JP2003156931A - 現像装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

現像装置及びこれを用いた画像形成装置

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JP2003156931A
JP2003156931A JP2001354112A JP2001354112A JP2003156931A JP 2003156931 A JP2003156931 A JP 2003156931A JP 2001354112 A JP2001354112 A JP 2001354112A JP 2001354112 A JP2001354112 A JP 2001354112A JP 2003156931 A JP2003156931 A JP 2003156931A
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developing
developing sleeve
sleeve
image
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JP2001354112A
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English (en)
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Munenobu Okubo
旨宣 大久保
Masaru Watanabe
優 渡辺
Masahiro Tsutsumi
真洋 堤
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Kyocera Corp
Kyocera Document Solutions Inc
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Kyocera Corp
Kyocera Mita Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】磁性2成分現像方式において画像領域両端での
地肌かぶりを生じない現像装置や画像形成装置を提供す
ることにある。特に低湿環境においても画像領域両端で
の地肌かぶりやを生じない現像装置や画像形成装置を提
供することにある。 【解決手段】感光体ドラムの通紙領域に対応した現像ス
リーブ表面において、最大通紙サイズ両端部から所定距
離内側に至る両側範囲に対応する現像スリーブ表面のR
zの値α(μm)と、上記両側範囲に挟まれた中央範囲の
Rzの値β(μm)との間にα>βなる関係を満足する
ようにブラスト処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー、ファクシミリ等に用いられる磁性■成分現像装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁性トナーを用いた1成分現
像方式では、ブレードからなるトナー層厚規制板を現像
スリーブ外周面に対して0.2〜0.3mmの隙間を持
たせた状態で、現像スリーブ内の固定磁極に対向配置さ
せる方式が用いられる。この方式ではブレードによって
スリーブ表面のトナー層厚を層厚0.1mm程度の薄層
に規制して現像領域に搬送して、感光体に飛翔現像させ
ている。現像スリーブ表面を搬送されてきたトナー粒子
は、ブレードと現像スリーブの隙間をする抜ける際にブ
レード及びスリーブ表面と摩擦することによって、現像
に必要な摩擦電荷を得ている。現像スリーブ表面のトナ
ーにばらつきのない一定の摩擦電荷を与えるためには、
ブレードへのトナーの搬送量、搬送圧のスリーブ長手方
向のばらつきを無くし、一定に保つことが必要である。
そこで、現像装置とトナーの設計において、現像スリー
ブ表面をブラスト処理などで適当な粗面処理を行い、ト
ナーの搬送効果と摩擦帯電付与効果を所望の範囲に調節
する事が行われる。ところがこのような磁性1成分現像
方式において、現像スリーブ長手方向を基準とした画像
領域の両端側が地肌かぶりを生ずることがあり、特に低
湿環境下ではその発生頻度が高く早期の解決が望まれて
いる。
【0003】原因を調査するために、スリーブ表面を搬
送されてブレードの裏側から表側へとすり抜けるトナー
の搬送、滞留状態を観察したところ、地肌かぶり発生部
に対応したブレード両端側の裏側のトナーの滞留が大き
く凝集傾向にあることが見出された。さらに、この箇所
のスリーブ表面の薄層厚が正常部分の約0.1mmに対
して0.2〜0.3mmと厚くなっており場合によって
は感光体に接触する場合も確認できた。またスリーブ表
面のトナー帯電量を吸引法で調べたところ、正常部分の
トナーが7〜8μc/g程度であるのに対して15〜2
0μc/gに上昇していることが確認された。これらの
ことから、不具合は下記のフローで発生するものと判断
している。
【0004】最初に、画像不具合部に対応したスリーブ
両端側の表面トナーは、画像領域でのトナー現像量が少
ないためにブレード裏側のトナーの残量が多く、ブレー
ド先端とスリーブ表面との間をする抜ける際の搬送圧力
が上昇する。トナーの搬送圧力が上昇するとスリーブ両
端部のトナーは摩擦帯電量が上昇し、スリーブとの静電
引力が高いので、ブレードで薄層規制されるときにスリ
ーブ側に吸引される割合が高く層厚が厚みを増してく
る。その結果、スリーブ両端部のトナーは感光体との隙
間が正常部に比べて狭まるので、非画像部(未露光部)
へトナーが飛翔しやすく、地肌カブリへとつながる。特
に低湿環境では、トナー粒子中に摩擦電荷が蓄積しやす
いので、画像両端部での地肌かぶり濃度がさらに高まり
易い。このような発生フローから明らかなように、トナ
ー消費量の少ない画像領域両端部のトナーの凝集状態を
緩和してトナー帯電量を他の正常部分と同程度にすれば
対策効果が期待できる。
【0005】そこで、現像ハウジング内部に、現像スリ
ーブと平行にスパイラルなどの搬送手段を延在させて、
ブレード裏側のトナー滞留を軸方向に対して平均化させ
る対策が講じられている。しかしながら、このような対
策はある程度の効果はあるものの、根本対策効果は得ら
れていない。これは搬送方向の互いに異なる複数のトナ
ー搬送手段を設けるために、トナー搬送方向がUターン
するトナー搬送手段の両端の連通部では軸方向のトナー
搬送効果が比較的弱いのが原因である。トナーの搬送状
態を観察したところ、両端の連通部とブレードの間での
トナーの滞留が少なからず残っていた。さらには、ブレ
ード直裏側のトナーは、現像スリーブに磁力及び静電引
力によって保持されているために、例えトナー搬送手段
を設けても完全には入れ替わらないためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】。そこで本発明の第1
の目的は、磁性2成分現像方式において画像領域両端で
の地肌かぶりを生じない現像装置や画像形成装置を提供
することにある。さらに本発明の第2の目的は特に低湿
環境においても画像領域両端での地肌かぶりやを生じな
い現像装置や画像形成装置を提供することにある。さら
に本発明の第3の目的は、磁性1成分現像方式において
メンテサイクルの延長された現像装置や画像形成装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、請求項1の発明は、磁性トナーを収容するハウジン
グと、回転自在に保持された現像スリーブと内部に固定
配置された複数の磁極から構成される現像ローラと、現
像スリーブ軸方向に設けられ現像スリーブへの近接端部
が現像スリーブ内部の所定位置の磁極に対向しつつ現像
スリーブ表面に所定の間隙をもって取りつけられたトナ
ー層厚規制板とを有する現像装置であって、現像スリー
ブ表面の表面粗さRzに関して、像担持体の通紙領域に
対応した現像スリーブ表面において、最大通紙サイズ両
端部から所定距離内側に至る両側範囲に対応する現像ス
リーブ表面のRzの値α(μm)と、両側範囲に挟まれた
中央範囲のRzの値β(μm)との間にα>βなる関係
を満たすことを特徴とする。請求項1の発明によって、
トナー消費量の少ないトナー層厚規制板の裏側にトナー
が滞留しやすい現像領域の両端部に対向した現像スリー
ブの表面粗さを大きくしてブレードとスリーブ表面の隙
間をすり抜ける際のトナーの搬送効果を改善してトナー
凝集させずにトナー帯電量の過上昇を抑制する。その結
果、現像領域両端部であってもスリーブとトナーの吸引
力が高いことによるトナー薄層部の肥膜化が回避される
ので地肌かぶりが防止できる。
【0008】さらに請求項2の発明は請求項1に記載の
現像装置において、前記α(μm)と前記値β(μm)と
が4≦α≦11、2≦β≦6の範囲であることを特徴と
する。請求項2発明によって、α、βの両方を下限値以
上とすることで安定したトナー薄層を形成し、さらに上
限値以下とすることでトナー薄層の過剰な厚膜化を防止
する。
【0009】さらに請求項3の発明は請求項1、2に記
載の現像装置であって、前記現像ハウジング内部におい
て、トナー搬送方向が互いに逆である複数のトナー搬送
手段が前記現像スリーブと平行に延在し、この複数のト
ナー搬送手段の間には両端部の連通部を除いて隔壁が設
けらており、隔壁両端部から現像スリーブ表面に引き下
ろした垂線が、前記Rzが前記αの値である範囲と前記
βの値である範囲との境界上に含まれることを特徴とす
る。請求項3の発明によって、スリーブ長手方向のトナ
ー搬送が不充分な連通部に対応した現像スリーブ表面の
表面粗さが粗くなっているので、その箇所のトナー帯電
量の上昇を抑制できる。このことによって、スリーブ表
面のトナー層厚が厚くなることによる非画像部へのトナ
ー現像を防止できるので地肌かぶりを防止することが可
能となる。
【0010】さらに請求項4の発明は、磁性トナーを収
容するハウジングと、回転自在に保持された現像スリー
ブと内部に固定配置された複数の磁極から構成される現
像ローラと、現像スリーブ軸方向に設けられ現像スリー
ブへの近接端部が現像スリーブ内部の所定位置の磁極に
対向しつつ現像スリーブ表面に所定の間隙をもって取り
つけられたトナー層厚規制板とを有する現像装置であっ
て、現像領域両端から中央部に向かって現像スリーブ表
面の表面粗さが連続的に、或いは段階的に小さくなるよ
うに処理されていることを特徴とする。請求項4の発明
によって、最大通紙幅に加えて各使用通紙幅において段
階的に現像スリーブの表面粗さを変えることによって、
地肌かぶりをより効果的に防止することが可能となる。
【0011】さらに請求項5の発明は、請求項1乃至4
の現像装置を用いたことを特徴とする画像形成装置を提
供する。請求項5の発明によって、画像領域両端部の地
肌かぶりを防止し、メンテサイクルの延長を可能とする
画像形成装置が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
装置本体の好適実施形態を添付図面を参照して更に説明
する。図1はこの発明の第一の実施形態にかかる複写機
100の外観構成を示す斜視図である。図2は複写機1
00の内部構成を示す正面図である。図3は原稿搬送部
を不図示として、複写機100の右側面から見た原稿カ
バーの開閉状態を示す模式図である。図4は複写機10
0に使用される現像装置200の内部構成を示す断面図
であり、図5は同じく現像装置200の平面図である。
図6は現像スリーブと穂切板との画像領域の位置関係を
模式的に描いたものである。
【0013】図1、図2に示すように、複写機100は
本体ハウジング11とその上方の上ハウジング11U
と、上ハウジングの上部に開平自在に載置された原稿搬
送部14で区画されている。本体ハウジング11と上ハ
ウジング11Uの中間部には右側側面から略水平方向に
内側に入り込んだシート材スタック空間部12が形成さ
れている。シート材スタック空間部12には本体ハウジ
ングから横方向に排出されるシート材を受け取り、積載
する為の上シートトレイ1、下シートトレイ2が設けら
れている。このように、機械本体内部にシート排出部を
設けたいわゆる胴内排紙方式の画像形成装置において
は、シートスタック空間の占有空間を設ける必要から、
画像形成部のコンパクト化が要求され現像装置において
もコンパクトかつ低コストの1成分現像方式が有利であ
る。
【0014】上ハウジング11Uは画像読取り位置にお
いて原稿を露光して画像を読取るための露光部15を内
蔵しておりその上面には操作パネル13や透明なガラス
板からなる原稿載置板21が配設されている。上ハウジ
ング11Uの上方には原稿画像を読み取るために原稿を
画像読取り位置Rに搬送するための原稿搬送部14が載
置されている。原稿カバー14dは図3に示すように機
械奥側のヒンジ部9によって上ハウジング上に開平自在
に支持されている。原稿カバー14dは実線で示す閉位
置において通常載置されており、破線で示す開位置まで
開放することが可能である。複写機100はシートスル
ー方式と原稿固定方式の2方式の原稿画像読取りを行な
うことが可能である。まずシートスルー方式は閉状態の
原稿搬送部14によって画像読取り位置Rを通過してい
る原稿を、画像読取り位置に対向して固定配置された露
光部15で画像読取りする方式である。さらに原稿固定
型方式は、原稿搬送部14を開状態とし、原稿載置板2
1上面に原稿を載置し、露光部15を移動させつつ画像
読取りする方式である。本実施形態は、シートスルー方
式に基づいた実施例として説明を行なう。
【0015】本体ハウジング11は、下ハウジング11
Dとその上方の連結ハウジング11Cに区画できる。下
ハウジング11Dは用紙の給紙部と、用紙上にトナー画
像を形成する画像形成部と、用紙上のトナー画像を定着
するための定着部を内蔵している。連結ハウジング11
Cは定着後の用紙を搬送してシート材スタック空間のシ
ートトレイに向けて排出するための用紙搬送路を内蔵し
ている。
【0016】上ハウジング11Uの構成を図1、図2を
元に説明する。上ハウジング11Uの手前側には操作パ
ネル13が備えられている。原稿搬送部14は原稿給紙
トレイ14aと原稿搬送部本体14bと原稿排紙トレイ
14cと原稿カバー14dを備えている。原稿排紙トレ
イ14cは原稿カバー14d上面の一部に直付けで形成
している。原稿搬送路dの延長上の上流端に原稿給紙ト
レイ14aが配設され、原稿搬送路dの延長上の下流端
には原稿排出トレイ14cが配設されている。原稿読取
り部本体14bには原稿搬送路dに沿って原稿搬送方向
の上流側から下流側にかけてピックアップローラ22、
搬送ローラ対23とレジストローラ対24、排出ローラ
対25が設けられている。搬送ローラ対23は駆動ロー
ラ23aと分離ローラ23bから構成されている。分離
ローラ23bは回転負荷が所定トルクを下回る場合のみ
駆動ローラ23aと逆方向に回転し、回転負荷が所定ト
ルクを上回る場合には駆動ローラ23aと従動回転する
ようになっている。
【0017】レジストローラ対24と排出ローラ対25
の間には画像読取り部Rが設けられている。画像読取り
位置Rには原稿載置板21への対向する向きにシェーデ
ィング補正用の白基準板26と、白基準板26の上方に
あって白基準板26を原稿載置板21に押圧するための
原稿押圧部26aとが設けられている。原稿搬送路dは
搬送ローラ対23から画像読取り位置Rに至る間におい
て反転するように湾曲している。原稿搬送路dの上流側
から下流側に向けて各センサが設けられている。つま
り、原稿給紙トレイ14a中央部に原稿検知センサS1
が設けられ、搬送ローラ対23の下流側に給紙センサS
2が設けられ、排出ローラ対25の下流側に排出センサ
S3が設けらている。
【0018】原稿搬送部で原稿を搬送移動させつつ固定
した露光ランプで原稿露光させるいわゆるシートスルー
原稿読取り方式に基づいて以下の説明を進める。原稿給
送トレイ14aに画像面を上向きにセットされたM枚の
原稿は、ばね部材6aによって上向きに付勢されたセッ
ト原稿押さえ部材6bによって所定の圧力でピックアッ
プローラ22に押しつけられる。操作パネル13のコピ
ー開始ボタンがオンされると図示しない1次給紙駆動手
段によりピックアップローラ22と搬送ローラ23が回
転駆動される。原稿給紙トレイ14aにセットされた原
稿はピックアップローラ22によって上面側から通常複
数枚が搬送ローラ対23に送られる。搬送ローラ対23
に送られた複数枚の原稿は分離ローラ23bにより最上
部の1枚のみが分離されてレジストローラ対24に向け
て搬送される。原稿先端が給紙センサS2によって検出
されてから所定の距離だけ搬送された後、給紙駆動手段
の作動停止により搬送ローラ対23の駆動ローラ23a
とピックアップローラ22の回転駆動が停止され一次給
紙が終了する。原稿はその先端がレジストローラ対24
のニップ部に押圧されかつその先端にたわみが形成され
た状態で停止させられる。
【0019】一次給紙が終了してから所定時間経過後、
2次給紙が開始される。つまり図示しない2次給紙駆動
手段の作動によりレジストローラ対24が回転駆動され
る。原稿はレジストローラ対24により画像読取り位置
R及び排出ローラ対25に向けて搬送させられた後、最
終的には排出ローラ対25によって原稿排出トレイ14
c上に排出される。排出ローラ対の下流側に設けられた
排紙センサS3により原稿の後端通過を検知したことに
よって原稿1枚の画像読取りの完了を検出するようにな
っている。排紙センサS3は原稿の給紙搬送完了毎に原
稿枚数を計数するカウント機能を有しており、原稿セッ
ト検知センサS1が後続の原稿を検知していれば、2枚
目以降の原稿搬送が続行される。原稿は画像読取り位置
Rを通過する際に白基準板26と原稿押圧部26aによ
って原稿載置板21の表面を軽く押圧されながら搬送さ
れ、原稿画像面が原稿載置板を挟んで対抗する露光ラン
プ27によって光走査されるようになっている。
【0020】次に、露光部15について説明する。図2
において、露光ランプ27及び反射板28と第1ミラー
29と第2ミラー30と第3ミラー31と集光レンズ3
2とイメージセンサ、例えばライン型のCCD33を備
えている。露光ランプ27と第1ミラー29は第一キャ
リッジ(図示せず)上に搭載され、第2ミラー30、第
3ミラー31は第二キャリッジ(図示せず)上に搭載さ
れている。シートスルー方式で原稿画像を読み取る設定
では、第一キャリッジが前記画像読み取り位置Rの直下
に移動し、露光ランプ27からの光照射光が移動中の原
稿を露光する。照射光は第1ミラー29、第2ミラー3
0、第3ミラー31、集光レンズ32を通じてCCD3
3に到達して光電変換処理を経て電気信号となるように
読み取られる。また、原稿固定方式で原稿画像を読み取
る場合には、原稿載置板21上の載置された原稿画像は
露光部15による読取走査を受けることにより、CCD
33上に縮小結像され、光電変換処理を経て電気信号と
なるように読み取られる。
【0021】引き続き図2を参照して、本体ハウジング
11を形成する下ハウジング11Dと連結ハウジング1
1Cの内、下ハウジングの構造について説明する。下ハ
ウジング11Dの下方の給紙部にはシートカセット34
と、画像形成部36と、定着装置37とが内蔵さてい
る。シートカセット34に収容されたシート材Pは繰り
出しコロ34aにより1枚ずつ送り出される。下ハウジ
ング11Dの左側下方部には開閉可能な手差し給紙トレ
イ35が備えられていて、この手差し給紙トレイ35に
セットされたシート材Pも繰り出しコロ35aにより1
枚ずつ送り出される。
【0022】次に画像形成部について説明する。画像形
成部36において、感光体ドラム38は正帯電性のアモ
ルファスシリコン感光体ドラムであって、駆動時には図
示した方向に200mm/秒の速度で回転する。感光体
ドラム38の表面は5KVの高電圧が印可されたメイン
チャージャー39から発生したコロナ放電によって+2
50Vに一様帯電した後、レーザースキャニングユニッ
ト40からのビーム光の照射によって明電位+10Vと
暗電位+250Vの部分からなる静電潜像が形成され
る。更に感光体の回転によって静電潜像は現像位置にま
で回転移動する。現像装置200内部の現像スリーブ2
14は非磁性のアルミニウム製で内部に固定磁石を配し
ている。現像スリーブ214は感光体ドラムと300μ
mの間隙をもって、回転自在に支持されており、駆動時
には感光体ドラムと同一方向に360mm/秒の速度で
回転する。現像部200内は、体積平均粒径9μm(コ
ールターカウンターによるメジアン径)の正帯電の磁性
トナーが充填されており、図示しない磁性ブレードで現
像スリーブ表面にトナー薄層が形成される。現像スリー
ブ214には+100Vの直流電圧と、周波数2KH
Z、ピークツーピーク電圧2KVの交流電界とが重畳し
た現像バイアス電圧が印可されている。現像領域まで搬
送されたトナーはこの現像バイアスによってスリーブ表
面から飛翔し感光体表面の露光部を現像する。
【0023】シートカセット34或いは手差し給紙トレ
イ35から1枚ずつ繰り出され搬送路3を通じて上方に
搬送されてきた用紙は、感光体上のトナー画像がローラ
転写部42に接近するのに同期して、レジストローラ4
で搬送タイミングが調整され、感光体ドラム38と転写
ローラ42との間を搬送される。これによって、用紙先
端とトナー画像部先端が一致してローラ転写部を通過す
ることによってトナー画像中のトナーの大部分が用紙上
に転移する。用紙上に転移せず感光体ドラム表面に残留
した一部トナーは、最下流に設けられたクリーニング装
置50によって除去される。トナー像が転写された用紙
は定着装置37へ送られる。定着装置37は熱ローラ3
8a及び加圧ローラ38bを有し、これらローラ対によ
ってトナー像を用紙上に定着してコピー物が得られる。
【0024】定着ニップを通過した用紙はそのまま垂直
方向の垂直搬送路42に沿って上方に搬送される。垂直
搬送路42は連結ハウジング11Cに入り搬送ローラ対
43を通過すると、右方向の水平搬送路44と斜め上方
の搬送路45に分岐しており、その分岐箇所において用
紙の搬送方向を振り分ける分岐爪46が設けられてい
る。2図においては用紙は水平搬送路44へと進行方向
を振り分けられ、下シートトレイ2上へと排出される。
【0025】次に、図4、図5によって現像装置の内部
構造を詳述する。まず図5において、2点鎖線は、第1
搬送路20及び第2搬送路22を含むハウジング2内に
収容されているトナーの上面を示している。現像装置2
00は現像剤を収容する現像ハウジング202を備えて
いる。例えばABS樹脂等の適宜の合成樹脂から一体に
成形することができるハウジング202は底壁204
と、底壁204の長手方向(図4において左右方向)前
側縁から上方に延びる前側壁206と、底壁204の長
手方向後側縁から上方に延びる後側壁208と、底壁2
04の幅方向(図4において上下方向)前端から上方に
延びて前側壁206及び後壁208の前端に接続されて
いる前側壁210と、底壁204の幅方向後端から上方
に伸びて前側壁206及び後壁208の後端に接続され
ている後側壁212とを含んでいる。前側壁206はハ
ウジング202の幅方向前側に形成された前側壁前部2
06aと、ハウジング202の幅方向後側に形成された
前側壁後部206bとからなり、前側壁前部206aと
前側壁後部206bとは、該長手方向に延びる連結壁2
06cにより接続されている。前側壁後部206bは前
側壁前部206aよりもハウジング202の長手方向前
方に突出した位置に存在するように形成されている。し
たがって、前側壁後部206bと後側壁208との間の
長手方向間隔は、206aと後側壁208との間の長手
方向間隔よりも長くなるように既定されている。なお、
ハウジング202において長手方向前方とは図4におい
て左方を、長手方向後方とは図4において右方を、幅方
向前方とは図4において上方を、幅方向後方とは図4に
おいて下方を、それぞれ意味するものである。
【0026】ハウジング202の感光体ドラム側の開口
部には実質上水平に長手方向に延在する円筒状のスリー
ブ部材214とスリーブ部材214内に固定的に設けら
れた磁石部材216とを含んでいる。スリーブ部材21
4はアルミニウム等の非磁性材によって構成されて回転
自在であり、磁石部材は所定角度位置に固定されてい
る。スリーブ部材214は回転軸に固定されており図示
しない駆動手段によって図5において反時計回り方向に
回転駆動させられる。スリーブ部材214の外周面は感
光体ドラム38の外周面に対して0.3mmの隙間をお
いて対向するように配置され、その隙間をおいて相互に
対向するスリーブ部材214の外周面と感光体ドラム3
8の外周面とは、相互に協働して現像領域を規定する。
ハウジング202の前側壁前部206aと後側壁208
との間には、トナー層厚を規制するための規制ブレード
218がスリーブ部材214の外周面に対し、0.3m
mの隙間をおいて平行に延在する様に配設されている。
この規制ブレード218は厚み2mmの弱磁性のSUS
340板であて、スリーブ部材214の外周面に保持さ
れて現像領域に搬送されるトナーの量を所定の層厚に規
制しかつスリーブ部材214の回転動作と協働して所定
の電荷に帯電させる。
【0027】磁石部材216は、感光体ドラム201の
外周面に最も近接した現像領域に配置された主極N1
と、主極N1に対しスリーブ部材214の回転方向下流
側の搬送極S1と、搬送極S1の下流側であってブレー
ド218の上流側近傍に間隔をおいて配置された搬送極
S2とを備えている。主極N1は、トナーをスリーブ部
材214の外周面に保持してトナーによるジャンピング
現像を安定して遂行するための磁極である。搬送極S1
は、現像後のトナーを所要のとおりに現像ハウジング2
10内に引き込むための磁極である。また、ブレード2
18の上流側搬送極S2は、現像ハウジング210内の
トナーを適切な量だけスリーブ部材214の外周面に保
持させるための磁極である。
【0028】ハウジング202内には、現像スリーブ2
14と平行に第1搬送路220及び第2搬送路222が
配設されている。トナーの搬送方向は、図4において第
1搬送路220における右方が上流、左方が下流を規定
し、第2搬送路222における左方が上流、右方が下流
を規定する。第1搬送路220は、前側壁前部206a
と後側壁208との間を、スリーブ部材214の、上記
幅方向の後部位置におけるほぼ下方位置を、スリーブ部
材214に沿って平行にかつ水平に延在するよう配設さ
れている。また第2搬送路222は、第1搬送路220
の、上記幅方向の後方位置を、第1搬送路220に平行
にかつ水平に延在するよう配設されている。第1搬送路
220と第2搬送路222とは、隔壁223により仕切
られて形成されている。隔壁223は、底壁204から
上方に延び出しかつ所定の高さで長手方向に延びるよ
う、底壁204と一体に形成されている。隔壁223の
長手方向の両端外側には、第1搬送路220及び第2搬
送路222を相互に連通する連通路224及び225が
配設されている。片方の連通路224は、隔壁223の
長手方向の前端と、前側壁前部206aとの間に形成さ
れている。また、他方の連通路225は、隔壁223の
長手方向の後端と後側壁208との間に形成されてい
る。よって、上記片方の連通路224は、第1搬送路2
20の下流端部及び第2搬送路222の上流端部間を連
通するよう配置され、他方の連通路225は、第2搬送
路222の下流端部及び第1搬送路220の上流端部間
を連通するよう配置されている。ハウジング202にお
いて、第2搬送路222の、片方の連通路224に対向
する上流端部領域よりも下流側の近傍位置には、圧電方
式のトナーセンサSが配設されている。
【0029】第2搬送路222には、回転軸242とそ
の周囲に設けられた回転羽根244とから形成された第
2搬送手段240が設けられている。この第2搬送手段
240は、図5において図示しない駆動手段によって時
計回りに回転制御され、トナーを左方の上流側から右方
の下流側に搬送する。トナーセンサSの対向位置から下
流側にかけて、また回転羽根244に搬送中のトナーを
くみ上げるためのパドル246が設けられトナーの攪拌
効率を維持している。第2撹拌搬送部材240のパドル
本体部246の上流側端部には、トナーセンサSの表面
を清掃するためのシート部材Cが配設されトナーセンサ
Sの表面を常時清掃している。
【0030】第1搬送路220には、回転軸232とそ
の周囲に設けられた回転羽根234とから形成された第
1搬送手段230が設けられている。回転羽根234の
外周部には回転軸232と平行にトナーをくみ上げるた
めのパドル236が設けられいる。第1搬送手段230
は図5において図示しない駆動手段によって時計回りに
回転制御され、トナーを右方の上流側から左方の下流側
に搬送するしつつ、パドル236のくみ上げ効果によっ
て現像スリーブ214側にも供給している。第2搬送手
段240の上流端部(左方)と第1搬送手段230の下
流端部(左方)は連通部224に対応しており、第2搬
送手段240の下流端部(右方)と第1搬送手段230
の上流端部(右方)は連通部224に対応している。
【0031】さらに、ハウジング202には、図示しな
いトナーコンテナからトナーを受け取る為の、トナー補
給口226と、トナーの供給搬送路227とが配設され
ている。トナー補給口226内には、トナーコンテナか
ら受け入れたトナーを供給搬送路227の上流端部に送
給する為に回転自在に配設された羽根車228が設けら
れている。供給搬送路227は第2搬送路222の上流
側に位置しており、その内側に設けられたトナー供給搬
送手段250は、下流側の第2搬送手段240と回転軸
242を共有しその周囲には回転羽根249を備えてい
る。トナー供給搬送手段250は図示しない駆動手段に
よって第2搬送手段222と同時に回転することによっ
て、羽根車228から掻き出されてきた補給トナーを上
流側(左方)から下流側(右方)に搬送して、第2搬送
手段240側にトナーを搬送している。
【0032】次に、画像形成を繰り返しているときのト
ナーの供給、搬送について説明する。トナーセンサSで
第2トナー搬送路内のトナーエンプティーを検知すると
図示しないトナーコンテナからトナー補給口226にト
ナーが補給される。補給されたトナーは羽根車228に
よって供給搬送路227中に掻き出され、供給搬送手段
250によって第2搬送路222へと繰り出される。そ
して第2搬送手段によって左方から右方へと搬送され連
通部225を通じて第1搬送路222へと繰り出され
て、第1搬送手段230によって左方から右方へと搬送
されつつ、パドル236によって現像スリーブへ汲み上
げられ現像に供される。残りのトナーは第1搬送手段2
30の左端にまで搬送され、連通部224を通じて第2
搬送路へ復帰する。このようにトナーは第1搬送路22
2と、第2搬送路との間を連通部を通じて時計回りに循
環し、トナーセンサで検知した現像によるトナー減量分
を新たに図示しないトナーコンテナから補給する。
【0033】現像領域を通過したトナーは、磁石部材2
16のS1極によりスリーブ部材214の外周面に保持
されてハウジング2内に引き込まれ、その一部は、S1
極とS2極との間における磁力の及ばない領域を通過す
る過程において、自然落下によりスリーブ部材214の
外周面から剥離され、新しいトナーの補給に備えられ
る。その結果、スリーブ部材14の外周面に古いトナー
が常時付着される現象が回避され、トナーの劣化が確実
に防止される。
【0034】次に現像スリーブ214の表面粗さに付い
て説明する。この表面粗さはトナー層規制部材としての
ブレードとスリーブの間に挟まれるトナーの帯電性や均
一薄層性をほぼ決定しており例えばブラスト処理によっ
て、表面粗さを調整する事が可能である。なお表面粗さ
の計測方法としては、JIS(日本工業規格)B0601
表6に規定されている十点平均粗さRzによるものとす
る。また、トナーの帯電量は現像スリーブ表面に付着し
たトナーを減圧吸引して、フィルターにより捕集し、そ
のトナーが保有している電荷量をQメータで測定し、吸
引されたトナー重量との比を求めた。次に図6、図7に
よって、実施例、比較例を説明する。
【0035】実施例1 現像スリーブ214は軸方向長が327mmであって、
その内中央寄りの軸方向長308mmの領域がブラスト
処理されており、このブラスト処理領域の内、両端部か
ら内側に各々10mm入り込んだ軸方向長10mmの領
域が表面粗さRz=8μmにブラスト処理されており、
さらにその内側のB領域が軸方向長286mmに渡って
表面粗さRz=4μmにブラスト処理されている。ブラ
スト未処理領域からブラスト処理領域にまたがってトナ
ー飛散防止のための幅4mmのシール部材260がスリ
ーブ表面を被覆しており、ブラスト処理域の両端1mm
がシールで被覆されており、スリーブ表面にトナー薄層
が形成されないようになっている。この部分を除いた軸
方向長306mmの領域が、現像スリーブ214表面に
トナー薄層が形成される穂立ち形成域となる。そして軸
長286mmのB領域(Rz=4μm)の通紙区域と、
その両外側6mmのA領域(Rz=8mm)区域を合わ
せて298mm幅の最大通紙領域を形成している。
【0036】さらに、図7に示すように現像ハウジング
202内部には、現像スリーブ214と平行に、スパイ
ラル構造からなる2本のトナー搬送手段234と244
とが設けられており、その中間を隔てる隔壁223の両
端外側には2本のトナー搬送手段234、244を通じ
てトナーがスリーブ214に対して垂直方向に連通でき
るように、連通部224と225とが設けられている。
左右の連通部224と225は対向するスリーブ表面の
A領域に対向するように形成されており、隔壁223は
対向するスリーブ表面のB領域に対向するように形成さ
れている。
【0037】実施例2 A領域の表面粗さをRz=4μm、B領域の表面粗さを
Rz=2μmとした以外は実施例1と同様に現像装置2
00を準備した。
【0038】実施例3 A領域の表面粗さをRz=11μm、B領域の表面粗さ
をRz=6μmとした以外は実施例1と同様に現像装置
200を準備した。
【0039】比較例1 A領域の表面粗さをRz=3μm、B領域の表面粗さを
Rz=8μmとした以外は実施例1と同様に現像装置2
00を準備した。
【0040】A領域の表面粗さをRz=3μm、B領域
の表面粗さをRz=3μmとした以外は実施例1と同様
に現像装置200を準備した。
【0041】以上述べた本実施形態の画像形成装置を用
いて、テスト環境は20℃60%に設定しA4サイズの
画像出力を10000枚連続的に行なった。10℃20
%にテスト環境を変えて8時間放置後に、さらに100
枚画像出力を行なった。画像評価は、20℃60%での
10000枚目の画像と、10℃20%での10200
目の出力画像について行なう。画像はその両端側の各々
10mmの範囲においては画像が存在しない白紙とし
た。画像領域両端部としてA4サイズ幅の両端から内側
に6mmの個所の地肌かぶりと対応する位置の現像スリ
ーブ表面のトナー帯電量を測定した。さらに画像領域中
央部としてA4サイズ幅の中央部の個所の地肌かぶりと
対応する位置の現像スリーブ表面のトナー帯電量を測定
した。評価基準は、かぶり濃度が0.005未満を◎、
0.005以上0.010未満を○、0.010以上を
×として、◎及び○を使用基準に対して合格判定する。
【0042】実施例1では、テスト終了時の画像領域両
端部のかぶり濃度は20℃60%で0.002であっ
て、対応する箇所のスリーブ表面トナーの帯電量は+
9.5μc/gであった。10℃20%に変更後のかぶ
り濃度は0.004に上昇するも、0.005以下は維
持されていた。また、ブレード裏側のトナー凝集が認め
られなかった。次に画像領域中央部のかぶり濃度は20
℃60%で0.002であって、対応する箇所のスリー
ブ表面トナーの帯電量は+10.1μc/gであった。
10℃20%に変更後のかぶり濃度は0.003に上昇
するも、0.005以下は維持されていた。また、ブレ
ード裏側のトナー凝集が認められなかった。
【0043】実施例2では、テスト終了時の画像領域両
端部のかぶり濃度は20℃60%で0.004であっ
て、対応する箇所のスリーブ表面トナーの帯電量は+
7.3μc/gであった。10℃20%に変更後のかぶ
り濃度は0.006に上昇するも、使用基準0.01未
満は維持されていた。また、ブレード裏側のトナー凝集
が僅かに認められた。次に画像領域中央部のかぶり濃度
は20℃60%で0.003であって、対応する箇所の
スリーブ表面トナーの帯電量は+7.8μc/gであっ
た。10℃20%に変更後のかぶり濃度は0.006に
上昇するも、使用基準0.01未満は維持されていた。
また、ブレード裏側のトナー凝集が僅かに認められた。
【0044】実施例3では、テスト終了時の画像領域両
端部のかぶり濃度は20℃60%で0.005であっ
て、対応する箇所のスリーブ表面トナーの帯電量は+1
1.1μc/gであった。10℃20%に変更後のかぶ
り濃度は0.007に上昇するも、使用基準0.01未
満は維持されていた。また、ブレード裏側のトナー凝集
が僅かに認められた。次に画像領域中央部のかぶり濃度
は20℃60%で0.004であって、対応する箇所の
スリーブ表面トナーの帯電量は+10.9μc/gであ
った。10℃20%に変更後のかぶり濃度は0.007
に上昇するも、使用基準0.01未満は維持されてい
た。また、ブレード裏側のトナー凝集が僅かに認められ
た。
【0045】比較例1では、テスト終了時の画像領域両
端部のかぶり濃度は20℃60%で0.011であっ
て、対応する箇所のスリーブ表面トナーの帯電量は+1
4.6μc/gであって使用基準0.010未満を満た
すことができなかった。10℃20%に変更後のかぶり
濃度はさらに0.013に上昇した。また、ブレード裏
側のトナー凝集がかなり認められた。次に画像領域中央
部のかぶり濃度は20℃60%で0.006であって、
対応する箇所のスリーブ表面トナーの帯電量は+10.
5μc/gであった。10℃20%に変更後のかぶり濃
度は0.008に上昇するも、使用基準0.01未満は
維持されていた。また、ブレード裏側のトナー凝集が僅
かに認められた。以上説明したように、比較例1におい
て画像領域両端部のかぶりの為に使用基準を満たさない
ことが判明した。
【0046】比較例2では、テスト終了時の画像領域両
端部のかぶり濃度は20℃60%で0.011であっ
て、対応する箇所のスリーブ表面トナーの帯電量は+1
4.3μc/gであって使用基準0.010未満を満た
すことができなかった。10℃20%に変更後のかぶり
濃度はさらに0.012に上昇した。また、ブレード裏
側のトナー凝集がかなり認められた。次に画像領域中央
部のかぶり濃度は20℃60%で0.005であって、
対応する箇所のスリーブ表面トナーの帯電量は+11.
0μc/gであった。10℃20%に変更後のかぶり濃
度は0.009に上昇するも、使用基準0.01未満は
維持されていた。また、ブレード裏側のトナー凝集が僅
かに認められた。以上説明したように、比較例2におい
て画像領域両端部のかぶりの為に使用基準を満たさない
ことが判明した。本実施例においては、感光体ドラム3
8と現像スリーブ214の隙間寸法を0.3mmに規定
したがそれに限定するものではなく、0.15乃至1.
0mmmmの範囲が好適に使用される。また、磁性ブレ
ード218と現像スリーブ214の隙間寸法を0.3m
mに規定しているがそれに限らず、0.1乃至0.9m
mの範囲が好適に使用される
【0047】本実施例において、層厚規制板として弱磁
性のステンレス板(sus340)を使用したがこれに
限定する物ではなく何れの金属板であっても試用するこ
とができる。
【0048】本実施例において、最大通紙幅に対応した
現像スリーブ面の内、両端側の表面粗さの粗いA領域の
軸方向長を6mmとしたがそれに限定するものではなく
て、適宜設定することが可能である。また、表面粗さは
両端部のαと中央部のβの2段階に限らず3段階以上の
表面粗さを持たせたり、連続的に小さくなるように処理
することも特徴である。この場合、最大サイズ幅以下の
各通紙幅に合わせて表面粗さを段階的に変更することが
可能である。
【0049】
【発明の効果】トナー消費量の少ない画像領域両端に対
応した現像スリーブの表面粗さを大きくしてブレードと
スリーブ表面の隙間をすり抜ける際のトナーの搬送効果
を改善してトナー凝集させずにトナー帯電量の過上昇を
抑制する。その結果、現像領域両端部であってもスリー
ブとトナーの吸引力が高いことによるトナー薄層部の肥
膜化が回避されるので地肌かぶりが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る複写機100の外観
構成を示す斜視図である。
【図2】この発明の実施形態に係る複写機100の内部
構成を示す正面図である。
【図3】この発明の実施形態に係る複写機100の右側
面から見た原稿搬送部の開閉状態を示す模式図である。
【図4】この発明に係る現像装置200の内部構成を示
す平面図である。
【図5】この発明に係る現像装置200の内部構成を示
す断面図である。同じく現像装置200の平面図であ
る。
【図6】この発明に係る現像スリーブと通紙領域の位置
関係を模式的に描いたものである。
【図7】連続プリントテストの結果を示す一覧表であ
る。
【符号の説明】
1 上シートトレイ 2 下シートトレイ 6a ばね部材 6b 原稿押さえ部材 9 ヒンジ部 11 本体ハウジング 11U 上ハウジング 11C 連結ハウジング 11D 下ハウジング 12 シート材スタック空間部 13 走査パネル 14 原稿搬送部 14a 原稿給紙トレイ 14b 原稿搬送部本体 14c 原稿排紙トレイ 14d 原稿カバー 21 原稿載置板 22 ピックアップローラ 23 搬送ローラ対 23a 駆動ローラ 23b 分離ローラ 24 レジストローラ対 25 排出ローラ対 26 白基準板 26a 原稿押圧部 R 原稿読取り位置 S1 原稿検知センサ S2 給紙センサ S3 排出センサ 27 露光ランプ 28 反射板 29 第一ミラー 30 第二ミラー 31 第三ミラー 32 集光レンズ 33 CCD 34 シートカセット 34a 繰り出しコロ 36 画像形成部 37 定着装置 37a 熱ローラ 38b 加圧ローラ 38 感光体ドラム 39 メインチャージャー 40 レーザースキャニングユニット 42 垂直搬送路 43 搬送ローラ対 44 水平搬送路 45 搬送路 46 分岐爪 50 クリーニング装置 51 ハウジング 51a 側板 51b 上側板 51c 側板 52 クリーニングローラ 53 スパイラル 53a 回転領域外周部 54 クリーニングブレード 55 トナー移動空間 56 隔壁 57 スクレーパ 58 シールブレード 60 取り付けステー 200 現像装置 202 現像ハウジング 204 底壁 206 前側壁 206a 前側壁前部 206b 前側壁後部 206c 連結壁 208 後側壁 210 前側壁 212 後側壁 214 スリーブ部材 216 磁石部材 218 規制ブレード 220 第一搬送路 222 第2搬送路 223 隔壁 224 連通路 225 連通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堤 真洋 大阪市中央区玉造1丁目2番28号京セラミ タ株式会社内 Fターム(参考) 2H031 AB02 AB09 AC01 AC10 AC14 AC19 AC33 AC34 BA03 BA06 BB01 EA03 2H077 AA12 AB02 AB15 AC02 AC03 AD02 AD06 AD13 AD18 AE03 AE04 BA08 DA15 DA34 DA42 DA75 DA93 DB02 EA01 EA13 FA01 FA19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性トナーを収容するハウジングと、回転
    自在に保持された現像スリーブと内部に固定配置された
    複数の磁極から構成される現像ローラと、現像スリーブ
    軸方向に設けられ現像スリーブへの近接端部が現像スリ
    ーブ内部の所定位置の磁極に対向しつつ現像スリーブ表
    面に所定の間隙をもって取りつけられたトナー層厚規制
    板とを有する現像装置であって、現像スリーブ表面の表
    面粗さRzに関して、像担持体の通紙領域に対応した現
    像スリーブ表面において、最大通紙サイズ両端部から所
    定距離内側に至る両側範囲に対応する現像スリーブ表面
    のRzの値α(μm)と、両側範囲に挟まれた中央範囲の
    Rzの値β(μm)との間にα>βなる関係を満たすこ
    とを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】前記α(μm)と前記値β(μm)とが4≦
    α≦11、2≦β≦6の範囲であることを特徴とする請
    求項1に記載の現像装置。
  3. 【請求項3】前記現像ハウジング内部において、トナー
    搬送方向が互いに逆である複数のトナー搬送手段が前記
    現像スリーブと平行に延在し、この複数のトナー搬送手
    段の間には両端部の連通部を除いて隔壁が設けらてお
    り、隔壁両端部から現像スリーブ表面に引き下ろした垂
    線が、前記Rzが前記αの値である範囲と前記βの値で
    ある範囲との境界上に含まれることを特徴とする請求項
    1、2に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】磁性トナーを収容するハウジングと、回転
    自在に保持された現像スリーブと内部に固定配置された
    複数の磁極から構成される現像ローラと、現像スリーブ
    軸方向に設けられ現像スリーブへの近接端部が現像スリ
    ーブ内部の所定位置の磁極に対向しつつ現像スリーブ表
    面に所定の間隙をもって取りつけられたトナー層厚規制
    板とを有する現像装置であって、現像領域両端から中央
    部に向かって現像スリーブ表面の表面粗さが連続的に、
    或いは段階的に小さくなるように処理されていることを
    特徴とする現像装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4の現像装置を用いたことを
    特徴とする画像形成装置。
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