JP3575258B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に係り、より詳しくは、いわゆる電子写真方式により感光体を光ビームで走査露光し該感光体に静電潜像を形成して所望の画像を得るとともに、画像形成処理前に感光体を一様に露光して該感光体を一様に除電する処理(以下、前露光と称する)を行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、レーザビームプリンターや複写機において、レーザ露光装置によってレーザビームを出力画像信号に応じて点滅させ、一様帯電を施した感光体を該レーザビームで露光することで、形成される画像の静電潜像を感光体上に形成している。この静電潜像を現像することで顕像化し、得られたトナー像を記録用紙等の記録媒体に転写し、定着させるという、いわゆる電子写真方式によって画像を形成している。
【0003】
上記レーザ露光装置の光源としては、一般に半導体レーザ(レーザダイオード、以下LDと称する)が用いられている。この光源からは、形成される画像に応じて変調されたレーザビームが出力される。このレーザビームの出力タイミング、即ち画像の書き出しタイミングを得るために、偏向走査光路上の画像書き出し側に受光素子を設け、この受光素子上を通過したレーザビームを検出することで水平同期を取り、画像の書き出しタイミングを決定している。
【0004】
画像形成装置では、上記受光素子によって水平同期を取りながら、回転多面鏡で偏向されビーム径等の補正が施されたレーザビームを、感光体上に結像させ走査することで、所望の出力画像が得られる。
【0005】
ここで、上記のような画像形成装置において、該画像形成装置の立ち上げ後、図8に示すように感光体の回転の1サイクル目は白地にベタ黒画像を形成し、感光体の回転の2サイクル目は一様なハーフトーン画像を形成する場合について考える。
【0006】
マシン立ち上げ時は、光に対する感光体表面の感度は非常に高く、1サイクル目のプリントにおいては感光体のベタ黒部分だけ、つまり露光を受けた領域だけ疲労が起こり、ベタ黒以外の領域は感度が高いままになっている。この状態で2サイクル目のプリント動作に入った時、1サイクル目に発生した感光体表面の光に対する感度の差異に起因して、一様なハーフトーン画像をプリントしたつもりでも、1サイクル目のベタ黒部分だけ薄く像が残ってしまうことがある。これを潜像ゴーストという。
【0007】
この潜像ゴーストを防ぐために、特開昭48−54946号公報においては、感光体の電位を均一にするために画像形成用の露光装置とは別に前露光用のランプを設けて、画像形成前に感光体を一様に除電し、潜像ゴ−ストを防止するという技術が提案されている。
【0008】
ところが、上記のように、画像形成用とは別に除電用ランプを設けることは、装置のコストアップにつながるとともに、マシン内に除電用ランプの設置スペースを確保する必要が生じ、装置の小サイズ化が困難となる。また、ランプの発熱により装置内温度が上昇して画像形成処理の安定性が損なわれたり、除電用ランプと画像書き込み用の光源との波長の違いにより意図する除電効率が得られない等の問題がある。
【0009】
そこで、特開昭64−25183号公報においては、画像形成用のレーザビーム光を流用して、画像形成前に感光体を全面露光することにより、潜像ゴ−ストを防ぐべく感光体を一様に除電するという技術が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開昭64−25183号公報記載の技術では、画像書き込み用のレーザダイオードにより全面露光しているため、その分レーザダイオードの累積点灯時間が多くなり、結果としてレーザダイオードの寿命が短くなるという問題があった。実際、前露光用の累積点灯時間は、通常の画像書き込み用の累積点灯時間に対して約10倍にも及んでしまうこともある。ついては、前露光用の点灯時間がLDの寿命に大きく影響しているといえる。
【0011】
また、一般ユーザがプリント命令をしてから出力画像が出るまでの時間(以下、FCOT(first copy out time )と称する)が、感光体一周分のLD点灯のため、前露光を行わない場合に比べて長くなってしまう、という問題があった。
【0012】
本発明は、前露光を行う画像形成装置において、LDの寿命を延ばすとともにFCOTを短縮することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像形成装置は、所定方向に回転駆動される感光体と、画像形成処理時にデジタル画像データに基づいて変調された光ビームを出力すると共に、画像形成処理の実行前に前記感光体を一様に露光して前記感光体を一様に除電するための光ビームを出力するための光源と、前記光源からの光ビームを、所定方向に回転駆動される回転多面鏡により偏向し、帯電した前記感光体を前記偏向した光ビームで走査する走査手段と、画像形成処理の実行前に、前記感光体の回転数として画像形成処理時よりも高い回転数を設定し、前記光源から前記感光体を一様に露光して前記感光体を一様に除電するための光ビームを出力して前記走査手段により該感光体を走査させる制御手段と、を有することを特徴とする。
【0014】
また、請求項2記載の画像形成装置では、請求項1記載の画像形成装置において、前記制御手段は、画像形成処理の実行前に前記感光体を走査させるときに、前記回転多面鏡の回転数として画像形成処理時よりも高い回転数を設定することを特徴とする。
【0015】
また、請求項3記載の画像形成装置では、請求項1記載の画像形成装置において、前記回転多面鏡は、予め解像度に応じて定められた複数の回転数のうち所望の回転数を設定可能に構成されており、前記制御手段は、画像形成処理の実行前に前記感光体を走査させるときに、前記回転多面鏡の回転数として、最も高い解像度に応じて定められた回転数を設定することを特徴とする。
【0016】
上記請求項1記載の画像形成装置では、画像形成処理時に、光源は、デジタル画像データに基づいて変調された光ビームを出力し、走査手段は、光源からの光ビームを、所定方向に回転駆動される回転多面鏡により偏向し、該偏向された光ビームで、帯電した感光体を走査する。この感光体は所定方向に回転駆動されるので、該感光体の表面は走査露光されることとなる。これにより、感光体の表面に、上記デジタル画像データに対応した静電潜像が形成される。
【0017】
この静電潜像は、例えば、トナーにより現像処理されてトナー像とされた後、記録用紙等の記録媒体に転写され、定着処理により記録媒体上に定着する。この結果、画像が形成された記録媒体が得られる。
【0018】
請求項1記載の画像形成装置では、上記のような画像形成処理の実行前に、制御手段が、感光体の回転数として、画像形成処理時よりも高い回転数を設定し、前記光源から前記感光体を一様に露光して前記感光体を一様に除電するための光ビームを出力して走査手段により該感光体を走査させる。即ち、感光体の回転数を画像形成処理時よりも高く設定した上で、前露光を実行させる。
【0019】
このように感光体の回転数を画像形成処理時よりも高く設定したことで、感光体の回転の1サイクルが短くなり、前露光の実行時間が短縮される。これにより、前露光の実行に伴い光ビーム累積射出時間が長くなることを防止することができ、従来よりも光源の寿命を延ばすことができる。また、感光体の回転の1サイクルが短くなるので、FCOTを短縮することができる。
【0020】
なお、請求項2に記載したように、制御手段は、画像形成処理の実行前に感光体を走査させるときに、回転多面鏡の回転数として画像形成処理時よりも高い回転数を設定することが望ましい。これにより、高速になった感光体の回転に追従して、前露光での光ビーム走査速度を上げることができ、前露光での光ビーム走査密度が低下することを防止でき、前露光による感光体の除電効果を保つことができる。
【0021】
また、請求項3に記載したように、回転多面鏡が、予め解像度に応じて定められた複数の回転数のうち所望の回転数を設定可能に構成されておれば、制御手段は、画像形成処理の実行前に感光体を走査させるときに、回転多面鏡の回転数として、最も高い解像度に応じて定められた回転数を設定することが望ましい。これにより、上記請求項2記載の発明と同様に、高速になった感光体の回転に追従して、前露光での光ビーム走査速度を上げることができ、前露光での光ビーム走査密度が低下することを防止でき、前露光による感光体の除電効果を保つことができる。
【0022】
なお、上記の感光体としては、ドラム状に成形され所定の軸を中心に回転する感光体ドラム、無端ベルト状に成形され所定の周回経路に沿って回転する感光体ベルト等を適用することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、発明の各種実施形態を説明する。
【0024】
[第1実施形態]
まず、請求項1、2に記載した発明に対応する第1実施形態を説明する。
【0025】
[画像形成装置の概略構成]
図1には、本実施形態における画像形成装置30の要部の構成図を示す。この図1に示すように、画像形成装置30には、像担持体としての感光体ドラム1が設置されており、この感光体ドラム1は図1の矢印Q方向に所定の角速度で回転する。また、感光体ドラム1の外周部近傍には、帯電装置21、現像装置23、転写装置24及びクリーニング装置26が外周に沿って順に設置されている。また、感光体ドラム1の上方には、形成される画像の画像データに応じて変調されたレーザ光で感光体ドラム1の表面を走査する光走査装置22が設置されている。なお、光走査装置22によるレーザ光の走査位置は、帯電装置21による帯電位置と現像装置23による現像位置との間に設定されている。
【0026】
帯電装置21により帯電された感光体ドラム1の表面は、形成される画像の画像データに応じて変調された光走査装置22からのレーザ光により走査露光され、静電潜像が形成される。さらに、この静電潜像は現像装置23により現像され、感光体ドラム1の表面に静電潜像に対応したトナー像が形成される。
【0027】
一方、用紙Pは、上記トナー像の形成と同期して、所定経路に沿って感光体ドラム1と転写装置24とのニップ部に搬送される。用紙Pが該ニップ部に搬送されるタイミングで所定の転写バイアス電圧が転写装置24に印加され、この転写バイアス電圧の印加及び転写装置24による用紙Pの感光体ドラム1に対する押圧作用によって、感光体ドラム1上のトナー像は用紙Pに転写される。
【0028】
転写後の用紙Pは定着装置25に搬送され、用紙P上に形成されたトナー像が用紙Pに定着される。定着された用紙Pは矢印W方向に搬送され、図示しない排紙トレイへ排出される。
【0029】
次に、図2、図3を用いて光走査装置22の構成を説明する。図2、図3に示すように光走査装置22には、レーザーダイオード(以下、LDと称する)4が設けられており、このLD4の光軸上には、LD4に近い方から順にコリメータレンズ5、シリンドリカルレンズ6(図2には不図示)、回転多面鏡(ポリゴンミラー)8が配置されている。なお、回転多面鏡8は、該回転多面鏡8の回転駆動用モータ(以下、スキャナモータと称する)17(図4参照)を含んで構成されたモータ駆動基板11上に設置され、所定方向に等角速度で回転する。
【0030】
また、この光軸上には回転多面鏡8から近い方から順に、fθレンズ7、折り返しミラー13、折り返しミラー10が配置されており、折り返しミラー10で反射された光は感光体ドラム1に照射される。
【0031】
即ち、LD4から照射されたレーザ光は、コリメータレンズ5、シリンドリカルレンズ6を通過して回転多面鏡8に入射し、この回転多面鏡8により偏向される。このように回転多面鏡8により偏向されたレーザ光は、fθレンズ7を通過し折り返しミラー13、10で順に反射した後、感光体ドラム1の表面に照射される。このとき回転多面鏡8によるレーザ光の偏向によって、感光体ドラム1の表面はレーザ光で走査露光される。なお、レーザ光の光路は図2において破線12により示されている。また、回転多面鏡8により偏向されたレーザ光によって感光体ドラム1が走査される方向を主走査方向といい、主走査方向と直交する方向を副走査方向という。
【0032】
また、光走査装置22には、レーザ光により感光体ドラム1が走査される際に感光体ドラム1の画像形成領域に最初に入射する位置以前の予め定められた位置に、ミラー9が配置されており、このミラー9により反射されたレーザ光の光軸上には、水平同期センサ(SOSセンサ)3が配置されている。
【0033】
[前露光の制御に係る装置の構成]
次に、図4を用いて、前露光の制御に係る装置の構成を説明する。図4に示すように、画像形成装置30には、前露光を含む画像形成装置30での各種処理を制御するマイクロコンピュータ(マイコン)14が設けられている。
【0034】
LD4は発光部4Aと発光されたレーザ光の光量に応じた信号を出力する光量検出部4Bとを含んで構成されており、発光部4Aはマイコン14の制御下でLD駆動回路32により駆動されレーザ光を発光する。光量検出部4Bからのレーザ光量に応じた信号はマイコン14に入力され、マイコン14は該信号に基づいてレーザ光量を検出する。
【0035】
画像形成装置30には感光体ドラム1の回転駆動用モータ(以下、メインモータと称する)18が設けられており、このメインモータ18はマイコン14の制御下でメインモータ駆動回路15により駆動される。また、前述したスキャナモータ17はマイコン14の制御下でスキャナモータ駆動回路16により駆動される。
【0036】
[マイコン14による光量調整の制御について]
画像形成装置30では、光量調整の段階で、感光体ドラム1上で所定光量が得られる時のモニタ電圧Vmoをある値にセットしておく。例えば、感光体ドラム1上で0.5mWの光量が得られる時のモニタ電圧Vmoが3Vである場合、モニタ電圧が3VとなるようにLD4の駆動電流値を変化させる。このように画像形成装置30では、いわゆるAPC制御(Auto Power Control)が実行される。
【0037】
[画像形成装置30における光走査とLD4の発光タイミングについて]
次に、画像形成装置30における光走査とLD4の発光タイミングについて説明する。図3において、感光体ドラム1の表面は画像形成処理時に矢印A方向(副走査方向)に定速で移動する。この感光体ドラム1の表面に、記録紙の大きさに対応する潜像形成領域2が存在する。
【0038】
図3の上方には、矢印B方向に沿った感光体ドラム1の表面の主走査に対応して出力される同期検知信号及び前露光に関する照射指示信号の出力タイミングを表すタイムチャートが記載されている。
【0039】
このうちSOSセンサ3から出力される同期検知信号は、通常ハイレベルであり、SOSセンサ3によって光ビームが受光された時に所定時間ローレベルとなる。
【0040】
また、マイコン14から出力される前露光時の照射指示信号はLD駆動回路32に出力され、照射指示信号がローレベルの時にLD4が点灯し、ハイレベルの時にLD4が消灯する。
【0041】
この照射指示信号出力に関するタイムチャートにおけるdA部は、SOSセンサ3に光ビームを照射し同期検知信号をローレベルとするために設けられている。このdA部でSOSセンサ3に光ビームが照射されると、SOSセンサ3からの同期検知信号がローレベルとなる。マイコン14はローレベルの同期検知信号を受信すると、照射指示信号をハイレベルに戻し、LD4を一旦消灯する(dB部)。
【0042】
dC部は潜像形成領域2の走査タイミングに相当し、前露光時にはLD4が点灯し、画像書き込み時にはLD4が点滅する。dE部はdA部に連続し、同期検知用予備点灯部である。
【0043】
なお、前露光時にはLD4を全点灯してもよいが、潜像ゴースト対策のためには、感光体1上の画像形成領域が一様に露光され除電されれば良いので、前露光が必要な画像形成領域及びその前後の一定マージンを採った領域の走査タイミングでのみLD4を点灯させてもよい。
【0044】
また、図3の例ではdB部とdD部でレーザを消灯しているが、前露光時は点灯しても構わない。後述する図5の例はdB部とdD部が点灯している例である。
【0045】
[第1実施形態の作用]
次に、図6のフローチャートに沿って、前露光時にマイコン14により実行される前露光制御処理を説明する。マイコン14は、図示しない操作部から入力されたオペレータの指示や、ネットワークを介して接続された図示しないパーソナルコンピュータからの印刷要求等に基づくジョブ命令(図5参照)を受信すると、図6の制御ルーチンを実行開始する。
【0046】
図6のステップ102では、スキャナモータ17をスキャナモータ駆動回路16により駆動すると共に、メインモータ18をメインモータ駆動回路15により駆動する。これにより、スキャナモータ17の回転数は図5の矢印Eで示すように増加し、メインモータ18の回転数も図5の矢印Cで示すように増加する。
【0047】
また、ステップ102では、感光体ドラム1上で所定光量が得られるように、LD駆動回路32によりLD4の光量調整(前述したAPC制御)を行う。
【0048】
そして、次のステップ104では、スキャナモータ17の回転数が、図5の通常回転数E2よりも高く設定された前露光時回転数E1になったか否かを判定し、スキャナモータ17の回転数が前露光時回転数E1になったらステップ106へ進み、スキャナモータ17の回転数が前露光時回転数E1で一定となるようスキャナモータ17を定速回転させる。
【0049】
次のステップ108では、メインモータ18の回転数が、図5の通常回転数C2よりも高く設定された前露光時回転数C1になったか否かを判定し、メインモータ18の回転数が前露光時回転数C1になったらステップ110へ進み、メインモータ18の回転数が前露光時回転数C1で一定となるようメインモータ18を定速回転させる。
【0050】
このようにしてスキャナモータ17が前露光時回転数E1で定速回転し且つメインモータ18が前露光時回転数C1で定速回転している状態で、LD4を駆動して前露光を開始する(ステップ112)。そして、感光体ドラム1が1周する時間Tだけ前露光を継続し、時間Tが経過すると前露光を停止し(ステップ116)、制御ルーチンを終了する。
【0051】
上記の前露光時には、メインモータ18が、通常回転数C2よりも高い前露光時回転数C1で定速回転しているので、感光体ドラム1が1周する時間Tは通常の画像形成処理時に1周する時間t(図5の従来の露光タイムチャート参照)よりも短くなる。これにより、前露光にかかる時間を短縮することができる。
【0052】
これに伴い、LD4の累積点灯時間を短縮でき、LD4の寿命を延ばすことができる。また、図5に示す本件の露光タイムチャートと従来の露光タイムチャートとを比較すれば明らかなように、1ページ目のプリントが完了するまでの時間が短縮され、FCOTを短縮することができる。
【0053】
また、前露光時には、スキャナモータ17も通常回転数E2よりも高い前露光時回転数E1で定速回転させるので、回転多面鏡8も通常時より高速に回転することとなり、高速になった感光体ドラム1の回転に追従して、前露光での光ビーム走査速度を上げることができる。このため、前露光での光ビーム走査密度が低下することを防止でき、前露光による感光体ドラム1の除電効果を保つことができる。
【0054】
なお、上記実施形態では、印刷ジョブ毎に、つまりジョブの最初に前露光を実施するケースに本発明を適用した例を示したが、カバレッジ(COVERAGE、即ちモノクロ機種の画像形成装置の場合での出力画像の白に対する黒の比)が比較的高い画像を出力する場合にペ−ジ毎に前露光を実施するケースに本発明を適用しても良い。
【0055】
[第2実施形態]
次に、請求項3に記載した発明に対応する第2実施形態を説明する。この第2実施形態における画像形成装置30の基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、画像形成装置30では、形成する画像の解像度を4段階に切替可能に構成されている。
【0056】
具体的には、図7に示すように、マイコン14とスキャナモータ駆動回路16との間に、開始/停止制御信号を伝送するための信号線40、第1の回転数選択信号を伝送するための信号線42、及び第2の回転数選択信号を伝送するための信号線44が設けられており、マイコン14とメインモータ駆動回路15との間に、開始/停止制御信号を伝送するための信号線46、第3の回転数選択信号を伝送するための信号線48、及び第4の回転数選択信号を伝送するための信号線50が設けられている。
【0057】
ここで、マイコン14は、形成する画像の解像度に応じて、スキャナモータ駆動回路16への第1の回転数選択信号と第2の回転数選択信号とのハイ/ローの組合せを切り替えることにより、スキャナモータ17の回転数を4段階に切り替える。例えば、マイコン14は、形成する画像の解像度レベルが最も高い場合、第1の回転数選択信号をハイ、第2の回転数選択信号をハイに設定しスキャナモータ駆動回路16へ出力し、スキャナモータ17の回転数を最も高い回転数に切り替えることができる。
【0058】
同様に、マイコン14は、形成する画像の解像度に応じて、メインモータ駆動回路15への第3の回転数選択信号と第4の回転数選択信号とのハイ/ローの組合せを切り替えることにより、メインモータ18の回転数を4段階に切り替える。例えば、マイコン14は、形成する画像の解像度レベルが最も高い場合、第3の回転数選択信号をハイ、第4の回転数選択信号をハイに設定しメインモータ駆動回路15へ出力し、メインモータ18の回転数を最も高い回転数に切り替えることができる。
【0059】
本第2実施形態では、上記のような構成の画像形成装置30において、マイコン14は、前露光を実施するタイミングで、形成する画像の解像度レベルが最も高い場合と同様に、第3の回転数選択信号をハイ、第4の回転数選択信号をハイに設定してメインモータ駆動回路15へ出力し、メインモータ18の回転数を最も高い回転数に切り替える。これにより、前露光時に、感光体ドラム1の回転数が変更しうる範囲で最高速になり、感光体ドラム1が1周する時間(=前露光の実施時間T)が短くなり、第1実施形態と同様に、LD4の累積点灯時間を短縮し、LD4の寿命を延ばすことができる。また、1ページ目のプリントが完了するまでの時間が短縮され、FCOTを短縮することができる。
【0060】
さらに、マイコン14は、前露光を実施するタイミングで、形成する画像の解像度レベルが最も高い場合と同様に、第1の回転数選択信号をハイ、第2の回転数選択信号をハイに設定してスキャナモータ駆動回路16へ出力し、スキャナモータ17の回転数を最も高い回転数に切り替える。これにより、前露光時に、上記ように高速回転する感光体ドラム1の回転に追従して、光ビームの走査速度を上げることができ、前露光での光ビーム走査密度の低下を防止し、前露光による感光体ドラム1の除電効果を保つことができる。
【0061】
なお、マイコン14は、前露光が終わった時点で、メインモータ18の回転数及びスキャナモータ17の回転数をそれぞれ、通常の画像形成処理時の回転数に戻す。
【0062】
また、上記第2実施形態では、メインモータ18の回転数及びスキャナモータ17の回転数をそれぞれ、予め定められた4段階にのみ切替可能な画像形成装置の例を示したが、メインモータ18の回転数又はスキャナモータ17の回転数について、画像の解像度に応じて設定される回転数よりも高い回転数を設定可能に製造された画像形成装置の場合は、設定可能な最も速い回転数に設定しても良いことは言う迄もない。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、前露光時の感光体の回転数を画像形成処理時の回転数よりも高く設定したことで、感光体の回転の1サイクルが短くなり前露光の実行時間が短縮されるので、光ビーム累積射出時間が長くなることを防止でき従来よりも光源の寿命を延ばすことができるとともに、FCOTを短縮することができる。
【0064】
また、請求項2又は請求項3に記載の発明によれば、高速になった感光体の回転に追従して、前露光での光ビーム走査速度を上げることができるので、前露光での光ビーム走査密度が低下することを防止でき、前露光による感光体の除電効果を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の概略構成図である。
【図2】光走査装置の概略構成図である。
【図3】光走査装置の概略構成及び感光体ドラムの走査に対応する信号出力タイミングを説明するための図である。
【図4】前露光時の制御に係る装置の概略構成図である。
【図5】前露光時の制御や各種動作のタイミングを説明するための図である。
【図6】第1実施形態における前露光制御処理の制御ルーチンを示す流れ図である。
【図7】第2実施形態における前露光時のモータ回転数の切替に係る装置の概略構成図である。
【図8】潜像ゴーストを説明するための図である。
【符号の説明】
1 感光体
4 レーザダイオード
8 回転多面鏡
14 マイコン
15 メインモータ駆動回路
16 スキャナモータ駆動回路
17 スキャナモータ
18 メインモータ

Claims (3)

  1. 所定方向に回転駆動される感光体と、
    画像形成処理時にデジタル画像データに基づいて変調された光ビームを出力すると共に、画像形成処理の実行前に前記感光体を一様に露光して前記感光体を一様に除電するための光ビームを出力するための光源と、
    前記光源からの光ビームを、所定方向に回転駆動される回転多面鏡により偏向し、帯電した前記感光体を前記偏向した光ビームで走査する走査手段と、
    画像形成処理の実行前に、前記感光体の回転数として画像形成処理時よりも高い回転数を設定し、前記光源から前記感光体を一様に露光して前記感光体を一様に除電するための光ビームを出力して前記走査手段により該感光体を走査させる制御手段と、
    を有する画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、画像形成処理の実行前に前記感光体を走査させるときに、前記回転多面鏡の回転数として画像形成処理時よりも高い回転数を設定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記回転多面鏡は、予め解像度に応じて定められた複数の回転数のうち所望の回転数を設定可能に構成されており、
    前記制御手段は、画像形成処理の実行前に前記感光体を走査させるときに、前記回転多面鏡の回転数として、最も高い解像度に応じて定められた回転数を設定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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