JP2009014752A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】感光体の再帯電性能を考慮した適正な転写バイアス電圧を設定し、良好な転写を確実に行うことが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】転写ローラ14に転写バイアスを印加することによって、感光体ドラム10の表面に形成されたトナー像を、感光体ドラム10と転写ローラ14とが当接して形成されるニップ部を挟持搬送される用紙に転写する画像形成装置100において、用紙がニップ部に搬送される前に、転写ローラ14にフィードバックバイアスを印加し、該フィードバックバイアスに対するインピーダンスを少なくとも2度検出し、検出した検出値に基づいて転写バイアスを設定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置、詳しくは、転写部材に転写バイアスを印加することによって、感光体の表面に形成されたトナー像を用紙に転写する画像形成装置に関する。
用紙に文字や図形を記録するための画像形成装置には、プリンタ、ファクシミリ、複合機等がある。このような画像形成装置は、一般に、転写部材に転写バイアス電圧を印加することによって、感光体の表面に形成されたトナー像を用紙に転写している。用紙への転写を良好に行うためには、適正な転写バイアス電圧を印加する必要がある。しかしながら、雰囲気環境の変動や経年劣化等によって、転写部材のインピーダンスが変化する。そのため、感光体と転写部材とが当接して形成されるニップ部に用紙が搬送される前(非ニップ時、前回転時)に、転写部材にフィードバック電圧を印加し、該フィードバック電圧に対するインピーダンスの検出を行い、検出した検出値に基づいて転写バイアス電圧を設定している。
例えば、特許文献1には、用紙がニップ部に搬送される前に、転写ローラに定フィードバック電圧を印加し、該フィードバック電圧に対する転写ローラのインピーダンスを測定し、測定した測定値に基づいて転写バイアス電圧を決定することが記載されている。また、特許文献2には、用紙がニップ部に搬送される前に、転写ローラに定フィードバック電圧を印加し、該フィードバック電圧に対する転写ローラの抵抗値を検知し、検知結果に基づいて1枚目の用紙に対する転写バイアス電圧を決定するとともに、複数枚の用紙に画像を形成する場合には、ニップ部に用紙が存在しない間に、転写ローラに所定のフィードバック電圧を印加し、該フィードバック電圧に対する出力電流を複数回検知し、検出電流平均値の所定電流値に対する比率に応じて、転写ローラの抵抗値の検知結果を補正し、この補正値に基づいて2枚目以降の用紙に対する転写バイアス電圧を決定することが記載されている。
特開平5−313522号公報 特開2003−295738号公報
しかしながら、感光体の帯電性能、特に感光体の膜厚減少による感光体の帯電容量の低下、及び帯電体の汚れや劣化等による帯電性能の低下等により、感光体の再帯電性能が変化する。そのため、前記従来のように転写バイアス電圧を設定した場合には、感光体の再帯電性能が考慮されておらず、良好な転写を行うことができないことがあるという問題があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、感光体の再帯電性能を考慮した適正な転写バイアス電圧を設定し、良好な転写を確実に行うことが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の画像形成装置は、転写部材に転写バイアスを印加することによって、感光体の表面に形成されたトナー像を、前記感光体と前記転写部材とが当接して形成されるニップ部を挟持搬送される用紙に転写する画像形成装置において、用紙がニップ部に搬送される前に、前記転写部材にフィードバックバイアスを印加し、該フィードバックバイアスに対するインピーダンスを少なくとも2度検出し、検出した検出値に基づいて前記転写バイアスを設定することを特徴としている。
請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記感光体は自軸回りに回転し、1度目の検出を行った際に前記転写部材と当接した前記感光体の表面の区間内と前記転写ローラが当接しているときに2度目の検出を行うことを特徴としている。
請求項3に記載の画像形成装置は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、1度目に検出した検出値に基づいて、2度目の検出を行う際に印加するフィードバックバイアスを設定することを特徴としている。
請求項1に記載の画像形成装置によれば、用紙がニップ部に搬送される前に、転写部材にフィードバックバイアスを印加し、該フィードバックバイアスに対するインピーダンスを少なくとも2度検出し、検出した検出値に基づいて転写バイアスを設定する。感光体の再帯電性能は、印加されたフィードバックバイアスに対するインピーダンスの検出値の差分から推測することができる。そのため、感光体の再帯電性能を考慮した適正な転写バイアス電圧を設定し、良好な転写を確実に行うことが可能となる。なお、転写バイアスとは、定電圧制御の場合には転写電圧であり、定電流制御の場合には転写電流である。また、フィードバックバイアスは試験バイアスとも呼ばれ、定電圧制御の場合にはフィードバック電圧であり、定電流制御の場合にはフィードバック電流である。さらに、インピーダンスを検出するとは、インピーダンスを直接的に検出する場合に限定されず、転写部材への流入電流や流入電圧等を検出することにより、インピーダンスが間接的に検出され得る場合も含まれる。
請求項2に記載の画像形成装置によれば、感光体は自軸回りに回転し、1度目の検出を行った際に転写部材と当接した感光体の表面の区間内と転写ローラが当接しているときに2度目の検出を行う。そのため、印加されたフィードバックバイアスに対するインピーダンスの検出値の差分から、感光体の再帯電性能をより正確に推測することができる。よって、感光体の再帯電性能を考慮したより適正な転写バイアス電圧を設定し、良好な転写をより確実に行うことが可能となる。
請求項3に記載の画像形成装置によれば、1度目に検出した検出値に基づいて、2度目の検出を行う際に印加するフィードバックバイアスを設定する。そのため、2度目の検出を行う際に印加するフィードバックバイアスを、1度目に検出したインピーダンスの検出値を考慮に入れて、感光体の再帯電性能を正確に推測するように設定することができる。よって、感光体の再帯電性能を考慮したより適正な転写バイアス電圧を設定し、良好な転写をより確実に行うことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態に係る画像形成装置を装備するMFP(Multiple Functional Peripheral:多機能周辺機器)100について、図面に基づき説明する。MFP100は、図1にその上部を省略した内部構成の模式図を示すように、不図示の上部に配設されるスキャナにて読み取った画像情報、またはファクシミリ装置にて受信した画像情報に基いて用紙に画像を形成する画像形成部101が配設されている。また、MFP100は、その底部に用紙を順次供給する給紙部102が配設されており、給紙部102から画像形成部101に用紙が搬送路103を搬送され、画像形成部101により画像や文字等が用紙に記録されて、排紙トレイ104に排紙される。
給紙部102は、各種サイズの用紙を貯蔵可能な箱状の給紙カセット102aをMFP100の底部に引出し可能に備えており、必要に応じて用紙を装填できるようになっている。給紙カセット102aの内部には所定サイズの用紙を給紙位置に保持するガイド102bが設けられており、積重した状態で保持される複数枚の用紙の最上紙の一端側を給紙位置に常時位置せしめるようになっている。給紙位置には、ピックアップローラ102cが設けられており、ガイド102bにより給紙位置に位置せしめられた最上位の用紙は、ピックアップローラ102cによって繰り出される。この繰り出された用紙は、一対の給紙ローラ102dにニップされて搬送路103に繰り込まれる。
画像形成部101は、感光体としての感光体ドラム10、感光体ドラム10の周囲に配設された帯電ブラシ11、LEDプリンタヘッド12、現像器13、転写部材としての転写ローラ14、及び拡散ブラシ(メモリ除去ブラシ)15と、感光体ドラム10の下流側の搬送路103に配設された定着器16とから構成されている。
感光体ドラム10は、円筒状であり、その外周表面に有機感光体による光導電膜が形成され、不図示のモータにより所定速度で自軸回りに回転する。帯電ブラシ11は、所謂接触式の帯電デバイスであり、帯電電圧が印加された状態でブラシ先端を感光体ドラム10の表面に接触させて、回転する感光体ドラム10の表面を均一に帯電するように作用する。なお、非接触の帯電方式や接触型のローラ帯電方式等、他の帯電デバイスを採用してもよい。
LEDプリンタヘッド12 は、LEDアレイを記録画素数だけ並設し、該LEDアレイが発した光をセルフォックレンズアレイで感光体ドラム10の表面に結像する所謂自己発光型のプリンタヘッドであり、感光体ドラム10に対して画像情報に基づいて感光体ドラム10の表面を選択的に露光して、該表面に静電潜像を形成する露光デバイスである。なお、半導体レーザを用いた走査光学系の露光デバイスを採用してもよい。
現像器13は、供給ローラ13a、現像ローラ13b、及び規制ブレード13cを具備してなる現像デバイスである。供給ローラ13a及び現像ローラ13bに各々に印加されるバイアス電圧の差によりトナー容器内のトナーが供給ローラ13aを経て現像ローラ13bへ供給される。現像ローラ13bの表面に形成されたトナー層は、所定のバイアス電圧が印加された規制ブレード13cが圧接されることにより均一化される。このようにして、表面に均一なトナー層が形成された現像ローラ13bが感光体ドラム10に近接した位置で回転され、感光体ドラム10の静電潜像との電位差により現像ローラ13b上のトナーが感光体ドラム10へ移動し、該静電潜像に基づいてトナー画像が感光体ドラム10の表面に形成される。
また、現像ローラ13bは現像手段としての役割を果たすと同時に、所謂クリーニング手段としての役割も果たしている。即ち、現像ローラ13bは、画像形成時に感光体ドラム10が回転を開始してから1回転目を行う際には現像手段としての役割を果たし、感光体ドラム10が2回転目を行う際には、用紙に転写し切れずに感光体ドラム10の表面に残留し、拡散ブラシ15の作用により感光体ドラム10の表面から浮き上がったトナーを除去する役割を果たしている。このように、現像ローラ13bは現像手段とクリーニング手段を兼用しており、MFP100はクリーナレス方式として構成されている。
転写ローラ14は、シャフトとカーボン導電材又はイオン導電材を用いた発泡体とからなっており、搬送路103の対向位置において感光体ドラム10の表面に圧接するように配設されている。転写バイアス電圧が印加されることにより、転写ローラ14は帯電する。感光体ドラム10と転写ローラ14との間のニップ部に用紙が送り込まれると、用紙は感光体ドラム10と転写ローラ14とによって挟持され、すなわち、用紙が感光ドラム10の外周面に転写ローラ14によって密着させられる。これにより、用紙に感光体ドラム10のトナー画像が転写される。
拡散ブラシ15は、感光体ドラム10の表面に当接して設けられ、用紙に転写しきれずに残留したトナー等を、感光体ドラム10の表面から浮き上がらせる役割を果たすクリーニングデバイスである。拡散ブラシ15により感光体ドラム10の表面から浮き上がったトナーは、現像ローラ13bによって除去される。
定着器16は、搬送路103の対向位置に夫々配置された加熱ローラ16a及び加圧ローラ16bにより、トナー画像が転写された用紙を加熱及び加圧して固定するものであり、用紙上のトナーを用紙に定着させる定着デバイスである。加熱ローラ16aの表面は内部に配設されたヒータにより加熱されており、この加熱ローラ16aには加圧ローラ16bが所定の圧力で圧接されている。トナー画像が転写された用紙が、加熱ローラ16aと加圧ローラ16bとにニップされることにより用紙上のトナーが溶融されて固定される。このように構成された画像形成部101により、用紙に画像等が記録されるようになっている。
画像形成部101へは給紙カセット102から搬送路103に沿って用紙が搬送され、画像が記録された用紙は排紙トレイ104へ搬送されるが、搬送路103は、給紙カセット102aの一端側から延設され、上方へ向かった後、略水平方向へ湾曲して画像形成部101に至り、更に略水平方向へ延設された後、排紙トレイ104へ通じるように形成されている。搬送路103は、その途中に一対の搬送ローラ103aを適宜備えており、用紙は搬送ローラ103a間にニップされて搬送路103を搬送される。
MFP100は、図2にそのブロック図を示すように、MPU(Microprocessing Unit)20、NCU(Network Control Unit)21、モデム22、ROM(Read Only Memory)23、RAM(Random Access Memory)24、画像メモリ25、CODEC(Coder and Decoder)26、操作部27、スキャナ28、プリンタインタフェース29、及びプリンタコントローラ30を備えたものであって、各部20乃至30は、バスによって通信可能に接続されている。
MPU20は、MFP100の各部の動作を制御する。NCU21は、電話回線を制御して電話をかけたり切ったりする回線網制御装置であり、不図示のPSTN(Public Switched Telephone Network)に接続される。モデム22は、ITU−T(国際電気通信連合電気通信標準化部門)の勧告V.34規格又はこれと同様の規格に従った送信データの変調及び受信データの復調を行う。
ROM23は、MPU20により本MFP100の各部の動作が制御されるための各種プログラムを格納している。RAM24は、MFP100の処理動作に用いる処理設定情報や動作情報等の各種データを読み出し及び書き込み可能な状態で格納している。画像メモリ25は、スキャナ28で読み取った画像情報、ファクシミリ受信した画像情報などの画像情報を格納する。CODEC26は、画像情報を符号化(エンコード)・復号(デコード)する。
操作部27は、原稿の画像読み取り、複写等の画像形成、送信などの開始を指示するためのスタートキー、複写枚数や送信先番号等を入力するためのテンキー、各種設定を入力するためのカーソルキーやボタンキーなどの各種操作キーを備えている。操作部27は、原稿の複写開始を指示する操作の入力を受けて、プリント信号をプリンタコントローラ30に送出する。
スキャナ28は、原稿の画像を読み取り、読み取って得た原稿の画像情報に対して画像処理を行う。スキャナ28は、具体的には、詳細には図示しないが、光源や反射ミラー等が装備された走査キャリッジに配設されたCCD(Charge Coupled Device)によって原稿の画像を読み取る。CCDは、FBS(Flat Bed Scanner)として原稿の画像を読み取るときには、走査キャリッジが所定位置から水平に移動しながらプラテンガラスに載置された原稿を走査して、原稿の画像を読み取る。また、CCDは、ADF(Automatic Document Feeder:自動原稿給送装置)によって搬送される原稿の画像を読み取るときには、走査キャリッジが所定位置に待機し、読取位置を通過する原稿の画像を読み取る。そして、CCDが読み取って得た原稿の画像情報に対して画像処理を行う。具体的には、シェーディング補正、γ補正等の画像処理を必要に応じて行う。
プリンタインタフェース29は、外部のコンピュータ等(PC)からプリント信号、画像情報を受けて、プリンタコントローラ30に送出する。
プリンタコントローラ30は、ファクシミリで受信した画像情報、スキャナ28で読み取って得た画像情報及びプリンタインタフェース29を介して受信した画像情報に基いて、プリント信号により用紙に画像形成を行うよう、画像形成部101の構成要素等の制御を行う。
MFP100は、図3に概略図を示すように、プリンタコントローラ30により制御される機構に備える。画像形成部101の動作全体の制御を行うプリンタコントローラ30は、帯電ブラシ11に帯電電圧HVCを印加する帯電電圧印加回路31、現像ローラ13bに現像電圧HVBを印加するとともに供給ローラ13a及び規制ブレード13cに所定の電圧を印加する現像器電圧印加回路32、転写ローラ14に転写電圧HVTを印加する転写電圧回路33、及び拡散ブラシ15に拡散電圧HVCを印加する拡散電圧回路34に、それぞれ制御信号を送信して電圧制御を行う。また、プリンタコントローラ30は、画像情報に基づいてLEDプリンタヘッド12の露光制御を行うとともに、加熱ローラ16a内のヒータを駆動するヒータ駆動回路35の駆動制御を行う。なお、プリンタコントローラ30は、感光体ドラム10、供給ローラ13a、現像ローラ13b、転写ローラ14、加熱ローラ16a、及び加圧ローラ16bの回転を不図示のモータやクラッチ等からなる駆動機構を介して制御する。さらに、プリンタコントローラ30は、給紙部102のピックアップローラ102c及び給紙ローラ102dや搬送ローラ103aの回転を不図示のモータやクラッチ等からなる駆動機構を介して制御する。
電流検出部(電流検知回路)36が、転写ローラ14に接続されており、転写電圧印加回路33から転写ローラ14に転写電圧HVTが印加された場合に転写ローラ14と感光体ドラム10との間に流れる電流値を検知する。電流検出部36が検知した電流値は、検知信号としてプリンタコントローラ30に送信される。また、用紙通過センサ37が、感光体ドラム10の上流側に設けられており、用紙の通過を検知している間、検知信号をプリンタコントローラ30に送信する。さらに、温度検知センサ38が、加熱ローラ16aの表面温度Tを検知して、検知信号をプリンタコントローラ30に送信する。
以下、本実施の形態に係るMFP100における画像形成に関する各部の処理動作の一例について、主として図4に示すタイムチャート及び図5に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、プリンタコントローラ30がプリント信号を受信したか否かを判断する(S1)。操作部27やプリンタインタフェース29からプリント信号が送出された場合のほか、ファクシミリで画像情報を受信した場合に、プリンタコントローラ30がプリント信号を受信する。
プリンタコントローラ30は、プリント信号を受信したと判断した場合(S1:YES)、画像形成を行う準備としての駆動制御を開始する(S2)。この場合、プリンタコントローラ30は、ヒータ駆動回路35を介して加熱ローラ16a内のヒータを加熱させる。そして、加熱ローラ16aの表面温度が上昇し所定温度T1に達すると、温度検知センサ38はその旨を示す検知信号をプリンタコントローラ30に送信する。この検知信号を受信したプリンタコントローラ30は、前記駆動機構を介して感光体ドラム10、供給ローラ13a、現像ローラ13b、転写ローラ14、加熱ローラ16a、及び加圧ローラ16bを回転動作させる。これと同時に、プリンタコントローラ30は、帯電電圧印加回路31に制御信号を送信して通常の帯電に必要な負極の帯電電圧HVCの印加を開始させるとともに、拡散電圧印加回路34に制御信号を送信して通常のメモリ拡散に必要な正極の帯電電圧HVCLの印加を開始させる。
その後、所定時間経過後に、プリンタコントローラ30は、現像器電圧印加回路32に制御信号を送信して、通常の現像に必要な負極の現像電圧HVBの印加を開始させるとともに、転写電圧印加回路33に制御信号を送信して、正極の所定の転写フィードバック電圧HVT1の印加を開始させる(S21)。
所定の転写フィードバック電圧HVT1が印加されている時間T1内に、電流検出部36は電流値を2度検知して、電流値I1、I2を検知した旨を示す検知信号をプリンタコントローラ30に送信する(S22、S23)。このとき、1度目の検出を行った際に転写ローラ14と当接した感光体ドラム10の表面の区間内と転写ローラ14が当接しているときに2度目の検出を行う。図6(a)に拡大図を示すように、感光体ドラム10の1回転に要する時間が時刻Aと時刻A´間の時間TAであるとき、電流検出部36にて1度目のサンプリングを時刻Aと時刻Bとの間に行って電流値I1を検出した場合、2度目のサンプリングを時間TA後の時刻A´から時刻B´との間に行って電流値I2を検出する。
そして、電流検出部36が検知した2つの電流値I1、I2に基づいて、プリンタコントローラ30は転写電圧HVTの値を決定する(S24)。転写電圧HVTの値は、電流検出部36が1度目に検知した電流値I1及び2度目に検知した電流値I2を変数とする関数F(I1、I2)にて定まる。関数F(I1、I2)は、プリンタコントローラ30の記憶部39に記憶されており、例えば、電流値I1、I2の多次多項式関数である。
そして、電流検出部36が電流値を2度検知するために必要な時間を超える時間T1だけ、転写電圧印加回路33が転写フィードバック電圧HVT1の印加を維持した後に、プリンタコントローラ30は転写電圧印加回路33に制御信号を送信して、転写フィードバック電圧HVT1の印加を停止させる(S25)。
その後、加熱ローラ16aの表面温度がさらに上昇し所定の目標温度T2に達すると、温度検知センサ38はその旨を示す検知信号をプリンタコントローラ30に送信する。この検知信号を受信したプリンタコントローラ30は、画像形成を行うための駆動制御を開始する(S3)。まず、プリンタコントローラ30は、ピックアップローラ102c、給紙ローラ102d、及び搬送ローラ103aを回転駆動させて、用紙の搬送を開始させる。
用紙通過センサ37は、用紙の先端が感光体ドラム10の上流側の所定位置を通過したことを検知したとき、その旨を示す検知信号をプリンタコントローラ30に送信する。この検知信号を受信したプリンタコントローラ30は、転写電圧印加回路33に制御信号を送信して正極の転写電圧HVTの印加を開始する(S31)。
感光体ドラム10の表面には帯電ブラシ11により一様に負極に帯電された帯電領域が形成されており、プリンタコントローラ30は、LEDプリンタヘッド12に画像信号を送信して、この帯電領域に対して画像情報に基づき露光させて静電潜像を形成する。そして、用紙の後端が感光体ドラム10と転写ローラ14との間に形成されたニップ部を通過した後、すなわち、用紙の先端が感光体ドラム10の上流側の前記所定位置を通過してから用紙のサイズに応じた所定時間後に、プリンタコントローラ30は、転写電圧印加回路33に制御信号を送信して、転写電圧印加回路33をオフさせて(S32)、画像形成を終了する。
そして、プリンタコントローラ30は、後処理を行わせた(S4)後に、画像形成を行うための駆動制御を終了し(S5)、MPF100は待機状態に戻る。
以上説明したように、本MFP100によれば、印加された転写フィードバック電圧HVT1に対して転写ローラ14に流入する電流値I1、I2に基き、転写電圧HTVを決定している。転写フィードバック電圧HVT1に対する転写ローラ14に流入する電流値I1、I2から転写ローラ14のインピーダンスを求めることができ、電流値I1、I2は転写ローラ14のインピーダンスを間接的に表現する値である。そして、電流値I1、I2の差分から、感光体ドラム10の再帯電性能を推測することができる。そのため、感光体ドラム10の再帯電性能を考慮した適正な転写バイアス電圧HTVを設定し、良好な転写を確実に行うことができる。さらに、1度目の検出を行った際に転写ローラ14と当接した感光体ドラム10の表面の区間内と転写ローラ14が当接しているときに2度目の検出を行うため、感光体ドラム10の再帯電性能をより正確に考慮した適正な転写バイアス電圧を設定することができる。
なお、本実施の形態で示したMFP100の構成は、本発明に係る画像形成装置の一態様にすぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、図6(a)に示したように、2度の検出を行う際に印加する転写フィードバック電圧HVT1が同じである場合を例に挙げて説明した。しかし、2度の検出を行う際に印加する転写フィードバック電圧が相違してもよい。例えば、図6(b)に示すように、1度目の検出の際に転写フィードバック電圧HVT1を印加し、電流検出部36にて電流値I1を検知して、その旨を示す検知信号を受信したプリンタコントローラ30にて2度目の検出の際に印加する転写フィードバック電圧HVT2を電流値I1に基いて設定し、設定した転写フィードバック電圧HVT2を印加する旨を示す検知信号を転写電圧印加回路33に送信する。転写電圧印加回路33が転写フィードバック電圧HVT2を印加する間に、電流検出部36にて2度目の検出を行って転写ローラ14に流入する電流値I2´を検知する。そして、電流値I1、I2´に基づいてプリンタコントローラ30は転写電圧HVTの値を決定してもよい。
また、用紙がニップ部に搬送される前に転写フィードバック電圧HVT1に対する電流値Iを2度検出し、検出した2つの検出値に基いて転写電圧HVTの値を設定する場合を例に挙げて説明した。しかし、用紙がニップ部に搬送される前に転写フィードバック電圧HVT1に対する電流値Iを3度以上検出し、検出した3つ以上の検出値に基いて転写電圧HVTの値を設定してもよい。
また、転写電圧HVTの値は、プリンタコントローラ30の記憶部39に記憶された電流値I1、I2を変数とする関数F(I1、I2)にて定まる場合を例に挙げて説明した。しかし、転写電圧HVTの値を定める方式は電流値I1、I2に依存するものであれば、これには限定されない。例えば、記憶部39に電流値I1、I2を変数とするテーブルが記憶されており、このテーブルを用いて転写電圧HVTの値を定めてもよい。さらに、電流値I1、I2以外の変数、例えば、転写ローラ14近傍の温度を合わせて考慮し、転写電圧HVTの値を定めてもよい。
また、用紙がニップ部に搬送される前に転写フィードバック電圧HVT1に対する電流値Iを電流検出部36にて2度検出して転写電圧HVTの値を設定する場合を例に挙げて説明した。しかし、用紙がニップ部に搬送される前に転写フィードバック電圧HVT1に対して転写ローラ14に流入する電圧値Iを2度検出して転写電圧HVTの値を設定してもよい。さらに、定電流制御の場合には、転写フィードバックバイアスとして、転写ローラ14に転写フィードバック電流を印加し、この転写フィードバック電流に対して転写ローラに流入する電圧値を2度検出し、検出した2つの検出値に基いて転写電流の値を設定してもよい。
さらに、本実施の形態では、画像形成装置をMFP100として実施した態様を説明したが、画像形成装置はこれに限定されず、プリンタ、ファクシミリ、複写機及びこれらの任意の複合機等に適用可能である。また、用紙に形成する画像は、モノクロ画像であってもカラー画像であってもよい。特にカラー画像を形成するタンデム機の場合、各感光体ドラムの周囲に配設された転写ローラについて、同時に同様の制御を行うことにより、各転写ローラに対してそれぞれ適切な転写バイアスを印加することができる。
本発明の実施の形態に係るMFP100の上部を省略した内部構成を示す模式図である。 MFP100の電気的構成を示すブロック図である。 プリンタコントローラ30により制御される機構を示す概略図である。 MFP100の処理動作を示すタイムチャートである。 MFP100の処理動作を示すフローチャートである。 転写フィードバック電圧を印加する部分を拡大したタイムチャートであり、(a)は2度の検出時に同じ転写フィードバック電圧を印加する場合を、(b)は2度の検出時に異なる転写フィードバック電圧を印加する場合を示す。
符号の説明
10 感光体ドラム(感光体)
14 転写ローラ(転写部材)
30 プリンタコントローラ
33 転写電圧印加回路
36 電流検出部
100 MFP(画像形成装置)
101 画像形成部

Claims (3)

  1. 転写部材に転写バイアスを印加することによって、感光体の表面に形成されたトナー像を、前記感光体と前記転写部材とが当接して形成されるニップ部を挟持搬送される用紙に転写する画像形成装置において、
    用紙がニップ部に搬送される前に、前記転写部材にフィードバックバイアスを印加し、該フィードバックバイアスに対するインピーダンスを少なくとも2度検出し、検出した検出値に基づいて前記転写バイアスを設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記感光体は自軸回りに回転し、
    1度目の検出を行った際に前記転写部材と当接した前記感光体の表面の区間内と前記転写ローラが当接しているときに2度目の検出を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 1度目に検出した検出値に基づいて、2度目の検出を行う際に印加するフィードバックバイアスを設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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