JP4747682B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、レーザプリンタなどの画像形成装置に関するものである。
レーザプリンタなどの画像形成装置には、通常、感光ドラムと、その感光ドラムの周りに、帯電器、スキャナ装置、現像ローラおよび転写ローラとが、感光ドラムの回転方向に従って順次設けられている。
感光ドラムの表面は、その感光ドラムの回転に伴って、まず、帯電器により一様に帯電された後、スキャナ装置からのレーザビームの高速走査により露光され、画像データに基づく静電潜像が形成される。ついで、現像ローラと対向した時に、現像ローラ上に担持されているトナーが、感光ドラムの表面上に形成されている静電潜像に供給され、選択的に担持されることによって、トナー像(可視像)が形成される。その後、感光ドラムの表面上に担持されたトナー像は、転写ローラと対向して、用紙が感光ドラムと転写ローラとの間を通る間に、転写バイアスが転写ローラに印加されることによって、用紙に転写される。
このような転写バイアスが転写ローラに印加されるように構成された転写バイアス印加回路を備えた転写バイアス印加電源では、転写バイアス印加回路は、たとえば、環境変化により転写ローラ側の抵抗値(感光ドラムや用紙を含む抵抗値、以下同じ)が変化しても、常に一定の転写電流を流すことができるように、通常、定電流制御されている。
たとえば、転写バイアス印加電源が、転写ローラと対向接触される感光ドラムの表面電位よりも低い順転写バイアスが転写ローラに印加されるように構成された順転写バイアス印加回路と、感光ドラムの表面電位よりも高い逆転写バイアスが転写ローラに印加されるように構成された逆転写バイアス印加回路とを備え、順転写バイアス印加回路は、順転写バイアスを定電流制御によって印加するように構成されており、順転写バイアス印加回路の電圧を検知するための順転写出力電圧検出回路を備え、順転写バイアス印加回路による定電流制御時において、順転写出力電圧検出回路によって検知された順転写バイアス印加回路の出力電圧と、逆転写バイアス印加回路側の抵抗値とに基づいて、転写ローラ側の抵抗値をCPUにて検知している(特許文献1参照)。
特許文献1のようにすれば、CPUが、順転写出力電圧検出回路によって検知された順転写バイアス印加回路の出力電圧と、逆転写バイアス印加回路側の抵抗値とに基づいて、転写ローラ側の抵抗値を検知して制御するので、転写ローラの抵抗値を精度よく検知することができ、電流値を好きな値に制御することができる。そのため、精度のよい適切な定電流値を算出することができる。また、CPUを用いて定電流制御を行なうと、転写バイアス印加電源の構成を簡易なものにすることができ、画像形成装置本体の小型化にもつながる。
特開2004−029601号公報
しかしながら、図9に示すように、特許文献1において高インピーダンスの用紙を使用する場合、それまで規定の転写設定電流で出力されていた転写中の転写出力電流は、用紙の後端が感光ドラムと転写ローラとの間の転写位置を通過するとき感光ドラムと転写ローラとが直接接触するので、急激に大きくなってしまう。例えば、転写ローラに供給する転写設定電流を−14μAに設定すれば、用紙の後端が転写位置を通過するとき、実際に出力される出力電流は、|−10μA|前後アップし、−25μA前後まで大きくなってしまっていた。そして、特許文献1では、転写電流を制御するCPUは、一定周期でしか転写電流を制御できず、しかも、転写ローラに所定の値の順転写バイアスを供給するためには順転写バイアス印加回路を含む容量成分に蓄えられた電荷を放電する時間が必要となるので、追従性が悪く、大きくなった電流値を規定値に戻すのに時間がかかり、結果的に転写ローラとの接触部分の感光ドラムの帯電量も急激に大きくなり、接触部分のみトナーが不足する、いわゆる白筋が発生してしまう問題があった。
そこで、本発明は、このような問題に鑑みなされたものであって、用紙の後端が転写位置を通過するときに転写電流が急激に大きくなるのを抑制することができ、トナー不足による白筋の発生を防止し高品質なトナー画像を形成することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の画像形成装置では、現像剤像を担持する感光体と、感光体上に担持される現像剤像を記録媒体上に転写する転写手段と、転写手段に転写電流を供給する供給手段と、供給手段によって転写手段に供給された転写電流の出力値を検出する出力電流検出手段と、出力電流検出手段によって検出された転写電流の出力値が設定値になるように定電流制御を実行する制御手段であって、供給手段によって第1転写電流を転写手段に供給させ、記録媒体の後端が感光体と転写手段とが対向する転写位置を通過するとき、または通過する直前または直後から、供給手段によって第1転写電流より小さい第2転写電流を転写手段に供給させるように転写電流の出力値を切り替える制御手段と、供給手段によって転写手段に供給された転写電圧の出力値を検出する出力電圧検出手段と、記録媒体が感光体と転写手段とによって挟持される前に出力電流検出手段と出力電圧検出手段とによって検出された転写電流の出力値と転写電圧の出力値とから転写手段のインピーダンスを算出し、記録媒体が感光体と転写手段とによって挟持されたときに出力電流検出手段と出力電圧検出手段とによって検出された転写電流の出力値と転写電圧の出力値とから転写手段のインピーダンスを算出する算出手段と、を備え、制御手段は、算出手段によって算出された算出結果に基づいて、第2転写電流の設定値を変更することを特徴とする。
請求項2に記載の画像形成装置では、記録媒体の後端または先端を検知する記録媒体検知手段と、記録媒体検知手段によって記録媒体の後端または先端が検知されると、所定時間計時を開始する計時手段と、をさらに備え、制御手段は、計時手段によって所定時間計時されると、供給手段によって、第1転写電流に替えて第2転写電流を転写手段に供給させるように転写電流の出力値を切り替えることを特徴とする。
請求項1の画像形成装置によれば、記録媒体の後端が転写位置を通過するとき、または通過する直前または直後から、供給手段によって第1転写電流より小さい第2転写電流を転写手段に供給させるように転写電流の出力値を切り替えるので、記録媒体の後端が転写位置を通過したとき転写電流が急激に大きくなるのを抑制することができる。したがって、感光体の転写手段との接触部分の感光体の帯電量が急激に大きくなり、接触部分のみトナーが不足することによる白筋の発生を防止することができる。これにより、高品質な画像を形成することができる。また、制御手段が第2転写電流の設定値を変更するので、ユーザが変更する手間がかかることなく、白筋の発生を防止するために最も適した設定値に変更することができる。これにより、記録媒体の材質が変更されても、高品質な画像を維持することができる。
請求項2の画像形成装置によれば、記録媒体検知手段と計時手段により、供給手段によって供給される第1転写電流を正確なタイミングで第2転写電流に切り替えることができる。
〔第1実施形態〕
(全体構成)
まず、本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタの全体構成を、図1および図2を参照して説明する。図1は、レーザプリンタ1の一実施形態を示す要部側断面図である。図2は、転写バイアス印加回路の要部構成のブロック図である。このレーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、記録媒体としての用紙3を給紙するための給紙部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
尚、以下では、レーザプリンタ1において、前面カバー2aが設けられる側を「前側」とし、その反対側を「後側」とする。
<給紙部の構成>
給紙部4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板7と、給紙トレイ6の前端部の上方に設けられる給紙ローラ8および分離パッド9と、給紙ローラ8に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられる紙粉取りローラ10,11と、紙粉取りローラ10,11に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられるレジストローラ12とを備えている。
用紙押圧板7は、用紙3を積層状にスタック可能とされ、後端部において揺動可能に支持されることによって、前端部が上下方向に移動可能とされている。また、その裏側から図示しないばねによって上方向に付勢されている。そのため、用紙押圧板7は、用紙3の積層量が増えるに従って、給紙ローラ8に対して後端部を支点として、ばねの付勢力に抗して下向きに揺動される。給紙ローラ8および分離パッド9は、互いに対向状に配設され、分離パッド9の裏側に設けられるばね13によって、分離パッド9が給紙ローラ8に向かって押圧されている。
給紙された用紙3は、紙粉取りローラ10,11によって、紙粉が取り除かれた後、レジストローラ12に搬送される。レジストローラ12は、1対のローラからなり、用紙3をレジスト後に、転写位置に搬送するようにしている。尚、転写位置は、用紙3に感光体としての感光ドラム27上のトナー像を転写する位置であって、本実施形態では、感光ドラム27と転写ローラ30との接触位置とされる。
尚、このフィーダ部4は、さらに、マルチパーパストレイ14と、マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3を給紙するためのマルチパーパス側給紙ローラ15およびマルチパーパス側分離パッド25とを備えている。マルチパーパス側給紙ローラ15およびマルチパーパス側分離パッド25は、互いに対向状に配設され、マルチパーパス側分離パッド25の裏側に設けられるばね25aによって、マルチパーパス側分離パッド25がマルチパーパス側給紙ローラ15に向かって押圧されている。
また、レジストローラ12の用紙搬送方向下流側であり、感光ドラム27の用紙搬送方向上流側である搬送経路には、記録媒体検知手段としての用紙検知センサ80が設けられており、レジストローラ12を通過して搬送されてきた用紙3によって用紙検知センサ80が押圧されると、用紙3の先端が用紙検知センサ80に到達したことを検知する。そして、用紙検知センサ80を用紙3が通過している間は、用紙検知センサ80は用紙3によって押圧され続け、押圧が解除されれば、用紙3の後端が用紙検知センサ80に到達したことを検知する。
<画像形成部の構成>
画像形成部5は、スキャナ部16、プロセスカートリッジ17、定着部18などを備えている。以下、これらの各構成要素について詳しく説明する。
<スキャナ部の構成>
スキャナ部16は、本体フレーム2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆動されるポリゴンミラー19、レンズ20,21、反射鏡22,23,24を備えている。レーザ発光部からの発光される画像データに基づくレーザビームは、鎖線で示すように、ポリゴンミラー19、レンズ20、反射鏡22,23、レンズ21、反射鏡24の順に通過あるいは反射して、プロセスカートリッジ17の感光ドラム27の表面上に高速走査にて照射される。
<プロセスカートリッジの構成>
プロセスカートリッジ17は、スキャナ部16の下方に設けられる。このプロセスカートリッジ17は、本体フレーム2に対して着脱自在に装着されるドラムカートリッジ26と、ドラムカートリッジ26に収容される現像カートリッジ28とを備えている。なお、本体フレーム2の前面には、図1に示すように、下端部側を中心軸として開閉可能な前面カバー2aが設けられており、プロセスカートリッジ17はこの前面カバー2aを開けて本体フレーム2内に着脱可能に収容される。
<ドラムカートリッジの構成>
ドラムカートリッジ26は、感光体としての感光ドラム27、スコロトロン型帯電器29、転写手段としての転写ローラ30およびクリーニングブラシ64を備えている。
<感光ドラムの構成>
感光ドラム27は、現像ローラ31の後方において、その現像ローラ31と対向配置され、ドラムカートリッジ26において、矢印方向(時計方向)に回転可能に支持されている。この感光ドラム27は、筒状のドラム本体と、ドラム本体を支持し、そのドラム本体の軸心に設けられる金属製のドラム軸27aとを備えている。ドラム本体は、アルミニウム製の素管からなり、その表面には、ポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層が形成されている。また、ドラム軸27aは、図2に示すように、接地されている。
<スコロトロン型帯電器の構成>
スコロトロン型帯電器29は、図1に示すように、感光ドラム27の上方に、感光ドラム27に接触しないように所定間隔を隔てて対向配置され、ドラムカートリッジ26に支持されている。このスコロトロン型帯電器29は、タングステンなどの帯電ワイヤ29aからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、その帯電ワイヤ29a及び感光ドラム27間にグリッド29bを備え、感光ドラム27の表面を一様に正極性に帯電させる。また、帯電ワイヤ29aには所定の帯電バイアス電圧が印加される。
<転写ローラの構成>
転写ローラ30は、感光ドラム27の下方において、この感光ドラム27に対向配置され、ドラムカートリッジ26に、矢印方向(反時計方向)に回転可能に支持されている。この転写ローラ30は、金属製のローラ軸30aに、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されている。
この転写ローラ30のローラ軸30aには、高電圧電源回路基板52に実装されたバイアス印加回路60が接続されており、上記転写位置において現像ローラ31に担持されたトナー像を用紙3に転写するための転写動作時には、このバイアス印加回路60から転写電流としての転写設定電流Iが印加される。
<クリーニングブラシの構成>
クリーニングブラシ64は、感光ドラム27のドラム本体と対向接触するように設けられている。クリーニングブラシ64は、導電性部材から構成されており、所定のクリーニングバイアス電圧が印加され、感光ドラム27に付着する紙紛を除去する役割を果たす。
<現像カートリッジの構成>
現像カートリッジ28は、ドラムカートリッジ26に対して着脱自在に収容されており、現像剤担持体としての現像ローラ31、層厚規制ブレード32、供給ローラ33、トナーホッパ34を備えている。
トナーホッパ34内には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分のトナーが充填されている。このトナーとしては、重合性単量体、たとえば、スチレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁重合などの公知の重合方法によって共重合させることにより得られる重合トナーが使用されている。このような重合トナーは、略球状をなし、流動性が極めて良好であり、高画質の画像形成を達成することができる。
なお、このようなトナーには、カーボンブラックなどの着色剤やワックスなどが配合されるとともに、流動性を向上させるために、シリカなどの外添剤が添加されている。その粒子径は、約6〜10μm程度である。
そして、トナーホッパ34内のトナーは、トナーホッパ34の中心に設けられる回転軸35に支持されるアジテータ36により攪拌されて、トナーホッパ34の後側部に開口されたトナー供給口37から放出される。また、このアジテータ36は、図示しないモータからの動力の入力により、矢印方向(時計方向)に回転駆動される。なお、トナーホッパ34の両側壁(図1で紙面奥行き方向における両側壁)には、トナーの残量検知用の窓38が設けられており、回転軸35に支持されたワイパ39によって清掃される。
トナー供給口37の後方位置には、供給ローラ33が回転可能に設けられており、また、この供給ローラ33に対向して、現像ローラ31が回転可能に設けられている。これら供給ローラ33と現像ローラ31とは、そのそれぞれがある程度圧縮するような状態で互いに当接されている。
供給ローラ33は、金属製のローラ軸に、導電性の発泡材料からなるローラが被覆されている。この供給ローラ33は、図示しないモータからの動力の入力により、矢印方向(反時計方向)に回転駆動される。
また、現像ローラ31は、金属製のローラ軸31aに、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されている。より具体的には、現像ローラ31のローラは、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴムまたはシリコーンゴムからなるローラ本体の表面に、フッ素が含有されているウレタンゴムまたはシリコーンゴムのコート層が被覆されている。なお、現像ローラ31には、現像時に、所定の現像バイアス電圧が印加される。また、この現像ローラ31は、図示しないモータからの動力の入力により、矢印方向(反時計方向)に回転駆動される。
また、現像ローラ31の近傍には、層厚規制ブレード32が設けられている。この層厚規制ブレード32は、金属の板ばね材からなるブレード本体の先端部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の押圧部40を備えている。層厚規制ブレード32は、現像ローラ31の近くにおいて現像カートリッジ28に支持されて、押圧部40がブレード本体の弾性力によって現像ローラ31上に圧接されている。
そして、トナー供給口37から放出されるトナーは、供給ローラ33の回転により、現像ローラ31に供給され、この時、供給ローラ33と現像ローラ31との間で正に摩擦帯電される。さらに、現像ローラ31上に供給されたトナーは、現像ローラ31の回転に伴って、層厚規制ブレード32の押圧部40と現像ローラ31との間に進入し、一定厚さの薄層として現像ローラ31上に担持される。
<定着部の構成>
定着部18は、図1に示すように、プロセスカートリッジ17の後方下流側に設けられ、加熱ローラ41、加熱ローラ41を押圧する押圧ローラ42、および、これら加熱ローラ41および押圧ローラ42の下流側に設けられる1対の搬送ローラ43を備えている。加熱ローラ41は、金属製で加熱のためのハロゲンランプを備えており、図示しないモータからの動力の入力により、矢印方向(時計方向)に回転駆動される。また、押圧ローラ42は、この加熱ローラ41を押圧した状態で、この加熱ローラ41に従動して矢印方向(反時計方向)に回転される。そして、定着部18では、プロセスカートリッジ17において用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ41と押圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させ、その後、用紙3を搬送ローラ43によって、排紙パス44に搬送するようにしている。
なお、このレーザプリンタ1には、用紙3の両面に画像を形成するために、反転搬送部47が設けられている。この反転搬送部47は、排紙ローラ45と、反転搬送パス48と、フラッパ49と、複数の反転搬送ローラ50とを備えている。
(バイアス印加回路の構成)
前述したように、バイアス印加回路60は、転写ローラ30に対して、転写動作時に転写電流としての転写設定電流Iを印加するためのものである。
バイアス印加回路60は、制御手段としてのCPU61と、供給手段としての転写出力回路62とを備えている。転写出力回路62は、転写ローラ30のローラ軸30aに接続される接続ライン90に接続されている。また、バイアス印加回路60は、上記接続ライン90に流れる電流値に応じた検出信号S2を出力する出力電流検出手段としての出力電流検出回路83を備えている。そして、転写出力回路62は、CPU61のPWM(Pulse Width Modulation。パルス幅変調)制御によって定電流制御される。また、CPU61には記録媒体検知手段としての用紙検知センサ80と、計時手段としてのタイマ100が接続されており、用紙検知センサ80によって用紙3の後端がセンサ80に到達したことが検知されると、CPU61は、タイマ100によって所定時間カウントさせる。尚、用紙検知センサ80は、転写ローラ30よりも上流側の用紙搬送経路中に配置されている。
<転写出力回路の構成>
転写出力回路62について説明する。転写出力回路62は、転写PWM信号平滑回路70、転写トランスドライブ回路71、転写昇圧・平滑整流回路72、出力電圧検出手段としての出力電圧検出回路73を備えている。
このうち、転写PWM信号平滑回路70は、CPU61のPWMポート61aから出力されるPWM信号S1を受けて、交流成分を除去するために平滑し、転写トランスドライブ回路71に与える役割を果たす。転写トランスドライブ回路71は、受けたPWM信号S1に基づき、転写昇圧・平滑整流回路72の1次側巻線75bに発振電流を流すよう構成されている。
転写昇圧・平滑整流回路72は、トランス75、ダイオード76、平滑コンデンサ77などを備えている。トランス75は、2次側巻線75a、一次側巻線75bおよび補助巻線75cを備えている。2次側巻線75aの一端は、ダイオード76を介して転写ローラ30のローラ軸30aに接続ライン90を介して接続されている。一方、2次側巻線75aの他端は、出力電流検出回路83を介して接地されている。また、平滑コンデンサ77および放電抵抗78がそれぞれ2次側巻線75aの一端と他端との間に接続されている。
このような構成により、1次速巻線75bの発振電流は、転写昇圧・平滑整流回路72において昇圧および整流され、バイアス印加回路60の出力端Aに接続された転写ローラ30のローラ軸30aに転写設定電流Iとして印加される。
出力電圧検出回路73は、転写昇圧・平滑整流回路72のトランス75の補助巻線75cに接続され、転写出力回路62による転写動作時において、補助巻線75cの間で発生する転写出力電圧Vtを検出して、その検出信号S3をCPU61のA/Dポート61bに入力するように構成されている。
以上により、CPU61は、転写動作時には、PWM信号S1を転写出力回路62に与えて駆動させつつ、接続ライン90に流れる転写出力電流Itに応じた検出信号S2に基づきこの電流値が定電流設定値Iになるように、デューティ比を適宜変更したPWM信号S1を転写PWM信号平滑回路70に出力する定電流制御を実行する。このようにCPU61を用いてソフトウェア制御をすれば、CPU61を用いずハードウェア制御をする場合と比べ、定電流制御のための追従性が低下する反面、精度のよい適切な定電流値を供給することができる。また、バイアス印加回路60の構成を簡易なものにすることができ、レーザプリンタ1本体の小型化にもつながる。
尚、本実施形態では、転写動作時において、A/Dポート61dによって出力電流検出回路83からの検出信号S2をフィードバックする構成になっている。
(画像形成動作例)
以上のような本実施形態のレーザプリンタ1において、印刷時の動作を、図1を参照して説明する。
用紙押圧板7上の最上位にある用紙3は、用紙押圧板7の裏側から図示しないばねによって給紙ローラ8に向かって押圧され、給紙ローラ8の回転によって給紙ローラ8と分離パッド9とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。給紙された用紙3は、紙粉取りローラ10,11によって紙粉が取り除かれた後、レジストローラ12に搬送される。
尚、用紙3がマルチパーパストレイ14上に積層された場合は、マルチパーパス側給紙ローラ15の回転によってマルチパーパス側給紙ローラ15とマルチパーパス側分離パッド25とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。そして、給紙された用紙3は、紙粉取りローラ10,11を通過し、レジストローラ12に搬送される。
また、アジテータ36が回転されることによって、トナーホッパ34内のトナーは攪拌され、トナー供給口37から供給ローラ33に向けて放出される。供給ローラ33に向けて放出されたトナーは、供給ローラ33の回転によって、現像ローラ31上に供給され、このとき、供給ローラ33と現像ローラ31との間で正に摩擦帯電される。現像ローラ31上に供給されたトナーは、現像ローラ31の回転に伴って、層厚規制ブレード32の押圧部40と現像ローラ31との間に進入し、一定厚さの薄層となって、現像ローラ31上に担持される。
一方、感光ドラム27の表面は、スコロトロン型帯電器29により一様に正帯電された後、スキャナ部16からのレーザビームの高速走査により露光され、画像データに基づく静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ31の回転により、現像ローラ31上に担持されかつ正帯電されているトナーが、感光ドラム27に対向して接触する時に、感光ドラム27の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ドラム27の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化され、これによって反転現像によりトナー像が形成される。
その後、感光ドラム27と転写ローラ30とが、それらの間で用紙3を挟持して搬送するように回転駆動され、感光ドラム27と転写ローラ30との間を用紙3が搬送されることにより、感光ドラム27の表面に担持されているトナー像が用紙3上に転写される。尚、転写後に、用紙3との接触によって感光ドラム27の表面に付着した紙粉は、感光ドラム27の表面が、感光ドラム27の回転に伴って、クリーニングブラシ64と対向した時に除去される。
トナー画像を転写された用紙3が定着部18に搬送されてくると、定着部18では、用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ41と押圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させ、その後、用紙3を搬送ローラ43によって、排紙パス44に搬送する。排紙パス44に搬送された用紙3は、排紙ローラ45に搬送されて、排紙ローラ45によって排紙トレイ46上に排紙される。
尚、用紙3の両面に画像を形成する場合は、用紙3の後端部付近が排紙ローラ45に挟持された際にフラッパ49が切り替わり、排紙ローラ45が逆回転されて用紙3が反転搬送パス48に搬送され、その後反転搬送部47に向け搬送される。反転搬送部47に搬送された用紙3は、複数の反転搬送ローラ50によって再びレジストローラ12に送られ、画像形成部5にて画像が形成されていない側の面に新たに画像が形成される。
(画像形成動作における転写設定電流制御)
次に、レーザプリンタ1の画像形成動作において、転写ローラ30に印加する転写設定電流Iの制御について、図3および図4(a),(b)を参照しながら説明する。図3は、用紙3の後端における転写出力電流Itの急激な変化を抑制するためのCPU61の制御内容を示すフローチャートである。図4(a),(b)は、用紙検知センサ80が用紙3の後端を検知したときから用紙3の後端が感光ドラム27と転写ローラ30との間の転写位置を通過した後までの転写設定電流Iと転写出力電流Itの変化を示すグラフである。
まず、用紙3が給紙ローラ8によって給紙され、レジストローラ12へ搬送される(S1)。レジストローラ12でレジストされた用紙3は、レジストローラ12の回転により、感光ドラム27と転写ローラ30とが接触する転写位置に向けて搬送される。そして、レジストローラ12と転写位置との間の搬送経路に設けられた用紙検知センサ80によって、用紙3の先端がセンサ80に到達したことが検知されたか否かが判定される(S2)。用紙検知センサ80によって用紙3の先端がセンサ80に到達したことを検知したと判定されると(S2:Yes)、用紙3の先端が用紙検知センサ80によって検知されたときをt0'として、バイアス印加回路60によって転写ローラ30へ−14μAの転写電流供給が開始される(S3)。この転写電流の供給は、用紙3が転写ローラ30を通紙中行われる。用紙検知センサ80によって用紙3の先端がセンサ80に到達したことを検知したと判定されていなければ(S2:No)、用紙3の先端がセンサ80に到達したことが検知されるまでS2の処理が繰り返される。転写ローラ30への電流供給開始後、用紙3の後端がセンサ80に到達したことが検知されたか否かが判定される(S4)。用紙検知センサ80によって用紙3の後端がセンサ80に到達したことが検知されていなければ(S4:No)、用紙3の後端がセンサ80に到達したことが検知されるまでS4の処理が繰り返される。この間、転写ローラ30には、−14μAの転写電流が供給される。用紙検知センサ80によって用紙3の後端がセンサ80に到達したことが検知されると(S4:Yes)、検知信号がCPU61に送信される。検知信号を受信したCPU61は、転写出力回路62によって転写ローラ30に供給される転写設定電流Iを第1転写電流としての転写電流I1に設定する(S5)。本実施形態では、転写電流I1の値を前記転写中と同じ−14μAに設定する。転写電流I1が設定されると同時に、図4(a)に示すように、用紙3の後端が用紙検知センサ80によって検知されたときをt0として、タイマ100によって所定時間カウントが開始される(S5)。所定時間とは、用紙3の後端が用紙検知センサ80によって検知されてから(t=t0)転写位置に到達するまで(t=t1)の時間T1に相当する。次に、タイマ100によって時間T1のカウントが終了したか否かが判定される(S6)。タイマ100によって時間T1のカウントが終了したと判定されると(S6:Yes)、CPU61は、用紙3の後端が転写位置に到達したと判断し、転写設定電流Iの設定を、転写電流I1から第2転写電流としての転写電流I2に切り替える(S7)。このとき、本実施形態では、転写設定電流Iが、−14μAから|−8μA|ダウンし、−6μAに切り替わる。即ち、用紙3の後端が転写位置に到達したとき、I2=−6μAの転写設定電流Iが転写ローラ30に供給される。一方、タイマ100によって時間T1のカウントが終了したと判定されていなければ(S6:No)、タイマ100によって時間T1のカウントが終了したと判定されるまでS6の処理が繰り返される。この間、引き続き転写電流I1として−14μAが供給される。S7の処理で、転写設定電流Iの設定が転写電流I1から転写電流I2に切り替えられると(t=t1)、同時にタイマ100によって所定時間カウントが開始される(S8)。本実施形態では、この所定時間とは、用紙3の後端が転写位置に到達してから(t=t1)用紙3が略40mm強前進するまで(t=t2)の時間T2に相当し、時間T2は、T2=90msに設定される。そして、タイマ100によって時間T2のカウントが終了したか否かが判定される(S9)。タイマ100によって時間T2のカウントが終了したと判定されると(S9:Yes)、CPU61は、用紙3の後端が転写位置に到達してから90ms経過したと判断し、転写設定電流Iの設定を、転写電流I2から再び転写電流I1に戻す(S10)。即ち、転写設定電流Iが、I2=−6μAからI1=−14μAに設定を戻される。一方、タイマ100によって時間T2のカウントが終了したと判定されていなければ(S9:No)、タイマ100によって時間T2のカウントが終了したと判定されるまでS9の処理が繰り返される。尚、この間、転写電流I2として−6μAが供給されている。転写設定電流Iが、I2=−6μAからI1=−14μAに設定を戻され所定時間経過すると(S10)、次に画像を形成される用紙3があるか否かが判定される(S11)。次に画像を形成される用紙3がないと判定されれば(S11:Yes)、バイアス印加回路60による転写ローラ30への電流供給が終了される(S12)。転写ローラ30への電流供給が終了されると(S12)、画像形成処理を完了する。一方、画像を形成される用紙3があると判定されれば(S11:No)、S1からの処理に戻り、転写設定電流Iの制御が再び実行される。このとき、既に転写電流はONになっているので、S3における転写電流をONする処理は実行されない。
以上、図4(a)に示すような転写設定電流Iを制御すれば、図9に示すように、従来では用紙3の後端が転写位置を通過するときに|−10μA|前後大きくなっていた転写出力電流Itを、図4(b)に示すように、±6μA程度の変化に抑えることができる。よって、感光ドラム27と転写ローラ30との接触部分の感光ドラム27の帯電量が急激に大きくなり、接触部分のみトナーが不足することによる白筋の発生を防止することができる。これにより、高品質な画像を形成することができる。
また、用紙検知センサ80とタイマ100により、転写出力回路62によって供給される転写設定電流Iを、正確なタイミングで転写電流I1から転写電流I2に切り替えることができる。
〔変形例〕
以上、上記実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能である。
転写電流値をCPU61によって制御することで高品質な画像を得ていたが、転写電圧値をCPU61によって制御しても、同様の結果が得られる。
用紙3の後端が転写位置に到達したことは、用紙検知センサ80によって用紙3の後端が検知されてから時間T1だけタイマ100によってカウントされることで判断されていたが、用紙検知センサ80によって用紙3の先端が検知されてからタイマ100によって所定時間カウントすることにより、用紙3の後端が転写位置に到達したことを判断する方法を用いても良い。
用紙3の材質の種類や厚さによって、高インピーダンスの用紙3もあれば、低インピーダンスの用紙3もあるので、用紙3の後端での転写電流の変化にも差がある。例えば、OHP紙のような絶縁性の材料からなる用紙3はインピーダンスが高く、用紙3がより厚ければインピーダンスもより高くなる。したがって、実施形態1では、用紙3の後端の転写設定電流IをI2=−6μAに設定したが、この電流値は、用紙3の材質の種類によって適宜変更すれば良い。転写設定電流Iの変更方法として、用紙3の種類や厚さに応じて、予め転写電流I2の変更値をCPU61内のROM(図示せず)に記憶しておき、ユーザがレーザプリンタ1やレーザプリンタ1にネットワークを介して接続されている情報端末装置(図示せず)のディスプレイを見ながら、図2に模式的に示すような入力手段としての入力キー200を用いて用紙3の種類や厚さを入力することにより、入力された情報に対応した転写設定電流Iの変更値をCPU61のROMから読み出して設定する方法がある。また、周囲の環境によっても用紙3のインピーダンスの値は変動するので、入力キー200によって転写設定電流I2の変更値を直接入力して設定しても良い。この場合、転写電流I2の電流値の設定を変更できる。これらのようにすれば、用紙の種類や厚さ、周囲の環境に最も適した転写設定電流Iにすることができ、より一層高品質な画像を形成することができる。
転写ローラ30に用紙3が通紙される前の転写ローラ30のインピーダンスと、通紙時の転写ローラ30と用紙3のインピーダンスを算出し、その算出結果に基づいて、用紙3の後端の転写設定電流I2を変更しても良い。これらのインピーダンスは、図2に示すように、出力電流検出手段としての出力電流検出回路83によって測定される転写出力電流Itと、出力電圧検出手段としての出力電圧検出回路73によって測定される転写出力電圧Vtを用いることによって、算出することができる。これにより、CPU61が、転写設定電流I2の設定値を適宜変更するので、ユーザが設定する手間が省ける。
また、用紙3の先端が転写位置に到達したときも、転写設定電流Iの設定値を変更しても良い。これは、高インピーダンスの用紙3を使用する場合、用紙3の先端が転写位置に到達するまで規定の転写出力電流Itで出力されていた定電流値が、用紙3の先端が転写位置を通過する場合であっても、それまで感光ドラム27と転写ローラ30とが直接接触している状態から感光ドラム27と転写ローラ30との間に用紙3が介在した状態となることにより、図7に示すように、急激に小さくなってしまうことにある。すると、転写設定電流Iの設定値に戻るまでに時間がかかり、用紙3の画像が形成される画像形成領域先端付近で転写電流の不足が生じ、結果として転写残ゴーストを引き起こす場合がある。
したがって、以下のように、用紙3の先端と後端とで転写設定電流Iを制御すれば良い。図5は、用紙3の先端および後端における転写出力電流Itの急激な変化を抑制するためのCPU61の制御内容を示すフローチャートである。図6(a),(b)は、用紙検知センサ80が用紙3の先端を検知したときから用紙3の後端が感光ドラム27と転写ローラ30との間の転写位置を通過した後までの転写設定電流Iと転写出力電流Itの変化を示すグラフである。
まず、用紙3が給紙ローラ8によって給紙され、レジストローラ12へ搬送される(S100)。レジストローラ12でレジストされた用紙3は、レジストローラ12の回転により、転写位置に向けて搬送される。そして、用紙検知センサ80によって、用紙3の先端がセンサ80に到達したことが検知されたか否かが判定される(S101)。用紙検知センサ80によって用紙3の先端がセンサ80に到達したことを検知したと判定されると(S101:Yes)、バイアス印加回路60によって転写ローラ30へ−14μAの転写電流供給が開始される(S102)。この転写電流の供給は、用紙3が転写ローラ30を通紙中行われる。用紙検知センサ80によって用紙3の先端がセンサ80に到達したことを検知したと判定されていなければ(S101:No)、用紙3の先端がセンサ80に到達したことが検知されるまでS101の処理が繰り返される。この間、転写ローラ30には、−14μAの転写電流が供給される。転写ローラ30への電流供給開始から所定時間経過後、CPU61は、転写出力回路62によって転写ローラ30に供給される転写設定電流Iを前記転写中と同じ第1転写電流としての転写電流I1'=−14μAに設定する(S103)。転写電流I1'が設定されると同時に、図6(a)に示すように、用紙3の先端が用紙検知センサ80によって検知されたときをt0'として、タイマ100によって所定時間カウントが開始される(S103)。所定時間とは、用紙3の先端が用紙検知センサ80によって検知されてから(t=t0')転写位置に到達するまで(t=t1')の時間T1'に相当する。次に、タイマ100によって時間T1'のカウントが終了したか否かが判定される(S104)。タイマ100によって時間T1'のカウントが終了したと判定されると(S104:Yes)、CPU61は、用紙3の先端が転写位置に到達したと判断し、転写設定電流Iの設定を、転写電流I1から転写電流I3に切り替える(S105)。このとき、転写設定電流Iが、−14μAから|−8μA|アップし、−22μAに切り替わる。即ち、用紙3の先端が転写位置に到達したとき、I3=−22μAの転写設定電流Iが転写ローラ30に供給される。一方、タイマ100によって時間T1'のカウントが終了したと判定されていなければ(S104:No)、タイマ100によって時間T1'のカウントが終了したと判定されるまでS104の処理が繰り返される。この間、引き続き転写電流I1として−14μAが供給される。S105の処理で、転写出力回路62によって転写ローラ30に供給される転写設定電流Iの設定が、転写電流I1から転写電流I3に切り替えられると(t=t1')、同時にタイマ100によって所定時間カウントが開始される(S106)。この所定時間とは、用紙3の先端が転写位置に到達してから(t=t1')用紙3が40mm強前進するまで(t=t2')の時間T2'に相当し、時間T2'は、T2'=90msに設定される。そして、タイマ100によって時間T2'のカウントが終了したか否かが判定される(S107)。タイマ100によって時間T2'のカウントが終了したと判定されると(S107:Yes)、CPU61は、用紙3の先端が転写位置に到達してから90ms経過したと判断し、転写設定電流Iの設定を、転写電流I3から再び転写電流I1に戻す(S108)。即ち、転写設定電流Iが、I3=−22μAからI1=−14μAに設定を戻される。ここで、用紙3の先端と用紙3の画像形成領域の先端との間の余白のとり得る最大値が40mmとなるので、転写電流I3は、用紙3の画像が形成されない非画像形成領域から画像が形成される画像形成領域に跨って供給されることとなる。一方、タイマ100によって時間T2'のカウントが終了したと判定されていなければ(S107:No)、タイマ100によって時間T2'のカウントが終了したと判定されるまでS107の処理が繰り返される。尚、この間、引き続き転写電流I3として−22μAが供給されている。転写設定電流Iが、I3=−22μAからI1=−14μAに設定を戻され所定時間経過すると(S108)、用紙3の後端がセンサ80に到達したことが検知されたか否かが判定される(S109)。以降、S109〜S117の処理は、図3に示すフローチャートのS4〜S12の処理と同様である。尚、次に画像を形成される用紙3があると判定されれば(S116:No)、S100からの処理に戻り、転写設定電流Iの制御が再び実行される。また、このとき、既に転写電流はONになっているので、S102における転写電流をONする処理は実行されない。この転写電流IがONになっている間、転写ローラ30には−14μAの転写電流I1が供給される。
以上、図6(a)に示すような転写設定電流Iを制御すれば、図9に示すように、従来では用紙3の後端が転写位置を通過するときに|−10μA|前後大きくなっていた転写出力電流Itを、図6(b)に示すように、±6μA程度の変化に抑えることができる。また、用紙3の先端が転写位置を通過するときの転写出力電流Itも、±6μA程度の変化に抑えることができる。よって、感光ドラム27と転写ローラ30との接触部分の感光ドラム27の帯電量が急激に大きくなり、接触部分のみトナーが不足することによる白筋の発生を防止することができる。さらに、感光ドラム27と転写ローラ30との接触部分の感光ドラム27の帯電量が急激に小さくなり、用紙3の画像が形成される画像形成領域先端付近で転写電流の不足が生じてトナーが過度に担持されることによる転写残ゴーストの発生を防止することができる。これにより、高品質な画像を形成することができる。
また、用紙検知センサ80とタイマ100により、転写出力回路62によって供給される転写設定電流Iを、正確なタイミングで転写電流I1から転写電流I3に、また、転写電流I1から転写電流I2に切り替えることができる。
さらに、他の変形例として、上記実施形態と変形例では、図4(a)および図6(a)に示すように、時間T2,T2'間では転写設定電流Iを転写電流I2および転写電流I3に切り替えたが、図7(a)および図8(a)に示すように、時間T2,T2'間の転写設定電流Iの切り替えを細分化して、転写電流I2のみ、あるいは、転写電流I3のみならず、時間T2,T2'間で異なる設定値に切り替え、段階的に転写電流I2、あるいは、転写電流I3に切り替えても良い。このようにすれば、図7(b)および図8(b)に示すように、時間T2,T2'間の転写出力電流Itの変動が小さくなり、±4μA程度の変化に抑えることができる。
レーザプリンタ1の一実施形態を示す要部側断面図である。 転写バイアス印加回路の要部構成のブロック図である。 用紙3の後端における転写出力電流Itの急激な変化を抑制するためのCPU61の制御内容を示すフローチャートである。 (a)は、用紙検知センサ80が用紙3の後端を検知したときから用紙3の後端が感光ドラム27と転写ローラ30との間の転写位置を通過した後までの転写設定電流Iの変化を示すグラフ、(b)は、用紙検知センサ80が用紙3の後端を検知したときから用紙3の後端が感光ドラム27と転写ローラ30との間の転写位置を通過した後までの転写出力電流Itの変化を示すグラフである。 用紙3の先端および後端における転写出力電流Itの急激な変化を抑制するためのCPU61の制御内容を示すフローチャートである。 (a)は、用紙検知センサ80が用紙3の先端を検知したときから用紙3の後端が感光ドラム27と転写ローラ30との間の転写位置を通過した後までの転写設定電流Iの変化を示すグラフ、(b)は、用紙検知センサ80が用紙3の先端を検知したときから用紙3の後端が感光ドラム27と転写ローラ30との間の転写位置を通過した後までの転写出力電流Itの変化を示すグラフである。 (a)は、図4(a)における時間T2間の転写設定電流Iの切り替えを複数回行ったときの転写設定電流Iの変化を示すグラフ、(b)は、図7(a)のようにしたときの転写出力電流Itの変化を示すグラフである。 (a)は、図6(a)における時間T2’,T2間の転写設定電流Iの切り替えを複数回行ったときの転写設定電流Iの変化を示すグラフ、(b)は、図8(a)のようにしたときの転写出力電流Itの変化を示すグラフである。 従来における、用紙検知センサ80が用紙3の先端を検知したときから用紙3の後端が感光ドラム27と転写ローラ30との間の転写位置を通過した後までの転写設定電流Iと転写出力電流Itとの変化を示すグラフである。
1 レーザプリンタ(画像形成装置)3 用紙(記録媒体)4 給紙部5 画像形成部12 レジストローラ27 感光ドラム(感光体)30 転写ローラ(転写手段)52 高電圧電源回路基板60 バイアス印加回路61 CPU(制御手段)62 転写出力回路(供給手段)80 用紙検知回路(記録媒体検知手段)100 タイマ(計時手段)

Claims (2)

  1. 現像剤像を担持する感光体と、
    前記感光体上に担持される現像剤像を記録媒体上に転写する転写手段と、
    前記転写手段に転写電流を供給する供給手段と、
    前記供給手段によって前記転写手段に供給された前記転写電流の出力値を検出する出力電流検出手段と、
    前記出力電流検出手段によって検出された前記転写電流の出力値が設定値になるように定電流制御を実行する制御手段であって、前記供給手段によって第1転写電流を前記転写手段に供給させ、前記記録媒体の後端が前記感光体と前記転写手段とが対向する転写位置を通過するとき、または通過する直前または直後から、前記供給手段によって前記第1転写電流より小さい第2転写電流を前記転写手段に供給させるように前記転写電流の設定値を切り替える制御手段と、
    前記供給手段によって前記転写手段に供給された転写電圧の出力値を検出する出力電圧検出手段と、
    前記記録媒体が前記感光体と前記転写手段とによって挟持される前に前記出力電流検出手段と前記出力電圧検出手段とによって検出された前記転写電流の出力値と前記転写電圧の出力値とから前記転写手段のインピーダンスを算出し、前記記録媒体が前記感光体と前記転写手段とによって挟持されたときに前記出力電流検出手段と前記出力電圧検出手段とによって検出された前記転写電流の出力値と前記転写電圧の出力値とから前記転写手段のインピーダンスを算出する算出手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記算出手段によって算出された算出結果に基づいて、前記第2転写電流の設定値を変更することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記録媒体の後端または先端を検知する記録媒体検知手段と、
    前記記録媒体検知手段によって前記記録媒体の後端または先端が検知されると、所定時間計時を開始する計時手段と、をさらに備え、
    前記制御手段は、前記計時手段によって前記所定時間計時されると、前記供給手段によって、前記第1転写電流に替えて前記第2転写電流を前記転写手段に供給させるように前記転写電流の設定値を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。

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