槽1Eもほぼ同一構造を
なすから、以下発色現像槽1Aを代表して処理液槽1と
称して説明する。また、補給装置30A,30B,30
D,30E,30Gを代表して補給装置30と称し、収
納容器40A,40B,40Eを代表して収納容器40
と称して説明する。
【0030】なお、図には、構成をわかりやすくするた
めに、感光材料を搬送する搬送手段等は省略してある。
また、本実施の形態においては、固体処理剤として錠剤
型固体処理剤Jを用いた場合について説明するが、顆粒
状固体処理剤にも適用可能である。
【0031】感光材料pを処理する処理液槽1は、該処
理液槽1を形成する仕切壁21の外側に一体的に設けた
補助タンク(溶解槽)2Aを有する。処理液槽1と補助
タンク2Aとは連通窓21Aが形成された仕切壁21に
より仕切られており、処理液は流通できるようになって
いる。補助タンク2A内にはフィルタ22、ヒータ2
5、温度センサ26、液面センサ27が設けてある。こ
のフィルタ22の中は、補助タンク2Aの下方壁を貫通
して設けられた循環パイプ23Aを介して循環ポンプ2
4(循環手段)の吸引側に連通している。前記循環ポン
プ24の吐出側に連通した循環パイプ23Bの他端は処
理液槽1の外壁を貫通し、該処理液槽1に連通してい
る。この様な構成により、循環ポンプ24が作動すると
処理液は補助タンク2Aから吸い込まれ、処理液槽1に
吐出されて、処理液は処理液槽1内の処理液と混じり合
い、再び補助タンク2Aへと入り循環を繰り返すことに
なる。11はオーバーフロー管、12は廃液タンクであ
る。
【0032】補助タンク2Aに補充水Wを供給する補充
水供給手段50は、補充水タンク51、給水ポンプ5
2、送水管53A,53Bから構成されていて、補充水
供給制御手段54により適時適量の補充水Wを補給す
る。
【0033】補給装置30には、処理量情報検出手段5
6、固体処理剤供給制御手段57(以上図3参照)が含
まれる。該補給装置30はモータMにより駆動される。
自現機APの上部カバー102の上面の一部には、蓋1
04が揺動自在に蝶合されていて、該蓋104を図示一
点鎖線a方向に開放して、前記収納容器40を装填又は
交換して錠剤型固体処理剤Jの補充を行う。
【0034】図5は自現機の処理槽に直接投入する円形
断面を有する錠剤型固体処理剤(以下、固体処理剤と称
す)Jの各種形状を示す。図5(a)は、偏平な円筒形
状の固体処理剤Jの断面図を示し、中心軸と直角方向に
ほぼ平行な平面部a,bと、円筒面部dとから成り、c
はコーナーの面取り、Dは固体処理剤の直径D、Hは厚
さを示す。図5(b)は該固体処理剤Jの平面図、図5
(c)は該固体処理剤Jの斜視図である。図5(d)は
上下面がそれぞれフラットで円周面が凸面アールを有し
た太鼓型をなす固体処理剤Jの断面図である。図5
(e)は上下面がほぼ球形凸面をなす碁石状の固体処理
剤Jの断面図である。図5(f)は上下面がほぼ球形凹
面をなす固体処理剤Jの断面図である。図5(g)は中
央付近に穴のあいたドーナツ形状の固体処理剤を示す斜
視図である。図5(h)は球形状の固体処理剤の斜視図
である。
【0035】図6は固体処理剤Jを収容する収納容器4
0の斜視図、図7(a)は上記固体処理剤Jを装填した
状態の収納容器40の平断面図、図7(b)は収納容器
40の側断面図である。
【0036】収納容器40は、複数個の固体処理剤Jを
収納する容器本体41と、容器本体41の上部開口部4
1Aを閉止する固定蓋42と、容器本体41の下部開口
部(固体処理剤排出開口部)41Bを開閉可能に閉鎖す
る可動の開閉蓋43と、容器本体41の両側面に植設さ
れたガイドピン44とから構成されている。
【0037】容器本体41は筒状直方体形状をなし、長
辺部をほぼ垂直にして補給装置30に装着し、開閉蓋4
3を開放することにより、容器本体41内に収容された
固体処理剤Jは下部開口部41Bから下方に放出され
る。
【0038】容器本体41の内側には、収容する固体処
理剤Jの平面部a,b(図5(a)参照)を案内する3
個の複数の仕切り壁41Cが一体に形成されていて、容
器本体41の内部は4列の分室に区分されている。各分
室内には、固体処理剤Jの各外周面が外接して、図示の
10個の固体処理剤が縦列状態に収容可能である。従っ
て、容器本体41の全分室内には、合計40(4×1
0)個の固体処理剤Jが収容可能である。即ち、第1の
分室には10個の固体処理剤J1A〜J10Aが、第2
の分室には同数の固体処理剤J1B〜J10Bが、第3
の分室には固体処理剤J1C〜J10Cが、第4の分室
にはJ1D〜J10Dがそれぞれ収納される。
【0039】容器本体41の下部開口部41Bの周縁の
フランジ部41Eの両側にはレール部41Dが設けられ
ている。該レール部41Dには開閉蓋43のレール部4
3Aが摺動して移動し、下部開口部41Bを開閉可能に
する。
【0040】前記開閉蓋43は、固体処理剤補給前の収
納容器40の保管時には、前記開閉蓋43が容器本体4
1底部の下部開口部41Bを閉止して、固体処理剤Jの
落下防止と防湿の役割をなしている。また、開閉蓋43
の引き出し方向を、円形断面を有する錠剤型固体処理剤
Jの回転方向に対して移動可能にすることにより、開閉
蓋43の固体処理剤Jによる摺動抵抗を少なくして引き
出しを容易とするとともに、固体処理剤Jの摩擦による
損壊防止や粉末発生防止に有効である。
【0041】開閉蓋43のレール部43Aの外方には、
突起部43Bが突出している。該突起部43Bは、収納
容器40が補給装置30の収納容器装着部31に装着さ
れたのち、後述の係止部312に係合して、開閉蓋43
を開閉作動させる。
【0042】図8は、前記収納容器40を補給装置30
の収納容器装着部31に装着する以前の状態を示す斜視
図である。図9は前記収納容器40を補給装置30の収
納容器装着部31に装着した状態を示す正面図である。
【0043】収納容器40の開閉蓋43を下向きにして
把持し、補給装置30の上部に設けた収納容器装着部3
1の位置決め部311に、ほぼ垂直方向Vから位置決め
設置する。このとき開閉蓋43の突起部43Bは収納容
器装着部31の係止部312に係合する。
【0044】次に、収納容器40の容器本体41を把持
して図示の水平方向Hに摺動させると、開閉蓋43は前
記係止部312に阻止されて位置決め部311に停止す
るが、容器本体41のレール部41Dは開閉蓋43のレ
ール部43Aと摺動して、容器本体41のみが進行し
て、容器本体41の下部開口部41Bが次第に開放さ
れ、収納容器40の装着完了により下部開口部41Bは
全開状態になる。
【0045】313は、容器本体41の下部開口部41
Bの周縁のフランジ部41Eに当接して上方への脱出を
防止する規制部材である。314は該規制部材313の
下方に開放された開口部であり、収納容器40の下部開
口部41Bに対向し、収納容器40内の固体処理剤Jを
受容し、下方の補給装置30に導入する。
【0046】収納容器装着部31の上面側には、支柱3
21が立設されていて、収納容器装着部31に装着され
た容器本体41を支持する支持手段32が設けてある。
該支持手段32は、支柱321と、容器本体41の外周
面の一部を保持するガイド322と、前記ガイドピン4
4を挟持する挟持手段とから成り、装着完了した収納容
器40の移動を防止し確実に保持する。
【0047】前記挟持手段は、前記支柱321に固定さ
れた固定鋏323と、前記支柱321に植設されたピン
325に揺動可能に嵌合する可動鋏324と、該可動鋏
324を一方向に付勢するバネ326とから成る。
【0048】収納容器40の容器本体41を把持して前
述のように水平方向Hに摺動させると、容器本体41の
外周面がガイド板322に保持され、更に容器本体41
を把持して摺動させると、容器本体41に固定されたガ
イドピン44が固定鋏323のストッパ部に当接して停
止するとともに、バネ付勢された可動鋏324がガイド
ピン44を上方側から挟持してロックする。
【0049】収納容器40を取り外すときには、容器本
体41を把持して水平方向Hの逆方向にやや強く引き戻
すと、容器本体41と一体をなすガイドピン44とバネ
付勢された可動鋏324との係合が解除される。更に容
器本体41を把持して引き戻すと、容器本体41の下部
開口部41Bが停止位置にある開閉蓋43により次第に
閉止され、収納容器40が位置決め部311に到達する
と、下部開口部41Bは全閉状態になる。この位置決め
部311に戻した収納容器40を把持して引き上げれ
ば、収納容器40を収納容器装着部31から容易に取り
外すことができる。
【0050】なお、上述の実施の形態は収納容器40の
容器本体41を把持して移動させる構成であるが、本発
明はこれに限定されるものではない。例えば、収納容器
40を収納容器装着部31の開口部314の直上に位置
決め固定し、開閉蓋43を移動させることにより、容器
本体41の下部開口部41Bを開閉させるようにするこ
とも可能である。
【0051】図10は収納容器40を装着した固体処理
剤搬送部の正面断面図である。前記収納容器装着部31
の下方には、固体処理剤搬送部と駆動部が設置されてい
る。補給装置30の補給装置本体(ハウジング)33の
上部には、収納容器装着部31の開口部314の直下
で、収納容器40内の固体処理剤Jを受け入れる入口部
33Aが開口されている。補給装置本体33の側面に
は、回転搬送部材34により搬送された固体処理剤Jを
排出する出口部33Cが形成されている。
【0052】補給装置本体33の内部には、内周面33
Bを有する中空円筒室が形成されている。該内周面33
Bは、前記入口部33Aから搬入された固体処理剤Jを
受容して搬送する円筒状の回転搬送部材34の外周面3
4Lに対向し、所定の空間を有する間隙部gを形成して
いる。この間隙部gは、1〜5mmに設定されている。
間隙部gは前記入口部33A及び出口部33Cに連通し
ている。また、間隙部gを形成する内周面33Bを有す
る補給装置本体33の一部には、接続管64が固定され
ている。接続管64に接続されたチューブ63は、後述
の乾燥装置60に接続している。この乾燥装置60から
送風された乾燥気体は、チューブ63、接続管64を介
して前記間隙部gに連通している。
【0053】図11は側断面図、図12は固体処理剤搬
送部の分解断面図である。
【0054】中空円筒室の内周面33Bの一方の開口部
は固定側板35により閉止されている。また、中空円筒
室33Bの他方の開口部は、前記装置本体33に螺設さ
れたネジ部33Dに螺合して着脱可能な可動蓋部材36
により閉止されている。
【0055】回転搬送部材34は回転軸37に支持さ
れ、該回転搬送部材34の一端は駆動源に接続するカッ
プリング部材38に着脱可能に装着される。
【0056】図13は回転搬送部材34の斜視図、図1
4は回転搬送部材34のA−A,B−B,C−C,D−
D各断面図である。
【0057】回転搬送部材34には、収納容器40の4
列の分室に対応して、4列の固体処理剤受容部34A,
34B,34C,34Dが90°ずつ位相をずらせて設
けてある。固体処理剤受容部34A〜34Dを有する回
転搬送部材34の回転中心穴は回転軸37に嵌合する。
該回転軸37の一方の端部には、カップリング部材38
が固定されている。カップリング部材38は前記固定側
板35に設けた軸受部材39に回転可能に嵌合してい
る。
【0058】カップリング部材38は複数の突起(図示
4個の突起)38Aを有し、回転搬送部材34を回転軸
37に嵌着するとき、回転搬送部材34の端面に形成さ
れた複数の長溝部(図示4個の凹部)34Kに嵌合して
駆動力を伝達する。
【0059】カップリング部材38の他方の端部には、
大径の歯車71が固定され、一体に回転する。歯車71
は駆動源のモータMの駆動軸に固定された歯車72から
中間歯車73を介して駆動力が伝達される。歯車71と
歯車72とはピッチ円径が4:1に設定してあるから、
歯車72が1回転すると、歯車71及び回転搬送部材3
4は90°回転する。モータMの駆動軸には円板74が
固定され、該円板74にはピン75が固定されている。
ピン75が、円板74の1回転毎にピン75がマイクロ
スイッチMSのアクチュエータを蹴飛ばすことにより、
モータMに停止信号を送る(図9参照)。
【0060】歯車71には4個のピン76が90°間隔
に配置、固定されている。装置本体33の出口部33C
は、シャッタ部材77及び弾性部材(パッキン)78に
より開閉可能に遮蔽される。シャッタ部材77は支軸7
9を中心にして揺動可能に支持されている。また、シャ
ッタ部材77はバネ80により付勢されて、出口部33
Cを遮蔽する。
【0061】歯車71がモータMにより駆動回転される
と、歯車71に固定されたピン76がシャッタ部材77
のレバー部77Aを圧接して、シャッタ部材77を支軸
79を中心にして図示の時計方向に揺動させ、出口部3
3Cを開放する。
【0062】図15は固体処理剤Jが回転搬送部材34
から排出される状態を示す補給装置30の正面断面図で
ある。
【0063】回転搬送部材34がモータMにより駆動回
転されて、固体処理剤受容部34Aが出口部33Cに一
致したとき、固体処理剤受容部34A内の固体処理剤J
1が重力落下して、下方の溶解槽2に補給される。
【0064】以上の実施の形態は、錠剤型固体処理剤を
補給する補給装置で、回転搬送部材34の1回転で4個
の固体処理剤Jを補給するものであるが、本発明は、こ
れに限定されるものではなく、1回転で1個または複数
個の固体処理剤を補給する補給装置に適用可能である。
【0065】なお、回転搬送部材34を駆動回転させる
機構は、本実施の形態に限定されるものではなく、種々
の設計的手段が適用可能である。
【0066】シャッタ部材77は前記回転搬送部材34
の回転に連動して、固体処理剤補給時にのみ前記装置本
体33の出口部33Cを開放状態になし、補給時以外に
は、出口部33Cを閉止状態に保持する。固体処理剤J
の補給時以外に、シャッタ部材77により出口部33C
を閉止状態にすることにより、補給装置30の下方の処
理槽から上昇する処理液蒸気の装置本体33内への進入
を防止し、防湿効果を高める。
【0067】図16は、補給装置本体33と乾燥装置6
0の構成を示す断面図である。
【0068】補給装置本体33の中空円筒室の下方に接
続された接続管64は、チューブ63を介して乾燥装置
60に接続している。乾燥装置60は、吸い込みファン
61と乾燥剤室62とから構成されている。吸い込みフ
ァン61は外気を取り入れて、乾燥剤室62に送り込
む。乾燥剤室62は内部には、塩酸カルシュウム、塩化
リチューム、シリカゲル、モレキュラーシーブス等の乾
燥剤が収容されている。乾燥剤室62に送り込まれた外
気は、前記乾燥剤により乾燥、除湿されて送り出され
る。この乾燥気体はチューブ63、接続管64を介して
前記中空円筒室の間隙部gに送風される。間隙部gに送
り込まれた乾燥気体は、中空円筒室内及び回転搬送部材
34を所定の気圧で乾燥状態にする。
【0069】この与圧、乾燥気体の一部は、補給装置本
体33の入口部33A上方に設置された収納容器40と
収納容器装着部31との間の僅かな隙間や、補給装置本
体33の出口部33C近傍の壁面とシャッタ部材77に
保持された弾性部材78との間の僅かな隙間から外部に
排出される。
【0070】なお、中空円筒室内の乾燥気体を所定の圧
力に維持(与圧)するため、中空円筒室内の乾燥気体と
外気とを連通させる排気口(気抜き穴)を補給装置本体
33に穿設してもよい。また、この排気口に簡単な弁
(図示せず)を設けて、中空円筒室内の乾燥気体の圧力
が外気圧より高いときには、乾燥気体を排気口から排出
し、乾燥気体の圧力が外気圧とほぼ等しいときには、排
気口を閉止して外気の浸入を防止する。
【0071】前記中空円筒室内に送り込まれる与圧、乾
燥気体の相対湿度は、40%以下が好ましく、更に好ま
しくは30%以下である。また、前記乾燥剤室62の少
なくとも一部を透明に形成して、内部の乾燥剤に特殊着
色剤を含有させ、乾燥剤の劣化を変色により目視観察可
能にして、乾燥剤の交換時期を明瞭にすると効果的であ
る。
【0072】乾燥装置60から送風される乾燥気体は、
印画紙現像処理用自動現像機APでは、補給装置30
A,30B,30Eにそれぞれ送風される。特に、発色
現像用固体処理剤の補給装置30A及び漂白定着用固体
処理剤の補給装置30Bに乾燥気体を送風すると有効で
ある。また、ネガフィルム現像処理用自動現像機AFで
は、補給装置30A,30B,30D,30Gにそれぞ
れ送風される。特に、発色現像用固体処理剤の補給装置
30A及び定着用固体処理剤の補給装置30Dに乾燥気
体を送風すると有効である。
【0073】補給装置本体33の中空円筒室に乾燥気体
を送り込む接続管64の取り付け位置は、図15、図1
6に示す回転搬送部材34の直下に限定されるものでは
なく、乾燥気体が排出される隙間を生じる補給装置本体
33の入口部33A、出口部33Cの配置位置や、チュ
ーブ63の配管等により、適宜選択される。
【0074】図17は、接続管64を補給装置本体33
の側方に設けた実施の形態を示す断面図である。図18
は、接続管64を補給装置本体33の斜め下方に設けた
実施の形態を示す断面図である。
【0075】また、乾燥装置60としては、ヒートポン
プ式除湿器(東芝製RAD−50SD)、ペルチェ素子
(新日鉄製TECF40)、ポリイミド中空糸膜(宇部
興産製UBEメンブランドライヤー)、が好ましく用い
られるが、ポリイミド中空糸膜を使用した場合に、低湿
度の空気が得られ易いという利点がある。
【0076】図19は補給装置30の他の実施の形態を
示す断面図である。複数の固体処理剤Jは、その平行平
面をほぼ水平にした状態で収納容器40内に収容され
る。収納容器40の内側底部には、押し上げ部材81が
貫通して設けられ、昇降手段82によりほぼ垂直方向に
昇降可能である。収納容器81の上部の開口付近には、
固体処理剤送り出し部材83が移動可能に設けられてい
る。固体処理剤送り出し部材83は、駆動手段84によ
りほぼ水平方向に移動されて、収納容器40内に収容さ
れた固体処理剤の内、最上部の1個の固体処理剤Jを水
平方向に押し出し、ガイド部材85に沿って排出し、溶
解槽2に投入する。
【0077】収納容器40の壁面の一部には、接続管6
4が取り付けられ、収納容器40の内側とチューブ63
に連通している。チューブ63には乾燥装置60が接続
されている。乾燥装置60による乾燥気体は、チューブ
63、接続管64を通過して収納容器40内に送り込ま
れ、固体処理剤Jを乾燥状態に維持する。
【0078】図20は補給装置30のさらに他の実施の
形態を示す断面図である。複数の固体処理剤Jは、その
平行平面をほぼ水平にした状態で収納容器40内に収容
される。収納容器40は固定台86に固定されている。
固定台86に設けた開口86Aは、収納容器40の底部
に設けた固体処理剤J排出用の開口と一致した位置に配
置され、1個の固体処理剤Jを収容する。固定台86の
下方には、移動テーブル87が基板88上に摺動可能に
配置されている。移動テーブル87は図示しない駆動手
段により矢示方向に直線往復移動可能である。移動テー
ブル87にも1個の固体処理剤Jを収容可能な開口87
Aが穿設されている。移動テーブル87の開口87Aが
固定台86の開口86Aの位置に一致した停止状態で、
固定台86の開口86A内に既に収容されている1個の
固体処理剤Jが、移動テーブル87の開口87A内に落
下して収容される。移動テーブル87が駆動手段により
図示左方向に移動されると、開口87A内に収容された
固体処理剤Jも移動する。開口87Aが排出管89の開
口と一致した位置に到達すると、移動テーブル87が停
止し、開口87A内の固体処理剤Jは排出管89内に投
下され、さらに溶解槽2に供給される。
【0079】固定台86に設けた開口86Aの側面の一
部には、接続管64が取り付けられ、収納容器40の内
側に連通している。接続管64は乾燥装置60が接続さ
れている。乾燥装置60による乾燥気体は、接続管64
を通過して固定台86内の開口86Aに送り込まれ、収
納容器40内に収容された固体処理剤Jを乾燥状態に維
持する。
【0080】図21は補給装置30のさらに他の実施の
形態を示す断面図である。収納容器40及び固定台86
は図19、図20とほぼ同様な構成をなす。固定台86
の下方には、回転テーブル90が軸91を中心にして回
転可能に配置されている。回転テーブル90の外周には
歯車が形成されていて、駆動源から駆動手段を経て回転
駆動される。回転テーブル90には1個の固体処理剤J
を収容可能な開口90Aが穿設されている。回転テーブ
ル90の開口90Aが固定台86の開口86Aの位置に
一致した停止状態で、収納容器40から固定台86の開
口86A内に既に収容されている1個の固体処理剤J
が、回転テーブル90の開口90A内に落下して収容さ
れる。回転テーブル90が駆動手段により回転される
と、開口90A内に収容された固体処理剤Jも移動す
る。開口90Aが排出管89の開口と一致した位置に到
達すると、回転テーブル90が停止し、開口90A内の
固体処理剤Jは排出管89内に投下され、さらに溶解槽
2に供給される。
【0081】固定台86に設けた開口86Aの側面の一
部には、接続管64が取り付けられ、収納容器40の内
側に連通している。接続管64に接続された乾燥装置6
0による乾燥気体は、接続管64を通過して固定台86
内の開口86Aに送り込まれ、収納容器40内に収容さ
れた固体処理剤Jを乾燥状態に維持する。
【0082】図22は補給装置30のさらに他の実施の
形態を示す断面図である。収納容器40はほぼ水平に配
置され、複数の固体処理剤Jは、その平行平面をほぼ垂
直にした状態で収納容器40内に収容される。収納容器
40の底面には長溝部が形成されていて、エンドレス状
のコンベアベルト91が通過可能である。コンベアベル
ト91は図示左右のプーリ92A,92B間に架設さ
れ、図示しない駆動手段により回動される。コンベアベ
ルト91の外周には複数の突起90Aが植設されてい
る。この突起90Aのピッチ間隔は、固体処理剤Jの厚
さHとほぼ等しい。コンベアベルト91が駆動手段によ
り回動されると、複数の突起90A間に支持された固体
処理剤Jは、図示左方向に移動され、収納容器40の開
口から排出されて、溶解槽2に補給される。
【0083】収納容器40の壁面またはコンベアベルト
91が配置されている搬送室93の壁面に接続管64を
取り付け、乾燥装置60から乾燥気体を導入することに
より、収納容器40内に収容された固体処理剤Jを乾燥
状態に維持する。
【0084】図23は前記の図9、図10に示した補給
装置30の他の実施の形態を示す断面図である。収納容
器40は傾斜配置され、固体処理剤Jの出口部33Cは
ハウジング33の下方に開口し、シャッタ部材77はハ
ウジング33の外周に沿って円弧状に揺動して出口部3
3Cを開閉する。
【0085】ハウジング33の出口部33C近傍には、
接続管64が取り付けられ、乾燥装置60から乾燥気体
を導入することにより、ハウジング33内及び収納容器
40内は乾燥状態に維持される。
【0086】図24は前記の図11に示した補給装置3
0の他の実施の形態を示す断面図である。補給装置30
には複数の収納容器40A,40B,40が装着され
る。この複数の収納容器に対応して、複数の固体処理剤
受容部34A,34B,34Eを有する1個の回転搬送
部材34がハウジング33内に回転可能に収容されてい
る。排出管89A,89B,89Eは固体処理剤受容部
34A,34B,34Eに対応し、それぞれ異なる固体
処理剤を排出する。
【0087】ハウジング33の開口を閉止する可動蓋部
材36またはハウジング33には、接続管64が取り付
けられ、乾燥装置60から乾燥気体を導入することによ
り、ハウジング33内及び収納容器40内は乾燥状態に
維持される。
【0088】なお、上述の実施の形態は、錠剤型固体処
理剤の補給装置であり、収納容器40内の固体処理剤を
回転搬送部材34の1回転で所定量を供給したものであ
るが、本発明の乾燥装置を備えた処理剤補給装置は、小
粒子状固体処理剤や顆粒状固体処理剤の定量補給にも適
用可能である。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の感光材料
処理用処理剤補給装置は、従来の処理剤補給装置では補
給装置内への湿気の浸入を防止するために、補給装置の
密閉性に重点をおいて対処してきたが、本発明は、乾燥
気体を補給装置内に送風することにより、固体処理剤を
最適な湿度下に保持して供給するものであるから、固体
処理剤の膨潤、固化、破損、変質を防止し、かつ、補給
装置内に残留する固体処理剤の欠落片や粉末等の固化に
よる回転搬送部材の駆動不良や回転荷重の増大等の問題
を解消することが可能となった。
【0090】また、本発明のハロゲン化銀写真感光材料
用自動現像機は、乾燥装置を有する処理剤補給装置を各
処理液槽に対応して備えたことにより、収納容器及び補
給装置内の固体処理剤を最適な雰囲気内に保持して、処
理液槽に供給するものであるから、確実な固体処理剤補
給が達成され、安定した写真処理性能を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る写真感光材料処理装置の正面側全
体構成図及び平面構成図。
【図2】上記写真感光材料処理装置の斜視図。
【図3】自動現像機の構成図。
【図4】自動現像機の断面図。
【図5】錠剤型固体処理剤の各種形状を示す断面図、平
面図及び斜視図。
【図6】固体処理剤を収容する収納容器の斜視図。
【図7】固体処理剤を装填した状態の収納容器の平断面
図及び側断面図。
【図8】収納容器を補給装置の収納容器装着部に装着す
る以前の状態を示す斜視図。
【図9】収納容器を補給装置の収納容器装着部に装着し
た状態を示す正面図。
【図10】収納容器を装着した固体処理剤搬送部の正面
断面図。
【図11】収納容器を装着した固体処理剤搬送部の側断
面図。
【図12】固体処理剤搬送部の分解断面図。
【図13】回転搬送部材の斜視図。
【図14】回転搬送部材のA−A,B−B,C−C,D
−D各断面図。
【図15】固体処理剤が回転搬送部材から排出される状
態を示す補給装置の正面断面図。
【図16】補給装置本体と乾燥装置構成を示す断面図。
【図17】接続管を補給装置本体の側方に設けた補給装
置の断面図。
【図18】接続管を補給装置本体の斜め下方に設けた補
給装置の断面図。
【図19】補給装置の他の実施の形態を示す断面図。
【図20】補給装置のさらに他の実施の形態を示す断面
図。
【図21】補給装置のさらに他の実施の形態を示す断面
図。
【図22】補給装置のさらに他の実施の形態を示す断面
【図23】補給装置のさらに他の実施の形態を示す断面
図。
【図24】補給装置のさらに他の実施の形態を示す断面
図。
【符号の説明】
1 処理液槽 2,2A,2B,2C,2D,2E 補助タンク(溶解
槽) 30,30A,30B,30E 処理剤補給装置(補給
装置) 30D,30G 処理剤補給装置(補給装置) 31 収納容器装着部 33 補給装置本体(ハウジング) 33A 入口部 33B 中空円筒室の内周面(内周面) 33C 出口部 34 回転搬送部材(搬送部材) 34A,34B,34C,34D 固体処理剤受容部 34L 外周面 36 可動蓋部材 40,40A,40B,40E 固体処理剤収納容器
(収納容器) 41 容器本体 43 開閉蓋 60 乾燥装置 61 吸い込みファン 62 乾燥剤室 63 チューブ 64 接続管 77 シャッタ部材 AP,AN 自動現像機 J 錠剤型固体処理剤(固体処理剤) g 間隙部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を処理液により処理する感光材
    料処理装置の処理液槽に、収納容器内に収容された複数
    の固体処理剤を対応する処理液槽に所定量投下して補給
    する感光材料処理用処理剤補給装置において、 前記複数の固体処理剤を収容し、該固体処理剤を排出可
    能にする開口部を有する容器本体と、前記容器本体の開
    口部を開閉する移動可能な開閉蓋とから成る収納容器
    と、 前記容器本体の開口部を所定位置に設置し、前記開閉蓋
    を相対移動させて、容器本体の開口部を開放して、容器
    本体内の固体処理剤を排出可能にする収納容器装着部
    と、 前記開口部から排出された固体処理剤を受け入れる入口
    部と、前記入口部から搬入された固体処理剤を前記処理
    液槽に投入可能にする出口部とから成る補給装置本体
    と、該補給装置本体内に移動可能に支持され、前記入口
    部から搬入された固体処理剤を受容したのち搬送して排
    出する搬送部材とから成る搬送部と、 前記搬送部の補給装置本体内に乾燥気体を送り込む乾燥
    装置とから成ることを特徴とする感光材料処理用処理剤
    補給装置。
  2. 【請求項2】 前記乾燥装置は、外気を吸い込む吸込フ
    ァンと、該吸込ファンに接続する乾燥剤室と、該乾燥剤
    室により乾燥された気体を前記搬送部に送風する配管と
    から成ることを特徴とする請求項1に記載の感光材料処
    理用処理剤補給装置。
  3. 【請求項3】 前記乾燥装置から前記搬送部に送風され
    る乾燥気体の相対湿度が、40%以下、好ましくは30
    %以下であることを特徴とする請求項1または2に記載
    の感光材料処理用処理剤補給装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送部の排出口は、シャッタ部材に
    より開閉可能であることを特徴とする請求項1に記載の
    感光材料処理用処理剤補給装置。
  5. 【請求項5】 前記感光材料処理用処理剤補給装置は、
    複数の処理液槽に対応する複数の固体処理剤収納容器と
    搬送部とを備え、前記乾燥装置は前記複数の搬送部の何
    れかに乾燥気体を送り込むことを特徴とする請求項1〜
    4の何れか1項に記載の感光材料処理用処理剤補給装
    置。
  6. 【請求項6】 前記請求項1ないし5に記載の感光材料
    処理用処理剤補給装置を有することを特徴とするハロゲ
    ン化銀写真感光材料用自動現像機。
JP5166497A 1997-03-06 1997-03-06 感光材料処理用処理剤補給装置及びハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機 Pending JPH10246945A (ja)

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