JP2002236047A - パッケージの液量検出システム - Google Patents

パッケージの液量検出システム

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JP2002236047A
JP2002236047A JP2001031440A JP2001031440A JP2002236047A JP 2002236047 A JP2002236047 A JP 2002236047A JP 2001031440 A JP2001031440 A JP 2001031440A JP 2001031440 A JP2001031440 A JP 2001031440A JP 2002236047 A JP2002236047 A JP 2002236047A
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liquid
nozzle
replenishment
hole
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Kenzo Ishimoto
賢三 石本
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パッケージの構造を簡単にすることができる
と共に、パッケージの液量をぎりぎりまで検出すること
ができるパッケージの液量検出システムを提供する。 【解決手段】 パッケージ1側の第1ノズル3を、その
内部に液が通過する通路4aと、この通路4aの先端に
開閉可能に設けられた孔4bとを有する第1筒体4で形
成し、液取り扱い装置40側の第2ノズル11を、第1
筒体4を着脱自在に受け入れる空間12aを有し、空間
12aに第1筒体4を受け入れると、孔4bを開いて液
を通過可能とする第2筒体12で形成し、第2筒体12
の空間12aの周囲に、第1筒体4の通路4aの孔4b
付近に存在する液の誘電率に基づいて作動する静電セン
サ19を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像液用補充液又
は廃液を収容するパッケージ内の液の液量を検出するた
めのパッケージの液量検出システムに関する。
【0002】
【従来の技術】現像処理装置は、フィルムなどの写真感
光材料に対して、現像、漂白、定着、安定化などの処理
を施す装置である。この現像処理装置に設けられている
複数の槽には、現像液、漂白液、定着液及び安定剤など
の処理液が充填されている。さらに、これらの各槽に
は、処理液の劣化を補うために補充液を補充するための
補充装置や、劣化した処理液、すなわち、処理液の廃液
を排出するための排出装置が、接続されている。補充液
が貯蔵されている補充パッケージから各槽へは、補充装
置によって補充液が補充され、各槽から廃液パッケージ
へは、排出装置によって処理液の廃液が排出される。例
えば、補充装置は、補充パッケージと、補充流路と、ポ
ンプとを備えており、補充パッケージに貯蔵されている
補充液を、必要な分だけポンプを用いて、必要な各槽に
供給する。
【0003】また、補充パッケージに貯蔵されている補
充液の残量が少なくなれば、補充パッケージを交換する
必要がある。この液量を簡単に確認する方法として、近
年、フロートセンサなどの液面レベルセンサを用いて確
認する技術が、実用化されている。このフロートセンサ
は、例えば、補充パッケージの底部に補充液に浮遊する
フロートと、この補充パッケージの底部を光が通過する
ように設けられる光センサ(詳しくは、発光センサと受
光センサ)とから構成され、発光センサから受光センサ
に向けて発光される光がフロートによって遮られた場合
に、補充パッケージ内の現像処理液が空であると判断す
るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フロー
トセンサでは、補充パッケージにフロートを設ける必要
があり、このパッケージの構造が複雑になる。また、こ
れらのパッケージに設けられた補充装置と着脱するノズ
ル内にフロートが入っており、このノズル部が大きくな
るため、たとえフロートセンサで液量が検出されたとし
ても、補充パッケージには、補充液が残っていたりする
という難点がある。
【0005】そこで、本発明の主な目的は、パッケージ
の構造を簡単にすることができると共に、パッケージの
液の液量をぎりぎりまで検出することができるパッケー
ジの液量検出システムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載のパッケージの液量検出システム
は、液が収容される容器に第1ノズルを設けたパッケー
ジと、前記第1ノズルに対して着脱される第2ノズルが
設けられ、この第2ノズルを介して液の供給又は排出が
行われる液取り扱い装置とを備え、前記パッケージの前
記第1ノズルを前記取り扱い装置の前記第2ノズルに接
続して液を流す際に、前記パッケージ内の液の液量を検
出するシステムであって、前記第1ノズルは、その内部
に液が通過する通路と、この通路の先端に開閉可能に設
けられた孔とを有する第1筒体で形成され、前記第2ノ
ズルは、前記第1筒体を着脱自在に受け入れる空間を有
し、前記空間に前記第1筒体を受け入れると、前記孔を
開いて液を通過可能とする第2筒体で形成され、前記第
2筒体の前記空間の周囲に、前記第1筒体の前記通路の
前記孔付近に存在する液の誘電率に基づいて作動する静
電センサを配設してなる。請求項1によると、パッケー
ジの液量検出システムでは、液の誘電率に基づいて作動
する静電センサを用いて液を検出するので、光センサな
どのセンサでは必要であったフロートが不要になること
により、パッケージの構造を簡単にすることができる。
また、パッケージの液量検出システムでは、パッケージ
にフロートがなくなるので、第1ノズルを小型にするこ
とができる。また、パッケージの液量検出システムで
は、第2筒体の空間の周囲に配設された静電センサが、
第1筒体の通路の孔付近に存在する液を検出するので、
第1ノズルにおける僅かな液を検出できる。従って、パ
ッケージの液の液量をぎりぎりまで検出することができ
る。
【0007】また、請求項2に記載のパッケージの液量
検出システムは、請求項1において、前記第1筒体の先
端の中央に、前記孔が形成されている。請求項2による
と、パッケージの液量検出システムでは、第1筒体の先
端の中央に、孔が形成されているので、第1ノズルを単
純形状の小型にすることにより、第1ノズル内の液を最
小限にして検出することができる。
【0008】また、請求項3に記載のパッケージの液量
検出システムは、請求項2において、前記第1筒体の前
記孔に対して弁体が設けられ、前記弁体は前記第2筒体
への装着によって開く構成となっている。請求項3によ
ると、パッケージの液量検出システムでは、第1筒体の
孔に対して弁体が設けられ、弁体は第2筒体への装着に
よって開く構成となっているので、第1ノズルを第2ノ
ズルに装着させる前或いは第1ノズルを第2ノズルから
外した後に、第1ノズルから液が漏れることなく、第1
ノズルを第2ノズルに装着させると同時に、第1ノズル
を介して液を流すことができる。
【0009】また、請求項4に記載のパッケージの液量
検出システムは、請求項1〜3のいずれかにおいて、前
記パッケージは交換可能な可搬式となっている。請求項
4によると、パッケージの液量検出システムでは、パッ
ケージは交換可能な可搬式となっているので、回収され
るパッケージの構造を簡単にし、回収されるパッケージ
に残る液を最小限にしたり、最大限にすることができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しつつ説明する。
【0011】まず、本発明の第一の実施の形態に係る補
充パッケージの液量検出システムについて説明する。図
1は、補充パッケージの液量検出システムにおいて、補
充パッケージが補充装置に設けられる給液ノズルに装着
される前の断面図である。図2は、補充パッケージの液
量検出システムにおいて、補充パッケージが給液ノズル
に装着された場合の断面図である。
【0012】図1に示すように、補充パッケージの液量
検出システム10は、補充液が貯蔵される補充パッケー
ジ1と、フィルム自動現像機100(図6参照)に設け
られる補充装置40(図6参照)とを備えている。補充
パッケージ1は、交換可能な可搬式となっており、各処
理液が貯蔵されるタンク2と、その下方に筒状に形成さ
れている注入ノズル3とから構成されている。補充パッ
ケージ1は、そのタンク2に現像液が貯蔵された現像液
用の補充液パッケージ1a(図6参照)と、そのタンク
2に漂白液が貯蔵された漂白液用の補充液パッケージ1
b(図6参照)と、そのタンク2に定着液が貯蔵された
定着液用の補充液パッケージ1c(図6参照)と、その
タンク2に安定剤が貯蔵された安定剤用の補充液パッケ
ージ1d(図6参照)というように、4種類のパッケー
ジ1a〜1dに分別される。しかし、この4つのパッケ
ージ1a〜1dは、そのタンク2に貯蔵された処理液の
種類が違うだけで、構造は全て同じである。
【0013】各パッケージ1a〜1dのそれぞれに設け
られている注入ノズル3は、補充装置40(図6参照)
にそれぞれ設けられている給液ノズル11と、着脱可能
になっている。各注入ノズル3が各給液ノズル11に装
着されると、各パッケージ1a〜1dと、それぞれに対
応する補充装置40の各補充流路41〜44(図8参
照)とが連通する。すなわち、現像液用の補充液パッケ
ージ1aと補充流路41、漂白液用の補充液パッケージ
1bと補充流路42、定着液用の補充液パッケージ1c
と補充流路43及び安定剤用の補充液パッケージ1dと
補充流路44とが連通する。
【0014】注入ノズル3は、補充パッケージ1に設け
られている第1ノズルであって、円筒状の筒体4で形成
されている。この筒体4は、第1筒体であって、その内
部に補充液が通過する通路4aと、この通路4aの先端
すなわち筒体4の先端の中央に設けられた略円形の貫通
孔4bと、この通路4a内に設けられた弁体5とを有し
ている。貫通孔4bは、補充パッケージ1の内部と外部
の連通を可能にしている。また、弁体5は、貫通孔4b
を閉鎖する位置と、開放する位置との間で移動可能であ
る。この弁体5は、バネ6により貫通孔4bを閉鎖する
位置に付勢されており、注入ノズル3が給液ノズル11
に装着されると同時に、後述する給液ノズル11の弁体
14に押されることにより、貫通孔4bを開放する位置
に移動する。これにより、注入ノズル3が給液ノズル1
1に装着される前では、補充液が貫通孔4bからこぼれ
ないようになっている。
【0015】給液ノズル11は、補充装置40にそれぞ
れ設けられている第2ノズルであって、注入ノズル3の
筒体4を着脱自在に受け入れる凹状の空間12aを先端
に形成している円筒状の筒体12と、補充流路41〜4
4に連結しているノズル管13と、この筒体12の空間
内に設けられた押し棒141と、注入ノズル3と給液ノ
ズル11との接続を良好にするための球体15と、注入
ノズル3と給液ノズル11との接続状態をロックするた
めのスベリ環16と、このスベリ環16を付勢するため
のバネ17と、注入ノズル3と給液ノズル11との接続
時に筒体4、12の接続部から補充液の漏れを防止する
ためのシール18とを有している。筒体12は、第2筒
体であって、この先端の中央には、注入ノズル3の筒体
4と同様に、略円形の貫通孔12bが設けられている。
この貫通孔12bは、給液ノズル11の内部と外部の連
通を可能にしている。
【0016】本発明の第一の実施の形態では、注入ノズ
ル3と給液ノズル11との接続状態をロックするため
に、スベリ環16とバネ17とを用いているが、この方
法に限らず、他の方法によって接続状態をロックしても
よい。また、本発明の第一の実施の形態では、給液ノズ
ル11は、注入ノズル3と給液ノズル11との接続を良
好にするための球体15と、注入ノズル3と給液ノズル
11との接続時に筒体4、12の接続部から補充液の漏
れを防止するためのシール18とを有しているが、これ
らは必ずしも本発明に必要ではない。
【0017】また、筒体12の空間12aの周囲には、
リング状の静電センサ19が配設されている。この静電
センサ19は、筒体4の通路4a最下部の周面に位置す
る筒体4の周面と接触するようになっており、この通路
4aの貫通孔4b付近に存在する補充液の誘電率に基づ
いて、補充液を検出するものである。また、静電センサ
19は、後述する制御部160(図8参照)に接続して
いる。
【0018】図2において、スベリ環16を押し下げ、
球体15が外側に逃げるようにした後、注入ノズル3を
給液ノズル11に装着し、スベリ環16を元の位置に戻
すと、注入ノズル3は給液ノズル11に固定的に装着さ
れる。この装着状態になると、注入ノズル3の弁体5
が、給液ノズル11の押し棒141に押されて貫通孔4
bを開放する位置に移動することにより、貫通孔4b、
12bが貫通するので、注入ノズル3と給液ノズル11
とが連通状態、すなわち、補充パッケージ1と補充装置
40とが連通状態となる。タンク2内の現像処理液は、
まずタンク2から通路4aに入り、そこから筒体4に設
けられた貫通孔4bと筒体12に設けられた貫通孔12
bとを通過して、ノズル管13の内部に入る。
【0019】このような連通状態で、補充液がタンク2
内に入っている場合は、タンク2の下方に位置する筒体
4の通路4a内に、当然補充液が存在しているので、静
電センサ19は、補充液が通路4aの貫通孔4b付近に
存在していることを検出している。このタンク2内の補
充液が、補充装置40によって各補充流路41〜44へ
と供給されて補充液の液量が少なくなり、そして通路4
aの貫通孔4b付近に補充液が存在しなくなると、静電
センサ19は、補充液が通路4aの貫通孔4b付近に存
在していないことを検出する。この時、注入ノズル3及
びタンク2内には、補充液が存在していない。
【0020】本発明の第一の実施の形態によると、補充
パッケージの液量検出システム10では、補充液の誘電
率に基づいて作動する静電センサ19を用いて補充液を
検出するので、光センサなどのセンサでは必要であった
フロートが不要になることにより、補充パッケージ1の
構造を簡単にすることができる。また、補充パッケージ
の液量検出システム10では、補充パッケージ1にフロ
ートがなくなるので、注入ノズル3を小型にすることが
できる。また、補充パッケージの液量検出システム10
では、筒体12の空間12aの周囲に配設された静電セ
ンサ19が、筒体4の通路4aの貫通孔4b付近に存在
する補充液を検出するので、注入ノズル3における僅か
な補充液を検出できる。従って、補充パッケージ1の補
充液をぎりぎりまで使い切ることができる。
【0021】また、補充パッケージの液量検出システム
10では、筒体4の先端の中央に、貫通孔4bが形成さ
れているので、注入ノズル3を単純形状の小型にするこ
とにより、注入ノズル3内の補充液を最小限にして検出
することができる。また、補充パッケージの液量検出シ
ステム10では、筒体4の貫通孔4bを閉鎖する弁体5
が設けられ、この弁体5は、筒体4の筒体12への装着
によって開く構成となっているので、注入ノズル3を給
液ノズル11に装着させる前に、注入ノズル3から補充
液が漏れることなく、注入ノズル3を給液ノズル11に
装着させると同時に、注入ノズル3を介して補充液を流
すことができる。また、補充パッケージの液量検出シス
テム10では、補充パッケージ1は交換可能な可搬式と
なっているので、回収される補充パッケージ1の構造を
簡単にし、回収される補充パッケージ1に残る補充液を
最小限にすることができる。
【0022】次に、本発明の第二の実施の形態に係る補
充パッケージの液量検出システムについて説明する。図
3は、補充パッケージの液量検出システムにおいて、補
充パッケージが補充装置に設けられる給液ノズルに装着
される前の断面図である。図4は、補充パッケージの液
量検出システムにおいて、補充パッケージが給液ノズル
に装着された場合の断面図である。
【0023】図3に示すように、補充パッケージの液量
検出システム30は、補充液が貯蔵される補充パッケー
ジ21と、フィルム自動現像機100(図6参照)に設
けられる補充装置40(図6参照)とを備えている。補
充パッケージ21は、本発明の第一の実施の形態の補充
パッケージ1及び給液ノズル11と、構造が異なってい
る。この補充パッケージ21も、補充パッケージ1と同
様に、交換可能な可搬式となっており、各処理液が貯蔵
されるタンク22と、その下方に筒状に形成されている
注入ノズル23とから構成されている。補充パッケージ
21は、そのタンク22に現像液が貯蔵された補充液パ
ッケージ21a(図6参照)と、そのタンク22に漂白
液が貯蔵された補充液パッケージ21b(図6参照)
と、そのタンク22に定着液が貯蔵された補充液パッケ
ージ21c(図6参照)と、そのタンク22に安定剤が
貯蔵された補充液パッケージ21d(図6参照)という
ように、4種類のパッケージ21a〜21dに分別され
る。しかし、この4つのパッケージ21a〜21dは、
そのタンク22に貯蔵された補充液の種類が違うだけ
で、構造は全て同じである。
【0024】各パッケージ21a〜21dのそれぞれに
設けられている注入ノズル23は、補充装置40(図6
参照)にそれぞれ設けられている給液ノズル31と、着
脱可能になっている。各注入ノズル23が各給液ノズル
31に装着されると、各パッケージ21a〜21dと、
それぞれに対応する補充装置40の各補充流路41〜4
4(図8参照)とが連通する。すなわち、現像液用の補
充液パッケージ21aと補充流路41、漂白液用の補充
液パッケージ21bと補充流路42、定着液用の補充液
パッケージ21cと補充流路43及び安定剤用の補充液
パッケージ21dと補充流路44とが連通する。
【0025】注入ノズル23は、補充パッケージ21に
設けられている第1ノズルであって、内筒体25と、こ
の内筒体25との間にリング状空間を形成するように内
筒体25に対して同心状に配置された外筒体24とで形
成されている。外筒体24と内筒体25とは、第1筒体
であって、上述したリング状空間は、補充液が通過する
通路26になっている。また、通路26の先端部にあた
る内筒体25の周壁には、複数の貫通孔25aが設けら
れて、補充パッケージ21の内部と外部の連通を可能に
している。さらに、内筒体25の内側には、後述するノ
ズル管32が挿入可能であると共に、内筒体25の内周
面には、ストッパリング27が、貫通孔25aを閉鎖す
る位置と、貫通孔25aを開放する位置との間で摺動可
能に備えられている。ストッパリング27は、バネ28
により貫通孔25aを閉鎖する位置に付勢されており、
ノズル管32の内筒体25の内側への挿入により、貫通
孔25aを開放する位置に移動する。これにより、注入
ノズル23が給液ノズル31に装着される前では、補充
液が、貫通孔25aからこぼれないようになっている。
【0026】給液ノズル31は、補充装置40にそれぞ
れ設けられている第2ノズルであって、注入ノズル23
の外筒体24を着脱自在に受け入れるシリンダー状の空
間33aを形成している円筒状の着座部材33と、補充
流路41〜44に連結しているノズル管32と、着座部
材33をスペーサ35を介して支持している支持スリー
ブ34とから構成されている。ここで、着座部材33
が、第2筒体にあたる。また、給液ノズル31には、注
入ノズル23と給液ノズル31との接続状態をロックす
るためのロック機構37が備えられている。
【0027】本発明の第二の実施の形態では、支持スリ
ーブ34が、着座部材33をスペーサ35を介して支持
しているが、支持スリーブ34は、直接着座部材33を
支持していてもよい。
【0028】ノズル管32の先端部には、内筒体25の
貫通孔25aと対応する貫通孔32aが複数設けられて
おり、給液ノズル31の内部と外部の連通を可能にして
いる。また、着座部材33の上面であり、且つ空間33
aの周囲には、リング状の静電センサ36が配設されて
いる。この静電センサ36は、通路26の最下部の周面
に位置する外筒体24の周面と接触するようになってお
り、この通路26の貫通孔25a付近に存在する補充液
の誘電率に基づいて、補充液を検出するものである。ま
た、静電センサ36は、後述する制御部160(図8参
照)に接続している。
【0029】図4に示すように、注入ノズル23が給液
ノズル31に装着されると、注入ノズル23のストッパ
リング27が、ノズル管32に押されて貫通孔25aを
開放する位置に移動することにより、貫通孔25a、3
2aが貫通するので、通路26とノズル管32とが連通
状態、すなわち、補充パッケージ21と補充装置40と
が連通状態となる。タンク22内の補充液は、まずタン
ク22から通路26に入り、そこから内筒体25に設け
られた貫通孔25aとノズル管32に設けられた貫通孔
32aとを通過して、ノズル管32の内部に入る。
【0030】このような連通状態で、補充液がタンク2
2内に入っている場合は、タンク22の下方に位置する
通路26内に、当然補充液が存在しているので、静電セ
ンサ36は、補充液が通路26の貫通孔25a付近に存
在していることを検出している。このタンク22内の補
充液が、補充装置40によって各補充流路41〜44へ
と供給されて補充液の液量が少なくなり、そして通路2
6の貫通孔25a付近に補充液が存在しなくなると、静
電センサ36は、補充液が通路26の貫通孔25a付近
に存在していないことを検出する。この時、注入ノズル
23及びタンク22内には、補充液が存在していない。
【0031】本発明の第二の実施の形態によると、補充
パッケージの液量検出システム30では、補充液の誘電
率に基づいて作動する静電センサ36を用いて補充液を
検出するので、光センサなどのセンサでは必要であった
フロートが不要になることにより、補充パッケージ21
の構造を簡単にすることができる。また、補充パッケー
ジの液量検出システム30では、着座部材33の上面で
あり、且つ空間33aの周囲に配設された静電センサ3
6が、通路26の貫通孔25a付近に存在する補充液を
検出するので、注入ノズル23における僅かな補充液を
検出できる。従って、補充パッケージ21の補充液をぎ
りぎりまで使い切ることができる。また、補充パッケー
ジの液量検出システム30では、内筒体25の貫通孔2
5aを閉鎖するストッパリング27が設けられ、このス
トッパリング27は、注入ノズル23の給液ノズル31
への装着によって開く構成となっているので、注入ノズ
ル23を給液ノズル31に装着させる前に、注入ノズル
23から補充液が漏れることなく、注入ノズル23を給
液ノズル31に装着させると同時に、注入ノズル23を
介して補充液を流すことができる。また、補充パッケー
ジの液量検出システム30では、補充パッケージ21は
交換可能な可搬式となっているので、回収される補充パ
ッケージ21の構造を簡単にし、回収される補充パッケ
ージ21に残る補充液を最小限にすることができる。
【0032】次に、本発明の第三の実施の形態に係る廃
液パッケージの液量検出システムについて説明する。図
5は、廃液パッケージの液量検出システムにおいて、廃
液パッケージが排出装置に設けられる排液ノズルに装着
された場合の断面図である。
【0033】図5に示すように、廃液パッケージの液量
検出システム70は、処理液の廃液が貯蔵される廃液パ
ッケージ61と、フィルム自動現像機100(図6参
照)に設けられる排出装置80(図8参照)とを備えて
いる。廃液パッケージ61は、本発明の第一の実施の形
態の補充パッケージ1と同じ構造であり、補充パッケー
ジ1の天地を逆にした形状になっている。この廃液パッ
ケージ61も、交換可能な可搬式となっており、各廃液
が貯蔵されるタンク62と、その上方に筒状に形成され
ている排出ノズル63とから構成されている。廃液パッ
ケージ61は、そのタンク62に現像液の廃液が貯蔵さ
れる現像液の廃液パッケージ61a(図8参照)と、そ
のタンク62に漂白液の廃液が貯蔵される漂白液の廃液
パッケージ61b(図8参照)と、そのタンク62に定
着液の廃液が貯蔵される定着液の廃液パッケージ61c
(図8参照)と、そのタンク62に安定剤の廃液が貯蔵
される安定剤の廃液パッケージ61d(図8参照)とい
うように、4種類の廃液パッケージ61a〜61dに分
別される。しかし、この4つの廃液パッケージ61a〜
61dは、そのタンク62に貯蔵された廃液の種類が違
うだけで、構造は全て同じである。
【0034】各廃液パッケージ61a〜61dのそれぞ
れに設けられている排出ノズル63は、排出装置80
(図8参照)にそれぞれ設けられている排液ノズル71
と、着脱可能になっている。各排出ノズル63が各排液
ノズル71に装着されると、各廃液パッケージ61a〜
61dと、それぞれに対応する排出装置80の各排出流
路81〜84(図8参照)とが連通する。すなわち、現
像液の廃液パッケージ61aと排出流路81、漂白液の
廃液パッケージ61bと排出流路82、定着液の廃液パ
ッケージ61cと排出流路83及び安定剤の廃液パッケ
ージ61dと排出流路84とが連通する。
【0035】排出ノズル63は、廃液パッケージ61に
設けられている第1ノズルであって、円筒状の筒体64
で形成されている。この筒体64は、第1筒体であっ
て、その内部に処理液の廃液が通過する通路64aと、
この通路64aの先端すなわち筒体64の先端の中央に
設けられた略円形の貫通孔64bと、この通路64a内
に設けられた弁体65とを有している。貫通孔64b
は、廃液パッケージ61の内部と外部の連通を可能にし
ている。また、弁体65は、貫通孔64bを閉鎖する位
置と、開放する位置との間で移動可能である。この弁体
65は、バネ66により貫通孔64bを閉鎖する位置に
付勢されており、排出ノズル63が排液ノズル71に装
着されると同時に、後述する排液ノズル71の弁体74
に押されることにより、貫通孔64bを開放する位置に
移動する。これにより、排出ノズル63を排液ノズル7
1から外した後では、処理液の廃液が、貫通孔64bか
らこぼれないようになっている。
【0036】排液ノズル71は、排出装置80にそれぞ
れ設けられている第2ノズルであって、本発明の第一の
実施の形態の給液ノズル11の押し棒141を移動可能
な弁体14に構成する以外は、同じ構造である。この排
液ノズル71は、排出ノズル63の筒体64を着脱自在
に受け入れる凹状の空間72aを先端に形成している円
筒状の筒体72と、排出流路81〜84に連結している
ノズル管73と、この筒体72の筒内に設けられた弁体
74と、排出ノズル63と排液ノズル71との接続を良
好にするための球体75と、排出ノズル63と排液ノズ
ル71との接続状態をロックするためのスベリ環76
と、このスベリ環76を付勢するためのバネ77と、排
出ノズル63と排液ノズル71との接続時に筒体64、
72の接続部から処理液の廃液の漏れを防止するための
シール78とを有している。筒体72は、第2筒体であ
って、この先端の中央には、排出ノズル63の筒体64
と同様に、略円形の貫通孔72bが設けられている。こ
の貫通孔72bは、排液ノズル71の内部と外部の連通
を可能にしている。
【0037】本発明の第三の実施の形態では、排出ノズ
ル63と排液ノズル71との接続状態をロックするため
に、スベリ環76とバネ77とを用いているが、この方
法に限らず、他の方法によって接続状態をロックしても
よい。また、本発明の第三の実施の形態では、排液ノズ
ル71は、排出ノズル63と排液ノズル71との接続を
良好にするための球体75と、排出ノズル63と排液ノ
ズル71との接続時に筒体64、72の接続部から処理
液の廃液の漏れを防止するためのシール78とを有して
いるが、これらは必ずしも本発明に必要ではない。
【0038】また、弁体74は、弁体65と同様に、貫
通孔72bを閉鎖する位置と、開放する位置との間で移
動可能である。この弁体74は、バネ74aにより貫通
孔72bを閉鎖する位置に付勢されており、排出ノズル
63が排液ノズル71に装着されると同時に、排出ノズ
ル63の弁体65に押されることにより、貫通孔72b
を開放する位置に移動する。これにより、排出ノズル6
3を排液ノズル71に装着させる前或いは排出ノズル6
3を排液ノズル71から外した後には、処理液の廃液
が、貫通孔72bからこぼれないようになっている。さ
らに、筒体72の空間72aの周囲には、リング状の静
電センサ79が配設されている。この静電センサ79
は、筒体64の通路64a最上部の周面に位置する筒体
64の周面と接触するようになっており、この通路64
aの貫通孔64b付近に溜まっている処理液の廃液の誘
電率に基づいて、処理液の廃液を検出するものである。
また、静電センサ79は、後述する制御部160(図8
参照)に接続している。
【0039】排出ノズル63が排液ノズル71に装着さ
れると、排出ノズル63の弁体65が排液ノズル71の
弁体74に押されて、貫通孔64bを開放する位置に移
動し、且つ、排液ノズル71の弁体74が排出ノズル6
3の弁体65に押されて、貫通孔72bを開放する位置
に移動することにより、貫通孔64b、72bが貫通す
るので、排出ノズル63と排液ノズル71とが連通状
態、すなわち、廃液パッケージ61と排出装置80とが
連通状態となる。処理液の廃液は、まずノズル管73か
ら筒体72に設けられた貫通孔72bと筒体64に設け
られた貫通孔64bとを通過して通路64aに入り、そ
こからタンク62の内部に入る。
【0040】このような連通状態で、処理液の廃液がタ
ンク62内に入っていない場合は、タンク62の上方に
位置する筒体64の通路64a内に、当然処理液の廃液
が溜まっていないので、静電センサ79は、処理液の廃
液が通路64aの貫通孔64b付近に溜まっていないこ
とを検出している。排出装置80によって各排出流路8
1〜84からタンク62内へと、処理液の廃液が排出さ
れて、処理液の廃液の液量が多くなり、そして通路64
aの貫通孔64b付近に処理液の廃液が溜まると、静電
センサ79は、処理液の廃液が通路64aの貫通孔64
b付近に溜まっていることを検出する。この時、処理液
の廃液が、排出ノズル63の上端まで溜まっている。
【0041】本発明の第三の実施の形態によると、廃液
パッケージの液量検出システム70では、処理液の廃液
の誘電率に基づいて作動する静電センサ79を用いて処
理液の廃液を検出するので、光センサなどのセンサでは
必要であったフロートが不要になることにより、廃液パ
ッケージ61の構造を簡単にすることができる。また、
廃液パッケージの液量検出システム70では、廃液パッ
ケージ61にフロートがなくなるので、排出ノズル63
を小型にすることができる。また、廃液パッケージの液
量検出システム70では、筒体72の空間72aの周囲
に配設された静電センサ79が、筒体64の通路64a
の貫通孔64b付近に溜まっている処理液の廃液を検出
するので、廃液パッケージ61に処理液の廃液をぎりぎ
りまで供給することができる。
【0042】また、廃液パッケージの液量検出システム
70では、筒体64の先端の中央に、貫通孔64bが形
成されているので、排出ノズル63を単純形状の小型に
することにより、排出ノズル63内の処理液の廃液を最
大限にして検出することができる。また、廃液パッケー
ジの液量検出システム70では、筒体64の貫通孔64
bを閉鎖する弁体65が設けられ、この弁体65は、筒
体64の筒体72への装着によって開く構成となってい
る。さらに、弁体65と同様に、筒体72の貫通孔72
bを閉鎖する弁体74が設けられ、この弁体74も、筒
体64の筒体72への装着によって開く構成となってい
る。従って、排出ノズル63を排液ノズル71に装着さ
せる前は、排液ノズル71から処理液の廃液が漏れるこ
となく、排出ノズル63を排液ノズル71から外した後
は、排出ノズル63及び排液ノズル71から処理液の廃
液が漏れることなく、排出ノズル63を排液ノズル71
に装着させると同時に、排出ノズル63を介して処理液
の廃液を流すことができる。また、廃液パッケージの液
量検出システム70では、廃液パッケージ61は交換可
能な可搬式となっているので、回収される廃液パッケー
ジ61の構造を簡単にし、回収される廃液パッケージ6
1に残る処理液の廃液を最大限にすることができる。
【0043】次に、本発明が適用されるフィルム自動現
像機100の構造例について説明する。図6は、フィル
ム自動現像機100の概略構成を示す図である。図7
は、このフィルム自動現像機100の現像処理槽の断面
図である。
【0044】図6に示すフィルム自動現像機100に
は、先端にリーダを接続した写真感光材料としてのフィ
ルム101を装填するフィルム挿入部110と、フィル
ム挿入部110から繰り出されるフィルム101を現像
処理するフィルム現像部120と、現像処理後のフィル
ム101を乾燥するフィルム乾燥部130と、乾燥後の
フィルム101を一時的に保存するフィルム受け部14
0とが備えられている。後述するパトローネ116から
引き出されたフィルム101は、図6において1点鎖線
で示した経路102に沿って、フィルム挿入部110か
らフィルム現像部120及びフィルム乾燥部130を経
てフィルム受け部140へと搬送される。
【0045】フィルム挿入部110は、搬送ローラ11
1と、パトローネ116から引出し終えたフィルム10
1の後端を切断するフィルムカッタ112と、フィルム
カッタ112の一方の刃をスライド移動させるフィルム
切断用ソレノイド113と、フィルム101を搬送ロー
ラ111に圧着させるための遊転ローラ115と、遊転
ローラ115を上下に移動させて、フィルム101を搬
送ローラ111に圧着させる状態と圧着を開放する状態
とに切り換える圧着ソレノイド114とを有している。
パトローネ116から引き出されたフィルム101は、
搬送ローラ111と遊転ローラ115とに挟持された状
態でフィルム現像部120へと搬送される。
【0046】フィルム現像部120は、フィルム挿入部
110から供給されたフィルム101に対して現像処理
を施すための現像処理槽121と、漂白処理を施すため
の漂白処理槽122と、定着処理を施すための2つの定
着処理槽123、124と、安定化処理を施すための3
つの安定化処理槽125、126、127と、フィルム
現像部120内でフィルム101を経路102に沿って
搬送する搬送装置128とを備えている。そして、フィ
ルム101の経路102の上流側から順番に現像処理槽
121、漂白処理槽122、定着処理槽123、124
及び安定化処理槽125、126、127が、配列され
ている。現像処理槽121には、フィルム101を現像
する現像液が貯留されている。漂白処理槽122には、
現像液で処理されたフィルム101を漂白する漂白液が
貯留されており、定着処理槽123、124には、漂白
液で漂白されたフィルム101を定着させる定着液が貯
留されている。安定化処理槽125、126、127に
は、定着液で定着されたフィルム101を安定化させる
安定剤が貯留されている。各処理槽121〜127は、
図6において、深さが異なっている槽があるが、実質的
には同じ構造である。
【0047】また、フィルム現像部120には、その下
方に、本発明の第一或いは第二の実施の形態に係る補充
パッケージの液量検出システム10、30、詳しくは、
4つの補充パッケージ1(現像液用の補充液パッケー
ジ:1a、漂白液用の補充液パッケージ:1b、定着液
用の補充液パッケージ:1c、安定剤用の補充液パッケ
ージ:1d)或いは補充パッケージ21(現像液用の補
充液パッケージ:21a、漂白液用の補充液パッケー
ジ:21b、定着液用の補充液パッケージ:21c、安
定剤用の補充液パッケージ:21d)と、補充装置40
とが、備えられている。さらに、フィルム現像部120
には、図示しない本発明の第三の実施の形態に係る廃液
パッケージの液量検出システム70、詳しくは、4つの
廃液パッケージ61(現像液の廃液パッケージ:61
a、漂白液の廃液パッケージ:61b、定着液の廃液パ
ッケージ:61c、安定剤の廃液パッケージ:61d)
と、排出装置80とが、備えられている。
【0048】フィルム乾燥部130は、フィルム現像部
120から排出されたフィルム101を迅速に乾燥させ
るためのヒータ131と、温風を経路102に向けて送
るファン132と、フィルム乾燥部130内の気温を測
定する温度センサ133と、フィルム乾燥部130内で
フィルム101を経路102に沿って搬送する搬送装置
134とを備えている。フィルム101は、経路102
に沿って搬送される過程において、徐徐に乾燥されて、
フィルム受け部140へと搬送される。
【0049】図7に示すように、現像処理槽121は、
その上側領域の側方にサブタンク121aを設けてお
り、現像処理槽121の上側領域とサブタンク121a
とは、流通可能となっている。さらに、サブタンク12
1aと現像処理槽121の底部とが、循環流路150に
よって接続されており、この循環流路150中には、循
環ポンプ151が備えられている。サブタンク121a
の内部には、現像液を加熱するヒータ152と、その現
像液の温度を検出する温度センサ153と、ヒータ15
2と温度センサ153との間に設けられた仕切り板15
4と、オーバーフロー管155と、現像液の液面レベル
を検出する液面センサ156と、現像液を濾過するため
のフィルタ157とが備えられている。
【0050】また、後述するように、サブタンク121
aには、補充流路41が接続されていると共に、サブタ
ンク121aのオーバーフロー管155には、排出流路
81が接続されている。
【0051】また、フィルタ157の下端部は、循環流
路150と接続されている。従って、現像処理槽121
の上側からサブタンク121a、フィルタ157、循環
流路150を経て、現像処理槽121の底部へと、現像
液の循環が行われる。上述のようなサブタンク及び循環
流路の構成は、現像処理槽121以外の槽122〜12
7にとっても同様であり、ここではその説明を省略す
る。但し、このサブタンクと補充流路41及び排出流路
81との接続及び液面センサ156は、現像処理槽12
1のサブタンク121a、漂白処理槽122のサブタン
ク122a、定着処理槽124のサブタンク124a及
び安定化処理槽127のサブタンク127aにのみ設け
られているため、定着処理槽124のサブタンク124
aから定着処理槽123のサブタンク123aへの定着
液の流通、安定化処理槽127のサブタンク127aか
らサブタンク125a及びサブタンク126aへの安定
剤の流通は、ここでは図示されていないカスケード管に
よって行われる。
【0052】次に、本発明の補充パッケージの液量検出
システム10、30及び廃液パッケージの液量検出シス
テム70を用いた液量検知の制御について説明する。図
8は、フィルム自動現像機100に組み込んでいる補充
パッケージの液量検出システム10、30及び廃液パッ
ケージの液量検出システム70の制御系のブロック図で
ある。
【0053】現像処理槽121のサブタンク121a
と、漂白処理槽122のサブタンク122aと、定着処
理槽124のサブタンク124aと、安定化処理槽12
7のサブタンク127aに設けられている液面センサ1
56は、マイクロコンピュータを中核とする制御部16
0に接続している。液面センサ156からの信号によ
り、制御部160は、現像液、漂白液、定着液及び安定
剤のいずれかの槽が液量不足となっているかを認識する
ことができる。さらに、液面センサ156が設けられて
いる各サブタンク121a、122a、124a及び1
27aには、それぞれ補充流路41〜44の流出口が配
置されている。この補充流路41〜44の他端は、本発
明の第一或いは第二の実施の形態に係る補充パッケージ
の液量検出システム10或いは30、詳しくは、補充装
置40の各現像処理液に対応する給液ノズル3、23と
接続されていると共に、その経路中に補充ポンプ45〜
48が介装されている。これらの補充ポンプ45〜48
の動作は、ポンプドライバ161を介して制御部160
により制御される。例えば、現像処理液の活性度を一定
に保つため、フィルム101の種類、長さに応じて、適
時補充ポンプ45を駆動して、現像液用の補充液パッケ
ージ1a、21aから現像液をサブタンク121aに補
充する。なお、制御部160は、補充ポンプ45〜48
のみならず、フィルム自動現像機100全体の制御も行
っている。
【0054】また、各サブタンク121a、122a、
124a及び127aのオーバーフロー管155には、
それぞれ排出流路81〜84への排出口が配置されてい
る。この排出流路81〜84の他端は、本発明の第三の
実施の形態に係る廃液パッケージの液量検出システム7
0、詳しくは、排出装置80の各処理液の廃液に対応す
る排液ノズル63と接続されている。例えば、オーバー
フロー管155より上方に位置する現像液の廃液を、サ
ブタンク121aから現像液の廃液パッケージ61aに
排出する。
【0055】また、補充装置40の各給液ノズル11、
31に配設された静電センサ19、36と、排出装置8
0の各排液ノズル71に配設された静電センサ79と、
フィルム自動現像機100に関する様々な情報を表示し
て操作者に告知するディスプレイ162とも、制御部1
60に接続している。これにより、4つの補充パッケー
ジ1のいずれかの液量が底をつき、対応する静電センサ
19、36から信号を制御部160が受け取ると、その
補充パッケージ1の交換を促す旨が、ディスプレイ16
2に表示される。また、4つの廃液パッケージ61のい
ずれかの液量が満タンになり、対応する静電センサ79
から信号を制御部160が受け取ると、その廃液パッケ
ージ61の交換を促す旨も、ディスプレイ162に表示
される。
【0056】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々
な設計変更が可能なものである。例えば、上述した実施
の形態では、補充パッケージの液量検出システム10、
30及び廃液パッケージの液量検出システム70が組み
込まれるフィルム自動現像機100を説明したが、上述
の実施の形態のようなフィルム自動現像機100だけで
はなく、印画紙の現像機のように、補充パッケージの液
量検出システムが組み込まれる全ての写真処理装置に適
用可能である。また、フィルム又は印画紙の現像機に対
して、補充パッケージの液量検出システム10、30、
廃液パッケージの液量検出システム70のいずれか一つ
を組み込むようにしたものであってもよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1による
と、パッケージの液量検出システムでは、液の誘電率に
基づいて作動する静電センサを用いて液を検出するの
で、光センサなどのセンサでは必要であったフロートが
不要になることにより、パッケージの構造を簡単にする
ことができる。また、パッケージの液量検出システムで
は、パッケージにフロートがなくなるので、第1ノズル
を小型にすることができる。また、パッケージの液量検
出システムでは、第2筒体の空間の周囲に配設された静
電センサが、第1筒体の通路の孔付近に存在する液を検
出するので、第1ノズルにおける僅かな液を検出でき
る。従って、パッケージの液をぎりぎりまで使い切るこ
とや、パッケージに液の廃液をぎりぎりまで供給するこ
とができる。
【0058】請求項2によると、パッケージの液量検出
システムでは、第1筒体の先端の中央に、孔が形成され
ているので、第1ノズルを単純形状の小型にすることに
より、第1ノズル内の液を最小限にして検出することが
できる。
【0059】請求項3によると、パッケージの液量検出
システムでは、第1筒体の孔に対して弁体が設けられ、
弁体は第2筒体への装着によって開く構成となっている
ので、第1ノズルを第2ノズルに装着させる前或いは第
1ノズルを第2ノズルから外した後に、第1ノズルから
液が漏れることなく、第1ノズルを第2ノズルに装着さ
せると同時に、第1ノズルを介して液を流すことができ
る。
【0060】請求項4によると、パッケージの液量検出
システムでは、パッケージは交換可能な可搬式となって
いるので、回収されるパッケージの構造を簡単にし、回
収されるパッケージに残る液を最小限にしたり、最大限
にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る補充パッケー
ジの液量検出システムにおいて、補充パッケージが給液
ノズルに装着される前の断面図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態に係る補充パッケー
ジの液量検出システムにおいて、補充パッケージが給液
ノズルに装着された場合の断面図である。
【図3】本発明の第二の実施の形態に係る補充パッケー
ジの液量検出システムにおいて、補充パッケージが給液
ノズルに装着される前の断面図である。
【図4】本発明の第二の実施の形態に係る補充パッケー
ジの液量検出システムにおいて、補充パッケージが給液
ノズルに装着された場合の断面図である。
【図5】本発明の第三の実施の形態に係る廃液パッケー
ジの液量検出システムにおいて、廃液パッケージが排液
ノズルに装着された場合の断面図である。
【図6】本発明の第一或いは第二の実施の形態に係る補
充パッケージの液量検出システムと、本発明の第三の実
施の形態に係る廃液パッケージの液量検出システムとが
適用されるフィルム自動現像機の概略構成を示す図であ
る。
【図7】図6に示すフィルム自動現像機の現像処理槽の
断面図である。
【図8】フィルム自動現像機に組み込んでいる本発明の
第一或いは第二の実施の形態に係る補充パッケージの液
量検出システム及び本発明の第三の実施の形態に係る廃
液パッケージの液量検出システムの制御系のブロック図
である。
【符号の説明】
1,21 補充パッケージ 2,22,62 タンク 3,23 注入ノズル 4,12,64,72 筒体 4a,26,64a 通路 4b,12b,25a,32a,64b,72b 貫通
孔 5,14,65,74 弁体 6,66,74a バネ 10,30 補充パッケージの液量検出システム 11,31 給液ノズル 12a,33a,72a 空間 13,32,73 ノズル管 19,36,79 静電センサ 24 外筒体 25 内筒体 27 ストッパリング 28 バネ 33 着座部材 34 支持スリーブ 35 スペーサ 40 補充装置 41,42,43,44 補充流路 61 廃液パッケージ 63 排出ノズル 70 廃液パッケージの液量検出システム 71 排液ノズル 80 排出装置 81,82,83,84 排出流路 100 フィルム自動現像機 110 フィルム挿入部 120 フィルム現像部 130 フィルム乾燥部 140 フィルム受け部 160 制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液が収容される容器に第1ノズルを設け
    たパッケージと、前記第1ノズルに対して着脱される第
    2ノズルが設けられ、この第2ノズルを介して液の供給
    又は排出が行われる液取り扱い装置とを備え、前記パッ
    ケージの前記第1ノズルを前記取り扱い装置の前記第2
    ノズルに接続して液を流す際に、前記パッケージ内の液
    の液量を検出するシステムであって、 前記第1ノズルは、その内部に液が通過する通路と、こ
    の通路の先端に開閉可能に設けられた孔とを有する第1
    筒体で形成され、 前記第2ノズルは、前記第1筒体を着脱自在に受け入れ
    る空間を有し、前記空間に前記第1筒体を受け入れる
    と、前記孔を開いて液を通過可能とする第2筒体で形成
    され、 前記第2筒体の前記空間の周囲に、前記第1筒体の前記
    通路の前記孔付近に存在する液の誘電率に基づいて作動
    する静電センサを配設してなるパッケージの液量検出シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記第1筒体の先端の中央に、前記孔が
    形成されている請求項1に記載のパッケージの液量検出
    システム。
  3. 【請求項3】 前記第1筒体の前記孔に対して弁体が設
    けられ、前記弁体は前記第2筒体への装着によって開く
    構成となっている請求項2に記載のパッケージの液量検
    出システム。
  4. 【請求項4】前記パッケージは交換可能な可搬式となっ
    ている請求項1〜3のいずれかに記載のパッケージの液
    量検出システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011519329A (ja) * 2008-04-30 2011-07-07 マルチセンス・アーエス 液体を収容する容器上に取り付けるための栓、および、こうした容器内の液位を記録するための方法

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