JPH09127797A - 電子写真平版印刷版の液体現像装置 - Google Patents

電子写真平版印刷版の液体現像装置

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JPH09127797A
JPH09127797A JP28167595A JP28167595A JPH09127797A JP H09127797 A JPH09127797 A JP H09127797A JP 28167595 A JP28167595 A JP 28167595A JP 28167595 A JP28167595 A JP 28167595A JP H09127797 A JPH09127797 A JP H09127797A
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liquid
developing
developing electrode
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liquid developer
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JP28167595A
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Yasuo Kaneda
安生 金田
Yuji Takagami
裕二 高上
Yuji Handa
優司 半田
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真平版印刷版を斜め下向きに傾斜させ
て略直線的に搬送し、これと同等に傾斜して設けた現像
電極と下部ガイド板との間を通過させながら、液体現像
剤を現像電極の入り口側より供給してトナー現像した
後、上下一対の絞りロール対によって余剰の液体現像剤
の除去を行う電子写真平版印刷版の液体現像装置に於い
て、白抜けや画像潰れ等のない良好な画質が安定して得
られる液体現像装置を提供する。 【解決手段】 液体現像装置に於ける現像電極と下部ガ
イド板との入り口部での間隙をt1[mm]、出口部で
の間隙をt2[mm]、現像電極と絞りロール対のニッ
プ部分との間隔をLR[mm]、及び搬送の傾斜角度を
a[度]とした時、現像電極、下部ガイド板、及び絞り
ロール対の関係が、5≧t1≧t2≧1かつLR≦15
0/aである電子写真平版印刷版の液体現像装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真平版印刷版を
液体現像剤を用いてトナー現像を行う液体現像装置に関
し、より詳しくは、良好な画質を安定的に得る事の出来
る電子写真平版印刷版の液体現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真平版印刷版は、導電性支持体上
に光導電性物質を含有するインク親和性の光導電層を積
層してなる。電子写真平版印刷版の製版工程は、光導電
体層上に帯電工程により一様な電荷がのせられ、次に露
光によって画像に対応する静電潜像が形成される。続い
て液体現像剤を用いて液体トナー現像(以下、液体現像
と略記する)が行われ、静電潜像に対応したトナー画像
が形成される。その後、乾燥工程及び熱定着工程を経
て、トナー粒子をフィルム化する。このトナー画像以外
の非画像部は、アルカリ剤等を含有する溶液により溶出
除去され、続いて水洗(リンス)や版面保護液(保護ガ
ム液)の塗布等の処理が施され、印刷版として印刷に供
される。
【0003】電子写真平版印刷版の最終製版物としての
品質は、液体現像によって形成されるトナー画像に大き
く依存している。即ち、液体現像過程での画像部に於け
るトナー付着量が充分でない場合には、続く溶出工程に
於いて溶出液をレジストすることが出来ずに、画像部の
光導電層が溶出液によって溶解され、結果として画像部
の白抜け等の画質欠陥となってしまう。
【0004】液体現像装置を説明しながら、液体現像過
程での画像欠陥をもたらす原因を説明する。液体現像装
置の一例を図2に示す。液体現像装置は、液体現像処理
部101、乾燥部102、熱定着部103、及び冷却部
104からなり、液体現像処理部101は、現像電極3
5及び下部ガイド板36から構成される現像電極部3
4、絞りロール対31、液体現像剤吐出口80、液体現
像剤貯液槽12が設置され、液体現像剤貯液槽12は液
体現像剤吐出口80と配管74で連結され、配管途中に
液体現像剤供給用ポンプ72が設置され液体現像剤貯液
槽12中に貯液されている液体現像剤2を液体現像剤吐
出口80を通って、現像電極35と下部ガイド板36の
間(現像電極部34)に供給する様になっている。
【0005】図示しない帯電及び露光手段により静電潜
像が形成された電子写真平版印刷版(以下、印刷版と略
記する)1は矢印Bの方向に一定速度で版を搬送する搬
送手段により、現像電極部34内に搬送される。印刷版
1が現像電極部34に進入する以前に、液体現像剤2を
現像電極部34に現像電極入り口部より供給する様にな
っており、現像電極35入り口より供給された液体現像
剤2は、印刷版1の搬送に伴って現像電極部34へと流
れ込む様になっている。
【0006】現像電極35と印刷版1の支持体との間に
は現像バイアス電圧が印加出来る様になっており、現像
電極35と印刷版1との間に供給された液体現像剤2中
の帯電したトナー粒子は、印刷版1上の静電潜像と現像
電極35とが形成する電界により電気泳動し、印刷版1
の静電潜像に従って画像様に付着しトナー画像が形成さ
れる。現像電極部34に供給された液体現像剤2は、絞
りロール対31によりせき止められ、ロール両端部付近
より下に流れ落ち、受け皿17を経て再び液体現像剤貯
液槽12に回収され、循環して使用される。
【0007】この時、現像電極部34に液体現像剤2が
残留したまま放置すると、液体現像剤2中のトナー粒子
が現像電極35及び下部ガイド板36に乾燥固着し、次
に液体現像を行った際に特に非画像部にかぶり等の画質
欠陥が誘発する原因となる。また、これを防止するた
め、液体現像終了後にクリーナ液を現像電極部34に循
環させても、現像電極部34に液体現像剤2が残留して
いると、クリーナ液に多量の液体現像剤2が混入してク
リーニング効果を悪化させるばかりか、液体現像剤2を
多く含むクリーナ液がやはり固着して好ましくない。
【0008】これらの問題は、現像電極部34に於いて
印刷版1の搬送ラインを斜め下向きにする事により抑止
される。即ち、現像電極部34の液体現像剤2は、その
傾斜に沿って流れ落ち、現像電極部34に於ける液体現
像剤2の残留を軽減することが出来る。そして、現像電
極部34に於ける液体現像剤2の残留は、基本的には現
像電極部34の傾斜の度合が大きくなる程良化する。
【0009】しかしながら、この様な傾斜させて搬送さ
れる印刷版1に現像電極部34の上流側より液体現像剤
2を供給して液体現像を行う場合に於いては、現像電極
35と下部ガイド板36との間隙に液体現像剤2が充満
しきれず、しばしば印刷版先頭部の画像部に於いて水玉
状の白抜け状の欠陥画像が発生し、良好な画質が得られ
ない事がある。そして、現像電極部34に液体現像剤2
が充満しきれないために誘発するこの画像欠陥は、上記
液体現像剤2の残留問題とは裏腹に、基本的には現像電
極部34の傾斜の度合が大きくなる程悪化する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、電子
写真平版印刷版を斜め下向きに傾斜させて略直線的に搬
送し、これと同等に傾斜して設けた現像電極と下部ガイ
ド板との間を通過させながら、液体現像剤を現像電極の
入り口側より供給してトナー現像した後、上下一対の絞
りロール対によって余剰の液体現像剤の除去を行う電子
写真平版印刷版の液体現像装置に於いて、非画像部のか
ぶりや画像部の白抜け等の画像欠陥のない良好な画質が
安定して得られる電子写真平版印刷版の液体現像装置を
提供する事を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の様な
液体現像装置によって達成される。即ち、第1の発明
は、電子写真平版印刷版を斜め下向きに傾斜させて略直
線的に搬送し、これと同等に傾斜して設けた現像電極と
下部ガイド板との間を通過させながら、液体現像剤を現
像電極の入り口側より供給してトナー現像した後、上下
一対の絞りロール対によって余剰の液体現像剤の除去を
行う電子写真平版印刷版の液体現像装置に於いて、現像
電極と下部ガイド板との入り口部での間隙をt1[m
m]、出口部での間隙をt2[mm]、現像電極と絞り
ロール対のニップ部分との間隔をLR[mm]、及び搬
送の傾斜角度をa[度]とした時、現像電極、下部ガイ
ド板、及び絞りロール対の関係が、5≧t1≧t2≧1
かつLR≦150/aである事を特徴とする電子写真平
版印刷版の液体現像装置によって達成される。
【0012】更に、第2の発明は、上記第1の発明に加
えて、下絞りロールと下部ガイド板との間隔をLG[m
m]とした時、LG≦t2である電子写真平版印刷版の
液体現像装置によって達成される。
【0013】更に、第3の発明は、上記第1の発明また
は第2の発明に於いて、現像電極の入り口前方に液規制
ロールを設けた電子写真平版印刷版の液体現像装置によ
って達成される。
【0014】
【作用】現像電極と下部ガイド板との入り口部での間隙
をt1[mm]、また出口部での間隙をt2[mm]と
した時、5≧t1≧t2≧1の関係にある事により、現
像電極の入り口側より供給された液体現像剤が現像電極
出口部から流出するよりも、現像電極入り口部より流入
し易いため、現像電極と下部ガイド板に液体現像剤が充
満しやすくなる。また、現像電極と絞りロール対のニッ
プ部分との間隔をLR[mm]、及び搬送の傾斜角度を
a[度]とした時、LR≦150/aとする事により、
搬送の傾斜角度を大きくすることは現像電極と絞りロー
ル対の接触位置との間隔を狭めることとなり、傾斜に沿
って現像電極出口部より液体現像剤が流出しても、その
直後の絞りロール対によってせき止められるため、現像
電極と電子写真平版印刷版との間隙には、常に液体現像
剤が充満した状態となり、画像部の白抜けのない良好な
液体現像が行われる。
【0015】また、上記に加えて、下絞りロールと下部
ガイド板との間隔が現像電極の出口部の間隙以下(LG
≦t2)である事により、印刷版が現像電極部に進入す
る以前に於いても、現像電極部に供給された液体現像剤
は、下部ガイド板の傾斜に伝って絞りロール対によって
流失が抑制され、かつ下部ガイド板と下絞りロールの狭
い間隙によって再び抑制される。これにより、現像電極
出口と絞りロール対との間に液体現像剤が貯留され、印
刷版が現像電極部に進入した際にも液体現像剤は現像電
極部に充満した状態となり、特に印刷版の先頭部に於い
ても、画像部の白抜けのない良好な液体現像が行われ
る。
【0016】更に上記に加えて、現像電極の入り口前方
に液規制ロールを設ける事で、供給した液体現像剤が現
像電極部に流入せずに現像電極前方に遡上することを防
止でき、液体現像剤が現像電極前方に遡上することによ
って誘発するエッジ効果の悪化を招く事なしに、現像電
極部へ流入する液体現像剤量を増す事が出来、画像部の
白抜けのない良好な液体現像が行われる。
【0017】
【実施例】以下、図1に例示する液体現像装置の液体現
像処理部を基にして更に詳しく説明するが、本発明の範
囲がこれにより限定されるものではない。
【0018】実施例1 図1に示される様に、液体現像装置の液体現像処理部
は、現像電極35及び下部ガイド板36からなる現像電
極部34、液体現像剤供給手段、絞りロール対31、及
び液規制ロール38から構成されている。
【0019】図示されない搬送手段によって印刷版1が
斜め下方に搬送される搬送ライン5の上下に現像電極3
5及び下部ガイド板36が設けられている。また、その
入り口側搬送ライン5の上方に液規制ロール38が設置
され、現像電極35の出口側には搬送ライン5に対して
上下一対の絞りロール対31が設けられ、搬送ライン5
上を搬送されてきた印刷版1を挟持搬送して、続く図示
されない乾燥工程及び定着工程へと送り込まれる様にな
っている。
【0020】下部ガイド板36は、その上面が丁度搬送
ライン5と重なる様に設けられ、搬送されてきた印刷版
1は、下部ガイド板36の上面に接しながら下部ガイド
板36に支えられて搬送される様になっている。
【0021】下部ガイド板36の上方には現像電極35
がその下面を下部ガイド板と対向する様にして設置して
あり、下部ガイド板36上面と現像電極35下面とが形
成する間隙は、現像電極35の入り口部の間隙t1が出
口部の間隙t2以上になる様に設置してある。現像電極
35上部には液溜部があり、図示されない液体現像剤貯
液槽に貯えられた液体現像剤が図示されない液供給手段
によって液体現像剤供給手段である液体現像剤吐出口8
0より吐出される。吐出された液体現像剤は一旦液溜部
で溜められた後、現像電極入り口側の堰を越えて液供給
斜面37を伝って、現像電極35と下部ガイド板36も
しくは印刷版1との間隙に現像電極35入り口側より流
れ込む様になっている。
【0022】また、現像電極35と印刷版1の導電性支
持体との間には現像バイアス電圧が印加出来る様になっ
ており、印刷版1が現像電極部に進入すると、現像バイ
アス電圧が印加され、印刷版1の静電潜像と現像電極3
5の電位とが形成する電界により、現像電極部34に供
給された液体現像剤中の帯電したトナー粒子が電気泳動
し、静電潜像に画像様に付着してトナー現像がなされ
る。
【0023】現像電極部34に供給された液体現像剤
は、現像電極35下で静電潜像のトナー現像に供された
後、搬送ライン5の傾斜に沿って、現像電極35出口部
より、現像電極部34を通り抜けた後、絞りロール対3
1によって絞液される。
【0024】絞りロール対31は、表面が弾性材からな
る2本のロールからなり、ロール両端部に、ニップ圧が
増す方向に圧力が加えつつ回転させる事により、印刷版
1の挟持搬送を行い、かつ余剰の液体現像剤の除去が行
われる。
【0025】現像電極35の液供給斜面37の前方に
は、液規制ロール38が設置されている。液規制ロール
38は、プラスチック製のパイプからなり、下部ガイド
板36及び現像電極35と一定の間隙を持って固定して
設置してある。
【0026】液規制ロール38は、液体現像剤が液体現
像剤吐出口80より供給され、液供給斜面37を伝っ
て、現像電極35下部ガイド板36間に流れ込む際に、
現像電極35下に流れ込まずに下部ガイド板36上面斜
面を遡上して来るのを防止する事により現像電極が存在
しない領域での液体現像剤と印刷版1上の静電潜像との
接触を極力抑え、かつその領域が幅方向一定となる様に
遡上して来た液体現像剤が液規制ロール38に接触した
際に表面張力により幅方向に均一に広がる様な位置に設
置してある。
【0027】以上の液体現像処理部を図2に示される液
体現像装置の液体現像処理部に適用した。但し、本実施
例の液体現像処理部に於ける現像電極35、下部ガイド
板36、絞りロール対31、及び液規制ロール38の位
置関係は以下の通りである。
【0028】現像電極35と下部ガイド板36の間隙
は、入り口部(t1)で1.5mm、出口部(t2)で
1.3mmとなる様に設定した。また、下部ガイド板3
6の後端部と下絞りロール33の周面との最短距離LG
は0.8mmとなる様に設定した。また、現像電極35
と絞りロール対31のニップ部分との間隔LRは25m
mとなる様に設置した。また、液規制ロール38は現像
電極35の入り口端部と約2mmの間隔を持って、下部
ガイド板36とは1.6mmの間隔を持って設置した。
現像電極35の搬送方向の長さは50mm、絞りロール
径は上絞りロール32が54mm、下絞りロール33が
37mmである。また、搬送ライン5の水平ライン6か
らの傾斜角度(a)は5度に設定した。
【0029】以上の液体現像装置によって、電子写真平
版印刷版の液体現像、乾燥、及び熱定着を行い、続いて
非画像部を溶出除去し、リンス及びガム引きを行った。
その結果、得られた印刷版には、画像部の白抜けや非画
像部のかぶり等の画像欠陥が一切発生しておらず、良好
な画質の製版物であった。また、これを用いて印刷を行
ったところ、画像飛びや地汚れのない良好な画質の印刷
物が得られた。
【0030】実施例2 実施例1で用いた液体現像装置に於いて、液規制ロール
38を取り除き、また下部ガイド板36の後端部と下絞
りロール33の周面との最短距離LGが1.5mmとな
る様に設定した液体現像装置を用いた他は、実施例1と
同様にして電子写真平版印刷版の液体現像、乾燥、及び
熱定着を行い、続いて非画像部を溶出除去し、リンス及
びガム引きを行った。
【0031】その結果、液体現像後のトナー画像に於い
て、印刷版の先頭部分のトナー画像濃度が若干薄い部分
があった。また、液体現像中に液体現像剤が電子写真平
版印刷版上を遡上して来て、現像電極35のない部分で
版面の静電潜像と接触したためか、印刷版後部でエッジ
効果の影響による網点部での僅かな画像潰れが観られ
た。しなしながら、溶出処理後は実施例1と同等の画像
が得られ、これを用いて印刷を行ったところ、印刷物に
画像飛びや地汚れのないことは勿論、印刷版先頭部や印
刷版後部の網点部に於いても実施例1の印刷物と遜色な
い良好な画質の印刷物が得られた。
【0032】実施例3 実施例1で用いた液体現像装置に於いて、液規制ロール
38を取り除いた液体現像装置を用いた他は、実施例1
と同様にして電子写真平版印刷版の液体現像、乾燥、及
び熱定着を行い、続いて非画像部を溶出除去し、リンス
及びガム引きを行った。
【0033】その結果、液体現像後のトナー画像に於い
て、実施例2と同様に印刷版後部の網点部で僅かにエッ
ジ効果が観られた。しかしながら、溶出処理後は実施例
1と同等の画像が得られ、これを用いて印刷を行ったと
ころ、印刷物に画像飛びや地汚れのないことは勿論、印
刷版後部の網点部に於いても実施例1の印刷物と遜色な
い良好な画質の印刷物が得られた。
【0034】比較例1 実施例1で用いた液体現像装置に於いて、現像電極35
と下部ガイド板36との入り口部の間隔はそのままに、
出口部の間隔(t2)は2mmとなる様に設定した他
は、実施例1と同様にして電子写真平版印刷版の液体現
像、乾燥、及び熱定着を行い、続いて非画像部を溶出除
去し、リンス及びガム引きを行った。
【0035】その結果、現像電極35と下部ガイド板3
6とは入り口部(t1)より出口部(t2)の方が広が
り(t1<t2)、現像電極部34に液体現像剤が充分
貯留されなかったため、画像部に白抜けが発生して良好
な製版物が得られなかった。また、これを用いて印刷を
行ったところ、印刷物に地汚れは発生していなかったも
のの、製版画像部の白抜けがそのまま印刷に現れ、良好
な画質の印刷物が得られなかった。
【0036】比較例2 実施例1で用いた液体現像装置に於いて、現像電極35
と下部ガイド板36との入り口部の間隔(t1)を5.
5mm、出口部の間隔(t2)を5mmとなる様にした
他は、実施例1と同様にして電子写真平版印刷版の液体
現像、乾燥、及び熱定着を行い、続いて非画像部を溶出
除去し、リンス及びガム引きを行った。
【0037】現像電極35と下部ガイド板36との間隔
が広すぎた結果、比較例2と同様に現像電極部34に液
体現像剤が充分貯留されず、画像部に白抜けが発生し
た。そこで、液体現像剤吐出口80からの液体現像剤の
供給量を増加して、再度液体現像処理を行ったところ、
画像部の白抜けの程度は改善されたとは言え発生し、ま
た新たにエッジ効果の影響等による画像潰れや画像濃度
のむらが発生し、やはり良好な製版物が得られなかっ
た。
【0038】比較例3 実施例1で用いた液体現像装置に於いて、絞りロール対
31を現像電極35及び下部ガイド板36から搬送ライ
ン5に沿って並行移動する位置関係で、現像電極35と
絞りロール対31のニップ部分との間隔LRを35mm
(これにより、LR>150/5)とした他は、実施例
1と同様の液体現像装置を用いて、実施例1と同様にし
て電子写真平版印刷版の液体現像、乾燥、及び熱定着を
行い、続いて非画像部を溶出除去し、リンス及びガム引
きを行った。
【0039】現像電極35と絞りロール対31のニップ
部分との間隔が離れすぎ、また下部ガイド板36の後端
部と下絞りロール33の周面との最短距離LGも広がっ
た結果、比較例2と同様に現像電極部34に液体現像剤
が充分貯留されず、画像部に白抜けが発生した。そこ
で、液体現像剤吐出口80からの液体現像剤の供給量を
増加して、再度液体現像処理を行ったところ、画像部の
白抜けの程度は改善されたとは言え発生し、また新たに
エッジ効果の影響等による画像潰れや画像濃度のむらが
発生し、やはり良好な製版物が得られなかった。
【0040】実施例4 比較例3で用いた液体現像装置に於いて、液体現像処理
部の搬送ライン5の水平ライン6からの傾斜角度(a)
を4度(これにより、LR≦150/4)とした他は、
実施例1と同様の液体現像装置を用いて、実施例1と同
様にして電子写真平版印刷版の液体現像、乾燥、及び熱
定着を行い、続いて非画像部を溶出除去し、リンス及び
ガム引きを行った。
【0041】その結果、液体現像後のトナー画像に於い
て、印刷版の先頭部分のトナー画像濃度が若干薄い部分
があった。また、エッジ効果の影響による網点部での僅
かな画像潰れが観られた。しなしながら、溶出処理後は
実施例1と同等の画像が得られ、これを用いて印刷を行
ったところ、印刷物に画像飛びや地汚れのないことは勿
論、印刷版先頭部や印刷版後部の網点部に於いても実施
例1の印刷物と遜色ない良好な画質の印刷物が得られ
た。
【0042】
【発明の効果】本発明の液体現像装置によって電子写真
平版印刷版の液体現像を行えば、現像電極、下部ガイド
板、及び絞りロール対、また所望に応じて液規制ロール
を配置し、これらを上記の様な位置関係にそれぞれ設置
する事で、供給された液体現像剤が有効に現像電極と下
部ガイド板及び電子写真平版印刷版との間隙を充満し、
画像部の白抜けのないことは勿論、エッジ効果の影響等
による画像潰れや画像濃度のむらもない良好な画質を安
定的に得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体現像装置の主要部を示す概略図。
【図2】従来の液体現像装置の構成を示す概略図。
【符号の説明】
1 電子写真平版印刷版 2 液体現像剤 5 搬送ライン 6 水平ライン 31 絞りロール対 32 上絞りロール 33 下絞りロール 34 現像電極部 35 現像電極 36 下部ガイド板 37 液供給斜面 38 液規制ロール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真平版印刷版を斜め下向きに傾斜
    させて略直線的に搬送し、これと同等に傾斜して設けた
    現像電極と下部ガイド板との間を通過させながら、液体
    現像剤を現像電極の入り口側より供給してトナー現像し
    た後、上下一対の絞りロール対によって余剰の液体現像
    剤の除去を行う電子写真平版印刷版の液体現像装置に於
    いて、現像電極と下部ガイド板との入り口部での間隙を
    t1[mm]、出口部での間隙をt2[mm]、現像電
    極と絞りロール対のニップ部分との間隔をLR[m
    m]、及び搬送の傾斜角度をa[度]とした時、現像電
    極、下部ガイド板、及び絞りロール対の関係が、5≧t
    1≧t2≧1かつLR≦150/aである事を特徴とす
    る電子写真平版印刷版の液体現像装置。
  2. 【請求項2】 下絞りロールと下部ガイド板との間隔を
    LG[mm]とした時、LG≦t2である請求項1記載
    の電子写真平版印刷版の液体現像装置。
  3. 【請求項3】 現像電極の入り口前方に液規制ロールを
    設けた請求項1または2記載の電子写真平版印刷版の液
    体現像装置。
JP28167595A 1995-10-30 1995-10-30 電子写真平版印刷版の液体現像装置 Pending JPH09127797A (ja)

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