JP2009229886A - 画像形成装置、トナー補給制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トナー補給量決定部115aは、印字率算出部111が出力した原稿印字率に基づいて、トナー補給量を決定する。補正部115bは、トナー補給量決定部115aが決定したトナー補給量を、カブリレベル検出部113によって検出された値に基づき、補正係数テーブル記憶領域114に記憶された、補正係数テーブル(201)を参照して、補正することにより、見かけ上のトナー補給量を算出する。制御部115は、前記算出した見かけ上のトナー補給量を現像容器30に補給できる、トナー補給ローラ35cの回転時間又は回転数を演算し、トナー補給ローラ駆動部116を制御する。
【選択図】図3
Description
現像容器内のトナーの濃度(以下、トナー濃度と記す)が適正値未満になると画像濃度が低くなる一方、トナー濃度が適正値を超えると、トナーが付着すべきでない、記録用紙の部分にトナーが付着する現象いわゆるカブリなどが発生する等の不都合が生じるからである。
そのため、良好な印刷画像を得るためには、トナー濃度を正確に検出し、これを適正値に制御する必要がある。
ところで、一般的に現像容器内のトナーには正規の帯電極性を有する正極性トナーと、前記正規の帯電極性とは逆の帯電極性を有する逆極性トナーがある割合で存在するが、現像剤の劣化によって前記逆極性トナーの割合が多くなる。
図11(A)は、印刷原稿の印字率が15%の原稿を連続して印刷した場合の印刷枚数とトナー濃度との関係を示した図で、図11(B)は、同印字率が5%の原稿を連続して印刷した場合の印刷枚数とトナー濃度との関係を示した図である。
なお、トナー濃度は、250枚毎に現像剤を約1グラム取り出し、溶剤によるトナー成分の溶解量を求め、重量比率より算出した。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、透磁率センサを用いず、ビデオカウンタ方式によって、適切なトナー濃度を維持できる画像形成装置を提供することを目的とする。
画像形成装置100は、図示しない情報処理装置などが出力した印刷ジョブ(画像データ)などに応じて、所定のシート(印刷用紙)に対して多色又は単色の画像を形成するものである。
4(4a、4b、4c、4d)は、感光体ドラム2の近傍に設けられたクリーナユニットで、現像・画像転写後における感光体ドラム2上の表面に残留したトナーを除去・回収する。
5(5a、5b、5c、5d)は、感光体ドラム2の近傍に設けられた帯電器で、感光体ドラム2の表面を所定の電位に均一に帯電させる。
感光体ドラム2から中間転写ベルト60へのトナー像の転写は、中間転写ベルト60の裏側に接触している中間転写ローラ64によって行われる。中間転写ローラ64は、中間転写ベルトユニット6の中間転写ベルトテンション機構63の中間転写ローラ取付部に回転可能に支持されており、感光体ドラム2のトナー像を、中間転写ベルト60上に転写するための転写バイアスを与えるものである。
このようにして、形成されたトナー像は、用紙と中間転写ベルト60の接触位置に配設される、転写ローラ8によって用紙上に転写される。
Sは、略垂直形状の用紙搬送路で、用紙搬送路Sの近傍には、レジストローラ7、転写ローラ8、加圧ローラ9a、ヒートローラ9b、ピックアップローラ11(11−1、11−2)、搬送ローラ12(12−1〜12−8)等が設けられている。なお、13は、画像形成装置100の上部に設けられ、印字済みのシートをフェイスダウンで載置する排紙トレイである。
搬送ローラ12は、シートの搬送を促進・補助するための小型ローラであり、用紙搬送路Sに沿って複数設けられている。
現像装置3は、像担持体の一例である感光体ドラム2に形成された静電潜像を、トナー像に現像する。
30は、非磁性のトナーに磁性を有するキャリアを混合した2成分現像剤AGを収容する現像容器で、31は、現像容器30内にある2成分現像剤AGを感光体ドラム2に供給するために、感光体ドラム2に対向し、接近して配設された現像ローラである。
前述のように、現像材の劣化による逆極性トナーの増加によって、トナー容器35a内のトナー(量)を現像装置3へ正確に補給をすることができなくなる。
そこで、本発明に係わる画像形成装置は、逆極性トナーの割合を考慮して、ビデオカウント方式に基づき決定したトナー補給量に後述の補正係数を乗算することで、見かけ上のトナー補給量を算出(補正)する。そして、前記算出した見かけ上のトナー補給量を現像装置3に補給するように、トナー補給ローラ35cの回転制御を実行することで、前記ビデオカウント方式に基づき決定したトナー補給量を現像装置3に補給する。
反射濃度センサ112は、前述のように感光体ドラム2の反射濃度を測定する。測定した反射濃度は、カブリレベル検出部113に出力される。
カブリレベルの適正値は、製品出荷時に“0.3”になるよう設定されているものとする。
前述したように、現像装置内のトナーにはある割合で正規の帯電極性とは逆の帯電極性を有する逆極性トナーが存在するが、一般的に、この逆極性トナーの量が多くなると、上記カブリレベルが多くなる。
そこで、本発明では、カブリレベルを逆極性トナー量とみなし、ビデオカウント方式に基づき決定したトナー補給量に後述の補正係数を乗算することで、見かけ上のトナー補給量を算出(補正)する。
制御部115は、各機能ブロックを制御すると共に、印字率算出部111が出力した原稿印字率に基づいてトナー補給量を決定するトナー補給量決定部115aと、補正係数テーブル記憶領域114に記憶された補正係数テーブルに基づいて、前記決定部115aが決定したトナー補給量を補正することで、現像容器30(図2参照)に補給する、見かけ上のトナー補給量を算出(補正)する補正部115bとを有する。
カブリレベル検出部113によって検出された値が0.30で、トナー容器35a内部の温度(℃)が22℃、同湿度(%)が50%の条件下において、トナー補給ローラ35cを1秒間回転させることで、トナーが150mg補給されるように調整されているとする。
トナー補給量決定部115aは、印字率算出部111が出力した原稿印字率に基づいて、トナー補給量を決定する。例えば、原稿サイズがA4サイズの印刷原稿の印字率が5%の場合には、トナー補給量を22mgと決定する。なお、各種原稿サイズ、印字率などのデータに対応して、トナー補給量が決定される。
つまり、カブリレベル検出部113によって検出されたカブリレベルに対応する補正係数を決定し、トナー補給量決定部115aによって決定されたトナー補給量を見かけ上補正する。
図4のように、カブリレベル検出部113によって検出されたカブリレベルが増加するにしたがって、補正係数が小さくなる。これは、カブリレベルが増加、つまり逆極性トナー量が増加するにしたがって団子状のトナーが増加することにより、トナー落下量が多くなるからである。
そして、補正部115bは、印字率算出部111が算出した印字率に基づきトナー補給量決定部115aが決定したトナー補給量Smg(前述の例では、22mg)に対して、前記決定した補正係数(A)を乗算することで見かけ上のトナー補給量を算出する。
このようにすることで、決定したトナー補給量22mgが現像容器30に補給される。
以後、制御部115は、画像形成部120を制御し、印刷処理を実行する。
コピー開始ボタンの押下などを契機として、印刷処理を開始すると、印字率算出部111は、1ページ毎の印刷原稿データに係わる印刷画像の印字率を算出し(ステップS1)、制御部115に出力すると、制御部115のトナー補給量決定部115aは、入力された印字率を基に現像容器30に補給するトナー量Sを決定する(ステップS2)。
そして、画像形成処理を実行し(ステップS9)、全ページの印刷(全印刷処理)が終了したか否かを判定する(ステップS10)。
終了した場合(ステップS10/YES)、全印刷処理を終了し、終了しない場合には(ステップS10/NO)、ステップS1以降の処理を実行する。
なお、カブリレベルの検出処理(ステップS3〜ステップS5)は、所定の印刷枚数毎、例えば、50枚毎に実行するようにしてもよい。
実施例1では、カブリレベルのみを考慮して、ビデオカウント方式に基づき決定したトナー補給量を基準にして見かけ上のトナー補給量を算出したが、温度・湿度を加味してトナー補給量を変化させることもできる。実施例2では、カブリレベル、温度・湿度を考慮して、ビデオカウント方式に基づき決定したトナー補給量を補正する画像形成装置について説明する。
117は、温度・湿度センサで、印刷処理実行中のトナー容器35a内部の温度・湿度を、例えば1分間隔で、検出し、検出した温度・湿度データを制御部115に出力する。
なお、温度・湿度センサ117は、トナー容器35a内のトナーの温度・湿度を検出できる場所に配設される。
印刷処理が開始されると、実施例1と同様に、印字率算出部111は、印刷原稿毎に印字率を算出し、トナー補給量決定部115aに出力する。
トナー補給量決定部115aは、印字率算出部111が出力した原稿印字率に基づいて、トナー補給量を決定する。
次に、補正部115bは、トナー補給量決定部115aが決定したトナー補給量を、前述のようにして、補正係数テーブル記憶領域114に記憶された補正係数テーブル201に基づいて、補正することにより、見かけ上のトナー補給量を算出する。
さらに、温度・湿度センサ117が検出した温度及び湿度に基づいて、トナー補給量決定部115aが決定したトナー補給量を見かけ上補正する。
つまり、図7及び図8のテーブルは、温度・湿度センサ117のそれぞれの検出値に対応させて補正係数を記録したテーブルである。
各テーブル(202、203)は、補正係数テーブル記憶領域114に記憶されている。
補正部115bは、トナー補給量決定部115aが決定したトナー補給量を、前述の補正テーブル(201〜203)を参照して、補正することにより、見かけ上のトナー補給量を算出する。
同様に、温度・湿度センサ117が検出したトナー容器35a内部の温度(℃)及び湿度(%)に基づき、それぞれ図7及び図8の補正係数テーブル(202、203)を参照して補正係数B、同Cを決定する。
具体的には、前述のように、21.9/150=146(msec)、前記ローラ35cを回転させて、算出した見かけ上のトナー量を補給する。
図9は、本方式におけるトナー補給の制御処理を説明するためのフロー図である。
まず、実施例1で説明したように、印刷原稿の印字率を算出し、補正係数Aを決定する(ステップS11〜ステップS16:図5のステップS1〜ステップS6に相当)。
ここでは、印字率の異なる印刷用原稿で、5000枚までのトナー濃度の推移を調査した。なお、トナー濃度の測定は250枚毎に現像剤を約1グラム取り出し、溶剤によるトナー成分の溶解量を求め、重量比率により算出した。
図からも明らかなように、実施例1の画像形成装置100によれば、印刷処理開始から約2000枚までの間において、適切なトナー濃度(5%)が維持される。
さらに、実施例2の画像形成装置100’によれば、印刷処理開始から終了までの間において、適切なトナー濃度(5%)が維持される。そのため、印刷処理開始から終了までの間において、高画質な印刷画像を得ることができる。
Claims (8)
- トナーを収納した容器から補給ローラを回転することにより、感光体ドラムに形成された静電潜像を現像するための現像装置にトナーを補給するトナー補給装置を備えた画像形成装置において、
印刷原稿の印字率を算出して前記トナー補給量を決定するトナー補給量決定部と、
前記感光体ドラムの表面のカブリレベルを検出するカブリレベル検出部を備え、
前記カブリレベル検出部の検出値に基づいて前記決定したトナー補給量を見かけ上補正し、当該補正した見かけ上のトナー補給量を補給するように前記補給ローラを回転させることを特徴とする画像形成装置。 - 感光体ドラムの反射濃度を測定する反射濃度センサを備え、
印刷実行前に、前記感光体ドラム上に全面白の画像を形成し、前記反射濃度センサによって測定された全面白の画像の反射濃度に基づき、カブリレベルを検出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記カブリレベル検出部の検出値に対応させて補正係数を記録したテーブルを記憶し、前記カブリレベル検出部が検出した検出値に基づき、当該テーブルを参照して前記見かけ上のトナー補給量を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記トナーの温度及び湿度を検出するセンサを備え、
前記カブリレベル検出部の検出値、及び、前記センサが検出した温度及び湿度に基づいて前記決定したトナー補給量を見かけ上補正し、当該補正した見かけ上のトナー補給量を補給するように前記補給ローラを回転させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記温度及び湿度を検出するセンサのそれぞれの検出値に対応させて補正係数を記録したテーブルを記憶し、前記センサが検出した検出値に基づいて、前記テーブルを参照して前記見かけ上のトナー補給量を算出することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 画像形成条件を調整するために実施されるプロセスコントロール段階において、前記決定したトナー補給量を見かけ上補正することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 印刷原稿の印字率を算出し、当該印字率に基づいてトナー補給量を決定し、感光体ドラムの表面のカブリレベルを検出し、当該検出したカブリレベルに基づいて前記トナー補給量を見かけ上補正し、当該見かけ上補正されたトナー補給量を供給するようにトナー補給ローラを回転させることを特徴とするトナー補給制御方法。
- 印刷原稿の印字率を算出し、当該印字率に基づいてトナー補給量を決定し、感光体ドラムの表面のカブリレベルを検出し、さらにトナーの温度及び湿度を検出し、当該検出したカブリレベル、トナーの温度及び湿度に基づいて前記トナー補給量を見かけ上補正し、当該見かけ上補正されたトナー補給量を供給するようにトナー補給ローラを回転させることを特徴とするトナー補給制御方法。
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