JP2754651B2 - 電子写真感光体の作製方法 - Google Patents

電子写真感光体の作製方法

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JP2754651B2 JP1008485A JP848589A JP2754651B2 JP 2754651 B2 JP2754651 B2 JP 2754651B2 JP 1008485 A JP1008485 A JP 1008485A JP 848589 A JP848589 A JP 848589A JP 2754651 B2 JP2754651 B2 JP 2754651B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、浸漬塗布方法によって電子写真感光体を作
製する方法に関する。特に、画像有効領域を広くとるこ
とができるように改良された電子写真感光体の作製方法
に関する。
従来の技術 電子写真感光体は、複写機やプリンターなど、電子写
真技術を応用した装置に組み込まれて使用されるが、感
光体表面の静電潜像を現像する際、感光体と現像ロール
との距離は、現像性能をよくするために、常に一定に保
持されていなければならない。そのため、通常は、感光
体の端部にコロを当接したり、カラーリングで保持する
方法が採用されている。その場合、コロやカラーリング
が当接される部分は、摺擦を受けるので、基体上に感光
層が存在すると、摺擦を受ける部分の感光層が不均一に
剥離したり、摩耗したりするという問題がある。そこ
で、その部分には感光層を形成しないでおくか、または
感光層を除去することが必要になってくる。
一方、電子写真感光体を作製するには、塗布によって
感光層やその他の層を形成することが従来より広く行わ
れている。塗布方法の中でも、表面の平滑性が良好であ
ること、作業が簡単であること、工程管理が容易である
こと、等のために浸漬塗布方が優れている。浸漬塗布法
について、第3図によって簡単に説明する。第3図は、
浸漬塗布装置の概略鋼製図であって、支持部材12によっ
て支持された円筒状基体6は、塗布槽11の中の塗布液10
中に浸漬され、引き上げることにより、塗布が行われ
る。なお、8は塗布液循環用のポンプ、9はフィルター
である。この様にして、基体表面に塗布が行われて感光
層1が基体表面に形成される。その場合、基体上端部は
浸漬位置を調節することにより、感光層が形成されない
辺縁部を残すことができるが、下端部は端縁まで感光層
が形成される。
上記したように、電子写真感光体の端部には、感光層
が形成されない辺縁部を残すことが必要であるので、従
来、端部に形成された感光層を除去している。除去の方
法としては、例えば、特開昭60−97361号公報に記載の
ように、金属または樹脂ブラシで剥離する方法、特開昭
60−119562号公報に記載のように、ゴムブレートで掻き
落とした後、研磨する方法、特開昭60−194459号公報に
記載のように、クリーニングテープで清拭する方法等が
知られている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、浸漬塗布法によって形成された感光層
を上記の方法によって基体から除去するには、種々の問
題があった。例えば、溶剤がばね散って不良製品発生の
原因になったり、感光体の作製工程が複雑になるため
に、電子写真感光体の製造コストが上昇したりするとい
う不都合があった。また、感光層を除去することによっ
て、有効領域が狭くなるので、所定の有効領域を確保す
るためには、あらかしめ大きな領域に塗布を行わなけれ
ばならないという問題もあった。
本発明は、従来の技術における上記の問題点を解消す
ることを目的とするものである。
すなわち、本発明の目的は、感光層の端縁部を除去す
ることなく、容易に、かつ低製造コストで電子写真感光
体を得るための電子写真感光体の作製方法を提供するこ
とにある。本発明の他の目的は、感光層を無駄なく有効
に使用できる様にするための電子写真感光体の作製方法
を提供することにある。
課題を解決するための手段 本発明は、円筒状基体上に浸漬塗布方法によって感光
層を形成し、円筒状基体の上下両端部にフランジを取り
付けることよりなる電子写真感光体の作製方法におい
て、塗膜形成用塗布液中に、円筒状基体を長手方向に浸
漬し、引き上げて円筒状基体下側端部にまで塗膜形成用
塗布液を塗布し乾燥して、感光層を形成した後、円筒状
基体の感光層が形成されている端部に、前記円筒状基体
の内径に嵌合する嵌合部と、この嵌合部に連続して設け
られた前記円筒状基体の外径と同一の外径を持ち、現像
ロールとの距離を一定に保持する部材を当接するための
露出外周部とを有するフランジを取り付けることを特徴
とする。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において使用する円筒状基体としては、アルミ
ニウム、ステンレススチール等の金属類のパイプ状物が
好適に使用できる。
円筒状基体の上には感光層が形成されるが、円筒状基
体と感光層との間に下引き層が形成されてもよい。感光
層は単層構造でも積層構造でもよい。積層構造の場合に
は、電荷発生層と電荷輸送層とに機能分離されたものが
あげられる。基体上における電荷発生層と電荷輸送層と
の積層順序は、いずれが先であってもよい。また、感光
層上に表面層が設けられていてもよい。
本発明において、これら各層は、浸漬塗布法によって
塗布し、形成される。すなわち、第3図に示されるよう
な浸漬塗布装置の支持部材7に、円筒状基体5を適宜の
手段によって支持し、塗布液10中に浸漬した後、引き上
げることにより、塗布が行われる。
使用する塗布液としては、各層を鋼製する材料を適当
な溶剤に溶解又は分散させた公知のものが使用できる。
浸漬塗布する場合、円筒状基体の上端部にまで塗膜が
形成されてもよいが、また、浸漬位置調節することによ
り、感光層が形成されない辺縁部を上端部に残すことも
できる。
浸漬塗布終了後、感光層が形成された円筒状基体を支
持部材から取り外し、円筒状基体の両端部にフランジ
を、例えば接着剤を用いてフランジが固定するように取
り付ける。
フランジの取り付けについて図面によって説明する。
第1図は、円筒状基体の全面にわたって感光層が形成さ
れた場合を示し、(a)は、フランジを取り付ける前の
電子写真感光体とフランジの断面図を、また(b)はフ
ランジを取り付けた電子写真感光体の側面図を示す。円
筒状基体6の外周全面には、感光層1が浸漬塗布法によ
って形成されており、その両端に、露出外周部4と嵌合
部5とを有するフランジ2が嵌合され、接着剤によって
固定される。
第2図は、円筒状基体の一端部、すなわち浸漬塗布の
場合における上端部に、感光層が形成されない辺縁部が
存在する場合を示し、(a)は、フランジを取り付ける
前の電子写真感光体とフランジの断面図を、また(b)
はフランジを取り付けた電子写真感光体の側面図を示
す。この場合には、円筒状基体6の感光層が形成されな
い辺縁部7が存在する端部には、嵌合部5のみよりなる
フランジ3が嵌合され、一方、感光層が形成されている
端部には、露出外周部4と嵌合部5とを有するフランジ
2が嵌合され、それぞれ接着剤によって固定される。
上記のようにして作製された電子写真感光体は、その
両端部に現像器のコロやカラーリング等を当接させるた
めの露出部が形成されることになる。すなわち、第1図
(b)の場合には、両方のフランジの露出外周部4がコ
ロやカラーリング等を当接させるための露出部を形成
し、第2図(b)の場合には、導電性基体の一端部の露
出部7と、一方のフランジの露出外周部4がコロやカラ
ーリング等を当接させるための露出部を形成することに
なる。
本発明において、円筒状基体の外径とフランジの露出
外周部の外径は、同一である。
なお、フランジは、位置決め用の形状を有していても
よく、また、駆動用の歯車や、電気的導電部材が付設さ
れていてもよい。
実施例 以下、実施例によって本発明を更に詳細に説明する。
8ナイロン樹脂(商品名:ラッカマイド、大日本イン
キ(株)製)のメタノール/ブタノール混合溶媒溶液を
用意し、浸漬塗布法によって、アルミニウムパイプ(1m
mt×84mmφ×300mm)の表面に塗布した。すなわち、第
3図に示すような浸漬塗布装置を用い、アルミニウムパ
イプの上から10mmを残して、その下290mmの部分に塗布
し、膜厚0.5μmの下引き層を形成した。
次に、ポリビニルブチラール樹脂(商品名:BM1、積水
化学(株)製)1部をシクロヘキサノン19部に溶解し
た。この溶液に、ジブロムアントアントロン顔料(C.I.
ピグメントレッド168)8部、及びトリフルオロ酢酸0.0
2部を混合した。次いで、1mmφガラスビーズを分散媒と
したサンドミルによって分散を行った。得られた分散液
に、更にシクロヘキサノンを加えて塗布液とし、上記し
たと同様に上から10mmを残して、浸漬塗布を行った。そ
れにより下引き層上に、膜厚0.8μmの電荷発生層を形
成した。
次に、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3−メチル
フェニル)−[1,1′−ビフェニル]−4,4′−ジアミン
4部、及び粘度平均分子量26,000のポリカーボネートZ
樹脂6部とをモノクロルベンゼン34部に溶解して塗布液
とし、上記したと同様に上から10mmを残して、浸漬塗布
を行った。それにより電荷発生層上に、膜厚18μmの電
荷輸送層を形成した。
このようにして作製された電子写真感光体のアルミニ
ウム基体の上端部に、第2図におけるような、3で示さ
れる嵌合部のみよりなるフランジを、また、下端部に、
2で示される構造の露出円周部を有するフランジを取り
付け、エポキシ樹脂で接着固定した。なお、これらフラ
ンジはABS樹脂より作成されたものであり、そして露出
円周部を有するフランジとしては、露出部分の幅10mm、
外径84mmのものを使用した。
作成された電子写真感光体を、一成分現像剤を使用す
る現像器を備えた電子写真複写機に装着した。現像器の
現像ロールと感光体表面との間隔を0.25mmに保つ必要が
あるため、現像ロールの外径より0.25mm大きい外径のポ
リアセタール樹脂製のコロを、電子写真感光体の両端部
に当接させた。
このようにして現像を行なったところ、得られたコピ
ー画像は良質な画質のものであった。また、連続2000枚
のコピー試験を行なったところ、何等の異常も認められ
なかった。
なお、比較のために、従来の方法によって電子写真感
光体を作製した。すなわち、上記と同様に浸漬塗布法に
より感光層を形成し、円筒状基体の下端部に形成された
感光層を、下端から10mmの所まで除去を行なった。この
場合、除去操作は、下引き層、電荷発生層及び電荷輸送
層の各層形成用の塗布液を塗布するごとに、すなわち、
合計3回実施する必要があり、作業が煩瑣であった。ま
た、感光層形成用の材料が除去した分無駄になり、形成
される感光層の幅も除去した分狭くなった。
一方、下端部の塗膜を除去しないまま嵌合部のみより
なるフランジを取り付けて上記と同様に2000枚のコピー
を行なったところ、感光層は、端部で所々剥がれ、そし
て剥がれた小片が現像ロールにまぎれ混んで、現像むら
を生じた。
発明の効果 本発明は、上記のように漬塗布方法によって感光層を
形成し、円筒状基体の内径に嵌合する嵌合部と、円筒状
基体の外径と同一の外径を持つ露出外周部とを有するフ
ランジを利用して電子写真感光体を作製するから、浸漬
塗布に際して、円筒状基体の下端部に形成される感光層
を除去する必要がなくなる。したがって、円筒状基体上
に形成された感光層の除去工程が不必要になると共に、
感光層形成用塗布液の使用量を節約することができ、製
造コストを低下させることができる。更にまた、感光層
を除去しなっかった分、感光層が幅広くなるので、有効
領域を拡げることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を説明するための説明図、第
2図は、本発明の他の実施例を説明するための説明図、
第3図は、浸漬塗布装置の概略構成図である。 1…感光層、2、3…フランジ、4…露出外周部、5…
嵌合部、6…円筒状基体、7…露出部、8…塗布液循環
用のポンプ、9…フィルター、10…塗布液、11…塗布
槽、12…支持部材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状基体上に浸漬塗布方法によって感光
    層を形成し、円筒状基体の上下両端部にフランジを取り
    付けることよりなる電子写真感光体の作製方法におい
    て、塗膜形成用塗布液中に、円筒状基体を長手方向に浸
    漬し、引き上げて円筒状基体下側端部にまで塗膜形成用
    塗布液を塗布し乾燥して、感光層を形成した後、円筒状
    基体の感光層が形成されている端部に、前記円筒状基体
    の内径に嵌合する嵌合部と、この嵌合部に連続して設け
    られた前記円筒状基体の外径と同一の外径を持ち、現像
    ロールとの距離を一定に保持する部材を当接するための
    露出外周部とを有するフランジを取り付けることを特徴
    とする電子写真感光体の作製方法。
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