JPS59176096A - 印刷原版のリンス装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は印刷原版のリンス装置に関し、特に光導電性感
光層を有する印刷原版を使用し、電子写真方式によって
トナー像の顕像が形成された平版印刷版を改良されたリ
ンス工程によってリンスする印刷原版のリンス装置に関
する。

［従来技術］ 従来アルミニウム板の如き導電性金属板を支持体とし、
該支持体上に、例えば光導電性有機願ネ゛１をフェノー
ル樹脂等の樹脂中に分散した光導電性感′Ｌ層、特に銅
フタロシアニンをノボラック樹脂中に分散した光導電性
感光層を塗設してなる印刷原版を用い、電子写真方式に
よって帯電、露光工程を終了して感光層上に静電潜像を
形成させ、これを現像工程を通過させてトナー顕像を得
、次いで、リンス、乾燥、定着、冷却の各工程を経てト
ナー像の顕像が定着された版を得、原版にエツチング液
を用いて、非画像感光層を＋ｂｖ潤させ、次いでリンス
液を用いてリンスする技術が知られている。

本発明はかかるエツチング工程に続くリンス工程におい
て、エツチング工程やリンス工程に存していた未解決の
課題を解決する手段を提供するものである。

木発明者は先に特開昭５８−２５４７７号公報に記載の
平版印刷版のエツチング処理方法について提案した。か
かる先提案技術は第１図に示すようにエツチングの最終
工程Ａにおいて、ロール５を用いて版面上のエツチング
液をスクイズしていた。そのためロール５の圧力により
銅フタロシアニン等の有機顔料がアルミ支持体上の特に
砂目加工処理面に押し付けられてイ・１着する結果とな
っていた。このように顔料が砂目加工処理面に伺着する
と、そのまま後のリンス工程Ｂ、Ｃにおいても除去され
ることがなく、非画像面の汚れとして残るという問題が
あった。

また、従来エツチング工程Ａの後に続く複数のリンス工
程Ｂ、Ｃにおいて、リンス液とブラ・ンシンクロール１
３Ａ、ＢＢにより非画像部感光層を除去しているが、各
リンス工程Ｂ、Ｃの前方又は後方で版面上のリンス液を
ロール５によりスクイズすると、前記と同様に非画像部
の有機顔料をアルミ支持体上の砂目加工処理面に付着さ
せる結果となり、最終的に非画像面の汚れとして残ると
いう問題があった。

さらに上記のエツチング工程Ａ及びリンス工程Ｂ、Ｃに
おける問題を解決するために、ロールスクイズの代りに
エアースクイズを用いることも考えられる。しかしエア
ースクイズによると、版面」−の液量が多くなった時に
スクイズ性が悪くなり、次工程へ液を持ち込むという問
題があり、特にリンス工程Ｂ、Ｃにおいては、次に統〈
リンス工程はど清浄なリンス液になっているので、次工
程への液の持ち込みが多くなると、最終工程のリンス液
が汚れ、仕上りの印刷原版に汚れが残るという問題があ
った。

さらに又、従来印刷原版の搬送ロールとして全面ロール
を用いていたが、かかる全面ロールを用いると、有機顔
料、トナー等がロール面に付着すると、印刷原版の清浄
な非画像部に逆に転写して版を汚すという問題があった
。

［発明の目的］ 本発明は上記の諸問題を解決するためになされたもので
、その第１の目的は汚れたリンス液をリンス工程内の次
工程に持ち込むことによる印刷原版の汚れの発生を防止
できる印刷原版のリンス装置を提供することにある。

本発明の第２の目的は、搬送ロールによる印刷原版の汚
れをなくすことができる印刷原版のリンス装置を提供す
ることにある。

［発明の要旨］ 本発明に係る印刷原版のリンス装置は、支持体上に光導
電性感光層を塗設してなる印刷原版であって、前記感光
層にトナー像が形成された印刷原版を該トナー像面を上
向きにして搬送する搬送ロールと、該搬送ロールによっ
て搬送しながらリンスを行なうためにリンス液を供給す
るシャワーと、印刷原版の搬送面上に非画像部感光層を
掻き落すための掻き落し部と、リンス液をスクイズする
ためのスクイズ部を有する印刷原版のリンス装置におい
て、前記搬送ロールの」二側ロールを前記Ｉ・ナー像面
の＋＋］方向の両側端部に接触して搬送する構成の端縁
部搬送ロールと成し、複数のリンス工程のうち少なくと
も第１リンス工程の出口近傍であって、前記掻き落し部
の版搬送経路後方にエアースクイズ部を設けたことを特
徴とする。

［発明の構成］ 以下、本発明について詳述する。

先ず本発明の構成を明確にするために、第１図にス（づ
き従来のリンス装置を用いたリンス工程及びその前後の
工程について説明する。

図において、１はアルミニウム板その他の支持体」−に
光導電性感光層を塗設した印刷原版で、帯電・露光・現
像・定着を含む処理によってトナー像の顕像が形成され
ている。制版ｌは先ず、エツチング工程Ａの搬送系に送
られ、搬送ロール２によって水平方向へ搬送される。こ
のエツチング工程Ａにおいて、一定の温度に制御された
アルカリ液により構成されるエツチング液３が、版１面
上からシャワー４によって供給され、非画像部（トナー
が伺着していない部分）の感光層を膨潤させる。エツチ
ング液３でエツチング処理した後、水平な版１面」二に
滞留しているエツチング液層を、鏡面ロールの如きスク
イズロール５を用いることのよって除去する。

その後、１返１は第１リンス工程Ｂに入り、続けて第２
リンス工程Ｃに入る。第１リンス工程Ｂおよび第２リン
ス工程Ｃでは各々、前記エツチング工程Ａで膨潤された
非画像部の感光層をナイロン系繊維にとって形成された
ブラッシングロールから成る掻き落し部６Ａ、６Ｂを版
ｌ進行方向と同一方向に回転させることにより掻き落し
、水等からなるリンス液７Ａ、７Ｂで、水平方向へ移動
する版１面上から、シャワー８Ａ　、　８Ｂにより洗浄
する。このリンス液層版面上の溜りは、前記と同じくス
クイズロール５によって除去され、その後カム引き工程
りへ搬送される。

カム引き工程りにおいて、水平方向へ移動する版１は、
シャワー９によってすり＜均一なガム液ＩＯの層が塗設
される。続いて版１は乾燥工程Ｅに搬送され、一定の温
度に制御された乾燥容器１１（エアーカーテンによって
外部と遮断されることが望ましい。）内を通過して乾燥
されて、製版を完了する。

なお、図中、１２Ａ、　１２Ｂは第１リンス玉程Ｂと、
ｆ５２１）　７ス下程Ｃとに別々に設けられたリンス液
槽タンク、１３はエツチング液槽タンク、１４はカム！
後槽タンク、１５はポンプ、１６はブロワ−１そして１
７は各液を各タンクに戻すための戻し槽を示している。

次に第２図〜第６図に基づき、本発明の好ましい実施例
を説明する。図中、第１図において示した番号と同一番
号を付した部位は同一の機器、物質を示す。第２図〜第
６図の好ましい実施例を示す説明図であって、第１リン
ス工程のみを示すものである。

第２図に示す実施例は、搬送ロールの上側ロールにトナ
ー像面の１１１方向（搬送方向に直角の方向）両側端部
に接触して搬送する構成の端縁部搬送ロール２０を用い
た例である。図中、２１は版面上のリンス液をスクイズ
するためのエアースクイズであり、第１リンス工程Ｂの
出１」近傍に設けられている。２２はエアースクイズ２
１にエアーを供給するだめのブロワ−である。６Ａはプ
ランジングロールであり、版搬−送方向と同じ方向（第
１図〜第６図に於て反時計回り）に回転する。

−」記載のように端縁部搬送ロール２０を用いることに
とって、１；ν画像面を汚す虞れがなく１１ｋを搬送で
きる。またブラッシングロール６Ａとエアースクイズ２
１を第１リンス工程Ｂに設けることによって、両者の間
で液溜りを作ることができスクイズ性の向上がはかれる
と共に第２リンス］］程へ汚れた液を持ちこむことがな
い。

第３図に示す実施例は、第２図に示す実施例において、
エアースクイズ２３を追加したものである。図中、２４
はブロワ−である。

上記のように構成することにより、ブラッシングロール
６Ａの回転により前工程（例えはエツチング工程）への
液の逆流を防止することができる。

これはエツチング工程とリンス工程を分離独立して構成
した場合に有効である。

第４図および第５図に示す実施例は、第２図に示す実施
例において、版がブラッシングロール６Ａを通過後、搬
送面の位置を高くして微小な傾斜をつけるためのガイド
２５を設けたものである。図中、高さは特に限定されず
、０が数度（例えば１度〜１０度、好ましくは２度〜５
度）となるように決定すればよい。

上記のようなガイド２５を設けることによって。

第１リンス工程の出口部におけるエアースクイズ２０の
スクイズ性を増加させることができる。

第６図に示す実施例は、第２図に示す実施例において、
エアースクイズ２１の近くに新たなブラッシングロール
２６を並設させたものである。

」−記のように構成し、ブラッシングロール２６を版搬
送方向と逆方向（第１図〜第６図に於て時計回り）に回
転させることにより、第１リンス工程Ｂの出口近傍にお
けるスクイズ性を確実にすることができる。

以上、本発明の実施例について説明したが、本発明の実
施例はこれに限定されず、他（こ種々の実施態様を採る
ことができる。

例えば第７図に示すように、ブラ、ンシングロール６Ａ
の改良が考えられる。すなわち、図におり）で２７はブ
ラッシングロール６Ａの軸、２８は軸受、２９は溝付き
カム、３０は案内部、３１はモーター、３２は搬送台で
ある。

上記のように構成することにより、モーター３１の回転
によってブラッシングロール６Ａが回転すると同時にカ
ム２９の作用によってブラ・ンシングロール６Ａが軸２
７すなわち版搬送の＋ｌＪ方向に往復連動する。従って
非画像部に掻き落し効果を増すことができる。

また上記の各実施例においては、第１リンス工程の場合
について説明したが、これを第２リンス工程に用いても
よいことは勿論であり、さらに」−記実施例について用
いられた端縁部搬送ロール２０は、第１リンス工程Ｂ及
び第２リンス工程Ｃのみならず乾燥工程Ｅにおいても用
いることができ、版面」−の画質を良好に保つことが可
能となる。

以上、本発明について説明したが、かかる本発明によれ
ば、端縁部搬送ロールを用いているので、搬送ロールに
よる印刷原版の汚れを発生させることがなく、また、掻
き落し部において掻き落しを行なった後にエアースクイ
ズによってスクイズされると共にリンス工程特に第１リ
ンス工程の出口においては確実にスクイズされるので、
汚れたリンス液を次工程に持ち込むことがない。従って
印刷原版の汚れの発生を防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す工程図、第２図〜第６図は本発明
の好ましい実施例を示す部分工程図、第７図は本発明に
好ましく用いられるブラッシングロールの増刊状態の一
例を示す断面図である。 図中、Ａはエンチング工程、Ｂは第１リンス工程、Ｃは
第２リンス工程、Ｄはガム引き工程、Ｅは乾燥」工程、
■は印刷原版、２は搬送ロール、５はスクイズロール、
６Ａ　、　８Ｂは掻き落し部、７Ａ、７Ｂはリンス液、
２０は端縁部搬送ロール、２１．２３はエアースクイズ
を各々示す。 ＠４図 第６図 第５図 第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 支持体」二に光導電性感光層を塗設してなる印刷原版で
   あって、前記感光層にトナー像が形成された印刷原版を
   該トナー像面を上向きにして搬送する搬送ロールと、該
   搬送ロールによちて搬送しながらリンスを行なうために
   リンス液を供給するシャワーと、印刷原版の搬送面」二
   に非画像部感光層を掻き落すための掻き落し部と、リン
   ス液をスクイズするためのスクイズ部を有する印刷原版
   のリンス装置において、前記搬送ロールの」−１側ロー
   ルを前記トナー像面のｒ１方向の両側端部に接触して搬
   送する構成の端縁部搬送ロールと成し、複数のリンス工
   程のうち少なくとも第１リンス工程の出口近傍であって
   、前記掻き落し部の版搬送経路抜力にエアースクイズ部
   を設けたことを特徴とする印刷原版のリンス装置。