JP2002311557A - 処理液補充装置 - Google Patents

処理液補充装置

Info

Publication number
JP2002311557A
JP2002311557A JP2001115851A JP2001115851A JP2002311557A JP 2002311557 A JP2002311557 A JP 2002311557A JP 2001115851 A JP2001115851 A JP 2001115851A JP 2001115851 A JP2001115851 A JP 2001115851A JP 2002311557 A JP2002311557 A JP 2002311557A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
cartridge
processing liquid
replenishing
filling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001115851A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Kamo
久男 加茂
Atsushi Hirooka
淳 廣岡
Hiroshi Ueno
浩史 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Chugai Photo Chemical Co Ltd
Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Chugai Photo Chemical Co Ltd
Noritsu Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugai Pharmaceutical Co Ltd, Chugai Photo Chemical Co Ltd, Noritsu Koki Co Ltd filed Critical Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2001115851A priority Critical patent/JP2002311557A/ja
Publication of JP2002311557A publication Critical patent/JP2002311557A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、カートリッジCから送られる処理
液を貯留する貯留部STと、貯留部STの処理液を感光
材料の処理を行う処理槽Taに送る補充手段SPとを備
えた処理液補充装置Sにおいて、ストックタンクSTへ
の処理液の充填を確実に行うことを目的とする。 【解決手段】 カートリッジCに蓄えられた処理液の全
量を対応する貯留部STに送る充填手段APを備え、貯
留部STに貯留された処理液の液面が設定レベル以下に
あることを検出し得る残量センサSEを備えると共に、
カートリッジCから処理液を貯留部STに充填可能な状
態にある際において貯留部STの全ての処理液が前記設
定レベル以下まで低下したことを残量センサSEで検出
した場合には、充填手段APによってカートリッジCの
処理液の全量を貯留部STに送る制御を行う制御手段C
Uを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カートリッジから
送られる処理液を貯留する貯留部と、この貯留部の処理
液を感光材料の処理を行う処理槽に送る補充手段とを備
えている処理液補充装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のように構成された処理液補充装置
として特開平3‐134666号公報に示されるものが
存在し、この従来の技術では、薬剤容器(カートリッ
ジ)に蓄えられたパーツ剤(処理液)をパーツ毎にスト
ックタンク(貯留部)に移し換え、このストックタンク
から処理槽に対して(あるいは、補助タンクを介して)
処理液を送るよう構成されている。又、この従来の技術
のストックタンクと類似する構造を有する従来技術とし
て、特開平3‐38641号公報に示されるものが存在
する。この処理液補充装置では、ストックタンクに液レ
ベルセンサが設けられ、警報ブザー等によりパーツ剤補
給の必要が知らされ、オペレータ等がこの警報ブザーが
発せられた時に手動で薬剤容器からストックタンクにパ
ーツ剤を充填する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、処理槽に補充
すべき処理液の管理を考えるに、感光材料として銀塩式
のカラー印画紙の処理を例に挙げると、処理槽は発色現
像用と、漂白定着用と、安定用との少なくとも3種類必
要であり、これらの処理液を簡便に取り扱うためには従
来例の前者のように複数の処理液を一纏めにして薬剤容
器に封入することも有効である。しかしながら、ストッ
クタンクの処理液が消費され尽くした時点で、オペレー
タ等が何らかの理由で処理液の充填を行えなかった場合
に、感光材料の現像処理に支障をきたすことになる。
【0004】従って、本発明の目的は、ストックタンク
への処理液の充填を確実に行える処理液補充装置を合理
的に構成する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成1〕本発明に係る
処理液補充装置は、請求項1に記載したごとく、前記カ
ートリッジをセットするセット部を形成すると共に、前
記貯留部をカートリッジに蓄えられた処理液の全量を貯
留し得る容量に設定し、又、前記セット部にセットされ
たカートリッジに蓄えられた処理液の全量を対応する貯
留部に送る充填手段を備え、前記貯留部に貯留された処
理液の液面が設定レベル以下にあることを検出し得る残
量センサを備えると共に、前記セット部にカートリッジ
がセットされ、このカートリッジから処理液を貯留部に
充填可能な状態にある際において、前記補充手段での送
出しによって前記貯留部の全ての処理液が前記設定レベ
ル以下まで低下したことを残量センサで検出した場合に
は、前記充填手段によってカートリッジの処理液の全量
を貯留部に送る制御を行う制御手段を備えていることを
特徴とする。
【0006】〔作用効果〕上記構成によると、セット部
にセットされたカートリッジに蓄えられた処理液の全量
が充填手段によって貯留部に貯留され、この貯留部の処
理液は補充手段で処理槽に送られるものとなる。そし
て、セット部にセットされたカートリッジから貯留部に
対して処理液の充填が可能な状態にある場合に、貯留部
に処理液が残存する限りは、カートリッジの処理液を貯
留部に充填することは無く、貯留部の処理液の液面が設
定レベル以下まで低下したことを残量センサで検出した
場合にカートリッジの処理液の全量を貯留部に充填する
ものとなる。その結果、セット部にカートリッジをセッ
トしておくだけで、貯留部の処理液の残量低下に基づい
てカートリッジの処理液の全量を自動的に貯留部に充填
できるものとなる。また、このようにカートリッジから
貯留部への処理液の充填が完了したことを、表示ランプ
又はブザー等により出力することで、オペレータ等は、
カートリッジが空状態になったことを知ることができ、
その空状態のカートリッジを新たなカートリッジに交換
して、次の処理液の充填の準備をしておくことができ、
ストックタンクへの処理液の充填を確実に行うことがで
きるので、処理槽への処理液の補充停止を回避すること
ができる。
【0007】〔構成2〕本発明に係る処理液補充装置
は、請求項2に記載したごとく、上記構成1の処理液補
充装置の構成に加えて、前記制御手段が、設定された充
填時間の間、前記充填手段を駆動して、カートリッジの
処理液の全量を貯留部に送るように構成されていること
を特徴とする。
【0008】〔作用効果〕上記構成によると、制御手段
は、セット部にセットされたカートリッジから貯留部に
対して処理液の充填が可能な状態であり、且つ、貯留部
の処理液の液面が設定レベル以下まで低下したことを残
量センサで検出した場合に、充填手段を、予め設定され
た充填時間の間駆動させて、カートリッジの処理液の全
量を貯留部に充填することができ、上記充填時間はパッ
ケージ内の処理液の全量を貯留部に充填するに充分な時
間に設定されているので、この充填時間が経過後は、パ
ッケージは空状態となっていると推測され、特にパッケ
ージの空状態を検出する手段を設ける必要がない。
【0009】〔構成3〕本発明に係る処理液補充装置
は、請求項3に記載したごとく、上記構成1又は2の処
理液補充装置の構成に加えて、前記充填手段が、カート
リッジの処理液を貯留部に導く充填チューブと、貯留部
に対して負圧を作用させる充填ポンプとを備えて構成さ
れていることを特徴とする。
【0010】〔作用効果〕上記構成によれば、充填手段
を充填チューブと充填ポンプとにより構成することで、
貯留部の上部等から空気を排出して貯留部及び充填チュ
ーブに対して負圧を発生させ、パッケージに封入された
処理液を上記充填チューブを介して貯留部に吸引するこ
とができ、処理液を送るためのポンプ等を充填チューブ
に設ける場合と比較して、上記充填ポンプには接液部が
存在せず、さらにパッケージの処理液のすべてが貯留部
に充填された瞬間にウォーターハンマーが発生しないの
で、充填ポンプの故障等を抑制して寿命を向上すること
ができる。
【0011】〔構成4〕本発明に係る処理液補充装置
は、請求項4に記載したごとく、上記構成3の処理液補
充装置の構成に加えて、前記カートリッジを柔軟な素材
を用いて封入空間を形成して構成されると共に、前記セ
ット部の上部位置に対して、横向き姿勢の軸芯周りで前
記セット部の上方を覆う閉じ姿勢と、前記セット部の上
方に開放する開放姿勢とに姿勢切換自在なアームを備
え、このアームの下面側に対して、カートリッジの柔軟
な素材を貫いて封入空間に刺し込まれる吸引管を備え、
この吸引管に対して可撓性の素材で成る前記充填チュー
ブを接続してあることを特徴とする。
【0012】〔作用効果〕上記構成によれば、セット部
にカートリッジをセットして、アームを閉じ姿勢に操作
することにより、カートリッジの素材を吸引管で貫く状
態となり、カートリッジと貯留部とが吸引管と充填チュ
ーブとを介して連通するものとなり、充填ポンプを駆動
して負圧により貯留部に作用させることによって、充填
ポンプ内に処理液を通過させる構造を採用しなくとも、
カートリッジの処理液を貯留部に送り込むことが可能に
なる。又、このように処理液の充填を行う際にはカート
リッジの封入空間を構成する素材が、処理液の減少とと
もに大気圧によって収縮するものとなり、封入空間に外
気を侵入させることも無い。その結果、簡単な操作でカ
ートリッジ内の処理液を貯留部に送り得るものと成なっ
た。
【0013】〔構成5〕本発明に係る処理液補充装置
は、請求項5に記載したごとく、上記構成1から4の何
れかの処理液補充装置の構成に加えて、前記カートリッ
ジが、前記複数種の処理液を分離状態で貯える複数の封
入空間を形成して構成され、前記貯留部を、複数種の処
理液を分離状態で貯留し得るよう複数形成し、かつ、夫
々の貯留部をカートリッジに貯えられた複数種の処理液
の全量を分離状態で貯留し得る容量に設定し、又、前記
充填手段が前記セット部にセットされたカートリッジに
蓄えられた処理液の全量を対応する貯留部に送るように
構成され、更に、前記補充手段が、貯留部に貯留された
処理液を処理槽に送る補充ポンプを備えて構成され、前
記制御手段が、前記セット部にカートリッジがセットさ
れ、このカートリッジから処理液を貯留部に充填可能な
状態にある際において、補充ポンプでの送出しによって
複数の貯留部の全ての処理液が前記設定レベル以下まで
低下したことを残量センサで検出した場合には、前記充
填手段によってカートリッジの処理液の全量を貯留部に
送る制御を行うように構成されていることを特徴とす
る。
【0014】〔作用効果〕上記構成によれば、セット部
にセットされたカートリッジに分離状態で蓄えられた複
数種の処理液の全量が、充填手段によって分離状態で複
数の貯留部に貯留され、この貯留部の処理液は補充ポン
プで処理槽に送られるものとなる。そして、制御手段
は、夫々の貯留部に設けられた複数の残量センサの全て
が残量低下を検出状態となった時点で、予め設定された
充填時間の間、充填手段を駆動して、カートリッジに形
成された複数の封入空間に封入された複数種の処理液の
夫々を、略同時に夫々の貯留部に充填することができ、
その制御手段の制御を簡略化し、さらに、カートリッジ
の複数の封入空間が略同時に空状態となるので、カート
リッジを、複数種の処理液を封入した複数の封入空間を
有する一体構造とすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、画像情報や各
種情報の処理を行うオペレート部Aと、銀塩印画紙(以
下、印画紙と称する)に対する画像情報の露光の後に現
像処理を行って送出すプリント部Bとを備えて写真プロ
セッサーが構成されている。オペレート部Aは、デスク
状物の上部位置に写真フィルム1のコマ画像をデジタル
信号化するスキャナ2と、各種情報を表示するディスプ
レイ3(報知部の一例)と、情報を入力するための操作
卓4と、マウス5とを備え、この下方にスキャナ2でス
キャニングされた画像情報の処理と、プリント部Bに対
する情報のアクセスを行う処理装置6を備えて構成され
ている。尚、この処理装置6は汎用コンピュータを用い
て成り、市販されている画像処理ソフトを使用して画像
情報の処理を行えるものとなっている。
【0016】前記プリント部Bは、筐体10の上部位置
に載置された2つの印画紙マガジンM、Mに収めたロー
ル状の印画紙11(感光材料の一例)の何れか一方を該
筐体の内部に送り込んでプリントサイズに切断した後に
露光部Exで画像情報の露光を行い、この露光後の印画
紙11を現像処理部Deの複数の処理槽Tに送って現像
処理を行い、次に乾燥部Drで乾燥処理を行って筐体1
0の上面に送り出し、横送りコンベア12からソータ1
3に送ってオーダ単位で仕分けて集積するよう構成され
ている。
【0017】図2に示すように、前記露光部Exは、印
画紙マガジンMからの印画紙11をプリントサイズに切
断するカッター14と、切断された印画紙11を搬送す
るよう多数の圧着ローラを有した搬送機構15とを有す
ると共に、この搬送機構15で搬送される印画紙11に
画像情報の露光を行う露光ヘッド16を備えて構成され
ている。この露光ヘッド16は、印画紙11を設定速度
で搬送しながら(副搬送方向への搬送)搬送速度と同期
したタイミングで印画紙11の幅方向(主走査方向)に
沿ってR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色の光線で
ライン状に露光を行うよう構成され、この露光ヘッド1
6としてレーザビーム方式、蛍光ビーム方式、液晶シャ
ッター方式、DMD方式又はFOCRT等の使用が可能
である。
【0018】又、前記現像処理部Deは発色現像処理を
行う1つの処理槽17、漂白定着処理を行う1つの処理
槽18、安定処理(又はケミカルリンス処理)を行う4
つの処理槽19と、これらの処理槽T(Tは夫々の処理
槽の総称)に対して印画紙11を搬送する多数の圧着ロ
ーラを有する搬送ユニット20を備えて成り、乾燥部D
rは、熱風を送るブロア(図示せず)と印画紙11を搬
送する多数の圧着ローラを有した搬送機構21を備えて
構成されている。
【0019】以上の構成は従来からの写真プロセッサー
と基本的に変わるところが無く、本実施形態の写真プロ
セッサーではプリント部Bに備えた処理槽Tに対して処
理液を補充する処理液補充装置Sに特徴を有するものと
なっている。
【0020】処理槽Tの構造は以下の通りである。図3
に示すように、夫々の処理槽Tには側部にサブタンクT
aを備え、処理槽Tの上部とサブタンクTaとは上部位
置で連通して処理液が流通できるものとなっている。
又、処理槽Tの底部とサブタンクTaの底部との間には
処理液を循環させる循環管路24を形成し、この循環管
路24に循環ポンプP1とフィルタ25とを備えてい
る。処理槽Tには処理槽内の処理液を排出ポンプP2の
駆動力によって排出する取出し管26Aと、処理槽Tか
らオーバーフローした処理液を排出する流出管26Bと
を有した排出管路26を形成し、この排出管路26には
流量センサ27を介装してあり、又、この排出管路26
の排出端には排出された処理液を回収する廃液タンク2
8を備えている。又、処理槽Tには液面レベルを検出し
て液面レベルを管理する液面センサ29を備えており、
サブタンクTaには温度管理用の液温センサと電気ヒー
タ(図示せず)とを備えている。
【0021】この現像処理系では、処理槽Tで現像処理
が行われた印画紙11の積算面積が予め設定された値に
達する度に、6つの処理槽T夫々のサブタンクTaに対
して処理液補充装置Sから濃縮された処理液と、希釈用
の水とを予め設定された比率で、必要な量だけ補充する
よう構成されている。そして、この処理液補充装置Sは
図1及び図2に示すようにプリント部Bの筐体10の側
面に対して開閉自在に備えた扉10Aの内部で処理槽T
の下方位置に配置され、この扉10Aを開放することに
よって側方に引出せるように構成されている。
【0022】この処理液補充装置Sは図4及び図5に示
すように、引出側の端部に処理液のカートリッジCを樹
脂製のトレイ31に収めた状態でセットするセット部を
本体フレーム32を形成してあり、このセット部の上部
位置に対して開放姿勢「開」と、閉じ姿勢「閉」とに人
為操作自在なアーム33を備え、このアーム33の下面
に先端が尖鋭な4本の吸引管34を備えている。又、こ
のセット部と隣接する位置に貯留部としての4つのスト
ックタンクSTを配置してあり、夫々の吸引管34に一
端が連通し、かつ、可撓性素材で成る充填チューブ35
の他端を対応する4つのストックタンクSTに連通させ
てある。これらのストックタンクSTの上部位置に対し
て減圧チューブ36を介して負圧を作用させるエアーポ
ンプAP(充填ポンプの一例)を備え、これらセット部
とストックタンクSTとの側部位置に水を貯留する水タ
ンク37を備えている。
【0023】本体フレーム32におけるセット部の側と
反対側の端部に処理液を送出す4つ補充ポンプSPと水
タンクからの希釈用の水を送出す3つの補充ポンプSP
とを並列状態で配置してあり、前記4つのストックタン
クSTからの処理液を4つ補充ポンプSPに送出すよう
抽出チューブ38とストレーナ39とを備え、又、水タ
ンク37からの水を3つの補充ポンプSPに送出す抽出
チューブ38を備えている。そして、図3に示すよう
に、4つの補充ポンプSPからの処理液を対応するサブ
タンクTaに送る4本の補充チューブ40と、3つの補
充ポンプSPからの希釈用の水を対応するサブタンクT
aに送る3本の補充チューブ40を備え、又、この補充
ポンプSPを上面を覆う位置に制御手段としての制御ユ
ニットCUを備えている。
【0024】このように、処理液補充装置Sはプリント
部Bの筐体10の扉10Aの側の端部から、内側の端部
に向けてセット部、ストックタンクST、補充ポンプS
Pを、この順序で配置することにより、セット部にセッ
トされたカートリッジCからの処理液を、略直線的にス
トックタンクSTに送り、このストックタンクSTから
の処理液を補充ポンプSPに短い距離で送り得るよう構
成してあり、又、セット部とストックタンクSTの側部
位置に水タンク37を配置することにより、この水タン
クからの希釈用の水を補充ポンプSPに対して直線的に
送り得るよう構成にしてある。
【0025】尚、補充ポンプSPと補充チューブ40と
で補充手段が構成され、吸引管34と、充填チューブ3
5と、減圧チューブ36と、エアーポンプAPとで充填
手段が構成されている。
【0026】前記カートリッジCは、図6に示すよう
に、柔軟な素材として樹脂シートを袋状に成形した4つ
のパッケージ41を、複数の封入空間として横方向に並
列配置して段ボール製の箱体42に収納して構成されて
いる。夫々のパッケージ41には濃縮した処理液を封入
してあり、箱体42の下面にはトレイ31の底面に形成
した係合凸部31Aが係入する孔部42Aを形成して、
トレイ31に対する誤った姿勢での挿入を阻止できるよ
う構成してあり、この箱体42上面には吸引管34の挿
通を許す開口42Bが形成されている。更に、夫々のパ
ッケージ41とも等しい容積のものが使用され、1つパ
ッケージ41に発色現像用の処理液、1つのパッケージ
41に安定用の処理液、1つのパッケージ41に漂白用
の処理液、1つのパッケージ41に定着用の処理液が封
入されている。尚、このカートリッジCは複数の処理液
を封入する複数の樹脂製のパッケージを熱溶着によって
封入空間を分割形成した単一のパッケージのみで構成す
るものであっても良い。
【0027】この処理液補充装置Sは、4つのストック
タンクSTの処理液を4つの補充ポンプSPで等しい量
ずつ抽出して処理槽TのサブタンクTaに補充するよう
構成されており、このように補充を行うことによって、
同じタイミングで4つのストックタンクSTを空の状態
にするのが理想であるが、本実施の形態では発色現像用
の処理液を他の処理液より僅かに(2〜5%)少なくし
てあり、他の処理液より僅かに早いタイミングで発色現
像用の処理液を消費し尽くすよう設定してある。
【0028】このように他の処理液より僅かに早いタイ
ミングで発色現像用の処理液を消費し尽くすようにする
ためには、必ずしも4つのストックタンクSTに封入さ
れる処理液のうち発色現像用の処理液を他の処理液より
僅かに少ない量に設定する必要は無く、例えば、4つの
ストックタンクSTに封入される処理液を等しくし、発
色現像用の処理液を送る補充ポンプSPの吐出量を他の
補充ポンプSPの吐出量より僅かに多くする(2〜5
%)ことでも実現できる。尚、このよう補充ポンプSP
の吐出量を多くする場合には、制御ユニットCUにセッ
トされるソフトウエアを変更する程度の改造で済み、実
現は比較的容易である。
【0029】この処理液の流れを模式的に示すと図7に
示すように、パッケージに封入された発色現像用の処理
液は、その全量が吸引管34からストックタンクSTに
充填された後、抽出チューブ38、ストレーナ39を介
して補充ポンプSPに送られ、この補充ポンプSPから
補充チューブ40を介して発色現像処理を行う処理槽1
7のサブタンクTaに送られるものとなる。又、これと
同様に安定用の処理液は、その全量がストックタンクS
Tに貯留された後に安定処理を行う処理槽19のサブタ
ンクTaに送られ、漂白用の処理液と、定着用の処理液
とは、その全量が対応するストックタンクSTに貯留さ
れた後に、漂白定着処理を行う1つの処理槽18のサブ
タンクTaに対して送られ、このサブタンクTaにおい
て漂白用の処理液と、定着用の処理液とが混合すること
になる。更に、水タンク37からの抽出チューブ38を
介して希釈用の水が送られる3つの補充ポンプSPを備
えており、これらの3つ補充ポンプSPからの希釈用の
水を発色現像処理を行う処理槽17、漂白定着処理を行
う1つの処理槽18、安定処理を行う処理槽19夫々の
サブタンクTaに対して補充チューブ40を介して送る
よう構成されている。
【0030】前記アーム33は、本体フレーム32に対
して開閉支軸44周りで揺動自在に支持することにより
前記セット部の上方を覆う閉じ姿勢「閉」と、このセッ
ト部の上方を待避する開放姿勢「開」とに切換自在に構
成してあり、このアーム33と本体フレーム32との間
にはアーム33を開放方向に付勢するコイルバネ45を
備えて開放操作時の操作力を軽減してある。このアーム
33の基端位置には該アームを開放姿勢「開」から閉じ
方向への操作を開始した後に、閉じ姿勢「閉」に達する
までは開放姿勢の方向への操作を阻止すると共に、閉じ
姿勢「閉」から開放方向への操作を開始した後に、開放
「開」に達するまでは閉じ姿勢の方向への操作を阻止す
るラチェット機構RAを備え、このアーム33の揺動端
部にはアーム33を閉じ姿勢に保持するロック機構Lを
備えている。これらラチェット機構RAとロック機構L
とについては後述する。
【0031】前記吸引管34は、図8に示すように、前
記開閉支軸44の軸芯を中心とする円弧状に成型された
ステンレス等の耐食性が高い金属製のパイプ材の先端部
に複数の吸引孔34Aを穿設し、この先端部に尖鋭な円
錐状の錐状部材34Bを固定して構成され、この吸引管
34の基端側と前記ストックタンクSTとの間に透明で
可撓性の前記充填チューブ35を備えている。
【0032】前記エアーポンプAPは、ケーシング46
の内部にダイヤフラム(図示せず)を備えると共に、こ
のダイヤフラムを操作するロッド47と、このロッド4
7と連結する偏芯クランク部48と、この偏芯クランク
部48を駆動する電動モータ49を備えることにより、
ダイヤフラムの振動によって負圧を発生させるよう構成
され、このエアーポンプAPで作り出された負圧を可撓
性の前記減圧チューブ36を介して夫々のストックタン
クTに作用させるよう構成してある。
【0033】前記夫々のストックタンクSTの底部には
処理液の液面が底面近くまで低下したことを検出するフ
ロート式の残量センサSEを備え、又、夫々のストック
タンクSTの上部には処理液の液面が設定されたレベル
より高まったことを検出するフロート式の限界センサS
Lを備えている。残量センサSEと限界センサSLは夫
々とも浮力によって処理液の液面に従って上下移動する
フロートfを備えており、残量センサSEはフロートf
が下限近くまで下降したことを検出するよう、フロート
fに備えたマグネットの磁気に感応するリードスイッチ
や、フロートfからの反射光や透過光からフロートfの
位置を判別するよう発光素子と受光素子とを組み合わせ
て成る非接触型のセンシング手段を備えている。
【0034】又、上限センサSLは、残量センサSEで
液面が最も低いレベルにあることを検出した状態を基準
にして、ストックタンクにSTに対してパッケージ41
の処理液の全量を充填した際の液面レベルより高いレベ
ルに液面が達した際に、この状態を検出するよう検出レ
ベルを設定してあり、この限界センサSLも残量センサ
SEと同様にフロートfに備えたマグネットの磁気に感
応するリードスイッチや、フロートfからの反射光や透
過光からフロートfの位置を判別するよう発光素子と受
光素子とを組み合わせて成る非接触型のセンシング手段
を備えている。
【0035】夫々のストックタンクSTの底部で残量セ
ンサSEの検出レベルより低い位置から処理液を取出す
取出し口51を該ストックタンクSTに形成してあり、
この取出し口51に前記抽出チューブ38を接続してあ
る。又、夫々のストックタンクSTの底部から処理液の
排出を行うための排出口52を形成してあり、この排出
口52に対して透明で可撓性の排出チューブ53を接続
し、この排出チューブ53の排出側の端部に開閉自在な
コック54と一体化した排出ノズル55を備えている。
夫々の排出ノズル55は、該処理液補充装置Sの前端側
でトレイ31が配置される部位の下方に配置され、後述
するようにストックタンクSTに対する処理液の充填が
強制的に中止された場合や、ストックタンクSTから処
理槽Tに対する処理液の補充が強制的に中止された場合
のように、ストックタンクSTから処理液を排出する必
要がある場合には、処理液補充装置Sの前端から排出ノ
ズルを引出してコック54を開放操作することでノズル
55からストックタンクST内の処理液の全てを排出で
きるよう構成されている。
【0036】前記水タンク37は、樹脂の成形によって
ストックタンクSTより大容量に構成され、該装置の引
出し側の端部に対して揺動開閉自在な蓋56を有した注
入口57を形成してあり、この水タンク37の底部に水
の残量が底面近くまで低下したことを検出する残量セン
サSEを備え、この残量センサてSEの検出レベルより
低い位置から水を取出す取出し口58を形成してある。
尚、この水タンク37には水道水を貯留して使用できる
ものとなっている。
【0037】前記補充ポンプSPは、吸入口59と吐出
口60とを備えた弁ユニット61と、圧縮状態と伸張状
態とに切換え可能な可撓性の素材で成るベローズ62
と、このベローズ62の下端に連結して圧縮、伸張操作
を行う偏芯クランク部63と、偏芯クランク63を駆動
する電動モータ64とを備えて定容量型に構成されてい
る。そして、処理液用の補充ポンプSPの吸入口59に
対して前記ストレーナ39からの抽出チューブ38が接
続し、水用の補充ポンプSPの吸入口59に対して水タ
ンク37の取出し口58からの水を送る前記抽出チュー
ブ38が接続し、これら7つの補充ポンプSPの吐出口
60に対して前記補充チューブ40が接続している。
【0038】補充ポンプSPの電動モータ64はシンク
ロナスモータや、ステッピングモータのように駆動信号
に基づいて回転量を制御できるものが使用され、この補
充ポンプSPから処理液や水を送出す際には、電動モー
タ64の駆動量の設定することにより必要とする量の処
理液や水を送出せるものとなっている。
【0039】前記ラチェット機構RAは、図9(イ)
(ロ)に示すように、前記開閉支軸44の軸芯を中心と
する円弧状の領域に多数の歯体66Aを位置させて前記
アーム33の側面に取り付けたギヤ状部材66と、本体
フレーム32に支持された揺動支軸67と、この揺動支
軸67に対して長孔68Hを介してギヤ状部材66に対
して接近、及び、離間自在に支持され、かつ、ギヤ状部
材66の歯体66Aに係脱する上下一対の係脱片68
A、68Aが一体形成された揺動規制部材68と、この
揺動規制部材68を中立姿勢(N)を挟んだ両揺動方向
に付勢し、かつ、揺動規制部材68をギヤ状部材66の
側に付勢するツル巻き型のトグルバネ69と、ギヤ状部
材66の歯体66Aが形成された領域の両端部に備えた
上下一対のプレート状の操作片70、70と、揺動規制
部材68に形成された被操作片としてのスイッチピン7
1とを備えて構成されている。
【0040】この構成から、アーム33を閉じ姿勢
「閉」から開放姿勢「開」に向けて操作した場合には、
図10に示す如く、トグルバネ69の付勢力によって下
側の係脱片68Aがギヤ状部材66の歯体66Aに接触
する状態でアーム33の開放方向への揺動を許すと共
に、アーム33を逆方向(閉じ方向)に操作しようとし
た場合には係脱片68Aがギヤ状部材66の歯体66A
に咬み込んで逆方向への揺動を阻止するものとなってい
る。この揺動操作によって図9(イ)に示すように、ア
ーム33が開放姿勢「開」の端部近くに達した際にはス
イッチピン71が上側の操作片70のカム面70Aに接
触して揺動規制部材68をギヤ状部材66から離間する
方向に変位させた後に(長孔68Hがこの移動を許
す)、図9(ロ)に示すように、スイッチピン71が操
作片70のカム面70Aに形成された凹部70Bに嵌ま
り込みトグルバネ69の付勢力で一体的に移動する状態
に達する。そして、この方向への操作を継続して行い揺
動規制部材68が中立姿勢に達したタイミングでアーム
33を逆方向に操作した場合でも、前述のようにスイッ
チピン71が凹部70Bに嵌まり込んでいるので、スイ
ッチピン71が凹部70Bと一体移動することにより揺
動規制部材68が中立姿勢で取り残されることはなく、
夫々の係脱片68Aがギヤ状部材66の歯部66Aから
離間してラチェット機構RAが機能を失うこともない。
【0041】前記ロック機構Lは、図11に示すよう
に、本体フレーム32の前端に係合する鉤状の係合部7
3Aを有した係合部材73をアーム33の長手方向にス
ライド移動自在に支持し、この係合部材73をコイルバ
ネ74で係合方向に付勢した構造を有している。又、こ
の係合部材73に備えた操作軸75が係入する凹部76
Aを形成した規制部材76をガイド軸77周りで揺動自
在に支持し、この規制部材76を操作軸75に係入させ
る側に付勢するツル巻きバネ78を備え、更に、この規
制部材76の揺動端を操作軸75から離間させる方向に
作動させる電磁ソレノイド79を備えている。アーム3
3の揺動端部には凹部(図示せず)を形成してあり、こ
の凹部33Aの位置に操作軸75を露出させ、電磁ソレ
ノイド79を駆動して規制部材76による規制を解除し
た状態で、この操作軸75をアーム33の前端側に引き
操作することで係合部材73の本体フレーム32に対す
る係合を解除できるよう構成してある。特に、電磁ソレ
ノイド79が故障した場合や、電力を供給出来ない場合
において該ロック機構Lのロック状態を解除出来るよ
う、規制部材76に隣接する位置のアーム33に開口3
3Hを穿設し、この開口33Hから鉛筆等の棒状の部材
を挿入することによって規制部材76を強制的に揺動さ
せて規制を解除できるようにも構成されている。又、ア
ーム33の先端にはLED(発光ダイオード)80を内
蔵した解除スイッチ81を備え、このアーム33が閉じ
姿勢にあることを検出する近接型の閉じセンサ82を備
えている。
【0042】又、図12(イ)(ロ)に示すように、こ
のアーム33の基端部に対して、横向き姿勢の軸体84
周りで揺動自在に揺動片85を備え、この揺動片85の
一方の端部に規制ピン86を備え、他方の端部に押圧部
85Aを形成すると共に、この揺動片85を規制姿勢の
側に付勢するバネ87を備えた規制機構を有している。
この規制機構は、アーム33を開放姿勢に設定した状態
でトレイ31を引き出した場合には、バネ87の付勢力
で規制片85が軸体84周りで揺動して規制姿勢に達
し、規制ピン86がアーム33の後端の係合凹部に係入
する状態に達して、アーム33の閉じ方向への操作を阻
止する。又、アーム33が開放する姿勢においてトレイ
31をセット位置に適正にセットした場合には、トレイ
31の後端部が揺動片85の押圧部85Aに接当押圧し
て、この揺動片85を規制姿勢から規制解除姿勢に切換
る結果、アーム33の後端の係合凹部から規制ピン86
が離脱してアーム33の閉じ姿勢方向への操作を許すも
のとなっている。
【0043】このようなアーム33の構造を有するの
で、該処理液補充装置Sは適正にカートリッジCを収め
たトレイ31をセット部にセットした状態で、アーム3
3を閉じ姿勢「閉」の方向に操作した場合には、ラチェ
ット機構RAがアーム33の開放方向への操作を阻止し
ながら、閉じ姿勢「閉」方向への操作を許すものとな
り、この操作によってアーム33が閉じ姿勢「閉」に達
した場合には、4本の吸引管34が対応する夫々のパッ
ケージ41に刺込まれ、これと同時にロック機構Lがア
ーム33を閉じ状態に維持する。このようにアーム33
が閉じ姿勢「閉」に達した状態ではアーム33の揺動端
がトレイ31の端部を覆う位置に達してトレイ31の抜
き出しを阻止する。又、この閉じ姿勢「閉」に達した際
に、ストックタンクSTの処理液が空状態にあることを
4つの残量センサSEが検出している場合には、4つの
エアーポンプAPを駆動して4つのストックタンクST
に対してパッケージ41に封入されている処理液の全て
を送り充填し、アーム33を閉じ姿勢「閉」に操作した
際に、ストックタンクSTに処理液が残存することを残
存センサSEからの信号に基づいて判別した場合にスト
ックタンクSTに対する処理液の充填は行われない。
【0044】又、ストックタンクSTに対して処理液が
充填されている状態で、処理槽Tで処理される印画紙1
1の積算面積が設定値に達したことが判別される毎に処
理槽Tに対して処理液を補給する制御が行われる。この
制御では補充ポンプSPを必要とするだけ駆動して設定
量の処理液を対応する処理槽TのサブタンクTaに補充
すると共に、水タンクの希釈用の水を対応する処理槽T
のサブタンクTaに補充する。この後に、4つのストッ
クタンクSTが空状態になったことを残量センサSEで
検出した場合には、前述のように4つのエアーポンプA
Pを駆動して4つのストックタンクSTに対してパッケ
ージ41に封入されている処理液の全てを送り充填す
る。
【0045】又、ストックタンクSTに対して柔軟な樹
脂製のパッケージ41に封入されている処理液の全てを
送って充填が行われる際には、パッケージ41が大気圧
によって潰れ、余すところ無くパッケージ41に封入さ
れた処理液の全てが吸引されるものとなり、この吸引が
完了すると、解除スイッチ81のLED80を点灯さ
せ、ロック機構Lの人為解除を可能にするものとなって
いる。このようにLED80が点灯している状態でロッ
ク機構Lを解除することによりアーム33を開放姿勢
「開」まで操作できるものとなっている。これらの制御
は制御ユニットCUが行うものであり、その制御動作を
以下に説明する。
【0046】前記制御ユニットCUは、マイクロプロセ
ッサー、入出力インタフェース、制御を実行するための
プログラムを格納するROMや、作業データを格納する
RAMを有して成り、図13に示すように、この制御ユ
ニットCUに対して、解除スイッチ81、閉じセンサ8
2、処理液用の4つの残量センサSE、水用の1つの残
量センサSE、4つの限界センサSLからの信号を入力
する入力系を備え、又、電磁ソレノイド79、4つのエ
アーポンプAP、処理液用の4つの補充ポンプSP、水
用の3つの補充ポンプSP夫々に対する出力系を備え、
EEPROMで代表される不揮発性メモリ等の記憶部M
eに対する情報のアクセス系を備えて構成されている。
又、この制御ユニットCUは前記オペレート部Aに対し
て情報を出力する信号系と、プリント部Bに備えたプリ
ント制御装置BCから処理情報が入力する信号系とが形
成されている。
【0047】又、この処理液補充装置Sでは、夫々の処
理液を同時に消費し尽くすことが理想であるが、補充ポ
ンプの送出し量の誤差やパッケージ41内の処理液量の
誤差によって、理想を実現することが困難である。この
ような理由から、前述したように夫々のパッケージ41
内の処理液は殆ど等しい量に設定するものの、発色現像
用の処理液の量を他の処理液より僅かに少なく設定する
ことによって、発色現像用の処理液の補充を厳密に管理
できるものに構成してあり、この構成に対応した制御動
作も併せて以下に説明する。
【0048】写真プロセッサーの電源を投入した際に
は、図14のフローチャートに示すように、閉じセンサ
82からの信号に基づいてアーム33の姿勢を判別し、
アーム33が閉じ姿勢「閉」にある場合には、記憶部M
eに保存された履歴をチェックし、カートリッジC内の
処理液が吸引されていることを判別した場合には、LE
D80を点灯させ、カートリッジCが取換え可能な状態
にあることを伝えるメッセージをオペレート部Aのディ
スプレイ3に表示する処理を行う(#01〜#05ステ
ップ)。次に、サブルーチンとしてセットされているロ
ック機構Lのロック状態を制御するロック制御処理(#
10ステップ)と、カートリジC内の処理液をストック
タンクSTに送る制御、及び、ストックタンクSTの処
理液を処理槽Tに送る制御を行う充填・補充処理(#2
0ステップ)に移行し、このロック制御処理(#10ス
テップ)と充填・補充処理(#20ステップ)の処理を
リセットされるまで繰り返して行うものとなっている
(#06ステップ)。
【0049】又、電源投入時に処理液補充装置Sがプリ
ント部Bの筐体10の内部に収納されている状況でアー
ム33が非閉じ状態にある可能性は少ないのであるが、
アーム33が非閉じ姿勢にある場合、あるいは、履歴の
チェックによってカートリッジC内の処理液が未だ吸引
されていない場合には、ロック制御処理(#10ステッ
プ)にジャンプする制御が行われる。
【0050】つまり、この処理では、写真プロセッサー
の電源を投入した時点でカートリッジCの処理液が、既
に吸入されている状況にある場合には、ディスプレイ3
に、カートリッジCが取換え可能な状態にあることを表
示することで、カートリッジC内に処理液が残存しない
ことをオペレータに認識させるものとなっており、電源
投入時に、このメッセージがディスプレイ3に表示され
ない場合にはカートリッジC内に処理液が残像すること
もオペレータが判断できるものにしている。又、カート
リッジCを取換える必要がある場合(処理液が既に吸引
されている場合)には、LED80が点灯状態にあるの
で、このLED80の点灯によってもカートリッジC内
に処理液が残存しないことを判断できるものにしてい
る。特に、LED80が消灯状態にある場合には、解除
スイッチ81を操作してもロック機構Lのロックの解除
を行えないので、処理液が残存するカートリッジCを誤
って取換えてしまう不都合も回避できるものとなってい
る。
【0051】前記ロック処理(#10ステップ)は図1
5のフローチャートに示すように、閉じセンサ82から
の信号に基づいてアーム33の姿勢を判別し、アーム3
3が閉じ姿勢「閉」にある場合には、LED80が既に
点灯状態にあるかを判別し、LED80が未だ点灯しな
い状態(点灯、消灯の何れであるか判断出来ない状態)
にある場合には、履歴をチェックし、カートリッジC内
の処理液が吸引されている場合には、LED80を点灯
させる処理を行う(#11〜#15ステップ)。次に、
LED80が点灯状態にある場合、及び、LED80を
点灯させた処理の後には、解除スイッチ81がON操作
された場合に電磁ソレノイド79を駆動してロック機構
Lのロック状態の解除を行い、LED80を消灯する
(#16〜#18ステップ)。尚、このようにLED8
0が未だ点灯しない状態で履歴をチェックする処理は、
後述する充填ルーチンによってカートリッジCの処理液
が吸引された場合に、LED80を消灯状態から点灯状
態に切換えるために必要な処理である。
【0052】又、このロック制御処理では、アーム33
が非閉じ姿勢にある場合や、カートリッジCの処理液が
吸引されていない場合(処理液が残存する場合)や、解
除スイッチ81がON操作されない場合の夫々の場合に
次の処理に移行するものとなっている。
【0053】つまり、この処理では、アーム33が閉じ
姿勢にある状況において、カートリッジCにおける処理
液の有無をLED80を介して判断できるものとなって
おり、前述と同様にLED80が消灯状態にある場合に
は、解除スイッチ81をON操作してもロック機構Lの
ロックの解除を行えないので、処理液が残存するカート
リッジCを誤って取換えてしまう不都合も回避できるも
のとなっている。
【0054】前記充填・補充処理(#20ステップ)は
図16のフローチャートに示すよう表すことが可能であ
る。つまり、この処理では、処理液に対応する4つの残
量センサSEからの信号に基づいて4つのストックタン
クST内の処理液の残量をチェックし(#21ステッ
プ)、全て残量センサSEによって処理液が消費され尽
くしている(全て無し)ことを検出した場合には(#2
2ステップ)、充填ルーチン(#100ステップ)を実
行する。又、発色現像用の処理液が消費され尽くしてい
ることを検出した場合には(#23ステップ)、強制補
充ルーチン(#200ステップ)を実行し、又、発色現
像用の処理液以外の何れかが消費され尽くしていること
を検出した場合には(24ステップ)、優先補充ルーチ
ン(#300ステップ)を実行し、何れの処理液も消費
され尽くしていない場合には通常補充ルーチン(#40
0ステップ)を実行する。
【0055】前記充填ルーチン(#100ステップ)、
強制補充ルーチン(#200ステップ)、優先補充ルー
チン(#300ステップ)、通常補充ルーチン(#40
0ステップ)は夫々ともサブルーチンの形でセットさ
れ、これらの処理の詳細は後述するが、充填ルーチン
(#100ステップ)は、全てのストックタンクSTが
空状態になった場合に、パッケージ41からの処理液を
ストックタンクSTに対して自動的に充填する処理であ
り、強制補充ルーチン(#200ステップ)は、発色現
像用の処理液のストックタンクSTが空状態になった場
合には(他の処理液の一部が同時に空状態になることも
ある)、ストックタンクSTに残留した処理液の全てを
処理槽Tに強制的に補充してストックタンクSTを空の
状態にする処理であり、優先補充ルーチン(#300ス
テップ)は、発色現像用の処理液のストックタンクST
以外のストックタンクSTが空状態に達しても、空状態
に達したストックタンクSTの処理液以外の処理液を、
処理槽Tの側からの要求情報に基づいて処理槽Tに補充
する処理であり、通常補充ルーチン(#400ステッ
プ)は、4つのストックタンクST夫々に処理液が残存
する状態において、これらの処理液を、処理槽Tの側か
らの要求情報に基づいて処理槽Tに補充する処理であ
る。
【0056】そして、充填ルーチン(#100ステッ
プ)は図17のフローチャートに示すように、閉じセン
サ82からの信号に基づいてアーム33が閉じ姿勢にあ
るかを判別し、閉じ姿勢にない場合、及び、LED80
が点灯状態にある場合には、カートリッジCのセットを
求めるメッセージをオペレート部Aのディスプレイ3に
表示し(#101〜#103ステップ)、LED80が
点灯しない状態(消灯状態)にある場合には、4つのエ
アーポンプAPを同時に駆動してカートリッジCの4つ
パッケージ41内の処理液をストックタックSTに送る
制御を開始し、タイマ(ソフトウエアで構成されてい
る)を作動させる(#104、#105ステップ)。
【0057】次に、パッケージ41からの処理液をスト
ックタンクSTに充填する作動を行っている際に4つの
上限センサSLの何れも液面を検出せず、又、設定時間
が設定した後に4つの残量センサSEの全てが液面を検
出し、この検出状態で、充填開始から予め設定された充
填時間が経過してタイムアップした際に、4つのエアー
ポンプAPの全てを停止し、カートリッジCの処理液が
吸引されたことを履歴として保存する(#106〜#1
11ステップ)。又、このように、カートリッジCから
処理液をストックタンクに充填する際に、4つの上限セ
ンサSLの何れか1つでも液面を検出する状態に達する
ことは残量センサSEの故障と補充ポンプSPの故障と
が同時に発生した等、厳しい故障であるので、この状況
が発生した場合には、エラーを発生した充填系を特定す
る情報を含むエラー情報をオペレート部Aのディスプレ
イ3に表示して充填を中止し、これと同様に、パッケー
ジ41から処理液をストックタンクSTに充填する作動
を開始した後に設定時間内に4つの残量センサSEの何
れか1でも液面を検出しない場合には、処理液の充填が
行われていない、あるいは、残量センサSEに故障が発
生した等、厳しい故障であるので、エラーを発生した充
填系を特定する情報を含むエラー情報をオペレート部A
のディスプレイ3に表示して充填を中止する(#11
2、#113ステップ)。
【0058】又、前述した設定時間は、処理液の充填開
始から残量センサSEで液面を検出するに充分な時間に
設定され、タイムアップする充填時間は、パッケージ4
1内の処理液の全量をストックタンクSTに充填するに
充分な時間に設定されている。
【0059】つまり、この処理では、カートリッジCの
パッケージ41の処理液の全量をストックタンクSTに
自動的に充填する処理であり、このように充填を行う際
に、過剰な充填を回避し、エアーポンプAPや残量セン
サSE等の故障の有無を判別して報知できるように構成
してある。
【0060】前記強制補充ルーチン(#200ステッ
プ)は図18のフローチャートに示すように、残量セン
サSEからの信号に基づいて、処理液が残留するストッ
クタンクSTに対応する補充ポンプSPを駆動すると同
時に、この処理液に対応する処理槽TのサブタンクTa
に希釈用の水を供給するための補充ポンプSPを駆動し
てストックタンクSTに残留した処理液の補充を開始し
(#201ステップ)、このように補充ポンプSPの駆
動を開始した後には、電動モータ64の駆動量から夫々
の補充ポンプSPの吐出量を積算する処理を行い、か
つ、この積算値が異常な値に達しない状態において、対
応するストックタンクSTの残量センサSEの検出結果
によって空状態に達した時点で、その補充ポンプSPを
停止する処理を行う(#202〜205ステップ)。
【0061】又、補充ポンプSPでの補充を開始した後
に、その補充ポンプSPから吐出した処理液の積算値が
予め設定された異常な値に達した場合には、エラーを発
生した充填系を特定する情報を含むエラー情報をオペレ
ート部Aのディスプレイ3に表示して充填を中止する
(#206、#207ステップ)。
【0062】つまり、この処理では、発色現像用の処理
液を消費し尽くした時点で、その他の処理液を処理槽T
に強制的に補充する処理を行うことで、全てのストック
タンクSTを空状態にして、処理槽Tに対して発色現像
用の処理液が供給されない不都合を回避できるものにし
ており、次に、カートリッジCから処理液の充填を可能
にするものにしている。特に、前述したように他の処理
液と比較して発色現像用の処理液の量を僅かに少なくし
ているので、このように発色現像用の処理液を最も早く
消費し尽くすのは適正な状態であるが、他の処理液を強
制的に補充する際に、補充による吐出量が異常の多い場
合には、何らかの異常があるので、エラー情報をオペレ
ータに認識させるものとなっているのである。
【0063】前記優先補充ルーチン(#300ステッ
プ)は図19のフローチャートに示すように、プリント
制御装置BCから(処理槽の側から)処理液の補充を要
求する情報に基づき、補充ポンプSPを駆動して予め設
定された量の発色現像用の処理液、及び、この処理液の
他に残留している処理液があれば、その処理液の補充を
行い、この補充と同時に予め設定された量の希釈用の水
の補充を行う(#301、302ステップ)。このよう
に補充ポンプSPの駆動を開始した後には、電動モータ
64の駆動量から補充ポンプSPの駆動量に基づいて、
補充作動毎の補充ポンプSPから送り出された処理液の
積算量を計測し、この積算値が積算量が異常な値に達し
ない状態において、全てのストックタンクSTが空状態
に達した際に積算値をクリヤするものとなっている(#
303〜306ステップ)。
【0064】又、処理液の補充を要求する情報の入力が
あった際に補充ポンプSPで処理液の補充を行って、こ
の補充時に夫々の補充ポンプSPの吐出量の積算値が異
常な値に達した場合には、エラーを発生した充填系を特
定する情報を含むエラー情報をオペレート部Aのディス
プレイ3に表示して補充を中止する(#307ステッ
プ)。
【0065】つまり、この処理では、発色現像用の処理
液が残存した状態で、他の処理液の1種でも消費し尽く
した場合には、処理液の補充を要求する情報に基づい
て、消費し尽くした処理液の補充は行わずに、発色現像
用の処理液を含む処理液の補充を行うものとなってい
る。そして、他の処理液より早く発色現像用の処理液を
消費し尽くした場合には、次に、前述した強制補充ルー
チン(#200ステップ)の処理を移行するものとな
る。
【0066】前記通常補充ルーチン(#400ステッ
プ)は図20のフローチャートに示すように、プリント
制御装置BCから処理液の補充を要求する情報に基づ
き、補充ポンプSPを駆動して全ての補充ポンプSPを
駆動して設定量の処理液の補充と、この補充と同時に予
め設定された量の水の補充を行うものとなっている(#
401、402ステップ)。
【0067】つまり、この処理は、全てのストックタン
クSTに処理液が残存する場合の適正な処理形態であ
り、何れかのストックタンクSTの処理液を消費し尽く
すまで、この処理が継続して行われる。
【0068】このように、本発明ではカートリッジCの
4種の処理液の全量を同時にストックタンクSTに充填
するので処理液を1種類ずつ充填するものと比較して手
間が掛からないばかりでなく、このように充填した後に
は、セット部に対してカートリッジCを新たにセット出
来るものとなり、処理槽Tの側からの要求に基づき処理
槽Tに対して処理液の補充を行う場合にはストックタン
クSTに貯留された4種の処理液を用いるものとなり、
しかも、ストックタンクSTの処理液を消費し尽くして
空状態になった場合には、カートリッジCのパッケージ
41の処理液を自動的にストックタンクSTに充填する
ので、従来の技術のように、処理液を消費し尽くした場
合に補充容器を速やかに取換える如き操作を行わずに済
むものとなっている。特に、本発明では、4つのストッ
クタンクSTの処理液を殆ど同時に消費し尽くして、4
つストックタンクSTが殆ど同時に空状態に達するもの
にしているので、カートリッジCのパッケージ41の処
理液をストックタンクSTに充填する処理を容易にする
ものとしており、又、このように充填を行った後にはパ
ッケージ41の処理液の全てがストックタンクSTに移
されるので、パッケージ41内に薬品が残留することが
無く、このカートリッジCの廃棄も容易に行えるものと
なっている。
【0069】本発明では、4つパッケージ41に封入さ
れた処理液のうち発色現像用の処理液を他の処理液より
僅かに少なくすることや、ストックタンクSTから処理
液を処理槽Tに補充する際に補充ポンプSPで抽出する
発色現像用の処理液の量を、他の処理液より僅かに多く
することにより、4つのストックタンクSTのうち発色
現像用の処理液が最も早く空状態に達するよう設定する
ことにより、発色現像用の処理液を適正に処理槽Tに補
充する処理を最優先で行えるものにしており、これによ
り良好な現像処理を可能にしている。又、このように発
色現像用の処理液を貯留するストックタンクSTが最も
早く空状態に達するように構成しているが、パッケージ
41に封入された処理液の液量の誤差や、補充ポンプS
Pの吐出量の誤差に起因して、発色現像用以外のストッ
クタンクSTが最も早く空状態に達することも考えら
れ、このような場合には、その処理液の補充を行わない
処理を行うことで、発色現像用の処理槽Tの処理液の管
理を厳しく管理できるものにしている。
【0070】又、本構成によると、カートリッジCをセ
ットするセット部と、カートリッジCから送られる複数
種の処理液を貯留する複数のストックタックSTと、こ
のストックタンクSTからの処理液を対応する処理槽T
に送る複数の補充ポンプSPとを、この順序で配置し、
セット部とストックタンクSTとの側部位置に水タンク
37を配置し、この水タンク37の水を送出す補充ポン
プSPも処理液用の補充ポンプSPと並列する位置に配
置したので該処理液補充装置SG全体としてコンパクト
なものとなっており、又、カートリッジCからストック
タンクSTに対して直線的な短い距離で処理液を送り、
このストックタンクSTの処理液や水タンクからの水を
隣接する補充ポンプSPを介して対応する処理槽Tに補
充し得るものとなっている。
【0071】又、本構成によると、パッケージ41の処
理液をストックタンクSTに充填する際には負圧を利用
することによってポンプの内部を通過させない構造を採
用しているので、ポンプ内に処理液の成分が結晶化して
ポンプの性能を低下させることやポンプを傷める等の不
都合を回避するものとなっており、更に、エラーの発生
時等においてストックタンクSTから処理液を強制的に
排出する際には、該処理液補充装置Sの前端側から処理
液の排出を行えるので排出操作が容易なものとなってい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る処理液補充装置を備えた写真プロ
セッサの概略斜視図
【図2】図1に示す写真プロセッサの側断面図
【図3】処理液補充装置から処理槽への供給経路を示す
模式図
【図4】処理液補充装置の側面図
【図5】処理液補充装置の平面図
【図6】カートリッジの構成を説明する斜視図
【図7】処理液補充装置の処理液の流れを示す模式図
【図8】吸引管の構成を示す図
【図9】ラチェット機構の動作を説明する図
【図10】アームを開放姿勢とした状態を示す部分側面
【図11】ロック機構の概略構成図
【図12】規制機構の概略構成図
【図13】制御ユニットの概略構成図
【図14】写真プロセッサーの電源を投入時における制
御ユニットの処理フローを示すフロー図
【図15】ロック処理の処理フローを示すフロー図
【図16】充填・補充処理の処理フローを示すフロー図
【図17】充填ルーチンの処理フローを示すフロー図
【図18】強制補充ルーチンの処理フローを示すフロー
【図19】優先補充ルーチンの処理フローを示すフロー
【図20】通常補充ルーチンの処理フローを示すフロー
【符号の説明】
11 感光材料 33 アーム 34 吸引管 35 充填チューブ 37 水タンク 41 パッケージ(封入空間) C カートリッジ S 処理液補充装置 T 処理槽 AP エアーポンプ(充填ポンプ) CU 制御手段 SE 残量センサ ST 貯留部 AP 充填ポンプ SP 補充ポンプ
フロントページの続き (72)発明者 廣岡 淳 和歌山県和歌山市梅原579番地の1 ノー リツ鋼機株式会社内 (72)発明者 上野 浩史 和歌山県和歌山市梅原579番地の1 ノー リツ鋼機株式会社内 Fターム(参考) 2H098 AA02 BA17 BA18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジから送られる処理液を貯留
    する貯留部と、この貯留部の処理液を感光材料の処理を
    行う処理槽に送る補充手段とを備えている処理液補充装
    置であって、 前記カートリッジをセットするセット部を形成すると共
    に、前記貯留部をカートリッジに蓄えられた処理液の全
    量を貯留し得る容量に設定し、又、前記セット部にセッ
    トされたカートリッジに蓄えられた処理液の全量を対応
    する貯留部に送る充填手段を備え、 前記貯留部に貯留された処理液の液面が設定レベル以下
    にあることを検出し得る残量センサを備えると共に、前
    記セット部にカートリッジがセットされ、このカートリ
    ッジから処理液を貯留部に充填可能な状態にある際にお
    いて、前記補充手段での送出しによって前記貯留部の全
    ての処理液が前記設定レベル以下まで低下したことを残
    量センサで検出した場合には、前記充填手段によってカ
    ートリッジの処理液の全量を貯留部に送る制御を行う制
    御手段を備えている処理液補充装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が、設定された充填時間の
    間、前記充填手段を駆動して、カートリッジの処理液の
    全量を貯留部に送るように構成されている請求項1に記
    載の処理液補充装置。
  3. 【請求項3】 前記充填手段が、カートリッジの処理液
    を貯留部に導く充填チューブと、貯留部に対して負圧を
    作用させる充填ポンプとを備えて構成されている請求項
    1又は2に記載の処理液補充装置。
  4. 【請求項4】 前記カートリッジを柔軟な素材を用いて
    封入空間を形成して構成されると共に、前記セット部の
    上部位置に対して、横向き姿勢の軸芯周りで前記セット
    部の上方を覆う閉じ姿勢と、前記セット部の上方に開放
    する開放姿勢とに姿勢切換自在なアームを備え、このア
    ームの下面側に対して、カートリッジの柔軟な素材を貫
    いて封入空間に刺し込まれる吸引管を備え、この吸引管
    に対して可撓性の素材で成る前記充填チューブを接続し
    てある請求項3に記載の処理液補充装置。
  5. 【請求項5】 前記カートリッジが、前記複数種の処理
    液を分離状態で貯える複数の封入空間を形成して構成さ
    れ、 前記貯留部を、複数種の処理液を分離状態で貯留し得る
    よう複数形成し、かつ、夫々の貯留部をカートリッジに
    貯えられた複数種の処理液の全量を分離状態で貯留し得
    る容量に設定し、又、前記充填手段が前記セット部にセ
    ットされたカートリッジに蓄えられた処理液の全量を対
    応する貯留部に送るように構成され、更に、前記補充手
    段が、貯留部に貯留された処理液を処理槽に送る補充ポ
    ンプを備えて構成され、 前記制御手段が、前記セット部にカートリッジがセット
    され、このカートリッジから処理液を貯留部に充填可能
    な状態にある際において、補充ポンプでの送出しによっ
    て複数の貯留部の全ての処理液が前記設定レベル以下ま
    で低下したことを残量センサで検出した場合には、前記
    充填手段によってカートリッジの処理液の全量を貯留部
    に送る制御を行うように構成されている請求項1から4
    の何れか1項に記載の処理液補充装置。
JP2001115851A 2001-04-13 2001-04-13 処理液補充装置 Withdrawn JP2002311557A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001115851A JP2002311557A (ja) 2001-04-13 2001-04-13 処理液補充装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001115851A JP2002311557A (ja) 2001-04-13 2001-04-13 処理液補充装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002311557A true JP2002311557A (ja) 2002-10-23

Family

ID=18966682

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001115851A Withdrawn JP2002311557A (ja) 2001-04-13 2001-04-13 処理液補充装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002311557A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008093862A (ja) 検出装置
JP2010094847A (ja) バルクインク供給装置
US5184164A (en) Photosensitive material processor
JP2002311557A (ja) 処理液補充装置
JP2002311552A (ja) 処理液補充装置
JP2002311553A (ja) 処理液補充装置
JP2942670B2 (ja) 補充液供給方法及び補充液供給装置
JP2002311546A (ja) 処理液補充方法及び処理液補充装置
JP2006163366A (ja) 減容装置及びトナー補給装置
JP2002311547A (ja) 処理液補充装置
JP2002311549A (ja) 処理液補充装置
JP2002311548A (ja) 処理液補充装置
JP2002311555A (ja) 処理液補充システム
JP2002311554A (ja) 処理液補充システム
JP2002311550A (ja) 処理液補充システム
US7014373B2 (en) Photographic processing arrangement and a processing solution supply cartridge for the processing arrangement
JP3388110B2 (ja) フロートセンサーシステムと補充装置及びこのシステムと補充装置を備えた現像処理装置
CN113321022B (zh) 记录装置
JP3092766B2 (ja) 写真処理機の自動補水装置
US6053642A (en) Photosensitive-material processing-solution replenishing apparatus
JP2002311551A (ja) 処理液補充システム
JP3432633B2 (ja) 感光材料処理装置用補充液補充装置
JPH09120137A (ja) 自動現像処理装置
JP2002341507A (ja) 処理液補充システム
JP2003344984A (ja) 写真処理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080701