JPH0327046A - 感光性平版印刷版の処理方法及び装置 - Google Patents

感光性平版印刷版の処理方法及び装置

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JPH0327046A
JPH0327046A JP16198989A JP16198989A JPH0327046A JP H0327046 A JPH0327046 A JP H0327046A JP 16198989 A JP16198989 A JP 16198989A JP 16198989 A JP16198989 A JP 16198989A JP H0327046 A JPH0327046 A JP H0327046A
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JP
Japan
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printing plate
etching
etching solution
plate
photosensitive
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JP16198989A
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Inventor
Katsura Hirai
桂 平井
Yasuo Kojima
児島 康生
Akio Iijima
飯島 章雄
Akira Nogami
野上 彰
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は感光性平版印刷版の非画像部層を溶出し平版印
刷版を作製する処理方法及びそれに用いられる装置に関
し、さらに詳しくは、PS版を用いて平版印刷版を作製
する際の溶出処理、電子写真方式によりトナー画像を形
成し非画像部を溶出して平版印刷版を作製する溶出処理
等に使用されるエッチング液の感光性平版印刷版への供
給方法及び装置に関する。
〔従来の技術〕
水を主たる溶媒とするアルカリ性エッチング液による従
米の溶出処理方法、例えばPS版の溶出(現像ともいわ
れている)処理方法においては、自動現像機を用いるこ
とが一般に知られている。
自動現像機で露光済みのPS版を処理する場合には、P
S版を水平搬送しながらエッチング液をシャワー状ある
いはスプレー状に吹き付けて供給する方法や多量のエッ
チング液を収容したエッチング処理槽にPS版を湾曲さ
せて搬送しながら浸漬する方法が行われてきた。また、
多量のエッチング液を必要とするため、経済性等を考慮
し、エッチング液を循環再使用していた。その場合、処
理及び空気中の炭酸ガスによるエッチング液の疲労を抑
制するためjこ、エッチング補充液を補充して溶出処理
を安定に保つ方法が行われてきた。このような補充方式
においても、液交換の頻度は減少するものの交換の必要
は残されており、またエッチング液の活性度のふれも十
分には制御できなかった。
こうした補充方式の煩わしさを解消し、エッチング液の
節約を目的とし処理装置が特開昭55−32044号に
記載されている。この装置は自動現像機の感光材料移送
路に接近してエッチング液拡散板を設け、感光材料上に
施した液を延伸するものであるが、このような装置を用
いて感光材料を比較的少量の液で処理すると、搬送され
る感光材料面が必ずしも水平な平面にはならず、水平面
に対して多少歪んでいるため、感光材料上の液量が不均
一となり、これにより溶出むらそ生じ易く、また処理さ
れる感光材料と液拡散板との間隙を調節するのに手間が
かかるという難点があり、特に比較的少量の液を感光材
料上に直接滴下した場合に滴下部と非滴下部とで溶出の
進み方に差を生じ、液拡散板を通過した後もこの差が残
り、溶出むらとなることがある。このような欠点を改良
し、エッチング液の補充に関する煩わしさがなく、比較
的少量の液を用いて均一な仕上がりが得られる溶出処理
方法が既に特開昭62−237455号に開示されてい
る。
ところが、この技術によれば比較的少■のエッチング液
で均一にかつ安定に溶出処理が行えるが、エッチング液
によっては感光材料の先頭部及サイド都に少量の溶出不
良部が生じることがある。
また、電子写真方式によってトナー画像を形成し、非画
像部をアルカリ性水溶液によるエッチン処理、その後の
リンス処理を含む溶出工程を経て溶出除去する平版印刷
版の溶出弛理方法及び装置が例えば特開昭58−254
77号、同58−80659号に開示されている。かか
る技術はアルミニウム板のような導電性金属板を支持体
とし、該支持体上に例えば顔料系の有機光半導体(以下
、r OPCJという)を7エノール樹脂等のMIt脂
中に分散した光導電性感光層、特に銅−7タロシアニン
をノボラック樹脂中に分散した光導電性感光層を塗設し
てなる平版印刷版に適用し得るものであった。
上記のような電子写真方式による平版印刷版(以下、電
子写真印刷版という)の溶出処理方法は、アルカリ性の
エッチング液で非画像部を溶出除去する点においてPS
版の現像処理方法と同一である。
しかし、PS版の現像処理方法を電子写真印刷版に適用
した場合、電子写真印刷版に固有の問題が生じてくる。
特に、電子写真印刷版は感光層表面に形成さ1れたトナ
−画像をレジストとして非画像部を溶出除去するために
、何らかの原因により、トナー画像に傷が生じると、そ
の部分の感光層が溶出除去されてしまい、良好な画像が
得られなくなる。例えば、特開昭55−32044号に
開示されているように、感光材料搬送路に近接させた拡
散板にょり、少量のエッチング液を版面に拡散させる方
法を用いた場合、ホコリ等の異物が版面に存在すると、
拡散板と印刷版との間に挟まり、異物が印刷版に押し付
けられた状態で印刷版が搬送される。
このとき、感光層表面のトナー画像が異物にこすられる
状態となり、搬送方向と平行にスジ状の傷が発生する。
〔発明の目的〕
本発明の第一の目的は、安定かつ経済的な感光性平版印
刷版の溶出処理方法及びそれに用いられる装置を提供す
ることにある。特に、少量のエッチング液を用いても常
に均一な仕上がりが得られ、しかも印刷版の先頭部やサ
イド部分に溶出不良部が生じることのない溶出処理方法
及びそれに用いられる装置を提供することである。
本発明の第二の目的は、表裏両面に傷つきのない良好な
平版印刷版を得ることができる溶出処理方法及びそれに
用いられる装置を提供することである。特に、電子写真
印刷版の溶出処理方法において、トナー画像の傷つきの
生じない良好な印刷版を得る方法及びそれに用いられる
装置を提供することである。
〔発明の構或〕
上記本発明の目的は下記処理方法及び処理装置によって
達戊される。
本発明の処理方法は、感光性平版印刷版を自動的に搬送
し、水を主たる溶媒とするアルカリ性のエッチング液を
使用するエッチング処理、その後のリンス処理を含む溶
出処理によって非画像部を溶出除去する工程において、
2枚の板材から形成されたスリット間をエッチング液で
満たし、そのエッチング液中を上記感光性平版印刷版を
通過させることによりエッチング液の供給が行われるこ
とを特徴とする。
また、本発明の処理装置は、エッチング処理を行ウエッ
チング部、リンス処理を行うリンス部、及び該エッチン
グ部と該リンス都に順次感光性平版印刷版を通過させる
搬送手段を有する感光性平版印刷版の処理装置において
、該エッチング部が、2枚の板材から形成されたスリッ
ト間をエツチンダ液で満たすエッチング液供給手段及び
該スリット間を該感光性平版印刷版を通過させる搬送手
段を有することを特徴とする。
本発明方法は、好ましくは支持体上に光導電性層を設け
た感光性平版印刷版に電子写真方式によってトナー画像
を形成した後、非画像部を溶出処理することを特徴とす
るものであり、また上記光導電性層が顔料系の有機光半
導体を含有することを特徴とするものであり、また水を
主な溶媒とする実質的に未使用のエッチング液を感光性
平版印刷版1m2あたり70〜700llQの割合で供
給することを特徴とするものである。
以下、図面に示す実施態様に基づいて本発明を詳細に説
明する。
第1図は本発明に係る装置の一実施態様を示す断面図、
第2図はそのエッチング液供給手段を示す断面図、第3
図は該エッチング液供給手段の斜視図である。
同図において、lはエッチング処理を行うエッチング部
、2はリンス液による処理を行うリンス部、3は版面保
護処理を行うガム引き部、4は感光性平版印刷版又はそ
の搬送路である。
エッチング部lにおいて、5はエッチング液供給手段で
、上下2枚の板材6、7から形成されたスリット8を有
し、上方の板材6にはエッチング液がスリット8に注入
されるエッチング液供給孔6aを有しており、エッチン
グ液タンク9から定量ボンプ10によって圧送したエッ
チング液がエッチング液供給孔6aかも該スリット内に
送入されるようjこする。エッチング液供給孔6aは搬
送輻方向のスリット、多数の液流通孔等とすることがで
きる。lOはエッチング液供給孔6aヘエッチング液を
搬送幅方向に互って均一に液を送るためのエッチング液
供給ノズルで、搬送幅方向に互って複数のノズル孔を下
方に有するパイプ状部材及びカバーから形成されている
エッチング液はエッチング液夕冫ク9から定量ポンプI
Oによりエッチング液供給ノズル1m2へ圧送され、該
ノズルから流出したエッチング液はエッチング液供給孔
6aからスリット8へ注入されスリット8はエッチング
液で満たされる。llaは濃縮エッチング液タンク、l
lbは水タンク、12a,12bは送液ボンプである。
本発明において、感光性平版印刷版はこのようなスリッ
ト内を搬送されるのであるが、感光性平版印刷版にたわ
みがあると、スリットの壁面と接触し感光性平版印刷版
の表面や裏面に傷がつくことがあるので、その防止のた
め、スリットの前後の近傍に搬送のガイドを設けること
が好ましい。
第1図において、13、14及び15、16はそれぞれ
感光性平版印刷版4をニツプして搬送しかつ上記ガイド
の機能を果す搬送ローラで、これらのうちl5はその周
面を粗面化(粗面化については後記する)したローラで
ある。上記ガイドとして第4図に示すように案内板17
、18を用いてもよく、また第5図に示すように下側だ
けにガイドのための搬送ローラ19, 20を設けても
よい。
本発明において、感光性平版印刷版の搬送の安定性をよ
り高めるには、前後のガイドがローラ対であることが好
ましい。また、後側のローラ対はスクイズローラとして
機能させてもよい。ただし、この場合、エッチング液が
版面に存在している時間が短くなるため、エッチング時
間をより長くしたい場合には、第1図に示すように、エ
ッチング液をスクイーズすることなく搬送かつガイドの
機能を備えた局面が粗面化されたローラ(粗面化ローラ
)を用いてもよい。
粗面化された搬送ローラl5は、感光性平版印刷版4の
版面上にスリット8により供給されたエッチング液膜が
該ローラを通過の後も必要な厚さに保持される凹凸を局
面に設けたローラである。感光性平版印刷版4の版面上
のエッチング液は搬送ローラl5の周面の凹都に主とし
て保持されて該ローラを通過後にも版面上に維持される
。粗面化された搬送ローラ15通過後の液膜の厚さは凹
部の容量によって調節が可能である。
第6図ないし第lO図は粗面化された搬送ローラl5の
表面の粗面の形状の例を模式的に示す図で、(イ)は略
正面図、(ロ)はその部分拡大図または部分拡大斜視図
である。
第6図は、斜筋連統状、第7図は斜筋交差連続状、第8
図は横筋独立状、第9図は縦横筋交差状、第lO図は穴
独立状の凹部、凹凸等による粗面の形状を示す。好まし
いのは第6図のような斜筋連統状である。
第6図ないし第10図に示した粗面形状における好まし
い寸法範囲の例を下記表1に示す。
該ローラの直径は10〜100m嘗の範囲が好ましく、
粗面化された局面をもつ円筒部の長さは感光性平版印刷
版の搬送巾と同等ないしそれ以上であればよい。
表1 粗面化された搬送ローラ15の表面を構或する材質は金
属(例えばステンレス綱、鋼等)、プラスチック(例え
ばフェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹
脂、ポリ酢酸ビニル樹脂等)、ゴム、木、ガラス、セラ
ミック等エッチング液に侵され難いものから選べばよい
。該材質は、電子写真印刷版に対してはトナー像の保護
のため、ゴムが良い。
スリット8の間隙すなわち2枚の板材6、7の間隔は1
0mm以下が好ましく、より好ましくは5mm以下であ
る。その下限は搬送する感光性平版印刷版の厚さ+0.
5m鵬が好ましい。また、スリット8の搬送方向長さは
lO〜200++mが好ましく、より好ましくは20〜
100m一である。スリット8の壁面を構戊する材質と
してはテフロン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ボリ
プロビレン、ポリエステル、ボリスチレン等の耐アルカ
リ性の樹脂、ゴム、ステンレススティール等の金属を使
用することができる。
スリット8の下側の面には、第11図(イ)〜(ホ)に
示すような溝ないし孔を設けてエッチング液溜を作って
おくのが好ましい。(イ)、(二)は線状の溝を搬送方
向に対して前者は平行に、後者は直角に設けたもの、(
ロ)、(ハ)はそれぞれ方形または円形の溝を設けたも
の、(ホ)は格子状の溝を設けたものである。これらの
溝の幡(円形のものは直径)は0.5へ・10mm、深
さは0.5〜5■、ピッチは1〜20重一程度が適当で
ある。
22はエッチング液の供給初期等におけるエッチング液
の無駄な排出を防ぐため、スリット8の下都には該スリ
ットからこぼれたエッチング液を集めるバットで、ここ
からエッチング液をエッチング液タンク9に戻すように
なっている。
23は感光性平版印刷版4をエッチング液に浸漬するた
めのディップ槽、24はガイドローラで、搬送ローラ1
5を通過した感光性平版印刷版4は塗布されたエッチン
グ液をその面上に保持してほぼ水平に搬送され、搬送ロ
ーラ25を通過した後、自重によるたわみとガイドロー
ラ24によりディップ槽23中に入れられたエッチング
液に浸漬して搬送される。この浸漬により、平版印刷版
の先頭部および両サイド部の非画線部の残膜の除去がよ
り促進される。ディップ槽23内のエッチング液から出
た感光性平版印刷版4はスクイズローラ26によって感
光性平版印刷版4の表裏のエッチング液及び溶出物が除
去されてエッチング工程を終わる。27は廃液タンクで
ある。
第1図に示す実施態様は、このような2つのエッチング
部を設けることにより平版印刷版全面により均一なエッ
チングが施されより安定な溶出性が得られるようにした
ものである。このような態様において、感光性平版印刷
版4の版面上にスリット8によりエッチング液が供給さ
れてからディップ槽23内のエッチング液に浸漬される
までの時間t.は2〜20秒、ディップ槽23内のエッ
チング液に浸漬されている時間t,は2〜20秒、及び
ディップ槽23内のエッチング液から出てスクイズロー
ラ26でスクイーズされるまでの時間t,は1 −10
秒の範囲が好ましい(エッチング温度25゜Cの場合)
エッチング温度は10〜40℃の範囲が適当である。
第1図に示す態様において、ディッグ槽23中に入れる
エッチング液はスリットから供給するエッチング液と同
じ組戊の液でよく、処理及び空気中の炭酸ガスの吸収に
よる劣化の回復は感光性平版印刷版4によって持ち込ま
れかつ持ち出されるエッチング液の一部更新によって実
用上十分であるように前記t,、t,及びt,を定めれ
ばよい。上記劣化が限度を越えて大になるような場合に
は、液の交換や補充を行えばよい。ディップ槽23中に
入れるエッチング液の容量は搬送輻l曽当たり0.5〜
3Q程度が適当である。
第1図に示す装置において、ディッグ槽23とスクイズ
ローラ26との間に、溶出促進のためブラシ装置(ブラ
シローラ等)を設けたり、あるいは溶出処理の時間を長
くするため局面を粗面化した前記l5のようなローラを
設けてもよい。
本発明において、スリットにより感光性平版印刷版面へ
供給するエッチング液は実質的に未使用のエッチング液
であり、その供給量が感光性平版印刷版1m2あたり7
0〜700mQの割合であることが好ましい。上記実質
的に未使用のエッチング液とは、未使用のエッチング液
でなくても未使用のエッチング液と実用上同等のエッチ
ング能力を有するものをいう。
エッチング部lにおいてエッチング処理を終えた感光性
平版印刷版4は次いでリンス部2へ搬送される。リンス
部2において、30はリンス液を入れるリンス液タンク
、31はシャワー装置32a, 32bへリンス液を送
るためのポンプ、33は搬送ローラ、34a, 34b
はプラシローラ、35はスクイズローラである。シャワ
ー装置32a, 32bは搬送幅に互って処理液を噴出
し得る複数のノズル孔を設けたパイプ状部材で、該ノズ
ル孔から感光性平版印刷版4ヘリンス液をシャワー状に
噴射して版面の付着物を洗い流す。リンス部2にはブラ
シ装置を搬送方向に2つ以上設けてもよく、またリンス
部を2つ以上設けてもよい。
感光性平版印刷版4は次いでガム引き部3へ搬送される
。ガム引き部3において、40はガム液を入れるガム液
タンク、4lはガム液タンク40内のガム液をノズル4
2へ送るポンプ、43は搬送ローラ、44はスクイズロ
ーラである。
なお、第1図中、※lと※1m2※2と※2、※3と※
3とはそれぞれ配管で接統されている。
本発明によって処理される感光性平版印刷版は、平版印
刷版の非画像部版面となり得る面を有する支持体の該面
上に水を主たる溶媒とする(溶媒の50wt%以上が水
である)アルカリ性のエッチング液によって非画像部層
が溶出される層を有する印刷材料で、例えば惑光戊分と
してジアゾ化合物を用いたネガ型PS版、感光或分とし
てO−キノンジアジド化合物を用いたポジ型PS版、上
記のような支持体上に光導電性層を設け電子写真方式に
よってトナー画像を形成した後、溶出処理によって非画
像部の該光導電性層を除去しうる平版印刷材料等が包含
される。本発明が特に有利に適用される感光性平版印刷
版は、平版の版面となり得る面を有する支持体の該面上
に顔料系の有機光半導体を含有する光導電性層を設けた
製版用感光材料であって、帯電、露光、現像、定着を含
む処理によってトナー画像を該光導電性層上に形成する
ことができるものであり、好ましくは、アルミニウム板
の表面を電解研摩、陽極酸化、砂目立て処理その他の表
面粗面化処理をしたのち、この粗面化表面に、光導電性
有機顔料をフェノール樹脂等の樹脂中に分散した光導電
性感光層、とくに鋼フタロシアニンをノポラック樹脂中
に分散した光導電性感光層を塗設した電子写真感光体で
ある。
電子写真方式によってトナー画像を形成させる手段につ
いては制限はなく、通常用いられる手段を採ることがで
きるが、トナー現像には電気絶縁性液体からなる担体液
体中に、着色剤(カーポンブラック、銅フタロシアニン
など)、被覆剤及び電荷制御剤を含有せしめてなるもの
、とくに被覆剤としてポリエチレン、ボリプロビレン、
エチレン共重合体、プロピレン共重合体の1種又は2種
以上を用い、電荷制御剤としてリン酸エステル系界面活
性剤からなる負電荷制御剤を用いた電子写真液体現像剤
を用いることが好ましい。
本発明の方法に用いるエッチング液にはアルカリ金属水
酸化物、珪酸アルカリ金属塩、りん酸アルカリ金属塩又
はアルミン酸アルカリ金属塩、水及び必要に応じて界面
活性剤や他の添加剤からなるpH 12以上の強アルカ
リ水溶液が含まれる。具体的には特開昭48−1553
5号、同53−82334号、同54−62004号、
同52−127338号、同53−96307号、同5
0−144502号、同55−22759号、同55−
25100号、同55−95946号、同55−115
039号、同56−142528号、同50−5132
4号に記載されている珪酸ナトリウム又は珪酸カリウム
からなる溶液をあげることができる。
又、本発明の方法に用いるエッチング液には例えば特開
昭51−77401号、同51−80228号、同53
−44202号及び同55−52054号中に記載され
ているようなアニオン界面活性剤、水に対する溶解度が
常温においてion量%以下である有機溶媒、アルカリ
剤、水及び必要により汚れ防止剤からなる水溶液が含ま
れる。
又特開昭60−130741号等に記載等のネガ型PS
版とボジ型PS版の兼用現像液も用いることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の具体的な実施例を示す。
実施例l 第1図に示す装置を用いた。該装置において、スリット
8を構戊する板材6、7としてそれぞれ厚さ3s+mの
ステンレススチール板を用い、スリット部分の長さ30
1m (搬送方向)、輻850mm (搬送幅方向)と
し、スリット間隙を3一璽とした。また、感光性平版印
刷版は上側板材6の下側面から2III1の距離をもっ
て、かつスリット8の上下各面に接触せずに搬送される
ように前後の搬送ローラl3、l4、15、16の位置
を調整した。
下側の板材7の上面には第11図(二)のような深さl
 ++u+,長さ26問、幅2mmの溝を211111
間隔で設けた。搬送ローラ15(粗面化ローラ)は第8
図に示す凹凸を局面に有し、その凹部の間隔は2+s+
s,深さは2Ilffl、ローラの直径は50mmとし
た。
搬送ローラl5と感光性平版印刷版との接触点からディ
ップ槽23中のエッチング液に浸漬するまでの搬送長を
150mm、ディップ槽23中のエッチング液中の搬送
長を100mm,ディップ槽23中のエッチング液を出
てからスクイズローラ26でスクイーズされるまでの搬
送長を150m■、合計全搬送長さを400msとした
ディップ槽23にはスリット8へ供給するエッチング液
と同じ組戊の液を入れ、スリット8から感光性平版印刷
版4へ供給されたエッチング液がその搬送に伴ってディ
ップ槽23へ流入し、デイツプ檀23からオーバー7ロ
ーした液は廃液タンクへ27へ入れた。
感光性平版印刷版としてはSMP−N ( il!品名
、ボジ型PS版、コニカ(株)製)の1003mmX 
800vsサイズを用い、エッチング液は下記組虞のも
のを用いた。
エッチング液組戊■ ケイ酸ナトリウム (JIS規格ケイ酸ソーダ3号)75g水酸化ナトリウ
ム           15gペレックスNBL(ア
ノレキノレナ7タレンスノレホン酸ナトリウム、花王ア
トラス(株)製) 0.5g水           
                909.5gエッチ
ング液量は感光性平版印刷版1枚当たり160aI12
、エッチング時間20秒で100枚連続に処理を行った
ところ、総て先端部およびサイド都に残膜がなく、版の
表裏両面に傷つきのないい良好な溶出処理ができた。ま
た得られた版のうち、1版目と100版目をオフセット
印刷した結果、同等の階調性及び網点再現性が得られ、
実用的にも良好な印刷物であった。
比較例l 前記実施例lと同様な感光性平版印刷版およびエッチン
グ液を用い、第12図に示す装置を用いて溶出鬼理を行
った。エッチング液をエッチング液供給ノズル5lから
感光性平版印刷版上に滴下させ、プラスチックシ一トの
拡散板52によりエッチング液滴は感光性平版印刷版上
に押し拡げられ溶出され、案内板53上を搬送され溶出
が終了する。同図において、54はエツチン液タンク、
55はポンプ、56は搬送ローラ、57は水洗水のシャ
ワーノズル、58はスクイズローラである。
エッチング液滴下位置から拡散板52の末端までの距離
Lを50mg+とし、エッチングゾーン400■、エッ
チング時間20秒、エッチング液量1枚当たり160m
αで溶出処理を行なったところ、エッチング液は感光性
平版印劇版面上に均一に押し拡げられたが、エッチング
液供給ノズル5lから滴下されたエッチング液の滴下部
分と非滴下部分で溶出の進行速度に差を生じ、溶出が不
均一であった。
得られた版を実施例lと同一の条件で印刷を行なったと
ころ、網点再現にむらが生じ、また非画線都にもインキ
着肉があった。
実施例2 第1図に示す装置を用い、粗面化された搬送ローラl5
として0.81IIIの銅線を遭統的に隙間なく全中捲
いたものを使用し、感光性平版印刷版として、SIN−
N (商品名、ネガ型ps版、コニカ(株)製)を用い
、エッチング液はSDN−21 (商品名、コニカ(株
)製)を水で4倍に稀釈して用い、実施例1と同様の溶
出処理を行なったところ、エッチング液量は1枚当たり
80−kで総て先端部およびサイド都に残膜がない金版
良好な溶出処理ができた。又、得られた版を実施例lと
同様のオフセット印刷を行なったところ、同様に良好な
結果が得られた。
比較例2 比較例lの態様で実施例2と同一の条件で溶出処理を行
なった結果、比較例lと同様、エッチング液供給ノズル
5lからの滴下部分と非滴下部分で溶出速度差が生じ、
比較例lと同様な結果が得られた。
実施例3 下記の構造式を有するフェノール樹脂3重量部をエチレ
ングリコーノレモノエチノレエーテノレ2011 1都
に溶解後、東洋インキ社製銅フタロシアニンLiono
l Blue−ER ( t型鋼フタロシアニン)1重
量部を添加し、ガラスビーズ分散を30分行なった。
この分散液を塩酸浴中で電解研摩に依り砂目立てし、更
に陽極酸化して親水性を設け、熱水にょり封孔処理した
600m鵬X 400mmのアルミニウム板上に乾燥膜
厚が6μ回になる様に塗設し、乾燥し、実施例3の感光
性平版印刷版を得た。この感光性平版印刷版をカメラ露
光方式の電子写真製版機によりトナー画像を作戊した。
さらに第1図の装置を用い、感光性平版印肩版l枚当た
り、200mQ,現像時間30秒で処理を行った。エッ
チング液は下記組戊のものを使用した.エッチング液■ ケイ酸ナトリウム (JISケイ酸ソーダ3号)      5重量部水酸
化ナトリウム         2重量部7エニルセロ
ソルブ        im量sベレックスNB−L (商品名花王(株)社製アニオン型界面活性剤)IO重
量部 無水亜硫酸ナトリウム       1重量部エマノレ
ゲン147 (商品名花王(株)社製非イオン型界面活性剤)0.1
重量部 水                  120重量部
100枚連続に処理を行ったところ、総て、先端部及び
サイド都に溶出不良部分がなく、トナー画像都に傷つき
のない良好な印刷版を得た。また得られた版のうち1版
自と100版目をオフセット印刷した結果、同等の階調
性及び網点再現性が得られ、実用的にも良好な印刷物で
あった。
比較例3 比較例1の態様で、実施例3と同一の条件で溶出処理を
行なった結果、比較例lと同様エッチング液供給ノズル
5lからの滴下部分と非滴下部分で溶出速度に差が生じ
、溶出が不均一であった。得られた版を実施例lと同一
条件で印刷を行ったところ、網点再現にむらが生じ、ま
た非画像都にインキ着肉があった。
また、処理した100版のうち3版を除いたすべての版
に、ホコリあるいはゴミが原因となったスジ状の傷が搬
送方向に平行に生じており、画像部分を破壊していた。
〔発明の効果〕
本発明によれば、感光性平版印刷版を自動的に搬送し、
水を主たる溶媒とするアルカリ性のエッチング液を使用
するエッチングあ理、その後のリンス処理を含む溶出処
理によって非画像部を溶出除去する溶出処理技術におい
て、比較的少量のエッチング液を用いても先頭部分やサ
イド部分に溶出不良部が生ぜず常に均一な仕上がりが得
られ、安定かつ経済的な溶出処理を行うことができ、平
版印刷版の表裏面に傷がつかない溶出処理が可能である
という効果が得られる。上記効果は、感光性平版印刷版
が支持体上に光導電性層を設け電子写真方式によってト
ナー画像を形成し、非画像部を溶出処理するものである
とき特に大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る処理装置の例を示す断面図、第2
図、第3図はその要部の断面図及び斜視図、第4図、第
5@はスリットの前後に設けるガイドの例を示す断面図
、第6図〜第lO図は粗面化されたロールの粗面の例を
模式的に示す正面図(イ)及びその部分拡大斜視図(口
)、第11図はスリットの下側面の溝の形態を示す部分
平面図、第12図は比較例に用いた溶出処理装置の斜視
図である。 l・・・エッチング部  2・・・リンス部3・・・ガ
ム引き部   4・・・感光性平版印刷版5・・・エッ
チング液供給手段 6、7・・・板材     8・・・スリット9・・・
エッチング液タンク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)感光性平版印刷版を自動的に搬送し、水を主たる
    溶媒とするアルカリ性のエッチング液を使用するエッチ
    ング処理、その後のリンス処理を含む溶出処理によって
    非画像部を溶出除去する工程において、2枚の板材から
    形成されたスリット間をエッチング液で満たし、そのエ
    ッチング液中を上記感光性平版印刷版を通過させること
    によりエッチング液の供給が行われることを特徴とする
    感光性平版印刷版の処理方法。
  2. (2)支持体上に光導電性層を設けた感光性平版印刷版
    に電子写真方式によってトナー画像を形成した後、該感
    光性平版印刷版を自動的に搬送し、水を主たる溶媒とす
    るアルカリ性のエッチング液を使用するエッチング処理
    、その後のリンス処理を含む溶出処理によって非画像部
    を溶出処理する工程において、2枚の板材から形成され
    たスリット間をエッチング液で満たし、そのエッチング
    液中を上記平版印刷版を通過させることによりエッチン
    グ液の供給が行われることを特徴とする処理方法
  3. (3)水を主な溶媒とする実質的に未使用のエッチング
    液を感光性平版印刷版1m^2あたり70〜700ml
    の割合で供給することを特徴とする請求項(1)又は(
    2)記載の処理方法。
  4. (4)光導電性層が顔料系の有機光半導体を含有するこ
    とを特徴とする請求項(3)記載の処理方法。
  5. (5)エッチング処理を行うエッチング部、リンス処理
    を行うリンス部、及び該エッチング部と該リンス都に順
    次感光性平版印刷版を通過させる搬送手段を有する感光
    性平版印刷版の処理装置において、該エッチング部が、
    2枚の板材から形成されたスリット間をエッチング液で
    満たすエッチング液供給手段及び該スリット間を該感光
    性平版印刷版を通過させる搬送手段を有することを特徴
    とする感光性平版印刷版の処理装置。
  6. (6)エッチング部が、実質的に未使用のエッチング液
    を前記スリット間へ供給する手段を有することを特徴と
    する請求項(5)記載の処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05134472A (ja) * 1991-11-14 1993-05-28 Fuji Photo Film Co Ltd 電子写真式製版用洗浄液および製版方法
WO2017069286A1 (ja) * 2015-10-23 2017-04-27 株式会社ジョブ X線装置、データ処理装置及びデータ処理方法

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JPH05134472A (ja) * 1991-11-14 1993-05-28 Fuji Photo Film Co Ltd 電子写真式製版用洗浄液および製版方法
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