JPH085470Y2 - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JPH085470Y2
JPH085470Y2 JP1988127394U JP12739488U JPH085470Y2 JP H085470 Y2 JPH085470 Y2 JP H085470Y2 JP 1988127394 U JP1988127394 U JP 1988127394U JP 12739488 U JP12739488 U JP 12739488U JP H085470 Y2 JPH085470 Y2 JP H085470Y2
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photosensitive material
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hot air
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純一 小瀬
謙一 宮本
聡 松永
道正 中津川
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、露光済みの感光材料を処理槽、例えば現像
槽、定着槽、水洗槽、及び乾燥部等に順次搬送して前記
感光材料を自動的に処理する感光材料処理装置に関する
ものであり、特に前記処理の迅速化を可能にした感光材
料処理装置に関する。
(従来の技術) 感光材料、例えばX線感光材料、印刷用感光材料、カ
ラー感光材料等は、露光後、感光処理装置で現像、定
着、漂白、水洗、乾燥等の各工程を経て処理される。
このような感光材料処理装置は、例えば、印刷用の感
光材料、医療用の感光材料、カラー感光材料等を自動的
に処理する場合に用いられる。救急病院のようにX線撮
影の結果を緊急に必要とする施設では、感光材料処理装
置を、感光材料が常に処理可能な状態(スタンバイ状
態)にしておくことが多いが、処理工程自体を短縮化し
て迅速化することが求められている。
そこで迅速化を図るために、現像液、定着液等の処理
液を高温度、例えば35℃に維持し、処理を迅速化するこ
とが行われている。この場合、現像液、定着液等の処理
液は、現像槽、定着槽等の処理槽中に設けたヒータ又は
これらの処理槽の外部に設けた処理液循環系路中に設け
た熱交換器等の加熱、冷却手段により所定温度に維持さ
れるようになっている。一方、水洗工程は、通常水道管
に直接又は間接的に連結された配管系を介して、常温の
流水を水洗槽へ供給することにより行われている。この
場合、このような流水による水洗方式の水洗効率は、水
洗水の温度や水洗水の流量に大きく依存する。処理工程
の短縮化のためには、水洗水の温度を上げて水洗効率を
高めることが好ましいが、流水(例えば1〜10l/分程
度)を加温(例えば35℃程度)して、この温水で感光材
料の水洗を行なうと、消費電力が大となり、ランニング
コストが著しく高くなるという問題がある。
(考案の目的) 本考案は、前記課題を解決すべくなされたものであ
り、本考案の第1の目的は特別の加熱手段を設けること
なく、現像液、定着液、水洗水等を所定温度に加熱でき
る感光材料処理装置を提供することである。本考案の第
2の目的は、多量の水洗水を使用することなく、迅速に
感光材料を処理できる感光材料処理装置を提供すること
である。
(課題を解決するための手段) 本考案に係る前記目的は、露光済みの感光材料を処理
槽内に搬送して自動的に処理する感光材料処理装置であ
って、前記処理槽の外壁面に設けられ、前記処理槽内の
処理液に熱伝達可能な処理液加熱手段と、前記感光材料
を乾燥処理する乾燥部から前記処理液加熱手段へ温風を
案内する温風案内手段と、前記乾燥部と前記温風案内手
段との間に設けられた温風切換手段と、前記処理液の温
度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段による
検出温度に基づいて前記温風切換手段の動作を制御する
制御手段とを有することを特徴とする感光材料処理装置
により達成できる。
また、本考案の同様の目的は、露光済みの感光材料を
処理槽内に搬送して自動的に処理する感光材料処理装置
であって、前記処理槽の外壁面に設けられ、前記処理槽
内の処理液に熱伝達可能な処理液加熱手段と、前記感光
材料を乾燥処理する乾燥部から前記処理液加熱手段へ温
風を案内する温風案内手段と、前記処理槽の外部に設け
られ、前記処理槽の処理液を循環させる処理液循環経路
と、前記処理液循環経路中に設けられ、前記処理液を冷
却する冷却手段と、前記処理液の温度を検出する温度検
出手段と、前記温度検出手段による検出温度に基づいて
前記冷却手段の動作を制御する制御手段と、前記乾燥部
と前記温風案内手段との間に設けられた温風切換手段
と、前記温度検出手段による検出温度に基づいて、前記
制御手段が前記温風切換手段の動作を制御することを特
徴とする感光材料処理装置によっても達成することがで
きる。
(実施例) 次ぎに、添付の図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
なお、実施例の説明にあたっては、考案の理解を容易
にするため、先ず感光材料処理装置の全体構造を説明
し、次いで要部の説明を行うものとする。
第1図は、本考案を適用した感光材料処理装置の概略
構成図である。
感光材料処理装置1の機枠2内には、現像槽3、定着
槽4、水洗槽5、スクイズラック6、乾燥部7等が図示
の配列で設けられている。
前記機枠2の右側上方には、水平に配置された挿入台
10が設けられ、その挿入台10から感光材料11が挿入され
るように構成されている。
挿入台10の近傍に投光器及び受光器からなる検出部12
が設けられ、挿入される感光材料11の幅及び長さを検出
するように構成されている。
感光材料11は、複数の搬送ローラ13によって現像槽3
内を挟持搬送され、現像槽3内の現像液に浸漬される。
なお、複数の搬送ローラ13は、図示を省略した駆動源
及び駆動機構によって、前記感光材料11を第1図の右方
から左方へ搬送するように回動されている。
次いで感光材料11は、搬送ローラ13によって現像クロ
スオーバーラック3aを介して定着槽4に搬送され、定着
槽4内の定着液に浸漬される。
定着後に搬送ローラ13によって定着クロスオーバーラ
ック4aを介して水洗槽5内に搬送され、水洗槽5内に溜
められた水洗水により水洗される。
水洗いされた感光材料11は、スクイズラック6を介し
て乾燥部7内に搬送される。乾燥部7内には、乾燥ロー
ラ14と温風を吹き出す温風吹き出し管15が設けられ、前
記水洗された感光材料11を乾燥するように構成されてい
る。
そして、乾燥された感光材料11は、感光ローラ14によ
って乾燥部7から感光材料受け箱16内に搬出される。
以上に、感光材料11の現像処理工程の概略を説明した
が、引続き感光材料処理装置1の各部について説明す
る。
前記現像槽3の外側下部には循環ポンプ23と管路21、
冷却器20、冷却水管路25が設けられ、現像槽3内の現像
液が冷却されるようになっている。
同様に、定着槽4の下部にも、それぞれ冷却水管路、
循環ポンプ、循環管路、冷却器が設けられており、定着
液が冷却されるようになっている(いずれも図示せ
ず)。
現像槽3中の現像液は、循環ポンプ23によって現像槽
3の下部から吸引され、管路21を経て現像槽3へリター
ンされる。図示していないが定着槽4にも、同様の循環
系路が設けられ、定着液が冷却されるようになってい
る。
一方、感光材料挿入台10の上部には、メインスイッ
チ、メインランプ、警報ランプ、現像液温度、定着液温
度、乾燥風温度等を表示する表示装置、補充液量、循環
液量等を表示する表示装置、操作パネル(何れも図示せ
ず)等からなる操作部26が設けられている。
また、乾燥部7の下部には前記操作部26と連動して現
像液、定着液及び乾燥風の温度制御、感光材料の処理面
積演算、補充量制御等を行う制御部27が設けられてい
る。
乾燥ファン29とヒータ28とによって50℃から60℃程度
の温風が乾燥ダクト8を介して乾燥風吹出管15から供給
され、感光材料11を乾燥する。
なお、乾燥ダクト8の上部から現像槽3、定着槽4、
水洗槽5の底面部にかけて、仕切り板31による温風供給
経路33が構成されているが、この温風供給経路によって
供給された温風による現像液、定着液、水洗水等の加熱
については、第2図及び第3図を参照して詳細に説明す
る。
第2図は、温風供給経路の一例を模式的に示したもの
である。
即ち、ファン29及びヒータ28によって作られた温風は
乾燥ダクト8内に供給され、温風吹き出し管15に設けら
れたスリットから、感光材料11に向けて吹出し、感光材
料11を乾燥する。このようにして乾燥部7へ供給された
乾燥風は、開口部32を経て水洗槽5、定着槽4、現像槽
3の各底面と前記仕切り板31とで構成された温風供給経
路33内を矢印Aでしめすように吹き抜ける。
これによって、各槽は底部から加熱され、現像液34、
定着液35、水洗水36の液温は上昇する。
なお、乾燥風ダクト8及び現像槽3内の温度は感熱素
子24及び39によってそれぞれ検出され、この検出信号
は、アナログゲート96、ADコンバータ94を介して、CPU8
2、RAM86、ROM88、出力ポート92、入力ポート90からな
るマイクロコンピュータ80の入力ポートへ入力される。
ダンパ41、ヒータ28、電磁弁40はドライバ95を介して出
力ポート92へ接続されており、マイクロコンピュータ80
によって制御されるようになっている。
各槽の底部にヒートパイプ又はフィン等の加熱手段37
を漏水防止構造にて設け、各液の加熱効率を高めるよう
に構成されている。
ヒートパイプは金属製のパイプ中にフロンガス等を封
入したものであり、一端が吸熱作用を行い、他端が放熱
作用を行うものである。
従って、処理槽の底部から突出した加熱手段の一端を
50℃から60℃程度の温風で加熱することにより一端の温
度が上昇し、この温度上昇によって処理槽、例えば現像
液34、定着液35、水洗水36が加熱され、各液温が上昇す
る。温風供給経路33の一部には、ダンパ41が設けられて
おり、加熱手段37へ供給される温風の量を調節できるよ
うになっている。すなわち、処理槽、例えば現像槽3中
に設けられた感熱素子、例えばサーミスタによって検出
される処理液温度が、所定温度を越えた場合には、ダン
パ41を閉じ、温風経路33への送風を遮断すると共に、電
磁弁40を開放し、冷却器20に水源からの水を供給し、処
理液が所定温度になるまで冷却する。
なおダンパ41を閉じた場合には、乾燥部7の温風は、排
気口43を経て機外へ排出されるようになっている。排気
口43は排気口閉止板によつ閉止されており、ダンパ41が
閉止された場合にのみ風圧で開放されるようになってい
る。
ダンパ41は、いずれの処理槽の処理液の温度に基づい
て開閉されるようにしてもよいが、感光材料11の処理特
性に最も大きく影響する現像液の温度を検出して開閉す
ることが好ましい。
なお、ダンパ41は、制御部27からの信号によって開閉
動作を行うことができるものであればよく、マグネット
による開閉、モータによる開閉など各種の方法を用いる
ことができる。
次ぎに、第3図を参照して本考案の作用を説明する。
感光材料処理装置1への通電が行われ、プログラムが
スタートする。ステップ101に示すようにファン29が動
作し、次にステップ103でヒータ28がオンとなる。ステ
ップ105でダンパ41が開放され、温風供給経路33を介し
て、処理槽の底部から突出した加熱手段37へ温風が供給
される。乾燥風温度は、乾燥ダクト8の内部に設けられ
た感熱素子24によって検出され、この検出信号は制御部
27へ入力される。ステップ107で、乾燥風温度が所定温
度(例えば60℃)に達したか否かが判定され、所定温度
に達していなければステップ103へ戻りヒータ28をオン
にしつづける。ステップ107で乾燥風温度が所定温度に
達していると判定されれば、ステップ109で現像液温度
が所定温度(例えば35℃)に達したか否かが判定され、
否定判定ならばステップ105へ戻り、ダンパ41を開放し
つづける。行われる。
ステップ109で現像液温度が所定温度に達していると
判定されればステップ111でダンパ41を閉じ、温風供給
経路33への温風の供給を停止し、ステップ113で電磁弁4
0を開放し、現像液を冷却する。この場合、現像液温度
は例えば35℃±0.1℃の範囲で精密に制御されるが、他
の処理槽、例えば定着槽、水洗槽等の処理液や水洗水は
ラフな制御(例えば定着液は30℃±3℃、水洗水は30℃
±10℃)となるが、実用上差仕えない。なお、現像液温
度を例えば35℃±0.1℃になるように制御した場合に、
他の処理層の液温が所定温度範囲になるように、これら
の処理槽の底部に設けられるヒートパイプやフィンなど
の加熱手段の数、大きさ等は、あらかじめ実験的に求め
ておくことが好ましい。
以上に本考案の実施例を説明したが、本考案は前記実
施例に限定されるものではなく、種々の変形が可能であ
る。
例えば、前記実施例に示した温風供給経路33に代え
て、乾燥ダクト8から各槽の底部まで、それぞれ独立に
空気吹き出し管を構成してもよく、又、ヒートパイプや
フィン51の数や形状を適宜変えることができる。
また、ダンパ41については、温風の吹き出しと遮断と
を制御部27の制御によって行い得る構造であればよく、
プランジャーと連動して網目状の板体を往復動させる構
造、更に板体を水平及び垂直に回動させる構造等を用い
ることができる。
(考案の効果) 本考案によれば、現像槽、定着槽、水洗槽等の処理槽
の外壁面に熱伝達可能な処理液加熱手段を設け、該処理
液加熱手段を設けた領域に、感光材料を処理する際の乾
燥風を供給することにより、該処理槽中の処理液を加熱
するように構成したものであるから特別の加熱手段を設
けることなく、処理液を所定温度に加熱することがで
き、エネルギーを節約できる。また、水洗水も同時に加
熱できるように構成してあるので、多量の水洗水を用い
ることなく、迅速処理がかのうである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用した感光材料処理装置の概略構成
図、 第2図は本考案に係る処理液温度制御機構の実施例を示
す要部の断面図、 第3図は本考案の感光材料処理装置の動作を示すフロー
チャートである。 図中の符号 1……感光材料処理装置 2……機枠、3……現像槽 4……定着槽、5……水洗槽 7……乾燥部、8……乾燥ダクト 11……感光材料、13……搬送ローラ 23……循環ポンプ、27……制御部 33……温風供給経路、37……加熱手段 24,39……感熱素子 80……マイクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中津川 道正 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機器 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−108848(JP,A) 特公 昭32−7042(JP,B1) 特公 平5−18104(JP,B2) 実公 昭54−13097(JP,Y2)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】露光済みの感光材料を処理槽内に搬送して
    自動的に処理する感光材料処理装置であって、前記処理
    槽の外壁面に設けられ、前記処理槽内の処理液に熱伝達
    可能な処理液加熱手段と、前記感光材料を乾燥処理する
    乾燥部から前記処理液加熱手段へ温風を案内する温風案
    内手段と、前記乾燥部と前記温風案内手段との間に設け
    られた温風切換手段と、前記処理液の温度を検出する温
    度検出手段と、前記温度検出手段による検出温度に基づ
    いて前記温風切換手段の動作を制御する制御手段とを有
    することを特徴とする感光材料処理装置。
  2. 【請求項2】露光済みの感光材料を処理槽内に搬送して
    自動的に処理する感光材料処理装置であって、前記処理
    槽の外壁面に設けられ、前記処理槽内の処理液に熱伝達
    可能な処理液加熱手段と、前記感光材料を乾燥処理する
    乾燥部から前記処理液加熱手段へ温風を案内する温風案
    内手段と、前記処理槽の外部に設けられ、前記処理槽の
    処理液を循環させる処理液循環経路と、前記処理液循環
    経路中に設けられ、前記処理液を冷却する冷却手段と、
    前記処理液の温度を検出する温度検出手段と、前記温度
    検出手段による検出温度に基づいて前記冷却手段の動作
    を制御する制御手段と、前記乾燥部と前記温風案内手段
    との間に設けられた温風切換手段と、前記温度検出手段
    による検出温度に基づいて、前記制御手段が前記温風切
    換手段の動作を制御することを特徴とする感光材料処理
    装置。
JP1988127394U 1988-09-30 1988-09-30 感光材料処理装置 Expired - Lifetime JPH085470Y2 (ja)

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JPH0248948U JPH0248948U (ja) 1990-04-05
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58136034A (ja) * 1982-02-09 1983-08-12 Ricoh Co Ltd 複写機の現像液冷却装置
JPS6020116A (ja) * 1983-07-13 1985-02-01 Kobe Steel Ltd 固気2相流における粉粒体の流量測定方法
JPS60108848A (ja) * 1983-11-18 1985-06-14 Fuji Photo Film Co Ltd 感光材料処理装置における乾燥装置

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