JP3725674B2 - 感光材料処理液補充装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の処理槽に補充する補充液を貯留する複数の補充槽を備え、複数種類の補充液を一まとめにした補充液キットを一括して装填する感光材料処理装置に用いられる感光材料処理液補充装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数種類の補充液を一まとめにした補充液キットを一括して装填して補充液を補充槽に補給する方式の感光材料処理装置が提案されている。この感光材料処理装置では、感光材料の処理量が予め設定された感光材料処理量になると全ての補充槽が空になり、各々の補充液の補給のタイミングが一致するシステムになっており、補給作業が容易なシステムになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、補充槽から処理槽へ補充液を補充する補充手段(例えば、ポンプ、配管、電磁弁等)に誤差が生じると(例えば、ポンプの疲労、配管の若干の詰まり等)、各々の補充槽が同一タイミングで空(規定値(下限レベル)以下になること)にならない問題があり、ある補充槽では既に空になっているのに、他の補充槽では補充液が余っている、という事態が発生し、補充を正常に行えなくなる。
【0004】
また、このような事態が生じた場合に一括補給を実現するには、補充のタイミングが一致するように補充手段の校正(補充液の補充吐出量の校正)をしなければならずオペレーター(ユーザー)に負担が掛かる。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、校正作業を無くし、また、長期にわたって正常な補充を行える感光材料処理液補充装置を提供することが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、感光材料の処理量を検出する感光材料処理量検出手段と、感光材料を処理液で処理する複数の処理槽に対応して設けられ複数種類の補充液を貯留するための複数の補充槽と、前記補充槽に設けられ、補充液の残量が規定値以下であるか否かを検出する補充液量検出手段と、前記補充槽の補充液を前記処理槽へ補充する補充手段と、所定の感光材料処理量に対応した補充量の補充液を前記処理槽に補充させるように前記補充手段を制御する制御手段と、を備え、複数種類の補充液を前記複数の補充槽に一括補給する感光材料処理装置であって、予め設定された感光材料処理量に達したときに特定の補充液の残量が前記規定値以下に達していない場合には、前記感光材料処理量に応じて前記複数の補充槽へ補充液を補給するために、前記制御手段が前記特定の補充液が前記規定値以下となるように強制的に補充を行わせることを特徴としている。
【0007】
次に請求項1に記載の感光材料処理液補充装置の作用を説明する。
感光材料処理装置の複数の補充槽には、複数種類の補充液が一括補給される。
【0008】
感光材料処理装置の処理槽で感光材料を処理すると、それに伴って処理液が劣化する。このため、感光材料処理量が所定量になると、補充槽の補充液がその所定量に対応した補充量分だけ補充手段によって処理槽へ補充され、処理液の活性化が図られる。なお、補充手段とは、具体的には、ポンプ、配管等から構成され、電磁弁等を含んでいても良い。
【0009】
ここで、全ての処理槽及び補充槽について、処理槽への補充回数または補充時間と、補充槽の容量と、を対応させておくことにより、各々の補充液のレベルを同一時期に所定の規定値(下限レベル)以下に至らすことができ、これにより補充液の一括補給が可能となる。なお、補充槽の補充液の残量が規定値以下であるか否かは補充液量検出手段で検出することができ、これにより補充液の補給タイミングが判断できる。
【0010】
また、予め設定された感光材料処理量と、補給する補充液の液量とを対応させておくことにより、感光材料の処理量が予め設定された感光材料処理量に達した場合に補充液の残量を規定値以下にでき、予め設定された感光材料処理量と補給タイミングとを一致させることができる。したがって、予め設定された感光材料処理量分の感光材料を、補充液が補充されて活性の図られた処理槽の処理液で確実に処理することができる。
【0011】
ところで、補充手段に誤差が生じると(例えば、ポンプの疲労、配管の詰まり等)、予め設定された感光材料処理量に達したときに特定の補充液の残量が前記規定値以下に達しない場合が生じる。
【0012】
このような場合には、感光材料処理量に応じて複数の補充槽へ補充液を補給するために、特定の補充液を処理槽へ強制的に補充し、特定の補充液の残量を強制的に補充槽の規定値以下とする。
【0013】
したがって、補充手段に誤差が生じたような場合であっても、補充液の一括補給が可能となる。
【0014】
なお、上記の強制的な補充を行わないで、補充液の一括補給を達成するには、オペレーターが補充手段の吐出量の校正等を行う必要が生じ、オペレーターの負担が増える。
【0015】
請求項2に記載の発明は、感光材料の処理量を検出する感光材料処理量検出手段と、感光材料を処理液で処理する複数の処理槽に対応して設けられ複数種類の補充液を貯留するための複数の補充槽と、前記補充槽に設けられ、補充液の残量が規定値以下であるか否かを検出する補充液量検出手段と、前記補充槽の補充液を前記処理槽へ補充する補充手段と、所定の感光材料処理量に対応した補充量の補充液を前記処理槽に補充させるように前記補充手段を制御する制御手段と、前記制御手段によって制御される警報手段と、を備え、複数種類の補充液を前記複数の補充槽に一括補給する感光材料処理装置であって、予め設定された感光材料処理量に達したときに特定の補充液の残量が前記規定値以下に達していない場合には、前記制御手段は前記特定の補充液が前記規定値以下となるように強制的に補充を行わせ、規定値以下に達するまでの補充回数または補充時間から予め設定された感光材料処理量に達したときに特定の補充液の残量が前記規定値以下に達するように補充量を校正し、前記校正した値が予め定めた範囲外の場合には前記警報手段に警報させることを特徴としている。
【0016】
次に請求項2に記載の感光材料処理液補充装置の作用を説明する。
感光材料処理装置の複数の補充槽には、複数種類の補充液が一括補給される。
【0017】
感光材料処理装置の処理槽で感光材料を処理すると、それに伴って処理液が劣化する。このため、感光材料処理量が所定量になると、補充槽の補充液がその所定量に対応した補充量分だけ補充手段によって処理槽へ補充され、処理液の活性化が図られる。なお、補充手段とは、具体的には、ポンプ、配管等から構成され、電磁弁等を含んでいても良い。
【0018】
ここで、全ての処理槽及び補充槽について、処理槽への補充回数または補充時間と、補充槽の容量と、を対応させておくことにより、各々の補充液のレベルを同一時期に所定の規定値(下限レベル)以下に至らすことができ、これにより補充液の一括補給が可能となる。なお、補充槽の補充液の残量が規定値以下であるか否かは補充液量検出手段で検出することができ、これにより補充液の補給タイミングが判断できる。
【0019】
また、予め設定された感光材料処理量と、補給する補充液の液量とを対応させておくことにより、感光材料の処理量が予め設定された感光材料処理量に達した場合に補充液の残量を規定値以下にでき、予め設定された感光材料処理量と補給タイミングとを一致させることができる。したがって、予め設定された感光材料処理量分の感光材料を、補充液が補充されて活性の図られた処理槽の処理液で確実に処理することができる。
【0020】
ところで、補充手段に誤差が生じると(例えば、ポンプの疲労、配管の詰まり等)、予め設定された感光材料処理量に達したときに特定の補充液の残量が前記規定値以下に達しない場合が生じる。
【0021】
このような場合には、特定の補充液を処理槽へ強制的に補充し、特定の補充液の残量を強制的に補充槽の規定値以下とする。
【0022】
そして、規定値以下に達するまでの補充回数または補充時間から、予め設定された感光材料処理量に達したときに特定の補充液の残量が規定値以下に達するように補充量の校正を行い、次回からは、校正した補充量で補充液の補充を行う。したがって、次回からは適正量の補充液を処理槽に補充することができる。
【0023】
以後予め設定された感光材料処理量と補給タイミングとを一致させることができ、予め設定された感光材料処理量だけの感光材料を、補充液が補充されて活性の図られた処理槽の処理液で確実に処理することができる。
【0024】
このように、補充手段に誤差が生じたような場合であっても、補充液の一括補給が可能となる。
【0025】
なお、上記の強制的な補充を行わないで、補充液の一括補給を達成するには、オペレーターが補充手段の吐出量の校正等を行う必要が生じ、オペレーターの負担が増える。
【0026】
また、校正した値が予め定めた規定値外の場合には、感光材料処理量に対する補充液の補充量が大幅に不足していることになるので、このような場合には警報手段によって警報が発せられ、オペレーターに装置の異常を知らせることができる。
【0027】
請求項3に記載の発明は、感光材料の処理量を検出する感光材料処理量検出手段と、感光材料を処理液で処理する複数の処理槽に対応して設けられ複数種類の補充液を貯留するための複数の補充槽と、前記補充槽に設けられ、補充液の残量が規定値以下であるか否かを検出する補充液量検出手段と、前記補充槽の補充液を前記処理槽へ補充する補充手段と、所定の感光材料処理量に対応した補充量の補充液を前記処理槽に補充させるように前記補充手段を制御する制御手段と、を備え、複数種類の補充液を前記複数の補充槽に一括して補給する感光材料処理装置であって、予め設定された感光材料処理量に達する前に特定の補充液が前記規定値以下に達した場合には、前記制御手段は前記予め設定された感光材料処理量に達するまで前記特定の補充液の補充を中断させることを特徴としている。
【0028】
次に請求項3に記載の感光材料処理液補充装置の作用を説明する。
感光材料処理装置の複数の補充槽には、複数種類の補充液が一括補給される。
【0029】
感光材料処理装置の処理槽で感光材料を処理すると、それに伴って処理液が劣化する。このため、感光材料処理量が所定量になると、補充槽の補充液がその所定量に対応した補充量分だけ補充手段によって処理槽へ補充され、処理液の活性化が図られる。なお、補充手段とは、具体的には、ポンプ、配管等から構成され、電磁弁等を含んでいても良い。
【0030】
ここで、全ての処理槽及び補充槽について、処理槽への補充回数または補充時間と、補充槽の容量と、を対応させておくことにより、各々の補充液のレベルを同一時期に所定の規定値(下限レベル)以下に至らすことができ、これにより補充液の一括補給が可能となる。なお、補充槽の補充液の残量が規定値以下であるか否かは補充液量検出手段で検出することができ、これにより補充液の補給タイミングが判断できる。
【0031】
また、予め設定された感光材料処理量と、補給する補充液の液量とを対応させておくことにより、感光材料の処理量が予め設定された感光材料処理量に達した場合に補充液の残量を規定値以下にでき、予め設定された感光材料処理量と補給タイミングとを一致させることができる。したがって、予め設定された感光材料処理量分の感光材料を、補充液が補充されて活性の図られた処理槽の処理液で確実に処理することができる。
【0032】
ところで、補充手段に誤差が生じると(例えば、ポンプの疲労、配管の詰まり等)、予め設定された感光材料処理量に達する前に特定の補充液が前記規定値以下に達する場合がある。
【0033】
このような場合には、予め設定された感光材料処理量に達するまで特定の補充液の補充を中断する。
【0034】
これにより、補充手段に誤差が生じたような場合であっても、補充液の一括補給が可能となる。
【0035】
なお、特定の補充液の補充を中断しないで補充液の一括補給を達成するには、オペレーターが補充手段の吐出量の校正等を行う必要が生じ、オペレーターの負担が増える。
【0036】
請求項4に記載の発明は、感光材料の処理量を検出する感光材料処理量検出手段と、感光材料を処理液で処理する複数の処理槽に対応して設けられ複数種類の補充液を貯留するための複数の補充槽と、前記補充槽に設けられ、補充液の残量が規定値以下であるか否かを検出する補充液量検出手段と、所定の感光材料処理量に対応して前記補充槽の補充液を前記処理槽へ補充する補充手段と、前記制御手段によって制御される警報手段と、を備え、複数種類の補充液を前記補充槽に一括して補給する感光材料処理装置であって、予め設定された感光材料処理量に達する前に特定の補充液が前記規定値以下に達した場合には、前記制御手段は規定値以下に達するまでの感光材料処理量から、予め設定された感光材料処理量に達したときに特定の補充液が前記規定値以下に達するように、補充液のレベルが補給時のレベルから規定値以下に達するまでの感光材料処理量から補充量を校正し、前記校正した値が予め定めた範囲外の場合には前記警報手段に警報させることを特徴としている。
【0037】
次に請求項4に記載の感光材料処理液補充装置の作用を説明する。
感光材料処理装置の複数の補充槽には、複数種類の補充液が一括補給される。
【0038】
感光材料処理装置の処理槽で感光材料を処理すると、それに伴って処理液が劣化する。このため、感光材料処理量が所定量になると、補充槽の補充液がその所定量に対応した補充量分だけ補充手段によって処理槽へ補充され、処理液の活性化が図られる。なお、補充手段とは、具体的には、ポンプ、配管等から構成され、電磁弁等を含んでいても良い。
【0039】
ここで、全ての処理槽及び補充槽について、処理槽への補充回数または補充時間と、補充槽の容量と、を対応させておくことにより、各々の補充液のレベルを同一時期に所定の規定値(下限レベル)以下に至らすことができ、これにより補充液の一括補給が可能となる。なお、補充槽の補充液の残量が規定値以下であるか否かは補充液量検出手段で検出することができ、これにより補充液の補給タイミングが判断できる。
【0040】
また、予め設定された感光材料処理量と、補給する補充液の液量とを対応させておくことにより、感光材料の処理量が予め設定された感光材料処理量に達した場合に補充液の残量を規定値以下にでき、予め設定された感光材料処理量と補給タイミングとを一致させることができる。したがって、予め設定された感光材料処理量分の感光材料を、補充液が補充されて活性の図られた処理槽の処理液で確実に処理することができる。
【0041】
ところで、補充手段に誤差が生じると(例えば、ポンプの疲労、配管の詰まり等)、予め設定された感光材料処理量に達する前に特定の補充液が前記規定値以下に達する場合がある。
【0042】
このような場合には、規定値以下に達するまでの感光材料処理量から、予め設定された感光材料処理量に達したときに特定の補充液が規定値以下に達するように、補充液のレベルが補給時のレベルから規定値以下に達するまでの感光材料処理量から、補充量の校正を行い、次回からは、校正した補充量で補充液の補充を行う。したがって、次回からは適正量の補充液を処理槽に補充することができる。
【0043】
以後予め設定された感光材料処理量と補給タイミングとを一致させることができ、予め設定された感光材料処理量だけの感光材料を、補充液が補充されて活性の図られた処理液で確実に処理することができる。
【0044】
このように、補充手段に誤差が生じたような場合であっても、補充液の一括補給が可能となる。
【0045】
なお、上記の強制的な補充を行わないで、補充液の一括補給を達成するには、オペレーターが補充手段の吐出量の校正等を行う必要が生じ、オペレーターの負担が増える。
【0046】
また、校正した値が予め定めた規定値外の場合には、感光材料処理量に対する補充液の補充量が大幅に不足していたことになるので、このような場合には警報手段によって警報が発せられ、オペレーターに装置の異常を知らせることができる。
【0047】
請求項5に記載の発明は、感光材料の処理量を検出する感光材料処理量検出手段と、感光材料を処理液で処理する複数の処理槽に対応して設けられ複数種類の補充液を貯留するための複数の補充槽と、前記補充槽に設けられ、貯留されている補充液の残量が規定値以下であるか否かを検出する補充液量検出手段と、前記補充槽の補充液を前記処理槽へ補充する補充手段と、所定の感光材料処理量に対応した補充量の補充液を前記処理槽に補充させるように前記補充手段を制御する制御手段と、を備え、複数種類の補充液を前記補充槽に一括して補給する感光材料処理装置であって、特定の補充液の補充残量が前記規定値以下に達したときに他の補充液の補充残量が規定値よりも多い場合には、前記制御手段は、(ア)他の補充液の補充残量が規定値以下に達するまで他の補充液の補充を強制的に行わせる処理、(イ)他の補充液の補充残量が規定値に達するまで、特定の補充液の補充を中断させる処理、(ウ)他の補充液の補充残量が規定値以下に達するまで他の補充液の補充を強制的に行わせ、強制的に行った補充に要した時間または回数から、他の補充液の単位感光材料処理量当たりの補充量を補正する処理、(エ)他の補充液の補充残量が規定値以下に達するまで他の補充液の補充を強制的に行わせ、強制的に行った補充に要した時間または回数から、特定の補充液の単位感光材料処理量当たりの補充量を補正する処理、の4つの処理の何れか1つの処理又は任意の2以上の処理を組み合わせて行わせることを特徴としている。
【0048】
次に請求項5に記載の感光材料処理液補充装置の作用を説明する。
感光材料処理装置の複数の補充槽には、複数種類の補充液が一括補給される。
【0049】
感光材料処理装置の処理槽で感光材料を処理すると、それに伴って処理液が劣化する。このため、感光材料処理量が所定量になると、補充槽の補充液がその所定量に対応した補充量分だけ補充手段によって処理槽へ補充され、処理液の活性化が図られる。なお、補充手段とは、具体的には、ポンプ、配管等から構成され、電磁弁等を含んでいても良い。
【0050】
ここで、全ての処理槽及び補充槽について、処理槽への補充回数または補充時間と、補充槽の容量と、を対応させておくことにより、各々の補充液のレベルを同一時期に所定の規定値(下限レベル)以下に至らすことができ、これにより補充液の一括補給が可能となる。なお、補充槽の補充液の残量が規定値以下であるか否かは補充液量検出手段で検出することができ、これにより補充液の補給タイミングが判断できる。
【0051】
また、予め設定された感光材料処理量と、補給する補充液の液量とを対応させておくことにより、感光材料の処理量が予め設定された感光材料処理量に達した場合に補充液の残量を規定値以下にでき、予め設定された感光材料処理量と補給タイミングとを一致させることができる。したがって、予め設定された感光材料処理量分の感光材料を、補充液が補充されて活性の図られた処理槽の補充液で確実に処理することができる。
【0052】
ところで、ポンプの疲労、配管の詰まり等が生じた場合、特定の補充の補充残量が規定値以下に達したときに他の補充液の補充残量が規定値よりも多い場合がある。このような場合には、制御手段は下記(ア)〜(エ)の4つの処理の何れか1つの処理又は任意の2以上の処理を組み合わせて行わせる。
(ア)他の補充液の補充残量が規定値以下に達するまで他の補充液の補充を強制的に行わせる処理。
(イ)他の補充液の補充残量が規定値に達するまで、特定の補充液の補充を中断させる処理。
(ウ)他の補充液の補充残量が規定値以下に達するまで他の補充液の補充を強制的に行わせ、強制的に行った補充に要した時間または回数から、他の補充液の単位感光材料処理量当たりの補充量を補正する処理。
(エ)他の補充液の補充残量が規定値以下に達するまで他の補充液の補充を強制的に行わせ、強制的に行った補充に要した時間または回数から、特定の補充液の単位感光材料処理量当たりの補充量を補正する処理。
【0053】
上記(ア)〜(エ)の何れか一つの処理を行えば、補充手段に誤差が生じたような場合であっても、補充液の一括補給が可能となる。
【0054】
なお、上記の強制的な補充を行わないで、補充液の一括補給を達成するには、オペレーターが補充手段の吐出量の校正等を行う必要が生じ、オペレーターの負担が増える。
【0055】
また、上記(ウ)、(エ)の処理では、次回からは、校正した補充量で補充液の補充を行うことができ、次回からは適正量の補充液を処理槽に補充することができる。
【0056】
【発明の実施の形態】
図1には本発明が適用されたプリンタプロセッサ10の概略が示されており、図2にはプリンタプロセッサ10の斜視図が示されている。このプリンタプロセッサ10のプリンタ部を構成する写真焼付部12は、印画紙Pが収納されたペーパマガジン14を装填できるような構造となっている。
【0057】
このペーパマガジン14の図1上、左上側には、印画紙Pの先端部付近が巻き掛けられる駆動ローラ16が回転自在に支持されており、写真焼付部12内の図示しないモータの駆動力をこの駆動ローラ16が受けて回転する。また、駆動ローラ16に対向した位置には、印画紙Pを介して一対のニップローラ18が配置されている。この為、駆動ローラ16がこれらニップローラ18との間で印画紙Pを挟持して、印画紙Pを写真焼付部12内へ送り出すことになる。
【0058】
他方、写真焼付部12内には、上下一対の刃からなると共にモータ20によりこの刃が移動されるカッタ22が設置されており、ペーパマガジン14から出て来た印画紙Pをこのカッタ22が即座に切断することになる。
【0059】
図1上、カッタ22に対して右側である印画紙Pの搬送方向下流側には、上面が水平方向(図1上、左右方向)に沿うように形成された支持台46が配置されている。この支持台46とカッタ22との間には、無端ベルト44が巻き掛けられる巻掛ローラ52が水平方向(図1上、紙面に対して直交する方向)に配置されている。また、この巻掛ローラ52の上側には、巻掛ローラ52との間で無端ベルト44を挟持するニップローラ54が配置されている。
【0060】
この支持台46に対して印画紙Pの搬送方向下流側には、無端ベルト44が巻き掛けられる案内ローラ56が位置している。この案内ローラ56に隣接した位置には、下面側が巻掛ローラ52上面側とほぼ同一の高さとなるような押さえローラ58が配置されており、この押さえローラ58が無端ベルト44の外周を押圧している。
【0061】
すなわち、図1に示すように、この部分の無端ベルト44をS字状としている。さらに、無端ベルト44は、案内ローラ56の下側でテンションローラ62へ巻き掛けられて、逆三角形の移動軌跡が形成されている。そして、案内ローラ56は、図示しないモータの駆動力によって駆動回転され、無端ベルト44を図1上、時計回転方向に回転させる。
【0062】
一方、無端ベルト44にはその全域に亘って多数の小孔(図示せず)が形成されており、この無端ベルト44の一部が載置される支持台46の上面には、無端ベルト44の小孔に対応して多数の孔部(図示せず)が形成されている。さらに、この支持台46の内部は空洞状に形成されており、無端ベルト44の幅方向両端に対応して形成された一対の連通ダクト66(図上、一方のみ示す)がこの支持台46に接続されている。これらの連通ダクト66は、支持台46の下側を通過する無端ベルト44の部分を迂回して無端ベルト44の下方へと至り、吸引ファン68が設けられたファンボックス70へと接続されている。
【0063】
他方、図1に示される如く、支持台46上を移動する無端ベルト44の上部には、イーゼル装置64が設けられており、縁有画像を印画紙P上に焼付露光する場合に、このイーゼル装置64内の図示しない可動片で印画紙Pの周囲を覆うようになっている。
【0064】
また、プリンタプロセッサ10の外枠を構成するケーシング10A外であってイーゼル装置64の直上の位置には、光を拡散する拡散ボックス28が配置されており、その右隣に、それぞれ光路への挿入フィルタ量を変え得るよう移動可能なC、M、Yの3組のフィルタから構成されるCCフィルタ24が配置されている。従って、このCCフィルタ24に隣合って位置する光源26から照射された光線がCCフィルタ24を通過した後、拡散ボックス28により拡散されつつ屈曲されて、直下に送られることになる。そして、このケーシング10Aの上面に載置されているネガキャリア30上のネガフィルムNをこの光線が透過する。
【0065】
さらに、写真焼付部12内に設置されたガイドレール32に、支持板34が水平方向(図1上、紙面に対して直交する方向)に移動可能に支持されており、前記光線の光軸線S上にそれぞれ配置されるようにプリズム36及びズームレンズ38がこの支持板34に取り付けられている。
【0066】
従って、ネガフィルムNを透過して露光光線となった光線は、プリズム36を通過した後、さらに拡大倍率を変更可能なズームレンズ38を通過してイーゼル装置64の下に位置する印画紙P上に、ネガフィルムNの画像を結像させる。
【0067】
また、写真焼付部12内には、ネガフィルムNの濃度を測定する例えば色フィルタとCCD等の光センサにより構成される濃度測定器40が配置されており、プリズム36により水平方向に屈曲された光線がこの濃度測定器40に送られるようになっている。この濃度測定器40は、図示しないコントローラに接続されており、濃度測定器40によって測定されたデータ及び、作業者によりキー入力されたデータに基づいて、焼付露光時の露光補正値が設定される。
【0068】
さらに、ズームレンズ38とイーゼル装置64の間の光路には、CCフィルタ24で色と強度が調光されネガフィルムNを透過した光を、所定時間の間焼付露光するブラックシャッタ41が設けられている。
【0069】
以上のような構造に写真焼付部12がなっている為、ペーパマガジン14から送り出された印画紙Pは、カッタ22で所望長さに切断された後に、無端ベルト44に乗せられて露光光線の光軸線S上の位置である画像焼付位置へと搬送される。そして、光源26側からの露光光線がプリズム36及びズームレンズ38等を介して印画紙Pに到達し、ブラックシャッタ41が所定時間開くことにより、ネガフィルムNに記録された画像が印画紙P上に焼付露光され、この画像が焼き付けられた部分が画像部分となる。
【0070】
この際、支持台46内の空気は、連通ダクト66を介して無端ベルト44のループ内から幅方向両端へ抜け出し、吸引ファン68で吸引されて外部へ吹き出されるので、支持台46内が負圧となる。この負圧は支持台46の孔部、無端ベルト44の小孔を介して無端ベルト44上の印画紙Pへと伝達され、印画紙Pが矢印Aで示すように、無端ベルト44へ吸引される。この為、印画紙Pが単に無端ベルト44に乗せられるだけでなく、無端ベルト44側に吸引されるので、印画紙Pが、確実に無端ベルト44により搬送されると共に、画像焼付位置上で水平状態に配置されることになる。
【0071】
さらに、画像の焼付露光が終了した印画紙Pは、案内ローラ56と押さえローラ58との間に挟持されて、その搬送方向が水平方向から垂直方向へと変更されて垂直方向に送り出される。この後、印画紙Pの搬送経路を表す経路Kで示されるように、印画紙Pは、複数対のローラによって構成される搬送路60を介して、現像、漂白、定着、水洗及び乾燥の各処理を行うプロセッサ部72へ搬送される。
【0072】
以上でネガフィルムNの画像1コマ分の焼付露光処理が終了する。これを繰り返すことにより、焼付露光処理された印画紙Pが1枚づつ順次プロセッサ部72に搬送される。
【0073】
このプロセッサ部72の内の現像槽74には現像液が溜められていて、印画紙Pをこの現像液に浸して現像処理を行う。現像処理された印画紙Pは現像槽74と隣接する漂白槽76へ搬送される。漂白槽76には漂白液が溜められていて、印画紙Pをこの漂白液に浸して漂白処理を行う。
【0074】
漂白処理された印画紙Pは漂白槽76と隣接する定着槽78へ搬送される。定着槽78には定着液が溜められていて、印画紙Pをこの定着液に浸して定着処理を行う。
【0075】
定着処理された印画紙Pは、定着槽78に隣接すると共にそれぞれ水洗水が溜められた複数の水洗槽79へ搬送され、印画紙Pを水洗槽内の水洗水に浸して水洗処理を行う。
【0076】
水洗処理された印画紙Pは水洗槽79の上部に位置する乾燥部80へ搬送される。乾燥部80は、印画紙Pの搬送経路の下側に配置されたチャンバ82側より矢印B方向に沿って送風される熱風に印画紙Pをさらして、印画紙Pを乾燥させる。
【0077】
乾燥部80に対して印画紙Pの搬送方向下流側には複数対のローラによって構成される搬送路84が配設されており、乾燥処理が終了して乾燥部80から排出された印画紙Pは、これら複数対のローラにそれぞれ挟持されてプリンタプロセッサ10の外部へ排出され、積み重ねられる。
【0078】
また、プロセッサ部72には、補充部が設けられている。補充部には、処理剤キット(後述する)が装填される装填部300と、補充液が管理される補充槽部とがあり、装填部300では主に処理剤キットの管理、処理剤キットの自動開栓、自動洗浄、乾燥を行い、補充槽部では主に補充槽(後述する)の液面レベルと補充ポンプ動作と循環攪拌ポンプ(後述する)の管理を行う。
【0079】
尚、上記の現像槽74、漂白槽76、定着槽78へは、プロセッサ部72内に設置された補充槽より補充液が補充されるシステムとなっている。
【0080】
また、現像槽74の入口には、印画紙Pの処理量を検出するためのセンサ73が設けられている。
(処理剤キット)
本実施形態では、補充槽内の補充液が不足した際に、図3に示す処理剤キット202をケーシング10Aの上部正面側に設けた装填部300(図2参照)にセットして処理剤(本実施形態では、濃縮された懸濁液)を注ぎ込むシステムとなっている。
【0081】
図3に示すように、本実施形態の処理剤キット202は、段ボール箱204に、現像処理剤の貯留された容器203、漂白処理剤の貯留された容器205及び定着処理剤の貯留された容器207を収容している。
【0082】
なお、容器203,205,207は、各々同一構造であるので、以下に容器203を代表して構造を説明する。
【0083】
図5に示すように、容器203は段ボール箱204から突出するネジ蓋208を備えており、ネジ蓋208にはフランジ212が形成されている。容器203の開口は、ネジ蓋208との間に挟まれた樹脂フィルムのシール210で閉塞されている。また、ネジ蓋208の中央には孔209が形成されており、洗浄ノズル346でシール210を押し破けるように構成されている。
【0084】
本実施形態では、容器203に現像処理剤が1300ミリリットル、容器207に漂白処理剤が1300ミリリットル、容器209に定着処理剤が1300ミリリットル充填されている。
【0085】
また、現像処理剤1300ミリリットルに対して希釈水3700ミリリットルが加えられて現像槽74に補充する補充液(完成液として5000ミリリットル))となり、漂白処理剤1300ミリリットルに対して希釈水700ミリリットルが加えられて漂白槽76に補充する補充液(完成液として2000ミリリットル)となり、定着処理剤1300ミリリットルに対して希釈水700ミリリットルが加えられて定着槽78に補充する補充液(完成液として2000ミリリットル)となる。
(装填部)
図3に示すように、装填部300は、開閉可能な装填部カバー302で覆われている。
【0086】
なお、装填部カバー302を閉めた状態は、図3に実線で示す状態であり、装填部カバー302を完全に開けた状態は、図3に想像線(2点鎖線)に示す状態である。
【0087】
装填部カバー302の内面には先端が三角形状とされた第1ロックレバー304が設けられている。
【0088】
一方、ケーシング10A側には、第1ロックレバー304の先端と引っ掛かるように先端が三角形状とされた第2ロックレバー306が設けられている。第2ロックレバー306はほぼ水平に配置され、所定角度揺動可能となっている。
【0089】
第2ロックレバー306にはソレノイドである装填部カバー電磁ロック(S743)308が連結されており、装填部カバー電磁ロック308に電流が流されると第2ロックレバー306の先端が上方に持ち上がるようになっている。
【0090】
装填部カバー302が閉められた状態で装填部カバー電磁ロック308に電流が流されていない場合は、第1ロックレバー304の先端が第2ロックレバー306の先端に引っ掛かり、装填部カバー302が外部から開けられないようになっている。また、装填部カバー電磁ロック308に電流が流されて第2ロックレバー306の先端が上方に持ち上げられた状態では、第1ロックレバー304の先端が第2ロックレバー306の先端に引っ掛からなくなり、装填部カバー302を開けることが可能な状態となる。
【0091】
第1ロックレバー304の上側には、L字形状のストッパーレバー310が配置されている。このストッパーレバー310は、所定角度揺動可能となっており、先端にはローラ312が取付られている。
【0092】
このストッパーレバー310は、図示しないスプリングによってローラ312が第1ロックレバー304側へ付勢されており、装填部カバー302を開ける際に、ローラ312に第1ロックレバー304の先端が当接して引っ掛かり、さらに装填部カバー302を開けようとしたときに、ローラ312が第1ロックレバー304の三角形状部分を乗り越えて装填部カバー302を完全に開くようになっている。
【0093】
また、ケーシング10Aには、装填部カバー302の開閉を検出するカバー開閉検出スイッチ(D740)314が取付られており、ケーシング10Aの外面には、装填部カバー302を開けるときに押すカバー開スイッチ(D744)315が取付られている。
【0094】
装填部300には、処理剤キット202を搭載するホルダー316が設けられている。
【0095】
図3及び図5に示すように、ホルダー316には、容器203,205,207の首部分が挿入される奥行き方向に長い切欠318が形成されている。
【0096】
図5に示すように、装填部300の一方の下隅部には、三角形の誤装填防止突起320が設けられている。段ボール箱204の一方の角部には、誤装填防止突起320と係合する凹部204Aが形成されており、段ボール箱204を正規の向きでしか挿入できないようになっている。
【0097】
装填部300には、上下方向に延びる一対の長孔322が、それぞれ側面(図5参照)及び奥面(図3参照)に形成されている。これらの長孔322には、ケーシング10Aに固定されたピン324が挿入されており、装填部300はこれによって上下方向にのみスライド可能となっている。
【0098】
図3に示すように、装填部300には水平方向に延びる長孔326が形成されている。図3及び図4に示すように、この長孔326には、開栓駆動モータ(M740)328で回転されるリンク330の先端に取付られたローラ332が挿入されている。したがって、開栓駆動モータ(M740)328を回転させるとローラ332が偏心回転し、ホルダー316が上下移動する。
【0099】
なお、ケーシング10Aには、装填部300を上限位置(処理剤キット202の装填位置)で停止させるための装填部上限検出スイッチ(D742)334及び装填部300を下限位置(容器203,205,207の開栓位置)で停止させるための装填部下限検出スイッチ(D743)336が設けられている。
【0100】
図4に示すように、装填部300の奥には、所定角度揺動可能とされたキット検出レバー338が水平に配置されている。キット検出レバー338は、スプリング339によって図4の矢印A方向に付勢されており、処理剤キット202が装填部300に押し込まれると、処理剤キット202がキット検出レバー338の先端に当接してキット検出レバー338が矢印A方向と逆方向に回転し、正規の位置まで押し込まれるとキット検出レバー338によってキット検出スイッチ(D741)340が入る(オンする:図10のタイミングチャート参照)ようになっている。
【0101】
また、キット検出レバー338の奥面にはストライカー342が取付られており、キット検出レバー338の奥側のケーシング10Aにはストライカー342と係合可能なラッチ344が取付られている。
【0102】
ここで、処理剤キット202を正規の位置まで押し込むとストライカー342がラッチ344に係合し、再び処理剤キット202を押し込むとストライカー342とラッチ344との係合が解除されてラッチ344が所定量突出するようになっている。
【0103】
図3及び図5に示すように、ホルダー316の下方には、容器203,205,207の開口と対応した位置に、洗浄ノズル346,348,350が立設しており、容器203,205,207が下方に移動されると、洗浄ノズル346が容器203のシール210を、洗浄ノズル348が容器205のシール210を、洗浄ノズル350が容器207のシール210を押し破って容器内に進入し開栓を行う。
【0104】
図3、図6〜8に示すように、洗浄ノズル346の下方には下端をP1R補充槽347に挿入した漏斗352が配置されており、洗浄ノズル348の下方には下端をP2RA補充槽349に挿入した漏斗354が配置されており、洗浄ノズル350の下方には下端をP2RB補充槽351に挿入した漏斗356が配置されている。
(補充液の補充系統)
先ず最初に、各処理槽の内の現像槽74を例として液の補充の為の構造を説明する。
【0105】
P1R補充槽347は、現像槽74内における印画紙Pの現像処理により使用されて劣化してくる現像液を予め規定された量だけ補充して、現像液の活性化が図れるように、このP1R補充槽347内に現像補充液(現像処理剤+洗浄水)が一旦貯留される。
【0106】
図6に示すように、P1R補充槽347には、上限レベルセンサ(FS740)358及び下限レベルセンサ(FS745)360が設けられている。
【0107】
P1R補充槽347の現像補充液は、液攪拌用のP1R循環攪拌ポンプ(PU745)362で循環攪拌されるようになっている。
【0108】
P1R補充槽347の底部には、開閉バルブ364を備えたドレン配管366及び現像槽74等へ送液するための配管368が接続されている。
【0109】
配管368は、途中にP1R補充ポンプ(PU741)370が接続されている。
【0110】
次に、漂白槽76の補充の為の構造を説明する。
図7に示すように、P2RA補充槽349は、漂白槽76内における印画紙Pの処理により使用されて劣化してくる漂白液を予め規定された量だけ補充して、漂白液の活性化が図れるように、このP2RA補充槽349内に漂白補充液(漂白処理剤+洗浄水)が一旦貯留される。
【0111】
P2RA補充槽349には、上限レベルセンサ(FS741)382及び下限レベルセンサ(FS746)384が設けられている。
【0112】
P2RA補充槽349の底部には、開閉バルブ386を備えたドレン配管388及び漂白槽76等へ送液するための配管390が接続されている。
【0113】
配管390は、途中にP2RA補充ポンプ(PU742)392が接続されている。
【0114】
次に、定着槽78の補充の為の構造を説明する。
図8に示すように、P2RB補充槽351は、定着槽78内における印画紙Pの処理により使用されて劣化してくる定着液を予め規定された量だけ補充して、定着液の活性化が図れるように、このP2RB補充槽351内に定着補充液(定着処理剤+洗浄水)が一旦貯留される。
【0115】
P2RB補充槽351には、上限レベルセンサ(FS742)404及び下限レベルセンサ(FS747)406が設けられている。
【0116】
P2RB補充槽351の底部には、開閉バルブ408を備えたドレン配管410及び定着槽78等へ送液するための配管412が接続されている。
【0117】
配管412は、途中にP2RB補充ポンプ(PU743)414が接続されている。
(洗浄水)
図6に示すように、ケーシング10A内には、処理剤流出後の容器203,205,207の洗浄を行うと共に、処理剤(濃縮された懸濁液)を希釈するための洗浄水(希釈水)を貯留するPSR補充槽426が設けられている。
【0118】
PSR補充槽426には、上限レベルを検出するための上限レベルセンサ(FS743)428、中間レベルを検出するための中間レベルセンサ(FS744)430及び下限レベル(規定値)を検出するための下限レベルセンサ(FS748)432が設けられている。
【0119】
PSR補充槽426の底部には、水洗槽79へ送液するための配管434及び洗浄ノズル346,348,350へ送液するための配管436が接続されている。配管434は、途中にはPSR補充ポンプ(PU744)438が設けられており、先端が水洗槽79へ接続されている。
【0120】
一方、配管436は、途中に容器洗浄ポンプ(PU740)440が接続されており、先端には分配器442を介して配管444、配管446及び配管448が接続されている。
【0121】
配管444は、途中に現像処理剤容器洗浄弁(S740)450が接続され、先端が洗浄ノズル346に接続されている。
【0122】
配管446は、図7に示すように、途中に漂白処理剤容器洗浄弁(S741)452が接続され、先端が洗浄ノズル348に接続されている。
【0123】
また、配管448は、図8に示すように、途中に定着処理剤容器洗浄弁(S742)454が接続され、先端が洗浄ノズル350に接続されている。
【0124】
なお、上記ソレノイド、スイッチ、モータ、センサ、電磁弁は制御手段460に接続されており、また、制御手段460には表示装置122(図2参照)が接続されている。なお、表示装置122には、装置の動作状況、オペレーターへの通知等が表示される。
(補充槽の状態)
次に、補充槽の状態を説明する。補充槽は状態によって図9の模式図のようにセンサ以外の部分でも区分けされる。
【0125】
液の状態A〜H(網目部分が液)は、補充槽の液状態を模式的に示している。A:補充槽が空になるまで処理液の補充を続けた状態を示す(なお、実際にはこのような状態とならないように制御される。)。
【0126】
B:通常の状態での自動開栓を行う直前の位置である。
C:処理剤の補給をしないで処理液の補充ができる限界の状態である。
【0127】
D:B状態で自動開栓を行って処理剤の補給を行った後の状態である。
E:C状態で自動開栓を行って処理剤の補給を行った後の状態である。
【0128】
F:D状態で容器洗浄が行われて希釈水(洗浄水)が投入された後の状態である。
【0129】
G:処理剤、希釈水とも最大液量が投入された場合の状態である。
H:処理槽へ処理液の補充が進み、処理剤キットの装填を通知する(促す)液面位置である。
【0130】
また、図9の液量a〜iについて以下に説明する。
a :液溜まり量 補充液が無くなるまで補充した場合の残留分(ドレン配管から排出可能)
a+b:補充残留量 最大限補充しても常に残る残留分
c :バッファ量 空の処理剤キット開栓時に処理剤キット入れ替えのためのバッファ分
d :センサ精度維持量 下限センサの検出安定化分
e :1日処理量 処理剤キットの朝一装填を可能にするためのバッファ分
f :通知タイミング量 上限センサからの装填通知タイミングを計る量
e+g:1キット完成液量 1キットの処理剤を希釈した完成液量
h :オーバーフロー量 液満量時のバッファ分
i :補充槽内容量 補充槽の必要最小内容量
本実施形態では、上記液量a〜iは、P1R補充槽については以下の表1に示す値に設定されている。
【0131】
【表1】
【0132】
なお、本実施形態では、P1R補充槽347、P2RA補充槽349及びP2RB補充槽351は、円筒形状とした。
【0133】
ここで、P1R補充槽347に いては、底面からの下限レベルセンサ(FS745)360の位置が400ミリリットルレベルに設定されており、底面からの上限レベルセンサ(FS740)358の位置が4300ミリリットルレベルに設定されている。
(装填部の状態)
次に、装填部300の状態と動作を説明する。
【0134】
装填部300の動作には▲1▼「処理剤キット装填」、▲2▼「装填部駆動」、▲3▼「洗浄水の送水」、▲4▼「開栓状態維持」、▲5▼「装填部退避」の5つの動作がある。
【0135】
また、補充部の動作形態には、P1R補充ポンプ(PU741)370、P2RA補充ポンプ(PU742)392、P2RB補充ポンプ(PU743)414、PSR補充ポンプ(PU744)438、容器洗浄ポンプ(PU740)440による「補充タイミング調整」、「処理補充/処理補正/希釈水補正」と、P1R循環攪拌ポンプ(PU745)362による「循環攪拌」がある。
【0136】
▲1▼ 「処理剤キット装填(処理剤キット管理)」
処理剤キット202が未装填の場合、または装填状態の処理剤キット202が使用済みの場合に装填部300への新しい処理剤キット202の装填を促すため装填部カバー302を開放可能とする。
【0137】
このプロセスは次の条件で始まる。
。 (A)P1R補充槽347の上限レベルセンサ(FS740)358にて液がないことを検出してから規定量の処理補充を行った場合。
【0138】
(B)装填部300を駆動(開栓動作)して一定時間後にも全補充槽の下限レベルセンサ(下限レベルセンサ(FS745)360、下限レベルセンサ(FS746)384及び下限レベルセンサ(FS747)406)が液がないことを検出している場合。
【0139】
(C)キット装填可能(装填上限位置)状態で、カバー開スイッチ(D744)315が押下された場合。
【0140】
また次の条件にて終了する。
キット装填あるいは再装填を検出した場合。
【0141】
動作シーケンスは次のとおりである。
以下条件で装填部カバー302をロック解除(装填部カバー電磁ロック(S743)308オン)する。
【0142】
(a)P1R補充槽347の上限レベルセンサ(FS740)358が「液なし」を検出してから規定量(Q4 )を処理補充したとき。
【0143】
又は
(b)装填部300のホルダー316が上限にある。
【0144】
(c)カバー開スイッチ(D744)315オン。
又は
(d)処理剤キット自動開栓動作時(後述する)に処理剤キット202未検出。
【0145】
以下条件(e)で装填部カバー302をロック(装填部カバー電磁ロック(S743)308オフ)する。
【0146】
(e)キット装填検出が「未検出→検出」、「検出→未検出→検出」で、かつカバー開閉検出スイッチ(D740)314がオフ(装填部カバー302が閉状態)。
【0147】
この動作の中で以下を通知する。
(ア)「処理剤キット装填」通知(装填通知はプリンタプロセッサ10のメイン電源投入時に出す)。(上記(a)及び(d)のとき)
(イ)「装填部カバー閉」通知。(上記(e)のとき)
(ウ)「装填部カバー開放可能」表示。(上記(a)及び(b)のとき)
▲2▼ 装填部駆動(処理剤キット自動開栓)
装填部300を駆動して洗浄ノズル346,348,350によって処理剤キット202(容器203,205,207)を開栓する。
【0148】
このプロセスは次の条件で始まる。
P1R補充槽347、P2RA補充槽349及びP2RB補充槽351が「液なし管理](後述)に入った場合(処理ストップ直前のレベルに全ての補充槽の液面が到達した場合)。
【0149】
次の条件で終了する。
処理剤が補充槽に補給されて各補充槽の下限レベルセンサ(下限レベルセンサ(FS745)360、下限レベルセンサ(FS746)384、下限レベルセンサ(FS747)406で液があることが検出された場合。
【0150】
動作シーケンスは以下のとおりである。
以下条件(A)〜(E)で装填部下限検出まで開栓駆動モータ(M740)328動作し、処理剤キット202(容器203,205,207)の開栓が行われる。表示装置122には「装填部カバー閉」及び「装填部カバー開放不可能」の通知が行われる。
【0151】
(A)PSR補充槽426の中間レベルセンサ(FS744)430が「液あり」を検出している。
【0152】
(B)装填部300のホルダー316が上限にある。
(C)処理剤キット202が装填済み。
【0153】
(D)装填部カバー302が閉状態でかつロック状態。
(E)カバー開スイッチ(D744)315がオフ。
【0154】
開栓後、開栓駆動モータ(M740)328は規定時間(t1 )一時停止する。
【0155】
(a)P1R補充槽347、P2RA補充槽349及びP2RB補充槽351の下限レベルセンサ(FS745)360、下限レベルセンサ(FS746)384、下限レベルセンサ(FS747)406が共に液があることを検出すればシーケンス終了。
【0156】
(b)P1R補充槽347、P2RA補充槽349及びP2RB補充槽351の下限レベルセンサ(FS745)360、下限レベルセンサ(FS746)384、下限レベルセンサ(FS747)406が共に「液あり]にならない場合は、表示装置122に「処理剤キット装填」の通知を行う。オペレーターが新たな処理剤キット202を装填した後に、再スタートする。
【0157】
(c)P1R補充槽347、P2RA補充槽349及びP2RB補充槽351の内1つ乃至は2つの下限レベルセンサが液ありにならなければ異常。
【0158】
この動作の中で以下を通知する。
(ア)「水投入」通知。(中間レベルセンサ(FS744)430が「液あり」を検出していない場合に行う。オペレーターはPSR補充槽426に洗浄水を補給する。
【0159】
(イ)「装填部カバー開放不可能」通知。(本動作シーケンス実行中)
(ウ)「装置異常」通知。(上記(c)のとき)
▲3▼ 「洗浄水の送水」(処理剤キット自動洗浄)
処理剤キット202の容器203,205,207内に希釈洗浄水を送水することで容器203,205,207内部を洗浄する。
【0160】
処理剤キット202の開栓を終了した後に開始する。
規定の希釈洗浄水が送水されて各補充槽の上限レベルセンサが液があることを検出した場合に終了する。
【0161】
動作シーケンスは以下の通りである。
(1)容器洗浄ポンプ(PU740)440始動。
【0162】
(2)現像処理剤容器洗浄弁(S740)450を規定時間開閉する。これを規定回数繰り返す。
【0163】
(3)最後に現像処理剤容器洗浄弁(S740)450を最終規定時間(t31)開閉する。このときt31は校正した数値を用いる。
【0164】
(4)上記(2),(3)をP2RA補充槽349について同様に実施する(最終規定時間(t32))このときt32は校正した数値を用いる。
【0165】
(5)上記(2),(3)をP2RB補充槽351について同様に実施する(最終規定時間(t32))このときt32は校正した数値を用いる。
【0166】
(6)P1R補充槽347、P2RA補充槽349、P2RB補充槽351の上限レベルセンサ(上限レベルセンサ(FS740)358、上限レベルセンサ(FS741)382、上限レベルセンサ(FS742)404)が共に液があることを検出していれば終了。
【0167】
なお、現像処理剤容器洗浄弁(S740)450、漂白処理剤容器洗浄弁(S741)452、定着処理剤容器洗浄弁(S742)454の開放時間は以下の表2の通りとし、これを±10msecの精度で実行する。
【0168】
【表2】
【0169】
▲4▼,▲5▼ 「開栓状態維持」/「装填部退避」(処理剤キット乾燥)
容器203,205,207を開状態のまま維持して自然乾燥させる。
【0170】
容器203,205,207の洗浄を終了した場合に開始する。
以下の条件で終了する。
【0171】
(A)規定時間を経過した場合。
(B)P1R補充槽347の下限レベルセンサ(FS745)360が液がないことを検出した場合。
【0172】
(C)カバー開スイッチ(D744)315を押下した場合。
洗浄後に装填部下限位置にて規定時間(可変可能)一時停止して自然乾燥した後、又は上記(B)又は上記(C)のとき装填部300のホルダー316を上限位置まで復帰させて終了する。
【0173】
この中で以下を通知する。
「カバー開放可能」表示。(上記(A)又は(B)のとき)(補充槽液面レベル管理)
「P1R補充槽347、P2RA補充槽349、P2RB補充槽351の液面レベル管理」
P1R補充槽347、P2RA補充槽349、P2RB補充槽351の液面レベル状態には、「液あり」、「液少なし」、「液なし」の3つの補充状態があり、その間の動作は、▲1▼「液あり管理」、▲2▼「液少なし管理」、▲3▼「液なし管理」の3つの動作がある。
【0174】
全ての状態にわたって補充量A+B及びA+B+Cを監視する。
I.下限レベルと最少液量間の液量をAとする。
【0175】
II. 最大液量と上限レベル間の液量をBとする。
III.上限レベルと下限レベル間の液量をCとする。
【0176】
1キット補充量(補充処理剤+洗浄希釈水)=A+B+C
▲1▼「液あり管理」
各補充槽の下限レベルセンサで「液あり」を検出している場合に液面を個別に監視する。
【0177】
動作シーケンスは以下の通りである。
(a)以下条件で「液あり」管理に移行する。
【0178】
(1)処理剤キット202自動洗浄直後。
(2)補充槽の上限レベルセンサ(FS740)358、上限レベルセンサ(FS741)382、上限レベルセンサ(FS742)404で「液あり」を検出する。
【0179】
(b)補充量A、B、Cを監視する。
(c)以下条件で「液少なし管理」に移行する。
【0180】
補充槽の下限レベルセンサ(FS745)360、下限レベルセンサ(FS746)384、下限レベルセンサ(FS747)406が「液なし」を検出する。
▲2▼「液少なし管理」
・各補充槽の下限レベルセンサが「液なし]を検出している場合で液面を個別に監視する。
【0181】
・下限レベルセンサが「液なし」を検出中に、規定補充量(P1Rでは100ミリリットル)を補充して処理剤キット装填を促す。
【0182】
動作シーケンスは以下の通りである。
(a)以下条件で「液少なし管理」に移行する。
【0183】
「液あり管理」において、補充槽の下限レベルセンサ(FS745)360、下限レベルセンサ(FS746)384、下限レベルセンサ(FS747)406が「液なし」を検出する上記規定補充量まで処理液の補充を続ける。
【0184】
(b)補充量Aを監視する。
(c)以下条件で「液なし管理」に移行する。
【0185】
上記規定補充量まで補充を終了した場合。
▲3▼「液なし管理」
P1R補充槽347、P2RA補充槽349、P2RB補充槽351の下限レベルセンサ(FS745)360、下限レベルセンサ(FS746)384、下限レベルセンサ(FS747)406が「液なし」を検出している場合で液面を個別に監視する。「液少なし管理」での規定補充量を補充した後、その補充槽から許容補充量(P1Rでは100ミリリットル)を補充した場合、「補充液完全になし」を通知する。
【0186】
動作シーケンスは以下の通りである。
(a)以下条件で「液なし管理」に移行する。
【0187】
「液少なし管理」の終了時。
(b)補充量Aを監視する。
【0188】
(c)処理剤キット自動開栓、処理剤キット自動洗浄を実施。
(d)上記動作終了後に「液あり管理」に移行する。
【0189】
(e)上記動作中に処理補充が許容補充量に達した場合には「補充液完全になし」になる。
【0190】
この中で以下を通知する。
「補充液完全になし」通知。上記(e)の場合。
(補充タイミングの調整)
本処方の場合には処理剤のP1R補充槽347、P2RA補充槽349、P2RB補充槽351の補充比率に処理剤キット容量が合わせてあるので規定のペーパー(印画紙P)処理量に対して、現像槽74と他槽(漂白槽76、定着槽78)の各処理剤を同時タイミングで補給して同時タイミングで消費し終わるように補充を実施する。補充タイミング調整の動作は、開栓動作より優先順位が高い。
【0191】
液面レベル状態には、
「全槽同時タイミングで液少なし」、「P1R補充槽347が他補充槽より先に液少なし」、「他補充槽がP1R補充槽347より先 に液少なし」
の3つの状態があり、その間には、
▲1▼「全補充槽下限到達管理」、▲2▼「現像補充槽下限到達管理」、▲3▼「他補充槽下限到達管理」、
の3つ動作がある。
▲1▼「全補充槽下限到達管理」
P1R補充槽347、P2RA補充槽349、P2RB補充槽351の全槽が同時タイミングで「液少なし」の状態になることを監視する。
【0192】
以下の開始条件でシーケンスを開始する。
システム起動/エラーリセット後、P1R補充槽347、P2RA補充槽349、P2RB補充槽351の下限レベルセンサ(FS745)360、下限レベルセンサ(FS746)384、下限レベルセンサ(FS747)406の何れかが「液少なし」を検出した場合。
【0193】
以下の条件で終了する。
・電源オフでシステムを終了した場合。
【0194】
・下限レベルセンサが1槽乃至2槽で「液なし」となった場合(「現像補充槽下限到達管理」もしくは「他槽下限到達管理」へ)。
【0195】
・下限レベルセンサ(FS745)360、下限レベルセンサ(FS746)384、下限レベルセンサ(FS747)406が同時に「液なし」となった場合。
▲2▼「現像補充槽下限到達管理」
P1R補充槽347の下限レベルが他補充槽より先に「液少なし」になる場合に液少なしタイミングの遅い他槽のタイミングを合わせるように処理補充する。
【0196】
以下の条件でシーケンスを開始する。
・システム起動/エラーリセット後、P1R補充槽347の下限レベルセンサ(FS745)360が「液なし」の場合。
【0197】
・P1R補充槽347の下限レベルセンサ(FS745)360が「液なし」から「液あり」を検出した場合。
【0198】
以下の条件で終了する。
・電源オフでシステムを終了した場合。
【0199】
・P2RA補充槽349、P2RB補充槽351両槽の下限レベルセンサ(FS746)384、下限レベルセンサ(FS747)406が「液なし」を検出した場合(▲1▼「全補充槽下限到達管理」へ)。
【0200】
動作シーケンスは次の通りである。
(a)液面が下限レベルに未到着の補充槽について直に規定量補充する。
【0201】
(b)液面が下限レベルに到達するまでの補充量を算出する(規定補充量×実回数)。このとき、補充量Aの管理範囲を越えない量まで補充する。
(他補充槽下限到達管理)
P2RA補充槽349、P2RB補充槽351の下限レベルセンサ(FS746)384、下限レベルセンサ(FS747)406のいずれか一方もしくは両方ともがP1R補充槽347よりも早く「液少なし」を検出する場合に、現像補充槽が「液少なし」になるまで液少なしタイミングの早い補充槽の補充を停止する。
【0202】
以下の条件でシーケンスを開始する。
システム起動後、P2RA補充槽349、P2RB補充槽351の下限レベルセンサ(FS746)384、下限レベルセンサ(FS747)406が両方とも「液少なし」を検出した場合。
【0203】
以下の条件で終了する。
・電源オフでシステムを終了した場合。
【0204】
・P1R補充槽347の下限レベルセンサ(FS745)360が「液なし」を検出した場合(「現像補充槽下限到達管理」へ)。
【0205】
動作シーケンスは次の通りとする。
(a)液面が下限レベルに到達した補充槽についてP1R補充槽347の液面が下限レベルに到達するまで補充を停止する。
【0206】
(b)この管理に入ってからのペーパー(印画紙P)処理量を算出する。
【0207】
(c)規定ペーパー(印画紙P)処理量を越えない範囲で停止する。
(処理補充/処理補正/希釈水補正)
ペーパー(印画紙P)処理量に応じた処理液の補充を行う。
【0208】
また、1処理剤キット毎に補充量校正を自動的に行い補充精度を維持する。
【0209】
動作シーケンスは以下の通りである。
処理補充では、
規定量のペーパー処理を行った後にポンプの1単位動作量だけ補充する。
【0210】
処理補正/希釈水補正では、前述した「P1R補充槽347、P2RA補充槽349、P2RB補充槽351の液面レベル管理」で監視している実補充量を用いて補充量と希釈水量を校正する。
【0211】
処理補正は補充量を以下のとおり補正する。
P1R補充槽347、P2RA補充槽349、P2RB補充槽351について実補充量A+B+C(実補充量Qb1×実回数n1i 補充タイミング調整分含む)を下記表3の規定補充量と比較する。
【0212】
【表3】
【0213】
実補充回数(n1i)≠規定回数(n0i)の場合には補充量に以下の補正を加える。この場合、n0i×Qai=n1i×Qbi=1キット完成液量(i=1,2)であるから次回補充量を次の通りとする。
【0214】
次回設定補充量=n1i×今回設定補充量/n0i
1キット完成液消費毎にこの補正を行うが、初回の規定補充量(Qai)と毎回の修正値を比較して以下の表4の範囲を越えるときにはシーケンスを中断して表示装置122にて異常を通知する。
【0215】
【表4】
【0216】
希釈水補正は以下のとおりである。
実補充量A+B(実補充量Qbi×実回数n4i 補充タイミング調整分含む)を規定補充量と比較する。
【0217】
例えば、P1Rでは表5のとおりである。
【0218】
【表5】
【0219】
実補充回数(n4i)≠規定回数(n3i)の場合には希釈水量に以下の補正を加える。
【0220】
この場合、
n3i×Qai=n4i×Qbi=1キット完成液量−上限から下限レベルの完成液量(i=1,2)
であるから次回希釈水量を次の通りとする。
【0221】
次回設定希釈水量=今回設定希釈水量−(n4i−n3i)×今回設定補充量
1キット完成液消費毎にこの補正をP1R、P2RA、P2RBで行うが、初回の規定希釈水量(Qci)と毎回の修正値を比較して以下の表6の範囲を越えるときにはシーケンスを中断して異常を通知する。
【0222】
【表6】
【0223】
次回希釈設定水量より次回の処理剤キット自動洗浄で開閉する現像処理剤容器洗浄弁(S740)450、漂白処理剤容器洗浄弁(S741)452、定着処理剤容器洗浄弁(S742)454の開閉時間を算出、校正する。
【0224】
希釈水量は、
希釈水量=希釈水量/単位時間×(t2i×n2i+t3i)(i=1,2)
で表される(前述した▲3▼ 「洗浄水の送水」(処理剤キット自動洗浄)ので再計算した希釈水量にてt3iを再計算する(その他の数値は変更しない)。
【0225】
次回の処理剤キット自動洗浄では新しいt3i(i=1,2)にて現像処理剤容器洗浄弁(S740)450、漂白処理剤容器洗浄弁(S741)452、定着処理剤容器洗浄弁(S742)454を制御する。
(循環攪拌)
P1R補充槽347内の懸濁液を溶解攪拌する。
【0226】
処理剤キット自動洗浄中でP1Rの自動洗浄が終了したときに始める。
【0227】
規定時間循環攪拌した時に終了する。
動作シーケンスは以下の通りである。
【0228】
処理剤キット自動洗浄中でP1Rの洗浄が終了した後、P1R補充槽347の上限レベルセンサ(FS740)358が「液あり」を検出した時点からt4 時間P1R循環攪拌ポンプ(PU745)362を駆動する。
(作用)
次に、補充動作の一例を以下に説明する。
【0229】
先ず、P1R補充槽347には現像補充液が、P2RA補充槽349には漂白補充液が、P2RB補充槽351には定着補充液がそれぞれ上限レベル以上に貯留されており、PSR補充槽426には洗浄水が上限レベル以上に予め貯留されているものとする。
【0230】
プロセッサ部72の現像槽74で印画紙Pが所定量処理されると、P1R補充ポンプ(PU741)370が作動し、P1R補充電磁弁(S840)378が所定時間開いて、現像槽74に印画紙Pの処理量に対応した所定量分の現像補充液がP1R補充槽347から現像槽74へ送られる。なお、これらの処理は、漂白槽76及び定着槽78においても同時に行われる。
【0231】
一定量の処理が進むと、表示装置122により「処理剤キットの装填」が通知される。
【0232】
次に、処理剤キット202の装填手順を説明する。
(1) 先ず、カバー開スイッチ(D744)315を押す。これにより装填部カバー電磁ロック(S743)308が作動して第2ロックレバー306の先端が上方に持ち上がり、第1ロックレバー304の先端が第2ロックレバー306の先端に引っ掛からなくなり、装填部カバー302を開けることが可能な状態となる(ロック解除状態)。
【0233】
そして、装填部カバー302を手前に引いて開ける。装填部カバー302が開けられると、カバー開閉検出スイッチ(D740)314が切れ(オフとなる)、制御手段460は装填部カバー302が開状態であること判断する。
(2) 次に、装填されている空の処理剤キット202を一度押し込むと、ストライカー342とラッチ344との係合が解除され、処理剤キット202が若干押し出される。
【0234】
その後、空の処理剤キット202を取り出すと、キット検出レバー338が回転してキット検出スイッチ(D741)340が切れ(オフとなる)、制御手段460は、処理剤キット202が未装填状態であると判断する。
(3) 新しい処理剤キット202をホルダー316に挿入する。
【0235】
処理剤キット202が正規の位置まで挿入されると、キット検出レバー338が回転してストライカー342とラッチ344とが係合すると共にキット検出スイッチ(D741)340が入り(オンする)、制御手段460は処理剤キット202が装填されたことを判断する。
【0236】
そして、装填部カバー302を閉めると、カバー開閉検出スイッチ(D740)314が入り(オンする)、制御手段460は装填部カバー302が閉められたことを判断する。
(4) 処理が進み、P1R補充槽347の下限レベルセンサ(FS745)360が液なしを検出するとタイミング調整が行われて、P2RA補充槽349の下限レベルセンサ(FS746)384及びP2RB補充槽351の下限レベルセンサ(FS747)406が「液なし」を検出する。すると、装填部下限検出スイッチ(D743)336が入るまで(オンするまで)開栓駆動モータ(M740)328が回転してホルダー316が下限位置まで下降する。これにより、洗浄ノズル346が容器203のシール210を、洗浄ノズル348が容器205のシール210を、洗浄ノズル350が容器207のシール210を押し破って容器内に進入して開栓を行う。
【0237】
これによって、現像処理剤がP1R補充槽347へ、漂白処理剤がP2RA補充槽349へ、定着処理剤がP2RB補充槽351へ自動的に補給される。
【0238】
所定時間が経過して処理剤の流出が終了すると、容器洗浄ポンプ(PU740)440が作動すると共に、現像処理剤容器洗浄弁(S740)450、漂白処理剤容器洗浄弁(S741)452及び定着処理剤容器洗浄弁(S742)454が作動し、洗浄ノズル346、洗浄ノズル348及び洗浄ノズル350から洗浄液が噴出し、洗浄ノズル346が容器203の内部を、洗浄ノズル348が容器205の内部を、洗浄ノズル350が容器207の内部をそれぞれ所定量(「希釈水補正」参照)の洗浄水(希釈水)で自動洗浄し、それぞれの補充槽へと流れ込む。
【0239】
また、自動洗浄が終了すると、各補充槽の液面レベルが上昇し、上限レベルセンサ(FS740)358、上限レベルセンサ(FS741)382及び上限レベルセンサ(FS742)404により「液あり」が検出され、前述した▲1▼「液あり管理」が実行される。
【0240】
また、上限レベルセンサ(FS740)358が「液あり」を検出すると、P1R循環攪拌ポンプ(PU745)362が作動し、P1R補充槽347の現像補充液(現像処理剤+洗浄水)の循環攪拌を行う。
【0241】
なお、自動洗浄が終了すると、ホルダー316が下限位置の状態で規定時間各容器の自然乾燥が行われる。
【0242】
本実施形態では、前述した「全補充槽下限到達管理」、「現像補充槽下限到達管理」、「他補充槽下限到達管理」、「処理補充/処理補正/希釈水補正」等が実行され、装置が自動で補充の校正を行うので、オペレーターは各種校正作業をする必要がなく、長期にわたって正常な補充を行える。
【0243】
また、校正したときの修正値が許容範囲を越える場合には、異常通知がなされるので、これにより装置の異常を把握することができる。
【0244】
なお、予め設定されたペーパー処理量に達したときに、P1R補充槽347の現像補充液の残量が規定値(下限レベル)以下に達していない場合に、規定値以下に達するように強制的に現像補充液の補充を行ってもよい。
【0245】
また、予め設定されたペーパー処理量に達したときに、P1R補充槽347の現像補充液の残量が規定値以下に達していない場合に、規定値以下に達するように強制的に現像補充液の補充を行い、規定値以下に達するまでの補充回数または補充時間から予め設定されたペーパー処理量に達したときに現像補充液の残量が規定値以下に達するように補充量を校正し、校正した値が予め定めた範囲以上の場合に通知を行っても良い。
【0246】
また、予め設定された感光材料処理量に達す前に、P1R補充槽347の現像補充液の残量が規定値(下限レベル)以下に達した場合に、現像補充液の補充を中断しても良い。
【0247】
また、予め設定されたペーパー処理量に達する前にP1R補充槽347の現像補充液の残量が規定値(下限レベル)以下に達した場合に、規定値以下に達するまでのペーパー処理量から、予め設定されたペーパー処理量に達したときにP1R補充槽347の現像補充液が規定値以下に達するように、現像補充液のレベルが補給時のレベルから規定値以下に達するまでのペーパー処理量から補充量を校正し、校正した値が予め定めた範囲以上の場合に通知を行っても良い。
【0248】
なお、校正した値で補充を行う場合、補充量は、補充の間隔(時間)を補正するようにしても良い。
【0249】
なお、ポンプの単位時間当たりの吐出量×ポンプの駆動時間=ポンプによる送液量であるため、制御手段460(予めポンプの単位時間当たりの吐出量を記憶している)はポンプの駆動時間から送液量を間接的に判断できる。
【0250】
なお、上記実施形態では、現像補充液が本発明の特定の補充液に相当したが、本発明はこれに限らず、特定の補充液は、漂白補充液、定着補充液等の他の種類の補充液であっても良い。
【0251】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1乃至請求項5に記載の感光材料処理液補充装置は上記の構成としたので、オペレーターによる校正作業が不要になる、という優れた効果を有する。
【0252】
さらに、請求項2及び請求項4に記載の感光材料処理液補充装置は上記の構成としたので、装置に異常が生じた場合には異常を把握することができる、という優れた効果を有する。
【0253】
さらに、請求項5に記載の感光材料処理液補充装置は上記の構成としたので、長期にわたって正常な補充を行える、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が採用されたプリンタプロセッサを示す概略構成図である。
【図2】本発明の一実施例が採用されたプリンタプロセッサを示す斜視図である。
【図3】装填部近傍の側面図である。
【図4】装填部近傍の平面図である。
【図5】装填部近傍の正面図ある。
【図6】補充部の現像補充液系統の構成図である。
【図7】補充部の漂白補充液系統の構成図である。
【図8】補充部の定着補充液系統の構成図である。
【図9】補充槽の液状態を示す説明図である。
【図10】補充システムのタイミングチャートである。
【符号の説明】
73 感光材料処理量検出手段
122 表示装置(警報手段)
347 P1R補充槽
349 P2RA補充槽
351 P2RB補充槽
360 下限レベルセンサ(FS745)(補充液量検出手段)
370 P1R補充ポンプ(PU741)(補充手段)
384 下限レベルセンサ(FS746)(補充液量検出手段)
392 P2RA補充ポンプ(PU742)(補充手段)
406 下限レベルセンサ(FS747)(補充液量検出手段)
414 P2RB補充ポンプ(PU743)(補充手段)
460 制御手段(制御手段)
Claims (5)
- 感光材料の処理量を検出する感光材料処理量検出手段と、
感光材料を処理液で処理する複数の処理槽に対応して設けられ複数種類の補充液を貯留するための複数の補充槽と、
前記補充槽に設けられ、補充液の残量が規定値以下であるか否かを検出する補充液量検出手段と、
前記補充槽の補充液を前記処理槽へ補充する補充手段と、
所定の感光材料処理量に対応した補充量の補充液を前記処理槽に補充させるように前記補充手段を制御する制御手段と、
を備え、複数種類の補充液を前記複数の補充槽に一括補給する感光材料処理装置であって、
予め設定された感光材料処理量に達したときに特定の補充液の残量が前記規定値以下に達していない場合には、前記感光材料処理量に応じて前記複数の補充槽へ補充液が補給されるように、前記制御手段が前記特定の補充液が前記規定値以下となるように強制的に補充を行わせることを特徴とする感光材料処理液補充装置。 - 感光材料の処理量を検出する感光材料処理量検出手段と、
感光材料を処理液で処理する複数の処理槽に対応して設けられ複数種類の補充液を貯留するための複数の補充槽と、
前記補充槽に設けられ、補充液の残量が規定値以下であるか否かを検出する補充液量検出手段と、
前記補充槽の補充液を前記処理槽へ補充する補充手段と、
所定の感光材料処理量に対応した補充量の補充液を前記処理槽に補充させるように前記補充手段を制御する制御手段と、
前記制御手段によって制御される警報手段と、
を備え、複数種類の補充液を前記複数の補充槽に一括補給する感光材料処理装置であって、
予め設定された感光材料処理量に達したときに特定の補充液の残量が前記規定値以下に達していない場合には、前記制御手段は前記特定の補充液が前記規定値以下となるように強制的に補充を行わせ、規定値以下に達するまでの補充回数または補充時間から予め設定された感光材料処理量に達したときに特定の補充液の残量が前記規定値以下に達するように補充量を校正し、前記校正した値が予め定めた範囲外の場合には前記警報手段に警報させることを特徴とする感光材料処理液補充装置。 - 感光材料の処理量を検出する感光材料処理量検出手段と、
感光材料を処理液で処理する複数の処理槽に対応して設けられ複数種類の補充液を貯留するための複数の補充槽と、
前記補充槽に設けられ、補充液の残量が規定値以下であるか否かを検出する補充液量検出手段と、
前記補充槽の補充液を前記処理槽へ補充する補充手段と、
所定の感光材料処理量に対応した補充量の補充液を前記処理槽に補充させるように前記補充手段を制御する制御手段と、
を備え、複数種類の補充液を前記複数の補充槽に一括して補給する感光材料処理装置であって、
予め設定された感光材料処理量に達する前に特定の補充液が前記規定値以下に達した場合には、前記制御手段は前記予め設定された感光材料処理量に達するまで前記特定の補充液の補充を中断させることを特徴とする感光材料処理液補充装置。 - 感光材料の処理量を検出する感光材料処理量検出手段と、
感光材料を処理液で処理する複数の処理槽に対応して設けられ複数種類の補充液を貯留するための複数の補充槽と、
前記補充槽に設けられ、補充液の残量が規定値以下であるか否かを検出する補充液量検出手段と、
所定の感光材料処理量に対応して前記補充槽の補充液を前記処理槽へ補充する補充手段と、
前記制御手段によって制御される警報手段と、
を備え、複数種類の補充液を前記補充槽に一括して補給する感光材料処理装置であって、
予め設定された感光材料処理量に達する前に特定の補充液が前記規定値以下に達した場合には、前記制御手段は規定値以下に達するまでの感光材料処理量から、予め設定された感光材料処理量に達したときに特定の補充液が前記規定値以下に達するように、補充液のレベルが補給時のレベルから規定値以下に達するまでの感光材料処理量から補充量を校正し、前記校正した値が予め定めた範囲外の場合には前記警報手段に警報させることを特徴とする感光材料処理液補充装置。 - 感光材料の処理量を検出する感光材料処理量検出手段と、
感光材料を処理液で処理する複数の処理槽に対応して設けられ複数種類の補充液を貯留するための複数の補充槽と、
前記補充槽に設けられ、貯留されている補充液の残量が規定値以下であるか否かを検出する補充液量検出手段と、
前記補充槽の補充液を前記処理槽へ補充する補充手段と、
所定の感光材料処理量に対応した補充量の補充液を前記処理槽に補充させるように前記補充手段を制御する制御手段と、
を備え、複数種類の補充液を前記補充槽に一括して補給する感光材料処理装置であって、
特定の補充液の補充残量が前記規定値以下に達したときに他の補充液の補充残量が規定値よりも多い場合には、前記制御手段は、
(ア)他の補充液の補充残量が規定値以下に達するまで他の補充液の補充を強制的に行わせる処理、
(イ)他の補充液の補充残量が規定値に達するまで、特定の補充液の補充を中断させる処理、
(ウ)他の補充液の補充残量が規定値以下に達するまで他の補充液の補充を強制的に行わせ、強制的に行った補充に要した時間または回数から、他の補充液の単位感光材料処理量当たりの補充量を補正する処理、
(エ)他の補充液の補充残量が規定値以下に達するまで他の補充液の補充を強制的に行わせ、強制的に行った補充に要した時間または回数から、特定の補充液の単位感光材料処理量当たりの補充量を補正する処理、
の4つの処理の何れか1つの処理又は任意の2以上の処理を組み合わせて行わせることを特徴とする感光材料処理液補充装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23412997A JP3725674B2 (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 感光材料処理液補充装置 |
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