JP2000267436A - 現像装置、及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

現像装置、及びこれを備えた画像形成装置

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JP2000267436A
JP2000267436A JP7269499A JP7269499A JP2000267436A JP 2000267436 A JP2000267436 A JP 2000267436A JP 7269499 A JP7269499 A JP 7269499A JP 7269499 A JP7269499 A JP 7269499A JP 2000267436 A JP2000267436 A JP 2000267436A
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Nobuaki Hara
伸明 原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーの劣化や環境変動にかかわらず、常に
安定した良好な現像を行なう。 【解決手段】 マグネット14によって現像スリーブ1
3表面に担持した現像剤を、現像スリーブ13の回転に
よって、感光ドラム表面に対向する現像部Cに搬送し、
感光ドラム上の静電潜像をトナー像として現像する。こ
の際、現像部Cに搬送されるトナーの層厚(トナーコー
ト量)を、磁性の規制ブレード5Aで規制する。規制ブ
レード5Aを、10枚のブレード部材5a〜5jを重ね
るようにして構成し、ブレード厚調整機構6Aによって
これらブレード部材を個別に出入りさせて、規制ブレー
ド5Aの厚みを変化させる。これにより、トナーの層厚
を適宜なものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、レーザプ
リンタ等に使用する現像装置、及びこれを備えた画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】乾式の磁性一成分の現像剤を用いた現像
装置においては、現像ローラの表面に現像剤を担持して
現像部まで搬送し、ここで、感光ドラム上の静電潜像に
現像剤を付着させて現像を行う。この際、現像ローラ表
面に担持される現像剤の層厚は、例えば、現像ローラの
回転方向についての現像位置の上流側において、現像ロ
ーラと微小間隙を介して対向配置した現像剤規制部材に
よって規制する。
【0003】図11に、上述の現像装置の一例を示す。
1はアルミニウム等の非磁性の現像スリーブであり、駆
動手段(不図示)によって矢印A方向に定速回転され
る。2は多極マグネットで、現像スリーブ1の内側に配
置されている。3は現像容器であり、一成分磁性の現像
剤(以下適宜「トナー」という)4が収容されている。
【0004】現像スリーブ1は、下部において現像容器
3中のトナー4に接触しており、上昇しながらこのトナ
ー4を汲み上げるようになっている。すなわち、トナー
4は、多極マグネット2の磁力により現像スリーブ1表
面に吸着され、そして現像スリーブ1との摩擦によって
帯電され、矢印A方向に搬送される。5は現像スリーブ
1の回転方向に沿っての現像部Pの上流側に配置された
磁性の規制ブレード(現像剤層規制部材)である。この
規制ブレード5は、現像スリーブ1表面に微少間隙(一
般に100μm〜1mm)を介して対向するように配置さ
れており、現像容器3内で担持した厚いトナー層(現像
剤層)6の層厚を規制して薄層するものである。
【0005】図12、図13は、トナーが薄層コートさ
れる原理を説明する図である。
【0006】多極マグネット2と、その磁極に対向して
配置された規制ブレード5により、現像スリーブ1と規
制ブレード5との近接部近傍には、図12に示すよう
に、磁束密度の集中した領域Gが形成される。
【0007】図13に領域Gの拡大図を示す。現像容器
3から供給されたトナーTは、多極マグネット2のつく
る磁場(多極マグネット2の複数の磁極のうち、規制ブ
レード5と対向する磁極を以下では「カット極」とい
う。図11ではN1極。)により、現像スリーブ1から
規制ブレード5方向に穂(状態B)を形成し、つづいて
領域Gに至り、磁気的な拘束を受ける。領域Gとは、ト
ナー拘束領域である。拘束されたトナーTには、回転す
る現像スリーブ1、及び規制ブレード5との摩擦帯電に
より電荷が付与される。
【0008】電荷が付与されたトナーTは、自身の電荷
によって現像スリーブ1から鏡像力を受ける。これがト
ナーTに対する搬送力となり、トナーTは現像スリーブ
1の回転に伴い搬送される。帯電したトナーTに作用す
る搬送力が、上記の磁力による拘束力に打ち勝つとこ
ろ、すなわち、カットラインLで示したところでトナー
Tの穂はちぎれ、現像スリーブ1上に残ったトナーT
が、現像スリーブ1の回転方向に搬送される。こうして
現像スリーブ1表面に担持されて現像部Pに搬送される
トナーTの層厚が規制される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来例では、装
置の耐久が進んだり、環境が変化したりした場合に、現
像不良が発生することがあるという問題があった。
【0010】これは主に、現像スリーブ1表面のトナー
コート量が適切でないことに起因する。
【0011】トナーコート量が適切でなくなる原因とし
ては次の3つが考えられる。
【0012】まず、第1に、トナーは、装置の耐久が進
むことによって、初期と比べて、平均粒径や外添剤の比
率が変化するため、トナーの流動性が変化し、これによ
りトナーコート量が変わってしまう。
【0013】第2に、現像スリーブ表面が摩耗した場合
である。この場合、上述のカットラインLが一定だとす
ると、摩耗した分だけ、トナー層厚が厚くなり、トナー
コート量が多くなる。
【0014】そして、第3に、外部環境、特に湿度が変
化した場合である。湿度が変化すると、トナーの平均帯
電量が変わり、平均帯電量が変わると、適正な画像を得
るための現像スリーブ上のトナーコート量(トナー層
厚)が異なったものとなる。すなわち、湿度が変化して
適正な画像を与えるトナーコート量が変化するにもかか
わらず、短期的にはトナーコート量が一定に保持され
る。
【0015】上述の第1〜第3は、トナーコート量が適
正でなくなる原因を示すものであるが、いずれも場合も
適正範囲を超えると以下のような画像不良が発生する。
すなわち、トナーコート量過多の場合には、トナー薄層
のむらやトナーの飛散等を引き起こし、他方、トナーコ
ート量不足の場合には、画像濃度不足等の画像不良が発
生する。
【0016】本発明は、上述事情に鑑みてなされたもの
であり、装置の耐久が進んだり、環境が変化したりした
場合でも、トナー層のむら、トナー飛散、画像濃度不足
等が発生しないようにした現像装置、及びこれを備えた
画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1に係る本発明は、磁性トナーを含有する現
像剤によって像担持体上の静電潜像をトナー像として現
像する現像装置において、現像剤を収納する現像容器
と、内側にマグネットを有し該マグネットにより表面に
現像剤を担持して前記像担持体に対向する現像部に搬送
する回転自在な現像剤担持体と、該現像剤担持体表面に
担持されて前記現像部に搬送される現像剤の層厚を規制
する層厚規制部材と、層厚規制後の現像剤量を検知する
現像剤量検知手段と、該現像剤量検知手段の出力に基づ
いて前記層厚規制部材による規制量を調整して前記現像
剤量を所定の範囲内に収める現像剤規制量調整手段と、
を備える、ことを特徴とする。
【0018】請求項2に係る本発明は、請求項1の現像
装置において、前記現像剤規制量調節手段が、現像剤規
制部材における前記現像剤担持体に対向する面の厚みを
調節する厚み調整手段である、ことを特徴とする。
【0019】請求項3に係る本発明は、請求項1の現像
装置において、前記現像剤規制量調節手段が、前記現像
剤担持体と前記現像剤規制部材との距離を調整する距離
調整手段である、ことを特徴とする。
【0020】請求項4に係る本発明は、請求項1、2、
又は3の現像装置において、前記現像剤量検知手段が、
前記現像剤担持体の回転方向に沿っての前記層厚規制部
材の下流側でかつ前記現像部の上流側に配設されてい
る、ことを特徴とする。
【0021】請求項5に係る本発明は、請求項1、2、
3、又は4の現像装置において、前記マグネットは、前
記現像剤担持体の回転方向に沿っての前記現像部の90
°上流部近傍に位置するカット極を有する、ことを特徴
とする。
【0022】請求項6に係る本発明は、請求項1、2、
3、4、又は5の現像装置において、前記現像剤担持体
は、表面に金属メッキ層を有する、ことを特徴とする。
【0023】請求項7に係る本発明は、請求項6の現像
装置において、前記金属メッキ層は、硬度Hvが450
以上でかつ1000以下である、ことを特徴とする。
【0024】請求項8に係る本発明は、請求項6又は7
の現像装置において、前記金属メッキ層は、無電解Ni
−Pメッキ、無電解Ni−Bメッキ、又は電気Crメッ
キのいずれかで形成された、ことを特徴とする。
【0025】請求項9に係る本発明は、像担持体と、該
像担持体表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、前
記静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像す
る現像手段とを備えた画像形成装置において、前記現像
手段が、請求項1、2、3、4、5、6、7、又は8に
記載の現像装置である、ことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0027】〈実施の形態1〉本実施の形態に係る現像
装置の特徴は、層厚規制部材である規制ブレードの厚み
を調整することにより、現像剤担持体である現像スリー
ブの表面に担持されるトナー(現像剤)の層厚、つまり
トナーコート量を調整するようにしていることにある。
【0028】まず、図1を参照して、本発明に係る現像
装置を備えた画像形成装置の概略構成を説明する。
【0029】同図において、27は像担持体としてのド
ラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」とい
う。)であり、図中の矢印方向に回転する。28は感光
ドラム27表面を帯電し露光して静電潜像を形成する潜
像形成手段である。29は静電潜像にトナーを付着させ
てトナー像として現像する現像装置である。30は感光
ドラム27に形成されたトナー像を紙等の転写材に転写
する転写装置、31はトナー像転写後に感光ドラム27
表面に残ったトナーを除去するクリーニング装置であ
る。なお、トナー像転写後の転写材を加熱加圧してトナ
ー像を定着させる定着装置は省略してある。
【0030】次に、図2を参照して、本発明に係る現像
装置29Aの一例を説明する。同図は、概略構成を示す
縦断面図である。現像容器11内には、一成分現像剤と
して磁性トナー12が収納されている。この磁性トナー
12は、例えば磁性粒子とポリエステル樹脂とを混練、
粉砕した、粒径5〜15μm程度の粒子からなってい
る。
【0031】ここで、磁性トナー12について説明す
る。
【0032】磁性トナー12は、大きく分けて、内添剤
と外添剤の二つからなる。内添剤としては、バインダー
(結着樹脂)、電荷制御剤、ワックス、酸化鉄などがあ
げられる。
【0033】トナーのバインダーは、一般的にはスチレ
ン系のスチレンアクリル共重合体、スチレンブタジエン
共重合体等や、フェノール樹脂、ポリエステル等、があ
げられる。ここでは、スチレンアクリル共重合体とスチ
レンブタジエン共重合体を8:2の割合で用いた。
【0034】電荷制御剤(通常はトナーに内添されてい
るが外添も可能)にはニグロシン、4級アンモニウム
塩、トリフェニルメタン、イミダゾール等がポジトナー
用に、また、サリチル酸系金属錯体、又は塩、Cr錯体
やFe錯体等がネガトナー用に用いられている。ここで
は、トリフェニルメタンを(樹脂成分100に対して)
2部内添してポジトナーを作製した。
【0035】また、加熱定着用トナーの場合、いわゆる
ワックスを内添分散させるが、ワックスとしては、例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、パラ
フィン等があげられる。
【0036】磁性トナーであるためマグネタイト、フェ
ライト等の酸化鉄を分散させるが、量は、60〜100
部程度が一般的であり、現像のかぶりや濃度の観点から
量を適正化する。
【0037】このようなトナーは真比重で1.4〜1.
7g/cm3 程度であるが、これは主に上述の磁性体の含
有量により決まる。比重が軽いものは現像されやすいた
め、かぶりの問題が発生しやすく、他方、比重が重いも
のは濃度薄になりやすく、それぞれの現像系で最適化を
行う。
【0038】トナーに対する外添剤は、主には、流動性
付与のためのシリカで0.1〜5重量部程度外添する。
このシリカは、トナー粒子と現像スリーブ1の間に介在
して現像スリーブ1の摩耗を軽減する作用をなす。ま
た、トナー相互の凝集を防ぎ現像スリーブ1に接してい
るトナーと接していないトナーとの入れ替わりを促進す
る役割もある。
【0039】また、トナーには、ポリフッ化ビニリデン
等のフッ素含有重合体を外添する場合もある。これらは
理由は明確でないが、トナーに付着したシリカのトナー
からの遊離を減少させる作用等があり、結果として、帯
電安定性を増す効果がある。
【0040】さらに、チタン酸ストロンチウム等を外添
する場合もある。これは、感光ドラム1に対する研磨剤
の役割を果たし、結果として感光ドラム1にフィルミン
グ的に付着するトナーを研磨除去する効果がある。
【0041】このように、種々の理由で添加された外添
剤にも、現像されやすいものと、されにくいものがあ
り、装置の耐久が進むに伴って、トナーの外添剤の比率
が変わり、平均電荷量が変わってきてしまうことが考え
られる。
【0042】上述の磁性トナー12を収納した現像容器
11の開口部には現像剤担持体である現像スリーブ13
が矢印A方向に回転自在に配設されている。この現像ス
リーブ13内には、磁極N1 、N2 、S1 、S2 を有す
る固定式のマグネット14が内包されている。現像容器
11の開口部の上方には、磁性の規制ブレード(現像剤
規制部材)5Aが配置されている。規制ブレード5A
は、その先端と現像スリーブ13表面との間の間隙が約
100〜500μmとなるように配置されており、か
つ、マグネット14の磁極S1 に対向して設置されてい
る。この磁極S1 は、現像スリーブ13の回転方向につ
いての現像部Cの90°上流部近傍に設けられたカット
極となる。
【0043】現像容器11内の磁性トナー12は、矢印
A方向に回転する現像スリーブ13表面にマグネット1
4の磁気力により担持され、現像スリーブ13の回転に
伴って、規制ブレード5Aが設置されている現像剤規制
部に送られる。現像剤規制部に送られた磁性トナー12
は、規制ブレード5Aにより層厚が規制されて、現像ス
リーブ13上で薄層のトナー層となる。この規制ブレー
ド5Aを通過する際、磁性トナー12は現像スリーブ1
3の表面及び規制ブレード5Aと接触し、摩耗帯電電荷
が付与される。本実施の形態では、便宜上、磁性トナー
12は正帯電性トナーとする。
【0044】このようにして摩擦帯電により電荷が付与
された磁性トナー12は、現像スリーブ13上に磁気力
と鏡映力とによって強く担持され、規制ブレード5Aの
下流方向の、感光ドラム15と対向する現像部Cに搬送
される。
【0045】規制ブレード5Aの下流には、現像剤量検
知手段7が、現像スリーブ13の表面から1〜5mmの間
隔をおいて対向配置されている。この現像剤量検知手段
7は、現像スリーブ13表面に担持され、規制ブレード
5Aによって層厚が規制されたトナー層(トナーコート
量)を検知するものである。
【0046】この現像剤量検知手段7は、図3に示すよ
うに、発光素子である赤外発光ダイオード15と、受光
素子であるフォトダイオード16からなっており、発光
ダイオード15から発せられ、現像スリーブ13上のト
ナー17により反射された光量を、フォトダイオード1
6により検出する。この現像剤量検知手段7には、図4
のブロック図に示すように、アンプ10を介してコント
ローラ9が接続され、このコントローラ9には電源8が
接続されており、現像剤量検知手段7で検知したトナー
コート量の検知信号はコントローラ9に送られ、それに
基づきコントローラ9が電源8に制御用フィードバック
信号を出力し、現像剤規制量調整手段であるブレード厚
調整手段(厚み調整手段)6Aを制御し、規制ブレード
5Aの厚さを制御するようになっている。上述の現像剤
量検知手段7は、現像スリーブ13の回転が停止してい
るとき、現像スリーブ13上のトナーコート量を検知す
る。現像スリーブ13上の単位面積当たりのトナーコー
ト量(mg/cm2 )と、現像剤量検知手段7の検知手段出
力(V)との関係は、本実施の形態では、トナーとして
マグネタイトを組成成分とするものを用いているので、
図5に示すように、トナーコート量が増えるに従って、
検出出力が単調減少するようになっている。このような
現像剤量検知手段7の検出出力(V)に基づいて、コン
トローラ9は、ブレード厚調整手段6Aの駆動部へ、現
像スリーブ13上のトナー量が適正範囲内になるブレー
ド厚になるように、駆動信号を送る。
【0047】ここで、規制ブレード5Aの厚みと、現像
スリーブ13表面のトナーコート量との関係について実
験を行った。その結果を図6に示す。同図は、3種の現
像装置29Aにおける、温度23度、湿度40%での、
規制ブレード5Aの厚みとトナーコート量との関係を示
すものである。3種の現像装置29Aとは、耐久初期の
現像装置29A(図中の○)、50万枚耐久後の現像装
置29A(図中の×)、100万枚耐久後の現像装置2
9A(図中の△)である。規制ブレード5Aの厚みを変
化させると、図12に示す磁界の状態が変化し、現像ス
リーブ13表面のトナーコート量が変化することがわか
った。また、規制ブレード5Aの厚みを増加させると、
現像スリーブ13上のトナーコート量が単調増加するこ
とが確認された。
【0048】特に、ここでは、現像スリーブ13は、基
体がアルミニウムであり、表面はトナー搬送性向上のた
めのブラスト処理が施してあり、さらに、硬質化等を目
的として表面に金属メッキを施した場合について説明す
る。
【0049】図6に示すように、規制ブレード5Aの厚
みを大きくしていくと現像スリーブ13上のトナーコー
ト量も増していく。このようなトナーコート量の変化の
傾向は、例えばSUSを基体とした現像スリーブにブラ
スト処理のみを施したものにも見られるが、この場合
は、規制ブレード5Aの厚みを大きくしていったときの
トナー帯電量の変化の仕方が図7に示すように、やや大
きくなってしまうことがある。しかし、現像スリーブの
基体としてSUSやアルミニウムを用い、ブラスト処理
を行った後、金属メッキを施したものを使うと、スリー
ブ表面がメッキを施さないものに比べて滑らかになるこ
とによって、トナーとスリーブ表面との摩擦帯電が効率
的に行われるようになるなどの理由により、規制ブレー
ド5Aの厚みを変化させても、トナーの平均帯電量はほ
とんど変化しない。したがって、特にブラスト後、金属
メッキを施した現像スリーブを用いた場合、規制ブレー
ド5Aの厚みを変化させて現像スリーブ上のトナーコー
ト量を制御することで、プリント画質(コピー画質)を
適正にすることが容易にできる。
【0050】ただし、規制ブレード5Aの厚みを0.1
mm未満、又は3.0mm以上にするとどのような耐久状
態、及び環境下においても現像スリーブ13上のトナー
コートにむらができてしまい、画像を悪化させることが
確認された。
【0051】以下に、スリーブ表面に施される金属メッ
キについて説明する。
【0052】現像スリーブ13の基体としては、一般的
にアルミニウムやSUSが広く用いられるが、そのスリ
ーブ表面に、硬度Hv=450以上の金属メッキを施す
と、機械の耐久が進んだ場合においても、現像スリーブ
13の摩耗を少なく抑えることができる。しかし、金属
メッキの硬度を上昇させる、代表的な方法としての、ア
ニール用いてHv=1000以上にしようとした場合、
現像スリーブ全体が、熱で変形してしまい、画像むらが
生じてしまうことが考えられる。
【0053】したがって、現像スリーブ13に施す金属
メッキの硬度はHv=450〜1000程度が適当であ
る。
【0054】現像スリーブ13の硬質化の目的で行うメ
ッキ処理の方法としては、種々の方法があるが、例えば
無電解Ni−Pメッキ、無電解Ni−Bメッキ、電気C
rメッキにより良好に行われる。またメッキをする範囲
は、スリーブ表面全体に行ってもよいが、メッキ前処理
としてマスキングをしてから、メッシュ状にメッキをす
ることも考えられる。
【0055】さらには、これらのメッキ剤とスリーブ基
体の密着性を高めるために、メッキ処理を行う前に、ス
リーブ表面に亜鉛合金被膜を生成させること(ジンケー
ト処理)もよく行われる。
【0056】無電解メッキが広く用いられるのは、以下
の理由による。一般に電気メッキは、凹凸粗面とした表
面に対しては、凸部に優先的に付着するため凸部のみが
メッキ厚になり、凹部には、付着しずらく、均一なメッ
キができない。一方、無電解メッキは、凹凸粗面に左右
されずに均一にメッキできるためである。
【0057】一方、電気Crメッキは、Hv=800程
度と、とても硬く、耐摩耗性に優れている。よって、1
μm程度に薄くすることができ、この程度の厚みであれ
ば、電気メッキによっても、ほぼ均一にメッキすること
が可能である。
【0058】また、現像スリーブ13のトナー搬送性を
高めるためにブラスト処理を行った場合も、その耐摩耗
性を高めるためには、上記の金属メッキは有効である。
【0059】以下に、ブラスト処理について説明する。
【0060】ブラスト処理に使用する処理剤は、定型ブ
ラスト砥粒(表面が滑らかな球又は偏平粒子がよい)と
して#100から#600のガラスビーズを用いる。こ
のブラスト処理剤を、12rpmで回転している現像ス
リーブ13に対して、この現像スリーブ13から距離7
mmのノズルより、空気圧3kg/m2で吹き付けた。ノズル
は、現像スリーブ13の軸と平行に1〜2分間で30cm
の距離を移動させる。この現像スリーブ13は、上述の
サンドブラスト処理後、洗浄工程でスリーブ表面を洗浄
した後、乾燥させる。
【0061】以下に、ブレード厚調整手段6Aについて
説明する。
【0062】本実施の形態においては、規制ブレード5
Aは、薄板状の10枚のブレード部材5a〜5jを重ね
るようにして構成されている。10枚のブレード部材5
a〜5jは、ブレード厚調整手段6Aによって矢印B方
向にそれぞれ個別に出入り自在に支持されている。各ブ
レード部材は、現像スリーブ13との対向面が厚み0.
3mmに設定されている。そして現像スリーブ13との微
少間隔をもって対向させる(このときの位置を「規制位
置」という。)枚数を変化させることによって、規制ブ
レード5A全体の厚みを制御するようにしている。ここ
で、複数枚のブレード部材を規制位置に配置する場合に
は、必ず隣接するものを選択するようにする。1枚飛ば
しや2枚飛ばしで選択しないという意味である。例え
ば、規制位置に配置すべき枚数が1枚のときはブレード
部材5aのみを規制位置に配置して規制ブレード5Aの
厚みを0.3mmとする。同じく、2枚のときはブレード
部材5a、5bのみを、3枚のときはブレード部材5
a、5b、5cのみを規制位置に配置して、ぞれぞれ規
制ブレード5Aの厚みを0.6mm、0.9mmとする。そ
して、10枚のブレード部材5a〜5jをすべて規制位
置に配置したときは、規制ブレード5Aの厚みは3mmと
なる。すなわち、本実施の形態においては、規制ブレー
ド5Aの厚みは、0.3〜3mmまで、0.3mmおきに変
化させることが可能である。なお、ブレード厚調整手段
6Aによる、ブレード部材5a〜5jを出入りさせるた
めの機構は、例えば、カムを利用した機構等が使用でき
る。
【0063】本実施の形態において、磁性トナー12が
良好な現像を行うのに必要な現像スリーブ上のトナーコ
ート量は、図6に示すように、2本の点線の間、0.6
〜1.0mg/cm2 である。トナーコート量がこれ以上で
あるとトナーコートにむらが見られたり、トナーの飛散
等を引き起こす。またこれ以下であると画像濃度の不足
等を引き起こす。
【0064】そこで、トナーコート量が適正になってい
ないことを、現像剤量検知手段7が検知した場合、その
検知信号に基づくコントローラ9からのフィードバック
信号により、トナーコート量が所望の値に達するまで、
規制ブレード5Aの厚みを調節するように、電源8によ
って、ブレード厚調整機構6Aの作動を制御するのであ
る。
【0065】例えば、初期の現像装置29Aにおいて
は、規制ブレード5Aの厚みを0.9〜2.0mmにする
とトナーコート量が適正範囲の0.6〜1.0mg/cm2
になる。しかし装置の耐久が進むに従って、トナーの劣
化が進んで流動性が変化してしまうため、規制ブレード
5Aの厚みを一定にしたままでは、トナーコート量が減
少してしまう。例えば50万枚の耐久をした場合には、
トナーコート量を適正にするには、規制ブレード5Aの
厚みを1.4〜2.6mm、100万枚の耐久をした場合
には、トナーコート量を適正にするためには、2.0〜
3.0mmにする。すると0.6〜1.0mg/cm2 のトナ
ーコート量が得られ、適正なプリント画像の得られるこ
とが図6からわかる。
【0066】このように、耐久によるトナーの劣化に対
して、本実施の形態は有効であることがわかった。本実
施の形態は、現像スリーブ13の基体として、アルミニ
ウムを用い、その上に無電解Ni−Pメッキ(Hv=5
00)を6μm施して作った現像スリーブを使用した。
したがって、100万枚の耐久後も、トナーの帯電は、
効率よくなされトナーの平均帯電量は、ほとんど変わら
ないので、初期と耐久後で良好な画像を得るためのトナ
ーコート量は、同じであるとみなして説明した。これに
対して、長期の仕様による現像スリーブ13の摩耗が、
トナーの平均帯電量に、少なからず影響を与える場合に
は、耐久が進むに従って、良好な画像を得るためのトナ
ーコート量も変わってくることも考えられる。そのよう
な場合には、目標であるトナーコート量を変化させて、
規制ブレード5Aの厚みを制御することも考えられる。
【0067】〈実施の形態2〉本実施の形態において
は、外部環境の変動に対応した、本発明の適用例を説明
する。
【0068】図8は、本実施の形態におけるデジタル複
写機全体の概略構成図である。以下にそれぞれの構成・
作用を述べる。感光ドラム15は、円筒状の導電基体上
に光導電層を設けたもので、図中の矢印R1方向に回転
自在に支持されている。本実施の形態においては、光導
電層は、アモルファスシリコンを用いている。そして、
感光ドラム15の周囲には、その回転方向に沿って順
に、感光ドラム15の表面を均一に帯電するスコロトコ
ン帯電器(一次帯電器)16、原稿を読み取り、色画像
の濃度に比例した第1画像信号に基づいて感光ドラム1
5を露光し、静電潜像を形成する露光装置、この静電潜
像に正に帯電されたトナーを付着させてトナー像を形成
する現像装置29A、感光ドラム15上に形成されたト
ナー像を紙等の転写材P上に転写するコロナ転写帯電器
(転写帯電器)18、トナー像が転写された転写材Pを
感光ドラム15から分離する静電分離帯電器(分離帯電
器)19、トナー像を転写した後に、感光ドラム15上
の残留トナーを除去するクリーニング装置20、感光ド
ラム15の残留電荷を除去する前露光器(ランプ)21
などが配設されている。また、トナー像が転写された転
写材Pは、感光ドラム15から分離された後に定着装置
22に搬送され、ここにおいて表面にトナー像が定着さ
れ、所望のプリント画像が形成されて画像形成装置本体
の外部に排出される。
【0069】原稿Dを読み込むスキャナ部のCCD23
上に結像した原稿Dからの反射光は、A/Dコンバータ
24において、デジタル信号に変換されて、600dp
i、8bit(256階調)の画像の輝度信号に変換さ
れ、イメージプロセッサ部25に送られる。イメージプ
ロセッサ部25では、周知の輝度−濃度変換(Log変
換)を行い、画像信号を濃度信号に変換した後、必要な
らばエッジ強調やスムージングや高周波成分の除去等の
フィルタ処理を通し、その後、濃度補正処理(いわゆる
γ変換)をかけてから、例えば誤差拡散方等の2値化処
理や、ドット集中型のディザマトリックスによるスクリ
ーン化処理を通して2値化(1bit)される。もちろ
ん8bitのままで周知のPWM(パルス幅変調)方等
でレーザ27を駆動して静電潜像を形成してもよいが、
画像データのハンドリングのし易さの点から、2値画像
化が最近の主流である。当然、データは1/8に圧縮さ
えれるので、例えばA3原稿程度のページメモリを有す
るマシンや、さらには画像データを大量に保管するイメ
ージサーバ等を有する複写機においては大幅なメモリの
削減になりコストダウンにつながる。
【0070】その後、画像信号はレーザドライバ26に
送られ、信号に応じて(8bit画像であればPWM変
調方式で、1bitであればレーザのオン/オフを行
い)レーザを駆動する。そのレーザ光はコリメータレン
ズ、ポリゴンスキャナ、fθレンズ、折り返しミラー、
防塵ガラス等を介して感光ドラム15上に照射される。
感光ドラム15上でのスポット径は600dpiの1画
素=42.3μmよりも若干大きい55μm程度のスポ
ットサイズで感光ドラム15上に結像し、画像部を+5
0V程度に除電して、静電潜像を形成する。
【0071】本実施の形態におけるデジタル複写機の複
写速度は、A4サイズで毎分60枚から100枚であ
る。
【0072】本実施の形態の画像形成装置のプロセスを
以下に説明する。(1) 〜(3) は各工程における感光ドラ
ム15の表面電位を模式的に示している。(1) において
感光ドラム15をスコロトロン帯電器16で、+400
Vに帯電する。次に(2) において感光ドラム15に画像
信号に基づいて露光を行い、露光部の表面電位を例えば
最大+50Vに減衰する。次いで(3) において一成分の
ブラックトナーを有する現像装置29Aの現像スリーブ
にバイアス電圧(例えば直流成分+250V、又はこれ
に交流成分を重畳してもよく、例えばVPP=1.4k
V、f=2.7kHzの矩形波)を印加して露光部を反転
現像する。
【0073】本実施の形態における現像装置29Aを用
いた場合、図9、図10に示すように、3種類の環境で
は、トナーの平均帯電量が異なるために、それぞれの環
境下における適正画像を得るために必要なトナーコート
量も異なる。
【0074】このとき各環境下で、規制ブレード5Aの
厚みが同じであればトナーコート量は、ほぼ同じであっ
た。したがって、耐久初期の現像装置29Aを用いた場
合、図9から、高温高湿(40℃、90%RH)の環境
下ではブレード厚みを1.2〜3.0mmに、低温低湿
(15℃、10%RH)の環境下ではブレード厚を0.
1〜1.2mmにすれば、それぞれの環境で、現像スリー
ブ13上のトナーコート量を適正にすることができる。
【0075】したがって、本実施の形態によれば、環境
変動にかかわらず、常に適正なトナーコート量を得るこ
とができ、良好な現像によって、濃度不良や、トナー飛
散の少ない装置を実現することができる。
【0076】〈実施の形態3〉本実施の形態に係る現像
装置の特徴は、現像スリーブと規制ブレードとの間の距
離(以下「S−B Gap」という。)を変化させるこ
とにより、現像剤担持体である現像スリーブの表面に担
持されるトナー(現像剤)の層厚、つまりトナーコート
量を調整するようにしていることにある。なお、実施の
形態1と同様の構成については、適宜、説明を省略す
る。
【0077】図14を参照して、本発明に係る現像装置
29Bの一例を説明する。同図は、概略構成を示す縦断
面図である。
【0078】本実施の形態においては、現像剤規制量調
整手段としてのS−B Gap調整機構(距離調整手
段)6Bによって、規制ブレード5Bを矢印B方向に出
入り自在に支持し、その位置を調整することにより、S
−B Gapを調整するようにしている。調整するため
の機構としては、例えば、カムによって規制ブレード5
Bの矢印B方向の出入り量を調整するものを使用するこ
とができる。
【0079】ここで、S−B Gapと、現像スリーブ
13表面のトナーコート量との関係について実験を行っ
た。その結果を図15に示す。同図は、3種の現像装置
29Bにおける、温度23度、湿度40%での、S−B
Gapとトナーコート量との関係を示すものである。
3種の現像装置29Bとは、耐久初期の現像装置29B
(図中の○)、50万枚耐久後の現像装置29B(図中
の×)、100万枚耐久後の現像装置29B(図中の
△)である。S−B Gapを変化させると、図12に
示す磁界の状態が変化し、現像スリーブ13表面のトナ
ーコート量が変化することがわかった。また、S−B
Gapを増加させると、現像スリーブ13上のトナーコ
ート量が単調増加することが確認された。
【0080】特に、ここでは、現像スリーブ13は、基
体がアルミニウムであり、表面はトナー搬送性向上のた
めのブラスト処理が施してあり、さらに、硬質化等を目
的として表面に金属メッキを施した場合について説明す
る。
【0081】図15に示すように、S−B Gapを大
きくしていくと現像スリーブ13上のトナーコート量も
増していく。このようなトナーコート量の変化の傾向
は、例えばSUSを基体とした現像スリーブ13にブラ
スト処理のみを施したものにも見られるが、この場合
は、S−B Gapを大きくしていったときのトナー帯
電量の変化の仕方が図16に示すように、やや大きくな
ってしまうことがある。しかし、現像スリーブ13の基
体としてSUSやアルミニウムを用い、ブラスト処理を
行った後、金属メッキを施したものを使うと、スリーブ
表面がメッキを施さないものに比べて滑らかになること
によって、トナーとスリーブ表面との摩擦帯電が効率的
に行われるようになるなどの理由により、S−B Ga
pを変化させても、トナーの平均帯電量はほとんど変化
しない。したがって、特にブラスト後、金属メッキを施
した現像スリーブ13を用いた場合、S−B Gapを
変化させて現像スリーブ13上のトナーコート量を制御
することで、プリント画質(コピー画質)を適正にする
ことが容易にできる。
【0082】ただし、S−B Gapを100μm未
満、又は1.0mm以上にするとどのような耐久状態、及
び環境下においても現像スリーブ13上のトナーコート
にむらができてしまい、画像を悪化させることが確認さ
れた。
【0083】以下に、現像剤規制量調整手段であるS−
B Gap調整機構6Bの動作について説明する。
【0084】本実施の形態において、磁性トナー12が
良好な現像を行うのに必要な現像スリーブ上のトナーコ
ート量は、図15に示すように、2本の点線の間、0.
6〜1.0mg/cm2 である。トナーコート量がこれ以上
であるとトナーコートにむらが見られたり、トナーの飛
散等を引き起こす。またこれ以下であると画像濃度の不
足等を引き起こす。
【0085】そこで、トナーコート量が適正になってい
ないことを、現像剤量検知手段7が検知した場合、その
検知信号に基づくコントローラ9からのフィードバック
信号により、トナーコート量が所望の値に達するまで、
S−B Gapを調節するように、電源8によって、S
−B Gap調整機構6Bの作動を制御するのである。
【0086】例えば、初期の現像装置29Bにおいて
は、S−B Gapを100〜300μmにするとトナ
ーコート量が適正範囲の0.6〜1.0mg/cm2 にな
る。しかし装置の耐久が進むに従って、トナーの劣化が
進んで流動性が変化してしまうため、S−B Gapを
一定にしたままでは、トナーコート量が減少してしま
う。例えば50万枚の耐久をした場合には、トナーコー
ト量を適正にするには、S−B Gapを300μmか
ら400μm、100万枚の耐久をした場合には、トナ
ーコート量を適正にするためには、300μmから50
0μmにする。すると0.6〜1.0mg/cm2 のトナー
コート量が得られ、適正なプリント画像の得られること
が図15からわかる。
【0087】このように、耐久によるトナーの劣化に対
して、本実施の形態は有効であることがわかった。本実
施の形態は、現像スリーブ13の基体として、アルミニ
ウムを用い、その上に無電解Ni−Pメッキ(Hv=5
00)を6μm施して作った現像スリーブを使用した。
したがって、100万枚の耐久後も、トナーの帯電は、
効率よくなされトナーの平均帯電量は、ほとんど変わら
ないので、初期と耐久後で良好な画像を得るためのトナ
ーコート量は、同じであるとみなして説明した。これに
対して、長期の仕様による現像スリーブ13の摩耗が、
トナーの平均帯電量に、少なからず影響を与える場合に
は、耐久が進むに従って、良好な画像を得るためのトナ
ーコート量も変わってくることも考えられる。そのよう
な場合には、目標であるトナーコート量を変化させて、
S−B Gapを制御することも考えられる。
【0088】〈実施の形態4〉本実施の形態において
は、外部環境の変動に対応した、本発明の適用例を説明
する。なお、本実施の形態を適用する画像形成装置は、
現像装置29Bの外は、図8に示すデジタル複写機と同
じ構成であり、同じ部分の説明は量略する。
【0089】本実施の形態における現像装置29Bを用
いた場合、前述の図10に示すように、3種類の環境で
は、トナーの平均帯電量が異なるために、それぞれの環
境下における適正画像を得るために必要なトナーコート
量も異なる。
【0090】このとき各環境下で、S−B Gapが同
じであればトナーコート量は、ほぼ同じであった。した
がって、耐久初期の現像装置29Bを用いた場合、図1
7から、高温高湿(40℃、90%RH)の環境下では
S−B Gapを200μmから400μmに、低温低
湿(15℃、10%RH)の環境下ではS−B Gap
を100μmから150μmにすれば、それぞれの環境
で、現像スリーブ13上のトナーコート量を適正にする
ことができる。
【0091】したがって、本実施の形態によれば、環境
変動にかかわらず、常に適正なトナーコート量を得るこ
とができ、良好な現像によって、濃度不良や、トナー飛
散の少ない装置を実現することができる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
現像剤量検知手段によって層厚規制後の現像剤担持体表
面の現像剤量を検知し、その出力に基づいて現像剤規制
量調整手段によって層厚規制部材による規制量を調整し
て現像剤量を所定の範囲内に収めることができるので、
現像剤の劣化や環境変動にかかわらず、常に安定した現
像を行なうことができ、良好な画像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の画像形成装置の構成を示す模式
図。
【図2】実施の形態1の現像装置の構成を示す縦断面
図。
【図3】現像剤量検知手段の構成を示す縦断面図。
【図4】現像装置に設置された現像剤量検知手段、及び
ブレード厚調整手段を付属させた制御系統を示すブロッ
ク図。
【図5】現像スリーブ上の単位面積当たりの現像剤量と
現像剤量検知手段の検出出力との関係を示す図。
【図6】温度23℃、湿度40%における初期現像器、
50万枚耐久現像器、100万枚耐久現像器のブレード
厚みとトナーコート量との関係を示す図。
【図7】金属メッキスリーブとSUSスリーブにおけ
る、ブレードの厚みとトナーの平均帯電量との関係を示
す図。
【図8】実施の形態2の画像形成装置の構成を示す縦断
面図。
【図9】初期現像器におけるブレード厚みとトナーコー
ト量との関係を示す図に、温度40℃、湿度85%、及
び温度15℃、湿度10%における必要なトナーコート
量の範囲を示した図。
【図10】温度及び湿度が変化した場合の、トナーの平
均帯電量及び必要なトナーコート量を示す図。
【図11】従来の現像装置の構成を示す縦断面図。
【図12】規制ブレードによるトナー拘束領域Gを説明
する図。
【図13】トナー拘束領域Gの拡大図。
【図14】実施の形態3の現像装置の構成を示す縦断面
図。
【図15】温度23℃、湿度40%における初期現像
器、50万枚耐久現像器、100万枚耐久現像器のS−
B Gapとトナーコート量との関係を示す図。
【図16】金属メッキスリーブとSUSスリーブにおけ
る、S−B Gapとトナーの平均帯電量との関係を示
す図。
【図17】初期現像器におけるS−B Gapとトナー
コート量との関係を示す図に、温度40℃、湿度85
%、及び温度15℃、湿度10%における必要なトナー
コート量の範囲を示した図。
【符号の説明】
5A、5B 層厚規制部材(規制ブレード) 5a〜5j ブレード部材 6A 現像剤規制量調整手段(厚み調整手段、ブ
レード厚調整機構) 6B 現像剤規制量調整手段(距離調整手段、S
−B Gap調整機構) 11 現像容器 12 磁性トナー 13 現像剤担持体(現像スリーブ) 14 マグネット 15 像担持体(感光ドラム) 29、29A、29B現像装置(現像手段) C 現像部 S1 カット極

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性トナーを含有する現像剤によって像
    担持体上の静電潜像をトナー像として現像する現像装置
    において、 現像剤を収納する現像容器と、 内側にマグネットを有し該マグネットにより表面に現像
    剤を担持して前記像担持体に対向する現像部に搬送する
    回転自在な現像剤担持体と、 該現像剤担持体表面に担持されて前記現像部に搬送され
    る現像剤の層厚を規制する層厚規制部材と、 層厚規制後の現像剤量を検知する現像剤量検知手段と、 該現像剤量検知手段の出力に基づいて前記層厚規制部材
    による規制量を調整して前記現像剤量を所定の範囲内に
    収める現像剤規制量調整手段と、を備える、 ことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記現像剤規制量調節手段が、現像剤規
    制部材における前記現像剤担持体に対向する面の厚みを
    調節する厚み調整手段である、 ことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記現像剤規制量調節手段が、前記現像
    剤担持体と前記現像剤規制部材との距離を調整する距離
    調整手段である、 ことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記現像剤量検知手段が、前記現像剤担
    持体の回転方向に沿っての前記層厚規制部材の下流側で
    かつ前記現像部の上流側に配設されている、ことを特徴
    とする請求項1、2、又は3に記載の現像装置。
  5. 【請求項5】 前記マグネットは、前記現像剤担持体の
    回転方向に沿っての前記現像部の90°上流部近傍に位
    置するカット極を有する、 ことを特徴とする請求項1、2、3、又は4に記載の現
    像装置。
  6. 【請求項6】 前記現像剤担持体は、表面に金属メッキ
    層を有する、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、又は5に記載
    の現像装置。
  7. 【請求項7】 前記金属メッキ層は、硬度Hvが450
    以上でかつ1000以下である、 ことを特徴とする請求項6に記載の現像装置。
  8. 【請求項8】 前記金属メッキ層は、無電解Ni−Pメ
    ッキ、無電解Ni−Bメッキ、又は電気Crメッキのい
    ずれかで形成された、 ことを特徴とする請求項6又は7に記載の現像装置。
  9. 【請求項9】 像担持体と、該像担持体表面に静電潜像
    を形成する潜像形成手段と、前記静電潜像にトナーを付
    着させてトナー像として現像する現像手段とを備えた画
    像形成装置において、 前記現像手段が、請求項1、2、3、4、5、6、7、
    又は8に記載の現像装置である、 ことを特徴とする画像形成装置。
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