JP2722421B2 - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JP2722421B2
JP2722421B2 JP3205489A JP20548991A JP2722421B2 JP 2722421 B2 JP2722421 B2 JP 2722421B2 JP 3205489 A JP3205489 A JP 3205489A JP 20548991 A JP20548991 A JP 20548991A JP 2722421 B2 JP2722421 B2 JP 2722421B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀写真感光
材料(以下、単に感光材料という)を湿式処理する感光
材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料の湿式処理は、2以上の処理槽
内に貯溜されている処理液(例えば、現像液、漂白液、
定着液、水洗水等)中に感光材料を順次搬送して浸漬す
ることにより行われる。
【0003】従来、このような処理を行う感光材料処理
装置では、各処理槽内に貯留された処理液の液面は開放
しているため、処理液の蒸発や温度低下、空気との接触
による処理液の変質・劣化等の問題が生じていた。
【0004】これを解決するものとして、処理液の液面
をパラフィンのような流体層で覆うとともに、感光材料
の処理液中への搬入および処理液外への搬出を可能とす
るために、流体層に開口を形成する開口形成手段を設け
た感光材料処理装置が開示されている(特開平01−3
10351号)。
【0005】しかしながら、感光材料処理装置では、開
口形成手段は、例えば、駆動源、可動板、これらを接続
するリンク機構等で構成されており、感光材料が通過す
る毎これらが作動するため、構造が複雑であり、装置の
大型化を招くという問題がある。また、可動部に処理液
中の成分が析出したり、可動部が腐食したりすることが
原因で、故障が生じることもある。
【0006】また、近年では、装置の小型化や環境問題
等の観点から、処理液の補充量および排液量をより低減
することが課題とされているが、上記感光材料処理装置
では、処理液の補充量および排液量を低減する工夫はな
されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡易
な構成で処理液の蒸発や変質・劣化を防止することがで
き、また、処理液の補充量および排液量を低減すること
ができる感光材料処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)の本発明により達成される。
【0009】(1) ハロゲン化銀写真感光材料を湿式
で処理する感光材料処理装置であって、処理液が入れら
れた複数の処理槽と、前記ハロゲン化銀写真感光材料を
所定の経路で搬送する搬送手段と、隣接する処理槽同士
を連通する槽間移動用通路と、前記ハロゲン化銀写真感
光材料の搬入用通路と、前記ハロゲン化銀写真感光材料
の搬出用通路と、前記槽間移動用通路、搬入用通路およ
び搬出用通路のそれぞれにこれらの通路を遮蔽するよう
に設置されたブレードと、前記各処理槽内の処理液液面
に浮上し、この液面を覆う流体層と、前記各処理液の液
面レベルが一定となるように処理液を補充する補充装置
とを有し、前記搬入用通路および搬出用通路は、処理液
界面を貫通しており、両通路内には流体層は存在せず、
前記搬入用通路および搬出用通路に設けられたブレード
は、処理液液面に設けられていることを特徴とする感光
材料処理装置。
【0010】
【実施例】以下、本発明の感光材料処理装置を、添付図
面に示す好適実施例について詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明の感光材料処理装置の構成
例を示す断面側面図、図2は、図1中のII−II線での断
面図である。これらの図に示すように、感光材料処理装
置1Aは、図示しないケーシングを有し、このケーシン
グ内には、それぞれ所定の容積を有する現像槽2、漂白
槽3、定着槽4、水洗槽5および安定化槽6が、図1中
左側からこの順に並設されている。
【0012】これらの処理槽2〜6には、それぞれ現像
液、漂白液、定着液、水洗水および安定化液が、所定の
レベルまで入れられている。これらの各処理液は、図示
しないヒータ等の加温手段により、例えば、20〜50
℃程度の温度に温調されている。
【0013】処理槽2〜6には、例えばネガフィルムの
ような感光材料Sを各槽内を所定の経路で搬送する搬送
ローラ7が配置されている。また、各処理槽2〜6の底
部付近には、下降してきた感光材料Sを上方向へ向ける
円弧状の反転ガイド8が設置されている。このような搬
送ローラ7、反転ガイド8等により、感光材料Sの搬送
手段が構成される。
【0014】現像槽2と漂白槽3との間の槽壁9には、
槽壁9を貫通する筺体10が設置され、この筺体10内
に現像槽2と漂白槽3とを連通し感光材料Sが通過する
槽間移動用通路11が形成される。また、漂白槽3と定
着槽4、定着槽4と水洗槽5、水洗槽5と安定化槽6と
の間の各槽壁9にも、同様の筺体10が設置され、槽間
移動用通路11が形成されている。
【0015】筺体10の上部先端部は湾曲しており、槽
間移動用通路11を通過した感光材料Sが次の処理槽内
にて下方に搬送されるようなガイドの役割を果してい
る。
【0016】各槽間移動用通路11内には、槽間移動用
通路11を実質的に遮蔽する一対のブレード12が設置
されている。
【0017】ブレード12は、好ましくは先端に向かっ
て厚さが漸減する薄肉状の弾性材料で構成され、その先
端部同士を密着させて設置することにより、槽間移動用
通路11における処理液の流通を実質的に遮断している
(シール効果)。また、ブレード12間を感光材料Sが
通過する際には、感光材料Sが密着している両ブレード
12の先端部を押し広げ、その先端部と摺動しつつ通過
する。このとき、感光材料Sの両面に付着した処理液は
拭い取られ(スクイズ効果)次の処理槽への持ち込みが
防止される。上記シール効果およびスクイズ効果によ
り、コンタミによる処理液の劣化が防止され、良好な写
真性が得られると共に、処理液の補充量および排液量の
低減が可能となる。 ブレード12の構成材料として
は、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、クロロプレン
ゴム、ブチルゴム、フッ素ゴム、ブタジエンゴム、スチ
レンブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコ
ーンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、ウレタンゴ
ム、多硫化ゴム、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴ
ム等の各種ゴムや、シリコーン樹脂、軟質ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレン(特に、中密度または低密度PE)、
ポリプロピレン、フッ素樹脂、アイオノマー樹脂、サー
モラン、サンプレーン、ミラストマー、ハイトレルのよ
うなエラストマー等の各種軟質樹脂等を挙げることがで
きる。
【0018】また、これらのうちでも、耐久性に優れる
材料が好ましく、この点では、ウレタンゴム、フッ素樹
脂、天然ゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ポ
リプロピレンまたは上記各種エラストマーが好ましい。
【0019】ブレード12の先端部同士の接触面圧は、
上記シール効果およびスクイズ効果が有効に発揮される
程度に調整され、10〜500g/cm2 程度、特に、30
〜150g/cm2 程度とするのが好ましい。
【0020】なお、図示の例では、一対のブレードが示
されているが、これに限らず、例えば、筺体10の一方
の内壁に一片のブレードの基部を固定し、そのブレード
の先端部が筺体10の他方の内壁に接触するような構成
とすることもできる。この場合、筺体内壁のブレード先
端部が接触する部分は、通路11内に向けて突出してい
るのが好ましい。
【0021】各処理槽2〜6内の処理液の液面13に
は、液面13全体を覆う流体層14が浮上している。こ
れにより、処理液の蒸発や変質・劣化を防止することが
できる。
【0022】流体層14を構成する流体は、処理液より
比重が小さく(好ましくは、比重が1.0未満)、処理
液と相溶、混和せず、かつ処理液と反応して感光材料の
処理性に悪影響を及ぼすことがないものである。また、
この流体(液状または半固状)は、比較的粘度が高いも
の、例えば、温度20〜50℃で5〜500cps 程度、
特に、30〜200cps 程度のものであるのが好まし
い。
【0023】このような流体の具体例としては、流動パ
ラフィン、液晶、シリコーンオイル等の各種合成オイ
ル、亜麻仁油、桐油等の各種天然オイル、トリクレジイ
ルフォスフェート、ジブチルフェノール等を挙げること
ができ、そのなかでも特に、流動パラフィンやシリコー
ンオイルが好ましい。
【0024】また、流体層14の厚さは、処理液の蒸
発、変質・劣化等を十分に防止し得る程度とすればよ
く、用いる流体の種類(組成)、流体による被覆面積等
にもよるが、例えば、流動パラフィンの場合、厚さ0.
1〜30mm程度、特に1〜15mm程度とするのが好まし
い。
【0025】なお、本発明では、各処理槽2〜6毎に、
その処理液に適するように流体層14の厚さや流体の種
類を変えてもよい。
【0026】また、図示と異なり、流体層14を構成す
る流体が、各処理槽2〜6同士を流通可能な構成として
もよい。
【0027】最初の処理槽である現像槽2には、内部に
感光材料Sを現像液中に搬入するための搬入用通路16
が形成された筺体15が設置されている。図1に示すよ
うに、この筺体15は、流体層14を貫通し、その下端
は現像液中に没しており、その上端は流体層14より上
方の空中に位置している。これにより、搬入用通路16
内には、流体層14の流体は侵入しないようになってい
る。
【0028】また、搬入用通路16内には、搬入用通路
16を実質的に遮蔽する前記ブレード11と同様のブレ
ード17が、その先端部を下方に向けて設置されてい
る。
【0029】最後の処理槽である安定化槽6には、内部
に感光材料Sを安定液から搬出するための搬出用通路1
9が形成された筺体18が設置されている。図1に示す
ように、この筺体18は、流体層14を貫通し、その下
端は安定液中に没しており、その上端は流体層14より
上方の空中に位置している。これにより、搬出用通路1
9内には、流体層14の流体は侵入しないようになって
いる。
【0030】また、搬出用通路19内には、搬出用通路
19を実質的に遮蔽する前記ブレード11と同様のブレ
ード20が、その先端部を上方に向けて設置されてい
る。
【0031】このように、本発明では、感光材料Sを搬
入、搬出する手段は、駆動源や機械的な可動部がないた
め、構造の複雑化、装置の大型化を招くこともなく、故
障もない。
【0032】搬送ローラ7の回転により、感光材料S
は、まず搬入用通路16を通り、ブレード17間を経て
現像液中に導入され、反転ガイド8にて上方に向けて反
転した後、槽間移動用通路11を通り、ブレード11間
を経て漂白液中に導入され、以下同様にして定着液、水
洗水、安定液に順次浸漬され、搬出用通路19を通り、
ブレード20間を経て安定化槽6外へ搬出され、その
後、乾燥がなされる。このようにして感光材料Sは所定
の経路で搬送され、各処理液に順次浸漬されて処理され
るが、その間、大気中を通過せず、かつ流体層14の流
体と接触することはない。
【0033】各処理槽2〜6には、新たな処理液(補充
液)を補充する補充装置21が設置されている。漂白槽
3に設置された補充装置21について代表的に説明する
と、図2に示すように、補充装置21は、先端が漂白槽
3の底部を貫通して設置され、漂白液の補充液を漂白槽
3内に供給する給液管22と、この給液管22の途中に
設置されたポンプ23と、基端が漂白槽3の側壁を貫通
して設置された排液管24とで構成されている。
【0034】給液管22の基端は、処理液を貯留するス
トックタンク(図示せず)に接続されている。
【0035】排液管24の基端25は、漂白槽3内の漂
白液の液面13より所定距離下方の位置に設置され、排
液管24の先端26は、液面13とほぼ等しい高さに設
置される。
【0036】このような補充装置21において、ポンプ
23を作動して、漂白液の補充液を給液管22を介して
漂白槽3内に供給すると、漂白槽3内の漂白液は増量
し、液面13は上昇傾向を示す。この増量分に相当する
疲労した漂白液は、排液管24を介して、オーバーフロ
ーにより漂白槽3外へ排出される。従って、漂白槽3内
の漂白液の液面レベルは、排液管24の先端26とほぼ
等しい高さに保持される。
【0037】漂白槽3以外の処理槽2、4、5、6につ
いても、上記と同様の補充装置21が設置されている。
【0038】各処理液の供給量(補充量)の好ましい値
を下記表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】本発明では、上述したように、処理液の蒸
発や変質・劣化が抑制されるので、表1に示すように、
各処理液の補充量は、従来の50〜90%程度と小量で
あり、その結果排液量も小量となる。
【0041】なお、このような処理液の補充は、感光材
料Sの処理と同期して行なうのが好ましい。
【0042】図3は、本発明の感光材料処理装置の他の
構成例を示す断面側面図である。同図に示す感光材料処
理装置1Bは、処理液の補充装置の構成が異なる以外
は、前記感光材料処理装置1Aと同様である。従って、
前記感光材料処理装置1Aと同様の事項については、そ
の説明を省略する。
【0043】感光材料処理装置1Bにおいて、各処理槽
2〜6には、新たな処理液(補充液)を補充する補充装
置29が設置されている。現像槽2に設置された補充装
置21について代表的に説明すると、補充装置29は、
現像液液面13より上方に位置する気密性の補充液タン
ク30と、この補充液タンク30の底部に接続され、補
充液タンク30内の補充液を現像槽2へ案内する供給路
31と、この供給路31の下端に設けられた下向きの補
充口32と、この補充口32に設けられ、流体層14に
浮くフロートよりなる第1の弁33と、この第1の弁3
3とは別個に開閉し、供給路31の上流側に設けられた
第2の弁34とで構成されている。
【0044】箱型をなす補充液タンク30は気密に構成
されており、供給路31のみを介して外部と連通してい
る。補充タンク30内には、現像液の補充液Rが満たさ
れている。この補充液Rの濃度は、現像槽2内の現像液
Dの濃度の1.0〜2.0倍程度に調整されているが好
ましい。
【0045】補充液タンク30および供給路31は十分
な剛性を有していることが好ましく、例えば、ステンレ
スのような金属またはポリ塩化ビニル、ポリエチレン、
ポリカーボネート等の硬質プラスチックで構成されてい
る。
【0046】図3および図4は、それぞれ、補充装置2
9における供給路31付近を拡大して示す断面側面図で
あり、図3は弁33、34が閉じた状態、図4は弁3
3、34が開いた状態を示す。これらの図に示すよう
に、供給路31の下端には流体層14の液面140に対
向するように、水平な開口面を有する補充口32が設け
られ、この補充口32は、現像液Dの液面13の高さが
適正となるような液面140の高さに設定されている。
【0047】補充口32には、板状を成す第1の弁33
が回動可能に取り付けられている。第1の弁33は、フ
ロートである弁体330と、補充口32の端部に設けら
れ、弁体330を開閉自在に支持する蝶番(支点)33
1とから構成されている。弁体330は、流体層14の
流体より比重が小さくなるように構成されている。
【0048】弁体330を中実とした場合、その構成材
料としては、例えばポリエチレン(比重d=0.9
1)、変性ポリオレフィン(比重d=0.90)、エチ
レンビニルアセラート(比重d=0.93)等が挙げら
れる。また、弁体330を中空構造とすることもでき、
この場合には、あらゆる樹脂が使用可能である。
【0049】供給路31内において、第1の弁33より
補充液タンク30側には、第2の弁34が設けられてい
る。この第2の弁34は、供給路31内の横段面積が漸
減する狭幅部341と、球状(または円柱状)の弁体3
42とから構成されている。
【0050】弁体342は、補充液Rよりも比重が小さ
く、その外径は、狭幅部341の最小内径(または幅)
より大きく、これにより、弁体342はその浮力により
上方へ付勢され、狭幅部341の開口343を遮蔽す
る。
【0051】弁体342は、中実でも中空でもよく、そ
の構成材料も前記第1の弁33の弁体330と同様のも
のが使用可能である。
【0052】また、各処理槽2〜6の底部には、それぞ
れ、処理槽2〜6に連通する排液管35が接続されてお
り、これらの各排液管35の途中には、電磁バルブのよ
うなバルブ36が設置されている。このバルブ36は、
通常は閉じた状態とされているが、処理液の補充をする
際には、所定時間開状態とされ、これにより各処理槽2
〜6内の処理液は、落差により排出される。
【0053】なお、バルブ36に代え、処理液排液用の
ポンプを設置してもよい。
【0054】次に、感光材料処理装置1Bにおける補充
装置29の作用について説明する。
【0055】図4に示すように、補充口32が流体層1
4の液面140と接触している場合には、補充液タンク
30内に空気が入らないため、補充液Rの供給は行われ
ない。
【0056】感光材料Sの処理に際しては、バルブ36
を所定時間開き、前記表1に示すような量の現像液を排
液管35を介して現像槽2外へ排出する。これにより、
現像槽2内の現像液が減少し、図5に示すように、液面
13および140が下降し、液面140が補充口32か
ら離れ、この液面140に追随して弁体330が下降
し、第1の弁33が開く。
【0057】そのため、補充口32から補充液Rが流出
し、同時に補充口32から空気が入り込み、供給路31
内を浮上し、補充タンク30内に溜る。このとき、補充
口32からの補充液Rの流出に伴なって、上方の補充液
タンク30から補充液Rが供給路31内を流下し、第2
の弁34の弁体342が押し下げられて、第2の弁34
が開放する。補充液Rの流出量、すなわち、現像槽への
供給量は、前記排液管35からの排液量にほぼ等しい量
である。
【0058】このような補充液Rの供給によって液面1
3および140が再度上昇し、補充口32に液面140
が達すると、これに伴ない、弁体330はその浮力によ
り上昇して、第1の弁33が閉じ、また同時に、弁体3
42の浮上により狭幅部341の開口343を遮蔽して
第2の弁34も閉じ、補充液Rの供給は止まる。
【0059】このような構成とすることによって、液面
13の下降、特に、極わずかな下降に対しても直ちに補
充液Rが供給されるので、現像液Dの液面13を適正な
レベルに一定に保つことが可能となる。このように、現
像液Dの液面レベルが一定であるため、処理時間が変動
することなく、処理性のバラツキが防止できる。
【0060】なお、補充液Rは、前記排液管35から排
液を行なったときのみ供給されるのではなく、他の要
因、例えば、感光材料Sによる現像液の持ち出しにより
液面13および140が下降したときにも、これを回復
すべく供給される。現像液については、感光材料Sによ
る持ち出し量等によっては、排液管35から排液を行な
わなくてもよいことがある。
【0061】現像槽2以外の処理槽3〜6についても、
補充装置29の構成、作用は前記と同様である。
【0062】本発明の感光材料処理装置において、処理
対象とされ感光材料Sの種類は特に限定されず、カラー
および黒白のいずれであってもよい。例えば、カラーネ
ガフィルム、カラー反転フィルム、カラーポジフィル
ム、カラー印画紙、カラー反転印画紙、黒白ネガフィル
ム、黒白反転フィルム、X線写真感光材料、黒白印画
紙、黒白反転印画紙、マイクロフィルム等が挙げられ、
そのサイズも特に限定されない。
【0063】また、本発明の感光材料処理装置は、例え
ば、大型自動現像機、小型自動現像機(ミニラボ)、湿
式の複写機、プリンタープロセッサー、ビデオプリンタ
ープロセッサー、写真プリント作成コインマシーン、検
版用カラーペーパー処理機等の各種感光材料処理装置に
適用することができる。
【0064】以上、本発明の感光材料処理装置を、図示
の構成例について説明したが、本発明は、これらに限定
されるものではない。特に、処理槽の構成、配列につい
ては、処理する感光材料の種類等に応じて適宜決定さ
れ、例えば、カラー印画紙の処理では、通常、現像槽、
漂白定着槽および水洗槽の3槽を並設した構成となる。
また、隣接する処理槽間、例えば現像槽2と漂白槽3と
の間に、予備水洗槽や調整槽を設ける等、種々の目的の
処理槽を追加することもできる。
【0065】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の感光材料処
理装置によれば、処理液に浮上する流体層により処理液
の液面を覆うため、処理液の蒸発や変質・劣化を防止す
ることができ、そのため、処理液の補充量および排液量
を低減することができる。
【0066】しかも、感光材料を搬入、搬出する手段と
して、駆動源や機械的な可動部を設けなくてもよいた
め、構造の複雑化、装置の大型化を招くこともなく、故
障もない。
【0067】さらに、処理液の液面が一定に保たれるた
め、液面の変動による処理性のバラツキが防止され、良
好な写真性と安定的に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感光材料処理装置の構成例を示す断面
側面図である。
【図2】図1中のII−II線での断面図である。
【図3】本発明の感光材料処理装置の他の構成例を示す
断面側面図である。
【図4】補充装置の構成例を示す拡大断面側面図であ
る。
【図5】補充装置の構成例を示す拡大断面側面図であ
る。
【符号の説明】
1A、1B 感光材料処理装置 2 現像槽 3 漂白槽 4 定着槽 5 水洗槽 6 安定化槽 7 搬送ローラ 8 反転ガイド 9 槽壁 10 筺体 11 槽間移動用通路 12 ブレード 13 液面 14 流体層 15 筺体 16 搬入用通路 17 ブレード 18 筺体 19 搬出用通路 20 ブレード 21 補充装置 22 給液管 23 ポンプ 24 排液管 25 基端 26 先端 29 補充装置 30 補充液タンク 31 供給路 32 補充口 33 第1の弁 330 弁体 331 蝶番 34 第2の弁 341 狭幅部 342 弁体 343 開口 35 排液管 36 バルブ D 現像液 R 補充液 S 感光材料

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化銀写真感光材料を湿式で処理
    する感光材料処理装置であって、 処理液が入れられた複数の処理槽と、前記ハロゲン化銀
    写真感光材料を所定の経路で搬送する搬送手段と、 隣接する処理槽同士を連通する槽間移動用通路と、前記
    ハロゲン化銀写真感光材料の搬入用通路と、 前記ハロゲン化銀写真感光材料の搬出用通路と、 前記槽間移動用通路、搬入用通路および搬出用通路のそ
    れぞれにこれらの通路を遮蔽するように設置されたブレ
    ードと、 前記各処理槽内の処理液液面に浮上し、この液面を覆う
    流体層と、 前記各処理液の液面レベルが一定となるように処理液を
    補充する補充装置とを有し、 前記搬入用通路および搬出用通路は、処理液界面を貫通
    しており、両通路内には流体層は存在せず、 前記搬入用通路および搬出用通路に設けられたブレード
    は、処理液液面に設けられていることを特徴とする感光
    材料処理装置。
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