JP4250269B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式や静電記録方式等によって画像形成を行う複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図15は、従来の電子写真方式の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【0003】
この画像形成装置は、矢印a方向(時計方向)に回転するドラム状の電子写真感光体(以下、感光ドラムという)1を備え、その周囲に帯電ローラ2、露光装置3、現像装置4、転写ローラ5、クリーニング装置6が配設されている。
【0004】
感光ドラム1と転写ローラ5間の転写ニップ部Nの転写材Pの搬送方向上流側には、給紙カセット7、給紙ローラ8、プレフィードセンサ9、レジストローラ対10、トップセンサ11、転写ガイド12が設けられており、転写ニップ部Nの転写材Pの搬送方向下流側には、除電針13、搬送ガイド14、定着装置12、排紙ローラ対16が設けられている。
【0005】
また、この画像形成装置は両面画像形成(両面印字)が可能であり、両面搬送路17に両面画像形成用の反転ローラ対18、再給紙ローラ19、再給紙センサ20が設けられている。
【0006】
感光ドラム1は、本従来例では負帯電のOPC感光体であり、所定のプロセススピードで矢印a方向に回転駆動される。
【0007】
帯電ローラ2は、感光ドラム1表面に所定の押圧力で接触し、帯電バイアス電源(不図示)から印加される帯電バイアスによって、感光ドラム1を所定の極性、電位に帯電する。
【0008】
露光装置3は、不図示のレーザ光を発光するレーザーダイオード、コリメータレンズ、ポリゴンミラー、fθレンズなどを有しており、入力される画像情報に応じてオン/オフ制御されたレーザ光Lを出射して帯電ローラ2で一様に帯電された感光ドラム1上を、その回転方向とは直角な方向に走査して露光する。この露光により、レーザ光Lが走査された部分の電荷が除去され、感光ドラム1表面に静電潜像が形成される。
【0009】
現像装置4は、内部に固定されたマグネットローラ(不図示)が設けられた回転自在の現像スリーブ4aを備えており、現像剤(トナー)を薄層に現像スリーブ4a上にコーティングし、現像位置にて感光ドラム1表面に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像(可視像化)する。現像スリーブ4aには、現像バイアス電源(不図示)から現像バイアスが印加される。
【0010】
転写ローラ5は、感光ドラム1表面に所定の押圧力で接触して転写ニップ部Nを形成し、転写バイアス電源(不図示)から印加される転写バイアスにより、感光ドラム1と転写ローラ5との間の転写ニップ部Nにて感光ドラム1表面のトナー像を転写材Pに転写する。転写ローラ5は、矢印b方向(反時計方向)に回転される。
【0011】
定着装置15は、定着ローラ15aと加圧ローラ15bを有しており、定着ローラ15aと加圧ローラ15b間にてトナー像が転写された転写材Pを加熱、加圧して転写材P表面にトナー像を熱定着する。
【0012】
次に、上記した画像形成装置の画像形成動作について説明する。
【0013】
画像形成動作開始信号が発せられると、カセット7内の転写材Pが給紙ローラ8により1枚ずつ給紙されてレジストローラ対10まで搬送される。この際、プレフィードセンサ9で転写材Pの搬送が検知される。
【0014】
一方、感光ドラム1は駆動手段(不図示)により矢印a方向に回転駆動され、帯電ローラ2によって所定の電位に帯電される。そして、露光装置3から画像信号に対応したレーザ光Lが感光ドラム1上に照射され、感光ドラム1上の電位はレーザ光Lが照射された部分の電位が低下し、静電潜像が形成される。そして、感光ドラム1上に形成された静電潜像に、感光ドラム1の帯電極性(負極性)と同極性の現像バイアスが印加された現像装置4の現像スリーブ4aによりトナーを付着させて、トナー像して可視像化する。
【0015】
そして、トップセンサ11で転写材Pの先端が検知された後、感光ドラム1の回転に同期させてレジストローラ対10により転写材Pが転写ガイド12を介して、感光ドラム1と転写ローラ5との間の転写ニップ部Nに給送される。そして、転写ローラ5に転写バイアス電源(不図示)からトナーと逆極性(正極性)の転写バイアスが印加され、感光ドラム1から転写材P上にトナー像が転写される。
【0016】
そして、トナー像が転写された転写材Pは、転写ローラ5とは逆極性(負極性)の電荷が付与された除電針13により除電され、転写材Pの自重により感光ドラム1から分離される。感光ドラム1から分離され転写材Pは、搬送ガイド14を通して定着装置15へ搬送され、定着装置15の定着ローラ15aと加圧ローラ12bによる加熱、加圧により転写トナー像が転写材P表面に熱定着され、排紙ローラ対16により外部に排出される。
【0017】
一方、トナー像転写後の感光ドラム1表面は、その表面がクリーニング装置6によって残留トナー(転写残トナー)やその他の付着物が除去されてクリーニングされ、次の画像形成に供される。
【0018】
また、両面画像形成(両面印字)時には、上記した1面(表面)画像形成が終了して定着装置15から排出された転写材Pは反転ローラ18により反転されて両面搬送路17に搬送され、再給紙ローラ19により再給紙センサ20を通過させてレジストローラ対10に再び導入されて、今度は2面(裏面)に同様にして画像形成がなされる。
【0019】
ところで、上記した画像形成時において、転写ローラ5には転写バイアス電源(不図示)からトナー像を転写するのに必要な転写バイアスVtrが印加され、感光ドラム1と転写ローラ5間の転写ニップ部Nを通過する転写材Pに電荷を与えて、感光ドラム1上のトナー像を転写材P上に転写するが、転写後は、定電圧制御により転写ローラ5に印加する電圧を、転写弱バイアス(転写バイアスVtrをオフ、又は転写バイアスVtrよりも小さい弱バイアスVlow)に切り替えることによって、非転写時のドラムメモリや紙跡などを防止している。
【0020】
この転写バイアスの切り替えは、図16に示すように、転写材Pの画像形成領域(印字可能領域)Sを、先端P1、後端P2、左右端P3から各々bmm(例えば5mm)だけ内側とした場合、図17に示すように、転写後の転写バイアスVtrから弱バイアスVlowへの切り替えは、転写材Pの画像形成領域Sの後端から転写材の後端P2の間である、後端P2から距離c(c<b)mmだけ内側の非画像領域S′で行なっている。ここで、転写材Pの搬送方向は矢印A方向である。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の転写バイアスの切り替えにおいて、転写材Pの後端P2での転写バイアスから弱バイアスへの切り替えタイミングは、転写材Pの後端P2が転写ニップ部N上流のトップセンサ11を通過した時間と、このトップセンサ11と転写ニップ部N間の距離、及び転写材Pの搬送スピードから、転写材Pの後端P2が転写ニップ部Nに到達する時間を逆算して決定している。
【0022】
しかしながら、トップセンサ11と転写ニップN間の距離は、製造される各画像形成装置によって若干のばらつきがあり、また、転写材Pの搬送スピードも、転写ローラ5の外径、転写材Pの紙種、印字比率などに左右され、僅かに変化する。このため、これらのばらつきによって、転写バイアスから転写弱バイアスへの切り替えタイミングが少しずれるといった問題があった。
【0023】
また、トップセンサ11は、図18に示すように、通過する転写材Pの接触によって可動自在なセンサーレバー21と、可動したセンサーレバー21を非接触で検知するフォトインタラプタ22を備えており、通過する転写材Pの先端と後端を検知する。
【0024】
しかしながら、上記した従来のトップセンサ11では、センサーレバー21上のどこを転写材Pが通過するかによってセンサーレバー21の可動範囲が異なるので、フォトインタラプタ22がセンサーレバー21を検知するまでの時間に誤差が生じ、これによっても転写バイアスの切り替えタイミングがずれるといった問題があった。
【0025】
このように、転写バイアス切り替えタイミングがずれると、例えば切り替えタイミングが転写材Pの後端側にずれた場合は、転写材Pの後端のエッジ部分で過剰な転写電流が感光ドラム1側に流れる。このため、感光ドラム1上に転写材Pの後端で流れた過剰電流によって電位が変動することにより、次の転写材Pへの印字の際にこの電位変動が感光ドラム1上にメモリがスジとなって現れる現象(以下、後端メモリという)が発生する。
【0026】
逆に転写バイアス切り替えタイミングが転写材Pの後端から内側にずれた場合は、画像形成領域上にこの転写バイアス切り替えタイミングがかかることになり、例えば2面目印字(両面画像形成時での裏面印字)や高抵抗の転写材(紙)Pに対する印字の際には、転写弱バイアスに切り替わったところで転写電流が不足し、トナー画像の飛び散りが発生するといった問題があった。
【0027】
特に、この転写バイアス切り替えタイミングのずれは、プロセススピードが速いほど大きくなり、近年の画像形成装置の高速化により、転写材Pの後端の非画像領域でこのずれを吸収することが困難になっている。
【0028】
そこで本発明は、転写材後端での転写バイアス切り替えを最適なタイミングで行えるようにして、上記した後端メモリやトナー画像の飛び散りの発生を防止して良好な画像を得ることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために第1の発明は、トナー像を担持する回動可能な像担持体と、前記像担持体から転写材にトナー像を転写する転写ニップ部を前記像担持体とともに形成する転写部材と、前記転写部材に電圧を印加する転写用電源と、前記転写用電源が前記転写部材に印加する電圧を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、転写材の画像形成領域の後端から転写材の後端の間で前記転写用電源が印加する電圧を、第1の電圧から前記第1の電圧よりも絶対値が小さい第2の電圧に切り替える画像形成装置において、前記制御手段は、前記転写ニップ部を通過中の転写材の後端と次に前記転写ニップ部を通過する転写材の先端との間隔が前記像担持体の周長よりも短い場合は、前記像担持体の周長より長い場合に比べて、前記第1の電圧から前記第2の電圧に切り替える位置が転写材の画像形成領域の後端により近いことを特徴としている。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0034】
参考例1〉
図1は、本発明の参考例1に係る画像形成装置の転写バイアス制御系を示す概略構成図、図2は、感光ドラムと転写ローラ間の転写ニップ部近傍を示す側面図、図3は、感光ドラムと転写ローラ間の転写ニップ部近傍を示す正面図である。なお、上記した従来例の画像形成装置と同一部材には同一符号を付し、重複する説明は省略する。本参考例においても、上記した従来例の画像形成装置と同様にして画像形成動作が行われ、本参考例では画像形成動作の説明は省略する。
【0035】
本画像形成装置では、転写バイアス制御を以下に述べるPTVC制御法によって行っている。
【0036】
PTVC制御法では、感光ドラム1と転写ローラ5間の転写ニップ部Nに搬送される転写材Pの通過信号がトップセンサ11から制御装置(DCコントローラ)30に入力されると、制御装置30は、所望の転写出力電圧に対応したパルス幅を持つPWM信号をローパス・フィルター(Low Pass Filter)31に出力する。前記PWM信号のパルス幅は、制御装置30内の転写出力テーブル(不図示)に予め格納されている。
【0037】
このPWM信号はローパス・フィルター31でDC化され、アンプ(AMP)32によって増幅されて転写出力電圧Vtとなり、転写用高圧電源33に入力される。転写用高圧電源33は入力された転写出力電圧Vtに基づいて転写電圧Vtrが転写ローラ5に印加される。この時に流れた電流値Itは電流検出回路34で検出され、前記電流値Itに対応した信号がA/Dコンバータ35を介して制御装置30に入力される。
【0038】
そして、定電圧制御をしたい場合には、予め制御装置30内に設定されたPWM信号と転写出力対応テーブルから判断し、所望の電圧値に対応したパルス幅のPWM信号を出力する。
【0039】
また、定電流制御したい場合は、制御装置30からのPWM信号のパルス幅を徐々に上げていき制御装置30に入力される前記信号が所望の電流値(一定電流値)に対応した値になるまで続けて、その後電流値変化に伴って電圧(パルス幅)を追従させて定電流制御を行う。
【0040】
次に、本参考例における転写バイアス制御について説明する。
【0041】
ホストコンピュータ(不図示)から画像形成信号(プリント信号)を受け、感光ドラム1の帯電が終了した時点で、感光ドラム1と転写ローラ5が直接当接した状態でPTVC検知を一度行う。このPTVC検知は、転写高圧電源33からの出力電圧を徐々に上昇させて、予め設定された一定電流値に転写電流が到達した時の電圧値をVtoとして制御装置30内に保持される。この検知電圧値Vtoと、予め制御装置30内に格納されている以下の転写制御式により、転写時に印加する転写電圧Vtrを決定する。
【0042】
Vtr=αVto+β…(1)
なお、上記式(1)のVtoは、PTVC検知時に所定の検知電流を転写ローラ5に流した時に発生する発生電圧であり、α及びβは転写の系によって任意に決まる常数である。
【0043】
転写電圧Vtrの決定後、画像形成のための準備が終了した時点で印字動作を開始し、感光ドラム1上のトナー像と同期をとって転写材Pを感光ドラム1と転写ローラ5間の転写ニップ部Nに給送する。転写材Pと感光ドラム1上のトナー像の同期は、トップセンサ11を転写材Pが通過してからのタイマーカウントで行い、転写材Pの先端が転写ニップ部Nに入ると同時に、前記の転写電圧Vtrを定電圧印加して転写を行う。
【0044】
また、転写材Pがトップセンサ11を通過したら再度タイマーカウントを開始し、転写材Pの後端が転写ニップ部Nに到達する時間を逆算して、転写材Pの後端通過の一定時間前に転写バイアスVtrを搬送される転写材Pの1枚目と2枚目の間(以下、紙間という)で印加する転写弱バイアス(紙間バイアス)Vlowに切り替える。
【0045】
例えば、トップセンサ11と転写ニップN間の距離をD(mm)、プロセススピードをS(mm/sec)とすると、トップセンサ11を通過してから転写材Pの後端が転写ニップ部Nに到達するまでの時間Tは、T=D/S(sec)であり、転写材Pの後端からc(mm)の位置で転写バイアスを転写弱バイアスに切り替えたい場合は、転写材Pの後端がトップセンサ11を通過してから、(D−c)/S(sec)後に転写バイアスから転写弱バイアスに切り替える。
【0046】
参考例の転写ローラ5は、図2、図3に示すように、鉄、SUS等の芯金5a上にEPDM、シリコーン、NBR、ウレタン等のゴムを用いたソリッド状(充填肉質)、または発泡スポンジ状の中抵抗の弾性層5bを形成したゴムローラであり、ローラ硬度25〜70度(Asker−C/1kg荷重時)、抵抗値106 〜1010Ωの範囲のものを使用した。転写ローラ5の弾性層5bは、1次加硫後に2次加硫し、その後表面を研磨して外径形状を所望の寸法としたものを用いた。
【0047】
参考例で使用した転写ローラ5は、直径6mmのFeの芯金5a上に、8×107 ΩのNBR系のイオン導電性ソリッドゴムからなる弾性層(中抵抗弾性層)5bを形成し、ローラ硬度60度(Asker−C/総荷重1000g時)、外径を16mm、長手寸法を218mmとしたソリッドの導電性・弾性ローラである。
【0048】
また、転写ローラ5は加圧バネ5dにより、長手両端部の芯金5aから軸受け5cを介して感光ドラム1に加圧力Fで圧接され、転写ニップ部Nを形成する。本参考例では、総圧1Kgで転写ローラ5を感光ドラム1に圧接した。
【0049】
図4は、転写ローラ5の抵抗測定法を示す図である。
【0050】
図4に示すように、アルミシリンダーに総圧1000g(片側500g)で転写ローラ5を当接させて回転させ、任意の電圧(たとえば+2.0KV)を直流高圧電源41より芯金5aに印加したときに抵抗42の両端に発生する電圧値の最大値、最小値を電圧計43で読みとる。読みとった電圧値から回路中に流れる電圧値の平均値を求め、転写ローラ5の抵抗値を算出する。なお、測定環境は、温度20℃、湿度60%とした。
【0051】
次に、本参考例における転写バイアス制御による転写バイアスの切り替え(転写バイアスから転写弱バイアスに切り替え)について説明する。
【0052】
参考例では、転写ニップ部Nに搬送される転写材Pに対して1面(表面)印字又は2面(両面)印字かの情報(以下、給紙口情報という)に応じて、転写材Pの後端での転写バイアスの切り替え位置を決定するようにした。
【0053】
上記したように後端メモリ画像は、転写材Pの後端で電流が集中して流れやすい抵抗値の低い状態の転写材Pで顕著に発生する。逆に、転写材Pの後端のトナー画像の飛び散りは、転写材Pの抵抗値が高い状態で発生しやすい。また、両面印字(両面画像形成)の場合は、1面目印字で後端メモリ画像が発生しやすく、逆に2面目印字でトナー画像の飛び散りが発生しやすい。
【0054】
参考例の画像形成装置は、転写材Pのサイズの指定によって給紙間隔が異なる構成となっている。後端メモリは、転写材Pの給紙間隔が感光ドラム1の1周分以上になると、転写材Pの後端で流れた電流による電位が減衰するために発生しなくなり、給紙間隔が感光ドラム1の1周以下の場合のみ発生する。
【0055】
参考例の画像形成装置は、図5に示すように給紙口情報を、プレフィードセンサ9と再給紙センサ20によって検知し、プレフィードセンサ9で転写材Pの搬送を検知した場合は1面目(表面)印字、再給紙センサ20で転写材Pの搬送が検知された場合は両面画像形成時の2面目(裏面)印字であると制御装置30で判断する。
【0056】
また、本参考例の画像形成装置は、プロセススピード100m/sec、A4/16ppm、連続通紙時の紙間が50mm、トップセンサ11と転写ニップ間の距離が75mmであり、転写バイアス制御を上記したPTVC制御で行い、1面目印字時に流れる転写電流を約6μA、両面画像形成時の2面目印字時に流れる転写電流を約5μA、紙間時での転写弱バイアスは非通紙時で3μAに制御している。
【0057】
そして、本参考例では、給紙口情報に応じて、転写バイアスから転写弱バイアスへの転写バイアス切り替えタイミングを、図6に示すように設定した。
【0058】
図6において、1面目印字(給紙口がマルチパーパストレイ(MPT)とカセット給紙の場合)では、後端メモリの発生を抑えるために転写バイアスの切り替え位置(タイミング)を転写材Pの後端から5mm内側(転写材Pの後端がトップセンサ11を通過してから700msec後にバイアス切り替え)に設定し、逆に2面目印字(自動両面給紙)の場合は、トナー画像の飛び散りを防止するために転写バイアスの切り替え位置を転写材Pの後端から2mm内側(転写材Pの後端がトップセンサ11を通過してから730msec後にバイアス切り替え)に設定した。なお、上記マルチパーパストレイは、画像形成装置の外側に設けられたトレイである。
【0059】
そして、常湿環境(湿度60%)で転写材Pの後端余白を5mmとってA4サイズの普通紙(75g/m2 )を1面(表面)印字した時と自動2面(両面)印字した時の、後端メモリの発生とトナー画像の飛び散り(本参考例では、トナー画像の飛び散りを画像後端の爆発、又は単に爆発ともいう)の発生を評価した。図7は、この評価結果である。なお、図7において、本参考例(図では参考例1)に対する比較例としては、給紙口にかかわらず一定のタイミングで転写バイアスの切り替えを行った例を示した。比較例1は、転写バイアスを転写材Pの後端から2mm内側で切り替えた場合、比較例2は、転写バイアスを転写材Pの後端から5mm内側で切り替えた場合である。
【0060】
比較例1では、転写バイアスの切り替えポイントを転写材Pの後端から2mm内側に設定したため、切り替え位置がばらついてもトナー画像の飛び散り(画像後端の爆発)は発生していないが、逆に転写バイアスの切り替え位置が転写材Pの後端付近にあるため、1面(表面)印字時に転写材Pが転写ニップ部Nを抜ける際に過剰な電流が流れて後端メモリが発生した。
【0061】
また、比較例2では、転写バイアスの切り替え位置を転写材Pの後端から5mm内側に設定したため、切り替え位置がばらついても後端メモリは発生していない。しかしながら、転写バイアスの切り替え位置がばらつくと、転写材Pの画像形成領域(印字領域)内で転写バイアスVtrから転写弱バイアスVlowへ電圧が下がるため、転写材(紙)Pの抵抗が高い2面目印字時に転写電流が不足してトナー画像の飛び散り(画像後端の爆発)が発生した。
【0062】
一方、本参考例参考例1)では、後端メモリが発生しやすく、且つトナー画像の飛び散り(画像後端の爆発)が発生しにくい1面(表面)印字時、及び2面(両面)印字での1面目印字時には、バイアス切り替えを転写材Pの後端から5mm内側で行った。そして、転写材Pの抵抗が高いために転写材Pの後端に集中して電流が流れにくく、且つ後端メモリが発生しにくい2面(両面)印字での2面目(裏面)印字時には、転写バイアスの切り替えを転写材Pの後端から2mm内側で行ったことにより、いずれの場合も後端メモリ、トナー画像の飛び散り(画像後端の爆発)共に発生しない良好な画像が得られた。
【0063】
このように本参考例では、給紙口(転写材Pに対して1面(表面)印字又は2面(両面)印字)に応じて、転写材Pの後端での転写バイアスの切り替え位置を変更することで、後端メモリやトナー画像の飛び散り(画像後端の爆発)を防止して、良好な画像を得ることができる。
【0064】
参考例2〉
参考例も、参考例1における画像形成装置を用いて説明する。参考例1では、給紙口(転写材Pに対して1面(表面)印字又は2面(両面)印字)情報に応じて、転写材Pの後端での転写バイアスの切り替え位置を変更するようにしたが、本参考例では、転写材Pの抵抗値と転写ローラ5の抵抗値に応じて、転写材Pの後端での転写バイアスの切り替え位置を変更するようにした。他の構成及び画像形成動作は上記同様である。
【0065】
上記した後端メモリとトナー画像の飛び散りは、転写材Pの抵抗値に依存して発生する現象であることが分かっている。
【0066】
後端メモリは、上述したように転写材Pの後端で集中的に感光ドラム1に対して流れる電流が原因で発生するもので、転写材Pの抵抗値が低いほどこの後端メモリを発生させる電流が流れやすく、後端メモリが発生しやすくなる。この現象は、特に転写材Pが吸湿し抵抗が下がっている高湿環境で顕著に発生する。
【0067】
一方、トナー画像の飛び散りは、転写材Pの抵抗値が高い場合に発生しやすい。これは、トナーの有り無しにより、転写時にできた転写材P上の転写電荷のムラが抵抗値の高い転写材Pでは平均化されないためで、特に2面(両面)印字での2面目(裏面)印字時にトナー画像の飛び散りが発生しやすいのはそのためである。
【0068】
そこで、本参考例では、転写時に転写材Pを介して流れる転写電流を検知して転写材Pの抵抗値を推測し、抵抗値が高い場合は転写バイアスの切り替え位置を遅めに、抵抗値が低い場合は転写バイアスの切り替え位置を早めに設定するようにした。
【0069】
具体的には、図1において、転写時に転写ローラ5から転写材Pを介して感光ドラム1に流れる電流値を電流検出回路34で検出し、A/Dコンバータ35でデジタル変換した値を制御装置30へ入力して、制御装置30により転写ローラ5に流れる電流値から転写材Pの抵抗値を推測する。この際、より正確に転写材Pの抵抗値を検知するために、本参考例では、転写材Pが転写ニップ部Nに入った時に転写材Pの転写材搬送方向先端の余白領域で上記電流検知を行って、転写材Pの抵抗値を推測している。
【0070】
図8は、抵抗値の異なる転写材Pを転写ニップ部Nに通紙した時の、転写材Pの先端での転写電流値の変化を示した図である。なお、縦軸は時間T、横軸は転写電流値Iである。
【0071】
参考例では、上記したPTVC検知の結果に基づいて決定される通紙時の転写電圧Vtrを、電圧Vtoから切り替えて転写材Pの先端で定電圧印加しているが、転写中に流れる転写電流は転写材Pの抵抗値に依存して変化する。このため、図8に示すように、抵抗値の低い転写材PではラインAのように転写電流値は大きく、逆に転写材Pの抵抗値が高くなるほどラインCのように転写電流値は小さくなる。なお、ラインBは、転写材Pの抵抗値が中抵抗の場合の転写電流値である。
【0072】
また、後端メモリはこの転写電流値が大きいほど、上述したように転写材Pの後端に集中して流れる電流が大きくなるために発生しやすく、逆にトナー画像の飛び散りは転写電流値が小さいほど、転写材Pの後端の転写電圧切り替え位置で転写電流が不足しがちになり、発生が顕著になる。
【0073】
そこで、本参考例では、転写材Pの先端が転写ニップ部Nを通紙中における転写電流値を時間T1の間だけ制御装置30でモニタして、この時の転写電流の大小によって転写材Pの状態(転写材Pの抵抗値、吸湿状態、印字面)をトータルして転写電流の値から検知し、制御装置30は検知した転写電流値に基づいて、転写材Pの後端での転写電圧切り替え位置を変更するようにした。
【0074】
そして、常湿環境(湿度60%)、低湿環境(湿度10%)、高湿環境(湿度85%)で、抵抗の異なる転写材(低抵抗の転写材、普通紙、高抵抗の転写材)を1面(表面)印字した時と自動2面(両面)印字した時の、転写電流値と、後端メモリの発生とトナー画像の飛び散り(画像後端の爆発)の発生を評価した。図9は、この評価結果である。この評価における画像形成装置、及び転写条件は参考例1と同様である。
【0075】
なお、転写電流値の検知は転写材の先端が転写ニップ部Nに4mm入った部分で行い、転写材Pの後端の転写バイアス切り替え位置は、転写材Pの後端から0mm、2mm内側、4mm内側、6mm内側における場合の結果を示した。また、本参考例では、低抵抗紙としてA4サイズの薄紙(60g/m2 )を使用し、高抵抗紙としてA4サイズの再生紙を使用し、普通紙としてA4サイズの75g/m2 の転写材を使用した。
【0076】
図9に示す評価結果から明らかなように、高湿環境ほど転写材Pが吸湿しているために転写電流値が高く、低湿環境ほど湿度の影響がないため転写電流が低い値となり、常湿環境ではその中間値であった。
【0077】
そして、図9に示した評価結果から、図10に示すように転写電流値が3μA以下の場合は、後端メモリが発生せずトナー画像の飛び散り(画像後端の爆発)が発生しやすいため、転写バイアスVtrから転写弱バイアスVtoの転写バイアス切り替えを後転写材Pの後端0mmで行うことで、良好な画像が得られた。
【0078】
また、転写電流値が大きくなるにつれて後端メモリが発生し、トナー画像の飛び散り(画像後端の爆発)が発生しにくくなるために、転写バイアスの切り替えの最適位置は徐々に転写材Pの後端から内側に入り、転写電流値が3.5〜5μAでは転写材Pの後端から2mm内側、5.5〜6.5μAでは転写材Pの後端から4mm内側、7μA以上では転写材Pの後端から6mm内側で、転写バイアスVtrから転写弱バイアスVtoに切り替えることで良好な画像が得られた。
【0079】
次に、本参考例の転写時における上記した転写バイアスの切り替え制御を、図11に示すフローチャートを参照して説明する。
【0080】
先ず、ホストコンピュータ(不図示)からプリント信号を受け、印字(画像形成)を開始すると共に、給紙を開始する(ステップS1)。そして、転写材Pがトップセンサ11を通過してトップ信号(Top信号)が出力(オン)されると(ステップS2)、制御装置30がタイマーカウントを開始し(ステップS3)、転写ニップ部Nにて感光ドラム1上の画像と同期をとって転写材Pの先端で転写バイアスVtrを印加する(ステップS4)。
【0081】
そして、転写バイアスVtr印加から40msec後(プロセススピード100mm/secで転写材Pの先端から4mm相当)に転写電流値(AD値)を検知し(ステップS5)、制御装置30は入力される転写電流値(AD値)に基づいて、予め用意されているテーブルと照らし合わせて転写バイアスの切り替え位置を決定する(ステップS6)。
【0082】
そして、転写材Pの後端がトップセンサ11を通過してトップ信号(Top信号)がオフされると(ステップS7)、制御装置30がタイマーカウントを再び開始し(ステップS8)、転写ニップ部Nにて転写材Pの後端を予測して、上述したようにして決定した転写バイアス切り替え位置に基づいて、転写電圧Vtrを転写弱バイアスVtoに切り替える(ステップS9)。そして、印字(画像形成)動作を終了、もしくは次の印字(画像形成)を連続して行う(ステップS10)。
【0083】
なお、トップセンサ10からのトップ信号に基づくタイマカウントには若干ばらつきがあるが、多少時間がばらついて転写バイアスの切り替え位置が設定値と前後しても、後端メモリやトナー画像の飛び散りが僅かに発生するものの実使用上は問題のないレベルに収まっており、実際に各環境で今回用いた各転写材を各々50枚ずつ印字した結果も良好であった。
【0084】
このように本参考例では、転写材Pの先端で転写材Pに流れる転写電流値を測定し、その測定に基づいて転写材Pの後端での転写バイアスの切り替え位置を変更することで、後端メモリやトナー画像の飛び散り(画像後端の爆発)を防止して、良好な画像を得ることができる。
【0085】
〈実施の形態1〉
本実施の形態も、参考例1における画像形成装置を用いて説明する。本実施の形態では、転写ニップ部Nに給紙される転写材Pの給紙間隔をモニタし、給紙口情報と紙間情報に応じて転写材Pの後端での転写バイアスの切り替え位置を変更するようにした。
【0086】
後端メモリは、図12(a)に示すように、1枚目の転写材Pの後端で集中的に流れた電流によって感光ドラム1上にできたメモリが、感光ドラム1の1周後に2枚目の転写材P上にスジ画像として発生する現象だということは前にも説明したが、図12(b)に示すように、この感光ドラム1上のメモリは帯電を繰り返すごとに減衰し、通常は感光ドラム1の2周目に印字が行われるときにはこのメモリはほぼ消失し、紙間(1枚目の転写材Pの後端と2枚目の転写材Pの先端の間隔)が感光ドラム1の1周分以上あれば画像上に後端メモリは現れない。
【0087】
従って、本実施の形態では、給紙間隔から紙間を判断し、紙間が感光ドラム1の1周分以上と1周分以下で、転写材Pの後端での転写バイアス切り替え位置を変更するようにした。なお、本実施の形態では、画像形成装置のプロセススピードを150mm/secとし、他の画像形成条件は参考例1と同様である。
【0088】
給紙間隔をT1(sec)、転写材Pのサイズ(長さ)をM(mm)、プロセススピードをS(mm/sec)とすると、紙間T2(sec)は以下の式から求められる。
【0089】
T2=T1−(M/S)…(2)
制御装置30は、上記式(2)に基づいて紙間を判断することができる。
【0090】
次に、本実施の形態における転写バイアスの切り替え制御を、図13に示すフローチャートを参照して説明する。
【0091】
先ず、ホストコンピュータ(不図示)からプリント信号を受け(ステップS11)、印字(画像形成)を開始すると共に、給紙を開始する(ステップS12)。この時、制御装置33はトップセンサ11から入力される(1枚目の)転写材Pの通過信号に基づいて、給紙間隔をタイマーカウント開始する(ステップS13)。
【0092】
そして、感光ドラム上の画像と同期をとって転写材Pをトップセンサ11を介して転写ニップ部Nへ搬送した後、次の(2枚目の)転写材Pが搬送された場合、その前の(1枚目)の転写材との給紙間隔を制御装置33で検知する(ステップS14)。
【0093】
制御装置33は、トップセンサ11による転写材Pの通過情報から転写材Pの1枚目と2枚目の紙間を判断し(ステップ15)、この紙間が感光ドラム1の1周分よりも長い場合は、1枚目の転写材Pの後端での転写バイアスの切り替え位置(切り替えポイント)を転写材Pの後端からXmm内側に設定する(ステップS16)。ステップS16におけるX(mm)は、本実施の形態ではX=0mm、即ち転写材Pの後端に設定した。
【0094】
ステップS16で、検知した紙間が感光ドラム1の1周分よりも短い場合は、制御装置33は入力される給紙口情報から1面印字(表面印字)又は2面印字(両面印字時での裏面印字)かを判断し(ステップS17)、転写材Pの給紙が給紙ローラ8からの場合である1面印字(表面印字)時には、転写バイアスの切り替え位置(ポイント)を転写材Pの後端からXmm内側に設定する(ステップS18)。ステップS18におけるX(mm)は、本実施の形態では転写材Pの後端から6mm内側に設定した。
【0095】
また、ステップS17で、転写材Pの給紙が再給紙ローラ20からの場合である2面印字(両面印字時での裏面印字)時には、転写バイアスの切り替え位置(ポイント)を転写材Pの後端からYmm内側(X>Y)に設定する(ステップS19)。ステップS19におけるY(mm)は、本実施の形態では転写材Pの後端から2mm内側に設定した。
【0096】
そして、ステップS16、S18、S19でそれぞれ設定された転写バイアスの切り替え位置に応じて、転写バイアスVtrを転写弱バイアス(紙間バイアス)Vlowに切り替える(ステップS20)。そして、印字(画像形成)動作を終了、もしくは次の印字(画像形成)動作を連続して行う(ステップS21)。
【0097】
このように本実施の形態では、給紙間隔から紙間を算出し、給紙口情報と紙間情報に応じて転写バイアス切り替え位置を変更することで、転写バイアスの切り替え位置の合わせこみが難しいプロセススピードの速い画像形成装置でも、後端メモリやトナー飛び散りを防止して良好な画像を得ることができる。
【0098】
参考例3
参考例も、参考例1における画像形成装置を用いて説明する。本参考例では、上記した給紙口情報と転写ローラ5の抵抗に応じて、転写材Pの後端での転写バイアスの切り替え位置を変更するようにした。なお、本参考例では、画像形成装置のプロセススピードを150mm/secとし、他の画像形成条件は参考例1と同様である。
【0099】
参考例1では、後端メモリとトナー飛び散りの両方の発生を防止するために、1面印字(表面印字)の時だけ転写バイアスの切り替え位置を転写材Pの後端から内側で行ったが、転写ローラ5の抵抗が高くなる低温低湿環境では、転写バイアスVtrが3KVを超える高圧になる。転写バイアスVtrが高圧になると、転写バイアスVtrから転写弱バイアスVlowに切り替えた場合、転写用高圧電源33の高圧回路の特性により、電圧が完全に転写弱バイアスVlowになるまでに所定の時間を要する。
【0100】
このため、転写バイアスVtrが高圧の場合は、後端メモリを防止するために、転写バイアスの切り替え位置を参考例1の場合よりも転写材Pの後端からさらに内側に設定する必要がある。
【0101】
次に、本参考例における転写バイアスの切り替え制御を、図14に示すフローチャートを参照して説明する。
【0102】
先ず、ホストコンピュータ(不図示)からプリント信号を受けて印字(画像形成)を開始すると共に、給紙を開始する(ステップS31)。そして、制御装置33は入力される給紙口情報から1面印字(表面印字)又は2面印字(両面印字時での裏面印字)かを判断し(ステップS32)、転写材Pの給紙が再給紙ローラ20からの場合である2面印字(両面印字時での裏面印字)時には、トナー飛び散りを防止するために転写バイアスの切り替え位置(ポイント)を転写材Pの後端からamm内側に設定する(ステップS33)。
【0103】
また、ステップS32で、転写材Pの給紙が給紙ローラ8からの場合である1面印字(表面印字)時には、PTVC検知の結果に基づいて、PTVCの検知値が予め設定した所定値よりも小さい場合は転写ローラ5が比較的低抵抗と判断して、転写バイアスの切り替え位置(ポイント)を転写材Pの後端からb(a<b)mm内側に設定する(ステップS34、S35)。
【0104】
また、ステップS34で、PTVC検知の結果に基づいて、PTVCの検知値が予め設定した所定値よりも大きい場合は転写ローラ5が高抵抗で、印加される転写バイアスも高いと判断して、転写バイアスの切り替え位置(ポイント)を転写材Pの後端からc(a<b<c)mm内側に設定する(ステップS36)。なお、上記a、b、cは、本参考例ではa=2(mm)、b=5(mm)、c=7(mm)に設定した。
【0105】
そして、ステップS33、S35、S36で転写バイアスの切り替え位置が決定された後、転写材Pの後端がトップセンサ11を通過してトップ信号(Top信号)がオフされると(ステップS37)、制御装置30がタイマーカウントを開始し(ステップS38)、転写ニップ部Nにて転写材Pの後端を予測して、上述したようにして決定した転写バイアス切り替え位置に基づいて、転写電圧Vtrを転写弱バイアスVlowに切り替える(ステップS39)。そして、印字(画像形成)を終了、もしくは次の印字(画像形成)を連続して行う(ステップS40)。
【0106】
このように本参考例では、給紙口情報と転写ローラ5の抵抗に応じて、転写材Pの後端での転写バイアスの切り替え位置を変更することで、転写バイアスが高圧の場合でも後端メモリを防止して、良好な画像を得ることができる。
【0107】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、転写後における転写材後端での第1の転写バイアス(転写バイアス)から第2の転写バイアス(転写弱バイアス)の切り替えを最適な位置で行うことができるので、後端メモリやトナー画像の飛び散りの発生を防止して、良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例1に係る画像形成装置の転写バイアス制御系を示す概略構成図。
【図2】本発明の参考例1に係る画像形成装置の感光ドラムと転写ローラ間の転写ニップ部を示す側面図。
【図3】本発明の参考例1に係る画像形成装置の感光ドラムと転写ローラ間の転写ニップ部を示す正面図。
【図4】転写ローラの抵抗測定方法を示す図。
【図5】参考例1における給紙口を検知するための概略構成図。
【図6】参考例1における給紙口と転写バイアスの切り替えタイミングの関係を示す図。
【図7】参考例1における評価結果を示す図。
【図8】抵抗値の異なる転写材を通紙したときの、転写材先端での転写電流値の変化を示す図。
【図9】参考例2における評価結果を示す図。
【図10】参考例2における評価結果を示す図。
【図11】参考例2における転写バイアスの切り替え制御を示すフローチャート。
【図12】(a)、(b)は、紙間と後端メモリの発生を説明した図。
【図13】実施の形態における転写バイアスの切り替え制御を示すフローチャート。
【図14】参考例3における転写バイアスの切り替え制御を示すフローチャート。
【図15】従来例における画像形成装置を示す概略構成図。
【図16】転写材の画像形成領域と余白を説明した図。
【図17】転写材の画像形成領域と転写バイアスの切り替え位置を説明した図。
【図18】トップセンサの構成を示す図。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体)
5 転写ローラ(転写部材)
9 プレフィードセンサ(給紙検知手段)
10 レジストローラ
11 トップセンサ(転写材通過検知手段、転写材間隔検知手段)
20 再給紙センサ(給紙検知手段)
30 制御装置(制御手段)
31 ローパスフィルター
32 アンプ
33 転写用高圧電源(転写バイアス印加電源)
34 電流検出回路(電流検知手段、抵抗値検知手段)
35 A/Dコンバータ

Claims (1)

  1. トナー像を担持する回動可能な像担持体と、前記像担持体から転写材にトナー像を転写する転写ニップ部を前記像担持体とともに形成する転写部材と、前記転写部材に電圧を印加する転写用電源と、前記転写用電源が前記転写部材に印加する電圧を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、転写材の画像形成領域の後端から転写材の後端の間で前記転写用電源が印加する電圧を、第1の電圧から前記第1の電圧よりも絶対値が小さい第2の電圧に切り替える画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記転写ニップ部を通過中の転写材の後端と次に前記転写ニップ部を通過する転写材の先端との間隔が前記像担持体の周長よりも短い場合は、前記像担持体の周長より長い場合に比べて、前記第1の電圧から前記第2の電圧に切り替える位置が転写材の画像形成領域の後端により近いことを特徴とする画像形成装置。
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