JP3433599B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3433599B2
JP3433599B2 JP00690596A JP690596A JP3433599B2 JP 3433599 B2 JP3433599 B2 JP 3433599B2 JP 00690596 A JP00690596 A JP 00690596A JP 690596 A JP690596 A JP 690596A JP 3433599 B2 JP3433599 B2 JP 3433599B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビームを走
査して感光体上に静電潜像を形成し、形成した静電潜像
を顕像化して記録媒体上に転写する画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】レーザビームプリンタや複写機などの画
像形成装置においては、一様に帯電が施された感光体上
に光走査装置により走査されたレーザビームを照射する
ことにより、形成しようとする画像に対応する静電潜像
を形成している。形成された静電潜像は、現像手段によ
り現像され、転写手段により記録媒体上に転写された
後、定着手段により定着されるという、いわゆる電子写
真方式によってデジタル画像が形成される。
【0003】前記感光体上に静電潜像を形成する光走査
装置の光源としては一般にレーザダイオードが用いられ
ている。レーザダイオードは、形成すべき画像を表す画
像データに基づいてオン・オフ制御され、レーザビーム
を変調出力する。レーザダイオードから変調出力された
レーザビームは一方向に高速回転する回転多面鏡(ポリ
ゴンミラー)によって偏向反射されて感光体上に結像さ
れ、感光体上を1ライン単位で走査する。前記レーザダ
イオードから変調出力される画像の書出しタイミングを
得るため偏向走査光路上には同期検知器(受光素子)が
設けられ、同期検知器上を通過するレーザビームを検出
することで、水平同期を取っている。
【0004】ところで、上記の画像形成装置において、
装置の立ち上げ後、プリント動作を数サイクル(数ペー
ジ)連続して行うと、前回のサイクルで形成した像が次
回のサイクルまで持ち越され、いわゆる潜像ゴーストが
出現することがある。これを図11を用いて説明する。
図11には、装置の立ち上げ後1サイクル(1ページ)
目は白地中にベタ黒画像を形成し、2サイクル(2ペー
ジ)目は一様なハーフトーン画像を形成する場合であ
る。立ち上げ時は感光体表面の光に対する感度は非常に
高く、1サイクル目のプリントにおいては感光体のベタ
黒部分だけ、つまり露光を受けた領域だけ疲労が起こ
り、ベタ黒以外の領域は感度が高いままになっている
(感光体表面電位参照)。この状態で2サイクル目のプ
リント動作に入ると、1サイクル目に起こった感光体表
面の光に対する感度の違いから、2サイクル目に一様な
ハーフトーン画像をプリントしたつもりでも、1サイク
ル目のベタ黒部分だけハーフトーンにならず、薄く像が
残ってしまう。これを潜像ゴーストという。
【0005】前記潜像ゴーストGを防ぐため、特開昭4
8−54946号公報には、プリントスタート前に、画
像形成用の光走査装置とは別の露光用ランプにより感光
体表面を一様に露光して除電する(このような露光を
「前露光」という)技術が記載されている。ところが、
画像形成用の光走査装置とは別に前露光用のランプを設
けることは、装置構成を複雑化してコストアップとなっ
たり、装置内にランプ分のスペースを確保しなければな
らず、その分装置が大型化してしまう。また、ランプの
発熱による影響や、画像書込み時との波長の違いによる
除電効率の低下等の問題もある。
【0006】上記の問題を解決できる技術として、特開
昭64−25183号公報には、画像形成用の光走査装
置の光源を前露光用の光源としても兼用し、光走査装置
からのレーザビームを感光体上に照射して前露光を行う
技術が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開昭64−25183号公報等の従来技術においては、
光走査装置の光源(レーザダイオード)を点灯させ、レ
ーザダイオードから出射されるレーザビームの光量が画
像書き込み時の光量まで達した時点で感光体表面をレー
ザビームにより照射して前露光を開始しているため、一
般ユーザがプリント命令をしてから画像が出力されるま
での時間(FCOTあるいはFPOTという。以下では
総称して「FCOT」という)が前露光しない場合に比
べて極端に長くなってしまうという問題があった。
【0008】また、従来技術においては、ポリゴンミラ
ーが定常回転数に安定してから前露光を開始しているた
め、この点でも、FCOTを長くする原因となる。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、前露光によっ
てFCOTを極力長くすることなく潜像ゴーストの発生
を確実に防ぐことができる画像形成装置を得ることを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、感光体上を一様に帯電する帯
電手段と、レーザビームを走査して前記感光体上に静電
潜像を形成するレーザビーム走査手段と、前記静電潜像
を顕像化する現像手段と、顕像化された像を記録媒体上
に転写する転写手段と、画像形成前に前記レーザビーム
走査手段を制御して感光体上を露光する前露光制御手段
と、を有する画像形成装置において、前記前露光制御手
段は、前記レーザビーム走査手段から出射されるレーザ
ビーム光量を検出する光量検出手段と、検出された光量
が画像形成時の設定光量よりも小さな一定値を越えたか
否かを判断する判断手段と、判断が肯定された場合に
像形成領域において前記光量を一定に制御して感光体上
を露光する光量制御手段と、を備えていることを特徴と
する。
【0011】請求項1記載の発明では、前記帯電手段等
による画像形成前に前露光制御手段によって前露光が行
われる。この前露光の際、レーザビーム走査手段から出
射されるレーザビーム光量が光量検出手段により検出さ
れ、検出された光量が画像形成時の設定光量よりも小さ
な一定値を越えたか否かが判断される。判断が肯定され
ると、画像形成領域において光量制御手段により出射光
量が一定に制御されて感光体上の前露光が行われる。請
求項1記載の発明によれば、レーザビーム走査手段から
出射されるレーザビーム光量が画像形成時の設定光量よ
りも小さな一定値に達した時点で前露光を開始できるの
で、FCOTを長くすることなく潜像ゴーストの発生を
未然に防止できる。
【0012】請求項2記載の発明は、感光体上を一様に
帯電する帯電手段と、レーザビームを1ライン単位で走
査して前記感光体上に静電潜像を形成するレーザビーム
走査手段と、前記静電潜像を顕像化する現像手段と、顕
像化された像を記録媒体上に転写する転写手段と、前記
レーザビーム走査手段による走査ライン先頭のレーザビ
ームを受光して同期信号を発生する同期検知器と、画像
形成前に前記レーザビーム走査手段を制御して感光体上
を露光する前露光制御手段と、を有する画像形成装置に
おいて、前記前露光制御手段は、前記同期検知器から同
期信号が発生したか否かを判断する判断手段と、判断が
肯定された場合に前記感光体上のレーザビーム照射光量
を画像形成領域とそれ以外の領域とで独立に制御して感
光体上を露光する光量制御手段と、を備えていることを
特徴とする。
【0013】請求項2記載の発明では、前記帯電手段等
による画像形成前に前露光制御手段によって前露光が行
われる。この前露光の際、レーザビーム走査手段から出
射されるレーザビーム光量が上昇して同期検知器により
検知可能な最低光量に達すると、同期検知器から同期信
号が発生して判断手段の判断が肯定される。光量制御手
段では、判断手段が肯定判断されると感光体上のレーザ
ビーム照射光量が画像形成領域とそれ以外の領域とで独
立に制御されて感光体上が露光される。請求項2記載の
発明によれば、レーザビーム走査手段から出射されるレ
ーザビーム光量が同期検知器により検知可能な最低光量
と達した時点で前露光が開始されるので、前露光によっ
てFCOTが長くなることを防止できる。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記光量制御手段は、前記レーザビーム光
量を画像形成領域では一定に、画像形成領域以外の領域
では増加するよう制御することを特徴とする。請求項3
記載の発明によれば、画像形成領域では照射光量を一定
に保つので、レーザビーム光量が増加する途中で前露光
を開始しても画像形成領域を所定の光量で一様に露光で
きる。一方、画像形成領域外では照射光量を増加させる
ので、この照射光量を検出すれば、画像形成時の設定光
量に達したかどうかを知ることができる。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記同期検知器からの同期信号の発生時点
を基準として感光体上におけるレーザビームの照射位置
を算出する算出手段と、算出した照射位置が感光体上の
画像形成領域にあるか否かを判断する領域判断手段と、
を更に備え、前記光量制御手段は、前記領域判断手段に
より判断された領域に応じて前記レーザビーム光量を制
御することを特徴とする。請求項4記載の発明によれ
ば、感光体上のレーザビーム照射位置を簡単に知り、光
量制御を行うことができる。
【0016】請求項5記載の発明は、感光体上を一様に
帯電する帯電手段と、回転する回転多面鏡によってレー
ザビームを偏向走査させて前記感光体上に静電潜像を形
成するレーザビーム走査手段と、前記静電潜像を顕像化
する現像手段と、顕像化された像を記録媒体上に転写す
る転写手段と、画像形成前に前記レーザビーム走査手段
を制御して前記感光体上を露光する前露光制御手段と、
を有する画像形成装置において、前記前露光制御手段
は、前記回転多面鏡を回転させるスキャナモータの回転
数を検出する検出手段と、検出した回転数が定常回転数
よりも小さな一定回転数に達したか否かを判断する判断
手段と、判断が肯定された場合に前記レーザビーム走査
手段を制御して感光体上を露光する露光開始制御手段
と、前記レーザビーム走査手段による1ライン分の照射
後に前記検出手段により検出された回転数に基づいて露
光領域を補正する露光領域補正手段と、を備えたことを
特徴とする。
【0017】請求項5記載の発明では、スキャナモータ
の回転数が定常回転数よりも低い所定の回転数に達した
時点で前露光を開始するようにしたので、従来技術のよ
うにスキャナモータの回転が定常回転数に安定してから
前露光を開始する場合と比べて、前露光の開始タイミン
グを早めてFCOTを短縮できる。さらに、前記レーザ
ビーム走査手段による1ライン分の照射後に前記検出手
段により検出された回転数に基づいて露光領域を補正す
るようにしたので、その回転数が変化する最中に前露光
を行うようにしても、レーザビームの照射位置のずれを
防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施形態〕図1には、本発明の画像形成装置が
適用されたレーザプリンタ10の概略構成が示されてい
る。レーザプリンタ10は、感光材料が表面に塗布され
た円柱形状の感光体ドラム12を備えている。感光体ド
ラム12の外周側には、矢印Qで示す回転方向に沿って
帯電器14、現像器16が順に配設され、これらの間に
露光器18からのレーザビームLBが照射される。帯電
器14には一般にコロトロン帯電器等が用いられ、回転
する感光体ドラム12上にイオンや電子等を付着させて
一様に帯電する。露光器18は、回転するポリゴンミラ
ー(回転多面鏡)38によってレーザビームLBを偏向
反射して出射する。露光器18から出射されたレーザビ
ームLBは、帯電器14により帯電された感光体ドラム
12上に照射され、感光体ドラム12上に形成しようと
する画像の静電潜像を形成する。現像器16には感光体
ドラム12上に形成される静電潜像と逆極性のトナーが
充填され、静電潜像にトナーを付着させて顕像化する。
【0019】現像器16のドラム回転方向下流側には、
記録用紙26の搬送経路が形成されている。感光体ドラ
ム12外周の用紙搬送経路を挟んで反対側には転写器2
2が配設され、前記現像により得られたトナー像を静電
力により記録用紙26上に転写する。転写器22の用紙
搬送方向下流側には定着器24が配設され、記録用紙2
6上に転写されたトナー像に熱又は圧力を加えて融着す
る。
【0020】感光体ドラム12外周の転写器22より下
流側にはクリーナ20が配設され、転写器22を通過し
てきたドラム表面の残留トナーを除去する。残留トナー
が除去されたドラム表面には、再び上述した帯電、露
光、現像、転写等の一連の処理が施されて記録用紙26
上に画像が形成される。
【0021】図2には前記露光器18の概略構成が示さ
れている。露光器18は、光源として用いられるレーザ
ビーム出射手段30と、レーザビーム出射手段30から
のレーザビームLBを偏向反射させるポリゴンミラー3
8と、を備えている。レーザビーム出射手段30の内部
には、図3に示すようにレーザダイオード30Aと光量
検出センサ30Bとが収容され、レーザダイオード30
Aから出射されるレーザビーム光量を随時光量検出セン
サ30Bにより検出できるようになっている。レーザダ
イオード30AはLD駆動回路52を介して制御装置5
4に接続され、制御装置54からの指示に従ってレーザ
ダイオード30Aに供給される駆動電流が制御される。
光量検出センサ30Bは、随時検出される出射光量を電
圧値(モニタ電圧)に変換して制御装置54へ出力す
る。レーザダイオード30Aから出射されたレーザビー
ムLBは、図2に示すようにコリメータレンズ32、シ
リンドリカルレンズ34及び図示しないビーム系調整器
を介してポリゴンミラー38に到達する。
【0022】ポリゴンミラー38は、正多角柱の形状を
有しており、側面部をなす複数の面38Aは各々鏡面加
工されて反射面として使用される。ポリゴンミラー38
は、平板状の台座40上に軸線を中心に回転自在に支持
され、台座40及びミラー38間にはスキャナモータ5
6(図3)が配設されている。スキャナモータ56は、
駆動装置60を介して制御装置54に接続され、制御装
置54からの指示によってポリゴンミラー38を所定の
方向(矢印P方向)に高速回転させる。これにより、レ
ーザダイオード30Aから出射されポリゴンミラー38
へ到達したレーザビームLBは、所定の振り角(走査
角)で偏向反射される。
【0023】ポリゴンミラー38により反射されたレー
ザビームLBは、図2に示すfθレンズ系42を介して
平面ミラー44に到達する。平面ミラー44は細長い矩
形を有し、fθレンズ系42を透過してきたレーザビー
ムLBを主走査面(ポリゴンミラー38からのレーザビ
ームLBによって形成される面)に対して所定角度で反
射させる。平面ミラー44の反射光射出側にはシリンド
リカルミラー46が配置され、平面ミラー44で反射さ
れたレーザビームLBを感光体ドラム12側へ偏向させ
る。これにより、ポリゴンミラー38より偏向反射して
きたレーザビームLBは、fθレンズ系42、平面ミラ
ー44及びシリンドリカルミラー46を経由して感光体
ドラム12上にスポット光として結像されると共に、感
光体ドラム12上を軸方向(ライン)に沿って等速で移
動する。
【0024】平面ミラー44の反射光射出側には、ま
た、ポリゴンミラー38からのレーザビームの走査ライ
ンの先頭位置に対応して平面ミラー48が配置され、平
面ミラー48の反射光射出側には同期検知器50が配設
されている。同期検知器50は、画像の書込みタイミン
グ得るためのもので、フォトダイオード等を備え、走査
ライン先頭のレーザビームLB(即ち主走査の開始時
点)を検出する。同期検知器50は制御装置54(図
3)に接続され、走査ライン先頭のレーザビームLBが
検知されると検知信号を水平同期信号として制御装置5
4に出力する。
【0025】次に、図3及び図4を参照して、プリンタ
10の制御部の構成について説明する。図3に示すよう
に、プリンタ10は全体の制御や各種処理をつかさどる
制御装置54を備えている。制御装置54はワークステ
ーションやコンピュータ等の情報処理装置90にケーブ
ル92を介して接続され、情報処理装置90から各種の
コマンドや画像信号等が入力される。制御装置54はま
た図示しないCPU、RAM、ROM、入出力コントロ
ーラ等から構成され、制御態様の一つとして前露光制御
部70を有している。
【0026】図4は前露光制御部70の制御態様を機能
ブロック図として表したものである。露光領域設定部7
2は、情報処理装置90から指定された用紙サイズ等に
基づいて前露光時に露光されるドラム12上の領域を設
定する部分であり、ここでは、図5に示すように画像形
成領域Eと同期信号発生用領域Sとを設定する。画像形
成領域Eは、用紙サイズ等により定まる計算上の画像形
成領域Iの主走査方向前後に所定のマージン(距離)M
をとった領域である。マージンMは、スキャナモータ5
6の回転速度のむらや、組立後の光学系のバラツキ等を
考慮して決められる。このように、画像形成領域Eをス
キャナモータ56の回転むら等を考慮して決めれば、実
際に画像が形成される領域を完全にカバーできる。同期
信号発生用領域Sは、同期検知器50にレーザビームL
Bを入射し水平同期信号を発生させるための領域であ
る。前述したように同期検知器50からの水平同期信号
は走査ラインの先頭にレーザビームLBが存在するとき
に発生するため、水平同期信号の発生時点を基準とすれ
ば、前述した領域E、Sの境界を水平同期信号発生時点
(t0 )からの時間t1 ,t2 ,t3 で規定することが
できる。
【0027】照射タイミング基準設定部74(図4)
は、同期検知器50からの水平同期信号のエッジ部を検
出し、露光領域設定部72と照射位置算出部76とに指
示するものである。照射位置算出部76は、感光体ドラ
ム12上のレーザビームLBの照射位置を算出する。す
なわち、照射タイミング基準設定部74から指示された
基準位置(図5のt0 の時点)からシステムクロックの
カウントを開始し、随時カウント値によって照射位置を
把握する。領域判定手段84は露光領域設定部72で設
定された領域と照射位置算出部76で算出された照射位
置とを比較して照射位置がどの領域にあるかを判定し、
判定結果を光量制御部80へ指示する。前露光開始指示
部78は、同期検知器50からの水平同期信号の入力を
検出し、光量制御部80へ前露光の開始を指示する。光
量制御部80は、LD駆動装置52に各種の指示を行っ
てレーザダイード30Aから出射されるレーザビーム光
量を制御する。ここでは、領域判定手段84から指示さ
れた領域E、S毎にレーザビーム光量を独立的に制御す
る。
【0028】次に、本第1の実施形態の作用について説
明する。情報処理装置90で処理された画像のプリント
を行う場合、情報処理装置90は、プリントすべき画像
を表す画像信号の送信に先立ち、画像1ライン分のサイ
ズ情報や用紙サイズ情報等を含むプリント要求をプリン
タ10に送信する。プリンタ10では、情報処理装置9
0からのプリント要求を受信すると、まず、潜像ゴース
トを防ぐための前露光処理を行う。
【0029】図6には、前記プリンタ10により行われ
る前露光処理ルーチンが示されている。まずステップ1
02において、情報処理装置90からプリント要求が送
られてきたかどうかを判断する。ステップ102でプリ
ント要求の受信が確認されると、次のステップ104で
は感光体ドラム12上の露光領域を設定する。このステ
ップ104では、ポリゴンミラー38の回転速度を考慮
して図5に示す時間t 1 ,t2 ,t3 を設定する。な
お、t1 は水平同期信号が入力されてから画像形成領域
Eの露光を開始するまでのシステムクロックのカウント
数、t2 は画像形成領域Eの露光を終了する時点を示す
カウント数、t3 は画像形成領域Eの照射を終了した後
に水平同期信号を発生させるためレーザダイオード30
Aを点灯する時点までのカウント数である。
【0030】感光体ドラム12上の露光領域が特定され
ると、次のステップ106では、ポリゴンミラー38用
の駆動装置60及び感光体ドラム12用の駆動装置62
(図3)に各々回転指令を出して、感光体ドラム12及
びポリゴンミラー38を回転させる。
【0031】ポリゴンミラー38等の回転開始から一定
時間が経過すると(ステップ108が肯定されると)、
ステップ110において、光量検知センサ30Bの検出
出力(モニタ電圧)を取込む。次のステップ112で
は、レーザダイオード30Aの駆動電流を所定量増加さ
せる。光量検知センサ30Bの検出出力はレーザダイオ
ード30Aから射出されるビーム光量を表しているた
め、光量検知センサ30Bからの電圧値が所定量増加し
た値となるまで駆動電流を増加させることで、レーザダ
イオード30Aからの射出光量を所定量増加させること
ができる。次のステップ114では、同期検知器50か
ら水平同期信号が入力されたか否かを判断する。ステッ
プ114の判断が否定されるとステップ110に戻り、
上記の操作を繰り返す。これにより、レーザダイオード
30Aから出射されるレーザビーム光量は図8(C)に
示すように徐々に上昇することになる。
【0032】このようにレーザビーム光量が上昇する
間、レーザダイオード30Aから出射されたレーザビー
ムLBは随時高速回転するポリゴンミラー38によって
偏向反射され、f- θレンズ42等を経由して感光体ド
ラム12に到達し、感光体ドラム12上を1ライン毎繰
り返し走査する。レーザビーム光量が増加して同期検知
器50で検知可能な最低光量にまで達すると、走査ライ
ン先頭のレーザビームが同期検知器50により検知さ
れ、水平同期信号が入力されてステップ114の判断が
肯定される。
【0033】ステップ114の判断が肯定されると、次
のステップ116では制御装置54内に設定したタイマ
カウンタのカウント値tをリセットした後にカウントを
開始する。ステップ118ではLD駆動装置52にレー
ザダイオード30Aの消灯を指示し(即ち照射指示信号
をLからHに切替える)、レーザダイオード30Aを消
灯させる。ステップ120ではタイマカウンタのカウン
ト値tが所定値t1 を越えたか否かを判断する。図5の
ようにカウント値t1 は画像形成領域Eの入口側の境界
を表しているため、感光体ドラム12上を主走査方向に
移動するレーザビームLBが未だ画像形成領域Eに到達
していない場合、ステップ120の判断は否定されてス
テップ118に戻り、レーザダイオード30Aの消灯状
態を保持したままカウントを継続して行なう。
【0034】レーザビームLBが画像形成領域Eに入る
と、ステップ120の判断が肯定されてステップ122
に移行する。ステップ122ではLD駆動装置52に電
流値の切替を指示し(電流値切替信号をLからHに反転
する)、次のステップ124では点灯指示を送信する
(照射指示信号をHからLに切替える)。LD駆動装置
52は、制御装置54から電流値切替指示を受けると、
レーザダイオード30Aに対して前露光に最適な値の駆
動電流(以下「露光用駆動電流」という)を供給可能な
状態となる。この状態で、制御装置54から点灯指示を
受けるとレーザダイオード30Aに上記露光用駆動電流
を供給してレーザダイオード30Aを点灯させる。ここ
で、上記露光用駆動電流の値は、最初に水平同期信号が
発生したときの駆動電流値(同期信号発生可能な最低光
量を駆動電流に換算した値)に一定電流値を加えた値で
ある。ただし、加える電流値はレーザダイオード30A
を破壊させないように十分なマージンをとっている。次
のステップ126では、タイマカウンタのカウント値t
がt2 を越えたか否かを判断する。ここに、カウント値
2 は画像形成領域E(図5)の出口側の境界を表して
いる。画像形成領域E内を照射しているときは、ステッ
プ126の判断は否定されてステップ124に戻り、画
像形成領域Eへの照射が継続して行われる。
【0035】画像形成領域E外へとレーザビームLBの
照射位置が出ると、ステップ126の判断が肯定されて
ステップ128に移行する。ステップ128ではLD駆
動装置52に消灯指示を出し、レーザダイオード30A
を再び消灯させる。これにより、画像形成領域Eの1ラ
イン分の露光が完了する。次のステップ130では前露
光処理が完了したか否かを判断する。なお、前露光処理
が完了したか否かは、前記1ライン分の露光が感光体ド
ラム12の少なくとも1周分以上行われたか否か、後述
するように同期信号発生用領域Sの照射光量が画像書込
み時の光量に達したか否か等、に基づいて判断される。
【0036】ステップ130の判断が否定されるとステ
ップ132に移行し、上記タイマカウンタのカウント値
tがt3 を越えたか否かを判断する。カウント値t3
同期信号発生用領域S(図5)の入口側の境界を表して
いる。同期信号発生用領域Sに未だレーザビームLBの
照射位置が到達していない場合、ステップ132の判断
は否定されてステップ128に戻り、レーザダイオード
30Aを消灯させた状態でタイマカウンタのカウントを
継続して行う。
【0037】レーザビームLBの照射位置が走査ライン
の末尾に到達して同期信号発生用領域S(図5)に入る
と、ステップ132の判断が肯定されてステップ134
に移行する。ステップ134ではLD駆動装置52に電
流値の切替を指示する(電流値切替信号のH・Lを反
転)。次のステップ136ではレーザダイオード30A
の点灯を指示する(照射指示信号をHからLに切替え
る)。LD駆動装置52は、制御装置54から電流値切
替指示(Lレベルの電流値切替信号)を受けた後、引き
続いて点灯指示を受けると、現時点で供給可能な駆動電
流をレーザダイオード30Aに供給してレーザダイオー
ド30Aを点灯させる。これにより、同期信号発生用領
域Sへの照射光量は、図8(C)に示すように徐々に増
加していく。このため、前記ステップ130において、
同期信号発生用領域Sの照射光量が画像書込み時の光量
3 に達したか否かを判断すれば、前露光終了と同時に
レーザビーム光量を画像書込み時の光量に設定できる。
【0038】ステップ136により同期信号発生用領域
Sへの照射を開始した後は、ステップ114に移行し、
同期検知器50からの水平同期信号の入力待ちの状態に
なる。この状態で、レーザダイオード30Aからのレー
ザビームLBが感光体ドラム12の回転により次の走査
ラインの先頭へ移り、同期検知器50により検知される
と、再び同期検知器50から水平同期信号が入力され
(ステップ114が肯定判断され)、上述の動作が繰り
返されて、次の1ライン分の露光が行われる。
【0039】なお、前記ステップ130において前露光
の完了が判断されると、前露光処理ルーチンを終了し、
通常の画像形成動作を行う。
【0040】図7は、感光体ドラム12上をレーザビー
ムLBにより1ライン分露光する様子が示されている。
感光体ドラム12上には、レーザダイオード30Aから
出射されポリゴンミラー38で反射されてきたレーザビ
ームLBが、図に矢印で示す方向(主走査方向)に沿っ
て直線状にかつ等速で移動する。このような走査が開始
されると、まず走査ライン先頭のレーザ光が同期検知器
50により検知され、水平同期信号がHレベルからLレ
ベルに切り替わる。このとき照射指示信号はLレベル状
態にあり、レーザダイオード30Aを点灯させている。
ポリゴンミラー38の回転によりレーザビームが同期検
知器50へ入射されなくなり、水平同期信号がLレベル
からHレベルに切り替わると、照射指示信号がHレベル
に切り替えられ、これによりレーザダイオード30Aが
一旦消灯する(図5の時間t0 に該当)。
【0041】水平同期信号がHレベルに切替わった時点
からタイマカウンタのカウントが開始され、所定時間経
過すると(dB部)、照射指示信号がHレベルからLレ
ベルに切り替わり、レーザダイオード30Aを点灯させ
る。これにより、画像形成領域Eに対する露光が開始さ
れる。このとき、電流値切替信号が既にLレベルからH
レベルに切り替えられており(消灯領域dB部で切替え
られる)、レーザダイオード30Aからは画像形成領域
Eの露光に適した光量のレーザビームLBが出射され
る。これにより、画像形成領域Eは一定光量で均一に露
光される。レーザダイオード30Aの点灯が所定時間継
続して行われた後は(dC部)、照射指示信号が再びH
レベルに切替えられ、レーザダイオード30Aが消灯す
る。
【0042】レーザダイオード30Aの消灯後、所定時
間経過すると(dD部)、再び照射指示信号がHレベル
からLレベルに切り替わり、レーザダイオード30Aを
点灯させる。この状態で、次の1ライン分の露光に移行
する。なお、このときには、電流値切替信号が既にHレ
ベルからLレベルに切り替えられ(消灯領域dD部で切
替えられる)、レーザダイオード30Aから出射される
レーザビーム光量は徐々に増加する。
【0043】図8は、前露光時のレーザビーム光量等の
変化状態を表すタイミングチャートである。ポリゴンミ
ラー38等を回転させた後(時点T0 )、一定時間が経
過すると(時点T1 )、レーザダイオード30Aから出
射されるレーザビーム光量が徐々に増加する。そして、
同期検知器50により検知可能な光量(モニタ電圧Vが
所定値V1 )に達すると、同期検知器50から水平同期
信号が発生し(図8(B))、前露光が開始される。
【0044】前露光が開始されると、図6に示す電流値
切替信号のH・L状態に基づいて画像形成領域E露光時
の光量と同期信号発生用領域S露光時の光量とが切替え
られる。すなわち、画像形成領域Eは一定光量(モニタ
電圧V2 )のレーザビームで露光される一方、同期信号
発生用領域Sは直線状に増加する光量で露光される。こ
のような露光が繰返され、同期信号発生用領域Sへのレ
ーザビームの照射光量が画像書込み時の光量(モニタ電
圧Vが所定値V3 )に達すると、前露光を終了する(時
点T2 )。
【0045】以上のように本第1の実施形態において
は、プリンタ10の動作開始(立ち上げ)時にレーザダ
イオード30Aから出射されるレーザビーム光量が同期
検知器50により検知可能な最低光量に達した時点でレ
ーザビーム光量の制御を開始して前露光を行うようにし
たので、従来のように画像書込み時の光量に達した後に
前露光を開始する場合に比し、前露光の開始タイミング
を早めてFCOT(プリンタ10がプリント命令を受け
てから画像を出力するまでの時間)を短縮することがで
きる。潜像ゴーストを防ぐためには、感光体ドラム12
上を一様に露光し除電すればよく、画像書込み時の如き
大きな光量を必要としない。このため、本実施形態のよ
うに画像書込み時の光量に達する前に前露光を開始して
も、FCOTを長くすることなくゴースト対策を施すこ
とができる。
【0046】また、本第1の実施形態では、同期検知器
50からの水平同期信号と同期させて光量制御を行い、
画像形成領域E露光時の光量と同期信号発生用領域S露
光時の光量とを切り替えるようにしているので、前述の
如く前露光の開始タイミングを早めても、画像形成領域
Eに対してレーザビームLBを最適な光量で照射でき、
効果的な前露光を行える。しかも、同期信号発生用領域
S露光時の光量をモニタすることで、随時レーザビーム
光量を把握できるので、前露光の終了時点でレーザビー
ム光量を画像書込み時の光量にセットできる。
【0047】また、本第1の実施形態では、画像形成用
の露光器18を用いて前露光を行うので、前露光専用の
ランプを用いた場合に発生するコストアップ、装置大型
化等の問題を生じることもない。また、画像形成時の光
源と同一光源を使用することから除電効率の低下を招く
ことなく、効果的な前露光を行える。
【0048】しかも、本第1の実施形態では、感光体ド
ラム12上の必要最小限の領域(画像形成領域Eと水平
同期信号発生部S)のみを露光するので、画像書き込み
用のレーザダイオード30Aを前露光用に使用しても、
レーザダイオード30Aの累積発光時間を極力抑え、極
度な寿命の低下を防ぐことができる。
【0049】なお、上記第1の実施形態では、レーザダ
イオード30Aから出射されるレーザビームの光量が同
期検知器50により検知可能な最低光量に達した時点で
前露光を開始したが、これに限られるものではない。画
像書込み時の光量よりも低い光量で前露光を開始するも
のであればよい。この場合、光量検出センサ30Bから
の電圧値に基づいて前露光の開始タイミングを決めれば
よい。
【0050】また、上記第1の実施形態では、前露光時
に感光体ドラム12上の画像形成領域Eと同期信号発生
領域Sとを露光したが、感光体ドラム12上を全面露光
してもよい。 〔第2の実施形態〕次に図9及び図10を用いて本発明
の第2の実施形態について説明する。なお、上記第1の
実施形態と同一の箇所は同一の符号を付して説明を省略
する。図9には本第2の実施形態に係る画像形成装置に
おいて行われる前露光処理ルーチンが示されている。図
示するように、情報処理装置90からのプリント要求が
受信されると、ステップ204で感光体ドラム12上の
露光領域を設定する。この設定は、後述するスキャナモ
ータ56の回転数N1 に基づいて行う。感光体ドラム1
2上の露光領域を設定すると、ステップ206で感光体
ドラム12を回転させ、ステップ208でレーザダイオ
ード30Aを点灯させた後、ステップ212でスキャナ
モータ56(図3)を回転させる。このとき、スキャナ
モータ56は図10(B)に示すように回転速度Nが徐
々に増大していく。ステップ214でスキャナモータ5
6の回転速度Nを取込み、次のステップ216では取込
んだ回転速度Nが定常回転数N0 よりも低い所定値N1
に達したか否かを判断する。
【0051】ステップ214で取込まれた回転速度Nが
所定値N1 を越えると、ステップ216の判断は肯定さ
れ、以後のステップ220〜236では、前記第1の実
施形態と同様に感光体ドラム12上にレーザビームLB
を1ライン毎に照射して前露光を行う。
【0052】以上のように、本第2の実施形態によれ
ば、スキャナモータ56の回転数が定常回転数N0 より
も低い所定の回転数N1 に達した時点で前露光を開始す
るようにしたので、従来技術のようにスキャナモータ5
6の回転が定常回転数N0 に安定してから前露光を開始
する場合と比べて、前露光の開始タイミングを早め、F
COTを短縮できる。すなわち、スキャナモータ56が
回転数N1 に達した時点で前露光を開始することによ
り、当該回転数N1 から定常回転数N0 に安定するまで
の時間分だけ前露光の開始タイミングを早められ、FC
OTが短くなる。なお、このように比較的低い回転数で
前露光を行うと、1ライン当たりの走査速度が遅くなる
が、前露光では画像形成領域Eを潜像ゴーストが発生し
ない程度に露光すればよく、画像形成時と同等の緻密な
露光は要求されないため、問題はない。
【0053】また、本第2の実施形態では、感光体ドラ
ム12上の1ライン分の照射が終了すると、スキャナモ
ータ56の回転速度Nに基づいて感光体ドラム12上の
露光領域を補正するようにしている(ステップ238、
240)。すなわち、感光体ドラム12上の1ライン分
の照射が終了した後はスキャナモータ56の回転速度N
が上昇しているため、上昇した回転速度Nに併せて照射
タイミングt1 〜t3を設定し直してやる。これによ
り、スキャナモータ56の回転速度Nが上昇している最
中に前露光を行うようにしても、画像形成領域Eに対す
るレーザビームの照射位置のずれを防止できる。
【0054】なお、上記第2の実施形態では、スキャナ
モータ56の停止状態から定常回転数に安定するまで回
転数Nが増加する途中で前露光を開始したが、プリント
休止中のスタンバイ状態で前露光を開始するようにして
もよい。すなわち、ポリゴンミラー38をエアーベアリ
ングモータで回転させる構成のものでは、モータを定常
回転数で回転させるまでに数十秒かかるため、FCOT
を短縮する目的でスタンバイ時には定常回転数の半速で
回転させることが行われる。このようなプリンタにおい
て、スタンバイ状態またはスタンバイ状態から回転数が
増加する途中で前露光を開始すれば、上述と同様に、前
露光の開始タイミングを早め、FCOTを短縮できる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように請求項1及び請求項
2記載の発明によれば、レーザビーム走査手段から出射
されるレーザビームの光量が画像形成時の光量よりも小
さな所定値に達した時点で前露光を開始するので、前露
光の開始タイミングを早めてFCOTを短縮することが
できる、という優れた効果を有する。
【0056】請求項3記載の発明によれば、感光体上の
画像形成領域とそれ以外の領域とで光量調整を行うの
で、前露光の開始タイミングを早めても画像形成領域を
均一に露光し除電できる、という優れた効果を有する。
【0057】請求項4記載の発明によれば、同期検知器
からの水平同期信号に同期させて光量制御を行うので、
前記光量制御をあ極めて簡単に行うことができる、とい
う優れた効果を有する。請求項5記載の発明によれば、
スキャナモータの回転数が定常回転数よりも低い所定の
回転数に達した時点で前露光を開始するので、前露光の
開始タイミングを早めてFCOTを短縮することができ
る、という優れた効果を有する。前記レーザビーム走査
手段による1ライン分の照射後に前記検出手段により検
出された回転数に基づいて露光領域を補正するようにし
たので、その回転数が変化する最中に前露光を行うよう
にしても、レーザビームの照射位置のずれを防止でき
る、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置を
レーザプリンタに適用した様子を示す概略図である。
【図2】第1の実施形態に係る画像形成装置に適用され
る露光器の概略構成図である。
【図3】画像形成装置の制御部の概略構成を示す図であ
る。
【図4】画像形成装置に適用される前露光制御部の概略
構成を示すブロック図である。
【図5】前露光時における感光体ドラム表面の露光領域
を示す図であり、感光体ドラムを展開した状態が示され
ている。
【図6】画像形成装置により行われる前露光処理ルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図7】前露光時に感光体上をレーザビームにより1ラ
イン分照射する様子を示した図である。
【図8】画像形成装置の立ち上げ時のタイミングチャー
トである。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置に
より行われる前露光処理ルーチンを示すフローチャート
である。
【図10】画像形成装置の立ち上げ時のタイミングチャ
ートである。
【図11】潜像ゴーストの発生原理を説明するための図
である。
【符号の説明】
10 レーザプリンタ(画像形成装置) 12 感光体ドラム 14 帯電器(帯電手段) 16 現像器(現像手段) 18 露光器(レーザビーム走査手段) 22 転写器(転写手段) 26 記録用紙(記録媒体) 30 レーザ出射手段 30A レーザダイオード 30B 光量検出センサ 38 ポリゴンミラー(回転多面鏡) 50 同期検知器 70 前露光制御部(前露光制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/44 G03G 15/04 G03G 21/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体上を一様に帯電する帯電手段と、
    レーザビームを走査して前記感光体上に静電潜像を形成
    するレーザビーム走査手段と、前記静電潜像を顕像化す
    る現像手段と、顕像化された像を記録媒体上に転写する
    転写手段と、画像形成前に前記レーザビーム走査手段を
    制御して感光体上を露光する前露光制御手段と、を有す
    る画像形成装置において、前記前露光制御手段は、前記
    レーザビーム走査手段から出射されるレーザビーム光量
    を検出する光量検出手段と、検出された光量が画像形成
    時の設定光量よりも小さな一定値を越えたか否かを判断
    する判断手段と、判断が肯定された場合に画像形成領域
    において前記光量を一定に制御して感光体上を露光する
    光量制御手段と、を備えていることを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 感光体上を一様に帯電する帯電手段と、
    レーザビームを1ライン単位で走査して前記感光体上に
    静電潜像を形成するレーザビーム走査手段と、前記静電
    潜像を顕像化する現像手段と、顕像化された像を記録媒
    体上に転写する転写手段と、前記レーザビーム走査手段
    による走査ライン先頭のレーザビームを受光して同期信
    号を発生する同期検知器と、画像形成前に前記レーザビ
    ーム走査手段を制御して感光体上を露光する前露光制御
    手段と、を有する画像形成装置において、前記前露光制
    御手段は、前記同期検知器から同期信号が発生したか否
    かを判断する判断手段と、判断が肯定された場合に前記
    感光体上のレーザビーム照射光量を画像形成領域とそれ
    以外の領域とで独立に制御して感光体上を露光する光量
    制御手段と、を備えていることを特徴とする画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記光量制御手段は、前記レーザビーム
    光量を画像形成領域では一定に、画像形成領域以外の領
    域では増加するよう制御することを特徴とする請求項2
    記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記同期検知器からの同期信号の発生時
    点を基準として感光体上におけるレーザビームの照射位
    置を算出する算出手段と、算出した照射位置が感光体上
    の画像形成領域にあるか否かを判断する領域判断手段
    と、を更に備え、前記光量制御手段は、前記領域判断手
    段により判断された領域に応じて前記レーザビーム光量
    を制御することを特徴とする請求項2記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 感光体上を一様に帯電する帯電手段と、
    回転する回転多面鏡によってレーザビームを偏向走査し
    て前記感光体上に静電潜像を形成するレーザビーム走査
    手段と、前記静電潜像を顕像化する現像手段と、顕像化
    された像を記録媒体上に転写する転写手段と、画像形成
    前に前記レーザビーム走査手段を制御して前記感光体表
    面をレーザビームにより照射する前露光制御手段と、を
    有する画像形成装置において、前記前露光制御手段は、
    前記回転多面鏡を回転させるスキャナモータの回転数を
    検出する検出手段と、検出した回転数が定常回転数より
    も小さな一定回転数に達したか否かを判断する判断手段
    と、判断が肯定された場合に前記レーザビーム走査手段
    を制御して感光体上を露光する露光開始制御手段と、
    記レーザビーム走査手段による1ライン分の照射後に前
    記検出手段により検出された回転数に基づいて露光領域
    を補正する露光領域補正手段と、を備えたことを特徴と
    する画像形成装置。
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