JP2558744Y2 - 水なし平版印刷版処理装置 - Google Patents

水なし平版印刷版処理装置

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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、水なし平版印刷版処理装置に係り、詳し
くは水なし平版印刷版の印刷版面をブラシでこすりなが
ら現像処理を行なう水なし平版印刷版処理装置に関する
ものである。
[従来の技術] 湿し水を用いる平版印刷では、平版版面に水とインキ
とを交互に与えて印刷するため様々なトラブルが生じや
すかったが、近年湿し水を使わずに印刷できる新しいタ
イプの水なし平版が実用化されてきた。この水なし平版
印刷版は、ドットゲイン量がPS版より少なく調子再現性
もPS版に比べて原稿に近くて画像再現性が良く、また印
刷時に湿し水を使用しないため、インキとのバランスを
取る必要がなく損紙枚数が少ない。さらに湿し水量によ
って印刷物の色が変ることがなく、印刷中に印刷物の濃
度変化が少ない等の特徴を有している。
この水なし平版に用いる印刷版は感光剤を塗布した感
光層とシリコンゴム層とを表面に形成する薄いアルミニ
ウム板で構成されており、この印刷版上にポジフィルム
を密着させて露光を行なった後に、この感光層の現像処
理を行なって印刷版を作成するものである。
この水なし平版印刷版を現像処理する従来の水なし平
版印刷版処理装置の側面図を第9図に示す。この水なし
平版印刷版処理装置100では、挿入台101に画像露光処理
が施されている水なし平版印刷版Pを載置し、膨潤入口
ローラ102を介して膨潤部103を構成する膨潤槽104内に
挿入する。この膨潤槽104では、膨潤タンク105内に貯溜
されるPPG(ポリプロピレングリコール)やPEG(ポリエ
チレングリコール)等の第2種有機溶剤からなる膨潤性
現像液105aを、現像ポンプ106により現像シャワーノズ
ル107に送り、膨潤槽104の上部に配設されるガイド板10
8上の水なし平版印刷版Pに振りかける。このとき印刷
版面の光の照射されなかった部分(ポジフィルムの黒化
している部分)のシリコンゴム層は膨潤する。次に膨潤
スクイズローラ109及び現像入口ローラ110を介して現像
部111を構成する現像槽112に挿入する。この現像槽112
では現像タンク113内に貯溜される現像液113aを現像ポ
ンプ114を介してブラシ洗浄ノズル115に送る。この現像
液113aを含み、例えば周速80〜120m/分で回転するブラ
シローラ116により、ブラシローラ116及びブラシテーブ
ル117に挟持されて搬送される水なし平版印刷版Pの膨
潤部分を洗浄しながらこすり取る。このときシリコンゴ
ム層が除かれた部分が画線部となり、インキが付着する
部分になる。一方、シリコンゴム層が残置する部分は非
画線部となり、インキが付着しなくなる。
次に、この現像後の水なし平版印刷版Pを現像スクイ
ズローラ118及び染色入口ローラ119に挿入して、染色処
理部120を構成する染色槽121に搬入する。この染色槽12
1では染色タンク122内に染色液122aを貯溜し、染色ポン
プ123を介して染色シャワーノズル124に送り、染色ブラ
シ125及びブラシテーブル126に挟持されて搬送される現
像後の水なし平版印刷版Pの画線部となるシリコンゴム
層の剥離した部分に染色液122aを塗布し、可視画性を良
くしている。この染色液122aはアルコール系溶剤に染料
と水とを加えて作られている。
この従来の例えば現像部111のブラシローラ116には、
断面C字型の金具いわゆるチャンネルに径φ=0.15〜0.
25mmのナイロン糸又はポリエステル系の材質の毛を挟み
込んだ帯状ブラシを回転軸にコイル状に巻着したブラシ
ローラ、いわゆるチャンネルブラシローラが用いられて
いた。
[考案が解決しようとする課題] ところが、従来のブラシローラ116は単一でしかもブ
ラシの回転方向が一方向であり、更にコイル状に巻き付
けた帯状ブラシが水なし平版印刷版Pの搬送方向に対し
て同一方向に傾斜しているため、膨潤したシリコンゴム
層をこすり落とすときに、こすりムラが生じる場合があ
った。このこすりムラは第10図に示すように帯状ブラシ
の巻着ピッチ(3〜5mm)に合わせて生じていた。この
ようなこすりムラが生じると画線部のシリコンゴム層の
剥離ムラが生じるばかりでなく、シリコンゴム層の残置
する非画線部の表面にもこすりムラを生ずる恐れがあっ
た。この非画線部にこすりムラが有ると反射光の光沢に
もムラが生じ高品質の印刷物を得ることはできなかっ
た。
従来はこのこすりムラを無くすために、ブラシローラ
116を軸方向に揺動させて水なし平版印刷版の全面を均
一にこするようにしていたが、ブラシローラ116を揺動
させるためには複雑な機械的機構が必要となり、又振動
も発生してしまうという欠点があった。
この考案は、従来の水なし平版印刷版処理装置が有す
る上記の欠点を解消するため、ブラシローラを揺動させ
なくともこすりムラの防止ができる水なし平版印刷版処
理装置を提供することを目的としている。
[前記課題を解決するための手段] 前記課題を解決するため、この考案の水なし平版印刷
版処理装置は、水なし平版印刷版の印刷版面に膨潤液又
は現像液を供給し前記印刷版面を膨潤させる膨潤手段
と、この膨潤した前記印刷版面のシリコンゴム層又は感
光層をこすり落とす摺接手段とを有する水なし平版印刷
版処理装置において、前記摺接手段が帯状ブラシを左巻
に捻りをくわえて螺旋状に回転軸に固定した左巻ブラシ
ローラと帯状ブラシを右巻に捻りをくわえて螺旋状に固
定した右巻ブラシローラとを有することを特徴としてい
る。
[作用] この考案は、露光後の水なし平版印刷版の印刷版面に
膨潤液又は現像液を供給して印刷版面を膨潤させ、この
膨潤した印刷版面のシリコンゴム層又は感光層を摺接手
段によりこすり落とす。この摺接手段は左巻ブラシロー
ラと右巻ブラシローラからなっており、左巻ブラシロー
ラ及び右巻ブラシローラにより発生する一方向の傾斜し
たこすりムラが相互に打消し合い、その結果全面をこす
りムラなく仕上げることができる。
[実施例] 以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて詳細に
説明する。
第1図は水なし平版印刷版処理装置の側面図である。
第1図において、水なし平版印刷版処理装置Aでは挿
入台1に公知の方法により画像露光処理が施されている
水なし平版印刷版Pを載置し、現像入口ローラ2に挿入
して現像槽3に搬入する。この現像槽3は挿入台1に付
設される版検出センサ4が版を検知した後にその作動を
開始する。
水なし平版印刷版Pは、薄いアルミニウム板等の基体
上に感光層及びシリコンゴム層を有する平版印刷版であ
り、例えば特公昭46−16044号公報、特開昭50−50102号
公報、同55−59466号公報、同60−133453号公報等で提
案されている。
現像槽3に搬入された水なし平版印刷版Pは、先ず現
像槽3の上方位置に配設されるガイド板5及び搬送ロー
ラ6が構成する膨潤部搬送路7上を搬送される。又、こ
の現像槽3の下部には現像タンク8が配設され、この現
像タンク8内には膨潤性現像液9が貯溜されており、循
環パイプ10内に設けられた現像ポンプ11の駆動で、現像
フィルター12に送られる。この現像フィルター12で膨潤
性現像液9内に含まれる不純物を取り除く。次にこの濾
過された膨潤性現像液9は膨潤部搬送路7の上方位置に
配置されたチャンバー13に送られ、現像シャワーノズル
14から水なし平版印刷版Pの上面に供給される。
この現像シャワーノズル14から供給された膨潤性現像
液9により、水なし平版印刷版Pの光の照射されなかっ
た部分(ホジフィルムの黒化している部分)のシリコン
ゴム層を膨潤させる。
膨潤処理に供した膨潤性現像液9は膨潤部搬送路7の
下部にある泡防止板15上に降りかかり、現像タンク8内
に回収される。この現像タンク8の底部には排出パイプ
16が設けられており、開閉バルブ17の操作により使用済
みの膨潤性現像液9が廃液回収タンク18に廃棄される。
又、現像タンク8にはヒータ19が備えられており膨潤
性現像液9を所定の処理温度に保持するようになってい
る。
この膨潤性現像液9が消費されてくると、現像タンク
8の近傍に配設される補充タンク20内の現像補充液21を
現像補充ポンプ22により現像タンク8上部に設けられる
現像補充口23に圧送し膨張性現像液9を補充する。この
補充タンク20内にはセンサ24が設けられており、現像補
充液21が所定液面以下になるとこれを検出して図示しな
い警報手段により知らせる。なお、現像補充ポンプ22に
は希釈水タンク25から希釈水も送られており、現像補充
液21と同様に現像タンク8内に送られている。
又、この膨潤性現像液9が現像タンク8内で所定液面
以上になった場合には、オーバーフロー口26から廃液回
収タンク18に廃棄される。この廃液回収タンク18にもセ
ンサ27が設けられており、廃液が所定量貯溜された時に
これを検出して図示しない警報手段により知らせてい
る。
膨潤部搬送路7の搬送ローラ6に挟持された水なし平
版印刷版Pは、続いて現像槽3の上方位置に配設される
ブラシローラ28,29,30とブラシテーブル31及び現像スク
イズローラ32とで構成される現像部搬送路33に搬入され
る。このブラシローラ28,29,30は同一方向に高速回転す
る摺接手段を構成しており、搬送される水なし平版印刷
版Pの画線部の膨潤したシリコンゴム層を剥離し、こす
り落とす。このブラシローラ28,29,30の回転速度は周速
で、例えば80〜130m/分が好ましい。
このブラシローラ28,29,30の回転によりシリコンゴム
層が除かれた部分が画線部となり、インキが付着する部
分になる。一方、光が照射されてシリコンゴム層が残置
する部分が非画線部となり、インキが付着しなくなる。
これは、シリコン膜層の表面のインキに対する付着力が
インキ自体の凝集力よりも小さい性質を利用するもので
ある。
このブラシローラ28,29,30及び現像スクイズローラ32
の上方には、それぞれブラシ洗浄ノズル34及びシャワー
ノズル35が配設されている。このブラシ洗浄ノズル34及
びシャワーノズル35は、膨潤部搬送路7に設けられたチ
ャンバー13に接続しており、膨潤部搬送路7と同様に現
像タンク8内に貯溜され現像ポンプ11及び現像フィルタ
ー12を介して送られる膨潤性現像液9を、各ブラシロー
ラ28,29,30や現像スクイズローラ32に向かって噴射し
て、各ローラ及び水なし平版印刷版Pを洗浄する。
この現像部搬送路33の上部には各ブラシローラ28,29,
30を覆う形でブラシカバー36が設けられており、膨潤性
現像液9の飛散を防止している。この洗浄に用いられた
膨潤性現像液9も現像槽3の底面3aを流れて現像タンク
8に回収される。
このようにして現像され、現像部搬送路33の現像スク
イズローラ32に挟持された水なし平版印刷版Pは、続い
て第1水洗槽37に搬入される。この第1水洗槽37は下部
に洗浄水38を貯溜する水洗タンク39を有し、上部に水洗
入口ローラ40,ブラシローラ41,ブラシテーブル42及び水
洗スクイズローラ43とで構成される第1水洗部搬送路44
を有している。水洗タンク39には循環パイプ45が設けら
れており、水洗ポンプ46を駆動して洗浄水38を水洗フィ
ルター47に送っている。この水洗フィルター47では洗浄
水38内に含まれる不純物を取り除く。この濾過された洗
浄水38は第1水洗部搬送路44の上方位置に配置されたブ
ラシ洗浄ノズル48及びシャワーノズル49に送られ、ブラ
シローラ41及び水洗スクイズローラ43に向かって噴射し
て、各ローラ及び水なし平版印刷版Pを洗浄する。
この第1水洗部搬送路44の上部にはブラシローラ41を
覆う形でブラシカバー50が設けられており、洗浄水38の
飛散を防止している。この洗浄に用いられた洗浄水38は
泡防止板51を介して水洗タンク39に回収される。この水
洗タンク39の底部には排出パイプ52が設けられており、
開閉バルブ53の操作により使用済みの洗浄水38が廃液回
収タンク54に廃棄される。
又、この洗浄水38が水洗タンク39内で所定液面以上に
なった場合には、オーバーフロー口55から同様に廃液回
収タンク54に廃棄される。更に現像補充液21を希釈する
希釈水を貯留する希釈水タンク25においても、所定液面
以上の希釈水はオーバーフロー口56を介してこの廃液回
収タンク54に廃棄される。この廃液回収タンク54にはセ
ンサ57が設けられており、廃液が所定量貯溜された時に
これを検出して図示しない警報手段により知らせてい
る。
なお、希釈水タンク25には給水弁58が設けられており
希釈水に浮かぶボールタップ59の作動で自動給水をして
いる。
次に、第1水洗部搬送路44の水洗スクイズローラ43に
挟持された水なし平版印刷版Pは、続いて染色槽60に搬
入される。この染色槽60の下部には染色液61を貯留する
染色タンク62を有し、上部には染色入口ローラ63,染色
ガイド板64及び染色スクイズローラ66とで構成される染
色部搬送路67を有している。この染色部搬送路67の上部
には染色シャワーノズル65及びハネ防止カバー65aが配
置されている。染色タンク62の底面に接続する循環パイ
プ68には染色ポンプ69が設けられており、この染色ポン
プ69の駆動により染色液61を染色フィルタ70を介してこ
の染色シャワーノズル65に送り、染色入口ローラ63に挟
持されて搬入された水なし平版印刷版Pに染色液61を塗
布して、画線部を染色する。これは現像処理が行なわれ
ただけの水なし平版印刷版Pの画線部の可視画性は良く
ないので画線の仕上がり状態を確認しにくい場合がある
ため、染色液61を塗布して画線部を染色することにより
可視画性を向上させるものである。なお、塗布に供され
た染色液61は泡防止板99を介して染色タンク62に回収さ
れる。
染色タンク62の底面には排出パイプ71が設けられ、開
閉バルブ72の作動で使用済みの染色液61を廃液回収タン
ク73に廃棄する。又、この染色液61が染色タンク62内で
所定液面以上になった場合にも、オーバーフロー口74か
ら同様に廃液回収タンク73に廃棄される。この廃液回収
タンク73にはセンサ75が設けられており、廃液が所定量
貯溜された時にこれを検出して図示しない警報手段によ
り知らせている。
なお、消費された染色液61を補充するために、染色タ
ンク62の近傍には染色補充タンク76が配設されており、
染色補充液77を染色液補充ポンプ78により染色タンク62
に圧送している。この染色補充タンク76内にはセンサ79
が設けられており、染色補充液77が所定液面以下になる
とこれを検出して図示しない警報手段により知らせる。
このようにして染色され、染色部搬送路67の染色スク
イズローラ66に挟持された水なし平版印刷版Pは、続い
て第2水洗槽80に搬入される。この第2水洗槽80は下部
に洗浄水81を貯留する水洗タンク82を有し、上部に水洗
入口ローラ83及び水洗スクイズローラ84とで構成される
第2水洗部搬送路85を有している。この水洗タンク82に
は循環パイプ86が設けられ、この循環パイプ86中に設け
られた水洗ポンプ87を駆動して洗浄水81をシャワーノズ
ル88,89へ給送する。シャワーノズル88,89は水洗入口ロ
ーラ83と水洗スクイズローラ84の間において、第2水洗
部搬送路85の上下に配置されており、水なし平版印刷版
Pの上面と下面に洗浄水81を吹きつける。このため、非
画線部のシリコンゴム層上に塗布され表面に薄く付着し
ている染色液61も吹き付けた洗浄水81で洗浄される。
この洗浄に用いられた洗浄水81は泡防止板90を介して
水洗タンク82に回収される。この水洗タンク82の底部に
は排出パイプ91が設けられており、開閉バルブ92の操作
により使用済みの洗浄水81を図示しない廃液回収タンク
に廃棄している。又、この洗浄水81が水洗タンク82内で
所定液面以上になった場合にもオーバーフロー口93から
図示しない廃液回収タンクに廃棄される。
次に、前記現像槽3に配設されるブラシローラ28,29,
30の詳細を第2図乃至第6図に基づき説明する。
第2図はブラシローラ28の断面図、第3図は同側面
図、第4図はブラシローラ28を構成する帯状ブラシ150
の断面図、第5図は現像部搬送路33の側面図、第6図は
同平面図である。
第2図及び第3図においてブラシローラ28は回転軸と
なるシャフトコア151に帯状ブラシ150を所定の方向に捻
りをくわえて螺旋状に巻き付けて固定したもので、チャ
ンネルブラシローラと呼ばれている。この帯状ブラシ15
0は第4図に示すように、断面C字型のチャンネル152に
線材153を密に植え込んで形成している。この線材153
は、プラスチック糸状物または動物の毛等を使用する。
一般的には、ナイロン6、616、6/10,12等のポリアミド
系、ポリエチレンテレフタレート、ポリプチレンテレフ
タレート等のポリエステル系、ポリアクリルニトリル、
ポリアクリル酸アルキル等のポリアクリル系、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン、ポリオレフィン系等の合成繊維
が使用される。
このような線材153を植え込んだ帯状ブラシ150のチャ
ンネル152をシャフトコア151の表面に所定方向の捻りを
くわえて溶接して固定する。
第5図及び第6図において、現像部搬送路33に配設さ
れる各ブラシローラ28,29,30の帯状ブラシ150の捻りの
方向は、隣接するもの同士で相互に異なるものであり、
例えばブラシローラ28の帯状ブラシ150の巻着方向を右
巻とすれば、これに隣接するブラシローラ29の帯状ブラ
シ150の巻着方向を左巻とする。そして次のブラシロー
ラ30は再度右巻とする。このように左巻に捻りをくわえ
た左巻ブラシローラと右巻に捻りをくわえた右巻ブラシ
ローラとを互い違いに配置した現像部搬送路33に、搬送
ローラ6を介して水なし平版印刷版Pが搬入されると、
この水なし平版印刷版Pの画線部の膨潤したシリコンゴ
ム層は、先ず右巻ブラシローラであるブラシローラ28に
よりこすり落とされる。このとき一方向に傾斜したこす
りムラが生じるが、次の左巻ブラシローラであるブラシ
ローラ29により逆方向の傾斜でこすられ、更には再度右
巻ブラシローラであるブラシローラ30によりこすられる
ため、相互のこすりムラが打ち消され、版面全面にわた
ってムラの無い均一な現像が可能となる。
なお、ブラシローラ28,29,30の回転方向はそれぞれ同
一方向でも、異なる方向でもよく回転方向は特に限定さ
れない。
また、この実施例では3本のブラシローラ28,29,30を
用いて現像部搬送路33を形成しているが、上記のように
隣接するブラシローラにおける帯状ブラシ150の捻りの
方向が相互に異なるものであれば、第7図及び第8図に
示すように2本のブラシローラ28,29で構成される現像
部搬送路33でもよく、更には4本以上のブラシローラを
用いて構成される現像部搬送路33でもよい。
[考案の効果] 上記のように、この考案は、摺接手段が左巻ブラシロ
ーラと右巻ブラシローラからなっており、この左巻ブラ
シローラ及び右巻ブラシローラにより発生する一方向の
傾斜したこすりムラが相互に打消し合い、その結果全面
をこすりムラなく仕上げることができ、ブラシローラを
揺動させなくとも簡易な構造で、こすりムラの防止がで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の水なし平版印刷版処理装置の側面
図、第2図はブラシローラの断面図、第3図は同側面
図、第4図はブラシローラを構成する帯状ブラシの断面
図、第5図は現像部搬送路の側面図、第6図は同平面
図、第7図は別の実施例の現像部搬送路の側面図、第8
図は同平面図、第9図は従来の水なし平版印刷版処理装
置の側面図、第10図は従来のブラシローラによりつけら
れたこすりムラを示す水なし平版印刷版の平面図であ
る。 図中符号Aは水なし平版印刷版処理装置、Pは水なし平
版印刷版、3は現像槽、28,29,30はブラシローラ、37は
第1水洗槽、150は帯状ブラシである。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水なし平版印刷版の印刷版面に膨潤液又は
    現像液を供給し前記印刷版面を膨潤させる膨潤手段と、
    この膨潤した前記印刷版面のシリコンゴム層又は感光層
    をこすり落とす摺接手段とを有する水なし平版印刷版処
    理装置において、前記摺接手段が帯状ブラシを左巻に捻
    りをくわえて螺旋状に回転軸に固定した左巻ブラシロー
    ラと帯状ブラシを右巻に捻りをくわえて螺旋状に固定し
    た右巻ブラシローラとを有することを特徴とする水なし
    平版印刷版処理装置。
JP10786290U 1990-10-15 1990-10-15 水なし平版印刷版処理装置 Expired - Lifetime JP2558744Y2 (ja)

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