JP2003280157A - 自動現像装置 - Google Patents

自動現像装置

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JP2003280157A
JP2003280157A JP2002084213A JP2002084213A JP2003280157A JP 2003280157 A JP2003280157 A JP 2003280157A JP 2002084213 A JP2002084213 A JP 2002084213A JP 2002084213 A JP2002084213 A JP 2002084213A JP 2003280157 A JP2003280157 A JP 2003280157A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動現像装置の使用状況に応じて効果的に処
理液の劣化を防止する。 【解決手段】 プロセッサでは、電源がオンされると、
漂白定着液が感光材料の処理が可能な温度T2となるよ
うに温調し、セッターからの感光材料の搬出信号が入力
されることにより、感光材料を最適に処理可能な温度T
1となるように温調する(ステップ300〜308)。
また、感光材料の非処理中は、まず、温度T2となるよ
うに温調すると共に、感光材料の非処理時間が、予め使
用状況に合わせて入力している時間tsに達すると、温
度T3となるように温調して漂白定着液の劣化を抑える
と共に、セッターからの処理要求に応じて所定時間以内
に感光材料の処理が可能となるようにする(ステップ3
10〜314)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像露光された感
光材料を搬送しながら、処理槽に貯留している処理液に
浸漬して現像処理する自動現像装置に関する。詳細に
は、予め設定されている所定の温度範囲に温調した処理
液によって感光材料を処理する自動現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多量の印刷物を印刷する刷版は、例えば
印刷版を、印刷画像に応じて露光して作成する。また、
印刷版を画像露光するのに先立って、文字などの間違い
がないかの検版が行われる。また、カラー印刷を行うと
きには、色の間違いがないかなどを含めた検版を行う必
要がある。
【0003】このような検版には、検版用の感光材料を
印刷用の画像に応じて露光して形成したプルーフ(カラ
ープルーフ)が用いられる。
【0004】近年、DTPの普及により印刷用の画像デ
ータに基づいて印刷版を露光して刷版を作成することが
ある。このような刷版の作成に先立って、カラープルー
フを作成するときには、検版用の感光材料を画像データ
に応じて露光する画像露光装置を出力装置(セッター)
として、この出力装置に、感光材料の現像処理を行う自
動現像装置(以下「プロセッサ」とする)を連結したカ
ラープルーフ作成装置が用いられる。
【0005】プロセッサは、出力装置から送り込まれる
感光材料を、ローラ対によって挟持して、出力装置から
感光材料を引出しながらプロセッサ内に引き入れ、現像
液、漂白定着液及びリンス液あるいは水洗水に順に浸漬
して現像処理するようになっている。
【0006】ところで、感光材料の処理に用いる現像
液、漂白定着液等の処理液は、所定温度に加熱すること
により最適な処理性能が得られる。このために、プロセ
ッサでは、処理槽内の処理液の循環及び攪拌を行いなが
らヒータ等の温調手段によって処理液を加熱することに
より、処理液を最適な処理性能が得られる温度に維持し
ながら、感光材料の処理を行うようにしている。
【0007】一方、感光材料の処理に用いる現像液、漂
白定着液等の処理液は、温度が高いほど劣化が進行して
感光材料に対する処理性能が低下する。このために、プ
ロセッサでは、感光材料の非処理状態が長時間継続する
ときには、処理液の温度を下げるスタンバイ温調を行
い、感光材料の処理を行うときに、処理液の温度を上昇
させるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、処理液
の劣化を防止するためには、スタンバイ温調時の処理液
の温度が低いことが好ましいが、処理液の温度が低すぎ
ると、感光材料の処理の処理を再開できるようになるま
でに時間がかかるという問題がある。
【0009】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、処理液の劣化を抑えながら効率的な感光材料の処
理が可能となる自動現像装置を提案することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、出力装置から画像露光されて出力される感
光材料を搬送しながら、処理槽内に貯留している所定温
度の処理液に浸漬して処理する自動現像装置であって、
前記処理槽内の処理液が所定温度となるように温調可能
とする温調手段と、前記感光材料の処理に最適として設
定されている第1の温度、感光材料の処理が可能と設定
されている第2の温度及び所定時間以内に第2の温度ま
で温調可能となるように設定されている第3の温度を記
憶する記憶手段と、前記感光材料の処理中は前記処理液
を前記第1の温度に設定し、感光材料の非処理中は処理
液を第2の温度に設定すると共に感光材料の非処理時間
が所定時間以上経過したときに処理液を前記第3の温度
に設定する温度設定手段と、前記温調手段を作動させて
前記処理槽内の処理液を前記温度設定手段によって設定
された温度に維持する温調制御手段と、を含むことを特
徴とする。
【0011】この発明によれば、感光材料の処理を行う
ときには、感光材料を処理可能な第2の温度から、感光
材料を最適に処理できるように設定している第1の温度
となるように処理液の温調を行う。また、予め設定され
ている時間が経過しても、感光材料が非処理状態が継続
していれば、処理液の温度が第3の温度まで下がるよう
に設定する。
【0012】この第3の温度は、温調手段の温調能力を
考慮して、所定時間以内に感光材料の処理が可能となる
温度としている。すなわち、第3の温度は、処理液が所
定時間以内に第2の温度に達するように設定している。
【0013】これにより、処理液は、通常、第1の温度
より低い第2の温度に維持されるので、処理液の液温を
第1の温度に維持する場合に比べて、処理液の劣化を抑
えることができる。
【0014】このような本発明では、前記温度設定手段
が、前記出力装置からの前記感光材料の出力信号に基づ
いて前記処理液を前記第2の温度から前記第1の温度に
設定するものであっても良い。また、出力装置から挿入
される感光材料を検出する感材検出手段を設けて、この
感材検出手段が感光材料を検出したときに、処理液の設
定温度を第2の温度から第1の温度に設定するようにし
ても良い。
【0015】さらに、本発明は、前記処理液の温度を前
記第2の温度から前記第3の温度に移行するまでの時間
を入力する入力手段を含み、前記温度設定手段が前記入
力手段から入力された設定時間に基づいて前記第3の温
度に設定することを特徴とする。
【0016】この発明によれば、入力手段によって非処
理中の処理液の設定温度を第2の温度から第3の温度に
変更するタイミングを設定できるようにしている。これ
により、例えば、感光材料の処理頻度が低い時には、こ
の時間を短くすることにより、処理液の温度の低い時間
を長くして、処理液の劣化を抑えることができる。
【0017】このような本発明では、前記出力装置から
出力される処理要求に基づいて前記処理液の温度を前記
第3の温度から前記第2の温度に設定することが好まし
く、これにより、感光材料への画像露光から現像処理ま
でを効率的に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1には本実施の形態に適
用したカラープルーフ作成装置10を示している。この
カラープルーフ作成装置10は、感光材料に画像露光を
施して出力する出力装置であるセッター12に自動現像
装置であるプロセッサ14が連結されている。また、プ
ロセッサ14の排出側(セッター12と反対側)には、
ストッカー16が設けられている。
【0019】セッター12には、内部を遮光する機枠1
8内にマガジン20が装填される。このマガジン20に
は、長尺の感光材料22がロール状に巻き取られて収容
されている。また、セッター12には、感光材料22に
画像を形成する記録部24が設けられている。この記録
部24は、回転ドラム26及び記録ヘッド部28を備え
ている。
【0020】セッター12では、マガジン20から感光
材料22を引き出すと、図示しないカッタによって所定
長さに切断して記録部24へ送り出す。これにより、記
録部24には、シート状の感光材料22が送り込まれ
る。
【0021】記録部24では、この感光材料22を、感
光層側の面を外側へ向けた状態で回転ドラム26の周面
の所定位置に巻き付け、回転ドラム26に設けている図
示しない吸着手段により、回転ドラム26に感光材料2
2を吸着保持させる。
【0022】記録部24では、回転ドラム26の所定位
置に感光材料22を巻き付けて吸着保持すると、回転ド
ラム26を所定の速度で高速回転させながら、回転ドラ
ム26の回転に同期させて、画像データに応じて変調し
た光ビームを記録ヘッド部28から感光材料22へ照射
することにより感光材料22を走査露光し、感光材料2
2に画像データに応じた画像露光を施す。なお、セッタ
ー12では、R、G、Bの各色に分解した画像データに
基づいて感光材料22を走査露光することにより、感光
材料22にカラー画像を形成するようにしている。
【0023】セッター12は、感光材料22への画像露
光が終了すると、この感光材料20を回転ドラム26か
ら取り外し、感光層側の面を下方へ向けた状態で、機枠
18のプロセッサ14側に形成している排出口30から
プロセッサ14へ送り出す。
【0024】セッター12では、所定範囲であれば幅寸
法の異なる感光材料22への画像露光が可能となってお
り、感光材料22の幅方向の中心位置が、回転ドラム2
6の軸線方向に沿った一定位置となるように感光材料2
2を回転ドラム26へ位置決めして画像露光を行う。こ
れにより、プロセッサ14には、所謂センター通しで感
光材料22が挿入されるようになっている。
【0025】なお、セッター12では、一例として、幅
寸法が506mm〜820mmの感光材料22への画像
露光が可能となっており、これにより、感光材料22が
A1(660mm×940mm)、A2(506mm×
660mm)、A3(506mm×350mm)及びB
1(820mm×1100mm)、B2(820mm×
660mm)の各サイズで画像形成されて出力される。
【0026】また、本発明が適用されるプロセッサ14
に接続される出力装置は、セッター12に限らず、プロ
セッサ14で処理する感光材料22に画像露光を施して
出力するものであれば、任意の構成を適用することがで
きる。
【0027】プロセッサ14では、感光層側の面が下方
へ向けられた状態で、感光材料22を搬送しながら所定
の処理を行うようにしている。すなわち、プロセッサ1
4では、感光層側の面が下方へ向けられた状態でセッタ
ー12から送り込まれる感光材料22をそのままで搬送
して処理することにより、感光材料22の感光層側の面
を反転させるスイッチバック部等を設けるスペースを省
くと共に、感光材料22の反転処理を行うための時間を
短縮して、カラープルーフの迅速な作成が可能となるよ
うにしている。
【0028】図2に示すように、プロセッサ14には、
機枠32内に処理液処理部34及び乾燥部36が設けら
れている。また、機枠32内には、処理液処理部34の
セッター12側に導入部38が形成されている。なお、
処理液処理部34、乾燥部36及び導入部38の間は、
図示しない隔壁によって区画されている。
【0029】プロセッサ14には、セッター12の排出
口30(図1参照)に対向して、機枠32にスリット状
の挿入口40が形成され、処理液処理部34と導入部3
8の間スリット状の挿通口42が形成されている。ま
た、導入部38には、挿入口40と挿通口42の間に、
搬送ローラ対44、46が設けられている。
【0030】プロセッサ14は、感光材料22の挿入に
合わせて図示しない駆動手段を作動させて、搬送ローラ
対44、46を所定速度で回転駆動する。
【0031】これにより、挿入口40から挿入された感
光材料22は、搬送ローラ対44に達すると、搬送ロー
ラ対44に挟持され、セッター12から引出されながら
挿通口42へ向けて挟持搬送され、さらに、搬送ローラ
対46に挟持搬送されて、挿通口42から処理液処理部
34へ送り込まれる。また、搬送ローラ対44の下流近
傍に感材検出センサ(図4に示す感材検出センサ23
4)が設けられ、この感材検出センサ234によって搬
送ローラ対44での感光材料22の挟持の有無を検出で
きると共に、感光材料22の幅サイズの判定が可能とな
っている。
【0032】なお、導入部38には、挿入口40にガイ
ド48が配置され、搬送ローラ対44、46の間にガイ
ド50が配置されて、感光材料22を挿入口40から処
理液処理部34へ確実に案内搬送できるようになってい
る。
【0033】処理液処理部34には、処理タンク52が
設けられている。処理タンク52には、感光材料22の
搬送方向に沿って順に、現像液を貯留する現像槽54、
漂白定着液を貯留する漂白定着槽56、及びリンス液も
しくは水洗水を貯留するリンス槽58、60、62が形
成されている。
【0034】現像槽54には、処理ラック64が配設さ
れ、漂白定着槽56には、処理ラック66が配設されて
いる。また、リンス槽58〜62のそれぞれには、処理
ラック68A、68B、68Cが配設されている。
【0035】これにより、導入部38から処理液処理部
34へ送り込まれた感光材料22は、現像槽54内、漂
白定着槽56内およびリンス槽58〜62内のそれぞれ
を略U字状に案内搬送され、現像液、漂白定着液及びリ
ンス液に順に浸漬され、現像処理、漂白定着処理及びリ
ンス処理が施される。なお、処理ラック64、66、6
8A〜68Cのそれぞれには、クロスオーバー用のガイ
ド及び搬送ローラ対によってクロスオーバー部が形成さ
れており、感光材料22は、このクロスオーバー部によ
って上流側の処理槽から下流側の処理槽へ円滑に湾曲さ
れながら案内搬送される。
【0036】リンス処理が終了して最下流のリンス槽6
2から送り出された感光材料22は、処理液処理部34
と乾燥部36との間に形成されているスリット状の挿通
口70から乾燥部36へ送り込まれる。
【0037】乾燥部36には、挿通口70側にローラ7
2が設けられ、排出口74側にローラ76が設けられて
いる。また、乾燥部36内には、ローラ72の上方にロ
ーラ78が設けられ、ローラ72、76の間の上方にロ
ーラ80が設けられており、これらのローラ72、7
4、80、78の間に無端のメッシュベルト82が巻き
かけられている。
【0038】このメッシュベルト82は、図示しない駆
動手段の駆動力によって回転駆動されると、ローラ7
2、76の間で、処理液処理部34での感光材料22の
搬送速度と略同じか僅かに早い速度で、感光材料22の
搬送方向である挿通口70側から排出口74側へ移動す
る。
【0039】また、乾燥部36には、挿入側のローラ7
2に対向するローラ84と、排出側のローラ76に対向
するローラ86が設けられている。処理液処理部34か
ら乾燥部36に送り込まれた感光材料22は、ローラ7
2、84によって挟持されて乾燥部36内に引き入れら
れると共に、メッシュベルト82の下面に沿って、ロー
ラ76、86の間へ向けて送り出される。また、ローラ
76、86は、感光材料22を挟持すると、この感光材
料22を排出口74から機外(機枠32外)へ送り出
す。
【0040】なお、ローラ76の上方には、テンション
ローラ88が設けられており、ローラ78、80の間
で、メッシュベルト82がテンションローラ88に巻き
掛けられていることにより、メッシュベルト82に所定
の張力が付与されている。
【0041】一方、乾燥部36には、ローラ72、76
の間のメッシュベルト82に対向してチャンバー90が
設けられている。このチャンバー90には、図示しない
乾燥風発生手段によって発生された乾燥風が供給される
ようになっている。
【0042】また、チャンバー90には、メッシュベル
ト82に対向する面に複数の噴出し口92が形成されて
いる。噴出し口92のそれぞれは、長手方向がメッシュ
ベルト82の移動方向と直交する方向である感光材料2
2の幅方向に沿ったスリット状に形成されており、チャ
ンバー90に供給された乾燥風が、この噴出し口92か
らメッシュベルト82へ向けて噴出される。
【0043】なお、ローラ72、76の間には、抑えロ
ーラ94が設けられており、この抑えローラ94とテン
ションローラ88によって、噴出し口92から噴出され
る乾燥風によってメッシュベルト82に撓みが生じるの
を防止している。
【0044】ローラ72、74から送り出される感光材
料22は、噴出し口92から噴出される乾燥風によって
メッシュベルト82へ押し付けられ、このメッシュベル
ト82が回転駆動されていることにより、メッシュベル
ト82と一体で乾燥部36内を排出口74へ向けて移動
する。
【0045】このときに、感光材料22は、乾燥風によ
って加熱乾燥されると共に、加熱乾燥されることにより
蒸発した水分が感光材料22の表面近傍から除去され
て、乾燥が促進される。
【0046】一方、プロセッサ14には、各処理槽内の
処理液を循環する処理液循環機構及び、経時的ないし感
光材料22の処理量等に応じ、予め設定されているタイ
ミングで各処理槽に補充液を補充する補充機構が設けら
れている。
【0047】図3には、プロセッサ14に設けられてい
る処理液循環機構及び補充機構の概略を示している。
【0048】プロセッサ14の処理液処理部34には、
循環ポンプ100、102、104、106、108が
設けられている。
【0049】循環ポンプ100の吐出側には、配管11
0Aの一端が連結しており、この配管110Aの他端が
現像槽54の底部に開口している。また、循環ポンプ1
00の吸引側には、配管110Bの一端が連結してお
り、この配管110Bの他端が現像槽54の側壁に開口
しており、循環ポンプ100が作動することにより、現
像槽54内の現像液が側壁側から吸引されて底部から吐
出される。これにより、現像槽54内の現像液の循環及
び攪拌がなされる。
【0050】循環ポンプ102の吐出側には、配管11
2Aの一端が連結され、この配管112Aの他端が漂白
定着槽56の底部に開口し、吸引側には、配管112B
の一端が連結され、この配管112Bの他端が漂白定着
槽56の側壁に開口している。また、循環ポンプ104
〜108のそれぞれの吐出側には、配管114A、11
6A、118Aの一端が連結し、それぞの配管114
A、116A、118Aの他端がリンス槽58、60、
62の底部に開口し、循環ポンプ104〜108のそれ
ぞれの吸引側には、配管114B、116B、118B
の一端が連結し、それぞれの配管114B、116B、
118Bの他端がリンス槽58、60、62のそれぞれ
の側壁に開口している。
【0051】これにより、処理液処理部34では、循環
ポンプ102〜108が作動すると、漂白定着槽56内
の漂白定着液、リンス槽58〜62のリンス液の循環お
よび攪拌がなされる。
【0052】一方、配管110Aには、フィルタ120
に加え、温調手段を形成する加熱手段としてヒータ12
2、124及び温度検出手段としての温度センサ126
が設けられており、処理液処理部34では、現像槽54
内の現像液の循環/攪拌を行うときに、フィルタ120
によって現像液中の浮遊物をろ過可能とすると共に、ヒ
ータ122、124及び温度センサ126によって、現
像液が感光材料22を適切に処理可能となるように予め
設定されている温度に加熱するようにしている。
【0053】また、漂白定着液用の配管112Aには、
フィルタ128と共に、加熱手段となるヒータ130、
132及び温度検出手段となる温度センサ134が設け
られており、処理液処理部34では、フィルタ128に
よって漂白定着液中の浮遊物をろ過可能とすると共に、
ヒータ130、132及び温度センサ134によって、
漂白定着液を、感光材料22が適切に処理される予め設
定されている温度に加熱可能となっている。
【0054】さらに、リンス液用の配管114Aには、
フィルタ136、ヒータ138及び温度センサ140が
設けられ、配管116Aには、フィルタ142、ヒータ
144及び温度センサ146が設けられている。また、
配管118Aには、フィルタ148、ヒータ150及び
温度センサ152が設けられており、これにより、リン
ス槽58〜62内のリンス液は、循環及び攪拌されると
きに、フィルタ136、142、148によって浮遊物
がろ過されながら、ヒータ138と温度センサ140、
ヒータ144と温度センサ146及び、ヒータ150と
温度センサ152によって、予め設定された温度に温調
される。
【0055】プロセッサ14では、加熱手段であるヒー
タ122、124、130、132、138、144、
150として、処理液の管路を囲う鋳物中に電気ヒータ
を埋め込んだ所謂鋳込みヒータを用いており、処理液
は、鋳物内の管路中を通過するときに、ヒータからの熱
が伝達されて加熱されるようになっている。
【0056】一方、プロセッサ14には、現像補充原液
を貯留する補充タンク154、漂白定着補充原液を貯留
する補充タンク156、158及び現像補充原液、漂白
定着補充原液の希釈及びリンス液として用いる水を貯留
する給水タンク160が設けられている。また,処理液
処理部34には、補充ポンプ162、164、166及
び給水ポンプ168、170、172、174、17
6、178が設けられている。
【0057】補充ポンプ162の吐出側には、配管18
0Aの一端が連結しており、この配管180Aの他端が
補充ノズル182を介して現像槽54の上部に開口し、
吸引側には、配管180Bの一端が連結し、この配管1
80Bの他端が補充タンク154内に開口している。
【0058】これにより、処理液処理部34では、補充
ポンプ162が作動すると、補充タンク154内の現像
補充原液が補充液として現像槽54に補充される。
【0059】補充ポンプ164の吐出側には、配管18
4Aの一端が連結され、この配管184Aの他端が補充
ノズル186を介して漂白定着槽56の上部に開口し、
吸引側には、配管184Bの一端が連結され、この配管
184Bの他端が補充タンク156内に開口している。
また、補充ポンプ166の吐出側には、配管188Aの
一端が連結され、この配管188Aの他端が補充ノズル
190を介して漂白定着槽56の上部に開口し、吸引側
には、配管188Bの一端が連結され、この配管188
Bの他端が補充タンク158内に開口している。
【0060】これにより、処理液処理部34では、補充
ポンプ164、166が作動すると、補充タンク15
6、158内の漂白定着補充原液のそれぞれが、補充ノ
ズル186、190から補充液として漂白定着槽56へ
補充される。
【0061】なお、本実施の形態に適用したプロセッサ
14は、2液に分離されている漂白定着補充原液を所定
比率で混合することにより漂白定着補充原液を形成する
ようにしているが、これに限らず、1液の漂白定着補充
原液を用いるものであっても良い。
【0062】また、補充ノズル182、186、190
のそれぞれは、略U字形状に屈曲されて、先端が現像槽
54内の現像液中及び漂白定着槽56内の漂白定着液中
に挿入されており、これにより、補充ポンプ162、1
64、166が停止したときに、補充ノズル182、1
86、190内に空気が入り込んで補充ノズル182、
186、190内や配管180A、184A、188A
内に残っている現像補充原液及び漂白定着補充原液を劣
化させてしまうのを防止している。
【0063】さらに、現像槽54及び漂白定着槽56で
は、補充ノズル182、186、190から吐出される
現像補充原液及び漂白定着補充原液を現像槽54内の現
像液および漂白定着槽56内の漂白定着液と共に吸引さ
れて循環されることにより、現像槽54内の現像液及び
漂白定着槽56内の漂白定着液と混合される。
【0064】一方、給水ポンプ168の吐出側には、配
管192Aの一端が連結され、この配管192Aの他端
が現像槽54の上部に開口し、給水ポンプ170の吐出
側には、配管192Bの一端が連結され、この配管19
2Bの他端が漂白定着槽56の上部に開口している。
【0065】また、給水ポンプ172〜176のそれぞ
れの吐出側には、配管192C、192D、192Eの
一端が連結し、配管192C、192D、192Eの他
端がリンス槽58、60、62の上部に開口し、給水ポ
ンプ178の吐出側には、配管194の一端が連結さ
れ、この配管194の他端が、補充ノズル196を介し
て、リンス槽62の上部に開口している。
【0066】さらに、給水タンク160内には、配管1
98の一端が開口し、この配管198が中間部で分岐さ
れて、給水ポンプ168〜178の吸引側に連結してい
る。
【0067】これにより、処理液処理部34では、給水
ポンプ168が作動することにより現像槽54へ、現像
補充原液の希釈用の水が給水タンク160から供給さ
れ、給水ポンプ170が作動することにより漂白定着槽
56へ漂白定着補充原液の希釈用の水が給水タンク16
0から供給される。また、処理液処理部34では、給水
ポンプ178が作動することにより、給水タンク160
内の水がリンス液としてリンス槽62へ補充される。
【0068】また、配管192A〜192Eは、図示し
ないクロスオーバー部の搬送ローラ対の洗浄用に設けら
れているスプレーパイプに接続しており、現像槽54及
び漂白定着槽56では、希釈水を補充するときに、クロ
スオーバー部の搬送ローラ対の周面を洗浄して、感光材
料22によって持ち出されて付着した現像液および漂白
定着液を洗い流して、現像槽54及び漂白定着槽56内
に回収するようにしている。また、リンス槽58〜62
では、所定のタイミングで給水ポンプ172〜176が
作動することにより、クロスオーバー部に設けている搬
送ローラ対の洗浄がなされるようになっている。
【0069】なお、処理タンク52には、現像槽54及
び漂白定着槽56内にオーバーフロー管54A、56A
が設けられており、補充液の補充によって余剰となった
現像液および漂白定着液が、オーバーフロー管54A、
56Aから排出されるようになっている。また、処理タ
ンク52には、リンス槽58内にオーバーフロー管58
Aが設けられており、プロセッサ14では、カスケード
方式でリンス槽58〜62へリンス液を補充するように
しており、リンス槽62にリンス液として水を補充する
ことにより、リンス槽58で余剰となった水がオーバー
フロー管58Aから排出される。
【0070】ところで、図4に示すように、プロセッサ
14の制御部250には、図示しないマイコンを備えた
コントローラ252が設けられている。このコントロー
ラ252には、操作パネル254が接続している。プロ
セッサ14には、機枠32の上面側の所定位置に操作パ
ネル254が設けられ、この操作パネル254に設けて
いる図示しないキー操作によって、電源のオン/オフか
ら各種の設定が可能となっており、また、操作パネル2
54に設けている図示しない表示手段によってプロセッ
サ14の動作状態や各種の設定状態の確認が可能となっ
ている。
【0071】また、コントローラ252には、セッター
12に設けているセッター制御部256が接続している
と共に、挿入口40に挿入される感光材料22を検出す
る感材検出センサ234及び感光材料22の搬送用の駆
動原となる駆動モータ236が接続している。
【0072】コントローラ252は、プロセッサ14で
感光材料22の処理が可能となると、セッター制御部2
56へレディ信号を出力する。また、セッター制御部2
56では、プロセッサ14のコントローラ252からレ
ディ信号が出力されていないときには、感光材料22の
処理を要求する処理要求信号を出力し、コントローラ2
52は、処理要求信号が入力されることにより、感光材
料22の処理が可能となるように、各処理槽内の処理液
の温調を行う。
【0073】また、コントローラ252は、セッター制
御部256から感光材料22の搬送信号が入力されるこ
とにより、駆動モータ236を駆動して、挿入口40か
ら挿入される感光材料22の搬送が可能となるようにす
る。このとき、コントローラ252では、感材検出セン
サ234によって感光材料22の挿入の有無や挿入され
た感光材料22の幅寸法等を判断するようにしている。
【0074】一方、コントローラ252には、現像槽5
4、漂白定着槽56及びリンス槽58〜62のそれぞれ
に対して設けているヒータ、温度センサ、循環ポンプ、
補充ポンプ、給水ポンプ等が接続しており、各処理槽内
の処理液の循環、補充及び温調の制御を行う。
【0075】例えば、コントローラ252には、前記し
た現像槽54に対して設けられている循環ポンプ10
0、補充ポンプ162、給水ポンプ168、ヒータ12
2、124、温度センサ126が接続している。また、
現像槽54には、現像液の液面の下限レベルを検出する
液面センサ204が設けられており、この液面センサ2
04がコントローラ252に接続している。
【0076】これにより、コントローラ252は、循環
ポンプ100を作動させて、現像槽54内の現像液が均
一となるように攪拌しながら、感光材料22の処理を行
う。また、コントローラ252は、経過時間や感光材料
22の処理量が所定量に達するごとなどの予め設定され
ているタイミングで、補充ポンプ162と給水ポンプ1
68を作動させて、所定量の現像補充原液とこの現像補
充原液を所定比率で希釈する水を補充液として補充する
ことにより、現像槽54内に貯留している現像液の処理
性能を一定に保つようにしている。これと共に、コント
ローラ252は、液面センサ204によって現像槽54
内の現像液の液面を監視している。
【0077】また、コントローラ252には、漂白定着
槽56に対して設けられている循環ポンプ102、補充
ポンプ164、166、給水ポンプ170、ヒータ13
0、132、温度センサ134が接続している。また、
コントローラ252には、漂白定着液の液面の下限レベ
ルを検出する液面センサ206が接続している。
【0078】これにより、コントローラ252は、循環
ポンプ102を作動させて、漂白定着槽56内の漂白定
着液が均一となるように攪拌しながら、感光材料22の
処理を行う。また、コントローラ252は、漂白定着槽
56内の漂白定着液の液面レベルを監視すると共に、経
過時間や感光材料22の処理量が所定量に達するごとな
どの予め設定されているタイミングで、補充ポンプ16
4、164と給水ポンプ170を作動させて、所定量の
漂白定着補充原液とこの希釈用の水を補充液として補充
することにより、漂白定着液の処理性能を一定に保つよ
うにしている。
【0079】また、処理液処理部34には、現像液用の
ヒータ122、漂白定着液用のヒータ130に対して冷
却ファン230、232が設けられており、この冷却フ
ァン232がコントローラ252に接続している。
【0080】コントローラ252は、ヒータ122、1
30がオフしているときに、現像液、漂白定着液の液温
に応じて冷却ファン230、232を作動させることに
より、ヒータ122、130を冷却して、ヒータ12
2、130の余熱によって現像液、漂白定着液が加熱さ
れるのを抑えて、高精度の温調が可能となるようにして
いる。
【0081】なお、図4では図示を省略しているが、こ
のコントローラ252には、リンス槽58〜62に対し
て設けられている循環ポンプ104〜108、給水ポン
プ172〜178、ヒータ138、144、150、温
度センサ140、146、152が接続して、コントロ
ーラ252に制御されている。
【0082】また、プロセッサ14には、リンス槽58
〜62のそれぞれに液面センサが設けられ、ヒータ13
8、144、150のそれぞれに対向する冷却ファンが
設けられて、コントローラ252に制御されるが、本実
施の形態では、図示及び説明を省略する。
【0083】また、コントローラ252は、図示しない
温風発生手段を制御することにより、乾燥部36が、感
光材料22を適正に乾燥可能な状態に維持するようにし
ている。
【0084】ここで、処理槽に貯留している処理液の一
例として、漂白定着槽56に貯留している漂白定着液に
対する循環及び温調を説明する。
【0085】一方、コントローラ252は、循環ポンプ
102を作動させながら漂白定着槽56内の漂白定着液
の温調を行う。このとき、コントローラ252は、温度
センサ134によって検出する漂白定着液の液温が予め
設定している所定の温度となるようにヒータ130、1
32のオン/オフ制御を行うようにしている。
【0086】また、コントローラ252には、記憶手段
として各種の設定値等を記憶するメモリ258と共に、
タイマ260が形成されている。
【0087】コントローラ252では、漂白定着液の液
温として、感光材料22を最適な状態に処理できる温度
1、この温度T1よりも低いが感光材料22の適正な処
理が可能となる温度T2が設定されている。
【0088】また、コントローラ252は、プロセッサ
14での感光材料22の非処理状態が所定時間以上継続
すると、スタンバイ状態に移行して漂白定着液の液温を
温度T3まで下げることにより、漂白定着液の劣化を抑
えるようにしている。このときの温度T3は、ヒータ1
30、132等の能力に基づいて設定している。
【0089】すなわち、この温度T3は、予め設定され
ている時間以内(例えば10分以内)に漂白定着液の液
温を温度T2まで上昇させて、感光材料22の処理が可
能となる状態にできる温度に設定している。コントロー
ラ252に設けられているメモリ258には、漂白定着
液に対するこの温度T1、T2、T3のそれぞれが記憶さ
れている。また、メモリ258には、現像槽54内の現
像液、リンス槽58〜62内のそれぞれのリンス液に対
する温度T1、T2、T3が記憶されている。
【0090】これにより、コントローラ252では、操
作パネル254のスイッチ操作によってプロセッサ14
の電源がオンされると、漂白定着液の液温が温度T2
達するように温調を行い、漂白定着液の液温が温度T2
に達するとレディ信号をセッター12のセッター制御部
256へ出力する。
【0091】また、コントローラ252では、感光材料
22の処理を行うことにより、漂白定着液の液温の目標
値を温度T1に設定し、漂白定着液の液温が温度T1とな
るように温調を行い、感光材料22の処理が終了して新
たな感光材料22の処理が行われないときには、漂白定
着液の目標温度を温度T2に設定して温調を行う。
【0092】さらに、コントローラ252では、目標温
度を温度T2に設定してからの経過時間をタイマ260
によって計測するようにしており、コントローラ252
は、この計測時間が予め設定している所定の時間Tsに
達すると、漂白定着液の液温の目標温度を温度T3に設
定して、スタンバイ状態に移行する。
【0093】このときの時間tsは、操作パネル254
のスイッチ操作によって入力されることにより、メモリ
258に記憶されるようになっている。
【0094】このように構成されているプロセッサ14
が設けられているカラープルーフ作成装置10では、ま
ず、セッター12で、カラープルーフを形成する感光材
料22を、画像データに応じて露光する。このとき、セ
ッター12では、マガジン20から引出した感光材料2
2を画像データに応じた長さに切断して、記録部24へ
送り込む。
【0095】記録部24では、この感光材料22を回転
ドラム26に巻きつけて吸着保持した後、回転ドラム2
6を高速回転しながら、画像データに応じて変調した光
(レーザ光)ビームを、回転ドラム26の回転に同期さ
せて照射することにより、回転ドラム26に吸着保持し
た感光材料22を走査露光する。これにより、感光材料
22には、画像データに応じた画像が露光される。な
お、感光材料22の露光は、従来公知の任意の構成を適
用することができる。
【0096】セッター12では、感光材料22の露光が
終了すると、この感光材料22を回転ドラム26から取
り外しながら、排出口30へ向けて搬送して、排出口3
0から送り出される。
【0097】セッター12には、プロセッサ14が連結
されており、排出口30から送り出される感光材料22
は、排出口30に対向しているプロセッサ14の挿入口
40へ送り込まれる。このとき、セッター12のセッタ
ー制御部256は、プロセッサ14のコントローラ25
2へ搬出信号を出力するようになっており、コントロー
ラ252は、この搬出信号によって基づいて駆動モータ
236を作動させ、搬送ローラ対44、46等を回転駆
動する。
【0098】これにより、プロセッサ14の挿入口40
から挿入された感光材料22が挿入口40に対向して配
置されている搬送ローラ対44の間へ送り込まれると、
搬送ローラ対44がこの感光材料22を挟持し、感光材
料22をセッター12から引出しながら、プロセッサ1
4内に引き入れる。
【0099】搬送ローラ対44によってプロセッサ14
内に引き入れられた感光材料22は、まず、処理液処理
部34へ送り込まれて、現像液、漂白定着液及びリンス
液のそれぞれに順に浸漬されんながら搬送されて、現像
処理、漂白定着処理及びリンス処理が行われる。
【0100】リンス処理の終了した感光材料22は、リ
ンス槽62から乾燥部36へ送り込まれ、メッシュベル
ト82の下面に沿って乾燥部36内を搬送される。この
とき、乾燥部36では、図示しない乾燥風発生手段によ
って発生した乾燥風をチャンバー90へ供給し、噴出し
口92から感光材料22へ向けて噴出する。
【0101】これにより、感光材料22は、メッシュベ
ルト82の下面に押し付けられた状態で乾燥部36内を
搬送されると共に、乾燥風によって加熱乾燥され、排出
口74から排出され、ストッカー16に集積される。
【0102】一方、プロセッサ14では、予め設定して
いる所定のタイミングで、補充ポンプ162〜166、
給水ポンプ168〜178のそれぞれを作動させること
により、現像槽54、漂白定着槽56及びリンス槽58
〜62のそれぞれへ補充液を補充することにより、それ
ぞれの処理液による感光材料22の処理性能を維持する
ようにしている。
【0103】ところで、プロセッサ14では、操作パネ
ル254に設けている図示しない電源スイッチをオンす
ることにより、漂白定着槽56内の現像液を含む各処理
液及び乾燥部36内のそれぞれを予め設定した温度に加
熱する立ち上げ処理を行い、立ち上げ処理が終了する
と、各処理液及び乾燥部36をその温度に維持する温調
制御を行いながら、セッター12のセッター制御部25
6へレディ信号を出力する。セッター12のセッター制
御部256では、レディ信号が入力されることにより、
プロセッサ14への感光材料22の排出を開始するよう
になっている。
【0104】ここで、図4及び図5を参照しながら漂白
定着槽54内の漂白定着液を例にコントローラ252で
の温調制御の概略を説明する。なお、本実施の形態に適
用したプロセッサ14では、温度T1及び温度T2が、3
8.0°C(T1=38.0)、36。0°C(T2=3
6.0)の現像液を用いている。また、現像槽54に貯
留する現像液の量が17l(リットル)であり、ヒータ
130、132の能力が0.3°C/minとなってい
る。また、漂白定着液を温度T3から温度T2にするまで
の時間tdを10分以内としており、ここから、温度T
3を、33.0°Cに設定しており、メモリ258に
は、予めこの温度T1、T2、T3が記憶されている。
【0105】また、メモリ256には、予めユーザが設
定して操作パネル254から入力した時間tsが記憶さ
れている。
【0106】図5には、漂白定着液の液温の目標値の設
定の概略を示している。なお、コントローラ252で
は、設定した液温の目標値に基づいて漂白定着液の温調
を行うようにしている。
【0107】このフローチャートは、プロセッサ14の
電源がオンされて、立ち上げ処理が終了すると実行さ
れ、電源がオフされることにより終了し、最初のステッ
プ300では、漂白定着液の液温の目標温度を温度T2
に設定する。
【0108】これにより、図6に示すように、漂白定着
液の液温が温度T2に達すると、コントローラ252
は、セッター制御部256へレディ信号を出力する(レ
ディ信号オン)。
【0109】図5のフローチャートでは、漂白定着液の
液温を温度T2に設定すると、ステップ302でタイマ
260をリセット/スタートさせて、感光材料22の非
処理時間の計測を開始する。これと共に、ステップ30
4では、セッター12のセッター制御部256から感光
材料22の搬出信号が入力されたかを確認する。
【0110】ここで、セッター12で感光材料22に画
像露光を施して、セッター制御部256から感光材料2
2を送り出す搬出信号が入力されると、ステップ304
で肯定判定してステップ306へ移行し、漂白定着液の
液温を温度T1に設定する。
【0111】これにより、図6に示すように、漂白定着
液の液温が、感光材料22を最適に処理可能と温度T1
に維持されて、感光材料22の処理が行われる。
【0112】また、図5に示すフローチャートでは、ス
テップ308で、連続した感光材料22の処理が終了し
たか否かを確認する。すなわち、前回の感光材料22の
処理が終了して所定時間が経過したか否かを確認する。
なお、感光材料22の連続処理が終了したか否かの確認
は、従来公知の任意の基準で判断することができる。
【0113】ここで、感光材料22の処理が終了して新
たな感光材料22の搬出信号が入力されないときには、
ステップ308で肯定判定して、ステップ300へ移行
し、漂白定着液の液温の目標温度を温度T2に設定し、
ステップ302へ移行して、タイマ260をリセット/
スタートさせる。
【0114】これにより、図6に示すように、感光材料
22の処理中は、温度T1に維持されていた漂白定着液
の液温が、温度T2に維持される。
【0115】一方、ステップ310では、タイマ260
によって計測している感光材料22の非処理時間tが予
め設定している時間tsに達したか否かを確認してい
る。
【0116】ここで、感光材料22の非処理時間tが時
間tsに達すると、ステップ310で肯定判定してステ
ップ312へ移行する。このステップ312では、漂白
定着液の液温の目標温度を温度T3に設定して、スタン
バイ状態へ移行する。
【0117】これにより、図6に示すように、漂白定着
液の液温は、温度T3に下げられると共に、レディ信号
がオフする。漂白定着液は、液温が下げられることによ
り、液温が高いときに比べて劣化の進行が抑えれられ
る。
【0118】また、図5に示すフローチャートでは、ス
テップ314でセッター制御部256から感光材料22
の処理要求が入力されたか否かを確認する。
【0119】すなわち、セッター制御部256では、レ
ディ信号がオフしているときに、感光材料22への画像
露光が指示されると、コントローラ252へ感光材料2
2の処理要求を出力する。
【0120】これにより、図5のフローチャートでは、
ステップ314で肯定判定して、ステップ300へ移行
する。このとき、温度T3を予め設定している時間td
以内に感光材料22の処理が可能となる温度T2になる
ように設定しているので、プロセッサ14はこの時間t
d以内に、確実に感光材料22が処理可能となる。
【0121】このように、プロセッサ14では、所定時
間(時間ts)以上、感光材料22の非処理状態が継続
すると、スタンバイ状態へ移行して、漂白定着液の液温
を下げるようにしているので、常に感光材料22の処理
が可能となるレディ状態としている場合に比べて現像液
の劣化を押さえることができる。
【0122】また、プロセッサ14では、温度T1より
低い温度T2を設定し、レディ状態であっても、感光材
料22の非処理中は、この温度T2に下げるようにして
いるので、漂白定着液の劣化を抑えることができ、装置
のランニングコストの低減を図ることができる。
【0123】さらに、プロセッサ14では、感光材料2
2の処理が可能となレディ状態から、待機状態となるス
タンバイ状態へ移行する時間tsを、操作パネル254
から入力して任意に設定できるようにしているため、プ
ロセッサ14やプロセッサ14が設けられるカラープル
ーフ作成装置10の使用状態に合わせることができる。
【0124】すなわち、時間tsを短く設定することに
より、感光材料22の迅速処理(カラープルーフの迅速
な作成)性は低下するが、漂白定着液等の劣化抑制、ラ
ンニングコストの抑制を図ることができる。また、時間
tsを長く設定することにより、迅速なカラープルーフ
の作成が可能となる。
【0125】このような時間tsを、カラープルーフ作
成装置10の使用環境に合わせて任意に設定することが
できる。
【0126】なお、以上の説明した本実施の形態は、本
発明の構成を限定するものではない。例えば本実施の形
態では、漂白定着槽54内の漂白定着液を例に説明した
が、プロセッサ14では、現像槽54内の現像液及びリ
ンス槽58〜62内のリンス液についても適用される。
【0127】また、本実施の形態では、温調手段として
2本のヒータ130、132と冷却ファン232を用い
ているが、温調手段は、これに限るものではなく、従来
公知の自動現像装置に適用されている任意の構成の温調
手段を適用することができる。
【0128】さらに、本実施の形態に適用したプロセッ
サ14は、本発明を適用する自動現像装置の構成を限定
するものでない。例えば、本実施の形態では、プロセッ
サ14の上流側にセッター12を連結し、セッター12
から送り出される検版作成用の感光材料22をプロセッ
サ14によって処理するたカラープルーフ作成装置10
を例に説明したが、本発明の自動現像装置は、これに限
らず、従来公知の種々の感光材料(紙、フィルム、金属
プレート等を支持体とする銀塩、PS版、乾式など)を
処理する自動現像装置に適用することができる。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、処
理液の温度を抑えることができるので、処理液の温度に
起因する劣化を抑えることができる。また、本発明で
は、第2の温度から第3の温度に移行するまでの時間を
任意に設定することができるので、自動現像装置の使用
状況に合わせた的確な設定が可能となるという優れた効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したカラープルーフ作成装
置の概略構成図である。
【図2】本実施の形態に適用したプロセッサの概略構成
図である。
【図3】プロセッサの配管系統の概略構成図である。
【図4】プロセッサの制御部の概略構成図である。
【図5】漂白定着液の温度設定の概略を示す流れ図であ
る。
【図6】プロセッサでの漂白定着液の液温と液温に基づ
いたレディ信号及びセッターの搬出信号と処理要求信号
の一例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 カラープルーフ作成装置 12 セッター(出力装置) 14 プロセッサ(自動現像装置) 22 感光材料 34 処理液処理部 54 現像槽(処理槽) 56 漂白定着槽(処理槽) 58〜62 リンス槽(処理槽) 100〜108 循環ポンプ 122、124、130、132、138、142、1
50 ヒータ(温調手段) 126、134、140、146、152 温度セン
サ(温度検出手段) 230、232 冷却ファン(温調手段) 250 制御部 252 コントローラ(温度設定手段、温調制御手
段) 254 操作パネル(入力手段) 256 セッター制御部 258 メモリ(記憶手段) 260 タイマ T1 温度(第1の温度) T2 温度(第2の温度) T3 温度(第3の温度)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力装置から画像露光されて出力される
    感光材料を搬送しながら、処理槽内に貯留している所定
    温度の処理液に浸漬して処理する自動現像装置であっ
    て、 前記処理槽内の処理液が所定温度となるように温調可能
    とする温調手段と、 前記感光材料の処理に最適として設定されている第1の
    温度、感光材料の処理が可能と設定されている第2の温
    度及び所定時間以内に第2の温度まで温調可能となるよ
    うに設定されている第3の温度を記憶する記憶手段と、 前記感光材料の処理中は前記処理液を前記第1の温度に
    設定し、感光材料の非処理中は処理液を第2の温度に設
    定すると共に感光材料の非処理時間が所定時間以上経過
    したときに処理液を前記第3の温度に設定する温度設定
    手段と、 前記温調手段を作動させて前記処理槽内の処理液を前記
    温度設定手段によって設定された温度に維持する温調制
    御手段と、 を含むことを特徴とする自動現像装置。
  2. 【請求項2】 前記温度設定手段が、前記出力装置から
    の前記感光材料の出力信号に基づいて前記処理液を前記
    第2の温度から前記第1の温度に設定することを特徴と
    する請求項1に記載の自動現像装置。
  3. 【請求項3】 前記処理液の温度を前記第2の温度から
    前記第3の温度に移行するまでの時間を入力する入力手
    段を含み、前記温度設定手段が前記入力手段から入力さ
    れた設定時間に基づいて前記第3の温度に設定すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動現像装
    置。
  4. 【請求項4】 前記出力装置から出力される処理要求に
    基づいて前記処理液の温度を前記第3の温度から前記第
    2の温度に設定することを特徴とする請求項1から請求
    項3の何れかに記載の自動現像装置。
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