JP2020160361A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高圧電源の立ち上がり、立ち下がりにおいて生じるかぶりを抑制し、トナー消費を抑制する。【解決手段】 像担持体の表面にトナー像を形成しない非画像形成時において、露光ユニットは、帯電部材によって帯電された像担持体の表面の画像形成可能領域を露光し、制御部は、現像部材から像担持体にトナーを供給することが可能な状態で、現像電圧を第1の現像電圧から第1の現像電圧より小さい第2の現像電圧に変更を開始してから完了するまでの期間において、露光ユニットによって第1の露光量で露光された像担持体の表面が現像部を通過した後に露光ユニットによって第1の露光量より小さい第2の露光量で露光された像担持体の表面が現像部を通過するように露光ユニットを制御する。【選択図】 図5

Description

本発明は、レーザプリンタ、複写機、ファクシミリ等の電子写真記録方式を利用する画像形成装置に関するものである。
画像形成装置においては、電子写真感光体(以下、感光ドラムまたはドラムという)の表面を帯電部材によって一様に帯電し、帯電された感光ドラム表面を露光ユニットによって露光して静電潜像を形成する。そして、この静電潜像を現像ユニットで現像して現像剤(以下、トナーという)によってトナー像を形成し、このトナー像を転写部材によって記録材に転写する。その後、定着器によりトナー像を記録材上に定着し、画像として出力する。一方、トナー像を転写した後に感光ドラムの表面に残留した転写残トナーは、クリーニング部材によってクリーニングされ、次の画像形成動作に備える。
現像ユニットには、トナーを担持する現像剤担持体たる現像部材が設けられ現像電圧が印加される。静電潜像を現像しない非画像形成部であっても、かぶりを抑制するために現像部材に現像電圧を印加する必要がある。かぶりとは、感光ドラムの表面に形成された非画像領域においてトナーを付着させてしまう現象をいう。かぶりは、現像部材と対向する現像部における感光ドラムの表面電位と現像電圧との差であるバックコントラストの寄与が大きい。バックコントラストが小さい場合、感光ドラムと現像部材の間の電位差が小さいため、現像部材の方向に正規極性のトナーを電気的に引き付ける力が弱い。そのため、感光ドラムの表面に形成された非画像形成部にトナーが転移することがある。一方、バックコントラストが大きい場合、感光ドラムと現像部材の間の電位差が大きいため、現像部材の方向に正規極性のトナーを電気的に引き付ける力が強い反面、正規極性とは逆の極性に帯電したトナーが非画像形成部に転移してしまう。したがって、バックコントラストを適正な範囲に制御することによって、かぶりによるトナー消費を抑制することが出来る。
また、コストダウンや小型化のために、感光ドラムに現像部材が当接離間を行うことが出来るように設けられる現像当接離間機構を設けない画像形成装置も提案されている。そのような画像形成装置において、長期放置後等の感光ドラム表面に電位が形成されていないモータ起動時には適正なバックコントラストが形成されておらず、感光ドラムにトナーを供給することが出来る距離に現像部材が配置されることでかぶりが発生する。そこで、特許文献1には、モータ起動時にトナーの正規極性とは逆極性の現像電圧を現像部材に印加する構成が開示されている。特許文献1に記載の構成によって、モータ起動時の感光ドラムの表面に電位が形成されていなかったとしても、現像位置のバックコントラストを適正に制御することが出来るため、かぶりが発生することを抑制することが出来る。
特開2005−345915号公報
しかしながら、特許文献1のように、モータ起動時に現像電圧を制御してかぶりを抑制したとしても、画像形成を行うために感光ドラムの表面電位を形成するプロセスにおいて、以下のような課題があった。感光ドラムの表面電位を形成するプロセスにおいては、感光ドラムの表面電位を形成するために印加される帯電電圧に応じて現像電圧を制御することで適切なバックコントラストを形成する必要がある。しかし、現像電圧の出力を行う現像高圧電源と、感光ドラムの表面電位を形成するための帯電電圧の出力を行う帯電高圧電源には、それぞれの立ち上がり、立ち下がり特性がある。両者の特性が異なると、現像部において適切なバックコントラストを形成することが出来ず、かぶりが発生する場合があった。
以上の状況を鑑みて、本発明は、高圧電源の立ち上がり、立ち下がりにおいて生じるかぶりを抑制し、トナー消費を抑制することである。
この目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、回転可能な像担持体と、前記像担持体の表面を帯電する帯電部材と、前記帯電部材によって帯電された前記像担持体の表面を露光する露光ユニットと、前記像担持体と対向する現像部において前記像担持体にトナーを供給してトナー像を形成する現像部材と、前記帯電部材に帯電電圧を印加する帯電電圧印加部と、前記現像部材に現像電圧を印加する現像電圧印加部と、前記露光ユニットと前記帯電電圧印加部と前記現像電圧印加部と、を制御する制御部と、を有し、前記像担持体の表面に前記トナー像を形成しない非画像形成時において、前記露光ユニットは、前記帯電部材によって帯電された前記像担持体の表面の画像形成可能領域を露光し、前記制御部は、前記現像部材から前記像担持体にトナーを供給することが可能な状態で、前記現像電圧を第1の現像電圧から前記第1の現像電圧より小さい第2の現像電圧に変更を開始してから完了するまでの期間において、前記露光ユニットによって第1の露光量で露光された前記像担持体の表面が前記現像部を通過した後に前記露光ユニットによって前記第1の露光量より小さい第2の露光量で露光された前記像担持体の表面が前記現像部を通過するように前記露光ユニットを制御する。
以上説明したように、本発明によれば、高圧電源の立ち上がり、立ち下がりにおいて生じるかぶりを抑制し、トナー消費を抑制することが出来る。
実施例1における画像形成装置の断面図である。 実施例1における画像形成装置のブロック図である。 実施例1におけるバックコントラストとかぶりの関係を示した図である。 実施例1における画像形成動作の動作工程図である。 実施例1における画像形成装置の前回転動作のシーケンスチャートである。 実施例1における画像形成装置の前回転動作の電圧の推移である。 比較例1における画像形成装置の前回転動作のシーケンスチャートである。 比較例1における画像形成装置の前回転動作の電圧の推移である。 実施例1における画像形成装置の後回転動作のシーケンスチャートである。 実施例1における画像形成装置の後回転動作の電圧の推移である。 比較例2における画像形成装置の後回転動作のシーケンスチャートである。 比較例2における画像形成装置の後回転動作の電圧の推移である。 変形例1における画像形成装置の後回転動作のシーケンスチャートである。 変形例1における画像形成装置の後回転動作の電圧の推移である。 変形例1における感光ドラムの表面電位の減衰を示した図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
[実施例1]
1.画像形成装置
図1は、本発明に係る画像形成装置1の断面図である。図2は、本発明に係る画像形成装置1の断面図に制御ブロック図を加えた図である。
本実施例の画像形成装置1は、電子写真プロセスを用いたカートリッジ方式のレーザビームプリンタである。即ち、パソコン、イメージリーダ等のホスト装置200とLAN接続されていて、ホスト装置200から制御部101に入力する電気的な画像情報に基づいてシート状の記録材Pに対する画像形成動作を実行する。制御部101は、ホスト装置200や表示部102との間で各種の電気的情報の授受をすると共に、画像形成装置1の画像形成動作を所定の制御プログラムや参照テーブルに従って統括的に制御する。また、制御部101は、画像形成装置1の情報やカートリッジCRの情報を記憶する記憶部103を有する。
本実施例のカートリッジCRは、回転可能な像担持体たる感光ドラム20、感光ドラム20に作用する帯電部材たる帯電ローラ21、クリーニングブレード22、現像剤担持体であって現像部材たる現像ローラ30を一体的にカートリッジ化したものである。カートリッジCRは、画像形成装置1に対して本体ドア105を1点鎖線で示したように開いて画像形成装置1の内部を大きく開放することで、装着及び取り外し可能としている。
カートリッジCRを十分に挿入すると、カートリッジCRは所定の装着位置に保持される。感光ドラム20は、露光ユニット100からのレーザLが照射可能な位置に設定される。また、感光ドラム20の下面は、転写ローラ4に対向する状態に設定される。そして、本体ドア105を閉じることにより、カートリッジCRは画像形成装置1に設置完了される。
画像形成装置1にはドアスイッチ107(安全スイッチ、キルスイッチ)が配設されている。ドアスイッチ107は、本体ドア105が開かれるとOFFし閉じられるとONする。
カートリッジCRが画像形成装置1の所定の位置に装着され、また、本体ドア105が閉じられることで、カートリッジCRは画像形成装置1と機械的、電気的に結合した状態になる。即ち、カートリッジCR側の被駆動部材(感光ドラム20、現像ローラ30等)が画像形成装置1側の駆動機構(不図示)により駆動可能な状態となる。また、図2に示したように、カートリッジCR側の帯電ローラ21、現像ローラ30に対して、画像形成装置1側の電圧印加電源部である帯電電圧印加部120、現像電圧印加部130から所定の電圧を印加することが可能となる。また、カートリッジCR側の感光ドラム20に対して露光ユニット100によって感光ドラム20の表面を露光することが可能となる。
画像形成装置1は、メイン電源スイッチ106がONされており、また、カートリッジCRが装着され、且つ本体ドア105を閉めることによりドアスイッチ107がONである状態において、画像形成動作が可能な待機状態(スタンバイ状態)となる。
この待機状態において、ホスト装置200から制御部101にプリントすべき電気的な画像情報が入力され、制御部101は、入力画像情報を画像処理部(不図示)で処理し、画像形成開始(プリントスタート)信号に基づいて画像形成プロセスを実行する。即ち、駆動モータ(不図示)が起動されて、感光ドラム20が所定の速度(プロセススピードVp)にて回転駆動し、感光ドラム20と所定の周速比をもって現像ローラ30が回転駆動される。
続いて、本実施例における画像形成装置100の各構成について詳細に説明する。
本実施例において、感光ドラム20は、回転ドラム型の電子写真感光体である。OPC(有機光半導体)、アモルファスセレン、アモルファスシリコン等の感光材料を、アルミニウムやニッケルなどで形成されたφ24mmのシリンダ上のドラム基体上に設けて構成したものである。感光ドラム20は、画像形成装置1によって回転自在に支持されており、プロセススピードVp=150mm/secで回転駆動される。感光ドラム20は、駆動源からの駆動が伝達されて図1の矢印方向に回転駆動される。なお、本実施例においては、感光材料の厚さは15μmとした。回転駆動された感光ドラム20は、その表面が帯電ローラ21により所定の極性、電位に一様に帯電される。帯電ローラ21は導電性芯金と導電性ゴム層からなる単層ローラであって、外径φ7.5mm、体積抵抗率10〜10Ω・cmである。また、導電性芯金には、帯電電圧印加部120によって、所定の帯電電圧が印加される。帯電電圧の出力源としては直流高圧電源を用いた。なお、本実施例においては、帯電ローラ21には負極性の帯電電圧が印加される。
感光ドラム20の帯電処理面に対して、露光ユニット100よりレーザ走査露光がなされる。露光ユニット100は、入力する時系列電気デジタル画素信号に対応して変調したレーザビームLを出力するレーザ出力部、回転多面鏡(ポリゴンミラー)、反射鏡等を有しており、レーザビームLで感光ドラム20の表面を主走査露光する。レーザ光Lが感光ドラム20の表面に照射されて、所定の解像度で静電潜像が感光ドラム20の表面に形成される。本実施例における露光ユニット100は、レーザ露光ユニットであり、そのレーザダイオードに流れる電流を制御部101によって制御することで露光量を可変とすることが出来る。
露光ユニット100によって感光ドラム20の表面に形成された静電潜像は、現像ローラ30上の現像剤たるトナーTによってトナー像として現像される。本実施例において、静電潜像は、負帯電非磁性1成分トナー(ネガトナー)を用いた接触現像方式によって反転現像している。
現像ローラ30は感光ドラム20と現像部にて接触して対向配置され、所定の速度で回転駆動される。本実施例における現像ローラ30は、カートリッジCRが画像形成装置1に装着されている間、画像形成時以外も常に感光ドラム20に接触している。すなわち、画像形成装置1には、現像ローラ30を感光ドラム20から離間する当接離間機構を設けていない。供給ローラ31は、現像ローラ30に接触して回転し、トナーTを供給する。現像ブレード32は弾性部材であり、現像ローラ30に対して弾性に抗して撓められて接触配置される。撹拌部材33は現像ローラ30の回転に連動して所定の速度で回転して、現像容器34内のトナーTを撹拌すると共に供給ローラ31にトナーTを供給する。現像ローラ30にトナーTが担持され、現像ブレード32によって所定の層厚となり、感光ドラム20と対向する現像部に搬送される。本実施例において、現像ローラ30は感光ドラム20の表面移動速度の1.4倍の速度で回転している。現像ローラ30には画像形成装置1に設けられた現像電圧印加部130によって所定の現像電圧が印加されることによって、静電潜像を現像する。現像電圧の出力源としては、直流高圧電源を用いた。
一方、所定の制御タイミングにて給送ローラ61を回転駆動し、給紙カセット6内に積載収容させた記録材Pが給送される。分離ローラ62によって1枚分離された記録材Pは、感光ドラム20と転写ローラ4との当接部である転写ニップ部に導入される。転写ローラ4は導電性芯金と感光ドラム20への圧接部分が弾性体であるNBRヒドリンゴムを主成分とした導電性のスポンジ状のゴムからなり、外径が12.5mm、硬度30°(Asker−C,500gf荷重)のものを用いている。記録材Pが転写ニップ部を挟持搬送されていく過程において、転写ローラ4には、所定電位の転写電圧が印加され、感光ドラム20の表面に形成されたトナー像が、記録材Pの表面に順次に静電転写されていく。転写ニップ部を出た記録材Pは、感光ドラム20の表面から分離されて搬送ユニットを通って定着器5へ導入され、トナー像が固着画像として記録材Pの表面に定着される。記録材Pは、排紙ローラ対104によって装置外に排出される。
一方、記録材Pが分離された後の感光ドラム20の表面は、画像形成装置1に取り付けられたLEDとライトガイドからなる帯電前露光ユニット23によって露光可能となって適宜除電される。また、クリーニングブレード22により転写残トナー等の残留付着物が除去されて清掃される。こうして、感光ドラム20は繰り返して作像に供される。
次に、本実施例の画像形成プロセスにおける感光ドラム20の周りの電位関係を説明する。
本実施例において、−1000Vの帯電電圧が印加された帯電ローラ21によって均一な帯電電位Vd(暗部電位:−500V)に帯電された感光ドラム20の表面に作像用の露光が成され、画像信号に応じて露光量、露光領域が決定される。画像形成部は露光ユニット100により露光され、画像部電位である露光後電位Vl(明部電位:−150V)に調整される。本実施例において、Vlを形成する露光量E0=0.35μJ/cmとした。感光ドラム20上の明部電位Vlに対してトナー像を現像する現像ローラ30には、現像電圧Vdc(現像電位:−350V)が印加される。画像形成部と後述する非画像形成部は感光ドラム20の表面上の画像形成可能領域内に形成される。画像形成可能領域とは、感光ドラム20の表面に現像ローラ30からトナーTを供給可能な領域であって、現像ローラ30の表面上にトナーTを担持可能な領域である。
つまり、画像形成部の感光ドラム1上の明部電位Vlと現像電圧Vdcとの電位差である現像コントラストVcontとしては200V、感光ドラム20上の暗部電位Vdと現像電圧Vdcとの電位差であるバックコントラストVbcとしては150Vとなる。これにより、ベタ黒画像やハーフトーン、白抜き文字といった画像を適切に出力することが可能となる。
ここで、現像コントラストVcont、バックコントラストVbcを形成する感光ドラム20の表面と現像電圧は、現像部の感光ドラム20の表面電位と現像ローラ30に印加される現像電圧の電位差として表現される。もし、適切な電位設定を行わずに画像形成を行うと、記録材P上に画像弊害が生じてしまう。具体的には、現像コントラストVcontが小さいと、感光ドラム20上に現像されるトナー量が少なくなることにより濃度薄が発生し、現像コントラストVcontが大きいと、感光ドラム20上に現像されるトナー量が多くなることにより定着不良が発生する。そのため、現像コントラストVcontはそれらを鑑みて適宜調整される必要がある。
また、本実施例での電圧は、アース電位(0V)との電位差として表現される。したがって、現像電圧Vdc=−350Vは、アース電位に対して、現像ローラ30の芯金に印加された現像電圧によって、−350Vの電位差を有したと解釈される。これは、帯電電圧などに関しても同様である。
2.バックコントラストVbcとかぶり
次に、バックコントラストVbcを制御する理由について説明する。バックコントラストVbcを適切に制御することによって、画像形成を行わない部分である非画像形成部(白地部)に余分なトナーを付着させないようにしている。この余分なトナーをかぶりトナーといい、かぶりトナーが発生する現象をかぶりという。かぶりが発生すると、本来、画像を形成したい部分以外にトナーが付着することによって、白地部に色味が生じてしまうため、ユーザーに不利益となり得る。画像形成時以外でかぶりが生じた場合には、かぶりトナーは何にも使用されずクリーニングブレード22に回収されるため、トナーTの無駄な消費に繋がる。バックコントラストVbcが小さいと、本実施例における正規極性である負極性に帯電したトナーTを現像ローラ30上に留めておく電界が弱まり、感光ドラム20上の非画像形成部にかぶりトナーが発生する。一方、バックコントラストVbcが大きいと、現像ローラ30上の正規極性とは逆極性の正極性に帯電したトナーTが感光ドラム20上の非画像形成部に付着するかぶりが発生する。正規極性である負極性に帯電したトナーTが感光ドラム20の表面に形成された非画像形成部に付着するかぶりを正規かぶりという。また、正規極性の反転極性である正極性に帯電したトナーTが感光ドラム上の非画像形成部に付着するかぶりを反転かぶりという。したがって、正規かぶり、反転かぶり含めて最もかぶりトナーが少なくなるようにバックコントラストVbcを設定する必要がある。
また、バックコントラストVbcと現像コントラストVcontによって1ドット濃度やライン幅が変わることが知られている。そこで、かぶりに最適なバックコントラストVbcを設定しつつ、1ドットやライン幅に適した現像コントラストVcontが設定される。上記条件を満たすために帯電電圧印加部120や現像電圧印加部130の設定電圧、露光ユニット100の露光強度が設定されている。
図3に、バックコントラストVbcとかぶりトナー量の関係について示す。グラフの横軸はバックコントラストVbcであり、縦軸はかぶりトナーの量を示している。かぶりトナーの量は、感光ドラム20上のトナーをマイラーテープでテーピングして写し取り、基準紙上にテープを張り付けた後に、その濃度を東京電色社の反射濃度計(TC−6DS/A)で測定した。かぶりトナーの量の算出方法は、画像形成装置1を用いて画像形成動作を行い、記録材Pを使わずにバックコントラストVbcを変化させて現像させたときの、感光ドラム20上のトナー量から算出を行った。かぶりトナーの量は一定値以下であれば視認されないため、画像上は問題ないが、かぶりトナーの量が増えると視認出来るようになり画像弊害となる。また、かぶりトナー量が増えると無駄に消費するトナー量が多くなるため、極力少ないかぶりトナー量に設定することが好ましい。このため、通常、バックコントラストVbcはかぶりトナーが視認出来ず、トナー消費量が少なくなるように設定される。
上述したように、かぶりはバックコントラストVbcの寄与が大きい。バックコントラストVbcが小さい場合、現像部において現像ローラ30の方向に正規極性のトナーTを電気的に引き付ける力が弱い。そのため、感光ドラム20の表面に形成された非画像形成部にトナーTが転移する。図3に示したように、バックコントラストVbcが小さい領域においては、正規かぶりトナー量が増えることでかぶりトナー量が増える傾向がある。一方、バックコントラストVbcが大きい場合、現像部において現像ローラ30の方向に正規極性のトナーTを電気的に引き付ける力が強い反面、正規極性とは逆極性に帯電したトナーTが感光ドラム20の表面に形成された非画像形成部に転移してしまう。したがって、図3に示したようにバックコントラストVbcが大きい領域において、反転かぶりトナー量が増えていく傾向がある。バックコントラストVbcが小さいと正規かぶり、大きいと反転かぶりが発生してしまう。よって、バックコントラストVbcを適正範囲に制御することによって、かぶりによるトナー消費を抑制する必要がある。本実施例では、図3に示したように、かぶりトナー量が適正値を下回る領域内である150Vに設定することで画像形成時のかぶりと非画像形成時のトナー消費を抑制している。バックコントラストVbcは130Vから170Vの範囲で設定されると、目視でかぶりトナーが視認できない範囲でありトナー消費が特に抑制されるため好ましい。
3.画像形成装置の動作工程
続いて、画像形成動作について説明する。図4は、画像形成装置1の動作工程図である。図4に則して順を追って説明する。
1)停止状態
画像形成装置1の電源がOFFの時、即ち、メイン電源スイッチ106がOFFの状態の時、又はドア105が開けられてドアスイッチ107がOFFの状態の時は、電源OFFされており、画像形成装置1は停止状態に保持されている。
2)初期回転動作(前多回転動作)
画像形成装置1に電源が投入(電源ON)されたとき(図4中A)に実行させる起動時動作である。即ち、画像形成装置1に電源が投入されたとき駆動モータ(メインモータ:不図示)を起動させて、感光ドラム20の回転駆動を伴う所要のプロセス機器のウォーミングを行う動作である。画像形成装置1に電源が投入されたときとは、ドアスイッチ107がON(ドア105が閉)の状態において、メイン電源スイッチ106がOFFからONにされたときである。又は、メイン電源スイッチ106がONの状態において、ドアスイッチ107がOFF(ドア105が開)からON(ドア105が閉)にされたときである。何れの場合も、電源ONされて画像形成装置1は動作可能状態に保持される。
初期回転動作は、画像形成装置1に安定した画像形成を実行させるための準備動作である。例えば、カートリッジCRの状態を検知し、その状態に合わせて適正な帯電、現像、転写電圧設定を決める制御を制御部101にて行う。または、感光ドラム20の表面電位を均一にするために一定の帯電電圧を帯電電圧印加部120によって印加、もしくは露光ユニット100によって露光を照射する等のプロセス制御が行われるものである。
3)スタンバイ(待機)
所定の初期回転動作が終了したら、駆動モータの駆動が停止され、画像形成装置1は画像形成開始信号Sが入力するまでスタンバイ状態に保持される。
4)前回転動作
画像形成開始信号Sの入力に基づいて、駆動モータが再駆動されて、感光ドラム20の回転駆動を伴う所定の画像形成前動作が実行される。より具体的には、a:制御部101が画像形成開始信号Sを受信、b:フォーマッタで画像を展開、c:前回転動作の開始、という順序になる。なお、bの工程は、画像のデータ量やフォーマッタの処理速度により展開時間が変わる。前記2)の初期回転動作中に画像形成開始信号Sが入力している場合には、初期回転動作終了後、前記3)のスタンバイ無しに、引き続いて前回転動作が実行される。
5)画像形成動作
前回転動作が終了すると、引き続いて、所定1枚の画像形成動作(モノプリント)或いは所定複数枚分の画像形成動作(連続画像形成ジョブ:マルチプリント)が実行されて、画像形成済みの記録材Pが出力される。図4中に示した紙間とは、連続画像形成ジョブの場合において、転写部において記録材Pの後端が転写ニップ部を通過した後から次の記録材Pの先端が転写ニップ部に到達するまでの間隔である。
6)後回転動作
所定1枚或いは所定複数枚分の画像形成動作が終了した後も、引き続き駆動モータが所定時間駆動されて、感光ドラム20の回転駆動を伴う所定の画像形成終了動作が実行される。
7)スタンバイ
後回転動作が終了したら、駆動モータの駆動が停止され、画像形成装置1は次の画像形成開始信号Sが入力するまでスタンバイ状態に保持される。次の画像形成開始信号Sが入力したときは、4)の前回転動作に移行する。
4.前回転動作における制御
図5、図6を用いて本実施例における4)前回転動作についてさらに詳細に説明する。図5は、前回転動作時の駆動モータ、帯電電圧、現像電圧、露光量、帯電前露光のタイミングチャートである。図6は、前回転動作時の現像部における感光ドラム20の表面電位と現像電圧の時間推移である。
図5、図6に示したt1にて画像形成開始信号Sが入力されると、正極性の現像電圧をONとし正の現像電圧Vaを現像ローラ30に印加する。このとき、感光ドラム20の表面電位は略0Vであるため、バックコントラストVbc=Vaが現像部における感光ドラム20と現像ローラ30との間に形成される。正の現像電圧VaはバックコントラストVbcにおいて、かぶりが発生しない適正範囲に設定される。本実施例においてはVa=Vbc=150Vとした。この状態にて、t2にて駆動モータをONとする。駆動モータがONになると感光ドラム20、現像ローラ30が共に回転駆動を開始する。帯電前露光ユニット23も駆動モータのONと共にONとする。
続いて、t3にて帯電電圧をONとし、感光ドラム20の表面の帯電を開始する。本実施例において、帯電電圧をONしてから感光ドラム20の表面電位がVdになる帯電の立ち上がり時間は30msecである。帯電された感光ドラム20の表面が回転駆動によって露光ユニット100の対向部である露光部に到達するt4において露光ユニット100を発光させる。t4で感光ドラム20の表面を露光した露光面が現像位置に到達するt5において、現像電圧Vdcを正電圧Vaから負電圧Vbに切り替える。本実施例においては、t5において負の現像電圧がONされた後、t6において画像形成時の現像電圧Vbとなる。t5からt6における時間αが負の現像電圧Vbの立ち上がり時間である。本実施例においては、負の現像電圧Vbの立ち上がり時間αが75msecであり、帯電電圧の立ち上がり時間の30msecよりも遅い。帯電電圧の立ち上がり特性と現像電圧の立ち上がり特性が異なる理由としては、高圧トランスの性能差が挙げられる。一般的に、帯電電圧の出力値と出力範囲は現像電圧のそれより大きい。したがって、両者の立ち上がり特性にも差が生じる。ここで、制御部101は、現像電圧Vdcの立ち上がり特性を考慮し、感光ドラム20の表面電位と現像電圧Vdcの差であるバックコントラストVbcが一定の範囲になるように露光ユニット100による露光量を制御する。具体的には、t4において露光ユニット100によって露光量E1で感光ドラム20の表面を照射した後、露光量を徐々に小さく制御してt4からα=75msecの時間経過後に、露光ユニット100をOFFするように制御する。このように、露光ユニット100の露光量を制御することによって、バックコントラストVbcが適正範囲となるため、かぶりの抑制が可能であり、トナー消費を抑制することが出来る。
t6からt7の期間において、感光ドラム20の表面電位である暗部電位Vdと現像電圧Vdcの負の現像電圧Vbが安定し、定着器5の予備加熱が完了するt7の後、画像形成動作に移行する。
上述したように、本実施例のバックコントラストVbcの適正範囲は130V以上170V以下である。現像電圧の立ち上がり時間αの期間には、少なくともバックコントラストVbcが上記所定範囲内に収まるように設定される。本実施例において各種電位の設定は、Va=+150V、Vd=−500V、Vb=−350V、E1=0.40μJ/cmとしている。この値は、使用するトナーTの帯電性やカートリッジCRの構成などによって異なるため、この限りではなく、それぞれの構成に合わせて決定される。また、本実施例の画像形成装置1は、感光ドラム20の暗部電位Vd、現像電圧Vbで画像形成を実行する。
続いて、図7、図8を用いて比較例1における前回転動作について説明する。図7は、比較例1における前回転動作時の駆動モータ、帯電電圧、現像電圧、露光量、帯電前露光のタイミングチャートである。図8は、比較例1における前回転動作時の現像位置における感光ドラム20の表面電位と現像電圧の時間推移である。
実施例1と比較例1との違いは、図7に示したように、比較例1においては、前回転動作時の現像電圧の立ち上がり期間αにおいて、露光ユニット100を発光しない点である。図8に、前回転動作時に露光ユニット100をONしない場合の電位関係を示す。図8においては、t5〜t6の区間で感光ドラム20の表面電位の立ち上がり、すなわち帯電電圧の立ち上がりが現像電圧の立ち上がりよりも早く、バックコントラストVbc2がバックコントラストの適正値Vbc1を超えて大きくなってしまう。バックコントラストVbc2が所定範囲よりも大きいため、現像ローラ30から反転かぶりトナーが感光ドラム20に転移し、トナーTが無駄に消費されてしまう。比較例1において、バックコントラストVbc1=150Vであったのに対して、バックコントラストVbc2=350Vであった。したがって、比較例1の場合には、図3に示したように反転かぶりによるトナー消費が顕著となる。以上の理由から、前回転動作の現像電圧立ち上がり中に露光ユニット100による露光を行わない場合に、感光ドラム20の表面上に現像ローラ30からかぶりトナーが供給されるかぶりが発生してしまうこととなる。
以上説明したように、本実施例は、制御部101によって以下に示すように露光ユニット100を制御することを特徴とする。現像ローラ30に印加する現像電圧を第1の現像電圧から第1の現像電圧より小さい第2の現像電圧に変更する制御を行う期間を設ける。この期間は、第1の現像電圧から第2の現像電圧に変更を開始してから完了するまでの期間とする。その期間中に感光ドラム20の回転方向において、帯電ローラ21によって帯電された感光ドラム20の表面における、第1の領域から第2の領域までが現像部を通過する。露光ユニット100によって第1の露光量で露光した第1の領域が第1の現像電圧を印加した現像部を通過するように制御する。その後に、露光ユニット100によって第1の露光量より小さい第2の露光量で露光された第2の領域が第2の現像電圧を印加した現像部を通過するように、露光ユニット100の露光量を第1の露光量から第2の露光量に変更する。すなわち、現像電圧を第1の現像電圧から第2の現像電圧に変更を開始してから完了するまでの期間において、帯電ローラ21によって帯電された感光ドラム20の非画像形成部を露光ユニット100によって露光する。そして、現像ローラ30から感光ドラム20にトナーTを供給することが可能な状態で、上記期間が開始してから完了するまで現像部を通過する感光ドラム20の表面に露光ユニット100によって露光する露光量を第1の露光量から第2の露光量に変更する。すると、帯電電圧印加部120と現像電圧印加部130の立ち上がりにおいて生じるかぶりを抑制し、トナー消費を抑制することが出来る。
また、現像電圧を立ち上げている期間において、現像部における感光ドラム20の表面電位と現像電圧との差であるバックコントラストVbcが一定範囲になるように露光量を変更する。そのバックコントラストVbcは、画像形成時におけるバックコントラストVbcと同じとすることが好ましい。現像電圧の立ち上げに応じてバックコントラストVbcを一定にする必要があるため、現像電圧の立ち上げの傾きに合わせて帯電電圧印加部120と露光ユニット100を制御することが好ましい。
なお、本実施例においては感光ドラム20と現像ローラ30を接触させてトナーを現像させる接触現像方式を採用したが、感光ドラム20と現像ローラ30の間にクリアランスを設けて現像する非接触現像方式を用いてもよい。
[実施例2]
実施例2について説明する。実施例1と同一の構成については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。実施例1においては、画像形成装置1の前回転動作に関して説明したが、本実施例では、図4に示した画像形成装置1の6)後回転動作に関して説明する。
1.後回転動作における制御
図9、図10を用いて本実施例における6)後回転動作について詳細に説明する。図9は、後回転動作時の駆動モータ、帯電電圧、現像電圧、露光量、帯電前露光のタイミングチャートである。図10は、後回転動作時の現像部における感光ドラム20の表面電位と現像電圧の時間推移である。
画像形成動作が終わると次回の画像形成ジョブに備えるために画像形成終了動作としての後回転動作を実行する。後回転動作において、各電圧をOFFにすると共に感光ドラム20の表面電位の除電を行う。感光ドラム20の表面電位を除電することによって、次回の前回転動作時にバックコントラストVbcを適正範囲に制御することが可能となる。
図9において、後回転動作はまずt11にて、帯電前露光ユニット23をOFFとする。帯電前露光ユニット23は感光ドラム20の表面に照射する露光面積が大きく、露光量のバラツキも大きい。このため、感光ドラム20の表面電位を精度よく制御する必要がある後回転動作時には帯電前露光ユニット23をOFFにする。本実施例においては、帯電前露光ユニット23によって露光する代わりに、露光ユニット100で感光ドラム20の表面電位の除電の制御を行う。
続いて、t13にて現像電圧VdcをOFFするのに先立って、t12にて現像電圧VdcをOFFした際に現像部に位置する感光ドラム20の表面において露光ユニット100によってレーザ露光する。露光量は現像電圧Vdcの立ち下がり時間β(t13からt14の期間)に対応して、図9のβの間で徐々にE2の露光量まで大きくなるように制御する。このように、現像電圧Vdcの立ち下げに対応させて露光ユニット100の露光量を制御することによって、バックコントラストVbcを適正範囲に保ちながら、現像電圧VdcのOFFと共に感光ドラム20の表面電位の除電を行うことが出来る。本実施例においては、t13からt14の期間における負の現像電圧Vbの立ち下がり時間βは100msecである。露光ユニット100によるレーザ露光は所定の光量E2まで徐々に大きくした後、感光ドラム20の一周分以上で感光ドラム20の表面を照射し、明部電位Vlに除電する。続いて、感光ドラム20の表面電位を明部電位Vlから略0Vまで除電するため、帯電電圧をt15でOFFした後、帯電OFFした感光ドラム20の表面が現像部に到達するt17のタイミングで正の現像電圧Vaを印加する。このとき、正の現像電圧Vaの立ち上げ時も立ち上がり特性を有するため、正の現像電圧Vaの立ち上がり時間γ(t17からt18の期間)に相当する感光ドラム20の表面に対して、t16からt17の期間において露光ユニット100の露光量を制御する。露光量の制御は、現像電圧Vdcの正の立ち上がり特性に対応させて、t16でE2からE3(E2>E3)と露光量を小さくした後、t17までの間(γ)に徐々に露光量がE3からE2になるように制御する。本実施例においては、正の現像電圧Vaの立ち上がり時間γは50msecである。t17から感光ドラム20の表面を一周以上露光した後、t19にて露光ユニット100による露光をOFFとする。t20で感光ドラム20、現像ローラ30の駆動を停止して正の現像電圧VaをOFFとする。t20の後、t21にてスタンバイに入る。
このように、現像電圧VdcをOFFする時の立ち下がり特性βに合わせて露光ユニット100の露光量を変化させることで、バックコントラストVbcの設定値をかぶりが発生しない適正範囲に制御することが出来る。また、正の現像電圧VaをONする時の立ち上がり特性γに合わせて露光ユニット100の露光量を変化させることで、バックコントラストVbcを所定範囲内に制御することが出来る。これによって、後回転動作時のかぶりが抑制され、トナー消費を抑制することが出来る。また、後回転動作で感光ドラム20の表面を除電することによって、次回の印刷ジョブで前回転動作を実施する際も、感光ドラム20の回転方向に対して帯電ローラ21から現像ローラ30の間の感光ドラム20の表面電位も除電された表面電位となる。そのため、感光ドラム20の表面には略0Vが形成されている。したがって、次回、正の現像電圧Vaを印加して前回転動作を開始させることでバックコントラストVbcを適正に制御することが出来るため、前回転動作時のかぶりによるトナー消費を抑制することが出来る。
本実施例のバックコントラスト電位Vbcの適正範囲は130V以上170V以下である。現像電圧Vdcの立ち下がり時間βと正の現像電圧Vaの立ち上がり時間γの期間には、少なくともバックコントラストVbcが上記所定範囲内に収まるように設定される。また、Va=+150V、Vd=−500V、Vb=−350V、Vl=−150V、E0=E2=0.35μJ/cm、E3=0.16μJ/cmに設定している。この値は使用するトナーTの帯電性などカートリッジCRの構成などによって異なるため、この限りではなく、それぞれの構成に合わせて決定される。また、t19において露光ユニット100による露光をOFFした時に、感光ドラム20の表面に形成された表面電位が略0Vではない場合には、露光ユニット100の代わりに帯電前露光ユニット23による露光を感光ドラム20の表面に行ってもよい。
続いて、図11、図12を用いて比較例2における後回転動作について説明する。図11は、比較例2における後回転動作時の駆動モータ、帯電電圧、現像電圧、露光量、帯電前露光のタイミングチャートである。図12は、比較例2での後回転動作時の現像位置における感光ドラム20の表面電位と現像電圧の時間推移である。
実施例2と比較例2との違いは、図11に示したように、比較例2は、後回転動作時におけるt13の露光ユニット100の露光量を一定の値E2に制御する点である。図12に示したように、露光ユニット100を露光量がE2で一定になるように制御した場合、t13からt14の期間における現像電圧Vdcが感光ドラム20の表面電位よりも大きくなる領域が発生する。この領域において、トナーTが現像してしまい、かぶりが発生しトナーTが無駄に消費される。また、このかぶりは正規極性のトナーTが現像される正規かぶりなので、正極性の電圧が印加される転写ローラ4に付着し、画像形成を行う際に紙裏汚れが発生することがある。
以上説明したように、本実施例は、実施例1の特徴に加えて、さらに、制御部101によって以下に示すように露光ユニット100を制御することを特徴とする。現像ローラ30に印加する現像電圧を第1の現像電圧から第1の現像電圧より大きい第2の現像電圧に変更する制御を行う期間を設ける。この期間は、第1の現像電圧から第2の現像電圧に変更を開始してから完了するまでの期間とする。その期間中に感光ドラム20の回転方向において、帯電ローラ21によって帯電された感光ドラム20の表面における、第1の領域から第2の領域までが現像部を通過する。露光ユニット100によって第1の露光量で露光した第1の領域が第1の現像電圧を印加した現像部を通過するように制御する。その後に、露光ユニット100によって第1の露光量より大きい第2の露光量で露光された第2の領域が第2の現像電圧を印加した現像部を通過するように、露光ユニット100の露光量を第1の露光量から第2の露光量に変更する。すなわち、現像電圧を第1の現像電圧から第2の現像電圧に変更を開始してから完了するまでの期間において、帯電ローラ21によって帯電された感光ドラム20の非画像形成部を露光ユニット100によって露光する。そして、現像ローラ30から感光ドラム20にトナーTを供給することが可能な状態で、上記期間が開始してから完了するまで現像部を通過する感光ドラム20の表面に露光ユニット100によって露光する露光量を第1の露光量から第2の露光量に変更する。すると、帯電電圧印加部120と現像電圧印加部130の立ち上がり、立ち下がりにおいて生じるかぶりを抑制し、トナー消費を抑制することが出来る。したがって、負の現像電圧Vbの立ち下げ時、正の現像電圧Vaの立ち上げ時にもバックコントラストVbcを適切に制御することが出来る。より具体的には、負の現像電圧Vbの立ち下げ時、正の現像電圧Vaの立ち上げ時に発生するかぶりを抑制し、トナー消費を抑制することが出来る。
なお、実施例1、実施例2においては、トナーTの正規極性を負極性としたが、正極性のトナーにも適用することが出来る。正規極性のトナーを用いる場合には、実施例1で説明した前回転動作と実施例2で説明した後回転動作のシーケンスを適用することが出来る。正極性のトナーでは、実施例1の前回転動作における現像電圧の立ち上がりが後回転動作における現像電圧の立ち下がりになり、実施例2の後回転動作における現像電圧の立ち下がりが前回転動作における現像電圧の立ち上がりになるように適用させる。
[変形例1]
実施例1は、t1にて画像形成開始信号Sが入力されると、現像電圧VdcをONとし正の現像電圧Vaを現像ローラ30に印加している。現像ローラ30に正の現像電圧Vaを印加するのは、t1にて動作が開始された時の感光ドラム20の表面電位が必ず略0Vになっているからであり、適切なバックコントラストVbcを形成するためである。実施例2のt15からt16の期間において、露光ユニット100によって感光ドラム20の露光を行っているために、後回転動作終了後の感光ドラム20の表面電位が略0Vとなる。しかし、露光ユニット100によって明部電位Vlを形成する露光量で長時間露光することにより、感光ドラム20の光疲労による感度の低下や、感光ドラム20の表面の摩耗といった弊害を生じる可能性がある。
そこで、変形例1においては、露光ユニット100によって感光ドラム20を略0Vまで露光することなく、感光ドラム20の表面電位を明部電位Vlにすることによって、露光によって生じる弊害を抑制する。また、実施例2では、t15からt19の期間において感光ドラム20の表面電位を略0Vにするために露光ユニット100による露光を行っている。しかし、変形例1ではその必要がないため、t15からt19の時間を短縮することが出来る。そのため、後回転動作が短縮されてダウンタイムの削減や消費電力の削減に繋がるという利点もある。もし、感光ドラム20の表面電位を除電せず、感光ドラム20の表面上に明部電位Vlを形成した場合は、感光ドラム20の回転方向に対して帯電ローラ21から現像ローラ30の間の感光ドラム20の表面電位は減衰によって変化する。その状態における制御を以下に説明する。
図13、図14を用いて変形例1における後回転動作について説明する。図13は、変形例1における後回転動作時の駆動モータ、帯電電圧、現像電圧、露光量、帯電前露光のタイミングチャートである。図14は、変形例1での後回転動作時の現像位置における感光ドラム20の表面電位と現像電圧の時間推移である。
図13、図14におけるt11からt13の期間は、実施例2と同じであるため説明を割愛する。変形例1においては、負の現像電圧Vbの立ち下がり時間βは、実施例2のβと同じく100msecである。露光ユニット100によるレーザ露光Lは所定の露光量E2まで徐々に大きくした後、感光ドラム20の一周分以上で感光ドラム20の表面を照射し、明部電位Vlに調整する。負の現像電圧Vbが立ち下がった時点で、現像電圧VdcはOFFされる。続いて、帯電電圧をt15でOFFとして、帯電電圧をOFFした時に帯電部に位置した感光ドラム20の表面が露光位置に到達したt19に露光ユニット100の露光をOFFする。この動作によって、実施例2におけるt16からt18の期間は削減されている。そして、t20で感光ドラム20、現像ローラ30の駆動を停止する。t20の後、t21にてスタンバイに入る。
このように、現像電圧VdcをOFFする時の立ち下がり特性βに合わせて露光ユニット100の露光量を変化させることで、バックコントラストVbcの設定値をかぶりが発生しない適正範囲に制御することが出来る。さらに、露光ユニット100を制御して露光量を低減することによって感光ドラム20の露光による弊害を抑制することが出来る。加えて、実施例2に比べて後回転動作を短縮することが出来る。以上の効果によって、変形例1においては、後回転動作時に発生するかぶりが抑制され、トナー消費を抑制し、ダウンタイムを削減することが出来る。
しかし、変形例1においては、後回転動作が終了しスタンバイに入った後も、感光ドラム20の表面には電位が形成されている。したがって、次に画像形成動作が開始される状況によって、感光ドラム20の表面電位が変わるため、感光ドラム20の表面電位に応じて、前回転動作時に印加する現像電圧Vdcを制御する必要がある。現像電圧Vdcを制御するために、変形例1では、自然に電荷減衰することによる感光ドラム20の表面電位の減衰量をあらかじめ記憶部103に記憶させておく。さらに、画像形成終了からの時間を測定し、測定時間に応じた現像電圧Vdcを現像ローラ30に印加するように制御することを特徴とする。具体的には、図13におけるt21でスタンバイが開始してから、新たなジョブが開始されるまでの時間を測定する。例えば、t21の直後にジョブが開始する場合には、現像電圧Vdcには0Vを印加する(OFFする)。t21の直後にジョブが開始すると、感光ドラム20の表面電位はほとんど減衰していない。したがって、実施例1のように正の現像電圧Vaを印加すると、バックコントラストVbcが大きくなるために反転かぶりが発生してしまう。ここで、本変形例における感光ドラム20の表面電位の減衰を図15に示す。図15は、23℃/50%の環境下において、画像形成装置1はスタンバイの状態で画像形成装置1の内部で感光ドラム20を一定時間放置したときの、感光ドラム20の表面電位の時間変化を示している。感光ドラム20の表面電位が明部電位Vl=−150Vから、時間経過にしたがって減衰し、30minで略0Vになった。よって、30min以上放置された場合には、実施例1における図5の制御をt1から実行すればよい。変形例1では、図15のような減衰曲線をあらかじめ記憶部103に記憶させておく。記憶部103によって記憶された減衰曲線とスタンバイ経過時間を用いて、初期回転動作および前回転動作時に印加する現像電圧Vdcを決定する。変形例1においては、感光ドラム20の表面電位の減衰量をあらかじめ記憶部103に記憶させたが、初期回転動作前および前回転動作前に感光ドラム20の表面電位を直接測定してもよい。
変形例1において、バックコントラストVbcを適切に設定するために、0V<Va<+150V、Vd=−500V、Vb=−350V、Vl=−150V、E2=0.35μJ/cmに設定している。この値は、使用するトナーTの帯電性などカートリッジCRの構成などによって異なるため、この限りではなく、それぞれの構成に合わせて決定される。また、現像電圧Vdcを正の現像電圧Vaの範囲としたが、環境や動作状況などの変化によるかぶりの発生状況に応じて負の現像電圧Vbを選択してもよい。
負の現像電圧Vbを選択する一例として、帯電電圧をOFFするタイミングt15より、露光をOFFするタイミングt19を先に行う場合が挙げられる。この場合、感光体20の表面電位が暗部電位Vdでジョブが完了することとなる。暗部電位Vdで終了した場合にも変形例1は適応することが出来、露光量が少ない分、変形例1よりもさらに感光ドラム20の光疲労による感度の低下や、感光ドラム20の表面の摩耗を抑制することが出来る。その際には、図15に示したようなVdに対する減衰曲線を記憶部103に記憶しておけばよい。
[実施例3]
実施例3について説明する。実施例1と同一の構成については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
現像電圧Vdcの立ち上がり、立ち下がりは、現像電圧印加部(現像高圧)130に使用する部品の特性やバラツキによって変わる。特に、変圧器であるトランスの特性に大きく依存する。同じ立ち上がり、立ち下がり特性を有するトランスを使用しようとしても、同じ特性を有するトランスを調達することが困難である。そこで、本実施例においては、現像電圧Vdcの立ち上がり、立ち下がりの特性に関する情報を記憶部103に記憶する。記憶部103に記憶した情報に基づいて、初期回転動作時、前回転動作時、または後回転動作時の露光ユニット100の露光量を制御する。これによって、使用する現像電圧印加部130の特性によらず、初期回転動作、前回転動作、後回転動作でさらにトナー消費を抑制し、生産安定性が高い画像形成装置の提供が可能となる。
表1は、ベンダーが異なるトランスを用いた現像電圧印加部130を設けた画像形成装置X、Y、Zにおける、負の現像電圧Vbの立ち上がり時間α、負の現像電圧Vbの立ち下がり時間β、正の現像電圧Vaの立ち上がり時間γを比較した表である。
Figure 2020160361
表1に示したように、画像形成装置X、Y、Zの現像電圧印加部130によって現像電圧Vdcの立ち上がり、及び立ち下がり時間がそれぞれ異なる。ここで、製造時にあらかじめ画像形成装置X、Y、Zの記憶部103にそれぞれα、β、γの時間を記憶しておく。この記憶したα、β、γの時間に合わせて、露光ユニット100の露光量を変化させて、初期回転動作、前回転動作、及び後回転動作を実行する。記憶させておく情報はこの限りでなく、時間の代わりにトランスのベンダーの情報など、現像高圧Vdcの立ち上がり、立ち下がりに関する他の情報を記憶させておいてもよい。
図5を参照しながら、前回転動作に関して具体的に説明する。t4にて露光ユニット100によって感光ドラム20の表面の露光を露光量E1で行い、露光量E1から徐々に露光量を小さくしていく。このとき、記憶部103に記憶している負の現像電圧Vbの立ち上がり時間αに基づいて、本体Xでは、α=75msecかけて露光ユニット100による露光量がE1から徐々に0になるように制御する。同様に、本体Yではα=100msec、本体Zではα=150msecかけて露光ユニット100による露光量がE1から徐々に0になるように制御する。このように制御することで、現像電圧Vdcを出力する現像電圧印加部130の立ち上がり、立ち下がり特性によらず、前回転動作時におけるバックコントラストVbcをさらに適切に制御することが出来る。よって、負の現像電圧Vbの立ち上げ時のバックコントラストVbcをより精度良く制御することが出来るため、発生するかぶりを抑制し、さらにトナー消費を抑制することが出来る。
次に、図9を参照しながら、後回転動作に関して具体的に説明する。t12にて、露光ユニット100によって感光ドラム20の表面を露光する。このとき、記憶部103に記憶している負の現像電圧Vbの立ち下がり時間βに基づいて、画像形成装置Xでは、β=100msecかけて露光量が0から徐々にE2になるように露光ユニット100を制御する。同様に、画像形成装置Yではβ=150msec、画像形成装置Zではβ=250msecかけて露光量が0から徐々にE2になるように露光ユニット100を制御する。その後、t16にて露光量をE3に変化させた後、t17までの間、E2まで徐々に露光量が大きくなるように露光ユニット100を制御する。このとき、記憶部103に記憶している正の現像電圧Vaの立ち上がり時間γに基づいて、画像形成装置Xでは、γ=50msecかけて露光量がE3から徐々にE2になるように露光ユニット100を制御する。同様に、画像形成装置Yではγ=75msec、画像形成装置Zではγ=100msecかけて露光量がE3から徐々にE2になるように露光ユニット100を制御する。このように制御することで、現像電圧Vdcを出力する現像電圧印加部130の立ち上がり、立ち下がり特性によらず、後回転動作時にバックコントラストVbcをさらに適切に制御することが出来る。よって、負の現像電圧Vbの立ち下げ時、正の現像電圧Vaの立ち上げ時のバックコントラストVbcをより精度良く制御することが出来るため、発生するかぶりを抑制し、さらにトナー消費を抑制することが出来る。
以上説明したように、本実施例においては、現像電圧印加部130の立ち上がり、立ち下りの特性に関する情報を記憶部103に記憶し、記憶した情報に基づいて、初期回転動作時、前回転動作時、または後回転動作時の露光ユニット100の露光量を制御する。初期回転動作時、前回転動作時、後回転動作時において、現像電圧印加部130の立ち上がり、立ち下がり特性によらず、バックコントラストVbcを適切に制御することによってかぶりを抑制し、トナー消費を抑制することが出来る。
1 画像形成装置
20 感光ドラム
21 帯電ローラ
30 現像ローラ
100 露光ユニット
120 帯電電圧印加部
130 現像電圧印加部

Claims (14)

  1. 回転可能な像担持体と、
    前記像担持体の表面を帯電する帯電部材と、
    前記帯電部材によって帯電された前記像担持体の表面を露光する露光ユニットと、
    前記像担持体と対向する現像部において前記像担持体にトナーを供給してトナー像を形成する現像部材と、
    前記帯電部材に帯電電圧を印加する帯電電圧印加部と、
    前記現像部材に現像電圧を印加する現像電圧印加部と、
    前記露光ユニットと前記帯電電圧印加部と前記現像電圧印加部と、を制御する制御部と、を有し、
    前記像担持体の表面に前記トナー像を形成しない非画像形成時において、前記露光ユニットは、前記帯電部材によって帯電された前記像担持体の表面の画像形成可能領域を露光し、前記制御部は、前記現像部材から前記像担持体にトナーを供給することが可能な状態で、前記現像電圧を第1の現像電圧から前記第1の現像電圧より小さい第2の現像電圧に変更を開始してから完了するまでの期間において、前記露光ユニットによって第1の露光量で露光された前記像担持体の表面が前記現像部を通過した後に前記露光ユニットによって前記第1の露光量より小さい第2の露光量で露光された前記像担持体の表面が前記現像部を通過するように前記露光ユニットを制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記期間は、前記第1の現像電圧から画像形成時に印加される前記第2の現像電圧に変更する期間であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の現像電圧は、前記トナーの正規極性とは逆極性の前記現像電圧もしくは0Vであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記期間において、前記現像部における前記像担持体の表面電位と前記現像電圧との差が所定範囲内の値になるように前記露光量を変更する制御を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記期間における前記像担持体の表面電位と前記現像電圧との差は、画像形成時における前記像担持体の表面電位と前記現像電圧との差と同じであることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記期間における前記像担持体の表面電位と前記現像電圧との差は、130V以上170V以下であることを特徴とする請求項4または5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記第1の露光量より画像形成時にトナー像を形成するために前記像担持体の表面に露光される露光量が小さくなるように前記露光ユニットを制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記期間における前記第1の現像電圧から前記第2の現像電圧に変化するまでの時間変化に関する情報を記憶する記憶部を有し、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記情報に基づいて、前記露光量を変更する制御を行うことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記記憶部は、画像形成動作が終了し、前記像担持体の回転が停止してから駆動するまでの時間に関する情報を記憶することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 回転可能な像担持体と、
    前記像担持体の表面を帯電する帯電部材と、
    前記帯電部材によって帯電された前記像担持体の表面を露光する露光ユニットと、
    前記像担持体と対向する現像部において前記像担持体にトナーを供給してトナー像を形成する現像部材と、
    前記帯電部材に帯電電圧を印加する帯電電圧印加部と、
    前記現像部材に現像電圧を印加する現像電圧印加部と、
    前記露光ユニットと前記帯電電圧印加部と前記現像電圧印加部と、を制御する制御部と、を有し、
    前記像担持体の表面に前記トナー像を形成しない非画像形成時において、前記露光ユニットは、前記帯電部材によって帯電された前記像担持体の表面の画像形成可能領域を露光し、前記制御部は、前記現像部材から前記像担持体にトナーを供給することが可能な状態で、前記現像電圧を第1の現像電圧から前記第1の現像電圧より大きい第2の現像電圧に変更を開始してから完了するまでの期間において、前記露光ユニットによって第1の露光量で露光された前記像担持体の表面が前記現像部を通過した後に前記露光ユニットによって前記第1の露光量より大きい第2の露光量で露光された前記像担持体の表面が前記現像部を通過するように前記露光ユニットを制御することを特徴とする画像形成装置。
  11. 前記第1の現像電圧は、画像形成時に印加される前記現像電圧であることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記第2の現像電圧は、前記トナーの正規極性とは逆極性の前記現像電圧もしくは0Vであることを特徴とする請求項10または11に記載の画像形成装置。
  13. 前記制御部は、前記第2の露光量を画像形成時にトナー像を形成するために前記像担持体の表面に露光される露光量と同じになるように前記露光ユニットを制御することを特徴とする請求項10乃至12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  14. 前記現像部材は、前記現像部において、前記像担持体と接触して配置されることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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