JPH11184281A - 画像形成装置における転写電圧制御方法 - Google Patents

画像形成装置における転写電圧制御方法

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JPH11184281A
JPH11184281A JP35179097A JP35179097A JPH11184281A JP H11184281 A JPH11184281 A JP H11184281A JP 35179097 A JP35179097 A JP 35179097A JP 35179097 A JP35179097 A JP 35179097A JP H11184281 A JPH11184281 A JP H11184281A
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voltage
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JP35179097A
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Hiroyuki Sakakibara
啓之 榊原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写電圧と同極性の電荷が感光体ドラム面に
電位履歴として残る点に起因する画像の転写不良や、紙
後端のはねによる画像の擦れのない良好な画像転写を容
易に行い得るようにする。 【解決手段】 適正転写電圧Vtから最終の紙間転写弱
バイアスVsに転写出力電圧Vを切り換える前に、Vs
>V1sの条件で第1の紙間転写弱バイアスV1sを設
け、オーバーシュートさせてから最終の紙間転写弱バイ
アスVsに戻すようにし、ATUC時の検出電圧値によ
って、第1の紙間転写弱バイアスV1sから最終の紙間
転写弱バイアスVsへ切り換えるまでの時間を制御す
る。または第1の紙間転写弱バイアスV1sの設定値を
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真記録装置
等の静電記録方式による複写装置またはプリンタ装置の
ような画像形成装置における転写電圧制御方法に関し、
詳細には、特に、像担持体面に形成される静電潜像を現
像した後、転写紙上に転写定着させて画像形成する画像
形成装置において、被転写紙の紙裏に接触して転写作用
を得るための転写部材に対する転写電圧制御方法に係る
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の像担持体である感光
体ドラム(電子写真感光体)面に静電的に記録かつ現像
処理して形成されたトナー像(可転写像)を転写紙(転
写記録紙)上に転写する工程を含んで制御される画像形
成装置としては、この場合、例えば、プリンタ装置がよ
く知られている。
【0003】このプリンタ装置では、感光体ドラムに圧
接させる転写ローラ(転写部材)に転写電圧を印加させ
ておき、これらの感光体ドラムと転写ローラとの当接部
に形成される転写ニップ部(転写部位)に転写紙を通過
させることで、印加される転写電圧に基づく電界の作用
によって該転写紙上に感光体ドラム面のトナー像を転写
させており、その後、転写像を定着処理して所期の画像
形成を行う。
【0004】また、プリンタ装置に用いられる転写ロー
ラ等については、通常、ゴムやスポンジ等の基材に導電
性粒子を分散させることにより、その抵抗値を適宜に調
整して構成させるのであるが、製造時のバラツキ、湿度
耐久変動等の影響によって抵抗値が1桁以上も変化する
ことがあるため、常時安定した転写バイアスを保持させ
るのが非常に困難である。
【0005】その上、プリント処理に際しては、画像形
成に用いる転写紙の大きさの異同、つまり、A版規格サ
イズ(標準的には、A4サイズ,A5サイズ等)やB版
規格サイズ(同様に、B4サイズ,B5サイズ等)等の
大きさの異同、具体的には、転写方向に直交する幅方向
寸法の変化に伴い、感光体ドラム面への転写ローラの当
接幅が種々に変動するために、転写紙が当接して存在す
ることになるドラム面部分と存在しないドラム面部分と
で、転写ローラの感光体ドラムに対する負荷インピーダ
ンスがそれぞれに異なってしまい、特に、転写紙が接し
ない部分(転写紙の存在しない部分)では、負荷インピ
ーダンスが小さくなって多くの電流が集中的に流入し、
転写紙の接する部分(転写紙の存在する部分)では、転
写不良をきたすという好ましくない結果を生ずるに至る
ものであった。
【0006】一方、常に良好な転写性能を得るために
は、画像形成に用いられる転写紙の紙裏に与える電荷量
を効果的に制御するのが理想的であるものとされてお
り、例えば、転写ローラを定電圧制御することが考えら
れている。すなわち、従来のプリンタ装置においては、
抵抗値の異なる転写ローラから転写紙の裏面側に常に同
程度の電荷を付与するための電荷付与手段として、あら
かじめ転写ローラに付与すべき電流を推定し、この推定
された一定電流を転写ローラへ流して転写のために必要
とする電圧(発生電圧)を保持させておき、転写紙の通
紙時に、この転写ローラに保持されている電圧を感光体
ドラム側へ印加させるというバイアス制御方式(以下
「ATVC方式」という)を採用しているのである。
【0007】ここで、上記従来のプリンタ装置に対する
ATVC方式を用いた制御操作について簡単に説明す
る。
【0008】従来のプリンタ装置の場合、プリントON
信号の検出によってATVC方式による制御が開始され
ると、まず、転写ローラから感光体ドラムへ流すための
所要電圧Voがホールドされ、かつこのATVC方式に
よる電圧Voの検知がなされている間に、転写ローラよ
りも上流側に設けた搬送ローラによって転写紙の給紙作
動、つまり、プリントのための転写紙の搬送が始められ
る。
【0009】搬送途上の転写紙は、搬送ローラと転写ロ
ーラ間に設けられた紙先端・後端検知手段の位置を紙先
端が通過することで、その給紙が検知されると共に、こ
の紙先端の検知時点を目安にした適切なタイミングで感
光体ドラムに対する所要画像データの露光が開始(印字
開始)され、ドラム面に対して所要画像の静電潜像が形
成される。
【0010】このとき、感光体ドラムに対しては、AT
VC方式による電圧Voの検知終了後から、転写ニップ
部に転写紙の紙先端が、例えば、2〜3mm程度進入す
る前までの間、転写ローラを介することで所要電圧Vo
に必要な演算処理を施した電圧(ここでは、第1の紙間
転写弱バイアス)Vs(Vs≦Vo)を印加し続け、か
つ進入した後は、ここでも所要電圧Voに必要な演算処
理を施した適正転写電圧Vt(Vt>Vo)を印加す
る。
【0011】感光体ドラム面に形成された静電潜像は、
現像プロセスによるトナー像の形成および現像による可
視化過程を経た後に、転写ニップ部に転写紙の紙先端
が、例えば、5mm程度の位置部分に達した時点で、可
視化されたトナー像が紙面に転写され始め、かつこれに
並行して定着処理がなされてゆき、やがて、紙後端が紙
先端・後端検知手段の位置を通過すると、そのタイミン
グを基にして露光、現像および転写、定着等の各処理が
終了するのであり、一方、転写紙の紙後端の通過検出時
点においても同様に、これ以後、適正転写電圧Vtが直
接感光体ドラムに印加されることのないようにするため
に、例えば、紙後端2〜3mm程度の部分で印加電圧を
適正転写電圧Vtから前記電圧(ここでは、最終の紙間
転写弱バイアス値)Vsに下げ、このようにして、通常
では、転写紙の紙面後端部に所要の余白部分を残した状
態で所期通りの画像プリントの形成、すなわち、目的と
する画像形成がなされるのである。
【0012】なお、上記転写紙の紙後端の通過検出時点
で印加電圧を適正転写電圧Vtから最終の紙間転写弱バ
イアスVsに下げるのは、検知される所要電圧Voを転
写に適正なバイアス値に補正すべく係数α(α≧1)倍
処理した適正転写電圧Vtを用いて、感光体ドラムと転
写ローラで形成される転写ニップ部を転写紙が通過する
前または後に印加すると、この感光体ドラム面に転写電
圧と同極性の電荷が電位履歴として残されてしまい、こ
れが画像形成の際に画像不良を生ずるのを防止するため
である。
【0013】そこで、従来のATVC方式による制御方
法の場合、転写紙の紙先端側では、紙先端が転写ニップ
部を通過してから画像形成開始領域までの間に適正転写
電圧Vtを印加し、紙後端側では、逆に画像形成終了領
域を通過した後、紙後端が転写ニップ部を通過する前に
適正転写電圧Vtを下げることにより、先に述べた画像
不良の発生を抑制する。
【0014】すなわち、紙間転写弱バイアスVsの設定
値が適正転写電圧Vtに比較して近い値(Vt>Vs)
であると、この適正転写電圧Vtに近い値の紙間転写弱
バイアスVsが直接感光体ドラム面に印加され、該感光
体ドラム面に転写電圧と同極性の電荷が電位履歴として
残ることで画像の転写不良が発生する。
【0015】また、紙間転写弱バイアスVsの設定値が
適正転写電圧Vtに比較してとても低い値(Vt>V
s)であると、転写ローラに反転トナーの付着を生じ、
このために転写紙の裏面を汚すことになるもので、これ
は次のような過程を経て発生する。
【0016】まず、紙間においては、感光体ドラム面の
電位がVd(帯電しているが未露光の部分)のままであ
るために、正規トナーは現像されずに、その反転トナー
が感光体ドラム面に静電的に保持されたままで存在して
いる。一方、転写部においては、正規トナーもしくは感
光体ドラム面の帯電極性とは異なる極性の電圧を印加す
ることで転写しているために、反転トナーに対しては、
転写ローラから感光体ドラム側へ電界による力が作用し
て、該転写ローラに反転トナーが付着することはない。
しかし、転写ローラへの紙間転写弱バイアスVsの設定
値が適正転写電圧Vtに比較して低い値であると、この
転写ローラから感光体ドラム側にかけて反転トナーにか
かる力が弱まり、結果的に、転写ローラと感光体ドラム
との摺擦に伴い、転写ローラに反転トナーが付着してし
まうことになる。
【0017】従って、以上の点から、紙間転写弱バイア
スVsは、適正転写電圧Vtの出力値に対して近過ぎず
かつ低過ぎない適切な値で出力することが必要とされる
のである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た適正転写電圧Vtから紙間転写弱バイアスVsへの切
り換えは、通常の場合、内部高圧回路のコンデンサに充
電されている電荷を放電させて転写電圧の出力を落とし
ているので、適正転写電圧Vtから所望の紙間転写弱バ
イアスVsへ転写出力が下がりきるまでには、ある時定
数Tを必要としている。
【0019】これによって、紙間転写弱バイアスVs
は、転写紙の紙後端が転写ニップ部を通過するまでに完
全には所望の出力値に下がりきらず、このため、紙後端
部においても適正転写電圧Vtに近い電圧が印加される
ことになり、感光体ドラムに転写電圧と同極性の電荷が
電位履歴として残ってしまい、画像の転写不良が発生す
るものであった。また、転写紙の紙後端部での紙裏の電
荷量についても転写領域とほぼ同程度となり、正極性に
帯電している紙後端部が逆極性の感光体ドラム面に引か
れて、一旦、該感光体ドラム面から分離された転写紙の
紙後端部が、この分離直後に再度感光体ドラム面を擦っ
てしまい、ここでも全く同様に、画像の転写不良が発生
するという問題点があった。
【0020】そして、これらの各問題点は、プリンタの
プロセススピードが早くなるにつれてより一層厳しくな
るが、昨今の高速化は時流でもあることから、その早急
な改善策が求められている。
【0021】従って、本発明の目的は、転写紙の紙後端
部での適正転写電圧Vtを下げるタイミングを早めに設
定せずに、この適正転写電圧Vtを適正なタイミングで
下げるようにし、これによって転写電圧と同極性の電荷
が感光体ドラム面に電位履歴として残る点に起因する画
像の転写不良や、紙後端部のはねによる画像の擦れのな
い良好な画像転写を容易に行い得るようにした画像形成
装置における転写制御方法を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の発明に係る請求項1に記載の画像形
成装置における転写制御方法は、感光体ドラム等の電子
写真感光体と、前記電子写真感光体面に形成される画像
を転写紙に転写させる転写部材と、前記転写部材に転写
バイアスを印加するバイアス印加手段、及び前記バイア
ス印加手段の出力を制御する電圧出力制御手段と、を備
え、前記転写部材に適正転写バイアスVtを印加させ
て、前記電子写真感光体と転写部材との転写部で、該電
子写真感光体面の画像を転写紙上に転写させる際、転写
紙の紙後端部と紙間に前記適正転写バイアスVtに対し
てVt>Vsとなる紙間転写弱バイアスVsを印加させ
るように制御する画像形成装置において、前記適正転写
バイアスVtから紙間転写弱バイアスVsに転写出力電
圧Vを切り換える前に、Vs>V1sの条件によって第
1の紙間転写弱バイアスV1sを印加させることを特徴
としている。
【0023】本発明の第2の発明に係る請求項2に記載
の画像形成装置における転写制御方法は、感光体ドラム
等の電子写真感光体と、前記電子写真感光体面に形成さ
れる画像を転写紙に転写させる転写部材と、前記転写部
材に転写バイアスを印加するバイアス印加手段、及び前
記バイアス印加手段の出力を制御する電圧出力制御手段
と、を備え、前記転写部材に適正転写バイアスVtを印
加させて、前記電子写真感光体と転写部材との転写部
で、該電子写真感光体面の画像を転写紙上に転写させる
際、転写紙の紙後端部と紙間に前記適正転写バイアスV
tに対してVt>Vsとなる紙間転写弱バイアスVsを
印加させるように制御する画像形成装置において、前記
適正転写バイアスVtからVs>V1sの条件によって
第1の紙間転写弱バイアスV1sに転写出力電圧Vを切
り換えた後に、該転写出力電圧Vが前記紙間転写弱バイ
アスVsに対してV<Vsの関係になるのを待って、該
紙間転写弱バイアスVsに切り換えることを特徴として
いる。
【0024】本発明の第3の発明に係る請求項3に記載
の画像形成装置における転写制御方法は、感光体ドラム
等の電子写真感光体と、前記電子写真感光体面に形成さ
れる画像を転写紙に転写させる転写部材と、前記転写部
材に転写バイアスを印加するバイアス印加手段、及び前
記バイアス印加手段の出力を制御する電圧出力制御手段
と、を備え、前記転写部材に適正転写バイアスVtを印
加させて、前記電子写真感光体と転写部材との転写部
で、該電子写真感光体面の画像を転写紙上に転写させる
際、転写紙の紙後端部と紙間に前記適正転写バイアスV
tに対してVt>Vsとなる紙間転写弱バイアスVsを
印加させるように制御する画像形成装置において、前記
電圧出力制御手段が、前記バイアス印加手段によって所
望の電流が流れるときの出力電圧Voを検出した上で、
該検出される電圧値Voを基に適正転写バイアス値Vt
を決定して定電圧制御をなし、さらに、前記適正転写バ
イアスVtから紙間転写弱バイアスVsに切り換える前
に、Vs>V1sの条件によって第1の紙間転写弱バイ
アス設定値V1sを印加する制御シーケンスを有し、前
記出力電圧Voの検出結果に対応して、前記第1の紙間
転写弱バイアスV1sから最終の紙間転写弱バイアスV
sに切り換える時間を決定することを特徴としている。
【0025】本発明の第4の発明に係る請求項4に記載
の画像形成装置における転写制御方法は、感光体ドラム
等の電子写真感光体と、前記電子写真感光体面に形成さ
れる画像を転写紙に転写させる転写部材と、前記転写部
材に転写バイアスを印加するバイアス印加手段、及び前
記バイアス印加手段の出力を制御する電圧出力制御手段
と、を備え、前記転写部材に適正転写バイアスVtを印
加させて、前記電子写真感光体と転写部材との転写部
で、該電子写真感光体面の画像を転写紙上に転写させる
際、転写紙の紙後端部と紙間に前記適正転写バイアスV
tに対してVt>Vsとなる紙間転写弱バイアスVsを
印加させるように制御する画像形成装置において、前記
電圧出力制御手段が、前記バイアス印加手段によって所
望の電流が流れるときの出力電圧Voを検出した上で、
該検出される電圧値Voを基に適正転写バイアス値Vt
を決定して定電圧制御をなし、さらに、前記適正転写バ
イアスVtから紙間転写弱バイアスVsに切り換える前
に、Vs>V1sの条件によって第1の紙間転写弱バイ
アス設定値V1sを印加する制御シーケンスを有し、前
記出力電圧Voの検出結果に対応して、前記第1の紙間
転写弱バイアスV1sから最終の紙間転写弱バイアスV
sの設定電圧値を決定することを特徴としている。
【0026】上記第1ないし第4の各発明方法では、結
果的に、最終の紙間転写弱バイアスVsよりも低い第1
の紙間転写弱バイアスV1sを設定した上で、まず、適
正転写バイアスVtから第1の紙間転写弱バイアスV1
sへの切り換えをなし、ついで、最終の紙間転写弱バイ
アスVsに切り換えることにより、該最終の紙間転写弱
バイアスVsへの切り換え時間を容易に短縮できるもの
であって、結果的に、先に述べた画像の転写不良および
紙後端のはねによる画像の擦れを未然に防止し得るので
ある。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
における転写制御方法の各別の実施の形態につき、従来
例の場合を含め、図1ないし図8を参照して詳細に説明
する。
【0028】《第1の実施形態》本発明の前述の課題
は、適正転写電圧Vtから紙間転写弱バイアスVsへ転
写出力が下がりきるまでの時定数を短縮することが可能
でさえあれば解決できる点に鑑み、次のような制御方法
を採用する。
【0029】すなわち、本第1の実施形態による制御方
法においては、転写紙の紙後端で転写ローラへの印加電
圧Vを適正転写電圧Vtから最終の紙間転写弱バイアス
Vsに切り換える際、あらかじめこの最終の紙間転写弱
バイアスVsよりも低い第1の紙間転写弱バイアスV1
sを設定しておき、紙後端が転写ニップ部を通過する前
に、該第1の紙間転写弱バイアスV1sから最終の紙間
転写弱バイアスVsに切り換える制御シーケンスをもつ
ようにしたもので、この制御操作によって最終の紙間転
写弱バイアスVsへの切り換え時間が容易に短縮可能と
なり、結果的に画像不良の発生を効果的に抑制し得たの
である。
【0030】ここで、本第1の実施形態例方法について
一層具体的に述べる。
【0031】図1は、本第1の実施形態例方法を適用す
る画像形成装置の概要構成を模式的に示す全体断面図で
あり、図2は、同上装置の主要部構成を拡大して示す部
分断面説明図である。
【0032】まず、図1の装置構成において、本実施形
態例を適用する画像形成装置、この場合、レーザビーム
プリンタ(以下「プリンタ装置」という)は、静電潜像
担持体としての矢印A方向に回転される感光体ドラム1
を有しており、この感光体ドラム1は、その回転に伴
い、帯電処理のための帯電装置2によって一様に帯電さ
れ、かつ静電潜像を書き込むための制御される露光手段
であるレーザー光3を用いてドラム表面に所要の静電潜
像が形成される。一方、プロセスカートリッジとして本
画像形成装置に着脱可能に装着されるトナー現像装置4
を設けた上で、該トナー現像装置4に付随する現像スリ
ーブ5を感光体ドラム1の表面に近接して配備させ、該
感光体ドラム1面の静電潜像に対応してトナー6を現像
させることで、この静電潜像を可視化する。
【0033】また、感光体ドラム1面上の可視化された
トナー像は、EPDMに導電性粒子を平均的かつ可及的
均等に分散させて発泡形成した転写ローラ7により、記
録媒体としての転写紙8上に転写され、かつこの転写紙
8に転写されたトナー像は、定着装置9で定着処理され
て装置外に排紙されるもので、このようにして一連のプ
リント処理動作が終了する。そして、転写されずに感光
体ドラム1面上に残存している転写残トナーは、クリー
ニングブレード10で掻き取られて廃トナー容器11内
に収容されるのであり、このようにしてクリーニングさ
れた感光体ドラム1が以上の操作を繰り返して所要の画
像形成を行うのである。
【0034】上記作用を図2に基づいてより一層詳細に
述べる。
【0035】この図2において、この場合、前記トナー
像を定着処理する定着装置9は、ステー91に固定して
支持される抵抗発熱体(不図示)等の発熱体(以下「ヒ
ーター」という)92と、熱伝導性および耐熱性、それ
に離型性に優れるポリイミドフィルムにふっ素系樹脂を
コーティングしてなる定着フィルム93とを有し、定着
フィルム93に対してシリコンをゴム弾性層に用いた加
圧ローラ94を圧接させることで構成している。
【0036】ここで、前記感光体ドラム1と転写ローラ
7との前方で転写紙8の通過を検知する機械的構成の紙
先端・後端通過検知手段12は、前記感光体ドラム1と
転写ローラ7との所定間隔を隔てた前方搬送経路に配置
されて矢印方向へ起倒可能な検知部材12aを有してお
り、該検知部材12aは、下方に適宜に設けられる赤外
線検知器(不図示)によって、これが倒伏している状態
(転写紙の通過検知状態)であるか、あるいは起立して
いる状態(転写紙の非通過検知状態)であるかの何れか
が判断される。
【0037】従って、この構成の場合、紙先端・後端通
過検知手段12においては、検知部材12aの位置を転
写紙8の紙先端が通過することで、初期の起立状態から
矢印方向へ倒伏して紙先端の通過が検知され、かつ紙後
端の通過に伴い、倒伏状態から起立状態に復帰して該紙
後端の通過が検知されると共に、これに併せて、同時
に、この倒伏状態と起立状態とのON・OFF時間の長
さで通過する転写紙8の紙種(転写紙8の大きさ、特に
通過方向の長さ)についても同時に検知するようになっ
ており、本第1の実施形態例による制御方法において
は、転写紙8の紙先端の通過が検知されると、その後、
あるタイミングで露光作用等が開始され、かつ紙後端の
通過が検知されると、そのタイミングで露光動作等が終
了するように制御される。なお、図2中、符号13は転
写ローラ7へのバイアス印加手段、14はその電圧出力
制御手段である。
【0038】次に、上記プリンタ装置を用いた場合の従
来例による制御方法と本実施形態例による制御方法とを
比較検討した結果について述べる。
【0039】この検討に用いるプリンタ装置としては、
600dpiで毎分16枚処理(プロセススピード90
mm/sec)の機種のものを対象にした。この場合、それぞ
れの各ローラの外径は、感光体ドラムが30φ、加圧ロ
ーラが20φ、転写ローラが14φであり、かつ転写ロ
ーラの抵抗値は、 1.0×109 (32℃/60%環境で3
日間放置後、2kV印加時)のものを用いた。
【0040】また、ここでの検討は、32℃/60%環
境における4dot・6space のハーフトーン画像での転写
紙(A4サイズ)への連続プリント処理と、その際の転
写高圧出力の比較によって行った。
【0041】〈従来例による制御方法の場合〉まず、従
来例による制御方法の場合について述べる。
【0042】従来例方法の場合には、紙間転写弱バイア
スVsの設定値をVo/2とし、かつ転写紙8の紙先端
および紙後端のそれぞれ2.5mmの各点で、紙間転写弱
バイアスVsから適正転写電圧Vtへ、該適正転写電圧
Vtから紙間転写弱バイアスVsへのそれぞれの各切り
換えを行うように制御した。なお、この場合、前記Vo
は、転写ローラ7へ2.0μAの電流を流したときの出
力電圧値をホールドした値であり、また、適正転写高圧
出力Vtを決定するのには、次の制御式を用いた。
【0043】Vt=1.0+1.0Vo(kV) この従来例方法の場合、4dot・6space のハーフトーン
画像での連続プリント(転写紙サイズA4)における画
像転写の不良については、形成される画像の後端部にあ
って65%の確率(65枚/100枚)で擦れ跡が発生
した。
【0044】また一方で、転写紙8の紙先端部での44
mm該当部分の付近に100%の確率(99枚/99枚)
で黒線画像不良が発生した。ここで、該黒線画像不良に
関しては、感光体ドラム1面に転写電圧と同極性の電荷
が電位履歴として残ってしまったことに起因する痕跡で
あり、この痕跡現象が転写紙8の紙先端部44mmの部分
に発生したのは、感光体ドラム1面に電位履歴として転
写電圧と同極性の電荷が残されたままの状態で、該感光
体ドラム1が次の周回の1周約94mmを経て再度転写ニ
ップ部に至ったとき、既に次回の転写紙8が紙間50mm
の間隔で搬送開始されているからである。
【0045】この従来例方法の場合の転写紙8の紙後端
部における適正転写高圧出力をモニタした結果を図3に
示す。
【0046】すなわち、この図3から明らかなように、
先の2.0μAの定電流出力時の検出電圧Voが1.9
kVであったことから、このときの適正転写電圧Vtは
2.9kVとなり、かつ紙間転写弱バイアスVs(=V
o/2)は0.95kVとなるが、印加電圧が適正転写
電圧Vtから紙間転写弱バイアスVs(=Vo/2)に
下がりきるまでに、この場合は、39msec(図3中でa
→b)相当の時間がかかっており、このために、紙間転
写弱バイアスVs(=Vo/2)に高圧出力が下がった
時点では、既に転写紙8の紙後端が転写ニップ部を通過
(図3中のc)してしまっていることが分かる。
【0047】〈本発明の第1実施形態例による制御方
法〉次に、第1実施形態例による制御方法について述べ
る。
【0048】本第1実施形態例の制御方法においては、
転写紙8の紙後端部2.5mmの部分で、適正転写電圧V
tから、第1の紙間転写弱バイアスVsとして−1.0
(kV)を設定した上で切り換えを行い、続いて、4ms
ec後に最終の紙間転写弱バイアスVs(=Vo/2)へ
とさらに切替えを行うようにした制御シーケンスを用い
ることを特徴とする。なお、この場合のVoの検知方
法、それに、VtとVoとの関係を示す制御式は上記従
来例方法の場合と同様であるものとする。
【0049】ここで、第1実施形態例として上記のよう
な制御方法としたのは、以下の検討結果に基づくもので
ある。
【0050】すなわち、この場合には、適正転写電圧V
tから最終の紙間転写弱バイアスVs(=Vo/2)に
至るまでの出力波形についてVsの設定値を変えて確認
したところ、このVsの設定値の如何によって電荷の減
少率に多少の差があり、該Vsの設定値が低いほど減少
率が高いことが分かった。
【0051】このときの従来例の場合を含む検討結果を
図4に示す。
【0052】図4において、記号はVs=Vo/2
(kV)の従来例の設定値の場合であり、はVs=0
(kV)の設定値、はVs=−0.5(kV)の設定
値、はVs=−1.0(kV)の設定値の各場合であ
る。
【0053】この図4から明らかなように、適正転写電
圧Vtに対する紙間転写弱バイアスVsの設定電圧値が
低いほど出力電圧値の減少率が高く、特に、負の出力設
定値にしたおよびでの減少率が高かった。そこで、
この図4におけるVsの設定値を−1.0kV(の場
合)としたときの結果から、4msec後に目標値のVo/
2(kV)に到達(図4のd点)しているので上記設定
値に至った。
【0054】〈第1の実施形態による制御方法と従来例
による制御方法との比較〉次に、第1実施形態例方法に
関して、従来例方法における場合と同様に4dot・6spac
e のハーフトーン画像での連続プリント(転写紙サイズ
A4)と、その際の転写高圧出力とをそれぞれに比較し
たところ、転写画像の後端部における擦れ跡、それに、
転写紙8の紙先端部での44mm該当部分における黒線画
像不良は共に発生しなかった。
【0055】このときの転写高圧出力をモニタした結果
を図5に示す。
【0056】まず、転写紙8の紙後端部での2.5mm該
当部分において、適正転写バイアスVtから第1の紙間
転写弱バイアスV1sとして−1.0(kV)に切り換
えを行うことによって、単位時間における変化量が増加
し、最終の紙間転写弱バイアスVsに到達するまでの時
間が短縮されていることを容易に確認し得るのである。
すなわち、本第1実施形態例方法においては、転写バイ
アスの切り換え後、約0.4mmの位置部分(転写紙8の
紙後端から約2.1mm)で既に最終の紙間転写弱バイア
スVsにまで下がっていることが分かる。
【0057】続いて、その4msec後に最終の紙間転写弱
バイアスVs(=Vo/2)にさらに切り換えを行うこ
とで、一度、最終の紙間転写弱バイアスVsに対してマ
イナス側にオーバーシュートした転写高圧出力が、再
度、該最終の紙間転写弱バイアスVsに収束し始め、か
つ転写紙8の紙後端部が転写ニップ部を通過する前に、
最終の紙間転写弱バイアスVs(=Vo/2)で出力が
安定しているのを確認できる。
【0058】なお、本発明者らの検討結果によれば、最
終の紙間転写弱バイアスVsの値としてVo/4<Vs
<3Vo/4であるのが望ましい。但し、この場合、V
oについては、転写動作前にあって、通紙に際して転写
ローラ7へ流す電流として推定する一定電流値を2.0
μAに設定したときの値で、先にも述べたVtとVoと
の関係を示す制御式によって、その適用範囲が異なる。
また、転写紙8の紙後端部での転写バイアス切り換えタ
イミング(距離)等によっても異なる。
【0059】本第1の実施形態による制御方法では、以
上のように操作することにより、転写電圧と同極性の電
荷が感光体ドラム1に電位履歴として残されるための画
像不良や、紙後端部のはねによる画像の擦れのない良好
な画像形成を容易に行い得るのである。また、これ以外
にも、後述するように、転写紙8の紙後端部での適正転
写バイアスVtから第1の紙間転写弱バイアスV1sへ
の切り換えを開始する距離、第1の紙間転写弱バイアス
V1sの設定値、第1の紙間転写弱バイアスV1sから
最終の紙間転写弱バイアスVsへの切り換え時間、なら
びに最終の紙間転写弱バイアスVsの設定値をそれぞれ
に適正化することで、同様もしくはほぼ同様な効果が得
られる。
【0060】《第2の実施形態》次に、第2の実施形態
による制御方法について述べる。
【0061】上記第1の実施形態による制御方法では、
転写紙8の紙後端で転写ローラ7への印加電圧Vを適正
転写電圧Vtから最終の紙間転写弱バイアスVsに切り
換える際に、予めこの最終の紙間転写弱バイアスVsよ
りも低い第1の紙間転写弱バイアスV1sを設定し、紙
後端が転写ニップ部を通過する前に、該第1の紙間転写
弱バイアスV1sから最終の紙間転写弱バイアスVsに
切り換えるように制御することで、最終の紙間転写弱バ
イアスVsへの切り換え時間を短縮させ、結果的に画像
不良の発生を抑制している。
【0062】しかし、この場合、転写ローラ7に関して
は、その使用中での耐久性による抵抗値の減少や、温度
および湿度の変化に伴う抵抗値の変動等の影響によっ
て、該転写ローラ7の抵抗値、つまり、Voの値の大小
によって、図6に示すように、適正転写電圧Vtと最終
の紙間転写弱バイアスVsとに差(=Vt−Vs)を生
ずることがある。
【0063】すなわち、Voの値が高めになると、第1
の紙間転写弱バイアスV1sから最終の紙間転写弱バイ
アスVsに切り換える際に、適正転写電圧Vtと最終の
紙間転写弱バイアスVsとに差が大きいため、最終の紙
間転写弱バイアスVsに到達する時間以前に切り換えが
なされてしまい、上記従来の場合と同様な問題を発生す
ることになる。
【0064】一方、初期設定で、適正転写電圧Vtから
第1の紙間転写弱バイアスV1sへの切り換えを行った
後に、次の最終の紙間転写弱バイアスVsに切り換える
までの時間を十分に多く取ると、オーバーシュートし過
ぎることになり、このために最終の紙間転写弱バイアス
Vsに到達するまでに時間がかかってしまい、ここで
も、同様な問題を発生することになる。
【0065】そこで、本第2の実施形態による制御方法
においては、前記適正転写電圧Vtから第1の紙間転写
弱バイアスV1sへの切り換えを行った後、次の最終の
紙間転写弱バイアスVsに切り換えるまでの時間をVo
の値によって決定する転写制御シーケンスをもつように
する。
【0066】すなわち、本第2の実施形態による制御方
法の場合、具体的には、適正転写電圧Vtから第1の紙
間転写弱バイアスV1sへの切り換えた後に、最終の紙
間転写弱バイアスVsに切り換えるまでの時間と、Vo
との関係を次のように設定する。
【0067】 Vo<2.0(kV) 切り換えタイミング4msec Vo≧2.0(kV) 切り換えタイミング7msec ここで、前記切り換えタイミングについては、Voの値
が4kVのとき、適正転写電圧Vtが最大の出力値5k
Vを出力(高圧能力)し、かつそのときの最終の紙間転
写弱バイアスVs(=Vo/2)は2kVであるため
に、適正転写電圧VtからVt−Vs=3kVを減少す
るのに7msecを必要とするという上記第1の実施形態に
よる制御方法での検討結果(図4参照)を基に決定し
た。
【0068】引続き、本第2の実施形態による制御方法
の効果をあらためて確認すべく、上記第1の実施形態例
方法と同様の画出し評価について、転写ローラ7の抵抗
値が3.0×109 のものを使用して行ったところ、転写画
像の後端部における擦れ跡、それに、転写紙8の紙先端
部での44mm該当部分における黒線画像不良は共に発生
しなかった。
【0069】このときの転写高圧出力をモニタした結果
を図7に示す。
【0070】この図7の結果から明らかなように、本第
2の実施形態による制御方法においては、Voが高め
で、かつVt−Vsの差が最大の3KVのときであって
も、上記第1の実施形態例方法と同様に最終の紙間転写
弱バイアスVsへの切り換え時間の短縮が可能になり、
結果的に画像不良の発生を抑制することができた。
【0071】《第3の実施形態》次に、第3の実施形態
による制御方法について述べる。
【0072】本第3の実施形態による制御方法において
は、第1の紙間転写弱バイアスV1sの設定値につい
て、これをVoの値によって決定する転写制御シーケン
スをもつようにしたものである。
【0073】すなわち、本第3の実施形態による制御方
法の場合、具体的には、第1の紙間転写弱バイアスV1
sの設定値とVoとの関係を次のように設定する。な
お、この場合には、適正転写電圧Vtから第1の紙間転
写弱バイアスV1sへの切り換えた後に、最終の紙間転
写弱バイアスVsに切り換えるまでの時間については、
7msecに固定し、その他は、上記第1の実施形態による
制御方法の場合と同様であるものとする。
【0074】 Vo<2.0(kV) V1sの設定値 −0.5kV Vo≧2.0(kV) V1sの設定値 −1.0kV ここで、前記第1の紙間転写弱バイアスV1sの設定値
は、上記第1の実施形態形態による方法での検討結果
(図4参照)を基にして決定した。
【0075】引続き、本第3の実施形態による制御方法
の効果をあらためて確認すべく、上記第1の実施形態に
よる制御方法と同様の画出し評価について、転写ローラ
7の抵抗値が 2.5×108 および 3.0×109 のものを使用
して行ったところ、転写画像の後端部における擦れ跡、
それに、転写紙8の紙先端部での44mm該当部分におけ
る黒線画像不良は共に発生しなかった。
【0076】この場合、前記転写ローラ7の抵抗値が
3.0×109 のものについては、上記第2の実施形態例方
法と同様であるから省略し、ここでは、転写ローラ7の
抵抗値が 2.5×108 のものについて、このときの転写高
圧出力をモニタした結果を図8に示す。
【0077】この図8の結果から明らかなように、本第
3の実施形態による制御方法においては、Voが低め
(1.0kV)であり、かつVt−Vsの差が1.5k
Vのときであっても、上記第1の実施形態例方法と同様
に最終の紙間転写弱バイアスVsよりマイナス側にオー
バーシュートするのを未然に防止可能になり、結果的に
画像不良の発生を抑制することができた。
【0078】なお、この場合には、Voによる第1の紙
間転写弱バイアスV1sの設定値を切り換えるテーブル
を複数もつことで、オーバーシュートをより一層なくす
ことができる。
【0079】
【発明の効果】以上、各実施形態によって詳述したよう
に、本発明方法によれば、あらかじめ転写紙の紙後端部
での適正転写電圧Vtを下げるタイミングを早めに設定
することなく、常に転写紙の紙後端が転写ニップ部を通
過する以前に、この適正転写電圧Vtを最終の紙間転写
弱バイアスVsまで下げるように制御するので、結果的
に、転写電圧と同極性の電荷が感光体ドラム面に電位履
歴として残る点に起因する画像の転写不良や、紙後端の
はねによる画像の擦れ等を効果的に防止でき、これによ
って常に良好な画像転写、ひいては、画像形成を容易に
行い得るという優れた利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例方法を適用する画像形成装
置の概要構成を模式的に示す全体断面図。
【図2】同上装置の主要部構成を拡大して示す部分断面
説明図。
【図3】従来例方法の場合の転写紙の紙後端部における
適正転写高圧出力をモニタした結果を示す説明図。
【図4】本発明の第1の実施形態例方法における従来例
の場合も含む検討結果を示す説明図。
【図5】本発明の第1の実施形態例方法における転写高
圧出力をモニタした結果を示す説明図。
【図6】本発明の第1の実施形態例方法における転写ロ
ールでの抵抗値変動の影響結果を示す説明図。
【図7】本発明の第2の実施形態例方法における転写高
圧出力をモニタした結果を示す説明図。
【図8】本発明の第3の実施形態例方法における転写高
圧出力をモニタした結果を示す説明図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(電子写真感光体、静電潜像担
持体) 2 帯電装置 3 レーザー光(露光手段) 4 トナー現像装置 5 現像スリーブ 6 トナー 7 転写ローラ(転写部材、転写部) 8 転写紙 9 定着装置 91 ステー 92 発熱体 93 定着フィルム 94 加圧ローラ 95 定着装置 10 クリーニングブレード 11 廃トナー容器 12 紙先端・後端通過検知手段 12a 検知部材 13 バイアス印加手段 14 電圧出力制御手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体ドラム等の電子写真感光体と、 前記電子写真感光体面に形成される画像を転写紙に転写
    させる転写部材と、 前記転写部材に転写バイアスを印加するバイアス印加手
    段、及び前記バイアス印加手段の出力を制御する電圧出
    力制御手段と、を備え、 前記転写部材に適正転写バイアスVtを印加させて、前
    記電子写真感光体と転写部材との転写部で、該電子写真
    感光体面の画像を転写紙上に転写させる際、転写紙の紙
    後端部と紙間に前記適正転写バイアスVtに対してVt
    >Vsとなる紙間転写弱バイアスVsを印加させるよう
    に制御する画像形成装置において、 前記適正転写バイアスVtから紙間転写弱バイアスVs
    に転写出力電圧Vを切り換える前に、Vs>V1sの条
    件によって第1の紙間転写弱バイアスV1sを印加させ
    ることを特徴とする画像形成装置における転写電圧制御
    方法。
  2. 【請求項2】 感光体ドラム等の電子写真感光体と、 前記電子写真感光体面に形成される画像を転写紙に転写
    させる転写部材と、 前記転写部材に転写バイアスを印加するバイアス印加手
    段、及び前記バイアス印加手段の出力を制御する電圧出
    力制御手段と、を備え、 前記転写部材に適正転写バイアスVtを印加させて、前
    記電子写真感光体と転写部材との転写部で、該電子写真
    感光体面の画像を転写紙上に転写させる際、転写紙の紙
    後端部と紙間に前記適正転写バイアスVtに対してVt
    >Vsとなる紙間転写弱バイアスVsを印加させるよう
    に制御する画像形成装置において、 前記適正転写バイアスVtからVs>V1sの条件によ
    って第1の紙間転写弱バイアスV1sに転写出力電圧V
    を切り換えた後に、該転写出力電圧Vが前記紙間転写弱
    バイアスVsに対してV<Vsの関係になるのを待っ
    て、該紙間転写弱バイアスVsに切り換えることを特徴
    とする画像形成装置における転写電圧制御方法。
  3. 【請求項3】 感光体ドラム等の電子写真感光体と、 前記電子写真感光体面に形成される画像を転写紙に転写
    させる転写部材と、 前記転写部材に転写バイアスを印加するバイアス印加手
    段、及び前記バイアス印加手段の出力を制御する電圧出
    力制御手段と、を備え、 前記転写部材に適正転写バイアスVtを印加させて、前
    記電子写真感光体と転写部材との転写部で、該電子写真
    感光体面の画像を転写紙上に転写させる際、転写紙の紙
    後端部と紙間に前記適正転写バイアスVtに対してVt
    >Vsとなる紙間転写弱バイアスVsを印加させるよう
    に制御する画像形成装置において、 前記電圧出力制御手段が、前記バイアス印加手段によっ
    て所望の電流が流れるときの出力電圧Voを検出した上
    で、該検出される電圧値Voを基に適正転写バイアス値
    Vtを決定して定電圧制御をなし、さらに、前記適正転
    写バイアスVtから紙間転写弱バイアスVsに切り換え
    る前に、Vs>V1sの条件によって第1の紙間転写弱
    バイアス設定値V1sを印加する制御シーケンスを有
    し、前記出力電圧Voの検出結果に対応して、前記第1
    の紙間転写弱バイアスV1sから最終の紙間転写弱バイ
    アスVsに切り換える時間を決定することを特徴とする
    画像形成装置における転写電圧制御方法。
  4. 【請求項4】 感光体ドラム等の電子写真感光体と、 前記電子写真感光体面に形成される画像を転写紙に転写
    させる転写部材と、 前記転写部材に転写バイアスを印加するバイアス印加手
    段、及び前記バイアス印加手段の出力を制御する電圧出
    力制御手段と、を備え、 前記転写部材に適正転写バイアスVtを印加させて、前
    記電子写真感光体と転写部材との転写部で、該電子写真
    感光体面の画像を転写紙上に転写させる際、転写紙の紙
    後端部と紙間に前記適正転写バイアスVtに対してVt
    >Vsとなる紙間転写弱バイアスVsを印加させるよう
    に制御する画像形成装置において、 前記電圧出力制御手段が、前記バイアス印加手段によっ
    て所望の電流が流れるときの出力電圧Voを検出した上
    で、該検出される電圧値Voを基に適正転写バイアス値
    Vtを決定して定電圧制御をなし、さらに、前記適正転
    写バイアスVtから紙間転写弱バイアスVsに切り換え
    る前に、Vs>V1sの条件によって第1の紙間転写弱
    バイアス設定値V1sを印加する制御シーケンスを有
    し、前記出力電圧Voの検出結果に対応して、前記第1
    の紙間転写弱バイアスV1sから最終の紙間転写弱バイ
    アスVsの設定電圧値を決定することを特徴とする画像
    形成装置における転写電圧制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7583922B2 (en) 2002-07-04 2009-09-01 Ricoh Company Limited Image forming apparatus with a pressing member and transfer fixing member
US7783224B2 (en) 2007-02-02 2010-08-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Image forming apparatus to adjust a supplied charge to improve printing quality and image forming method thereof

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