JP3442056B2 - トナー濃度制御装置 - Google Patents

トナー濃度制御装置

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JP3442056B2
JP3442056B2 JP2001101052A JP2001101052A JP3442056B2 JP 3442056 B2 JP3442056 B2 JP 3442056B2 JP 2001101052 A JP2001101052 A JP 2001101052A JP 2001101052 A JP2001101052 A JP 2001101052A JP 3442056 B2 JP3442056 B2 JP 3442056B2
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裕久 遠藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。特に、こ
の発明は、トナーと磁性体であるキャリアとを有する2
成分現像剤を用いる方式の現像装置を有し、日本工業規
格A列0番(A0)やA列1番(A1)などの大きな用
紙に画像を形成することができる画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば、複写機においては、均一に帯
電された感光体表面を露光することによってこの感光体
表面に静電潜像が形成され、静電潜像がトナーによって
現像されて可視のトナー像となり、トナー像が用紙上に
転写されることによって出力画像が得られる。トナーに
よる静電潜像の現像は、感光体の表面にトナーを静電的
に付着させる現像装置によって行われる。2成分現像剤
を用いる方式では、現像装置は、現像槽、現像槽へトナ
ーを供給するためのホッパ、および現像槽内のトナー濃
度を検知するトナーセンサを備えている。現像槽内に
は、キャリアおよびトナーが存在するが、現像が繰り返
されると、現像槽内のキャリアの量は変化せずトナーの
量が減少する。トナーセンサで検出されたトナー濃度に
基づいて、減少した量のトナーはホッパから供給され、
現像槽内のトナーとキャリアとの比は、常にほぼ一定に
保たれるように制御される。
【0003】トナーセンサは、たとえば、キャリア濃度
に比例する出力電圧を発生する。すなわち、トナー濃度
が低くなるほど、トナーセンサの出力電圧は高くなる。
ここで、標準のトナー濃度(適正な画像形成を行うこと
ができるトナー濃度)に対応する出力電圧を2Vとす
る。トナーセンサの出力電圧は、複写機に備えられたコ
ントローラに与えられる。トナーの消費によりトナー濃
度が変動すると、コントローラは、トナーセンサの出力
電圧が2Vを維持するように、ホッパから現像槽へのト
ナーの供給を制御する。
【0004】ホッパから現像槽へのトナーの供給速度
は、出力画像の濃度が薄い場合を基準に設定されてい
る。通常の原稿(黒い部分の面積比が6%程度)を複写
するときは、複写開始後、トナーは徐々に消費されるの
で、それを補うようにトナーを補給してトナーセンサの
出力電圧(以下、単に「出力電圧」という)を2V近傍
に維持することが可能である。また、ホッパ内にトナー
がなくなると、トナー濃度は減少する一方なので、出力
電圧は徐々に上昇して3Vに至る。すると、複写動作は
停止され、念のため、ホッパから現像槽へトナーの供給
動作が開始される。トナーの供給動作は、3分間継続し
て終了する。その後、出力電圧が3Vのままであれば、
ホッパ内にトナーがなくなったものと判断され(ホッパ
エンプティを検知)、ホッパにトナーを補充するよう促
す旨が、画像形成装置の上面などに備えられた表示器に
表示され、トナーの補充待ちの状態になる。
【0005】一方、3分間のトナーの供給動作終了後、
出力電圧が2Vまで降下していれば、トナー濃度は標準
の値に戻ったと判断され、複写動作を再開させるか、ま
たは、複写待機状態となる。しかし、濃い原稿のときは
そうはならない。図7は、従来のトナー濃度制御装置に
より、濃度が濃い画像を形成する場合のトナーセンサの
出力電圧の変化を示す図である。
【0006】たとえば、黒い部分が多い高濃度の原稿を
複写する際は、複写開始後、トナーは急激に消費される
ので、出力電圧は通常の制御では2Vを保てず、急激に
上昇して3Vを越える。そこで、出力電圧が3Vになる
と、複写動作は一旦中止され、ホッパから現像槽へトナ
ーの供給動作が開始される。ホッパ内にトナーが存在す
る場合は、トナーの供給に伴い出力電圧が下がる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、トナーの供
給時間は一律に一定の時間(たとえば3分)と定められ
ているので、トナー供給終了後のトナー濃度は、標準の
濃度にまで回復しないこともある。このような場合、ホ
ッパ内にトナーが残っていたとしてもトナーがなくなっ
たものと判断され、たとえば、ホッパにトナーを補充す
るよう促す旨が表示器に表示(誤表示)され、トナーの
補充待ちの状態になる。
【0008】誤表示をなくすためには、トナーを供給す
る時間を長く(たとえば6分)すればよいが、実際にホ
ッパ内にトナーがなくなっていた場合でも、長い時間ト
ナー供給動作が終了するのを待ってからでなければ、ホ
ッパにトナーを補充することができない。特に出力画像
のサイズが大きい大型の画像形成装置においては、高濃
度の出力画像を形成した際、トナーは急激に消費される
ので、このような問題が顕著に発生する。
【0009】そこで、この発明の目的は、出力画像の濃
度を問わず、現像槽内のトナー濃度を適正に調節するこ
とができるトナー濃度制御装置を提供することである。
この発明の他の目的は、ホッパ内にトナーがなくなった
とき、画像形成を再開できるようになるまでの待ち時間
が短いトナー濃度制御装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
課題を解決するための請求項1記載の発明は、画像形成
期間中、トナーセンサの出力が正常値である第1レベル
を保つように、ホッパから現像槽へのトナー補給量を制
御する濃度維持制御手段と、上記トナーセンサの出力が
上記第1レベルよりも高い第2レベルを超えたとき、画
像形成動作を中止し、第1時間の間、上記ホッパから上
記現像槽へトナーを供給するトナー供給制御手段と、上
記第1時間の間のトナー供給中に、上記トナーセンサの
出力が一度でも上記第2レベル以下になったときは、上
記第1時間終了後、さらに所定時間、上記ホッパから上
記現像槽へのトナー供給を継続する継続供給手段と、を
有することを特徴とするトナー濃度制御装置である。
【0011】トナーセンサは、たとえば、キャリア濃度
に比例した出力電圧を発生するものであってもよい。す
なわち、トナー濃度が低くなるほど、トナーセンサの出
力電圧は高くなるものとすることができる。トナーセン
サの出力の第1レベルは、標準のトナー濃度(適正な画
像形成を行うことができるトナー濃度)に対応するもの
とすることができる。この発明によれば、画像形成を行
うことにより現像槽内のトナーが消費されると、濃度維
持制御手段によりトナーセンサの出力が第1レベルを維
持するように、すなわち、トナー濃度が標準の値に維持
されるように制御される。
【0012】出力画像の濃度が濃く、トナーが急激に消
費される場合、ホッパから現像槽へのトナーの補給がト
ナーの消費に追いつかず、トナー濃度は減少してトナー
センサの出力は第2レベルを超える。すると、トナー供
給制御手段は、画像形成動作を中止し、第1の時間ホッ
パから現像槽へトナーを供給する。その際、トナーセン
サの出力が監視され、一度でもトナーセンサの出力が第
2レベル以下になったときは、継続供給手段は、第1時
間終了後、さらに所定時間、ホッパから現像槽へトナー
の供給を継続する。
【0013】第1時間トナーの供給を行っている際に、
一度でもトナーセンサの出力が第2レベル以下になった
場合は、トナー濃度が回復に向かっていると判断するこ
とができる。すなわち、ホッパ内にトナーが残っている
にもかかわらず、第1の時間トナーを供給したのではト
ナー濃度が標準の値に回復しなかったことが示唆され
る。したがって、このような場合、第1時間終了後、さ
らにトナーの継続供給を行うことにより、トナー濃度が
標準の値に回復することが期待される。
【0014】すなわち、このようなトナー濃度制御装置
は、出力画像の濃度を問わず、現像槽内のトナー濃度を
適正に調節することができる。また、第1時間トナーの
供給を行っている際に、一度もトナーセンサの出力が第
2レベル以下にならなかった場合は、トナー濃度が回復
に向かっているとは判断されず、トナーの継続供給は行
われない。このとき、ホッパにトナーを補充するよう促
す旨を表示するようにしてもよい。すなわち、ホッパ内
にトナーが残っていなかった場合は、長時間待たなくて
も、トナーの補充を行い画像形成を再開することができ
る。
【0015】第1の時間および所定時間は任意に設定す
ることができ、両者は同じであってもよい。トナーの最
初の供給と継続供給とは、続けて行ってもよい。請求項
2記載の発明は、画像形成期間中、トナーセンサの出力
が正常値である第1レベルを保つように、ホッパから現
像槽へのトナー補給量を制御する濃度維持制御手段と、
上記トナーセンサの出力が上記第1レベルよりも高い第
2レベルを超えたとき、画像形成動作を中止し、第1時
間の間、上記ホッパから上記現像槽へトナーを供給する
トナー供給制御手段と、上記第1時間の間のトナー供給
中に、上記トナーセンサの出力のレベル低下の割合を検
出し、低下割合が一定の割合以上であれば、上記第1時
間終了後、所定時間、上記ホッパから上記現像槽へのト
ナー供給を継続する継続供給手段と、を有することを特
徴とするトナー濃度制御装置である。
【0016】第1時間トナーの供給を行っている際に、
トナーセンサの出力のレベル低下が一定の割合以上であ
れば、トナー濃度が回復に向かっていると判断すること
ができる。したがって、このようなトナー濃度制御装置
は、請求項1記載のトナー濃度制御装置と同様の効果を
奏する。請求項3記載の発明は、上記継続供給手段は、
所定時間の継続供給中にも、上記トナーセンサの出力、
またはレベル低下割合を検出し、この出力またはレベル
低下割合が所定の条件を満たしたことに基づいて、さら
に所定時間、トナー供給を継続するものであることを特
徴とする請求項1または2記載のトナー濃度制御装置で
ある。
【0017】所定時間のトナーの継続供給中に、トナー
センサの出力が、たとえば、一度でも第1レベルと第2
レベルとの間に設定される第3レベル以下になった場合
や、レベルの低下が一定割合以上であれば、トナー濃度
が回復に向かっていると判断することができる。このよ
うな場合、1回のトナーの継続供給でトナー濃度が標準
の値に回復しなかった場合でも、さらにトナーの継続供
給を行うことにより、トナー濃度が標準の値に戻ること
が期待できる。
【0018】すなわち、この発明によれば、ホッパ内に
トナーが存在している限り、トナー濃度が標準の値に回
復するまで、トナーの継続供給が繰り返される。したが
って、このようなトナー濃度制御装置によれば、現像槽
内のトナー濃度を確実に適正な値にすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下では、添付図面を参照して、
本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、
本発明に係るトナー濃度制御装置が採用された複写機全
体の構成を示す図解的な断面図である。この複写機1
は、日本工業規格A列0番(A0)やA列1番(A1)
などの大きな用紙に画像を形成することができる幅広機
である。
【0020】複写機1は、ロール紙またはカット紙を収
容するための用紙収容部2、用紙を画像形成機構5へと
給紙するための搬送機構3、原稿を搬送する原稿搬送機
構40、原稿搬送機構40により原稿読取り位置に搬送
された原稿を読取るための光学系4、光学系4から与え
られる光に基づいて画像を形成しその画像を用紙に転写
するための画像形成機構5、および用紙に転写された画
像を定着するための定着装置6などを備えている。
【0021】画像形成機構5の中央には、その表面に静
電潜像やトナー像を形成するための感光体ドラム7が配
置されている。感光体ドラム7のまわりには、図1にお
いて反時計回りに、感光体ドラム7の表面を一様に帯電
させるためのメインチャージャ8、光学系4により読み
取った原稿の画像情報に基づき感光体ドラム7表面を露
光させ、静電潜像を形成するための露光装置12、感光
体ドラム7にトナーを供給し、静電潜像をトナー像にす
るための現像装置9、用紙にトナー像を転写するための
転写用チャージャ10、および感光体ドラム7の表面に
残るトナーを除去するためのクリーニングユニット11
が以上の順で配置されている。
【0022】複写機1の上面には、操作に関する情報な
どを表示することができる表示器(図示せず)が備えら
れている。図2は、上記複写機1の現像装置9の図解的
な断面図である。以下、図2を参照して現像装置9の構
造および動作を説明する。現像装置9は、トナーと磁性
体であるキャリアとを有する2成分現像剤によって、感
光体ドラム7に形成された静電潜像をトナー像に現像す
るためのユニットである。現像装置9は、現像槽20、
現像槽20の上方に配置され現像槽20へ供給するトナ
ーを収容するホッパ27などを備えている。
【0023】現像槽20の底部には、軸のまわりにスパ
イラル状の羽根と軸に垂直な向きの羽根とを備えてなる
攪拌パドル21が配置されている。攪拌パドル21の後
方(矢印B方向)には、軸のまわりにスパイラル状の羽
根を備えてなる搬送羽根22が配置されている。搬送羽
根22の後方(矢印B方向)の現像槽20の壁面には、
トナーセンサ25が、検知面Dを搬送羽根22の方を向
けて取り付けられている。
【0024】トナーセンサ25は、搬送羽根22の作用
によってその前面を流動して通過する現像剤の透磁率
(大部分キャリアによる)を検知し、トナー濃度に対応
する出力電圧を発生する。標準のトナー濃度(適正な画
像形成を行うことができるトナー濃度)に対応する出力
電圧は2Vであり、トナーが減少し画像形成を停止して
トナーの供給を行うべきトナー濃度に対応する出力電圧
は3Vである。すなわち、このトナーセンサ25は、ト
ナー濃度が低くなるほど出力電圧が高くなる。
【0025】攪拌パドル21の前方(矢印A方向)上方
には、円筒状の供給ローラ23が配置されている。供給
ローラ23は、現像槽20外の感光体ドラム7(図2に
二点鎖線で示す。)と平行に密接して配置されている。
供給ローラ23は回転可能な筒状のスリーブを備えてお
り、その内部に装置に対する相対位置が固定された磁石
を備えている。供給ローラ23の後方(矢印B方向)上
方には、非磁性の材料、たとえばアルミニウムからなる
規制板24が配置されている。規制板24は、平板状の
規制部24aと、規制部24aの後方(矢印B方向)に
位置し底部が断面形状で上に凸な山形である仕切部24
bとを備えている。規制部24aは、供給ローラ23上
方に供給ローラ23の周面と一定の間隔を保って配置さ
れている。仕切部24bは、攪拌パドル21と供給ロー
ラ23との上方で、これらをまたぐ位置に配置されてい
る。攪拌パドル21の上方で、攪拌パドル21と規制板
24との間には、案内板26が配置されている。案内板
26は、搬送羽根22がある方向に向かって下がるよう
に傾斜している。
【0026】ホッパ27の内部には、トナーを解砕する
ための解砕羽根30が備えられている。ホッパ27の下
部は幅が狭くなっており、下端に開口部を有している。
その開口部を塞ぐようにホッパローラ28が配置されて
いる。ホッパローラ28は、回転することにより、ホッ
パ20内のトナーを現像槽20に供給する。トナーセン
サ25の出力は、コントローラ29に入力される。コン
トローラ29は、ホッパローラ28の駆動を制御する。
また、コントローラ29は、複写機1の複写動作に関係
する各ユニットなどを制御する。
【0027】図3は、図2の現像装置9の現像槽20、
搬送羽根22、トナーセンサ25、攪拌パドル21、お
よび供給ローラ23の配置を示す図解的な平面図であ
る。トナーセンサ25は、現像槽20の長手方向の中央
部付近に取り付けられている。すなわち、現像槽9の両
側端面からトナー濃度センサ25までの距離L1とL2
とはほぼ等しい。この複写機1は、幅広機であるため、
搬送羽根22、攪拌パドル21、および供給ローラ23
の長さは、1m程度である。これらは、お互いに一定の
間隔を保って平行に配置されている。
【0028】以下、図2および図3を参照して、現像装
置9の機能について説明する。現像装置9駆動時には、
現像剤は攪拌パドル21および搬送羽根22により攪拌
される。現像装置9駆動時、現像剤は搬送羽根22およ
び攪拌パドル21の回転により、それぞれの軸に沿った
方向に搬送され、一方の端部で搬送羽根22から攪拌パ
ドル21の方へ移動し、他方の端部で攪拌パドル21か
ら搬送羽根22の方へ移動し循環する。
【0029】攪拌パドル21からは、供給ローラ23の
方へ現像剤の一部が供給される。磁性体であるキャリア
が供給ローラ23の磁場により引き寄せられることで、
現像剤は供給ローラ23の周面に付着される。供給ロー
ラ23は、内部の磁石が装置に対する相対位置を保った
まま、攪拌パドル21から供給された現像剤を供給ロー
ラ23の周面に沿って上方に運ぶ向きにスリーブが回転
する。供給ローラ23の周面に付着した現像剤は規制板
24の規制部24aにより擦り切られて、所定の付着量
を超えないように規制される。
【0030】攪拌パドル21から供給ローラ23への現
像剤の供給は、攪拌パドル21および供給ローラ23軸
方向のほぼ全域にわたって起こる。したがって、このよ
うな幅広機の場合、たとえば、黒の面積比が大きい原稿
(いわゆる黒ベタ原稿)を複写し、濃度の濃い画像を出
力すると、現像槽20内のトナーは急激に消費される。
擦り切られて供給ローラ23から離れた現像剤は、規制
板24の規制部24aによりせき止められ、仕切部24
bに沿って進行方向を変えられ、案内板26の上へ導か
れる。現像剤は、案内板26の上を流れ搬送羽根22に
向かって落下する。搬送羽根22の部分に戻された現像
剤は、再度搬送羽根22と攪拌パドル21との間を循環
し、一部が供給ローラ23の方へ供給される。
【0031】現像剤中のトナーが感光体ドラム7で消費
され、現像剤中のトナー濃度が減少すると、トナーセン
サ25は対応した電圧を出力する。コントローラ29
は、この出力電圧に基づいて、現像剤中のトナー濃度が
一定に保たれるように、ホッパローラ28を制御してホ
ッパ27から現像槽20へとトナーを供給する。感光体
ドラム7でのトナーの消費、およびホッパ27からのト
ナーの供給により、局所的なトナー濃度のむらができる
が、トナーが搬送羽根22と攪拌パドル21との間を循
環する間に均一化される。したがって、現像槽20内に
局所的なトナー濃度の変化が生じ、トナーセンサ25に
よりその変化が充分反映されたトナー濃度が検知される
までに、一定の時間を要する。トナー濃度の消費が急激
であるほど、この時間は長くなる。
【0032】図4は、本発明の一実施形態に係るトナー
濃度制御装置によるトナー濃度制御方法を示すフローチ
ャートである。複写が開始され、トナー濃度が減少する
ことに対応して、トナーセンサ25の出力電圧(以下、
単に「出力電圧」という)が上がり始める。出力電圧が
2Vを越えたと判定される(ステップS1)と、コント
ローラ29は出力電圧が2Vを維持するように、ホッパ
ローラ28を間欠駆動させてホッパ27から現像槽20
へトナーを供給する(ステップS2)。
【0033】出力画像の濃度が濃く、トナーが急激に消
費される場合、ホッパ27から現像槽20へのトナーの
補給がトナーの消費に追いつかず、トナー濃度は減少し
てトナーセンサ25の出力は上昇する。トナーセンサ2
5の出力電圧が3Vを越えたと判定される(ステップS
3)と、所定濃度の出力画像が得られないおそれがある
ため、複写動作が停止される(ステップS4)。そし
て、コントローラ29はホッパローラ28が連続駆動す
るよう制御して、トナーをホッパ27から現像槽20へ
と連続的に供給するように動作させる。また、出力電圧
が一度でも3V以下になったか否かを表す3Vフラグに
0が代入される(ステップS5)。続いて、トナー供給
開始後の経過時間がリセットされて計測が開始される
(ステップS6)。
【0034】そして、経過時間が3分を超えたか否かが
判定され(ステップS7)、3分を超えていなければ、
出力電圧が3V以下であるか否かが判定される(ステッ
プS8)。出力電圧が3V以下でなければ、再びステッ
プS7に戻り、経過時間が3分を超えたか否かが判定さ
れる。ステップS8で、出力電圧が3V以下であれば、
3Vフラグに1が代入された(ステップS9)後、ステ
ップS7に戻る。ステップS7で、経過時間が3分を超
えていれば、3Vフラグが1であるか否かの判定が行わ
れる(ステップS10)。3Vフラグが1でなければ、
トナーの供給動作によって明瞭にトナー濃度が上昇しな
かったことが示唆される。なぜなら、トナーの供給動作
の前後で、出力電圧はいずれも3Vを越えており、出力
電圧が明瞭に低下したとは判断されないからである。こ
の場合、ホッパ27内にトナーが残っていないものと判
断される。その場合、トナーの供給動作を停止(ステッ
プS14)、すなわち、コントローラ29はホッパロー
ラ28を停止させ、ホッパ27にトナーを補充するよう
促す旨を表示器に表示させる(ステップS15)。
【0035】出力画像の濃度が濃い場合は、複写開始
後、トナーは急激に消費される。したがって、複写動作
が停止されたとき(ステップS4)には、現像槽20内
の平均的なトナー濃度は、出力電圧が3Vに相当する濃
度を下回っており、出力電圧は、複写動作停止(ステッ
プS4)後もしばらく上昇する。このため、3分間のト
ナーの供給ではトナー濃度を標準の値に回復できないこ
とがある。ステップS10で、3Vフラグが1であれ
ば、トナーの供給動作によってトナー濃度が上昇したこ
とを意味するので、トナーの継続供給によりさらにトナ
ー濃度が高くなることが期待される。そこで、トナーの
継続供給動作を3分間行う(ステップS11)。すなわ
ち、トナーの供給時間が合計6分に延長される。その
後、トナーの継続供給動作を終了(ホッパローラ28を
停止)する(ステップS12)。ステップS4で複写動
作を停止したときに、複写の途中であった場合は、その
後、複写機1はその複写動作を再開する。複写の途中で
なければ、複写待機状態とする(ステップS13)。
【0036】以上のトナー濃度制御方法によれば、トナ
ーの供給を一律に一定時間行って終了するのではなく、
ホッパ27内にトナーが存在する場合は、必要によりト
ナーの供給時間が延長される。これにより、トナー濃度
が標準の値に回復することが期待できる。すなわち、こ
のトナー濃度制御装置によれば、出力画像の濃度を問わ
ず、現像槽20内のトナー濃度を適正に調節することが
できる。また、ホッパ27内にトナーが残っていなかっ
た場合は、長時間待たなくても、トナーの補充を行い、
画像形成を再開することができる。
【0037】一般に、出力電圧は波打ちながら変化し、
現像槽20内のトナー量の変化がなくなってから出力電
圧が一定値に落ち着くまでに一定の時間がかかる。この
発明によれば、必ずしもトナーの供給が終了した時点
で、トナーセンサ25の出力が3V以下になっていなく
ても、トナー濃度が回復した兆候を捉えることができ
る。図5は、本発明の他の実施形態に係るトナー濃度制
御装置によるトナー濃度制御方法を示すフローチャート
である。
【0038】複写が開始され、出力電圧が2Vを越えた
と判定される(ステップT1)と、コントローラ29は
出力電圧が2Vを維持するように、ホッパローラ28を
間欠駆動させてホッパ27から現像槽20へトナーを供
給する(ステップT2)。出力画像の濃度が濃く、トナ
ーが急激に消費される場合、ホッパ27から現像槽20
へのトナーの補給がトナーの消費に追いつかず、トナー
濃度は減少してトナーセンサ25の出力は上昇する。ト
ナーセンサ25の出力電圧が3Vを越えたと判定される
(ステップT3)と、複写動作が停止される(ステップ
T4)。そして、トナー供給開始時の出力電圧V1に、
現在の出力電圧が代入され(ステップT5)、コントロ
ーラ29はホッパローラ28を制御して、3分間トナー
をホッパ27から現像槽20へと連続的に供給するよう
に動作させる(ステップT6)。3分が経過すると、ト
ナー供給終了時の出力電圧V2に、現在の出力電圧が代
入される(ステップT7)。
【0039】次に、出力電圧が2V未満であるか否かが
判定される(ステップT8)。出力電圧が2V未満であ
れば、トナー濃度が標準の値に回復しているということ
なので、複写動作を再開するか、または、複写待機状態
にする(ステップT11)。ステップT8で、出力電圧
が2V以上であれば、トナー濃度が標準の値に回復して
いないことになる。この場合、トナー供給開始時の出力
電圧V1とトナー供給終了時の出力電圧V2との差が、
0.1Vより大きいか否かが判定される(ステップT
9)。すなわち、出力電圧が一定の割合以上で低下して
いるか否かが判定される。この差が0.1V以下であれ
ば、トナー濃度が標準の値に向かって明瞭に回復してい
ないので、ホッパ27にトナーがなくなっていると判断
される。この場合、それ以上トナーの供給は行わず、コ
ントローラ29はホッパ27にトナーを補充するよう促
す旨を表示器に表示させる(ステップT10)。
【0040】ステップT9で、トナー供給開始時の出力
電圧V1とトナー供給終了時の出力電圧V2との差が、
0.1Vより大きいければ、トナー濃度が標準の値に向
かって明瞭に回復しつつあることが示唆される。すなわ
ち、ホッパ27にトナーがあるにもかかわらず、ステッ
プT6のトナーの供給ではトナー濃度が標準の値に回復
しなかったと判断される。その場合、ステップT5に戻
り、再度のトナーの供給動作(ステップT6)を行い、
出力電圧が2V未満であるか否かの判定(ステップT
8)や、トナー供給開始時の出力電圧V1とトナー供給
終了時の出力電圧V2との差が、0.1Vより大きいか
否かの判定(ステップT9)が行われる。
【0041】図6は、図5のトナー濃度制御方法によ
り、濃度が濃い画像を形成する場合のトナーセンサ25
の出力電圧の変化を示す図である。このトナー濃度制御
方法によれば、1回の継続供給でトナー濃度が標準の値
に回復しなかった場合でも、ステップT9の判定によ
り、ホッパ27内にトナーが存在する場合は、再度継続
供給(ステップT6)が行われる。同様にして、トナー
濃度が標準の値に回復するまで継続供給動作(ステップ
T6)が繰り返される。したがって、ホッパ27内にト
ナーが残っているにもかかわらず、トナーの補充待ちの
状態になることはない。すなわち、このようなトナー濃
度制御装置によれば、現像槽20内のトナー濃度を確実
に適正な値にすることができる。
【0042】ホッパ25内にトナーがなくなったか否か
は、継続供給が行われるたびに判断される(ステップT
9)ので、継続供給中にトナーがなくなった場合でも、
トナーの供給動作を終了することができる。以上の実施
形態では、トナーの供給時間および継続供給時間は、す
べて3分としているが、これらは任意に設定することが
できる。ホッパ27内にトナーが残っているか否かの判
定は、出力電圧が、画像形成動作中において、単位時間
あたりに一定幅以上3Vに近づいたか否かに基づいて行
うこととしてもよい。画像形成動作中、出力電圧が充分
大きい幅で3Vに近づいていれば、現像槽20でトナー
が急激に消費されていることが示唆される。その場合、
出力電圧が3Vに達し、画像形成動作が停止されたとき
には、現像槽20内のトナー濃度は、出力電圧が3Vに
相当する濃度を下回っている。したがって、3分間トナ
ーを供給しても、トナー濃度は標準の値に回復しないこ
とが予想される。上記の判定方法によれば、このような
場合、トナーの供給が終了した後、トナーの継続供給を
行うこととすることができる。
【0043】濃度の濃い画像の出力は、濃度の濃い原稿
について通常の複写をする場合以外に、濃度の薄い原稿
を白黒反転複写する場合なども含まれる。その他、特許
請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の変更を施す
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトナー濃度制御装置が採用された
複写機全体の構成を示す図解的な断面図である。
【図2】図1の複写機の現像装置の図解的な断面図であ
る。
【図3】図2の現像装置の現像槽、搬送羽根、トナーセ
ンサ、攪拌パドル、および供給ローラの配置を示す図解
的な平面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るトナー濃度制御装置
によるトナー濃度制御方法を示すフローチャートであ
る。
【図5】本発明の他の実施形態に係るトナー濃度制御装
置によるトナー濃度制御方法を示すフローチャートであ
る。
【図6】図5のフローチャートに示すトナー濃度制御方
法により、濃度が濃い画像を形成する場合のトナーセン
サの出力電圧の変化を示す図である。
【図7】従来のトナー濃度制御装置により、濃度が濃い
画像を形成する場合のトナーセンサの出力電圧の変化を
示す図である。
【符号の説明】
1 複写機 9 現像装置 20 現像槽 25 トナーセンサ 27 ホッパ 29 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−34568(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 G03G 15/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成期間中、トナーセンサの出力が正
    常値である第1レベルを保つように、ホッパから現像槽
    へのトナー補給量を制御する濃度維持制御手段と、 上記トナーセンサの出力が上記第1レベルよりも高い第
    2レベルを超えたとき、画像形成動作を中止し、第1時
    間の間、上記ホッパから上記現像槽へトナーを供給する
    トナー供給制御手段と、 上記第1時間の間のトナー供給中に、上記トナーセンサ
    の出力が一度でも上記第2レベル以下になったときは、
    上記第1時間終了後、さらに所定時間、上記ホッパから
    上記現像槽へのトナー供給を継続する継続供給手段と、
    を有することを特徴とするトナー濃度制御装置。
  2. 【請求項2】画像形成期間中、トナーセンサの出力が正
    常値である第1レベルを保つように、ホッパから現像槽
    へのトナー補給量を制御する濃度維持制御手段と、 上記トナーセンサの出力が上記第1レベルよりも高い第
    2レベルを超えたとき、画像形成動作を中止し、第1時
    間の間、上記ホッパから上記現像槽へトナーを供給する
    トナー供給制御手段と、 上記第1時間の間のトナー供給中に、上記トナーセンサ
    の出力のレベル低下の割合を検出し、低下割合が一定の
    割合以上であれば、上記第1時間終了後、所定時間、上
    記ホッパから上記現像槽へのトナー供給を継続する継続
    供給手段と、を有することを特徴とするトナー濃度制御
    装置。
  3. 【請求項3】上記継続供給手段は、所定時間の継続供給
    中にも、上記トナーセンサの出力、またはレベル低下割
    合を検出し、この出力またはレベル低下割合が所定の条
    件を満たしたことに基づいて、さらに所定時間、トナー
    供給を継続するものであることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のトナー濃度制御装置。
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