JP2001235953A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001235953A
JP2001235953A JP2000044352A JP2000044352A JP2001235953A JP 2001235953 A JP2001235953 A JP 2001235953A JP 2000044352 A JP2000044352 A JP 2000044352A JP 2000044352 A JP2000044352 A JP 2000044352A JP 2001235953 A JP2001235953 A JP 2001235953A
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English (en)
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Satoru Haneda
哲 羽根田
Kunio Shigeta
邦男 重田
Hisayoshi Nagase
久喜 永瀬
Yotaro Sato
洋太郎 佐藤
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円筒部材が金属疲労により破損(ダメージ)
されることがなく円筒部材の薄肉化を図ると共に、円筒
部材の変形量を押さえて、円筒部材の回転むらを防止し
た画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 円筒部材を薄肉の円筒状弾性体とすると
共に、円筒部材の両端を、円筒部材の外径よりも大きな
内径を有する保持部材にて保持するもので、円筒部材と
対向して設けられる対向物との加圧下で、保持部材の内
径と円筒部材の外径との間の摩擦力により、円筒部材を
回転することを特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、FAX等の画像形成装置に用いられる円筒部材に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンタ、FAX等の画
像形成装置における、定着ローラ、帯電ローラ、クリー
ニングローラ、転写ローラ、現像ローラ等として円筒部
材が用いられているが、例えば定着装置においては、技
術的な完成度が高く安定したものとして加熱手段を内部
に有する円筒部材(定着ローラ)を用いた熱ローラ定着
方式が、低速機から高速機まで、モノクロ機からフルカ
ラー機まで、と幅広く採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
熱ローラ定着方式の定着装置では、転写材やトナーを加
熱する際に、熱容量の大きな円筒部材(定着ローラ)を
加熱する必要があるためエネルギー効率が悪く、省エネ
面で不利であり、また、プリント時に定着装置を暖める
のに時間がかかりプリント時間(ウォーミングアップ時
間)が長くなってしまうという問題がある。
【0004】これを解決し、省エネルギーでウォーミン
グアップ時間の短い円筒部材(定着ローラ)とするに
は、円筒部材の薄肉化と小径化とが要求されるが、薄肉
化すると円筒部材の変形が大きくなり、変形による金属
疲労により円筒部材が破損(ダメージ)されたり、小径
化するとニップ幅(ニップ部の幅)が足りず定着不良と
なったりするという問題が起こる。また、薄肉化すると
円筒部材の変形による回転むらにより、定着むらが生じ
るという問題が起こる。
【0005】同様な円筒部材は、帯電ローラ、クリーニ
ングローラ、転写ローラ、現像ローラ等として用いるこ
とができる。同様に円筒部材を、帯電ローラ、クリーニ
ングローラ、転写ローラ、現像ローラ等として用い、円
筒部材を薄肉化すると、変形による金属疲労により円筒
部材が破損(ダメージ)されたり、帯電ローラの場合
は、帯電ローラの回転むらによる帯電むら、クリーニン
グローラの場合は、クリーニングローラの回転むらによ
るクリーニングむら(クリーニング不良)、転写ローラ
の場合は、転写ローラの回転むらによる転写むら、現像
ローラの場合は、現像ローラの回転むらによる現像む
ら、等が生じるという問題が起こる。
【0006】本発明は上記の問題点を解決し、円筒部材
が金属疲労により破損(ダメージ)されることがなく円
筒部材の薄肉化を図ると共に、円筒部材の変形量を押さ
えて、円筒部材の回転むらを防止した画像形成装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、回動する像
形成体と当接して回転する円筒部材を有する画像形成装
置において、前記円筒部材を薄肉の円筒状弾性体とする
と共に、前記円筒部材の両端を、前記円筒部材の外径よ
りも大きな内径を有する保持部材にて保持するもので、
前記円筒部材と対向して設けられる対向物との加圧下
で、前記保持部材の内径と前記円筒部材の外径との間の
摩擦力により、前記円筒部材を回転することを特徴とす
る画像形成装置によって達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。なお、本発明の円筒部材は画像形
成装置の定着ローラ、帯電ローラ、クリーニングロー
ラ、転写ローラ、現像ローラ等に使用可能であるが、定
着ローラとして円筒部材を用いた場合を例として以下の
画像形成装置の説明をする。円筒部材が定着ローラとし
て用いられる場合の対向物は加圧ローラ部材であり、円
筒部材が帯電ローラ、クリーニングローラ、転写ロー
ラ、現像ローラ等として用いられる場合の対向物は像形
成体である。
【0009】本発明にかかわる円筒部材を用いる画像形
成装置の一実施形態の画像形成プロセスおよび各機構に
ついて、図1ないし図7を用いて説明する。図1は、本
発明にかかわる円筒部材を用いる画像形成装置の一実施
形態を示すレーザプリンタの断面構成図であり、図2
は、円筒部材を用いる定着装置の概要断面図であり、図
3は、図2の円筒部材の保持方法を示す概要側面図であ
り、図4は、図2の円筒部材の層構成と機能とを示す図
であり、図5は、円筒部材を用いる帯電装置、クリーニ
ング装置、転写装置、現像装置の概要断面図であり、図
6は、図5の円筒部材の保持方法を示す概要側面図であ
り、図7は、図5の円筒部材の層構成と機能とを示す図
である。
【0010】図1によれば、像形成体である感光体ドラ
ム10は、例えば、アルミ部材によって形成される円筒
状(ドラム状)の金属基体を内側に設け、表面にオーバ
ーコート層(表面保護層)を設けた有機感光体層(OP
C)を該基体の外周に形成したものであり、接地された
状態で図1の矢印で示す方向に回転される。
【0011】有機感光体層は、電荷発生物質(CGM)
を主成分とする電荷発生層(CGL)と電荷輸送物質
(CTM)を主成分とする電荷輸送層(CTL)とに機
能分離された二層構成の感光体層とされる。なお有機感
光体層は、電荷発生物質(CGM)と電荷輸送物質(C
TM)を1つの層中に含有する単層構成とされてもよ
く、該単層構成又は前記二層構成の感光体層には、通常
バインダー樹脂が含有される。
【0012】前記二層構成の有機感光体層を有する感光
体ドラムにおいて、CGLに含有されるCGMとして
は、LED,LD等の光源光に感光性を有するアゾ系顔
料、アズレニウム顔料、フタロシアニン系顔料、ペリレ
ン系顔料が用いられ、なかでも赤〜赤外光(600〜8
50nm)に感光するOPC感光体のCGMとしては、
銅フタロシアニン顔料やチタニルフタロシアニン顔料等
が好ましく用いられる。
【0013】CGLに用いられるバインダー樹脂として
は、ポリビニルブチラール樹脂又はポリカーボネート樹
脂が用いられ、感度、繰り返し使用時の電位変化等にお
いて優れる。これらのバインダー樹脂は、単独で或いは
2種以上の混合物として用いることができる。
【0014】CGLの形成に用いられる溶媒或いは分散
媒としては、ケトン系又はハロゲン系溶剤が好ましく用
いられ、感度、繰り返し使用時の電位変化等が更に良好
となる。また、これらの溶媒は単独或いは2種以上の混
合溶媒として用いることもできる。
【0015】CGL中のCGMとバインダー樹脂との質
量比は100:1〜1000とされ、該CGLの膜厚は
0.01〜10μmとされ、該CGLの形成のための塗
布方法としては、ブレード塗布、ワイヤーバー塗布、ス
プレー塗布、ディップ塗布、スライドホッパー塗布等の
各塗布方法がある。
【0016】次に前記CTLに含有されるCTMとして
は、ヒドラゾン系化合物、スチリル系化合物、ベンジジ
ン系化合物、スチルベン系化合物等が用いられる。
【0017】前記CTLに用いられるバインダー樹脂と
しては、広範囲な絶縁性樹脂から適時選択して使用する
ことができ、好ましい結着樹脂としては、シリコン−ア
ルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ポ
リ−N−ビニルカルバゾール、ポリシラン等の絶縁性樹
脂を挙げることができ、これらの結着樹脂は単独或いは
2種以上混合して用いることができる。
【0018】バインダー樹脂とCTMとの配合比は1:
10〜500とされ、更には1:20〜150が好まし
い。CTLの膜厚は1〜100μmとされるが、更に5
〜50μmが好ましい。
【0019】塗布方法としては、CGLと同様な方法を
用いることができる。又、有機感光体層と導電層との間
に必要により中間層が設けられるが、中間層としては、
例えば塩ビ酢ビ共重合体、塩ビ酢ビマレイン酸共重合
体、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
共重合タイプ若しくは変性タイプのアルコール可溶性ポ
リアミド樹脂等の0.01〜2μm厚の樹脂層とされ
る。
【0020】オーバーコート層(表面保護層)として
は、有機溶剤に例えばシリコン、フッ素等の樹脂を溶解
し、さらに必要により酸化防止剤、マット剤等を添加し
たものを用いる。塗布方法は特に限定しないが、スプレ
ー塗布、スライドホッパー塗布方法が好ましい。膜厚は
0.5〜10μm程度に形成する。これにより、感光体
層表面の硬度、強度等が増加され、スリ傷の発生が防止
されると共に、高温耐久性が得られる。また、感光体層
表面をより強くクリーニングすることも可能となるた
め、表面付着物の除去が容易となる。さらにトナーの転
写性、特に小粒径トナーや球形トナーでの転写性の向上
も図られる。
【0021】11は帯電手段としての帯電装置であり、
帯電装置11には、円筒部材として用いられる薄板状の
帯電ローラ11Aが設けられる。帯電ローラ11Aが感
光体ドラム10に押圧され、ニップ部Tが形成された状
態で、リング状の保持部材としての樹脂フランジ171
jにより保持されて、帯電ローラ11Aが回転される。
帯電ローラ11Aには、感光体ドラム10の前述した有
機感光体層に対し、使用されるトナー(現像時のトナ
ー)と同極性(本実施形態においてはマイナス極性)の
直流電圧(不図示)を重畳した高電圧の交流電圧(不図
示)による帯電バイアスが印加され、感光体ドラム10
に対し一様な電位を与える。
【0022】感光体ドラム10はその周面に対して、帯
電ローラ11Aの帯電作用により、本実施形態において
はマイナス極性に一様に帯電された後、画像書込手段で
ある露光光学系12により画像信号に基づいた像露光が
行われる。
【0023】画像書込手段である露光光学系12は不図
示のレーザ光源から発光されるレーザ光を回転多面鏡1
2bにより回転走査し、fθレンズ12c、反射ミラー
12d等を経て感光体ドラム10上を画像信号に対応す
る電気信号による露光が開始され、感光体ドラム10の
回転走査によって感光体ドラム10の表面の感光体層に
原稿画像に対応する静電潜像を形成する。
【0024】13は現像手段としての現像装置であり、
現像装置13は、トナー粒子とキャリア粒子とで構成さ
れる二成分現像剤或いはトナー粒子のみで構成される一
成分現像剤を内包しており、現像装置13には円筒部材
として用いられる薄板状の現像ローラ131が設けられ
る。一成分現像剤或いは二成分現像剤を担持する現像ロ
ーラ131によって、感光体ドラム10に形成された潜
像の現像が行われる。現像ローラ131が感光体ドラム
10に押圧され、ニップ部Tが形成された状態で、リン
グ状の保持部材としての樹脂フランジ171jにより保
持されて、現像ローラ131が回転される。現像は現像
剤を搬送する円筒部材としての現像ローラ131と感光
体ドラム10との間の、トナーと同極性(本実施形態に
おいてはマイナス極性)の直流電圧(不図示)が交流電
圧(不図示)に重畳された現像バイアスの印加により非
接触或いは接触の状態で反転現像にて行われる。
【0025】現像装置13には、従来平均粒径が十数μ
mの非磁性トナーと平均粒径が数十〜数百μmの磁性キ
ャリアとから成る二成分現像剤或いは平均粒径が十数μ
mの非磁性トナーから成る一成分現像剤が用いられてい
る。しかし非接触現像として現像剤を用いる場合は、振
動電界によってトナーの移行制御を効果的に行うことが
できるから、平均粒径が1〜20μm、好ましくは4〜
10μmのトナーと平均粒径10〜60μm、さらに好
ましくは20〜50μmのキャリアとから成る二成分現
像剤或いは平均粒径が1〜20μm、好ましくは4〜1
0μmのトナーから成る一成分現像剤を用いることが好
ましい。この点について説明する。
【0026】(キャリア)一般に磁性キャリア粒子は平
均粒径が大きいと、現像剤を搬送する円筒部材としての
現像ローラ131上に形成される磁気ブラシの穂の状態
が粗くなるために、電界により振動を与えながら静電潜
像を現像しても、トナー像にムラが現れ易く、穂におけ
るトナー濃度が低くなるので高濃度の現像が行われない
等の問題点がある。この問題点を解消するには、磁性キ
ャリア粒子の平均粒径dcを小さくすればよく、実験の
結果体積平均粒径dcが10〜60μm、好ましくは2
0〜50μmであると上記問題点は発生しないことが判
明した。
【0027】dcが10μm以下であると、キャリアを
十分に磁化させることが困難で、トナー粒子と共に像形
成体の表面に付着するようになったり、飛散し易くな
る。
【0028】また、dcが60μm以上になると、キャ
リアの比表面積が小さくなるため、トナーを十分に帯電
することができない。また、被覆率が高くなるためトナ
ー飛散も起こり易くなる。
【0029】上記体積平均粒径dcは、湿式分散機を備
えたレーザ回折式粒度分布測定装置「HEROS」(S
YMPATEC社製)により測定される。先ず、湿式分
散機で磁性粒子数10mgを界面活性剤と共に水50m
gに分散させ、次いで超音波ホモジナイザー(出力15
0W)で発熱による再凝集が起こらぬよう注意しなが
ら、1〜10分間分散する前処理を行った後に測定した
値である。
【0030】キャリアの磁化の強さ(最大磁化)は、5
〜60emu/g、好ましくは10〜40emu/gで
ある。この強さは現像剤を搬送する円筒部材としての現
像ローラ131上の磁束密度にもよるが、現像剤を搬送
する円筒部材としての現像ローラ131の一般的な磁束
密度の条件下においては、5emu/g未満では磁気的
な束縛力が働かずキャリア飛散の原因となる。また、6
0emu/gを超えるとキャリアの穂立ちが高くなり過
ぎ、感光体ドラム10と非接触状態を保つことが困難に
なる。
【0031】キャリアの磁化の強さの測定は、キャリア
粒子を0.25cm×3cm2の試料セルにタッピング
しながら充填した後、試料をピックアップコイルに付け
て磁化器にセットし、直流磁化特性自動記録装置「TY
PE3257」(横河北辰電機社製)を用いてX−Yレ
コーダにヒステリシスカーブを描かせることにより行わ
れる。
【0032】このような磁性キャリアは、磁性体として
従来の磁性キャリアにおけると同様の、鉄、クロム、ニ
ッケル、コバルト等の金属、あるいはそれらの化合物や
合金、例えば、四三酸化鉄、γ−酸化第二鉄、二酸化ク
ロム、酸化マンガン、フェライト、マンガン−銅系合
金、といった強磁性体の球形化された粒子、又はそれら
の球形磁性体粒子の表面をスチレン系樹脂、ビニル系樹
脂、エチレン系樹脂、ロジン変性樹脂、アクリル系樹
脂、ポリアミド樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系
樹脂、シリコン系樹脂、フッ素系樹脂等の単独、又は共
重合体で球形に被覆することで得られる。
【0033】また、これらの樹脂の中に、磁性体微粒子
を分散して含有させた、いわゆる樹脂分散型キャリアも
用いることができる。
【0034】(トナー)一般にトナー粒子は、平均粒径
が小さくなると、定性的に粒径の二乗に比例して帯電量
が減少し、相対的にファンデルワールス力のような付着
力が大きくなって、飛散し易くなり、カブリが発生し易
くなる。そして、平均粒径が10μm以下になると、こ
の問題が顕著に現れるようになる。その点を本実施形態
の現像装置13では現像を振動電界下で行うことで解消
するようにしている。
【0035】トナーの体積平均粒径D50(μm)が大き
くなると、既に触れているように、画像の荒れが目立つ
ようになる。D50が10μm以下の微粒子化したトナー
(小粒径トナー)を用いると、解像力は格段に向上し
て、濃淡差も忠実に再現した鮮明な高画質画像を与える
ようになる。D50が20μm以上では、画質の低下を生
じ、1μm以下になると、帯電不良、飛散等が起こり易
くなる。
【0036】以上の理由からトナーの体積平均粒径D50
は1〜20μm、好ましくは4μm≦D50≦10μmで
ある。
【0037】D50が10μmより大きい場合は粒径が大
きく解像力が不足し、D50が4μmより小さい場合は凝
集力が大きく、摩擦帯電不良となり易い。
【0038】ここで、平均粒径に用いた体積平均粒径D
50はコールターカウンターTA−II型(アパーチャー1
00μm、コールター社製)で測定された。
【0039】また、トナー粒子が現像バイアスの電界に
追随するために、トナー粒子の帯電量の絶対値は、二成
分磁性現像剤においては、特に10〜30μC/gにす
るのが現像性確保、カブリや飛散防止の観点から望まし
い。特に粒径の小さい場合は高い帯電量が必要である。
【0040】このようなトナーのバインダー樹脂として
は、スチレン系樹脂、ビニル系樹脂、エチル系樹脂、ロ
ジン変性樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリエステル樹脂や、これらのスチレン−ア
クリル系樹脂等の共重合体樹脂又は混合した樹脂等が好
ましい。これらの樹脂にカラー顔料等の着色成分や、必
要に応じて帯電制御剤、ワックス等の離型剤、粒子の流
動滑りを良くするための流動化剤、像形成体面の清浄化
に役立つクリーニング剤等を加えて、従来公知の粉砕造
粒法、懸濁重合法、乳化重合法等のトナー製造方法と同
等の方法によって作ることができる。流動化剤として
は、コロイダルシリカ、シリコンワニス、金属石鹸ある
いは非イオン表面活性剤等を用いることができ、クリー
ニング剤としては、脂肪酸金属塩、有機基置換シリコン
あるいはフッ素等表面活性剤等を用いることができる。
【0041】またトナー形状としては重合法等により製
造される球形トナーの方が、不定形トナーより流動性が
高く、像形成体との付着力が小さく転写率が高いので好
ましい。
【0042】(現像剤)本実施形態の現像装置13に一
成分現像剤として用いられる場合は、上記に述べたトナ
ーが用いられるが、現像装置13に二成分現像剤として
用いられる場合は、上記に述べたような球状のキャリア
粒子とトナーとが従来の二成分現像剤におけると同様の
割合で混合した現像剤が好ましく用いられるが、キャリ
アとして、一般のコーティングキャリア(密度5〜8g
/cm3)を使用した場合、現像剤中のトナー濃度は2
〜30質量%、好ましくは5〜20質量%である。
【0043】2質量%より小であると、現像に必要なト
ナー数が確保できなく、被覆率が低下するため帯電過
剰、現像性低下を招く。
【0044】30質量%より大であると、被覆率が大と
なり、帯電不良、トナー飛散が起こり易くなる。
【0045】ただし、現像剤中のキャリアとして前述し
たような密度の比較的軽い(2〜4g/cm3)樹脂分
散型キャリアを用いた場合の現像剤中のトナー濃度は、
一般の樹脂被覆キャリアを用いる場合よりもやや高く、
5〜40質量%、より好ましくは10〜30質量%とす
るのがよい。
【0046】現像剤には、必要に応じて、粒子の流動滑
りをよくするための流動化剤や像形成体1面の清浄化に
役立つクリーニング剤等が混合される。流動化剤として
は、コロイダルシリカ、シリコンワニス、金属石鹸或い
は非イオン表面活性剤等を用いることができ、クリーニ
ング剤としては、脂肪酸金属塩、有機基置換シリコン或
いは弗素等表面活性剤等を用いることができる。
【0047】一方、転写材である記録紙Pが転写材収納
手段である給紙カセット15より、送り出しローラ15
aにより送り出され、給送ローラ15bにより給送され
てタイミングローラ15cへ搬送される。
【0048】記録紙Pは、タイミングローラ15cの駆
動によって、感光体ドラム10上のトナー像の搬送に同
期して転写装置16の転写域へと給送される。
【0049】転写手段としての転写装置16には円筒部
材として用いられる薄板状の転写ローラ16aが設けら
れ、転写ローラ16aが感光体ドラム10に押圧され、
ニップ部Tが形成された状態で、リング状の保持部材と
しての樹脂フランジ171jにより保持されて、転写ロ
ーラ16aが回転される。転写ローラ16aは感光体ド
ラム10の周速度に同期して、転写域において感光体ド
ラム10と同方向に回動されており、転写域に給紙され
た記録紙Pは転写ローラ16aと感光体ドラム10との
間のニップ部Tでトナー像に密着され、転写ローラ16
aへの1〜2kVのトナーと反対極性(本実施形態にお
いてはプラス極性)の直流電圧(不図示)を用いる転写
バイアス電圧の印加により、感光体ドラム10上のトナ
ー像が記録紙P上に転写される。
【0050】トナー像の転写を受けた記録紙Pは鋸歯状
電極板から成る分離手段である除電電極16bにより除
電され、感光体ドラム10から分離され、定着装置17
へと搬送される。
【0051】定着手段としての定着装置17は、後段に
おいて詳述するように、リング状の保持部材としての樹
脂フランジ171jにより保持されて回転される、カラ
ートナー像を定着するための上側(記録紙P上のカラー
トナー像側)の円筒部材としての薄板状の定着ローラ1
7aと、下側の弾性を有する加圧ローラ部材としての加
圧ローラ47aとにより構成され、定着ローラ17aの
内部には、発熱源としての発熱フィラメント(符号な
し)を有する加熱手段であるハロゲンヒータ171gが
設けられる。
【0052】定着ローラ17aと弾性を有する加圧ロー
ラ47aとの間で形成されるニップ部Nで記録紙Pが挟
持され、熱と圧力とを加えることにより記録紙P上のカ
ラートナー像が定着され、記録紙Pが排紙ローラ18に
より送られて、装置上部のトレイへ排出される。
【0053】感光体ドラム10の周面上に残った転写残
トナーをクリーニングするクリーニング手段としてのク
リーニング装置190には、円筒部材として用いられる
薄板状のクリーニングローラ191が設けられ、クリー
ニングローラ191が感光体ドラム10に押圧され、ニ
ップ部Tが形成された状態で、リング状の保持部材とし
ての樹脂フランジ171jにより保持されて、クリーニ
ングローラ191が回転される。転写後の感光体ドラム
10の周面上に残ったトナーは、クリーニング手段とし
てのクリーニング装置190に設けられたクリーニング
ローラ191によりクリーニングされる。残留トナーを
除去された感光体ドラム10は帯電装置11によって一
様帯電を受け、次の画像形成サイクルに入る。
【0054】図2ないし図4によれば、定着装置17
は、上側(記録紙P上のカラートナー像側)には、リン
グ状の保持部材としての樹脂フランジ171jにより保
持され、カラートナー像を定着するためのバネ性を有
し、薄肉で導電性の円筒状弾性体としての薄板弾性ロー
ラ171aを用いた円筒部材としての定着ローラ17a
が配置され、また下側には、弾性を有する加圧ローラ部
材としての加圧ローラ47aが配置されて構成されてお
り、定着ローラ17aの内部には、発熱源としての発熱
フィラメント(符号なし)を有する加熱手段であるハロ
ゲンヒータ171gが、両端部を端子KT1に支えられ
て配設される。保持部材としての樹脂フランジ171j
の内側(内径、内周面)及び円筒部材としての定着ロー
ラ17aの円筒状弾性体である薄板弾性ローラ171a
の外側(外径、外周面)には、荒らし処理(ホーニング
処理)やゴムコーティング等による滑り止め処理がなさ
れる。
【0055】上側の薄板状の円筒部材である定着ローラ
17aは、図4に示すように、バネ性を有し、薄肉で導
電性の円筒状弾性体である薄板弾性ローラ171aと、
該薄板弾性ローラ171aの外側(外周面)にゴム層1
71bとによる層構成とされる。また、円筒部材として
の定着ローラ17aの円筒状弾性体である薄板弾性ロー
ラ171aの外側(外径、外周面)には、荒らし処理
(ホーニング処理)やゴムコーティング等による滑り止
め処理がなされる。
【0056】薄板弾性ローラ171aは、径にもよる
が、厚さ(肉厚)t(mm)としては0.07〜0.7
0mm程度の例えばニッケルでも使用可能であるが、好
ましくはステンレスやリン青銅等を用いたバネ性を有
し、薄板(薄肉)で導電性の金属性部材により形成さ
れ、バネ材として使用可能な疲れ限界を有するバネ性の
金属性部材を使用することによって、薄板弾性ローラ1
71aが定着装置17に適用される場合での、円筒状弾
性体である薄板弾性ローラ171aの弾性変形による疲
労破壊の発生が防げる。弾性変形による疲労破壊の発生
を防止するのに、平面曲げ疲れ試験方法(JIS、Z2
275)にて、繰返し数107回で、140N/mm2
上の疲れ強さを有する薄板(薄肉)の金属性部材とする
ことが好ましいことが実験的に確認された。
【0057】また、薄板弾性ローラ171aの肉厚t
(mm)に対して、薄板弾性ローラ171aの外径をR
(mm)とするとき、 R/50>t>R/300 とすることが、薄板弾性ローラ171aが定着装置17
に適用される場合において好ましく、これにより、変形
や破損がなくニップ部Nの幅を5〜30mmと広くする
ことが可能となる。薄板弾性ローラ171aの外径R
は、15〜40mmが好ましく用いられる。t≧R/5
0では、薄板弾性ローラ171aの厚さが厚すぎて、定
着装置17に適用される場合、楕円状に変形せず、ニッ
プ部Nの幅が広くならない。また、熱容量が大きいため
に昇温速度が遅くなる欠点もある。t≦R/300で
は、薄板弾性ローラ171aの厚さが薄すぎて、定着装
置17に適用される場合に強度が低すぎ押圧力が不足
し、定着むらとなる。また、熱容量が小さく、通紙時に
温度差が生じる原因となる。
【0058】薄板弾性ローラ171aの外側(外周面)
に設けられる絶縁性のゴム層171bとしては、シリコ
ン、フッ素系ゴムとしてゴム硬度が10Hs〜70Hs
(JIS、Aゴム硬度)、好ましくは15Hs〜40H
sで、層厚0.3〜1mm程度が好ましい。ゴム層17
1bを設けることにより、定着むらの発生が少なくな
る。これにより、光沢性をもたせ得るカラー定着用の定
着装置としても用いることができる。
【0059】円筒部材としての定着ローラ17aと対向
して設けられ、対向物として用いられる下側の加圧ロー
ラ部材としての加圧ローラ47aは、例えばステンレス
材を用いた棒状の金属パイプ471aと、該金属パイプ
471aの外側に例えばシリコン材を用いた、ゴム硬度
が10Hs〜70Hs(JIS、Aゴム硬度)、好まし
くは15Hs〜40Hsで、厚さ5mm〜20mmのゴ
ムローラ層471bを形成したソフトローラとして構成
される。定着ローラ17aが加圧ローラ47aを圧着
(押圧)して(加圧ローラ47aが定着ローラ17aを
押圧するようにしてもよい)、ニップ部Nが形成され
る。
【0060】下側の加圧ローラ47aに断熱性の高い弾
性のゴムローラを用い、上側の薄板弾性ローラ171a
から下側の加圧ローラ47aへの熱の拡散を防止すると
共に、5〜30mm程度のニップ幅も確保する。
【0061】また図3に示すように、定着ローラ17a
に設けられる両端の樹脂フランジ171jに嵌込され
る、両端の軸受けベアリングB5の中心位置を、押圧バ
ネSPaにより、一定加重、例えば50〜500Nの加
重にて、樹脂フランジ171jを介して定着ローラ17
aを押圧し、定着ローラ17aと加圧ローラ47aとを
圧着する。両端の押圧バネSPaにて押圧される軸受部
材としての軸受けベアリングB5の位置を、両端の保持
部材としての樹脂フランジ171jの内側の位置とし
て、軸受けベアリングB5を配設する。これにより、定
着ローラ17aより幅狭な加圧ローラ47aにより押圧
力を受ける薄板弾性ローラ171aの端部の変形が防止
される。
【0062】また、バネ性を有する薄肉の円筒状弾性体
である薄板弾性ローラ171aを用いた円筒部材として
の定着ローラ17aの両端部に、例えばフッ素樹脂等の
断熱性を有する樹脂部材を用いたリング状の保持部材と
しての樹脂フランジ171jを嵌込み、定着ローラ17
aの両端を定着ローラ17aの外径よりも大きな内径を
有する保持部材としての樹脂フランジ171jで保持す
る。また、定着ローラ17aには、定着ローラ17aの
有する一方の樹脂フランジ171jの端部に歯車G12
が固定して設けられ、駆動モータM1により駆動回転さ
れる歯車G22が歯車G12と繋合し、駆動モータM1
の駆動により樹脂フランジ171jが強制回転駆動され
る。定着ローラ17aが押圧バネSPaにより加圧ロー
ラ47aに押圧された状態で固定され、固定した状態で
設けられる加圧ローラ47aに当接されてニップ部Nが
形成される(定着ローラ17aを固定した状態で、加圧
ローラ47aを押圧する押圧バネSPbにより、加圧ロ
ーラ47aを定着ローラ17aに押圧するようにしても
よい)。円筒部材としての定着ローラ17aと対向して
設けられる対向物としての加圧ローラ47aとの加圧下
で、前述したように、内側(内径、内周面)に滑り止め
処理がなされる保持部材としての樹脂フランジ171j
と、外側(外径、外周面)に滑り止め処理がなされる円
筒状弾性体である薄板弾性ローラ171aとの間の摩擦
力により、樹脂フランジ171jの回転を受けて、薄板
弾性ローラ171aが回転される。薄板弾性ローラ17
1aと樹脂フランジ171jとは広い面積で接している
ので、摩擦力が大きく、樹脂フランジ171jの回転に
より薄板弾性ローラ171aが強制回転される。駆動モ
ータM1の駆動を受けて、両端の保持部材としての樹脂
フランジ171jに嵌入される軸受けベアリングB5を
軸受部材として、両端の樹脂フランジ171jとの間の
摩擦力により定着ローラ17aが回転駆動され、定着ロ
ーラ17aと押圧される加圧ローラ47aが従動回転さ
れる。
【0063】また、図3に斜線で示す前述した定着ロー
ラ17aのゴム層171bは、両端部の樹脂フランジ1
71jの内側に設けることが好ましく、これにより、定
着ローラ17aが回転される際の、ゴム層171bの樹
脂フランジ171jによる削れが防止される。
【0064】上述したように、円筒部材としての定着ロ
ーラ17aをバネ性を有する薄肉の薄板弾性ローラ17
1aとすると共に、定着ローラ17aを保持する樹脂フ
ランジ171jを押圧し、加圧ローラ47aの押圧力を
定着ローラ17aの薄板弾性ローラ171aの弾性力に
て受ける(加圧ローラ47aを定着ローラ17aに押圧
して、加圧ローラ47aとの押圧力を定着ローラ17a
のバネ性を有する薄肉の薄板弾性ローラ171aの弾性
力にて受けるようにしてもよい)。これにより、薄板弾
性ローラ171aが塑性変形なく楕円状に広がり、平面
状に近い薄板弾性ローラ171aの面にて加圧ローラ4
7aのソフトなゴムローラ層471bを押圧し、下側に
凸状の5〜30mmの幅広いニップ部Nが形成される。
5〜30mmの幅広いニップ部Nによりトナー像の良好
な定着が行われる。
【0065】上記の如くにて、定着ローラ部材が小径で
もニップ幅が5〜30mmと広くとれ、従って、省エネ
ルギーでウォーミングアップ時間の短い定着装置が可能
となる。5〜30mmの広いニップ部Nを確保するため
に、ニップ部Nの曲率は平面に近づくよう加圧ローラ4
7aのゴムローラ層471bのゴム硬度とのバランスを
採ることが必要であるが、定着ローラ17aと加圧ロー
ラ47aとにより加圧ローラ47a側に形成されるニッ
プ部Nの曲率半径を50mm以上とすることが好まし
い。これにより、厚紙での定着不良や定着しわ、特に転
写材として封筒のように2重になっているものでの定着
しわの発生が少なくなる。また、ニップ部Nの出口部の
定着ローラ17aの薄板弾性ローラ171aの大きな曲
率(曲面半径は小)により、転写材との分離性が良くな
る。
【0066】上記の如く、薄肉の円筒状弾性体により塑
性変形がなく円筒部材の薄肉化が図られると共に、軸受
部材により、安定した円筒部材の保持が図られ、ニップ
幅が5〜30mm程度とやや広く、省エネルギーでウォ
ーミングアップ時間の短い定着装置が可能となる。
【0067】上記により、円筒部材としての定着ローラ
に用いられる円筒状弾性体が金属疲労により破損(ダメ
ージ)されることなく円筒部材としての定着ローラの薄
肉化が図られ、小径でニップ幅が広く、省エネルギーで
ウォーミングアップ時間が短縮されると共に、円筒状弾
性体の変形量が押さえられて、円筒部材としての定着ロ
ーラの回転むらによる定着むらが防止される画像形成装
置が可能となる。
【0068】以下に、円筒部材を帯電装置の帯電ロー
ラ、クリーニング装置のクリーニングローラ、転写装置
の転写ローラ、現像装置の現像ローラとして用いる場合
について説明するが、帯電装置の帯電ローラとして円筒
部材を用いる例にて、代表して説明する。
【0069】図5ないし図7によれば、帯電装置11
は、リング状の保持部材としての樹脂フランジ171j
と、樹脂フランジ171jにより保持され、バネ性を有
する薄肉の円筒状弾性体としての薄板弾性ローラ171
aを用いた円筒部材としての帯電ローラ11Aとにより
構成され、帯電ローラ11Aが帯電ローラ11Aの対向
物として用いられる像形成体である感光体ドラム10に
当接して設けられる。保持部材としての樹脂フランジ1
71jの内側(内径、内周面)及び円筒部材としての帯
電ローラ11Aの円筒状弾性体である薄板弾性ローラ1
71aの外側(外径、外周面)には、荒らし処理(ホー
ニング処理)やゴムコーティング等による滑り止め処理
がなされる。
【0070】薄板状の円筒部材である帯電ローラ11A
は、図7に示すように、バネ性を有し、薄肉で導電性の
円筒状弾性体である薄板弾性ローラ171aと、該薄板
弾性ローラ171aの外側(外周面)にバイアス電圧印
加の際の過剰電流に対して層内電圧降下によって電流を
抑制し、電源電圧降下による帯電不良および感光体絶縁
破壊を防止する機能をもつ、体積抵抗率が約108Ω・
cm程度の半導電特性の中抵抗層171fと、内部ゴム
材料に含まれる添加物による感光体汚染、ならびに現像
剤・紙粉の付着による帯電ローラ11Aの表面汚れの蓄
積を防止する、例えばフッ素系の樹脂を用いる高抵抗の
保護層171iとにより構成される。また、円筒部材と
しての帯電ローラ11Aの円筒状弾性体である薄板弾性
ローラ171aの外側(外径、外周面)には、荒らし処
理(ホーニング処理)やゴムコーティング等による滑り
止め処理がなされる。
【0071】薄板弾性ローラ171aは、径にもよる
が、厚さ(肉厚)t1(mm)としては0.02〜0.
70mm程度の例えばニッケルでも使用可能であるが、
好ましくはステンレスやリン青銅等を用いたバネ性を有
する薄板(薄肉)で、導電性の金属性部材により形成さ
れ、バネ材として使用可能な疲れ限界を有するバネ性の
金属性部材を使用することによって、薄板弾性ローラ1
71aが帯電装置11に適用される場合での、円筒状弾
性体である薄板弾性ローラ171aの弾性変形による疲
労破壊の発生が防げる。弾性変形による疲労破壊の発生
を防止するのに、平面曲げ疲れ試験方法(JIS、Z2
275)にて、繰返し数107回で、140N/mm2
上の疲れ強さを有する薄板(薄肉)の金属性部材とする
ことが好ましいことが実験的に確認された。
【0072】また、薄板弾性ローラ171aの肉厚t1
(mm)に対して、薄板弾性ローラ171aの外径をR
1(mm)とするとき、 R1/50>t1>R1/200 とすることが、薄板弾性ローラ171aが帯電装置11
に適用される場合において好ましく、これにより、変形
や破損がなくニップ部Tの幅を2〜10mmと広くする
ことが可能となる。薄板弾性ローラ171aの外径R
は、5〜40mmが好ましく用いられる。t1≧R1/
50では、薄板弾性ローラ171aの厚さが厚すぎて、
帯電ローラ11Aに適用される場合、楕円状に変形せ
ず、ニップ部Tの幅が広くならない。t1≦R1/20
0では、薄板弾性ローラ171aの厚さが薄すぎて、帯
電ローラ11Aに適用される場合に強度が低すぎ押圧力
が不足し、帯電むらとなる。
【0073】また図6に示すように、帯電ローラ11A
に設けられる両端の樹脂フランジ171jに嵌込され
る、両端の軸受けベアリングB5の中心位置を、押圧バ
ネSPaにより、一定加重、例えば50〜500Nの加
重にて、樹脂フランジ171jを介して帯電ローラ11
Aを押圧し、帯電ローラ11Aを感光体ドラム10に圧
着する。両端の押圧バネSPaにて押圧される軸受部材
としての軸受けベアリングB5の位置を、両端の保持部
材としての樹脂フランジ171jの内側の位置として、
軸受けベアリングB5を配設する。これにより、帯電ロ
ーラ11Aより幅狭な感光体ドラム10により押圧力を
受ける薄板弾性ローラ171aの端部の変形が防止され
る。
【0074】また、バネ性を有する薄肉の円筒状弾性体
である薄板弾性ローラ171aを用いた円筒部材として
の帯電ローラ11Aの両端部に、例えばフッ素樹脂等の
断熱性を有する樹脂部材を用いたリング状の保持部材と
しての樹脂フランジ171jを嵌込み、帯電ローラ11
Aの両端を帯電ローラ11Aの外径よりも大きな内径を
有する保持部材としての樹脂フランジ171jで保持す
る。また、帯電ローラ11Aには、帯電ローラ11Aの
有する一方の樹脂フランジ171jの端部に歯車G12
が固定して設けられ、駆動モータM2により駆動回転さ
れる歯車G22が歯車G12と繋合し、駆動モータM2
の駆動により樹脂フランジ171jが強制回転駆動され
る。帯電ローラ11Aが押圧バネSPaにより、感光体
ドラム10に押圧された状態で固定され、両端のフラン
ジFR1に保持され、固定した状態で設けられる感光体
ドラム10に当接されてニップ部Tが形成される。円筒
部材としての定着ローラ17aと対向して設けられる対
向物としての感光体ドラム10との加圧下で、前述した
ように、内側(内径、内周面)に滑り止め処理がなされ
る保持部材としての樹脂フランジ171jと、外側(外
径、外周面)に滑り止め処理がなされる円筒状弾性体で
ある薄板弾性ローラ171aとの間の摩擦力により、樹
脂フランジ171jの回転を受けて、薄板弾性ローラ1
71aが回転される。薄板弾性ローラ171aと樹脂フ
ランジ171jとは広い面積で接しているので、摩擦力
が大きく、樹脂フランジ171jの回転により薄板弾性
ローラ171aが強制回転される。駆動モータM2の駆
動を受けて、両端の保持部材としての樹脂フランジ17
1jに嵌入される軸受けベアリングB5を軸受部材とし
て、両端の樹脂フランジ171jとの間の摩擦力により
帯電ローラ11Aが回転駆動され、不図示の駆動系によ
り回転される感光体ドラム10と摺動回転される。
【0075】上述したように、円筒部材としての帯電ロ
ーラ11Aをバネ性を有する薄肉の薄板弾性ローラ17
1aとすると共に、帯電ローラ11Aを保持する樹脂フ
ランジ171jを押圧し、感光体ドラム10の押圧力を
帯電ローラ11Aの薄板弾性ローラ171aの弾性力に
て受ける。これにより、薄板弾性ローラ171aが塑性
変形なく楕円状に広がり、平面状に近い薄板弾性ローラ
171aの面にてハードな感光体ドラム10の表面を押
圧し、薄板弾性ローラ171a側に凸状の2〜10mm
の幅広いニップ部Tが形成される。2〜10mmの幅広
いニップ部Tにより良好な帯電が行われる。
【0076】上記の如く、薄肉の円筒状弾性体により塑
性変形がなく円筒部材の薄肉化が図られると共に、軸受
部材により、安定した円筒部材の保持が図られ、ニップ
幅が2〜10mm程度とやや広く、帯電むらの少ない帯
電装置が可能となる。
【0077】なお前述したように、円筒部材を、クリー
ニング装置190のクリーニングローラ191、転写装
置16の転写ローラ16a、現像装置13の現像ローラ
131として、同様に用いることができる。
【0078】また上記の如く、円筒部材としての帯電ロ
ーラに用いられる円筒状弾性体が金属疲労により破損
(ダメージ)されることがなく帯電ローラの薄肉化が図
られると共に、帯電ローラの変形量を押さえて、帯電ロ
ーラの回転むらによる帯電むらが防止される画像形成装
置が可能となり、同様に円筒部材を、クリーニングロー
ラ、転写ローラ、現像ローラ等として用いる場合、円筒
部材としてのクリーニングローラ、転写ローラ、現像ロ
ーラ等に用いられる円筒状弾性体が金属疲労により破損
(ダメージ)されることがなく、クリーニングローラ、
転写ローラ、現像ローラ等の薄肉化が図られると共に、
クリーニングローラ、転写ローラ、現像ローラ等の変形
量を押さえて、クリーニングローラの場合は、クリーニ
ングローラの回転むらによるクリーニングむら(クリー
ニング不良)、転写ローラの場合は、転写ローラの回転
むらによる転写むら、現像ローラの場合は、現像ローラ
の回転むらによる現像むら等が防止される画像形成装置
が可能となる。また、これらの円筒部材の表面には、バ
イアス電圧の印加に対応する抵抗層やトナー汚れを防ぐ
ための防止層等が一般に設けられる。
【0079】上記により、円筒部材に用いられる円筒状
弾性体が金属疲労により破損(ダメージ)されることが
なく円筒部材の薄肉化が図られると共に、円筒部材の変
形量を押さえて、円筒部材の回転むらが防止された画像
形成装置が可能となる。
【0080】
【発明の効果】請求項1によれば、円筒部材に用いられ
る円筒状弾性体が金属疲労により破損(ダメージ)され
ることがなく円筒部材の薄肉化が図られると共に、円筒
部材の変形量を押さえて、円筒部材の回転むらが防止さ
れた画像形成装置が可能となる。
【0081】請求項2によれば、定着ローラに用いられ
る円筒状弾性体が金属疲労により破損(ダメージ)され
ることなく定着ローラの薄肉化が図られ、小径でニップ
幅が広く、省エネルギーでウォーミングアップ時間が短
縮されると共に、円筒状弾性体の変形量が押さえられ
て、定着ローラの回転むらによる定着むらが防止される
画像形成装置が可能となる。
【0082】請求項3によれば、帯電ローラに用いられ
る円筒状弾性体が金属疲労により破損(ダメージ)され
ることがなく帯電ローラの薄肉化が図られると共に、帯
電ローラの変形量を押さえて、帯電ローラの回転むらに
よる帯電むらが防止された画像形成装置が可能となる。
【0083】請求項4によれば、クリーニングローラに
用いられる円筒状弾性体が金属疲労により破損(ダメー
ジ)されることがなくクリーニングローラの薄肉化が図
られると共に、クリーニングローラの変形量を押さえ
て、クリーニングローラの回転むらによるクリーニング
むら(クリーニング不良)が防止された画像形成装置が
可能となる。
【0084】請求項5によれば、転写ローラに用いられ
る円筒状弾性体が金属疲労により破損(ダメージ)され
ることがなく転写ローラの薄肉化が図られると共に、転
写ローラの変形量を押さえて、転写ローラの回転むらに
よる転写むらが防止された画像形成装置が可能となる。
【0085】請求項6によれば、現像ローラに用いられ
る円筒状弾性体が金属疲労により破損(ダメージ)され
ることがなく現像ローラの薄肉化が図られると共に、現
像ローラの変形量を押さえて、現像ローラの回転むらに
よる現像むらが防止された画像形成装置が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる円筒部材を用いる画像形成装
置の一実施形態を示すレーザプリンタの断面構成図であ
る。
【図2】円筒部材を用いる定着装置の概要断面図であ
る。
【図3】図2の円筒部材の保持方法を示す概要側面図で
ある。
【図4】図2の円筒部材の層構成と機能とを示す図であ
る。
【図5】円筒部材を用いる帯電装置、クリーニング装
置、転写装置、現像装置の概要断面図である。
【図6】図5の円筒部材の保持方法を示す概要側面図で
ある。
【図7】図5の円筒部材の層構成と機能とを示す図であ
る。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 帯電装置 11A 帯電ローラ 12 露光光学系 13 現像装置 16 転写装置 16a 転写ローラ 17 定着装置 17a 定着ローラ 47a 加圧ローラ 131 現像ローラ 171j 樹脂フランジ 190 クリーニング装置 191 クリーニングローラ P 記録紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 洋太郎 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H003 CC05 2H032 BA19 BA23 2H033 AA14 AA23 BB13 BB37 2H034 BC01 2H077 BA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動する像形成体と当接して回転する円
    筒部材を有する画像形成装置において、 前記円筒部材を薄肉の円筒状弾性体とすると共に、 前記円筒部材の両端を、前記円筒部材の外径よりも大き
    な内径を有する保持部材にて保持するもので、 前記円筒部材と対向して設けられる対向物との加圧下
    で、前記保持部材の内径と前記円筒部材の外径との間の
    摩擦力により、前記円筒部材を回転することを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記円筒部材が定着ローラであることを
    特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記円筒部材が帯電ローラであることを
    特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記円筒部材がクリーニングローラであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記円筒部材が転写ローラであることを
    特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記円筒部材が現像ローラであることを
    特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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