JPH09281783A - 画像形成装置およびこの画像形成装置の現像剤補給方法 - Google Patents

画像形成装置およびこの画像形成装置の現像剤補給方法

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JPH09281783A
JPH09281783A JP8094168A JP9416896A JPH09281783A JP H09281783 A JPH09281783 A JP H09281783A JP 8094168 A JP8094168 A JP 8094168A JP 9416896 A JP9416896 A JP 9416896A JP H09281783 A JPH09281783 A JP H09281783A
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image
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toner
image carrier
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JP8094168A
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Mitsutoshi Kato
光寿 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、トナーリサイクルによりトナー消
費量を低減するとともに画像濃度の低下あるいはかぶり
の少ない安定な画像を形成可能な画像形成装置を提供す
ることにある。 【解決手段】この発明の画像形成装置2によれば、トナ
ーリサイクル機構22によりリサイクルされたリサイク
ルトナーは、トナータンク22cに戻され、所定量ずつ
現像装置14のハウジング14bに供給される。ハウジ
ングには、トナーホッパ15により、所定量ずつフレッ
シュトナーも補給される。トナータンクを経由して補給
されるリサイクルトナーとトナーホッパから補給される
フレッシュトナーの比は、ドラム上画像濃度センサ20
により検知された感光体ドラム10上のトナー画像のか
ぶりに基づいて、混合比が所定の範囲内に推移するよう
制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トナーリサイク
ル機構によりリサイクルされたトナーを用いて、安定な
画像を提供できる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセスが利用されている画像
形成装置は、光導電性を有する感光体に所定の電位を与
え、画像に対応する光を照射して電位を減衰させること
で静電潜像を形成して、静電潜像に現像剤としてのトナ
ーを選択的に供給することで、複写対象物の複写像また
は印字すべき画像を出力する。
【0003】現像剤であるトナーは、2成分現像剤が利
用される場合には、磁性材料を含むキャリアが磁力によ
りブラシ状に結束されたキャリアにより、また、1成分
現像剤が利用される場合には、トナー相互の静電吸着力
によって感光体に形成された画像 (静電潜像) に対応す
るトナー像が形成される。なお、感光体上の静電潜像を
現像することで現像装置内の現像剤から減少したトナー
に対応する量のトナー(以下、フレッシュトナーと示す)
は、現像装置の所定の位置に配置されているトナー補
給部から補給される。
【0004】感光体に形成されたトナー像は、被転写
体、たとえば、記録用紙に転写され、定着装置を介して
記録用紙に定着される。一方、感光体に残った未転写ト
ナーは、クリーニング装置を介して感光体から除去され
る。
【0005】ところで、クリーニング装置により感光体
から除去されたトナー (廃トナー)は、所定の回収部に
回収され、廃棄物として処理される。しかしながら、近
年、回収された廃トナーを、現像装置または現像装置に
接続されるトナーホッパ (トナー補給部) に回収し、現
像装置で繰り返して使用するトナーリサイクル機構が提
案されている。
【0006】トナーリサイクル機構を用いて回収された
廃トナーを再び現像工程で利用することにより、画像形
成可能な枚数が増大されるとともに画像形成装置の廃ト
ナーを廃棄する必要がなくなり、ユーザーの手を煩わせ
ることが低減される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなトナーリサイクル機構によりリサイクルされた
トナー (以下リサイクルトナーと示す) を現像装置に戻
して画像を形成すると、リサイクルトナーとフレッシュ
トナーの比率が所定の割合となる条件において、被転写
材のトナー像以外の領域に不所望なトナーが落下するト
ナー落ち、トナー像の部分的な白抜け、あるいは、被転
写材の白地かぶり等の不具合が生じる問題がある。な
お、これらの不具合は、複写枚数の累積が増大したと
き、あるいは、トナー補給部内のフレッシュトナーの残
量が所定量以下に達した際に、発生頻度が増大すること
が知られている。
【0008】この発明の目的は、トナーリサイクルによ
りトナー消費量を低減するとともに画像濃度の低下ある
いはかぶりの少ない安定な画像を形成可能な画像形成装
置を提供することにある。
【0009】
【問題を解決するための手段】この発明は、上述した問
題点に基づきなされたもので、像担持体に形成された画
像に現像剤を供給して現像する現像手段と、この現像手
段により前記像担持体に形成された現像剤像を被転写媒
体に転写する転写手段と、この転写手段により現像剤像
が被転写媒体に転写されたのち前記像担持体に残存した
現像剤と外部から供給される現像剤とを、前記現像手段
による現像状態に応じて可変しつつ特定の比率で前記現
像手段へ補給する現像剤補給手段とを有することを特徴
とする画像形成装置を提供するものである。
【0010】また、この発明は、像担持体に形成された
画像に現像剤を供給して現像する現像手段と、この現像
手段により前記像担持体に形成された現像剤像を被転写
媒体に転写する転写手段と、この転写手段により現像剤
像が被転写媒体に転写されたのち前記像担持体に残存し
た現像剤と外部から供給される現像剤とを、前記現像手
段の現像剤の特性の劣化を防止するよう比率を変更しつ
つ前記現像手段へ補給する現像剤補給手段とを有するこ
とを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
【0011】さらに、この発明は、像担持体に形成され
た画像に現像剤を供給して現像する現像手段と、この現
像手段により前記像担持体に形成された現像剤像を被転
写媒体に転写する転写手段と、前記現像手段に新しい現
像剤を補給する第1の現像剤補給手段と、前記転写手段
により現像剤像が被転写媒体に転写されたのち前記像担
持体に残存した現像剤を前記現像手段に供給する第2の
現像剤補給手段と、前記現像手段により前記像担持体の
所定領域に供給された現像剤の量を検出し、検出結果に
対応して前記第1の現像剤補給手段と前記第2の現像剤
補給手段のそれぞれから前記現像手段に補給される現像
剤の比率を変化させる現像剤比率制御手段とを有するこ
とを特徴とする画像形成装置を提供するものである。ま
たさらに、この発明は、像担持体に形成された画像に現
像剤を供給して現像する現像手段と、この現像手段によ
り前記像担持体に形成された現像剤像を被転写媒体に転
写する転写手段と、前記現像手段に新しい現像剤を補給
する第1の現像剤補給手段と、前記転写手段により現像
剤像が被転写媒体に転写されたのち前記像担持体に残存
した現像剤を前記現像手段に供給する第2の現像剤補給
手段と、前記現像手段により前記像担持体の所定領域に
供給された現像剤の量を検出する検出手段と、この検出
手段の検出結果に対応して前記第1の現像剤補給手段と
前記第2の現像剤補給手段のそれぞれから前記現像手段
に補給される現像剤の比率を現像剤像の劣化を防止する
よう変化させる現像剤比率制御手段とを有することを特
徴とする画像形成装置を提供するものである。
【0012】さらにまた、この発明は、像担持体に形成
された画像に現像剤を供給して現像する現像手段に、現
像手段により像担持体の画像に供給された現像剤が被転
写媒体に転写されたのち前記像担持体に残存した現像剤
と外部からの現像剤を所定の比率で補給する際に、現像
手段に対して、通常の現像バイアス電圧とは異なる極性
のバイアス電圧を印加した状態で像担持体に付着した現
像剤の量と画像形成時に像担持体に付着したかぶり現像
剤の量を検出し、検出された現像剤の比率に基づいて、
像担持体の画像に供給された現像剤が被転写媒体に転写
されたのち像担持体に残存した現像剤と外部からの現像
剤の比率を変化させることを特徴とする画像形成装置の
現像剤補給方法を提供するものである。
【0013】またさらに、この発明は、像担持体に形成
された画像に現像剤を供給して現像する現像手段と、こ
の現像手段により前記像担持体に形成された現像剤像を
被転写媒体に転写する転写手段と、前記現像手段に新し
い現像剤を補給する第1の現像剤補給手段と、前記転写
手段により現像剤像が被転写媒体に転写されたのち前記
像担持体に残存した現像剤を前記現像手段に供給する第
2の現像剤補給手段と、前記現像手段により前記像担持
体に供給されたかぶり現像剤の量と前記像担持体の表面
の反射光量を検出する検出手段と、この検出手段の検出
結果に対応して前記像担持体上のかぶり画像濃度を求
め、前記第1の現像剤補給手段と前記第2の現像剤補給
手段のそれぞれから前記現像手段に補給される現像剤の
比率を変化させる現像剤比率制御手段とを有することを
特徴とする画像形成装置を提供するものである。
【0014】さらにまた、この発明は、像担持体に形成
された画像に現像剤を供給して現像する現像手段と、こ
の現像手段により前記像担持体に形成された現像剤像を
被転写媒体に転写する転写手段と、前記現像手段に新し
い現像剤を補給する第1の現像剤補給手段と、前記転写
手段により現像剤像が被転写媒体に転写されたのち前記
像担持体に残存した現像剤を前記現像手段に供給する第
2の現像剤補給手段と、前記現像手段により前記像担持
体に供給されたかぶり現像剤の量と前記像担持体の表面
の反射光量を検出する検出手段と、この検出手段の検出
結果に基づいて前記像担持体上のかぶり画像濃度を求
め、この求められたかぶり画像濃度が所定の濃度を越え
た場合には、現像剤像の劣化を防止するよう前記第1の
現像剤補給手段から前記現像手段に補給される現像剤の
量を増加させる現像剤比率制御手段と、を有することを
特徴とする画像形成装置を提供するものである。
【0015】またさらに、この発明は、像担持体に形成
された画像に現像剤を供給して現像する現像手段と、こ
の現像手段により前記像担持体に形成された現像剤像を
被転写媒体に転写する転写手段と、前記現像手段に新し
い現像剤を補給する第1の現像剤補給手段と、前記転写
手段により現像剤像が被転写媒体に転写されたのち前記
像担持体に残存した現像剤を前記現像手段に供給する第
2の現像剤補給手段と、前記現像手段により前記像担持
体に供給されたかぶり現像剤の量と前記現像手段に通常
の現像バイアス電圧とは異なる極性のバイアス電圧を印
加した状態の前記像担持体の表面の反射光量を検出する
検出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて前記像
担持体上のかぶり画像濃度を求め、この求められたかぶ
り画像濃度が所定の濃度を越えた場合には、現像剤像の
劣化を防止するよう前記第2の現像剤補給手段から前記
現像手段に補給される現像剤の量を減少させるとともに
前記第1の現像剤補給手段から前記現像手段に補給され
る現像剤の量を増加させる現像剤比率制御手段とを有す
ることを特徴とする画像形成装置を提供するものであ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を説明する。図1に示されるように、レーザ
露光式複写装置2は、後述するレーザ露光装置から供給
されるレーザビームによって記録すべき画像に対応する
静電潜像が形成される感光体ドラム10を、概ね中央
に、有している。
【0017】感光体ドラム10の周囲には、矢印aで示
される感光体ドラム10の回転方向に沿って、感光体ド
ラム10の表面を所定の電位に帯電する帯電装置12、
後述するレーザ露光装置からの画像情報の露光により感
光体ドラム10に形成される静電潜像にトナーを供給し
て静電潜像を現像する現像装置14、現像装置14によ
り感光体ドラム10に形成されたトナー像を後述するカ
セットから給送される用紙に転写させる転写剥離装置1
6、転写剥離装置16による転写ののち感光体ドラム1
0の表面に残った未転写トナーを取り除くとともに感光
体ドラム10の表面に残った電荷を除電するクリーニン
グ除電装置18が順に配置されている。なお、現像装置
14と転写剥離装置16との間であって、好ましくは、
後述するアライニングローラよりも感光体ドラム10が
回転される方向の上流であって、後述する用紙が転写剥
離装置16に向けて案内される位置と現像装置14との
間には、現像装置14を介して感光体ドラム10に形成
されたトナー像の反射濃度を検知するドラム上画像濃度
センサ20が配置されている。
【0018】クリーニング除電装置18と現像装置14
に一体的に配置されるトナーホッパとの間には、クリー
ニング除電装置18により回収された未転写トナーをト
ナーホッパに戻すトナーリサイクル装置22が接続され
ている。
【0019】帯電装置12は、図3を用いて後述する高
電圧発生回路102から出力される帯電出力によりコロ
ナ放電して感光体ドラム10の表面に電荷を供給するコ
ロナ放電部材12aならびに図3に後述するバイアス電
圧発生回路104からのバイアス電圧により感光体ドラ
ム10の表面の電位を安定させるグリッド電極12bと
を含み、感光体ドラム10の表面を所定の表面電位に帯
電する。
【0020】現像装置14は、図2を用いて後述する現
像ローラ14aを有し、現像ローラ14aにより非磁性
部材のトナーTと磁性部材のキャリアCが所定の比率で
混合された2成分現像剤Dを搬送して感光体ドラム10
に対向させるとともに、現像剤中のトナーのみを感光体
ドラム10の表面に形成された静電潜像に付着させて静
電潜像を現像する。なお、現像ローラ14aおよび現像
装置14内のキャリアCおよびトナーTすなわち現像剤
Dには、図3により後述する現像バイアス電圧発生回路
106により、所定の現像バイアス電圧が印加される。
【0021】転写剥離装置16は、帯電装置12のコロ
ナ放電部材12aから感光体ドラム10の表面に提供さ
れる表面電位と同一の極性の電荷を感光体ドラム10に
静電的に吸着された用紙の背面から印加することで現像
装置14の現像ローラ14aによりトナーが供給されて
現像された感光体ドラム10の表面のトナー像を用紙に
静電的に引き寄せる転写装置16aおよびトナー像が転
写された用紙と用紙に静電的に付着しているトナー像を
感光体ドラム10から剥離する剥離装置16bを有し、
高電圧発生回路102および剥離電圧発生回路108の
それぞれにより提供される所定の電圧により、現像装置
14の現像ローラ14aによりトナーが供給されて現像
された感光体ドラム10の表面のトナー像を、用紙に転
写するとともに用紙を剥離する。
【0022】クリーニング除電装置18は、感光体ドラ
ム10の外周面 (表面) に対して、所定の角度および圧
力により圧接され、感光体ドラム10の表面に残った未
転写トナーを感光体ドラム10の表面から掻き落とすブ
レード18a、ブレード18aにより掻き落とされたト
ナーTをクリーニング除電装置18内の所定の位置に搬
送するオーガ18bおよび除電ランプ18cを有し、感
光体ドラム10の表面の未転写トナーを掻き落として回
収してトナーリサイクル機構22に向けて集約するとと
もに、感光体ドラム10の表面の電荷分布を、帯電装置
12により表面電位が与えられる前の状態に戻す。
【0023】感光体ドラム10の上方すなわち装置本体
2の上部には、複写対象である原稿Dの画像を光の明暗
情報として読み取る画像読取部30が配置されている。
画像読取部30は、原稿Dを保持する原稿テーブル3
1、原稿テーブル31に載置された原稿Dを照明する照
明ランプ32、照明ランプ32により提供される照明光
を原稿Dに集光するリフレクタ33、原稿Dからの反射
光を原稿テーブルと平行な方向に案内する第1のミラー
34、第1のミラー34で反射された光を90°折り曲
げる第2のミラー35および第2のミラー35で折り曲
げられた光をさらに90°折り曲げて再び原稿テーブル
と平行な方向に案内する第3のミラー36を有し、図示
しない走査モータを用いて照明ランプ32および第1な
いし第3のミラー34,35および36を原稿テーブル
31に沿って移動することにより、原稿テーブル31に
載置された原稿Dの画像を光の明暗情報として後段のC
CDセンサ38に伝達する。なお、第2ミラー35およ
び第3ミラー36は、周知のように、図示しない駆動機
構により、第1ミラー34が移動される速度の1/2の
速度で第1ミラー34に従動される。
【0024】第3ミラー36により折返された光の光軸
を含む面内には、原稿Dからの反射光に集束性を与える
結像レンズ37および結像レンズ37により集束された
反射光を光電変換するCCDセンサ38が配置されてい
る。
【0025】感光体ドラム10の近傍であって、感光体
ドラム10の表面に原稿画像に対応する光を照射可能な
位置には、帯電装置12により所定の表面電位が与えら
れた感光体ドラム10の表面に、画像に基づいて光強度
が変化されたレーザビームを照射するレーザ露光装置4
0が配置されている。
【0026】感光体ドラム10が回転される方向であっ
て、現像装置14により現像されたトナー像が感光体ド
ラム10の回転によって搬送される方向の上流側に対応
する位置には、第1,第2のスロット50a,50bに
挿入され、感光体ドラム10に向かって記録用紙 (被転
写材) を供給する第1,第2の用紙カセット52a,5
2bが配置されている。
【0027】感光体ドラム10と各カセット52a,5
2bの間には、それぞれのカセットに対応して配置さ
れ、各カセット52a,52bのそれぞれから用紙を1
枚ずつ引出す給紙ローラ54a,54b、給紙ローラ5
4a,54bにより引出された用紙を、感光体ドラム1
0にへ向けて送出する搬送ローラ56a,56b、搬送
ローラ56a,56bにより感光体ドラム10へ向けら
れる用紙を一時的に停止することにより用紙が搬送され
る方向に対する用紙の傾きを補正するとともに、感光体
ドラム10上のトナー像の先端と用紙の先端とを整合さ
せて感光体ドラム10の表面が移動される速度と等しい
速度で用紙を送り出すアライニングローラ58が配置さ
れている。
【0028】アライニングローラ58の近傍には、アラ
イニングローラ58を介して用紙を停止させるために、
搬送されている用紙の先端を検知するアライニングスイ
ッチ58aが配置されている。
【0029】感光体ドラム10の回転方向下流に対応す
る位置には、感光体ドラム10上に形成されたトナー像
が転写され、トナーが静電的に付着している状態の用紙
を搬送する搬送べルト60、用紙に転写されたトナーを
加熱するとともに用紙に押圧することで用紙に定着させ
る定着装置62およびトナー像が定着された用紙を複写
装置2の外部の排紙トレイヘ排出させる排紙ローラ64
が配置されている。
【0030】排紙ローラ64の近傍には、定着装置62
と排紙ローラ64との間に用紙が存在するか否かを検知
する排紙スイッチ64aが配置されており、排紙スイッ
チにより用紙の後端が検知された時点で、現在搬送され
ている用紙に対する画像形成の終了が検知される。
【0031】図2には、図1に示した複写装置に組み込
まれ、リサイクルトナーを利用する現像装置が詳細に示
されている。図2に示されるように、現像装置14は、
現像ローラ14aを保持するとともに現像ローラ14a
と感光体ドラム10の表面との間の距離を所定の間隔に
保持するハウジング14bを有している。ハウジング1
4b内には、現像ローラ14aに現像剤を供給する供給
ローラ14c、供給ローラ14cにトナーを供給すると
ともに以下に示す補給トナーを撹拌する撹拌ローラ14
dが、現像ローラ14aの軸線に沿って配列されてい
る。なお、現像ローラ14aの外周面は、図3に示すよ
う現像部モータ駆動回路112に接続された現像モータ
14eにより回転される。また、供給ローラ14cなら
びに撹拌ローラ14dは、それぞれ、現像ローラ14a
または現像モータ14eから伝達される回転力により、
現像ローラ14aが回転される方向と同じ方向すなわち
供給ローラ14cと現像ローラ14aとが接触される位
置でローラの外周面が移動する方向が逆向きになるよう
回転される。
【0032】ハウジング14bの所定位置であって、撹
拌ローラ14dの下方には、現像剤の透磁率の変化を検
出して、キャリアに対するトナーの混合比率すなわちト
ナー濃度を報知するトナー濃度センサ14fが、配置さ
れている。トナー濃度センサ14fは、トナーとキャリ
アとが所定の比率で混合された現像剤を撹拌した際に透
磁率に基づいて出力される電圧を検知して、トナーとキ
ャリアの混合比に比例する直流電圧を出力する。
【0033】ハウジング14bの一端部であって、撹拌
ローラ14dの上方には、複写動作が繰り返されること
で消費されるトナーを外部から補給するトナーホッパ1
5が配置されている。
【0034】トナーリサイクル装置22は、クリーニン
グ除電装置18の一端部であって、オーガ18bにより
トナーが集約される側と現像装置14のハウジング14
bとを結ぶ本体22a、本体22a内に回転可能に配置
され、クリーニング除電装置18で回収されて集約され
たトナーを現像装置14に搬送するリサイクルオーガ2
2b、及び、本体22aとハウジング14bとの間に配
置され、オーガ22bにより戻されたリサイクルトナー
を、トナーホッパ15からハウジング14bに供給され
るフレッシュトナーと独立にハウジング14bに供給す
るトナータンク22cを有している。
【0035】トナーホッパ15は、トナーカートリッジ
等の図示しないトナー補給容器に収容された未使用の新
しいトナー (以下フレッシュトナーと称する) をハウジ
ング14bに所定量に供給するトナー補給ローラ15a
およびトナー補給ローラ15aを回転させるトナー補給
モータ15bを有し、トナー補給モータ15bを回転さ
せることによりトナー補給ローラ15aを回転させて、
ハウジング14bに、回転量に応じたトナーを供給す
る。
【0036】トナーリサイクル機構22のトナータンク
22cは、リサイクルオーガ22bにより搬送されたリ
サイクルトナーを現像装置14のハウジング14bに所
定量供給するリサイクルトナー補給ローラ22dおよび
トナー補給ローラ22dを回転させるリサイクルトナー
補給モータ22eを有し、トナー補給モータ22eを回
転させることによりトナー補給ローラ22dを回転させ
て、ハウジング14bに回転量に、応じたリサイクルト
ナーを供給する。
【0037】図3には、図1および図2に示したレーザ
露光式複写装置2の各機構部を制御する制御装置 (回
路) と各機構部との接続が示されている。図3に示され
るように、レーザ露光式複写装置2の各機構部は、主制
御装置であるCPU100により制御される。
【0038】帯電装置12のコロナ放電部材12aは、
高電圧が印加されることにより、感光体ドラム10の表
面に、所定の電荷を与える。この高電圧は、CPU10
0から高電圧発生回路102に入力される帯電電圧制御
信号に対応する高電圧発生回路102の出力である。ま
た、帯電装置12のグリッド電極12bは、バイアス電
圧が供給されることにより、感光体ドラム10の表面
に、コロナ放電部材12aから提供された電荷を安定さ
せる。このバイアス電圧は、CPU100からバイアス
電圧発生回路104に指示されるバイアス電圧信号に対
応するバイアス電圧発生回路104の出力である。この
ようにして、感光体ドラム10表面は、所望の電位に帯
電される。
【0039】現像装置14の現像ローラ14は、ハウジ
ング14b内に収容されている二成分現像剤、すなわち
所定の比率で混合されたトナーとキャリアを担持してい
る。この現像ローラ14aには、CPU100の制御に
より現像バイアス電圧発生回路106から所定の現像バ
イアス電圧が印加される。この現像バイアス電圧によ
り、感光体ドラム10の表面の画像部にトナーが付着
し、非画像部すなわち露光装置40により画像情報が露
光されない領域にトナーが付着して用紙に白地かぶりが
生じることが防止される。
【0040】転写装置16の転写装置16aは、転写電
圧が印加されることによりコロナ放電を行い、感光体ド
ラム10の表面に形成された現像剤像すなわちトナー像
を、用紙に転写させる。この転写電圧は、CPU100
から高電圧発生回路102に出力される転写電圧制御信
号に基づいて高電圧発生回路102から供給される。
【0041】転写剥離装置16の剥離装置16bは、交
流電圧あるいは交流電圧に直流電圧が重畳された重畳電
圧が供給されることでトナー像が転写された用紙を感光
体ドラム10から剥離する。この重畳電圧は、CPU1
00の制御により剥離電圧発生回路108から出力され
る。
【0042】主モータ10aは、CPU100からのモ
ータ駆動回路110へのモータ駆動信号に基づいて、モ
ータ駆動回路110により所定の速度で回転される。こ
れにより、感光体ドラム10を所定の速度で回転させ
る。主モータ10aの回転は、通常、クリーニング除電
装置18のオーガ18b、リサイクル装置22のオーガ
22b、アライニングローラ58、搬送べルト60、定
着装置62ならびに排紙ローラ64のそれぞれに伝達さ
れ、感光体ドラム10の回転とともに各回転部が回転さ
れる。なお、アライニングローラ58は、図示しない機
械要素駆動回路に接続された図示しないクラッチによ
り、用紙の先端と感光体ドラム10の表面に形成された
トナー像すなわち複写された画像の先端とが一致するよ
う、所定のタイミングで非連続に回転される。
【0043】モータ駆動回路110には、図示しない走
査モータおよび図示しない給紙モータが接続されてい
る。両モータは、それぞれ、CPU100から出力され
るモータ駆動パルスにより駆動される。走査モータは、
原稿テーブル31にセットされた原稿画像の読み取りの
ために、照明ランプ32、第1のミラー34、第2のミ
ラー35および第3のミラー36を駆動する。給紙モー
タは、各カセット52aおよび52bからの用紙の取出
しのために、給紙ローラ54a,54b、搬送ローラ5
6a,56bおよびアライニングローラ58を、感光体
ドラム10上のトナー像に同期させて、回転される。
【0044】CPU100は、現像部モータ駆動回路1
12に、モータ駆動パルスを出力させて、現像装置の現
像モータ14e、トナーホッパのトナー補給モータ15
bおよびトナーリサイクル機構のトナー補給モータ22
eを、それぞれ、必要なタイミングで独立に回転させ
る。
【0045】この場合、現像部モータ駆動回路112か
ら出力される1駆動パルス当たり、それぞれのモータ1
5bおよび22eが回転される回転時間は、センサ出力
入力回路120を経由してCPU100に報知されるド
ラム上画像濃度センサ20からのドラム上画像かぶり濃
度に基づいて読出専用メモリ (ROM) 122に記憶さ
れている制御データが参照されて、CPU100によ
り、特定の時間に設定される。
【0046】次に、この発明の実施の形態としてのリサ
イクルトナーの補給について詳細に説明する。感光体ド
ラム10は、主モータ10aにより、矢印aの方向に所
定の速度で回転される。次に、帯電装置12による電荷
の供給およびバイアス電圧の印加により感光体ドラム1
0の表面が、一様に、所定の表面電位に帯電される。
【0047】詳細には、帯電装置12のコロナ放電部材
12aから感光体ドラム10へのコロナ放電により感光
体ドラム10の表面に供給される電荷量がグリッド電極
12bに印加されるグリッドバイアス電圧によって適当
に調整される。
【0048】一例を示すと、グリッド電極12bに印加
されるグリッドバイアス電圧およびコロナ放電部材12
aから感光体ドラム10に提供される放電量を最適に設
定することにより、感光体ドラム10の初期表面電位
が、概ね−700ボルト (以下Vと示す) に設定され
る。
【0049】続いて、レーザ露光装置40により、感光
体ドラム10の表面に、複写または印字出力すべき画像
データすなわち原稿の画像に対応する画像情報あるいは
図示しないホスト装置から供給される画像信号に対応し
た印字信号に応じて強度変調されたレーザビームが照射
される。
【0050】レーザ露光装置40によるレーザビームの
照射により、感光体ドラム10の外周面に、印字信号
(画像データ) に対応する静電潜像が形成される。この
ようにして形成された静電潜像は、現像バイアス発生回
路106により、たとえば、−500Vの現像バイアス
電圧が印加されている現像装置14の現像ローラ14a
から供給されるトナーTによって現像される。なお、こ
の現像工程では、現像ローラ14aの内側に固定されて
いる図示しないマグネットの主磁極から発生される磁力
線に沿って現像ローラ14aの外周面に形成される連鎖
状のキャリアCの穂 (穂立ち) に鏡像力により付着され
ているトナーが感光体ドラム10と現像ローラ14aと
が対向する現像領域で、感光体ドラム10の静電潜像の
電位と現像バイアス電圧とにより形成される電界により
トナーが移動されることにより、感光体ドラム10の表
面に形成された静電潜像が現像される。また、現像装置
14内に投入される現像剤としては、好ましくは、平均
粒径が65ミクロン (以下、μmと示す) の磁性体キャ
リアに、平均粒径が9μmのトナーを、6重量百分率
(wt%) で混合したものが利用される。
【0051】このようにしてトナーが供給された静電潜
像すなわちトナー像は、高電圧発生回路102および剥
離電圧発生回路108により所定の転写電圧および剥離
電圧が印加されている転写剥離装置16により用紙にト
ナー像として転写される。
【0052】用紙に転写されたトナー像は、用紙ととも
に感光体ドラム10の表面から剥離され、搬送べルト6
0によって定着装置62へ搬送されて、定着装置62に
より用紙に定着される。
【0053】トナー像が定着された用紙は、排紙ローラ
64を介して、装置2の外部に配置されている排紙トレ
イ66に、順次排紙されて積層される。トナー像を用紙
に転写させた感光体ドラム10の表面は、引き続く回転
によりクリーニング除電装置18に向けて移動され、ク
リーニング除電装置18により用紙に転写されなかった
残存トナー (未転写トナー) が取り除かれ、除電ランプ
18cにより、電荷分布が帯電装置12により表面電位
が与えられる前の状態に戻されて、引き続いて次の画像
形成に利用される。
【0054】このようにして、一連の画像形成が繰り返
される。クリーニング除電装置18のブレード18aを
介して感光体ドラム10の表面から掻き落とされた未転
写トナーすなわち回収トナーは、オーガ18bの回転に
よりクリーニング除電装置18の一端部であって、オー
ガ18bによりトナーが集約される側 (図2において、
紙面と直交する方向の前面側) に移動される。
【0055】リサイクルトナーは、トナーリサイクル機
構22のオーガ22bにより、現像装置14のハウジン
グ14bの前段のトナータンク22cに搬送される。な
お、オーガ22bは、主モータ10aを介して感光体ド
ラム10が回転されている間じゅう、連続して回転され
ることから、オーガ22bの回転によりクリーニング除
電装置18からトナータンク22cに戻されるリサイク
ルトナーの量は、複写枚数 (画像形成回数) がある枚数
(回数) に達するまでは単調に増大され、その後、一定
となる。
【0056】ところで、トナーリサイクル装置22によ
り継続してトナーをリサイクルして画像を形成すると、
同一現像剤を利用している期間すなわち現像剤のライフ
の終端が近づくにつれて、白地かぶりが増大することが
知られている。すなわち、リサイクルトナーとフレッシ
ュトナーの比率が所定の割合となる条件において、現像
装置内のトナーの帯電量が増大され、たとえば、用紙の
非画像領域の白地かぶり等の不具合が生じる。
【0057】白地かぶりが生じる要因としては、現像装
置14によりキャリアと混合されるフレッシュトナーに
対するリサイクルトナーの比率が所定の比率を越えた場
合にリサイクルトナーとともに回収された不純物の量が
増加されることに起因して、図4を用いて後述するよう
に、現像装置14内のトナーの帯電量が増大されること
による。
【0058】このような現象に着目し、この発明の実施
の形態では、リサイクルトナーをフレッシュトナーと混
合して画像形成を継続する場合、現像剤のライフにおい
て、トナーホッパ15から現像装置14に補給されるフ
レッシュトナーToの量とトナーリサイクル装置22か
ら現像装置14に戻されるリサイクルトナーTrの量す
なわちフレッシュトナーToとリサイクルトナーTrと
が混合される比r/oを、画像形成が繰り返される回数
(複写枚数) に応じて、最適に変化させるように構成し
た。
【0059】ところで、上述した白地かぶりが生じた場
合、感光体ドラム10上のドラム上画像かぶりも増大さ
れる。詳細には、図5 (a) に示されるように、白地か
ぶりは、感光体ドラム10上のドラム上画像かぶりと概
ね正比例することから、転写剥離装置16により用紙に
転写されたトナー像の白地かぶりを検出することに替え
て、感光体ドラム10上の画像かぶりを検知することが
できる。ここで、白地かぶりを直接検出しないでドラム
上の画像かぶりを検知する場合、転写剥離装置16の出
力および転写環境ならびに用紙の材質に依存する転写率
の変動を除外することができる。なお、感光体ドラム1
0上のドラム上画像かぶりは、図5 (b) に示されるよ
う、現像装置14内のトナーの混合比r/oに対して
も、概ね1:1に対応する。
【0060】このことから、感光体ドラム10上のドラ
ム上画像かぶりを検知して、トナーの混合比r/oを変
化させると、白地かぶりの程度を、許容範囲以下にに抑
えることができる。一例を示すと、上述した画像形成条
件において、図5に示されるように、ドラム上画像かぶ
りが7%である場合に、白地かぶりは、概ね1%とな
る。この場合、現像装置14内のトナーの混合比r/o
は、概ね40%となる。なお、画像形成の回数が増大さ
れるにつれて、リサイクルトナー中に、何度もリサイク
ルされた特性の不安定なトナーが生じることから、トナ
ー混合比r/oは、好ましくは、30%程度に設定され
る。
【0061】以下、この動作のフローを説明する。図6
に示されるように、レーザ露光式複写装置2のイニシャ
ル動作終了後、感光体ドラム10の初期表面電位を−7
00V、現像装置の現像ローラ14aに印加される現像
バイアス電圧を150Vとして、感光体ドラム10の表
面の反射量すなわち基準白地濃度Drefが、ドラム上
画像濃度センサ20により検知される。なお、現像バイ
アス電圧は、通常の画像形成時においては、−500V
であるが、画像形成が繰り返されることによる感光体ド
ラム10の表面の反射率の変動を考慮して、イニシャル
動作毎に、基準白地濃度Drefが再設定される (ST
P1) 。
【0062】次に、現像装置14内のリサイクルトナー
Trの濃度を検知するために、通常の画像形成に準じて
感光体ドラム10の初期表面電位が−700V、現像装
置の現像ローラ14aに印加される現像バイアス電圧が
−500Vに設定され、未露光部に付着するドラム上画
像かぶりDformが検知される (STP2) 。
【0063】続いて、Dform−Drefが算出さ
れ、Dform−Drefに対応する制御データが読出
専用メモリ122から読み出される。なお、上述した画
像形成条件において、フレッシュトナーおよびリサイク
ルトナーのそれぞれを補給する量は、たとえば、 Dform−Dref < 7% の下で、トナーホッパのトナー補給モータ15bが回転
される時間を「7」とするとき、トナーリサイクル機構
のトナータンクのトナー補給モータ22eが回転される
時間が「3」となるよう設定される。また、 Dform−Dref ≧ 7% である場合には、同様に、トナー補給モータ15bが回
転される時間を「17」とするとき、トナーリサイクル
機構のトナータンクのトナー補給モータ22eが回転さ
れる時間が「3」となるよう設定される (STP3) 。
【0064】以下、画像形成回数が所定の回数に達した
時点を区切りとして、感光体ドラム10の未露光部に付
着するドラム上画像かぶりDformが計測され、ステ
ップSTP3に示したトナー混合比r/oの制御が繰り
返される。この場合、トナー中のリサイクルトナーが繰
り返しリサイクルされることによる特性の変化およびト
ナーホッパ内のフレッシュトナーの残量の低下に起因し
て、現像装置のトナー中のフレッシュトナーに対するリ
サイクルトナーの比が不所望に増大されることが防止さ
れる (STP4) 。
【0065】なお、ステップSTP3に示したトナー混
合比r/oの制御が繰り返されて、 Dform−Dref ≦ 4% が満足されるまでリサイクルトナーの比率が低下した場
合には、トナーホッパのトナー補給モータ15bが回転
される時間を「7」とするとき、トナータンクのトナー
補給モータ22eが回転される時間が「3」となるよ
う、再び、それぞれのモータが1駆動パルス当たりに回
転される時間が設定される (STP5) 。
【0066】図7 (a) および図7 (b) は、リサイク
ルトナーとフレッシュトナーとのトナー混合比r/o
を、図6に示したような制御により、所定の比率に維持
した結果得られた用紙上の白地かぶりおよびトナー混合
比r/oの推移を示すグラフである。
【0067】図7 (a) および図7 (b) に示されるよ
うに、同一の現像剤を継続して画像形成可能な6万回
(枚) の期間内において、白地かぶりは、1%を越える
ことなく、良好に推移されている。また、現像装置14
内のトナー中のリサイクルトナーとフレッシュトナーの
混合比r/oも概ね30%より低く制御されている。
【0068】比較のため、トナーホッパからトナーが補
給される割合を「7」、リサイクルにより補給されるト
ナーの割合を「3」に固定して、同様に、白地かぶりお
よびトナー混合比r/oの推移を観測したところ、トナ
ーホッパのフレッシュトナーの残量が少なくなるにつれ
て、リサイクルトナーの比が40%以上となり、同時
に、白地かぶりも、許容範囲である1%をこえることが
認められた。
【0069】以上説明したように、フレッシュトナーに
対するリサイクルトナーの混合比を所定の範囲内に抑え
ることにより、現像装置内のトナーの特性が変動する範
囲を制限でき、白地かぶりが増大したり、画像濃度が低
下することを防止できる。
【0070】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明の画像形成
装置によれば、トナーリサイクル機構によりリサイクル
されたリサイクルトナーは、トナーホッパから現像装置
に補給されるフレッシュトナーに対して所定の範囲内の
比率となるよう供給される。
【0071】また、リサイクルトナーとフレッシュトナ
ーとの比は、画像形成が繰返されている間の所定の回数
ごとに、感光体ドラムの反射率を基準として、正確に、
検知される。
【0072】これにより、フレッシュトナーに対するリ
サイクルトナーの比が不所望に変動することが防止さ
れ、同一の現像剤を継続して画像形成可能な期間内を通
じて、白地かぶりが生じたり、画像濃度が低下すること
が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態が適用される現像装置を
含む画像形成装置の一例を示す概略図。
【図2】図1に示した画像形成装置の現像装置の周辺を
示す概略拡大図。
【図3】図1および図2に示した画像形成装置の各機構
部を制御する制御装置 (回路)と各機構部との接続を示
すブロック図。
【図4】図1ないし図3に示した画像形成装置に利用さ
れるトナーにリサイクルトナーが混合された場合の帯電
量の変化を示すグラフ。
【図5】図1ないし図3に示した画像形成装置の感光体
ドラム上のかぶり濃度と用紙の白地かぶりおよびトナー
中のリサイクルトナーの比を示すグラフ。
【図6】図1ないし図3に示した画像形成装置における
リサイクルトナーの補給の制御の一例を示すフローチャ
ート。
【図7】図6に示したリサイクルトナー補給制御に従っ
てリサイクルトナーの混合比率が変化された現像装置に
より6万回画像を形成した際の白地かぶりおよびトナー
中のリサイクルトナーの比の変化を示すグラフ。
【符号の説明】
2 …複写装置 (画像形成装置) 、 10 …感光体ドラム (像担持体) 、 10a…主モータ、 12 …帯電装置、 14 …現像装置 (現像手段) 、 14a…現像ローラ、 14b…ハウジング、 14e…現像モータ、 15 …トナーホッパ、 15a…トナー補給ローラ、 15b…トナー補給モータ、 16 …転写剥離装置、 18 …クリーニング除電装置、 20 …ドラム上画像濃度センサ、 22 …トナーリサイクル装置、 22a…本体、 22b…トナーリサイクルオーガ、 22c…トナータンク、 22d…リサイクルトナー補給ローラ、 22e…リサイクルトナー補給モータ、 100 …主制御装置、 102 …高電圧発生回路、 104 …グリッド電圧発生回路、 106 …現像バイアス電圧発生回路、 108 …剥離電圧発生回路、 110 …モータ駆動回路、 112 …現像部モータ駆動回路、 120 …センサ出力入力回路、 122 …読出専用メモリ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体に形成された画像に現像剤を供給
    して現像する現像手段と、 この現像手段により前記像担持体に形成された現像剤像
    を被転写媒体に転写する転写手段と、 この転写手段により現像剤像が被転写媒体に転写された
    のち前記像担持体に残存した現像剤と外部から供給され
    る現像剤とを、前記現像手段による現像状態に応じて可
    変しつつ特定の比率で前記現像手段へ補給する現像剤補
    給手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】像担持体に形成された画像に現像剤を供給
    して現像する現像手段と、 この現像手段により前記像担持体に形成された現像剤像
    を被転写媒体に転写する転写手段と、 この転写手段により現像剤像が被転写媒体に転写された
    のち前記像担持体に残存した現像剤と外部から供給され
    る現像剤とを、前記現像手段の現像剤の特性の劣化を防
    止するよう比率を変更しつつ前記現像手段へ補給する現
    像剤補給手段と、を有することを特徴とする画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】像担持体に形成された画像に現像剤を供給
    して現像する現像手段と、 この現像手段により前記像担持体に形成された現像剤像
    を被転写媒体に転写する転写手段と、 前記現像手段に新しい現像剤を補給する第1の現像剤補
    給手段と、 前記転写手段により現像剤像が被転写媒体に転写された
    のち前記像担持体に残存した現像剤を前記現像手段に供
    給する第2の現像剤補給手段と、 前記現像手段により前記像担持体の所定領域に供給され
    た現像剤の量を検出し、検出結果に対応して前記第1の
    現像剤補給手段と前記第2の現像剤補給手段のそれぞれ
    から前記現像手段に補給される現像剤の比率を変化させ
    る現像剤比率制御手段と、を有することを特徴とする画
    像形成装置。
  4. 【請求項4】像担持体に形成された画像に現像剤を供給
    して現像する現像手段と、 この現像手段により前記像担持体に形成された現像剤像
    を被転写媒体に転写する転写手段と、 前記現像手段に新しい現像剤を補給する第1の現像剤補
    給手段と、 前記転写手段により現像剤像が被転写媒体に転写された
    のち前記像担持体に残存した現像剤を前記現像手段に供
    給する第2の現像剤補給手段と、 前記現像手段により前記像担持体の所定領域に供給され
    た現像剤の量を検出する検出手段と、 この検出手段の検出結果に対応して前記第1の現像剤補
    給手段と前記第2の現像剤補給手段のそれぞれから前記
    現像手段に補給される現像剤の比率を現像剤像の劣化を
    防止するよう変化させる現像剤比率制御手段と、を有す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】像担持体に形成された画像に現像剤を供給
    して現像する現像手段に、現像手段により像担持体の画
    像に供給された現像剤が被転写媒体に転写されたのち前
    記像担持体に残存した現像剤と外部からの現像剤を所定
    の比率で補給する際に、 現像手段に対して、通常の現像バイアス電圧とは異なる
    極性のバイアス電圧を印加した状態で像担持体に付着し
    た現像剤の量と画像形成時に像担持体に付着したかぶり
    現像剤の量を検出し、検出された現像剤の比率に基づい
    て、像担持体の画像に供給された現像剤が被転写媒体に
    転写されたのち像担持体に残存した現像剤と外部からの
    現像剤の比率を変化させることを特徴とする画像形成装
    置の現像剤補給方法。
  6. 【請求項6】像担持体に形成された画像に現像剤を供給
    して現像する現像手段と、 この現像手段により前記像担持体に形成された現像剤像
    を被転写媒体に転写する転写手段と、 前記現像手段に新しい現像剤を補給する第1の現像剤補
    給手段と、 前記転写手段により現像剤像が被転写媒体に転写された
    のち前記像担持体に残存した現像剤を前記現像手段に供
    給する第2の現像剤補給手段と、 前記現像手段により前記像担持体に供給されたかぶり現
    像剤の量と前記像担持体の表面の反射光量を検出する検
    出手段と、 この検出手段の検出結果に対応して前記像担持体上のか
    ぶり画像濃度を求め、前記第1の現像剤補給手段と前記
    第2の現像剤補給手段のそれぞれから前記現像手段に補
    給される現像剤の比率を変化させる現像剤比率制御手段
    と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】像担持体に形成された画像に現像剤を供給
    して現像する現像手段と、 この現像手段により前記像担持体に形成された現像剤像
    を被転写媒体に転写する転写手段と、 前記現像手段に新しい現像剤を補給する第1の現像剤補
    給手段と、 前記転写手段により現像剤像が被転写媒体に転写された
    のち前記像担持体に残存した現像剤を前記現像手段に供
    給する第2の現像剤補給手段と、 前記現像手段により前記像担持体に供給されたかぶり現
    像剤の量と前記像担持体の表面の反射光量を検出する検
    出手段と、 この検出手段の検出結果に基づいて前記像担持体上のか
    ぶり画像濃度を求め、この求められたかぶり画像濃度が
    所定の濃度を越えた場合には、現像剤像の劣化を防止す
    るよう前記第1の現像剤補給手段から前記現像手段に補
    給される現像剤の量を増加させる現像剤比率制御手段
    と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】像担持体に形成された画像に現像剤を供給
    して現像する現像手段と、 この現像手段により前記像担持体に形成された現像剤像
    を被転写媒体に転写する転写手段と、 前記現像手段に新しい現像剤を補給する第1の現像剤補
    給手段と、 前記転写手段により現像剤像が被転写媒体に転写された
    のち前記像担持体に残存した現像剤を前記現像手段に供
    給する第2の現像剤補給手段と、 前記現像手段により前記像担持体に供給されたかぶり現
    像剤の量と前記現像手段に通常の現像バイアス電圧とは
    異なる極性のバイアス電圧を印加した状態の前記像担持
    体の表面の反射光量を検出する検出手段と、 この検出手段の検出結果に基づいて前記像担持体上のか
    ぶり画像濃度を求め、この求められたかぶり画像濃度が
    所定の濃度を越えた場合には、現像剤像の劣化を防止す
    るよう前記第2の現像剤補給手段から前記現像手段に補
    給される現像剤の量を減少させるとともに前記第1の現
    像剤補給手段から前記現像手段に補給される現像剤の量
    を増加させる現像剤比率制御手段と、を有することを特
    徴とする画像形成装置。
JP8094168A 1996-04-16 1996-04-16 画像形成装置およびこの画像形成装置の現像剤補給方法 Abandoned JPH09281783A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6167211A (en) * 1998-08-25 2000-12-26 Minolta Co., Ltd. Image forming apparatus having a function for recycling collected toner and control method thereof
JP2009229886A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Sharp Corp 画像形成装置、トナー補給制御方法
US7831159B2 (en) 2006-12-06 2010-11-09 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus for forming toner image using developer made of toner and carrier

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