JP2007057557A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】転写ローラに印加される記録用紙ニップ時の転写バイアスと記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスとの電位差により記録用紙に異常画像が発生することを防止する画像形成装置を提供すること。
【解決手段】本画像形成装置1は、搬送される記録用紙Pを感光体ドラム30とともにニップする転写ローラ34を備え、記録用紙P非ニップ時に転写ローラ34にフィードバック電圧を印加し、該フィードバック電圧に対する流入電流又は電圧を検出し、検出した検出値に基づいて記録用紙Pニップ時の転写バイアスを設定し、前記検出値に基づいて記録用紙Pをニップする直前の記録用紙P非ニップ時の転写バイアスを所定の関数により算出するものである。
【選択図】 図3

Description

本発明は、記録用紙に文字や図形等の画像を形成する複写機、プリンタ、ファクシミリ、デジタル複合機等に用いられる画像形成装置に関し、詳しくは、転写ローラに印加する転写バイアスを制御して記録用紙への異常画像の発生を防止する画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、コピー機能・プリント機能・FAX通信機能・スキャン機能等の複数の機能を兼ね備えたデジタル複合機などに用いられる画像形成装置は、一様に帯電させた電子写真感光体に画像情報に応じて選択的な露光をして潜像を形成し、形成された静電潜像を現像装置で現像してトナー像を形成し、このトナー像を記録用紙(記録シート)に転写することにより画像記録を行う。その後、この記録用紙に転写された未定着のトナー像は、定着装置で永久画像として記録用紙上に定着され、そのトナー像が定着された記録用紙は、定着装置に設けられた圧接ローラにより搬送路から排紙路へと搬送されて排紙路の端部に設けられた排紙ローラにより排紙トレイへと排出される。
転写工程を詳述すると、電子写真感光体である感光体ドラムが帯電装置により一定電圧に帯電され、帯電された感光体ドラムの表面は、LEDヘッドにより露光されることにより表面電位が減衰し、露光されていない部分との電位差により静電潜像が形成される。この静電潜像に基づいて現像装置によりトナー画像が感光体ドラムの表面に形成され、供給された記録用紙を感光体ドラムと転写バイアスが印加された転写ローラとによりニップして転写バイアスが印加されることにより、感光体ドラムの表面に形成されたトナー画像が記録用紙へ転写される。
転写ローラに印加する転写バイアスは、装置本体内の環境に強く依存するものである。具体的には、低温低湿環境であるLL環境においては3〜4KV、中温中湿環境であるNN環境においては1〜1.5KV、高温高湿環境であるHH環境においては500〜600V程度であり、装置内の環境によって相当な幅がある。これは、転写ローラの材質が温湿度に対して変動が大きく、それに応じて転写ローラの抵抗値も変動するためである。これは、材質の抵抗値が温湿度に対して変動が大きいためである。そのため、画像形成装置では、装置本体内の環境を認識するため、トナー転写前の記録用紙非ニップ時に転写ローラにフィードバック(FB)電圧を印加して感光体ドラム及び転写ローラを含むシステム全体の流入電流又は電圧を検出し、検出した検出値に基づいて記録用紙ニップ時に転写ローラに印加する転写バイアス(以下、トナー転写バイアスともいう。)を設定している(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−186898号公報
ところで、記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアス(以下、紙無し転写バイアスともいう。)は、一般に、一定の固定バイアス又は全く印加されないオフ状態であり、固定バイアスである場合も、トナー転写バイアスよりも高くならないように400V程度の低い値に設定される。
転写ローラに印加される転写バイアスが紙無し転写バイアスからトナー転写バイアスに移行する際、紙無し転写バイアスとトナー転写バイアスとの電位差により出力スパイクが生じて転写ローラに接触している感光体ドラムに電位履歴が残るが、通常、感光体ドラムが帯電装置により帯電される際に該電位履歴は回復される。
しかしながら、装置本体内がLL環境である場合、転写ローラにトナー転写バイアスとして高電圧が印加され、転写バイアスが紙無し転写バイアスからトナー転写バイアスに変化する際に大きな電位差が生じ、この電位差の程度によっては感光体ドラムに残る電位履歴を回復できずに感光体ドラムにトナーが移動し、該トナーが記録用紙に転写されて異常画像が発生することがあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、転写ローラに印加される記録用紙ニップ時の転写バイアスと記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスとの電位差により記録用紙に異常画像が発生することを防止する画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像形成装置は、感光体ドラムと、搬送される記録用紙を前記感光体ドラムとともにニップする転写ローラと、を備え、記録用紙非ニップ時に該転写ローラにフィードバック電圧を印加し、該フィードバック電圧に対する流入電流又は電圧を検出し、検出した検出値に基づいて記録用紙ニップ時の転写バイアスを設定する画像形成装置において、前記検出値に基づいて記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスを所定の関数により算出する算出手段を具備することを特徴としている。
請求項2記載の画像形成装置は、請求項1記載の画像形成装置において、前記算出手段が算出した前記記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスと前記フィードバック電圧とを比較して、それらのうちの絶対値が小さい方を記録用紙ニップ時の直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスとして決定する転写バイアス決定手段と、該転写バイアス決定手段により決定された記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスを記憶する記憶手段と、を具備することを特徴としている。
請求項3記載の画像形成装置は、感光体ドラムと、搬送される記録用紙を前記感光体ドラムとともにニップする転写ローラと、を備え、記録用紙非ニップ時に該転写ローラにフィードバック電圧を印加し、該フィードバック電圧に対する流入電流又は電圧を検出し、検出した検出値に基づいて記録用紙ニップ時の転写バイアスを設定する画像形成装置において、前記検出値に対応する記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスを記録したテーブルを予め記憶したテーブル記憶手段と、前記検出値と前記テーブルを参照して記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスを決定する転写バイアス決定手段と、該転写バイアス決定手段により決定された記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスを記憶する記憶手段と、を具備することを特徴としている。
請求項4記載の画像形成装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記記録用紙ニップ時の直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスを前記感光体ドラムが1回転するのに要する時間以上印加することを特徴としている。
請求項5記載の画像形成装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置において、複数枚の記録用紙にトナー画像を転写する際に、記録用紙ニップ時の転写バイアス印加後、次の記録用紙ニップ時の転写バイアスを印加する時機を遅らせてその間に前記フィードバック電圧を印加することを特徴としている。
本発明の請求項1の画像形成装置によれば、フィードバック電圧に対する流入電流又は電圧を検出し、検出した検出値に基づいて記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスを算出するため、装置本体内の環境に対応した転写バイアスを記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時に転写ローラに印加でき、記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスを固定バイアスとするよりも、転写ローラに印加される記録用紙ニップ時の転写バイアスと記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスとの電位差を抑えることができ、記録用紙に異常画像が発生することを防止できる。
請求項2の画像形成装置によれば、記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスと前記フィードバック電圧とを比較して、それらのうちの絶対値が小さい方を記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスとして記憶するため、設定した記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスは、フィードバック電圧を越えず、感光体ドラムを逆チャージすることがない。
請求項3の画像形成装置によれば、検出値と予め記憶したテーブルを参照して記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスを決定し、決定された記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスを記憶するため、装置本体内の環境に対応した転写バイアスを記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時に転写ローラに印加でき、記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスを固定バイアスとするよりも、転写ローラに印加される記録用紙ニップ時の転写バイアスと記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスとの電位差を抑えることができ、記録用紙に異常画像が発生することを防止できる。
請求項4の画像形成装置によれば、記録用紙ニップ時の直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスを感光体ドラムが1回転するのに要する時間以上印加するため、感光体ドラムの表面電位のムラを安定化させることができる。
請求項5の画像形成装置によれば、複数枚の記録用紙にトナー画像を転写する際に、記録用紙ニップ時の転写バイアス印加後、次の記録用紙ニップ時の転写バイアスを印加する時機を遅らせてその間に前記フィードバック電圧を印加するため、複数枚の記録用紙にトナー画像を転写する間に装置本体内の環境が変化してもその環境に応じた適切な転写バイアスを印加できる。
以下、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成について図面に基づき説明する。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置1(以下、装置本体1ともいう。)は、図1に示すように、装置本体1の底部に記録用紙Pを順次供給する給紙カセット2が配設されており、その給紙カセット2の上方に画像形成部3が配設され、更にその上方に定着装置4が配設され、その側方の装置本体1外に排紙トレイ5が配設されている。給紙カセット2から記録用紙Pを搬送するための搬送路6は、給紙カセット2の一端側から上方へ向かって延設されて画像形成部3に至り、更に上方へ延設されて定着装置4に至り、その後水平方向へ湾曲して、排紙トレイ5へ通じるように形成された排紙路7に連結されている。さらに、第1面に画像が形成された記録用紙Pの搬送方向を反転させて第2面の画像形成を行うために記録用紙Pがスイッチバック搬送される反転路8の上流端部が搬送路6と排紙路7の合流部分に連結されており、反転路8の下流端部が搬送路6の給紙カセット2から画像形成部3に至るまでの間の部分に連結されている。なお、図には示していないが、例えば、本画像形成装置1がデジタル複合機として用いられる場合には、排紙トレイ5の上方に、フラットベッドスキャナとして機能する画像読取部、及び画像読取りや記録の開始等を入力するための操作パネルが配設される。
給紙カセット2は、各種サイズの記録用紙Pを貯蔵可能な箱状のものであり、装置本体1の底部に引出し可能に設けられて、必要に応じて記録用紙Pを装填できるようになっている。この給紙カセット2の内部には、所定サイズの記録用紙Pを給紙位置に保持するガイド20が配設されている。ガイド20は、所定範囲で揺動可能に設けられており、その底板がバネ等(不図示)により上方へ付勢されることにより、複数枚の記録用紙Pを積み重ねた状態で保持するとともに、その最上紙Pの一端側を給紙位置に常時位置せしめるようになっている。その給紙位置には、給紙ローラ21及び分離パッド22が設けられており、ガイド20により給紙位置に位置せしめられた最上紙Pは、給紙ローラ21に圧接し、その給紙ローラ21が回転することにより、分離パッド22と給紙ローラ21のローラ面とに圧接された記録用紙Pが1枚ずつ分離されて搬送路6へ供給される。
画像形成部3は、図1に示すように、感光体ドラム30の周囲に配設された帯電装置31、LEDヘッド32、現像装置33、転写ローラ34、及びクリーニング装置35とから構成されている。これらのうち、感光体ドラム30、帯電装置31、現像装置33、及びクリーニング装置35は、プロセスユニットとしてカートリッジに収容されて一体となっており、トナー切れやメンテナンスの際に画像形成装置1から容易に着脱できるようになっている。
感光体ドラム30は、表面に有機感光体による光導電膜が形成され、モータにより所定速度で回転するものであり、帯電装置31により一定電圧に帯電される。帯電装置31は、所謂スコロトロン帯電器と呼ばれる非接触のコロナ帯電方式のものであり、図には詳細に示していないが、半空間を形成するケーシング電極の略中心に放電ワイヤが配設されるとともに、感光体ドラム30側にグリッド電極が配設されてなり、その放電ワイヤに所定の電圧が印加されることによりコロナ放電が生じ、そのコロナ放電によるイオン量をグリッド電極で制御するものである。なお、帯電装置31には、非接触のコロナ帯電方式に代えて接触型のローラ帯電方式等、他の帯電装置を採用してもよい。
LEDヘッド32は、LEDアレイを記録画素数だけ並設し、そのLEDアレイが発した光をセルフォックレンズアレイで感光体ドラム30の表面に結像する、いわゆる自己発光型のプリンタヘッドであり、感光体ドラム30に対して画像情報に基づいて感光体ドラム30の表面を選択的に露光して、その表面に静電潜像を形成するものである。帯電装置31により帯電された感光体ドラム30の表面は、LEDヘッド32により露光されることにより表面電位が減衰し、露光されていない部分との電位差により静電潜像が形成される。また、画像情報は、例えばフラットベッドスキャナとして機能する読取載置台(不図示)が読み取った原稿の画像が電気信号としてLEDヘッド32に送信されるようになっている。なお、露光装置としては、LEDヘッド32の他に半導体レーザを用いた走査光学系のものを採用してもよい。
現像装置33は、供給ローラ36と、現像ローラ37と、トナー容器38とを具備してなり、不図示の電気回路から供給ローラ36及び現像ローラ37の各々に印加されるバイアス電圧の差によりトナー容器38のトナーが供給ローラ36を経て現像ローラ37へ供給され、現像ローラ37の表面にトナー層が形成される。トナー層が形成された現像ローラ37が感光体ドラム30に近接した位置で回転され、感光体ドラム30の静電潜像との電位差により現像ローラ37上のトナーが感光体ドラム30へ移動し、この静電潜像に基づいてトナー画像が感光体ドラム30の表面に形成される。なお、このような現像装置33は一例であり、磁性トナー又は非磁性トナーの選択や、接触現像法又は非接触現像法の選択等は任意である。
転写ローラ34は、シャフトと、導電性ゴム又は導電性スポンジとからなるローラであって、搬送路6の対向位置において感光体ドラム30に圧接されており、不図示の電気回路からシャフトに感光体ドラム30上のトナー像と逆極性の転写バイアスが印加されるようになっている。給紙カセット2から搬送路6を経て供給された記録用紙Pを感光体ドラム30及び転写ローラ34がニップして転写バイアスが印加されることにより、感光体ドラム30の表面に形成されたトナー画像が記録用紙Pへ転写される。
また、図2に示すように、記録用紙P非ニップ時に転写ローラ34にFB電圧を印加して、該FB電圧に対する流入電流又は電圧を検出し、検出した検出値に基づいてトナー転写バイアス及び紙無し転写バイアスを設定するために、転写ローラ34に対して転写バイアス制御装置90を配置し、転写ローラ34のシャフトに対して設定された転写バイアスを印加するようになされている。この転写バイアス制御装置90は、制御回路91と、該制御回路91により制御されて転写ローラ34に転写バイアスを印加する転写バイアス印加回路92と、FB電圧を印加した際に得られる流入電流又は電圧の検出値を検出する検出回路93と、該検出回路93が検出した検出値に基づいて制御回路91が所定の関数により決定するトナー転写バイアス及び紙無し転写バイアスの設定を記憶するメモリ94と、を備えており、各部91乃至94はバス95によって通信可能に接続されている。制御回路91は、FB電圧印加後に検出回路93により検出された検出値に基づいて所定の関数により紙無し転写バイアスを決定してメモリ94に記憶させるが、前記検出値に基づいて所定の関数により算出した紙無し転写バイアスとFB電圧とを比較して、それらのうちの絶対値が小さい方を紙無し転写バイアスとして決定し、メモリ94に記憶させる。これにより、設定された紙無し転写バイアスは、絶対値でFB電圧を越えないため、感光体ドラム30を逆チャージすることがない。なお、FB電圧は、感光体ドラム30を逆チャージすることがない範囲で最大のバイアス電圧を印加するものとする。
クリーニング装置35は、図1に示すように、転写後の感光体ドラム30に圧接されたクリーニングローラであり、不図示の電気回路から定電圧が印加されることにより、感光体ドラム30の表面に残留したトナーや紙粉を除去するとともに静電潜像を消去するものである。これにより、感光体ドラム30の表面が清掃されて連続使用が可能となる。なお、クリーニング装置35としては、クリーニングブレード等による他の接触型の方式や非接触方式も採用でき、また、クリーニング装置35を用いないクリーニングレス方式とすることもできる。このように構成された画像形成部3により、図示しないフラットベッドスキャナで読み取られた原稿の画像データに基づくトナー画像が記録用紙P上に転写されるようになっている。
定着装置4は、図1に示すように、感光体ドラム30の下流側の搬送路6に配設されており、その搬送路6の対向位置にそれぞれ配設されたヒートローラ40及び圧接ローラ41と、ヒートローラ40を内部に配設した耐熱性を有する定着ケーシング42とを具備してなり、搬送路6を搬送された記録用紙P上のトナー画像を加熱及び加圧して融着するものである。ヒートローラ40の表面はハロゲンランプ43により所定の温度に維持されており、ヒートローラ40は、トナー画像が転写された記録用紙Pに加熱してそのトナー画像を溶融する。また、このヒートローラ40にEPDM発泡体等からなる圧接ローラ41が所定の圧力で圧接されており、双方が回転自在に配設されている。トナー画像が転写された記録用紙Pがヒートローラ40と圧接ローラ41とにニップされることにより、記録用紙P上のトナーが溶融されて記録用紙Pに定着される。
搬送路6は、図1に示すように、給紙カセット2から画像形成部3へ略上方に向かって延設されており、その途中に、記録用紙Pの搬送姿勢を調整するための一対のレジストローラ60が設けられている。このレジストローラ60は、感光ドラム30へのトナー像の形成と同期して駆動回転する。
以上のように構成された画像形成装置1において、1枚の記録用紙Pについてのプリントジョブ実行時における転写シーケンスについて説明する。
図3は、1枚の記録用紙Pについてのプリントジョブ実行時における転写シーケンスを示すタイムチャートである。図示するように、プリントジョブ実行時に感光体ドラム30を回転するモータがオンになると、制御回路91は、一旦マイナス極性の転写バイアスを印加した後、転写ローラ34にFB電圧を所定期間印加する。ここで、該FB電圧に対する流入電流又は電圧が検出回路93により検出され、制御回路91は、該検出値に基づいてトナー転写バイアスをメモリ94に設定し、また紙無し転写バイアスを所定の関数により算出し、算出した紙無し転写バイアスとFB電圧とを比較して、それらのうちの絶対値の小さい方を紙無し転写バイアスとしてメモリ94に設定する。そして、転写ローラ34にマイナスの極性の転写バイアスを再度印加してクリーニング(CL)を行い、一旦転写バイアスをオフにした後に、プラス極性の紙無し転写バイアスを感光体ドラム30が1回転するのに要する時間以上印加する。これにより、感光体ドラム30の表面電位のムラが安定化される。
制御回路91は、紙無し転写バイアスの印加後、該紙無し転写バイアスよりも大きなプラス極性のトナー転写バイアスを印加して、感光体ドラム30と転写ローラ34にニップされた記録用紙Pにトナー画像を転写する。このとき印加されるトナー転写バイアスが紙無し転写バイアスよりも大きなバイアス電圧であるのは、記録用紙Pのニップ時には記録用紙Pによる抵抗が増えることによってシステム全体の抵抗も増えるためである。記録用紙Pにトナー画像が転写されてトナー転写バイアスの印加が終了すると、制御回路91は、転写バイアスを一旦オフにした後に、再度マイナス極性のバイアス電圧を印加してクリーニングを行ない、オフ状態に戻す。そして、感光体ドラム30のモータもオフ状態になり、転写シーケンスが終了する。このように、紙無し転写バイアスは、FB電圧に対する流入電流又は電圧の検出値に基づいて設定されるので、紙無し転写バイアスを固定バイアスとするよりも、紙無し転写バイアスとトナー転写バイアスとの電位差を小さくでき、出力スパイクを抑えて記録用紙Pに異常画像が発生することを防止できる。
次に、複数枚の記録用紙Pについてのプリントジョブ実行時における転写シーケンスについて説明する。具体例として、2枚の記録用紙Pにトナー画像を転写する転写シーケンスについて説明する。
図4は、プリントジョブ実行時における2枚の記録用紙Pにトナー画像を転写する転写シーケンスを示すタイムチャートである。図示するように、プリントジョブ実行時に感光体ドラム30を回転するモータがオンになると、制御回路91は、転写ローラに印加される転写バイアスを紙無し転写バイアスからトナー転写バイアスに移行し、感光体ドラム30と転写ローラ34にニップされた1枚目の記録用紙Pにトナー画像を転写する。トナー転写バイアス印加後、次のトナー転写バイアスを印加する時機を遅らせて紙間においてFB電圧を印加する。該FB電圧に対する流入電流又は電圧が検出回路93により検出されると、制御回路91は、該検出値に基づいてトナー転写バイアスを設定し、また紙無し転写バイアスを算出し、算出した紙無し転写バイアスとFB電圧とを比較して、それらのうちの絶対値の小さい方を紙無し転写バイアスとしてメモリ94に設定する。そして、設定された紙無し転写バイアスを感光体ドラム30が1回転するのに要する時間以上印加して、感光体ドラム30の表面電位のムラを安定化する。
紙無し転写バイアスの印加後、制御回路91は、トナー転写バイアスを印加して、感光体ドラム30と転写ローラ34にニップされた2枚目の記録用紙Pにトナー画像を転写する。このように、複数枚の記録用紙Pにトナー画像を転写する際に、トナー転写バイアス印加後、次のトナー転写バイアスを印加する時機を遅らせてその間にFB電圧を印加するため、複数枚の記録用紙Pにトナー画像を転写する間に装置本体1内の環境が変化してもその環境に応じた適切な転写バイアスを印加できる。
以上の説明から明らかなように、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1においては、紙無し転写バイアスは、FB電圧に対する流入電流又は電圧の検出値に基づいて算出されるので、紙無し転写バイアスを固定バイアスとするよりも、紙無し転写バイアスとトナー転写バイアスとの電位差を小さくでき、出力スパイクを抑えて記録用紙Pに異常画像が発生することを防止できる。
また、算出した紙無し転写バイアスとFB電圧とを比較して、それらのうちの絶対値の小さい方を紙無し転写バイアスとしてメモリ94に設定するため、設定された紙無し転写バイアスは、絶対値でFB電圧を越えず、感光体ドラム30を逆チャージすることがない。
また、設定された紙無し転写バイアスを感光体ドラム30が1回転するのに要する時間以上印加するため、感光体ドラム30の表面電位のムラを安定化できる。
さらに、複数枚の記録用紙Pにトナー画像を転写する際に、トナー転写バイアス印加後、次のトナー転写バイアスを印加する時機を遅らせてその間にFB電圧を印加するため、複数枚の記録用紙Pにトナー画像を転写する間に装置本体1内の環境が変化してもその環境に応じた適切な転写バイアスを印加できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、メモリ94は、FB電圧に対する流入電流又は電圧の検出値に対応する紙無し転写バイアスを記録したテーブルを予め記憶しており、制御回路91は、検出値と前記テーブルとを参照して紙無し転写バイアスを決定し、決定した該紙無し転写バイアスをメモリ94に記憶させてもよい。この場合、テーブルに記録された紙無し転写バイアスは、FB電圧よりも小さい値が記録されており、紙無し転写バイアスがFB電圧を超えることはない。ただし、FB電圧を温湿度センサ等により変更するようなシステムの場合、参照するテーブルを膨大に記憶する必要があり、このような場合は、検出値に基づいて所定の関数により紙無し転写バイアスを設定する方が好ましい。
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、デジタル複合機等に用いられる画像形成装置に適用可能である。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成例を示した概略断面図である。 図1の画像形成装置の要部断面及び転写バイアス制御装置の構成の概略を示す図である。 1枚の記録用紙についてのプリントジョブ実行時における転写シーケンスを示すタイムチャートである。 2枚の記録用紙についてのプリントジョブ実行時における転写シーケンスを示すタイムチャートである。
符号の説明
1 画像形成装置
30 感光体ドラム
34 転写ローラ
P 記録用紙

Claims (5)

  1. 感光体ドラムと、搬送される記録用紙を前記感光体ドラムとともにニップする転写ローラと、を備え、記録用紙非ニップ時に該転写ローラにフィードバック電圧を印加し、該フィードバック電圧に対する流入電流又は電圧を検出し、検出した検出値に基づいて記録用紙ニップ時の転写バイアスを設定する画像形成装置において、
    前記検出値に基づいて記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスを所定の関数により算出する算出手段を具備することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記算出手段が算出した前記記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスと前記フィードバック電圧とを比較して、それらのうちの絶対値が小さい方を記録用紙ニップ時の直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスとして決定する転写バイアス決定手段と、
    該転写バイアス決定手段により決定された記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスを記憶する記憶手段と、
    を具備することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 感光体ドラムと、搬送される記録用紙を前記感光体ドラムとともにニップする転写ローラと、を備え、記録用紙非ニップ時に該転写ローラにフィードバック電圧を印加し、該フィードバック電圧に対する流入電流又は電圧を検出し、検出した検出値に基づいて記録用紙ニップ時の転写バイアスを設定する画像形成装置において、
    前記検出値に対応する記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスを記録したテーブルを予め記憶したテーブル記憶手段と、
    前記検出値と前記テーブルを参照して記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスを決定する転写バイアス決定手段と、
    該転写バイアス決定手段により決定された記録用紙をニップする直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスを記憶する記憶手段と、
    を具備することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記記録用紙ニップ時の直前の記録用紙非ニップ時の転写バイアスを前記感光体ドラムが1回転するのに要する時間以上印加することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 複数枚の記録用紙にトナー画像を転写する際に、記録用紙ニップ時の転写バイアス印加後、次の記録用紙ニップ時の転写バイアスを印加する時機を遅らせてその間に前記フィードバック電圧を印加することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
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