JP2002311550A - 処理液補充システム - Google Patents

処理液補充システム

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JP2002311550A
JP2002311550A JP2001115855A JP2001115855A JP2002311550A JP 2002311550 A JP2002311550 A JP 2002311550A JP 2001115855 A JP2001115855 A JP 2001115855A JP 2001115855 A JP2001115855 A JP 2001115855A JP 2002311550 A JP2002311550 A JP 2002311550A
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container
replenishment
liquid
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JP2001115855A
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English (en)
Inventor
Hisao Kamo
久男 加茂
Masami Nakamura
雅実 中村
Takuya Tsujita
拓也 辻田
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Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Chugai Photo Chemical Co Ltd
Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Chugai Photo Chemical Co Ltd
Noritsu Koki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】時間的自由度をもって補充容器の交換を行うこ
とができる処理液補充システムを提供する。 【解決手段】感光材料を現像処理する処理槽(31)に補充
される処理液を収納している容積変更可能な補充容器(5
0)と、この補充容器と前記処理槽とを接続する補充流路
(60)と、この補充流路に設けられた補充ポンプ(61)とを
備えた処理液補充システム。補充容器(50)と補充ポンプ
(61)との間に処理液を貯留可能な気密な貯留容器(40)が
備えられ、貯留容器の内部は処理液が貯留している液体
空間(40a)とこの液体空間の上部に形成される気体空間
(40b)とに区分けされ、気体空間を負圧にするエアーポ
ンプ(90)及び気体空間の圧力を所定範囲に調整する圧力
調整手段(91)が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料を現像処
理する処理槽に処理液を補充するための処理液補充シス
テムであって、処理液を収納しているとともにその収納
処理液の送り出し分だけその容積が減少する補充容器
と、この補充容器と前記処理槽とを接続する補充流路
と、この補充流路に設けられた補充ポンプとを備えたも
のに関する。
【従来の技術】上記のような処理液補充システムとし
て、例えば特開2000ー2995号公報では、補充容
器が柔軟なシート材からなる袋状容器で構成され、補充
ポンプによる袋状容器から処理槽への補充流路を通じて
の処理液の送り出し分だけこの袋状容器の容積が減少す
るとともに、補充流路先端に設けられたカテーテル部を
袋状容器に刺し込むことによって袋状容器と補充流路と
が外気から密封された状態で接続されることになる。さ
らにこの補充流路に介装された空気溜め装置内の処理液
と空気の状態により袋状容器の液切れが検出される。こ
の液切れ検出が報知されると、オペレータは袋状容器を
新しい袋状容器と取り換えて再度カテーテル部を刺し込
むことで初めて次の補充が可能となる。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】つまり、従来の処理液
補充システムでは、補充容器が空となる時点と補充容器
の交換の時点とが時間的な連続性を持つ必要がある。さ
もないと、処理液を残したまま補充容器を新品と取り換
えることになるか、あるいは補充容器が空のままで、つ
まり補充要求が発生しても補充容器を交換しない限り補
充ができないという状況下で現像処理を続けることにな
ってしまう。前者は経済的にも環境的にも好ましくない
し、後者は現像品質の点から極力避けなければならな
い。結果的に、オペレータは常に液切れの報知に気を付
けておく必要がある。上記実状に鑑み、本発明の課題
は、補充容器が空となる時点と補充容器の交換の時点と
が時間的な連続性を持つ必要性をなくし、時間的自由度
をもって補充容器の交換を行うことができる処理液補充
システムを提供することである。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、感光材料を現像処理する処理槽に補充される処理液
を収納しているとともにその収納処理液の送り出し分だ
けその容積が減少する補充容器と、この補充容器と前記
処理槽とを接続する補充流路と、この補充流路に設けら
れた補充ポンプとを備えたタイプの、本発明による処理
液補充システムでは、前記補充容器と前記補充ポンプと
の間の前記補充流路に前記補充容器からの処理液を一時
的に貯留可能な気密な貯留容器が備えられており、前記
貯留容器の内部は処理液が貯留している液体空間とこの
液体空間の上部に形成される気体空間とに区分けされ、
前記気体空間と連通するとともにこの気体空間を負圧に
するエアーポンプ及び前記気体空間と連通するとともに
この気体空間の圧力を所定範囲に調整する圧力調整手段
が設けられている。
【0004】この構成では、補充容器に収納されている
処理液は、エアーポンプを用いて貯留容器の気体空間の
圧力を負圧にすることにより補充容器から貯留容器に流
れ込み、補充容器に収納されている処理液の全てが貯留
容器に移動すると、空になった補充容器をいつでも新し
い補充容器と交換することができる。貯留容器から処理
槽への処理液の供給は補充ポンプによって適時に適量で
行われるが、その際貯留容器の気体空間が負圧状態とな
っていると補充ポンプに過大な負荷がかかるか、あるい
は全く貯留容器の液体空間から処理槽への処理液の移送
が不可能になる。このため、圧力調整手段によって貯留
容器の気体空間の圧力状態が補充ポンプによる処理液の
スムーズな移送が可能なレベルに調整される。
【0005】従って、補充容器の交換は、補充容器に収
納されている処理液の全てが貯留容器に移送された時点
から貯留容器の液体空間が空となる時点までの比較的長
い時間間隔の間で行えばよいことになる。従来のシステ
ムのように補充容器が空となる時点と補充容器の交換の
時点とが同時である必要性がなくなるため、オペレータ
は時間的自由度をもって補充容器の交換作業を行うこと
ができる。
【0006】本発明によるシステムでは、補充容器から
貯留容器への処理液の移送は貯留容器の気体空間を負圧
にすることによって行われるので、この気体空間の負圧
化を確実に行うことが重要である。この目的のために、
本発明の好適な実施形態では、前記エアーポンプを通じ
ての前記気体空間への空気の流入を防止する逆止弁が前
記エアーポンプの流路、好ましくは吸引側の流路に設け
ることも提案される。これにより、エアーポンプ自体の
気密性が十分でない場合でも、気体空間の負圧化が迅速
かつ確実に行われることになる。
【0007】これに対して、貯留容器から処理槽への処
理液の移送時には、貯留容器の気体空間の負圧は、補充
ポンプの負荷というネガティブな要因となる。このた
め、本発明の好適な実施形態の1つでは、前記圧力調整
手段を、前記補充ポンプの駆動時に開放されるとともに
前記エアーポンプの駆動時に閉鎖される開放弁として構
成している。これにより、貯留容器から処理槽への処理
液の移送時、つまり補充ポンプの駆動時には、貯留容器
の気体空間は大気圧レベルとなり、補充ポンプに対する
特別な負荷としては作用しなくなる。
【0008】処理液の仕様によっては、貯留容器内であ
まり空気にさらされたくない場合がある。このため、貯
留容器の気体空間を補充ポンプにとって厳しい負担にな
らない程度の負圧レベルに維持することが大きな利点を
与えるようなケースのために、本発明の好適な実施形態
の1つでは、前記圧力調整手段を、前記気体空間を少な
くとも所定負圧値に維持する圧力調整弁で構成してい
る。本発明によるその他の特徴及び利点は、以下図面を
用いた実施例の説明により明らかになるだろう。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に、画像情報の取得や取得し
た画像情報の加工及びオペレータによる操作入力の処理
などを行う操作ステーション10と、銀塩印画紙(以
下、印画紙と称する)2に対して露光処理と現像処理と
を行うプリントステーション20とから構成される写真
プロセッサーの外観が示されている。この写真プロセッ
サーはデジタルミニラボと称せられるものであり、前記
操作ステーション10は、操作デスク上に載置された、
写真フィルム1のコマ画像をデジタル信号化するスキャ
ナ11、各種情報を表示するディスプレイ12、各種情
報を入力するためのキーボード13、マウス14、及び
操作デスクの下側に載置されたコンピュータ6を備えて
いる。このコンピュータ6は、スキャナ2でスキャニン
グされた画像データの処理や、プリントステーション2
0における各種プリント工程の制御管理など、このプロ
セッサーのコントローラとしての役割を果たしている。
【0010】プリントステーション20は、そのハウジ
ング21の上部に載置された2つの印画紙マガジン22
に納めたロール状の印画紙2をハウジング21の内部に
供給してプリントサイズに切断した後に露光部20Aに
搬送して露光を行い、この露光後の印画紙2を現像処理
部20Bに送って現像処理を行い、次に、乾燥部20C
で乾燥処理を行った後にハウジング21の上面に送り出
し、横送りコンベア23からソータ24に送ってオーダ
単位で仕分けて集積するよう構成されている。
【0011】図2に示すように、前記露光部20Aに
は、印画紙マガジン22からの印画紙2をプリントサイ
ズに切断するカッター25と、切断された印画紙2を搬
送するよう多数の圧着ローラを有した搬送機構26とが
設けられているとともに、この搬送機構26の途中に搬
送機構26によって搬送される印画紙2に画像情報に基
づく露光を行う露光ヘッド27が配置されている。この
露光ヘッド27は、設定搬送速度で搬送される印画紙2
を搬送速度と同期したタイミングで印画紙2の幅方向
(主走査方向)に沿ってR(赤)、G(緑)、B(青)
の3原色の光線でライン状に露光を行うよう構成され、
この露光ヘッド27としてレーザビーム方式、蛍光ビー
ム方式、液晶シャッター方式、DMD方式又はFOCR
T方式等の方式から露光仕様に応じて最適なものが採用
される。
【0012】又、前記現像処理部20Bには現像処理工
程に合わせた現像処理液を区分けして収容している複数
の処理槽31を設けた処理槽ユニット30が備えられて
いる。これらの処理槽31としては、発色現像処理を行
う1つの処理槽31a、漂白定着処理を行う1つの処理
槽31b、安定処理(又はケミカルリンス処理)を行う
4つの処理槽31cがあげられるが、特に区別して説明
する必要がない場合は、共通的に単に処理槽31と呼ぶ
ことにする。これらの処理槽31に対して印画紙2を搬
送する多数の圧着ローラを有する搬送ユニット28が設
けられている。乾燥部20Cには、熱風を送るブロア
(図示せず)と印画紙2を搬送する多数の圧着ローラを
有した搬送機構29が設けられている。
【0013】以上の構成は従来からの写真プロセッサー
と基本的に変わるところが無く、本発明の写真プロセッ
サーではプリントステーション20の処理槽31に対し
て処理液を補充する処理液補充システム4に特徴を有す
るものとなっている。
【0014】図3に示すように、各処理槽31には側部
にサブタンク32を備え、処理液が流通できるように処
理槽31とサブタンク32がその上部位置で連通してい
るとともに、処理槽31の底部とサブタンク32の底部
との間には循環管路33が設けられており、この構成に
より処理液がサブタンク32と処理槽31と循環管路3
3とを通じて処理液が循環するようになっている。この
ため、この循環管路33に循環ポンプ34とフィルタ3
5が設けられている。
【0015】さらに処理槽31には、処理槽31内の処
理液を排出ポンプ36を介して排出する取出し管37a
と、処理槽31からオーバーフローした処理液を排出す
る流出管37bとからなる排出管路37が付属してい
る。この排出管路37に流量センサ37cが介装される
とともに、この排出管路37の排出端には排出された処
理液を回収する廃液タンク38が用意されている。又、
処理液の液面レベルを管理するため処理槽31には処理
液の液面レベルを検出する液面センサ39が設けられて
いる。
【0016】この処理槽31への処理液の補充に関して
は、現像処理された印画紙2の面積が予め設定された値
に達する度に、各処理槽31のサブタンク32に対して
処理液補充システム4から濃縮された処理液が、そして
水補充システム5から予め設定された量の水だけが補充
されるように基本的な補充制御が構築されている。
【0017】この処理液補充システム4は、図1に示す
ように、プリントステーション20のハウジング21の
側面に開閉自在に備えた扉21aの内部に、この扉21
aを開放することにより、処理液補充システム4全体が
側方に引出せるように、スライダテーブル4a上に配置
されている。
【0018】図3に概略的に示されているように、処理
液補充システム4は、各処理液毎にその処理液を収納し
ているとともにその収納処理液の送り出し分だけその容
積が減少する補充容器としての高分子化合物製パッケー
ジ50と、このパッケージ50と処理槽31(正確には
サブタンク32)とを接続する補充流路60と、この補
充流路60に介装された補充ポンプ61と、パッケージ
50と補充ポンプ61との間の補充流路60に介装され
た貯留容器40から構成される補充ラインを構築してい
る。各貯留容器40は対応するパッケージ50に収納さ
れている処理液の全量を一時的に貯留することができ
る。それぞれの補充ラインは、実質的には同じ構成とな
っているので、ここでは、説明を簡単にするため1つの
補充ラインが全補充ラインを代表するとして説明をすす
める。
【0019】補充流路60は、貯留容器40を処理槽3
1に接続する第1流路60Aとパッケージ50を貯留容
器40に気密接続する第2流路60Bとから構成されて
いる。第2流路60Bの先端にはパッケージ50を突き
刺すことでパッケージ50との間で気密接続するカテー
テル部64が設けられている。第1流路60Aの貯留容
器40との接続領域にはストレーナ62が設けられてい
る。
【0020】貯留容器40の内部は、パッケージ50に
収納されていた処理液の全量を一旦貯留容器40に移送
されるので、処理液で満たされている液体空間40aと
その上側に形成される気体空間40bに区分けすること
ができる。通常では、補充流路60の第1流路60Aは
貯留容器40の底部に接続されているので常時液体空間
40aと連通していることになり、補充流路60の第2
流路60Bは貯留容器40の天井部に接続されているの
で常時気体空間40bと連通していることになる。
【0021】さらに、貯留容器40の天井部には、エア
ーポンプ90と開閉弁91が設けられている。この開閉
弁91は、その開操作で貯留容器40の気体空間40b
を大気に開放するとともにその閉操作で気体空間40b
を大気に対して気密にするものであり、圧力調整手段の
1つの実施形態である。エアーポンプ90に関しては、
このエアーポンプ90の吸引側流路90aが貯留容器4
0の気体空間40bに開口しているとともにその排気側
流路90bが大気に開放されているので、エアーポンプ
90を駆動すると気体空間40bの圧力状態が負圧にな
っていく。つまり、貯留容器40内の処理液が所定レベ
ル以下になると、新しいパッケージ50にカテーテル部
64を刺し込んだ後、エアーポンプ90を駆動すること
で、気体空間40bが負圧となり、補充流路60の第2
流路60Bを通じてパッケージ50内の処理液が全量貯
留容器40内に流れ込む。
【0022】なお、図3で想像線によって囲まれている
ように、エアーポンプ90の仕様によっては、この気体
空間40bの負圧化を迅速かつ確実にするため、吸引側
流路90aには気体空間40bからエアーポンプ90へ
の気体の流れだけを許す逆止弁92が介装されてもよ
い。エアーポンプ90には逆流防止の弁は設けられてい
るが、この弁の性能に問題がある場合、この追加的な逆
止弁92は、効果的である。
【0023】貯留容器40から処理槽31への処理液の
送り込みは、補充ポンプの駆動により行われるが、気体
空間40bが負圧の場合、その送り込みが出来ないかあ
るいは大きな負荷を伴うことになるので、開閉弁91を
開放位置に設定することで、気体空間40bを大気圧に
開放する。このような、開閉弁91やエアーポンプ90
や補充ポンプ61の動きはコントローラからの動作信号
により所定のタイミングで行う必要があるので、全て電
気制御タイプのものが採用されている。
【0024】水補充システム5は、大型の給水タンク5
aと、この給水タンク5aと処理槽31(正確にはサブ
タンク32)とを接続する補充流路5cと、この補充流
路5cに介装されるとともに給水タンク5aから処理槽
31、正確にはサブタンク32に水を送り込む補充ポン
プ5bとから構成されている。処理液補充システム4に
よって補充される処理液は濃縮タイプなので、この処理
液と適切な濃度に希釈するためにこの水補充システム5
による水補充は処理液の補充と同期して行われる。
【0025】補充ポンプ61や5bの電動モータはシン
クロナスモータや、ステッピングモータのように駆動信
号に基づいて回転量を制御できるものが使用され、この
補充ポンプ61や5bから処理液や水を送出す際には、
電動モータの駆動量の設定することにより必要とする量
の処理液や水を送り出せるものとなっている。
【0026】この処理液補充システム4では、それぞれ
異なる濃縮処理液を封入している4種類のパッケージ5
0が使用されている。つまり、発色現像用の処理液を封
入した第1パッケージ50a、安定用の処理液を封入し
た第2パッケージ50b、漂白用の処理液を封入した第
3パッケージ50c、定着用の処理液が封入されている
第4パッケージ50dが使用されるが、ここでは、特に
これらの種類を区別する必要がない場合、これらを総称
する語句としてパッケージ50を用いている。
【0027】図4から明らかなように、第1〜第4パッ
ケージ50a〜50dは横方向に並列配置でまとめら
れ、段ボール製の箱体51に収納されて、パッケージユ
ニットとなる。このパッケージユニット、つまり箱体5
1は、樹脂製トレイ52に納められ、図5に示すよう
に、スライダーテーブル4aの引き出し方向先端側領域
部に設けられた補充容器皿4bに載置される。この箱体
51の下面にはトレイ52の底面に形成した係合凸部5
2aが係入する孔部51aが形成され、トレイ52に対
する誤った姿勢での挿入を阻止できるように工夫されて
いる。この箱体51の上面には各処理液の補充流路60
に接続しているカテーテル部64が対応するパッケージ
50内に刺し込まれる際の各カテーテル部64の通過を
許す開口51bが形成されている。尚、ここで用いられ
ている第1〜第4パッケージ50a〜50dは各パッケ
ージを熱溶着によって封入空間を分割形成した単一のパ
ッケージ50で構成することも可能である。この処理液
補充システム4は、図5から明らかなように、トレイ5
2に納められたパッケージ50に対してカテーテル部6
4を刺し込み操作するために、揺動軸心71周りで、開
放姿勢「開」と閉じ姿勢「閉」とに人為揺動操作自在な
アーム機構70を備えている。このアーム機構70が開
放姿勢「開」に揺動することで、カテーテル部64がパ
ッケージ50の上方に遠ざかり、トレイ52、結果的に
パッケージ50の取り出しを許す。アーム機構70が閉
じ姿勢「閉」に揺動すると、4つのカテーテル部64の
先端が第1〜第4パッケージ50a〜50dが突き刺さ
り、補充流路60とパッケージ50との気密接続が完了
する。さらにこのアーム機構には、開放姿勢「開」と閉
じ姿勢「閉」を検出する開閉センサ72が設けられてい
る。各処理液の補充ラインを模式的に示している図6か
ら明らかなように、第1パッケージ50aに封入された
発色現像用の処理液は、カテーテル部64から第2流路
60Bを経て貯留容器40に移送された後、補充ポンプ
61によって第1流路60Aを経て発色現像処理を行う
処理槽31aのサブタンク32に補充される。これと同
様に安定用の処理液は、安定処理を行う処理槽31cの
サブタンク32に送られ、漂白用の処理液と、定着用の
処理液は漂白定着処理を行う1つの処理槽31bのサブ
タンク32に対して送られ、このサブタンク32におい
て混合される。更に、水タンク5aから補充ポンプ5b
によって流路5cを通じて、発色現像処理を行う処理槽
31a、漂白定着処理を行う1つの処理槽31b、安定
処理を行う処理槽31c夫々のサブタンク32に水が補
充される。
【0028】図5に示されているように、それぞれの処
理液のための貯留容器40の底部には処理液の残量が底
面近くまで低下したことを検出するフロート式の残量セ
ンサ41と、貯留容器40の上部には処理液が設定量よ
り増大したことを検出するフロート式の限界センサ42
が設けられている。残量センサ41と限界センサ42は
浮力によって処理液の液面に沿って上下するフロートを
備えると共に、残量センサ41はフロートが下限近くま
で下降したことを検出するよう、フロートに備えたマグ
ネットの磁気に感応するリードスイッチや、フロートか
らの反射光でフロートの位置を判別するよう発光素子と
受光素子とを組み合わせて成る非接触型のセンシングデ
バイスを備えている。上限センサ42は、残量センサ4
1で液面が最も低いレベルにあることを検出した状態を
基準にして、貯留容器40に対してパッケージ50の処
理液の全量を移送した際の液面レベルより高いレベルに
液面が達した際に、この状態を検出するよう検出レベル
を設定してあり、この限界センサ42も残量センサ41
と同様にフロートに備えたマグネットの磁気に感応する
リードスイッチや、フロートからの反射光でフロートの
位置を判別するよう発光素子と受光素子とを組み合わせ
て成る非接触型のセンシングデバイスを備えている。
【0029】貯留容器40の底部に残量センサ41の検
出レベルより低い位置から処理液を取出す取出し口43
が形成されており、この取出し口43に前記第1流路6
0Aが接続されている。又、貯留容器40の最底部に処
理液の排出を行うための排出口44が形成されている。
【0030】図7で示されているように、数多くある制
御機能の1つとして処理液補充システム4の制御も行う
コントローラ15は、マイクロプロセッサー、入出力イ
ンタフェース、制御を実行するためのプログラムを格納
するROMや、作業データを格納するRAMを有して成
り、このコントローラ15に対して、処理液用の4つの
残量センサ41、4つの限界センサ42からの信号を入
力する処理液補充制御のための入力系、及び、4つの処
理液補充ラインに備えられた4つのエアーポンプ90と
開閉弁91及び処理液用の4つの補充ポンプ61と水用
の3つの補充ポンプ5bに対する駆動制御出力系が設け
られている。もちろん、このコントローラ15は操作ス
テーション10によって行われる各種処理のための制御
を行う機能や、プリントステーション20によって行わ
れる各種処理のための制御を行う機能も備えている。
【0031】この処理液補充システム4で行われる代表
的な動作プロセスとして、パッケージ50から貯留容器
40への処理液の移送と、貯留容器40から処理槽31
への処理液の補充が挙げられる。以下にこの2つの動作
プロセスを図8と図9を用いて説明する。
【0032】パッケージ50から貯留容器40へ処理液
を移送するためには、まずパッケージ50を納めたトレ
イ52が補充容器皿4bに載置され、カテーテル部64
がパッケージ50に刺し込まれていなければならない。
このため、まず、アーム機構70が「開」位置に揺動さ
れてから(#11)、パッケージ50つまりトレイ52
が所定位置に載置され(#12)、再びアーム機構70
が「閉」位置に揺動されたことが確認される(#1
3)。アーム機構70の揺動確認は、アーム機構70の
開閉を検出する開閉センサ72からの信号によって行わ
れる。パッケージ50の載置確認としては、アーム機構
70の「開」位置から「閉」位置への揺動を通じてパッ
ケージ50が交換されたと見なす方法を採用してもよい
し、トレイ52の所定位置への載置を検出するトレイ検
出センサを備えてもよい。
【0033】パッケージ50を収めたトレイ52が所定
位置に載置された状態で、アーム機構70を閉じ姿勢
「閉」に揺動操作することにより、アーム機構70の下
面に取り付けられた4本のカテーテル部64が対応する
パッケージ50と気密接続することになり、パッケージ
50から貯留容器40への処理液移送準備が完了とな
る。この状態で、残量センサ41が貯留容器40の液体
空間40aのレベルがしきい値を下回ったことを検出す
ると、貯留容器40への処理液移送要求が発生する。処
理液移送要求が発生すると(#14)、エアーポンプ9
0が作動する(#15)。エアーポンプ90の作動によ
り、貯留容器40の気体空間40bが負圧となるので、
補充流路60の第2流路60Bを通じて処理液が貯留容
器40に流れ込む。それにともなってパッケージ50は
大気圧の作用によって押し潰されていく。
【0034】まず、エアーポンプ90の作動後、第1所
定時間の経過がチェックされる(#16)。この第1所
定時間とは、処理液の流れ込みにより液体空間40aの
レベルが前述のしきい値を上回るに十分な時間であり、
もしこの時間内に残量センサ41によって液体空間40
aのレベルがしきい値を上回ったことが検出されない場
合、つまり残量センサが「OFF]のままであるならば
(#17)、負圧形成のトラブルや、正常なパッケージ
50が装填されていないとして、異常報知などのエラー
処理が行われる(#100)。
【0035】液体空間40aのレベルがしきい値を上回
ったことが検出された場合、さらに第2所定時間の経過
がチェックされる(#18)。この第2所定時間は、パ
ッケージ50に収納されている処理液の全量が貯留容器
40に流れ込むに十分な時間である。この時間の経過
後、エアーポンプ90が停止される(#19)。この時
点で、パッケージ50の処理液は余すことなく潮流容器
40に移送されたことになり、パッケージ50は完全に
押し潰された形態となっている。この空になったパッケ
ージ50は、この時点からふたたび貯留容器40内の処
理液のレベルがしきい値を下回るまでの間の任意の時
に、新しいパッケージ50と交換することができる。
【0036】処理液の処理槽31への補充は、補充要求
の発生によって開始される。この補充要求は、処理槽3
1で処理された印画紙2の積算面積(印画紙幅X印画紙
搬送長さ)が設定値に達したことが判別される毎にコン
トローラ15内で発生する。補充要求が発生すると(#
21)、貯留容器40の気体空間40bが大気圧レベル
とするため開閉弁91が「閉」位置から「開」位置に切
り換えられ(#22)、処理液用の補充ポンプ61と水
用の補充ポンプ5bが作動する(#23)。処理液用の
補充ポンプ61と水用の補充ポンプ5bがあらかじめ設
定されている量だけ処理液ないしは水を送り出すと(#
24)、処理液用の補充ポンプ61と水用の補充ポンプ
5bが停止される(#25)。さらに、ここでは、貯留
容器40内への自由な空気の流通により無用な空気と処
理液の接触を抑制するため、開閉弁91が「開」位置か
ら「閉」位置に切り換えられる(#26)。なお、でき
るだけ、空気と処理液の接触を抑制するため、補充ポン
プ61の停止ステップと開閉弁91の「開」位置から
「閉」位置への切り換えステップの順序を入れ替えて、
開閉弁91を閉じてからも補充ポンプ61をしばらく駆
動させることで、貯留容器40の気体空間40bを負圧
状態に維持した状態で、補充ポンプ61を停止させる方
法を採用してもよい。
【0037】〔別実施形態〕上述した実施形態では、貯
留容器40の気体空間40bの圧力を調整する圧力調整
手段として開閉弁91を採用していたが、処理液補充シ
ステムの仕様によっては、これに代えて圧力調整弁を用
いることもできる。この圧力調整弁93はエアーポンプ
90による負圧化の後の気体空間40bの圧力を所定の
負圧値に調整するように構成され、処理液が充填された
貯留容器40の気体空間40bを所定の負圧値に維持す
ることができる。処理液の充填後に行われる処理槽31
への処理液の補充プロセスにおいて、補充ポンプ61の
作動により、気体空間40bの負圧が再び強くなってく
るが、所定の負圧値に調整された圧力調整弁の作用によ
りこの所定の負圧値を超えると外気が取り入れられ、気
体空間40bは所定の負圧値に維持される。この所定の
負圧値は、処理液補充時に補充ポンプ61に及ぼされる
負荷が補充ポンプ61とって問題を生じない程度にする
という条件と、処理液が自由に空気と反応することを避
ける程度に気体空間40bの空気を希薄にするという条
件とを考慮して、最適となる値とすべきであり、この値
は、処理液補充システムの仕様に応じて実験的かつ経験
的に設定される。なお、負圧に維持された気体空間40
bは、アーム72の開放揺動に伴うカテーテル部64の
パッケージ50からの抜け出しにより第2流路60Bと
カテーテル部64を介して大気と連通して負圧が解消さ
れるので、これを避けるためには、カテーテル部64な
いしは第2流路60Bにアーム72が開放揺動するとき
に空気の流通を遮断する遮断弁を設けるとよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による処理液補充システムを採用した写
真プロセッサーの外観図
【図2】写真プロセッサーのプリントステーションの概
略構造を示す断面図
【図3】処理液補充システムの概略構成を示す模式図
【図4】4つのパッケージを収容した箱体とこの箱体を
さらに収容するトレイの関係を示す説明図
【図5】処理液補充システムの概略構造を示す部分断面
【図6】処理液補充システムの全ての補充ラインを示す
模式図
【図7】処理液補充システムの被制御要素とコントロー
ラとの関係を示すブロック図
【図8】パッケージから貯留容器への処理液の移送プロ
セスを説明するフローチャート
【図9】貯留容器から処理槽への処理液の補充プロセス
を説明するフローチャート
【符号の説明】
4 処理液補充システム 5 水補充システム 31 処理槽(31) 40 貯留容器 40a 液体空間 40b 気体空間 50 パッケージ(補充容器) 60 補充流路 60A 第1流路 60B 第2流路 61 補充ポンプ 64 カテーテル部 90 エアーポンプ 91 開閉弁(圧力調整手段) 92 逆止弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 雅実 和歌山県和歌山市梅原579番地の1 ノー リツ鋼機株式会社内 (72)発明者 辻田 拓也 和歌山県和歌山市梅原579番地の1 ノー リツ鋼機株式会社内 Fターム(参考) 2H098 BA15 BA16 EA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光材料を現像処理する処理槽に処理液を
    補充するための処理液補充システムであって、処理液を
    収納しているとともにその収納処理液の送り出し分だけ
    その容積が減少する補充容器と、この補充容器と前記処
    理槽とを接続する補充流路と、この補充流路に設けられ
    た補充ポンプとを備えたものにおいて、 前記補充容器と前記補充ポンプとの間の前記補充流路に
    前記補充容器からの処理液を一時的に貯留可能な気密な
    貯留容器が備えられており、前記貯留容器の内部は処理
    液が貯留している液体空間とこの液体空間の上部に形成
    される気体空間とに区分けされ、前記気体空間と連通す
    るとともにこの気体空間を負圧にするエアーポンプ及び
    前記気体空間と連通するとともにこの気体空間の圧力を
    所定範囲に調整する圧力調整手段が設けられていること
    を特徴とする処理液補充システム。
  2. 【請求項2】前記気体空間への空気の流入を防止する逆
    止弁が前記エアーポンプの流路に設けられていることを
    特徴とする請求項1に記載の処理液補充システム。
  3. 【請求項3】前記圧力調整手段は、前記補充ポンプの駆
    動時に開放されるとともに前記エアーポンプの駆動時に
    閉鎖される開放弁であることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の処理液補充システム。
  4. 【請求項4】前記圧力調整手段は、前記エアーポンプに
    よって前記補充容器から処理液が吸引された後の前記貯
    留容器の気体空間を所定負圧値に維持する圧力調整弁で
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載の処理液補
    充システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105353585A (zh) * 2015-11-12 2016-02-24 芜湖黄燕实业有限公司 胶卷冲洗机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105353585A (zh) * 2015-11-12 2016-02-24 芜湖黄燕实业有限公司 胶卷冲洗机
CN105353585B (zh) * 2015-11-12 2017-07-04 芜湖黄燕实业有限公司 胶卷冲洗机

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