JPH10274834A - 自動現像装置 - Google Patents

自動現像装置

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JPH10274834A
JPH10274834A JP8138297A JP8138297A JPH10274834A JP H10274834 A JPH10274834 A JP H10274834A JP 8138297 A JP8138297 A JP 8138297A JP 8138297 A JP8138297 A JP 8138297A JP H10274834 A JPH10274834 A JP H10274834A
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JP
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processing
tank
film
replenishing
solution
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JP8138297A
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English (en)
Inventor
Youko Takekawa
容子 嶽川
Akira Sugiyama
章 杉山
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補充液の補充量等の処理条件が異なる感光材
料を処理しようとするときの、処理条件の変更を容易に
する。 【解決手段】 補充液の補充量を設定するときには、設
定モードのステップ206から実行キーを押圧操作す
る。これによって、選択モードへ移行して、チャンネル
A、B(ステップ208、210)の設定値が表示さ
れ、さらに、実行キーを押圧操作することにより入力モ
ードへ移行して設定値の入力が可能となる。また、補充
量を切り換えるときには、設定モードのステップ202
から選択モードへ移行し、選択するチャンネルを切換え
る(ステップ218)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真感光材料を処
理液に浸漬して処理する自動現像装置に関する。詳細に
は、予め写真感光材料のタイプに応じて設定された補充
液の補充量等の処理条件に基いて感光材料を処理する自
動現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線フィルム等の写真感光材料(以下
「フィルム」とする)は、画像露光されると、現像液、
定着液、水洗水等に順に浸漬されて処理された後に、乾
燥処理される。このフィルムを処理する自動現像装置に
は、現像液、定着液及び水洗水を貯留する現像液槽、定
着液槽及び水洗槽等の処理槽が設けられている。
【0003】一方、現像液、定着液等の処理液は、フィ
ルムを処理するにしたがって及び、処理液が空気と接触
している時間経過とともに処理性能が低下する。このよ
うな処理液の処理性能の低下は、所定の成分の処理液
(以下「補充液」という)を補充することによって補う
ことができる。このため、自動現像装置では、現像液
槽、定着液槽等の処理液槽へ補充液を補充する補充機構
が設けられており、フィルムの処理量及び時間経過に応
じて補充液を補充することにより、常にフィルムを処理
する最適な状態に処理液を維持しようとしている。
【0004】例えば、自動現像装置では、フィルムの処
理量(例えば処理枚数)が所定量に達する毎に、予め設
定されている量の補充原液と希釈用の水(希釈水)を補
充液として現像槽及び定着槽のそれぞれへ補充すること
により、継続してフィルムを一定の品質に仕上げること
ができるようになっている。
【0005】一般に、フィルムのタイプとこのフィルム
を処理する現像液、定着液等の処理液(及びこの処理液
へ補充する補充液を調製するための補充原液)の組み合
わせは予め定められている。また、この組み合わせによ
ってフィルムを処理液に浸漬する時間等の処理条件が基
準設定値として定まる。
【0006】自動現像装置を据え付けるときに、その自
動現像装置で処理するフィルムのタイプとこれを処理す
る処理液の補充液が選択され、1回当たりの補充液量等
のフィルムの処理条件が設定されるようになっている。
したがって、自動現像装置に設けられている補充機構
は、設定された処理条件(基準設定値)で補充液の補充
を行うようになっている。
【0007】一方、補充液を補充した結果、各処理槽の
所定液量をオーバーする処理液は、廃液をして排出され
てしまう。このために、従来より自動現像装置や処理液
及び補充液の改良によって廃液量の低減が図られてき
た。すなわち、自動現像装置では、処理槽内に貯留され
ている処理液が空気と接触することによる酸化や蒸発に
よる処理性能の低下を抑えるように工夫されており、処
理液についても、フィルムを処理したときの劣化が抑え
られており、これらによってフィルムの処理や経過時間
に応じて補充される補充液の量を少なくすることにより
廃液量の低減が図ると共に、ランニングコストの上昇を
抑えている。
【0008】近年、省資源と環境保全の見地からより一
層の廃液の低減、ランニングコストの削減を図るための
フィルムと処理液の組み合わせが提案されている。この
ようなフィルムと処理液の組み合わせの中に従来より処
理液の劣化が少なく、補充液の補充量が格段に少なくて
済むものが開発されている。
【0009】一方、自動現像装置では、補充液の補充量
を所定の範囲内であれば任意に設定することができるよ
うになっているために、従来から使用されているフィル
ムの処理に対応できるのに加えて、上に述べたように補
充液の補充量等が少なくて済むフィルムの処理にも対応
できるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
自動現像装置では、補充量等の処理条件を所定の範囲内
で任意に設定することが可能ではあるが、この設定値の
変更を頻繁に行うことを想定していないために、処理す
るフィルムのタイプを変える毎に補充量等の設定を変え
る作業は容易ではない。このため、補充量等の処理条件
の異なるタイプのフィルムの処理を行うときに、(特に
補充量等の処理条件を大幅に変える必要がある場合に
は、処理条件の設定値を順に変更する等)煩わしい設定
作業が必要となることは、自動現像装置によるフィルム
の処理作業を煩わしいものとしている。
【0011】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、簡単に補充液の補充量等の処理条件の異なる写
真感光材料を処理することができるように、処理する写
真感光材料をタイプの異なるものに変えるときの補充量
等の処理条件の設定変更が容易となる自動現像装置を提
案することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
写真感光材料を各処理槽内の処理液に浸漬して処理する
自動現像装置であって、補充手段により前記処理槽へ補
充する補充液の補充量を設定する設定手段と、前記設定
手段によって設定された補充量の設定値を複数記憶する
記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている複数の設定
値の内の一つを選択する選択手段と、前記選択手段によ
って選択された設定値に基いて前記補充手段の作動を制
御する補充制御手段と、を含むことを特徴とする。
【0013】この発明によれば、写真感光材料の処理等
に応じて処理槽に補充される補充液の補充量の複数の数
値を設定値として記憶手段に記憶することができる。補
充制御手段は、選択手段によって選択された設定値に基
づいて補充液の補充を行う。
【0014】したがって、補充液の補充量の異なる写真
感光材料を処理するときには、記憶手段に記憶されてい
る複数の設定値の中から選択手段によって選択すればよ
く、補充量の異なる写真感光材料を処理するときに、そ
の都度、設定値となる数値を入力する煩雑な操作が必要
無くなる。また、予め設定している設定値を選択して切
替えれば良いため、数値の入力ミスが生じることもな
い。
【0015】請求項2に係る発明は、予め設定された処
理液温度、搬送速度、補充液の補充量及び乾燥部の温度
を含む処理条件に基づいて、写真感光材料を各処理槽内
の処理液に浸漬して処理する自動現像装置であって、各
処理条件の数値を設定する設定手段と、処理条件毎に前
記設定手段によって設定された複数の設定値を記憶する
記憶手段と、前記処理条件毎に前記記憶手段に記憶され
ている複数の設定値の何れか一つを選択する選択手段
と、前記選択手段によって選択された処理条件毎の設定
値に基いて前記感光材料を処理する制御を行う処理制御
手段と、を含むことを特徴とする。
【0016】この発明によれば、設定手段によって設定
される写真感光材料を処理するときの乾燥温度、処理液
の温度、搬送速度、補充液の補充量等の処理条件の設定
値を、それぞれ記憶手段に記憶する。記憶手段は、処理
条件毎に、複数の設定値が記憶できるようになってお
り、複数の設定値の中から選択手段によって選択された
設置値が用いられて写真感光材料の処理が行われる。
【0017】これによって、処理条件が異なる写真感光
材料を処理するときの処理条件の設定値の変更は、選択
手段によって予め設定されている所望の設定値を選択す
る簡単な作業で済む。したがって、処理する写真感光材
料の処理条件が変わるごとに、該当する処理条件を設定
するための数値の入力が不要となり、数値を入力する煩
わしい作業が不要となると共に、設定値の入力ミスも防
止することができ、簡単に最適な処理条件となるように
設定でき、最適な仕上がり品質となるように感光材料を
処理することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0019】図1には、本実施の形態に適用した自動現
像装置10の概略構成が示されている。この自動現像装
置10は、写真感光材料の一種であるフィルム12を現
像、定着及び水洗処理した後に、乾燥処理して仕上げ
る。
【0020】自動現像装置10内には、処理液処理部1
6及び乾燥部18が設けられている。処理液処理部16
は、フィルム12の搬送方向に沿って区画された現像槽
22、定着槽24及び水洗槽26から成る。また、現像
槽22と定着槽24の間及び定着槽24と水洗槽26の
間には、リンス槽28、30が設けられている。
【0021】自動現像装置10のフィルム挿入口32の
近傍には、挿入ローラ36が配設されており、挿入テー
ブル34上を滑らせて挿入口32から挿入されるフィル
ム12は、この挿入ローラ36に挟持されて自動現像装
置10内へ引き入れられる。
【0022】現像槽22、定着槽24及び水洗槽26の
それぞれには、現像ラック40、定着ラック42及び水
洗ラック44が設けられ、現像槽22、定着槽24、水
洗槽26の上方には、引き入れられたフィルム12を現
像ラックへ案内するガイド、現像ラック42を通過した
フィルム12を定着ラック42へ案内するローラ対及び
ガイド、定着ラック42を通過したフィルム12を水洗
ラック44へ案内するローラ対及びガイド、そして水洗
ラック44を通過したフィルム12を乾燥部18へ案内
するローラ対及びガイドを備えたクロスオーバーラック
52、54、56が設けられている。
【0023】挿入ローラ36によって引き入れられたフ
ィルム12は、クロスオーバーラック52、54、56
によって上流側から下流側へ向けて案内されながら搬送
され、現像槽22内の現像液、定着槽24内の定着液及
び水洗槽26内の水洗水に順に浸漬され、現像、定着、
水洗処理が施される。このとき、フィルム12は、リン
ス槽28、30を通過することにより、上流側の処理液
が洗い落とされる。
【0024】各処理槽内の処理液で処理されたフィルム
12は、水洗槽26から引出されると、乾燥部18へ向
けて搬送される。なお、クロスオーバーラック56に設
けられている搬送ローラは、水洗槽26と乾燥部18と
の間でフィルム12を搬送するときに、フィルム12の
表面に付着している水分を絞り取るスクイズの役目も有
している。
【0025】現像槽22及び定着槽24の下部には、現
像槽22内の現像液及び定着槽24内の定着液を加熱す
る熱交換器60、62が設けられており、現像液及び定
着液は、それぞれ熱交換器60、62へ送られて循環さ
れるときに加熱され、フィルム12を最適に処理するこ
とができる所定の温度範囲に維持される。
【0026】乾燥部18には、複数のローラ対72によ
って略水平状態でフィルム12を搬送する搬送路が形成
されている。フィルム12は、ローラ対72によって挟
持されながら乾燥部18内を搬送された後、最下流に設
けられているローラ74とガイド76によって下方へ向
けられ、機枠14に形成されている排出口78から受け
箱80へ向けて排出される。
【0027】この乾燥部18には、フィルム12の搬送
路を挟んで上下に複数の赤外線ヒータ82及び反射鏡8
6が配設されている。乾燥部18では、搬送されるフィ
ルム12を赤外線ヒータ82から放出される輻射熱によ
って加熱乾燥している。なお、それぞれの赤外線ヒータ
82とフィルム12の搬送路の間には、ステンレスワイ
ヤによって形成されたガイド84が設けられており、フ
ィルム12の赤外線ヒータ82への接触を防止しながら
下流側へ案内する。
【0028】乾燥部18内には、赤外線ヒータ82を挟
んでフィルム12の搬送路と反対側にファン88が配設
されている。これらのファン88は、機外の空気を吸い
込んで乾燥風としてフィルム12の表面へ吹き付けるよ
うになっている。また、乾燥部18の下流部には、フィ
ルム12の搬送路を挟んで吹出しパイプ90が配置され
ている。吹出しパイプ90には、乾燥部18の下方に配
置されているファン92によって吸引された機外の空気
が乾燥風として供給され、この乾燥風をフィルム12の
表面へ吹き付ける。
【0029】フィルム12は、ファン88及び吹出しパ
イプ90によって吹き付けられる乾燥風によって表面か
ら蒸発した水分が除去されて乾燥が促進される。また、
ファン88は、赤外線ヒータ82によって加熱されるフ
ィルム12の表面の温度を所定の温度範囲に維持するよ
うにしている。
【0030】図2に示されるように、現像槽22及び定
着槽24のそれぞれには、混合槽46、48が隣接して
設けられている。現像槽22と混合槽46及び定着槽2
2と混合槽48は、図示しないフィルタを介して連通さ
れている。現像槽22内の現像液及び定着槽24内の定
着液は、それぞれ循環ポンプ104、106の作動によ
って熱交換器60、62を経て混合槽46、48へ供給
されることにより循環されて攪拌される。このとき、熱
交換器60、62は、循環される現像液及び定着液をそ
れぞれ所定の温度に加熱しており、これによって、現像
槽22内の現像液及び定着槽24内の定着液が、フィル
ム12を最適に処理する温度として予め設定されている
温度に維持される。
【0031】自動現像装置10には、現像槽22及び定
着槽24へ現像補充液、定着補充液をそれぞれ補充する
補充機構110が設けられている。この補充機構110
では、ストックタンク64、66内に貯留されている現
像補充原液及び定着補充原液を補充ポンプ68、70に
よって吸出して、混合槽46、48へ供給する。なお、
現像補充原液及び定着補充原液は、カートリッジ100
に密封された状態で供給され、このカートリッジ100
をカートリッジ受け102へ装填することによりカート
リッジ100から流し出されてストックタンク64、6
6内に貯留される。
【0032】また、自動現像装置10には、水洗槽26
に隣接して給水タンク50が設けられており、この給水
タンク50から希釈水ポンプ152、152によって汲
み出された水が、それぞれ希釈水として現像補充原液及
び定着補充原液と共に混合槽46、48のへ補充され
る。混合槽46、48へ供給された現像補充原液、定着
補充原液と希釈水は、現像液、定着液の循環によって混
合槽46、48から補充液として現像槽22、定着槽2
4へ補充される。なお、補充液の補充によって現像槽2
2、定着槽24内で余剰となった現像液、定着液は、現
像槽22及び定着槽24からオーバーフローし、廃液と
して図示しない廃液タンクへ排出される。
【0033】一方、給水タンク50には、給水バルブ5
8を介して水道水が供給される。水道水が供給されるこ
とにより給水タンク50内で余剰となった水がオーバー
フローして水洗槽26へ流れ込むようになっている。こ
れによって、水洗槽26へ水洗水の補充が行われる。な
お、リンス槽28、30のそれぞれには、給水ポンプ1
54によって給水タンク50内の水がリンス液として所
定のタイミングで供給される。
【0034】図3には、自動現像装置10の制御部11
2を示している。この制御部112には、CPU、RO
M、RAM等がバスによって接続されたマイクロコンピ
ュータ(図示省略)を備えたコントローラ114が設け
られており、このコントローラ114に、循環ポンプ1
04、循環ポンプ106、現像液用の熱交換器60、定
着液用の熱交換器62、現像補充原液用の補充ポンプ6
8、定着補充原液用の補充ポンプ70、2台の希釈水用
の希釈水ポンプ152、リンス液の給水ポンプ154及
び給水バルブ58(図2参照、図3では図示省略)が接
続され、乾燥部18のファン88、ファン92及び赤外
線ヒータ82、自動現像装置10内でフィルム12を搬
送するローラを回転駆動する駆動モータ116等が接続
されている。
【0035】また、コントローラ114には、乾燥部1
8内の温度を検出する乾燥温度センサ118、現像液の
温度を検出する温度センサ120、定着液の温度を検出
する温度センサ122、挿入口32から挿入されるフィ
ルム12を検出する挿入センサ124等の各種センサと
共に、自動現像装置10の機枠14に設けられている操
作パネル126が接続されている。
【0036】図4に示されるように、操作パネル126
は、自動現像装置10の運転状態等を表示する液晶の表
示部128、自動現像装置10の運転状態に応じて点灯
/消灯ないし点滅する運転表示ランプ130、ストック
タンク64の現像補充原液ないしストックタンク66の
定着補充原液の残量からカートリッジ100の交換が必
要となると点灯又は点滅するカートリッジランプ132
等の表示手段と共に、自動現像装置10を稼動状態にす
るためあるいは稼動を停止するための運転キー134に
加えてセレクトキー(ダウンキー)136、実行キー1
38及びシフトキー140等のシートスイッチが設けら
れている。
【0037】自動現像装置10では、この操作パネル1
26上で、フィルム12の搬送速度、現像液及び定着液
の温度等と共に補充液の補充量(例えば1回の補充時の
補充液の量)を、表示部128に表示をしながら、フィ
ルム12の処理条件として設定できるようになってい
る。
【0038】図3に示されるように、コントローラ11
4には、設定された処理条件を記憶するメモリ142が
設けられている。操作パネル126のキー操作によって
設定された処理条件は、このメモリ142へ記憶されて
保持される。コントローラ114は、メモリ142に記
憶した処理条件に基いて各機器を制御してフィルム12
の処理を行うようになっている。
【0039】すなわち、コントローラ114は、自動現
像装置10の運転キー134が操作されて電源がオンさ
れると、現像液、定着液のそれぞれをメモリ142に記
憶されている設定温度となるように加熱すると共に、乾
燥部18内をメモリ142に記憶されている温度となる
ように加熱する。
【0040】この後、立ち上げが終了して、挿入口13
2からフィルム12が挿入されたことを挿入センサ12
4によって検出すると、駆動モータ116を駆動する。
このときの駆動モータ116は、フィルム12の搬送速
度がメモリ142に記憶されている設定速度となるよう
に駆動される。
【0041】一方、コントローラ114は、挿入センサ
124の検出結果から自動現像装置10によるフィルム
12の処理量を積算し、この積算値が所定値(例えば四
つ切5枚相当)に達すると、補充機構110によって現
像槽22及び定着槽24へ補充液の補充を行う。このと
き、コントローラ114は、メモリ142に記憶されて
いる補充量の設定値に基いて行われる。
【0042】ところで、メモリ142には、補充量とし
て複数の設定値が記憶されるようになっており、記憶さ
れている複数の設定値から予め選択した何れか一つの設
定値に基いて補充液の補充が行われる。なお、本実施の
形態では、一例として補充量の設定値をチャンネルAと
チャンネルBの2つに記憶することができるようになっ
ている。また、このチャンネルA、Bでは、設定可能な
範囲が異なっており、例えばチャンネルAには、10
0.0ml〜250.0mlの範囲内で(デフォルト値は1
25.0ml)、チャンネルBには、60.0ml〜15
0.0mlの範囲内で(デフォルト値は75.0ml)、そ
れぞれ1.0mlステップで設定値を入力することができ
る。すなわち、自動現像装置10では、通常のフィルム
12を処理するときの補充量をチャンネルAに設定する
ことができ、少量補充に対応したフィルム12を処理す
るときの補充量をチャンネルBに設定することができ
る。
【0043】一方、実際の補充量は、操作パネル126
のキー操作によって予め選択されたチャンネルの設定値
が使用される。コントローラ114は、フィルム12の
処理量が設定値に達すると、選択されたチャンネルの設
定値に基いて補充液の補充を行う。なお、自動現像装置
10では、現像補充液と定着補充液が同じ量となってお
り、設定された補充量に応じた時間又は回数だけ循環ポ
ンプ104、106と2台の希釈水ポンプ152を作動
させて、現像槽22と定着槽24へ同時に補充液を補充
するようにしている。
【0044】以下に本実施の形態の作用を説明する。自
動現像装置10では、操作パネル126の運転キー13
4を、自動現像装置10を稼動状態にするための操作
(運転キー134を押す)によって、現像槽22内の現
像液、定着槽24内の定着液の温度及び乾燥部18の温
度(乾燥温度)等がそれぞれ設定されてメモリ142に
記録されている設定値となるように自動現像装置10の
立ち上げを開始する。
【0045】自動現像装置10は、立ち上げが完了し、
挿入口32から挿入されたフィルム12を検出すると、
フィルム12の搬送速度が設定された速度となるように
駆動モータ116を駆動する。これによって、フィルム
12は、挿入口32から処理液処理部16内へ引き入れ
られ、現像液、定着液及び水洗水に順に浸漬されて現
像、定着、水洗処理が行われる。また、フィルム12
は、水洗処理が終了すると、スクイズされながら乾燥部
18へ送られ、乾燥部18内を搬送されるときに、赤外
線ヒータ82からの輻射熱によって加熱されると共に、
ファン88及び吹出しパイプ90から吹き付けられる乾
燥風によって乾燥処理が施され、受け箱80へ排出され
る。
【0046】一方、自動現像装置10では、所定量のフ
ィルム12を処理する毎、及び所定の経過時間毎に現像
槽22及び定着槽24へ補充液を補充して、現像液及び
定着液が一定の処理性能を維持するようにしている。
【0047】ところで、補充液の補充量は、予め設定さ
れてメモリ142へ記憶されており、コントローラ11
4は、メモリ142に記憶されている設定値に基いて現
像槽22及び定着槽24へそれぞれの補充液を補充す
る。
【0048】ここで、自動現像装置10での補充量の設
定及び、設定した補充量の切換えについて説明する。自
動現像装置10では、表示パネル126のキー操作によ
って、補充量の設定及び設定している補充量の選択が可
能となっている。
【0049】図5には、設定モードに移行したときの表
示部128の表示と、この表示に基く補充液の補充量の
設定及び設定した補充量の選択をするときのキー操作に
応じた表示部128の表示及び表示の変化を示してい
る。なお、設定モードへは、例えばシフトキー140と
ダウンキー136ないし実行キー138等を合わせた押
圧操作等によって移行する。
【0050】キー操作によって設定モードに移行する
と、表示部128には、最初にステップ200の「ソク
ドセッテイ」表示がなされる。この状態からダウンキー
136を押圧操作することにより、ステップ202の
「ホジュウリョウキリカエ」表示、ステップ204の
「オンドセッテイ」表示及びステップ206の「ホジュ
ウセッテイ」表示がなされ、さらにダウンキー136を
押圧操作することによりステップ200の表示に戻る。
この設定モードから抜けるときには、例えば、シフトキ
ー140を併用した所定のキー操作を行えば良い。
【0051】先ず、補充液の補充量の設定について説明
する。補充量の設定を行うときには、設定モードとして
ステップ206の「4.ホジュウセッテイ」が表示され
ている状態で実行キー138を押圧操作する。
【0052】これによって、表示部128の表示がステ
ップ208の「41.ホジュウリョウ」と言う選択モー
ドに切り替わり、チャンネルAの設定値(最初はデフォ
ルト値)が表示される。この状態でダウンキー136を
押圧操作することにより、ステップ210の「42.ホ
ジュウリョウ」に切り替わり、チャンネルBの設定値
(最初はデフォルト値)が表示される。また、さらにダ
ウンキー136を操作することにより表示部128の表
示は、ステップ212の「43.モドル」(リターン)
に切り替わり、この状態で実行キー138を押圧操作す
ることにより、選択モードからステップ206の設定モ
ードへ戻る。
【0053】ここで、チャンネルAに設定値を入力する
ときには、ステップ208を表示させて実行キー138
を押圧操作する。これによって、ステップ214の数値
入力モードに切り替わり、数値が点滅表示される。この
数値が点滅表示されている状態でダウンキー136を押
圧操作することにより、点滅表示している数値が1.0
mlステップで減少する。チャンネルAでは、補充量の設
定範囲が100.0ml〜250.0mlとなっており、点
滅表示されている数値が100.0mlに達すると、次に
250.0mlと点滅表示され、さらにダウンキー136
を押圧操作することにより点滅表示されている数値が減
少する。
【0054】このようにして表示されている数値を変
え、所望の数値が点滅表示されたところで、実行キー1
38を押圧操作することにより、ステップ208へ表示
が切り替わり、点滅せずに表示されている数値がチャン
ネルAの補充量の設定値として記憶される。
【0055】チャンネルBの設定値を入力するときに
は、ステップ210を表示させて実行キー138を押圧
操作する。この後、所望の数値を点滅表示させた状態
で、再度実行キー138を押圧操作することにより、で
チャンネルBの設定値が点滅せずに表示されて、設定値
として入力される。
【0056】次に、設定されている補充量の選択、すな
わち、補充量の切換えを説明する。補充量の切換えを行
うときには、設定モードとして、ステップ202の
「2.ホジュウリョウキリカエ」を表示させる。このと
き、表示部128には、合わせて選択されているチャン
ネルを示す表示(本実施の形態では、チャネルAが「2
5REPL」、チャンネルBが「15REPL」)がな
される。
【0057】この状態で、実行キー138を押圧操作す
ることにより、選択モードへ移行してチャンネルを示す
表示が点滅表示される。例えばチャンネルAが選択され
ていたときには、ステップ218の「25REPL」が
点滅表示され、チャンネルBが選択されていたときに
は、「25REPL」の点滅表示から「15REPL」
の点滅表示に切替わる。
【0058】この状態で、さらにダウンキー136を押
圧操作することにより、チャンネルAを示す「25RE
PL」の点滅表示に切替わる。このようにして、選択す
るチャンネルに該当する点滅表示に変更した後に、再
度、実行キー138を押圧操作することにより、設定モ
ードのステップ202へ移行して、選択したチャンネル
に該当する表示が点滅せずに表示される。
【0059】このように、自動現像装置10では、処理
するフィルム12に応じて、補充量の設定を変更すると
きには、予め変更する補充量を設定値としてチャンネル
A又はチャンネルBに入力して設定しておけば、稼動中
に処理するフィルム12を変更するときに、設定値を記
憶させているチャンネルを選択して切替えれば良い。
【0060】これによって、処理するフィルム12が変
わるときに、設定値となる具体的な数値を入力する必要
がなくなり、設定値の変更が極めて容易となる。また、
設定値を直接入力する必要がなくなるため、数値の入力
ミスを防止でき、フィルム12に応じた適切な補充量の
補充が可能となる。
【0061】なお、本実施の形態では、補充量の設定値
としてチャンネルAとチャンネルBの2つを記憶するよ
うにしたが、記憶する設定値の数はこれに限るものでは
ない。また、本実施の形態では、キー操作によって表示
部128の表示を順に切り換えて、設定値の選択を行っ
たが、設定値の選択方法は、これに限るものではない。
【0062】例えば図6に示される表示パネル144に
は、切換えキー146と、選択したチャンネルを示す選
択ランプ148a、148b、148cとが設けられて
いる。補充量の設定値は、選択ランプ148a、148
b、148cに対応するチャンネルa、チャンネルb及
びチャンネルcの3つが記憶されるようになっており、
切換えキー146の押圧操作によって、チャンネルa、
チャンネルb、チャンネルcに順に切り替わり、選択さ
れているチャンネルa〜cに対応する選択ランプ148
a〜148cの何れかが点灯する。
【0063】このように、切換えキー146の押圧操作
のみによって簡単に設定値の変更を行うことができるの
で、補充液の補充量の異なるフィルム12を処理すると
きにも、設定値の切換え作業が煩雑となることがなく、
あたかも、同一の処理条件(補充量)のフィルム12を
処理しているのと変わらない程操作が簡単となる。
【0064】なお、本実施の形態では、シート状のフィ
ルム12を処理する自動現像装置10を用いて説明した
が、本発明は、シート状のフィルム12に限らず長尺の
写真フィルムや印画紙等の種々の写真感光材料を処理す
る自動現像装置に適用することができる。
【0065】また、本実施の形態では、フィルム12の
処理条件として補充液の補充量を例に説明したが、これ
に限らず、現像液、定着液等の処理液の温度、乾燥温
度、搬送速度等の種々の処理条件の設定変更に適用する
ことができる。すなわち、感光材料によって処理液の最
適な温度や、最適な乾燥温度、搬送速度等が異なるとき
には、予め複数の設定値を入力しておき、処理する感光
材料に応じてそれぞれの設定値を切換えて選択するよう
にしても良い。
【0066】また、感光材料毎に、補充量、処理液温
度、乾燥温度及び搬送速度等を一括して設定して記憶す
るチャンネルを設け、処理する感光材料に応じたチャン
ネルを選択することにより、補充量、処理液温度、乾燥
温度及び搬送速度等が一括して設定されるようにしても
良い。
【0067】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、記
憶手段に補充液の補充量等の写真感光材料の処理条件と
なる数値を設定値として複数記憶し、記憶されている複
数の設定値から選択手段によって選択する簡単な作業
で、処理条件を所望の設定値に設定することができる。
したがって、補充液の補充量等が異なる写真感光材料を
処理しようとするごとに、設定値となる数値を入力する
煩わしい作業を不要とすることができると共に、設定値
となる数値の入力ミスが生じるのを防止することができ
るという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用した自動現像装置の概略構
成図である。
【図2】自動現像装置の補充機構を示す概略構成図であ
る。
【図3】制御部の概略構成を示すブロック図である。
【図4】操作パネルを示す概略平面図である。
【図5】設定値の入力及び設定値の選択時の表示部の表
示の変化を示す流れ図である。
【図6】設定手段及び選択手段を構成する操作パネルの
適用例を示す概略平面図である。
【符号の説明】
10 自動現像装置 12 フィルム(写真感光材料) 22 現像槽 24 定着槽 110 補充機構 112 制御部 114 コントローラ 126 操作パネル 142 メモリ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真感光材料を各処理槽内の処理液に浸
    漬して処理する自動現像装置であって、 補充手段により前記処理槽へ補充する補充液の補充量を
    設定する設定手段と、 前記設定手段によって設定された補充量の設定値を複数
    記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている複数の設定値の内の一つ
    を選択する選択手段と、 前記選択手段によって選択された設定値に基いて前記補
    充手段の作動を制御する補充制御手段と、 を含むことを特徴とする自動現像装置。
  2. 【請求項2】 予め設定された処理液温度、搬送速度、
    補充液の補充量及び乾燥部の温度を含む処理条件に基づ
    いて、写真感光材料を各処理槽内の処理液に浸漬して処
    理する自動現像装置であって、 各処理条件の数値を設定する設定手段と、 処理条件毎に前記設定手段によって設定された複数の設
    定値を記憶する記憶手段と、 前記処理条件毎に前記記憶手段に記憶されている複数の
    設定値の何れか一つを選択する選択手段と、 前記選択手段によって選択された処理条件毎の設定値に
    基いて前記感光材料を処理する制御を行う処理制御手段
    と、 を含むことを特徴とする自動現像装置。
JP8138297A 1997-03-31 1997-03-31 自動現像装置 Pending JPH10274834A (ja)

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