JP2010139553A - 画像濃度調整方法および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像濃度調整の精度を高く維持しながら、最小限のトナーパッチの形成で済ませ、プロセスコントロールでのトナーの消費を必要最小限にとどめることが可能な画像濃度調整方法を提供。
【解決手段】 出力画像の濃度調整をする画像濃度調整方法において、感光体ドラム上のトナー付着量と光学測定手段により測定した光学反射濃度との関係式、また感光体ドラム上のトナー付着量と感光体、現像剤の状態により変化する現像バイアスとの複数の関係式、とを予め記憶し、出力画像濃度調整を行う際に、所定現像バイアスにて感光体ドラム上にトナーパッチを1つ作成し、作成パッチから感光体ドラム上のトナー付着量と光学反射濃度との関係式を用いてトナー付着量を換算し、その換算したトナー付着量で、記憶した複数の関係式に最近接する関係式を抽出し、抽出した関係式を用いて新たな出力画像に対する現像バイアスを算出する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、電子写真方式で画像形成を行う複写機、レーザープリンタ及びファクシミリ等の画像形成装置における画像濃度調整方法に関する。
複写機等の画像形成装置には、感光体ドラム、感光体ドラムを一様に帯電させる帯電装置と、感光体ドラムを露光して潜像を形成するための露光装置と、潜像を現像するための現像装置等を備えている。これらの部材や、現像装置に含まれる現像剤は、温度や湿度等の環境変化に対する特性変化や、経時変化による特性変化を生じる。この特性変化に伴って感光体ドラムを帯電、露光及び現像して得られる画像の形成状態が変化する。画像の形成状態の変化を抑制するために、所定のタイミングで画像形成での最大濃度の濃度調整及び/又は階調調整を行う等の画像形成条件を変更する、いわゆるプロセスコントロールと呼ばれる処理を行う技術が知られている。
プロセスコントロールは、通常、テストパターンの画像形成を実際に行い、形成された画像の濃度を光学的測定手段等により測定し、その濃度の理想値との差異を無くすように画像形成条件を変更することにより行う。従って、プロセスコントロールが行われると、トナーをいくらか消費する。また、プロセスコントロールを行っている間は、画像形成装置を利用することができなくなり、ユーザーに不便を強いることがある。
特許文献1においては、プロセスコントロールのためのトナーパターンの形成を記録媒体間に行うことで、プロセスコントロールのためにユーザーが画像形成装置を利用不可能な時間を削減する技術が開示されている。
特許文献2においては、所定のタイミングで画像濃度調整が必要かどうか判断し、必要な場合のみプロセスコントロールを実施することで、プロセスコントロール実施回数を低減させる技術が開示されている。
特開2004−354624号公報 特開2008−102463号公報
特許文献1に記載のプロセスコントロールを行うためには、画像を記録媒体に転写する制御として、中間転写体を用いており、かつ記録媒体への転写機構にプロセスコントロールのために形成したトナーパッチのトナーが付着しない又は、記録媒体への転写機構のクリーニング機構を保有する必要がある。そのため、画像形成装置の転写の機構に制限が必要となる。
特許文献2においては、プロセスコントロールのためのトナーの消費量と時間の低減はされているが、画像濃度調整が必要と判断された場合に実施されるプロセスコントロール時はこれまでと同様にユーザーに不便を強いることになる。
本発明は、上記課題に鑑み、画像濃度調整の精度を高く維持しながら、1回の調整において最小限の1個のトナーパッチの形成で済ませて、プロセスコントロールにおける所要時間とトナーの消費を必要最小限にとどめることが可能な画像濃度調整方法を提供するものである。
さらに短時間でのプロセスコントロールが可能なため、様々な印刷状況でのプロセスコントロールが可能となり、画像形成装置の印刷ジョブ効率を高めることを提供するものである。
画像形成条件(ここでは現像バイアス)を変更させた場合、その画像形成装置自体において現像バイアスと感光体上のトナー付着量は、ある関係式にて1次近似することが可能である。しかし、感光体ドラムや現像剤等の各部材は温度や湿度等の環境変化や経時変化による特性変化を生じることにより、その現像バイアスとトナー付着量との関係式は変化する。また、画像形成装置内で読み取られた光学反射濃度と感光体上のトナー付着量の関係式についても、ある範囲においては所定の関係式にて表すことが可能である。
本願発明の出力画像の濃度調整にあっては、感光体上のトナー付着量と光学反射濃度との関係式を予め求め記憶しておく。また、現像バイアスとトナー付着量の変化する関係式も予め求めておき、同一の現像バイアスにおいて感光体上にトナーパッチを1つ形成し、検出された光学反射濃度を予め求めておいた関係式を用いてトナー付着量に換算し、記憶したどの関係式に一番近いかを抽出する。その後、その関係式を用いて最適な画像形成条件を算出することを特徴とする。
これは、プロセスコントロールにおけるトナーの消費量及び、プロセスコントロールに必要な所要時間を削減する構成となっている。
感光体における記憶した複数のトナー付着量と現像バイアスの関係式における同一現像バイアスでのトナー付着量の差は、現像バイアスの値に比例して大きくなる。しかし、光学手段(センサ)においてのトナー付着量の多い領域では、トナー付着量の差に対する光学測定濃度の差が小さくなり読み取り誤差を生じやすい。そこで、出力画像(実行画像)の濃度調整を行う場合、トナーパッチ形成の現像バイアスをセンサ読み取り誤差の少ない領域内で最大の値を用いることで、パッチ形成時の現像バイアスとトナー付着量の関係式と抽出でき、予め記憶しておいた関係式より最適な関係式を高精度に抽出することができる。
階調調整においては、光学反射濃度とレーザーダイオードのデューティ比の変化を予め求め、それに伴う階調テーブルを複数記憶しておく。その上で同一のデューティ比において感光体上にトナーパッチを1つ形成し、検出された光学反射濃度がどのテーブルに近似するかを抽出し最適なテーブルを階調テーブルとして用いることを特徴とする。
これにより、画像形成の際の階調性の調整も短時間で行うことが可能である。このときの現像バイアスは、前述の濃度調整により算出された現像バイアス(最大濃度を考慮した値)を用いる。階調調整は、最大濃度調整による現像バイアスの変化量に閾値を設けておき、この閾値を超える場合にのみ行うこととすることも可能である。
上述と同様に感光体ドラムや現像剤等の各部材は温度や湿度等の環境変化や、経時変化による特性変化を生じることにより、デューティ比における光学反射濃度も変化する。同一のデューティ比でパッチを形成した際に上記変化による光学反射濃度の変化量が最も多いデューティを予め求めておき、そのデューティにてトナーパッチを作成することで、記憶しておいた階調テーブルの抽出を高精度に行うことができる。
また、最大濃度調整と階調調整を異なるタイミングにて行うことを特徴とする。これにより、1回のプロセスコントロールにかかる時間を大幅に短縮することが可能である。尚、階調調整を行う際は、最大濃度調整を後の間隔が短い方が好ましい。
さらに、上記各画像濃度調整方法を採用した画像形成装置にあっては、所定の画像品質を維持しつつ、トナーの消費や調整に要する時間を低減する。
本発明の画像濃度調整方法により、精度の高い調整が短時間で可能で、プロセスコントロールに必要なトナー量と実施時間の低減を図ることができる。そのため、余分なトナーの消費や感光体の劣化を抑えることが可能である。
また、画像濃度調整の際に作成するトナーパッチの数が1つでも十分に可能なため、画像濃度調整に必要とされる時間が短く、記録媒体(印刷用紙)間や記録媒体と同時以外のタイミングにおいても短時間で画像濃度調整を行うことが十分に可能なため、印刷ジョブの稼働率を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の画像濃度調整方法が実施される画像形成装置の概略構成図である。図2は、図1の画像形成装置に設けられるトナーパッチでの光学反射濃度を測定するユニット部の要部概略図である。図3は、画像形成装置の感光体上の実際のトナー付着量と光学反射濃度測定ユニットにより検出された光学反射濃度との関係を示す図である。図4は、現像バイアスとトナーパッチのトナー付着量の関係を示す図である。
尚、本発明の画像形成方法およびその装置は、本実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の一実施形態を説明する。図や以下の記述中で示す内容は、例示であり、トナーパッチの光学反射濃度を測定するセンサの種類や位置を含め本発明の範囲は、図や以下の記述中で示すものに限定されない。
まず、本発明に係る画像形成装置の第1の実施の形態の構成について、図面を使用しながら説明する。
図1は、この発明の実施形態に係る帯電装置1を適用した画像形成装置100の構成を示す断面図である。画像形成装置100は、モノクロ印刷画像を提供するもので、用紙(OHP等の記録媒体を含む。)に画像を形成する画像形成モードとしてコピアモード、プリンタモード、FAXモードを有し、各モードはユーザーによって選択され、また両面印刷が可能である。
画像形成装置100は、原稿読取部10、給紙部20、画像形成部30、排紙部40及び図示しない操作パネル部等から構成される。原稿読取部10は、装置本体の上部に配置され、プラテンガラス11、原稿載置トレイ12及びスキャナ光学系13等から構成される。スキャナ光学系13は、光源14、反射ミラー15A〜15C、光学レンズ16及びCCD(Charge Coupled Device)17を有する。光源14は、プラテンガラス11に載置された原稿又は原稿載置トレイ12から原稿搬送路R上を搬送される原稿に光を照射する。反射ミラー15A〜15Cは、原稿からの反射光を反射させて光学レンズ16に導く。光学レンズ16は、反射ミラー15A〜15Cによって導かれた反射光をCCD17に結像する。CCD17は、反射光に応じた電気信号を出力する。
給紙部20は、装置本体の下部に配置され、給紙トレイ21及びピックアップローラ22を備えている。給紙トレイ21は、画像形成時に用紙搬送路S1に給紙すべき用紙を収納する。ピックアップローラ22は、回転して給紙トレイ21に載置された用紙を用紙搬送路S1に給紙する。
画像形成部30は、原稿読取部10の下方に配置され、レーザスキャニングユニット(以下、LSUと言う。)38、感光体ドラム31及び定着装置37を有し、感光体ドラム31の周囲に、帯電装置32、現像装置33、光学反射濃度測定ユニット34、転写装置35及びクリーナユニット36が感光体ドラム31の回転方向である図1に示す矢印の方向に沿ってこの順に配置されている。ここで、図2において光学反射濃度測定ユニット34について説明する。光学反射濃度測定ユニット34は、感光体ドラム31に向けて光を照射する発行素子34aと感光体ドラム34上に転写されたトナーパッチで正反射した光を受光し、受光した光の量に応じた電圧を出力する正反射受光素子34bとから構成される。
排紙部40は、給紙トレイ21の上方に配置され、排紙ローラ41、排紙トレイ4を備えている。排紙ローラ41は、用紙搬送路S1上を搬送されてきた用紙を排紙トレイ42に排出する。排紙ローラ41は、可逆回転が可能であり、用紙の両面に画像形成を行う際、用紙搬送路S1上を搬送されてきた表面の画像形成が終了した用紙を挟持した状態で、上記用紙を排出する回転方向とは逆方向に回転して用紙搬送路S2に搬送する。これにより、用紙の表裏面を反転させて裏面が感光体ドラム31に対向し、裏面にトナー画像の転写が行われる。排紙トレイ42は、排紙ローラ41から排出された用紙を積層して収納する。
操作パネル部に設けられたスタートキーが押下されると、画像形成装置100は、ピックアップローラ22を回転させて用紙搬送路S1に用紙を給紙する。給紙された用紙は、用紙搬送路S1上に設けられたレジストローラ45に搬送される。
レジストローラ51は、用紙の先端部が到達した時には回転を停止している。レジストローラ45は、用紙の先端部が感光体ドラム31と転写装置35との間で感光体ドラム31上に形成されるトナー画像の先端部に一致するタイミングで回転を開始する。
原稿読取部10によって読み取られた画像データは、操作パネル部から入力された条件で画像処理が施された後、LSU38にプリントデータとして送信される。LSU38は、帯電器32によって所定の電位に帯電された感光体ドラム31表面に、図示しないポリゴンミラー及び各種レンズを介して上記画像データに基づいたレーザ光を照射して静電潜像を形成する。その後、現像装置33に設けられたMGローラ33Aの表面に付着しているトナーが、感光体ドラム31表面上の電位ギャップに応じて感光体ドラム31表面に引き寄せられて付着し、静電潜像がトナー像に顕像化される。
感光体ドラム31の表面のトナー像は、転写装置35によって用紙の表面に転写される。この転写工程後に感光体ドラム31上に残留したトナーは、クリーナユニット36によって回収される。回収されたトナーは、トナーリサイクルに利用される。具体的には、クリーニングユニット36から回収トナー搬送部(搬送パイプ)80を経由して、トナー収容部(トナーホッパ)81へトナーが投入される。
転写工程を終了した用紙は、定着装置37を通過することで熱と圧力が加えられるとともにトナー画像が溶融・固着され、排紙ローラ41によって排紙トレイ42に排出される。
次に、プロセスコントロール実施の処理について説明する。プロセスコントロールは、最大濃度の濃度調整(濃度補正)と階調調整(階調補正)から構成される。 プロセスコントロール実施のタイミングについては、出力された積算印刷枚数が規定枚数Aに達した後の出力終了後、又は画像形成装置内部に設置された温湿度センサ50により検出された温度の変化が閾値を越える、もしくは湿度の変化が閾値を越えた後の出力終了後に濃度補正を実施するものとする。濃度補正実施後は、積算している印刷枚数と温湿度の変化量のリセットを行う。
また濃度補正が大きく、階調調整(階調補正)を実施する必要がある場合には、引き続き階調補正を行う。
また、プロセスコントロールの実施は、連続の出力の途中では行わない。ここでは、規定枚数Aを300枚、温度変化の閾値を5℃、湿度変化の閾値を15%RHとした。
濃度補正処理は、画像形成処理の対象となる画像の全体的な濃度の変動を抑制するために行われる。濃度補正処理においては、所定のパッチ形成条件(ここでは所定の現像バイアス)により1個のトナーパッチが感光体ドラム31上に形成される。このトナーパッチの光学反射濃度を測定し、光学反射濃度と予め記憶されていたデータにより最適な現像バイアスを算出する。
ここで、本発明の特徴である画像形成条件の算出方法について説明する。
光学反射濃度測定ユニット34により測定した感光体31上のトナーパッチの光学反射濃度とトナー付着量の関係を予め実験的に求めたものを図3に示す。高濃度域と低濃度域を除くとトナー付着量とセンサ出力の関係は以下の式1で近似される。
(式1)・・・・U=aY*Y+bY+c
U:光学反射濃度
Y:トナー付着量(mg/cm
また、トナーパッチを形成する際の現像バイアスとトナー付着量の関係を予め測定することにより求めておく。この関係を図4に示す。求めたトナー付着量がある一定以上の値の領域を除き、この関係式は以下の式2で1次近似される。
(式2)・・・・Y=dX+e
Y:トナー付着量(mg/cm
X:現像バイアス
式2により示される関係式においては、感光体ドラム31や現像剤等の各部材が温度や湿度の環境変化や、経時変化に起因する特性変化により係数が変化する。図4において、これらの特性変化の異なる場合の現像バイアスとトナー付着量の近似式より、以下のように分類することができる。
図4中で例示した4つの近似式a〜dの現像バイアスとトナー付着量の関係を求めた際の各部材の劣化状況や環境を以下に示す。
a.印字枚数:初期〜300枚、温度:35℃、湿度:80%RH。
b.印字枚数:初期〜300枚、温度:25℃、湿度:50%RH。
c.印字枚数:15K〜20K枚、温度:25℃、湿度:50%RH。
d.印字枚数:15K〜20K枚、温度:5℃、 湿度:10%RH。
このようにして求められた近似式を予め複数記憶しておく。本実施の形態の中では、4種類の近似式を記憶しているが、安定した画質を保つためには、近似式の数が多い方が好ましい。
出力画像の濃度調整の際に感光体ドラム31上に形成されるトナーパッチは、所定の現像バイアスにて作成される。形成されたトナーパッチの光学反射濃度を測定し、予め求めておいた式1の光学反射濃度とトナー付着量の関係式を用い、トナー付着量を算出する。このトナー付着量と現像バイアスの関係を記憶してある複数の現像バイアスとトナー付着量の関係式に当てはめ、最も近い関係式を抽出する。その関係式を用いて、最適なトナー付着量を得るための現像バイアスを算出し、これを補正後の現像バイアスとする。
図4を用いて具体的に説明すると、トナーパッチ形成時の現像バイアスを−420Vとしたときの感光体ドラム上のトナー付着量が0.52(黒マル印)であったとする。本例では4つの関係式があるが、現像バイアスを420Vの点線上で見た場合にcで表される関係と一番近接する。
そこで、所望のトナー付着濃度が、0.6(実線で示す)である場合には、0.6値の直線と関係cの直線との交点から現像バイアス−500Vが算出されることになる。
また、階調補正処理は、トナー像の階調性の変動を抑制することにより、原稿画像が有する階調を複写画像において忠実に再現するために行われる。階調補正処理においては、所定のレーザーパワーのデューティ比により1個のトナーパッチが感光体ドラム31上に形成される。このときの現像バイアスは、前回の濃度補正により算出された値を用いる。
形成トナーパッチは、濃度測定ユニット34により検出される。ここで、濃度補正と同様に、光学反射濃度に対応する予め複数記憶されている階調補正テーブルを選択し、それを以降の階調補正テーブルとして設定する。尚、階調補正テーブルとは、画像入力データに対して、適正な階調補正を行うための基準となるものであり、画像入力データと画像出力データとを一対一に対応づけるものである。
ここで、上記光学測定手段を使用した場合の濃度補正処理時のトナーパッチのバッチ形成条件について説明する。これは光学測定手段の一例であり、それに対応した画像形成装置の所定のバッチ形成条件を予め求めるものである。
図4から分かるように、現像バイアスが大きくなるにつれ、所定の現像バイアスにおけるトナー付着量の差が、他の近似式と区別しやすくなるため、濃度補正処理時にトナーパッチとの比較が容易となる。しかし、図3から判るように、トナー付着量が多くなりすぎる(例えば、0.7〜0.8mg/cm)と、センサ出力の差が非常に小さくなり、濃度補正処理時のセンサ出力からトナー付着量を算出する際の誤差が大きくなる。そこで、トナーパッチを形成する現像バイアスは、どんな条件においても読み取り誤差が多いトナー付着量にならず、且つ、他の近似式と区別しやすい(可能な限り大きい)値が好ましい。なお、本実施の形態においては、パッチ形成時の現像バイアスを−420Vとした。形成トナーパッチの最大トナー付着量は、この濃度測定ユニット34において0.7mg/cmを超えないことが好ましい。
階調補正処理を行う場合の画像形成条件も同様である。同一のレーザーパワーにより形成されたトナーパッチにおいて、各部材の特性変化による光学反射濃度の変化が最も大きい条件のレーザーパワーを予め実験的に求め、階調補正処理時の画像形成条件として適用するようにすればよい。本実施の形態においては、パッチ形成時のレーザーパワーのデューティ比を75%とした。
(実施例)
実施例1:本発明の実施の形態にて示したディジタルプリンタを用いて20K枚の印刷を実施した。印刷後の画像は、印刷開始時の画像と比較して、ほぼ同等の画質が得られた。また、印刷中に実施されたプロセスコントロールの回数は76回で一回のプロセスコントロールにかかった時間は最大で2秒であったため、待ち時間を感じることは無かった。尚、一回のプロセスコントロールで消費したトナーは約1.1mgであり、プロセスコントロールにおいて消費したトナーの合計は約84mgであった。
実施例2:実施例1と同様に階調補正以外のプロセスコントロールを行うディジタルプリンタを用いて20K枚の印刷を実施した。このとき、階調補正を行うためのトナーパッチを12点作成し、階調補正を行った。20K枚印刷後の画像は、印刷開始時の画像と比較して、ほぼ同等の画質が得られた。また、印刷中に実施されたプロセスコントロールの回数は濃度補正70回、階調補正10回の合計80回であった。階調補正を行う際にトナーパッチを12点作成しているため、一回のプロセスコントロールにかかった時間は最大で6秒であり、待ち時間はそれほど感じられなかった。濃度補正1回に消費したトナーは、約1.1mgで、階調補正1回に消費したトナーは約12mgであった。また、プロセスコントロールにおいて消費したトナーの合計は約197mgであった。
実施例3:次に、タイミング以外は実施例1と同様のプロセスコントロールを行うディジタルプリンタを用いて20K枚の印刷を実施した。20K枚印刷後の画像は、印刷開始時の画像と比較して、ほぼ同等の画質が得られた。また、印刷中に実施されたプロセスコントロールの回数は濃度補正66回、階調補正6回の合計72回であった。一回のプロセスコントロールにかかった時間は最大4秒であり、待ち時間はそれほど感じられなかった。濃度補正1回に消費したトナーは、約1.1mgで、階調補正1回に消費したトナーは約1mgであった。また、プロセスコントロールにおいて消費したトナーの合計は約79mgであった。
比較例1:比較用に、プロセスコントロールを実施する際に異なる条件のトナーパッチを5個形成してその都度補正し、その結果から適正な画像濃度の調整と階調性の調整を実施した。20K枚印刷後の画像における濃度と階調性は、最初の画像と比較して、ほぼ同等なものが得られた。しかし、1回のプロセスコントロールにかかった時間は最大23秒で、待ち時間を感じさせるものであった。また、プロセスコントロールにおいて消費したトナーの合計は約1081mgであった。
これらのことから、本発明の画像濃度調整方法を用いることで、安定した画質を保ちながらプロセスコントロールに要するトナー消費量と時間を低減させるという効果が認められる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
また、画像形成装置として、電子写真方式のディジタルプリンタに即して本発明を説明しているが、本発明は、デジタル方式に限定されず、アナログ方式やフルカラーの複写機、複合機、ファクシミリ等にも同様に適用可能である。
本発明の画像濃度調整方法及び画像形成装置は、画像濃度調整の精度を高く維持しながら、最小限のトナーパッチの形成で済ませ、プロセスコントロールでのトナーの消費を必要最小限にとどめることが可能な産業上の利用可能性の高いものである。
図1は、本発明の画像濃度調整方法が実施される画像形成装置の概略構成図である。 図2は、図1の画像形成装置に設けられるトナーパッチでのトナー濃度測定ユニット部の要部概略図である。 図3は、画像形成装置の感光体上の実際のトナー付着量とトナー濃度測定ユニット部内のセンサの光学反射濃度との関係を示す図である。 図4は、現像バイアスとトナーパッチのトナー付着量の関係を示す図である。
符号の説明
10 原稿読取部
11 プラテンガラス
12 原稿載置トレイ
13 スキャナ光学系
14 光源
15A〜C 反射ミラー
16 光学レンズ
17 CCD
20 給紙部
21 給紙トレイ
22 ピックアップローラ
30 画像形成部
31 感光体ドラム
32 帯電装置
33 現像装置

Claims (4)

  1. 感光体ドラムを帯電させる帯電装置と、帯電させた感光体ドラムを露光して潜像を形成するための露光装置と、形成潜像を現像するための現像装置とを備え、且つ感光体ドラム上に作成したトナーパッチの光学反射濃度を測定する光学反射濃度測定手段を備えた画像形成装置における出力画像の濃度調整をする画像濃度調整方法において、
    感光体ドラム上のトナー付着量と光学測定手段により測定した光学反射濃度との関係式、および感光体ドラム上のトナー付着量と感光体及び/又は現像剤の状態により変化する現像バイアスとの複数の関係式、とを予め記憶し、
    出力画像濃度調整を行う際に、所定現像バイアスにて感光体ドラム上にトナーパッチを1つ作成し、
    その作成したトナーパッチから感光体ドラム上のトナー付着量と光学反射濃度との関係式を用いてトナー付着量を換算し、
    その換算したトナー付着量で、トナーパッチを作成した現像バイアスにおける、記憶した複数の関係式に最近接する関係式を抽出し、
    その抽出した関係式を用いて新たな出力画像に対する現像バイアスを算出することを特徴とする画像濃度調整方法。
  2. 前記出力画像の濃度調整には、最大濃度調整と階調調整を含み、同一のレーザーダイオード発光デューティにて形成された1つのトナーパッチの光学反射濃度と予め記憶した複数の階調テーブルとを比較することにより、階調調整を行うことを特徴とする請求項1項に記載の画像調整法。
  3. 前記最大濃度調整と階調調整とを異なるタイミングで行うことを特徴とする請求項2項の何れかに記載の画像濃度調整方法。
  4. 前記請求項1〜3項の何れかに記載の画像濃度調整方法を用いた画像形成装置。
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