JP2704683B2 - 処理液供給ユニットおよび感光材料処理装置 - Google Patents

処理液供給ユニットおよび感光材料処理装置

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JP2704683B2
JP2704683B2 JP3160124A JP16012491A JP2704683B2 JP 2704683 B2 JP2704683 B2 JP 2704683B2 JP 3160124 A JP3160124 A JP 3160124A JP 16012491 A JP16012491 A JP 16012491A JP 2704683 B2 JP2704683 B2 JP 2704683B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、露光済みのハロゲン化
銀写真感光材料を処理する感光材料処理装置にかかり、
詳しくは、供給する処理液の変更に伴なって容易に供給
条件や処理条件を変更することのできる感光材料処理装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】露光後のハロゲン化銀写真感光材料(以
下、単に、感光材料または感材ともいう)に対しては、
その種類に応じた処理がなされる。例えば、カラー感光
材料に対しては、現像、漂白、定着(または漂白定
着)、水洗および安定化処理が順次なされる。
【0003】このような処理は、通常、自動現像機のよ
うな感光材料処理装置を用い、この装置が備える複数の
処理槽のそれぞれに入れられた現像液、漂白液、定着液
(または漂白定着)、水洗水および安定液に感光材料を
順次浸漬することによりなされる。
【0004】近年、ミニラボと呼ばれる小型現像機によ
る小規模用処理システムの開発が進み、大型現像機を備
える現像所のみならず、写真店の店頭等でもフィルムの
現像およびプリントがなされるようになっている。
【0005】このような小規模用処理システムにおいて
は、簡易かつ迅速に処理が行なえること、処理効率が高
く優れた写真性が得られること、装置の小型化を図るこ
と等が課題とされており、また、環境保全等の観点から
は、処理液の補充量および排液量をより低減することが
課題とされている。
【0006】ところで、最近では、感光材料の種類や処
理形態が多様化してきており、これに対応するため、例
えば、1つの感光材料処理装置において、感光材料の種
類や特性に応じ、処理液の種類や成分を変更することが
行なわれている。
【0007】このような成分の異る複数の処理液には、
それぞれ、その処理液に適した補充液の補充条件があ
る。例えば、通常フィルム処理用の現像液では、38
℃、600ml/m2程度で現像し、高感度フィルム処理用
の現像液では、43℃、1200ml/m2程度で現像する
のが好ましく、この条件を外れると良好な写真性が得ら
れない。また、現像液の処方の違いが、以後の処理、例
えば、漂白、定着、水洗における処理条件や乾燥におけ
る処理条件(乾燥条件)に影響を及ぼすこともある。
【0008】しかしながら、従来の感光材料処理装置で
は、上述したような補充条件(変更が必要な補充条件の
全部または一部)を変更することができないか、または
変更可能であったとしても、手動で補充条件を変更しな
ければならなかった。
【0009】前者の場合には、感光材料の種類や特性に
応じた最適な補充液を選択したにもかかわらず、その性
能を十分に発揮しきれず、良好な写真性が得られない。
【0010】また、後者の場合には、通常補充液は成分
毎に分けられたパーツ剤に分割されており、これを装置
に接続するには、各パーツ剤毎に接続する必要があり、
セッティングに多大な労力と時間がかかる。しかもこの
場合には、補充条件の設定を誤ることもある。特に、変
更すべき条件が複数ある場合には、補充条件の設定の操
作が複雑となり、このような欠点が顕著となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、処理
液の変更や補充される処理液組成の変更などに応じて、
セットされる処理液供給ユニットの担持する情報に基づ
いて供給条件の設定を自動的に行なうことにより、操作
の時間および労力を軽減し、良好な写真性を得ることが
できる感光材料処理装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)ないし(4)の本発明により達成される。 (1)少なくとも1つの液体収納空間を有し、感光材料
処理装置のユニット装填部に装填される処理液保給ユニ
ットであって、前記液体収納空間内に収納された液体の
情報を担持する担持部を有し、前記担持部はユニット装
填部に装填されたとき、電気的信号を出力するものであ
るか、集積回路の記憶情報を出力するものであるか、磁
気記録媒体の記録信号を読み取らせるものであるか、バ
ーコード信号を読み取らせるものであるか、ユニットの
凹凸形状または接続口数を読み取らせるものかのいずれ
か1つ以上である処理液供給ユニット。
【0013】(2)前記処理液供給ユニットは複数の液
体収納空間を有し、前記各液体収納空間には処理液を構
成するパーツ剤および/または異なる種類の処理液がそ
れぞれ収納されている上記(1)に記載の処理液供給ユ
ニット。
【0014】(3)複数の処理槽と、上記(1)または
(2)のいずれかに記載の処理液供給ユニットと、前記
処理液供給ユニットを装填するユニット装填部と、ユニ
ット装填部に装填された前記処理液供給ユニットの担持
情報を検出する検出手段と、前記処理槽へ処理液を供給
する供給手段とを有する感光材料処理装置であって、前
記供給手段は、処理液または各パーツ剤の供給量が調整
可能であり、装填される処理液供給ユニットの担持情報
に応じて適正な処理液供給条件で供給することを特徴と
する感光材料処理装置。
【0015】(4)複数の処理ライン毎に処理槽が配列
されている 上記(3)に記載の感光材料処理装置。
【0016】
【実施例】以下、本発明の感光材料処理装置を添付図面
に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の感光材料処理装置の構成
例を模式的に示す断面側面図である。同図に示すよう
に、感光材料処理装置1は、感光材料Sを処理する処理
ラインを有し、この処理ライン上に、複数の処理槽、す
なわち、図中右側から順に、現像槽2、漂白槽3、定着
槽4および水洗槽5が並設されている。なお、理解を容
易にするため、図1では各処理槽2〜5は1槽ずつであ
るが、これらは2槽以上並設されていてもよく、また、
他の槽、例えば、水洗槽5の隣りに安定化槽(図示せ
ず)が設置されていてもよい。
【0018】現像槽2、漂白槽3、定着槽4および水洗
槽5内には、それぞれ、現像液20、漂白液30、定着
液40および水洗水50が所定のレべルまで入れられて
いる。
【0019】また、水洗槽5の隣りには、湿潤した感光
材料Sを乾燥する乾燥手段6が設置されている。
【0020】現像槽2、漂白槽3、定着槽4および水洗
槽5内ならびに乾燥手段6のケーシング61内には、感
光材料Sを所定の経路で搬送する複数の搬送ローラ71
が配置されている。
【0021】各処理槽2〜5の境界部および水洗槽5と
乾燥手段6との間には、それぞれ、感光材料Sを次工程
へ移送するためのクロスオーバーローラ72が設置され
ている。
【0022】なお、各クロスオーバーローラ72、特
に、水洗槽5と乾燥手段6との間に設置された3対のク
ロスオーバーローラ72は、感光材料Sを移送するとと
もに、感光材料Sの表面に付着した処理液を絞り取るス
クイズローラとしての役割をも果たしている。これによ
り、次の処理槽への処理液の持ち込みが抑制され、漂白
液30、定着液40および水洗水50の劣化が防止され
るとともに、乾燥効率が向上し、乾燥時間の短縮が図れ
る。
【0023】また、クロスオーバーローラ72の側部に
は、感光材料Sを次のローラへ導くガイド73が設置さ
れ、各処理槽2〜5の底部には、感光材料Sを反転させ
るためのガイド74が設置されている。このガイド73
および74は、例えば、円弧状に湾曲した湾曲面を有す
る部材で構成されている。
【0024】搬送ローラ71、クロスオーバーローラ7
2およびローラ76は、モータのような駆動源およびこ
の駆動力を伝達する手段等で構成される駆動系(図示せ
ず)により、回転駆動される。なお、各ローラ71、7
2、76の回転数は、変更可能とするのが好ましい。
【0025】以上のような搬送ローラ71、クロスオー
バーローラ72、ガイド73、74および前記駆動系に
より、感光材料Sの搬送手段7が構成される。
【0026】なお、搬送ローラ71、クロスオーバーロ
ーラ72及びガイド73、74は、各処理槽毎にラック
に組み立てられた状態で装填されているのが好ましい。
【0027】各処理槽2〜5内の底部付近には、現像液
20、漂白液30、定着液40および水洗水50をそれ
ぞれ所定の温度(例えば、20〜50℃程度)に加温す
る温調手段として、ヒータ8が設置されている。このヒ
ータ8としては、シーズヒータ、セラミックヒータ、ヒ
ートパイプ、温水ヒータまたは特願平02−22376
8号に記載されているような面状発熱体等を使用するこ
とができる。
【0028】この場合、温調手段は、処理時に、各処理
槽2〜5内の処理液の温度を予め設定された温度(温度
範囲)に保つような温度調節を行なうのが好ましく、従
って、各処理槽2〜5内に温度センサ(図示せず)を設
置し、この温度センサにより検知した処理液の温度に基
いてヒータ8のON・OFFを制御するような構成とす
るのが好ましい。
【0029】なお、ヒータ8の設置位置は、図示のよう
な処理槽2〜5内に限らず、例えば、処理槽に連通する
後述のサブタンク内等に設置してもよい。ヒータを処理
液の循環手段に設置する場合、前記特願平02−223
768号に記載されているように、各処理液の循環路を
一括して加温するような構成とすることもできる。
【0030】なお、このような各処理液の循環は、主に
感光材料Sの処理中に行なうのが好ましいが、さらに処
理休止中、待機中に行なってもよい。
【0031】各処理液20〜50の補充は、感光材料S
の処理量に応じて行なわれる。処理液の補充について現
像槽2を例に取って説明すると、現像槽2には、図2に
示されるように、直接処理液が補充されるサブタンク2
1が付設されており、該サブタンク21の底部には、前
記現像槽2に連通する循環手段22が接続されている。
循環手段22は、前記サブタンク21の底部と、現像槽
2とを連通する管状の流路221と、該流路221の途
中に設けられたポンプ222とから構成されている。
【0032】サブタンク21内の処理液は、前記循環手
段22によって現像槽2へ送られ、現像槽2内の処理液
は、オーバーフローによってサブタンク21内へ流入す
る。そして、このサブタンク21内に処理液が直接供給
される。このように、循環手段22を介して処理液を処
理槽へ供給することにより、循環手段22によって新鮮
な処理液が処理槽全体に均一に行き渡ることとなる。
【0033】乾燥手段6は、ケーシング61と、送風フ
ァンおよびヒータを内蔵する温風ファン62とを有す
る。温風ファン62から発生した温風63は、ケーシン
グ61内に供給され、乾燥温度を例えば35〜100℃
程度とすることができる。
【0034】この温風ファン62は、送風ファンの回転
数およびヒータの発熱量を可変とし、送風量および乾燥
温度を調節可能とするものであるのが好ましい。
【0035】なお、温風ファン62を複数個設置しても
よい。この場合、感光材料Sの乳剤面側および裏面側に
それぞれ一対以上の温風ファンを設置する方法、感光材
料Sの搬送方向に沿って複数の温風ファンを設置する方
法等がある。
【0036】感光材料処理装置1においては、搬送手段
7を作動させると、感光材料Sは、回転する各搬送ロー
ラ71およびクロスオーバーローラ72により現像槽
2、漂白槽3、定着槽4および水洗槽5内をそれぞれU
字状の経路で順次搬送され、その間に各処理液20〜5
0に浸漬されて現像、漂白、定着および水洗の処理がな
される。
【0037】水洗処理後、3対のクロスオーバーローラ
72を経て表面から水洗水が除去された感光材料Sは、
ケーシング61内へ導入され、搬送ローラ71によりU
字状の経路で搬送される間に、温風ファン62から供給
される温風63と接触して乾燥がなされる。
【0038】各処理液には、感光材料の処理にともなっ
て、適宜処理液が供給される。処理液の供給とは、処理
開始時に空の処理槽に新たに処理液を充填する場合や、
感光材料の処理による処理液の疲労や消耗を補填する処
理液の補充などを含む概念である。以下では、代表的に
処理液を補充する場合を例にとって説明する。
【0039】補充される処理液は、処理液供給ユニット
10内に収納されている。そして、処理液供給ユニット
10は感光材料処理装置1に設けられているユニット装
填部14に着脱自在に装填される。
【0040】このユニット装填部14は、前記処理液供
給ユニット10の接続口106a、106b、106c
が装填される装填口14a、14b、14cを有してお
り、各装填口14a、14b、14cには後述の供給手
段9を構成する通液路92がそれぞれ接続されている。
各装填口14a、14b、14c内にはバルブ等の流通
規制手段が設けられ、処理液供給ユニット10装填時に
は、液流通が可能となるように開放する。流通規制手段
は電気的、あるいは機械的手段を介して操作される。さ
らに、装填口14a、14b、14c内には、処理液供
給ユニット10の装着状態で、装着部分からの液漏れが
生じないよいにシール材などを設けることが好ましい。
【0041】また、ユニット装填部14の上方には、処
理液供給ユニット10に担持された情報を読み取る検出
手段17が設置されている。
【0042】処理液供給ユニット10は、補充液を貯溜
し、該処理液供給ユニット10を交換することによっ
て、供給する処理液が交換できる構成となっている。処
理液供給ユニット10は処理液を貯溜するタンク101
と、該タンク101に設けられた接続部105とから構
成されている。タンク101内には、図3に示されてい
るように、処理液を幾つかの組成成分に分けた複数のパ
ーツ剤を各別に溜める液体収納空間としての区画室10
2、103、104が設けられている。そして、前記接
続部105には、前記区画室102、103、104に
各々対応した接続口106a、106b、106cが突
設されている。接続口106a、106b、106c
は、前記ユニット装填部14の装填口14a、14b、
14cと同じ間隔で配設されており、図4に示されるよ
うに、処理液供給ユニット10を接続する再には、前記
各接続口106a、106b、106cが、装填口14
a、14b、14cに各々接続される。このようにし
て、各区画室内の各パーツ剤は、接続口106a、10
6b、106cと装填口14a、14b、14cを介し
て、供給手段9へ送られる。
【0043】前記区画室は、必要に応じて数を増減す
る。例えば、予め調整が完了した処理液を貯留してお
き、これをそのまま補充する場合には、図5に示されて
いるように、区画室を設ける必要はなく、タンク101
内に処理液を満たしておけばよい。パーツ剤を2種類と
する場合には、区画室は2つ設け、3種類とする場合に
は、図4に示されるように、3つ設けられる。
【0044】さらに、2つのパーツ剤を濃縮剤として、
補充時に薄めて利用する場合には、図6に示されるよう
に、パーツ剤を満たす区画室103、104の容積は小
さくし、水等の薄め液を満たす区画室102の容積を大
きくする。
【0045】このように、各区画室の容積は、補充時の
混合比に合わせて設定することが好ましい。処理液を消
費してゆくと、各区画室が同時に空となり、処理液の交
換効率が良好となるからである。
【0046】さらに、処理液供給ユニット10には、情
報担持部が設けられている。該情報担持部には、例えば
パーツ剤の成分組成に基づく混合比率や、製造年月日、
有効使用期間、貯溜量、使用可能感光材料の種類、感材
種に基づく適正補充量や処理液温度、処理時間(搬送速
度)、循環の有無または循環量、処理工程のような処理
条件の情報が担持されている。これらの情報は、処理液
供給ユニット10の供給手段9への接続時に、例えば電
気的接続手段により電気的に接続された時に瞬時に供給
手段の制御手段18に入力される様にすることができ
る。あるいは、前記制御手段18が必要時に適宜担持情
報を読み取る構成としてもよい。上記情報の担持手段と
しては、ICなどの集積回路に記憶されておくか、磁気
記録媒体に記録しておき、これを供給手段9側の読み取
り装置で読み取る方法や、バーコードに情報を担持さ
せ、これを光学的に読み取る方法などが挙げられる。さ
らに、簡易な情報担持部107の例としては、図示され
ているように、各パーツ剤の補充量は予め設定してお
き、処理液供給ユニット10に設けられた凹凸パターン
にパーツ剤の種類を担持させたものとしてもよい。そし
て、処理液供給ユニット10装填時に、この凹凸パター
ンに検出手段17を嵌合させ、検出手段17内での凹凸
パターンの機械的変位を電気的パターンとして読み取る
方法としてもよい。より簡易な例として、前記凹凸パタ
ーンの代わりに接続口106の数によってパーツ剤の種
類や数を特定するようにしてもよい。
【0047】一方、接続口106a、106b、106
c内には、バルブが内蔵されており、処理液供給ユニッ
ト10の各接続口106a、106b、106cと、供
給手段9の装填口14a、14b、14cとの接続が完
了した時に開放される。この開放機構としては、接続完
了の際に手動によりコックを開けて開放する方法、供給
手段9との連携手段により機械的に開放する方法、バル
ブを電磁バルブとして、供給手段9と電気的に接続され
た時にバルブが開放する方法などが挙げられるが、この
他、接続部分から液漏れすることなく、確実に処理液の
流通が可能な手段であればどの様な方法であってもよ
い。なお、このような処理液供給ユニット10の接続口
106に設けられているバルブの開放と同時に、供給手
段9の接続部91に設けられている流通規制手段も開放
する。開放機構としては、処理液供給ユニット10側の
バルブと同様としてよい。
【0048】次に、供給手段9について説明する。供給
手段9は前記ユニット装填部14の装填口14に連通
し、処理液を送液する通液路92と、通液路92の液流
通を規制する液流規制手段93とを有している。前記液
流規制手段93は制御手段18によって操作され、液量
が制御される。
【0049】そして、供給手段9は、上記通液路92、
液流規制手段93とから構成される複数の補充経路90
を有している。
【0050】前記液流規制手段93は、処理液供給ユニ
ット10から処理液を処理槽へ送り込むための送液手段
931と、バルブ932とからなる。送液手段931と
しては、例えばベローズポンプ、バイモルフポンプなど
の容積型ポンプや、その他のポンプが挙げられ、さらに
処理液供給ユニットを処理槽の上方へ設置し、落差によ
って送液を行なってもよい。この場合には、ポンプ等の
送液手段931は不要となる。なお、送液量の制御をよ
り正確とするために、流量計を通液路92に配置しても
よい。
【0051】また、ポンプによって処理液を汲み上げて
処理槽へ補充する方式とすれば、ポンプの駆動・停止の
みによって送液が規制されるため、バルブ932は必ず
しも必要ない。
【0052】通液路92は、前記装填口14a、14
b、14cと液流規制手段93a、93b、93cと
を、液流規制手段93a、93b、93cと後述の混合
手段95とを連結している。本実施例の供給手段9で
は、通液路92は管体である。
【0053】そして、各補充経路90から送られてき
た、成分の異なる溶液にそれぞれ分割されたパーツ剤
が、前記混合手段95によって混合され、既述の処理槽
のサブタンクへ処理液として補充される。本実施例の混
合手段95としては、図7に示されるスタティックミキ
サーが用いられている。
【0054】さて、混合手段95の一構成例であるスタ
ティックミキサーは、図7および図8にその詳細を示す
ように、下端部に縮径した吐出口951が形成された細
長い円筒状の外周壁952を有し、その内部には、それ
ぞれ90度に捻られた複数個の捻り攪拌板953が、互
いにその端面が直交するような状態で多段配置された構
造となっている。
【0055】この場合における捻り攪拌板953の形
状、大きさおよび設置数は、各パーツ剤P1 A、P1
B、P1 Cに対する混合性能を考慮して適宜決定され
る。
【0056】外周壁952には、外周壁の長手方向に所
定の配置でパーツ剤注入口955、956、957が形
成されており、これらの各パーツ剤注入口は補充経路9
0a、90b、90cにより処理液供給ユニット10の
各接続口106a、106b、106cと連結れさてい
る。
【0057】なお、スタティックミキサーに対する連結
位置は、例えば各パーツ剤が満たされた区画室102〜
104からのパーツ剤の種類、流出量の大小、または、
各パーツ剤の性質等に基いて好適な位置に設定すること
ができる。
【0058】また、スタティックミキサーの上端開口部
954もパーツ剤注入口として用いてもよいが、特に後
述の希釈液注入用として使用することがこ好ましい。
【0059】このように、スタティックミキサーは、そ
の内部流路の長手方向に沿った所定の位置から所定のパ
ーツ剤および希釈水を投入することができる。これによ
り、各パーツ剤および希釈水を最適な混合順序で混合す
ることができる。
【0060】なお、混合手段95は、スタティックミキ
サーに限らず、攪拌羽根や振動子等(好ましくは、前記
スタティックミキサーと同様の長尺流路内に設置された
もの)を有する可動式のものでもよい。
【0061】本発明において、このようなスタティック
ミキサーに代表される混合手段95を設ける理由は、処
理液供給ユニット10の各接続口106から供給される
処理液がパーツ剤であるため、均一な組成(濃度)の処
理液を得るためには、各パーツ剤P1 A、P1 B、P1
Cおよび希釈水Wを十分に混合、攪拌する必要があるか
らである。
【0062】図9は、混合手段95の他の構成例を示す
模式図である。
【0063】サブタンク21内には、2つの補助タンク
が配置されており、該各補助タンク211、212に
は、それぞれパーツ剤が補充される。まず第1の補助タ
ンク211内に前記サブタンク21内の処理液がポンプ
213により供給され、さらにパーツ剤が補充経路から
加えられる。第1の補助タンク211からオーバーフロ
ーにより流出した処理液は、第2の補助タンク212に
流入し、第2の補助タンク212ではさらに他のパーツ
剤が加えられる。そして第2の補助タンク212からオ
ーバーフローにより流出した処理液は、サブタンク21
に戻り循環する。各補助タンク内には攪拌装置が設けら
れ、各タンク内でパーツ剤の十分な混合ができるように
構成されている。このような構成とすることにより、パ
ーツ剤は均一に混合される。
【0064】以上のように構成される供給手段9は、例
えばマイクロコンピュータなどからなる制御手段18に
より制御され、供給条件が決定される。図10は供給条
件の制御系を示すブロック図である。検出手段17と制
御手段18はライン17aで電気的に接続されており、
また、制御手段18と各液流規制手段93a、93b、
93cはライン18b1 、18b2 、18b3 で電気的
に接続されている。検出手段17が処理液供給ユニット
10内の処理液の情報を読み取ると、制御手段18は、
その情報に基づいて供給条件を決定する。供給条件に
は、処理液の供給量、パーツ剤の混合比、パーツ剤の選
択と組み合せなどが挙げられる。これらの条件は、制御
手段18が前記各液流規制手段93a、93b、93c
を別個に操作することにより実施される。具体的には、
各液流規制手段のバルブの開度を調節して流量を調節
し、所望の混合比としたり、あるいは選択的にバルブを
閉じて混合するパーツ剤の組み合せを決定する。また、
補充量はバルブの開放時間によって決定される。これら
の制御は、液流規制手段がポンプのみ、またはポンプと
バルブを併用している場合にも同様に行なうことができ
る。制御手段17はメモリーを有し、前記担持情報に対
する好適な供給条件は予めテーブル化されて記憶されて
いる。
【0065】以下、上記制御手段18の演算パターンの
一例について説明する。例えば図3、図5および図6に
示されているように、同一の供給液であっても、処理液
供給ユニット1内に収納されているパーツ材の種類(収
納パターン)が異なる場合を例に挙げると、制御手段1
8は、検出手段17から送られる信号に基づいて、パー
ツ材の数および種類を知り、予め記憶されていたテーブ
ルから各パーツ材の混合比を決定する。そして、その混
合比に基づいて、作動させる液流規制手段93a、93
b、93cを選択し、かつ該各液流規制手段93a、9
3b、93cの駆動(作動)時間を決定する。制御量
は、駆動時間の他、ポンプの吐出量、バルブの開度など
であっても良い。
【0066】供給の際には、あらかじめ決められた供給
量に従って供給する。上記混合比は、処理状況にあわせ
て変えても良い。たとえば、長期間現像処理を行なって
いる場合には、蒸発した水分量を考慮して、稀釈水の割
合を若干大きくし、または保恒剤の混合比における割合
を若干大きくしてもよい。あるいは5回の供給作動のう
ち、1回は保恒剤や稀釈水の混合比を多くするように設
定してもよい。
【0067】以上は現像槽2を例に挙げて説明したが、
他の処理槽の処理液の補充にも同様の構成を用いること
ができる。
【0068】以上説明した供給手段9と処理液供給ユニ
ット10によって各処理槽2〜5に新たな処理液20〜
50が補充されると、各処理槽2〜5内の疲労・劣化し
た処理液20〜50が各排液管95から排出される。
【0069】なお、現像槽2の構造を、例えば、特開昭
63−131138号公報、特開昭63−259662
号公報、実開昭63−148184号公報、特開昭64
−26855号公報、特開平02−103042号公
報、同02−125255号公報、同02−13054
8号公報に記載されているようなスリット状(幅狭形
状)の連続処理路を有する構造(以下、スリット処理槽
という)、または、例えば、特開平02−205846
号公報、同02−205847号公報、同02−267
549号公報、特願平02−155667号に記載され
ているような複数の処理室を幅狭の通路で連結してなる
構造(以下、多室処理槽という)とすることもできる。
このような構成とした場合には、図示の構成に比べ、現
像槽2内の現像液の量が少なくなるので、サブタンク2
1や処理液供給ユニット10のタンク101としてより
小容量のものを用いることができ、装置の小型化に寄与
する。
【0070】以上説明した供給手段9の他の構成例とし
ては、1つの処理液供給ユニット10と接続するユニッ
ト装填部14から、異なる処理機能の処理槽へ補充経路
90を配設した構成としてもよい。具体的には、1つの
ユニット装填部14から、現像槽2、漂白槽3、定着槽
4へ補充経路90を及ぼしめ、単一の処理液供給ユニッ
ト10から処理液の供給を行なう構成としてもよい。こ
のような構成とすることによって、装填される処理液供
給ユニットの数を少なくし、装置全体のコンパクト化が
図られ、また処理液供給ユニットの交換の手間も少なく
なる。
【0071】また、このような機能の異なる処理液の情
報を処理液供給ユニット10に担持させておき、その担
持情報に基づいて感光材料処理装置1の処理液種以外の
処理条件を変更する構成とすることもできる。
【0072】即ち、感光材料処理装置1は、処理液供給
ユニット10に担持されている情報を検出して、処理液
の機能、成分を知り、搬送手段7、供給手段9、温調手
段8および乾燥手段6のうちの少なくとも1つの手段の
作動条件を変更し、使用する処理液に応じた処理条件を
設定する。
【0073】このような処理条件の設定に関する制御を
図11に示すブロック図に基いて説明する。制御手段1
8と、搬送手段7、供給手段9、温調手段8および乾燥
手段6とは、それぞれ、ライン18a、18b、18c
および18dにて電気的に接続されている。
【0074】検出手段17からの信号は、ライン17a
を介して制御手段18に入力され、処理液の種類または
成分が同定される。
【0075】制御手段18は、メモリーを有し、このメ
モリーには、処理液の種類または成分と、これらに対応
する処理条件とがテーブル化されて記憶されており、同
定された処理液の種類または成分に基いて、これに最適
な処理条件を選択、決定する。
【0076】そして、この処理条件は、搬送手段7、供
給手段9、温調手段8および乾燥手段6のうちの少なく
とも1つの所定の手段の作動条件を変更することにより
達成される。従って、制御手段18は、作動条件を変更
すべき手段に対し、適正な作動条件に変更する信号を対
応するライン18a〜18dを介して出力し、実行す
る。
【0077】以下、搬送手段7、供給手段9、温調手段
8および乾燥手段6の作動条件の変更例を、各手段毎に
説明する。
【0078】<搬送手段> [1]搬送速度感光材料Sの搬送速度を変更することに
より、各処理槽2〜5における処理時間および乾燥手段
6における乾燥時間を調整することができる。例えば、
迅速処理用の処理液を選択した場合には、通常の処理液
での処理に比べ、処理時間および乾燥時間を短くするこ
とができる。
【0079】<処理液供給手段> [1]処理液の循環量各処理槽2〜5に対応するポンプ
222の吐出量を調整することにより、各処理液20〜
50の循環量を調整することができる。例えば、迅速処
理用の現像液を選択した場合には、現像ムラ防止等の目
的で、通常の現像液での処理に比べ、現像液20の循環
量を多くする。また、処理液の供給形態が、例えば、濃
縮現像液と希釈水、複数のパーツ剤、現像液とその添加
剤である場合には、攪拌を促進するために、循環量を多
くする。また、感光材料Sが飛び越した処理槽における
処理液の循環を停止(循環量=0)する。なお、各処理
液20〜50の循環量は、常に一定である必要はなく、
例えば、処理時と休止時とで循環量に差を設けてもよ
い。
【0080】[2]処理液の循環タイミング 各処理槽2〜5に対応するポンプ222のON・OFF
を制御することにより、各処理液20〜50の循環・循
環停止のタイミングを設定することができる。
【0081】[3]処理液の補充量 各処理槽2〜5に対応するポンプ931の吐出量および
/または作動時間を調整することにより、各処理液20
〜50の補充量を調整することができる。
【0082】[4]処理液の補充タイミング 各処理槽2〜5に対応するポンプ931のON・OFF
を制御することにより、各処理液20〜50の補充・補
充停止のタイミングを設定することができる。
【0083】<温調手段> [1]処理液の液温 各処理槽2〜5内等に設置されたヒータ8の発熱量を調
整することにより、処理槽2〜5内の各処理液20〜5
0の液温を調整することができる。例えば、迅速処理用
の処理液を選択した場合には、通常の処理液での処理に
比べ、処理液の液温を高くする。なお、各処理液20〜
50の液温は、予熱時、処理時の双方についてそれぞれ
調整することができる。
【0084】<乾燥手段> [1]乾燥温度温風ファン62に内蔵されたヒータの発
熱量および送風ファンの送風量を調整することにより、
ケーシング61内での乾燥温度を調整することができ
る。なお、複数の温風ファン62を設置した場合には、
各温風ファン毎にその条件を調整することもでき、これ
により、例えば、迅速な乾燥を行なうために、乾燥前半
(乾燥点前)では比較的高温で、乾燥後半では比較的低
温で乾燥するような構成とすることもできる。
【0085】本発明では、上記搬送手段7、供給手段
9、温調手段8および乾燥手段6の作動条件のうち、い
ずれか1つまたは任意の2以上を変更することができ
る。
【0086】図12および図13は、カラーペーパー現
像機12とカラーネガ現像機11を並設した一体型感光
材料処理装置1Bを示すもので、図12は各処理槽の配
置を示す平面視における模式図、図13は現像槽の正面
断面図である。
【0087】ネガ現像機11の側の説明をすると、現像
槽112、漂白定着槽113、水洗第1槽114、水洗
第2槽115の順に配置され、それぞれの槽には現像
液、漂白定着液、水洗水が満たされている。また、ペー
パー現像機12側の処理槽も同様に、現像槽122、漂
白定着槽123、水洗第1槽124、水洗第2槽125
の順に配置され、それぞれの槽には、同様に現像液、漂
白定着液、水洗水が満たされている。そして、乾燥部1
3は、ペーパー現像とネガ現像の搬送ラインの最終処理
槽に続いて配置され、両搬送ラインに兼用される。
【0088】各処理槽に満たされる処理液は、現像液を
除いてペーパー現像とネガ現像で共通した処理液が使用
される。
【0089】処理工程および処理条件の一例を挙げれ
ば、表1および、表2に示されるような処理条件で、ペ
ーパー現像処理工程、ネガ現像処理工程が行なわれる。
【0090】
【表1】
【0091】
【表2】
【0092】そして、各処理槽に使用される、処理液の
補充には、既に説明した供給手段9と処理液供給ユニッ
ト10が用いられる。本実施例の一体型処理装置にあっ
ては、ペーパー現像処理液とネガ現像処理液について、
単一の処理液供給ユニット10から補充することが可能
となる。その一具体例を示すと、図 に示されているよ
うに、補充する処理液をパーツ剤A、パーツ剤B、パー
ツ剤Cに分割し、ペーパー現像液の処理液はパーツ剤A
とパーツ剤Bを混合して用い、ネガ現像液の処理液はパ
ーツ剤Aとパーツ剤Cを混合して用いるようにする。こ
のため、処理液供給ユニット10は、区画室を3つ設け
た構成とすればよく、それぞれにパーツ剤A、B、Cを
満たせばよい。供給手段9については、パーツ剤Aを取
り入れる装填口14aに接続された補充経路90aの通
液路92aを分岐し、一方がペーパー現像機側、他方が
ネガ現像機側の供給手段を構成するように、それぞれに
送液手段931を設け、かつ各混合手段95へ接続す
る。このように、構成することによって、供給手段の構
造が簡易となり、また、単一の処理液供給ユニットで二
槽の処理液の補充ができ、装置の小型化を図ることがで
きる。
【0093】使用される処理液の組成の具体例を挙げる
と、現像液については表3に記載されている組成のパー
ツ剤A、B、Cを用いる。
【0094】
【表3】
【0095】表3の例ではペーパー現像液は、パーツ剤
A、Bの割合をA:B=4:5で混合するように、各送
液手段931を駆動させる。ネガ現像液は、パーツ剤
A、Cの割合をA:C=1:1で混合するように、各送
液手段931を駆動させる。送液手段931の送液量
は、処理液供給ユニット10に担持されている処理液情
報に基づいて制御手段18が決定する。
【0096】表3に示される組成のパーツ剤は、加える
水を半分(0.5リットル)として濃縮液とし、混合手
段95で混合する際、希釈水を加えて処理液としてもよ
い。この場合の具体的な混合比は、ペーパー現像液で、
水とパーツ剤A、Bの割合を、水:A:B=169:7
5:56とし、ネガ現像液で、水とパーツ剤A、Cの割
合を水:A:C=33.3:8.3:8.3とすればよ
い。図13は後者の濃縮されたパーツ剤をもちいる場合
の構成例を示すものである。この場合の水の他の補給源
より供給される。
【0097】漂白定着液、水洗水については、ペーパー
現像機とネガ現像機との共通の組成の処理液が用いられ
る。漂白定着液の液組成は表4に示す。
【0098】
【表4】
【0099】水洗水は、母液、補充する処理液ともに、
水道水をH型強酸性カチオン交換樹脂(ロームアンドハ
ース社製アンバーライト IR−120B)と、OH型
アニオン交換樹脂(同アンバーライト IR−400)
を充填した混床式カラムに通水してカルシウムおよびマ
グネシウムイオン濃度を3mg/リットル以下に処理した
のち、この水1リットルにポリオキシエタレン−p−モ
ノノニルフェニルエーテル(平均重合度10)0.3g
を添加して得た。
【0100】ペーパー現像機とネガ現像機の各漂白定着
槽と各水洗槽の処理液補充について説明する。
【0101】ペーパー現像機の水洗第2槽125に水洗
水の新鮮な処理液が補充される。水洗第2槽125から
のオーバーフローによる排液は、ペーパー現像機の水洗
第1槽124に流入する。また、ネガ現像機の水洗第2
槽115にも同様に水洗水の処理液が補充され、オーバ
ーフローによる排液は、ペーパー現像機の水洗第1槽1
24に流入する。そして、ペーパー現像機の水洗第1槽
124からのオーバーフローによる排液は、ネガ現像機
の水洗第1槽114の処理液として流入する。該水洗第
1槽114からのオーバーフローによる排液はペーパー
現像機の漂白定着槽123に流入する。一方、ネガ現像
機の漂白定着槽113には、漂白定着液の新鮮な処理液
が補充され、オーバーフローによる排液は、ペーパー現
像機の漂白定着槽123に流入する。該ペーパー現像機
の漂白定着槽123には、さらに漂白定着液の新鮮な処
理液が補充される。新鮮な処理液の各補充量について
は、表1および表2に記載されるとおりである。
【0102】このように、ペーパー現像機とネガ現像機
の処理液を共通したもとして、その排液を順次処理液と
して利用する構成とすれば、処理液の補充量を少なくす
ることができ、水資源の保全や、廃液量の低減を有効に
図ることができる。
【0103】本発明の感光材料処理装置において、処理
対象とされ感光材料Sの種類は特に限定されず、カラー
および黒白のいずれであってもよい。例えば、カラーネ
ガフィルム、カラー反転フィルム、カラーポジフィル
ム、カラー印画紙、カラー反転印画紙、黒白ネガフィル
ム、黒白反転フィルム、X線写真感光材料、黒白印画
紙、黒白反転印画紙、マイクロフィルム等が挙げられ、
そのサイズも特に限定されない。
【0104】本発明の感光材料処理装置は、例えば、大
型自動現像機、小型自動現像機(ミニラボ)、湿式の複
写機、プリンタープロセッサー、ビデオプリンタープロ
セッサー、写真プリント作成コインマシーン、検版用カ
ラーペーパー処理機等の各種感光材料処理装置に適用す
ることができる。
【0105】以上、本発明の構成例を例示して説明した
が、本発明は、これらに限定されるものではない。
【0106】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、処
理液供給ユニットの交換によって、供給される処理液の
交換が容易で、該処理液供給ユニットにおける保存形態
に合わせた適正な供給条件に設定することができる、良
好な写真性を得ることができる。しかも、この供給条件
の設定を自動的に行なうので、操作の時間および労力が
大幅に軽減され、誤った供給条件に設定することもな
い。また、各種感光材料の処理条件に合わせて、
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感光材料処理装置の構成例を示す断面
側面図である。
【図2】現像槽の処理液の供給手段およびユニット装填
部を示す現像槽の全体斜視図である。
【図3】処理液供給ユニットの一構成例を示す一部断面
全体斜視図である。
【図4】現像槽に処理液供給ユニットが装填されている
状態を示す正面図である。
【図5】処理液供給ユニットの第2の構成例を示す一部
断面全体斜視図である。
【図6】処理液供給ユニットの第3の構成例を示す一部
断面全体斜視図である。
【図7】スタティックミキサーの部分断面全体図であ
る。
【図8】スタティックミキサーの部分斜視図である。
【図9】混合手段の他の構成例を示すサブタンクの側面
断面図である。
【図10】供給条件を決定する制御方法を示すブロック
図である。
【図11】本発明の感光材料処理装置の制御方法を示す
ブロック図である。
【図12】カラーペーパー現像機とカラーネガ現像機を
並設した一体型感光材料処理装置を示すもので各処理槽
の配置を示す平面視における模式図。
【図13】カラーペーパー現像機とカラーネガ現像機を
並設した一体型感光材料処理装置を示すもので現像槽側
から見た正面図断面図である。
【符号の説明】
1 感光材料処理装置 2 現像槽 20 現像液 21 サブタンク 211 第1補助タンク 212 第2補助タンク 213 ポンプ 22 循環手段 221 流路 222 ポンプ 3 漂白槽 30 漂白液 4 定着槽 40 定着液 5 水洗槽 50 水洗水 6 乾燥手段 61 ケーシング 62 温風ファン 63 温風 7 搬送手段 71 搬送ローラ 72 クロスオーバーローラ 73、74 ガイド 8 ヒータ 9 供給手段 90 補充経路 92 通液路 93 液流規制手段 95 混合手段 10 処理液供給ユニット 101 タンク 102〜4 区画室 105 接続部 106a〜c 接続口 107 情報担持部 11 カラーネガ現像機 112 現像槽 113 漂白定着槽 114 水洗第1槽 115 水洗第2槽 12 ペーパー現像機 122 現像槽 123 漂白定着槽 124 水洗第1槽 125 水洗第2槽 13 乾燥部 14 ユニット装填部 17 検出手段 18 制御手段 S 感光材料

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの液体収納空間を有し、感光材料処理装置のユニット装填部に装填される処理液
    保給ユニットであって、 前記液体収納空間内に収納された液体の情報を担持する
    担持部を有し、 前記担持部はユニット装填部に装填されたとき、電気的
    信号を出力するものであるか、集積回路の記憶情報を出
    力するものであるか、磁気記録媒体の記録信号を読み取
    らせるものであるか、バーコード信号を読み取らせるも
    のであるか、ユニットの凹凸形状または接続口数を読み
    取らせるものかのいずれか1つ以上である 処理液供給ユ
    ニット。
  2. 【請求項2】 前記処理液供給ユニットは複数の液体収
    納空間を有し、前記各液体収納空間には処理液を構成す
    るパーツ剤および/または異なる種類の処理液がそれぞ
    れ収納されている請求項1に記載の処理液供給ユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 複数の処理槽と、請求項1または2に記
    載の処理液供給ユニットと、前記処理液供給ユニットを
    装填するユニット装填部と、ユニット装填部に装填され
    た前記処理液供給ユニットの担持情報を検出する検出手
    段と、前記処理槽へ処理液を供給する供給手段とを有す
    る感光材料処理装置であって、前記供給手段は、処理液
    または各パーツ剤の供給量が調整可能であり、装填され
    る処理液供給ユニットの担持情報に応じて適正な処理液
    供給条件で供給することを特徴とする感光材料処理装
    置。
  4. 【請求項4】 複数の処理ライン毎に処理槽が配列され
    ている請求項3に記載の感光材料処理装置。
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