JP2002341507A - 処理液補充システム - Google Patents

処理液補充システム

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JP2002341507A
JP2002341507A JP2001143163A JP2001143163A JP2002341507A JP 2002341507 A JP2002341507 A JP 2002341507A JP 2001143163 A JP2001143163 A JP 2001143163A JP 2001143163 A JP2001143163 A JP 2001143163A JP 2002341507 A JP2002341507 A JP 2002341507A
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liquid
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replenishing
amount
liquid level
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JP2001143163A
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Kenzo Ishimoto
賢三 石本
Atsushi Hirooka
淳 廣岡
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液面レベルを検出する液面センサを用いた液切
れ検出におけるフェールセーフを実現した処理液補充シ
ステムを提供すること。 【解決手段】写真感光材料を現像処理する現像処理槽に
補充するための処理液を収納している補充容器と、この
補充容器中の処理液レベルを検出する液面センサ64
と、補充容器から処理液を処理槽へ送り出す補充ポンプ
8とを備えた処理液補充システム。補充ポンプ8によっ
て送り出される処理液量を算定する液量算定部92と、
液量算定部の算定結果により補充容器内の残存液量を推
定する残存液量推定手段93と、推定された残存液量に
基づいて液面センサの検出動作監視を行う監視手段94
とが備えられている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真感光材料を現
像処理する現像処理槽に補充するための処理液を収納し
ている補充容器と、この補充容器中の処理液レベルを検
出する液面センサと、前記補充容器から処理液を前記処
理槽へ送り出す補充ポンプとを備えた処理液補充システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】上述した処理液補充システムは、例えば
特開平9−120133号公報から知られており、ここ
では現像処理に用いられる各種処理液を専用の区画室に
収納した一体型の補充パッケージが用いられており、こ
の補充パッケージの処理液別の注入ノズルを給液ノズル
に連結することで、補充パッケージは補充流路を介して
処理槽と連通し、補充流路に設けられた補充ポンプを必
要に応じて駆動することにより補充パッケージから処理
液が処理槽に補充される。補充パッケージが装填された
状態でこの補充パッケージの最下部領域となる注入ノズ
ル領域には、処理液の下限液面レベルを検出するフロー
トセンサが設けられており、このフロートセンサによる
下限液面レベルの検出によって処理液の液切れをオペレ
ータに報知し、補充パッケージの交換を促す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、できる
だけ空に近い液面レベルをフロートセンサによって検出
することが望ましいため、フロートセンサは比較的狭い
注入ノズル内を液面レベルに応じて上下動するフロート
の位置を光学的あるいは磁気的に検出することで下限液
面レベルを検知する構造を採用することになり、何らか
の原因でフロートが固着したり引っかかったりして、液
面レベルに応じた上下動が不可能になる。これにより処
理液の液切れ検出ができなくなり、処理液補充時に補充
ポンプが空回りするといった不都合を生じさせる。補充
システムの機能不全は直接写真現像の品質に影響するこ
とから、この問題は深刻である。上記実状に鑑み、本発
明の課題は、液面レベルを検出する液面センサを用いた
液切れ検出におけるフェールセーフを実現した処理液補
充システムを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、写真感光材料を現像処理する現像処理槽に補充する
ための処理液を収納している補充容器と、この補充容器
中の処理液レベルを検出する液面センサと、前記補充容
器から処理液を前記処理槽へ送り出す補充ポンプとを備
えた、本発明による処理液補充システムでは、前記補充
ポンプによって送り出される処理液量を算定する液量算
定部と、前記液量算定部の算定結果により前記補充容器
内の残存液量を推定する残存液量推定手段と、前記推定
残存液量に基づいて前記液面センサの検出動作監視を行
う監視手段とが備えられている。
【0005】この構成では、補充ポンプによる処理液の
処理槽への送り出し量を算定し、この算定された送り出
し量によって補充容器に残存している処理液量を推定
し、この推定残存液量が液面センサが検出すべき液面レ
ベルに対応する状態になると液面センサがその液面レベ
ルの検出を行っているかどうかが監視される。つまり、
処理液の送り出し量から推定された補充容器の残存液量
に基づいて液面センサが検出しなければならない液面レ
ベルを液面センサが正常に検出するかどうかが監視され
ているので、もしそのような状況において液面センサが
検出信号を発生させていない場合は、液面センサないし
は処理液補充系に何らかの異常が発生しているとして、
例えばエラー処理の実行をトリガーすることが可能とな
る。従って、補充容器内の処理液の液面レベルを直接検
出する検出系の検出動作を補充容器から処理槽に送り出
される処理液量の検出系によって監視し、液面レベル検
出系のトラブルを見つけ出して対策を講じることで、補
充容器の液切れ検出に関するフェールセーフが可能とな
った。
【0006】本発明の好適な実施形態の1つでは、前記
残存液量推定手段は、前記補充容器の交換時に設定され
る初期値とそれ以後の前記液量算定部によって算定され
た送出液量から前記推定残存液量を推定するとともにこ
の推定残存液量に基づいて補充容器の液不足を判定する
ように構成されている。例えば、この初期値として新し
い補充容器に収納されている処理液の容量を設定し、こ
の補充容器の装填後処理槽に送り出された処理液量を減
算していくことにより、補充容器の液レベル、つまり液
不足を意味する下限液面レベルを推定することが可能と
なる。
【0007】もちろん、補充ポンプを用いた処理液の送
り出し量を正確に測定することはコスト的な負担が大き
くなるので、ある程度の誤差を許容しなければならな
い。また、補充容器に収納されている初期容量にも当然
誤差がある。このため、残存液量推定手段による推定残
存液量には誤差があるので、推定残存液量に基づく液面
センサ系の監視においてはこの誤差を考慮する必要があ
る。
【0008】本発明の好適な実施形態の1つでは、実際
に前記補充容器の残存処理液が液面下限レベルとなる時
点より遅い時点で前記液不足が判定されるように補正処
理され、この液不足の判定と同時に前記監視手段がエラ
ー処理を行うように構成されている。実際に補充容器の
残存処理液が液面下限レベルとなるはずの時点より遅い
時点、つまりいずれにしても生じうる推定残存液量の誤
差を考慮しても液面センサが液面下限レベルを検出して
いる時点で推定残存液量による液不足が判定されるよう
に残存液量推定アルゴリズムを補正しておくことで、液
不足の判定時にまだ液面センサが液面下限レベルを検出
していない場合液面センサ検出系に何らかのトラブルが
生じているとみなすことができる。このことを利用し
て、監視手段がエラー処理をトリガーすることで液面セ
ンサ系に対するフェールセーフが実現する。
【0009】逆に、本発明の好適な実施形態の他の1つ
では、実際に前記補充容器の残存処理液が液面下限レベ
ルとなる時期より早い時点で前記液不足が判定されるよ
うに補正処理され、この液不足の判定から所定時間後に
液面センサが処理液の低レベルを検出しなければ前記監
視手段がエラー処理を行うように構成されている。ここ
では、実際に補充容器の残存処理液が液面下限レベルと
なるはずの時点より早い時点、つまりいずれにしても生
じうる推定残存液量の誤差を考慮しても液面センサが液
面下限レベルを検出することのない時点で推定残存液量
による液不足が判定されるように残存液量推定アルゴリ
ズムを補正しておき、この液不足の判定時から液面セン
サが液面下限レベルを検出するに十分な時間の経過後に
まだ液面センサが液面下限レベルを検出していない場合
には液面センサ検出系に何らかのトラブルが生じている
とみなすのである。このような方法でも、液面センサ系
に対するフェールセーフを実現することが可能である。
【0010】上述した残存液量推定アルゴリズムの補正
は、例えば、補充容器の交換時に設定される初期値の値
を変更することで可能である。残存液量の推定は補充容
器の満タン容量に対応させることができるこの初期値か
ら液量算定部によって算定される送出液量を減算してい
くことで可能であり、その際その初期値を多めに見積も
りことにより実際に前記補充容器の残存処理液が液面下
限レベルとなる時点より遅い時点で残存液量推定手段は
液不足を判定することになる。逆に、その初期値を少な
目に見積もりことにより実際に前記補充容器の残存処理
液が液面下限レベルとなる時点より早い時点で残存液量
推定手段は液不足を判定することになる。
【0011】補充ポンプによって処理槽に送り出される
処理液量を算定するための、好適な実施形態の1つは、
補充ポンプの動作回数を利用することである。ポンプの
1動作回数で送り出される処理液量はほぼ一定であるの
でその値に動作回数を乗算することで送出液量を求める
ことができる。さらに、一般に補充ポンプは電気モータ
で駆動されるので電気モータの回転数と動作回数を関係
づけることができるので、結果的には検出が容易なモー
タ回転数と単位送出液量の乗算で処理槽に送り出される
処理液量を算定することが好都合である。本発明による
その他の特徴及び利点は、以下図面を用いた実施例の説
明により明らかになるだろう。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明による処理液補充システム
をフィルム自動現像機に適用させた例に基づいて処理液
補充システムの実施形態を説明する。このフィルム自動
現像機1には、図1に示すように、先端にリーダを接続
した写真感光材料としてのフィルム11を装填するフィ
ルム挿入部13と、フィルム挿入部13から繰り出され
るフィルム11を現像処理するフィルム現像部14と、
現像処理後のフィルム11を乾燥するフィルム乾燥部1
5と、乾燥後のフィルム11を一時的に保存するフィル
ム受け部16とが備えられている。
【0013】以下、各部の構成を説明する。フィルム挿
入部13には、搬送ローラ13aと、パトローネ10か
ら引き出し終えたフィルム11の後端を切断するフィル
ムカッタ13bと、フィルムカッタ13bの一方の刃を
スライド移動させるフィルム切断用ソレノイド13c
と、フィルム11を搬送ローラ13aに圧着するための
遊転ローラ13eと、遊転ローラ13eを上下に移動さ
せてフィルム11を搬送ローラ13aに圧着する状態と
圧着を開放する状態とに切換える圧着ソレノイド13d
とが備えられている。パトローネ10から引き出された
フィルム11は、搬送ローラ13aと遊転ローラ13e
とに挟持された状態で搬送され、フィルム現像部14に
送り込まれる。フィルム現像部14には、現像,漂白,
定着等の現像処理を順次行うため複数種類の処理液が各
別に充填された7槽の現像処理槽2と、フィルム現像部
14内でフィルム11を搬送する搬送ローラ12と、現
像処理槽2に対して処理液を補充するためのサブタンク
3(図2参照)とが備えられている。現像処理槽2は、
発色現像(CD)槽2a、漂白(BL)槽2b,定着
(FIX)槽2c,安定(STB)槽2dとからなる。
【0014】図2に示すように、現像処理槽2とサブタ
ンク3とは上部で互いに連通しているとともにそれぞれ
の底部は循環路21によって連通されている。この循環
路21には循環ポンプ20が設けられている。循環ポン
プ20はサブタンク3内の処理液を循環路21から現像
処理槽2内に送り込むように作動する。これにより、現
像処理槽2からサブタンク3にオーバーフローした処理
液はサブタンク3の底部から循環路21を通って再び現
像処理槽2の底部に流れ、図2の矢印で示すような循環
流が生じる。
【0015】図3から明らかなように、サブタンク3の
内部には、フィルタ31が組み込まれ、そのフィルタ3
1を通過した濾過後の処理液は、フィルタ31を貫通す
るパイプ32のスリット33からパイプ32内に流れて
循環路21に至る。又、サブタンク3の内部には、処理
液を加熱するヒーター34と、処理液の温度を検出する
温度センサー35とが組み込まれ、その温度センサー3
5の検出信号に基づいてヒーター34の動作が制御され
る。ヒーター34と温度センサー35とは処理液の流れ
方向に対して左右方向に配置され、そのヒーター34と
温度センサー35との間に仕切り板36が設けられてい
る。仕切り板36は傾斜部37を有し、その傾斜部37
はサブタンク3内で流れる処理液をフィルタ31に向け
て誘導する。
【0016】又、仕切り板36の下部とサブタンク3の
側壁下部間にはガイド板40が設けられている。このガ
イド板40は、現像処理槽2からサブタンク3に流れる
処理液を温度センサー35に向けて誘導し、処理液と温
度センサー35とを良好に接触させる。なお、ラック4
1はフィルム11の移動を案内する。液面検出センサー
38は、処理液の液面レベルを検出する。また、処理液
の活性度を一定に保つため、適時、補充ポンプを作動さ
せてサブタンク3内に処理液を補充する。オーバーフロ
ー管39は、処理液の補充によりオーバーフローした廃
液を、廃液タンクに回収するために設けられる。尚、図
3は複数の処理槽の一部の断面を示すが、その他の処理
槽の構成も同様である。
【0017】次に、図2を用いて処理槽2に処理液を補
充する処理液補充システムを詳しく説明する。なお、上
述したように、現像処理槽2は、発色現像槽2aと漂白
(槽2bと定着槽2cと安定槽2dとからなり、それぞ
れに異なる処理液が補充されるため4つの補充容器71
〜74が必要となるが、ここではこれらの補充容器71
〜74は一体化されており、この一体化された容器を補
充パッケージ70と呼ぶとともに特に各補充容器71〜
74を区別して説明する必要がない場合総称的に補充容
器70と呼ぶことにする。各補充容器71〜74と各槽
のサブタンク3とが4つの補充流路51〜54で接続さ
れている。しかしながら、実質的な補充構成は同じなの
で、ここでは、単に現像処理槽2に補充容器70から処
理液が補充される構成として統一的に説明するが、その
内容は各槽の処理液補充にあてはめることができる。ま
た、補充流路51〜54も、特に区別する必要がない場
合、総称的に補充流路50と呼ぶことにする。
【0018】各補充流路50には、補充容器70から処
理液を現像処理槽2へ送り出す補充ポンプ8が介装され
ている。この補充ポンプ8はモータ81を駆動源とする
ベローズポンプとして構成されており、ベローズの1回
の拡縮にともなう容積差によって所定量の処理液が補充
容器70から現像処理槽2のサブタンク3の液面上に送
り出される。モータ81としてシンクロナスモータが用
いられており、コントローラ90からの駆動信号によ
り、吐出の始まりから吸引の完了を1サイクルとするサ
イクル単位で駆動する。このようなサイクル制御を採用
することにより、補充ポンプ8の拡縮による吐出制御が
正確に行われる。もちろん1サイクルの定義としては、
吸引の始まりから吐出の完了など、正確に吐出量が制御
できる期間であれば任意の期間を採用することができ
る。
【0019】このような所定の期間を1サイクルとする
ポンプ制御の目的のために、補充ポンプ8のベロースの
拡縮動作、つまりポンプ動作が検出される。この実施形
態では、ポンプ動作の検出は、補充ポンプ8のベロース
を拡縮させる偏心カム82に連結した円板83に設けら
れた被検出体としてのマグネット84aと、このマグネ
ット84aを検出するセンサーとしてのホール素子84
bとから構成される回転検出部84によって行われる。
この回転検出部84の被検出体とセンサーとして、円板
83に設けられた切り欠きとフォトカップラーなど公知
の種々な位置検出デバイスの組み合わせのなかから適当
なものを選択することができる。ここでは、補充ポンプ
8のベローズの拡縮動作1回毎に、つまり1サイクル毎
にホール素子84bがマグネット84aを検出し、その
検出信号がコントローラ90に送られるように構成され
ている。従って、コントローラ90は補充ポンプ8によ
って送り出される処理液量を算定することができる。
【0020】次に、補充パッケージ70の詳細について
図4〜図6を用いて説明する。前述したように、補充パ
ッケージ70は、現像処理用補充容器71と漂白液用補
充容器72と定着液用補充容器73と安定液用補充容器
74とを一体化させた構造であり、各補充容器71〜7
4には、あらかじめ決められた量の補充液が充填されて
いる。補充容器70には液を放出するための注入ノズル
70aが設けられており、補充流路50の末端側にも各
注入ノズル70aと連結可能な4つの給液ノズル60が
設けられている。給液ノズル60はここでは図示されて
いないハウジングに固定されており、この給液ノズル6
0に注入ノズル70aを連結することにより補充パッケ
ージ70もハウジングにしっかりと固定装着されること
になる。これにより、補充容器70がそれぞれの対応す
る各補充流路51〜54と連通することになる。
【0021】図4に示されているように、注入ノズル7
0aは、カップ状のノズル本体76と、このノズル本体
76の外周壁に摺動可能に外嵌しているリング状のフロ
ート77と、このフロート77が抜け出さないようにノ
ズル本体76の底部に取り付けられた押えリング78か
ら構成されている。ノズル本体76は補充容器70の内
部に突出するように差し込まれており、その差し込まれ
たノズル本体76の外周壁には複数の貫通孔76aが設
けられており、補充容器70の内部と外部の連通を可能
にしている。フロート77の内周側には、磁石77aが
埋め込まれている。補充パッケージ70を補充装置50
に装着している状態で、このフロート77は、補充液が
ノズル本体76の底部の上方まで溜っているときは押え
リング78と接当しているが、補充液がノズル本体76
の底部以下になるとその液面と同じレベルまで下がって
くる。
【0022】給液ノズル60は、ノズル管61と、この
ノズル管61の外周面を軸方向に摺動する閉鎖リング6
2と、この閉鎖リング62のストッパー63と、ノズル
管61の頭部近くまで形成された穴内に配置されたフロ
ート検出センサーとしてのリードスイッチ64とから構
成されている。ノズル管61の頭部は封鎖されており、
その代わりに外周壁を貫通する給液孔61aが複数設け
られている。ノズル管61の頭部は僅かに拡径されてお
り、閉鎖リング62の抜け止めとしても機能する。閉鎖
リング62は上側のエンド位置において給液孔61aを
閉鎖する。つまり、閉鎖リング62を押し下げることに
よってはじめてノズル管内部が開放される。65は、閉
鎖リング62を上側のエンド位置方向へ付勢しているば
ねである。
【0023】補充パッケージ70の装着時には、注入ノ
ズル70aで閉鎖リング62を押し下げるために、閉鎖
リング62が円錐状の外周面を形成しているとともに、
ノズル本体76の先端部がその円錐状の外周面に適応す
るように加工されている。装着後の補充容器70内の液
面レベルとフロート77の動きが図5に示されている。
図5(イ)は、補充容器70内に十分に補充液が残存し
ている場合、即ちノズル本体76より液面レベルが上方
の場合、フロート77は浮力により押えリング78のと
ころに位置することを示している。図5(ロ)は、補充
容器70内に補充液が残り少ない場合、即ちノズル本体
76より液面レベルが下方の場合、フロート77は給液
ノズル60のリードスイッチ64に近いところまで下降
していることを示している。リードスイッチ64はコン
トローラ90に接続されているので、フロート77の磁
石77aにリードスイッチ64が反応することで、コン
トローラ90は補充容器71〜74の液面下限レベル、
つまり液切れを検知することができる。このように、こ
こでは、補充容器70処理液の液面レベルを検出する液
面センサとしてフロート77の位置を磁気的に検知する
構成が採用されているが、これに代えて発光素子と受光
素子を用いてフロート77が所定レベルに位置している
かどうかを光学的に検知する構成を採用してもよい。
【0024】次に、上述した処理液補充システムの制御
系を図6のブロック図を用いて説明する。その一端を各
サブタンク3a、3b、3c,3dに開口するとともに
他端を給液ノズル60に連結している補充流路51〜5
4の途中に設けられた補充ポンプ8の動作は、ポンプド
ライバー8aを介してコントローラ90に接続されてい
る。処理槽2に溜められている処理液の活性度を所定レ
ベルに保つため、現像処理量や経過時間等に応じて補充
容器70から所定量の処理液をサブタンク3a〜3dに
補充する。又、補充容器70の注入ノズル70aに設け
られたフロート77が液面下限レベルにまで降下した
際、その磁石77aに反応するように給液ノズル60に
配置された各リードスイッチ64もコントローラ90に
接続されているので、補充容器70のいずれかの残存液
量が下限に達すると、対応するリードスイッチ64から
液切れ信号をコントローラ90が受け取る。液切れ信号
を受け取ると、コントローラ90は、オペレータに補充
パッケージの交換を促すための報知を行う。
【0025】補充容器70の液切れ検知は、磁石77a
付きフロート77と各リードスイッチ64とからなる液
面センサによって検出されるが、この液切れ検知の二重
安全性のために、図7のブロック図に模式的に示されて
いるように、このコントローラ90にはハードウエアと
ソフトウエアによって構築されるフェールセーフ機能が
構築されている。このフェールセーフ機能を構築する機
能要素として、補充ポンプ8の回転検出部84からの検
出信号を入力として補充ポンプ8の動作回数を算出する
ポンプ動作回数算出部91と、予め設定されている補充
ポンプ8の単位動作回数によって送り出される処理液量
とポンプ動作回数算出部91によって算出された動作回
数から送出処理液量を算出する液量算定部92と、操作
キーボード90aから入力された各補充容器70に充填
されている処理液量と液量算定部92の算定結果により
補充容器70内の残存液量を推定する残存液量推定手段
93と、残存液量推定手段93によって推定された残存
液量に基づいて液面センサを構成するリードスイッチ6
4が正常に動作しているかどうかを監視する監視手段9
4が備えられている。監視手段94は、液面センサ64
が正常に動作していると判断される場合で液面センサ6
4が液面下限レベルを検出すると、ブザーやランプある
いはディスプレイで構成される報知部90bを通じて補
充パッケージ70の交換をオペレータに促す報知を行
う。
【0026】さらにこのコントローラ90には、搬送ロ
ーラ12を駆動制御する搬送ローラドライバ12aに駆
動制御信号を送る搬送ローラ制御部96や、この搬送ロ
ーラ制御部96からのフィルム搬送情報から現像処理槽
2における現像処理量を算定して処理液補充指令を生成
する補充指令部95、そして処理液補充指令によりポン
プドライバ8aを介して補充ポンプ8を動作させる補充
ポンプ制御部97も構築されている。
【0027】このように構成された処理液補充システム
では、残存液量推定手段93が補充容器70の液不足を
判定した時点で液面センサ64による液面下限レベルが
検出されていると正常であると判断されるが、もし液面
下限レベルが検出されていない場合、液面レベル検出系
のトラブル、例えばフロート77の固着や引っかかりの
恐れが考えられるので、監視手段94がその旨の報知を
報知部90を通じて行うことで、液面レベル検出系に対
するフェールセーフ機能を実現させている。
【0028】次に、図8を用いてコントローラ90によ
る処理液補充ルーチンを説明する。補充指令部95が現
像処理槽2における現像処理量を算定した結果処理液補
充指令を出すことにより補充ルーチンがスタートする。
まず、補充ポンプ制御部97がポンプドライバ8aを介
してモータ81を回転させることで補充ポンプ8を始動
させる(#10)。この補充ポンプ8は単位動作回数で
q(単位送出液量:cc)の処理液量を送り出すとして、動
作回数に基づいて送出液量を算定するので、補充ポンプ
8が単位動作回数を行ったかどうかを回転検出部84か
らの検出信号によってチェックされる(#12)。単位
動作回数が確認されると(#12でYes分岐)、トータ
ル送出液量:Qに単位送出液量:qが加えられる(#1
4)。続いて、トータル送出液量:Qが前もって設定さ
れている初期値:Sと比較される(#16)。この比較
では、トータル送出液量:Qが初期値:Sを超えないか
どうか、つまり(SーQ)が0以下にならないかどうか
がチェックされる。この初期値:Sは補充容器70の満
タン時の内容量を基準とした値であるので、(SーQ)
が0以下なら、送出液量から推定される補充容器70の
残存液量が下限レベルということになる。従って、この
初期値:Sが大きくなるように補正すると、推定残存液
量が下限レベルとなる時期は遅くなり、通常ではそれよ
り先に液面センサ64により液面下限レベルが検出され
るはずである。このため、液面センサ64の液面下限レ
ベルの検出前に(SーQ)が0以下となれば(#16で
Yes分岐)、液面センサ系のトラブルとしてエラー処理
が行われる(#36)。
【0029】(SーQ)が0を超えているなら(#16
でNo分岐)、液面センサ64が液面下限レベルを検出し
ているかどうかがチェックされる(#18)。液面セン
サ64が液面下限レベルを検出していなければ(#18
でNo分岐)、まだ補充容器70には十分な処理液が残存
しているということなので、今回の補充ルーチンでの補
充ポンプ8のトータル動作回数のための変数:rをイン
クリメントして(#20)、前もって設定されている補
充量に対応する補充ポンプ8の動作回数:Rに達したか
どうかチェックされる(#22)。設定補充量に達して
ない場合(#18でNo分岐)、ステップ#12にジャン
プして、補充ポンプ8の次の動作回数が達成されるのを
待つ。設定補充量に達している場合(#22でYes分
岐)、処理液補充が完了なので、モータ81を停止させ
て(#24)、処理液補充ルーチンを終える。
【0030】ステップ#18で液面センサ64が液面下
限レベルを検出したならば、補充容器70には十分な処
理液が残存していないということなので、まずモータ8
1を停止させて(#26)、補充容器つまり補充パッケ
ージ70の交換をオペレータに促す報知を行ない(#2
8)、交換を待つ(#30)。新しい補充パッケージ7
0との交換が完了すると(これは液面センサ64の液面
下限レベルの非検出やオペレータによる交換完了スイッ
チの操作などによって確認可能である)、トータル送出
液量:Qの値を0に設定し(#32)、再び補充を開始
すべくモータ81を回転させ(#34)、ステップ#2
0に戻り、設定補充量に達するまでステップ#12〜ス
テップ#22までのルーチンを繰り返す。
【0031】以上の処理液補充ルーチンで重要なこと
は、ステップ#16でトータル送出液量:Qが初期値:
Sを超えないかどうか、つまり補充ポンプ8の動作回数
によって推定されるトータルの送出液量が補充容器70
の満タン時の内容量を基準とした初期値:Sに達して補
充容器70の液不足が判定されるどうかがチェックされ
ることである。ここでの液不足の判定が通常では液面セ
ンサ64による液面下限レベルの検出後にされるよう
に、初期値:Sを適切に大きくとっておくことで、この
液不足の判定が直接液面センサ系のトラブルに対応する
ことになり、いわゆるフェールセーフ機能が実現するの
である。図9には、前述した処理液補充ルーチンの変形
例が示されている。この処理液補充ルーチンの特徴は、
補充容器70の残存処理液が液面下限レベルとなって液
面センサ64によって検出される時期より早い時点で前
述の液不足が判定されるように初期値:Sが補正されて
おり、この液不足の判定から所定時間後に液面センサが
処理液の液面下限レベルを検出しなければエラー処理を
行うように構成されていることである。先の処理液補充
ルーチンと同様な処理ステップには同じステップ番号を
付与し、その説明は省略する。
【0032】まず、ステップ#16で液不足が判定され
Yes分岐すると、この液不足の判定時から液面センサが
液面下限レベルを検出するに十分な時間経過をとるた
め、変数:tをインクリメントし(#52)、前もって
設定されている液面下限レベル検出のための時間経過と
しての値:Tに変数:tの値が達しているかどうかをチ
ェックする(#54)。ステップ#54でYes分岐であ
れば、本来なら液面センサ64が液面下限レベルを検出
しているはずであるのに検出していないということで、
液面センサ検出系に何らかのトラブルが生じているとみ
なしてエラー処理が行われる(#36)。ステップ#5
4でNo分岐であれば、まだ十分に時間が経過していない
ので、とりあえずはそろそろ液面下限レベルが検出され
ることを意味する注意フラグがたてられ、液面センサ6
4の状態チェックのステップ#18へ戻る。必要に応じ
て、この注意フラグに基づいた報知シグナル、例えばラ
ンプ表示などを行ってもよい。もちろん、この時間経
過:Tの間に液面センサ64が液面下限レベルを検出す
れば、液面センサ検出系に問題はないので、新しい補充
容器70の交換後にトータル送出液量:Qの値が0に設
定されるとともに(#32)、変数:tの値も0に設定
される(#58)。この処理液補充ルーチンでも、ステ
ップ#52と#54と#36によって、やはりフェール
セーフ機能が実現するのである。
【0033】[別実施形態]更に、本発明の別実施形態
について説明する。 (1) 本発明は、フィルム現像だけでなく、印画紙現像の
場合にも応用できる。 (2)補充容器70に濃縮された処理液が収納される場合
では、補水容器と補水流路と補水ポンプが追加され、処
理液補充時に適量の水がサブタンク3に送り出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理液補充システムを採用したフィル
ム自動現像機の概略図
【図2】現像処理槽におけるサブタンクの縦断面図
【図3】サブタンクの平面図
【図4】補充容器の要部拡大図
【図5】補充容器における液面センサの動作を示す説明
【図6】処理液補充システムの制御系を示すブロック図
【図7】処理液補充システムの制御機能を示す機能ブロ
ック図
【図8】処理液補充ルーチンの1つの実施例を示すフロ
ーチャート
【図9】処理液補充ルーチンの他の実施例を示すフロー
チャート
【符号の説明】
2 現像処理槽 3 サブタンク 8 補充ポンプ 64 リードスイッチ(液面センサ) 70 補充容器(補充パッケージ) 77 フロート(液面センサ) 81 モータ 84 回転検出部 91 動作回数算出部 92 送出流量算定部 93 残存液量推定手段 94 監視手段 95 補充指令部 97 補充ポンプ制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】写真感光材料を現像処理する現像処理槽に
    補充するための処理液を収納している補充容器と、この
    補充容器中の処理液レベルを検出する液面センサと、前
    記補充容器から処理液を前記処理槽へ送り出す補充ポン
    プとを備えた処理液補充システムにおいて、 前記補充ポンプによって送り出される処理液量を算定す
    る液量算定部と、 前記液量算定部の算定結果により前記補充容器内の残存
    液量を推定する残存液量推定手段と、 前記推定残存液量に基づいて前記液面センサの検出動作
    監視を行う監視手段と、が備えられていることを特徴と
    する処理液補充システム。
  2. 【請求項2】前記残存液量推定手段は、前記補充容器の
    交換時に設定される初期値とそれ以後の前記液量算定部
    によって算定された送出液量から前記推定残存液量を推
    定するとともにこの推定残存液量に基づいて補充容器の
    液不足を判定することを特徴とする請求項1に記載の処
    理液補充システム。
  3. 【請求項3】実際に前記補充容器の残存処理液が液面下
    限レベルとなる時期より遅い時点で前記液不足が判定さ
    れるように補正処理され、この液不足の判定と同時に前
    記監視手段はエラー処理を行うことを特徴とする請求項
    2に記載の処理液補充システム。
  4. 【請求項4】実際に前記補充容器の残存処理液が液面下
    限レベルとなる時期より早い時点で前記液不足が判定さ
    れるように補正処理され、この液不足の判定から所定時
    間後に液面センサが処理液の低レベルを検出しなければ
    前記監視手段はエラー処理を行うことを特徴とする請求
    項2に記載の処理液補充システム。
  5. 【請求項5】前記補正処理は前記初期値の値の変更によ
    って行われることを特徴とする請求項3又は4に記載の
    処理液補充システム。
  6. 【請求項6】前記液量算定部は、前記補充ポンプの動作
    回数から送出液量を算定することを特徴とする請求項1
    〜5のいずれかに記載の処理液補充システム。
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