JP2004013027A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像情報の書き込み前の露光によりドラムメモリーの発生を抑えるとともに、ファーストプリント時間に影響を与えずに、コストアップさせることなく、かつ転写電圧検知の精度を上げ、良好な画像を得ることを目的とした画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】前回転時に、ドラム一周分のレーザ露光をし、かつその露光されたドラムに対応した位置で、ATVCをおこなう。
【選択図】 図1
【解決手段】前回転時に、ドラム一周分のレーザ露光をし、かつその露光されたドラムに対応した位置で、ATVCをおこなう。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気信号化された画像情報をレーザビームやLEDを用いて光変換して潜像を形成するようにした画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の、レーザビームを用いた画像形成装置は、図1に示すように構成されている。同図において、ホストコンピュータ18は、文字などの画像情報を電気信号化してインターフェイスコントローラ1に発信する。インターフェイスコントローラ1は、画像情報を信号処理してエンジンコントローラ2に渡し、エンジンコントローラ2はレーザ駆動回路3を駆動させ、レーザダイオード4を適宜、発光させる。レーザダイオード4からのレーザ光は、コリメータレンズ17により集光され、回転するポリゴンミラー5上に投射された後、fθレンズ6やポリゴンミラー5の面倒れを補正する光学系(図示せず)および反射ミラー7を経て感光ドラム9上を、その回転軸方向(感光ドラム9の母線方向)に沿って走査しながら照射する。
【0003】
感光ドラム9の表面は帯電ローラ8により一様に帯電された後、上述のレーザ光の照射を受ける。感光ドラム9の表面のうち、レーザ光が照射された箇所は、電荷が減衰し、レーザ光が照射されない箇所は、電荷が残留するので、レーザダイオード4のオン・オフに対応した静電潜像が感光ドラム9上に形成される。
【0004】
次いで、感光ドラム9の矢印R9方向への回転に伴い、現像器10により回転する現像スリーブ10a上の現像剤(トナー)が静電潜像に応じて付与され、感光ドラム9に顕像(トナー画像)が得られる。
【0005】
一方、給紙カセット12から給紙ローラ11で1枚ずつ取り出された記録材としての転写紙は、レジスタローラ13によりタイミングを合わせて、感光ドラム9と転写ローラ9との間の転写ニップ部に搬入される。顕像は転写ローラ14により転写紙上に転写される。転写紙上に転写された顕像は、定着器15により定着される。そして、転写工程終了後、感光ドラム9に残留している残留トナーをクリーナ16により除去して、次の画像形成プロセスに入る。
【0006】
このように構成された画像形成装置における帯電工程、露光工程、現像工程および転写工程などに使用される各種機器は、プリントスタート信号の発信に伴って図2に示すシーケンスチャートに基づき作動する。
・感光ドラム9は、プリントスタート信号の発信とともに回転を開始し、所要枚数のプリント終了後に回転を停止する。
・帯電ローラ8は、プリントスタート信号の発信後、所定の時間の後に帯電を開始し、感光ドラム9の回転停止に先立って帯電を停止する。
・レーザダイオード4は、感光ドラム9上の帯電電位が安定する所定の前処理時間を経過後に、画像信号に応じて発光を開始する。
・現像器10は、レーザダイオード4により書き込まれた感光ドラム9上の潜像部分に応じて駆動されるが、常に駆動されていても良い。
・転写ローラ14は、感光ドラム9の回転スタートとともに回転し、前処理時間において所定の電流値が流れる電圧を印加して、その電圧値から所定の演算を行い、印字の際に必要な低電圧制御が行われる。
【0007】
このような作動タイミングにおいて、レーザダイオード4は、プリントスタートの発信とともに書き込みをスタートさせないようにしている。すなわち、前処理時間において、画像書き込み前には転写ローラ14にある電流値が流れる電圧を通電し、最適な転写電圧値を算出しなければならないため、そのための必要時間も考慮されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の画像形成装置においては、レーザダイオード4により書き込まれた画像パターンが次の感光ドラム9の1回転によって形成されるトナー画像上に残像として現れるという問題がある。この現象は、いわゆるドラムメモリーと呼ばれるもので、点灯部と非点灯部とがはっきりと分かれた画像パターン、例えば白地の背景色に20mm角の黒色正方形が描かれている画像の下に、比較的低密度のハーフトーンを微小ドットで構成した画像が形成されている場合によく目立って現れる。
【0009】
これはレーザ光が照射された感光ドラム9の光導電層内に電荷が滞留し、電荷の移動が行われづらくなり、感光ドラム一周分の後、その部分が再度帯電されてレーザ光が照射された場合に、一度レーザ光に照射され、電荷の滞留が起きている部分と、初めて帯電する部分で電位差が生じることが原因であると考えられている。
【0010】
この問題の解決のため、従来から、画像の書き込み前に感光ドラム9の全周にレーザ光を照射させ、あらかじめ電荷を帯電させておくことで、レーザ光への感度を均一になまらせ、潜像の電位差を生じさせないようにする方法が知られている。
【0011】
しかし、この方法を用いた場合、画像の書き込み前に感光ドラム9の全周の帯電電位を明部電位まで降下させるために、最低でも感光ドラム一周分の時間が必要になる。そのためファーストプリント時間が感光ドラム一周分の露光時間分延びてしまうという問題があった。
【0012】
また、画像書き込み前に転写ローラ14に通電し、前述のやり方に基づき最適な転写電圧値を算出する制御は、通常プラスの電荷を印加するので、感光ドラムの表面にプラスのメモリーを発生させないように、マイナスの電位が高い暗部電位(VD)で行われる。
【0013】
そのために、前回転時におけるプリント時の転写電圧算出の時間を確保し、感光ドラムの電位を下降させるには、前露光装置を用いる方法が通例として行われているが、この場合、コストアップにつながってしまう。また、上記転写電圧の検出は、ドラム電位のわずかな差で、検知電圧に影響を及ぼすために、この精度を上げる必要がある。
【0014】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、画像情報の書き込み前の露光によりドラムメモリーの発生を抑えるとともに、ファーストプリント時間に影響を与えずに、コストアップさせることなく、かつ転写電圧検知の精度を上げ、良好な画像を得るための画像形成装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、第1の発明に係る画像形成装置は、像担持体を一様に帯電させる帯電手段と、電気信号化した画像情報を光信号に変換して前記像担持体への画像情報の書き込みにより潜像を形成する画像露光手段と、前記像担持体上の潜像を現像剤により現像する現像手段と、現像したトナー画像を記録材に転写する転写手段と、また前記転写手段には前記像担持体への画像情報の書き込み開始前に、転写部材に電圧を印加し、記録材にトナー画像を転写する際の適切な電圧値を検出する転写条件検知機構をそなえ、前記画像露光手段、帯電手段、現像手段、および転写手段のそれぞれを制御して画像形成をする制御を備えた画像形成装置において、
前記像担持体への画像情報の書き込み開始前に、前記像担持体を前記帯電手段により一様に帯電し前記画像露光手段を点灯させて前記像担持体を一周分全面露光させる制御を持ち、この点灯により該像担持体の露光された領域の明部電位が前記転写領域に到達して、転写領域を抜けるあいだに、前記の転写条件検出機構を動作させることを特徴とする。
【0016】
第2の発明に係る画像形成装置は、前記画像形成装置は、前記像担持体への画像情報の書き込み開始前に、前記画像露光手段の点灯により、前記像担持体を一周分全面露光させ、この点灯により露光された領域の電位が、画像情報の書き込み時の明部電位より絶対値が高くなるように、前記画像露光手段を駆動することを特徴とする。
【0017】
第3の発明に係る画像形成装置は、前記画像形成装置は、前記像担持体への前記帯電手段による帯電が、画像情報の書き込み開始前に行う前記画像露光手段の点灯により前記像担持体を一周分全面露光される領域に対応して、画像情報の書き込み時の暗部電位にくらべ高く帯電させる制御を備えたことを特徴とする。
【0018】
(作用)
上記の構成に基づいて、第1の発明は、画像情報の書き込みを行う光源を利用して、画像情報の書き込み開始前に露光を行う。この際に、前回転時に行う転写の転写時に必要な適正電圧の算出のための電圧印加を、このドラム一周分の露光が行われた領域内で行う。これにより新たにドラム一周分の露光の時間を設けることなく、ドラムのメモリーを解消できる。また、通常上記検知は上記プラスバイアスの影響を考慮して、マイナスの電位の高い暗部電位で行うが、この検知精度はドラムのわずかな電位差の影響を受ける。暗部電位にくらべ、レーザの露光により電位の安定した、明部電位で上記検知を行うことにより、より精度の高い転写電圧の算出をすることができ、かつドラムメモリーのない良好な画像を得ることができる。
【0019】
第2の発明は、画像情報の書き込み開始前に像担持体を露光するが、この際レーザダイオードによる発光は通常の画像書き込み時よりも弱い出力で行う。これにより感光ドラムの明部電位は通常の画像書き込み時よりも高くなる。そして、転写の前回転時におけるプリント時の転写電圧の検知をこのレーザによる弱い出力で露光された感光ドラムの領域が、転写領域に来た時に行う、このときのレーザ出力は、前記検知のプラスバイアスにより、感光ドラムにプラスメモリーを生じないような電圧になるように適正化する。これにより、第1の発明のようにファーストプリント時間に影響を与えることなしに、ドラムメモリーを解消でき、転写電圧の検知の精度を上げることができる。
【0020】
第3の発明は、画像情報の書き込み開始前に像担持体を露光する領域をあらかじめ通常のプリント時のVD値よりも高く帯電させ、露光後のVLの電位が前回転時におけるプリント時の転写電圧検知のための、プラスのバイアスによるメモリーが起きないまで高くする。これにより前記転写の制御のために、感光ドラムのプラスのバイアスを印加しても、感光ドラムにプラスメモリーを発生させることなく、感光ドラムを一面露光することができる。これにより、ファーストプリント時間に影響を与えることなしにドラムメモリーを解消でき、なおかつ上記理由により、転写電圧の検知の精度を上げることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係る画像形成装置jの実施の形態を示す概略構成図、図2、3、4は図1の画像形成装置の主要機器の動作を示すシーケンスチャートである。
【0023】
図1において、18はホストコンピュータ、1はインターフェイスコントローラ、2は制御手段としてのエンジンコントローラ(以下、単に「コントローラ」という)、3はレーザ駆動回路、4はレーザダイオード、5はポリゴンミラー、6はfθレンズ、7は反射ミラー、8は帯電ローラ、9は感光ドラム、10は現像スリーブ10aを有する現像器、11は給紙ローラ、12は給紙カセット、13はレジスタローラ、14は転写ローラ、15は定着器、16はクリーナ、17はコリメータレンズである。
【0024】
図2、3、4には、レーザ駆動回路3およびレーザダイオード4を備えた画像露光手段としてのレーザ露光部による露光に基づいて変化する感光ドラム9の表面電位が示されている。
【0025】
なお、図2におけるVDは正規の暗部電位、VLはVDに帯電した感光ドラム9上を通常のレーザ光により画像情報の書き込みにより得られる明部電位、図4のVDHは正規の帯電バイアスよりも高いバイアスを印加した時の暗部電位、図3のVLHはVDに帯電した感光ドラム9上を通常より弱いレーザ光により露光(弱露光)して得られる明部電位、またはVDHを正規のレーザ光により露光して得られる明部電位である。この場合の電位の絶対値の大小関係は、VL<VLH<VD<VDHとなる。
【0026】
次にコントローラ2について説明する。
【0027】
コントローラ2は、レーザダイオード4による感光ドラム9への画像情報の書き込みをプリントスタート信号の発信後、感光ドラム9が少なくとも1回転以上の回転を行う前処理時間の経過後に行うように制御する。また、レーザダイオード4は前処理時間において、感光ドラム9を弱露光(前処理時露光)する。この場合、レーザダイオード4による発光は、画像情報を書き込む際の出力よりも弱い一定の出力である。
【0028】
一方、コントローラ2は、画像情報の書き込み前に弱露光された感光ドラム9の前処理時露光部の後端が現像位置を通過するまでは現像器10を現像させないように、例えば現像バイアス電圧を印加させない非現像状態にしたり、現像スリーブ10aを離間させたりして現像不能状態にする。そして、コントローラ2は、感光ドラム9の画像情報の書き込み領域に応じて、現像バイアス電圧を印加させる現像状態にしたり、現像スリーブ10aを感光ドラム9に接近させたりする。
【0029】
また、コントローラ2は、転写ローラ14に印加する電圧を制御する。すなわち、コントローラ2は、画像情報の書き込み前の弱露光により明部電位VLHになっている感光ドラム9の領域が転写ニップ部に位置する間に転写ローラ14に通電し、最適転写電圧値を検出する。
【0030】
通常のプリント時に、感光ドラム9上の画像領域が転写ニップ部に到達し、転写紙が転写ニップ部に搬入されるのに対応して転写ローラ14には、通電によって算出された最適な転写電圧が印加され、トナー画像の転写紙への転写が行われる。
【0031】
上述のようにコントローラ2が、画像情報の書き込み前に上記の通常コピー時に印加する電圧値を検知するための電圧印加に対応する領域に、感光ドラム9を全周露光するようにレーザダイオード4を制御することで感光ドラム9の光導電層内に滞留する電荷を一様にし、ゴーストの発生を抑えることができる。この際、感光ドラム9への露光を画像情報の書き込み時よりも弱い出力(レーザ光)で行うので、感光ドラム9の明部電位VLHは、画像情報の書き込み時の明部電位VLよりも高くなる。
【0032】
すなわち、露光後の領域で転写のプラスバイアスが印加されるが、通常のVLよりも高いので、プラスメモリを感光ドラムに残すことなくドラムの電位のムラをなくすことができる。また、上記検知の精度はドラムのわずかな電位差の影響を受ける。暗部電位にくらべ、レーザーの露光により電位の安定した、明部電位で上記検知を行なうことにより、より精度の高い転写電圧の算出をすることができる。
【0033】
図3に上記制御のシーケンス図を示す。
【0034】
本実施例において、帯電バイアスは、ACバイアス−1200V(Vpp)、DCバイアス−800V、前処理時間時の感光ドラム一周分のレーザ露光を通常の半分になるように、また、この弱露光に対応するドラム電位での上記の転写電圧検出のための印加電流を4μAになるように制御した。これにより、弱露光による感光ドラムの電位VHLは、−250Vになった。
【0035】
上記制御の結果、感光ドラムのメモリーによる異常画像はなくなり、良好な画像が得られた。また、VHLは、レーザによる露光を受けた電位であり、帯電されたVDの電位よりも安定した電位であるために、画像出力時の最適転写電圧検出が、感光ドラムの電位ムラの影響を受けない。そのため、本実施例では、上記制御を行わなかった場合より、最適な転写電圧の検出ができ、さらに良好な画像が得られた。
【0036】
(第2の実施の形態)
本実施の形態は第1の実施の形態と同様に画像情報の書き込み前の弱露光においてレーザダイオード4の点灯を行っているが、この際のレーザダイオード4の出力は画像情報の書き込み時と同じパワーで、図5に示すような矩形波状の細かいオン・オフ制御を行う。
【0037】
この結果、前処理時露光での感光ドラム9の表面への露光量は、実質的に弱められることになる。このように構成することによって、レーザダイオード4の出力を変化させることなく、レーザ駆動回路を簡略化することができ、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。この場合、より一層、高い効果を得るためには、レーザダイオード4のオン・オフ制御をより細かく行う必要がある。理想的には、画像形成装置の解像度の最小ドット内でレーザダイオード4のオン・オフ制御はされるべきであり、例えば600dpiの解像度を持つ画像形成装置であるならば、レーザ光の主走査方向に対して感光ドラム9の約0.0423mmの範囲内で少なくとも1回ずつオン・オフすべきである。もちろん、1ドット内でのオン・オフは1回に限らず、レーザダイオード4やレーザ駆動回路3の能力次第でいくらでも多くすることが可能である。また、感光ドラム9の表面への露光量は図5のオン・オフの比を変えることでより最適な値に設定できることはいうまでもない。
【0038】
さらに、レーザダイオード4のオン・オフ制御に加えて、前処理の露光時のみ、ポリゴンミラー5の回転速度を速くしたり、あるいは遅くしたりして露光量の調整を行うようにしてもよい。このようにすることにより、ゴーストや濃度ムラの防止に対してさらに高い効果が得られた。
【0039】
(第3の実施の形態)
図4は第3の実施の形態を示すシーケンスチャートである。
【0040】
本実施の形態は、画像情報の書き込み前のレーザダイオード4による感光ドラム9の表面への露光量は画像情報の書き込み時の露光量と等しく、コントローラ2は、前処理時におけるレーザ露光に対応する感光ドラム9の表面への帯電電位を通常の暗部電位よりも高くすることで、前処理時露光でのレーザ露光後の明部電位が通常の明部電位よりも高くなるようにしている。そのため、図4に示すように前処理時のレーザ露光を開始する感光ドラム9の先端部が帯電ローラ8に到達した時点から感光ドラム9の1回転分の帯電ローラ8に印加する直流電圧値を高くする。このときの印加電圧値は感光ドラム9の感度やレーザの波長などによって適宜選択できるが、第1、第2の実施の形態で得られるVLHと同様の明部電位となる帯電電位が得られるようにすればよい。ここでは、VDHの帯電電位を−900Vに設定した。
【0041】
上記構成で、レーザ駆動回路や、出力を変更すること無しに簡略化することができ、実施例1、2で得られた効果と、同様の効果を得ることができた。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、第1の発明によれば、制御手段は、ファーストプリント時間に影響を与えずに、画像情報の書き込み前の露光によりドラムメモリーの発生を抑えることで、画像の濃度ムラをなくすことができる。また、上記転写電圧の検知を、より電位の安定している明部電位で行なうことにより、より精度の高い検知を可能にしている。
【0043】
第2の発明によれば、制御手段は、画像情報の書き込み前の像担持体上への露光量を画像情報の書き込み時の露光量よりも低くするようにしたので、前回転時に行なうプリント時の転写電圧の検知により、ドラムにプラスメモリーを生じさせることがなく、かつファーストプリント時間に影響を与えることなく、画像の濃度ムラをなくすことができる。
【0044】
また、第3の発明によれば、前処理時露光後の画像情報の書き込み前の露光に対応する、像担持体の帯電電位をあらかじめ高く制御するようにしたので、上記と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の画像形成装置図である。
【図2】従来の画像形成装置におけるシーケンス図である。
【図3】実施例1におけるシーケンス図である。
【図4】実施例3におけるシーケンス図である。
【図5】実施例2におけるレーザ出力制御図である。
【符号の説明】
3、4、5、6、7 露光手段
8 帯電手段
9 像担持体
10 現像手段
14 転写手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気信号化された画像情報をレーザビームやLEDを用いて光変換して潜像を形成するようにした画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の、レーザビームを用いた画像形成装置は、図1に示すように構成されている。同図において、ホストコンピュータ18は、文字などの画像情報を電気信号化してインターフェイスコントローラ1に発信する。インターフェイスコントローラ1は、画像情報を信号処理してエンジンコントローラ2に渡し、エンジンコントローラ2はレーザ駆動回路3を駆動させ、レーザダイオード4を適宜、発光させる。レーザダイオード4からのレーザ光は、コリメータレンズ17により集光され、回転するポリゴンミラー5上に投射された後、fθレンズ6やポリゴンミラー5の面倒れを補正する光学系(図示せず)および反射ミラー7を経て感光ドラム9上を、その回転軸方向(感光ドラム9の母線方向)に沿って走査しながら照射する。
【0003】
感光ドラム9の表面は帯電ローラ8により一様に帯電された後、上述のレーザ光の照射を受ける。感光ドラム9の表面のうち、レーザ光が照射された箇所は、電荷が減衰し、レーザ光が照射されない箇所は、電荷が残留するので、レーザダイオード4のオン・オフに対応した静電潜像が感光ドラム9上に形成される。
【0004】
次いで、感光ドラム9の矢印R9方向への回転に伴い、現像器10により回転する現像スリーブ10a上の現像剤(トナー)が静電潜像に応じて付与され、感光ドラム9に顕像(トナー画像)が得られる。
【0005】
一方、給紙カセット12から給紙ローラ11で1枚ずつ取り出された記録材としての転写紙は、レジスタローラ13によりタイミングを合わせて、感光ドラム9と転写ローラ9との間の転写ニップ部に搬入される。顕像は転写ローラ14により転写紙上に転写される。転写紙上に転写された顕像は、定着器15により定着される。そして、転写工程終了後、感光ドラム9に残留している残留トナーをクリーナ16により除去して、次の画像形成プロセスに入る。
【0006】
このように構成された画像形成装置における帯電工程、露光工程、現像工程および転写工程などに使用される各種機器は、プリントスタート信号の発信に伴って図2に示すシーケンスチャートに基づき作動する。
・感光ドラム9は、プリントスタート信号の発信とともに回転を開始し、所要枚数のプリント終了後に回転を停止する。
・帯電ローラ8は、プリントスタート信号の発信後、所定の時間の後に帯電を開始し、感光ドラム9の回転停止に先立って帯電を停止する。
・レーザダイオード4は、感光ドラム9上の帯電電位が安定する所定の前処理時間を経過後に、画像信号に応じて発光を開始する。
・現像器10は、レーザダイオード4により書き込まれた感光ドラム9上の潜像部分に応じて駆動されるが、常に駆動されていても良い。
・転写ローラ14は、感光ドラム9の回転スタートとともに回転し、前処理時間において所定の電流値が流れる電圧を印加して、その電圧値から所定の演算を行い、印字の際に必要な低電圧制御が行われる。
【0007】
このような作動タイミングにおいて、レーザダイオード4は、プリントスタートの発信とともに書き込みをスタートさせないようにしている。すなわち、前処理時間において、画像書き込み前には転写ローラ14にある電流値が流れる電圧を通電し、最適な転写電圧値を算出しなければならないため、そのための必要時間も考慮されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の画像形成装置においては、レーザダイオード4により書き込まれた画像パターンが次の感光ドラム9の1回転によって形成されるトナー画像上に残像として現れるという問題がある。この現象は、いわゆるドラムメモリーと呼ばれるもので、点灯部と非点灯部とがはっきりと分かれた画像パターン、例えば白地の背景色に20mm角の黒色正方形が描かれている画像の下に、比較的低密度のハーフトーンを微小ドットで構成した画像が形成されている場合によく目立って現れる。
【0009】
これはレーザ光が照射された感光ドラム9の光導電層内に電荷が滞留し、電荷の移動が行われづらくなり、感光ドラム一周分の後、その部分が再度帯電されてレーザ光が照射された場合に、一度レーザ光に照射され、電荷の滞留が起きている部分と、初めて帯電する部分で電位差が生じることが原因であると考えられている。
【0010】
この問題の解決のため、従来から、画像の書き込み前に感光ドラム9の全周にレーザ光を照射させ、あらかじめ電荷を帯電させておくことで、レーザ光への感度を均一になまらせ、潜像の電位差を生じさせないようにする方法が知られている。
【0011】
しかし、この方法を用いた場合、画像の書き込み前に感光ドラム9の全周の帯電電位を明部電位まで降下させるために、最低でも感光ドラム一周分の時間が必要になる。そのためファーストプリント時間が感光ドラム一周分の露光時間分延びてしまうという問題があった。
【0012】
また、画像書き込み前に転写ローラ14に通電し、前述のやり方に基づき最適な転写電圧値を算出する制御は、通常プラスの電荷を印加するので、感光ドラムの表面にプラスのメモリーを発生させないように、マイナスの電位が高い暗部電位(VD)で行われる。
【0013】
そのために、前回転時におけるプリント時の転写電圧算出の時間を確保し、感光ドラムの電位を下降させるには、前露光装置を用いる方法が通例として行われているが、この場合、コストアップにつながってしまう。また、上記転写電圧の検出は、ドラム電位のわずかな差で、検知電圧に影響を及ぼすために、この精度を上げる必要がある。
【0014】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、画像情報の書き込み前の露光によりドラムメモリーの発生を抑えるとともに、ファーストプリント時間に影響を与えずに、コストアップさせることなく、かつ転写電圧検知の精度を上げ、良好な画像を得るための画像形成装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、第1の発明に係る画像形成装置は、像担持体を一様に帯電させる帯電手段と、電気信号化した画像情報を光信号に変換して前記像担持体への画像情報の書き込みにより潜像を形成する画像露光手段と、前記像担持体上の潜像を現像剤により現像する現像手段と、現像したトナー画像を記録材に転写する転写手段と、また前記転写手段には前記像担持体への画像情報の書き込み開始前に、転写部材に電圧を印加し、記録材にトナー画像を転写する際の適切な電圧値を検出する転写条件検知機構をそなえ、前記画像露光手段、帯電手段、現像手段、および転写手段のそれぞれを制御して画像形成をする制御を備えた画像形成装置において、
前記像担持体への画像情報の書き込み開始前に、前記像担持体を前記帯電手段により一様に帯電し前記画像露光手段を点灯させて前記像担持体を一周分全面露光させる制御を持ち、この点灯により該像担持体の露光された領域の明部電位が前記転写領域に到達して、転写領域を抜けるあいだに、前記の転写条件検出機構を動作させることを特徴とする。
【0016】
第2の発明に係る画像形成装置は、前記画像形成装置は、前記像担持体への画像情報の書き込み開始前に、前記画像露光手段の点灯により、前記像担持体を一周分全面露光させ、この点灯により露光された領域の電位が、画像情報の書き込み時の明部電位より絶対値が高くなるように、前記画像露光手段を駆動することを特徴とする。
【0017】
第3の発明に係る画像形成装置は、前記画像形成装置は、前記像担持体への前記帯電手段による帯電が、画像情報の書き込み開始前に行う前記画像露光手段の点灯により前記像担持体を一周分全面露光される領域に対応して、画像情報の書き込み時の暗部電位にくらべ高く帯電させる制御を備えたことを特徴とする。
【0018】
(作用)
上記の構成に基づいて、第1の発明は、画像情報の書き込みを行う光源を利用して、画像情報の書き込み開始前に露光を行う。この際に、前回転時に行う転写の転写時に必要な適正電圧の算出のための電圧印加を、このドラム一周分の露光が行われた領域内で行う。これにより新たにドラム一周分の露光の時間を設けることなく、ドラムのメモリーを解消できる。また、通常上記検知は上記プラスバイアスの影響を考慮して、マイナスの電位の高い暗部電位で行うが、この検知精度はドラムのわずかな電位差の影響を受ける。暗部電位にくらべ、レーザの露光により電位の安定した、明部電位で上記検知を行うことにより、より精度の高い転写電圧の算出をすることができ、かつドラムメモリーのない良好な画像を得ることができる。
【0019】
第2の発明は、画像情報の書き込み開始前に像担持体を露光するが、この際レーザダイオードによる発光は通常の画像書き込み時よりも弱い出力で行う。これにより感光ドラムの明部電位は通常の画像書き込み時よりも高くなる。そして、転写の前回転時におけるプリント時の転写電圧の検知をこのレーザによる弱い出力で露光された感光ドラムの領域が、転写領域に来た時に行う、このときのレーザ出力は、前記検知のプラスバイアスにより、感光ドラムにプラスメモリーを生じないような電圧になるように適正化する。これにより、第1の発明のようにファーストプリント時間に影響を与えることなしに、ドラムメモリーを解消でき、転写電圧の検知の精度を上げることができる。
【0020】
第3の発明は、画像情報の書き込み開始前に像担持体を露光する領域をあらかじめ通常のプリント時のVD値よりも高く帯電させ、露光後のVLの電位が前回転時におけるプリント時の転写電圧検知のための、プラスのバイアスによるメモリーが起きないまで高くする。これにより前記転写の制御のために、感光ドラムのプラスのバイアスを印加しても、感光ドラムにプラスメモリーを発生させることなく、感光ドラムを一面露光することができる。これにより、ファーストプリント時間に影響を与えることなしにドラムメモリーを解消でき、なおかつ上記理由により、転写電圧の検知の精度を上げることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係る画像形成装置jの実施の形態を示す概略構成図、図2、3、4は図1の画像形成装置の主要機器の動作を示すシーケンスチャートである。
【0023】
図1において、18はホストコンピュータ、1はインターフェイスコントローラ、2は制御手段としてのエンジンコントローラ(以下、単に「コントローラ」という)、3はレーザ駆動回路、4はレーザダイオード、5はポリゴンミラー、6はfθレンズ、7は反射ミラー、8は帯電ローラ、9は感光ドラム、10は現像スリーブ10aを有する現像器、11は給紙ローラ、12は給紙カセット、13はレジスタローラ、14は転写ローラ、15は定着器、16はクリーナ、17はコリメータレンズである。
【0024】
図2、3、4には、レーザ駆動回路3およびレーザダイオード4を備えた画像露光手段としてのレーザ露光部による露光に基づいて変化する感光ドラム9の表面電位が示されている。
【0025】
なお、図2におけるVDは正規の暗部電位、VLはVDに帯電した感光ドラム9上を通常のレーザ光により画像情報の書き込みにより得られる明部電位、図4のVDHは正規の帯電バイアスよりも高いバイアスを印加した時の暗部電位、図3のVLHはVDに帯電した感光ドラム9上を通常より弱いレーザ光により露光(弱露光)して得られる明部電位、またはVDHを正規のレーザ光により露光して得られる明部電位である。この場合の電位の絶対値の大小関係は、VL<VLH<VD<VDHとなる。
【0026】
次にコントローラ2について説明する。
【0027】
コントローラ2は、レーザダイオード4による感光ドラム9への画像情報の書き込みをプリントスタート信号の発信後、感光ドラム9が少なくとも1回転以上の回転を行う前処理時間の経過後に行うように制御する。また、レーザダイオード4は前処理時間において、感光ドラム9を弱露光(前処理時露光)する。この場合、レーザダイオード4による発光は、画像情報を書き込む際の出力よりも弱い一定の出力である。
【0028】
一方、コントローラ2は、画像情報の書き込み前に弱露光された感光ドラム9の前処理時露光部の後端が現像位置を通過するまでは現像器10を現像させないように、例えば現像バイアス電圧を印加させない非現像状態にしたり、現像スリーブ10aを離間させたりして現像不能状態にする。そして、コントローラ2は、感光ドラム9の画像情報の書き込み領域に応じて、現像バイアス電圧を印加させる現像状態にしたり、現像スリーブ10aを感光ドラム9に接近させたりする。
【0029】
また、コントローラ2は、転写ローラ14に印加する電圧を制御する。すなわち、コントローラ2は、画像情報の書き込み前の弱露光により明部電位VLHになっている感光ドラム9の領域が転写ニップ部に位置する間に転写ローラ14に通電し、最適転写電圧値を検出する。
【0030】
通常のプリント時に、感光ドラム9上の画像領域が転写ニップ部に到達し、転写紙が転写ニップ部に搬入されるのに対応して転写ローラ14には、通電によって算出された最適な転写電圧が印加され、トナー画像の転写紙への転写が行われる。
【0031】
上述のようにコントローラ2が、画像情報の書き込み前に上記の通常コピー時に印加する電圧値を検知するための電圧印加に対応する領域に、感光ドラム9を全周露光するようにレーザダイオード4を制御することで感光ドラム9の光導電層内に滞留する電荷を一様にし、ゴーストの発生を抑えることができる。この際、感光ドラム9への露光を画像情報の書き込み時よりも弱い出力(レーザ光)で行うので、感光ドラム9の明部電位VLHは、画像情報の書き込み時の明部電位VLよりも高くなる。
【0032】
すなわち、露光後の領域で転写のプラスバイアスが印加されるが、通常のVLよりも高いので、プラスメモリを感光ドラムに残すことなくドラムの電位のムラをなくすことができる。また、上記検知の精度はドラムのわずかな電位差の影響を受ける。暗部電位にくらべ、レーザーの露光により電位の安定した、明部電位で上記検知を行なうことにより、より精度の高い転写電圧の算出をすることができる。
【0033】
図3に上記制御のシーケンス図を示す。
【0034】
本実施例において、帯電バイアスは、ACバイアス−1200V(Vpp)、DCバイアス−800V、前処理時間時の感光ドラム一周分のレーザ露光を通常の半分になるように、また、この弱露光に対応するドラム電位での上記の転写電圧検出のための印加電流を4μAになるように制御した。これにより、弱露光による感光ドラムの電位VHLは、−250Vになった。
【0035】
上記制御の結果、感光ドラムのメモリーによる異常画像はなくなり、良好な画像が得られた。また、VHLは、レーザによる露光を受けた電位であり、帯電されたVDの電位よりも安定した電位であるために、画像出力時の最適転写電圧検出が、感光ドラムの電位ムラの影響を受けない。そのため、本実施例では、上記制御を行わなかった場合より、最適な転写電圧の検出ができ、さらに良好な画像が得られた。
【0036】
(第2の実施の形態)
本実施の形態は第1の実施の形態と同様に画像情報の書き込み前の弱露光においてレーザダイオード4の点灯を行っているが、この際のレーザダイオード4の出力は画像情報の書き込み時と同じパワーで、図5に示すような矩形波状の細かいオン・オフ制御を行う。
【0037】
この結果、前処理時露光での感光ドラム9の表面への露光量は、実質的に弱められることになる。このように構成することによって、レーザダイオード4の出力を変化させることなく、レーザ駆動回路を簡略化することができ、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。この場合、より一層、高い効果を得るためには、レーザダイオード4のオン・オフ制御をより細かく行う必要がある。理想的には、画像形成装置の解像度の最小ドット内でレーザダイオード4のオン・オフ制御はされるべきであり、例えば600dpiの解像度を持つ画像形成装置であるならば、レーザ光の主走査方向に対して感光ドラム9の約0.0423mmの範囲内で少なくとも1回ずつオン・オフすべきである。もちろん、1ドット内でのオン・オフは1回に限らず、レーザダイオード4やレーザ駆動回路3の能力次第でいくらでも多くすることが可能である。また、感光ドラム9の表面への露光量は図5のオン・オフの比を変えることでより最適な値に設定できることはいうまでもない。
【0038】
さらに、レーザダイオード4のオン・オフ制御に加えて、前処理の露光時のみ、ポリゴンミラー5の回転速度を速くしたり、あるいは遅くしたりして露光量の調整を行うようにしてもよい。このようにすることにより、ゴーストや濃度ムラの防止に対してさらに高い効果が得られた。
【0039】
(第3の実施の形態)
図4は第3の実施の形態を示すシーケンスチャートである。
【0040】
本実施の形態は、画像情報の書き込み前のレーザダイオード4による感光ドラム9の表面への露光量は画像情報の書き込み時の露光量と等しく、コントローラ2は、前処理時におけるレーザ露光に対応する感光ドラム9の表面への帯電電位を通常の暗部電位よりも高くすることで、前処理時露光でのレーザ露光後の明部電位が通常の明部電位よりも高くなるようにしている。そのため、図4に示すように前処理時のレーザ露光を開始する感光ドラム9の先端部が帯電ローラ8に到達した時点から感光ドラム9の1回転分の帯電ローラ8に印加する直流電圧値を高くする。このときの印加電圧値は感光ドラム9の感度やレーザの波長などによって適宜選択できるが、第1、第2の実施の形態で得られるVLHと同様の明部電位となる帯電電位が得られるようにすればよい。ここでは、VDHの帯電電位を−900Vに設定した。
【0041】
上記構成で、レーザ駆動回路や、出力を変更すること無しに簡略化することができ、実施例1、2で得られた効果と、同様の効果を得ることができた。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、第1の発明によれば、制御手段は、ファーストプリント時間に影響を与えずに、画像情報の書き込み前の露光によりドラムメモリーの発生を抑えることで、画像の濃度ムラをなくすことができる。また、上記転写電圧の検知を、より電位の安定している明部電位で行なうことにより、より精度の高い検知を可能にしている。
【0043】
第2の発明によれば、制御手段は、画像情報の書き込み前の像担持体上への露光量を画像情報の書き込み時の露光量よりも低くするようにしたので、前回転時に行なうプリント時の転写電圧の検知により、ドラムにプラスメモリーを生じさせることがなく、かつファーストプリント時間に影響を与えることなく、画像の濃度ムラをなくすことができる。
【0044】
また、第3の発明によれば、前処理時露光後の画像情報の書き込み前の露光に対応する、像担持体の帯電電位をあらかじめ高く制御するようにしたので、上記と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の画像形成装置図である。
【図2】従来の画像形成装置におけるシーケンス図である。
【図3】実施例1におけるシーケンス図である。
【図4】実施例3におけるシーケンス図である。
【図5】実施例2におけるレーザ出力制御図である。
【符号の説明】
3、4、5、6、7 露光手段
8 帯電手段
9 像担持体
10 現像手段
14 転写手段
Claims (3)
- 像担持体を一様に帯電させる帯電手段と、電気信号化した画像情報を光信号に変換して前記像担持体への画像情報の書き込みにより潜像を形成する画像露光手段と、前記像担持体上の潜像を現像剤により現像する現像手段と、現像したトナー画像を記録材に転写する転写手段と、また前記転写手段には前記像担持体への画像情報の書き込み開始前に、転写部材に電圧を印加し、記録材にトナー画像を転写する際の適切な電圧値を検出する転写条件検知機構をそなえ、前記画像露光手段、帯電手段、現像手段、および転写手段のそれぞれを制御して画像形成をする制御を備えた画像形成装置において、
前記像担持体への画像情報の書き込み開始前に、前記像担持体を前記帯電手段により一様に帯電し前記画像露光手段を点灯させて前記像担持体を一周分全面露光させる制御を持ち、この点灯により該像担持体の露光された領域の明部電位が前記転写領域に到達して、転写領域を抜けるあいだに、前記の転写条件検出機構を動作させることを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像形成装置は、前記像担持体への画像情報の書き込み開始前に、前記画像露光手段の点灯により、前記像担持体を一周分全面露光させる、この点灯により露光された領域の電位が、画像情報の書き込み時の明部電位より絶対値が高くなるように、前記画像露光手段を駆動することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置は、前記像担持体への前記帯電手段による帯電が、画像情報の書き込み開始前に行う、前記画像露光手段の点灯により前記像担持体を一周分全面露光される領域に対応して、画像情報の書き込み時の暗部電位にくらべ高く帯電させる制御を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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