JP2001075305A - トナー、二成分系現像剤、加熱定着方法、画像形成方法及び装置ユニット - Google Patents
トナー、二成分系現像剤、加熱定着方法、画像形成方法及び装置ユニットInfo
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Abstract
のできる耐オフセット性に優れ、低温定着が可能で、幅
広い温度域で適度なグロスの画像が得られるトナーの提
供。 【解決手段】 少なくとも結着樹脂、着色剤及びワック
スを含有するトナーであり、該トナーはDSC測定によ
る最大吸熱ピークが60〜135℃にあり、該トナー
は、周波数6.28rad/secで測定される特定の
粘弾性特性を有しており、該トナーのTHF可溶分は、
GPCによる分子量分布において、メインピークが分子
量2000〜30,000の領域にあり、Mw/Mnが
100より大きいことを特徴とする。
Description
潜像を顕像化するための画像形成方法に使用されるトナ
ー及びトナージェット法に使用されるトナー、このトナ
ーを用いる二成分系現像剤、加熱定着法、画像形成方法
に及び装置ユニットに関する。
2,297,691号明細書、特公昭42−23910
号公報及び特公昭43−24748号公報に記載されて
いる如く多数の方法が知られている。一般には光導電性
物質を利用し、種々の手段により感光体上に電気的潜像
を形成し、次いで、該潜像をトナーで現像を行って、可
視像とし、必要に応じて紙などの記録材(転写材)にト
ナーを転写させた後、熱・圧力により記録材上にトナー
画像を定着して複写物を得るものであり、そして転写せ
ず感光体上に残ったトナーは種々の方法でクリーニング
され、上述の工程が繰り返される。
より軽量化そしてより高速化,より高信頼性が厳しく追
及されてきている。また、単なる一般に言うオリジナル
原稿を複写するための事務処理用複写機ということだけ
でなく、コンピューターの出力としてのデジタルプリン
ターあるいはグラフィックデザインの如き高細密画像の
コピー用に使われはじめた。
ュター機器の普及に伴い、映像による情報伝達機構とし
て、フルカラーによる映像コミュニケーションが幅広く
浸透しつつある。
プリンターや複写機においても低級機市場を中心にフル
カラー化が急速に進んでおり、一般ユーザーにおいても
カラー画像がより身近なものとなりつつある。
細,高画質が求められており、その結果トナーに要求さ
れる性能もより高度になってきた。
及び高細密画像のフルカラーコピーにおいてトナーに要
求される性能のうち最も重要なものに、定着性能があ
る。
開発されているが、現在最も一般的な方法は熱ローラー
による圧着加熱方式である。
ーに対し離型性を有する材料(シリコーンゴムやフッ素
樹脂)で表面を形成した熱ローラーの表面に被定着シー
トのトナー像面を加圧下で接触しながら通過せしめるこ
とにより定着を行なうものである。この方法は、熱ロー
ラーの表面と被定着シートのトナー像とが加圧下で接触
するため、トナー像を被定着シート上に融着する際の熱
効率が極めて良好であり、迅速に定着を行なうことがで
き、高速度電子写真複写機において非常に有効である。
しかしながら、上記方法では、熱ローラー表面とトナー
像とが溶融状態で加圧下で接触するためにトナー像の一
部が定着ローラー表面に付着、転移し、次の被定着シー
トを汚すことがある(オフセット現象)。熱定着ローラ
ー表面に対してトナーが付着しないようにすることは、
熱ローラー定着方式の必須条件の一つとされている。
るイエロー、マゼンタ、シアンの3色のトナー又はそれ
に黒色トナーを加えた4色のトナーを用いて色再現を行
なうものであり、多色面像を紙上に定着し、並びにオー
バーヘッドプロジェクターシート(OHT)に定着し・
色再現・透過性を満足しなくてはならない。
面を平滑にすることが要求され、オフセットを防止する
目的で、定着ロールに例えばシリコーンオイルの如きオ
イルを供給しローラ上に均一に被覆する方法が現在の主
流となっている。
ットを防止する点では極めて有効であるが、オフセット
防止用液体を供給するための装置が必要なため、定着装
置が複雑になるという問題点を有しており、小型で安価
なシステムを設計する上での阻害因子となっている。さ
らに、プレゼンテーション用としての必要性が増してい
るオーバーヘッドプロジェクターを利用するトランスペ
アレンシーフィルム(OHPフィルム)においては、紙
と異なりオイル吸収能力が低いため、定着後のOHPフ
ィルム表面のべたつきが問題となっている。このような
背景からオイルレス又はオイルの塗布量の少ない定着が
可能なフルカラートナーが強く求められている。
市場の要求も変化してきており、従来は高グロスの画像
のみが好まれていたのに対し、最近では、自然なしっと
りとした質感の中〜低グロスの画像の方が適する場合も
あるようになってきている。また、グロスの温度安定性
に対しても要求が高まっている。例えば装置を小型化す
るほど定着器の熱容量は小さくなり、その場合定着させ
るトナー画像を定着器に通した際に加熱ローラーの温度
が低下してしまうため、定着画像の先端と後端部での定
着時にかかる熱量に差が生じ、グロスに差が生じてしま
う現象が起こりやすい。また小サイズ紙連続プリント直
後にそれよりも大きいサイズのプリントをした場合、小
サイズ紙の通紙部と非通紙部で温度差が生じ、同様の現
象が起こりやすく問題となる。特に全面ベタのフルカラ
ー画像の場合非常に違和感がある。
02号公報には、離型剤を含有し、150℃での貯蔵弾
性率G′及び損失弾性率G″がそれぞれ104dyn/
cm2以上で、かつ見掛け粘度が0.1〜5×103Pa
・secであるトナーが開示されているが、トナーの粘
弾性を150℃の1点でのみとらえているため、グロス
温度安定性及びトナーの低温定着性を議論するには不十
分である。実際に上記を満たしたトナーでテストしたと
ころ低温定着性、良好なグロスの画像が得られる定着可
能温度領域とも不十分なものであった。
0℃における貯蔵弾性率G′及び損失弾性率G″を規定
したトナーが開示されているが、これも同様にトナーの
粘弾性を180℃の1点でのみとらえているため、グロ
ス温度安定性及びトナーの低温定着性を議論するには不
十分である。
の体積平均粒径と170℃における貯蔵弾性率G′の関
係を式で規定したトナーが開示されているが、これも同
様にトナーの粘弾性170℃の1点でのみとらえている
ため、グロス温度安定性及びトナーの低温定着性を議論
するには不十分である。
0℃において角周波数を振って測定した貯蔵弾性率G′
及びtanδを規定した特定のアルコール成分を含むポ
リエステル樹脂を含むトナーが開示されているが、樹脂
の粘弾性が規定されていても、トナーの粘弾性はトナー
化する際の処方や製法により大きく変化するため、グロ
ス温度安定性及びトナーの低温定着性を議論するには不
十分であり、実際に上記樹脂を使用したトナーでも低温
定着性、グロス温度安定性とも不十分な性能のものが存
在する。
子量を規定したビニル系樹脂からなるトナーの160℃
及び180℃における貯蔵弾性率G′及び損失弾性率
G″を規定したトナーが開示されているが、低温定着
性、良好なグロスの画像が得られる定着可能温度領域と
もいまだ十分なレベルではない。
100重量部に対して低軟化点物質を5〜40重量部含
有するトナーの60℃及び80℃における貯蔵弾性率
G′の比(G′60/G′80)と、155℃及び19
0℃における貯蔵弾性率G′の比(G′155/G′1
90)とを規定したトナーを開示している。しかしなが
ら、トナー中に含有される低軟化点物質は、トナーの定
着時に高温オフセットの発生を抑制するように機能する
成分であり、このような成分としては、一般にワックス
が用いられるが、ワックスは、結晶性を有している物質
であるので、オーバーヘッドプロジェクターシート(O
HT)の投影画像での色再現性及び透過性に対して影響
を与える。従って、これらの低軟化点物質の含有量を少
なくした上で、同等の耐オフセット性及び低温定着性を
有し、且つ適度なグロス値を安定して得られるトナーが
望まれる。
レン−アクリル系樹脂からなるトナーの90℃、150
℃における貯蔵弾性率G′を規定したカラートナーが開
示されているが、これは定着時のトナー画像の平滑性を
上げるものであり、画像のグロスは高く、さらに定着器
へのオイル塗布が必須となっている。
た結着樹脂を用いて溶融時での流動化を抑える方法があ
る。しかし、該結着樹脂の架橋度が増大するにつれ、ト
ナーの迅速な溶融性が低下し、加熱ローラの温度が高温
でなければ定着しにくくなってしまうという問題もあ
る。定着において、低温定着が可能で、且つ幅広い温度
域で一定のグロス幅の画像が得られるトナーが要望され
ている。
性を持たせる方法として、特開昭52−3304号公
報,特開昭52−3305号公報,特開昭57−525
74号公報,特開昭61−138259号公報,特開昭
56−87051号公報,特開昭63−188158号
公報,特開昭63−113558号公報及び特開平8−
030036号公報等に、トナー中にワックス類を含有
させる技術が開示されている。
向上や、低温時の定着性の向上のために用いられてお
り、オイルレス定着を実現した電子写真装置として複写
機、プリンター等が数多く市販されている。
画像を求められる高画質フルカラー電子写真装置として
は、画像に適度な光沢を持たせ、オーバーヘッドプロジ
ェクターシート(OHT)上での色再現・透過性を満足
させる点で不十分である。
悪化させたり、複写機の如き画像形成装置の昇温によっ
て熱にさらされると現像性が悪化したり、長期放置時に
ワックスがブルーミングして現像性が悪化したりする。
一に分散されにくく、遊離あるいは偏在したワックスが
現像性、耐久性等に悪影響を与えやすく、影響を与えな
い添加量では十分な離型性が得られず、オイル等の離型
剤の使用が不可欠となる。
耐オフセット性を持たせる方法として、特開昭47−1
2334号公報,特開昭57−37353号公報及び特
開昭57−208559号公報においては、エーテル化
ビスフェノール単量体と、ジカルボン酸単量体と、3価
以上の多価アルコール単量体及び/又は3価以上の多価
カルボン酸単量体とを含む単量体成分とより得られる非
線状共重合体よりなるポリエステルをバインダーとして
含有するトナーが提案されている。この技術は、エーテ
ル化ビスフェノール単量体とジカルボン酸単量体とより
なるポリエステルを、3価以上の多価アルコール単量体
及び/又は3価以上の多価カルボン酸単量体を含む多量
の単量体成分により架橋することによって得られるポリ
エステルをバインダーとして含有させることにより、ト
ナーにオフセット防止性能を有せしめたものである。し
かしながら、これらのトナーにおいては、その軟化点が
若干高く、従って良好な低温定着が困難であるし、さら
に、フルカラー複写に用いた場合は耐高温オフセット性
に対しては、実用化しうるレベルではあるが、上述のご
とく定着性、シャープメルト性に難があるため、該ポリ
エステルを用いたフルカラートナーの重ね合わせによる
混色性や色再現性は充分ではない。
62−78568号公報,特開昭62−78569号公
報、特公昭63−57785号公報及び特開昭59−2
9256号公報においては、エーテル化ビスフェノール
単量体と、長鎖脂肪族炭化水素を導入したジカルボン酸
単量体やその他のジカルボン酸単量体と、3価以上の多
価アルコール単量体及び/又は3価以上の多価カルボン
酸単量体を含む単量体成分とより得られる非線状共重合
体であって、その側鎖に炭素数3〜22の飽和もしくは
不飽和の脂肪族炭化水素基を有するポリエステルをバイ
ンダーとして含有するトナーが開示されているが、これ
らのポリエステル樹脂は高速複写用トナーを目的とした
ことが主であり、樹脂の粘弾性特性としては、前述した
粘性重視ポリエステルとはまったく逆に、弾性を強化
し、ローラーへの高温オフセットを著しく低下せしめた
ものである。そして、定着時、熱ローラーの加圧及び加
熱をできる限り高め、トナーを半溶融の状態で転写紙の
繊維の間へ押し込み、加圧・加熱定着を行い、該目的を
達成しようとするものである。
溶融し連続被膜を形成し、平滑面を得るということはほ
とんどできず、定着したトナーは、転写紙上で粒子状態
で存在し、得られるカラー画像はくすんだものとなり彩
度にとぼしく、OHP画像はトナー粒子表面で光が散
乱、拡散してしまい、ほとんど光を透過せず、実用的に
使用不能となってしまう。
−98202号公報に記載の如く、結着樹脂の分子量分
布の幅を広くすることによりオフセット現象を抑制する
方法もあるが、一般に樹脂の重合度が高くなり使用定着
温度も高く設定する必要がある。
50−44836号公報及び特開昭57−37353号
公報に記載の如く、樹脂を非線状化、又は架橋化するこ
とによってオフセット現象を抑制する方法;特開昭61
−213858号公報,特開平1−295269号公
報,特開平1−30061号公報,特開平1−3022
67号公報及び特開平3−96964号公報の如く、ポ
リエステル樹脂を金属イオン架橋化してオフセット現象
を改善する方法が提案されている。
として、架橋ポリマーと呼ばれる多官能性モノマーや多
官能開始剤を用いた共有結合性架橋樹脂ないし分岐性樹
脂を用いたトナー(特開平3−203746号公報、特
開平4−24648号公報に記載)や金属酸化物とポリ
マーとを強固に結合させたイオン結合性架橋ポリマーを
用いたトナー(特開昭61−213858号公報、特開
平6−175395号公報に記載)が提案されている。
いずれも耐オフセット性は向上するものの結着樹脂本来
の定着性が低下し、またポリマー分子のからみ合いが強
いため、テトラヒドロフラン不溶分に代表される架橋に
よる樹脂成分が着色剤や荷電制御剤の結着樹脂への分散
性を困難なものとしフルカラートナーとしては不向きで
ある。更に、トナー製造時におけるトナー混練物の粉砕
性も低下させてしまう。
63−225246号公報では、低温定着性,耐高温オ
フセット性,耐ブロッキング性を向上させる目的で2種
の非線状ポリエステルを含有してなるトナーが開示され
ている。特開昭60−214368号公報,特開平2−
082267号公報,特開平2−158747号公報,
特開平4−338973号公報,特開平7−26145
9号公報及び特開平8−101530号公報には、物性
の異なる2種のポリエステルをブレンドし、トナーの定
着性と耐オフセット性を向上させる手法が提案されてい
るが、フルカラー定着としては不十分なもの、シリコー
ンオイルの如き離型剤の定着ローラ塗布量は減るものの
必須なものであり、未だ完全なオイルレスフルカラート
ナーは得られていない。
トナー粒子中におけるバインダーとしてのポリエステル
樹脂が、以下の(A)〜(C)件;(A)ポリエステル
樹脂の酸価をAv、水酸基価をOHvとしたとき、Av
が20〜35(mgKOH/g)、Av/OHv=1.
0〜1.5の範囲にあること、(B)テトラヒドロフラ
ン不溶分が10%以下であること、(C)テトラヒドロ
フラン可溶分のゲル・パーミエーション・クロマトグラ
フィー(GPC)による分子量分布において、重量平均
分子量Mwと数平均分子量Mnとの比率がMw/Mn≧
10であり、数平均分子量3,000〜8,000の領
域にピーク(低分子側ピーク)を少なくとも1つ有し、
数平均分子量100,000〜600,000の領域に
ピークまたは肩(高分子側ピーク)を1つ有し、かつ、
高分子側ピーク領域が5〜15%存在すること、を満足
しているトナーが提案されている。しかしながら、特開
平3−188468号公報のポリエステルは、酸価が2
0(mgKOH/g)以上と高く、架橋成分の割合が高
くなる(実施例においてもTHF不溶分が2%以上存在
する)、またソフトセグメント成分を含有するものの多
価カルボン酸量が多くフルカラー定着性(グロスコント
ロール、耐オフセットの両立)を満足しない。
5〜30のソフトセグメントを有するポリエステル樹脂
を主成分とし、熱特性を規定したワックスを含有するト
ナー、及びこれを満たす非線状ポリエステル樹脂と線状
ポリエステル樹脂の混合物を用いたトナーが提案されて
いる。しかしながら、特開平7−234537号公報の
ポリエステルは、ソフトセグメント成分を含有するもの
のソフトセグメント成分に対する3価以上の多価モノマ
ー成分量が多いため、やはりフルカラー定着性(グロス
コントロール、耐オフセットの両立)を満足しない。
リアルなフルカラー画像の色再現性及びオーバーヘッド
プロジェクターシート(OHT)上での色再現・透過性
を満足しつつ、良好な低温定着性能、耐オフセット性に
優れたオイルレス定着に使用可能なカラートナーとして
は、後述の画像特性と併せて未だ改良すべき課題を残し
ている。
ト性の良いトナー、更には幅広い温度域において一定の
幅の適度なグロスの画像を得ることができるトナーが強
く望まれている。
問題点を解決したトナー、このトナーを用いた二成分系
現像剤、加熱定着方法、画像形成方法及び装置ユニット
を提供することを目的とする。
使用無しに定着を行うことのできる耐オフセット性に優
れ、低温定着が可能なフルカラートナー及び画像形成方
法を提供することにある。
像が幅広い温度域で安定して得られ、装置の小型化によ
る定着器の熱容量の減少や、高速での連続プリントによ
る定着ロールの温度変化に対しても画像にグロス差が生
じることなく、幅広い温度域で適度なグロスの画像が得
られるトナー及び画像形成方法を提供することにある。
着樹脂、着色剤及びワックスを含有するトナーであり、
該トナーの示差走査熱量計(DSC)測定による最大吸
熱ピークが60〜135℃にあり、該トナーの周波数
6.28rad/secで測定される粘弾性特性におい
て、損失弾性率G″が3×104Paを示す温度が90
〜115℃、損失弾性率G″が2×104Paを示す温
度が95〜120℃、損失弾性率G″が1×104Pa
を示す温度が105〜135℃であり、損失弾性率G″
が1×104〜3×104Paを示すときの貯蔵弾性率
G′と損失弾性率G″との比(G″/G′=tanδ)
が0.6〜2.0の範囲であり、かつ、170℃におけ
る貯蔵弾性率G′及び損失弾性率G″が1×102〜1
×104Paの範囲にあり、170℃におけるtanδ
170と150℃におけるtanδ150の比(tanδ170
/tanδ150)が1.05〜1.6の範囲であり、該
トナーのTHF可溶分は、ゲルパーミエーションクロマ
トグラフィー(GPC)による分子量分布において、メ
インピークが分子量2000〜30,000の領域にあ
り、重量平均分子量と数平均分子量との比(Mw/M
n)が100より大きいことを特徴とするトナーに関す
る。
成分系現像剤において、該トナーは、少なくとも結着樹
脂、着色剤及びワックスを含有するトナーであり、該ト
ナーの示差走査熱量計(DSC)測定による最大吸熱ピ
ークが60〜135℃にあり、該トナーの周波数6.2
8rad/secで測定される粘弾性特性において、損
失弾性率G″が3×104Paを示す温度が90〜11
5℃、損失弾性率G″が2×104Paを示す温度が9
5〜120℃、損失弾性率G″が1×104Paを示す
温度が105〜135℃であり、損失弾性率G″が1×
104〜3×104Paを示すときの貯蔵弾性率G′と損
失弾性率G″との比(G″/G′=tanδ)が0.6
〜2.0の範囲であり、かつ、170℃における貯蔵弾
性率G′及び損失弾性率G″が1×102〜1×104P
aの範囲にあり、170℃におけるtanδ170と15
0℃におけるtanδ150の比(tanδ170/tanδ
150)が1.05〜1.6の範囲であり、該トナーのT
HF可溶分は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー(GPC)による分子量分布において、メインピーク
が分子量2000〜30,000の領域にあり、重量平
均分子量と数平均分子量との比(Mw/Mn)が100
より大きいことを特徴とする二成分系現像剤に関する。
ー画像の表面に定着部材を接触させ、且つ該トナー画像
に熱及び圧力を付与することにより、該トナー画像を該
記録材に定着する加熱定着方法において、該記録材への
該トナー画像の定着時に、該定着部材から該記録材のト
ナー画像の定着面に供給されるシリコーンオイルの記録
材単位面積当たりの塗布量が0〜1×10-7g/cm2
であり、該トナー画像を形成するためのトナーは、少な
くとも結着樹脂、着色剤及びワックスを含有するトナー
であり、該トナーの示差走査熱量計(DSC)測定によ
る最大吸熱ピークが60〜135℃にあり、該トナーの
周波数6.28rad/secで測定される粘弾性特性
において、損失弾性率G″が3×104Paを示す温度
が90〜115℃、損失弾性率G″が2×104Paを
示す温度が95〜120℃、損失弾性率G″が1×10
4Paを示す温度が105〜135℃であり、損失弾性
率G″が1×104〜3×104Paを示すときの貯蔵弾
性率G′と損失弾性率G″との比(G″/G′=tan
δ)が0.6〜2.0の範囲であり、かつ、170℃に
おける貯蔵弾性率G′及び損失弾性率G″が1×102
〜1×104Paの範囲にあり、170℃におけるta
nδ170と150℃におけるtanδ150の比(tanδ
170/tanδ150)が1.05〜1.6の範囲であり、
該トナーのTHF可溶分は、ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー(GPC)による分子量分布において、
メインピークが分子量2000〜30,000の領域に
あり、重量平均分子量と数平均分子量との比(Mw/M
n)が100より大きいことを特徴とする加熱定着方法
に関する。
程;帯電された潜像保持体に静電潜像を形成する潜像形
成工程;該静電潜像をトナーにより現像してトナー画像
を形成する現像工程;現像されたトナー画像を中間転写
体を介して、又は、介さずに記録材上に転写する転写工
程;及び記録材上に転写されているトナー画像の表面に
定着部材を接触させ、且つ該トナー画像に熱及び圧力を
付与することにより、該トナー画像を該記録材に定着す
る定着工程;を有する画像形成方法において、該記録材
への該トナー画像の定着時に、該定着部材から該記録材
のトナー画像の定着面に供給されるシリコーンオイルの
記録材単位面積当たりの塗布量が0〜1×10-7g/c
m2であり、該トナーは、少なくとも結着樹脂、着色剤
及びワックスを含有するトナーであり、該トナーの示差
走査熱量計(DSC)測定による最大吸熱ピークが60
〜135℃にあり、該トナーの周波数6.28rad/
secで測定される粘弾性特性において、損失弾性率
G″が3×104Paを示す温度が90〜115℃、損
失弾性率G″が2×104Paを示す温度が95〜12
0℃、損失弾性率G″が1×10Paを示す温度が10
5〜135℃であり、損失弾性率G″が1×104〜3
×104Paを示すときの貯蔵弾性率G′と損失弾性率
G″との比(G″/G′=tanδ)が0.6〜2.0
の範囲であり、かつ、170℃における貯蔵弾性率G′
及び損失弾性率G″が1×102〜1×104Paの範囲
にあり、170℃におけるtanδ170と150℃にお
けるtanδ150の比(tanδ170/tanδ150)が
1.05〜1.6の範囲であり、該トナーのTHF可溶
分は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)による分子量分布において、メインピークが分子量
2000〜30,000の領域にあり、重量平均分子量
と数平均分子量との比(Mw/Mn)が100より大き
いことを特徴とする画像形成方法に関する。
装着される装置ユニットにおいて、該装置ユニットは、
静電潜像を現像するためのトナー、該トナーを保有する
ためのトナー容器、該トナー容器に保有されているトナ
ーを担持し、且つ現像領域に搬送するためのトナー担持
体、及び、該トナー担持体に担持されるトナーの層厚を
規制するためのトナー層厚規制部材を少なくとも有して
おり、該トナーは、少なくとも結着樹脂、着色剤及びワ
ックスを含有するトナーであり、該トナーの示差走査熱
量計(DSC)測定による最大吸熱ピークが60〜13
5℃にあり、該トナーの周波数6.28rad/sec
で測定される粘弾性特性において、損失弾性率G″が3
×104Paを示す温度が90〜115℃、損失弾性率
G″が2×104Paを示す温度が95〜120℃、損
失弾性率G″が1×104Paを示す温度が105〜1
35℃であり、損失弾性率G″が1×104〜3×104
Paを示すときの貯蔵弾性率G′と損失弾性率G″との
比(G″/G′=tanδ)が0.6〜2.0の範囲で
あり、かつ、170℃における貯蔵弾性率G′及び損失
弾性率G″が1×102〜1×104Paの範囲にあり、
170℃におけるtanδ170と150℃におけるta
nδ150の比(tanδ170/tanδ150)が1.05
〜1.6の範囲であり、該トナーのTHF可溶分は、ゲ
ルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によ
る分子量分布において、メインピークが分子量2000
〜30,000の領域にあり、重量平均分子量と数平均
分子量との比(Mw/Mn)が100より大きいことを
特徴とする装置ユニットに関する。
分の含有量が、トナーの全樹脂成分の重量を基準として
0〜15.0重量%、さらには1〜10.0重量%、さ
らには2〜7.0重量%であることが好ましい。
分は、GPCによる分子量分布において、重量平均分子
量と数平均分子量との比(Mw/Mn)が105〜2,
000であることが好ましい。
分は、GPCによる分子量分布において、重量平均分子
量と数平均分子量との比(Mw/Mn)が110〜1,
500でであることが好ましい。
分は、GPCによる分子量分布において、分子量1万以
下の成分の含有量(M1)が35〜55%であり、分子
量1万超5万以下の成分の含有量(M2)が30〜45
%であり、分子量5万超50万以下の成分の含有量(M
3)が8〜20%であり、分子量50万超の成分の含有
量(M4)が2〜12%であり、各含有量M1、M2、
M3及びM4は、下記関係 75%≦M1+M2≦90% M1>M2>M3>M4 を満足することが好ましい。
28rad/secで測定される粘弾性特性において、
170℃におけるtanδ170と150℃におけるta
nδ1 50の比(tanδ170/tanδ150)が1.15
〜1.4の範囲であることが好ましい。
28rad/secで測定される粘弾性特性において、
損失弾性率G″が1×104Paを示す温度が110〜
130℃であることが好ましい。
28rad/secで測定される粘弾性特性において、
損失弾性率G″が3×104Paを示す温度が95〜1
10℃であることが好ましい。
28rad/secで測定される粘弾性特性において、
損失弾性率G″が1×104〜3×104Paを示すとき
の貯蔵弾性率G′と損失弾性率G″との比(G″/G′
=tanδ)が0.7〜1.5の範囲であることが好ま
しい。
28rad/secで測定される粘弾性特性において、
損失弾性率G″が3×104Paを示すときの貯蔵弾性
率G′と損失弾性率G″との比(G″/G′=tan
δ)の値と、G″が1×104Paを示すときの貯蔵弾
性率G′と損失弾性率G″との比(G″/G′=tan
δ)の値との差の絶対値が0.4未満であることが好ま
しい。
熱量計(DSC)測定による最大吸熱ピークが60〜1
25℃、さらには60〜120℃にあることが好まし
い。
該トナーの周波数6.28rad/secで測定される
損失弾性率G″が1×104Paを示す温度において、
5乃至200mPa・sであることが好ましい。
による分子量分布において、重量平均分子量と数平均分
子量との比(Mw/Mn)が1.0〜2.0であること
が好ましい。
による分子量分布において、数平均分子量(Mn)が2
00〜2000であり、重量平均分子量(Mw)が20
0〜2500であることが好ましい。
素系ワックスを有することが好ましい。
チレンワックスを有することが好ましい。
5.0重量%、さらには0.5〜5.0重量%含有され
ていることが好ましい。
化合物を含有することが好ましい。
ポリエステル樹脂を有しており、該非線状ポリエステル
樹脂を合成するためのポリカルボン酸成分とポリアルコ
ール成分とを有する組成物は、少なくとも(a)3価以
上のポリカルボン酸成分、及び(b)炭素数5〜30の
飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有するポリカ
ルボン酸成分及び/又は炭素数5〜30の飽和もしくは
不飽和の脂肪族炭化水素基を有するポリアルコール成分
を有しており、該組成物中の該3価以上の多価カルボン
酸成分の含有量Amol%と、炭素数5〜30の飽和も
しくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有するポリカルボン
酸成分及び炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪
族炭化水素基を有するポリアルコール成分の総含有量B
mol%とが、下記関係 0.5≦A≦10 5≦B≦30 2≦B/A≦10 を満足していることが好ましい。
化合物を含有しており、該結着樹脂は、非線状ポリエス
テル樹脂を有しており、該非線状ポリエステル樹脂を合
成するためのポリカルボン酸成分とポリアルコール成分
とを有する組成物は、少なくとも(a)3価以上のポリ
カルボン酸成分、及び(b)炭素数5〜30の飽和もし
くは不飽和の脂肪族炭化水素基を有するポリカルボン酸
成分及び/又は炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の
脂肪族炭化水素基を有するポリアルコール成分を有して
おり、該組成物中の該3価以上の多価カルボン酸成分の
含有量Amol%と、炭素数5〜30の飽和もしくは不
飽和の脂肪族炭化水素基を有するポリカルボン酸成分及
び炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水
素基を有するポリアルコール成分の総含有量Bmol%
とが、下記関係 0.5≦A≦10 5≦B≦30 2≦B/A≦10 を満足しており、該組成物中の該3価以上の多価カルボ
ン酸成分の含有量Amol%と、該トナー中の有機金属
化合物の含有量C重量%とが下記関係 0.2≦C≦10 2≦A×C≦50 を満足していることが好ましい。
和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基は、ポリエステル
樹脂の骨格にブランチ化されて導入されていることが好
ましい。
モノアゾ金属錯体、アセチルアセトン金属錯体、サルチ
ル酸金属錯体、アルキルサルチル酸金属錯体、ジアルキ
ルサルチル酸金属錯体、オキシナフトエ酸金属錯体、ヒ
ドロキシカルボン酸金属錯体、ポリカルボン酸金属錯体
及びカルボン酸の金属塩からなるグループから選択され
る金属化合物であることが好ましい。
アルミニウム及びジルコニウムからなるグループから選
択される金属と、芳香族ジオール、芳香族ヒドロキシカ
ルボン酸、芳香族モノカルボン酸及び芳香族ポリカルボ
ン酸からなるグループから選択される芳香族化合物とが
配位又は/及び結合している有機金属化合物であること
が好ましい。
2〜20mgKOH/gであることが好ましい。
して染料又は顔料を含有するカラートナーであることが
好ましい。
もシアントナー、マゼンタトナー、イエロートナー及び
ブラックトナーを組み合せてフルカラー画像を形成する
ためのシアン着色剤を含有するシアントナーであること
が好ましい。
もシアントナー、マゼンタトナー、イエロートナー及び
ブラックトナーを組み合せてフルカラー画像を形成する
ためのマゼンタ着色剤を含有するマゼンタトナーである
ことが好ましい。
もシアントナー、マゼンタトナー、イエロートナー及び
ブラックトナーを組み合せてフルカラー画像を形成する
ためのイエロー着色剤を含有するイエロートナーである
ことが好ましい。
もシアントナー、マゼンタトナー、イエロートナー及び
ブラックトナーを組み合せてフルカラー画像を形成する
ためのブラック着色剤を含有するブラックトナーである
ことが好ましい。
は、磁性キャリア粒子を有することが好ましい。
は、磁性キャリアコアの表面が樹脂被覆層によって被覆
されている樹脂被覆キャリアであることが好ましい。
は、シアントナー、マゼンタトナー、イエロートナー及
びブラックトナーを組み合せて形成されている多色カラ
ートナー画像であり、該多色カラートナー画像を該記録
材に定着してフルカラー画像を形成する加熱定着方法で
あり、該シアントナー、該マゼンタトナー、該イエロー
トナー及び該ブラックトナーからなるグループから選択
される少なくとも1種のカラートナーは、該カラートナ
ーであることが好ましい。
電する第1の帯電工程;帯電された潜像保持体に静電潜
像を形成する第1の潜像形成工程;該静電潜像を第1の
トナーにより現像して第1のトナー画像を形成する第1
の現像工程;現像された第1のトナー画像を中間転写体
上に転写する第1の転写工程;潜像保持体を帯電する第
2の帯電工程;帯電された潜像保持体に静電潜像を形成
する第2の潜像形成工程;該静電潜像を第2のトナーに
より現像して第2のトナー画像を形成する第2の現像工
程;現像された第2のトナー画像を第1のトナー画像が
転写されている中間転写体に転写する第2の転写工程;
潜像保持体を帯電する第3の帯電工程;帯電された潜像
保持体に静電潜像を形成する第3の潜像形成工程;該静
電潜像を第3のトナーにより現像して第3のトナー画像
を形成する第3の現像工程;現像された第3のトナー画
像を第1のトナー画像及び第2のトナー画像が転写され
ている中間転写体上に転写する第3の転写工程;潜像保
持体を帯電する第4の帯電工程;帯電された潜像保持体
に静電潜像を形成する第4の潜像形成工程;該静電潜像
を第4のトナーにより現像して第4のトナー画像を形成
する第4の現像工程;現像された第4のトナー画像を第
1のトナー画像、第2のトナー画像及び第3のトナー画
像が転写されている中間転写体上に転写する第4の転写
工程;該中間転写体上に転写された第1のトナー画像、
第2のトナー画像、第3のトナー画像及び第4のトナー
画像を有する多色トナー画像を記録材上に一括して2次
転写する一括転写工程;及び記録材上に一括して2次転
写された該多色トナー画像の表面に定着部材を接触さ
せ、且つ該多色トナー画像に熱及び圧力を付与すること
により、該多色トナー画像を該記録材に定着する定着工
程;を有する画像形成方法において、該第1のトナー
は、シアントナー、マゼンタトナー、イエロートナー及
びブラックトナーからなるグループから選択されるカラ
ートナーであり、該第2のトナーは、第1のトナーとし
て選択されたカラートナーを除く残りのグループから選
択されるカラートナーであり、該第3のトナーは、第1
のトナーとして選択されたカラートナー及び第2のトナ
ーとして選択されたカラートナーを除く残りのグループ
から選択されるカラートナーであり、該第4のトナー
は、第1のトナーとして選択されたカラートナー、第2
のトナーとして選択されたカラートナー及び第3のトナ
ーとして選択されたカラートナーを除く残りのカラート
ナーであることが好ましい。
電する第1の帯電工程;帯電された潜像保持体に静電潜
像を形成する第1の潜像形成工程;該静電潜像を第1の
トナーにより現像して第1のトナー画像を形成する第1
の現像工程;現像された第1のトナー画像を記録材上に
転写する第1の転写工程;潜像保持体を帯電する第2の
帯電工程;帯電された潜像保持体に静電潜像を形成する
第2の潜像形成工程;該静電潜像を第2のトナーにより
現像して第2のトナー画像を形成する第2の現像工程;
現像された第2のトナー画像を第1のトナー画像が転写
されている記録材上に転写する第2の転写工程;潜像保
持体を帯電する第3の帯電工程;帯電された潜像保持体
に静電潜像を形成する第3の潜像形成工程;該静電潜像
を第3のトナーにより現像して第3のトナー画像を形成
する第3の現像工程;現像された第3のトナー画像を第
1のトナー画像及び第2のトナー画像が転写されている
記録材上に転写する第3の転写工程;潜像保持体を帯電
する第4の帯電工程;帯電された潜像保持体に静電潜像
を形成する第4の潜像形成工程;該静電潜像を第4のト
ナーにより現像して第4のトナー画像を形成する第4の
現像工程;現像された第4のトナー画像を第1のトナー
画像、第2のトナー画像及び第3のトナー画像が転写さ
れている記録材上に転写する第4の転写工程;記録材上
に順次転写された第1のトナー画像、第2のトナー画
像、第3のトナー画像及び第4のトナー画像を有する多
色トナー画像の表面に定着部材を接触させ、且つ該多色
トナー画像に熱及び圧力を付与することにより、該多色
トナー画像を該記録材に定着する定着工程;を有する画
像形成方法において、該第1のトナーは、シアントナ
ー、マゼンタトナー、イエロートナー及びブラックトナ
ーからなるグループから選択されるカラートナーであ
り、該第2のトナーは、第1のトナーとして選択された
カラートナーを除く残りのグループから選択されるカラ
ートナーであり、該第3のトナーは、第1のトナーとし
て選択されたカラートナー及び第2のトナーとして選択
されたカラートナーを除く残りのグループから選択され
るカラートナーであり、該第4のトナーは、第1のトナ
ーとして選択されたカラートナー、第2のトナーとして
選択されたカラートナー及び第3のトナーとして選択さ
れたカラートナーを除く残りのカラートナーであること
が好ましい。
は、潜像保持体をさらに有していることが好ましい。
は、該潜像保持体の表面をクリーニングするためのクリ
ーニング部材をさらに有していることが好ましい。
は、該潜像保持体を帯電するための帯電部材をさらに有
していることが好ましい。
は、該潜像保持体の表面をクリーニングするためのクリ
ーニング部材及び該潜像保持体を帯電するための帯電部
材をさらに有していることが好ましい。
決するために、トナーの粘弾性特性及び分子量分布を中
心に諸特性について鋭意検討した結果、特に耐高温オフ
ッセット性の改良に有効な特定のワックスのトナー中に
おける含有量を少なくして、オーバーヘッドプロジェク
タートランスペアレンシーシート(OHT)の投影画像
の色再現性及び光透過性を低下させずに、定着画像の耐
高温オフッセット性を向上させても、トナーの定着ロー
ラー通過時の実際にトナーが定着するときに相当するト
ナーの粘弾性特性を特定の範囲にすることにより、定着
開始温度を下げ、且つ定着可能温度領域を広げ、また、
定着温度の変化に対し安定したグロスの制御を可能に
し、且つ、トナーのTHF可溶分のゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィー(GPC)による分子量分布にお
いて、特定の分子量領域にメインピークが存在する分子
量分布の幅を大きく広げることにより、好ましくはさら
に、トナー中のトナーの全樹脂成分の重量を基準とした
テトラヒドロフラン(THF)不溶分の含有量を特定の
範囲にすることにより、定着画像のグロスコントロール
を容易にし、且つ、トナー中に特定のワックスの含有量
を少量にすることによる効果と相俟って、耐高温オフッ
セット性をより改良することができ、その結果、低温か
つ幅広い温度域でのオイルレス定着(定着ローラー分離
性、耐オフセット性)を達成し、適度なグロスの画像が
幅広い温度域で得られ、さらに得られるOHTの投影画
像の色再現性及び光透過性に優れることを見出した。
波数6.28rad/secで測定される粘弾性特性に
おいて、損失弾性率G″が3×104Paを示す温度が
90〜115℃、好ましくは95〜110℃、損失弾性
率G″が2×104Paを示す温度が95〜120℃、
損失弾性率G″が1×104Paを示す温度が105〜
135℃、好ましくは110〜130℃であり、損失弾
性率G″が1×104〜3×104Paを示すときの貯蔵
弾性率G′と損失弾性率G″との比(G″/G′=ta
nδ)が0.6〜2.0の範囲、好ましくは0.7〜
1.5の範囲であり、かつ、170℃における貯蔵弾性
率G′及び損失弾性率G″が1×102〜1×104Pa
の範囲、好ましくは2×102〜5×103Paの範囲に
あり、170℃におけるtanδ170と150℃におけ
るtanδ150の比(tanδ17 0/tanδ150)が
1.05〜1.6の範囲、好ましくは1.15〜1.4
の範囲であることが良い。
G″がそれぞれ3×104Pa、2×104Pa及び1×
104Paを示す温度を規定している。損失弾性率G″
は、高分子における粘性すなわち、応力に対する不可逆
な性質を表す指標であり、定着の場面においては定着ロ
ーラー通過時の圧力に対しての変形のしやすさを表すも
のである。本発明で規定している損失弾性率G″が3×
104Paより高い領域は、圧力により若干変形はする
が、まだ記録材への接着を開始しない領域である。一方
の損失弾性率G″が1×104Paを下回る領域は、定
着ローラー通過時、圧力に対してのトナーの変形が大き
すぎて流動が起こるため、高温オフセットを生じる領域
になる。従って本発明で規定した損失弾性率G″の値
は、定着ローラー通過時の実際にトナーが定着するとき
のトナーの粘弾性特性と同じ状態を規定したものであ
り、それぞれの値における温度は、定着開始温度、定着
可能温度領域に深く関係する。
度を90〜115℃、好ましくは95〜110℃とする
ことにより、保存安定性を損なうことなく、十分な低温
定着性を発揮できる。損失弾性率G″が3×104Pa
を示す温度が90℃未満の場合には、トナーの保存安定
性が損なわれることがあり、115℃を超える場合に
は、低温での定着性が不十分となる。
度を95〜120℃とすることにより、トナーの軟化速
度を適度に保ち、グロスの安定化、定着領域の拡大の基
本となる。この損失弾性率G″が2×104Paを示す
温度が95℃未満の場合には、高温オフセットや定着ロ
ーラーへの記録材の巻き付きが生じやすく、120℃を
超える場合には、低温での定着性が不十分となる。
度を105〜135℃、好ましくは110〜130℃と
することにより、適度なグロスを幅広い温度範囲で得ら
れ、さらに定着可能領域を広くすることができる。損失
弾性率G″が1×104Paを示す温度が105℃未満
である場合には、定着領域が狭くグロスが高くなり易い
ため、適度なグロスを幅広い温度範囲で得ることは困難
であり、135℃を超える場合には、トナーが軟化しに
くくなるため低温定着性が不十分となり、低い温度で高
いグロスを得られない。
弾性すなわち、応力に対する可逆な性質を表す指標であ
り、定着の場面においては定着ローラー通過時の圧力に
よるトナーの変形後の復元力を表すものである。これ
は、定着画像表面の平滑性に大きく影響し、画像のグロ
スに深く関係する。
の分子自体ののび縮みによる影響が強いことを示し、軟
化したトナーの流動を防止するため高温オフセットにも
深く関係する。
の比(G″/G′=tanδ)は、その両者のバランス
を表す指標であり、トナーの定着領域である損失弾性率
G″が1×104〜3×104Paを示す温度領域の損失
弾性率と貯蔵弾性率の比(G″/G′=tanδ)を規
定した意味は上記のような関係に基づくものである。
aを示すときの貯蔵弾性率G′と損失弾性率G″との比
(G″/G′=tanδ)が0.6〜2.0の範囲、好
ましくは0.7〜1.5の範囲にあると、損失弾性率と
貯蔵弾性率のバランスが、本発明の大きな目的の一つで
あるグロスの温度安定性に対して非常に優れており、グ
ロス10から25程度の自然な光沢を有する画像を、低
い温度から高い温度までの幅広い温度域で得ることが出
来る。また、グロス10程度であれば、トナー画像表面
は十分に平滑であるため、低い温度から良好なOHT透
過性が得られ、これにより、通常OHTモードでは定着
速度を遅くするか、定着温度を上げるかして対応する
が、定着速度や定着温度を大きく変えることなく十分な
OHT透過性を得ることが可能である。
×104Paを示す温度領域におけるtanδが0.6
未満の場合には、トナーの定着時の粘弾性特性において
粘性に対して弾性が強すぎるため、定着ローラーの圧で
一度平滑にされた画像表面が、圧力から開放された時に
トナーの復元力により荒れるためグロスが低下し過ぎ、
OHT透過性も悪化してしまう。反対に2.0を超える
場合には、トナーの定着時の粘弾性特性において粘性に
対して弾性が弱過ぎるため、定着ローラーの圧力から開
放された時に復元力がほとんど現れず、画像表面は平滑
でグロスは高くなり過ぎる。
る貯蔵弾性率G′及び損失弾性率G″が1×102〜1
×104Paの範囲、好ましくは2×102〜5×103
Paの範囲にあり、170℃におけるtanδ170と1
50℃におけるtanδ150の比(tanδ170/tan
δ150)が1.05〜1.6の範囲にあり、好ましくは
1.15〜1.4の範囲であることが良い。
G″の値、及び、温度によるtanδの変化のしかたを
制御することで、グロスの必要以上の上昇を抑え、温度
変化に対し安定なグロスの制御が可能となる。また、軟
化したトナーの流動性を制御して、高温オフセットの発
生を抑えることが可能となる。
弾性率G″のいずれかが、1×10 2Pa未満の場合に
は、トナーは過剰に流動し、高温オフセットが発生しや
すくなり、1×104Paを超える場合には、低温での
定着性が不十分となる。
におけるtanδ150の比(tanδ 170/tan
δ150)が1.05未満の場合には、定着温度を上げて
もグロスが上昇しないため良好なグロスの画像が得られ
ず、1.6を超える場合には、高温領域でグロスが必要
以上に高くなり、グロス安定性に問題が生じる。
104Paを示すときのtanδの値と、G″が1×1
04Paを示すときのtanδの値との差の絶対値が
0.4未満であることが、定着領域の拡大に対して効果
があり好ましい。
ット領域が狭くなる傾向がある。例えば低温で軟化する
樹脂成分の中に、低温では軟化しないゲル領域の高分子
量のものがドメインとして混在するときなどでは、トナ
ーの損失弾性率G″が3×104Paのときの値と、
G″が1×104Paのときの値との差の絶対値は0.
4以上となり、非オフセット領域が著しく狭くなる。
走査熱量計(DSC)測定による最大吸熱ピークが60
〜135℃にあり、好ましくは60〜125℃、より好
ましくは60〜120℃にあることが良く、同領域に最
大吸熱ピークを有する低融点のワックスを、トナー中に
0.3〜5.0重量%、好ましくは0.5〜5.0重量
%、さらに好ましくは0.5〜4.5重量%含有するこ
とで、このトナー中に含有されている特定のワックス
が、耐高温オフセット性を改良すると共に、定着ローラ
ーからの定着画像の分離性に対して顕著に機能して、定
着画像の分離性の温度ラチチュードの拡大に対して大き
く寄与する。
合には、トナーの保存安定性に問題が生じ、135℃を
超える場合には、低温での定着ローラーからの記録材の
分離性が低下して、定着ローラーへの記録材の巻き付き
が発生し、定着可能温度領域が狭くなる。
周波数6.28rad/secで測定される損失弾性率
G″が1×104Paを示す温度において、粘度が5〜
200mPa・sを示すワックスであると、定着時の記
録材の分離性に対してさらに効果が高く、より好ましく
は5〜100mPa・s、さらには5〜50mPa・s
であるとさらにその効果が高い。
測定される損失弾性率G″が1×104Paを示す温度
において、ワックスの粘度が5mPa・s未満の場合に
は、トナーが接触する部材の汚染を生じることがあり、
ワックスの粘度が200mPa・sを超える場合には、
特に低温での定着ローラーへの記録材の巻き付き性に問
題が生じる。
中に0.3重量%未満の場合には、定着ローラーからの
定着画像の分離性及び定着画像の耐高温オフセット性が
不十分になり易く、5.0重量%を超える場合には、O
HTの投影画像の色再現性及び光透過性が低下し易く、
さらに、トナー粒子中でワックスが均一分散している状
態で存在している形態のトナーの場合には、トナー粒子
表面に多量のワックスが存在するため、トナーの流動性
や耐ブロッキング性の低下が生じ易くなる。
のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)
による分子量分布において、特定の分子量領域にメイン
ピークが存在する分子量分布の幅を大きく広げることに
より、さらに好ましくはトナー中のテトラヒドロフラン
(THF)不溶分の含有量を少量含むことで、定着画像
の自在なグロスコントロールが可能となり、好みの光沢
の画像となるように容易に設計できる。
フラン(THF)不溶分の含有量が、トナーの全樹脂成
分の重量を基準として0乃至15.0重量%、好ましく
は1乃至10.0重量%、さらには2乃至7.0重量%
であることが良い。THF不溶分の含有量が15重量%
より多い場合には、定着温度を上げてもグロスが上昇せ
ず、良好なグロスの画像が得られにくくなる。
可溶分のGPCによる分子量分布において、メインピー
クが分子量2,000乃至30,000の領域、好まし
くは分子量5,000乃至20,000の領域にあり、
重量平均分子量と数平均分子量との比(Mw/Mn)が
100より大きい、好ましくは100乃至2,000、
さらに好ましくは105乃至2,000、さらには11
0乃至1,500であることが良い。
いずれを外れる場合にも、定着画像の自在なグロスコン
トロールが困難となる。
画像の自在なグロスコントロールが困難となると共に、
耐高温オフセット性が低下してしまう。
可溶分は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(GPC)による分子量分布において、分子量1万以下
の成分の含有量(M1)が35乃至55%(好ましくは
35乃至50%)であり、分子量1万超5万以下の成分
の含有量(M2)が30乃至45%(好ましくは30乃
至40%)であり、分子量5万超50万以下の成分の含
有量(M3)が8乃至20%(好ましくは8乃至15
%)であり、分子量50万超の成分の含有量(M4)が
2乃至12%(好ましくは2乃至10%)であり、各含
有量M1、M2、M3及びM4が、下記関係 75%≦M1+M2≦90%(好ましくは75%≦M1
+M2≦85%) M1>M2>M3>M4 を満足するとグロスのコントロールの点でさらに好まし
い。
35%未満の場合には、グロスが高くなり難く、低温定
着性が悪化し、55%を超える場合には、オフセットが
生じ易く、分子量1万超5万以下の成分の含有量(M
2)が30%未満の場合には、低温定着性が悪化し、4
5%を超える場合には、オフセットが生じ易く、分子量
5万超50万以下の成分の含有量(M3)が8%未満の
場合には、温度に対するグロスの変動が大きく、また高
温で定着ローラーへの記録材の巻き付きが生じ易く、2
0%を超える場合には、グロスが高くなり難く、分子量
50万超の成分の含有量(M4)が2%未満の場合に
は、温度に対するグロスの変動が大きく、また高温で定
着ローラーへの記録材の巻き付きが生じ易く、12%を
超える場合には、OHT投影画像の色再現性及び光透過
性が低下しやすくなる。
定着性、グロスコントロール及びOHT光透過性を十分
に向上させることが難しく、90%を超える場合には、
非オフッセット領域が狭くなる。
トナーの貯蔵弾性率G′及び損失弾性率G″は、以下に
示す方法及び条件により測定した。 ・使用装置 :レオメトリックス社製レオメーターR
DA−II型 ・測定治具 :直径25mmのパラレルプレート ・測定試料 :トナーを直径約25mm,高さ約3m
mの円盤状試料に成型して使用 ・測定温度条件:80〜190℃まで毎分2℃で昇温 ・測定周波数 :6.28rad/sec ・測定歪の設定:自動測定モード(初期値を0.1%に
設定) ・試料伸長補正:自動測定モード
ンプル0.5〜1.0gを秤量し(W1g)、円筒濾紙
(例えば東洋濾紙製No.86R)に入れてソックスレ
ー抽出器にかけ、溶媒としてTHF200mlを用いて
12時間抽出し、THF溶媒によって抽出された可溶分
をエバポレートした後、100℃で一昼夜真空乾燥し、
THF可溶な樹脂成分量を秤量する(W2g)。トナー
中の顔料及びワックスの如き樹脂成分以外の成分の重量
を(W3g)とし、THF不溶分は、下記式から求めら
れる。
−W2)/(W1−W3)]×100
定)上記THF不溶分の測定でソックスレー抽出を行な
ったトナーサンプルのTHF可溶分とTHFとを約5〜
25mg/5mlの濃度比で混合し室温にて数時間放置
のあと十分に振り混ぜ、更に一昼夜静置する。その後、
サンプル処理フィルタ(ポアサイズ0.4〜0.5μ
m、例えば、マイショリディスクH−25−5東ソー社
製、エキクロディスク25CR ゲルマン サイエンス
ジャパン社製等)を透過させたものを測定サンプルとし
て用いる。
トチャンバー中でカラムを安定させ、この温度における
カラムに溶媒としてTHFを毎分1mlの流速で流し、
THF試料溶液を約100μl注入して測定する。試料
の分子量測定にあたっては、試料の有する分子量分布
を、数種の単分散ポリスチレン標準試料により作成され
た検量線の対数値とカウント数との関係から算出した。
検量線作成用の標準ポリスチレン試料としては、例え
ば、東ソー社製あるいは、昭和電工社製の分子量が10
2〜107程度のものを用い、少なくとも10点程度の標
準ポリスチレン試料を用いるのが適当である。検出器に
はRI(屈折率)検出器を用いる。なお、カラムとして
は、市販のポリスチレンジェルカラムを複数本組み合わ
せるのが良く、例えば、昭和電工社製のshodex
GPC KF−801、802、803、804、80
5、806、807及び800Pの組み合わせや、東ソ
ー社製のTSKgel G1000H(HXL)、G20
00H(HXL)、G3000H(HXL)、G4000H
(HXL)、G5000H(HXL)、G6000H
(HXL)、G7000H(HXL)、及びTSK gua
rd columnの組み合わせを挙げることができ
る。
スラインからクロマトグラムが立ち上がり開始点から測
定を始め低分子量側・分子量約400までを分子量の算
出範囲とした。測定装置は、GPC−150C(ウォー
ターズ社)を用いた。
は、例えば、ポリスチレン、ポリ−p−クロルスチレ
ン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置換体の
単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共重合体、ス
チレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナ
フタリン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重
合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチ
レン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレ
ン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチ
ルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル
共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、ス
チレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共
重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合
体等のスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニル、フェノー
ル樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹脂変性マレイ
ン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビ
ニール、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレ
タン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キ
シレン樹脂、ポリビニルブチラール、テルペン樹脂、ク
マロンインデン樹脂、石油系樹脂等が使用できる。
ル樹脂及びスチレン系共重合体が好ましく用いられる。
ステル樹脂を用いる場合には、定着性に優れ、カラート
ナーに適している。特に、ポリオール成分としての下記
一般式(I)
びyはそれぞれ0以上の整数であり、かつ、x+yの平
均値は0〜10である。)に示されるビスフェノール誘
導体と、2価以上のカルボン酸、その酸無水物、又は、
その低級アルキルエステルから選択されるポリカルボン
酸成分(例えばフマル酸、マレイン酸、無水マレイン
酸、フタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピロメ
リット酸など)とを共縮重合したポリエステル樹脂が、
カラートナーとして、良好な帯電特性を有するので好ま
しい。
ール成分とポリカルボン酸成分との共縮合時に、3価以
上のポリカルボン酸及び/又は3価以上のポリアルコー
ルを有する組成物を合成した非線状ポリエステル樹脂で
あることが好ましい。
リエステル樹脂と組み合せて有機金属化合物を含有して
いることが、上述した特定の粘弾性特性、特定のTHF
不溶分量及び特定のGPCによる分子量分布を有する本
発明のトナーを製造できる点で好ましい。
末端極性基と結合し、金属架橋することが知られてい
る。ポリマー中でこの架橋度合いをコントロールする手
段として本発明者らは、立体障害性のあるソフトセグメ
ントとしての炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の脂
肪族炭化水素基を有するポリカルボン酸成分及び/又は
ポリアルコール成分と、金属架橋の反応確率の高い成分
である3価以上のポリカルボン酸との組成物中での含有
量を規定することが、特にフルカラー画像の定着時に要
求される定着画像のグロスコントロール及び耐オフセッ
ト性との高度な両立に重要であることを見出した。
を合成するためのポリカルボン酸成分とポリアルコール
成分とを有する組成物は、少なくとも(a)3価以上の
ポリカルボン酸成分、及び(b)炭素数5〜30の飽和
もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有するポリカルボ
ン酸成分及び/又は炭素数5〜30の飽和もしくは不飽
和の脂肪族炭化水素基を有するポリアルコール成分を有
しており、この組成物中の3価以上の多価カルボン酸成
分の含有量Amol%と、炭素数5〜30の飽和もしく
は不飽和の脂肪族炭化水素基を有するポリカルボン酸成
分及び炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭
化水素基を有するポリアルコール成分の総含有量Bmo
l%とが、下記関係 0.5≦A≦10 5≦B≦30 2≦B/A≦10 を満足していることが好ましく、より好ましくは下記関
係 1.5≦A≦6.5 10≦B≦25 2≦B/A≦10 を満足していることが良い。
の含有量が0.5mol%未満の場合には、有機金属化
合物との架橋反応が良好に進行せず、損失弾性率G″が
1×104〜3×104Paを示すときの貯蔵弾性率G′
と損失弾性率G″との比(G″/G′=tanδ)が
2.0超となりやすいため、非オフセット領域を広げる
ことが難しくなる。また、それを抑えるために高分子量
の樹脂を使用すると、低温での定着特性が低下しやすく
なる。
有機金属化合物との架橋反応が促進し非オフセット領域
は広がるが、損失弾性率G″が1×104〜3×104P
aを示すときの貯蔵弾性率G′と損失弾性率G″との比
(G″/G′=tanδ)が0.6未満となりやすいた
め、カラー画像に求められるグロスが低下し、定着温度
を上げても高いグロスは得られにくくなり、また、OH
T光透過性も低下し、低温定着性も低下する。
の含有量(Amol%)と、炭素数5〜30の飽和もし
くは不飽和の脂肪族炭化水素基を有するポリカルボン酸
成分及び炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族
炭化水素基を有するポリアルコール成分の総含有量(B
mol%)との比(B/A)が2未満の場合には、有機
金属化合物との架橋反応により非オフセット領域は広が
るが、損失弾性率G″が1×104〜3×104Paを示
すときの貯蔵弾性率G′と損失弾性率G″との比(G″
/G′=tanδ)が0.6未満となりやすいため、カ
ラー画像に求められるグロスが低下し、定着温度を上げ
ても高いグロスは得られにくくなり、また、OHT光透
過性も低下し、低温定着性も低下する。
メントとしての炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の
脂肪族炭化水素基を有する成分の立体障害により、架橋
性が低下し、損失弾性率G″が1×104〜3×104P
aを示すときの貯蔵弾性率G′と損失弾性率G″との比
(G″/G′=tanδ)が2.0超となりやすく、非
オフセット領域を広げることが難しい。
不飽和の脂肪族炭化水素基を有するポリカルボン酸成分
及び炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化
水素基を有するポリアルコール成分の総含有量(Bmo
l%)が、5mol%未満である場合、有機金属化合物
との架橋反応により非オフセット領域は広がるが、損失
弾性率G″が1×104〜3×104Paを示すときの貯
蔵弾性率G′と損失弾性率G″との比(G″/G′=t
anδ)が0.6未満となりやすいため、カラー画像に
求められるグロスが低下し、定着温度を上げても高いグ
ロスは得られにくくなり、また、OHT光透過性も低下
し、低温定着性も低下する。
メントとしての炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の
脂肪族炭化水素基を有する成分の立体障害により、架橋
性が低下し、損失弾性率G″が1×104〜3×104P
aを示すときの貯蔵弾性率G′と損失弾性率G″との比
(G″/G′=tanδ)が2.0超となりやすく、非
オフセット領域を広げることが難しい。
価以上の多価カルボン酸成分の含有量Amol%と、ト
ナー中の有機金属化合物の含有量C重量%とが下記関係 0.2≦C≦10 2≦A×C≦50 を満足していることが好ましく、より好ましくは下記関
係 0.5≦C≦7 3≦A×C≦25 を満足していることが、中グロス領域での温度安定性を
発揮することから良い。
2重量%未満の場合には、有機金属化合物による架橋反
応が良好に進行せず、損失弾性率G″が1×104〜3
×104Paを示すときの貯蔵弾性率G′と損失弾性率
G″との比(G″/G′=tanδ)が2.0超となり
やすいため、非オフセット領域を広げることが難しくな
る。また、それを抑えるために高分子量の樹脂を使用す
ると、低温での定着特性が低下しやすくなる。
機金属化合物との架橋反応が促進し非オフセット領域は
広がるが、損失弾性率G″が1×104〜3×104Pa
を示すときの貯蔵弾性率G′と損失弾性率G″との比
(G″/G′=tanδ)が0.6未満となりやすいた
め、カラー画像に求められるグロスが低下し、定着温度
を上げても高いグロスは得られにくくなり、また、OH
T光透過性も低下し、低温定着性も低下する。
の含有量(Amol%)と、トナー中の有機金属化合物
の含有量(C重量%)との積(A×C)が2未満の場合
には、架橋性が低下し、損失弾性率G″が1×104〜
3×104Paを示すときの貯蔵弾性率G′と損失弾性
率G″との比(G″/G′=tanδ)が2.0超とな
りやすいため、非オフセット領域を広げることが難しく
なる。また、それを抑えるために高分子量の樹脂を使用
すると、低温での定着特性が低下しやすくなる。
化合物との架橋反応が促進し非オフセット領域は広がる
が、損失弾性率G″が1×104〜3×104Paを示す
ときの貯蔵弾性率G′と損失弾性率G″との比(G″/
G′=tanδ)が0.6未満となりやすいため、カラ
ー画像に求められるグロスが低下し、定着温度を上げて
も高いグロスは得られにくくなり、また、OHT光透過
性も低下し、低温定着性も低下する。
は、有機金属錯体、金属塩、金属錯塩及びキレート化合
物が挙げられ、例えばモノアゾ金属錯体、アセチルアセ
トン金属錯体、サルチル酸金属錯体、アルキルサルチル
酸金属錯体、ジアルキルサルチル酸金属錯体、オキシナ
フトエ酸金属錯体、ヒドロキシカルボン酸金属錯体、ポ
リカルボン酸金属錯体及びカルボン酸の金属塩が挙げら
れる。有機金属錯体、金属塩、金属錯塩及びキレート化
合物を構成する金属イオンとしては、クロム、鉄、亜
鉛、アルミニウム及びジルコニウムが挙げられ、特に、
鉄、アルミニウム又はジルコニウムが、上述したトナー
の粘弾性コントロールが容易に行なえるという点で好ま
しい。
に用いる場合には、無色・有色問わず使用可能である
が、カラートナーに用いる場合には、トナーの色調に影
響を与えない無色または淡色のものが好ましい。従って
カラートナーにおいては、有機金属錯体、金属塩、金属
錯塩及びキレート化合物を構成する金属イオンとして
は、アルミニウム又はジルコニウムが好ましく用いら
れ、特にトナーの摩擦帯電性を考慮した場合には、アル
ミニウムが好ましい。
は、アルミニウム又はジルコニウムからなるグループか
ら選択される金属と、芳香族ジオール、芳香族ヒドロキ
シカルボン酸、芳香族モノカルボン酸又は芳香族ポリカ
ルボン酸を香族化合物とが配位又は/及び結合している
有機金属化合物であり、この有機金属化合物は、上述し
たトナーの粘弾性コントロール及びカラートナー画像の
色調の目的をより高度に達成可能であることから好まし
く、特に、有機アルミニウム化合物が、さらにカラート
ナーの摩擦帯電性をより安定にできることから最も好ま
しい。
体的には、 (i)金属元素としてアルミニウム及びジルコニウムか
らなるグループから選択される金属を有し、配位子とし
て芳香族ジオール、芳香族ヒドロキシカルボン酸又は芳
香族ポリカルボン酸を配位している金属錯体; (ii)金属元素としてアルミニウム及びジルコニウム
からなるグループから選択される金属を有し、配位子と
して芳香族ジオール、芳香族ヒドロキシカルボン酸又は
芳香族ポリカルボン酸を配位している金属錯塩; (iii)金属イオンとしてアルミニウム及びジルコニ
ウムからなるグループから選択される金属の金属イオン
を有し、酸イオンとして芳香族カルボン酸イオン、芳香
族ヒドロキシカルボン酸イオン又は芳香族ポリカルボン
酸イオンを有しているカルボン酸金属塩;が挙げられ
る。
においては、配位子として芳香族ジオール、芳香族ヒド
ロキシカルボン酸又は芳香族ポリカルボン酸を2〜4個
キレート形成しているものが好ましく、金属錯塩におい
ては、芳香族カルボン酸イオン、芳香族ヒドロキシカル
ボン酸イオン又は芳香族ポリカルボン酸イオンを1〜4
個有しているものが好ましく、更には2〜3個有してい
るものが好ましい。また、キレート形成数の異なる錯
体,錯塩あるいは配位子の異なる錯体,錯塩であっても
良い。また、酸イオンの数の異なる塩の混合物であって
も良い。
合物が挙げられる。
なるグループから選択される金属と、芳香族ジオール、
芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳香族モノカルボン酸又
は芳香族ポリカルボン酸を香族化合物とが配位又は/及
び結合している有機金属化合物と、(a)3価以上のポ
リカルボン酸成分、及び(b)炭素数5〜30の飽和も
しくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有するポリカルボン
酸成分及び/又はポリアルコール成分を有する組成物を
共縮合して得られる非線状ポリエステル樹脂を金属架橋
させて用いることが、定着領域の拡大、さらにはグロス
コントロールの点で好ましい。
末の多い非線状ポリエステル樹脂の末端のカルボキシル
基や水酸基の如き官能基が金属化合物における金属を介
した配位結合やイオン結合により施される。これにより
樹脂成分は3次元の網目構造となるが、配位結合やイオ
ン結合であるためその結合はそれほど強固ではなく、オ
フセット防止に有効でありながら低温定着性にすぐれ、
さらにはグロスをある程度高い領域でコントロール可能
とするために有効に働いている。
でない3次元の網目構造は、ワックスの分散と、定着時
の染み出し速度のコントロールに関しても、有効に作用
している。
と従来の技術で述べたような公知の電荷制御剤とを組み
合わせて使用することもできる。
用いるポリエステル樹脂は、酸価が2乃至20mgKO
H/gであることが好ましく、より好ましくは5乃至1
5mgKOH/gであることが良い。
g未満の場合には、有機金属化合物との相互作用による
現像安定性及び耐久安定効果を十分に発揮しきれなかっ
たり、有機金属化合物の分散不良に伴うワックスの分散
性の低下により、低温定着性が十分にならず、20mg
KOH/gを超える場合には、吸湿性が強くなり、画像
濃度が低下し、カブリが生じ易くなる。
法により求める。
070に準ずる。 1)試料は予め重合体成分以外の添加物を除去して使用
するか、重合体以外の成分の酸価、含有量を予め求めて
おく。試料の粉砕品0.5〜2.0(g)を精秤し、重
合体成分の重さW(g)とする。 2)300(ml)のビーカーに試料を入れ、トルエン
/エタノール(4/1)の混合液150(ml)を加え
溶解する。 3)0.1規定のKOHのメタノール溶液を用いて、電
位差滴定装置を用いて滴定する(例えば、京都電子株式
会社製の電位差滴定装置AT−400(win−wor
kstation)とABP−410電動ビュレットを
用いての自動滴定が利用できる。) 4)この時のKOH溶液の使用量S(ml)とし、同時
にブランクを測定しこの時のKOH溶液の使用量をB
(ml)とする。 5)次式により酸価を計算する。fはKOHのファクタ
ーである。
f×5.61)/W本発明に用いられる3価以上のポリ
カルボン酸単量体としては、1,2,4−ベンゼントリ
カルボン酸、1,3,5−ベンゼントリカルボン酸、
1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、1,2,
4−ナフタレントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレ
ントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン
酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、テトラ(メ
チレンカルボキシ)メタン、1,3−ジカルボキシル−
2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,
2,7,8−オクタンテトラカルボン酸等の多価カルボ
ン酸、これらの酸無水物または低級アルキルエステルが
挙げられる。
樹脂の構成成分としての炭素数5〜30の飽和もしくは
不飽和の脂肪族炭化水素基を有する単量体としては、ポ
リエステル樹脂の骨格にブランチ化されて導入される飽
和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有する単量体で
あることが必要であり、炭素数5〜30の飽和もしくは
不飽和の脂肪族炭化水素基を有する単量体であることが
好ましい。
肪族炭化水素基を有する成分は、ポリエステル樹脂を構
成する2価及び3価以上のモノマーのいずれかに炭素数
5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有
するものであればよいが、炭素数5〜30の飽和もしく
は不飽和の脂肪族炭化水素基を有する成分で置換された
脂肪族ジカルボン酸類及び/又は炭素数5〜30の飽和
もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有する成分で置換
された脂肪族ジオール類の単量体であることがより好ま
しい。
肪族炭化水素基を有する成分で置換された脂肪族ジカル
ボン酸類単量体としては、炭素数5〜30のアルキル基
又はアルケニル基で置換されたこはく酸、アジピン酸、
セバシン酸、アゼライン酸の如きアルキルジカルボン酸
類又はその無水物が好ましく、特に、ドデセニルこはく
酸、オクチルこはく酸及びその無水物が好ましい。
肪族炭化水素基を有する成分で置換された脂肪族ジオー
ル類単量体としては、n−ドデセニルエチレングリコー
ル、n−ドデセニルトリエチレングリコールが挙げられ
る。
樹脂の他の構成成分としては、炭素数5〜30の飽和も
しくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有する成分を有さな
い2価の酸成分、2価及び/又は3価以上のアルコール
成分が用いられる。
タル酸、イソフタル酸、無水フタル酸などのベンゼンジ
カルボン酸類又はその無水物又はその低級アルキルエス
テル;こはく酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン
酸の如きアルキルジカルボン酸類又はその無水物又はそ
の低級アルキルエステル;フマル酸、マレイン酸、シト
ラコン酸、イタコン酸の如き不飽和ジカルボン酸類又は
その無水物又はその低級アルキルエステル等が挙げられ
る。
グリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジ
オール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,3−
ヘキサンジオール、水素化ビスフェノールA、また下記
式(イ)で表わされるビスフェノール及びその誘導体及
び下記式(ロ)で示されるジオール類が挙げられる。
yはそれぞれ0以上の整数であり、かつ、x+yの平均
値は0〜10である。)
及びy′はそれぞれ0以上の整数であり、かつ、x′+
y′の平均値は0〜10である。)
/又はエトキシ化したエーテル化ビスフェノールを用い
ることが好ましい。
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、テトラエチレングリコール、ペンタエチレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−プロピレン
グリコール、1,3−プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、ネオペンチルグリコールが挙げられ
る。
分としては、例えばソルビトール、1,2,3,6−ヘ
キサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリス
リトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリス
リトール、ショ糖、1,2,4−メンタトリオール、グ
リセリン、2−メチルプロパントリオール、2−メチル
−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロ
キシメチルベンゼンが挙げられる。
エステル樹脂は、他の樹脂と本発明に悪影響の無い程度
での併用が可能である。
しては、例えば、ポリスチレン,ポリ−p−クロルスチ
レン,ポリビニルトルエンなどのスチレンおよびその置
換体の単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共重合
体,スチレン−ビニルトルエン共重合体,スチレン−ビ
ニルナフタリン共重合体,スチレン−アクリル酸エステ
ル共重合体,スチレン−メタクリル酸エステル共重合
体,スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合
体,スチレン−アクリロニトリル共重合体,スチレン−
ビニルメチルエーテル共重合体,スチレン−ビニルエチ
ルエーテル共重合体,スチレン−ビニルメチルケトン共
重合体,スチレン−ブタジエン共重合体,スチレン−イ
ソプレン共重合体,スチレン−アクリロニトリル−イン
デン共重合体などのスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニ
ル,フェノール樹脂,天然変性フェノール樹脂,天然樹
脂変性マレイン酸樹脂,アクリル樹脂,メタクリル樹
脂,ポリ酢酸ビニール,シリコーン樹脂,ポリエステル
樹脂,ポリウレタン,ポリアミド樹脂,フラン樹脂,エ
ポキシ樹脂,キシレン樹脂,ポリビニルブチラール,テ
ルペン樹脂,クマロンインデン樹脂,石油系樹脂などが
使用できる。好ましい結着物質としては、スチレン系共
重合体がある。
対するコモノマーとしては、例えば、アクリル酸,アク
リル酸メチル,アクリル酸エチル,アクリル酸ブチル,
アクリル酸ドデシル,アクリル酸オクチル,アクリル酸
−2−エチルヘキシル,アクリル酸フェニル,メタクリ
ル酸,メタクリル酸メチル,メタクリル酸エチル,メタ
クリル酸ブチル,メタクリル酸オクチル,アクリロニト
リル,メタクリニトリル,アクリルアミドのような二重
結合を有するモノカルボン酸もしくはその置換体;例え
ば、マレイン酸,マレイン酸ブチル,マレイン酸メチ
ル,マレイン酸ジメチルのような二重結合を有するジカ
ルボン酸およびその置換体;例えば塩化ビニル,酢酸ビ
ニル,安息香酸ビニルのようなビニルエステル類;例え
ばエチレン,プロピレン,ブチレンのようなエチレン系
オレフィン類;例えばビニルメチルケトン,ビニルヘキ
シルケトンなどのようなビニルケトン類;例えばビニル
メチルエーテル,ビニルエチルエーテル,ビニルイソブ
チルエーテルのようなビニルエーテル類;の如きビニル
単量体が単独もしくは2つ以上用いられる。
ラス転移温度(Tg)が45〜75℃、好ましくは50
〜70℃であることが好ましい。トナーのTgが45℃
未満の場合には、高温雰囲気下でトナーが劣化し易く、
定着時にオフセットが発生し易くなり、トナーのTgが
75℃を超える場合には、定着性が低下する傾向にあ
る。
ラーへの巻付きを防止し、さらにはオフセット現象を防
止するためにトナーに含有させる示差走査熱量計(DS
C)測定による最大吸熱ピークが60〜135℃にある
ワックスとしては、例えば、低分子量ポリエチレン、低
分子量ポリプロピレン、酸化処理されたポリエチレン及
びポリプロピレン、酸変成処理されたポリエチレン及び
ポリプロピレンの如きポリオレフィンワックス及びその
誘導体;パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワ
ックス、ペトロラクタムの如き石油系ワックス及びその
誘導体;フィッシャートロプシュ法による炭化水素ワッ
クス及びその誘導体;キャンデリラワックス、カルナウ
バワックスの如き天然ワックス及びその誘導体;ライス
ワックス、木ろう、ホホバ油の如き植物系ワックス類及
びその誘導体;みつろう、ラノリン、鯨ロウなどの動物
系ワックス類及びその誘導体;モンタンワックス、オゾ
ケライトの如き鉱物系ワックス類及びその誘導体;硬化
ヒマシ油、ヒドロキシステアリン酸、脂肪酸アミド、フ
ェノール脂肪酸エステルの如き油脂系ワックス類及びそ
の誘導体が挙げられる。誘導体には、酸化物、ビニル系
モノマーとのブロック共重合物及びグラフト変性物が含
まれる。
き高級脂肪酸及びその金属塩、その他のような公知の離
型剤化合物を用いることができる。これらの化合物は、
単独で用いてもよく、あるいは2種類もしくはそれ以上
の化合物を混合して用いてもよい。
付きを防止する効果としては、トナーの周波数6.28
rad/secで測定される損失弾性率G″が1×10
4Paを示す温度において、粘度が好ましくは5〜20
0mPa・s、より好ましくは10〜100mPa・s
であるワックスを含有することが好ましい。粘度が5〜
200mPa・sを示すワックスであるとさらに効果が
高く、より好ましくは5〜100mPa・s、さらには
5〜50mPa・sであるとさらに効果が高い。
は、定着ローラーを通過する際、トナーが軟化、変形す
るとき、すなわちトナーのG″が1×104Paのとき
にワックスが溶融してトナー表面から定着ローラー表面
に供給されることが重要である。このときの粘度を上記
範囲に規定することで、定着ローラー表面とトナー画像
との離型性がより発揮される。粘度が5mPa・s未満
ではトナーの保存性に問題が生じ、粘度が200mPa
・s以上では定着ローラーからの分離性が著しく低下す
るため、定着ローラーからの分離が可能な温度範囲が狭
くなる。
を使用し、センサーとしてPK1 0.5°を用い、測
定温度を10℃きざみで融点〜160℃の間で、シェア
レートを6000(1/sec)に設定して測定した。
測定される損失弾性率G″=1×104Paを示す温度
においての粘度は、このデータを片対数グラフ上にプロ
ットし、トナーの周波数6.28rad/secで測定
される損失弾性率G″=1×104Paを示す温度での
値を読み取ったものである。
る吸熱ピークを60℃乃至120℃にひとつ以上有する
ワックスであることも、低温定着という観点で好まし
い。
ラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペ
トロラクタムの如き石油系ワックス及びその誘導体;モ
ンタンワックスびその誘導体;フィッシャートロプシュ
法による炭化水素ワックス及びその誘導体;ポリエチレ
ンに代表されるポリオレフィンワックス及びその誘導
体;カルナバワックス、キャンデリラワックスの如き天
然ワックス及びその誘導体;高級脂肪族アルコール;ス
テアリン酸、パルミチン酸の如き脂肪酸、あるいはその
化合物;酸アミド、エステル、ケトン、硬化ヒマシ油及
びその誘導体;植物系ワックス;動物性ワックス;が挙
げられる。誘導体には酸化物や、ビニル系モノマーとの
ブロック共重合物、グラフト変性物が含まれる。
フィッシャートロプシュ法による炭化水素ワックスもし
くは石油系ワックスで示差走査熱量計(DSC)測定に
よる最大吸熱ピークを60℃乃至120℃に有する化合
物が離型性に優れているため本発明においては好ましく
用いられ、特に好ましくはポリエチレンワックスであ
る。
線における昇温時のオンセット温度が55〜105℃に
あることが好ましい。このようなワックスを用いること
により、低温定着性に優れ、かつ保存性に優れたたトナ
ーを得ることができる。
較的低温からトナー粒子表面にワックス成分がしみ出し
やすいため保存性が劣り、昇温に対して現像性の劣化を
生じやすく、105℃を超える場合には、トナーが軟
化、変形を開始する状態でトナーから定着ローラー表面
にワックスが供給されず、耐巻付き性や定着性が劣るよ
うになる。
ク及びオンセット温度の測定) ・本発明トナー及び、本発明トナーに使用されるワック
スのDSC曲線における最大吸熱ピーク温度及びオンセ
ット温度は、示差走査熱量計により測定されるDSC曲
線から得ることができる。例えば、測定装置としては、
パーキンエルマー社製のDSC−7が使用できる。本発
明では、示差熱分析測定装置(DSC測定装置)、DS
C−7(パーキンエルマー社製)を用いて、ASTM
D3418−82に準じて測定した。測定試料は、2〜
10mgの範囲内で正確に秤量し、これをアルミパン中
に入れ、リファレンスとして空のアルミパンを用い、測
定温度範囲20〜200℃の間で、昇温速度10℃/m
inで、常温常湿下で測定を行ったときの値を用いた。 ・最大吸熱ピーク:昇温時の吸熱曲線における最大ピー
クトップ ・オンセット温度:昇温時の吸熱曲線の微分値が最大と
なる点における曲線の接線とベースラインの交点の温度
定による分子量分布において、数平均分子量(Mn)が
好ましくは200〜2000、より好ましくはMn30
0〜1000であり、重量平均分子量(Mw)が好まし
くは200〜2500、より好ましくは300〜120
0であり、Mw/Mnが好ましくは2以下、より好まし
くは1.5以下であることが良い。
とにより、トナーに好ましい熱特性をもたせることがで
きる。すなわち、上記範囲よりMn又はMwが小さくな
ると、熱的影響を過度に受けやすく、耐ブロッキング
性,現像性に劣るようになり、上記範囲よりMn又はM
wが大きくなると、外部からの熱を効果的に利用でき
ず、優れた定着性,耐オフセット性を得ることができに
くい。Mw/Mnが2より大きくなると、分子量分布が
広いために溶融挙動が熱に対してシャープでなくなり、
良好な定着性と耐オフセット性を共に満足する領域が得
られ難くなる。
は以下の方法により測定することができる。
添加) 流速 :1.0ml/min 試料 :0.15%の試料を0.4ml注入
あたっては単分散ポリエステル標準試料により作成した
分子量較正曲線を使用する。さらに、Mark−Hou
wink粘度式から導き出される換算式でポリエチレン
換算することによって算出される。
は、従来公知の着色剤が適用できるが、シアントナーは
銅フタロシアニン系の有機顔料を含有しており、マゼン
タトナーはキナクリドン系の有機顔料を含有しており、
イエロートナーはジアラリード系の有機顔料を含有して
いる場合、良好な帯電性、良好なトナーの流動性、及び
良好な分光反射特性が得られるので好ましい。
C.I.ピグメントブルー15;15:1;15:2;
15:3;15:4が挙げられる。さらに式(ハ)で示
される構造を有するフタロシアニン骨格にフタルイミド
メチル基を1〜5個置換したフタロシアニン顔料が挙げ
られる。他の置換基のついた銅フタロシアニン系の顔料
であっても良い。
部に対して0.1〜12重量部であり、好ましくは0.
5〜10重量部、より好ましくは1〜8重量部が良い。
12重量部を上回るとシアントナーの彩度、明度が低下
し、色再現能力が低下する。
I.ピグメントレッド122が好ましく、C.I.ピグ
メントレッド192,202,206,207,209
も好ましい。さらにC.I.ピグメントバイオレット1
9も好ましい。C.I.ピグメントレッド122をベー
ス顔料として、他の着色剤と併用しても良い。その際用
いられる顔料としては、C.I.ピグメントレッド1,
2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,
13,14,15,16,17,18,19,21,2
2,23,30,31,32,37,38,39,4
0,41,48,49,50,51,52,53,5
4,55,57,58,60,63,64,68,8
1,83,87,88,89,90,112,114,
123,146,150,163,184,185,2
38;C.I.ピグメントバイオレット19;C.I.
バットレッド1,2,10,13,15,23,29,
35等が挙げられる。キサンテン系染料に代表される様
な染料を一部併用しても良い。
て、0.1〜15重量部であり、好ましくは1〜12重
量部、より好ましくは1〜10重量部である。他の染顔
料と併用する場合であっても、他の染顔料は、キナクリ
ドン系顔料100重量部に対して50重量部以下、好ま
しくは25重量部以下が良い。
I.ピグメントイエロー12,13,14,17,8
1,106,113が好ましく、さらに、C.I.ピグ
メントイエロー55,63,83,87,90,11
4,121,124,126,127,136,15
2,170,171,172,174,176,188
であっても良い。
2,13,14,17,81をベース顔料として、他の
イエロー着色剤と併用しても良く、イエロー系の染料と
一部併用しても特に何ら構ない。
して0.1〜12重量部であり、好ましくは0.5〜1
0重量部、より好ましくは1〜8重量部が良い。
カーボンブラック、または上記のイエロー着色剤/マゼ
ンタ着色剤/シアン着色剤を混合して黒色に調色された
ものが利用される。
を着色剤として含有する磁性トナーを用いることもでき
る。
タイト,フェライト等の酸化鉄;鉄,コバルト,ニッケ
ルのような金属あるいはこれらの金属とアルミニウム,
コバルト,銅,鉛,マグネシウム,マンガン,セレン,
チタン,タングステン,バナジウムのような金属の合金
及びその混合物が用いられ、その磁性体表面あるいは内
部に非鉄元素を含有するものが好ましい。
含有するマグネタイト,マグヘマイト,フェライト等の
磁性酸化鉄及びその混合物が好ましく用いられる。
グネシウム,アルミニウム,シリコン,リン,ゲルマニ
ウム,チタン,ジルコニウム,錫,鉛,亜鉛,カルシウ
ム,バリウム,スカンジウム,バナジウム,クロム,マ
ンガン,コバルト,銅,ニッケル,ガリウム,カドミウ
ム,インジウム,銀,パラジウム,金,水銀,白金,タ
ングステン,モリブデン,ニオブ,オスミウム,ストロ
ンチウム,イットリウム,テクネチウム,ルテニウム,
ロジウム,ビスマスから選ばれる少なくとも一つ以上の
元素を含有する磁性酸化鉄であることが好ましい。特に
リチウム,ベリリウム,ボロン,マグネシウム,アルミ
ニウム,シリコン,リン,ゲルマニウム,ジルコニウ
ム,錫,第4周期の遷移金属元素が好ましい元素であ
る。これらの元素は酸化鉄結晶格子の中に取り込まれて
も良いし、酸化物として酸化鉄中に取り込まれても良い
し、表面に酸化物あるいは水酸化物として存在しても良
い。また、酸化物として含有されているのが好ましい形
態である。
その結着樹脂への分散性とあいまって、トナーの帯電性
を安定化することができる。近年はトナー粒径の小径化
が進んでおり、重量平均粒径10μm以下のような場合
でも、帯電均一性が促進され、トナーの凝集性も軽減さ
れ、画像濃度の向上,カブリの改善等現像性が向上す
る。特に重量平均粒径6.0μm以下のトナーにおいて
はその効果は顕著であり、きわめて高精細な画像が得ら
れる。トナーの重量平均粒径は2.5μm以上である方
が十分な画像濃度が得られて好ましい。
鉄元素を基準として0.05〜10重量%であることが
好ましい。更に好ましくは0.1〜7重量%であり、特
に好ましくは0.2〜5重量%、更には0.3〜4重量
%である。0.05重量%より少ないと、これら元素の
含有効果が得られなく、良好な分散性,帯電均一性が得
られなくなる。また、10重量%より多くなると、電荷
の放出が多くなり帯電不足を生じ、画像濃度が低くなっ
たり、カブリが増加することがある。
体の表面に近い方に多く存在しているものが好ましい。
例えば、酸化鉄の鉄元素溶解率が20重量%までに存在
する異種元素の含有量Bと該磁性酸化鉄の異種元素の全
含有量Aとの比(B/A)×100が40%以上である
ことが好ましい。さらには40〜80%が好ましく60
〜80%が特に好ましい。表面存在量を多くすることに
より分散効果や電気的拡散効果をより向上させることが
できる。また、トナー中に含有される量としては樹脂成
分100重量部に対して、20〜200重量部、特に好
ましくは樹脂成分100重量部に対して40〜150重
量部がさらに良い。
球形度(Ψ)が0.8以上であることが好ましい。球形
度(Ψ)が0.8より小さい場合には磁性酸化鉄の個々
の粒子が、面と面で接触する形となり、粒径0.1〜
1.0μm付近の小さな磁性酸化鉄粒子では機械的せん
断力をもってしても容易に磁性酸化鉄同士を引き離すこ
とができず、そのためトナー中への磁性酸化鉄の分散が
十分に行えない場合がある。
は、結着樹脂中での分散性を高めるためにシランカップ
リング剤、チタンカップリング剤、チタネート又はアミ
ノシランで処理しても良い。
線分析装置SYSTEM3080(理学電機工業(株)
社製)を使用し、JIS K0119蛍光X線分析通則
に従って、蛍光X線分析を行うことにより測定した。元
素分布については、塩酸溶解しながらの元素量をプラズ
マ発光分光(ICP)により測定定量し、各元素の全溶
時の濃度に対する各溶解時の各元素濃度からその溶解率
を求めた。
(日立製作所社製:H−700H)でコロジオン膜銅メ
ッシュに処理した磁性酸化鉄の試料を用いて、加電圧1
00KVにて、10,000倍で撮影し、焼きつけ倍率
3倍として、最終倍率30,000倍とする。これによ
って、形状の観察を行い、各粒子の最大長(μm)及び
最小長(μm)を計測しランダムに100個を選び出し
次式に従って計算し次いで計算値を平均したものであ
る。
m)
としての脂肪族金属塩(例えばステアリン酸亜鉛、ステ
アリン酸アルミ)、フッ素系重合体微粉末(例えばポリ
テトラフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド
及びテトラフルオロエチレン−ビニリデンフルオライド
共重合体の微粉末)、あるいは、酸化スズ及び酸化亜鉛
の如き導電性付与剤を添加してもいよい。
たは疎水性無機微粉体が混合されることが好ましい。例
えば、シリカ微粉末、アルミナ微粉末、酸化チタン微粉
末を添加して用いることが好ましい。
素ハロゲン化合物の蒸気相酸化により生成されたいわゆ
る乾式法またはヒュームドシリカと称される乾式シリカ
及び水ガラス等から製造されるいわゆる湿式シリカの両
方が使用可能であるが、表面及び内部にあるシラノール
基が少なく、製造残渣のない乾式シリカの方が好まし
い。
化処理されているものが好ましい。疎水化処理するに
は、シリカ微粉体と反応あるいは物理吸着する有機ケイ
素化合物などで化学的に処理することによって付与され
る。好ましい方法としては、ケイ素ハロゲン化合物の蒸
気相酸化により生成された乾式シリカ微粉体をシランカ
ップリング剤で処理した後、あるいはシランカップリン
グ剤で処理すると同時にシリコーンオイルの如き有機ケ
イ素化合物で処理する方法が上げられる。
グ剤としては、例えばヘキサメチルジシラザン、トリメ
チルシラン、トリメチルクロルシラン、トリメチルエト
キシシラン、ジメチルジクロルシラン、メチルトリクロ
ルシラン、アリルジメチルクロルシラン、アリルフェニ
ルジクロルシラン、ベンジルジメチルクロルシラン、ブ
ロムメチルジメチルクロルシラン、α−クロルエチルト
リクロルシラン、β−クロルエチルトリクロルシラン、
クロルメチルジメチルクロルシラン、トリオルガノシラ
ンメルカプタン、トリメチルシリルメルカプタン、トリ
オルガノシリルアクリレート、ビニルジメチルアセトキ
シシラン、ジメチルエトキシシラン、ジメチルジメトキ
シシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ヘキサメチル
ジシロキサン、1,3−ジビニルテトラメチルジシロキ
サン、1,3−ジフェニルテトラメチルジシロキサンが
挙げられる。
イルが挙げられる。好ましいシリコーンオイルとして
は、25℃における粘度がおよそ30〜1,000mP
a・sのものが用いられ、例えばジメチルシリコーンオ
イル、メチルフェニルシリコーンオイル、α−メチルス
チレン変性シリコーンオイル、クロルフェニルシリコー
ンオイル、フッ素変性シリコーンオイルが好ましい。
ランカップリング剤で処理されたシリカ微粉体とシリコ
ーンオイルとをヘンシェルミキサーの如き混合機を用い
て直接混合しても良いし、ベースとなるシリカへシリコ
ーンオイルを噴射する方法によっても良い。あるいは適
当な溶剤にシリコーンオイルを溶解あるいは分散せしめ
た後、ベースのシリカ微粉体とを混合し、溶剤を除去し
て作成しても良い。
カ微粉体以外の他の外部添加剤を添加してもよい。
剤、導電性付与剤、流動性付与剤、ケーキング防止剤、
熱ロール定着時の離型剤、滑剤、研磨剤等の働きをする
樹脂微粒子や無機微粒子である。
標),ステアリン酸亜鉛,ポリ弗化ビニリデンの如き滑
剤(中でもポリ弗化ビニリデンが好ましい);酸化セリ
ウム,炭化ケイ素,チタン酸ストロンチウム等の研磨剤
(中でもチタン酸ストロンチウムが好ましい);例えば
酸化チタン,酸化アルミニウム等の流動性付与剤(中で
も特に疎水性のものが好ましい);ケーキング防止剤;
例えばカーボンブラック,酸化亜鉛,酸化アンチモン,
酸化スズの如き導電性付与剤;が挙げられる。さらに、
逆極性の白色微粒子及び黒色微粒子を現像性向上剤とし
て少量用いることもできる。
性無機微粉体は、トナー100重量部に対して0.1〜
5重量部(好ましくは、0.1〜3重量部)使用するの
が良い。
は、上述したようなトナー構成材料をボールミル、ヘン
シェルミキサーの如き混合機により十分混合した後、熱
ロールニーダー,エクストルーダーの如き熱混練機を用
いてよく混練し、冷却固化後、機械的な粉砕、分級によ
ってトナーを得る方法が好ましく、本発明に係るトナー
を製造することができる。
ー(三井鉱山社製);スーパーミキサー(カワタ社
製);リボコーン(大川原製作所社製);ナウターミキ
サー、タービュライザー、サイクロミックス(ホソカワ
ミクロン社製);スパイラルピンミキサー(太平洋機工
社製);レーディゲミキサー(マツボー社製)が挙げら
れ、混練機としては、KRCニーダー(栗本鉄工所社
製);ブス・コ・ニーダー(Buss社製);TEM型
押し出し機(東芝機械社製);TEX二軸混練機(日本
製鋼所社製);PCM混練機(池貝鉄工所社製);三本
ロールミル、ミキシングロールミル、ニーダー(井上製
作所社製);ニーデックス(三井鉱山社製);MS式加
圧ニーダー、ニダールーダー(森山製作所社製);バン
バリーミキサー(神戸製鋼所社製)が挙げられる。粉砕
機としては、カウンタージェットミル、ミクロンジェッ
ト、イノマイザ(ホソカワミクロン社製);IDS型ミ
ル、PJMジェット粉砕機(日本ニューマチック工業社
製);クロスジェットミル(栗本鉄工所社製);ウルマ
ックス(日曹エンジニアリング社製);SKジェット・
オー・ミル(セイシン企業社製);クリプトロン(川崎
重工業社製);ターボミル(ターボ工業社製)が挙げら
れる。分級機としては、クラッシール、マイクロンクラ
ッシファイアー、スペディッククラシファイアー(セイ
シン企業社製);ターボクラッシファイアー(日新エン
ジニアリング社製);ミクロンセパレータ、ターボプレ
ックス(ATP)、TSPセパレータ(ホソカワミクロ
ン社製);エルボージェット(日鉄鉱業社製)、ディス
パージョンセパレータ(日本ニューマチック工業社
製);YMマイクロカット(安川商事社製)が挙げられ
る。粗粒などをふるい分けるために用いられる篩い装置
としては、ウルトラソニック(晃栄産業社製);レゾナ
シーブ、ジャイロシフター(徳寿工作所社);バイブラ
ソニックシステム(ダルトン社製);ソニクリーン(新
東工業社製);ターボスクリーナー(ターボ工業社
製);ミクロシフター(槙野産業社製);円形振動篩い
が挙げられる。
される場合、キャリアとしては、例えば表面酸化または
未酸化の鉄、ニッケル、銅、亜鉛、コバルト、マンガ
ン、クロム及び希土類の如き磁性金属、それらの磁性合
金、それらの磁性酸化物及びそれらの磁性フェライトか
らなるグループから選択される磁性粒子が挙げられる。
インダー型のキャリアも用いることができる。
アの表面を被覆材で被覆した被覆キャリアを用いること
が好ましい。この被覆キャリアにおいて、キャリアコア
の表面を被覆材で被覆する方法としては、被覆材を溶剤
中に溶解もしくは懸濁せしめて塗布しキャリアコアに付
着せしめる方法、あるいは単に粉体状態で混合する方法
が適用できる。
ラフルオロエチレン、モノクロロトリフルオロエチレン
重合体、ポリフッ化ビニリデン、シリコーン樹脂、ポリ
エステル樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ
アミド、ポリビニルブチラール、アミノアクリレート樹
脂が挙げられる。これらは、単独或は複数で用いるのが
適当である。
が、一般には総量でキャリアに対し0.1〜30重量%
(好ましくは0.5〜20重量%)が好ましい。
が好ましくは10〜100μm、より好ましくは20〜
70μmであることが良い。
には、二成分系現像剤のパッキングが強まり、トナーと
キャリアとの混合性が低下し、トナーの帯電性が安定し
にくくなり、さらにキャリアの感光体ドラム表面への付
着が生じやすくなる。
場合には、トナーとの接触機会が減ることから、低帯電
量のトナーが混在し、カブリが発生しやすくなる。さら
にトナー飛散が生じやすい傾向にあるため二成分系現像
剤中のトナー濃度の設定を低めにする必要があり、高画
像濃度の画像形成ができなくなることがある。
ライトコア粒子の如き磁性コア粒子の表面をシリコーン
樹脂、フッ素系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂
及びメタクリレート系樹脂の如き樹脂を、好ましくは
0.01〜5重量%、より好ましくは0.1〜1重量%
をコーティングし、250メッシュパス・400メッシ
ュオンのキャリア粒子を70重量%以上含有し、かつ上
記平均粒径を有するように粒度分布を調整した磁性キャ
リアであるものが挙げられる。
ープな場合、本発明のカラートナーに対し好ましい摩擦
帯電性が得られ、さらに電子写真特性を向上させる効果
がある。
分系現像剤を調製する場合、その混合比率は現像剤中の
トナー濃度として、2重量%〜15重量%、好ましくは
3重量%〜13重量%、より好ましくは4重量%〜10
重量%にすると通常良好な結果が得られる。トナー濃度
が2重量%未満では画像濃度が低くなりやすく、15重
量%を超える場合ではカブリや機内飛散が生じやすく、
現像剤の耐用寿命が短くなる傾向がある。
する。
電する帯電工程;帯電された潜像保持体に静電潜像を形
成する潜像形成工程;静電潜像を上述した本発明のトナ
ーにより現像してトナー画像を形成する現像工程;現像
されたトナー画像を中間転写体を介して、又は、介さず
に記録材上に転写する転写工程;及び記録材上に転写さ
れているトナー画像の表面に定着部材を接触させ、且つ
トナー画像に熱及び圧力を付与することにより、トナー
画像を記録材に定着する定着工程;を有しており、記録
材へのトナー画像の定着時に、定着部材から記録材のト
ナー画像の定着面に供給されるシリコーンオイルの記録
材単位面積当たりの塗布量が0〜1×10-7g/cm2
であることを特徴とするとするものである。
画像の定着面に供給されるシリコーンオイルの記録材単
位面積当たりの塗布量は、0〜1×10-8g/cm2で
あることが良い。
する定着面に供給されるシリコーンオイルの塗布量が1
×10-7g/cm2(記録材単位面積当たりの塗布量)
を超えると、得られる画像にシリコーンオイルのベタツ
キ感があり好ましくない。
る完全オイルレス定着、即ちシリコーンオイルを塗布し
ない(定着部材から記録材上のトナー画像に接触する定
着面のシリコーンオイル存在量が実質的に0g/c
m2)であることが好ましい。
イル)の塗布形態としては、ウェブ、パッド或いはロー
ラー等にオイルを含侵させ供給する簡易な形態が可能で
あり、定着部材(例えばシリコーンゴムローラー)にオ
イルを含浸させたものでも可能である。
ー画像に接触する表面に離型剤を塗布及び/又は供給す
る補助手段を有さない定着部材であることが、より好ま
しい。離型剤を塗布及び/又は供給する補助手段を有す
る場合、初期と長期間使用後での離型剤供給量が異なる
ことで、得られる画質(例えばオイルのベタツキ感)が
変動し易く、離型剤供給量を一定化するためには煩雑な
離型剤の塗布及び/又は供給機構が必要となる。更に
は、簡易な手段で本発明の如く極微量の離型剤を塗布し
ようとする場合、オイルの塗布ムラを生じ易く、得られ
る画像上でのオイルの付着ムラは画像品位を大幅に低下
させる。
ロナ帯電器の如き潜像保持体の表面に非接触で帯電を行
う非接触帯電部材、ブレード、ローラー及びブラシの如
き潜像保持体の表面に接触して帯電を行う接触帯電部
材、ブレード及びローラー如き帯電部材を潜像保持体の
表面に(1mm以下に)近接させて帯電を行う近接帯電
部材のいずれも用いることができるが、帯電時のオゾン
の発生を少なくできることから、接触帯電部材或いは近
接帯電部材を用いることが好ましい。
に、ローラー型、ブレード型、ブラシ型、磁気ブラシ型
の如き電荷供給部材としての帯電部材を接触させ、この
接触帯電部材に所定の帯電バイアスを印加して感光体面
を所定の極性・電位に一様帯電させるものである。コロ
ナ帯電器による帯電処理との対比において、電源の低電
圧化が図れ、オゾンの発生量が少ない、低電力化等の長
所を有している。この中でも特に接触帯電部材として導
電ローラー(帯電ローラー)を用いたローラー帯電方式
が帯電の安定性という点から好ましく用いられている。
への放電によって行なわれるため、ある閾値電圧以上の
電圧を印加することによって帯電が開始される。例を示
すと、ある有機感光体に対して帯電ローラーを加圧当接
させた場合には、約640V以上の電圧を印加すれば感
光体の表面電位が上昇を始め、それ以降は印加電圧に対
して傾き1で線形に感光体表面電位が増加する。以後、
この閾値電圧を放電開始電圧(帯電開始電圧)Vthと
定義する(接触帯電部材に直流電圧を印加して被帯電体
としての潜像保持体の帯電が開始する場合の接触帯電部
材への印加電圧値)。
材に印加して帯電を行なう方式を「DC帯電方式」と称
す。
等によって接触帯電部材の抵抗値が変動するため、また
感光体が削れることによって膜厚が変化すると放電開始
電圧Vthが変動するため、感光体の電位を所望の値に
することが難しかった。
特開昭63−149669号公報に開示されるように、
所望の被帯電体表面電位Vに相当するDC電圧に2×V
th以上のピーク間電圧を持つ交流電圧成分(AC電圧
成分)を重畳した電圧(交番電圧・脈流電圧・振動電
圧;時間とともに電圧値が周期的に変化する電圧)を接
触帯電部材に印加する「AC帯電方式」が用いられる。
これはAC電圧による電位のならし効果を目的としたも
のであり、被帯電体の電位はAC電圧のピークの中央で
ある電位Vに収束し、環境等の外乱には影響されること
はなく、接触帯電方法として優れた方法である。
波、矩形波、三角波等適宜使用可能である。また直流電
源を周期的にオン/オフすることによって形成された矩
形波であってもよい。このようにAC電圧の波形として
は周期的にその電圧値が変化するようなバイアスが使用
できる。
条件としては、ローラの当接圧が5〜500g/cm
で、直流電圧に交流電圧を重畳したものを用いた時に
は、交流電圧=0.5〜5kVpp、交流周波数=50
Hz〜5kHz、直流電圧=±0.2〜±1.5kVで
あり、直流電圧を用いた時には、直流電圧=±0.2〜
±1.5kVである。
注入層(充電層)を具備させ、電圧を印加した接触帯電
部材で電荷注入層に直接に電荷を注入して潜像保持体面
を所定の極性・電位に帯電させる注入帯電方式もあり、
これも接触帯電の範疇である。
しも接触させなくとも帯電部材と被帯電体面との間に、
ギャップ間電圧とパッシェンカーブで決まる放電可能領
域さえ確実に保証されれば、非接触で近接した配設形態
であっても被帯電体の帯電を行なわせることができるこ
とを利用したものである。
て数10〜数100μm程度の僅少な空隙部を存在させ
て非接触に対向配設し、該帯電部材にDC電圧あるいは
DC+AC電圧を印加することで被帯電体面を所定の極
性・電位に一様帯電させるものである。
の対比において、電源の低電圧化が図れ、オゾンの発生
量が少ない上、さらに帯電部材が被帯電体に非接触であ
るため被帯電体に損傷を与えないメリットがある。
ン,硫化カドミウム,酸化亜鉛,有機光導電体,アモル
ファスシリコンの様な光導電絶縁物質層を持つ電子写真
感光体・静電記録誘電体等が例示され、感光体ドラムも
しくは感光ベルト等として用いられる。これらのうち、
潜像保持体としては、アモルファスシリコン感光層又は
有機系感光層を有する感光体が好ましく用いられる。
質及び電荷輸送性能を有する物質を同一層に含有する単
一層型でもよく、又は、電荷輸送層と電荷発生層を成分
とする機能分離型感光層であってもよい。導電性基体上
に電荷発生層、次いで電荷輸送層の順で積層されている
構造の積層型感光層は好ましい例のひとつである。
光体の好ましい態様のひとつを以下に説明する。
ンレスの如き金属;アルミニウム合金、酸化インジウム
−酸化錫合金による被膜層を有するプラスチック;導電
性粒子を含浸させた紙、プラスチック、導電性ポリマー
を有するプラスチック等の円筒状シリンダー及びフィル
ムが用いられる。すなわち、導電材料をそのままドラム
形状或いはベルト等のフィルム形状に成形加工してもよ
いし、塗料として、或いは蒸着、エッチング、プラズマ
処理等によって加工してもよい。
向上、塗工性改良、基体の保護、基体上の欠陥の被覆、
基体からの電荷注入性改良、感光層の電気的破壊に対す
る保護を目的として下引き層を設けても良い。下引き層
は、ポリビニルアルコール、ポリ−N−ビニルイミダゾ
ール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロース、メチ
ルセルロース、ニトロセルロース、エチレン−アクリル
酸コポリマー、ポリビニルブチラール、フェノール樹
脂、カゼイン、ポリアミド、共重合ナイロン、ニカワ、
ゼラチン、ポリウレタン、酸化アルミニウムの材料によ
って形成される。その膜厚は通常0.1〜10μm、よ
り好ましくは0.1〜3μmが良い。
ン系顔料、インジゴ系顔料、ペリレン系顔料、多環キノ
ン系顔料、スクワリリウム色素、ピリリウム塩類、チオ
ピリリウム塩類、トリフェニルメタン系色素の如き有機
化合物又は非晶質シリコンの如き無機物質で形成されて
いる電荷発生物質を適当な結着材に分散し塗工あるいは
蒸着により形成される。結着材としては、広範囲な結着
性樹脂から選択できる。例えば、ポリカーボネート樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポ
リスチレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、フェ
ノール樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、酢酸ビニ
ル樹脂等が挙げられる。電荷発生層中に含有される結着
材の量は80重量%以下、好ましくは0〜40重量%が
良い。電荷発生層の膜厚は5μm以下、特には0.05
〜2μmが好ましい。
から電荷キャリアを受け取り、これを輸送する機能を有
している。電荷輸送層は電荷輸送物質を必要に応じて結
着樹脂と共に溶剤中に溶解し、塗工することによって形
成され、その膜厚は一般的には5〜40μmである。電
荷輸送物質としては、主鎖または側鎖にビフェニレン、
アントラセン、ピレン、フェナントレンの如き構造を有
する多環芳香族化合物、インドール、カルバゾール、オ
キサジアゾール、ピラゾリンの如き含窒素環式化合物、
ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、非晶質シリコンが
挙げられる。
としては、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、
ポリメタクリル酸エステル、ポリスチレン樹脂、アクリ
ル樹脂、ポリアミド樹脂の如き樹脂;ポリ−N−ビニル
カルバゾール、ポリビニルアントラセンの如き有機光導
電性ポリマーが挙げられる。
の別の様態としては、上述の電荷発生物質及び電荷輪送
能を有する物質を同一層に含有させた感光層を導電性基
体上に形成したもの等も挙げられる。
い。保護層の樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカ
ーボネイト樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フェノ
ール樹脂、あるいはこれらの樹脂を硬化剤で硬化させた
ものが挙げられる。これらは単独あるいは2種以上組み
合わされて用いられる。
もよい。導電性微粒子としては、金属又は金属酸化物が
挙げられる。好ましくは、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化
スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化ビスマ
ス、酸化スズ被膜酸化チタン、スズ被膜酸化インジウ
ム、アンチモン被膜酸化スズ、酸化ジルコニウムで形成
されている超微粒子がある。これらは単独で用いても2
種以上を混合して用いても良い。一般的に保護層に粒子
を分散させる場合、分散粒子による入射光の散乱を防ぐ
ために入射光の波長よりも粒子の粒径の方が小さいこと
が好ましい。保護層に分散される導電性粒子又は絶縁性
粒子の粒径としては0.5μm以下であることが好まし
い。保護層中での含有量は、保護層総重量に対して2〜
90重量%が好ましく、5〜80重量%がより好まし
い。保護層の膜厚は、0.1〜10μmが好ましく、1
〜7μmがより好ましい。
ーティング、ビームコーティングあるいは浸透コーティ
ングすることによつて行うことができる。
ましく、この効果により、トナーの転写効率を改良こと
ができる。潜像担持体表面が高分子結着材を主体として
構成される場合、例えば、セレン、アモルファスシリコ
ンの如き無機感光体の上に樹脂を主体とした保護膜を設
ける場合、又は機能分離型有機感光体の電荷輪送層とし
て、電荷輸送剤と樹脂からなる表面層をもつ場合、さら
にその上に保護層を設ける場合に特に有効である。
イ)膜を構成する樹脂自体に表面エネルギーの低いもの
を用いる、ロ)撥水、親油性を付与するような添加剤を
加える、ハ)高い離型性を有する材料を粉体状にして分
散するが挙げられる。イ)の例としては、樹脂の構造中
にフッ素含有基、シリコン含有基を導入することにより
達成し得る。ロ)としては、界面活性剤を添加剤とすれ
ばよい。ハ)としては、フッ素原子を含む化合物(例え
ば、四フッ化エチレン、ポリフッ化ビニリデン、フッ化
カーボン等)の粉体が挙げられる。この中でも特にポリ
4フッ化エチレンが好適である。特に含フッ素樹脂の如
き離型性粉体の最表面層への分散が好適である。
は、バインダー樹脂中に該粉体を分散させた層を潜像保
持体最表面に設けるか、あるいは、元々樹脂を主体とし
て構成されている有機像担持体であれば、新たに表面層
を設けなくても、最上層に該粉体を分散させれば良い。
量に対して、1〜60重量%、さらには、2〜50重量
%が好ましい。該粉体の添加量が1重量%より少ないと
転写効率が改善されず、60重量%を超えると膜の強度
が低下したり、像担持体ヘの入射光量が低下したりする
ため、好ましくない。また、該粉体の粒径については、
画質の面から1μm以下、より好ましくは0.5μm以
下が良い。1μmより大きいと入射光の散乱によりライ
ンの切れが悪くなる。
ことも本発明の画像形成方法の好ましい様態の一つであ
る。
電性と画像流れを起こさないよう1×108〜1×10
15Ωcmであることが好ましく、より好ましくは画像流
れなどの点から、体積抵抗値が1×1010〜1×1015
Ωcm、更に体積抵抗値の環境変動なども考慮すると、
体積抵抗値が1×1010〜1×1014Ωcmのものを用
いるのが望ましい。体積抵抗値が、1×108Ωcm未
満では高湿環境で帯電電荷が表面方向に保持されないた
め画像流れを生じ、1×1015Ωcmを超えると帯電部
材からの帯電電荷を十分注入・保持できず、帯電不良を
生じる傾向にある。このような機能層を感光体表面に設
けることによって、帯電部材から注入された帯電電荷を
保持する役割を果たし、更に光露光時にこの電荷を感光
体基体に逃す役割を果たし、残留電位を低減させる。こ
のような感光体と注入帯電用の接触帯電部材とを用いる
構成をとることによって、帯電開始電圧Vhが小さく、
感光体帯電電位を帯電部材に印加する電圧のほとんど9
0%以上までに帯電させることが可能となる。
00Vの直流電圧を印加した時、電荷注入層を有する電
子写真感光体の帯電電位は印加電圧の80%以上、更に
は90%以上にすることができる。これに対し、従来の
放電を利用した帯電によって得られる感光体の帯電電位
は、印加電圧が放電開始電圧以下ではほとんど0Vであ
り、1000Vの直流電圧でも印加電圧の50%に満た
ない程度の帯電電位しか得られかった。
あるいは導電性微粒子を結着樹脂中に分散させた導電性
微粒子分散層などによって構成され、蒸着膜は蒸着、導
電性微粒子分散膜は浸漬塗工法、スプレー塗工法、ロー
ルコート塗工、及びビーム塗工法などの適当な塗工法に
て塗工することによって形成される。また、絶縁性のバ
インダーに光透過性の高いイオン導電性を持つ樹脂を混
合、もしくは共重合させて構成するもの、または中抵抗
で光導電性のある樹脂単体で構成するものでもよい。導
電性微粒子分散膜の場合、導電性微粒子の添加量は結着
樹脂100重量部に対して2〜250重量部、更には2
〜190重量部であることが好ましい。導電性微粒子の
添加量が2重量部未満の場合には、所望の体積抵抗値を
得にくくなり、250重量部を超える場合には膜強度が
低下してしまい電荷注入層が削り取られ易くなり、感光
体の寿命が短くなる傾向にあり、また抵抗が低くなって
しまい、潜像電位が流れることによる画像不良を生じ易
くなるからである。
テル樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、エポ
キシ樹脂、フェノール樹脂、あるいはこれらの樹脂を硬
化剤で硬化させたものが挙げられる。これらは単独ある
いは2種以上組み合わされて用いられる。また、電荷注
入層の結着樹脂は下層の結着樹脂と同じとすることも可
能であるが、この場合には電荷注入層の塗工時に電荷輸
送層の塗工面を乱してしまう可能性があるため、コート
法を特に選択する必要がある。更に、感光層がアモルフ
ァスシリコンである場合は、電荷注入層はSiCである
ことが好ましい。
合には、反応性モノマーや反応性オリゴマーに導電性微
粒子等を分散させて、感光体に塗布した後に光や熱によ
って硬化することが好ましい。
性微粒子としては、金属又は金属酸化物が挙げられる。
好ましくは、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化ア
ンチモン、酸化インジウム、酸化ビスマス、酸化スズ被
膜酸化チタン、スズ被膜酸化インジウム、アンチモン被
膜酸化スズ、酸化ジルコニウムの如き超微粒子がある。
これらは単独で用いても2種以上を混合して用いても良
い。電荷注入層に分散される導電性粒子又は絶縁性粒子
の粒径としては0.5μm以下であることが好ましい。
好ましい。その理由は、帯電時に感光体と注入帯電部材
の摩擦が低減されるために帯電ニップが拡大し、帯電特
性が向上するためである。特に潤滑性粉体としては臨界
表面張力の低いフッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、また
はポリオレフィン系樹脂を用いるのがより望ましい。更
に好ましくは4フッ化エチレン樹脂(PTFE)が用い
られる。この場合、潤滑性粉体の添加量は、結着樹脂1
00重量部に対して2〜50重量部、更には5〜40重
量部が好ましい。潤滑性粉体の添加量が2重量部未満で
は潤滑性粉体の量が十分ではないために、帯電特性の向
上が十分でなく、50重量部を超えると、画像の分解
能、感光体の感度が大きく低下してしまうからである。
ることが好ましく、更には1〜7μmであることが好ま
しい。膜厚が0.1μm未満であると微少な傷に対する
耐性がなくなり、結果として注入不良による画像欠陥を
生じ、10μmを超えると注入電荷の拡散により画像が
乱れ易くなってしまう。
法は、表面に導電膜を蒸着させたポリエチレンテレフタ
レート(PET)フィルム上に電荷注入層を作製し、こ
れを体積抵抗測定装置(ヒューレットパッカード社製4
140B pAMATER)にて、23℃,65%の環
境で100Vの電圧を印加して測定するというものであ
る。
トラップ点に効率良く電荷注入をしなければならないた
め帯電部材の抵抗値はある程度低いことが要求される
が、帯電部材の抵抗値が1×104Ωcm以下になって
しまうと感光体表面に生じたキズ、ピンホールなどに対
して接触帯電部材から過大なリーク電流が流れ込み、周
辺の帯電不良や、ピンホールの拡大、帯電部材の通電破
壊が生じるため良好な電荷注入帯電を行うことができな
かった。これに対し、電荷注入層を設けた場合には感光
体表面に電荷を保持できる領域が増加するため、もっと
高い抵抗値の帯電部材を用いても良好な帯電が行える。
すなわち、中抵抗の接触帯電部材を用いながら、感光体
への電荷注入帯電効率を向上させる手段として、感光体
への電荷注入を助けるための電荷注入層を感光体表面に
設ける構成が良好な電荷注入帯電を行うには必要であ
る。
表層が感光体表面の電荷注入層に接触することで帯電部
材表層から電荷注入層に電荷注入を行うと考えられる。
従って、帯電部材として要請される特性は、該電荷注入
層表面に十分な密度と、電荷の移動にかかる適正な抵抗
を持つことである。
抗を持つ感光体表面に電荷注入を行うものであるが、好
ましくは感光体表面材質の持つトラップ電位に電荷を注
入するものではなく、光透過性で絶縁性の結着樹脂に導
電性微粒子を分散した電荷注入層の導電性微粒子に電荷
を充電して帯電を行う。
ニウム支持体と電荷注入層内の導電性微粒子を両電極板
とする微小なコンデンサーに、接触帯電部材で電荷を充
電する理論に基づくものである。この際、導電性微粒子
は互いに電気的には独立であり、一種の微小なフロート
電極を形成している。このため、マクロ的には感光体表
面は均一電位に充電、帯電されているように見えるが、
実際には微小な無数の充電された導電性微粒子が感光体
表面を覆っているような状況となっている。このため、
画像露光を行ってもそれぞれの導電性微粒子は電気的に
独立なため、静電潜像を保持することが可能になる。
がらも存在していたトラップ準位を導電性微粒子で代用
することで、電荷注入性、電荷保持性が向上するのであ
る。
入帯電性と上述の耐ピンホールリーク性から1×104
〜1×107Ωcmであることが好ましい。
シ状でもよいが、周速差を適性に設定する上では、回転
可能なローラー状、ベルト状、ブラシローラー状(ブラ
シロール)が有利と考えられる。
としては、例えば、ローラーの場合は、例えば特開平1
−211799号公報に開示があるが、導電性基体とし
て、鉄、銅、ステンレスなどの金属、カーボン分散樹
脂、金属あるいは、金属酸化物分散樹脂が使用できる。
弾性ローラーの構成としては、導電性基体上に弾性層、
導電層、抵抗層を設けたものが用いられ、ローラー弾性
層としては、クロロプレンゴム、イソプレンゴム、EP
DMゴム、ポリウレタンゴム、エポキシゴム、ブチルゴ
ムなどのゴムまたはスポンジや、スチレン−ブタジエン
サーモプラスチックエラストマー、ポリウレタン系サー
モプラスチックエラストマー、ポリエステル系サーモプ
ラスチックエラストマー、エチレン−酢ビサーモプラス
チックエラストマーなどのサーモプラスチックエラスト
マーなどで形成することができ、導電層としては、体積
抵抗率が107Ωcm以下、望ましくは106Ωcm以下
である。例えば、金属蒸着膜、導電性粒子分散樹脂、導
電性樹脂などが用いられ、具体例として、金属蒸着膜と
しては、アルミニウム、インジウム、ニッケル、銅、鉄
などの蒸着膜が挙げられ、導電性粒子分散樹脂の例とし
ては、カーボン、アルミニウム、ニッケル、酸化チタン
などの導電性粒子をウレタン、ポリエステル、酢酸ビニ
ル−塩化ビニル共重合体ポリメタクリル酸メチルなどの
樹脂中に分散したものなどが挙げられる。導電性樹脂と
しては、4級アンモニウム塩含有ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリビニルアニリン、ポリビニルピロール、ポリジ
アセチレン、ポリエチレンイミンなどが挙げられる。抵
抗層は、例えば、体積抵抗率が106〜1012Ωcmの
層であり、半導性樹脂、導電性粒子分散絶縁樹脂などを
用いることができる。半導性樹脂としては、エチルセル
ロース、ニトロセルロース、メトキシメチル化ナイロ
ン、エトキシメチル化ナイロン、共重合ナイロン、ポリ
ビニルヒドリン、カゼインなどの樹脂が用いられる。導
電性粒子分散樹脂の例としては、カーボン、アルミニウ
ム、酸化インジウム、酸化チタンなどの導電性粒子をウ
レタン、ポリエステル、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合
体、ポリメタクリル酸メチルなどの絶縁性樹脂中に少量
分散したものなどが挙げられる。
面には、離型性被膜を設けても良い。離型性被膜として
は、ナイロン系樹脂、PVDF(ポリフッ化ビニリデ
ン)、PVDC(ポリ塩化ビニリデン)などが適用可能
である。
光体に圧接させて従動回転させても良いし、別途駆動源
を設けて感光体に対して周速差をもって回転移動させて
も良い。
は、別途駆動源を設ける必要がなく、画像形成装置全体
をシンプルにすることができ装置の小型化に適してい
る。
せる場合には、帯電安定性を長期間にわたり得ながら、
感光体の高寿命を保ちつつ、かつ帯電ローラの高寿命を
同時に達成することが可能であり、帯電の高安定化、画
像形成システムの高寿命化が達成できる。すなわち、接
触帯電部材の表面にはトナーが付着しやすく、この付着
トナーが帯電を阻害する傾向にあり、感光体表面移動速
度と接触帯電部材表面移動速度を異ならせることによ
り、同一感光体表面に対し実質的により多くの接触帯電
部材表面を供給できるために帯電阻害に対し効果を得
る。つまり、トナーが帯電部位に来た場合、感光体との
付着力の小さいトナーは電界によって帯電部材の方へ移
動し、帯電部材表面の抵抗が局所的に変化するため、放
電経路が遮断されて、感光体表面に電位がのりにくくな
り、その結果帯電不良を発生させるという問題点を効果
的に解消する。
して、レーザー及びLEDの如き公知の手段が用いられ
る。近年の高解像性、高画質への要求を鑑みて、より小
さなスポット径を露光できる手段が好ましく、パワーの
面からレーザーが特に好ましく用いられる。
めの現像手段としては、トナーのみよりなる一成分系現
像剤を用いる一成分系現像方式及びトナー及びキャリア
よりなる二成分系現像剤を用いる二成分系現像方式を用
いることができる。
中に含有せしめた磁性トナーを有する一成分系磁性現像
剤を用い、現像スリーブ中に内蔵せしめたマグネットに
よる磁気的拘束力を利用し、磁性トナーを搬送及び帯電
せしめ現像する方法、及び一成分系現像剤として、磁性
体を合有しない非磁性トナー有する一成分系非磁性現像
剤を用い、ブレード及びファーブラシを用い、現像スリ
ーブにて強制的に非磁性トナーを圧接させることによ
り、非磁性トナーを摩擦帯電させて現像スリーブ上にト
ナーを付着せしめることで搬送せしめ現像する方法があ
る。
に担持されている一成分系現像剤層を感光体表面に接触
させて現像を行なう接触一成分現像方法と現像剤担持体
に担持されている一成分系現像剤層を感光体表面と離間
させて非接触状態で現像を行なう非接触一成分系現像方
法とがある。
成分系現像方式について説明する。
ナー又は非磁性トナーを有する一成分系現像剤を用いる
現像方法が挙げられる。
非磁性現像剤を用いる現像方法を図8に示す概略構成図
に基づいて説明する。
非磁性一成分系現像剤176を収容する現像容器17
1、現像容器171に収容されている一成分系非磁性現
像剤176を担持し、現像領域に搬送するための現像剤
担持体172、現像剤担持体上に一成分系非磁性現像剤
を供給するための供給ローラー173、現像剤担持体上
の現像剤層厚を規制するための現像剤層厚規制部材とし
ての弾性ブレード174、現像容器171内の一成分系
非磁性現像剤176を撹拌するための撹拌部材175を
有している。
示しない電子写真プロセス手段又は静電記録手段により
なされる。172は現像剤担持体としての現像スリーブ
であり、アルミニウム或いはステンレスからなる非磁性
スリーブからなる。
スの粗管をそのまま用いてもよいが、好ましくはその表
面をガラスビーズを吹き付けて均一に荒らしたものや、
鏡面処理したもの、或いは樹脂でコートしたものが良
い。
71に貯蔵されており、供給ローラー173によって現
像剤担持体172上へ供給される。供給ローラー173
はポリウレタンフォームの如き発泡材より成っており、
現像剤担持体に対して、順又は逆方向に0でない相対速
度をもって回転し、現像剤の供給とともに、現像剤担持
体172上の現像後の現像剤(未現像現像剤)の剥ぎ取
りも行っている。現像剤担持体172上に供給された一
成分系非磁性現像剤は現像剤層厚規制部材としての弾性
ブレード174によって均一且つ薄層に塗布される。
圧力は、現像スリーブ母線方向の線圧として0.3〜2
5kg/m、好ましくは0.5〜12kg/mが有効で
ある。当接圧力が0.3kg/mより小さい場合、一成
分系非磁性現像剤の均一塗布が困難となり、一成分系非
磁性現像剤の帯電量分布がブロードとなりカブリや飛散
の原因となる。当接圧力が25kg/mを超えると、一
成分系非磁性現像剤に大きな圧力がかかり、一成分系非
磁性現像剤が劣化するため、一成分系非磁性現像剤の凝
集が発生するなど好ましくない。また、現像剤担持体を
駆動させるために大きなトルクを要するため好ましくな
い。即ち、当接圧力を0.3〜25kg/mに調整する
ことで、本発明のトナーを用いた一成分系非磁性現像剤
の凝集を効果的にほぐすことが可能になり、さらに、一
成分系非磁性現像剤の帯電量を瞬時に立ち上げることが
可能になる。
性ローラーを用いることができ、これらは所望の極性に
現像剤を帯電するのに適した摩擦帯電系列の材質のもの
を用いることが好ましい。
ンゴム、スチレンブタジエンゴムが好適である。さら
に、ポリアミド、ポリイミド、ナイロン、メラミン、メ
ラミン架橋ナイロン、フェノール樹脂、フッ素系樹脂、
シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ス
チレン系樹脂の如き有機樹脂層を設けても良い。導電性
ゴム、導電性樹脂を使用し、さらに金属酸化物、カーボ
ンブラック、無機ウイスカー、無機繊維の如きフィラー
や荷電制御剤をブレードのゴム中・樹脂中に分散するこ
とにより適度の導電性、帯電付与性を与え、一成分系非
磁性現像剤を適度に帯電させることができて好ましい。
ードにより現像スリーブ上に一成分系非磁性現像剤を薄
層コートする系においては、十分な画像濃度を得るため
に、現像スリーブ上の一成分系非磁性現像剤層の厚さを
現像スリーブと潜像保持体との対抗空隙長βよりも小さ
くし、この空隙に交番電界を形成するために、現像スリ
ーブに交流成分を有する現像バイアス電圧を印加するこ
とが好ましい。即ち図8に示すバイアス電源177によ
り、現像スリーブ172に交流成分又は交流成分に直流
成分を重畳した現像バイアス電圧を印加することによ
り、現像スリーブ172上から潜像保持体169への一
成分系非磁性現像剤の移動を容易にし、更に良質の画像
を得ることができる。
分現像方式について説明する。
ーを用いて、例えば図9に示すような現像装置80を用
い現像することが可能である。
一成分現像剤188を収容する現像容器181、現像容
器181に収納されている一成分現像剤188を担持
し、現像領域に搬送するための現像剤担持体182、現
像剤担持体上に現像剤を供給するための供給ローラー1
85、現像剤担持体上の現像剤層厚を規制するための現
像剤層厚規制部材としての弾性ブレード186、現像容
器181内の現像剤188を撹拌するための撹拌部材1
87を有している。
基体183上に、発泡シリコーンゴムの如き弾性を有す
るゴム又は樹脂の如き弾性部材によって形成された弾性
層184を有する弾性ローラーを用いることが好まし
い。
しての感光体ドラム189の表面に圧接して、弾性ロー
ラー表面に塗布されている一成分系現像剤188により
感光体に形成されている静電潜像を現像する共に、転写
後に感光体上に存在する不要な一成分現像剤188を回
収する。
感光体表面と接触している。これは、現像剤担持体から
一成分系現像剤を除いたときに現像剤担持体が感光体と
接触しているということを意味する。このとき、現像剤
を介して、感光体と現像剤担持体との間に働く電界によ
ってエッジ効果のない画像が得れれると同時にクリーニ
ングが行なわれる。現像剤担持体としての弾性ローラー
表面或いは、表面近傍が電位を持ち感光体表面と弾性ロ
ーラー表面間で電界を有する必要性がある。このため、
弾性ローラーの弾性ゴムが中抵抗領域に抵抗制御されて
感光体表面との導通を防ぎつつ電界を保つか、又は導電
性ローラーの表面層に薄層の誘電層を設ける方法も利用
できる。さらには、導電性ローラー上に感光体表面と接
触する側の面を絶縁性物質により被覆した導電性樹脂ス
リーブ或いは、絶縁性スリーブで感光体と接触しない側
の面に導電層を設けた構成も可能である。
ーは、感光体ドラムと同方向に回転しても良いし、逆方
向に回転しても良い。その回転が同方向である場合、感
光体ドラムの周速に対して、周速比で100%より大き
いことが好ましい。100%以下であるとラインの鮮明
性が悪いなどの画像品質に問題を生じやすい。周速比が
高まれば高まるほど、現像部位に供給される現像剤の量
は多く、静電潜像に対し現像剤の脱着頻度が多くなり、
不要な部分の現像剤は掻き落とされ、必要な部分には現
像剤が付与されるという繰り返しにより、静電潜像に忠
実な画像が得られる。さらに好ましくは周速比は115
%以上が良い。
体182の表面に弾性力で圧接するものであれば、弾性
ブレードに限られることなく、弾性ローラーを用いるこ
とも可能である。
リコーンゴム、ウレタンゴム、NBRの如きゴム弾性
体;ポリエチレンテレフタレートの如き合成樹脂弾性
体;ステンレス、鋼の如き金属弾性体が使用できる。さ
らに、それらの複合体であっても使用できる。
辺部側である基部は現像剤容器側に固定保持され、下辺
部側をブレードの弾性に抗して現像スリーブの順方向或
いは逆方向にたわめ状態にしてブレード内面側(逆方向
の場合には外面側)をスリーブ表面に適度に弾性押圧を
もって当接させる。
ムの如き発泡材より成っており、現像剤担持体に対し
て、順又は逆方向に0でない相対速度をもって回転し、
一成分系現像剤の供給とともに、現像剤担持体上の現像
後の現像剤(未現像現像剤)の剥ぎ取りも行っている。
分系現像剤によって感光体の静電潜像を現像する際に
は、現像剤担持体に直流成分及び/又は交流成分を有す
る現像バイアスを印加して現像することが好ましく、よ
り好ましくは、直流成分を有する現像バイアスを印加す
ることが良い。
分現像方法においては、いずれも非磁性トナーを有する
一成分系現像剤を用いる現像方法について説明したが、
磁性トナーを有する一成分系現像剤を用いる現像方法を
適用することも可能である。
現像方式について説明する。
を有する二成分系現像剤を現像剤担持体上で循環搬送
し、潜像保持体とそれに対向する現像剤担持体の現像領
域で潜像保持体に保持されている潜像を該現像剤担持体
上の二成分系現像剤のトナーで現像するものである。
されたマグネットローラによって影響され、現像剤の現
像特性及び搬送性に大きく影響を及ぼすものである。
リーブ(現像剤担持体)とこれに内蔵されたマグネット
ローラのうち、例えばマグネットローラを固定して現像
スリーブを単体で回転し、二成分系現像剤を現像スリー
ブ上で循環搬送し、該二成分系現像剤にて潜像保持体表
面に保持された静電潜像を現像するものである。
キャリアとを混合した二成分系現像剤を例えば図10に
示すような現像装置120を用い、現像を行なうことが
できる。
を収納する現像容器126、現像容器126に収納され
ている二成分系現像剤128を担持し、現像領域に搬送
するための現像剤担持体としての現像スリーブ121、
現像スリーブ121上に形成されるトナー層の層厚を規
制するための現像剤層厚規制手段としての現像ブレード
127を有している。
基体122内にマグネット123を内包している。
って現像室(第1室)R1と撹拌室(第2室)R2とに区
画され、撹拌室R2の上方には隔壁130を隔てトナー
貯蔵室R3が形成されている。現像室R1及び撹拌室R2
内には現像剤128が収容されており、トナー貯蔵室R
3内には補給用トナー(非磁性トナー)129が収容さ
れている。なお、トナー貯蔵室R3には補給口131が
設けられ、補給口131を経て消費されたトナーに見合
った量の補給用トナー129が撹拌室R2内に落下補給
される。
設けられており、この搬送スクリュー124の回転駆動
によって現像室R1内の現像剤128は、現像スリーブ
121の長手方向に向けて搬送される。同様に、撹拌室
R2内には搬送スクリュー125が設けられ、搬送スク
リュー125の回転によって、補給口131から撹拌室
R2内に落下したトナーを現像スリーブ121の長手方
向に沿って搬送する。
リアとを有した二成分系現像剤である。
接する部位には開口部が設けられ、該開口部から現像ス
リーブ121が外部に吐出し、現像スリーブ121と感
光体ドラム119との間には間隙が設けられている。非
磁性材料にて形成される現像スリーブ121には、現像
バイアスを印加するためのバイアス印加手段132が配
置されている。
手段としてのマグネットローラー、即ち磁石123は、
上述したように、現像磁極S1とその下流に位置する磁
極N3と、現像剤128を搬送するための磁極N2、
S2、N1とを有する。磁石123は、現像磁極S1が感
光体ドラム119に対抗するようにスリーブ基体122
内に配置されている。現像磁極S1は、現像スリーブ1
21と感光体ドラム119との間の現像部の近傍に磁界
を形成し、該磁界によって磁気ブラシが形成される。
像スリーブ121上の現像剤128の層厚を規制する規
制ブレード127は、アルミニウム、SUS316の如
き非磁性材料で作製される。非磁性ブレード127の端
部と現像スリーブ121面との距離Aは300〜100
0μm、好ましくは400〜900μmである。この距
離が300μmより小さいと、磁性キャリアがこの間に
詰まり現像剤層にムラを生じやすいと共に、良好な現像
を行なうのに必要な現像剤を塗布することができず濃度
の薄いムラの多い現像画像しか得られないという問題点
がある。現像剤中に混在している不用粒子による不均一
塗布(いわゆるブレードづまり)を防止するためには、
400μm以上が好ましい。1000μmより大きいと
現像スリーブ121上へ塗布される現像剤量が増加し所
定の現像剤層厚の規制が行えず、感光体ドラム119へ
の磁性キャリア粒子の付着が多くなると共に現像剤の循
環、非磁性の現像ブレード127による現像規制が弱ま
りトナーのトリボが不足しカブリやすくなるという問題
点がある。
像剤担持体に交番電界を印加しつつ、トナーと磁性キャ
リアとにより、構成される磁気ブラシ潜像保持体(例え
ば、感光体ドラム)119に接触している状態で現像を
行うことが好ましい。現像剤担持体(現像スリーブ)1
21と感光体ドラム119との距離(S−D間距離)B
は100〜1000μmであることがキャリア付着防止
及びドット再現性の向上において良好である。100μ
mより狭いと現像剤の供給が不十分になりやすく、画像
濃度が低くなり、1000μmを超えると磁石S1から
の磁力線が広がり磁気ブラシの密度が低くなり、ドット
再現性に劣ったり、キャリアを拘束する力が弱まりキャ
リア付着が生じやすくなる。
00Vが好ましく、周波数は500〜10000Hz、
好ましくは500〜3000Hzであり、それぞれプロ
セスに適宜選択して用いることができる。この場合、波
形としては三角波、矩形波、正弦波、或いはDuty比
を変えた波形から選択して用いることができる。印加電
圧が、500Vより低いと十分な画像濃度がえられにく
く、非画像部のカブリトナーを良好に回収することがで
きない場合がある。5000Vを超える場合には磁気ブ
ラシを介して、静電像を乱してしまい、画質低下を招く
場合がある。
像剤を使用することで、カブリ取り電圧(Vback)
を低くすることができ、感光体の一次帯電を低めること
ができるために感光体寿命を長寿命化できる。Vbac
kは、現像システムにもよるが150V以下、より好ま
しくは100V以下が良い。
ができるように200V〜500Vが好ましく用いられ
る。
ピードにも関係するが、キャリアへの電荷注入が起こる
ためキャリア付着、あるいは潜像を乱すことで画質を低
下させる場合がある。10000Hzを超えると電界に
対してトナーが追随できず画質低下を招きやすい。
れ、かつキャリア付着のない現像を行なうために現像ス
リーブ121上の磁気ブラシの感光体ドラム119との
接触幅(現像ニップC)を好ましくは3〜8mmにする
ことである。現像ニップCが3mmより狭いと十分な画
像濃度とドット再現性を良好に満足することが困難であ
り、8mmより広いと、現像剤のパッキングが起き機械
の動作を留めてしまったり、またキャリア付着を十分に
抑えることが困難になる。現像ニップの調整方法として
は、現像剤規制部材127と現像スリーブ121との距
離Aを調整したり、現像スリーブ121と感光体ドラム
119との距離Bを調整することでニップ幅を適宜調整
する。
現像器のトナーとキャリアとからなる磁気ブラシによっ
て、現像時に回収される。
ましい現像バイアスについて以下に詳述する。
持体と現像剤担持体の間の現像領域に現像電界を形成す
るため、現像剤担持体に直流成分及び非連続の交流成分
を有する現像バイアス電圧を印加することにより、潜像
保持体に保持されている静電潜像を現像剤担持体上の二
成分系現像剤のトナーで現像することが好ましい。この
現像バイアス電圧は、具体的には、現像領域で潜像保持
体から現像剤担持体にトナーを向かわせる第1電圧と、
現像剤担持体から潜像保持体にトナーを向かわせる第2
電圧と、該第1電圧と該第2電圧の間の第3電圧を現像
剤担持体に印加し、潜像保持体と現像剤担持体との間に
現像電界を形成する。
体にトナーを向かわせる第1電圧と現像剤担持体から潜
像保持体にトナーを向かわせる第2電圧とを現像剤担持
体に印加する合計時間、すなわち、交流成分の作用して
いる時間(T1)よりも、該第1電圧と該第2電圧との
間の第3電圧を現像剤担持体に印加する時間、すなわ
ち、交流成分の休止している時間(T2)を長くするこ
とが、潜像保持体上でトナーを再配列させ潜像に忠実に
再現する目的で特に好ましい。
剤担持体との間に、潜像保持体から現像剤担持体にトナ
ーが向かう電界と現像剤担持体から潜像保持体にトナー
が向かう電界を少なくとも1回形成した後に、潜像保持
体の画像部ではトナーが現像剤担持体から潜像保持体に
向かい、潜像保持体の非画像部では、トナーが潜像保持
体から現像剤担持体に向かう電界を所定時間形成するこ
とにより、潜像保持体に保持されている静電潜像を現像
剤担持体に担持されている二成分系現像剤のトナーで現
像するものであり、この潜像保持体から現像剤担持体に
トナーが向かう電界と現像剤担持体から潜像保持体にト
ナーが向かう電界を形成する合計時間(T1)より潜像
保持体の画像部ではトナーが現像剤担持体から潜像保持
体に向かい、潜像保持体の非画像部では、トナーが潜像
保持体から現像剤担持体に向かう電界を形成する時間
(T2)の方を長くすることが好ましい。
を形成して現像する現像方法で、定期的に交番を休止す
る現像電界を用いて現像を行なった場合に、キャリア付
着がより発生しづらいものである。この理由は、いまだ
明確ではないが以下のように考えられる。
矩形波においては、高画像濃度を達成しようとして電界
強度を強くすると、トナーとキャリアは一体となって潜
像保持体と現像剤担持体の間を往復運動し、結果として
潜像保持体にキャリアが強く摺擦し、キャリア付着が発
生する。この傾向は微粉キャリアが多い程顕著である。
を印加すると、1パルスではトナーあるいはキャリアが
現像剤担持体と潜像保持体間を往復しきらない往復運動
をするため、その後の潜像保持体の表面電位と現像バイ
アスの直流成分の電位差Vco ntがVcont<0の場合に
は、Vcontがキャリアを現像剤担持体から飛翔させるよ
うに働くが、キャリアの磁気特性とマグネットローラの
現像領域での磁束密度をコントロールすることによっ
て、キャリア付着は防止でき、Vcont>0の場合には、
磁界の力およびVcontが現像用キャリアを現像剤担持体
側に引きつけるように働き、キャリア付着は発生しな
い。
蔵されたマグネットローラによって影響され、現像剤の
現像特性及び搬送性に大きく影智を及ぼすものである。
蔵した現像スリーブ上で、マグネットローラを固定して
現像スリーブを単体で回転し、磁性粒子からなるキャリ
アと絶縁性カラートナーからなる二成分系現像剤を現像
スリーブ上で循環搬送し、核二成分系現像剤にて潜像保
持体表面に保持された静電潜像を現像するに際して、
該マグネットローラが反発極を有する極構成とし、現
像領域における磁束密度を500〜1200ガウスと
し、キャリアの飽和磁化が20〜70Am2/kgの
とき、カラー複写において画像の均一性や階調再現性に
すぐれ好適である。
ルステッドの印加磁場に対し)を超える場合であると、
現像時に感光体上の静電潜像に対向した現像スリーブ上
のキャリアとトナーにより構成されるブラシ状の穂立ち
が固く締まった状態となり、階調性や中間調の再現が悪
くなる。飽和磁化が20Am2/kg未満であると、ト
ナー及びキャリアを現像スリーブ上に良好に保持するこ
とが困難になり、キャリア付着やトナー飛散抑制が悪化
するという問題点が発生しやすくなる。
ロナ帯電器、転写ローラまたはベルトが用いられる。更
に、転写工程後に感光体上に存在する転写残りトナーを
感光体表面を利用して、現像部分に搬送し回収再利用す
るに際しては、感光体帯電バイアスを変更することなく
しても、実現可能であるが、実用上、転写紙ジャム時あ
るいは画像比率の高い画像を連続してとるなどした場
合、過剰量がトナー帯電器に混入する場合が考えられ
る。
上に画像を形成しない部分を利用して、帯電器から現像
機へとトナーを移動させることが可能である。その画像
形成部分とは、前回転時、後回転時、転写紙間などであ
る。その場合、トナーが帯電器より感光体に移りやすい
ような帯電バイアスに変更することも好ましく用いられ
る。帯電器から出やすいバイアスとしては、交流成分の
ピーク−ピーク間電圧を小さ目にするあるいは直流成分
とする。あるいは、ピーク−ピーク間電圧を同じにし
て、波形を変更して交流実効値をさげる方法などが挙げ
られる。
に形成されているトナー画像を記録材上に直接転写する
ことに加えて、(ii)中間転写体を用い、潜像保持体
上に形成されているトナー画像をこの中間転写体上に一
次転写し、中間転写体上に転写されたトナー画像を中間
転写体上から記録材上ヘ二次転写することも可能であ
る。
記録材に一括転写する画像形成方法を図3をもとに説明
する。
しながら回転する帯電ローラ2により感光ドラム3上に
表面電位を持たせ露光手段1により静電潜像を形成す
る。静電潜像は第1現像器4,第2現像器5,第3現像
器6及び第4現像器7により順次現像されそれぞれトナ
ー画像が形成され、このトナー画像は一色ごとに中間転
写体11上に多重転写され、多重トナー画像(多色トナ
ー画像)が形成される。中間転写体11はドラム状のも
のが用いられ、外周面に保持部材を張設したもの、基材
上に導電付与部材、例えばカーボンブラック,酸化亜
鉛,酸化錫,炭化珪素又は酸化チタンを十分分散させた
弾性層(例えばニトリルブタジエンラバー)を有するも
のが用いられる。ベルト状の中間転写体を用いても良
い。中間転写体の硬度は10〜50度(JIS K−6
301)の弾性層から構成されることや、転写ベルトの
場合では転写材(記録材)への転写部でこの硬度を有す
る弾性層を持つ支持部材で構成されていることが好まし
い。感光体ドラム3から中間転写体11への転写は、電
源13より中間転写体11の芯金9の上にバイアスを付
与することで転写電流が得られトナー画像の転写が行な
われる。保持部材、ベルトの背面からのコロナ放電やロ
ーラ帯電を利用しても良い。中間転写体11上の多重ト
ナー画像は転写帯電器14により記録材S上に一括転写
される。転写帯電器はコロナ帯電器や転写ローラ、転写
ベルトを用いた接触静電転写手段が用いられる。
転写されたトナー画像は、定着工程において、加熱及び
加圧により記録材に定着される。
なさらに別の画像形成装置の概略図を示す。
ットPa、第2画像形成ユニットPb、第3画像形成ユ
ニットPc及び第4画像形成ユニットPdが併設され、
各々異なった色の画像が潜像、現像、転写のプロセスを
経て記録材上に形成される。
ットの構成について第1の画像形成ユニットPaを例に
挙げて説明する。
体としての30φの電子写真感光体ドラム61aを具備
し、この感光体ドラム61aは矢印a方向へ回転移動さ
れる。62aは帯電手段としての一次帯電器であり、感
光ドラム61aと接触するように16φスリーブに担持
された磁気ブラシ帯電器が用いられている。67aは、
一次帯電器62aにより表面が均一に帯電されている感
光体ドラム61aに静電潜像を形成するための潜像形成
手段としての露光装置である。63aは、感光体ドラム
61a上に担持されている静電潜像を現像してカラート
ナー画像を形成するための現像手段としての現像器であ
りカラートナーを保持している。64aは、感光体ドラ
ム61aの表面に形成されたカラートナー画像を、ベル
ト状の記録材担持体68によって搬送されて来る記録材
の表面に転写するための転写手段としての転写ブレード
であり、この転写ブレード64aは、記録材担持体68
の裏面に当接して転写バイアスを印加し得るものであ
る。
帯電器62aによって帯電部において感光体ドラム61
aの感光体を均一に一次帯電した後、露光装置67aに
より感光体に静電潜像を形成し、現像器63aによっ
て、現像部において静電潜像をカラートナーを用いて現
像し、この現像されたトナー画像を第1の転写部(感光
体と記録材の当接位置)で記録材を担持搬送するベルト
状の記録材担持体68の裏面側に当接する転写ブレード
64aから転写バイアスを印加することによって記録材
の表面に転写する。
体ドラムの表面に当接して、転写残トナーを感光体ドラ
ムの表面から除去するためのクリーニング部材を転写部
と帯電部との間及び帯電部と現像部との間に有しておら
ず、現像器が感光体上に存在する転写残トナーのクリー
ニングを兼ねる現像兼クリーニング方式を用いている。
像形成ユニットPaと同様の構成であり、現像器に保有
されるカラートナーの色の異なる第2の画像形成ユニッ
トPb、第3の画像形成ユニットPc、第4の画像形成
ユニットPdの4つの画像形成ユニットを併設するもの
である。例えば、第1の画像形成ユニットPaにイエロ
ートナー、第2の画像形成ユニットPbにマゼンタトナ
ー、第3の画像形成ユニットPcにシアントナー、及び
第4の画像形成ユニットPdにブラックトナーをそれぞ
れ用い、各画像形成ユニットの転写部で各カラートナー
の記録材上への転写が順次行なわれる。この工程で、レ
ジストレーションを合わせつつ、同一機上に一回の記録
材の移動で各カラートナーは重ね合わせられ、終了する
と分離帯電器69によって記録材担持体68上から記録
材が分離され、搬送ベルトの如き搬送手段によって定着
器70に送られ、ただ一回の定着によって最終のフルカ
ラー画像が得られる。
71と30φの加圧ローラ72を有し、定着ローラ71
は、内部に加熱手段75及び76を有している。73
は、定着ローラ上の汚れを除去するウェッブである。本
発明の場合、73のウェッブ機構はなくてもかまわな
い。
ー画像は、この定着器70の定着ローラ71と加圧ロー
ラ72との圧接部を通過することにより、熱及び圧力の
作用により記録材に定着される。
のベルト状部材であり、このベルト状部材は、80の駆
動ローラによって矢印e方向に移動するものである。7
9は、転写ベルトクリーニング装置であり、81はベル
ト従動ローラであり、82は、ベルト除電器である。8
3は記録材ホルダー内の記録材を記録材担持体68に搬
送するための一対のレジストローラである。
に当接する転写ブレードに代えてローラ状の転写ローラ
の如き記録材担持体の裏面側に当接して転写バイアスを
直接印加可能な接触転写手段を用いることが可能であ
る。
般的に用いられている記録材担持体の裏面側に非接触で
配置されているコロナ帯電器から転写バイアスを印加し
て転写を行う非接触の転写手段を用いることも可能であ
る。
ンの発生量を制御できる点で接触転写手段を用いること
がより好ましい。
し、これを同一記録材に順次重ねて転写するようにした
画像形成方法を図5をもとに説明する。
画像形成ユニット29a,29b,29c,29dが並設さ
れており、各画像形成部はそれぞれ専用の潜像保持体、
いわゆる感光ドラム19a,19b,19cおよび19dを
具備している。
潜像形成手段23a,23b,23cおよび23d、現像手
段17a,17b,17cおよび17d、転写手段24a,
24 b,24cおよび24d、ならびにクリーニング手段
18a,18b,18cおよび18dが配置されている。
ユニット29aの感光ドラム19a上に潜像形成手段23
aによって原稿画像における、例えばイエロー成分色の
静電潜像が形成される。静電潜像は現像手段17aのイ
エロートナーを有する現像剤で可視画像とされ、転写手
段24aにて、記録材Sに転写される。
写されている間に、第2画像形成ユニット29bではマ
ゼンタ成分色の静電潜像が感光ドラム19b上に形成さ
れ、続いて現像手段17bのマゼンタトナーを有する現
像剤で可視画像とされる。この可視画像(マゼンタトナ
ー画像)は、上記の第1画像形成ユニット29aでの転
写が終了した記録材Sが転写手段24bに搬入されたと
きに、該記録材Sの所定位置に重ねて転写される。
の画像形成ユニット29c,29dによってシアン色,ブ
ラック色の画像形成が行なわれ、上記同一の記録材S
に、シアン色,ブラック色を重ねて転写するのである。
このような画像形成プロセスが終了したならば、記録材
Sは定着手段22に搬送され、記録材S上の画像を定着
する。これによって記録材S上には多色画像が得られる
のである。転写が終了した各感光ドラム19a,19b,
19cおよび19dはクリーニング手段18a,18b,1
8cおよび18dにより残留トナーを除去されてクリーニ
ングが行なわれ、引き続き行なわれる次の潜像形成のた
めに供せられる。
搬送のために、搬送ベルト25が用いられており、図5
において、記録材Sは右側から左側への搬送され、その
搬送過程で、各画像形成部29a,29b,29cおよび
29dにおける各転写部24a,24b,24cおよび24
dを通過し、転写をうける。
する搬送手段として加工の容易性及び耐久性の観点から
テトロン(登録商標)繊維のメッシュを用いた搬送ベル
トおよびポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリイミ
ド系樹脂、ウレタン系樹脂の如き薄い誘電体シートを用
いた搬送ベルトが利用される。
ると、AC電圧が除電器20に加えられ、記録材Sは除
電され、搬送ベルト25から分離され、その後、定着器
22に入り、画像定着され、排出口26から排出され
る。
成部にそれぞれ独立した潜像保持体を具備しており、記
録材はベルト式の搬送手段で、順次、各潜像保持体の転
写部へ送られるように構成してもよい。
成部に共通する潜像保持体を具備してなり、記録材は、
ドラム式の搬送手段で、潜像保持体の転写部へ繰返し送
られて、各色の転写をうけるように構成してもよい。
するための画像形成方法を例にして図6に基づいて説明
する。
た静電潜像は、矢印の方向へ回転する回転現像ユニット
39に取り付けられた現像手段としての現像器36中に
例えば第1のカラートナー及びキャリアを有する二成分
系現像剤により可視化される。感光体ドラム33上のカ
ラートナー画像は、グリッパー47によって転写ドラム
48上に保持されている記録材Sに、転写帯電器44に
より転写される。
触帯電器が利用され、転写帯電器44にコロナ帯電器が
使われる場合には、−10kV〜+10kVの電圧が印
加され、転写電流は−500μA〜+500μAであ
る。転写ドラム48の外周面には保持部材が張設され、
この保持部材はポリフッ化ビニリデン樹脂フィルムやポ
リエチレンテレフタレートの如きフィルム状誘電体シー
トによって構成される。例えば、厚さ100μm〜20
0μm,体積抵抗1012〜1014Ω・cmのシートが用
いられる。
し、現像器35が感光ドラム33に対向する。そして現
像器35中の第2のカラートナー及びキャリアを有する
現像剤により現像され、このカラートナー画像も前記と
同一の記録材上に重ねて転写される。
このように転写ドラム48は記録材を把持したまま所定
回数だけ回転し所定色数のトナー画像が多重転写され
る。静電転写するための転写電流は、一色目<二色目<
三色目<四色目の順に高めることが感光ドラム上に残る
転写残留トナーを少なくするために好ましい。
分離帯電器45により転写ドラム48より分離され、シ
リコーンオイルを含浸している、あるいは、オイルを含
浸しないウェッブを有する加熱加圧ローラー定着器32
(あるいはウェッブ機構のない定着器)で定着され、定
着時に加色混合されることにより、フルカラー複写画像
となる。
は各色ごとに具備した補給ホッパーより、補給信号に基
づいた一定量をトナー搬送ケーブルを経由して、回転現
像ユニットの中心にあるトナー補給筒に搬送され、各現
像器に送られる。
ー電子写真法プリンターを例にして図7に基づいて説明
する。
ザー光を用いた露光部101で形成された静電潜像は現
像器104,105,106,107により順次トナー
を現像して可視化される。現像プロセスにおいては、例
えば非接触現像方法が用いられる。非接触現像方法によ
れば現像器中の現像剤層が像形成体の表面を擦ることが
ないので、2回目以降の現像工程において先行の現像工
程で形成された像を乱すことなく現像を行なうことがで
きる。現像する順は、多色の場合は黒以外の色で、明
度,彩度の高い色から現像するのが好ましい。フルカラ
ーの場合は、イエロー、ついでマゼンタあるいはシアン
のどちらか、ついでマゼンタあるいはシアンの残った
方、最後に黒の順で現像することが好ましい。
トナー画像,フルカラートナー画像は転写帯電器109
により記録材Sに転写される。転写工程においては、静
電転写法が好ましく用いられ、コロナ放電又は接触転写
方法が利用される。コロナ放電転写方法とは、記録材S
を介しコロナ放電を生じさせる転写帯電器109を像に
対向するように配置し、記録材Sの背面からコロナ放電
を作用させ静電的に転写する方法である。接触転写方法
とは、記録材Sを介し、転写ローラー、転写ベルトを像
形成体に接触させてローラーにバイアスを印加させる
か、ベルトの背面から静電的に転写する方法である。こ
の静電転写方法により感光ドラム103の表面に担持さ
れた多色トナー画像が一括して記録材Sに転写される。
は、感光ドラム103から分離され熱ローラー定着器1
12で定着されることにより多色画像となる。
説明で用いた画像形成装置を構成する各構成部材のうち
複数の構成部材をユニット化して、画像形成装置本体に
脱離可能に装着できる装置ユニットを構成することがで
きる。
するためのトナー、該トナーを保有するためのトナー容
器、該トナー容器に保有されているトナーを担持し、且
つ現像領域に搬送するためのトナー担持体、及び、該ト
ナー担持体に担持されるトナーの層厚を規制するための
トナー層厚規制部材を少なくとも有しており、画像形成
装置本体に脱離可能に装着されるものであり、このトナ
ーとして上述した本発明のトナーを用いる。
図8に示す現像装置170及び図9に示す現像装置18
0が挙げられる。
とする場合には、トナー容器としての現像容器171、
トナーとしての一成分現像剤176、トナー担持体とし
ての現像スリーブ172、及び、トナー層厚規制部材と
しての弾性ブレード174に加えて、現像剤スリーブ1
72上に一成分現像剤を供給するための供給ローラー1
73をユニット化して構成しても良い。
とする場合には、トナー容器としての現像容器181、
トナーとしての一成分現像剤188、トナー担持体とし
ての弾性ローラー182、及び、トナー層厚規制部材と
しての弾性ブレード186に加えて、弾性ローラー18
2上に一成分現像剤を供給するための供給ローラー18
5及び現像容器内181内の一成分現像剤188を攪拌
するための攪拌部材187をユニット化して構成しても
良い。
に示す現像装置180を図5に示すフルカラー画像形成
装置の現像手段17a、17b、17c及び17dにそ
れぞれ用いる場合には、装置ユニットとして、例えば、
現像手段17aと潜像保持体としての感光ドラム19a
とをユニット化して装置ユニットを構成することがで
き、この装置ユニットを画像形成装置本体に脱離可能に
装着することができる。同様に現像手段17bと感光ド
ラム19bとを、現像手段17cと感光ドラム19cと
を、現像手段17dと感光ドラム19dとをそれぞれユ
ニット化して装置ユニットを構成することができる。
ラム19aに加えて、クリーニング手段18aを加えて
ユニット化した装置ユニットを構成することができる。
する。
ー画像を形成し、記録材上に形成されたトナー画像の表
面に定着部材を接触させ、且つトナー画像に熱及び圧力
を付与することにより、トナー画像を記録材に定着する
ものであり、記録材へのトナー画像の定着時に、定着部
材から記録材のトナー画像の定着面に供給されるシリコ
ーンオイルの記録材単位面積当たりの塗布量が0〜1×
10-7g/cm2であり、このトナー画像を形成するた
めのトナーとして上述した本発明のトナーを用いるもの
である。
着装置としては、図11に一例の概略図を示し、この図
をもとに、本発明の加熱定着方法を説明する。
上に転写された未定着のトナー画像を、加熱ローラ15
3及び加圧ローラ154を有する加熱加圧定着装置へ導
入されて加熱定着され、未定着トナー画像161を有す
る被記録材160が、図の左方より搬送されて、被記録
材160上に定着して右方に排出される。
上160に重ねられた複数色のカラートナー画像を、接
触加熱及び加圧する定着部材によって定着する工程を有
しており、記録材160へのトナー画像161の定着時
に、定着部材である定着ローラー153から記録材16
0のトナー画像161の定着面に供給されるシリコーン
オイルの記録材単位面積当たりの塗布量が0乃至1×1
0-7g/cm2、好ましくは0乃至3×10-8g/cm2
より好ましくはシリコーンオイルを塗布しない(0g/
cm2)ことが良い。
塗布形態としては、クリーニング手段158(例えばパ
ッドやウェブ)にシリコーンオイルを含浸させ供給する
簡易な形態が可能である。或は巻き取り式のウェブや、
シリコーンゴムローラ等にシリコーンオイルを含浸させ
た他のシリコーンオイル供給部材を用いて供給してもよ
い。
ータ155等の加熱手段を有する円筒状の定着ローラー
153と加圧ローラ−154を有し、記録材160上の
トナー画像161が直接接触する側の定着ローラー15
3として弾性ローラーを使用することが好ましい。即
ち、定着ローラーが弾性を有する場合は、未定着のトナ
ー画像表面の凹凸に対して定着ローラー表面自身が変形
して押圧するために、トナー画像の均一な加熱、加圧が
可能となり、光沢性の均一化に一層効果的である。
は、芯金151上に弾性層152及び、離型層163を
有するような2層以上の構成としたものが好ましい。
い、定着ローラー153に対して20〜60kgf程度
の加圧力で加圧するのが好ましい。加圧ローラ−154
の弾性によりニップ幅が得られ、ニップ幅は5乃至12
mm程度が好ましい。加圧ローラ−154表層に離型層
163を設けるのも好ましい形態である。
有する形態が、より精密な温度コントロールを可能に
し、トナー画像のグロスの安定のためには好ましいが、
加圧ローラ−154にはヒーターを用いない形態も可能
である。
153または加圧ローラー154との分離爪159や、
定着ローラー153または加圧ローラ−154表面のク
リーニング手段158、バイアス印加電源164を定着
装置に設けることも可能である。
プロセススピードにもよるが、例えば通常用いられる1
5乃至150mm/sec程度のプロセススピードであ
れば、140〜180℃程度の範囲が好ましい。
べたが、以下実施例により具体的に説明する。しかしな
がら、これによって本発明の実施の態様が何ら限定され
るものではない。尚、以下の配合における部数は、全て
重量部である。
エステル樹脂を、表1に記載のモノマー組成で脱水縮合
法により合成した。得られたポリエステル樹脂の物性を
表2に示す。
せた。これらをヘンシェルミキサーで混合した後、12
0℃に設定した二軸混練押出機にて溶融混練した。
粗粉砕し、ジェット気流を用いた微粉砕機を用いて微粉
砕し、さらに得られた微粉砕品をコアンダ効果を利用し
た多分割分級装置で分級して、重量平均粒径6.5μm
のトナー粒子Aを得た。
キサメチルジシラザン10部とジメチルシリコーンオイ
ル10部で疎水化処理したメタノールウエッタビリティ
80%,BET比表面積120m2/gの疎水性シリカ
微粉体を1.0部、イソブチルトリメトキシシラン20
部で処理を行なったメタノールウエッタビリティ70
%,BET比表面積200m2/gの疎水性γアルミナ
微粉体を0.6部添加してヘンシェルミキサーで外添混
合してシアントナーAを調製した。表3にそのトナーの
処方を示し、表4にトナー物性を示す。
リル酸メチル(共重合体重量比65:35)を約0.3
5%コーティングした平均粒径45μmのCu−Zn−
Fe系フェライトキャリアと、トナー濃度6.0%にな
るように混合し二成分現像剤Aとした。
分現像装置を有する画像形成装置として市販のフルカラ
ー複写機(カラーレーザーコピア800:キヤノン社
製)に用い、転写紙(キヤノンPPC用紙オフィスリー
ダーA4;64g/m2)上に、トナー載量0.7〜
0.8mg/cm2で、先端余白5mm,幅200×長
さ150mmの均一なベタの未定着トナー画像を形成
し、図11で示すようなオイル塗布手段を有していない
加熱加圧ローラー定着装置を用いた、定着温度が調整で
きる外部定着装置によって定着試験を行った。
ルコキシエチレン) 加圧ローラー;φ40mm、表層PFA(パーフロロア
ルコキシエチレン) ニップ幅 ;8mm 総加圧力 ;40kgf 紙送り速度 ;110mm/sec
℃きざみで200℃までの各温度に設定した定着器を通
過させ、定着性(グロス)、非オフセット領域について
評価し、OHT透過性についてはOHT上に形成した同
様のトナー画像を、OHTモードとして175℃,35
mm/secの定着スピードで定着しオーバーヘッドプ
ロジェクター(OHP)に投影し評価した。
レーザーコピア800:キヤノン社製)の定着装置を上
記定着試験で使用した物と同じ、図11で示すようなオ
イル塗布手段を有していない加熱加圧ローラー定着装置
に置き換えた改造機を用い、二成分現像剤Aの耐久試験
を23℃/5%RHと30℃/80%RHのそれぞれの
環境において、1万枚のプリントにより行なった。評価
結果は表5に示す。
あった。定着開始点は115℃と低く、フルカラートナ
ーに重要なグロス10以上となる領域が160℃と比較
的低い温度域で達成し、しかも200℃までオフセット
することなくグロス20程度を維持し、グロスの温度安
定性が良好であった。またOHTにおいても画像はオフ
セットすることなく、透過性、色再現性に優れた画像が
得られた。得られたOHT画像は離型オイルに起因する
べたつき感は全く感じられなかった。
例1と同様にして、表4に示すトナーB〜Gを作製し、
同様の試験をした結果を表5に示す(但し、混練温度、
軸回転数、パドル構成等の混練条件はトナー処方によっ
て変更した)。
例1と同様にして、表4に示すトナーH〜Mを作製し、
同様の試験をした結果を表5に示す。但し、トナーI
は、実施例1のシアン顔料をカーボンブラックに変更し
て、ブラックトナーとした。
に関して記載する。
(キヤノンPPC用紙オフィスリーダーA4;64g/
m2)に1万枚プリントアウト終了時の画像濃度維持に
より評価した。尚、画像濃度は「マクベス反射濃度計」
(マクベス社製)を用いて、原稿濃度が0.00の白地
部分のプリントアウト画像に対する相対濃度を測定し
た。 A:1.40以上 B:1.30以上1.40未満 C:1.20以上1.30未満 D:1.20未満(2)カブリ カブリ測定は、23℃/5%RHの環境下で通常の複写
機用普通紙(キヤノンPPC用紙オフィスリーダーA
4;64g/m2)に1万枚プリントアウト終了時の白
地部分の白色度を「リフレクトメーター」(東京電色工
業社製)により測定し、その白色度の値ともとの転写紙
の白色度の値の差から、カブリ濃度(%)を算出し評価
した。 A:非常に良好 (1.0%未満) B:良好 (1.0%以上2.0%未満) C:普通 (2.0%以上3.0%未満) D:悪い (3.0%以上)(3)定着性(グロス) 定着性は、複写機用普通紙(キヤノンPPC用紙オフィ
スリーダーA4;64g/m2)上にトナー載り量0.
7〜0.8mg/cm2のベタ画像を作成し、110℃
から200℃まで5℃毎の定着ローラー表面温度でそれ
ぞれ定着させ、定着後の画像に対し50g/cm2の荷
重をかけ、柔和な薄紙により定着画像を摺擦し、摺擦前
後での画像濃度の低下率(%)で評価した。尚、濃度低
下率10%以下となる温度を定着開始点とした。
は、「ハンディ光沢度計グロスメーターPG−3D」
(東京電色工業社製)を用いて、光の入射角75°の条
件で測定した。
生しない温度幅で評価した。
画像をオーバーヘッドプロジェクター(OHP)に投影
し評価した。 A:透明性、色再現性に優れ、明暗ムラ、オフセットが
ない。 B:明暗ムラが若干あるが、実用上問題無い。 C:明暗ムラがあり、色再現性に乏しい。
カラー複写機(カラーレーザーコピア800:キヤノン
社製)の改造機の図11で示す定着装置を、定着ローラ
ーの表面にシリコーンオイルを含浸させたパッドを当接
させて、定着ローラーから記録材のトナー画像定着面に
供給されるシリコーンオイルの塗布量が、記録材の単位
面積当たり3×10-8g/cm2以下になるように改造
した定着装置を用いて画像形成を行なったところ、実施
例1と、ほぼ同等の良好な結果が得られた。
が、結果は実施例1と、ほぼ同等の良好な結果が得ら
れ、得られたOHT画像は離型オイルに起因するべたつ
き感はほとんど感じられず、問題無いレベルであった。
カラー複写機(カラーレーザーコピア800:キヤノン
社製)の改造機の図11で示す定着装置を、定着ローラ
ーの表面に巻き取り式のウエッブを用いたオイル塗布装
置により、定着ローラーから記録材のトナー画像定着面
に供給されるシリコーンオイルの塗布量が、記録材の単
位面積当たり5×10-6〜5×10-7g/cm2の範囲
になるように改造した定着装置を用いて、比較例1で用
いたトナーHを有する二成分現像剤により画像形成を行
なったところ、定着ローラーへの巻き付きとオフセット
の発生しない領域が110〜180℃まで広がったが、
得られたOHT画像は離型オイルに起因するべたつき感
が不快に感じられた。
アニン系顔料に代えて、C.I.ピグメントレッド12
2、C.I.ピグメントイエロー113及び、カーボン
ブラックを用いることを除いては、実施例1と同様にし
て、マゼンタトナーN、イエロートナーO、及びブラッ
クトナーPをそれぞれ調製した。このマゼンタトナー
N、イエロートナーO、及びブラックトナーPに対して
実施例1と同様にしてキャリアを混合して二成分現像剤
をそれぞれ得た。
の二成分現像剤を、実施例1で用いた市販のフルカラー
複写機(カラーレーザーコピア800:キヤノン社製)
の改造機に用いてフルカラー画像の形成を行なった。
わらず、4色フルカラーの連続プリントにおいて、定着
分離に関するトラブルは全くなく、色再現性の良好な画
像が得られた。また、連続複写にもかかわらずグロスの
変動は見られず、ギラつきのない自然な光沢(グロス1
5〜25程度)の画像が終始安定して得られた。さら
に、OHTモードとして175℃,35mm/secの
定着スピードで定着して得られたOHTのフルカラー画
像は、離型オイルに起因するべたつき感は全く感じられ
なかった。
(OHP)に投影してみたところ、色再現性、透過性と
も優れていた。
リエステル樹脂を、表6に記載のモノマー組成で脱水縮
合法により合成した。得られたポリエステル樹脂の物性
を表7に示す。
より重量平均粒径6.7μmのトナー粒子Qを得た。得
られたトナー粒子Q 100部に対し、ヘキサメチルジ
シラザン10部とジメチルシリコーンオイル10部で疎
水化処理したメタノールウエッタビリティ80%,BE
T比表面積120m2/gの疎水性シリカ微粉体を0.
4部、イソブチルトリメトキシシラン20部で処理を行
なったメタノールウエッタビリティ70%,BET比表
面積200m2/gの疎水性γアルミナ微粉体を0.8
部添加してヘンシェルミキサーで外添混合してシアント
ナーQを調製した。表8にそのトナーの処方を示し、表
9にトナー物性を示す。
置を有する画像形成装置として、市販レーザービームプ
リンターLBP−2160(キヤノン社製)に用い、実
施例1と同様、転写紙(キヤノンPPC用紙オフィスリ
ーダーA4;64g/m2)上に、トナー載量0.7〜
0.8mg/cm2で、先端余白5mm,幅200×長
さ150mmの均一なベタの未定着トナー画像を形成
し、図11で示すようなオイル塗布手段を有していない
加熱加圧ローラー定着装置を用いた、定着温度が調整で
きる外部定着装置によって定着試験を行った。
0℃きざみで200℃までの各温度に設定した定着器を
通過させ、定着性(グロス)、非オフセット領域につい
て評価し、OHT透過性についてはOHT上に形成した
同様のトナー画像を、OHTモードとして175℃,3
5mm/secの定着スピードで定着しオーバーヘッド
プロジェクター(OHP)に投影し評価した。さらに定
着ローラーへの巻付き性が不利な条件での評価をするた
めに、トナー載量を約1.5倍の1.1〜1.2mg/
cm2にして巻付き性のみの評価を行った。
ットを発生することなく、グロス10から25の良好な
光沢の画像が得られた温度域は160℃から200℃と
幅広く、良好な結果が得られた。
トすることなく、透過性、色再現性に優れた画像が得ら
れた。得られたOHT画像は離型オイルに起因するべた
つき感は全く感じられなかった。
実施例1と同様にして、表9に示すトナーQ〜Tを作製
し、実施例10と同様の試験をした結果を表10に示す
(但し、混練温度、軸回転数、パドル構成等の混練条件
はトナー処方によって変更した)。
施例1と同様にして、表9に示すトナーU〜Wを作製
し、実施例10と同様の試験をした結果を表10に示す
(但し、混練温度、軸回転数、パドル構成等の混練条件
はトナー処方によって変更した)。
ロシアニン系顔料に代えて、C.I.ピグメントレッド
122、C.I.ピグメントイエロー113及びカーボ
ンブラックを用いることを除いては、実施例10と同様
にして、マゼンタトナーX、イエロートナーY、及びブ
ラックトナーZをそれぞれ調製した。
例10のシアントナーQを実施例10で用いた、図11
の定着装置を有する市販レーザービームプリンターLB
P−2160(キヤノン社製)に用い、フルカラー画像
の形成を行なった。
わらず、4色フルカラーの連続プリントにおいて、定着
分離に関するトラブルは全くなく、色再現性の良好な画
像が得られた。また、連続複写にもかかわらずグロスの
変動は見られず、ギラつきのない自然な光沢(グロス1
5〜25程度)の画像が終始安定して得られた。さら
に、OHTモードとして175℃,35mm/secの
定着スピードで定着して得られたOHTのフルカラー画
像は、離型オイルに起因するべたつき感は全く感じられ
なかった。
(OHP)に投影してみたところ、色再現性、透過性と
も優れていた。
タトナーX、イエロートナーY、ブラックトナーZ、及
び実施例10のシアントナーQを用い、図4に示すよう
な、定着ローラー71の表面にシリコーンオイルを含浸
させたウェッブ70によりシリコーンオイルの塗布量
が、記録材の単位面積当たり3×10-8g/cm2以下
になるように供給される定着装置を有するレーザービー
ムプリンター試作機にてフルカラー画像の形成を行なっ
た。
果が得られ、さらに、得られたOHT画像は離型オイル
に起因するべたつき感はほとんど感じられず、問題無い
レベルであった。
オイル等の離型剤を供給しない定着方式に適応可能であ
り、定着ローラーへの巻付き、オフセット対してラチチ
ュードが広いトナーを提供することが可能である。
ロスの画像が幅広い温度域で安定して得られ、装置の小
型化による定着器の熱容量の減少や、高速での連続プリ
ントによる定着ロールの温度変化に対しても画像にグロ
ス差が生じることなく、幅広い温度域で適度なグロスの
画像が得られるトナーを提供することが可能である。
損失弾性率(G″)曲線、及びtanδの曲線を示す図
である。
る。
置の例を示す概略図である。
置の他の例を示す概略図である。
置の他の例を示す概略図である。
置の他の例を示す概略図である。
置の他の例を示す概略図である。
である。
ある。
る。
Claims (166)
- 【請求項1】 少なくとも結着樹脂、着色剤及びワック
スを含有するトナーにおいて、 該トナーは、示差走査熱量計(DSC)測定による最大
吸熱ピークが60〜135℃にあり、 該トナーの周波数6.28rad/secで測定される
粘弾性特性において、損失弾性率G″が3×104Pa
を示す温度が90〜115℃、損失弾性率G″が2×1
04Paを示す温度が95〜120℃、損失弾性率G″
が1×104Paを示す温度が105〜135℃であ
り、損失弾性率G″が1×104〜3×104Paを示す
ときの貯蔵弾性率G′と損失弾性率G″との比(G″/
G′=tanδ)が0.6〜2.0の範囲であり、か
つ、170℃における貯蔵弾性率G′及び損失弾性率
G″が1×102〜1×104Paの範囲にあり、170
℃におけるtanδ170と150℃におけるtanδ150
の比(tanδ170/tanδ150)が1.05〜1.6
の範囲であり、 該トナーのTHF可溶分は、ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー(GPC)による分子量分布において、
メインピークが分子量2000〜30,000の領域に
あり、重量平均分子量と数平均分子量との比(Mw/M
n)が100より大きいことを特徴とするトナー。 - 【請求項2】 該トナーのTHF不溶分の含有量が、ト
ナーの全樹脂成分の重量を基準として0〜15.0重量
%であることを特徴とする請求項1に記載のトナー。 - 【請求項3】 該トナーのTHF不溶分の含有量が、ト
ナーの全樹脂成分の重量を基準として1〜10.0重量
%であることを特徴とする請求項1に記載のトナー。 - 【請求項4】 該トナーのTHF可溶分は、GPCによ
る分子量分布において、重量平均分子量と数平均分子量
との比(Mw/Mn)が105〜2,000であること
を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のトナ
ー。 - 【請求項5】 該トナーのTHF可溶分は、GPCによ
る分子量分布において、分子量1万以下の成分の含有量
(M1)が35〜55%であり、分子量1万超5万以下
の成分の含有量(M2)が30〜45%であり、分子量
5万超50万以下の成分の含有量(M3)が8〜20%
であり、分子量50万超の成分の含有量(M4)が2〜
12%であり、各含有量M1、M2、M3及びM4は、
下記関係 75%≦M1+M2≦90% M1>M2>M3>M4 を満足することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
に記載のトナー。 - 【請求項6】 該トナーの周波数6.28rad/se
cで測定される粘弾性特性において、170℃における
tanδ170と150℃におけるtanδ150の比(ta
nδ170/tanδ150)が1.15〜1.4の範囲であ
ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の
トナー。 - 【請求項7】 該トナーの周波数6.28rad/se
cで測定される粘弾性特性において、損失弾性率G″が
1×104Paを示す温度が110〜130℃であるこ
とを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のトナ
ー。 - 【請求項8】 該トナーの周波数6.28rad/se
cで測定される粘弾性特性において、損失弾性率G″が
3×104Paを示す温度が95〜110℃であること
を特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のトナ
ー。 - 【請求項9】 該トナーの周波数6.28rad/se
cで測定される粘弾性特性において、損失弾性率G″が
1×104〜3×104Paを示すときの貯蔵弾性率G′
と損失弾性率G″との比(G″/G′=tanδ)が
0.7〜1.5の範囲であることを特徴とする請求項1
乃至8のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項10】 該トナーの周波数6.28rad/s
ecで測定される粘弾性特性において、損失弾性率G″
が3×104Paを示すときの貯蔵弾性率G′と損失弾
性率G″との比(G″/G′=tanδ)の値と、G″
が1×104Paを示すときの貯蔵弾性率G′と損失弾
性率G″との比(G″/G′=tanδ)の値との差の
絶対値が0.4未満であることを特徴とする請求項1乃
至9のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項11】 該トナーは、示差走査熱量計(DS
C)測定による最大吸熱ピークが60〜125℃にある
ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の
トナー。 - 【請求項12】 該トナーは、DSC測定による最大吸
熱ピークが60〜120℃にあることを特徴とする請求
項1乃至10のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項13】 該ワックスの粘度が、該トナーの周波
数6.28rad/secで測定される損失弾性率G″
が1×104Paを示す温度において、5乃至200m
Pa・sであることを特徴とする請求項1乃至12のい
ずれかに記載のトナー。 - 【請求項14】 該ワックスは、GPCによる分子量分
布において、重量平均分子量と数平均分子量との比(M
w/Mn)が1.0〜2.0であることを特徴とする請
求項1乃至13のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項15】 該ワックスは、GPCによる分子量分
布において、数平均分子量(Mn)が200〜2000
であり、重量平均分子量(Mw)が200〜2500で
あることを特徴とする請求項14に記載のトナー。 - 【請求項16】 該ワックスは、炭化水素系ワックスを
有することを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに
記載のトナー。 - 【請求項17】 該ワックスは、ポリエチレンワックス
を有することを特徴とする請求項1乃至15のいずれか
に記載のトナー。 - 【請求項18】 該ワックスは、トナー中に0.3〜
5.0重量%含有されていることを特徴とする請求項1
乃至17のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項19】 該ワックスは、トナー中に0.5〜
5.0重量%含有されていることを特徴とする請求項1
乃至17のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項20】 該トナーは、有機金属化合物を含有す
ることを特徴とする請求項1乃至19のいずれかに記載
のトナー。 - 【請求項21】 該結着樹脂は、非線状ポリエステル樹
脂を有しており、 該非線状ポリエステル樹脂を合成するためのポリカルボ
ン酸成分とポリアルコール成分とを有する組成物は、少
なくとも(a)3価以上のポリカルボン酸成分、及び
(b)炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭
化水素基を有するポリカルボン酸成分及び/又は炭素数
5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有
するポリアルコール成分を有しており、該組成物中の該
3価以上の多価カルボン酸成分の含有量Amol%と、
炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素
基を有するポリカルボン酸成分及び炭素数5〜30の飽
和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有するポリアル
コール成分の総含有量Bmol%とが、下記関係 0.5≦A≦10 5≦B≦30 2≦B/A≦10 を満足していることを特徴とする請求項1乃至20のい
ずれかに記載のトナー。 - 【請求項22】 該トナーは、有機金属化合物を含有し
ており、 該結着樹脂は、非線状ポリエステル樹脂を有しており、 該非線状ポリエステル樹脂を合成するためのポリカルボ
ン酸成分とポリアルコール成分とを有する組成物は、少
なくとも(a)3価以上のポリカルボン酸成分、及び
(b)炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭
化水素基を有するポリカルボン酸成分及び/又は炭素数
5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有
するポリアルコール成分を有しており、該組成物中の該
3価以上の多価カルボン酸成分の含有量Amol%と、
炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素
基を有するポリカルボン酸成分及び炭素数5〜30の飽
和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有するポリアル
コール成分の総含有量Bmol%とが、下記関係 0.5≦A≦10 5≦B≦30 2≦B/A≦10 を満足しており、 該組成物中の該3価以上の多価カルボン酸成分の含有量
Amol%と、該トナー中の有機金属化合物の含有量C
重量%とが下記関係 0.2≦C≦10 2≦A×C≦50 を満足していることを特徴とする請求項1乃至20のい
ずれかに記載のトナー。 - 【請求項23】 該炭素数5〜30の飽和もしくは不飽
和の脂肪族炭化水素基は、ポリエステル樹脂の骨格にブ
ランチ化されて導入されていることを特徴とする請求項
21又は22に記載のトナー。 - 【請求項24】 該有機金属化合物は、モノアゾ金属錯
体、アセチルアセトン金属錯体、サルチル酸金属錯体、
アルキルサルチル酸金属錯体、ジアルキルサルチル酸金
属錯体、オキシナフトエ酸金属錯体、ヒドロキシカルボ
ン酸、ポリカルボン酸金属錯体及びカルボン酸の金属塩
からなるグループから選択される金属化合物であること
を特徴とする請求項20乃至23のいずれかに記載のト
ナー。 - 【請求項25】 該有機金属化合物は、アルミニウム及
びジルコニウムからなるグループから選択される金属
と、芳香族ジオール、芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳
香族モノカルボン酸及び芳香族ポリカルボン酸からなる
グループから選択される芳香族化合物とが配位又は/及
び結合している有機金属化合物であることを特徴とする
請求項20乃至23のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項26】 該結着樹脂は、酸価が2〜20mgK
OH/gであることを特徴とする請求項1乃至25のい
ずれかに記載のトナー。 - 【請求項27】 該トナーは、着色剤として染料又は顔
料を含有するカラートナーであることを特徴とする請求
項1乃至26のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項28】 該トナーは、少なくともシアントナ
ー、マゼンタトナー、イエロートナー及びブラックトナ
ーを組み合せてフルカラー画像を形成するためのシアン
着色剤を含有するシアントナーであることを特徴とする
請求項27に記載のトナー。 - 【請求項29】 該トナーは、少なくともシアントナ
ー、マゼンタトナー、イエロートナー及びブラックトナ
ーを組み合せてフルカラー画像を形成するためのマゼン
タ着色剤を含有するマゼンタトナーであることを特徴と
する請求項27に記載のトナー。 - 【請求項30】 該トナーは、少なくともシアントナ
ー、マゼンタトナー、イエロートナー及びブラックトナ
ーを組み合せてフルカラー画像を形成するためのイエロ
ー着色剤を含有するイエロートナーであることを特徴と
する請求項27に記載のトナー。 - 【請求項31】 該トナーは、少なくともシアントナ
ー、マゼンタトナー、イエロートナー及びブラックトナ
ーを組み合せてフルカラー画像を形成するためのブラッ
ク着色剤を含有するブラックトナーであることを特徴と
する請求項27に記載のトナー。 - 【請求項32】 トナー及びキャリアを有する二成分系
現像剤において、 該トナーは、少なくとも結着樹脂、着色剤及びワックス
を含有するトナーであり、 該トナーの示差走査熱量計(DSC)測定による最大吸
熱ピークが60〜135℃にあり、 該トナーの周波数6.28rad/secで測定される
粘弾性特性において、損失弾性率G″が3×104Pa
を示す温度が90〜115℃、損失弾性率G″が2×1
04Paを示す温度が95〜120℃、損失弾性率G″
が1×104Paを示す温度が105〜135℃であ
り、損失弾性率G″が1×104〜3×104Paを示す
ときの貯蔵弾性率G′と損失弾性率G″との比(G″/
G′=tanδ)が0.6〜2.0の範囲であり、か
つ、170℃における貯蔵弾性率G′及び損失弾性率
G″が1×102〜1×104Paの範囲にあり、170
℃におけるtanδ170と150℃におけるtanδ150
の比(tanδ170/tanδ150)が1.05〜1.6
の範囲であり、 該トナーのTHF可溶分は、ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー(GPC)による分子量分布において、
メインピークが分子量2000〜30,000の領域に
あり、重量平均分子量と数平均分子量との比(Mw/M
n)が100より大きいことを特徴とする二成分系現像
剤。 - 【請求項33】 該トナーのTHF不溶分の含有量が、
トナーの全樹脂成分の重量を基準として0〜15.0重
量%であることを特徴とする請求項32に記載の二成分
系現像剤。 - 【請求項34】 該トナーのTHF不溶分の含有量が、
トナーの全樹脂成分の重量を基準として1〜10.0重
量%であることを特徴とする請求項32に記載の二成分
系現像剤。 - 【請求項35】 該トナーのTHF可溶分は、GPCに
よる分子量分布において、重量平均分子量と数平均分子
量との比(Mw/Mn)が105〜2,000であるこ
とを特徴とする請求項32乃至34に記載の二成分系現
像剤。 - 【請求項36】 該トナーのTHF可溶分は、GPCに
よる分子量分布において、分子量1万以下の成分の含有
量(M1)が35〜55%であり、分子量1万超5万以
下の成分の含有量(M2)が30〜45%であり、分子
量5万超50万以下の成分の含有量(M3)が8〜20
%であり、分子量50万超の成分の含有量(M4)が2
〜12%であり、各含有量M1、M2、M3及びM4
は、下記関係 75%≦M1+M2≦90% M1>M2>M3>M4 を満足することを特徴とする請求項32乃至35のいず
れかに記載の二成分系現像剤。 - 【請求項37】 該トナーの周波数6.28rad/s
ecで測定される粘弾性特性において、170℃におけ
るtanδ170と150℃におけるtanδ1 50の比(t
anδ170/tanδ150)が1.15〜1.4の範囲で
あることを特徴とする請求項32乃至36のいずれかに
記載の二成分系現像剤。 - 【請求項38】 該トナーの周波数6.28rad/s
ecで測定される粘弾性特性において、損失弾性率G″
が1×104Paを示す温度が110〜130℃である
ことを特徴とする請求項32乃至37のいずれかに記載
の二成分系現像剤。 - 【請求項39】 該トナーの周波数6.28rad/s
ecで測定される粘弾性特性において、損失弾性率G″
が3×104Paを示す温度が95〜110℃であるこ
とを特徴とする請求項32乃至38のいずれかに記載の
二成分系現像剤。 - 【請求項40】 該トナーの周波数6.28rad/s
ecで測定される粘弾性特性において、損失弾性率G″
が1×104〜3×104Paを示すときの貯蔵弾性率
G′と損失弾性率G″との比(G″/G′=tanδ)
が0.7〜1.5の範囲であることを特徴とする請求項
32乃至39のいずれかに記載の二成分系現像剤。 - 【請求項41】 該トナーの周波数6.28rad/s
ecで測定される粘弾性特性において、損失弾性率G″
が3×104Paを示すときの貯蔵弾性率G′と損失弾
性率G″との比(G″/G′=tanδ)の値と、G″
が1×104Paを示すときの貯蔵弾性率G′と損失弾
性率G″との比(G″/G′=tanδ)の値との差の
絶対値が0.4未満であることを特徴とする請求項32
乃至40のいずれかに記載の二成分系現像剤。 - 【請求項42】 該トナーは、示差走査熱量計(DS
C)測定による最大吸熱ピークが60〜125℃にある
ことを特徴とする請求項32乃至41のいずれかに記載
の二成分系現像剤。 - 【請求項43】 該トナーは、DSC測定による最大吸
熱ピークが60〜120℃にあることを特徴とする請求
項32乃至41のいずれかに記載の二成分系現像剤。 - 【請求項44】 該ワックスの粘度が、該トナーの周波
数6.28rad/secで測定される損失弾性率G″
が1×104Paを示す温度において、5乃至200m
Pa・sであることを特徴とする請求項32乃至43の
いずれかに記載の二成分系現像剤。 - 【請求項45】 該ワックスは、GPCによる分子量分
布において、重量平均分子量と数平均分子量との比(M
w/Mn)が1.0〜2.0であることを特徴とする請
求項32乃至44のいずれかに記載の二成分系現像剤。 - 【請求項46】 該ワックスは、GPCによる分子量分
布において、数平均分子量(Mn)が200〜2000
であり、重量平均分子量(Mw)が200〜2500で
あることを特徴とする請求項45に記載の二成分系現像
剤。 - 【請求項47】 該ワックスは、炭化水素系ワックスを
有することを特徴とする請求項32乃至46のいずれか
に記載の二成分系現像剤。 - 【請求項48】 該ワックスは、ポリエチレンワックス
を有することを特徴とする請求項32乃至46のいずれ
かに記載の二成分系現像剤。 - 【請求項49】 該ワックスは、トナー中に0.3〜
5.0重量%含有されていることを特徴とする請求項3
2乃至48のいずれかに記載の二成分系現像剤。 - 【請求項50】 該ワックスは、トナー中に0.5〜
5.0重量%含有されていることを特徴とする請求項3
2乃至48のいずれかに記載の二成分系現像剤。 - 【請求項51】 該トナーは、有機金属化合物を含有す
ることを特徴とする請求項32乃至50のいずれかに記
載の二成分系現像剤。 - 【請求項52】 該結着樹脂は、非線状ポリエステル樹
脂を有しており、 該非線状ポリエステル樹脂を合成するためのポリカルボ
ン酸成分とポリアルコール成分とを有する組成物は、少
なくとも(a)3価以上のポリカルボン酸成分、及び
(b)炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭
化水素基を有するポリカルボン酸成分及び/又は炭素数
5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有
するポリアルコール成分を有しており、該組成物中の該
3価以上の多価カルボン酸成分の含有量Amol%と、
炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素
基を有するポリカルボン酸成分及び炭素数5〜30の飽
和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有するポリアル
コール成分の総含有量Bmol%とが、下記関係 0.5≦A≦10 5≦B≦30 2≦B/A≦10 を満足していることを特徴とする請求項32乃至51の
いずれかに記載の二成分系現像剤。 - 【請求項53】 該トナーは、有機金属化合物を含有し
ており、 該結着樹脂は、非線状ポリエステル樹脂を有しており、 該非線状ポリエステル樹脂を合成するためのポリカルボ
ン酸成分とポリアルコール成分とを有する組成物は、少
なくとも(a)3価以上のポリカルボン酸成分、及び
(b)炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭
化水素基を有するポリカルボン酸成分及び/又は炭素数
5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有
するポリアルコール成分を有しており、該組成物中の該
3価以上の多価カルボン酸成分の含有量Amol%と、
炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素
基を有するポリカルボン酸成分及び炭素数5〜30の飽
和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有するポリアル
コール成分の総含有量Bmol%とが、下記関係 0.5≦A≦10 5≦B≦30 2≦B/A≦10 を満足しており、 該組成物中の該3価以上の多価カルボン酸成分の含有量
Amol%と、該トナー中の有機金属化合物の含有量C
重量%とが下記関係 0.2≦C≦10 2≦A×C≦50 を満足していることを特徴とする請求項32乃至51の
いずれかに記載の二成分系現像剤。 - 【請求項54】 該炭素数5〜30の飽和もしくは不飽
和の脂肪族炭化水素基は、ポリエステル樹脂の骨格にブ
ランチ化されて導入されていることを特徴とする請求項
52又は53に記載の二成分系現像剤。 - 【請求項55】 該有機金属化合物は、モノアゾ金属錯
体、アセチルアセトン金属錯体、サルチル酸金属錯体、
アルキルサルチル酸金属錯体、ジアルキルサルチル酸金
属錯体、オキシナフトエ酸金属錯体、ヒドロキシカルボ
ン酸金属錯体、ポリカルボン酸金属錯体及びカルボン酸
の金属塩からなるグループから選択される金属化合物で
あることを特徴とする請求項51乃至54のいずれかに
記載の二成分系現像剤。 - 【請求項56】 該有機金属化合物は、アルミニウム及
びジルコニウムからなるグループから選択される金属
と、芳香族ジオール、芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳
香族モノカルボン酸及び芳香族ポリカルボン酸からなる
グループから選択される芳香族化合物とが配位又は/及
び結合している有機金属化合物であることを特徴とする
請求項51乃至54のいずれかに記載の二成分系現像
剤。 - 【請求項57】 該結着樹脂は、酸価が2〜20mgK
OH/gであることを特徴とする請求項32乃至56の
いずれかに記載の二成分系現像剤。 - 【請求項58】 該トナーは、着色剤として染料又は顔
料を含有するカラートナーであることを特徴とする請求
項32乃至57のいずれかに記載の二成分系現像剤。 - 【請求項59】 該トナーは、少なくともシアントナ
ー、マゼンタトナー、イエロートナー及びブラックトナ
ーを組み合せてフルカラー画像を形成するためのシアン
着色剤を含有するシアントナーであることを特徴とする
請求項58に記載の二成分系現像剤。 - 【請求項60】 該トナーは、少なくともシアントナ
ー、マゼンタトナー、イエロートナー及びブラックトナ
ーを組み合せてフルカラー画像を形成するためのマゼン
タ着色剤を含有するマゼンタトナーであることを特徴と
する請求項58に記載の二成分系現像剤。 - 【請求項61】 該トナーは、少なくともシアントナ
ー、マゼンタトナー、イエロートナー及びブラックトナ
ーを組み合せてフルカラー画像を形成するためのイエロ
ー着色剤を含有するイエロートナーであることを特徴と
する請求項58に記載の二成分系現像剤。 - 【請求項62】 該トナーは、少なくともシアントナ
ー、マゼンタトナー、イエロートナー及びブラックトナ
ーを組み合せてフルカラー画像を形成するためのブラッ
ク着色剤を含有するブラックトナーであることを特徴と
する請求項58に記載の二成分系現像剤。 - 【請求項63】 該キャリアは、磁性キャリア粒子を有
することを特徴とする請求項32乃至62のいずれかに
記載の二成分系現像剤。 - 【請求項64】 該キャリアは、磁性キャリアコアの表
面が樹脂被覆層によって被覆されている樹脂被覆キャリ
アであることを特徴とする請求項63に記載の二成分系
現像剤。 - 【請求項65】 記録材上に形成されているトナー画像
の表面に定着部材を接触させ、且つ該トナー画像に熱及
び圧力を付与することにより、該トナー画像を該記録材
に定着する加熱定着方法において、 該記録材への該トナー画像の定着時に、該定着部材から
該記録材のトナー画像の定着面に供給されるシリコーン
オイルの記録材単位面積当たりの塗布量が0〜1×10
-7g/cm2であり、 該トナーは、少なくとも結着樹脂、着色剤及びワックス
を含有するトナーであり、 該トナーの示差走査熱量計(DSC)測定による最大吸
熱ピークが60〜135℃にあり、 該トナーの周波数6.28rad/secで測定される
粘弾性特性において、損失弾性率G″が3×104Pa
を示す温度が90〜115℃、損失弾性率G″が2×1
04Paを示す温度が95〜120℃、損失弾性率G″
が1×104Paを示す温度が105〜135℃であ
り、損失弾性率G″が1×104〜3×104Paを示す
ときの貯蔵弾性率G′と損失弾性率G″との比(G″/
G′=tanδ)が0.6〜2.0の範囲であり、か
つ、170℃における貯蔵弾性率G′及び損失弾性率
G″が1×102〜1×104Paの範囲にあり、170
℃におけるtanδ170と150℃におけるtanδ150
の比(tanδ170/tanδ150)が1.05〜1.6
の範囲であり、 該トナーのTHF可溶分は、ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー(GPC)による分子量分布において、
メインピークが分子量2000〜30,000の領域に
あり、重量平均分子量と数平均分子量との比(Mw/M
n)が100より大きいことを特徴とする加熱定着方
法。 - 【請求項66】 該記録材への該トナー画像の定着時
に、該定着部材から該記録材にシリコーンオイルを供給
せずに定着を行うことを特徴とする請求項65に記載の
加熱定着方法。 - 【請求項67】 該トナーのTHF不溶分の含有量が、
トナーの全樹脂成分の重量を基準として0〜15.0重
量%であることを特徴とする請求項65又は66に記載
の加熱定着方法。 - 【請求項68】 該トナーのTHF不溶分の含有量が、
トナーの全樹脂成分の重量を基準として1〜10.0重
量%であることを特徴とする請求項65又は66に記載
の加熱定着方法。 - 【請求項69】 該トナーのTHF可溶分は、GPCに
よる分子量分布において、重量平均分子量と数平均分子
量との比(Mw/Mn)が105〜2,000であるこ
とを特徴とする請求項65乃至68に記載の加熱定着方
法。 - 【請求項70】 該トナーのTHF可溶分は、GPCに
よる分子量分布において、分子量1万以下の成分の含有
量(M1)が35〜55%であり、分子量1万超5万以
下の成分の含有量(M2)が30〜45%であり、分子
量5万超50万以下の成分の含有量(M3)が8〜20
%であり、分子量50万超の成分の含有量(M4)が2
〜12%であり、各含有量M1、M2、M3及びM4
は、下記関係 75%≦M1+M2≦90% M1>M2>M3>M4 を満足することを特徴とする請求項65乃至69のいず
れかに記載の加熱定着方法。 - 【請求項71】 該トナーの周波数6.28rad/s
ecで測定される粘弾性特性において、170℃におけ
るtanδ170と150℃におけるtanδ1 50の比(t
anδ170/tanδ150)が1.15〜1.4の範囲で
あることを特徴とする請求項65乃至70のいずれかに
記載の加熱定着方法。 - 【請求項72】 該トナーの周波数6.28rad/s
ecで測定される粘弾性特性において、損失弾性率G″
が1×104Paを示す温度が110〜130℃である
ことを特徴とする請求項65乃至71のいずれかに記載
の加熱定着方法。 - 【請求項73】 該トナーの周波数6.28rad/s
ecで測定される粘弾性特性において、損失弾性率G″
が3×104Paを示す温度が95〜110℃であるこ
とを特徴とする請求項65乃至72のいずれかに記載の
加熱定着方法。 - 【請求項74】 該トナーの周波数6.28rad/s
ecで測定される粘弾性特性において、損失弾性率G″
が1×104〜3×104Paを示すときの貯蔵弾性率
G′と損失弾性率G″との比(G″/G′=tanδ)
が0.7〜1.5の範囲であることを特徴とする請求項
65乃至73のいずれかに記載の加熱定着方法。 - 【請求項75】 該トナーの周波数6.28rad/s
ecで測定される粘弾性特性において、損失弾性率G″
が3×104Paを示すときの貯蔵弾性率G′と損失弾
性率G″との比(G″/G′=tanδ)の値と、G″
が1×104Paを示すときの貯蔵弾性率G′と損失弾
性率G″との比(G″/G′=tanδ)の値との差の
絶対値が0.4未満であることを特徴とする請求項65
乃至74のいずれかに記載の加熱定着方法。 - 【請求項76】 該トナーは、DSC測定による最大吸
熱ピークが60〜125℃にあることを特徴とする請求
項65乃至75のいずれかに記載の加熱定着方法。 - 【請求項77】 該トナーは、DSC測定による最大吸
熱ピークが60〜120℃にあることを特徴とする請求
項65乃至75のいずれかに記載の加熱定着方法。 - 【請求項78】 該ワックスの粘度が、該トナーの周波
数6.28rad/secで測定される損失弾性率G″
が1×104Paを示す温度において、5乃至200m
Pa・sであることを特徴とする請求項65乃至77の
いずれかに記載の加熱定着方法。 - 【請求項79】 該ワックスは、GPCによる分子量分
布において、重量平均分子量と数平均分子量との比(M
w/Mn)が1.0〜2.0であることを特徴とする請
求項65乃至78のいずれかに記載の加熱定着方法。 - 【請求項80】 該ワックスは、GPCによる分子量分
布において、数平均分子量(Mn)が200〜2000
であり、重量平均分子量(Mw)が200〜2500で
あることを特徴とする請求項79に記載の加熱定着方
法。 - 【請求項81】 該ワックスは、炭化水素系ワックスを
有することを特徴とする請求項65乃至80のいずれか
に記載の加熱定着方法。 - 【請求項82】 該ワックスは、ポリエチレンワックス
を有することを特徴とする請求項65乃至80のいずれ
かに記載の加熱定着方法。 - 【請求項83】 該ワックスは、トナー中に0.3〜
5.0重量%含有されていることを特徴とする請求項6
5乃至82のいずれかに記載の加熱定着方法。 - 【請求項84】 該ワックスは、トナー中に0.5〜
5.0重量%含有されていることを特徴とする請求項6
5乃至82のいずれかに記載の加熱定着方法。 - 【請求項85】 該トナーは、有機金属化合物を含有す
ることを特徴とする請求項65乃至84のいずれかに記
載の加熱定着方法。 - 【請求項86】 該結着樹脂は、非線状ポリエステル樹
脂を有しており、 該非線状ポリエステル樹脂を合成するためのポリカルボ
ン酸成分とポリアルコール成分とを有する組成物は、少
なくとも(a)3価以上のポリカルボン酸成分、及び
(b)炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭
化水素基を有するポリカルボン酸成分及び/又は炭素数
5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有
するポリアルコール成分を有しており、該組成物中の該
3価以上の多価カルボン酸成分の含有量Amol%と、
炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素
基を有するポリカルボン酸成分及び炭素数5〜30の飽
和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有するポリアル
コール成分の総含有量Bmol%とが、下記関係 0.5≦A≦10 5≦B≦30 2≦B/A≦10 を満足していることを特徴とする請求項65乃至85の
いずれかに記載の加熱定着方法。 - 【請求項87】 該トナーは、有機金属化合物を含有し
ており、 該結着樹脂は、非線状ポリエステル樹脂を有しており、 該非線状ポリエステル樹脂を合成するためのポリカルボ
ン酸成分とポリアルコール成分とを有する組成物は、少
なくとも(a)3価以上のポリカルボン酸成分、及び
(b)炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭
化水素基を有するポリカルボン酸成分及び/又は炭素数
5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有
するポリアルコール成分を有しており、該組成物中の該
3価以上の多価カルボン酸成分の含有量Amol%と、
炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素
基を有するポリカルボン酸成分及び炭素数5〜30の飽
和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有するポリアル
コール成分の総含有量Bmol%とが、下記関係 0.5≦A≦10 5≦B≦30 2≦B/A≦10 を満足しており、 該組成物中の該3価以上の多価カルボン酸成分の含有量
Amol%と、該トナー中の有機金属化合物の含有量C
重量%とが下記関係 0.2≦C≦10 2≦A×C≦50 を満足していることを特徴とする請求項65乃至85の
いずれかに記載の加熱定着方法。 - 【請求項88】 該炭素数5〜30の飽和もしくは不飽
和の脂肪族炭化水素基は、ポリエステル樹脂の骨格にブ
ランチ化されて導入されていることを特徴とする請求項
86又は87に記載の加熱定着方法。 - 【請求項89】 該有機金属化合物は、モノアゾ金属錯
体、アセチルアセトン金属錯体、サルチル酸金属錯体、
アルキルサルチル酸金属錯体、ジアルキルサルチル酸金
属錯体、オキシナフトエ酸金属錯体、ヒドロキシカルボ
ン酸金属錯体、ポリカルボン酸金属錯体及びカルボン酸
の金属塩からなるグループから選択される金属化合物で
あることを特徴とする請求項85乃至88のいずれかに
記載の加熱定着方法。 - 【請求項90】 該有機金属化合物は、アルミニウム及
びジルコニウムからなるグループから選択される金属
と、芳香族ジオール、芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳
香族モノカルボン酸及び芳香族ポリカルボン酸からなる
グループから選択される芳香族化合物とが配位又は/及
び結合している有機金属化合物であることを特徴とする
請求項85乃至88のいずれかに記載の加熱定着方法。 - 【請求項91】 該結着樹脂は、酸価が2〜20mgK
OH/gであることを特徴とする請求項65乃至90の
いずれかに記載の加熱定着方法。 - 【請求項92】 該トナーは、着色剤として染料又は顔
料を含有するカラートナーであることを特徴とする請求
項65乃至91のいずれかに記載の加熱定着方法。 - 【請求項93】 該トナー画像は、シアントナー、マゼ
ンタトナー、イエロートナー及びブラックトナーを組み
合せて形成されている多色カラートナー画像であり、該
多色カラートナー画像を該記録材に定着してフルカラー
画像を形成する加熱定着方法であり、 該シアントナー、該マゼンタトナー、該イエロートナー
及び該ブラックトナーからなるグループから選択される
少なくとも1種のカラートナーは、該カラートナーであ
ることを特徴とする請求項92に記載の加熱定着方法。 - 【請求項94】 該カラートナーは、シアン着色剤を含
有するシアントナーであることを特徴とする請求項93
に記載の加熱定着方法。 - 【請求項95】 該カラートナーは、マゼンタ着色剤を
含有するマゼンタトナーであることを特徴とする請求項
93に記載の加熱定着方法。 - 【請求項96】 該カラートナーは、イエロー着色剤を
含有するイエロートナーであることを特徴とする請求項
93に記載の加熱定着方法。 - 【請求項97】 該カラートナーは、ブラック着色剤を
含有するブラックトナーであることを特徴とする請求項
93に記載の加熱定着方法。 - 【請求項98】 潜像保持体を帯電する帯電工程;帯電
された潜像保持体に静電潜像を形成する潜像形成工程;
該静電潜像をトナーにより現像してトナー画像を形成す
る現像工程;現像されたトナー画像を中間転写体を介し
て、又は、介さずに記録材上に転写する転写工程;及び
記録材上に転写されているトナー画像の表面に定着部材
を接触させ、且つ該トナー画像に熱及び圧力を付与する
ことにより、該トナー画像を該記録材に定着する定着工
程;を有する画像形成方法において、 該記録材への該トナー画像の定着時に、該定着部材から
該記録材のトナー画像の定着面に供給されるシリコーン
オイルの記録材単位面積当たりの塗布量が0〜1×10
-7g/cm2であり、 該トナーは、少なくとも結着樹脂、着色剤及びワックス
を含有するトナーであり、 該トナーの示差走査熱量計(DSC)測定による最大吸
熱ピークが60〜135℃にあり、 該トナーの周波数6.28rad/secで測定される
粘弾性特性において、損失弾性率G″が3×104Pa
を示す温度が90〜115℃、損失弾性率G″が2×1
04Paを示す温度が95〜120℃、損失弾性率G″
が1×104Paを示す温度が105〜135℃であ
り、損失弾性率G″が1×104〜3×104Paを示す
ときの貯蔵弾性率G′と損失弾性率G″との比(G″/
G′=tanδ)が0.6〜2.0の範囲であり、か
つ、170℃における貯蔵弾性率G′及び損失弾性率
G″が1×102〜1×104Paの範囲にあり、170
℃におけるtanδ170と150℃におけるtanδ150
の比(tanδ170/tanδ150)が1.05〜1.6
の範囲であり、 該トナーのTHF可溶分は、ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー(GPC)による分子量分布において、
メインピークが分子量2000〜30,000の領域に
あり、重量平均分子量と数平均分子量との比(Mw/M
n)が100より大きいことを特徴とする画像形成方
法。 - 【請求項99】 該記録材への該トナー画像の定着時
に、該定着部材から該記録材にシリコーンオイルを供給
せずに定着を行うことを特徴とする請求項98に記載の
画像形成方法。 - 【請求項100】 該トナーのTHF不溶分の含有量
が、トナーの全樹脂成分の重量を基準として0〜15.
0重量%であることを特徴とする請求項98又は99に
記載の画像形成方法。 - 【請求項101】 該トナーのTHF不溶分の含有量
が、トナーの全樹脂成分の重量を基準として1〜10.
0重量%であることを特徴とする請求項98又は99に
記載の画像形成方法。 - 【請求項102】 該トナーのTHF可溶分は、GPC
による分子量分布において、重量平均分子量と数平均分
子量との比(Mw/Mn)が105〜2,000である
ことを特徴とする請求項98乃至101のいずれかに記
載の画像形成方法。 - 【請求項103】 該トナーのTHF可溶分は、GPC
による分子量分布において、分子量1万以下の成分の含
有量(M1)が35〜55%であり、分子量1万超5万
以下の成分の含有量(M2)が30〜45%であり、分
子量5万超50万以下の成分の含有量(M3)が8〜2
0%であり、分子量50万超の成分の含有量(M4)が
2〜12%であり、各含有量M1、M2、M3及びM4
は、下記関係 75%≦M1+M2≦90% M1>M2>M3>M4 を満足することを特徴とする請求項98乃至102のい
ずれかに記載の画像形成方法。 - 【請求項104】 該トナーの周波数6.28rad/
secで測定される粘弾性特性において、170℃にお
けるtanδ170と150℃におけるtanδ150の比
(tanδ170/tanδ150)が1.15〜1.4の範
囲であることを特徴とする請求項98乃至103のいず
れかに記載の画像形成方法。 - 【請求項105】 該トナーの周波数6.28rad/
secで測定される粘弾性特性において、損失弾性率
G″が1×104Paを示す温度が110〜130℃で
あることを特徴とする請求項98乃至104のいずれか
に記載の画像形成方法。 - 【請求項106】 該トナーの周波数6.28rad/
secで測定される粘弾性特性において、損失弾性率
G″が3×104Paを示す温度が95〜110℃であ
ることを特徴とする請求項98乃至105のいずれかに
記載の画像形成方法。 - 【請求項107】 該トナーの周波数6.28rad/
secで測定される粘弾性特性において、損失弾性率
G″が1×104〜3×104Paを示すときの貯蔵弾性
率G′と損失弾性率G″との比(G″/G′=tan
δ)が0.7〜1.5の範囲であることを特徴とする請
求項98乃至106のいずれかに記載の画像形成方法。 - 【請求項108】 該トナーの周波数6.28rad/
secで測定される粘弾性特性において、損失弾性率
G″が3×104Paを示すときの貯蔵弾性率G′と損
失弾性率G″との比(G″/G′=tanδ)の値と、
G″が1×10 4Paを示すときの貯蔵弾性率G′と損
失弾性率G″との比(G″/G′=tanδ)の値との
差の絶対値が0.4未満であることを特徴とする請求項
98乃至107のいずれかに記載の画像形成方法。 - 【請求項109】 該トナーは、DSC測定による最大
吸熱ピークが60〜125℃にあることを特徴とする請
求項98乃至108のいずれかに記載の画像形成方法。 - 【請求項110】 該トナーは、DSC測定による最大
吸熱ピークが60〜120℃にあることを特徴とする請
求項98乃至108のいずれかに記載の画像形成方法。 - 【請求項111】 該ワックスの粘度が、該トナーの周
波数6.28rad/secで測定される損失弾性率
G″が1×104Paを示す温度において、5乃至20
0mPa・sであることを特徴とする請求項98乃至1
10のいずれかに記載の画像形成方法。 - 【請求項112】 該ワックスは、GPCによる分子量
分布において、重量平均分子量と数平均分子量との比
(Mw/Mn)が1.0〜2.0であることを特徴とす
る請求項98乃至111のいずれかに記載の画像形成方
法。 - 【請求項113】 該ワックスは、GPCによる分子量
分布において、数平均分子量(Mn)が200〜200
0であり、重量平均分子量(Mw)が200〜2500
であることを特徴とする請求項112に記載の画像形成
方法。 - 【請求項114】 該ワックスは、炭化水素系ワックス
を有することを特徴とする請求項98乃至113のいず
れかに記載の画像形成方法。 - 【請求項115】 該ワックスは、ポリエチレンワック
スを有することを特徴とする請求項98乃至113のい
ずれかに記載の画像形成方法。 - 【請求項116】 該ワックスは、トナー中に0.3〜
5.0重量%含有されていることを特徴とする請求項9
8乃至115のいずれかに記載の画像形成方法。 - 【請求項117】 該ワックスは、トナー中に0.5〜
5.0重量%含有されていることを特徴とする請求項9
8乃至115のいずれかに記載の画像形成方法。 - 【請求項118】 該トナーは、有機金属化合物を含有
することを特徴とする請求項98乃至117のいずれか
に記載の画像形成方法。 - 【請求項119】 該結着樹脂は、非線状ポリエステル
樹脂を有しており、 該非線状ポリエステル樹脂を合成するためのポリカルボ
ン酸成分とポリアルコール成分とを有する組成物は、少
なくとも(a)3価以上のポリカルボン酸成分、及び
(b)炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭
化水素基を有するポリカルボン酸成分及び/又は炭素数
5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有
するポリアルコール成分を有しており、該組成物中の該
3価以上の多価カルボン酸成分の含有量Amol%と、
炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素
基を有するポリカルボン酸成分及び炭素数5〜30の飽
和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有するポリアル
コール成分の総含有量Bmol%とが、下記関係 0.5≦A≦10 5≦B≦30 2≦B/A≦10 を満足していることを特徴とする請求項98乃至118
のいずれかに記載の画像形成方法。 - 【請求項120】 該トナーは、有機金属化合物を含有
しており、 該結着樹脂は、非線状ポリエステル樹脂を有しており、 該非線状ポリエステル樹脂を合成するためのポリカルボ
ン酸成分とポリアルコール成分とを有する組成物は、少
なくとも(a)3価以上のポリカルボン酸成分、及び
(b)炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭
化水素基を有するポリカルボン酸成分及び/又は炭素数
5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有
するポリアルコール成分を有しており、該組成物中の該
3価以上の多価カルボン酸成分の含有量Amol%と、
炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素
基を有するポリカルボン酸成分及び炭素数5〜30の飽
和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有するポリアル
コール成分の総含有量Bmol%とが、下記関係 0.5≦A≦10 5≦B≦30 2≦B/A≦10 を満足しており、 該組成物中の該3価以上の多価カルボン酸成分の含有量
Amol%と、該トナー中の有機金属化合物の含有量C
重量%とが下記関係 0.2≦C≦10 2≦A×C≦50 を満足していることを特徴とする請求項98乃至118
のいずれかに記載の画像形成方法。 - 【請求項121】 該炭素数5〜30の飽和もしくは不
飽和の脂肪族炭化水素基は、ポリエステル樹脂の骨格に
ブランチ化されて導入されていることを特徴とする請求
項119又は120に記載の画像形成方法。 - 【請求項122】 該有機金属化合物は、モノアゾ金属
錯体、アセチルアセトン金属錯体、サルチル酸金属錯
体、アルキルサルチル酸金属錯体、ジアルキルサルチル
酸金属錯体、オキシナフトエ酸金属錯体、ヒドロキシカ
ルボン酸金属錯体、ポリカルボン酸金属錯体及びカルボ
ン酸の金属塩からなるグループから選択される金属化合
物であることを特徴とする請求項118乃至121のい
ずれかに記載の画像形成方法。 - 【請求項123】 該有機金属化合物は、アルミニウム
及びジルコニウムからなるグループから選択される金属
と、芳香族ジオール、芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳
香族モノカルボン酸及び芳香族ポリカルボン酸からなる
グループから選択される芳香族化合物とが配位又は/及
び結合している有機金属化合物であることを特徴とする
請求項118乃至121のいずれかに記載の画像形成方
法。 - 【請求項124】 該結着樹脂は、酸価が2〜20mg
KOH/gであることを特徴とする請求項98乃至12
3のいずれかに記載の画像形成方法。 - 【請求項125】 該トナーは、着色剤として染料又は
顔料を含有するカラートナーであることを特徴とする請
求項98乃至124のいずれかに記載の画像形成方法。 - 【請求項126】 潜像保持体を帯電する第1の帯電工
程;帯電された潜像保持体に静電潜像を形成する第1の
潜像形成工程;該静電潜像を第1のトナーにより現像し
て第1のトナー画像を形成する第1の現像工程;現像さ
れた第1のトナー画像を中間転写体上に転写する第1の
転写工程;潜像保持体を帯電する第2の帯電工程;帯電
された潜像保持体に静電潜像を形成する第2の潜像形成
工程;該静電潜像を第2のトナーにより現像して第2の
トナー画像を形成する第2の現像工程;現像された第2
のトナー画像を第1のトナー画像が転写されている中間
転写体に転写する第2の転写工程;潜像保持体を帯電す
る第3の帯電工程;帯電された潜像保持体に静電潜像を
形成する第3の潜像形成工程;該静電潜像を第3のトナ
ーにより現像して第3のトナー画像を形成する第3の現
像工程;現像された第3のトナー画像を第1のトナー画
像及び第2のトナー画像が転写されている中間転写体上
に転写する第3の転写工程;潜像保持体を帯電する第4
の帯電工程;帯電された潜像保持体に静電潜像を形成す
る第4の潜像形成工程;該静電潜像を第4のトナーによ
り現像して第4のトナー画像を形成する第4の現像工
程;現像された第4のトナー画像を第1のトナー画像、
第2のトナー画像及び第3のトナー画像が転写されてい
る中間転写体上に転写する第4の転写工程;該中間転写
体上に転写された第1のトナー画像、第2のトナー画
像、第3のトナー画像及び第4のトナー画像を有する多
色トナー画像を記録材上に一括して2次転写する一括転
写工程;及び記録材上に一括して2次転写された該多色
トナー画像の表面に定着部材を接触させ、且つ該多色ト
ナー画像に熱及び圧力を付与することにより、該多色ト
ナー画像を該記録材に定着する定着工程;を有する画像
形成方法において、 該第1のトナーは、シアントナー、マゼンタトナー、イ
エロートナー及びブラックトナーからなるグループから
選択されるカラートナーであり、 該第2のトナーは、第1のトナーとして選択されたカラ
ートナーを除く残りのグループから選択されるカラート
ナーであり、 該第3のトナーは、第1のトナーとして選択されたカラ
ートナー及び第2のトナーとして選択されたカラートナ
ーを除く残りのグループから選択されるカラートナーで
あり、 該第4のトナーは、第1のトナーとして選択されたカラ
ートナー、第2のトナーとして選択されたカラートナー
及び第3のトナーとして選択されたカラートナーを除く
残りのカラートナーであることを特徴とする請求項12
5に記載の画像形成方法。 - 【請求項127】 潜像保持体を帯電する第1の帯電工
程;帯電された潜像保持体に静電潜像を形成する第1の
潜像形成工程;該静電潜像を第1のトナーにより現像し
て第1のトナー画像を形成する第1の現像工程;現像さ
れた第1のトナー画像を記録材上に転写する第1の転写
工程;潜像保持体を帯電する第2の帯電工程;帯電され
た潜像保持体に静電潜像を形成する第2の潜像形成工
程;該静電潜像を第2のトナーにより現像して第2のト
ナー画像を形成する第2の現像工程;現像された第2の
トナー画像を第1のトナー画像が転写されている記録材
上に転写する第2の転写工程;潜像保持体を帯電する第
3の帯電工程;帯電された潜像保持体に静電潜像を形成
する第3の潜像形成工程;該静電潜像を第3のトナーに
より現像して第3のトナー画像を形成する第3の現像工
程;現像された第3のトナー画像を第1のトナー画像及
び第2のトナー画像が転写されている記録材上に転写す
る第3の転写工程;潜像保持体を帯電する第4の帯電工
程;帯電された潜像保持体に静電潜像を形成する第4の
潜像形成工程;該静電潜像を第4のトナーにより現像し
て第4のトナー画像を形成する第4の現像工程;現像さ
れた第4のトナー画像を第1のトナー画像、第2のトナ
ー画像及び第3のトナー画像が転写されている記録材上
に転写する第4の転写工程;記録材上に順次転写された
第1のトナー画像、第2のトナー画像、第3のトナー画
像及び第4のトナー画像を有する多色トナー画像の表面
に定着部材を接触させ、且つ該多色トナー画像に熱及び
圧力を付与することにより、該多色トナー画像を該記録
材に定着する定着工程;を有する画像形成方法におい
て、 該第1のトナーは、シアントナー、マゼンタトナー、イ
エロートナー及びブラックトナーからなるグループから
選択されるカラートナーであり、 該第2のトナーは、第1のトナーとして選択されたカラ
ートナーを除く残りのグループから選択されるカラート
ナーであり、 該第3のトナーは、第1のトナーとして選択されたカラ
ートナー及び第2のトナーとして選択されたカラートナ
ーを除く残りのグループから選択されるカラートナーで
あり、 該第4のトナーは、第1のトナーとして選択されたカラ
ートナー、第2のトナーとして選択されたカラートナー
及び第3のトナーとして選択されたカラートナーを除く
残りのカラートナーであることを特徴とする請求項12
5に記載の画像形成方法。 - 【請求項128】 該現像工程において、現像剤担持体
に交流成分を有する現像バイアス電圧を印加して、該現
像剤担持体上に担持されている現像剤が有するトナーに
より該静電潜像を現像することを特徴とする請求項98
乃至127のいずれかに記載の画像形成方法。 - 【請求項129】 該現像剤担持体上に担持されている
現像剤は、非磁性トナーを有する一成分系非磁性現像剤
であることを特徴とする請求項128に記載の画像形成
方法。 - 【請求項130】 該現像剤担持体上に担持されている
現像剤は、磁性体を含有している磁性トナーを有する一
成分系磁性現像剤であることを特徴とする請求項128
に記載の画像形成方法。 - 【請求項131】 該現像剤担持体上に担持されている
現像剤は、磁性キャリア及び非磁性トナーを有するニ成
分系現像剤であることを特徴とする請求項128に記載
の画像形成方法。 - 【請求項132】 画像形成装置本体に脱離可能に装着
される装置ユニットにおいて、 該装置ユニットは、静電潜像を現像するためのトナー、
該トナーを保有するためのトナー容器、該トナー容器に
保有されているトナーを担持し、且つ現像領域に搬送す
るためのトナー担持体、及び、該トナー担持体に担持さ
れるトナーの層厚を規制するためのトナー層厚規制部材
を少なくとも有しており、 該トナーは、少なくとも結着樹脂、着色剤及びワックス
を含有するトナーであり、 該トナーの示差走査熱量計(DSC)測定による最大吸
熱ピークが60〜135℃にあり、 該トナーの周波数6.28rad/secで測定される
粘弾性特性において、損失弾性率G″が3×104Pa
を示す温度が90〜115℃、損失弾性率G″が2×1
04Paを示す温度が95〜120℃、損失弾性率G″
が1×104Paを示す温度が105〜135℃であ
り、損失弾性率G″が1×104〜3×104Paを示す
ときの貯蔵弾性率G′と損失弾性率G″との比(G″/
G′=tanδ)が0.6〜2.0の範囲であり、か
つ、170℃における貯蔵弾性率G′及び損失弾性率
G″が1×102〜1×104Paの範囲にあり、170
℃におけるtanδ170と150℃におけるtanδ150
の比(tanδ170/tanδ150)が1.05〜1.6
の範囲であり、 該トナーのTHF可溶分は、ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー(GPC)による分子量分布において、
メインピークが分子量2000〜30,000の領域に
あり、重量平均分子量と数平均分子量との比(Mw/M
n)が100より大きいことを特徴とする装置ユニッ
ト。 - 【請求項133】 該トナーのTHF不溶分の含有量
が、トナーの全樹脂成分の重量を基準として0〜15.
0重量%であることを特徴とする請求項132に記載の
装置ユニット。 - 【請求項134】 該トナーのTHF不溶分の含有量
が、トナーの全樹脂成分の重量を基準として1〜10.
0重量%であることを特徴とする請求項132に記載の
装置ユニット。 - 【請求項135】 該トナーのTHF可溶分は、GPC
による分子量分布において、重量平均分子量と数平均分
子量との比(Mw/Mn)が105〜2,000である
ことを特徴とする請求項132乃至134のいずれかに
記載の装置ユニット。 - 【請求項136】 該トナーのTHF可溶分は、GPC
による分子量分布において、分子量1万以下の成分の含
有量(M1)が35〜55%であり、分子量1万超5万
以下の成分の含有量(M2)が30〜45%であり、分
子量5万超50万以下の成分の含有量(M3)が8〜2
0%であり、分子量50万超の成分の含有量(M4)が
2〜12%であり、各含有量M1、M2、M3及びM4
は、下記関係 75%≦M1+M2≦90% M1>M2>M3>M4 を満足することを特徴とする請求項132乃至135の
いずれかに記載の装置ユニット。 - 【請求項137】 該トナーの周波数6.28rad/
secで測定される粘弾性特性において、170℃にお
けるtanδ170と150℃におけるtanδ150の比
(tanδ170/tanδ150)が1.15〜1.4の範
囲であることを特徴とする請求項132乃至136のい
ずれかに記載の装置ユニット。 - 【請求項138】 該トナーの周波数6.28rad/
secで測定される粘弾性特性において、損失弾性率
G″が1×104Paを示す温度が110〜130℃で
あることを特徴とする請求項132乃至137のいずれ
かに記載の装置ユニット。 - 【請求項139】 該トナーの周波数6.28rad/
secで測定される粘弾性特性において、損失弾性率
G″が3×104Paを示す温度が95〜110℃であ
ることを特徴とする請求項132乃至138のいずれか
に記載の装置ユニット。 - 【請求項140】 該トナーの周波数6.28rad/
secで測定される粘弾性特性において、損失弾性率
G″が1×104〜3×10Paを示すときの貯蔵弾性
率G′と損失弾性率G″との比(G″/G′=tan
δ)が0.7〜1.5の範囲であることを特徴とする請
求項132乃至139のいずれかに記載の装置ユニッ
ト。 - 【請求項141】 該トナーの周波数6.28rad/
secで測定される粘弾性特性において、損失弾性率
G″が3×104Paを示すときの貯蔵弾性率G′と損
失弾性率G″との比(G″/G′=tanδ)の値と、
G″が1×10 4Paを示すときの貯蔵弾性率G′と損
失弾性率G″との比(G″/G′=tanδ)の値との
差の絶対値が0.4未満であることを特徴とする請求項
132乃至140のいずれかに記載の装置ユニット。 - 【請求項142】 該トナーは、示差走査熱量計(DS
C)測定による最大吸熱ピークが60〜125℃にある
ことを特徴とする請求項132乃至141のいずれかに
記載の装置ユニット。 - 【請求項143】 該トナーは、DSC測定による最大
吸熱ピークが60〜120℃にあることを特徴とする請
求項132乃至141のいずれかに記載の装置ユニッ
ト。 - 【請求項144】 該ワックスの粘度が、該トナーの周
波数6.28rad/secで測定される損失弾性率
G″が1×104Paを示す温度において、5乃至20
0mPa・sであることを特徴とする請求項132乃至
143のいずれかに記載の装置ユニット。 - 【請求項145】 該ワックスは、GPCによる分子量
分布において、重量平均分子量と数平均分子量との比
(Mw/Mn)が1.0〜2.0であることを特徴とす
る請求項132乃至144のいずれかに記載の装置ユニ
ット。 - 【請求項146】 該ワックスは、GPCによる分子量
分布において、数平均分子量(Mn)が200〜200
0であり、重量平均分子量(Mw)が200〜2500
であることを特徴とする請求項145に記載の装置ユニ
ット。 - 【請求項147】 該ワックスは、炭化水素系ワックス
を有することを特徴とする請求項132乃至146のい
ずれかに記載の装置ユニット。 - 【請求項148】 該ワックスは、ポリエチレンワック
スを有することを特徴とする請求項132乃至146の
いずれかに記載の装置ユニット。 - 【請求項149】 該ワックスは、トナー中に0.3〜
5.0重量%含有されていることを特徴とする請求項1
32乃至148のいずれかに記載の装置ユニット。 - 【請求項150】 該ワックスは、トナー中に0.5〜
5.0重量%含有されていることを特徴とする請求項1
32乃至148のいずれかに記載の装置ユニット。 - 【請求項151】 該トナーは、有機金属化合物を含有
することを特徴とする請求項132乃至150のいずれ
かに記載の装置ユニット。 - 【請求項152】 該結着樹脂は、非線状ポリエステル
樹脂を有しており、 該非線状ポリエステル樹脂を合成するためのポリカルボ
ン酸成分とポリアルコール成分とを有する組成物は、少
なくとも(a)3価以上のポリカルボン酸成分、及び
(b)炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭
化水素基を有するポリカルボン酸成分及び/又は炭素数
5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有
するポリアルコール成分を有しており、該組成物中の該
3価以上の多価カルボン酸成分の含有量Amol%と、
炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素
基を有するポリカルボン酸成分及び炭素数5〜30の飽
和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有するポリアル
コール成分の総含有量Bmol%とが、下記関係 0.5≦A≦10 5≦B≦30 2≦B/A≦10 を満足していることを特徴とする請求項132乃至15
1のいずれかに記載の装置ユニット。 - 【請求項153】 該トナーは、有機金属化合物を含有
しており、 該結着樹脂は、非線状ポリエステル樹脂を有しており、 該非線状ポリエステル樹脂を合成するためのポリカルボ
ン酸成分とポリアルコール成分とを有する組成物は、少
なくとも(a)3価以上のポリカルボン酸成分、及び
(b)炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭
化水素基を有するポリカルボン酸成分及び/又は炭素数
5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有
するポリアルコール成分を有しており、該組成物中の該
3価以上の多価カルボン酸成分の含有量Amol%と、
炭素数5〜30の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素
基を有するポリカルボン酸成分及び炭素数5〜30の飽
和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基を有するポリアル
コール成分の総含有量Bmol%とが、下記関係 0.5≦A≦10 5≦B≦30 2≦B/A≦10 を満足しており、 該組成物中の該3価以上の多価カルボン酸成分の含有量
Amol%と、該トナー中の有機金属化合物の含有量C
重量%とが下記関係 0.2≦C≦10 2≦A×C≦50 を満足していることを特徴とする請求項132乃至15
1のいずれかに記載の装置ユニット。 - 【請求項154】 該炭素数5〜30の飽和もしくは不
飽和の脂肪族炭化水素基は、ポリエステル樹脂の骨格に
ブランチ化されて導入されていることを特徴とする請求
項132又は153に記載の装置ユニット。 - 【請求項155】 該有機金属化合物は、モノアゾ金属
錯体、アセチルアセトン金属錯体、サルチル酸金属錯
体、アルキルサルチル酸金属錯体、ジアルキルサルチル
酸金属錯体、オキシナフトエ酸金属錯体、ヒドロキシカ
ルボン酸金属錯体、ポリカルボン酸金属錯体及びカルボ
ン酸の金属塩からなるグループから選択される金属化合
物であることを特徴とする請求項132乃至154のい
ずれかに記載の装置ユニット。 - 【請求項156】 該有機金属化合物は、アルミニウム
及びジルコニウムからなるグループから選択される金属
と、芳香族ジオール、芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳
香族モノカルボン酸及び芳香族ポリカルボン酸からなる
グループから選択される芳香族化合物とが配位又は/及
び結合している有機金属化合物であることを特徴とする
請求項132乃至154のいずれかに記載の装置ユニッ
ト。 - 【請求項157】 該結着樹脂は、酸価が2〜20mg
KOH/gであることを特徴とする請求項132乃至1
56のいずれかに記載の装置ユニット。 - 【請求項158】 該トナーは、着色剤として染料又は
顔料を含有するカラートナーであることを特徴とする請
求項132乃至157のいずれかに記載の装置ユニッ
ト。 - 【請求項159】 該トナーは、少なくともシアントナ
ー、マゼンタトナー、イエロートナー及びブラックトナ
ーを組み合せてフルカラー画像を形成するためのシアン
着色剤を含有するシアントナーであることを特徴とする
請求項158に記載の装置ユニット。 - 【請求項160】 該トナーは、少なくともシアントナ
ー、マゼンタトナー、イエロートナー及びブラックトナ
ーを組み合せてフルカラー画像を形成するためのマゼン
タ着色剤を含有するマゼンタトナーであることを特徴と
する請求項158に記載の装置ユニット。 - 【請求項161】 該トナーは、少なくともシアントナ
ー、マゼンタトナー、イエロートナー及びブラックトナ
ーを組み合せてフルカラー画像を形成するためのイエロ
ー着色剤を含有するイエロートナーであることを特徴と
する請求項158に記載の装置ユニット。 - 【請求項162】 該トナーは、少なくともシアントナ
ー、マゼンタトナー、イエロートナー及びブラックトナ
ーを組み合せてフルカラー画像を形成するためのブラッ
ク着色剤を含有するブラックトナーであることを特徴と
する請求項158に記載の装置ユニット。 - 【請求項163】 該装置ユニットは、潜像保持体をさ
らに有していることを特徴とする請求項132乃至16
2のいずれかに記載の装置ユニット。 - 【請求項164】 該装置ユニットは、該潜像保持体の
表面をクリーニングするためのクリーニング部材をさら
に有していることを特徴とする請求項163に記載の装
置ユニット。 - 【請求項165】 該装置ユニットは、該潜像保持体を
帯電するための帯電部材をさらに有していることを特徴
とする請求項163に記載の装置ユニット。 - 【請求項166】 該装置ユニットは、該潜像保持体の
表面をクリーニングするためのクリーニング部材及び該
潜像保持体を帯電するための帯電部材をさらに有してい
ることを特徴とする請求項163に記載の装置ユニッ
ト。
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