JPH11174830A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置及び画像形成装置

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JPH11174830A
JPH11174830A JP34525997A JP34525997A JPH11174830A JP H11174830 A JPH11174830 A JP H11174830A JP 34525997 A JP34525997 A JP 34525997A JP 34525997 A JP34525997 A JP 34525997A JP H11174830 A JPH11174830 A JP H11174830A
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JP
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toner
carrier
developing
developing device
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JP34525997A
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Nobuaki Itakura
伸明 板倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像装置において、湿度等の外部環境の変化
や、装置の耐久の進みにより、現像剤の帯電量が変化
し、現像不良となるのを防止すること。 【解決手段】 現像剤を収容する現像剤容器11と、現
像剤を表面に担持して、像担持体と対向する現像部へ現
像剤を供給し該像担持体上の潜像を顕像化する回転可能
な現像剤担持体13と、該現像剤担持体内部に配設され
た永久滋石14と、該現像剤担持体上の現像剤の層厚を
規制する層厚規制部材5を備えた現像装置において、前
記層厚規制部材を前記現像剤担持体の周方向に移動させ
る移動機構6と、該現像剤担持体に対向しその現像剤の
帯電量を検知する帯電量検知手段7と、該帯電量検知手
段の検知結果に基づき前記移動機構を制御する制御手段
9を有し、層厚規制部材を所定位置に移動することによ
り、現像剤担持体上の現像剤に所要の電荷を付与するよ
うにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等の画像形成装置及びその現像装置に関し、より詳しく
は、電子写真又は静電記録方式の画像形成装置において
感光体もしくは誘電体上に形成された静電潜像を、正あ
るいは負に帯電された現像剤によって可視像化する現像
装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては、米国特許第
2,297,961号明細書、特公昭42−23910
号公報および特公昭43−24748号公報等に記載さ
れているように、多数の方法が知られている。一般に
は、光電物質を利用した像担持体としての感光ドラム上
に種々の手段により電気的潜像を形成し、次いで潜像を
現像剤としてのトナーを用いて現像し、得られたトナー
像を必要に応じて紙等の転写材上に転写し、このトナー
像を加熱或いは溶剤蒸気等により転写材に定着して、定
着画像を得るものである。
【0003】また、電気的潜像を現像剤を用いて可視化
する現像方法にも種々のものが知られている。たとえば
米国特許第2,874,063号明細書に記載されてい
る磁気ブラシ現像方法、同2,221,776号明細書
に記載されているパウダークラウド方法、さらにはファ
ーブラシ現像法、液体現像法など多数の方法がある。こ
れらの現像方法において、とくにトナーおよびキャリア
を主体とする二成分現像剤を用いる磁気ブラシ現像法が
広く実用化されているが、この方法は、比較的安定に良
好な画像が得られる反面、キャリアの劣化、トナーとキ
ャリアの混合比の変動という二成分現像剤にまつわる次
点を有する。
【0004】このような欠点を回避するために、トナー
のみからなる一成分現像剤を用いる現像方法が各種提案
されている。この現像方法によれば、キャリアに対する
トナーの混合比を制御する必要がなくなるため、装置が
簡略化されるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の一成分現像法で
は、キャリアを用いないためにトナーに所望の帯電電荷
を与えることが難しい。このためトナーの帯電方法が各
種検討されている。
【0006】たとえば特開昭50−4539号公報に
は、トナー担持体との摩擦帯電により帯電電荷を付与す
る方法が、特開昭54−2100号公報には、摩擦部材
を設けて、これとの摩擦帯電により帯電電荷を付与する
方法が述べられている。さらに、その摩擦部材に電圧を
印加する方法、コロナ帯電などの帯電付与部材によりト
ナーを帯電させる方法などが工夫されている。
【0007】以下に、トナー帯電の仕組みの一例を、図
を用いて説明する。
【0008】図9は、磁性1成分トナーを用いた現像装
置の1例を示す。本現像装置は、静電潜像に対してトナ
ーを供給する現像剤担持体としての現像スリーブ1、磁
性部材からなりトナー層厚を規制する現像剤規制部材と
してのブレード2、現像剤容器4、容器内部のトナーの
攪拌、搬送部材3を有する。
【0009】上記現像スリーブ1は、非磁性部材で構成
され、図9中に示した矢印方向に回転可能とされてお
り、その内部に永久磁石1aが固定配置されている。ブ
レード2は、現像スリーブ1との距離が一定値Wになる
ように配置されており、その距離は、一般に100μm
〜1mmの範囲内の値に設定されている場合が多い。
【0010】上記現像方式の電荷付与に関して、簡単に
説明する。永久磁石1aと、その磁極に対向して配置さ
れた磁性部材よりなるブレード2により、現像スリーブ
1とブレード2との近接部近傍に図10において示され
るように磁束密度の集中した領域Gが形成される。
【0011】図11に領域Gの拡大図を示す。トナーの
容器4より供給された磁性トナーTは、永久磁石1aの
作る磁場(永久磁石1aのブレードと対向する磁極を以
下では、カット極と称す:図9では、S1極)により、
現像スリーブ1からブレード2方向に穂(状態B)を形
成し、続いて領域Gに至り、磁気的な拘束を受ける。即
ち、領域Gとは、トナー拘束領域である。拘束されたト
ナーTには、回転する現像スリーブ1、及びブレード2
との摩擦帯電により電荷の付与が行われることが知られ
ている。
【0012】上記の摩擦帯電により電荷を付与された磁
性トナーTは、自身の得た電荷によって現像スリーブ1
から鏡像力を受ける。これがトナーへの搬送力となり、
トナーは現像スリーブ1の回転に伴い搬送される。帯電
した磁性トナーTに作用する搬送力が、上記の磁力によ
る拘束力に打ち勝つところ、すなわち、カットラインL
で示したところでトナーの穂はちぎれ、現像スリーブ1
上に残ったトナーが、現像スリーブ1の回転方向に搬送
される。
【0013】しかし、トナーを良好に摩擦帯電し、その
帯電量を所定範囲に安定に制御することは困難であっ
た。例えば摩擦帯電による電荷付与は、外部環境、特に
環境の湿度により大きく影響を受けるため、それら環境
の変動に伴い、トナー帯電量も大きく変化する。また装
置の耐久が進むにつれて、初期状態に比して現像剤の平
均粒径や外添剤の比率が変化したりなどの、現像剤の劣
化がおこり、それによってもトナー帯電量が変化するこ
のため濃度不良及びカブリなどの問題を引き起こし易い
欠点あった。
【0014】ここで、トナーの内添剤及び外添剤につい
て簡単に説明する。
【0015】トナーは、大きく分けて、内添剤と外添剤
の2つからなる。内添剤としては、バインダー(結着樹
脂)、電荷制御剤、ワックス、酸化鉄があげられる。
【0016】トナーのバインダー(結着樹脂)は一般的
にはスチレン系のスチレンアクリル共重合体、スチレン
ブタジエン共重合体等や、フェノール樹脂、ポリエステ
ル等、があげられる。本例では、スチレンアクリル共重
合体とスチレンブタジエン共重合体を8:2の割合で用
いられる。
【0017】電荷制御剤(通常はトナーに内添されてい
るが外添も可能)にはニグロシン、4級アンモニウム
塩、トリフェニルメタン、イミダゾール等がポジトナー
用に、トリチル酸系金属錯体又は塩、Cr錯体やFe錯
体等がネガトナー用に用いられる。ここではトリフェニ
ルメタンを(樹脂成分100に対して)2部内添してポ
ジトナーが作成される。
【0018】また加熱定着用トナーの場合、いわゆるワ
ックスを内添分散させるが、例えばポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエステル、パラフィン等があげられ
る。
【0019】磁性トナーであるためマグネタイト、フェ
ライト等の酸化鉄を分散させるが、量は60〜100部
程度が一般的であり、現像のかぶりや濃度の観点から量
を適正化する。
【0020】このようなトナーは真比重で1.4〜1.
7g/cm3 程度であるが、これは主に上記の磁性体の
含有量により決まる。比重が軽いものは現像されやすい
ためかぶりの問題が発生しやすく、比重の重いものは濃
度薄になり易いが、それぞれの現像系で最適化を行う。
【0021】トナーに対する外添剤は主には、流動性付
与のためのシリカで0.1〜5重量部程度外添する。こ
のシリカは、トナー粒子とスリーブの間に介在しスリー
ブの摩耗を軽減する働きも持つ。またトナー同志の凝集
を防ぎスリーブに接しているトナーと接していないトナ
ーの入れ替わりを促進する役割もある。
【0022】さらにトナーにはポリフッ化ビニリデン等
のフッ素含有重合体を外添する場合もある。これらは理
由は明確でないが、トナーに付着したシリカのトナーか
らの遊離を減少させる働き等があり、結果として、帯電
安定性を増す効果がある。
【0023】あるいは、チタン酸ストロンチウム等を外
添する場合もある。これは、ドラムに対する研磨剤の役
割を果たし、結果としてドラムにフィルミング的に付着
するトナーを研磨除去する効果がある。
【0024】このように、さまざまな理由で添加され
た、外添剤にも、現像されやすいものと、されにくいも
のがあり、装置の耐久が進むにつれて、トナーの外添剤
の比率が変わり、平均電荷量が変わってきてしまうこと
が考えられる。
【0025】以上説明してきたように、トナーの電荷量
は、環境の変動や装置の耐久の度合いで、変動してしま
う。そこで本発明の目的は、トナーの帯電量をブレード
とカット極の位置関係によって制御し、環境変動やトナ
ーの劣化などにかかわらず、つねに安定した帯電電荷を
トナーに付与することを可能とした現像装置を提供する
ことにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の代表的な手段は、磁性トナーを含む現像剤
を収容する現像剤容器と、該現像剤容器に回転可能に配
設され、現像剤を表面に担持して、像担持体と対向する
現像部へ現像剤を供給し該像担持体上の潜像を顕像化す
る現像剤担持体と、該現像剤担持体内部に配設された永
久滋石と、該現像剤担持体上の現像剤の層厚を規制する
層厚規制部材を備えた現像装置において、前記層厚規制
部材を前記現像剤担持体の周方向に移動させる移動機構
と、該現像剤担持体に対向しその現像剤の帯電量を検知
する帯電量検知手段と、該帯電量検知手段の検知結果に
基づき前記移動機構を制御する制御手段を有することを
特徴とする。
【0027】本発明者が図9に示す現像装置を用いて検
討したところ、カット極(S1)に対する磁性ブレード
2の位置を、図1に示すようにスリーブと一定の間隙を
保って変化されることによって、トナーの帯電量が変化
することが知見された。即ち、磁性ブレードの移動によ
り、理由は明らかではないが、図10における磁界の形
成の様子が変わることで、トナーの帯電量が変化するこ
とが分かった。このように、一定の間隙を保って、磁性
ブレードを移動させると、トナーの帯電量の変化も、移
動量に対して単調増加、あるいは単調現象するので制御
が簡単になり、現像剤の帯電量を適正に制御し良好な現
像を可能とする。
【0028】以下の記載において、層厚規制部材である
磁性ブレードの位置は、永久磁石のカット極の磁力最大
位置と対向の場合を0°とし、像担持体と現像スリーブ
の対応する現像部側へ動かした角度の大きさで表すこと
とする。
【0029】次に図2に、温度23℃、湿度40%RH
程度の環境下におけるトナーの平均帯電量のブレード位
置(カット極からの位置)に対する変化を示す。特にこ
こでは、基体がアルミニウムであり、以下に記述するト
ナー搬送性向上のためのブラスト処理、及びスリーブの
硬質化等を目的とした金属メッキを施したスリーブの場
合について説明する。トナーはポジ帯電性の磁性トナー
を用いた。
【0030】図2に示すように、ブレードの位置を、カ
ット極対向から現像部側へ移動させることによって、ト
ナーの帯電量が増加する。このようなトナーの帯電量の
変化の傾向は、例えばSUSを基体としたスリーブにブ
ラスト処理のみを施したものにもみられるが、ブレード
位置を一方向に動かしていった場合、多少、トナーの帯
電量が単調増加、あるいは単調減少しない場合もある。
【0031】しかし、スリーブの基体としてSUSやア
ルミニウムを用い、ブラスト処理を行った後、金属メッ
キを施したものを使うと、理由は明らかではないが、ス
リーブ表面が、メッキを施さないものに比べて滑らかに
なることによって、トナーのスリーブ表面との摩擦帯電
が効率的に行われるようになるなどの理由によって、ブ
レード位置の移動によってトナーの帯電量が、単調増
加、或いは単調減少する。
【0032】従って特にブラスト後金属メッキを施した
スリーブを用いた場合、ブレードの位置を変化させるこ
とによるトナーの帯電量が変化する現象を利用して、ト
ナーの帯電量を適正範囲に制御することができる。
【0033】ただし層厚規制部材であるブレード位置
を、0°未満、あるいは、30°以上にすると現像剤担
持体上のトナーコートにむらができてしまい、画像を悪
化させることが確認された。
【0034】また、ここで層厚規制部材位置を変えて、
トナーの帯電量を増加させた場合の、現像剤担持体であ
るブレード上のトナーコート量の変化の様子を図3に示
した。このようにトナーコート量は、ブレード位置の角
度を上げていくことで、やや減少はするが、画像形成に
影響する程の減りかたではないことが確認された。
【0035】
【発明の実施の形態】[実施例1]図6において、本発
明に係る画像形成装置の1実施形態について説明する。
同図において、50は表面に静電潜像が形成される像担
持体としての感光ドラムで、通常は電子写真感光体ドラ
ムであり、51は感光体ドラムにレーザ光等により静電
潜像を形成するための公知の露光部即ち潜像形成部、5
2は像担持体上の潜像を顕画像化するところの本発明に
係る現像装置、53は現像装置により顕画像化された感
光ドラム上のトナー像を転写材に転写させ、転写材をド
ラムから分離させる公知の転写分離部、54はドラム上
の転写後の残トナーをクリーニングするところの公知の
クリーニング部である。
【0036】潜像形成装置51の像担持体の回転方向上
流部には図示しない一次帯電器が配設されている。トナ
ー像が転写された転写材は、さらに、図示しない定着部
へ搬送され、熱あるいは圧力等で、トナー像は転写材上
に定着される。
【0037】図4は、上記のような画像形成装置に使用
される現像装置の詳細を示す概略構成図である。図4に
示す現像剤の容器11内には、一成分現像剤として磁性
トナー12が貯蔵されており、この磁性トナー12は、
例えば磁性粒子とポリエステル樹脂とを混練、粉砕し
た、粒径5〜15μm程度の粒子からなっている。現像
剤容器11の開口部には現像剤担持体としての現像スリ
ーブ13が回転自在に設置され、この現像スリーブ13
内には固定式の永久磁石14が内包されている。現像ス
リーブは表面に所定の硬度を有する金属メッキ層を設け
たものが使用される。
【0038】容器11の開口部の上側の位置には、ブレ
ード移動機構6により移動自在に支持された磁性ブレー
ド5が、現像スリーブ13の表面と約100〜500μ
mの間隔を開けて、かつ永久磁石14のカット極である
S1極近傍に対向して設置されている。
【0039】容器11内の磁性トナー12は、矢印a方
向に回転する現像スリーブ13上に磁石14の磁気力に
より担持され、現像スリーブ13の回転にともなって磁
性ブレード5が設置された現像剤規制部に送られる。そ
してトナー12は磁性ブレード5により層厚が規制され
て、現像スリーブ13上に薄層のトナー層に塗布され
る。この磁性ブレード5を通過する際、トナー12は現
像スリーブ13の表面および磁性ブレード5と接触し、
摩擦帯電電荷が付与される。本実施例では、便宜上、ト
ナー12は正帯電性トナーとする。
【0040】このようにして摩擦帯電により電荷が付与
されたトナー12は、現像スリーブ13上に磁気力のみ
ならず鏡映力によって強く担持され、磁性ブレード5の
現像スリーブ回転方向下流方向へ搬送される。
【0041】磁性ブレード5の下流には、現像剤電荷量
検知手段、例えば電位センサー7が現像スリーブ3の表
面から1〜5mmの間隔を置いて対向設置されており、
現像スリーブ13上に担持されたトナーの平均帯電電荷
量を検知するようになっている。この電位センサー7に
は、図5のブロック図に示されるように、アンプ10を
介してコントローラ9が接続され、電位センサー7で検
知した電荷量の検知信号はコントローラ9に送られ、そ
れに基づきコントローラ9は、その制御信号によりブレ
ード移動機構6の電源を制御し、ブレード5をスリーブ
と一定間隔をもって移動させるようになっている。
【0042】本実施例において、トナー12が良好な現
像を行なうのに必要な平均電荷量は、図2に2本の線で
挟まれる範囲の6μC/gから10μC/g程度が適当
であり、トナーの平均電荷量がそれ以上もしくはそれ以
下になると、濃度不良およびカブリ過多などの問題が生
じることがある。そこで、トナーが適正な帯電量に帯電
されていないことを電位センサー7により検知し、その
検知信号に基づくコントローラ9からのフィードバック
信号により、トナーの平均帯電量が所望の値に達するま
で、ブレードをスリーブの周方向に動かす様に電源8を
制御し、ブレード移動機構6の作動を制御する。
【0043】たとえば高温高湿(たとえば40℃、90
%RH)の環境下においては、ブレード位置が0°のと
き、トナーの平均帯電量は、図2に示されるように、4
μC/gというように適正帯電量から小さい方向に外れ
不足する。従って濃度不良などを起こし易くなるので、
ブレード位置の角度を大きくすることにより帯電量を増
加させる。その値としては、図2から8〜18°程度が
適当である。
【0044】このようにブレード位置を変化させること
によって、トナーの帯電量を増加させて適正化すること
は、装置の長時間の放置によりトナー帯電量が低下した
場合に対しても同様に処置することができる。
【0045】一方、低温低湿(たとえば15℃、10%
RH)の環境下においては、トナーはチャージアップし
易く、トナーの平均帯電量は、図2に示されるように、
ブレード位置が8°を越えると10μC/g以上という
ように、適正帯電量から大きい方向に外れる。従ってカ
ブリ過多などを引き起こし易くなるので、ブレード位置
を0°から8°の範囲内にすることにより帯電量を減少
させる。
【0046】従って本実施例によれば、温度や湿度の環
境変動などあった場合、それに応じてブレードの位置を
変えることにより、つねに安定した帯電電荷を磁性トナ
ーに付与することができ、良好な現像により濃度不良や
或いはカブリ過多などのない高品質な画像を得ることが
できる。
【0047】[実施例2]本実施例においては、長期の
装置の使用によって、トナーの平均粒径や外添加剤の比
率変化等のトナー劣化が起こった場合の、本発明の適用
例である。
【0048】図8は、本実施例におけるデジタル複写装
置全体の概略構成図を示す。感光体ドラム15は、円筒
状の導電基体上に有機半導体層等の光導電層を設けたも
ので、図中の矢印R1方向に回転自在に軸支されてい
る。本実施においては、感光体は、アモルファスシリコ
ンを用いている。
【0049】前記感光ドラム15の周囲には、その回転
方向に沿って順に、感光ドラム15の表面を均一に帯電
する一次帯電器としてのスコロトコン帯電器16、原稿
を読み取り、色画像の濃度に比例した第1画像信号に基
づいて感光ドラム15を露光し、静電潜像を形成する露
光装置、上記静電潜像に正に帯電されたトナーを付着さ
せてトナー像を形成する現像装置17が配置されてい
る。
【0050】さらに感光ドラム15の周囲には、前記感
光ドラム15上に形成されたトナー像を転写材である転
写紙P上に転写する転写手段としてのコロナ転写帯電器
18、トナー像が転写された転写紙Pを感光ドラム15
から分離する分離手段としての静電分離帯電器19、ト
ナー像を転写した後に、感光ドラム15上の残留トナー
を除去するクリーニング装置20、感光ドラム15の残
留電荷を除去する前露光手段としての露光ランプ21な
どが配置されている。
【0051】また、トナー像が転写された転写紙Pは、
感光ドラム1から分離された後に定着装置22に搬送さ
れ、ここにおいて表面のトナー像が定着され、所望のプ
リント画像が形成されて画像形成装置本体の外部に排出
される。
【0052】原稿を読み込むスキャナー部のCCD23
上に結像した原稿からの反射光は、A/Dコンバータ2
4において、デジタル信号に変換されて、600dp
i,8bit(256階調)の画像の輝度信号に変換さ
れ、イメージプロセッサー部25に送られる。イメージ
プロセッサー部では、公知の輝度−濃度変換(Log変
換)を行い、画像信号を濃度信号に変換した後、必要な
らばエッジ強調やスムージングや高周波成分の除去等の
フィルター処理を施し、その後濃度補正処理(いわゆる
γ変換)をかけてから、例えば誤差拡散方等の2値化処
理や、ドット集中型のディザマトリックスによるスクリ
ーン化処理を通して2値化(1bit)される。
【0053】もちろん8bitのままで公知のPWM
(パルス巾変調)方等でレーザー27を駆動し潜像を形
成してもよいが、画像データのハンドリングのし易さの
点から、2値画像化が最近の主流である。当然データは
1/8に圧縮されるので、例えばA3原稿程度のページ
メモリーを有するマシンや、さらには画像データを大量
に保管するイメージサーバー等を有する複写機において
は大幅なメモリーの削減になりコストダウンにつなが
る。
【0054】その後、画像信号はレーザードライバー2
6に送られ信号に応じて(8bit画像であればPWM
変調方式で、1bitであればレーザーのOn/Off
を行い)レーザーを駆動する。そのレーザー光はコリメ
ータレンズ、ポリゴンスキャナー、fθレンズ、折り返
しミラー、防塵ガラス等を介してドラム上に照射され
る。ドラム上でのスポット径は600dpiの1画素=
42.3μmよりも若干大きい55μm程度のスポット
サイズでドラム上に結像し、画像部を先に述べたよう
に、+50v程度に除電して、静電潜像を形成する。
【0055】本実施例におけるデジタル複写機の複写速
度は、A4サイズで毎分60枚から100枚である。
【0056】本実施例の画像形成装置のプロセスを以下
に説明する。次の(1)〜(3)は各工程における感光
体ドラムの表面電位を模式的に示す。(1)において感
光体ドラムをスコロトロン帯電器で、+400Vに一次
帯電する。次に(2)において感光体ドラムに画像信号
に基づいて露光を行い、露光部の表面電位を例えば最大
+50Vに減衰する。次いで(3)において1成分の黒
色トナーを有する現像装置のマグネットスリーブにバイ
アス電圧(例えば直流成分+250Vであり、必要に応
じて、交流成分を重畳してもよく、例えばVpp=1.
4kV,f=2.7kHzの矩形波)を印加して露光部
を反転現像する。
【0057】本実施例における現像スリーブについて説
明する。
【0058】本実施例における画像形成装置を用いた場
合、トナーが良好な現像を行うのに必要な平均電荷量
は、6〜10μC/g程度が適当であり、トナーの平均
電荷量が、それ以上もしくは、それ以下になると、濃度
不良及びかぶり過多などの問題が生じることがある。
【0059】本実施例における現像装置17の詳細は、
前述の図4と同様である。
【0060】図7において、使用初期の現像装置では、
ブレード(図4に5で示されるブレード)の位置が0〜
14°で、適正なトナー帯電量6〜10μC/gが、得
られるが、装置の耐久が進むにつれて、トナーの劣化が
進み、ブレード位置が例えば0°であると、トナーの平
均電荷量が4.0μC/g程度になってしまい、良好な
画像が得られなくなる。しかしこのとき、ブレード位置
を8°以上にすると、トナーの平均帯電量が6〜10μ
C/gとなり、再び良好な画像が得られるようになっ
た。
【0061】従って、フィードバック信号を、逐一電源
8に送ることによって、長期の装置の耐久においても、
連続的な良好な画像を得られることになる。
【0062】このように、耐久によるトナーの劣化に対
しても、本発明は有効であることがわかった。
【0063】本実施例は、現像スリーブの基体として、
アルミニウムを用い、その上に無電解Ni−Pメッキ
(Hv=500)を6μm施して作った現像スリーブを
想定した。従って、50万枚の耐久後もスリーブの摩耗
は極小さく、トナーの搬送性も、ほとんど変わらないの
で、初期と耐久後で良好な画像を得るためのトナーの平
均電荷量は、同じであるとみなして説明した。
【0064】これに対して、長期の使用によるスリーブ
の摩耗が、トナーの搬送性に、少なからず影響を与える
場合には、耐久が進むに連れて、良好な画像を得るため
に必要なトナーの平均電荷量も変わってくることも考え
られる。そのような場合には、目標であるトナーの平均
帯電量を変化させて、ブレード位置を制御することも考
えられる。
【0065】[実施例3]次に、現像スリーブ表面に施
される金属メッキの実施例について説明する。
【0066】本実施形態では、スリーブの基体として、
一般的にアルミニウム又はSUSが用いられ、そのスリ
ーブ表面に、Hv=450以上の金属メッキを無電解N
i−Pメッキにより施すことにより、機械の耐久が進ん
だ場合においても、スリーブの磨耗が少なく、現像剤の
搬送性の低下が小さく抑えられた。よって初期の現像器
と耐久の進んだ現像器で、良好な画像を得るための、ト
リボの変化もほとんど考慮する必要がなくなり、ブレー
ド位置の制御がより簡単になる。
【0067】しかし、金属メッキの硬度を上昇させる、
代表的な方法としての、アニールを用いてHv=100
0以上にしようとした場合、現像スリーブ全体が、熱で
変形してしまい、画像むらが生じてしまうことが考えら
れる。
【0068】従ってスリーブに施す金属メッキの硬度は
Hv=450〜1000程度が適当である。
【0069】スリーブの硬質化の目的で行うメッキ処理
の方法としては、金属メッキを無電解Ni−Pメッキの
外に、種々の方法があるが、例えば無電解Ni−Bメッ
キ、無電解Crメッキにより良好に行われる。またメッ
キをする範囲は、スリーブ表面全体に行ってもよいが、
メッキ前処理としてマスキングをしてから、メッシュ状
にメッキをすることも考えられる。
【0070】さらには、これらのメッキ剤とスリーブ基
体の密着性を高めるために、メッキ処理を行う前に、ス
リーブ表面に亜鉛合金被膜を生成させる(ジンケート処
理)こともよく行われる。
【0071】無電解メッキが広く用いられるのは、以下
の理由による。一般に電気メッキは、凹凸粗面とした表
面に対しては、凸部に優先的に付着するため凸部のみが
メッキ厚になり、凹部には、付着しずらく、均一なメッ
キができない。一方無電解メッキは、凹凸粗面に左右さ
れずに均一にメッキできるためである。
【0072】またスリーブのトナー搬送性を高めるため
にブラスト処理を行った場合も、その耐摩耗性を高める
ためには、上記の金属メッキは有効である。
【0073】以下に、ブラスト処理について簡単に説明
する。
【0074】ブラスト処理に使用する処理剤は、定型ブ
ラスト砥粒(表面が滑らかな球又は偏平粒子が良い)と
して#100から#600のガラスビーズを用いる。こ
のブラスト処理剤を、12rpmで回転しているスリー
ブに対して、このスリーブから距離7mmのノズルよ
り、空気圧3kg/m2 で吹き付けた。ノズルは、スリ
ーブの軸と平行に1〜2分間で30cmの距離を移動さ
せる。このスリーブは、上記のサンドブラスト処理後、
洗浄工程でスリーブ表面は洗浄された後、乾燥させる。
【0075】以上の各実施例は、トナーの帯電が、正の
場合を説明したが、本発明は、トナーの帯電が負の場合
も有効であることはいうまでもない。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
現像剤担持体に対向し現像剤の帯電量を検知する帯電量
検知手段の検知結果に基づき、層厚規制部材を前記現像
剤担持体の周方向に移動させる移動機構を制御手段によ
り制御するようにし、層厚規制部材を所望量移動させて
現像剤に所要の帯電量が付与されるようにしたので、環
境変動や現像剤の劣化などにかかわらず、常に安定した
帯電電荷を、現像剤に付与することができ、そのため良
好な現像を行うことにより、濃度不良がなく、かぶりの
少ない高品質な画像を得ることが可能となった。
【0077】また、現像剤担持体に金属メッキを施すこ
とにより、耐久による現像剤担持体での現像剤の搬送機
能の低下が抑制され、良好な現像を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る現像装置の作動原理の説明図
【図2】磁性トナーの初期現像器における、常温常湿、
高温高湿、低温低湿環境下におけるブレード位置とトナ
ーの平均帯電量の関係を表すグラフ
【図3】ブレード位置とスリーブ上のトナーコート量の
関係を表すグラフ
【図4】本発明に係る現像装置の実施例1の構成図
【図5】図4の現像装置に設置された制御系統を示すブ
ロック図
【図6】本発明に係る画像形成装置の実施例1の構成図
【図7】初期現像器と50万枚の耐久現像器における、
ブレード位置とトナーの平均帯電量の関係を表すグラフ
【図8】本発明に係る画像形成装置の実施例2の構成図
【図9】従来の現像装置の構成図
【図10】トナー拘束領域Gの解説図
【図11】トナー拘束領域Gの拡大解説図
【符号の説明】
1、13…スリーブ 2、5…ブレード 3…撹拌部材 4、11…現像剤容器 6…移動機構 7…電位センサ 8…電源 9…コントローラ 14…永久磁石 15、50…感光ドラム 17、52…現像装置 18、53…転写器 20、54…クリーナー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性トナーを含む現像剤を収容する現像
    剤容器と、該現像剤容器に回転可能に配設され、現像剤
    を表面に担持して、像担持体と対向する現像部へ現像剤
    を供給し該像担持体上の潜像を顕像化する現像剤担持体
    と、該現像剤担持体内部に配設された永久滋石と、該現
    像剤担持体上の現像剤の層厚を規制する層厚規制部材を
    備えた現像装置において、前記層厚規制部材を前記現像
    剤担持体の周方向に移動させる移動機構と、該現像剤担
    持体に対向しその現像剤の帯電量を検知する帯電量検知
    手段と、該帯電量検知手段の検知結果に基づき前記移動
    機構を制御する制御手段を有することを特徴とする現像
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記移動機構は、前
    記層厚規制部材を前記現像担持体に対し一定の間隙を保
    って移動させることを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記帯電量検知手段
    は、前記現像部の像担持体回転方向上流に配設されてい
    ることを特徴とする現像装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、前
    記永久磁石は、前記現像部より現像剤担持体回転方向で
    90度上流部近傍に位置するカット磁極を有することを
    特徴とする現像装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記移動機構は、前
    記層厚規制部材を、カット磁極位置から現像剤担持体回
    転方向で0〜30度の範囲で移動することを特徴とする
    現像装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、現像剤として、磁性
    1成分トナーが使用されることを特徴とする現像装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかにおいて、前
    記現像剤担持体は、その表面に金属メッキが施されてい
    ることを特徴とする現像装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記金属メッキの層
    の硬度はHv=450以上1000以下であることを特
    徴とする現像装置。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8において、前記金属メッ
    キは、無電解Ni−Pメッキ、無電解Ni−Bメッキ又
    は無電解Crメッキのいずれかであることを特徴とする
    現像装置。
  10. 【請求項10】 静電潜像が表面に形成される像担持体
    と、該像担持体の潜像を現像するための、請求項1乃至
    9のいずれかの現像装置とを有することを特徴とする画
    像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010146017A (ja) * 2010-01-18 2010-07-01 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法
JP2015169771A (ja) * 2014-03-06 2015-09-28 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
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