JP2001042635A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001042635A
JP2001042635A JP11221361A JP22136199A JP2001042635A JP 2001042635 A JP2001042635 A JP 2001042635A JP 11221361 A JP11221361 A JP 11221361A JP 22136199 A JP22136199 A JP 22136199A JP 2001042635 A JP2001042635 A JP 2001042635A
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Hideki Fujita
秀樹 藤田
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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Developing For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像出力を高速で且つ連続して行った場合で
も、内部の温度上昇による出力画像品位の低下を防いで
高品位な出力画像を長期間に亘って得ることができる画
像形成装置を提供すること。 【構成】 粉体のトナー(現像剤)を収容する現像容器
(現像剤収容部材)40と、該現像容器40に回転自在
に支持され表面にトナーを担持し感光ドラム(潜像担持
手段)1に対向せしめられた現像スリーブ(現像剤担持
部材)41と、該現像スリーブ41上にトナーの薄層を
形成するための板状部材(現像剤層厚規制部材)43を
有する現像装置4及び前記スリーブ41を回転駆動する
駆動手段を備えた画像形成装置において、現像装置4近
傍の温度に従って前記現像スリーブ41の回転速度V2
を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式或は
静電記録方式によって潜像担持手段上に形成された静電
潜像を粉体の現像剤によって現像するための現像装置を
備える画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、データ通信用ネットワークによる
デジタル情報伝達及びその情報のハード出力機としての
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置が種
々提案されている。
【0003】斯かる画像形成装置の一例としてデジタル
プリンタの概略構成を図16に示す。
【0004】図16において、1は潜像担持手段として
の感光ドラム1であり、この感光ドラム1は円筒状の導
電基体上に光導電層を設けて構成され、図示矢印A方向
に回転自在に軸支されている。
【0005】そして、感光ドラム1の周囲には、矢印A
方向に沿って順に感光ドラム1の表面を均一に帯電する
一次帯電器2、原稿を読み取って面像の濃度に応じた画
像信号に基づいて感光ドラム1を露光することによって
静電潜像を形成する露光装置3、前記静電潜像にトナー
を付着させてトナー像を形成する現像装置4、感光ドラ
ム1上に形成されたトナー像を記録材M上に転写する転
写帯電器5、トナー像が転写された記録材Mを感光ドラ
ム1から分離する分離帯電器6、トナー像を転写した後
に感光ドラム1上の残留トナーを除去する清掃装置8、
感光ドラム1の残留電荷を除去する前露光装置31等が
配置されている。
【0006】而して、トナー像が転写された記録材M
は、感光ドラム1から分離された後に定着装置9に搬送
され、定着装置7において表面のトナー像が定着され、
所望のプリント画像が形成されて画像形成装置本体の外
部に排出される。
【0007】ところで、リーダ部18は、原稿ガラス台
14上に載置されている原稿15を照明ランプ16によ
り光照射し、その反射光を光電変換素子19上に結像さ
せることによって画像情報に応じた電気信号に変換す
る。ここで、照明ランプ16によって光照射された原稿
15からの反射光は、ミラー17a,17b,17cに
導かれてレンズ17dによって光電変換素子19上に結
像される。この光電変換素子19によって出力された電
気信号は、A/D変換器21によりA/D変換されて8
ビットのデジタル画像データとされ、その後、黒色信号
生成回路22にて輝度情報を濃度情報にするためにlo
g変換されて画像濃度データとされる。
【0008】上述のように生成された8ビットのデジタ
ル画像データ信号はレーザ駆動回路34に入力され、レ
ーザ駆動回路34は入力された画像濃度信号の大きさに
応じて半導体レーザの発光時間を変調し、半導体レーザ
素子30をON/OFFする。
【0009】そして、画像信号に応じて駆動されて発光
したレーザ光を高速回転するポリゴンミラースキャナ3
8とミラー37を介して感光ドラム1にラスタ走査し、
感光ドラム1上に画像情報としてデジタル静電潜像を形
成する。
【0010】従来、電子写真法に関する種々の提案がな
されている(米国特許第2,297,961号、特公昭
42−23910号、特公昭43−24748号公報参
照)。一般には、光電物質を利用した記録体である感光
ドラム上に種々の手段により電気的潜像を形成し、次い
で潜像をトナー(現像剤)を用いて現像し、得られたト
ナー像を必要に応じて紙等の記録材上に転写し、転写さ
れたトナー像を加熱或は溶剤蒸気等により記録材に定着
して画像出力を得る方法が知られている。
【0011】又、電気的潜像を現像剤を用いて可視化す
る現像法にも種々のものが知られている。例えば米国特
許第2,874,063号に提案されている磁気ブラシ
現像法、同221,776号に提案されているパウダー
クラウド法、更にはファーブラシ現像法、液体現像法等
の多数の方法が知られている。これらの現像法におい
て、特にトナーとキャリアを主体とする2成分現像剤を
用いる磁気ブラシ現像法が広く実用化されているが、こ
の方法は、比較的安定に良好な画像が得られる反面、キ
ャリアの劣化とトナーとキャリアの混合比の変動という
2成分現像剤についての欠点を有している。
【0012】上記欠点を回避するため、トナーのみから
成る1成分現像剤を用いる現像法が各種提案されてい
る。この1成分現像法によれば、キャリアに対するトナ
ーの混合比を制御する必要がなくなるため、装置が簡略
化されるという利点が得られる。
【0013】斯かる1成分現像法は、図17に示すよう
に静電潜像を担持するための感光ドラム1に対して現像
装置4の現像剤担持手段41を非接触に対向配置し、電
源49により両者間に現像バイアス電圧Eを印加するこ
とにより感光ドラム1上の静電潜像の現像を行う方法で
ある。
【0014】上記現像を行うために現像剤担持部材であ
る現像スリーブ41上に現像剤層を形成する方法とし
て、現像剤層形成手段としての板状部材43を現像スリ
ーブ41に適切な圧力をもって接触させるか又は現像ス
リーブ41と適切な距離をもって配設し、現像スリーブ
41の回転によって現像剤を板状部材43との近接部に
送り込むことが広く行われてきた。
【0015】一般的には現像スリーブ41の回転速度V
2は感光ドラム1の回転速度V1よりも大きく(V2>
V1)設定され、具体的には1.4〜2.2倍(V2=
(1.4〜2.2)V1)に設定されるのが一般的であ
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像形成装置、特に高速デジタル方式の画像形成装
置においては、適度な給紙間隔を設けないで画像出力を
連続して行った場合、画像濃度低下を中心とする種々の
出力画像品位の低下を招くという問題があった。
【0017】上記問題の主な原因としては、磁界発生手
段である永久磁石ローラ42を内蔵する現像スリーブ4
1の回転に伴う渦電流による熱や現像剤との摩擦熱によ
って現像装置4近傍の温度が上昇し、これによって樹脂
を主体とする現像剤の変質が起こったためと考えられ
る。
【0018】表1は常温常湿(温度23℃、湿度50%
RH、以下同じ)での現像剤担持手段41の回転速度V
2と現像装置4の板状部材43の温度Tdbとの関係を示
したものである。
【0019】
【表1】 表1から明らかなように、現像スリーブ41の回転速度
V2が増すと板状部材43の温度Tdbも上昇する。
【0020】図18は常温常湿での最大画像反射濃度R
Dmax と現像装置4の板状部材43の温度Tdbとの関係
を示したものである(但し、RDmaxは、温度Tdbにて
4時間連続出力したときのものである)。
【0021】図18から板状部材43の温度Tdbが上昇
すると逆に最大画像反射濃度RDmax は低下していくこ
とが分かる。ここで、最大画像反射濃度RDmax とは、
米国MacBeth 社製の画像反射濃度計RD−914を用い
て画像反射濃度1.2を有する直径5mmの円形の原稿
が複写画像上に現れた部分の5点の濃度を測定した値の
平均値である。
【0022】前記問題はネットワーク環境の発展等の伴
う画像出力速度の高速化、処理部数の大量化等が要求さ
れる今日にあっては益々深刻になっている。
【0023】ところで、前記問題に対してペルチェ素子
(電流を流すと片側が低温になり、片側が高温になるデ
バイスであり、半導体ヒートポンプとも呼ばれる。温度
に敏感な半導体レーザ等の温度補償用として利用され
る)を使用する方法もあるが、このペルチェ素子は高価
であり、且つ、高温側から放出された熱を搬送するため
の気流を発生させる必要がある等の欠点を有している。
【0024】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、画像出力を高速で且つ連続し
て行った場合でも、内部の温度上昇による出力画像品位
の低下を防いで高品位な出力画像を長期間に亘って得る
ことができる画像形成装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、粉体の現像剤を収容する現
像剤収容部材と、該現像剤収容部材に回転自在に支持さ
れ表面に現像剤を担持し潜像担持手段に対向せしめられ
た現像剤担持部材と、該現像剤担持部材上に現像剤の薄
層を形成するための現像剤層厚規制部材を有する現像装
置及び前記現像剤担持部材を回転駆動する駆動手段を備
えた画像形成装置において、現像装置近傍の温度に従っ
て前記現像剤担持部材の回転速度を制御することを特徴
とする。
【0026】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、現像装置近傍は、前記現像剤層厚規制部材
の部分であることを特徴とする。
【0027】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記現像剤担持部材の回転速度を変
更すると同時に画像形成条件を変更し、同一の入力画像
情報に対する出力画像の状態を一定に維持することを特
徴とする。
【0028】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記画像形成条件は、現像バイアス条件で
あることを特徴とする。
【0029】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、現像バイアス条件は、直流成分電圧である
ことを特徴とする。
【0030】請求項6記載の発明は、請求項1〜4又は
5記載の発明において、前記潜像担持手段の内部に発熱
手段を設けたことを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0032】<実施の形態1>図1は本発明に係る画像
形成装置要部の断面図、図2は同画像形成装置の現像装
置の断面図である。
【0033】図1に示す画像形成装置は、像担持手段と
して外径108mmのa−Si(アモルファスシリコ
ン)製の感光ドラム1を用いたプロセススピード450
mm/秒、A4サイズプリントの片面出力速度毎分85
頁の白黒デジタル複写機である。
【0034】感光ドラム1を構成するa−Siは、OP
C(有機感光体)に比べて比誘電率が10程度と大きい
ことや帯電電位が比較的低いためにOPCに比べて潜像
電位が十分に確保できない反面、耐久性に優れ、寿命は
300万頁以上あり、高速機に適しているという特徴を
有している。
【0035】感光ドラム1は、一次帯電器2により約+
400Vに一様帯電された後、600dpiの密度で画
像露光がなされる。
【0036】画像露光は2個の半導体レーザ素子30を
光源として露光部の表面電位を例えば+50Vに減衰さ
せることによりなされ、これによって感光ドラム1上に
潜像が形成される。尚、レーザの波長は680nmであ
る。
【0037】即ち、リーダ部18は、原稿ガラス台14
上に載置されている原稿15を照明ランプ16により光
照射し、その反射光を光電変換素子19上に結像させる
ことによって画像情報に応じた電気信号に変換する。こ
こで、照明ランプ16によって光照射された原稿15か
らの反射光は、ミラー17a,17b,17cに導かれ
てレンズ17dによって光電変換素子19上に結像され
る。この光電変換素子19によって出力された電気信号
は、A/D変換器21によりA/D変換されて8ビット
のデジタル画像データとされ、その後、黒色信号生成回
路22にて輝度情報を濃度情報にするためにlog変換
されて画像濃度データとされる。
【0038】上述のように生成された8ビットのデジタ
ル画像データ信号はレーザ駆動回路34に入力され、レ
ーザ駆動回路34は入力された画像濃度信号の大きさに
応じて半導体レーザの発光時間を変調し、半導体レーザ
素子30をON/OFFする。
【0039】そして、画像信号に応じて駆動されて発光
したレーザ光を高速回転するポリゴンミラースキャナ3
8とミラー37を介して感光ドラム1にラスタ走査し、
感光ドラム1上に画像情報としてデジタル静電潜像を形
成する。
【0040】尚、感光ドラム1上でのスポット径は60
0dpiの1画素=42.3μmよりも若干大きい55
μm程度であり、画像部を+50V程度に除電して静電
潜像を形成する。
【0041】その後、感光ドラム1上に形成された静電
潜像は現像装置4によって現像されるが、ポスト帯電器
5でトナーの帯電量を増加させるとともに感光ドラム1
とトナー間の吸着力を弱めてトナーが転写・分離し易い
ようにする。
【0042】本実施の形態では、簡易で現像スリーブ4
1(図2参照)の寿命まで保守作業が不要である磁性1
成分現像方式で現像を行うようにしている。尚、現像容
器40内のトナーが無くなると、圧電素子47の信号に
よりマグネットロール91を回転させるような信号を出
力し、マグネットロール91の回転によりホッパー9よ
りトナーが現像装置4内に補給される。
【0043】現像装置4で静電潜像をトナー像に顕像化
した後、ポスト帯電器5に総電流+100μA(AC+
DC)を印加して該トナー像を帯電させた後、転写帯電
器6により記録材にトナー像を転写し、記録材を定着装
置7に送ってトナー像を記録材上に定着させる。
【0044】次に、本実施の形態に係る現像装置4を図
2に基づいて説明する。
【0045】現像装置4は、樹脂製の現像容器40、現
像スリーブ41、板状部材43、撹拌搬送部材44a,
44b,44c等から構成され、現像容器40内には定
常状態で約250gの現像剤が収容されている。尚、現
像剤としては、磁性粒子を樹脂中に分散した1成分磁性
トナーが使用され、トナーは正帯電性を有し、その重量
平均粒径は8.0μmである。
【0046】トナーの粒度分布は種々の方法により測定
できるが、ここでは、米国コールター社製のコールター
カウンタTA−II型を用いた。電解液として1%NaC
l水溶液中に界面活性剤を数滴加えたものに数mgの試
料を数分間だけ超音波分散させ、100μmのアパーチ
ャーを通して2〜40μmの粒子の粒度分布を計数し
た。
【0047】トナーの結着樹脂としては、一般的にはス
チレン系のスチレンアクリル共重合体、スチレンブタジ
エン共重合体やフェノール樹脂、ポリエステル等が用い
られる。本実施の形態では、スチレンアクリル共重合体
とスチレンブタジエン共重合体を8:2の割合で用い
た。
【0048】電荷制御材(通常はトナーに内添されてい
るが外添も可能)にニグロシン、4級アンモニウム塩、
トリフェニルメタン、イミダゾール等がポジトナー用に
用いられる。本実施の形態では、トリフェニルメタンを
(樹脂成分100に対して)2部内添した。
【0049】又、加熱定着用トナーの場合、所謂ワック
スを内添分散させるが、このワックスとしては例えばポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、パラフィ
ン等が用いられる。
【0050】トナーは磁性トナーであるため、これにマ
グネタイト、フェライト等の酸化鉄を分散させるが、そ
の量は60〜100部程度が一般的である。
【0051】トナーに対する外添剤としては、主には流
動性付与のためのシリカを0.1〜5重量部程度外添す
る。このシリカはトナー粒子と現像スリーブ41の間に
介在して現像スリーブ41の摩耗を軽減するとともに、
トナー同士の凝集を防いで現像スリーブ41に接してい
るトナーと接していないトナーの入れ替わりを促進する
機能を果たす。
【0052】更に、トナーにはチタン酸ストロンチウ
ム、酸化セリウム、酸化プラセオジム、酸化ランタン、
酸化ネオジム等を外添する場合もある。これらは感光ド
ラム1に対する研磨剤の役割を果たし、結果として感光
ドラム1にフィルム状に付着するトナーを研磨除去する
効果が得られる。
【0053】現像スリーブ41上のトナーの常温常湿で
の平均帯電量は+6〜+12μC/g、塗布量は0.7
〜0.9mg/cm2 である。
【0054】現像剤は、撹拌搬送部材101,102を
内蔵した樹脂製の現像剤容器10に約1700g充填さ
れた状態でユーザー等へ供給される。
【0055】画像形成装置の現像剤収容容器交換指示に
基づいて第1の現像剤補給装置に装填されている空にな
った現像剤容器10をユーザー等が現像剤が充填された
新品と交換することにより画像形成装置への現像剤補給
がなされる。
【0056】本実施の形態のような高速機の静電潜像担
持体としてa−Si製の感光ドラム1を用いた場合に
は、起動時の画像流れやa−Siの温度特性に起因する
電位変動を防止して安定を確保する目的として、a−S
i製の感光ドラム1は面状のドラムヒータ15を内蔵し
ており、このドラムヒータ15は画像形成装置の主電源
が切断されていない限り感光ドラム1の表面温度を43
〜45℃に保つ。
【0057】ここで、現像スリーブ41の材質としてス
テンレス鋼を用いると、熱伝導率が小さいためにドラム
ヒータ15の熱による変形が生じ易くなる。そのため、
現像スリーブ41の材質としては熱伝導率が大きく、ド
ラムヒータ15による熱変形の小さいアルミニウム合金
を使用すると良いが、アルミニウム合金はステンレス鋼
に比べて耐摩耗性が劣る。
【0058】そこで、耐摩耗性を向上させるためにアル
ミニウムの表面を樹脂により被覆する方法がある。
【0059】しかし、正極性の磁性トナーに対してフェ
ノール等の樹脂系材料による被覆を施すと、帯電極性が
本来トナーを負に帯電させるものであるために所望の極
性に帯電しづらく、画像濃度が初期より低くなる。これ
に対して、本実施の形態の構成は正帯電性トナーも十分
帯電させることができる大きな特徴があることを見出し
た。
【0060】図4に示すように、現像スリーブ41は、
ヒート磁性部材である外径32.3mmのアルミニウム
合金(A2017)41aの上に球形ガラス粒子でブラ
スト処理をした後、メッキ層41bを形成して構成され
ている。尚、メッキ層41bは現像スリーブ41の回転
周期で発生するスリーブゴースト画像の発生を防止する
とともに、現像スリーブ41表面の耐摩耗性を高める機
能を果たす。
【0061】現像スリーブ41の内部には、6つの磁極
を有する固定された永久磁石ローラ42が設けられてお
り、現像スリーブ41は不図示の駆動手段により感光ド
ラム1の回転速度V1よりも大きな速度V2で回転す
る。そして、トナーは磁性金属製の板状部材43で層厚
を規制されるが、該板状部材43と現像スリーブ41と
のギャップG2は240μmに設定されている。
【0062】図3に示すように、板状部材43の画像形
成装置奥側には、温度センサー50が取着されており、
この温度センサー50は板状部材43の奥側の温度Tdb
r を検知する。ここで、温度センサー50によって画像
形成装置奥側の温度を検知するのは、図5に示すように
長手全域でこの部分が最も温度が上昇する部分だからで
ある他、画像形成装置奥側にモータや電源回路基板等の
多量の熱を発生する部品等が配置されているためであ
る。
【0063】現像スリーブ41と感光ドラム1とのギャ
ップG1は215μmに設定され、現像バイアスとして
は振幅Vamp =1000V、周波数f=2.7kHz、
デューティー比η=40%の交流電圧に直流電圧Vm を
重畳させたものを現像スリーブ41に印加している。交
流のバイアス波形は図6に示す通りである。ここで、デ
ューティー比ηはη=Tdev /Tと定義され、Tは交流
の周期、Tdev は1周期における現像時間である。
【0064】本実施の形態に係る画像形成装置では、現
像スリーブ41の回転速度V2は温度Tdbr に応じて制
御される。具体的には、温度Tdbr が高くなる程、回転
速度V2を低くする。これは、現像スリーブ41の回転
により生ずる熱の発生を抑制するためである。逆に、温
度Tdbr が低くなると回転速度V2を高める(表2参
照)。
【0065】
【表2】 図10に示すように、温度センサー50の出力は制御装
置51へ伝えられ、制御装置51はスリーブ駆動モータ
52の回転速度V2を5段階に制御する。但し、回転速
度V2の切り換えは現像工程中には行わないのは勿論で
あるが、1つのジョブ(1つの出力命令であって、何枚
出力するか、記録材のサイズはどのようにするか、原稿
の種類は何か、ステープルはどの位置にするか等につい
ての指定を含むもの)が終了した後に行うことにより、
プリント間の画像の変動を回避する。
【0066】ここで、単に現像スリーブ41の回転速度
V2を低めると、単位時間当たりに現像部へ搬送される
トナー量も低下して現像能力の低下を招くため、更に以
下のような制御を行う。
【0067】即ち、温度Tdbr が高くなる程、直流電圧
Vm を高くする。これは、感光ドラム1方向への電界強
度を増加させることによって現像効率を高めるためであ
る。逆に温度Tdbr が低くなると直流電圧Vm を低める
(表3参照)。
【0068】
【表3】 図9は感光ドラム1のシリンダ部の構造を示す拡大断面
図である。
【0069】図9に示すように、感光ドラム1のシリン
ダ部は、純アルミニウム製の導電性支持体12と、該導
電性支持体12の表面上に順次堆積された感光層11
(電荷注入阻止層11a及び光導電性を示す光導電層1
1b)と表面層13とで構成され、その最大厚さは5m
mである。
【0070】ここで、電荷注入阻止層11aは導電性支
持体12から光導電層11bへの電荷の注入を阻止する
ためのものであり、必要に応じて設けられる。又、光導
電層11bは少なくとも珪素原子を含む非晶質材料で構
成され、光導電性を示すものである。更に、表面層13
は珪素原子と炭素原子(更に、必要により水素原子或は
ハロゲン族原子又はその両方の原子)を含み、電子写真
装置における顕像を保持する機能を有する。
【0071】図7、図8に本実施の形態に係る画像形成
装置で常温常湿環境においてA4サイズの標準画像比率
(6%)の出力を起動時から連続して4時間、約2万頁
行った際の最大画像反射濃度RDmax と板状部材43の
温度Tdbr の推移をそれぞれ示す。
【0072】図7、図8及び表6によれば、その昇温抑
制による画像安定効果が従来例に比較して顕著であり、
且つ、装置コストも殆ど上昇していないことが分かる。
【0073】尚、表5において、従来例とは実施の形態
1において回転速度V2が常に873mm/秒であるも
のを言う。
【0074】<実施の形態2>次に、本発明の実施の形
態2について説明する。
【0075】本実施の形態では、回転速度V2の低減に
よる現像能力の低下の補償手段として現像バイアスの振
幅Vamp を制御する点等が前記実施の形態1と異なる
が、それ以外の点については実施の形態1同様である。
【0076】本実施の形態においては、図11に示すよ
うに、温度センサー50の出力は制御装置51へ伝えら
れ、制御装置51は高圧電源回路53から出力される現
像バイアスの振幅Vamp を5段階に制御する。
【0077】即ち、板状部材43の温度Tdbr が高くな
る程、現像バイアスの振幅Vamp を高くする。これは、
感光ドラム1方向への電界強度を増加させることによっ
て現像効率を高めるためである。逆に、板状部材43の
温度Tdbr が低くなると、現像バイアスの振幅Vamp を
低くする(表4参照)。
【0078】
【表4】 図12、図13に本実施の形態に係る画像形成装置で常
温常湿環境においてA4サイズの標準画像比率(6%)
の出力を起動時から連続して4時間約2万頁行った際の
最大画像反射濃度RDmax と板状部材43の温度Tdbr
の推移をそれぞれ示す。
【0079】図12と図13及び表6によれば、昇温抑
制による画像安定効果が従来例に比較して顕著であり、
且つ、装置コストも殆ど上昇していないことが分かる。
【0080】<実施の形態3>次に、本発明の実施の形
態3について説明する。
【0081】本実施の形態では、回転速度V2の低減に
よる現像能力の低下の補償手段としてレーザ光量Lを制
御する点等が前記実施の形態1と異なるが、それ以外の
点については同様である。
【0082】本実施の形態では、温度センサー50の出
力は制御装置へ伝えられ、制御装置51はレーザ駆動回
路34から出力されるレーザ光量Lを5段階に制御す
る。
【0083】即ち、板状部材43の温度Tdbr が高くな
る程、レーザ光量Lを高くする。これは、感光ドラム1
方向への電界強度を増加させることによって現像効率を
高めるためである。逆に、板状部材43の温度Tdbr が
低くなると、レーザ光量Lを低くする(表5参照)。
【0084】
【表5】 図14、図15に本実施の形態に係る画像形成装置で常
温常湿環境においてA4サイズの標準画像比率(6%)
の出力を起動時から連続して4時間約2万頁行った際
の、最大画像反射濃度RDmax と板状部材ブレード43
の温度Tdbr の推移を示す。
【0085】図14と図15及び表6によれば、昇温抑
制による画像安定効果が従来例に比較して顕著であり、
且つ、装置コストも殆ど上昇していないことが分かる。
【0086】以上、本発明についての実施の形態を幾つ
か挙げたが、本発明の技術的範囲はこれらに限定される
ものではない。
【0087】現像装置としては、現像剤担持体のみなら
ず、現像剤担持部材に内包される磁界発生手段が共に回
転するもの、4個以上の現像剤担持部材を有するもの、
円柱状の現像剤層形成部材を有するもの、トナー及びキ
ャリアから成る2成分現像剤を使用するもの、非磁性ト
ナーのみから成る現像剤を使用するもの、現像剤担持体
が潜像担持手段に接触するもの、現像剤担持部材がベル
ト形状を呈するものでも良い。
【0088】又、感光体としては、例えばアモルファス
セレン、酸化亜鉛、酸化チタン、有機光導電体(OP
C)製のもの等も含まれる。特に、有機光導電体(OP
C)製のものは画像流れの懸念が少ないため、ドラムヒ
ータを省略できる場合が多く、装置の簡略化が容易であ
り、毒性も極めて低いという利点を有する。
【0089】帯電手段としては、前記実施の形態1〜3
では所謂非接触方法を用いたが、ローラ型以外にもブレ
ード型(帯電ブレード)、パッド型、ブロック型、ロッ
ド型、ワイヤー型等のものでも良い。
【0090】又、感光ドラムに残存するトナーのクリー
ニング手段としては、ブレード、ファーブラシ、磁気ブ
ラシ等を用いて構成しても良い。
【0091】現像装置近傍の温度としては、規制ブレー
ドの奥側のものだけでなく、現像スリーブの回転軸や現
像容器の開口部近傍等の温度を採用しても良い。
【0092】現像スリーブの回転速度V2と現像装置近
傍の温度についてより細かな制御を行うようにしても良
い。
【0093】
【表6】
【0094】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、粉体の現像剤を収容する現像剤収容部材と、該
現像剤収容部材に回転自在に支持され表面に現像剤を担
持し潜像担持手段に対向せしめられた現像剤担持部材
と、該現像剤担持部材上に現像剤の薄層を形成するため
の現像剤層厚規制部材を有する現像装置及び前記現像剤
担持部材を回転駆動する駆動手段を備えた画像形成装置
において、現像装置近傍の温度に従って前記現像剤担持
部材の回転速度を制御するようにしたため、画像出力を
高速で且つ連続して行った場合でも、内部の温度上昇に
よる出力画像品位の低下を防いで高品位な出力画像を長
期間に亘って得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置要部の断面図であ
る。
【図2】本発明に係る画像形成装置の現像装置の断面図
である。
【図3】本発明に係る画像形成装置の現像装置の正面図
である。
【図4】現像スリーブの部分拡大断面図である。
【図5】板状部材温度の推移を示す図である。
【図6】現像バイアスの波形図である。
【図7】最大画像反射濃度の推移を示す図である。
【図8】板状部材温度の推移を示す図である。
【図9】感光ドラムのシリンダの部分拡大断面図であ
る。
【図10】現像装置に関する制御の流れを示すブロック
図である。
【図11】現像装置に関する制御の流れを示すブロック
図である。
【図12】最大画像反射濃度の推移を示す図である。
【図13】板状部材温度の推移を示す図である。
【図14】最大画像反射濃度の推移を示す図である。
【図15】板状部材温度の推移を示す図である。
【図16】従来の画像形成装置要部の断面図である。
【図17】従来の画像形成装置の現像装置の断面図であ
る。
【図18】板状部材温度と最大画像反射濃度との関係を
示す図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(潜像担持手段) 4 現像装置 15 ドラムヒータ(発熱手段) 40 現像容器(現像剤収容部材) 41 現像スリーブ(現像剤担持部材) 43 板状部材(現像剤層厚規制部材) 50 温度センサー 51 制御装置 52 スリーブ駆動モータ(駆動手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA11 DA16 EA05 ED09 EE03 EF09 2H035 CB02 CB03 CZ03 2H073 BA02 BA04 BA13 BA33 CA02 CA14 2H077 AD02 AD06 AD13 AD35 AD36 BA07 DA15 DA42 DA75 DB01 EA03 EA13 EA16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体の現像剤を収容する現像剤収容部材
    と、該現像剤収容部材に回転自在に支持され表面に現像
    剤を担持し潜像担持手段に対向せしめられた現像剤担持
    部材と、該現像剤担持部材上に現像剤の薄層を形成する
    ための現像剤層厚規制部材を有する現像装置及び前記現
    像剤担持部材を回転駆動する駆動手段を備えた画像形成
    装置において、 現像装置近傍の温度に従って前記現像剤担持部材の回転
    速度を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 現像装置近傍は、前記現像剤層厚規制部
    材の部分であることを特徴とする請求項1記載の画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 前記現像剤担持部材の回転速度を変更す
    ると同時に画像形成条件を変更し、同一の入力画像情報
    に対する出力画像の状態を一定に維持することを特徴と
    する請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記画像形成条件は、現像バイアス条件
    であることを特徴とする請求項3記載画像形成装置。
  5. 【請求項5】 現像バイアス条件は、直流成分電圧であ
    ることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記潜像担持手段の内部に発熱手段を設
    けたことを特徴とする請求項1〜4又は5記載の画像形
    成装置。
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