JPH1138798A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1138798A
JPH1138798A JP9193973A JP19397397A JPH1138798A JP H1138798 A JPH1138798 A JP H1138798A JP 9193973 A JP9193973 A JP 9193973A JP 19397397 A JP19397397 A JP 19397397A JP H1138798 A JPH1138798 A JP H1138798A
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JP
Japan
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transfer
transfer bias
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paper
bias
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JP9193973A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Sakakibara
啓之 榊原
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着装置の加圧ローラが熱膨張し、定着装置
のニップ部により挟持搬送される記録材の搬送速度が増
大し、記録材通過検出手段の検知と転写バイアス切替え
タイミングのずれを防止すること。 【解決手段】 電子写真感光体1に当接又は対向した転
写手段7と、転写手段に転写バイアスを印加するバイア
ス手段17と、転写部より記録搬送方向上流側に位置
し、記録材の通過を検知する記録材通過検知手段16と
を有し、感光体上のトナー像を、第1の転写バイアスV
t 印加で転写手段により記録材上に転写し、第1の転写
バイアスVt より小なる第2の転写バイアスVo を記録
材通過検知手段の後端検知出力に基づき、記録材後端に
おいて印加する画像形成装置において、第2の転写バイ
アスVo を印加する切り替えタイミングを、温度検出手
段15からの検出結果に基づきUタイミング制御手段1
3により可変とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式、静
電記録方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像
形成装置に関するもので、特に像担持体の像を記録材に
転写するために記録材の裏側に接触する転写部材を備え
た画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】像担持体としての電子写真感光体である
感光体ドラム表面に露光により静電潜像を形成し、該潜
像現像手段により現像してトナー像を形成し、このトナ
ー像である可転写像を、紙等の記録材即ち転写材に転写
する工程を含む周知の画像形成装置において、感光体ド
ラムとこれに当接又は対向する転写ローラ等の転写部材
とで当接形成された転写部位に前記転写材を通過させ、
これとともに該転写部材に転写バイアスを印加し、バイ
アス印加により形成される電界の作用で、像担持体側の
可転写像であるトナー像を転写材に転移させるように構
成したものが既に知られている。
【0003】上記転写部材として使用される転写ローラ
等は通常ゴム、スポンジ等に導電性粒子を分散させてこ
の抵抗値を適宜に調整したものが使用されているが、製
造時のバラツキ、湿度耐久変動等の影響によって抵抗値
が1桁以上も変化する場合があり、常時安定した転写バ
イアスを印加することが困難である。
【0004】良好な転写性を常に得るためには、紙裏に
与える電荷量を制御するのが理想的であり、例えば転写
ローラを定電流制御することが考えられる。しかし、装
置に使用される転写材のサイズの変化により、転写ロー
ラが感光体面に当接している幅が変わることで、転写材
の有無部で転写ローラの感光体ドラムに対する負荷イン
ピーダンスが異なり、特に転写材無部では負荷インピー
ダンスが小さくなり、多くの電流が集中的に流入し、転
写材の有る部分では転写不良をきたしてしまう。
【0005】従って、転写部材としての転写ローラを定
電圧制御する必要がある。
【0006】上記問題点に鑑みて、抵抗値の異なる転写
ローラから転写材裏面に常に同程度の電荷を付与するた
めに以下に述べる方式が既に提案されている。
【0007】すなわち、転写動作以前に通紙時に転写ロ
ーラへ流す電流を推定した一定電流を転写ローラに流
し、転写時に必要とする電圧(発生電圧)を保持し、転
写時に印加するというバイアス制御方式(以下ATVC
方式と呼ぶ。)である。ここで従来の制御について簡単
に説明する。
【0008】プリントON信号が検出されると、ATV
C方式が開始され一定電流を転写ローラから感光ドラム
に対して流すときの必要電圧値Vo がホールドされる。
【0009】ATVC方式による電圧値Vo 検知を行っ
ている間に給紙動作は行われ、転写材は転写ローラより
も転写材搬送方向上流側に設置された搬送ローラによっ
て搬送される。
【0010】搬送ローラと転写ローラの間に存在する、
紙先後端を検知する紙先後端検知手段を通過すると、そ
の時点から感光ドラム上に適切なタイミングにより、露
光が開始される(印字開始)。
【0011】ATVC方式によるVo 検知終了後から、
紙先端が転写ニップ部に2.5mm進入する前までは、
一定電圧Vo を印加し続ける。転写ニップに紙先端が
2.5mm進入した後に、Vo に必要な演算処理を施し
た電圧値Vt (Vt >Vo )を印加する。
【0012】露光、現像プロセスを経て可視像化された
印字トナーが、紙先端5mmの所で転写ニップ部に到達
し、紙上に転写される。
【0013】やがて紙後端が紙先後端検知手段を抜ける
と、そのタイミングを基に露光が終了され、通常は後端
余白を確保した状態で印字される。紙後端においても同
様に、適正転写電圧Vt が直接感光ドラムに印加されな
いように紙後端2.5mmの所で適正転写電圧Vt から
Vo に電圧値を下げる。
【0014】これは検出された電圧Vo を転写に適正な
バイアスに補正する為に係数α(≧1)倍した電圧Vt
を、転写ローラと感光ドラムで形成される当接ニップに
記録材である紙が通過する前又は通過後に印加すると、
感光ドラムに転写電圧の極性の電荷が電位履歴として残
ってしまい画像形成を行う際、画像不良が発生してしま
うのを防止するためである。
【0015】そこで、紙先端では適正転写電圧Vt を印
加するタイミングを、紙が転写ニップを通過してから印
字開始領域までの間に行い、紙後端においても同様に、
印字終了領域を通過した後、紙後端が転写ニップを通過
する前に適正転写電圧Vt を下げることによって前記し
たような画像不良の発生を抑えていた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像を
転写された後に転写材は定着手段に搬送されるが、主に
シリコーンなどのゴム弾性層によって形成されている加
圧ローラは、定着ローラ又は定着ヒータによる加熱によ
って熱膨張するため、定着ニップ部による紙搬送力が増
加する。
【0017】一般的に定着ニップ部においては定着性を
良化させるために、ニップ幅を充分にとる必要があるた
め、定着ニップ部に加わる加圧力は感光ドラム一転写ニ
ップ部に加わる加圧力に比して7〜10倍程度の差があ
る。そのため加圧ローラが熱膨張し、記録材である紙が
定着ニップ部に進入すると定着ニップ部による紙搬送速
度が支配的になり、感光ドラム一転写ニップ部における
紙搬送速度が初期と比べて速くなってしまう。
【0018】結果として感光ドラム一転写ニップ部より
前に設置されている紙先後端検知手段が紙後端を検知し
てから、紙が感光ドラム一転写ニップ部を通過するまで
の時間が早くなってしまい、前記した紙後端において適
正転写電圧Vt を下げるタイミングにずれが生じ、紙後
端が感光ドラム一転写ニップ間を抜けた後に適正転写電
圧Vt が下がるという現象が生じることがある。これは
前記したとおり、感光ドラムに転写電圧の極性の電荷が
電位履歴として残ってしまい、次ページの画像形成を行
う際、画像不良が発生してしまう恐れがある。
【0019】また、初期設定以上に紙後端まで適正転写
電圧Vt を印加すると感光ドラム一転写ローラのニップ
から紙が分離する際に、転写電圧の極性に帯電している
紙が逆極性の感光ドラムに張り付きやすくなり、紙後端
が感光ドラム一転写ローラのニップから分離した後に印
字面をこする等の画像不良も生じ易くなる。
【0020】また、印字文字、パターンの比率によって
も感光ドラム一転写ニップ部における搬送速度は変化
し、印字率が高いほど搬送速度は速くなり前記したよう
な画像不良が発生しやすくなる。
【0021】感光ドラム一転写ニップ部の加圧力を上げ
ることは感光ドラムの削れ、感光ドラムへのトナー融着
などが生じ、また定着ニップ部での紙搬送速度を正規の
紙搬送速度よりも遅くすることは、加圧ローラ熱膨張前
の朝一状態において、転写一定着間の搬送路上において
紙にループを形成してしまうことになってしまう。転写
一定着間の搬送路上方に充分なスペースが確保できれば
問題はないが、昨今の小型化に伴い充分なスペースを確
保するのは時流にそぐわない。転写一定着間に充分な長
さを確保することも前記理由により難しい。
【0022】上記した問題は、紙後端において適正転写
電圧Vt を下げるタイミングを早めに設定しておき、加
圧ローラの熱膨張後や、印字率の高いパターンを出力し
た際にも、常に紙後端が転写ニップを通過する前に適正
転写電圧Vt が下がるように設定しておけば良い。しか
し、そうすると加圧ローラが熱膨張していない状態や、
印字率の低いパターンを出力した際、適正転写電圧Vt
を印加出来る領域、すなわち印字領域が紙後端において
減る事になり好ましくない。
【0023】そこで本発明の目的は本体構成を変えず
に、又紙後端において適正転写電圧Vt を下げるタイミ
ングを早めに設定することなく、加圧ローラ熱膨張後も
常に紙後端が転写ニップを通過する前に、適正タイミン
グで適正転写電圧Vt を下げ、良好な画像を得ることで
ある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本出願に係る第1の発明は、電子写真感光体と、該
感光体に当接又は対向した転写手段と、該転写手段に転
写バイアスを印加するバイアス手段と、該感光体と転写
手段とで形成される転写部より記録搬送方向上流側に位
置し、記録材の通過を検知する記録材通過検知手段とを
有し、前記転写部において、前記感光体上のトナー像
を、前記転写手段に第1の転写バイアスVt を印加する
ことで記録材上に転写し、前記第1の転写バイアスVt
より小なる第2の転写バイアスVo を前記記録材通過検
知手段の後端検知出力に基づき、記録材後端において印
加する画像形成装置において、前記第2の転写バイアス
Voを印加する切り替えタイミングを可変とするタイミ
ング制御手段を有することを特徴とする。
【0025】本出願に係る第2の発明は、前記タイミン
グ制御手段は、電子写真感光体に静電潜像を形成する露
光手段の露光ドット数によって、前記第2の転写バイア
スVo を印加する切り替えタイミングを決定することを
特徴とする。
【0026】本出願に係る第3の発明は、前記タイミン
グ制御手段は、記録材上のトナー像を定着させる定着装
置の温度を検出する温度検出手段からの出力により、前
記第2の転写バイアスVo を印加する切り替えタイミン
グを決定することを特徴とする。
【0027】本出願に係る第4の発明は、電子写真感光
体と、該感光体に当接又は対向した転写手段と、該転写
手段に転写バイアスを印加するバイアス手段と、該感光
体と転写手段とで形成される転写部より記録搬送方向上
流側に位置し、記録材の通過を検知する記録材通過検知
手段とを有し、前記転写部において、前記感光体上のト
ナー像を、前記転写手段に第1の転写バイアスVt を印
加することで記録材上に転写し、前記第1の転写バイア
スVt より小なる第2の転写バイアスVo を記録材後端
において印加する画像形成装置において、前記記録材通
過検知手段の出力のONからOFFまでの時間によっ
て、前記転写バイアスVo を印加する切り替えタイミン
グを決定するタイミング制御手段を有することを特徴と
する。
【0028】本出願に係る第5の発明は、 前記タイミ
ング制御手段は、電子写真感光体に静電潜像を形成する
露光手段の露光ドット数によって、前記転写バイアスV
o を印加する切り替えタイミングを決定することを特徴
とする請求項4記載の画像形成装置。
【0029】本出願に係る第6の発明は、前記タイミン
グ制御手段は、記録材上のトナーを固着させる定着装置
の温度を検出する温度検出手段からの出力により、前記
転写バイアスVo を印加する切り替えタイミングを決定
することを特徴とする。
【0030】本出願に係る第7の発明は、前記タイミン
グ制御手段は、露光ドット数の多さ、または定着そうち
の温度の高さに応じて、第2の転写バイアスの切り替え
タイミングを早めることを特徴とする。
【0031】本出願に係る第8の発明は、前記第2の転
写バイアスVo は、転写動作以前の通紙時に転写ローラ
に定電流を流すことができる電圧を基に決定されること
を特徴とする。
【0032】
【作用】上記手段により定着シーケンスによって加圧ロ
ーラの熱膨張を予測し、紙後端での転写バイアスをVt
からVo へと切り替えるタイミングを早める制御シーケ
ンスとしたり、または出力パターンの印字率に応じて前
記した転写バイアスの切り替えタイミングを変えたり、
又は紙先後端検出手段の紙通過時間の検出によって、加
圧ローラの熱膨張を検知し、転写バイアスの切り替えタ
イミングを変えることにより、記録材後端において、常
に適正タイミングで転写バイアスをVt からVo へと切
り替えることが可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]本発明で解決しようとしている課題は、
加圧ローラの熱膨張によって紙搬送速度が変化すること
に起因しており、加圧ローラの熱膨張を検知できれば本
問題は解決できると考えた為、本発明に係る実施形態1
においては、定着シーケンスにおいて加圧ローラの熱膨
張を予測し、メインモータの回転数をダウンさせる制御
を持つ構成において、定着シーケンスのメインモータの
回転数をダウンさせる制御に連動して、紙後端での転写
バイアスをVt からVo へと切り替えるタイミングを早
める制御シーケンスを持つことを特徴とする。以下に従
来例を含め実施形態1を添付図面に基づいて説明する。
【0034】図1は、本実施形態の電子写真方式の画像
形成装置の断面図である。図1において、潜像担持体と
しての感光ドラム1は、矢印A方向に回転し、感光ドラ
ム1を帯電処理するための帯電装置2によって一様に帯
電され、感光ドラム1に静電潜像を書き込む露光手段で
あるレーザー光3により、その表面に静電潜像が形成さ
れる。
【0035】画像形成装置本体に対しプロセスカートリ
ッジが着脱可能とされ、感光ドラムに近接配置された、
カートリッジ中の現像装置4の現像スリーブ5により、
前記静電潜像をトナー6をもってトナー像として現像
し、可視化する。
【0036】可視化された感光ドラム1上のトナー像
は、EPDMに導電性粒子を分散させて発泡させた転写
手段である転写ローラ7によって記録材である紙8に転
写され、トナー像を転写された紙8は定着装置9により
定着処理され装置外に排紙されプリント動作が終了す
る。
【0037】転写されずに感光ドラム1上に残存した転
写残トナーはクリーニングブレード10によりかきとら
れ廃トナー容器11に収納され、クリーニングされた感
光ドラム1は上述作用を繰り返し画像形成を行う。
【0038】本実施形態について図2を参照してさらに
説明する。図2の定着装置9において、91は不図示の
抵抗発熱体を有する加熱体(以下ヒーター)92を支持
し、固定するステーで、93は熱伝導性、耐熱性、離形
性に優れるポリイミドフィルムにフッソ樹脂をコートし
たエンドレスの定着フィルム、94はシリコンをゴム弾
性層に用いて形成されている加圧ローラである。
【0039】12は紙の通過を検知する機械式の紙先後
端通過検知手段であり、前記紙先後端通過検知手段12
下部には不図示の赤外線を用いた検知手段によって、紙
先後端通過検知手段12が倒れている状態か、否かを判
断する。紙の先端が通過すると矢印方向に倒れ紙の先端
通過を検知し、紙後端が前記検知手段を通過すると検知
手段は倒れていた状態から初期の起立状態に戻る為、紙
後端を検知する。
【0040】この紙先後端通過検知手段12のON、O
FFの時間の長さによって紙種を検知する。本実施形態
においては、紙先後端通過検知手段12が紙先端を検知
すると、その後あるタイミングで露光が開始され、紙先
後端通過検知手段12によって紙後端が検知されるとそ
のタイミングで露光動作が終了するよう制御されてい
る。
【0041】検討に用いたプリンターは600dpiで
毎分8枚機(プロセススピード45mm/sec)のも
のを使用し、それぞれの外径は、感光ドラムφ35、転
写ローラφ14、加圧ローラφ20である。
【0042】まず本実施形態で用いた、加圧ローラ94
の熱膨張を予測し、メインモータの速度をダウンさせる
制御を持つ構成の説明から行う。
【0043】通常では感光ドラム1と紙7の搬送速度は
等速であるので感光ドラム1上の画像と転写後の記録材
7の画像は同じである。しかし、数枚プリント動作を繰
り返すうちに加圧ローラ94の温度は上昇して熱膨張
し、加圧ローラ94の周速は早くなる。紙7の搬送速度
は定着ニップ部搬送速度に支配されている為、感光ドラ
ム1上の画像は紙7に転写される際に、搬送方向に伸び
てしまう。
【0044】その現象を回避する為に定着制御シーケン
スは以下の手段を用いた。予め最適な定着性を確保出来
る通紙枚数とヒーター92の温調制御の関係を測定して
おき、記録材7の通紙枚数によって制御温度を決める枚
数制御方式(図3)を用い、その際ヒーター92の制御
温度(通紙枚数)と加圧ローラ94の温度(熱膨張)を
測定しておき、通紙枚数と加圧ローラ94の外径の関係
を求めておく。
【0045】本実施形態では、制御手段はCPU13及
びメモリ14を有し、前記通紙枚数と加圧ローラの外形
の関係をメモリに記憶しておく。又定着装置9の温度検
出手段15及び紙通過検知手段16からそれぞれ検知信
号がCPU入力可能にされ、またこれらの信号に基づく
CPUの指令によりバイアス印可手段17の転写バイア
スが切り替えられる。
【0046】そしてヒーター92の制御温度または通紙
枚数によって加圧ローラ94の径を予測し、加圧ローラ
94の周速の変化による紙7の搬送スピードの増加を考
慮し、メインモータの回転数を低減する機構(この時連
動して低減するのは、露光装置3以外の装置と記録材搬
送系である)を設ける。前記制御を行うことにより、感
光ドラム1上のレーザー露光された潜像は副走査方向に
おいて縮小され、可視像化されたパターンが紙7上に転
写される際に副走査方向に伸びるという現象を回避でき
る。
【0047】具体的には、連続プリント15枚目以降に
おいてメインモータの回転数を1%低減させる構成にし
た。
【0048】《従来例−メインモータの回転数低減制御
有り》まず従来例であるが、N/N環境(31.5℃/
60%)において4dot6spaceのハーフトーン
画像を連続プリント(A4サイズ)を繰り返したところ
23枚目において先端約55mmにおいて横黒筋が発生
した。これは紙後端において、紙7を介さずに適正転写
電圧Vt が感光ドラム1に直接印加されたことによっ
て、転写電圧の極性が残電位として残ってしまい、帯電
プロセス2においてそれとは逆極性の電圧を印加しても
通常電位まで到達しないでその部分だけ現像過多にな
り、感光ドラム1を1周して次ページに画像不良として
現れたものである。
【0049】メインモータの回転数を低減することによ
って印字パターンは紙上に、はみ出すことなく印字する
ことが出来るが、紙後端において転写バイアスをVt か
らVo へと切り替えるタイミングをメインモータの低減
分だけ遅らせて、通常の紙後端2.5mmの位置に制御
タイミングを持ってきても加圧ローラ94の搬送速度過
多の割合はメインモータを低減させる如何によらない為
である。そして23枚目に画像不良が発生したというこ
とは、22枚目にすでに適正転写電圧Vt からVo へと
切り替えるタイミングが紙が転写ニップを過ぎてから行
われているということである。
【0050】《本実施形態》次に本実施形態1では、定
着シーケンスのメインモータの回転数をダウンさせる制
御に連動して、紙後端における適正転写電圧Vt からV
o へと切り替えるタイミングを0.02msec早め
た。
【0051】上記設定値は以下のように決定した。
【0052】紙後端2.5mmの位置で転写バイアスを
Vt からVo へと切り替える初期設定値と、加圧ローラ
94の熱膨張により紙搬送速度が速くなった常態におい
て、どれだけタイミングがずれているかを実機上で確認
するのは現実では難しい為、初めに紙後端50mmにお
いてどれだけ画像が伸びているかによってタイミングの
ずれを判断した(図4)。
【0053】紙後端50mmでの画像伸びの比較を行っ
た理由としては、制御上紙後端での印字終了、すなわち
露光終了動作は、紙先後端通過検知センサー12が紙後
端を検知してから行うため、転写バイアスをVt からV
o へと切り替えるタイミングのずれは、感光ドラム−転
写ローラニップから紙先後端検知手段までの50mmの
間で生じるからである。
【0054】前記検討によりメインモータの回転数を低
減する連続プリント15枚目時点では、加圧ローラ94
の熱膨張により約2mmほど転写電圧Vt からVo へと
切り替えるタイミングが遅くなっており、実際には紙後
端から0.5mmの所で切り替えが行われていると思わ
れる。その後も加圧ローラ94の熱膨張は続くが画像の
伸び量(転写バイアス切り替えタイミングずれ量)は約
3mmで平衡状態となることと、加圧ローラ94の熱膨
張が平衡状態になった状態においても、少なくとも紙後
端から0.5mmの時点において転写バイアスの切り替
えが行われるよう、メインモータの回転数を低減する連
続プリント15枚目時点において、転写バイアスを紙上
で1mm速くVt からVo へと切り替えるよう制御す
る。これは時間にすると0.02msecに相当する。
【0055】従来例と同様にN/N環境(31.5℃/
60%)において4dot6spaceのハーフトーン
画像を連続プリントを繰り返したところ、連続プリント
23枚目においても従来発生していたような横黒筋は発
生せず、連続プリントのトータルで100枚通紙しても
発生しなかった。
【0056】本実施形態のような上記構成にすることに
よって、横黒筋のない良好な画像を得ることが出来た。
【0057】[実施形態2]以下に実施形態2を添付図
面に基づいて説明する。
【0058】実施形態1では、定着シーケンスにおいて
加圧ローラ94の熱膨張を予測し、メインモータの速度
をダウンさせる制御を持つ構成において、定着シーケン
スのメインモータの速度をダウンさせる制御に連動し
て、紙後端での転写バイアスをVt からVo へと切り替
えるタイミングを早める制御シーケンスを持たせた。し
かし、紙搬送速度は印字率によっても変化することが知
られており、実施形態1の構成においても、印字率の高
いべた黒パターンをプリントすると、感光ドラム一転写
ローラニップ部での分離が、清浄に行われていないこと
に起因すると思われるこすれ跡が数十枚目において発生
していた。これは、紙後端での転写バイアスをVt から
Vo へと切り替えるタイミングが遅れたために、感光ド
ラム−転写ローラのニップから紙が分離する際に、転写
電圧の極性に帯電している紙が逆極性の感光ドラム1に
張り付きやすくなったためである。
【0059】そこで本実施形態においては定着シーケン
スにおいて加圧ローラ94の熱膨張を予測し、メインモ
ータの速度をダウンさせる制御を持つ構成において、定
着シーケンスのメインモータの速度をダウンさせる制御
に連動して、紙後端での転写バイアスをVt からVo へ
と切り替えるタイミングを早める制御シーケンスを持
ち、かつ紙後端における印字率が高いときは、紙後端で
の転写バイアスをVt からVo へと切り替えるタイミン
グを早めることを特徴とする。
【0060】具体的には、定着シーケンスによるメイン
モータ回転数低減に連動させて紙後端において転写バイ
アスの切り替えタイミングを早める制御は実施形態1と
同様にし、メインモータ回転数低減の如何に関わらず紙
後端から50mmの印字領域において印字率10%以上
40%未満のときは0.01msec、印字率40%以
上のときは、0.012msec早く紙後端での転写バ
イアスをVt からVoへと切り替える。
【0061】
【表1】
【0062】これは実施形態1と同様、紙後端から50
mmでの印字領域での印字率と画像の伸びとの関係によ
り早めた。(図5) 本実施形態にかかる装置を図6に基づいてさらに説明す
る。実施形態1の構成のほかに、図6に示すように露光
手段3にレーザー点灯回数をカウントするカウンター手
段18を有し、モリ手段14には露光ドット数とバイア
ス切り替えタイミングの関係を記憶させておく。
【0063】本実施形態においても、紙先後端通過検知
手段12が紙先端を検知すると、その後あるタイミング
で露光が開始され、紙先後端通過検知手段12によって
紙後端が検知されるとそのタイミングで露光動作が終了
するよう制御されている。なお感光ドラム1円周上での
露光ポイントから転写ニップ部までの距離は50mmで
ある。
【0064】紙先後端通過検知手段12によって紙後端
が検知されると、紙後端検知時点での感光ドラム一転写
ローラニップに存在する紙上の位置から紙後端まで、ど
の程度の印字率のパターンが転写されるかを露光dot
数を基に検出し紙後端での転写バイアスをVt からVo
へと切り替えるタイミングを算出する。
【0065】本実施形態の効果を確認すべく、実施形態
1と同様の画出し評価を印字率9%、39%、100%
の画像パターンにおいて行ったところ、それぞれ連続プ
リント100枚全て横黒筋、こすれ跡のない良好な画像
が得られた。
【0066】[実施形態3]以下に実施形態3を添付図
面に基づいて説明する。
【0067】加圧ローラ94が熱膨張すると紙の搬送速
度は速くなり、各紙種でのON〜OFFまでの時間は朝
一状態の標準時間よりも当然速くなる為、本実施形態3
では紙先後端通過検知手段12のON、OFFの時間の
長さによって加圧ローラ94の熱膨張を検知し、紙後端
での転写バイアスをVt からVo へと切り替えるタイミ
ングを決定することを特徴とする。
【0068】まず本実施形態においても実施形態1と同
様に、紙先後端通過検知手段12のON〜OFFまでの
時間と後端50mmでの印字領域での画像の伸びの関係
を求め、これによって転写後端バイアス切り替えタイミ
ングのずれを判断した(図7−LTRサイズ評価結果記
載)。
【0069】実際の制御では、まず紙先後端通過検知手
段12のON〜OFFまでの時間を検出し、その値によ
って、何sec転写後端バイアス切り替えタイミングを
早めるかを決定する。
【0070】加圧ローラ94が熱膨張している状態の一
例を挙げると、図7のグラフより紙先後端通過検知手段
12のON〜OFFまでの時間が7.26secの時に
は紙の伸び量、すなわち転写後端バイアス切り替えタイ
ミングは2.7mmずれることになる。(転写後端バイ
アス切り替えタイミングは遅い) 図7により画像伸び量が0の時紙先後端通過検知手段1
2のON〜OFFまでの時間は7.32secであるた
め、7.32−7.26=0.06secだけ転写後端
バイアス切り替えタイミングを早めるよう制御すれば良
い。
【0071】本実施形態の効果を確認すべく、実施形態
1と同様の画出し評価を行ったところ連続プリント10
0枚全て横黒筋、こすれ跡のない良好な画像が得られ
た。
【0072】実際には、各ローラの公差、耐久による径
変化を加味した制御を行うのが望ましく、実施形態2と
を併せた制御を行うことで更に正確な制御が可能とな
る。
【0073】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、予め紙後端において適正転写バイアスVt を第
2の転写バイアスに切り替えるタイミングを早めに固定
的に設定することなく、定着装置の温度や露光ドット数
等の状況に応じて制御し、加圧ローラ熱膨張後も常に紙
後端が転写ニップを通過する前に、適正タイミングで適
正転写電圧Vt を下げ、感光ドラムに転写電圧の極性の
電荷が電位履歴として残ってしまい、画像不良が発生し
たり、又は感光ドラム−転写ローラニップ通過後の分離
不良によるこすれ跡などの画像不良が発生してしまうの
を防止し良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態に係る画像形成装置全体断
面図。
【図2】本発明の実施形態1に係る感光ドラム部及び定
着装置部の図。
【図3】プリント枚数と温調温度の関係図
【図4】本発明に係る実施形態1の説明グラフ。
【図5】本発明に係る実施形態2における記録材後端部
の説明グラフ。
【図6】本発明に係る実施形態2の感光ドラム部及び定
着装置部の図。
【図7】本発明に係る実施形態3の記録材サイズ評価
図。
【符号の説明】
1…感光ドラム 2…帯電装置 3…露光手段 4…現像装置 5…現像スリーブ 6…トナー 7…転写ローラ 8…記録媒体 9…定着装置 10…クリーニングブレード 11…廃トナー容器 13…CPU 14…メモリ 15…温度検知手段 16…紙通過検知手段 17…バイアス印加手段 18…カウンタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真感光体と、該感光体に当接又は
    対向した転写手段と、該転写手段に転写バイアスを印加
    するバイアス手段と、該感光体と転写手段とで形成され
    る転写部より記録搬送方向上流側に位置し、記録材の通
    過を検知する記録材通過検知手段とを有し、前記転写部
    において、前記感光体上のトナー像を、前記転写手段に
    第1の転写バイアスVt を印加することで記録材上に転
    写し、前記第1の転写バイアスVt より小なる第2の転
    写バイアスVo を前記記録材通過検知手段の後端検知出
    力に基づき、記録材後端において印加する画像形成装置
    において、前記第2の転写バイアスVo を印加する切り
    替えタイミングを可変とするタイミング制御手段を有す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記タイミング制御手段は、電子写真感
    光体に静電潜像を形成する露光手段の露光ドット数によ
    って、前記第2の転写バイアスVo を印加する切り替え
    タイミングを決定することを特徴とする請求項1記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記タイミング制御手段は、記録材上の
    トナー像を定着させる定着装置の温度を検出する温度検
    出手段からの出力により、前記第2の転写バイアスVo
    を印加する切り替えタイミングを決定することを特徴と
    する請求項1または請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 電子写真感光体と、該感光体に当接又は
    対向した転写手段と、該転写手段に転写バイアスを印加
    するバイアス手段と、該感光体と転写手段とで形成され
    る転写部より記録搬送方向上流側に位置し、記録材の通
    過を検知する記録材通過検知手段とを有し、前記転写部
    において、前記感光体上のトナー像を、前記転写手段に
    第1の転写バイアスVt を印加することで記録材上に転
    写し、前記第1の転写バイアスVt より小なる第2の転
    写バイアスVo を記録材後端において印加する画像形成
    装置において、前記記録材通過検知手段の出力のONか
    らOFFまでの時間によって、前記転写バイアスVo を
    印加する切り替えタイミングを決定するタイミング制御
    手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記タイミング制御手段は、電子写真感
    光体に静電潜像を形成する露光手段の露光ドット数によ
    って、前記転写バイアスVo を印加する切り替えタイミ
    ングを決定することを特徴とする請求項4記載の画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】 前記タイミング制御手段は、記録材上の
    トナーを固着させる定着装置の温度を検出する温度検出
    手段からの出力により、前記転写バイアスVo を印加す
    る切り替えタイミングを決定することを特徴とする請求
    項4または請求項5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記タイミング制御手段は、露光ドット
    数の多さ、または定着そうちの温度の高さに応じて、第
    2の転写バイアスの切り替えタイミングを早めることを
    特徴とする請求項2、3、5又は6記載の画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 前記第2の転写バイアスVo は、転写動
    作以前の通紙時に転写ローラに定電流を流すことができ
    る電圧を基に決定されることを特徴とする請求項1乃至
    7のいずれかに記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006091541A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2012098589A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置およびプログラム
JP2012098590A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置およびプログラム

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JP2006091541A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2012098589A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置およびプログラム
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