JP2002311546A - 処理液補充方法及び処理液補充装置 - Google Patents

処理液補充方法及び処理液補充装置

Info

Publication number
JP2002311546A
JP2002311546A JP2001115815A JP2001115815A JP2002311546A JP 2002311546 A JP2002311546 A JP 2002311546A JP 2001115815 A JP2001115815 A JP 2001115815A JP 2001115815 A JP2001115815 A JP 2001115815A JP 2002311546 A JP2002311546 A JP 2002311546A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
replenishing
processing liquid
amount
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001115815A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Kamo
久男 加茂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Chugai Photo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Chugai Photo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugai Pharmaceutical Co Ltd, Chugai Photo Chemical Co Ltd filed Critical Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2001115815A priority Critical patent/JP2002311546A/ja
Publication of JP2002311546A publication Critical patent/JP2002311546A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストックタンクに貯留した処理液を消費し終
えるタイミングに差異があっても現像処理に支障をきた
すことのない処理液補充装置を構成する。 【解決手段】 複数のストックタンクSTから処理槽T
に同時に等量ずつ処理液を送出す制御を行い、発色現像
用の処理液が先に消費し尽くした場合には、他の処理液
の全てを処理槽Tに対して強制的に補充し、発色現像用
の他の処理液が先に消費し尽くした場合には、発色現像
用の処理液を含む残余の処理液を処理槽Tの側からの要
求に基づいて必要な量ずつ送出すよう制御動作を設定し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理液補充方法及
び処理液補充装置に関し、詳しくは、カートリッジから
送られる処理液を貯留する貯留部を備え、この貯留部の
処理液を補充手段によって感光材料の処理を行う処理槽
に送る処理液補充方法、及び、カートリッジから送られ
る処理液を貯留する貯留部と、この貯留部の処理液を感
光材料の処理を行う処理槽に送る補充手段とを備えてい
る処理液補充装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のように構成された処理液補充方法
及び処理液補充装置に関連する技術として、特開平3‐
134666号公報に示されるものが存在し、この従来
の技術では、薬剤容器(カートリッジ)に蓄えられたパ
ーツ剤(処理液)をパーツ毎にストックタンク(貯留
部)に移し換え、このストックタンクから処理槽に対し
て(あるいは、補助タンクを介して)処理液を送るよう
構成されている。又、この従来の技術のストックタンク
と類似する構造を有する従来技術として、特開平3‐3
8641号公報に示されるものが存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、処理槽に補充
すべき処理液の管理を考えるに、感光材料として銀塩式
のカラー印画紙の処理液の管理を例に挙げると、処理槽
は発色現像用と、漂白定着用と、安定用との少なくとも
3種類必要である。又、このように3種類の処理液を用
いて現像処理を行う場合には、処理槽で処理される印画
紙の処理量の積算値が予め設定された値に達する毎に必
要とする量の処理液の補充を自動的に行うものとなって
おり、従来の技術のようにポンプを用いて複数種の処理
液を対応する処理槽に対して補充する手段を採用するこ
とが一般的である。
【0004】このように貯留部に貯留された複数種の処
理液を処理槽に補充した際には、特開平3‐38641
号公報にも示されるように、複数の貯留部(補充原液タ
ンク)の処理液が同時に消費され尽くすのが理想である
が、バラツキを発生させているのが現状である。そこ
で、この従来例では、貯留部の1つでも無くなると(消
費し尽くすと)、他の貯留部の処理液を廃棄槽または処
理槽に送り込むものとなっている。しかしながら、処理
槽での処理を考えるに、発色現像処理は発色現像用の処
理液の濃度を厳密に管理する必要から、処理液が強制的
に送り込まれた場合には処理液が過剰に供給されると適
正な発色を行えないことになり改善の余地がある。
【0005】本発明の目的は、貯留部に貯留した処理液
を消費し終えるタイミングに差異があっても現像処理に
支障をきたすことのない処理液補充方法、及び、処理液
補充装置を合理的に構成する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
処理液補充方法の特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕カートリッジから送られる処理液を貯留する貯
留部を備え、この貯留部の処理液を補充手段によって感
光材料の処理を行う処理槽に送る処理液補充方法におい
て、前記カートリッジが一種類の特定の処理液と、その
他の処理液とで成る複数種の処理液を分離状態で蓄える
よう構成され、このカートリッジから充填手段によって
送られる複数種の処理液を分離状態で貯留するよう前記
貯留部が複数形成され、かつ、夫々の貯留部がカートリ
ッジに蓄えられた複数種の処理液の全量を分離状態で貯
留し得る容量に設定され、前記処理槽側の要求に基づい
て補充手段が補充作動を行うことにより複数の貯留部に
貯留されている複数の処理液のうち前記特定の処理液が
最も早く設定量まで減少した際には、他の処理液を前記
設定量に減少するまで補充手段の強制補充作動によって
送出し、又、前記処理槽側の要求に基づいて補充手段が
補充作動を行うことにより複数の貯留部に貯留されてい
る複数の処理液のうち他の処理液が最も早く設定量まで
減少した際には、このように減少した処理液の補充を停
止した状態で、前記処理槽側の要求に基づいて補充手段
が残余の処理液の補充作動を継続して行う点にある。
【0007】〔作用・効果〕上記特徴によると、カート
リッジに蓄えた複数種の処理液の全量を貯留部に対して
分離した状態で貯留できるものとなり、又、処理槽側の
要求に基づいて補充手段によって処理液の補充を行い、
特定の処理液が最も早く設定値まで減少した場合には、
他の処理液を強制的に処理槽に強制的に送るものとな
り、他の処理液が最も早く設定量まで減少した場合に
は、特定の処理液を含む残余の処理液の補充を継続して
行うものとなる。つまり、特定の処理液を厳密に管理す
る状態で処理槽に対して補充でき、又、複数の貯留部の
処理液を等しく減少状態に設定できるものとなる。その
結果、複数の貯留部の処理液を消費し終えるタイミング
にバラツキがあっても処理槽の特定の処理液を厳密に管
理することになり、しかも、貯留部に対してカートリッ
ジからの処理液を充填することも可能な処理液補充方法
が得られた。
【0008】本発明の請求項2に係る処理液補充方法の
特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項1に記載の処理液補充方法において、前
記複数の貯留部に貯留される処理液の量を略等しく設定
すると共に、前記処理槽側の要求に基づいて前記補充手
段が行う単位補充作動で補充される処理液の量を略等し
く設定してある点にある。
【0009】〔作用・効果〕上記特徴によると、複数の
貯留部から処理槽に対して等しい量の処理液を送出すこ
とになるので、複数の貯留部に貯留された複数種の処理
液を殆ど同時に消費し終えることも可能となる。その結
果、強制補充作動が行われても、残余の処理液の補充作
動が行われても、その補給量に大きい差異を生ずること
無く現像処理を行えるものとなる。
【0010】本発明の請求項3に係る処理液補充方法の
特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項1又は2に記載の処理液補充方法におい
て、前記特定処理液が、発色現像用の処理液で構成さ
れ、前記他の現像処理液が漂白用の処理液と、定着用の
処理液と、安定用の処理液とで構成されている、若しく
は、前記他の現像処理液が漂白定着用の処理液と、安定
用の処理液とで構成されている点にある。
【0011】〔作用・効果〕上記特徴によると、処理槽
に送る発色現像用の処理液を厳密に管理することが可能
となる。つまり、発色現像用の処理液は他の処理液と比
較して処理槽において厳密な管理が必要とされ、本発明
によると、補充時には発色現像用の処理液を適正に補充
できるのである。その結果、現像処理を支障無く行える
ものとなる。
【0012】本発明の請求項4に係る処理液補充方法の
特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項3記載の処理液補充方法において、前記
複数の貯留部に貯留される処理液のうち、発色現像用の
処理液の量を他の処理液より少ない量に設定し、かつ、
補充手段による補充量を略等しく設定する、あるいは、
前記複数の貯留部に貯留される複数の処理液を略等しい
量に設定し、かつ、補充手段によって1回に補充する発
色現像用の処理液の量を他の処理液より多い量に設定し
てある点にある。
【0013】〔作用・効果〕上記特徴によると、複数の
貯留部に貯留された複数の処理液のうち発色現像用の処
理液を最も早く消費し終えることが可能となり、この発
色現像用の処理液を常に適正な量だけ処理槽に補充でき
るばかりでなく、他の処理液が処理槽において不足する
ことも無い。その結果、発色現像ばかりでなく他の処理
も不足することなく行えるものとなる。
【0014】本発明の請求項5に係る処理液補充装置の
特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕カートリッジから送られる処理液を貯留する貯
留部と、この貯留部の処理液を感光材料の処理を行う処
理槽に送る補充手段とを備えている処理液補充装置にお
いて、前記カートリッジが一種類の特定の処理液と、そ
の他の処理液とで成る複数種の処理液を分離状態で蓄え
るよう構成され、このカートリッジから充填手段によっ
て送られる複数種の処理液を分離状態で貯留するよう前
記貯留部が複数形成され、かつ、夫々の貯留部をカート
リッジに蓄えられた複数種の処理液の全量を分離状態で
貯留し得る容量に設定し、前記処理槽側の要求に基づい
て補充手段が補充作動を行うことにより複数の貯留部に
貯留されている複数の処理液のうち前記特定の処理液が
最も早く設定量まで減少した際には、他の処理液を前記
設定量に減少するまで補充手段の強制補充作動によって
送出し、又、前記処理槽側の要求に基づいて補充手段が
補充作動を行うことにより複数の貯留部に貯留されてい
る複数の処理液のうち他の処理液が最も早く設定量まで
減少した際には、このように減少した処理液の補充を停
止した状態で、前記処理槽側の要求に基づいて補充手段
が残余の処理液の補充作動を継続して行う制御手段を備
えている点にある。
【0015】〔作用・効果〕上記特徴によると、カート
リッジに蓄えた複数種の処理液の全量を貯留部に対して
分離した状態で貯留できるものとなり、又、処理槽側の
要求に基づいて補充手段によって処理液の補充を行い、
特定の処理液が最も早く設定値まで減少した場合には、
他の処理液を強制的に処理槽に強制的に送るものとな
り、他の処理液が最も早く設定量まで減少した場合に
は、特定の処理液を含む残余の処理液の補充を継続して
行うものとなる。つまり、制御手段の制御によって特定
の処理液を厳密に管理する状態で処理槽に対して補充で
き、又、複数の貯留部の処理液を等しく減少状態に設定
できるものとなる。その結果、複数の貯留部の処理液を
消費し終えるタイミングにバラツキがあっても処理槽の
特定の処理液を厳密に管理することになり、しかも、貯
留部に対してカートリッジからの処理液を充填すること
も可能な処理液補充装置が得られた。
【0016】本発明の請求項6に係る処理液補充装置の
特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項5記載の処理液補充装置において、前記
複数の貯留部に貯留された処理液の液面が設定レベル以
下にあることを検出し得る残量センサを備えると共に、
この複数の残量センサの検出結果に基づいて、前記強制
充填作動と、前記残余の処理液の補充作動とを行う制御
作動を前記制御手段に設定してある点にある。
【0017】〔作用・効果〕上記特徴によると、制御手
段は複数の残量センサの検出結果に基づいて、特定の処
理液が最も早く設定レベル以下に達した際に強制充填作
動を行う処理を行えるものとなり、又、他の処理液が最
も早く設定レベル以下に達した際に残余の処理液の補充
作動を行えるものとなる。その結果、液面レベルを計測
する残量センサを夫々の貯留部に備えることにより処理
液の残量の把握が正確で精度の高い制御を行える。
【0018】本発明の請求項7に係る処理液補充装置の
特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項6記載の処理液補充装置において、前記
強制補充作動によって送り出される処理液の何れか1種
の量が予め設定された値に達した場合、あるいは、前記
補充作動によって送り出される前記残余の処理液の何れ
か1種の量が予め設定された値に達した場合には、強制
補充作動、あるいは、残余の処理液の補充作動を停止
し、エラーを報知する制御作動を前記制御手段に設定し
てある点にある。
【0019】〔作用・効果〕上記特徴によると、強制補
充作動によって送り出された処理液の量が予め設定され
た量より多い場合、残余の処理液の送出し量が予め設定
された量より多い場合には、先に設定レベル以下に達し
た処理液の量と、このタイミングで貯留部に残留してい
た処理液の量との差が、予め設定されていた量より多い
ことを意味するものであることから、異常な状態である
と云える。このような状況が発生した場合には、強制補
充作動、残余の処理液の補充作動を停止することで、無
駄な作動をなくしてエラーを報知することでオペレータ
に異常な状態にあることを認識させ得るものとなる。そ
の結果、処理液の過剰な補充を阻止して適正な現像処理
を維持すると同時に、異常な状態を適正にオペレータに
認識させて必要な操作を促せるものとなる。
【0020】本発明の請求項8に係る処理液補充装置の
特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項6記載の処理液補充装置において、前記
残量センサの検出に基づいて、全ての貯留部の液面が前
記設定レベル以下まで減少したことを判別した際には、
前記充填手段によって前記カートリッジに蓄えた複数種
の処理液の全量を貯留部に充填するよう前記制御手段の
制御作動が設定されている点にある。
【0021】〔作用・効果〕上記特徴によると、全ての
残量センサで液面が設定レベル以下まで減少したことを
検出した場合には、制御手段がカートリッジの処理液の
全量を貯留部に充填することになるので、この充填を開
始するためにオペレータがスイッチ類を特別に操作する
必要もない。その結果、必要とするタイミングでカート
リッジの処理液を貯留部に対して自動的に充填し、処理
槽に対する補充を継続的に行えるものとなる。
【0022】本発明の請求項9に係る処理液補充装置の
特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項5記載の処理液補充装置において、前記
複数の貯留部に貯留される処理液の量を略等しく設定す
ると共に、前記処理槽側の要求に基づいて補充手段が行
う補充作動で補充される処理液の量を略等しく設定して
ある点にある。
【0023】〔作用・効果〕上記特徴によると、複数の
貯留部から処理槽に対して等しい量の処理液を送出すこ
とになるので、複数の貯留部に貯留された複数種の処理
液を殆ど同時に消費し終えることも可能となる。その結
果、強制補充作動が行われても、残余の処理液の補充作
動が行われても、その補給量に大きい差異を生ずること
無く現像処理を行えるものとなる。
【0024】本発明の請求項10に係る処理液補充装置
の特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項5〜9のいずれか1項に記載の処理液補
充装置において、前記特定処理液が、発色現像用の処理
液で構成され、前記他の現像処理液が漂白用の処理液
と、定着用の処理液と、安定用の処理液とで構成されて
いる、若しくは、他の現像処理液が漂白定着用の処理液
と、安定用の処理液とで構成されている点にある。
【0025】〔作用・効果〕上記特徴によると、処理槽
に送る発色現像用の処理液を厳密に管理することが可能
となる。つまり、発色現像用の処理液は他の処理液と比
較して処理槽において厳密な管理が必要とされ、本発明
によると、補充時には発色現像用の処理液を適正に補充
できるのである。その結果、現像処理を支障無く行える
ものとなる。
【0026】本発明の請求項11に係る処理液補充装置
の特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項10記載の処理液補充装置において、前
記複数の貯留部に貯留される処理液のうち、発色現像用
の処理液の量を他の処理液より少ない量に設定し、か
つ、補充手段による補充量を略等しく設定する、あるい
は、前記複数の貯留部に貯留される複数の処理液を略等
しい量に設定し、かつ、補充手段によって1回に補充す
る発色現像用の処理液の量を他の処理液より多い量に設
定してある点にある。
【0027】〔作用・効果〕上記特徴によると、複数の
貯留部に貯留された複数の処理液のうち発色現像用の処
理液を最も早く消費し終えることが可能となり、この発
色現像用の処理液を常に適正な量だけ処理槽に補充でき
るばかりでなく、他の処理液が処理槽において不足する
ことも無い。その結果、発色現像ばかりでなく他の処理
も不足することなく行えるものとなる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、画像情報や各
種情報の処理を行うオペレート部Aと、銀塩印画紙(以
下、印画紙と称する)に対する画像情報の露光の後に現
像処理を行って送出すプリント部Bとを備えて写真プロ
セッサーが構成されている。オペレート部Aは、デスク
状物の上部位置に写真フィルム1のコマ画像をデジタル
信号化するスキャナ2と、各種情報を表示するディスプ
レイ3と、情報を入力するための操作卓4と、マウス5
とを備え、この下方にスキャナ2でスキャニングされた
画像情報の処理と、プリント部Bに対する情報のアクセ
スを行う処理装置6を備えて構成されている。尚、この
処理装置6は汎用コンピュータを用いて成り、市販され
ている画像処理ソフトを使用して画像情報の処理を行え
るものとなっている。
【0029】前記プリント部Bは、筐体10の上部位置
に載置された2つの印画紙マガジンM、Mに収めたロー
ル状の印画紙11(感光材料の一例)の何れか一方を該
筐体の内部に送り込んでプリントサイズに切断した後に
露光部Exで画像情報の露光を行い、この露光後の印画
紙11を現像処理部Deの複数の処理槽Tに送って現像
処理を行い、次に乾燥部Drで乾燥処理を行って筐体1
0の上面に送り出し、横送りコンベア12からソータ1
3に送ってオーダ単位で仕分けて集積するよう構成され
ている。
【0030】図2に示すように、前記露光部Exは、印
画紙マガジンMからの印画紙11をプリントサイズに切
断するカッター14と、切断された印画紙11を搬送す
るよう多数の圧着ローラを有した搬送機構15とを有す
ると共に、この搬送機構15で搬送される印画紙11に
画像情報の露光を行う露光ヘッド16を備えて構成され
ている。この露光ヘッド16は、印画紙11を設定速度
で搬送しながら(副搬送方向への搬送)、搬送速度と同
期したタイミングで印画紙11の幅方向(主走査方向)
に沿ってR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色の光線
でライン状に露光を行うよう構成されている。又、この
露光ヘッド16としてレーザビーム方式、蛍光ビーム方
式、液晶シャッター方式、DMD方式又はFOCRT等
の使用が可能である。
【0031】又、前記現像処理部Deは発色現像処理を
行う1つの処理槽17、漂白定着処理を行う1つの処理
槽18、安定処理(又はケミカルリンス処理)を行う4
つの処理槽19と、これらの処理槽T(Tは夫々の処理
槽の総称)に対して印画紙11を搬送する多数の圧着ロ
ーラを有する搬送ユニット20を備えて成り、乾燥部D
rは、熱風を送るブロア(図示せず)と印画紙11を搬
送する多数の圧着ローラを有した搬送機構21を備えて
構成されている。
【0032】以上の構成は従来からの写真プロセッサー
と基本的に変わるところが無く、本発明の写真プロセッ
サーではプリント部Bに備えた処理槽Tに対して処理液
を補充する処理液補充装置Sに特徴を有するものとなっ
ている。
【0033】処理槽Tの構造は以下の通りである。図3
に示すように、夫々の処理槽Tには側部にサブタンクT
aを備え、処理槽Tの上部とサブタンクTaとは上部位
置で連通して処理液が流通できるものとなっている。
又、処理槽Tの底部とサブタンクTaの底部との間には
処理液を循環させる循環管路24を形成し、この循環管
路24に循環ポンプP1とフィルタ25とを備えてい
る。処理槽Tには処理槽内の処理液を排出ポンプP2の
駆動力によって排出する取出し管26Aと、処理槽Tか
らオーバーフローした処理液を排出する流出管26Bと
を形成した排出管路26を有し、この排出管路26には
流量センサ27を介装してある。又、この排出管路26
の排出端には排出された処理液を回収する廃液タンク2
8を備えている。又、処理槽Tには液面レベルを検出し
て液面レベルを管理する液面センサ29を備えており、
サブタンクTaには温度管理用の液温センサと電気ヒー
タ(図示せず)とを備えている。
【0034】この現像処理系では、処理槽Tで現像処理
が行われた印画紙11の積算面積が予め設定された値に
達する度に、6つの処理槽T夫々のサブタンクTaに対
して処理液補充装置Sから濃縮された処理液と、希釈用
の水とを予め設定された比率で、必要な量だけ補充する
よう構成されている。そして、この処理液補充装置Sは
図1に示すようにプリント部Bの筐体10の側面に対し
て開閉自在に備えた扉10Aの内部で処理槽Tの下方位
置に配置され、この扉10Aを開放することによって側
方に引出せるように構成されている。
【0035】この処理液補充装置Sは図4〜図9に示す
ように、引出側の端部に処理液のカートリッジCを樹脂
製のトレイ31に収めた状態でセットするセット部を本
体フレーム32を形成してあり、このセット部の上部位
置に対して開放姿勢「開」と、閉じ姿勢「閉」とに人為
操作自在なアーム33を備え、このアーム33の下面に
先端が尖鋭な4本の吸引管34を備えている。又、この
セット部と隣接する位置に貯留部として透明な樹脂を用
いた密封構造の4つのストックタンクSTを配置してあ
り、夫々の吸引管34に一端が連通し、かつ、可撓性素
材で成る充填チューブ35の他端を対応する4つのスト
ックタンクSTに連通させてある。これらのストックタ
ンクSTの上部位置に対して減圧チューブ36を介して
負圧を作用させるエアーポンプAP(充填ポンプの一
例)を備え、これらセット部とストックタンクSTとの
側部位置に希釈用の水を貯留する水タンク37を備えて
いる。
【0036】本体フレーム32におけるセット部の側と
反対側の端部に処理液を送出す4つ補充ポンプSPと水
タンクからの希釈用の水を送出す3つの補充ポンプSP
とを並列状態で配置してあり、前記4つのストックタン
クSTからの処理液を4つ補充ポンプSPに送出すよう
抽出チューブ38とストレーナ39とを備え、又、水タ
ンク37からの水を3つの補充ポンプSPに送出す抽出
チューブ38を備えている。そして、図5、図6に示す
如く、4つの補充ポンプSPからの処理液を対応するサ
ブタンクTaに送る4本の補充チューブ40と、3つの
補充ポンプSPからの希釈用の水を対応するサブタンク
Taに送る3本の補充チューブ40を備え、又、この補
充ポンプSPの上面を覆う位置に制御手段としての制御
ユニットCUを備えている。
【0037】このように、処理液補充装置Sはプリント
部Bの筐体10の扉10Aの側の端部から、内側の端部
に向けてセット部、ストックタンクST、補充ポンプS
Pを、この順序で配置することにより、セット部にセッ
トされたカートリッジCからの処理液を、略直線的にス
トックタンクSTに送り、このストックタンクSTから
の処理液を補充ポンプSPに短い距離で送り得るよう構
成してあり、又、セット部とストックタンクSTの側部
位置に水タンク37を配置することにより、この水タン
クからの希釈用の水を補充ポンプSPに対して直線的に
送り得るよう構成にしてある。
【0038】尚、補充ポンプSPと補充チューブ40と
で補充手段が構成され、吸引管34と、充填チューブ3
5と、減圧チューブ36と、エアーポンプAPとで充填
手段が構成されている。
【0039】前記カートリッジCは、柔軟な素材として
樹脂シートを袋状に成形した4つのパッケージ41を、
複数の封入空間として横方向に並列配置して段ボール製
の箱体42に収納して構成されている。夫々のパッケー
ジ41には濃縮した処理液を封入してあり、箱体42の
下面にはトレイ31の底面に形成した係合凸部31Aが
係入する孔部42Aを形成して、トレイ31に対する誤
った姿勢での挿入を阻止できるよう構成してあり、この
箱体42上面には吸引管34の挿通を許す開口42Bが
形成されている。更に、夫々のパッケージ41とも等し
い容積のものが使用され、1つパッケージ41に発色現
像用の処理液、1つのパッケージ41に安定用の処理
液、1つのパッケージ41に漂白用の処理液、1つのパ
ッケージ41に定着用の処理液が封入されている。尚、
このカートリッジCは複数の処理液を封入する複数の樹
脂製のパッケージを熱溶着によって封入空間を分割形成
した単一のパッケージのみで構成するものであっても良
い。
【0040】この処理液補充装置Sは、4つのストック
タンクSTの処理液を4つの補充ポンプSPで等しい量
ずつ抽出して処理槽TのサブタンクTaに補充するよう
構成されており、このように補充を行うことによって、
同じタイミングで4つのストックタンクSTを空の状態
にするのが理想であるが、本実施の形態では発色現像用
の処理液を他の処理液より僅かに(2〜5%)少なくし
てあり、他の処理液より僅かに早いタイミングで発色現
像用の処理液を消費し尽くすよう設定してある。
【0041】このように他の処理液より僅かに早いタイ
ミングで発色現像用の処理液を消費し尽くすようにする
ためには、必ずしも4つのストックタンクSTに封入さ
れる処理液のうち発色現像用の処理液を他の処理液より
僅かに少ない量に設定する必要は無く、例えば、4つの
ストックタンクSTに封入される処理液を等しくし、発
色現像用の処理液を送る補充ポンプSPの吐出量を他の
補充ポンプSPの吐出量より僅かに多くする(2〜5
%)ことでも実現できる。尚、このよう補充ポンプSP
の吐出量を多くする場合には、制御ユニットCUにセッ
トされるソフトウエアを変更する程度の改造で済み、実
現は比較的容易である。
【0042】この処理液の流れを模式的に示すと図4に
示すように、パッケージ41に封入された発色現像用の
処理液は、その全量が吸引管34からストックタンクS
Tに充填された後、抽出チューブ38、ストレーナ39
を介して補充ポンプSPに送られ、この補充ポンプSP
から補充チューブ40を介して発色現像処理を行う処理
槽17のサブタンクTaに送られるものとなる。又、こ
れと同様に安定用の処理液は、その全量がストックタン
クSTに貯留された後に安定処理を行う処理槽19のサ
ブタンクTaに送られ、漂白用の処理液と、定着用の処
理液とは、その全量が対応するストックタンクSTに貯
留された後に、漂白定着処理を行う1つの処理槽18の
サブタンクTaに対して送られ、このサブタンクTaに
おいて漂白用の処理液と定着用の処理液とが混合するこ
とになる。更に、水タンク37からの抽出チューブ38
を介して希釈用の水が送られる3つの補充ポンプSPを
備えており、これらの3つ補充ポンプSPからの希釈用
の水を発色現像処理を行う処理槽17、漂白定着処理を
行う1つの処理槽18、安定処理を行う処理槽19夫々
のサブタンクTaに対して補充チューブ40を介して送
るよう構成されている。
【0043】前記アーム33は、本体フレーム32に対
して開閉支軸44周りで揺動自在に支持することにより
前記セット部の上方を覆う閉じ姿勢「閉」と、このセッ
ト部の上方を開放する開放姿勢「開」とに切換自在に構
成してあり、このアーム33と本体フレーム32との間
にはアーム33を開放方向に付勢するコイルバネ45を
備えて開放操作時の操作力を軽減してある。このアーム
33の基端位置には該アームを開放姿勢「開」から閉じ
方向への操作を開始した後に、閉じ姿勢「閉」に達する
までは開放姿勢の方向への操作を阻止すると共に、閉じ
姿勢「閉」から開放方向への操作を開始した後に、開放
「開」に達するまでは閉じ姿勢の方向への操作を阻止す
るラチェット機構RAを備え、このアーム33の揺動端
部にはアーム33を閉じ姿勢「閉」に保持するロック機
構Lを備えている。これらラチェット機構RAとロック
機構Lとについては後述する。
【0044】前記吸引管34は、前記開閉支軸44の軸
芯を中心とする円弧状に成型されたステンレス等の耐食
性が高い金属製のパイプ材の先端部に対して、図11に
示すように、複数の吸引孔34Aを穿設し、この先端部
に尖鋭な円錐状の錐状部材34Bを固定して構成され、
この吸引管34の基端側と前記ストックタンクSTとの
間に透明で可撓性の前記充填チューブ35を備えてい
る。
【0045】前記エアーポンプAPは、ケーシング46
の内部にダイヤフラム(図示せず)を備えると共に、こ
のダイヤフラムを操作するロッド47と、このロッド4
7と連結する偏芯クランク部48と、この偏芯クランク
部48を駆動する電動モータ49を備えることにより、
ダイヤフラムの振動によって負圧を発生させるよう構成
され、このエアーポンプAPで作り出された負圧を可撓
性の前記減圧チューブ36を介してストックタンクTに
作用させるよう構成してある。
【0046】図5に示すように、前記夫々のストックタ
ンクSTの底部には処理液の液面が底面近くまで低下し
たことを検出するフロート式の残量センサSEを備え、
又、夫々のストックタンクSTの上部には処理液の液面
が設定されたレベルより高まったことを検出するフロー
ト式の限界センサSLを備えている。残量センサSEと
限界センサSLは夫々とも浮力によって処理液の液面に
従って上下移動するフロートfを備えており、残量セン
サSEはフロートfが下限近くまで下降したことを検出
するよう、フロートfに備えたマグネットの磁気に感応
するリードスイッチや、フロートfからの反射光や透過
光からフロートfの位置を判別するよう発光素子と受光
素子とを組み合わせて成る非接触型のセンシング手段を
備えている。
【0047】又、上限センサSLは、残量センサSEで
液面が最も低いレベルにあることを検出した状態を基準
にして、ストックタンクにSTに対してパッケージ41
の処理液の全量を充填した際の液面レベルより高いレベ
ルに液面が達した際に、この状態を検出するよう検出レ
ベルを設定してあり、この限界センサSLも残量センサ
SEと同様にフロートfに備えたマグネットの磁気に感
応するリードスイッチや、フロートfからの反射光や透
過光からフロートfの位置を判別するよう発光素子と受
光素子とを組み合わせて成る非接触型のセンシング手段
を備えている。
【0048】又、夫々のストックタンクSTの底部で残
量センサSEの検出レベルより低い位置から処理液を取
出す取出し口51を該ストックタンクSTに形成してあ
り、この取出し口51に前記抽出チューブ38を接続し
てある。又、夫々のストックタンクSTの底部から処理
液の排出を行うための排出口52を形成してあり、この
排出口52に対して透明で可撓性の排出チューブ53を
接続し、この排出チューブ53の排出側の端部に開閉自
在なコック54と一体化した排出ノズル55を備えてい
る。夫々の排出ノズル55は、該処理液補充装置Sの前
端側でトレイ31が配置される部位の下方に配置され、
後述するようにストックタンクSTに対する処理液の充
填が強制的に停止した場合や、ストックタンクSTから
処理槽Tに対する処理液の補充が強制的に停止した場合
のように、ストックタンクSTから処理液を排出する必
要がある場合には、処理液補充装置Sの前端から排出ノ
ズル55を引出してコック54を開放操作することでノ
ズル55からストックタンクST内の処理液の全てを排
出できるよう構成されている。
【0049】前記水タンク37は、樹脂の成形によって
ストックタンクSTより大容量に構成され、該装置の引
出し側の端部に対して揺動開閉自在な蓋56を有した注
入口57を形成してある。そして、この水タンク37の
底部に水の残量が底面近くまで低下したことを検出する
残量センサSEを備え、この残量センサてSEの検出レ
ベルより低い位置から水を取出す取出し口58を形成し
てある。尚、この水タンク37には水道水を貯留して使
用できるものとなっている。
【0050】前記補充ポンプSPは、吸入口59と吐出
口60とを備えた弁ユニット61と、圧縮状態と伸張状
態とに切換え可能な可撓性の素材で成るベローズ62
と、このベローズ62の下端に連結して圧縮、伸張操作
を行う偏芯クランク部63と、偏芯クランク63を駆動
する電動モータ64とを備えて定容量型に構成されてい
る。そして、処理液用の補充ポンプSPの吸入口59に
対して前記ストレーナ39からの抽出チューブ38が接
続し、水用の補充ポンプSPの吸入口59に対して水タ
ンク37の取出し口58からの水を送る前記抽出チュー
ブ38が接続し、これら7つの補充ポンプSPの吐出口
60に対して前記補充チューブ40が接続している。
【0051】補充ポンプSPの電動モータ64はシンク
ロナスモータや、ステッピングモータのように駆動信号
に基づいて回転量を制御できるものが使用され、この補
充ポンプSPから処理液や水を送出す際には、電動モー
タ64の駆動量を設定することにより必要とする量の処
理液や水を送出せるものとなっている。
【0052】前記ラチェット機構RAは、図10に示す
ように、前記開閉支軸44の軸芯を中心とする円弧状の
領域に多数の歯体66Aを位置させて前記アーム33の
側面に取り付けたギヤ状部材66と、本体フレーム32
に支持された揺動支軸67と、この揺動支軸67に対し
て長孔68Hを介してギヤ状部材66に対して接近、及
び、離間自在に支持され、かつ、ギヤ状部材66の歯体
66Aに係脱する上下一対の係脱片68A、68Aが一
体形成された揺動規制部材68と、この揺動規制部材6
8を中立姿勢(N)を挟んだ両揺動方向に付勢し、か
つ、揺動規制部材68をギヤ状部材66の側に付勢する
ツル巻き型のトグルバネ69と、ギヤ状部材66の歯体
66Aが形成された領域の両端部に備えた上下一対のプ
レート状の操作片70、70と、揺動規制部材68に形
成されたスイッチピン71とを備えて構成されている。
【0053】この構成から、アーム33を閉じ姿勢
「閉」から開放姿勢「開」に向けて操作した場合には、
トグルバネ69の付勢力によって図10(イ)において
左側の係脱片68Aがギヤ状部材66の歯体66Aに接
触する状態で(この状態は図示せず)アーム33の開放
方向への揺動を許すと共に、アーム33を逆方向(閉じ
方向)に操作しようとした場合には係脱片68Aがギヤ
状部材66の歯体66Aに咬み込んで逆方向への揺動を
阻止するものとなっている。この揺動操作によって図1
0(イ)に示すように、アーム33が開放姿勢「開」の
端部近くに達した際にはスイッチピン71が右側の操作
片70のカム面70Aに接触して揺動規制部材68をギ
ヤ状部材66から離間する方向に変位させた後に(長孔
68Hがこの移動を許す)、スイッチピン71が操作片
70のカム面70Aに形成された凹部70Bに嵌まり込
みトグルバネ69の付勢力で一体的に移動する状態に達
する。そして、この方向への操作を継続して行い揺動規
制部材68が中立姿勢に達したタイミングでアーム33
を逆方向に操作した場合でも、前述のようにスイッチピ
ン71が凹部70Bに嵌まり込んでいるので、スイッチ
ピン71が凹部70Bと一体移動することにより、再
度、左側の係脱片68Aがギヤ状部材66の歯体66A
に係合する状態となり、揺動規制部材68が中立姿勢で
取り残されることはなく、ラチェット機構RAが機能を
失うこともない。
【0054】この中立姿勢(N)を超えてアーム33を
更に開放方向への操作を継続することにより、揺動規制
部材68の姿勢が中立姿勢(N)を超えて逆方向へ揺動
して、図10(ロ)に示す姿勢に達し、この状態では、
右側の係脱片68Aがギヤ状部材66の歯体66Aに係
合する状態となるので、このラチェット機構RAはアー
ム33の閉じ方向だけの操作を許するものとなる。この
ようにラチェット機構RAは、アーム33を一方の揺動
端「開」あるいは「閉」の姿勢から他方の揺動端に操作
する際に、その方向への揺動のみを許すものとなり、ア
ーム33を揺動端まで操作した際に、逆方向への揺動を
許すよう機能する。
【0055】前記ロック機構Lは、図12に示すよう
に、本体フレーム32の前端に係合する鉤状の係合部7
3Aを有した係合部材73を、アーム33に固設したガ
イド軸77に対し、アーム33の長手方向にスライド移
動自在に支持し、この係合部材73をコイルバネ74で
係合方向に付勢した構造を有している。又、この係合部
材73に備えた操作軸75が係入する凹部76Aを形成
した規制部材76をガイド軸77周りで揺動自在に支持
し、この規制部材76を操作軸75に係入させる側に付
勢するツル巻きバネ78を備え、更に、この規制部材7
6の揺動端を操作軸75から離間させる方向に作動させ
る電磁ソレノイド79を備えている。又、図12(イ)
はロック状態を示している。
【0056】図6に示すように、アーム33の揺動端部
には凹部33Aを形成してあり、この凹部33Aの位置
に操作軸75を露出させ、電磁ソレノイド79を駆動し
て規制部材76による規制を解除した状態で(図12
(ロ)に示す如く)、この操作軸75をアーム33の前
端側に引き操作することで係合部材73の本体フレーム
32に対する係合を解除できるよう構成してある。
【0057】又、電磁ソレノイド79が故障した場合
や、電力を供給出来ない場合において該ロック機構Lの
ロック状態を解除出来るよう、規制部材76に隣接する
位置のアーム33に開口33Hを穿設し、この開口33
Hから鉛筆等の棒状の部材を挿入することによって規制
部材76を強制的に揺動させて規制を解除できるように
も構成されている。又、アーム33の先端にはLED
(発光ダイオード)80を内蔵した解除スイッチ81を
備え、このアーム33が閉じ姿勢にあることを検出する
近接型の閉じセンサ82を備えている。
【0058】図13に示すように、このアーム33の基
端部に対して、横向き姿勢の軸体84周りで揺動自在に
揺動片85を備え、この揺動片85の一方の端部に規制
ピン86を備え、他方の端部に押圧部85Aを形成する
と共に、この揺動片85を規制姿勢の側に付勢するバネ
87を備えた規制機構を有している。この規制機構は、
アーム33を開放姿勢に設定した状態でトレイ31を引
き出した場合には、図13(ロ)に示す如く、バネ87
の付勢力で規制片85が軸体84周りで揺動して規制姿
勢に達し、規制ピン86がアーム33の後端の係合凹部
に係入する状態に達して、アーム33の閉じ方向への操
作を阻止する。又、アーム33が開放する姿勢において
トレイ31をセット位置に適正にセットした場合には、
図13(イ)に示す如く、トレイ31の後端部が揺動片
85の押圧部85Aに接当押圧して、この揺動片85を
規制姿勢から規制解除姿勢に切換る結果、アーム33の
後端の係合凹部から規制ピン86が離脱してアーム33
の閉じ姿勢方向への操作を許すものとなっている。
【0059】このようなアーム33の構造を有するの
で、該処理液補充装置Sは適正にカートリッジCを収め
たトレイ31をセット部にセットした状態で、アーム3
3を閉じ姿勢「閉」の方向に操作した場合には、ラチェ
ット機構RAがアーム33の開放方向への操作を阻止し
ながら、閉じ姿勢「閉」方向への操作を許すものとな
り、この操作によってアーム33が閉じ姿勢「閉」に達
した場合には、4本の吸引管34が対応する夫々のパッ
ケージ41に刺込まれ、これと同時にロック機構Lがア
ーム33を閉じ状態に維持する。このようにアーム33
が閉じ姿勢「閉」に達した状態ではアーム33の揺動端
がトレイ31の端部を覆う位置に達して装置の端部方向
へのトレイ31の抜き出しを阻止する。又、この閉じ姿
勢「閉」に達した際に、ストックタンクSTの処理液が
空状態にあることを4つの残量センサSEが検出してい
る場合には、4つのエアーポンプAPを駆動して4つの
ストックタンクSTに対してパッケージ41に封入され
ている処理液の全てを送って充填を行い、アーム33を
閉じ姿勢「閉」に操作した際に、ストックタンクSTに
処理液が残存することを残存センサSEからの信号に基
づいて判別した場合にストックタンクSTに対する処理
液の充填は行われない。
【0060】又、ストックタンクSTに対して処理液が
充填されている状態で、処理槽Tで処理される印画紙1
1の積算面積が設定値に達したことが判別される毎に処
理槽Tに対して処理液を補給する制御が行われる。この
制御では補充ポンプSPを必要とするだけ駆動して設定
量の処理液を対応する処理槽TのサブタンクTaに補充
すると共に、水タンクの希釈用の水を対応する処理槽T
のサブタンクTaに補充する。この後に、4つのストッ
クタンクSTが空状態になったことを残量センサSEで
検出した場合には、前述のように4つのエアーポンプA
Pを駆動して4つのストックタンクSTに対してパッケ
ージ41に封入されている処理液の全てを送り充填す
る。
【0061】又、ストックタンクSTに対して柔軟な樹
脂製のパッケージ41に封入されている処理液の全てを
送って充填が行われる際には、パッケージ41が大気圧
によって潰れ、余すところ無くパッケージ41に封入さ
れた処理液の全てが吸引されるものとなり、この吸引が
完了すると、解除スイッチ81のLED80を点灯さ
せ、ロック機構Lの人為解除を可能にするものとなって
いる。このようにLED80が点灯している状態でロッ
ク機構Lを解除することによりアーム33を開放姿勢
「開」まで操作できるものとなっている。これらの制御
は制御ユニットCUが行うものであり、その制御動作を
以下に説明する。
【0062】前記制御ユニットCUは、図14に示すよ
うに、マイクロプロセッサー、入出力インタフェース、
制御を実行するためのプログラムを格納するROMや、
作業データを格納するRAMを有して成り、この制御ユ
ニットCUに対して、解除スイッチ81、閉じセンサ8
2、処理液用の4つの残量センサSE、水用の1つの残
量センサSE、4つの限界センサSLからの信号を入力
する入力系を備え、又、電磁ソレノイド79、4つのエ
アーポンプAP、処理液用の4つの補充ポンプSP、水
用の3つの補充ポンプSP夫々に対する出力系を備え、
EEPROMで代表される不揮発性メモリ等の記憶部M
eに対する情報のアクセス系を備えて構成されている。
又、この制御ユニットCUは前記オペレート部Aに対し
て情報を出力する信号系と、プリント部Bに備えたプリ
ント制御装置BCから処理情報が入力する信号系とが形
成されている。
【0063】又、この処理液補充装置Sでは、夫々の処
理液を同時に消費し尽くすことが理想であるが、補充ポ
ンプの送出し量の誤差やパッケージ41内の処理液量の
誤差によって、理想を実現することが困難である。この
ような理由から、前述したように夫々のパッケージ41
内の処理液は殆ど等しい量に設定するものの、発色現像
用の処理液の量を他の処理液より僅かに少なく設定する
ことによって、発色現像用の処理液の補充を厳密に管理
できるものに構成してあり、この構成に対応した制御動
作も併せて以下に説明する。
【0064】写真プロセッサーの電源を投入した際に
は、図15のフローチャートに示すように、閉じセンサ
82からの信号に基づいてアーム33の姿勢を判別し、
アーム33が閉じ姿勢「閉」にある場合には、記憶部M
eに保存された履歴をチェックし、カートリッジC内の
処理液が既に吸引されていることを判別した場合には、
LED80を点灯させ、カートリッジCが取換え可能な
状態にあることを伝えるメッセージをオペレート部Aの
ディスプレイ3に表示する処理を行う(#01〜#05
ステップ)。次に、サブルーチンとしてセットされてい
るロック機構Lのロック状態を制御するロック制御処理
(#10ステップ)と、カートリジC内の処理液をスト
ックタンクSTに送る制御、及び、ストックタンクST
の処理液を処理槽Tに送る制御を行う充填・補充処理
(#20ステップ)に移行し、このロック制御処理(#
10ステップ)と充填・補充処理(#20ステップ)の
処理をリセットされるまで繰り返して行うものとなって
いる(#06ステップ)。
【0065】又、電源投入時に処理液補充装置Sがプリ
ント部Bの筐体10の内部に収納されている状況でアー
ム33が非閉じ状態にある可能性は少ないのであるが、
アーム33が非閉じ姿勢にある場合、あるいは、履歴の
チェックによってカートリッジC内の処理液が未だ吸引
されていない場合には、ロック制御処理(#10ステッ
プ)に制御の流れをジャンプする制御が行われる。
【0066】つまり、この処理では、写真プロセッサー
の電源を投入した時点でカートリッジCの処理液が、既
に吸入されている状況にある場合には、ディスプレイ3
に、カートリッジCが取換え可能な状態にあることを表
示することで、カートリッジC内に処理液が残存しない
ことをオペレータに認識させるものとなっており、電源
投入時に、このメッセージがディスプレイ3に表示され
ない場合にはカートリッジC内に処理液が残存すること
もオペレータが判断できるものにしている。又、カート
リッジCを取換える必要がある場合(処理液が既に吸引
されている場合)には、LED80が点灯状態にあるの
で、このLED80の点灯によってもカートリッジC内
に処理液が残存しないことを判断できるものにしてい
る。特に、LED80が消灯状態にある場合には、解除
スイッチ81を操作してもロック機構Lのロックの解除
を行えないので、処理液が残存するカートリッジCを誤
って取換えてしまう不都合も回避できるものとなってい
る。
【0067】前記ロック処理(#10ステップ)は図1
6のフローチャートに示すように、閉じセンサ82から
の信号に基づいてアーム33の姿勢を判別し、アーム3
3が閉じ姿勢「閉」にある場合には、LED80が既に
点灯状態にあるかを判別し、LED80が未だ点灯しな
い状態(点灯、消灯の何れであるか判断出来ない状態)
にある場合には、履歴をチェックし、カートリッジC内
の処理液が吸引されている場合には、LED80を点灯
させる処理を行う(#11〜#15ステップ)。次に、
LED80が点灯状態にある場合、及び、LED80を
点灯させた処理の後には、解除スイッチ81がON操作
された場合に電磁ソレノイド79を駆動してロック機構
Lのロック状態の解除を行い、LED80を消灯する
(#16〜#18ステップ)。尚、このようにLED8
0が未だ点灯しない状態で履歴をチェックする処理は、
後述する充填ルーチンによってカートリッジCの処理液
が吸引された場合に、LED80を消灯状態から点灯状
態に切換えるために必要な処理である。
【0068】又、このロック制御処理(#10ステッ
プ)では、アーム33が非閉じ姿勢にある場合や、カー
トリッジCの処理液が吸引されていない場合(処理液が
残存する場合)や、解除スイッチ81がON操作されな
い場合の夫々の場合に次の処理に移行するものとなって
いる。
【0069】つまり、この処理では、アーム33が閉じ
姿勢にある状況において、カートリッジCにおける処理
液の有無をLED80を介して判断できるものとなって
おり、前述と同様にLED80が消灯状態にある場合に
は、解除スイッチ81をON操作してもロック機構Lの
ロックの解除を行えないので、処理液が残存するカート
リッジCを誤って取換えてしまう不都合も回避できるも
のとなっている。
【0070】前記充填・補充処理(#20ステップ)は
図17のフローチャートに示すよう表すことが可能であ
る。つまり、この処理では、処理液に対応する4つの残
量センサSEからの信号に基づいて4つのストックタン
クST内の処理液の残量をチェックし(#21ステッ
プ)、全ての残量センサSEによって処理液が消費され
尽くしている(全て無し)ことを検出した場合には(#
22ステップ)、充填ルーチン(#100ステップ)を
実行する。又、発色現像用の処理液が消費され尽くして
いることを検出した場合には(#23ステップ)、強制
補充ルーチン(#200ステップ)を実行し、又、発色
現像用の処理液以外の何れかが消費され尽くしているこ
とを検出した場合には(24ステップ)、優先補充ルー
チン(#300ステップ)を実行し、何れの処理液も消
費され尽くしていない場合には通常補充ルーチン(#4
00ステップ)を実行する。
【0071】前記充填ルーチン(#100ステップ)、
強制補充ルーチン(#200ステップ)、優先補充ルー
チン(#300ステップ)、通常補充ルーチン(#40
0ステップ)は夫々ともサブルーチンの形でセットさ
れ、これらの処理の詳細は後述するが、充填ルーチン
(#100ステップ)は、全てのストックタンクSTが
空状態になった場合に、パッケージ41からの処理液を
ストックタンクSTに対して自動的に充填する処理であ
り、強制補充ルーチン(#200ステップ)は、発色現
像用の処理液のストックタンクSTが空状態になった場
合には(他の処理液の一部が同時に空状態になることも
ある)、ストックタンクSTに残留した処理液の全てを
処理槽Tに強制的に補充してストックタンクSTを空の
状態にする処理であり、優先補充ルーチン(#300ス
テップ)は、発色現像用の処理液のストックタンクST
以外のストックタンクSTが空状態に達しても、空状態
に達したストックタンクSTの処理液以外の処理液を、
処理槽Tの側からの要求情報に基づいて処理槽Tに補充
する処理であり、通常補充ルーチン(#400ステッ
プ)は、4つのストックタンクST夫々に処理液が残存
する状態において、これらの処理液を、処理槽Tの側か
らの要求情報に基づいて処理槽Tに補充する処理であ
る。
【0072】そして、補充ルーチン(#100ステッ
プ)は図18のフローチャートに示すように、閉じセン
サ82からの信号に基づいてアーム33が閉じ姿勢にあ
るかを判別し、閉じ姿勢にない場合、及び、LED80
が点灯状態にある場合には、カートリッジCの新たなセ
ットを求めるメッセージをオペレート部Aのディスプレ
イ3に表示し(#101〜#103ステップ)、LED
80が点灯しない状態(消灯状態)にある場合には、4
つのエアーポンプAPを同時に駆動してカートリッジC
の4つパッケージ41内の処理液をストックタックST
に送る制御を開始し、タイマ(ソフトウエアで構成され
ている)を作動させる(#104、#105ステッ
プ)。
【0073】次に、パッケージ41からの処理液をスト
ックタンクSTに充填する作動を行っている際に4つの
上限センサSLの何れも液面を検出せず、又、タイマに
よって設定時間が経過したことを判別した後に4つの残
量センサSEの全てが液面を検出し、この検出状態でタ
イムアップした際に、4つのエアーポンプAPの全てを
停止し、カートリッジCの処理液が吸引されたことを履
歴として保存する(#106〜#111ステップ)。
又、このように、カートリッジCから処理液をストック
タンクに充填する際に、4つの上限センサSLの何れか
1つでも液面を検出する状態に達することは残量センサ
SEの故障と補充ポンプSPの故障とが同時に発生した
等、厳しい故障であるので、この状況が発生した場合に
は、エラーを発生した充填系を特定する情報を含むエラ
ー情報をオペレート部Aのディスプレイ3に表示して充
填を中止する。これと同様に、パッケージ41から処理
液をストックタンクSTに充填する作動を開始した後に
設定時間内に4つの残量センサSEの何れか1でも液面
を検出しない場合には、処理液の充填が行われていな
い、あるいは、残量センサSEに故障が発生した等、厳
しい故障であるので、エラーを発生した充填系を特定す
る情報を含むエラー情報をオペレート部Aのディスプレ
イ3にエラー情報を表示して充填を中止する(#11
2、#113ステップ)。
【0074】又、前述した設定時間は、処理液の充填開
始から残量センサSEで液面を検出するに充分な時間に
設定され、タイムアップする時間は、パッケージ41内
の処理液の全量をストックタンクSTに充填するに充分
な時間に設定されている。
【0075】つまり、この処理では、カートリッジCの
パッケージ41の処理液の全量をストックタンクSTに
自動的に充填する処理であり、このように充填を行う際
に、過剰な充填を回避し、エアーポンプAPや残量セン
サSE等の故障の有無を判別して報知できるように構成
してある。
【0076】前記強制補充ルーチン(#200ステッ
プ)は図19のフローチャートに示すように、残量セン
サSEからの信号に基づいて、処理液が残留するストッ
クタンクSTに対応する補充ポンプSPを駆動すると同
時に、この処理液に対応する処理槽TのサブタンクTa
に希釈用の水を供給するための補充ポンプSPを駆動し
てストックタンクSTに残留した処理液の補充を開始し
(#201ステップ)、このように補充ポンプSPの駆
動を開始した後には、電動モータ64を駆動するパルス
をカウントすることや、設定された周波数で駆動された
時間を計測することにより、該電動モータ64の駆動量
を求め、この駆動量から夫々の補充ポンプSPの吐出量
を積算する処理を行い、かつ、この積算値が異常な値に
達しない状態において、対応するストックタンクSTの
残量センサSEの検出結果によって空状態に達した時点
で、その補充ポンプSPを停止する処理を行う(#20
2〜205ステップ)。
【0077】又、補充ポンプSPでの補充を開始した後
に、その補充ポンプSPから吐出した処理液の積算値が
予め設定された異常な値に達した場合には、エラーを発
生した充填系を特定する情報を含むエラー情報をオペレ
ート部Aのディスプレイ3に表示して充填を中止する
(#206、#207ステップ)。
【0078】つまり、この処理では、発色現像用の処理
液を消費し尽くした時点で、その他の処理液を処理槽T
に強制的に補充する処理を行うことで、全てのストック
タンクSTを空状態にして、処理槽Tに対して発色現像
用の処理液が供給されない不都合を回避できるものにし
ており、この後に、カートリッジCから処理液の充填を
可能にするものにしている。特に、前述したように他の
処理液と比較して発色現像用の処理液の量を僅かに少な
くしているので、このように発色現像用の処理液を最も
早く消費し尽くすのは適正な状態であるが、他の処理液
を強制的に補充する際に、補充による吐出量が異常に多
い場合には、何らかの異常があるので、エラー情報をオ
ペレータに認識させるものとなっているのである。
【0079】前記優先補充ルーチン(#300ステッ
プ)は図20のフローチャートに示すように、プリント
制御装置BCから(処理槽の側から)処理液の補充を要
求する情報に基づき、補充ポンプSPを駆動して予め設
定された量の発色現像用の処理液、及び、この処理液の
他に残留している処理液があれば、その処理液の補充を
行い、この補充と同時に予め設定された量の希釈用の水
の補充を行う(#301、302ステップ)。このよう
に補充ポンプSPの駆動を開始した後には、電動モータ
64の駆動量から補充ポンプSPの駆動量に基づいて、
補充作動毎の補充ポンプSPから送り出された処理液の
積算値を計測し、この積算値が、予め設定された異常な
値に達しない状態において、全てのストックタンクST
が空状態に達した際に積算値をクリヤするものとなって
いる(#303〜306ステップ)。
【0080】又、処理液の補充を要求する情報の入力が
あった際に補充ポンプSPで処理液の補充を行って、こ
の補充時に夫々の補充ポンプSPの吐出量の積算値が異
常な値に達した場合には、エラーを発生した充填系を特
定する情報を含むエラー情報をオペレート部Aのディス
プレイ3に表示して補充を中止する(#307ステッ
プ)。
【0081】つまり、この処理では、発色現像用の処理
液が残存した状態で、他の処理液の1種でも消費し尽く
した場合には、処理液の補充を要求する情報に基づい
て、消費し尽くした処理液の補充は行わずに、発色現像
用の処理液を含む処理液の補充を行うものとなってい
る。そして、他の処理液より早く発色現像用の処理液を
消費し尽くした場合には、次に、前述した強制補充ルー
チン(#200ステップ)の処理に移行するものとな
る。
【0082】前記通常補充ルーチン(#400ステッ
プ)は図21のフローチャートに示すように、プリント
制御装置BCから処理液の補充を要求する情報に基づ
き、補充ポンプSPを駆動して全ての補充ポンプSPを
駆動して設定量の処理液の補充と、この補充と同時に予
め設定された量の水の補充を行うものとなっている(#
401、402ステップ)。
【0083】つまり、この処理は、全てのストックタン
クSTに処理液が残存する場合の適正な処理形態であ
り、何れかのストックタンクSTの処理液を消費し尽く
すまで、この処理が継続して行われる。
【0084】このように、本発明ではカートリッジCの
4種の処理液の全量を同時にストックタンクSTに充填
するので処理液を1種類ずつ充填するものと比較して手
間が掛からないばかりでなく、このように充填した後に
は、セット部に対してカートリッジCを新たにセット出
来るものとなり、処理槽Tの側からの要求に基づき処理
槽Tに対して処理液の補充を行う場合にはストックタン
クSTに貯留された4種の処理液を用いるものとなり、
しかも、ストックタンクSTの処理液を消費し尽くして
空状態になった場合には、カートリッジCのパッケージ
41の処理液を自動的にストックタンクSTに充填する
ので、従来の技術のように、処理液を消費し尽くした場
合に補充容器を速やかに取換える如き操作を行わずに済
むものとなっている。特に、本発明では、4つのストッ
クタンクSTの処理液を殆ど同時に消費し尽くして、4
つストックタンクSTが殆ど同時に空状態に達するもの
にしているので、カートリッジCのパッケージ41の処
理液をストックタンクSTに充填する処理を容易にする
ものとしており、又、このように充填を行った後にはパ
ッケージ41の処理液の全てがストックタンクSTに移
されるので、パッケージ41内に薬品が残留することが
無く、このカートリッジCの廃棄も容易に行えるものと
なっている。
【0085】本発明では、4つパッケージ41に封入さ
れた処理液のうち発色現像用の処理液を他の処理液より
僅かに少なくすることや、ストックタンクSTから処理
液を処理槽Tに補充する際に補充ポンプSPで抽出する
1回の発色現像用の処理液の量を、他の処理液より僅か
に多くすることにより、4つのストックタンクSTのう
ち発色現像用の処理液が最も早く空状態に達するよう設
定することにより、発色現像用の処理液を適正に処理槽
Tに補充する処理を最優先で行えるものにしており、こ
れにより良好な現像処理を可能にしている。又、このよ
うに発色現像用の処理液を貯留するストックタンクST
が最も早く空状態に達するように構成しているが、パッ
ケージ41に封入された処理液の液量の誤差や、補充ポ
ンプSPの吐出量の誤差に起因して、発色現像用以外の
ストックタンクSTが最も早く空状態に達することも考
えられ、このような場合には、その処理液の補充を行わ
ない処理を行うことで、発色現像用の処理槽Tの処理液
の管理を厳しく管理できるものにしている。
【0086】又、本発明によると、カートリッジCをセ
ットするセット部と、カートリッジCから送られる複数
種の処理液を貯留する複数のストックタックSTと、こ
のストックタンクSTからの処理液を対応する処理槽T
に送る複数の補充ポンプSPとを、この順序で配置し、
セット部とストックタンクSTとの側部位置に水タンク
37を配置し、この水タンク37の水を送出す補充ポン
プSPも処理液用の補充ポンプSPと並列する位置に配
置したので該処理液補充装置SG全体としてコンパクト
なものとなっており、又、カートリッジCからストック
タンクSTに対して直線的な短い距離で処理液を送り、
このストックタンクSTの処理液や水タンクからの水を
隣接する補充ポンプSPを介して対応する処理槽Tに補
充し得るものとなっている。
【0087】又、本構成によると、パッケージ41の処
理液をストックタンクSTに充填する際には負圧を利用
することによってポンプの内部を通過させない構造を採
用しているので、ポンプ内に処理液の成分が結晶化して
ポンプの性能を低下させることやポンプを傷める等の不
都合を回避するものとなっており、更に、エラーの発生
時等においてストックタンクSTから処理液を強制的に
排出する際には、該処理液補充装置Sの前端側から処理
液の排出を行えるので排出操作が容易なものとなってい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真プロセッサーの全体斜視図
【図2】プリント部の縦断側面図
【図3】処理液補充装置と処理槽との関係を示す概略図
【図4】処理液補充装置から処理槽に対して処理液を送
る経路を示す概略図
【図5】処理液補充装置の断面図
【図6】処理液補充装置の平面図
【図7】処理液補充装置の側面図
【図8】アームを開放した状態の処理液補充装置を示す
【図9】処理液補充装置の斜視図
【図10】切換時のラチェット機構の作動を示す図
【図11】吸引管の先端部の断面を示す図
【図12】ロック状態とロック解除状態とにおけるロッ
ク機構の断面図
【図13】規制状態と規制解除状態とにおける規制構造
の断面図
【図14】制御系のブロック回路図
【図15】メインの制御動作を示すフローチャート
【図16】ロック制御処理のフローチャート
【図17】充填・補充処理のフローチャート
【図18】充填ルーチンのフローチャート
【図19】強制補充ルーチンのフローチャート
【図20】優先補充ルーチンのフローチャート
【図21】通常補充ルーチンのフローチャート
【符号の説明】
11 感光材料 C カートリッジ CU 制御手段 SE 残量センサ ST 貯留部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジから送られる処理液を貯留
    する貯留部を備え、この貯留部の処理液を補充手段によ
    って感光材料の処理を行う処理槽に送る処理液補充方法
    であって、 前記カートリッジが一種類の特定の処理液と、その他の
    処理液とで成る複数種の処理液を分離状態で蓄えるよう
    構成され、このカートリッジから充填手段によって送ら
    れる複数種の処理液を分離状態で貯留するよう前記貯留
    部が複数形成され、かつ、夫々の貯留部がカートリッジ
    に蓄えられた複数種の処理液の全量を分離状態で貯留し
    得る容量に設定され、 前記処理槽側の要求に基づいて補充手段が補充作動を行
    うことにより複数の貯留部に貯留されている複数の処理
    液のうち前記特定の処理液が最も早く設定量まで減少し
    た際には、他の処理液を前記設定量に減少するまで補充
    手段の強制補充作動によって送出し、又、前記処理槽側
    の要求に基づいて補充手段が補充作動を行うことにより
    複数の貯留部に貯留されている複数の処理液のうち他の
    処理液が最も早く設定量まで減少した際には、このよう
    に減少した処理液の補充を停止した状態で、前記処理槽
    側の要求に基づいて補充手段が残余の処理液の補充作動
    を継続して行う処理液補充方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の貯留部に貯留される処理液の
    量を略等しく設定すると共に、前記処理槽側の要求に基
    づいて前記補充手段が行う単位補充作動で補充される処
    理液の量を略等しく設定してある請求項1記載の処理液
    補充方法。
  3. 【請求項3】 前記特定処理液が、発色現像用の処理液
    で構成され、前記他の現像処理液が漂白用の処理液と、
    定着用の処理液と、安定用の処理液とで構成されてい
    る、若しくは、前記他の現像処理液が漂白定着用の処理
    液と、安定用の処理液とで構成されている請求項1又は
    2記載の処理液補充方法。
  4. 【請求項4】 前記複数の貯留部に貯留される処理液の
    うち、発色現像用の処理液の量を他の処理液より少ない
    量に設定し、かつ、補充手段による補充量を略等しく設
    定する、あるいは、前記複数の貯留部に貯留される複数
    の処理液を略等しい量に設定し、かつ、補充手段によっ
    て1回に補充する発色現像用の処理液の量を他の処理液
    より多い量に設定してある請求項3記載の処理液補充方
    法。
  5. 【請求項5】 カートリッジから送られる処理液を貯留
    する貯留部と、この貯留部の処理液を感光材料の処理を
    行う処理槽に送る補充手段とを備えている処理液補充装
    置であって、 前記カートリッジが一種類の特定の処理液と、その他の
    処理液とで成る複数種の処理液を分離状態で蓄えるよう
    構成され、このカートリッジから充填手段によって送ら
    れる複数種の処理液を分離状態で貯留するよう前記貯留
    部が複数形成され、かつ、夫々の貯留部をカートリッジ
    に蓄えられた複数種の処理液の全量を分離状態で貯留し
    得る容量に設定し、 前記処理槽側の要求に基づいて補充手段が補充作動を行
    うことにより複数の貯留部に貯留されている複数の処理
    液のうち前記特定の処理液が最も早く設定量まで減少し
    た際には、他の処理液を前記設定量に減少するまで補充
    手段の強制補充作動によって送出し、又、前記処理槽側
    の要求に基づいて補充手段が補充作動を行うことにより
    複数の貯留部に貯留されている複数の処理液のうち他の
    処理液が最も早く設定量まで減少した際には、このよう
    に減少した処理液の補充を停止した状態で、前記処理槽
    側の要求に基づいて補充手段が残余の処理液の補充作動
    を継続して行う制御手段を備えている処理液補充装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の貯留部に貯留された処理液の
    液面が設定レベル以下にあることを検出し得る残量セン
    サを備えると共に、この複数の残量センサの検出結果に
    基づいて、前記強制充填作動と、前記残余の処理液の補
    充作動とを行う制御作動を前記制御手段に設定してある
    請求項5記載の処理液補充装置。
  7. 【請求項7】 前記強制補充作動によって送り出される
    処理液の何れか1種の量が予め設定された値に達した場
    合、あるいは、前記補充作動によって送り出される前記
    残余の処理液の何れか1種の量が予め設定された値に達
    した場合には、強制補充作動、あるいは、残余の処理液
    の補充作動を停止し、エラーを報知する制御作動を前記
    制御手段に設定してある請求項6記載の処理液補充装
    置。
  8. 【請求項8】 前記残量センサの検出に基づいて、全て
    の貯留部の液面が前記設定レベル以下まで減少したこと
    を判別した際には、前記充填手段によって前記カートリ
    ッジに蓄えた複数種の処理液の全量を貯留部に充填する
    よう前記制御手段の制御作動が設定されている請求項6
    記載の処理液補充装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の貯留部に貯留される処理液の
    量を略等しく設定すると共に、前記処理槽側の要求に基
    づいて補充手段が行う補充作動で補充される処理液の量
    を略等しく設定してある請求項5記載の処理液補充装
    置。
  10. 【請求項10】 前記特定処理液が、発色現像用の処理
    液で構成され、前記他の現像処理液が漂白用の処理液
    と、定着用の処理液と、安定用の処理液とで構成されて
    いる、若しくは、他の現像処理液が漂白定着用の処理液
    と、安定用の処理液とで構成されている請求項5〜9の
    いずれか1項に記載の処理液補充装置。
  11. 【請求項11】 前記複数の貯留部に貯留される処理液
    のうち、発色現像用の処理液の量を他の処理液より少な
    い量に設定し、かつ、補充手段による補充量を略等しく
    設定する、あるいは、前記複数の貯留部に貯留される複
    数の処理液を略等しい量に設定し、かつ、補充手段によ
    って1回に補充する発色現像用の処理液の量を他の処理
    液より多い量に設定してある請求項10記載の処理液補
    充装置。
JP2001115815A 2001-04-13 2001-04-13 処理液補充方法及び処理液補充装置 Pending JP2002311546A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001115815A JP2002311546A (ja) 2001-04-13 2001-04-13 処理液補充方法及び処理液補充装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001115815A JP2002311546A (ja) 2001-04-13 2001-04-13 処理液補充方法及び処理液補充装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002311546A true JP2002311546A (ja) 2002-10-23

Family

ID=18966652

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001115815A Pending JP2002311546A (ja) 2001-04-13 2001-04-13 処理液補充方法及び処理液補充装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002311546A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5184164A (en) Photosensitive material processor
JP2002311546A (ja) 処理液補充方法及び処理液補充装置
JP2002311552A (ja) 処理液補充装置
JP2002311557A (ja) 処理液補充装置
JP2002311553A (ja) 処理液補充装置
JP2002311549A (ja) 処理液補充装置
JP2002311547A (ja) 処理液補充装置
JP2002311548A (ja) 処理液補充装置
JP2002311555A (ja) 処理液補充システム
US7014373B2 (en) Photographic processing arrangement and a processing solution supply cartridge for the processing arrangement
JP3092766B2 (ja) 写真処理機の自動補水装置
US6053642A (en) Photosensitive-material processing-solution replenishing apparatus
JP2002311550A (ja) 処理液補充システム
JP3388110B2 (ja) フロートセンサーシステムと補充装置及びこのシステムと補充装置を備えた現像処理装置
JP2002311554A (ja) 処理液補充システム
JP4090573B2 (ja) 感光材料処理液補充装置
JP2742327B2 (ja) 現像装置運転方法
JP3335014B2 (ja) 補充液補充装置
JP2003344984A (ja) 写真処理システム
JP2002311551A (ja) 処理液補充システム
JP2002341507A (ja) 処理液補充システム
JPH09120137A (ja) 自動現像処理装置
JP2634287B2 (ja) 感光材料処理装置用補充液補充装置
JP3432633B2 (ja) 感光材料処理装置用補充液補充装置
JP2003156827A (ja) 写真処理用補充液の調製補充装置