JP2001356663A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001356663A
JP2001356663A JP2000174486A JP2000174486A JP2001356663A JP 2001356663 A JP2001356663 A JP 2001356663A JP 2000174486 A JP2000174486 A JP 2000174486A JP 2000174486 A JP2000174486 A JP 2000174486A JP 2001356663 A JP2001356663 A JP 2001356663A
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Hideki Fujita
秀樹 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品位な出力画像を長期間にわたり安定して
得ることが可能な画像形成装置を提供する。 【解決手段】 反転手段によりシートの両面に連続して
画像形成を行う両面出力動作時における現像剤担持体の
外周移動速度を、経過時間Tbaseに対する動作時間
Tdpltの比率ηdpltに応じて変更するように駆
動手段を制御する制御手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート等の記録媒
体上に画像を形成する機能を備えた、例えば、複写機、
プリンタ、あるいは、ファクシミリ装置などの画像形成
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、データ通信用ネットワークによる
デジタル情報伝達及びその情報のハード出力機としての
画像形成装置が盛んに提案されている。この種の装置と
して複写機、プリンタ、ファクシミリがある。かかる従
来の画像形成装置の一例たるデジタルプリンタの要部の
概略構成図を図9に示す。像担持体としての感光体ドラ
ム1は、円筒状の導電基体上に光導電層を設けたもの
で、図中の矢印A方向に回転自在に軸支されている。
【0003】そして、前記感光体ドラム1の周囲には、
A方向に沿って順に、感光体ドラム1の表面を均一に帯
電する一次帯電装置2、原稿を読み取り、画像の濃度に
応じた画像信号に基づいて感光体ドラム1を露光し、静
電潜像を形成する露光装置3、上記静電潜像にトナー
(現像剤)を付着させてトナー像(現像画像)を形成す
る現像装置4、前記感光体ドラム1上に形成されたトナ
ー像をシートs上に転写しトナー像が転写されたシート
sを感光体ドラム1から分離する転写分離帯電装置5、
トナー像を転写した後に感光体ドラム1上の残留トナー
を除去する清掃装置6、感光体ドラム1の残留電荷を除
去する前露光装置7などが配置されている。
【0004】また、トナー像が転写されたシートsは、
感光体ドラム1から分離された後に定着装置8に搬送さ
れ、ここにおいて表面のトナー像が定着され、上述した
画像形成手段により所望のプリント画像が形成されて画
像形成装置本体の外部に排出される。リーダー部91
は、原稿ガラス台911上に載置されている原稿を照明
ランプ912により光照射し、その反射光を光電変換素
子1ライン光電素子913上に結像させることによって
画像情報に応じた電気信号に変換する。ここで照明ラン
プ912によって光照射された原稿dからの反射光は、
ミラー914a,914bに導かれてレンズ916によ
り、光電変換素子913上に結像される。この光電変換
素子913によって出力された電気信号は、A/D変換
器915によりA/D変換し、8ビットのデジタル画像
データとし、その後で黒色信号生成回路917にて輝度
情報を濃度情報にするためにlog変換して画像濃度デ
ータとされる。
【0005】上記のように生成した8ビットのデジタル
画像データ信号をレーザ駆動回路301に入力し、駆動
回路301は、周知のPWM回路であって入力された画
像濃度信号の大きさに応じて、半導体レーザ304の発
光時間を変調することにより、1画素内で面積階調をさ
せることで濃淡を実現している。
【0006】またこのレーザ駆動方式は大別すると上述
したPWM回路と2値でのレーザ駆動回路がある。PW
M回路では上述した様に入力した画像濃度信号の大きさ
に応じて、半導体レーザの発光を行う時間に相当するパ
ルス幅信号に変調するものであり、一方2値化回路では
画素サイズに応じた特定のオン発光信号とオフ信号の2
段階信号に変換されレーザ駆動回路301に入力し、半
導体レーザ素子304をオンオフする。
【0007】上記のように画像信号に応じて駆動され発
光したレーザ光を高速回転するポリゴンミラースキャナ
302、ミラー303を介して感光体ドラム1にラスタ
走査書き込みし、画像情報としてデジタル静電潜像を形
成する。
【0008】従来、電子写真法としては、米国特許第
2,297,961号、特公昭42−23910号およ
び特公昭43−24748号に係る発明等、多数の方法
が知られている。一般には、光電物質を利用した記録体
である感光体ドラム上に種々の手段により電気的潜像を
形成し、次いで潜像をトナー(現像剤)を用いて現像
し、得られたトナー像を必要に応じて紙等の記録材上に
転写し、このトナー像を加熱或いは溶剤蒸気等により記
録材に定着して、画像出力を得るものである。
【0009】また、電気的潜像を現像剤を用いて可視化
する現像方法にも種々のものが知られている。たとえば
米国特許第2,874,063号に係る磁気ブラシ現像
方法、同221,776号に係るパウダークラウド方
法、さらにはファーブラシ現像法、液体現像法など多数
の方法がある。これらの現像方法において、とくにトナ
ーおよびキャリアを主体とする二成分現像剤を用いる磁
気ブラシ現像法が広く実用化されているが、この方法
は、比較的安定に良好な画像が得られる反面、キャリア
の劣化、トナーとキャリアの混合比の変動という二成分
現像剤にまつわる欠点を有する。
【0010】このような欠点を回避するために、トナー
のみからなる一成分現像剤を用いる現像方法が各種提案
されている。この現像方法によれば、キャリアに対する
トナーの混合比を制御する必要がなくなるため、装置が
簡略化されるという利点がある。
【0011】かかる一成分現像方法においては、静電潜
像を担持するための感光体ドラム1に対し、現像装置4
の現像剤担持体41を非接触に対向配置し、電源49に
より両者間に現像バイアス電圧Eを印加することにより
像担持手段上の静電潜像の現像を行っていた。
【0012】上記現像を行うために、現像剤担持体41
上に現像剤層を形成する方法として、現像剤層形成手段
としての板状部材43を現像剤担持体41に適切な圧力
pを以て接触させるか(図6)、または現像剤担持体4
1と適切な距離G1を以て配設し(図7)、現像剤担持
体のB方向への回転によって現像剤を板状部材との近接
部Nに送り込むことが広く行われてきたが、高速の画像
形成装置に適しているのは後者である。
【0013】一般的には現像剤担持体の外周移動速度V
dahmは、像担持体の外周移動速度Vよりも大に設定
され、さらには1.4〜2.2倍とすることがより一般
的である。
【0014】さて、近年の省資源意識の高まりを背景と
して、トナー画像担持媒体たるプリント用紙について
も、従来のように片面にのみ印刷するユーザーの比率は
減少し、両面に印刷するユーザーの比率が増加しつつあ
る。
【0015】従来、複数枚のシートの両面への連続印刷
(この動作を両面連続印刷という、以下同じ)を為す方
式としては、先ず、各シートの一方の面に連続して転写
及び定着(この動作を片面印刷という、以下同じ)し
て、複数枚のシートを積載可能である積載手段921に
片面印刷の為されたシートを一旦積載し、全枚数に亘る
シートへの片面印刷が終了すると同時若しくはほぼ同
時、或いは、所定時間後に、上記積載手段921に積載
されている各シートの他方の面に連続して転写し定着す
る方式(以下、この方式を積載方式と称する)が主流で
あった(図14)。
【0016】しかしながら、上記積載方式にあっては、
画像形成装置の内部又は外部に積載手段を設ける空間を
必要とする、及び、全枚数に亘るシートへの片面印刷が
終了するまでの間、片面印刷の為された転写材を積載手
段921に一旦積載するよう設定されているために、画
像形成に要する時間の短縮化には限界があり、近年要望
されている画像形成の高速化に応えることは困難であっ
た。
【0017】そこで、上記積載方式の代わりに、感光体
ドラム1と転写装置との間に形成される転写領域Ztr
に向けてシートを給紙する給紙手段、或いは、一方の面
に転写され定着されたシートを他方の面への転写のため
に表裏反転して上記転写領域に向けて再搬送する反転手
段922のうちのいずれかからの転写材にかかわらず、
上記転写領域への到達順に複数枚のシートへの連続印刷
を為す方式(スルーパス方式という、以下同じ)が提案
され、今日、スルーパス方式を採用する画像形成装置が
実用に供されることにより、画像形成装置の小型化及び
画像形成の高速化が図られていた。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。こうした従来の技術に係る画像形成装置、特に高
速のデジタル方式のものにおいては、適度な休止間隔を
設けずに画像出力を連続して行った場合、画像濃度低下
を中心とする種々の出力画像品位低下を招くという問題
があった。
【0019】ここで、図11,12及び表1に、高温高
常湿(30℃、80%RH、以下同じ)において、A4
サイズの標準画像比率(6%)の両面出力を、連続して
100万頁行った際の、それぞれ板状部材奥側温度Td
br及び画像反射濃度Drmax等の推移を示す。
【0020】この主な原因は、磁界発生手段を内蔵する
場合における現像剤担持体41の回転による渦電流によ
る熱や、現像剤との摩擦熱によって、現像装置近傍の温
度が上昇することにより、さらに現像剤が吸湿すること
により、樹脂を主体とする現像剤の変質が起こったため
と考えられる。図11,12及び表1から、温度Tdb
rが上昇すると逆に画像反射濃度Drmaxは低下して
ゆくことがわかる。
【0021】ここで、画像反射濃度Drmaxとは、米
国MacBeth社製の画像反射濃度計RD−914
(商標)を用いて、画像反射濃度1.2を有する直径5
mmの円形の原稿が複写画像上に現れた部分の5点を測
定した値の平均値である(以下同じ)。また、かぶりと
は、東京電色社製の画像反射濃度計TC−6DS(商
標)を用いて、未使用紙の反射率から、測定対象たる画
像形成済用紙の白部9点の反射率の平均値を減じたもの
である(以下同じ)。
【0022】かかる問題は、ネットワーク環境の発展等
に伴う画像出力速度の高速化、処理部数の大量化等が要
求される今日ますます深刻になっている。確かに、ペル
チェ素子(電流を流すと片側が低温になり、片側が高温
になるデバイス、半導体ヒートポンプとも呼ばれる。温
度に敏感な半導体レーザなどの温度補償用として利用さ
れる。)を使用する方法もあるが、この素子は高価であ
り、かつ、高温側から放出された熱を搬送するための気
流を発生させる必要がある等の欠点がある。
【0023】また、両面プリントの比率が増してきてい
るのは前述のとおりであるが、この場合、定着装置8を
通過した直後、すなわち、第1面のプリントが終了した
直後の温度の高いシートが、再度転写部Ztrに戻る際
に放射された熱が現像装置近傍温度を上昇させるためで
ある。中間トレーで蓄積される間に温度が低下すること
が期待できないこともあり、スルーパス方式では、第1
面のプリントが終了した直後のシートの温度は、中間ト
レーを有する方式におけるよりも、現像装置近傍の温度
上昇幅は大きい(図13)。さらに、同じ雰囲気温度で
も、相対湿度が高いほど、すなわち、絶対水分量が高い
ほど、画像品位に対する影響が大きい(表1)。
【0024】現像装置近傍に温湿度センサを備えること
も考えられるが、センサそのものだけでなく、センサの
出力信号の処理回路が高価であること、現像装置近傍に
浮遊する現像剤などが付着しやすい等の理由から、手段
としては好ましいとはいい難い。
【0025】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、高品
位な出力画像を長期間にわたり安定して得ることが可能
な画像形成装置を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、現像剤を担持する回転可能な現像
剤担持体と、前記現像剤担持体を駆動させる駆動手段
と、を有し、該現像剤により像担持体上に形成された静
電潜像を顕像化する現像手段と、前記現像手段により顕
像化された現像画像をシートに転写・定着する画像形成
手段と、前記画像形成手段により一方の面に画像が形成
されたシートを、他方の面に画像が形成されるように表
裏反転させて該画像形成手段に再搬送する反転手段と、
を備えた画像形成装置において、前記画像形成手段によ
り画像形成が可能となった時からの経過時間をTbas
e、前記経過時間Tbaseの間に、前記反転手段によ
りシートの両面に連続して画像形成を行った両面出力動
作時間の合計を動作時間Tdplt、として、前記反転
手段によりシートの両面に連続して画像形成を行う両面
出力動作時における前記現像剤担持体の外周移動速度
を、前記経過時間Tbaseに対する動作時間Tdpl
tの比率ηdpltに応じて変更するように前記駆動手
段を制御する制御手段を備えることを特徴とする。
【0027】前記制御手段は、前記動作時間Tdplt
及び前記比率ηdpltに基づいて、前記現像剤担持体
の外周移動速度を変更することも好適である。
【0028】前記制御手段は、前記動作時間Tdplt
が、あらかじめ設定された複数の期間のうちのどの期間
に相当するかにより、該期間に対する前記比率ηdpl
tに応じて前記外周移動速度を変更することも好適であ
る。
【0029】装置本体の周辺雰囲気の絶対水分量を検出
する検出手段を備え、前記制御手段は、前記動作時間T
dplt、前記検出手段により検出された絶対水分量η
aw及び前記比率ηdpltに基づいて、前記現像剤担
持体の外周移動速度を変更することも好適である。
【0030】前記制御手段は、前記動作時間Tdplt
が、あらかじめ設定された複数の期間のうちのどの期間
に相当するか、さらに、前記期間のそれぞれに対して、
前記絶対水分量ηawが、あらかじめ設定された複数の
範囲のうちのどの範囲に相当するか、により、前記範囲
に対する前記比率ηdpltに応じて前記外周移動速度
を変更することも好適である。
【0031】装置本体の周辺雰囲気の絶対水分量を検出
する検出手段と、これから実行される前記両面出力動作
の時間を予測して算出する算出手段と、を備え、前記制
御手段は、前記動作時間Tdplt、前記算出手段によ
り算出された算出時間Tdpln、前記検出手段により
検出された絶対水分量ηaw及び前記比率ηdpltに
基づいて、前記現像剤担持体の外周移動速度を変更する
ことも好適である。
【0032】前記制御手段は、前記動作時間Tdplt
が、あらかじめ設定された複数の期間のうちのどの期間
に相当するか、さらに、前記期間のそれぞれに対して、
前記算出時間Tdplnが、あらかじめ設定された複数
の算出期間のうちのどの算出期間に相当するか、さら
に、前記算出期間のそれぞれに対して、前記絶対水分量
ηawが、あらかじめ設定された複数の範囲のうちのど
の範囲に相当するか、により、前記範囲に対する前記比
率ηdpltに応じて前記外周移動速度を変更すること
も好適である。
【0033】前記制御手段は、前記絶対水分量ηawが
所定値以上である場合に、前記比率ηdpltに応じて
前記外周移動速度を変更することも好適である。
【0034】前記制御手段は、前記比率ηdpltが大
きくなるに従って前記現像剤担持体の外周移動速度を小
さくすることも好適である。
【0035】前記制御手段は、前記比率ηdpltが所
定値以上の場合に、前記現像剤担持体の外周移動速度を
前記経過時間Tbaseの間に動作した速度よりも小さ
くすることも好適である。
【0036】前記現像剤は、一成分磁性トナーであるこ
とも好適である。
【0037】前記現像剤担持体は、少なくとも基体及び
該基体表面に樹脂組成物によって形成された樹脂被覆層
を備えることも好適である。
【0038】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される
装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきもので
あり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣
旨のものではない。なお、本実施の形態に係る画像形成
装置の概略構成は従来技術の項で説明した構成と同様で
あり、同様の構成部分については同一の符号を付して、
その説明は省略する。
【0039】(実施の形態1)図1に、本発明の実施の
形態1に係る画像形成装置の概略を図示する。画像形成
装置は、像担持体として、外径108mmのドラム状の
a−Si(アモルファスシリコン)感光体ドラム1を用
いた。プロセススピード450mm/秒、A4サイズプ
リントの片面出力速度毎分85頁、両面出力速度毎分8
5頁の白黒デジタル複写機である。
【0040】a−SiはOPC(有機感光体)に比べ比
誘電率が10程度と大きいことや帯電電位が比較的低い
ため、OPCに比べ潜像電位が十分に確保できないが、
耐久性に優れ、寿命は300万頁以上あり、高速機に適
している。該感光体は、一次帯電装置2により約+40
0V(コピー時),+360V(プリンタ時)に一様帯
電された後、600dpiの密度で画像露光がなされ
る。画像露光は半導体レーザ303を光源として、露光
部の表面電位を例えば+50V(コピー時),+10V
(プリンタ時)に減衰させることにより潜像を形成す
る。波長は680nmである。
【0041】また、スキャナのCCD上に結像した原稿
からの反射光はA/D変換されて密度600dpi、8
ビット=256階調の画像の輝度信号に変換され、不図
示のイメージプロセッサ部に送られる。イメージプロセ
ッサ部では、公知の輝度−濃度変換(Log変換)を行
い、画像信号を濃度信号に変換した後、必要ならばエッ
ジ強調やスムージングや高周波成分の除去等のフィルタ
ー処理を通し、その後濃度補正処理(いわゆるγ変換)
をかけてから、例えば誤差拡散法等の2値化処理や、ド
ット集中型のディザマトリックスによるスクリーン化処
理を通して2値化(1ドット)される。
【0042】その後、画像信号はレーザドライバに送ら
れ信号に応じて(8ビット画像であればPWM変調方式
で、1ビットであればレーザのオン/オフを行い、レー
ザを駆動する。そのレーザ光はコリメータレンズ、ポリ
ゴンスキャナ、fθレンズ、折り返しミラー、防塵ガラ
ス等を介して感光体ドラム1上に照射される。
【0043】感光体ドラム1上でのスポット径は600
dpiの1画素の大きさ42.3μmよりも若干大きい
55μm程度のスポット径で感光体ドラム1上に結像
し、画像部を先に述べたように、+50v程度に除電し
て、静電潜像を形成し、その後、現像を行う。
【0044】トナー補給の動作は、図3のF付近のトナ
ーがなくなると、圧電素子45の信号によりマグロール
46を回転させるような信号を出し、マグロール46の
回転によりトナーバッファ容器47よりトナーが現像容
器40に補給される。
【0045】次に本実施の形態に係る現像装置4につい
て詳しく説明する。現像装置4は、樹脂製の容器40、
現像剤担持体としての現像スリーブ41、規制ブレード
42、圧電素子45等から構成され、容器40内には、
定常状態で約250gの現像剤が収容される。
【0046】現像剤としては、磁性粒子を樹脂中に分散
した一成分磁性トナーが使用される。ここでトナーは、
正帯電性を有し、重量平均粒径は8.0μmである。ト
ナーの粒度分布は種々の方法により測定できるが、ここ
では、米国Coulter社のカウンタTA−II型
(商標)を用いた。電解液として1%NaCl水溶液中
に界面活性剤を数滴加えたものに、数mgの試料を数分
間、超音波分散させ100μmのアパーチャーを通し
て、2〜40μmの粒子の粒度分布を計数した。
【0047】トナーの結着樹脂は、一般的にはスチレン
系のスチレンアクリル共重合体、スチレンブタジエン共
重合体等や、フェノール樹脂、ポリエステル等、があげ
られる。ここでは、スチレンアクリル共重合体とスチレ
ンブタジエン共重合体を8:2の割合で用いた。
【0048】電荷制御剤(通常はトナーに内添されてい
るが外添も可能)にはニグロシン、4級アンモニウム
塩、トリフェニルメタン、イミダゾール等がポジトナー
用に用いられる。ここではトリフェニルメタンを(樹脂
成分100に対して)2部内添した。また加熱定着用ト
ナーの場合、いわゆるワックスを内添分散させるが、例
えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、パ
ラフィン等があげられる。磁性トナーであるためマグネ
タイト、フェライト等の酸化鉄を分散させるが、量は6
0〜100部程度が一般的である。
【0049】トナーに対する外添剤は主には、流動性付
与のためのシリカで0.1〜5重量部程度外添する。こ
のシリカは、トナー粒子とスリーブの間に介在しスリー
ブの摩耗を軽減する働きも持つ。またトナー同志の凝集
を防ぎスリーブに接しているトナーと接していないトナ
ーの入れ替わりを促進する役割もある。
【0050】さらにトナーにはチタン酸ストロンチウ
ム、酸化セリウム、酸化プラセオジム、酸化ランタン、
酸化ネオジム等を外添する場合もある。これらは、ドラ
ムに対する研磨剤の役割を果たし、ドラムにフィルム状
に付着するトナーを研磨除去する効果がある。常温常湿
でのスリーブ上トナーの初期平均帯電量は、+6〜+1
2μC/g、塗布量は0.7〜0.9mg/cm2であ
る。
【0051】現像剤は、攪拌搬送部材101,102を
内蔵した樹脂製の容器10に約1700g充填された状
態でユーザ等へ供給される(図8)。画像形成装置の現
像剤収容容器交換指示に基づいて、第一の現像剤補給装
置に装填されている空になった容器10を、ユーザ等
が、現像剤が充填された新品と交換することにより画像
形成装置への現像剤補給がなされる。現像剤が充填され
た新品の容器10を第一の現像剤補給装置へ装填する
と、容器10の奥側端部の排出口から現像剤が排出さ
れ、トナーバッファ容器47の奥側端部の流入口からト
ナーバッファ容器47へ流入する。
【0052】本実施の形態のような高速機の像担持体と
してa−Siドラムを用いた場合には、起動時の画像流
れやa−Siが温度特性をもつため、これを防止し、安
定に保つ目的でa−Siドラムは、可攘性を有する面状
のヒータ12を内蔵している。
【0053】ここで、現像スリーブ41の材質としてス
テンレス鋼を用いると、熱伝導率が小さいためにヒータ
12の熱による変形が生じやすくなる。そのため現像ス
リーブ材質としては、熱伝導率が大きく、ドラムヒータ
による熱変形の小さいアルミニウム合金を使用すると良
いが、アルミニウム合金はステンレス鋼に比べて耐摩耗
性が劣る。
【0054】そこで、耐摩耗性を向上させる方法とし
て、アルミニウム合金の表面を樹脂により被覆する方法
及び金属メッキ層により被覆する方法等があるが、本実
施の形態においては、前者を採用する。アルミニウム合
金製の円筒状基体41a上等に形成される樹脂被覆層4
1rは、結着樹脂としてのフェノール樹脂を含有する樹
脂組成物によって円筒状基体41aの外周に形成される
が、樹脂被覆層41r中には導電性物質41raが分散
されている。又、場合によっては、図2に例示したもの
のように、導電性物質41raと共に固体潤滑剤41r
bが含有されていてもよい。
【0055】本発明者らは、現像剤担持体の表面に形成
するこの被覆層41rの構成について鋭意検討を重ねた
結果、被膜形成材料である結着樹脂として、それ自身が
鉄粉に対して正帯電性である第4級アンモニウム塩化合
物を含有するフェノール樹脂を使用すれば、結着樹脂自
身の正の摩擦帯電付与性を向上させることができるの
で、正帯電性トナーの帯電量を高めに保持でき、且つ導
電性物質、場合によっては、更にこれと共に固体潤滑剤
を用いることで、過剰な電荷を有する現像剤の発生や、
現像剤担持体への現像剤の強固な付着を有効に防止する
ことができることがわかった。上記に記載した構成の現
像剤担持体は、被覆層自体の機械的強度や耐磨耗性を向
上させることができるので、帯電性を向上させるために
現像剤に対して帯電付与性のある粒子を添加した場合等
と比べて、長期耐久に耐え、長期間安定して良好な画像
を提供することも可能となる。
【0056】本実施の形態の現像剤担持体において、現
像剤担持体表面の導電性樹脂(被覆)層を形成する際に
用いる(結着)樹脂として、それ自身が鉄粉に対して自
身が正帯電性である第4級アンモニウム塩化合物を含有
するフェノール樹脂を使用することによって、形成され
た樹脂被覆層が、正帯電性トナーに対して良好な帯電付
与物質となることについての明確な理由は定かではない
が、次のように考えられる。即ち、本実施の形態で用い
る、それ自身が鉄粉に対し正帯電性を有する第4級アン
モニウム塩化合物は、例えば、樹脂被覆層として用いら
れる場合、先ず、フェノール樹脂中に添加されると樹脂
中に均一に分散され、更に、加熱及び硬化して被覆層が
形成される際にフェノール樹脂の構造中に容易に取り込
まれる。その際、正極性を有する第4級アンモニウム塩
の元の構造が失われ、第4級アンモニウム塩が取り込ま
れたフェノール樹脂の帯電性が均一且つ充分な負帯電性
を有すようになり、上記の化合物を有するフェノール樹
脂自身が正帯電性現像剤に対して逆極性に帯電され易く
なる結果、このような材料を用いて形成された被覆層を
有する現像剤担持体を用いると、正帯電性現像剤を好適
に帯電させることが可能になるものと考えている。
【0057】本実施の形態において好適に使用される、
上記した機能を有する第4級アンモニウム塩化合物とし
ては、鉄粉に対して自身が正帯電性であるものであれば
いずれのものでもよいが、例えば、下記一般式(A)で
表わされる化合物が挙げられる。
【0058】
【化1】 (上記式中のR1,R2,R3及びR4は、夫々、置換
基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していて
もよいアリール基、置換基を有していてもよいアルアル
キル基のいずれかを表わし、R1〜R4は、夫々同一で
あっても或いは異なっていてもよく、X-は、陰イオン
を表わす。)
【0059】上記一般式(A)において、X-の陰イオ
ンの具体例としては、有機硫酸イオン、有機スルホン酸
イオン、有機リン酸イオン、モリブデン酸イオン、タン
グステン酸イオン、モリブデン原子或いはタングステン
原子を含むヘテロポリ酸等が好ましく用いられる。
【0060】樹脂被膜は、次の要領で作成した。下記の
材料を混合し、直径2mmのジルコニア粒子を充填材と
して、サンドミルにて3時間の分散を行った後、ジルコ
ニア粒子を篩で分離し、イソプロパノールで固形分を3
0%に調整して、ポリアミド樹脂中に、鉄粉に対して自
身が正帯電性である第4級アンモニウム塩化合物が添加
された樹脂組成物を得た。 ・カーボン 20質量部 ・グラファイト 80質量部 ・フェノール樹脂(固形分50%) 500質量部 ・下記式(1)の第4級アンモニウム塩化合物 75質量部 ・メタノール 150質量部 ・炭素粒子(直径5μm) 70質量部
【0061】
【化2】 上記式(1)で表わされる第4級アンモニウム塩化合物
について、鉄粉との摩擦帯電量を、摩擦帯電量測定器T
B−200型(商標 東芝ケミカル製)を用いてブロー
オフ法により測定したところ、正極性であった。
【0062】上記で得られた樹脂組成物は、塗料状を呈
しており、その組成は、C(カーボン)/G(グラファ
イト)/B(フェノール樹脂)/CA(第4級アンモニ
ウム塩化合物)/PC(炭素粒子)=0.2/0.8/
2.5/0.75/0.7であった。得られた樹脂組成
物を絶縁シート上にバーコーターにて塗布し、加熱及び
硬化させ、これを定形にカットし、塗膜の体積抵抗率を
低抵抗率計ロレスタ(商標 三菱油化社製)にて測定し
たところ、体積抵抗率は1.9×10Ω・cmであっ
た。
【0063】次に、この樹脂組成物をスプレー法にて直
径32.3mmのアルミニウム製の円筒体上に塗布して
15〜20μm厚の被膜を形成させ、その後、熱風乾燥
機により150℃で30分間加熱・硬化させ、紙やすり
にて所定の表面粗さに仕上げた。
【0064】現像スリーブ41の内部には、6つの磁極
を有する固定された永久磁石ローラ44を備えている。
現像スリーブ41は、不図示の駆動手段により、感光体
ドラム1の外周移動速度450mm/sより大なる速度
Vdahmにて回転する(図3)。本実施の形態におい
て、トナーは、磁性金属製の規制ブレード42で層厚を
規制され、G1を240μmとした。
【0065】環境センサ951は、ガラスエポキシ製基
板の上に湿度センサチップと、温度センサチップとを配
設してなるものである。ここでセンサチップは、基板上
に金線で接続されている。湿度センサチップは、シリコ
ン基板上に酸化シリコン膜を介して窒化チタン(Ti
N)薄膜からなるヒータを設置し、絶縁膜としての酸化
シリコン(SiO2)を介して、この上層にプラチナ薄
膜からなる下部電極と、ポリイミド膜からなる感湿膜
と、金からなる上部電極から構成され、湿度による感湿
膜の容量変化を下部電極と上部電極から取り出すように
した湿度検出手段としての湿度センサを配設している。
【0066】温度センサチップは、この湿度センサチッ
プと離間してセンサヘッド基板上に設置されるもので、
シリコン基板上に絶縁膜を介して温度検出手段としての
温度センサが配設されている。環境センサ951は、画
像形成装置の操作板95に配設されている(図15)
が、この部位に限定されるものではなく、画像形成装置
の構成上最も温度変化が少ない部位を選択することが肝
要である。なお、環境センサ951で検知された温度湿
度に基づく絶対水分量は、転写分離の高圧出力等の制御
等にも使用される点で、極めて重要な情報である。
【0067】環境センサ951が発する絶対水分量ηa
wに関する信号は、これから実行しようとするとジョブ
(一組の画像形成命令をいう、以下同じ、「例:給紙カ
セット中段に収容されている紙の両面に、原稿給紙装置
に置載する原稿を、薄めの濃度で、文字写真混在モード
で、50%の縮小で複写し、左上1箇所をステープルで
固定したものを100部出力する」)に関する情報とと
もに、いくつかの不図示の電気回路を経て制御手段99
へと至り、制御手段99は、更にいくつかの不図示の電
気回路を経て現像スリーブ41の駆動手段たるモータ9
8への通電制御を行い、Vdahmを制御する(図1
0)。この際、画像形成装置が最近画像形成可能になっ
た時点から現在までの経過時間Tbaseと、該時間T
baseの間に両面出力を行った時間の合計Tdplt
の比率ηdplt、さらに、算出手段によりこれから実
行される両面出力動作時間を予測して算出された算出時
間Tdpln、をも考慮する。
【0068】すなわち、制御手段99は、動作時間Td
pltがあらかじめ設定された複数の期間のうちのどの
期間に相当するか、さらに、その期間のそれぞれに対し
て、算出時間Tdplnがあらかじめ設定された複数の
算出期間のうちのどの算出期間に相当するか、さらに、
その算出期間のそれぞれに対して、絶対水分量ηaw
が、あらかじめ設定された複数の範囲のうちのどの範囲
に相当するか、により、その範囲に対する比率ηdpl
tに応じてVdahmを制御するものである。
【0069】ここで、制御手段99は、算出期間のそれ
ぞれに対して絶対水分量ηawが所定値以上である場合
に、比率ηdpltに応じてVdahmを制御すること
も好適であり、そして、比率ηdpltが大きくなるに
従ってVdahmを小さくすることも好適であり、ま
た、比率ηdpltが所定値以上の場合に、Vdahm
をそれ以外の期間における速度(経過時間Tbaseの
間に動作した速度)よりも小さくすることも好適であ
る。
【0070】具体的には表3に示すとおりである。すな
わち、例えば、温度30℃、湿度80%RHの環境にお
いて、時間Tbaseが4時間、Tdpltが1時間半
であったとすると、ηdplt=1.5/4=0.37
5である。このとき、両面モードで30分を要するジョ
ブを与える(Tdpln=0.5時間)と、絶対水分量
ηawは21.56g/kgであるから、Vdahm=
787.5mm/sとする。両面モードで5時間かかる
ジョブを与えた場合(Tdpln=5時間)は、Vda
hm=684mm/sとする。時間Tbaseが4時
間、Tdpltが3時間であったとすると、ηdplt
=3/4=0.75であるから、両面モードで5時間か
かるジョブを与えると、Vdahm=630mm/sと
する。上記環境においても、片面モードで出力するジョ
ブを与えた場合には、常にVdahm=787.5mm
/sである。
【0071】現像スリーブ41と感光体ドラム1との距
離G2は215μmとし、現像バイアスは、振幅Vpp
=1000V、周波数f=1/T=2.7kHz、デュ
ーティー比ηdevac=Tdev/T=0.4の交流
電圧にVm=300V(コピー時)、260V(プリン
タ時)の直流電圧を重畳させたものを現像スリーブに印
加している。交流のバイアス波形は図4に示すとおりで
ある。従って、現像コントラストVdevは250V、
かぶり除去コントラストVdefが100Vとなる。
【0072】表2及び表6に、本実施の形態にかかる画
像形成装置で、高温高湿環境においてA4サイズの標準
画像比率(6%)の出力を、連続して100万頁行った
際の性能を示す。これらの表及び表1によれば、スリー
ブ速度低減によるトナー劣化抑制効果が、現像部を単位
時間あたりに通過するトナー量の減少効果を上回ること
による画像品位安定効果が、従来技術1に比較して顕著
であることがわかる。
【0073】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2について説明する。本実施の形態では、現像スリー
ブ基層である円筒状基体41aの表面に、金属メッキ層
41pを設けている(図5)点が、実施の形態1と異な
るが、その他の点は同じであり説明を割愛する。表面の
硬質化のためのめっき処理としては、種々のものがある
が、本実施の形態では、電気めっきでなく、無電解めっ
きを用いる。非磁性金属の無電解めっきとしては、たと
えば無電解Ni−Pめっき、無電解Ni−Bめっき、無
電解Crめっきが好適である。
【0074】上述したように、現像スリーブ41は、磁
性トナーを使用するため非磁性としているが、現像スリ
ーブの表面に施す金属めっきは、そのめっきの層厚が数
μmと薄いことから、若干の磁性を帯びていても使用可
能である。とはいえ、あくまでも非磁性が好ましい。ニ
ッケル(Ni)は単体で強磁性体であるが、無電解Ni
−P、Ni−Bめっき層中では、ニッケルはリン(P)
あるいはホウ素(B)と結びつくことによって非晶質と
なり、非磁性化する。そのような非磁性化のために必要
とされるNi−Pめっき被膜中のリン含有量は8〜10
wt%、Ni−Bめっき被膜中のホウ素含有量は5〜7
wt%である。
【0075】めっきは、現像スリーブ41の表面全体に
一様に施してもよいが、任意の穴開形状のメッシュ状と
してもよい。メッシュ状のマスキング処理を行なってか
らめっきをすることにより、メッシュ状のめっきが得ら
れる。また、めっき被膜と現像スリーブ表面との密着性
を高めるためによく行なわれるが、めっき前に現像スリ
ーブ表面に亜鉛合金被膜を生成させるジンケート処理を
行なってもよい。
【0076】本実施の形態において、電気めっきでなく
無電解めっきを用いるのは、現像スリーブ41の粗面化
した凹凸のある表面に、析出しためっき金属を凹凸に左
右されずに一様な厚さに付着でき、均一な厚さのめっき
被膜が得られるからであり、従って粗面化により得た表
面粗さをほとんど変えることなく維持できるからであ
る。電気めっきでは、現像スリーブの粗面化した表面の
凹部にめっき金属が析出しづらく、凸部に優先的に付着
して凸部のみが厚くめっきされるので、均一な厚さのめ
っき被膜を得られず、表面粗さが変化してしまう。
【0077】表5は、本実施の形態にかかる画像形成装
置で、高温高湿環境においてA4サイズの標準画像比率
(6%)の出力を、連続して100万頁行った際の、性
能を示すものである。これによっても、スリーブ速度低
減によるトナー劣化抑制効果が、現像部を単位時間あた
りに通過するトナー量の減少効果を上回ることによる画
像品位安定効果が、従来技術2に比較して顕著であるこ
とがわかる。
【0078】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形
態3について説明する。本実施の形態では、両面出力に
要する時間Tdplnを算出する手段を備えないため、
該時間を制御の基準としない点が、実施の形態1と異な
るが、その他の点は同じであり説明を割愛する。すなわ
ち、Vdahmの制御の判断基準が、表4に示すごと
く、より簡素化され、動作時間Tdpltがあらかじめ
設定された複数の期間のうちのどの期間に相当するか、
さらに、その期間のそれぞれに対して、絶対水分量ηa
wが、あらかじめ設定された複数の範囲のうちのどの範
囲に相当するか、により、その範囲に対する比率ηdp
ltに応じてVdahmを制御している。
【0079】表6は、本実施の形態にかかる画像形成装
置で、高温高湿環境においてA4サイズの標準画像比率
(6%)の出力を、連続して100万頁行った際の、性
能を示すものである。これによっても、スリーブ速度低
減によるトナー劣化抑制効果が、現像部を単位時間あた
りに通過するトナー量の減少効果を上回ることによる画
像品位安定効果が、従来技術3に比較して顕著である
上、維持コストが安価であることがわかる。
【0080】(実施の形態4)次に、本発明の実施の形
態4について説明する。本実施の形態では、絶対水分量
ηawを制御の基準としない点が、実施の形態1と異な
るが、その他の点は同じであり説明を割愛する。
【0081】すなわち、Vdahmの制御の判断基準
が、表5に示すごとく、より簡素化され、動作時間Td
pltがあらかじめ設定された複数の期間のうちのどの
期間に相当するか、により、その期間に対する比率ηd
pltに応じてVdahmを制御している。
【0082】表6は、本実施の形態にかかる画像形成装
置で、高温高湿環境においてA4サイズの標準画像比率
(6%)の出力を、連続して100万頁行った際の、性
能を示すものである。これによっても、スリーブ速度低
減によるトナー劣化抑制効果が、現像部を単位時間あた
りに通過するトナー量の減少効果を上回ることによる画
像品位安定効果が、従来技術3に比較して顕著である
上、維持コストが安価であることがわかる。
【0083】以上、本発明の実施の形態をいくつか挙げ
たが、「従来技術N」(Nは正整数)とは、「実施の形
態N」において、スリーブ速度を制御することがない。
つまり、スリーブ速度が一定である画像形成装置であ
り、本発明の技術的範囲は、これら本発明の実施の形態
に限定されるものではない。
【0084】すなわち、現像装置としては、現像剤担持
体のみならず当該現像剤担持体に内包される磁界発生手
段が共に回転するもの、2個以上の現像剤担持体を有す
るもの、円柱状の現像剤層形成部材を有するもの、トナ
ー及びキャリアから構成される2成分現像剤を使用する
もの、非磁性トナーのみから構成される現像剤を使用す
るもの、現像剤担持体が像担持手段に接触するもの並び
に現像剤担持体がベルト形状を呈するものでもよい。現
像剤担持体の外周移動速度としても、低速から高速まで
いろいろな値が想定しうる。現像剤層厚規制部材として
も、現像剤担持体に非接触なものだけでなく、弾性材料
で構成した接触型をも使用可能なことは、前述の通りで
ある。
【0085】スリーブ速度の制御についても、切替のし
きい値を変えたり、環境センサの数を増したり、配設位
置を変更することは、可能であり、画像形成装置の特性
に応じて最適化することが望ましい。換言すると、本発
明の趣旨に鑑みれば小さな変更と認められるすべての変
更は、本発明の技術的範囲に属するものである。
【0086】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
反転手段によりシートの両面に連続して画像形成を行う
両面出力動作時における現像剤担持体の外周移動速度
を、経過時間Tbaseに対する動作時間Tdpltの
比率ηdpltに応じて変更するように駆動手段を制御
する制御手段を備えることにより、現像装置及び現像装
置が構成する画像形成装置内部の温度上昇及び現像剤の
吸湿による出力画像品位の低下を防止できるので、高品
位な出力画像を長期間にわたり安定して得ることができ
る画像形成装置を提供することが可能となる。特に、温
湿度変動の大なる高温高湿環境において、画像出力を高
速でかつ連続して行った場合でも、現像装置及び現像装
置が構成する画像形成装置内部の温度上昇及び現像剤の
吸湿による出力画像品位の低下を防止することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像形成装置の概略断面図で
ある。
【図2】実施の形態1に係る現像剤担持体を説明する概
略断面図である。
【図3】実施の形態1に係る現像装置の概略断面図であ
る。
【図4】実施の形態1に係る現像バイアスを説明する図
である。
【図5】実施の形態2に係る現像剤担持体の概略断面図
である。
【図6】従来の現像装置の概略断面図である。
【図7】従来の現像装置の概略断面図である。
【図8】現像材補給容器の概略断面図である。
【図9】従来の画像形成装置の要部の概略断面図であ
る。
【図10】制御を説明する図である。
【図11】従来と実施の形態とを比較した現像装置近傍
の温度推移を示す図である。
【図12】従来と実施の形態とを比較した画像反射濃度
推移を示す図である。
【図13】中間トレーの有無による現像装置近傍の温度
推移を示す図である。
【図14】従来の画像形成装置の概略断面図である。
【図15】実施の形態1に係る画像形成装置の概略斜視
図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 一次帯電装置 3 露光装置 4 現像装置 5 転写分離帯電装置 6 清掃装置 7 前露光装置 8 定着装置 12 ヒータ 40 現像容器 41 現像スリーブ 41a 円筒状基体 41p 金属メッキ層 41r 樹脂被覆層 41ra 導電性物質 41rb 固体潤滑剤 42 規制ブレード 43 板状部材 44 永久磁石ローラ 45 圧電素子 46 マグロール 47 トナーバッファ容器 49 電源 95 操作板 98 モータ 99 制御手段 922 反転手段 951 環境センサ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像剤を担持する回転可能な現像剤担持体
    と、前記現像剤担持体を駆動させる駆動手段と、を有
    し、該現像剤により像担持体上に形成された静電潜像を
    顕像化する現像手段と、 前記現像手段により顕像化された現像画像をシートに転
    写・定着する画像形成手段と、 前記画像形成手段により一方の面に画像が形成されたシ
    ートを、他方の面に画像が形成されるように表裏反転さ
    せて該画像形成手段に再搬送する反転手段と、を備えた
    画像形成装置において、 前記画像形成手段により画像形成が可能となった時から
    の経過時間をTbase、 前記経過時間Tbaseの間に、前記反転手段によりシ
    ートの両面に連続して画像形成を行った両面出力動作時
    間の合計を動作時間Tdplt、として、 前記反転手段によりシートの両面に連続して画像形成を
    行う両面出力動作時における前記現像剤担持体の外周移
    動速度を、前記経過時間Tbaseに対する動作時間T
    dpltの比率ηdpltに応じて変更するように前記
    駆動手段を制御する制御手段を備えることを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、前記動作時間Tdplt
    及び前記比率ηdpltに基づいて、前記現像剤担持体
    の外周移動速度を変更することを特徴とする請求項1に
    記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記動作時間Tdplt
    が、あらかじめ設定された複数の期間のうちのどの期間
    に相当するかにより、該期間に対する前記比率ηdpl
    tに応じて前記外周移動速度を変更することを特徴とす
    る請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】装置本体の周辺雰囲気の絶対水分量を検出
    する検出手段を備え、 前記制御手段は、前記動作時間Tdplt、前記検出手
    段により検出された絶対水分量ηaw及び前記比率ηd
    pltに基づいて、前記現像剤担持体の外周移動速度を
    変更することを特徴とする請求項1,2または3に記載
    の画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記制御手段は、 前記動作時間Tdpltが、あらかじめ設定された複数
    の期間のうちのどの期間に相当するか、 さらに、前記期間のそれぞれに対して、前記絶対水分量
    ηawが、あらかじめ設定された複数の範囲のうちのど
    の範囲に相当するか、により、 前記範囲に対する前記比率ηdpltに応じて前記外周
    移動速度を変更することを特徴とする請求項4に記載の
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】装置本体の周辺雰囲気の絶対水分量を検出
    する検出手段と、 これから実行される前記両面出力動作の時間を予測して
    算出する算出手段と、を備え、 前記制御手段は、前記動作時間Tdplt、前記算出手
    段により算出された算出時間Tdpln、前記検出手段
    により検出された絶対水分量ηaw及び前記比率ηdp
    ltに基づいて、前記現像剤担持体の外周移動速度を変
    更することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項
    に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】前記制御手段は、 前記動作時間Tdpltが、あらかじめ設定された複数
    の期間のうちのどの期間に相当するか、 さらに、前記期間のそれぞれに対して、前記算出時間T
    dplnが、あらかじめ設定された複数の算出期間のう
    ちのどの算出期間に相当するか、 さらに、前記算出期間のそれぞれに対して、前記絶対水
    分量ηawが、あらかじめ設定された複数の範囲のうち
    のどの範囲に相当するか、により、 前記範囲に対する前記比率ηdpltに応じて前記外周
    移動速度を変更することを特徴とする請求項6に記載の
    画像形成装置。
  8. 【請求項8】前記制御手段は、前記絶対水分量ηawが
    所定値以上である場合に、前記比率ηdpltに応じて
    前記外周移動速度を変更することを特徴とする請求項
    4,5,6または7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】前記制御手段は、前記比率ηdpltが大
    きくなるに従って前記現像剤担持体の外周移動速度を小
    さくすることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1
    項に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】前記制御手段は、前記比率ηdpltが
    所定値以上の場合に、前記現像剤担持体の外周移動速度
    を前記経過時間Tbaseの間に動作した速度よりも小
    さくすることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1
    項に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】前記現像剤は、一成分磁性トナーである
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記
    載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】前記現像剤担持体は、少なくとも基体及
    び該基体表面に樹脂組成物によって形成された樹脂被覆
    層を備えることを特徴とする請求項1乃至11のいずれ
    か1項に記載の画像形成装置。
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