JP2000347500A - 現像装置及び現像装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

現像装置及び現像装置を備えた画像形成装置

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JP2000347500A
JP2000347500A JP15452999A JP15452999A JP2000347500A JP 2000347500 A JP2000347500 A JP 2000347500A JP 15452999 A JP15452999 A JP 15452999A JP 15452999 A JP15452999 A JP 15452999A JP 2000347500 A JP2000347500 A JP 2000347500A
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image
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developing roller
carrier
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Eiichi Kido
栄一 木戸
Toshihide Ogoshi
俊秀 大越
Shigeyuki Wakata
茂之 若田
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像ローラに付着したトナーを感光体に接触
させて現像を行う時に、感光体の感光層がトナーにて削
られ膜減りを生じるの軽減する。 【解決手段】 現像ローラ25表面に付着されるトナー
の量を規制する規制ブレード26を所定の圧力で現像ロ
ーラ25表面に圧接させ、規制されたトナーを感光体8
表面に接触させて現像を行うものにおいて、規制ブレー
ド26の両端部に欠如部26aを形成し、その欠如部2
6aを現像ローラ25に圧接させるようにすることで、
両端部へのトナーの付着量を軽減し、これにより中央部
のトナー層と同程度の厚さ規制を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、電子写真
方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画
像形成装置に関し、特に一成分系トナーを用いて現像を
行う現像装置、及びこの現像装置を備えることで、像担
持体の寿命を延長するようにした画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を利用してなる画像形成装
置は、像担持体である光導電層を有する感光体上に形成
され静電潜像を、着色剤であるトナーにて顕像化し、該
顕像化したトナー像を記録媒体であるシート状の用紙上
に転写しており、該トナー像が未定着であることから、
用紙上に定着するため、熱によりトナーを溶融させて加
圧することで用紙上に融着定着している。
【0003】上記現像装置は、例えばトナーをトナー担
持体に保持(担持)し、静電潜像が形成された感光体表
面と対向する位置へと搬送することで、トナーを静電潜
像に付着させるようにしている。この場合、近年におい
ては、画像形成装置全体の小型化等に鑑み、現像するた
めの着色剤であるトナーを一成分系のものを用いてい
る。しかも、さらなる小型化を可能にするため、トナー
は、非磁性の絶縁性の一成分系のものが主流になってき
ている。
【0004】そのため、トナーを担持し、現像するため
のトナー担持体は、導電性のゴムローラから構成され、
トナーを導電性のゴムローラ、つまり現像ローラ表面に
所定量、特定極性に帯電させて付着させるようにしてい
る。この現像ローラを感光体に接触させることで、所定
量付着されているトナーが、静電潜像に付着して現像を
行う。
【0005】このような非磁性一成分系のトナーを用い
る現像装置は、現像ローラ自身が上述したように導電性
ゴムローラを用いるため、非常にシンプルになり、かつ
小型化できる。これに対して、一成分系の磁性トナーを
用いる現像装置は、現像ローラとしてマグネットを内部
に設け、その外周に非磁性のスリーブを回転可能に設け
るため、現像ローラ自身が大きくなり、現像装置全体も
大きく、かつ重量的にも重くなる。
【0006】従って、近年は、非磁性の絶縁性一成分ト
ナーを用いた現像装置が小型の画像形成装置、つまりプ
リンタに利用されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した非磁性一成分
トナーを用いた現像装置によれば、現像ローラを感光体
表面に接触させる接触方式の現像方式を利用する場合、
感光体の表面、特に光導電層がトナーにて擦られ、摩耗
する。特に、感光体としてOPC(有機光導電層)の感
光体の場合には、その表面層の感光層が摩耗され、膜減
りのため寿命が短くなるいった問題をかかえている。
【0008】特に非磁性一成分トナーは、トナーのみで
なくトナーの凝集や流動性の問題、さらに感光体表面に
付着する異物、例えば融着するトナーやシートのタルク
等を除去するために研摩剤として接触的に磁性粉等を添
加して、これらを解消するている。例えば、トナーに添
加(外添)する物質としては、シリカやマグネタイトと
いったものある。そのため、シリカは別としても、マグ
ネタイトを別途添加するため、これが研磨剤となって感
光体表面を削る。また、トナーに外添される上記磁性粉
とは別に、感光体表面には、使用するシートに添加され
ている紙粉、例えば炭酸カルシウム等が付着して、これ
が感光層を削る。そのため、感光体表面の光導電層の膜
厚が薄くなり、正常な像を形成を行えなくなり、寿命の
問題が生じる。
【0009】また、現像ローラを感光体に圧接させて現
像を行う場合、現像ローラと感光体との周速度が同一で
なく、現像を効率的に行うために速度差を設けて回転駆
動している。このため、さらに感光体の感光層の膜減り
が助長される結果となる。つまり、トナーにて感光体の
感光層が擦られ、摩耗されることになる。しかも感光体
が回転する時間に応じて、その膜減りも徐々に加速され
ていく。
【0010】例えば、図5には感光体が画像形成、その
他の状態にて回転される使用時間(秒)に応じて、感光
体の感光層の膜厚の減少状態を示している。感光体の感
光層の膜厚が初期において25μmに塗布されたいる場
合、感光体の回転、つまり使用時間に応じて徐々にその
膜厚が減少していき、それが徐々に加速されている状態
が示されている。例えば、5μmの膜減りが生じる時間
280k秒であったのが、次の5μmの膜減りが生じる
時間は240k秒となる。
【0011】そして、20μm程度までは、画像形成に
おいては特に問題なく使用できるとしても、それ以下に
の膜厚になれば、画像形成において不良が生じるため、
その画質補償のための帯電や現像バイアス電圧等を補正
制御を行う必要がある。
【0012】図6には、図5にて説明したように、膜厚
の減少により、徐々に感光体を帯電する時の電位が低く
なっていく。その反面、繰り返し使用による残留電位が
徐々に上昇していく。これにより、トナーが付着しては
いけない生地、つまりバックグランド(非画像部)の部
分にトナーが付着するカブリが多くなり、全体の画質が
大きく低下する。また、残留電位の上昇により正常な静
電潜像が形成できず、画質低下が見られる。
【0013】小型のプリンタにおいては、通常レーザプ
リンタが主流であり、現像装置においては反転現像を行
っている。この反転現像は、均一帯電された感光体表面
が光照射され、帯その照射領域の電電荷が除去され、そ
の部分にトナーを付着させるようにしている。そのた
め、図7に示すように感光体を均一に帯電する時の帯電
電位V0が低下すると、帯電電位V0と現像ローラに供
給する現像バイアス電圧DVBとの差であるバックグラ
ンドマージンが減少する。そのためバックグランドであ
る非画像部(生地)の部分にもトナーが付着してカブリ
が生じ、画質低下を招く。
【0014】このような感光体の帯電電位が低下し、非
画像部にトナー付着するカブリを解消するためには、現
像バイアス電圧を低くし、非画像部との間の電位差を大
きくすることで解消できる。しかし、現像バイアス電圧
と画像部との間の現像電位差が小さくなり、本来の濃度
の現像を行えず、大きな画質低下になる。
【0015】このように、感光体の膜減りにより画像形
成に耐えなくなれば、感光体を新しいものと交換する必
要があり、この交換周期が非常に短くなる。これによ
り、使用者側の経済的な負担も増える。
【0016】さらに、感光体の膜減りにより上述したよ
うに非画像部へのトナー付着するカブリにより、当然ト
ナー消費量も増加する。そのため、感光体の寿命の問題
とも合わせてランニングコストが上昇し、しかも転写後
のクリーニング装置の負担増となり、クリーニングブレ
ードの早期交換を余儀なくなれる。
【0017】そこで、現像ローラを感光体の接触させて
現像する方式において、感光層の膜減りの問題を解消す
るため、現像ローラに付着するトナーの付着量、つまり
トナー層厚を薄くすることが考えられる。この方法とし
ては、例えば特公平4−62391号公報に開示されて
いるように、層厚を規制するためのブレード(規制部
材)を現像ローラに圧接させてトナーの付着量を所定の
量に規制している。しかし、規制ブレードを一定の圧力
で現像ローラに圧接さても、現像ローラの中央部に対し
て両端部でのトナーの付着量が多くなる。
【0018】この両端部へのトナーの付着量が多くなる
のを解消すべく、上記公報記載の発明には、規制ブレー
ドの両端(現像ローラが回転する軸方向の両端)を可撓
性のシール部材を設け、現像ローラ側へと圧接させるよ
うにしている。これにより、トナーの現像ローラへの両
端部への供給過多を防止でき、膜減りの削減を行うこと
も可能にしている。
【0019】しかし、上述した公報記載の規制ブレード
によれば、シール部材を介して両端部を現像ローラへと
圧接させる必要があり、その圧接状態を調整する必要が
あり、面倒な調整を必要とする。しかも、その調整を行
わない場合には、十分なる規制を行えず、感光体の膜減
りを大きく抑制し、感光体の寿命を延長することはでき
ない。
【0020】つまり、両端部でのトナーの量が多い場
合、その部分での感光体の膜減りが、中央部に比べて速
くなり、中央部の膜減りにて感光体の寿命が決まるもの
ではなく、速い膜減り部分での寿命が決まる。よって、
端部の膜減りが速ければ、その部分で寿命が決まり、感
光体の寿命を短縮させる。従って、上記公報記載のもの
では、両端部での規制を行えば、中央部と両端部とのト
ナー付着量を一定にでき、寿命が全体の膜減りにて決ま
る。
【0021】また、上述した公報記載のものにおいて
は、規制ブレードの両端部に合わせてシール部材を設け
る必要があるため、構成部品が増え、コスト的に高くな
り、また調整等によるコストもアップする。
【0022】本発明は、一成分系のトナーにて現像を行
う場合、トナー担持体に付着されるトナーの量を規制す
る規制部材にてトナーの付着量を両端部において中央部
と同等、あるいはそれ以下に設定できる現像装置を提供
することを第1の目的としている。
【0023】また、本発明の目的は、上記第1の目的を
達成する現像装置を用いて像担持体に形成された静電潜
像を現像する時に、像担持体の膜厚の減少による像担持
体の交換、余分なトナー消費、消耗部品の頻度を低く
し、装置の維持コストを低減可能な画像形成装置を提供
するものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの第1の発明によれる現像装置は、一成分系のトナー
を用いて像担持体に形成された潜像を現像する現像装置
であって、上記像担持体に形成された潜像を現像するた
めに上記トナーを担持して像担持体側へと搬送するトナ
ー担持体を設け、上記トナー担持体に担持されるトナー
の量を規制する規制部材を、上記トナー担持体に圧接さ
せ、その圧接位置より上記規制部材の一部が突出するよ
うに規制部材を配置し、上記規制部材の両端部に欠如部
を設けたことを特徴とする。
【0025】このような現像装置によれば、トナー担持
体への付着量を規制する規制部材は、その両端部に欠如
部が形成されている。そのため、両端部に比べて中央部
においては、規制部材とトナー担持体との間をトナーが
擦り抜けて決められた量のトナーの付着する。これに対
し、両端部においては、欠如部が形成されているため、
その欠如部の端縁にてトナー担持体に付着されているト
ナーの多くが掻き落とされ、トナー担持体に付着される
トナーが中央部に比べて多くが規制される。そのため、
トナー付着量が規制部材の両端部のみ大きな圧接力を作
用させなくても、両端部において軽減でき、中央部と同
等、あるいはそれ以下に設定できる。従って、規制部材
の両端部に欠如部を設ける簡単な構成にて、両端部のト
ナーの付着量を軽減することができ、特別な手段等を別
途設けることなく、現像装置の構成部品を多くすること
なく、小型化、かつコスト低減を可能にできる。
【0026】また、上述した本発明の第1の発明の構成
による現像装置において、上記欠如部の端縁の近傍をト
ナー担持体に当接させることで、トナー担持体への両端
部へのトナーの付着量を軽減させることができる。例え
ば、両端部のトナー付着量を中央部より少なくするため
に、欠如部の端縁をトナー担持体表面に圧接させるよう
にでき、これによりトナーを掻き落とす効果が高まり、
トナーの付着量を大きく軽減できる。
【0027】上述した本発明の第1の発明による現像装
置を画像形成装置に備えるような場合、上記トナー担持
体を画像形成のための像担持体に所定の圧力でもって当
接させて現像を行うように構成した場合、像担持体の表
面層の膜減りが両端部にて速くなることが解消され、中
央部と同等、あるいはそれ以下となる。特に、中央部の
トナー付着量と、両端部でのトナー付着量を一定にして
おければ、全体を現像処理できる。しかも、従来では両
端部の膜減りが速いため、それによる寿命の短縮を解消
できる。
【0028】また、上述したような第1の発明の現像装
置を備えた画像形成装置において、上記トナー担持体と
像担持体との当接位置にて、それぞれの移動方向が同一
方向になるように駆動され、トナー担持体の移動速度
が、像担持体の移動速度の1.1〜1.3倍に設定して
おけば、像担持体の膜減りを最小限に抑えることができ
ると同時に、カブリ等によるトナー消費量を低減でき
る。
【0029】さらに、上述したような第1の発明の現像
装置を備えた画像形成装置において、上記トナーに含ま
れる磁性粉を0.1〜1.0wt%の範囲に設定してお
くことで、像担持体の膜減りを最小限に抑えることが可
能となる。しかも、磁性粉の添加量を規制してことで、
像担持体の膜減りを最小限に抑えた状態で、像担持体に
付着する異物の除去によるカブリを低減でき、トナーの
消費量を軽減できる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、以
下に図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明によ
る第1の実施形態にかかるトナー担持体である現像ロー
ラへのトナーの付着量を規制する規制部材(規制ブレー
ド)との関係を説明するための図、図2は規制部材の幾
つかの構成例を(a)乃至(c)に示した平面図、図3
はシート幅を含めた現像ローラ及びそれに付着するトナ
ー層の関係を示す図である。また、図4は図1等の装置
を備えてなる本発明にかかる画像形成装置の一例を示す
全体の構成図である。
【0031】まず図4に従って画像形成装置の全体構造
について説明する。この図4に示す画像形成装置は、最
終的にトナーによる画像が形成される記録媒体としての
シートをストックし供給する給紙部1、上記シートにト
ナー像を転写して形成する現像装置等を備える画像形成
部2、およびシートに転写されたトナー像を溶融させて
融着させて定着させる本発明による加熱装置である定着
装置3から構成されている。
【0032】上記給紙部1には、図1において画像形成
装置本体の右側に傾斜状態で配置された給紙トレイ4、
給紙トレイ4に充填された多数のシートPを給紙するた
めの給紙ローラ5、給紙されるシートの下部のものを規
制し1枚給紙を可能にする分離部材6等が設けられてい
る。この給紙部1にて給紙されるシートPは、画像形成
部2の転写位置へとガイド等を介して送り込まれる。転
写位置へと送り込まれる途中には、シートPの給送を検
知するためのシール検知センサ7が設けられている。
【0033】シール検知センサ7は、シート先端を検知
した時点で、その検出信号が、画像形成部2における画
像形成動作を開始させる信号として処理される。これ
は、画像形成部2にて形成されるトナー像の開始先端と
シート先端とが一致させるための制御処理であり、その
タイミングに合わせて給紙ローラ5等の駆動制御が実行
される。
【0034】画像形成部2には、トナー像を形成し、担
持するための像担持体であるドラム形状の感光体8が設
けられている。この感光体8は、一般的に導電性の円筒
ドラム表面に光導電層を被覆して構成されている。感光
体8はドラム形状だけでなく、エンドレスベルト形状に
形成される場合もある。この感光体8は、例えば負帯電
特性のOPCの感光体であり、その直径として24mm
に形成され、図4において時計方向に周速50mm/s
ecで回転駆動される。
【0035】上記感光体8の周囲には、帯電器9、レー
ザ走査装置10からの画像データに応じた光像のビーム
を照射する露光位置10a、光像の照射により形成され
た静電潜像を可視像として非磁性の絶縁性の一成分トナ
ーTにて現像する現像装置11、搬送されてくるシート
Pを感光体8面へと圧接させ形成されたトナー像をシー
ト側へと転写する転写ローラ12、転写後に感光体8表
面に残留するトナーをクリーニングするクリーニング装
置13等が、その順序で配置されている。
【0036】上記転写ローラ12と感光体8とが圧接さ
れる部位が転写位置であり、上述した給紙部1から給紙
されるシートPがタイミング制御されて送り込まれる。
【0037】また、上記レーザ走査装置10は、画像形
成装置本体に他の外部装置から入力される画像データに
応じて半導体レーザを点灯駆動制御することで光像、つ
まりレーザビーム20を感光体8の露光位置10aで照
射する。そのために、レーザ走査装置10は、画像デー
タに応じて半導体レーザを点灯駆動制御する発光ユニッ
ト14、走査ミラー15、走査ミラーモータ16、及び
反射ミラー17,18,19を備えている。
【0038】上記走査ミラー15は、ミラーモータ16
により高速かつ定速に回転される。発光ユニット14か
ら照射されたレーザ光20は、反射ミラー17,18,
19を介して感光体8に照射される。このレーザ光20
は、画像データに応じた光像として、感光体8表面を選
択的に露光する。これにより、帯電器9にて均一帯電さ
れた感光体8表面には、照射されたレーザ光に応じた静
電潜像が形成される。
【0039】形成された感光体8表面に形成された静電
潜像は、次の現像装置11にてトナーにて可視像として
現像されトナー像となる。このトナー像は、先に説明し
た給紙部1から給紙されるシートPが転写位置へと搬送
されてくることで、転写ローラ12の作用によりシート
Pに転写される。シートPは先に説明した通り、検知セ
ンサ7にて検知され、それに応じて感光体8に形成され
るトナー像の開始先端とシート先端とが一致するように
タイミング制御され、感光体8と転写ローラ12とが圧
接する転写位置へと搬送される。
【0040】転写後、感光体8にてシートPに転写され
なかった一部のトナーざ残留する。その残留トナーは、
クリーニング装置13にて除去される。これにより感光
体8は次の像形成に備えられる。
【0041】一方、転写後のシートPは、感光体8より
剥離され、その搬送方向下流側に配置されている定着装
置3へと送り込まれる。このシートPに転写されたトナ
ー像は、定着装置3を通過し、搬送されることで、トナ
ーが溶解し、シート表面に定着され堅牢な画像となる。
【0042】定着装置8を通過するシートPは、次に排
出経路に沿って配置されている排出ローラ21,22を
介して画像形成装置の機外に排出され。その位置には、
排出トレイ23が設けられており、画像形成面が下にな
った状態でシートPが排出される。なお矢印Eは、シー
トPの経路を示すものであって、給紙部1、転写位置、
展着装置8、排出ローラ21,22を経由するようにな
っている。
【0043】(本発明の第1の実施形態)以上のように
本発明の画像形成装置が構成されており、感光体8の寿
命に関係する感光層の膜減りを軽減し、その寿命を延長
させるようにするために、本発明による現像装置11が
以下に説明するように構成されている。
【0044】本発明の現像装置11は、非磁性で、かつ
絶縁性の一成分トナーTを収容する現像槽24内に回転
可能に現像ローラ25を設けている。この現像ローラ2
5は、トナーTをその周面に付着させて、感光体8と対
向接触する現像位置へとトナーTを搬送して現像を行
う。現像ローラ25に対して、その表面に付着するトナ
ーTの層厚(トナー厚)を規制するために、現像位置の
手前側で現像ローラ25表面に圧接される規制部材であ
る規制ブレード26が設けられている。
【0045】現像ローラ25は、図示していないが、現
像が完了してトナーを現像槽24内に回収し、現像ロー
ラ25表面からトナーを一旦掻き落とし、再度新たにト
ナーを供給する供給ローラ等が圧接させるように設けら
れている。その供給後に上記規制ブレード26が圧接さ
れることで、ローラ25表面に付着されるトナー層の厚
さが規制される。
【0046】上記現像ローラ25には、感光体8に形成
された静電潜像を現像するために現像バイアス電圧が供
給されている。例えば、帯電器9にて−600V程度に
帯電され、その帯電電位に対してバックグランドマージ
ンを見込み−450V程度の電圧を供給するようにして
いる。また、レーザ光20にて照射される感光体8の電
位は−50V程度となり、現像バイアス電圧との電位差
(例えば400V)により、負帯電トナーをレーザ光2
0の照射位置に付着させ現像を行う。なお、感光体8の
非画像部にはレーザ光20が照射されないため、バック
グランドマージンにてトナーが付着されることなくカブ
リが生じない。
【0047】現像ローラ25の構成としては、カーボン
ブラックなどの導電化剤が添加された体積抵抗率約10
7Ωcm、アスカー硬度30〜50度の導電性ウレタン
ゴムを回転軸に被覆して構成している。この現像ローラ
25の直径は16mm程度に形成される。このような構
成の現像ローラ25は、感光体8に対して適度の圧接力
にて圧接され、上述したようにトナーTを光照射部分に
付着させて現像する。
【0048】この現像ローラ25に対し、ローラ25表
面に付着するトナー層の厚さを規制する規制ブレード2
6は、板厚80μm程度のSUS304の金属製の弾性
板を用いて構成され、その一旦が現像槽24側に固定さ
れ、他端の自由端側が現像ローラ25表面に圧接されて
いる。この圧接状態は、例えば現像ローラ25との接触
部分で、約1.5mm撓むような圧力にて圧接するよう
に、規制ブレード26が現像槽24に取り付けられてい
る。この撓みにより規制ブレード26の弾性力を利用し
て現像ローラ25に圧接されている。
【0049】規制ブレード26は、例えば図2(a)乃
至(c)に示すように、両端部、特に現像ローラ25に
圧接する側の両端部が切り欠かれた欠如部26aを形成
している。この欠如部26aは、後に実施例を示して説
明するが、現像ローラ25に付着されるトナー量をでき
るだけ少なくするために設けたものである。つまり、そ
の欠如部26aの端縁が現像ローラ25表面に圧接さ
れ、現像ローラ25の両端部のトナー付着量を少なくし
ている。
【0050】ここで、図3に示すように現像ローラ25
は、その回転軸方向の幅Aは、使用可能な最大サイズの
シートPの幅(送り方向と直交する方向の幅)Cよりも
長く設定されている。この現像ローラ25にトナー層T
aを形成する幅Bをシート幅Cよりも大きく、現像ロー
ラの幅Aよりも小さくなるように設定している。現像ロ
ーラ25の幅Aは、感光体8の回転軸方向の幅と同等に
している。
【0051】そこで、規制ブレード26の幅L0は、ト
ナー層Taの幅Bよりも長くしいる。この規制ブレード
26は、長手方向と直交する短手方向の長さをL1とし
た場合、そのL1は現像槽24に固定されない部分から
先端までの長さでる。そして欠如部26aは、両端部を
幅L3の範囲に図2(a)乃至(c)に示すように斜め
に、また矩形状に、さらに階段形状に欠如して形成し、
欠如されていない中央部のブレード26先端の現像ロー
ラ25の軸方向の長さをL4としてしる。その長さL4
は、例えばシートサイズの図3に示す幅Cに対してほぼ
同等、あるはやや小さめに設定しており、L3はそれを
差し引いた幅に設定し、欠如部26aを形成している。
【0052】また、欠如部26aの長手方向と直交する
方向の長さを、図2においてL2にて示しており、後に
実施例として説明するが、L1−L2が1〜5mm程度
になるように欠如部26aの部分を設定し、形成してい
る。
【0053】規制ブレード26は、図2(a)に示すよ
うにその両端部に設ける欠如部26aを傾斜させるよう
に形成するものに限ることなく、(b)に示すように矩
形形状に欠如して形成したもの、(c)に示すように階
段状に欠如したもの以外にも、R形状(湾曲形状)に形
成して欠如することもできる。
【0054】以下の説明においては、図2(b)に示す
構造のものを例にして説明することにする。この規制ブ
レード26は、その欠如部26aの端縁部分が現像ロー
ラ25表面に圧接するようにし、中央部が突出するよう
にして現像ローラ25に圧接されている。詳細には、図
1に示すように、規制ブレード26の現像ローラ25へ
の当接点Pに対して、中央部の規制ブレード26先端を
現像ローラ25の回転方向の上流側に突出するようにし
ている。この当接点Pは、図2(b)に示す規制ブレー
ド26の欠如部26aの端縁26bが当接、あるいは僅
かに突出するようにして規制ブレード26を当接させて
いる。そのため、規制ブレード26の両端部の欠如部2
6aの端縁26b部分が現像ローラ25に当接し、中央
部の先端部分が現像ローラ25に当接せずに突出する状
態で現像ローラ25に圧接されている。
【0055】また、図1における長さLは、規制ブレー
ド26と現像ローラ25との当接点Pから規制ブレード
26先端までの突出長さである。そのため、図2(b)
の規制ブレード26の構成において、欠如部26aの端
縁26bが、現像ローラ25に当接する当接点Pとすれ
ば、規制ブレード26先端の突出長さLは、L1−L2
の長さとなる。
【0056】上述した構成の装置において、現像ローラ
25に付着するトナーTは、規制ブレード26の中央部
先端の突出部と現像ローラ25に隙間を通して付着し、
その付着量が規制され、決められたトナー層厚を形成す
る。
【0057】これに対し、規制ブレード26の端部の欠
如部26aに対応する部分では、現像ローラ26に付着
したトナーが欠如部26aの端縁26bで書き落とさ
れ、現像ローラ25の両端部でのトナーの付着が軽減さ
れる。つまり、規制ブレード26の中央部分は、当接点
Pから回転方向の上流側に突出しているため、規制ブレ
ード26の現像ローラ25への圧接力に応じた量のトナ
ー層を形成できる。しかし、欠如部26aに相当する部
分においては、欠如部端縁26bにて多くのトナーが欠
き落とされ、その付着量が大きく軽減される。
【0058】このため、現像ローラ25の両端部におい
ては、規制ブレード26にて決められた圧力でもって圧
接されていても、トナーの付着量を中央部に比べて多く
なるが防止され軽減される。この両端部のトナーの付着
量は、端縁26aの現像ローラ25表面への当接状態に
おいて増減され、特に端縁26bが現像ローラ25に当
接させた場合には、ほとんどトナーの付着を阻止でき、
端縁26bの突出量が長く(規制ブレード26の中央部
先端の突出方向)することで、トナー付着量が増える傾
向にある。
【0059】このように現像ローラ25の両端部のトナ
ーの付着量を軽減できるため、規制ブレード26の中央
部での規制されるトナー付着量(トナー層厚)と同等、
あるいはそれ以下にすることが可能となる。そのため、
感光体8とトナーTとを接触させて現像する方式におい
て、中央部と両端部での付着量が同等又は少なくするこ
とで、感光体8の感光層の膜減りを同等又はそれ以下に
できる。つまり、トナーを介して感光体8が圧接される
時の感光層の摩耗を両端部において従来より軽減でき、
膜減りを抑制する効果を期待できる。
【0060】つまり、従来のように規制ブレード26の
先端に欠如部26aを設けることなく、両端部を中央部
先端とフラットな状態で形成したものを現像ローラ25
に圧接させれば、現像ローラ26の両端部でのトナーの
付着量が現像にかかわる中央部でのトナー層の厚さ以上
に付着する。この結果、従来よれば、感光体8の両端部
での摩耗が大きく、膜減りの速度が速くなっり、その寿
命の短縮の原因となっていた。
【0061】しかし、本発明のようにトナー層の厚さ規
制を行う規制ブレード26の両端部に欠如部26aを形
成することで、現像ローラ25の両端部でのトナーの付
着量を大きく軽減でき、よってトナー等による摩耗にて
感光体8表面の両端部の膜減りを抑制し、中央部と同程
度にできる効果を奏する。
【0062】以下に、本発明の実施形態による効果を確
認するために各種実施例を示す。
【0063】(実施例1)この実施例1は、本発明にお
ける規制ブレード26の両端部に欠如部26aを設け、
その欠如部26aを現像ローラ25の圧接させるように
した。この規制ブレード26の構成としては、図2
(b)の構成とし、規制ブレード26の幅L0を230
mm、先端の幅L4を210mm、欠如部26aの長さ
L3を10mmのSUS304の厚さ80μmのものを
用いて構成した。
【0064】このような規制ブレード26を先端から2
mmを現像ローラ25との当接点Pとして圧接させた。
つまり、規制ブレード26の先端を、現像ローラ25と
の当接点Pより2mm突出して設けた。これは図1にお
いてL=2mmに設定した状態である。
【0065】また現像ローラ25は、上述した実施形態
において例示した体積低効率の導電性のウレタンゴムを
金属製の回転軸に被覆して、直径16mm、図3におけ
る幅Aとして250mmに設定したものを得た。この現
像ローラ25は、図4において感光体8と接触する位置
において同一方向に回転駆動させた。そして、現像ロー
ラ25は、感光体8に対して800gの荷重で押圧する
ように設定した。
【0066】また、感光体8は、導電性の基材としてア
ルマイト処理したアルミニウムの円筒形の導電層表面
に、感光層として電荷発生層と電荷輸送層とを積層した
膜厚18μmのOPC感光体を用い、その長径として2
4mmとした。
【0067】この感光体8に対して、帯電器9として帯
電ブラシローラ構成のものを用い、導電層を接地した感
光体8に対し、負帯電を行うために−1300Vを供給
し、−550Vで一様に負帯電させた。帯電ブラシロー
ラは、例えばカーボンを含んだ導電性の繊維を金属軸に
巻き付けて構成される。
【0068】感光体8を均一帯電した後、レーザ走査装
置10を介して露光位置10aにて決められたテスト画
像に応じた光像を露光し、静電潜像を形成した。この画
像は、例えば最大サイズのシートへの記録を前提とし、
このシートとしてレターサイズ(幅216mm)を用い
た。
【0069】感光体8上に露光した後に形成される潜像
を現像するために、上述したような現像ローラ25にト
ナーを付着させて現像した。このトナーとしては、一成
分系の非磁性トナーであり、例えば平均粒径10μm程
度のものを用いた。このトナーは主樹脂をスチレンアク
リル系樹脂からなる母体にカーボンブラック、帯電制御
剤、並びにWAXを内添したもので、流動性を確保する
ためにシリカ、及びカブリの軽減のためにマグネタイト
を添加している。シリカ及びマグネタイトは、トナー1
00wt%に対して、1.5wt%及び0.8wt%と
した。
【0070】上記現像ローラ25には、その回転軸に−
450Vの現像バイアス電圧を供給し、感光体8表面に
形成され静電潜像を現像した。その後、形成されたトナ
ー像を、レターサイズのシートの転写ローラ12を用い
て転写した。この転写ローラ12は、カーボンブラッ
ク、金属微粉末などの導電性物質が添加された体積抵抗
率107Ωcm、アスカーC硬度30〜50度の導電性
ウレタンスポンジからなる直径13.5mmの導電性ロ
ーラにて構成している。この転写ローラは、感光体8へ
荷重1400gfで押圧付勢されている。この転写ロー
ラの回転軸に、トナーと逆極性となる+1500Vの転
写電圧を供給している。
【0071】これによりシートは、転写ローラ12の作
用にて帯電され、感光体8上に形成されたトナー像を静
電的に転写する。転写を終えたシートは感光体8から分
離し、定着装置へと送られ、ここでシート上のトナー像
が加熱定着して堅牢なコピー画像として画像形成装置の
排出トレイへと排出される。
【0072】なお、現像ローラ25の回転される周速度
を、感光体8が回転される周速度の1.2倍に設定して
回転駆動されている。特に感光体8は図4において時計
方向に、現像ローラ25は反時計方向に回転駆動させ
た。
【0073】また、規制ブレード26にて図3に示すよ
うにトナー層Taの幅Bを230mmとして、その現像
ローラ25のさらなる両端部へのトナー付着を無くすた
めにシール部材を現像ローラ25周面に圧接させてトナ
ー層Taを形成しないようにした。
【0074】そこで、現像ローラ25に圧接させる規制
ブレード26の構成として、4種類のものを設定して上
述したような画像形成を実際に行った結果を下記の表1
に示した。
【0075】規制ブレード:この規制ブレード26の
構成は、欠如部26aを設けていない従来による先端フ
ラット形状のものである。つまり、先端の幅L4が、2
30mmものである。
【0076】規制ブレード:これは、欠如部26aの
それぞれの長さL1=15mmに、L2=14.5mm
に設定し、その差L1−L2を0.5mmとした規制ブ
レード26を構成した。この規制ブレード26は、その
欠如部26aの端縁26aが当接点Pより1.5mm突
出している。
【0077】規制ブレード:これは、欠如部26aに
ついて、L1=15mm、L2=14.0mmとし、そ
の差を1.0mmとした規制ブレード26である。
【0078】規制ブレード:これは、欠如部26sに
ついて、L1=15mm、L2=13.0mmとし、そ
の差を2.0mmとした規制ブレード26である。
【0079】上記4種類の規制ブレード〜は、上述
したように、現像ローラ25に圧接させ、図1に示すよ
うにその当接点Pに対して中央部のブレード先端の突出
量Lを2.0mmとし、欠如部26aの端縁26bの突
出量がで1.5mm、で1.0mm、で0であ
る。
【0080】
【表1】 表1に示すように、両端部に欠如部26aを設けること
で、現像ローラ25の両端部に付着したトナー量を少な
くすることができる。また、そのトナー量は、欠如部2
6aの欠如された部分が大きくなるに従って少なくな
る。つまり、欠如部26aの端縁26bが現像ローラ2
5との当接点とした規制ブレードにおいては、そのト
ナーの付着量を殆ど無くすことができる。
【0081】ここで、規制ブレードの場合、中央部で
のトナーの付着量(トナー層厚)とほぼ同程度のトナー
付着量であることを確認した。そのため、シートの幅方
向全域をカバーできるトナー層の幅Bにおいて、そのト
ナー層厚を軸方向において一定にでき、シートの幅
(C)方向全域にトナー像を形成できる。また、規制ブ
レードの構成においても、両端部の現像ローラ25へ
のトナーの付着量がなくなり、シート両端部までの画像
形成を行わなずにボイド等を形成するような場合には非
常に有効である。
【0082】以上のように、欠如部26aを設けること
で、徐々に画像形成枚数が増加していく。これにより、
感光体8端部領域における膜減りの度合いも軽減され、
中央部と同等の膜減りにより、感光体8の寿命の延長に
もなっている。
【0083】従って本発明の画像形成装置において、感
光体8に形成された潜像を現像する現像ローラ25に対
してトナー層の厚さ規制を行う規制ブレード26は、そ
の先端を現像ローラ25との当接点から上流側に突出さ
せた状態において、その両端部に欠如部26aを設ける
ことで、両端部の現像ローラ25へのトナーの付着量を
軽減できる。これにより、感光体8の両端部の感光層の
膜減りを中央部と同等にでき、端部での膜減りを抑制し
感光体の寿命を延長できる。
【0084】なお、現像ローラ25の両端部へのトナー
の付着量の規制のために、規制ブレード26の欠如部2
6aにおいて長さL2を適宜設定することで、トナーの
付着量を簡単に規制できる。つまり、欠如部26aの端
縁26bの現像ローラ25両端との接触点Pを基準に、
それより突出する量を小さくすれば、トナー付着量が少
なくなる。そのため、図2(a)及び(c)のような構
成の規制ブレード26においては、両端部に向かって徐
々にトナー付着量が少なくなる。
【0085】(実施例2)次に実施例1にて記載した現
像ローラ25及び感光体8をそのまま用い、その回転速
度の周速度の速度比を変化させることで画像カブリと、
感光体8の研磨特性について実験した結果を以下に述べ
る。
【0086】感光体8の研磨特性については、1000
枚のレターサイズのシートに実際に実施例1において説
明したようにトナー像を形成し、画像形成を行った場合
における感光体8の感光層の膜減り量を測定したことで
評価した。
【0087】特に実施例1においては、その周速比を
1.2としたが、この実例は1.2倍を含めて、周速比
を1.0,1.1,1.2,1.3,1.4,1.5の
6種類にて実験を行った。この周速比は、現像ローラ2
5の周速度を速くし、感光体8の周速比を1とした場合
の比率である。
【0088】また、感光体8の膜減り量は、表面粗さ計
(東京精密(株):サーフコム470A)を用いて感光
体の一部を溶剤で剥離した後の感光層の剥離部と未剥離
部の差を表面粗さ計にて測定した。
【0089】さらに、画像カブリは、プリント前後のシ
ートの白度の差を測定値とした。従って、この値が大き
い方が画像カブリが悪い(大きい)ことになる。その時
の測定機としては、色差計(日本電色社製:Z−300
A)を用いた。以下に表2に結果を示した。
【0090】
【表2】 上記表2に示したように、周速比を上げるに従って、画
像のカブリが低減しているのが分かる。その反面、感光
体8の膜減りが増加する。特に膜減りに関しては周速比
1.3以上で、極体に感光体8の感光層の摩耗量が増加
している。この結果、画像カブリの少ない、かつ感光体
8の膜減り特性の少ない最適な条件としては、周速比と
して1.1〜1.3程度に設定すれば良好である。
【0091】なお、周速比として1.4以上にすれば、
画像カブリが少ない点では有効であるとしても、感光層
の膜減り量が増すため、2000枚のプリントに対して
は、画質を補償できなくなる。つまり、感光体8自身の
寿命が大きく低下することにもなる。
【0092】(実施例3)次に、実施例1記載の画像形
成装置において、トナーTに外添するマグネタイトの量
を変化させた場合における画像カブリと感光体8の研磨
特性について実験した結果を示す。このマグネタイト
は、感光体8の感光層表面を積極的に研磨するために用
いられている。つまり感光体8表面に形成される不要な
膜、例えばシートのタルクや融着したトナー等を削り取
るために用いられる。
【0093】従って、タルクや融着トナー等を除去する
ためには、マグネタイトの量を増せばよいが、研磨剤と
した作用する結果、感光体8の感光層の膜減り減少を加
速する結果にもなる。
【0094】上記トナーに外添するマグネタイトの磁性
粉として戸田工業社製のEPT−1000を用いた。感
光体8の研磨特性としては、実施例2に記した通り10
00枚のレターサイズを用いてプリントした結果による
ものである。
【0095】また、感光体8の膜減り量及び画像カブリ
については、実施例2記載の方法で実施した。そして、
上記マグネタイトの添加量としては、表3に示した通り
である。
【0096】
【表3】 上記表3に示す通り、マグネタイトの磁性粉を増加する
に従って、画像カブリが改良されているのが分かる。こ
の画像カブリは、添加量として1.0wt%以上にして
も、実質的な変化はない。
【0097】一方、磁性粉を増加するに従って、感光体
8の膜減りが増加する。しかし、添加量として1.0w
t%以下の場合には、感光体8の感光層の膜減りは少な
く、1.0wt%を越えると、その膜減り量が大きくな
ることが分かる。
【0098】従って、磁性粉の添加量としては、画像カ
ブリを軽減し、膜減り量を少なくする点から、1.0w
t%以下とし、少なくとも0.1wt%以上添加するこ
とで画像カブリを軽減でき、かつ感光体8の膜減りを抑
制できる。
【0099】
【発明の効果】本発明の現像装置によれば、トナー担持
体のトナー付着量を両端部領域で軽減できるため、規制
部材をトナー担持体に一定の圧力で圧接させるようにし
ても、その付着量を軽減し、中央部と同程度又はそれ以
下にすることができる。
【0100】その結果、トナー担持体を像担持体に接触
させて現像を行うような場合による像担持体の膜減りが
抑制され、その寿命を延長できる。
【0101】しかも、トナーの消費量等の削減を可能に
し、像担持体の寿命延長に加え、トータルコストの低減
とともに、像担持体の交換、トナーの補充に伴う作業の
頻度を抑え、使用勝手のよい画像形成装置を提供でき
る。
【0102】また、特別な大掛かりな構成を必要とする
ものでもなく、非常に簡単な構成により目的を達成で
き、コストアップにもならず、装置の小型化等に大きく
貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置を構成するトナー担持体であ
る現像ローラと、現像ローラに付着されるトナーの規制
を行う規制ブレードとの関係にかかる本発明の第1の実
施形態を説明するための図である。
【図2】図1に示す規制ブレードの各種の実例を示す平
面図である。
【図3】本発明の現像装置において、現像ローラの幅、
この現像ローラに付着するトナー層の幅、及び画像形成
するための記録媒体の幅の各関係を示す図である。
【図4】図1に示す現像装置を備える画像形成装置の全
体構成の一例を示す構成図である。
【図5】像担持体である感光体の回転時間(使用時間)
と感光体を構成する感光層との膜減り状態を示す特性図
である。
【図6】図5に示す特性における感光体を帯電させる時
の電位と、残留電位との関係を示す特性図である。
【図7】本発明の現像装置において、反転現像を行う場
合における現像バイアス電圧と、非画像部の非現像及び
現像を行うための電位差の関係を示す図である。
【符号の説明】 1 給紙部 2 画像形成部 3 定着装置 4 給紙部 8 感光体(像担持体) 9 帯電器(又は分極手段) 10 レーザ走査装置 11 現像装置 12 転写ローラ 24 現像槽 25 現像ローラ(トナー担持体) 26 規制ブレード(規制部材) 26a 欠如部 26b 欠如部の端縁 T 非磁性一成分トナー P シート(記録媒体)
フロントページの続き (72)発明者 若田 茂之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H077 AD02 AD06 AD13 AD17 AD35 DA24 EA14 FA27

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一成分系のトナーを用いて像担持体に形
    成された潜像を現像する現像装置であって、 上記像担持体に形成された潜像を現像するために上記ト
    ナーを担持して像担持体側へと搬送するトナー担持体を
    設け、 上記トナー担持体に担持されるトナーの量を規制する規
    制部材を、上記トナー担持体に圧接させ、その圧接位置
    より上記規制部材の一部が突出するように規制部材を配
    置し、 上記規制部材の両端部に欠如部を設けたことを特徴とす
    る現像装置。
  2. 【請求項2】 上記欠如部の端縁の近傍をトナー担持体
    に当接させて、その部分のトナー担持体へのトナーの付
    着量を軽減させることを特徴とする請求項1記載の現像
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の現像装置を備えた画像形
    成装置であって、トナー担持体を像担持体に所定の圧力
    でもって当接させて現像を行うようにしたことを特徴と
    する画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記トナー担持体と像担持体との当接位
    置において、それぞれの移動方向が同一方向になるよう
    に駆動され、トナー担持体の移動速度が、像担持体の移
    動速度の1.1〜1.3倍に設定されていることを特徴
    とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上記トナーに含まれる磁性粉を0.1〜
    1.0wt%の範囲に設定したことを特徴とする請求項
    3記載の画像形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7082280B2 (en) 2003-11-24 2006-07-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Toner layer blade and a developing unit having the same for an image forming apparatus and a method thereof
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JP2017223926A (ja) * 2016-06-14 2017-12-21 キヤノン株式会社 プロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置
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