JPH10274833A - 自動現像装置 - Google Patents

自動現像装置

Info

Publication number
JPH10274833A
JPH10274833A JP8138397A JP8138397A JPH10274833A JP H10274833 A JPH10274833 A JP H10274833A JP 8138397 A JP8138397 A JP 8138397A JP 8138397 A JP8138397 A JP 8138397A JP H10274833 A JPH10274833 A JP H10274833A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
processing
automatic developing
tank
drying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8138397A
Other languages
English (en)
Inventor
Youko Takekawa
容子 嶽川
Akira Sugiyama
章 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP8138397A priority Critical patent/JPH10274833A/ja
Publication of JPH10274833A publication Critical patent/JPH10274833A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動現像装置の停止直後の再稼動を短時間で
できるようにする。 【解決手段】 運転キーの操作によってオフが指示され
ると、オフディレイタイマをリセット/スタートさせる
と共に、処理液処理部の停止処理を開始し、所定の時間
Tだけ遅れて乾燥部の停止処理を開始する(ステップ2
00〜208)。一方、所定の時間T以内に、再度運転
キーが操作されてオンが指示されると、処理液処理部の
停止処理を中止し、フィルムを処理するための稼動を開
始する(ステップ210、212)。これによって、稼
動中に操作ミスで運転キーが操作されても、フィルムの
処理が中断されてしまうことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真感光材料を現
像処理する自動現像装置に関する。特に運転スイッチの
操作によってオンされたときに、写真感光材料を浸漬し
て処理するための処理液及び乾燥部の温度を予め設定し
た温度に加熱して維持する自動現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線フィルム等の写真感光材料(以下
「フィルム」とする)は、画像が焼付けられると、現像
液、定着液、水洗水等に順に浸漬されて処理された後
に、乾燥される。このフィルムを処理する自動現像装置
には、現像液、定着液及び水洗水を貯留する現像液槽、
定着液槽及び水洗槽等の処理槽が設けられており、迅速
にフィルムを最適な状態に仕上げるために、加熱手段に
よって現像液、定着液等の処理液を加熱して所定の温度
範囲に維持している。
【0003】また、自動現像装置に設けられる乾燥部で
は、ヒータとファンによって発生させた乾燥風や、赤外
線ヒータ等の加熱手段の輻射熱によってフィルムを加熱
乾燥する。このとき、自動現像装置では、フィルムを迅
速にかつ最適な仕上がり状態となるように、乾燥風の温
度ないしフィルムを加熱する赤外線ヒータを制御してい
る。
【0004】このために自動現像装置では、稼動を開始
するために電源ブレーカ等のスイッチの他に設けられた
運転スイッチをオンすると、処理液の温度及び乾燥部内
の温度を、フィルムを最適に処理することができる予め
定められた温度となるように加熱して、所謂立ち上げ処
理を行う。自動現像装置によるフィルムの処理は、立ち
上げ処理が終了して各処理液及び乾燥部内が所定の温度
に加熱された後に開始される。したがって、自動現像装
置では、運転スイッチがオンにされてから処理液及び乾
燥部を所定の温度まで加熱するのにかなりの時間を要
し、この時間が経過した後に初めてフィルムの処理が可
能となる。
【0005】ところで、自動現像装置では、フィルムの
処理が終わった後、運転スイッチをオフにすると処理液
の加熱や乾燥部の加熱を停止してしまい、再度、運転ス
イッチをオンにしても、一旦冷えた処理液や乾燥部を加
熱してフィルムの処理を開始するまでに時間がかかって
しまう。このために、自動現像装置では、運転スイッチ
がオンになっている間(稼動中)は、フィルムが処理さ
れていない状態であっても処理液や乾燥部の温度調節を
継続させ、運転スイッチがオフされて、稼動が終了する
ことにより、処理液及び乾燥部の加熱を停止する。これ
によって、自動現像装置は、運転スイッチがオン状態の
所謂稼働中は、処理液や乾燥部の温度を常にフィルムを
最適な状態に処理できるように維持している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自動現
像装置では、操作ミス等によって誤って運転スイッチを
オフしてしまうと、直ぐに運転スイッチをオンしても、
立ち上がってフィルムの処理が可能となるまでに時間が
かかってしまうという問題が生じている。特に、乾燥部
では、乾燥部を冷却するよりも所定の温度に戻す方に時
間がかかってしまう。これによって、フィルムの処理が
数分以上中断されることになり、円滑なフィルムの処理
が妨げられてしまう。
【0007】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、運転スイッチをオフした直後に、再度、運転スイ
ッチを一定時間内にオンしたときには、直ぐに感光材料
の処理が可能となるようにした自動現像装置を提案す
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
運転スイッチのオン操作によって、写真感光材料を適正
に処理し得る処理可能状態に立ち上げた後、その状態を
維持しながら写真感光材料に対して処理を行う自動現像
装置であって、前記運転スイッチのオフ操作によって前
記処理可能状態の維持を停止するときに、一部の前記処
理可能状態の維持停止を前記オフ操作から所定時間遅ら
せる遅延手段を含むことを特徴とする。
【0009】この発明によれば、運転スイッチをオフに
すると、遅延手段が作動して、装置内の一部の工程ない
し機器の停止を遅らせて、該当する一部が感光材料を適
切に処理することができる状態を維持させる。
【0010】これによって、例えば誤って運転スイッチ
をオフに切替えても、前記遅延手段によって定まる所定
時間の間に運転スイッチをオンさせることにより、直ち
に写真感光材料の処理が可能となるようにしている。ま
た、前記所定時間が経過した後は、運転スイッチをオン
した場合にも、処理可能状態へ復帰する時間は短くて済
むことになる。
【0011】したがって、誤って運転スイッチがオフさ
れても、感光材料の処理が中断してしまったりあるいは
中断が長びくのを確実に防止することができる。
【0012】請求項2に係る発明は、前記遅延手段が、
前記写真感光材料を乾燥させる乾燥部の停止を遅らせる
ことを特徴とする。
【0013】乾燥部は、処理液が貯留されている処理液
処理部に比べて温度の低下が早く、加熱手段の電源がオ
フになったと後に、短時間で写真感光材料を適切に処理
できる状態に復帰させるのは困難である。
【0014】このとき、遅延手段によって乾燥部の停止
を遅らせ、感光材料を処理できる状態を維持させる。こ
れによって乾燥部の立ち上げが遅れることにより写真感
光材料の処理が中断してしまったりあるいは中断が長び
くのを確実に防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0016】図1には、本実施の形態に適用した自動現
像装置10の概略構成が示されている。この自動現像装
置10は、感光材料の一種であるフィルム12を現像、
定着及び水洗処理した後に、乾燥処理して仕上げる。
【0017】自動現像装置10は機枠14内に処理液処
理部16及び乾燥部18が設けられている。処理液処理
部16は、フィルム12の搬送方向に沿って区画された
現像槽22、定着槽24及び水洗槽26を備え、また、
現像槽22と定着槽24の間及び定着槽24と水洗槽2
6の間にリンス槽28、30を有する処理タンク20が
設けられている。
【0018】自動現像装置10の機枠14に形成されて
いる挿入口32の近傍には、挿入ローラ36が配設され
ており、挿入テーブル34に載置された状態で挿入口3
2から挿入されるフィルム12は、この挿入ローラ36
に挟持されて機枠12内へ引き入れられる。
【0019】現像槽22、定着槽24及び水洗槽26の
それぞれには、現像ラック40、定着ラック42及び水
洗ラック44が設けられ、現像槽22、定着槽24、水
洗槽26の上方には、それぞれクロスオーバーラック5
2、54、56が設けられている。
【0020】挿入ローラ36によって引き入れられたフ
ィルム12は、クロスオーバーラック52、54、56
によって上流側から下流側へ向けて案内されながら搬送
され、現像槽22内の現像液、定着槽24内の定着液及
び水洗槽26内の水洗水に順に浸漬され、現像、定着、
水洗処理が施される。このとき、フィルム12は、リン
ス槽28、30を通過することにより、上流側の処理液
が洗い落とされる。
【0021】処理液処理されたフィルム12は、水洗槽
26から引出されると、乾燥部18へ向けて搬送され
る。なお、クロスオーバーラック56に設けられている
搬送ローラは、水洗槽26と乾燥部18との間でフィル
ム12を搬送するときに、フィルム12の表面に付着し
ている水分を絞り取るスクイズの役目も有している。
【0022】なお、処理タンク20の下部には、現像槽
22内の現像液及び定着槽24内の定着液を加熱する熱
交換器60、62が設けられており、現像液及び定着液
は、それぞれ熱交換器60、62へ送られて循環される
ときに加熱され、フィルム12を最適に処理することが
できる所定の温度範囲に維持される。
【0023】乾燥部18には、複数のローラ対72によ
って略水平状態でフィルム12を搬送する搬送路が形成
されている。フィルム12は、ローラ対72によって挟
持されながら乾燥部18内を搬送された後、最下流に設
けられているローラ74とガイド76によって下方へ向
けられ、機枠14に形成されている排出口78から受け
箱80へ向けて排出される。
【0024】この乾燥部18には、フィルム12の搬送
路を挟んで上下に複数の赤外線ヒータ82及び反射鏡8
6が配設されている。乾燥部18では、搬送されるフィ
ルム12を赤外線ヒータ82から放出される輻射熱によ
って加熱乾燥している。なお、それぞれの赤外線ヒータ
82とフィルム12の搬送路の間には、ステンレスワイ
ヤによって形成されたガイド84が設けられており、フ
ィルム12の赤外線ヒータ82への接触を防止しながら
下流側へ案内する。
【0025】乾燥部18内には、赤外線ヒータ82を挟
んでフィルム12の搬送路と反対側にファン88が配設
されている。これらのファン88は、機外の空気を吸い
込んで乾燥風としてフィルム12の表面へ吹き付けるよ
うになっている。また、乾燥部18の下流部には、フィ
ルム12の搬送路を挟んで吹出しパイプ90が配置され
ている。吹出しパイプ90には、乾燥部18の下方に配
置されているファン92によって吸引された機外の空気
が乾燥風として供給され、この乾燥風をフィルム12の
表面へ吹き付ける。
【0026】フィルム12は、ファン88及び吹出しパ
イプ90によって吹き付けられる乾燥風によって表面か
ら蒸発した水分が除去されて乾燥が促進される。また、
ファン88は、赤外線ヒータ82によって加熱されるフ
ィルム12の表面の温度を所定の温度範囲に維持するよ
うにしている。
【0027】図2には、自動現像装置10の制御部11
2を示している。この制御部112には、CPU、RO
M、RAM等がバスによって接続されたマイクロコンピ
ュータ(図示省略)を備えたコントローラ114が設け
られており、このコントローラ114に、現像槽22内
の現像液及び定着槽24内の定着液をそれぞれ循環して
攪拌する循環ポンプ104、循環ポンプ106と共に、
熱交換器60、62が接続されている。コントローラ1
14は、循環ポンプ104、106によって現像液及び
定着液を循環するときに、熱交換器60、62によって
加熱して、現像槽22内の現像液及び定着槽24内の定
着液を、均一に所定の温度に維持するようになってい
る。
【0028】また、コントローラ114には、ストック
タンク64、66内に貯留されている現像補充原液、定
着補充原液を現像槽22、定着槽24のそれぞれへ補充
する補充ポンプ68、70及び、現像槽22、定着槽2
4のそれぞれへ希釈用の水を補充する希釈水ポンプ15
2が接続されている。希釈水ポンプは現像槽22へ給水
するものと、定着槽24へ給水するものの2台あり、そ
れぞれがコントローラ114に制御されるようになって
いる。
【0029】コントローラ114は、フィルム12の処
理ないし時間経過に応じた所定のタイミングで補充ポン
プ68、70及び2台の希釈水ポンプ152を作動させ
て、現像槽22及び定着槽24へ所定量の現像補充原
液、定着補充原液と、現像補充原液、定着補充原液を所
定の比率で希釈する水を補充液として補充する。これに
よって、自動現像装置10の現像液及び定着液は、フィ
ルム12を処理するときの処理性能が一定に保たれてい
る。
【0030】なお、自動現像装置10には、図示しない
給水タンクが設けられており、この給水タンク内の水が
希釈水、水洗槽26に貯留する水洗水及びリンス槽2
8、30に貯留されるリンス液として使用される。コン
トローラ114には、水道水の水をこの給水タンクへ供
給するための給水バルブ(図示省略)及びこの給水タン
ク内の水をリンス槽28、30へ供給するための給水ポ
ンプ154が接続されている。また、このコントローラ
114には、自動現像装置10内でフィルム12を搬送
するための駆動モータ116が接続されている。
【0031】一方、コントローラ114には、乾燥部1
8内に設けられているファン88、ファン92及び赤外
線ヒータ82が接続されている。
【0032】また、コントローラ114には、乾燥部1
8内の温度を検出する乾燥温度センサ118、現像液の
温度を検出する温度センサ120、定着液の温度を検出
する温度センサ122、挿入口32から挿入されるフィ
ルム12を検出する挿入センサ124等の各種センサと
共に、自動現像装置10の機枠14に設けられている操
作パネル126が接続されている。
【0033】図3に示されるように、操作パネル126
は、自動現像装置10の運転状態等を表示する液晶の表
示部128、自動現像装置10の運転状態に応じて点灯
/消灯ないし点滅する運転表示ランプ130、ストック
タンク64の現像補充原液ないしストックタンク66の
定着補充原液の残量からカートリッジ100の交換が必
要となると点灯又は点滅するカートリッジランプ132
等の表示手段と共に、自動現像装置10の運転スイッチ
をオン/オフする運転キー134に加えてセレクトキー
136、実行キー138及びシフトキー140等のスイ
ッチが設けられている。
【0034】自動現像装置10では、運転キー134の
操作によって運転/停止、すなわち運転のオン/オフ操
作が行われる。コントローラ114は、運転がオンされ
ることにより、立ち上げを開始する。
【0035】自動現像装置10で行われる立ち上げは、
循環ポンプ104、106と熱交換器60、62を作動
させて、現像槽22、定着槽24内の現像液、定着液を
循環させながら加熱して攪拌する。これによって、現像
槽22内の現像液及び定着槽24内の定着液は、フィル
ム12を最適な状態で処理するように予め設定された所
定の温度に加熱される。
【0036】また、コントローラ114は、乾燥部18
の赤外線ヒータ82及びファン88、92を作動させ、
乾燥部18内がフィルム12を最適な乾燥状態となるよ
うに予め設定されている温度とする。
【0037】自動現像装置10では、立ち上げによっ
て、現像液、定着液及び乾燥部18内等が予め設定され
ている温度に達すると、立ち上げを終了する。この立ち
上げの終了によって、自動現像装置10でのフィルム1
2の処理が可能となる。
【0038】一方、コントローラ114は、立ち上げが
終了すると、フィルム12の処理中は勿論、フィルム1
2を処理していない(処理すべきフィルム12が自動現
像装置10に挿入されていない)状態においても、現像
液、定着液及び乾燥部18内を設定されている温度に維
持する。
【0039】ところで、自動現像装置10では、運転ス
イッチがオンされている状態で運転キー134が押圧操
作されることにより運転スイッチがオフされて、稼動を
停止する。コントローラ114は、運転キー134の操
作によって運転スイッチのオフが指示されると、熱交換
器60、62をオフして、現像液、定着液の加熱を停止
する。これによって、現像液、定着液は徐々に冷却され
る。
【0040】一方。コントローラ114は、運転スイッ
チによってオフが指示されると、赤外線ヒータ82を電
源のオフが指示されてから所定時間経過するまでは、自
動現像装置10の稼動中と同様に、乾燥部18内を所定
の温度に維持するように作動させ、所定時間経過した後
に、停止させる。
【0041】以下に本実施の形態の作用を説明する。自
動現像装置10では、操作パネル126の運転キー13
4の操作によって運転がオンされると、現像槽22内の
現像液、定着槽24内の定着液の温度及び乾燥部18内
の温度等をそれぞれ予め設定されている所定の温度とす
るための立ち上げを開始する。すなわち、自動現像装置
10が停止して、環境の温度と略同じ温度となっている
現像槽22内の現像液、定着槽24内の定着液等を約3
5°C程度、乾燥部18内を約60°C程度の、フィル
ム12を適正に処理し得る処理条件まで加熱する(立ち
上げる)。
【0042】自動現像装置10は、立ち上げが完了する
と、フィルム12を処理可能な状態となる。自動現像装
置10は、状態で挿入口32からフィルム12が挿入さ
れると、このフィルム12の挿入を挿入センサ124に
よって検出して、駆動モータ116の駆動を駆動して、
フィルム12の処理を開始する。
【0043】駆動モータ116が駆動されることによ
り、フィルム12は、挿入口32から処理液処理部16
内へ引き入れられ、現像液、定着液及び水洗水に順に浸
漬されて現像、定着、水洗処理が行われる。また、フィ
ルム12は、水洗処理が終了すると、スクイズされなが
ら乾燥部18へ送られ、乾燥部18内を搬送されるとき
に、赤外線ヒータ82からの輻射熱によって加熱される
と共に、ファン88及び吹出しパイプ90から吹き付け
られる乾燥風によって乾燥処理が施され、受け箱80へ
排出される。
【0044】ところで、この自動現像装置10は、フィ
ルム12の処理を終了して運転キー134が押圧操作さ
れることにより、電源をオフして稼動を終了する。図4
に示されるフローチャートには,運転キー134が操作
されて、稼動を終了するときの一例を示している。
【0045】このフローチャートは、最初のステップ2
00で、運転キー134が操作され稼動停止の指示がな
されたか否かを確認する。ここで、自動現像装置10の
稼動を終了するために運転キー134が押圧操作される
と、ステップ200で肯定判定されて、次のステップ2
02へ移行する。
【0046】このステップ202では、オフディレイタ
イマをリセット/スタートさせ、次にステップ204で
は、処理液処理部16の熱交換器60、62をオフする
などして、稼動終了のための所定の処理を開始する。こ
のとき、乾燥部18の赤外線ヒータ82は、引き続きフ
ィルム12の処理可能の状態に駆動される。これによっ
て、乾燥部18内は、所定の温度に維持される。なお、
表示部28には、例えば「停止中」等の表示がなされ
る。
【0047】次に、ステップ206では、オフディレイ
タイマによる計測時間が所定時間に達したか否かを確認
する。
【0048】ここで、オフディレイタイマによる計測時
間が所定時間T(例えば1分)に達すると、ステップ2
06で肯定判定されて、ステップ208へ移行し、赤外
線ヒータ82の作動を停止させて、乾燥部18の停止処
理を開始する。なお、オフディレイタイマによる計測時
間は、任意に設定することができる。また、表示部12
8には、例えば「乾燥停止」等が「停止中」と合わせて
表示される。
【0049】すなわち、図5(A)に示されるように、
自動現像装置10が停止の指示に合わせて処理液処理部
16がオフする。これに対して、乾燥部18は、時間T
だけ送れてオフする。
【0050】一方、オフディレイタイマによって計測し
ている経過時間tが時間Tに達していないとき(図4の
ステップ206で否定判定)には、ステップ210へ移
行して、運転キー134が押圧操作されたか否かを確認
する。ここで、前回の停止の指示が操作ミスによってな
されたものであり、直ぐに、この操作ミスに対して、運
転キー134をオンする操作がなされたときには、この
ステップ210で肯定判定される。
【0051】ステップ210で肯定判定されたときに
は、ステップ212へ移行して、既に停止されている熱
交換器60、62を作動させて、自動現像装置10を立
ち上げる。このとき、乾燥部18内は、終了処理が開始
されていないために、乾燥部18は、フィルム12の乾
燥処理を直ぐに開始できる状態となっている。また、処
理液処理部16では、熱交換器60、62を停止させて
いるが、現像液、定着液等の処理液は、乾燥部18内の
機械部品と比べて比熱が高いために、温度低下が生じて
いてもわずかである。したがって、自動現像装置10で
は、運転キー134が押されると直ぐにフィルム12を
処理することができる状態へ移行する。
【0052】すなわち、図5(B)に示されるように、
運転キー134によって停止させた後に、短時間(所定
時間以内)の間に運転キー134を操作すると、処理液
処理部16の各部分がオンする。このとき乾燥部18
は、停止(オフ)していなかったため、自動現像装置1
0は、直ぐにフィルム12の処理が可能な稼動状態とな
る。
【0053】このように、自動現像装置10では、運転
キー134によって諸機器がオフされても所定時間の
間、比較的温度低下が早い乾燥部18内を処理可能の状
態に保っているために、一定時間の間に、運転キー13
4を押せば、短時間にフィルム12を処理可能な状態と
なる。
【0054】一般に、乾燥部18は、ヒータの電源をオ
フして温度が低下する時間に比べてヒータの電源をオン
して乾燥機能を復帰させるために乾燥部18内の各部品
を均一に所定の温度に上昇させるのに時間がかかる。ま
た、乾燥部18では、乾燥温度センサ118によって計
測した温度が設定温度に達した後、内部の部品が設定温
度となるように、一定時間(例えば6分程度)経過した
後に、立ち上げを完了とする場合もあるため、自動現像
装置10によってフィルム12の処理が可能となるのに
時間がかかる。
【0055】これに対して、運転キー134のオフ操作
時の乾燥部18の停止を遅らせることにより、乾燥部1
8の機能が実際に停止するまでの間に、運転キー134
をオン状態にすれば、自動現像装置10は直ちにフィル
ム12の処理が可能となる。したがって、操作ミスによ
って自動現像装置10を停止させてしまったときには、
直ぐに運転キー134を操作することにより直ちにフィ
ルム12の処理が可能となり、操作ミスによって自動現
像装置10によるフィルム12の処理が長時間中断され
てしまうことがない。
【0056】なお、以上の説明では、乾燥部18の停止
を遅らせる時間(オフディレイタイマにより計測する時
間T)を比較的短く設定したが、この時間Tは任意でよ
く、例えば、5分〜10分程度に設定することにより、
自動現像装置10の稼動を停止させた直後に、新たなフ
ィルム12を急いで処理する必要が生じても、この要求
に確実に答えることができる。
【0057】なお、本実施の形態では、シート状のフィ
ルム12を処理する自動現像装置10を用いて説明した
が、本発明は、シート状のフィルム12に限らず長尺の
写真フィルムや印画紙等の種々の感光材料を処理する自
動現像装置に適用することができる。
【0058】また、本実施の形態では、乾燥部18の停
止を遅らせたが、処理液処理部16の停止も合わせて遅
らせても良い。このとき、処理液処理部16の停止を遅
らせる時間を乾燥部18の停止を遅らせる時間より短く
するようにしてもよい。なお、処理液処理部16では、
熱交換器60、62等の処理液を所定の温度に維持する
機構の停止を遅らせてもよく、また、稼動を停止したと
きに、水洗槽26内の水を自動的に排出するときには、
この排出を遅らせることが好ましい。
【0059】また、本実施の形態では、赤外線ヒータの
輻射熱によってフィルム12を加熱乾燥する乾燥部18
を備えた自動現像装置10を用いて説明したが、本発明
を適用する乾燥部の構成はこれに限るものではなく、ヒ
ータとファンによって発生させた乾燥風によってフィル
ム12を処理する構成であってもよく、また、軸心部に
ヒータ等の加熱手段が設けられているヒートローラによ
ってフィルム12を加熱する構成を備えた乾燥部にも適
用することができる。
【0060】さらにまた、自動現像装置の処理可能状態
の維持を停止させるときに、その維持の停止を遅らせる
処理可能状態の一部は、遅延手段により設定される所定
時間の間、完全に処理可能状態が維持されている必要は
なく、短時間に処理可能状態にすることができる、所謂
スタンバイ状態に維持されるようにしても良い。
【0061】
【発明の効果】以上説明した如く本発明によれば、稼動
を停止させるときに処理液や乾燥部等に設けられている
加熱手段の停止を遅らせることにより、稼動を停止させ
た後でも、加熱手段が停止するまでの時間内であれば、
直ぐに感光材料の処理が可能となる。これによって、操
作ミスによって稼動を停止させてしまっても、直ちに稼
動状態となり、感光材料の処理が長時間中断されてしま
うことがないという優れた効果が得られる。また、上記
時間が経過した後に稼動状態にする必要が生じたときに
も、上記時間に相当する間、保温されていたことにな
り、処理可能状態に復帰させる時間は短くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用した自動現像装置を示す概
略構成図である。
【図2】自動現像装置の制御部の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】自動現像装置に設けられている操作パネルの一
例を示す概略平面図である。
【図4】自動現像装置の終了処理の概略を示すフローチ
ャートである。
【図5】(A)及び(B)は、それぞれ自動現像装置の
稼動終了時前後の動作の概略を示すタイミングチャート
である。
【符号の説明】
10 自動現像装置 12 フィルム(感光材料) 16 処理液処理部 18 乾燥部 22 現像槽 24 定着槽 60、62 熱交換器(加熱手段) 82 赤外線ヒータ 88、92 ファン 104、106 循環ポンプ 112 制御部 114 コントローラ 118 乾燥温度センサ 126 操作パネル 134 運転キー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転スイッチのオン操作によって、写真
    感光材料を適正に処理し得る処理可能状態に立ち上げた
    後、その状態を維持しながら写真感光材料に対して処理
    を行う自動現像装置であって、前記運転スイッチのオフ
    操作によって前記処理可能状態の維持を停止するとき
    に、一部の前記処理可能状態の維持停止を前記オフ操作
    から所定時間遅らせる遅延手段を含むことを特徴とする
    自動現像装置。
  2. 【請求項2】 前記遅延手段が、前記写真感光材料を乾
    燥させる乾燥部の停止を遅らせることを特徴とする請求
    項1に記載の自動現像装置。
JP8138397A 1997-03-31 1997-03-31 自動現像装置 Pending JPH10274833A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8138397A JPH10274833A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 自動現像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8138397A JPH10274833A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 自動現像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10274833A true JPH10274833A (ja) 1998-10-13

Family

ID=13744784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8138397A Pending JPH10274833A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 自動現像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10274833A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10274833A (ja) 自動現像装置
US5675913A (en) Photosensitive material processing apparatus
JP2942677B2 (ja) 感光材料乾燥装置の温度制御方法及び感光材料乾燥装置
JPH10274834A (ja) 自動現像装置
JP3848194B2 (ja) 自動現像装置
JP2727116B2 (ja) 自動現像機の起動制御方法
JP3002683B2 (ja) 感光材料処理装置
JPH01211760A (ja) 自動現像機
JPH0437754A (ja) 感光材料処理装置の処理液温度調節方法及び装置
JP2816049B2 (ja) 感光材料乾燥装置の温度制御方法及び装置
JP3255193B2 (ja) 乾燥装置のファン制御方法及び感光材料乾燥装置
US20060067683A1 (en) Photo-finishing apparatus for silver halide photosensitive material and control method of processing solution for silver halide photosensitive material
JP2688108B2 (ja) 自動現像機のガス排出装置
JPH085470Y2 (ja) 感光材料処理装置
JP2644116B2 (ja) 自動現像機の処理液加熱装置
JPH09265166A (ja) 自動現像装置
JPH0462550A (ja) 感光材料処理装置の温調装置
JPH01198757A (ja) 感光材料処理装置用乾燥装置
JP3671655B2 (ja) 自動現像機
JP2667079B2 (ja) 感光材料乾燥装置の制御方法及び感光材料乾燥装置
JP2002107894A (ja) 補充液補充装置
JP3506836B2 (ja) 現像母液供給方法
JPH06289577A (ja) 感光材料処理装置
JPH0511153U (ja) 自動現像装置の処理液補充装置
JP2653950B2 (ja) 感光材料処理装置