JPH0836180A - 投写型表示装置 - Google Patents

投写型表示装置

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JPH0836180A
JPH0836180A JP7058918A JP5891895A JPH0836180A JP H0836180 A JPH0836180 A JP H0836180A JP 7058918 A JP7058918 A JP 7058918A JP 5891895 A JP5891895 A JP 5891895A JP H0836180 A JPH0836180 A JP H0836180A
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projection
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の光源を用いて、明るい投写画像を投影
できる投写型表示装置を提供し、投写画像の明るさを段
階的に容易に調節できる投写型表示装置を提供する。 【構成】 光源とライトバルブと投写レンズからなる投
写型表示装置であって、光源は少なくとも2つ以上の発
光体と、発光体と同数の集光手段と、集光手段の各々か
ら出射する光をライトバルブに導く光伝達手段を備え、
光伝達手段は集光手段から出射する光束の各々をライト
バルブ上に重畳形態で伝達せしめる。光伝達手段は光路
中の同一平面上に複数の発光体の実像を形成せしめ、当
該平面と投写レンズの入射瞳に至る光路に介在する光学
素子は、当該平面と入射瞳をおよそ共役とし、複数の発
光体の実像はおよそ正円に内接するように配置せしめ
る。また、複数の光源のいくつかを選択的に点灯させる
手段を備えることで、投写画像の明るさを段階的に調整
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ライトバルブ上に形成
される光学像を投写レンズによりスクリーン上に拡大投
影する投写型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ライトバルブ上の光学像を投写レ
ンズを用いてスクリーン上に投影し、大画面の映像を表
示する方法が知られている。近年では、ライトバルブと
して液晶パネルを用いる投写型表示装置が知られている
(例えば、特開昭60−2916号公報、特公平4−3
5048号公報)。
【0003】このような投写型表示装置の基本的な構成
の一例を、(図30)に示す。投写型表示装置は、主と
して、光源502、液晶パネル503、投写レンズ50
4、から構成される。フィールドレンズ505は、液晶
パネル503を通過した光を投写レンズ504に有効に
導くために用いる。
【0004】光源502は、例えば、ランプ506と凹
面鏡507から構成され、液晶パネル503を照明する
光を出力する。ランプ506には、発光効率と色再現性
の面からメタルハライドランプを用いることが主流とな
りつつある。他に、ハロゲンランプ、キセノンランプ、
などを用いることができる。UV−IRカットフィルタ
508は、照明光から赤外線と紫外線を取り除くために
用いる。
【0005】液晶パネル503は、映像信号に応じて空
間的に透過率を変化させることにより光学像を形成し、
投写レンズ504により光学像を拡大投影してスクリー
ン(図示せず)上に大画面映像を表示する。
【0006】液晶パネル503には、主として、アクテ
ィブマトリックス駆動されるツイストネマチック(以
下、TN)液晶パネルが用いられる。これは、白黒表示
のコントラストが比較的高く、画質の良好な映像を表示
できる利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の投写型表示装置
には、投写画像の明るさが暗いという問題がある。特
に、TN液晶パネルは光の偏光を利用するので、自然光
が入射する場合、約50%の光は利用できずに光損失と
なる。また、一般に、画素構造を高密度にする程、各画
素の開口率(画素の開口部分の面積÷画素の全面積)は
小さくなる。開口を通過できない光は、遮光層で反射ま
たは吸収されて光損失となる。上記理由から、一般的な
TN液晶パネルの光透過率は10%未満となり、照明光
の大部分が損失となる。
【0008】従って、光出力の大きな投写型表示装置を
構成するには、光出力の大きな光源を用いてライトバル
ブを照明する必要がある。光出力の大きな光源を構成す
るには、発光効率が高くランプ電力の大きいランプを用
いると共に、ランプから放射される光を効率よく集光す
る必要がある。
【0009】一般に、ランプ電力の大きいランプは、相
対的にランプ全長が大きく、コンパクトな投写型表示装
置を構成する上で問題がある。また、ランプ電力の大き
いランプほど汎用性が乏しくなるので、所望の仕様や性
能を満たすランプを容易に入手できないという問題があ
る。新たに所望のランプ電力のランプを開発すれば上記
問題を解決できるが、比較的長い開発期間が必要とな
る。また、このように特殊な仕様のランプは、汎用性の
あるランプと比較してコストが高くなる。
【0010】メタルハライドランプは、キセノンランプ
やハロゲンランプに比較して発光効率が約3倍程度高
い。従って、同一のランプ電力で比較すれば、約3倍の
光を出射する光源を構成できる。ところが、上記問題
は、メタルハライドランプを用いる場合により大きな問
題となる。
【0011】メタルハライドランプは、添加する金属の
種類や量、発光管の形状、アーク長、ランプ電力、など
の違いにより、発光特性が大きく異なる。例えば、所望
の発光特性を満たすランプ電力が250Wのランプが汎
用品として比較的容易に入手できる場合に、ランプ電力
が500Wあるいは1kWのランプを同等の発光特性が
得られるように新たに開発するには、長い開発期間と大
きな投資が必要である。従って、ランプと専用の点灯回
路のコストが高くなり、投写型表示装置のコストが高く
なってしまうという問題を生じる。
【0012】一般に、ランプ電力の大きいランプほど発
光体が大きくなる。メタルハライドランプの場合、ラン
プ電力にほぼ比例して発光体の長さが長くなる。発光体
の長さを長くすることなくランプ電力を大きくすると、
発光特性が低下し、ランプ寿命が短くなるので問題があ
る。
【0013】発光体が大きいと、発光体各部から放射さ
れる光が様々な方向に進行するので効率よく集光するこ
とが困難となる。例えば、メタルハライドランプのよう
に細長い発光体の放射する光を放物面鏡を用いて集光す
る場合、放物面鏡から出射する光は、発光体の短軸方向
に対応する方向については光の平行度が比較的高いもの
の、長軸方向に対応する方向については光の平行度が著
しく低下する。この場合、光利用効率を高くするには、
光軸と最も角度をなして進行する光線を利用できるよう
に、放物面鏡より先の光学系を用意する必要がある。例
えば、投写レンズは上記角度に見合うように口径の大き
いものが必要となる。このような口径の大きいレンズは
諸収差の抑制が難しく、一般に高価となるので好ましく
ない。
【0014】上記理由から、発光体は小さいことが好ま
しく、また、その発光面は球体に近いことが好ましい。
球状の発光面から放射される光は、あらゆる方向につい
てその拡がり角が平均化されるので好ましい。従って、
ランプ電力の大きいメタルハライドランプを用いる場
合、発光体が細長く、効率よく集光することが難しいと
いう問題がある。
【0015】集光効率が高く、受光面の明るさの均一性
の優れた照明を実現する方法として、2枚のレンズアレ
イを組み合わせたインテグレータが知られている(例え
ば、特開平3−111806号公報)。これは、ランプ
から放射される光を集光して得られる光束を、2枚のレ
ンズアレイにより分割し、明るさを平均化せしめて受光
面に導くものである。
【0016】この場合も、ランプ電力の大きいランプを
用いて明るい照明光を得ようとすると、上述と同様の問
題がある。ランプ全長が大きくなるのでコンパクトな光
源を構成することが困難である。光源部が大きくなれ
ば、レンズアレイなどの光学素子について有効径の大き
いものが必要であり、コストが高くなるという問題を生
じる。また、細長い発光体から放射される光を効率よく
利用しようとすると、それに合わせてレンズアレイの有
効開口を大きくしなければならず、レンズアレイの作り
易さ、コスト、の面で問題がある。
【0017】また、特にメタルハライドランプには、調
光が難しいという問題がある。定格のランプ電力と異な
る電力を供給すると、光出力は変動するものの、発光ス
ペクトルが大きく変化する、点灯が維持できなくなる、
寿命が極端に短くなる、ランプが割れる、という問題を
生じる。
【0018】従って、このようなランプを用いて投写型
表示装置を構成すると、スクリーン上の明るさを調光す
ることが難しいという問題がある。ライトバルブの光透
過率を低下させれば明るさは低下するが、それに合わせ
て投写画像の品位も低下する。明るさを調光するため
の、可変絞りなどの素子を付加すれば、部品点数が増加
する、コストが高くなるという問題を生じる。
【0019】本発明は上記問題を鑑みてなされたもので
あり、複数のランプを利用し、安価で光出力の大きい光
源を、容易かつコンパクトに構成するための手段を提供
する。これを用いて、明るく高画質な投写画像を投影で
きるコンパクトな投写型表示装置を、比較的安価に提供
することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、スクリーン上に投影された画像を表示する
投写型表示装置であって、空間的に光を変調して光学像
を形成するライトバルブと、当該光学像を照明する光を
形成する光源と、当該光学像をスクリーン上に投影する
投写レンズとを備え、光源は、少なくとも2つ以上の発
光体と、発光体と同数で対をなし対応する発光体の放射
する光を集めて光束を形成する集光手段と、集光手段か
ら出射する光束の各々を当該光学像上に重畳せしめる光
伝達手段とを備える。
【0021】光伝達手段は、光路中に複数の発光体の実
像を形成すると共に、複数の実像はおよそ同一平面上に
おいておよそ正円に内接するように配置せしめられ、当
該平面から投写レンズの入射瞳に至る光路に介在するレ
ンズ系は当該平面と当該入射瞳をおよそ共役の関係とせ
しめる。
【0022】例えば、光伝達手段は、集光手段と同数で
対をなす第1レンズと、第1レンズと同数で対をなす第
2レンズと、ライトバルブの入射側近傍に配置される第
3レンズとを備え、第1レンズの各々は対応する集光手
段から出射する光束を対応する第2レンズの主平面近傍
に収斂せしめて発光体の実像を形成し、第2レンズの各
々は対応する第1レンズの主平面近傍の物体の実像を第
3レンズの主平面近傍に重畳形態で形成し、第3レンズ
はこれに入射する光束を投写レンズに有効に到達せしめ
るようにすればよい。
【0023】この場合、複数の第1レンズの各々は適当
に偏心せしめ、当該レンズの形成する複数の発光体の複
数の実像を最小半径の正円に内接するように配置せしめ
るとなおよい。
【0024】また、複数の第2レンズの各々は適当に偏
心せしめ、対応する第1レンズの開口中心を通過した光
線をライトバルブの有効表示領域の中心近傍に到達せし
めるとなおよい。
【0025】更に、光伝達手段は、集光手段と同数で対
をなす第1レンズアレイと、第1レンズアレイと同数で
対をなす第2レンズアレイと、ライトバルブの入射側近
傍に配置される第3レンズとを備え、第1レンズアレイ
は複数の第1レンズを2次元状に配列してなり、第2レ
ンズアレイは第1レンズと同数で対をなす第2レンズを
2次元状に配列してなり、第1レンズの各々は対応する
集光手段から出射して当該レンズに入射する光束を対応
する第2レンズの主平面近傍に収斂せしめて発光体の実
像を形成し、第2レンズの各々は対応する第1レンズの
主平面近傍の物体の実像を第3レンズの主平面近傍に重
畳形態で形成し、第3レンズはこれに入射する光束を投
写レンズに有効に到達せしめるようにするとなお好まし
い。
【0026】この場合、複数の第2レンズの各々は開口
の大きさと形状を適当に異ならしめ、第2レンズの各々
は対応する発光体の実像に対して必要十分な開口を有す
ると共に、第2レンズアレイの有効開口を最小の面積と
せしめるとなおよい。
【0027】また、複数の第1レンズの各々は適当に偏
心せしめ、当該レンズの形成する発光体の実像を対応す
る第2レンズの開口中心近傍に配置せしめるとなおよ
い。
【0028】複数の第2レンズの各々は適当に偏心せし
め、対応する第1レンズの開口中心を通過した光線をラ
イトバルブの有効表示領域の中心近傍に到達せしめると
なおよい。
【0029】一方、投写レンズはライトバルブの出射側
近傍に正パワーの収束レンズを備え、収束レンズの光学
面の少なくともいずれかは非球面を近似してなるとなお
好ましい。この場合、収束レンズのライトバルブ出射側
に面した光学面は、非球面を近似してなるフレネルレン
ズであるとなおよい。
【0030】更に、光伝達手段は、複数の発光体の実像
が形成される平面の近傍に、光散乱性を有する光学面を
備えるとなお好ましい。
【0031】また、光伝達手段を構成するレンズ系の少
なくともいずれかの光学面は、非球面を近似してなると
なお好ましい。
【0032】例えば、光源は、2個、4個、6個、9個
のうちいずれかの個数の発光体を形成するランプを備え
るとよい。複数のランプを備えて複数の発光体を形成
し、複数のランプは単一の構造体により支持され、当該
単一の構造体を交換することにより当該複数のランプを
一括して交換できると好ましい。
【0033】集光手段は主として凹面鏡からなり、凹面
鏡は放物面あるいは楕円面のいずれかを近似してなる反
射面を備えるとなお好ましい。尚、ライトバルブは、画
素電極を有するツイストネマチック液晶パネルを用いる
ことができる。
【0034】発光体は、メタルハライドランプにより形
成されるとなおよい。この場合、メタルハライドランプ
と同数で対をなすランプ電力供給手段と、少なくとも2
つ以上のメタルハライドランプに共有される高圧パルス
発生手段を備え、ランプ電力供給手段はメタルハライド
ランプに定常点灯状態におけるランプ電圧を供給して発
光体を形成せしめ、高圧パルス発生手段は複数対のラン
プ電圧供給手段とメタルハライドランプの間のいずれか
に選択的に挿入されてメタルハライドランプの始動に必
要な高圧パルスを発生せしめるとなお好ましい。
【0035】メタルハライドランプは、ディスプロシウ
ムとネオジウムの少なくともいずれか一方を発光元素と
して含むものを用いるとよい。また、メタルハライドラ
ンプは、ガドリウムとルテチウムの少なくともいずれか
一方を発光元素として含むものを用いるとよい。
【0036】更に上記目的を達成するために本発明は、
スクリーン上に投影された画像を表示する投写型表示装
置であって、空間的に光を変調して光学像を形成するラ
イトバルブと、当該光学像を照明する光を形成する光源
と、当該光学像をスクリーン上に投影する投写レンズと
を備え、光源は、少なくとも2つ以上の発光体と、発光
体と同数で対をなし対応する発光体の放射する光を集め
て光束を形成する集光手段を備え、複数の集光手段の各
々の光軸はライトバルブの有効表示領域の法線方向に対
して傾斜せしめると共に、当該集光手段の各々の光軸を
有効表示領域の中心近傍で互いに交差せしめる。
【0037】複数の集光手段の各々の光軸上に、赤外線
または紫外線の少なくともいずれか一方を除去するフィ
ルタを備えるとなおよい。また、複数の集光手段の各々
の光軸上に、可視の波長帯域のうちの一部の波長の光を
除去するフィルタを備えるとなおよい。
【0038】また、複数のランプユニットと、ライトバ
ルブの法線方向と平行あるいは直交する基準面を有する
枠体とを備え、複数のランプユニットの各々は発光体を
形成するランプと集光手段を一体保持してなり、複数の
ランプユニットの各々は当該枠体に対して所定方向に所
定角度だけ傾けて配置せしめるとなおよい。
【0039】複数の集光手段から出射する光束の各々を
ライトバルブに形成される光学像上に重畳せしめる光伝
達手段を備え、光伝達手段は、集光手段と対をなす第1
レンズと、第1レンズと対をなす第2レンズと、ライト
バルブの入射側近傍に配置される第3レンズとを備え、
第1レンズの各々は当該レンズに入射する光束を対応す
る第2レンズの主平面近傍に収斂せしめ、第2レンズの
各々は対応する第1レンズの主平面近傍の物体の実像を
第3レンズの主平面近傍に重畳形態で形成し、第3レン
ズはこれに入射する光束を投写レンズに有効に到達せし
め、第1レンズと第2レンズの光軸は集光手段の光軸と
平行とせしめるとなおよい。
【0040】この場合、複数のレンズユニットと、ライ
トバルブの法線方向と平行あるいは直交する基準面を有
する枠体とを備え、複数のレンズユニットの各々は第1
レンズと第2レンズを一体保持してなり、複数のレンズ
ユニットの各々は当該枠体に対して所定方向に所定角度
だけ傾けて配置せしめるとなおよい。
【0041】更に、複数のランプユニットと、ランプユ
ニットと同数で対をなすレンズユニットと、ライトバル
ブの法線方向と平行あるいは直交する基準面を有する枠
体とを備え、ランプユニットは発光体を形成するランプ
と集光手段を一体保持してなり、レンズユニットは第1
レンズと第2レンズを一体保持してなり、複数のランプ
ユニットと複数のレンズユニットの各々は当該枠体に対
して所定方向に所定角度だけ傾けて配置せしめるとなお
よい。
【0042】更に上記目的を達成するために本発明は、
スクリーン上に投影された画像を表示する投写型表示装
置であって、空間的に光を変調して光学像を形成するラ
イトバルブと、当該光学像を照明する光を形成する光源
と、当該光学像をスクリーン上に投影する投写レンズと
を備え、当該光源は、少なくとも2つ以上の発光体と、
外部から供給される電力により発光体を形成せしめる点
灯回路と、点灯回路を制御して複数の発光体のうちのい
くつかを選択的に点灯せしめる点灯制御手段とを備え、
光源は複数の発光体の各々から放射される光を光学像上
に重畳形態で導いてこれを照明し、点灯制御手段は点灯
せしめる発光体の個数を変化させて当該光学像のスクリ
ーン上における投影像の明るさを変化させる。
【0043】この場合、発光体を形成する複数のメタル
ハライドランプと、メタルハライドランプと同数で対を
なす点灯回路を備え、点灯制御手段は所望の個数の点灯
回路に選択的に電力を供給して発光体を形成するとなお
よい。
【0044】また、複数の発光体の各々の点灯時間を個
別に積算する点灯時間積算手段を備え、点灯制御手段は
点灯時間積算手段から供給される情報に基づき、複数の
発光体のうち積算された点灯時間の短いものから優先的
に点灯させるとなおよい。
【0045】
【作用】本発明は、例えば消費電力が250Wのランプ
を2本用い、500Wのランプを1本用いた場合と同等
以上の光出力を得ることのできる光源を提供できる。上
記ランプを4本用いれば、1kWのランプを1本用いた
場合と同等以上の光出力を得ることのできる光源を提供
できる。
【0046】一般に、消費電力の大きいランプはランプ
全長が長く、コンパクトな光源を構成することが困難で
ある。これに対し、消費電力の小さいランプを用いれば
コンパクトな光源を構成でき、このような光源を複数個
用いれば、全体としてコンパクトな光源を構成できる。
その結果、光出力が大きくコンパクトな投写型表示装置
を構成できる。
【0047】また、例えば、所望の発光特性の得られる
250Wのランプを汎用品として開発すれば、これを用
いて、容易に、500W相当の光出力、1kW相当の光
出力、など、光出力のより大きい光源が、安価に構成で
きる。従って、光出力が大きく安価な投写型表示装置を
構成できる。
【0048】更に、消費電力の小さいランプは、相対的
に発光体が小さく、その形状が球体に近い。従って、個
々の発光体から放射される光を効率よく集光し、これら
の光を効率よく液晶パネル上に導くと共に、有効に投写
レンズに到達せしめることができる。その結果、光利用
効率の極めて高い投写型表示装置を構成できる。
【0049】本発明の投写型表示装置は、上述のように
複数の光源を用いる場合に適した光伝達光学系を備え
る。光伝達光学系は、各光源から出射する光を効率よく
ライトバルブの表示領域に導き、各光束が重畳形態とな
るようにこれを照明する。従って、各光源の明るさと色
のばらつきが投写画像に反映されるのを抑制し、明るく
高画質な投写画像を提供できる。
【0050】本発明の投写型表示装置の備える光伝達光
学系は、その光路中に複数の発光体の実像を形成し、こ
れらを同一平面上でおよそ正円に内接するように配置せ
しめる。更に、発光体の実像から投写レンズの入射瞳に
至る光路に介在する光学素子は、発光体の実像が形成さ
れる平面と入射瞳を共役の関係とせしめる。従って、受
光面側から見た場合の、複数の発光体の実像の見かけの
拡がりを低減できると共に、比較的口径の小さい投写レ
ンズであっても、複数の発光体の実像から放射される光
を効率よくスクリーンに到達せしめることができる。
【0051】また、各光源ごとに1組のレンズアレイを
用いた光伝達光学系を用い、さらに高品位な投写画像を
得る投写型表示装置を構成できる。複数の光源の各々か
ら出射した光は第1のレンズアレイに入射し、明るさむ
らの小さい複数の部分光束に分割される。第2のレンズ
アレイは、各部分光束を適当な大きさに拡大し、ライト
バルブの表示領域上に各部分光束を重畳形態で導く。従
って、各光源から出射した光により、明るさの均一性の
高い照明を実現できる。さらに、このようなレンズアレ
イを複数組用いて、各光源から出射する光を重畳形態で
上記表示領域上に導くので、明るく明るさの均一性の高
い照明を実現できる。その結果、明るくさらに高画質な
投写画像を提供できる。
【0052】複数の光源の光軸を、ライトバルブの有効
表示領域の法線方向に対して傾斜させれば、特に新たな
光学素子を付加することなく、容易に各光源から出射す
る光束を有効表示領域上に重畳できる。この方式によれ
ば、ランプと集光光学系と光伝達光学系を構成するレン
ズ系の一部、をあらかじめ一体保持してなる光源ユニッ
トを構成し、これを複数個用意する。これらを所定の位
置に所定の方向を向けて固定すれば、容易に各々の光源
ユニットから出射する光をライトバルブの有効表示領域
上に重畳できる。各々の光源ユニットは、配置する位置
に依ることなく、同一の部品で同様に構成することがで
きる。同一の光源ユニットを用いることができるので、
組み立て易く、コストの安い投写型表示装置を構成でき
る。
【0053】上記構成の場合、あらかじめ基準面を備え
た枠体を用意し、光源を構成する光学素子をこの枠体に
対して所定方向に所定角度だけ傾けて固定すれば、複数
の光源を、ライトバルブに対して所定の位置に容易に固
定できる利点がある。
【0054】また、複数の光源の点灯を個別に制御する
ことで、投写画像の明るさを段階的に容易に調整でき
る。例えばランプ4個を備える場合、点灯するランプの
個数を制御して4段階に明るさを調整できる。各光源ご
とに初期状態からランプの点灯時間を積算する回路を設
ければ、各ランプを平均的に点灯させることができる。
選択的にいくつかのランプを点灯させる場合に、積算さ
れた点灯時間の少ないものから優先させて点灯すればよ
い。
【0055】上記構成は、複数のランプから出射する光
を効率よく集光すると共に、あまり損失することなく伝
達し、ライトバルブの有効表示領域を重畳形態で照明で
きる。加えて、ライトバルブから出射した光は、その大
部分が投写レンズに入射し、スクリーン上に到達する。
従って、容易に、光出力の大きい投写型表示装置を構成
できる。また、大光出力でありながら、コンパクトで低
コストの光源を実現するので、コンパクトで安価な投写
型表示装置を実現できる。
【0056】また、投写画像の明るさを段階的に調整で
きるので、使い勝手のよい投写型表示装置を構成でき
る。また、積算された点灯時間の短いランプを優先的に
点灯させるので、複数の光源を用いた場合であっても平
均的に各光源を使用できる。更に、複数のランプを一度
に交換できるので、ランプ交換の煩雑さを低減できる。
【0057】
【実施例】以下、本発明の投写型表示装置について、具
体的な実施例を述べる。
【0058】(図1)は、本発明の投写型表示装置の第
1の実施例を示す構成図である。主として、集光光学系
1及び2、光伝達光学系3、液晶パネル4、投写レンズ
5、から構成される。集光光学系1と2から出射した光
束を、光伝達光学系3が液晶パネル4に導き、液晶パネ
ル4上の光学像を投写レンズ5がスクリーン(図示せ
ず)上に拡大投影する。これにより、大画面映像を表示
できる。
【0059】集光光学系1は、メタルハライドランプ1
Aと放物面鏡1Bから構成される。同様に、集光光学系
2は、メタルハライドランプ2Aと放物面鏡2Bから構
成される。光軸6は集光光学系1の光軸であり、放物面
鏡1Aの回転対称軸である。同様に、光軸7は集光光学
系2の光軸である。いずれの集光光学系も、メタルハラ
イドランプ1A、2Aの発光体が放射する光を放物面鏡
1B、2Bが集光し、およそ光軸6または7に沿って進
行する光束を形成する。UV−IRカットフィルタ9と
10は、照明光から不要な赤外線と紫外線を取り除くた
めに用いる。
【0060】光伝達光学系3は、第1レンズ11と1
2、第2レンズ13と14、ビーム合成レンズ15、第
3レンズ16、から構成される。第1レンズ11と12
は、いずれも平凸レンズであり、各レンズの光軸は、集
光光学系の光軸6と光軸7にそれぞれ一致している。第
2レンズ13と14は、いずれも平凸レンズであり、各
レンズの光軸は光軸6と光軸7にそれぞれ一致してい
る。
【0061】ビーム合成レンズ15は平凸レンズであ
り、その光軸は投写レンズ5の光軸8と一致している。
第2レンズ13、14と、ビーム合成レンズ15は、各
々の平面を向かい合わせ、隣接させて配置している。第
3レンズ16は平凸レンズであり、その光軸は、投写レ
ンズ5の光軸8と一致している。投写レンズの光軸8
は、液晶パネル4の有効表示領域の中心を通過する。
【0062】(図2)を用いて、光伝達光学系3の作用
を説明する。(図2)は、各レンズを薄肉レンズとして
光伝達光学系3を表わしたもので、11Aと12Aは、
第1レンズ11と12の主平面を表す。13Aと14A
は、第2レンズ13と14の主平面を表す。15Aは、
ビーム合成レンズ15の主平面を表す。16Aは、第3
レンズの主平面を表す。4Bは液晶パネル4の有効表示
領域を、4Aはその中心を表す。
【0063】第1レンズ11は、対応する集光光学系1
から出射する光を、第2レンズ13の主平面13Aの中
心13Bの近傍に収斂させる。これにより、主平面13
A上に、メタルハライドランプ1Aの発光体の実像を形
成する。第1レンズ12についても同様であり、主平面
14A上に、メタルハライドランプ2Aの発光体の実像
を形成する。
【0064】ビーム合成レンズ15は、光軸6を折り曲
げて光軸6Aとし、有効表示領域4Bの中心4A上で、
光軸6Aと光軸8を交差させる。これは、光軸7につい
ても同様である。また、第2レンズ13とビーム合成レ
ンズ15は、第1レンズ11の主平面11A近傍の物体
17の実像を、有効表示領域4Bの近傍に形成する。同
様に、第2レンズ14とビーム合成レンズ15は、第1
レンズ12の主平面12A近傍の物体18の実像を、有
効表示領域4Bの近傍に形成する。
【0065】以上の様に構成すれば、物体17の中心1
7Aから出射した光と、物体18の中心18Aから出射
した光は、いずれも有効表示領域4Bの中心4Aの近傍
に到達するので、集光光学系1と2から出射する2つの
光束を、有効表示領域4B上に重ね合わせることができ
る。第2レンズ13とビーム合成レンズ15の倍率を適
当に選べば、集光光学系1から出射する光束により有効
表示領域4Bの全域を良好に照明できる。同様に、第2
レンズ14とビーム合成レンズ15の倍率を適当に選べ
ば、集光光学系2から出射する光束により有効表示領域
4Bの全域を良好に照明できる。
【0066】更に、ビーム合成レンズ15の主平面15
Aから投写レンズ5の入射瞳5Aに至る光路に介在する
光学素子は、主平面15Aと入射瞳5Aをおよそ共役の
関係とする。ただし、ビーム合成レンズ15と第2レン
ズ13、14は、隣接させて配置するので、各々の主平
面15A、13A、14Aは、便宜上、同一の平面とし
て扱う。
【0067】ビーム合成レンズ15の主平面15A上に
はメタルハライドランプ1Aと2Aの実像が形成される
ので、これらの実像が投写レンズ5の入射瞳5A上に形
成される。この場合、主平面15A上に形成される複数
の発光体像は、できるだけ半径の小さい正円に内接する
ように配置する。これにより、口径の小さい投写レンズ
と組み合わせて、光損失が生じることを抑制できる。
【0068】以下、本発明の投写型表示装置の第1の実
施例における光利用効率について述べる。メタルハライ
ドランプ1A、2Aから放射される光の大部分は、放物
面鏡1B、2Bにより集光され、第1レンズ11、12
に入射する。第2レンズ13、14の開口は、主平面1
3A、14A上に形成される発光体像に対して、十分に
大きくする。これにより、第1レンズ11、12に入射
した光は、すべて第3レンズ16に到達し、液晶パネル
4を照明する。加えて、主平面13A、14A上の発光
体像から出射する光は、その大部分が投写レンズ5の入
射瞳5Aに到達し、スクリーン上に投射される。従っ
て、メタルハライドランプ1Aと2Aから放射される光
を、あまり損失することなく利用し、投写画像を形成で
きる。
【0069】本発明の投写型表示装置の第1の実施例
は、複数のランプから放射される光を効率よく重畳形態
で液晶パネル上に導き、かつ、液晶パネルを通過した光
を効率よく投写レンズに導くので、極めて明るい画像を
投影できる。加えて、2つのランプから放射される光を
重畳形態で利用しているので、明るさむらの少ない投写
画像を得ることができる。
【0070】2つのメタルハライドランプ1Aと2Aの
代わりに、消費電力が2倍のランプを1本用いて光源を
構成すると、一般に、ランプの全長が約2倍程度とな
る。ランプの発光管径も大きくなるので、コンパクトな
光源を構成することが困難となる。また、発光体の長さ
も2倍となり、放射される光を効率よく利用することが
困難となる。本発明の投写型表示装置の第1の実施例
は、相対的にコンパクトな集光光学系を2個並べて用い
るので、全体としてコンパクトな光源を構成できる。ま
た、相対的に小さい発光体から放射される光を個々に集
光するので、光利用効率を高くできる。従って、コンパ
クトで明るい投写型表示装置を構成できる利点がある。
【0071】次に、本発明の投写型表示装置の望ましい
他の構成の一例を述べる。(図3)は、本発明の投写型
表示装置の第2の実施例を示す構成図である。
【0072】2つの集光光学系121と122を用い
る。集光光学系121は、第1の実施例と同様のメタル
ハライドランプ121Aと、一部を切り欠いた放物面鏡
121Bから構成される。集光光学系122も同様であ
る。放物面鏡をこのように切り欠くと、2つの集光光学
系121と122をより隣接して配置できるので、都合
がよい。UV−IRカットフィルタ123と124は、
第1の実施例と同様のものである。
【0073】光伝達光学系125は、第1レンズ126
と127、第2レンズ128と129、ビーム合成レン
ズ130、第3レンズ131、から構成される。いずれ
のレンズも、第1の実施例で示したものと同様の作用を
果たす。ただし、以下に述べる理由から、第1レンズ1
26と127を適当に偏心させている。また、第1の実
施例と同様に、ビーム合成レンズ130の主平面130
Aと投写レンズ132の入射瞳132Aの間に介在する
光学系を、両者がおよそ共役の関係となるように構成し
ている。
【0074】第1レンズ126と127は、対応する発
光体の実像を、第2レンズ128と129の主平面近傍
に形成する。第2レンズ128、129とビーム合成レ
ンズ130は隣接しているので、ビーム合成レンズ13
0の主平面130A上に、複数の発光体像が形成され
る。光伝達光学系125の光路中の一平面130A上に
発光体像を形成すれば、放物面鏡121B、122Bか
ら出射した光束は、この平面上で最も収斂した断面を持
つ。従って、この平面と投写レンズの入射瞳をおよそ共
役の関係とすれば、複数の発光体像から放射される光の
大部分を、有効に投写レンズに導くことができる。
【0075】ただし、投写レンズ内で光損失を発生させ
ないために、入射瞳132Aは、これを通過する有効な
光束断面よりも大きな開口を有する必要がある。一般
に、Fナンバーの小さい投写レンズは、入射瞳の開口径
が相対的に大きい反面、レンズ径が大きく、コストが高
い。従って、入射瞳を通過する光束の断面は、できるだ
け小さいことが好ましい。光伝達光学系125は、この
ことを考慮して構成されている。
【0076】(図4)は、ビーム合成レンズ130の主
平面130A上に形成される発光体の実像135と13
6の一例を、模式的に示す。メタルハライドランプ12
1Aの発光体の実像を135、メタルハライドランプ1
22Aの発光体の実像を136とする。これらを、主平
面130Aの中心130B近傍に隣接させる。具体的
に、発光体像135と136の有効領域が内接する半径
Rの正円137を定義する。正円137の中心は、主平
面130Aの中心130Bとなる。正円137の半径R
ができるだけ小さくなるように、光伝達光学系125を
構成すると都合が良い。
【0077】そのために、第1レンズ126と127を
適当に偏心させる。第1レンズ126は、集光光学系1
21の光軸に沿って進行する光を適当に折り曲げ、光軸
133に沿って進行する光とする。光軸133は発光体
像135の重心135Aを通過する。第2レンズ127
についても同様である。第1レンズ126と127の偏
心方向と偏心量を調節すれば、発光体像135と発光体
像136を、主平面130A上の適当な位置に配置でき
る。
【0078】光軸133と134上を進行する光は、ビ
ーム合成レンズ130によりさらに折り曲げ、光軸13
3Aと134A上を進行する光とし、第3レンズ131
を経て、液晶パネル4の有効表示領域の中心近傍におい
て、お互いを交差させる。これにより、集光光学系12
1と122から出射した光を液晶パネル4上に重畳でき
る。
【0079】光伝達光学系125をこのように構成すれ
ば、光損失をあまり大きくすることなく、ビーム合成レ
ンズ130の主平面130Aを通過する光束の有効半径
をより小さくできる。従って、投写レンズ132の入射
瞳132Aを通過する光束の断面をより小さくできる。
これにより、Fナンバーの比較的大きい投写レンズを用
いて、光利用効率の高い投写型表示装置を構成できるの
で都合がよい。
【0080】上記第2の実施例は、メタルハライドラン
プを4つ用いる構成であっても構わない。この場合、ビ
ーム合成レンズ130’の主平面130A’上に、(図
5)に示すように各々の発光体の実像141、142、
143、144を形成すればよい。(図4)と同様に正
円145を定義した場合に、正円145の半径R’がで
きるだけ小さな値となるように、対応する第1レンズの
偏心方向と偏心量を調節すればよい。
【0081】次に、本発明の投写型表示装置の第3の実
施例について述べる。第1の実施例における光伝達光学
系3は、(図6)に示す構成の光伝達光学系25であれ
ばなお好ましい。第1レンズ11と12、第3レンズ1
6は、第1の実施例と同じである。第2レンズ13と1
4及びビーム合成レンズ15の代わりに、以下に述べる
構成の第2レンズ19と20を用いる。
【0082】光伝達光学系25は、第1レンズ11、1
2の各々の主平面近傍に位置する物体17、18の実像
を、有効表示領域4A上に重畳させて形成する。この場
合、第1レンズ11と12は、物体17と18の近傍に
あるので、便宜上、無視できる。第3レンズ16も、形
成される像の近傍にあるので、便宜上、無視できる。そ
こで、物体17の中心17Aと有効表示領域4Bの中心
4Aを結ぶ線分21を考える。第2レンズ19は、その
主平面19Aと線分21の交点を光軸22が通過するよ
うに偏心させる。第2レンズ20についても、同様に偏
心させる。このように、第2レンズ19を偏心させる
と、光軸6上を進行する光は適当に屈折し、光軸6A上
を進行する光となる。光軸6Aは第1の実施例と同様に
定義され、有効表示領域4Bの中心4Aに到達する。光
軸7上を進行する光についても同様である。
【0083】上記構成によれば、光伝達光学系25は、
ビーム合成レンズを用いることなく、第1の実施例の光
伝達光学系3と同等の作用効果を得ることができる。レ
ンズ枚数が少なくてすむので、コストの安い投写型表示
装置を構成できる。また、光学界面を少なくできるの
で、界面損失が少なく、光利用効率の高い光伝達光学系
を構成できる。
【0084】集光光学系の数が増えても、同様の効果を
得ることができる。各々の第2レンズを適当な方向に適
当な量だけ偏心させれば、各々の集光光学系から出射す
る光束を、液晶パネルの有効表示領域上に、良好に重畳
できる。
【0085】本発明の投写型表示装置の第1〜第3の実
施例は、複数の光源を用いて、明るい投写画像を投影で
きる投写型表示装置を容易に構成できる。加えて、複数
の光源から出射される光束を液晶パネル上で重畳させて
いるので、個々の光源の明るさのばらつき、色の違い、
が、投写画像の明るさの均一性や色の均一性を損なうこ
とを抑制する。これにより、明るさむらや色むらの少な
い高画質の投写画像を投影できるので都合がよい。ただ
し、複数の集光光学系の各光軸は、必ずしも厳密に液晶
パネル上の一点で交差しなくても構わない。各々の光束
断面が、およそ液晶パネルの有効表示領域上に重なり合
うようにすれば、上述の効果を得ることができる。
【0086】本発明の投写型表示装置の第1の実施例に
おいて、ビーム合成レンズ15の主平面15Aの近傍に
光散乱性を有する面を備えると、投写画像の明るさの均
一性、色の均一性、を効率よく改善できる。これは、他
の実施例においても同様である。
【0087】一般に、メタルハライドランプの発光体に
は、比較的大きな輝度むらと色むらがあることが知られ
ている。発光体の輝度むらと色むらが大きなランプを用
いて投写型表示装置を構成すると、投写画像に明るさむ
らと色むらが生じ、画像の品位を低下させる。発光管の
表面をフロスト加工し、発光体の見かけの輝度むら、色
むら、を改善する方法が知られているが、曲面を加工す
るので、光の散乱度合いを細かく調整したり、均一に加
工することが比較的難しい。また、フロスト加工の失敗
により、ランプの製造歩留まりが低下するので問題があ
る。
【0088】これに対し、例えば、表面をフロスト加工
したガラス基板を、ビーム合成レンズ15の主平面15
Aの近傍に配置するとよい。複数の発光体の実像から放
射される光が効率よく散乱され、投写画像の明るさむら
と色むらを改善できる。平面を加工するので、フロスト
の度合いを細かく制御でき、しかも、均一性の高い処理
ができる利点がある。
【0089】次に、本発明の投写型表示装置の更に望ま
しい他の構成の一例を述べる。(図7)は、本発明の投
写型表示装置の第4の実施例を示す構成図である。これ
は、複数の光源を用いて明るく更に高品位な画像を得る
ことのできる投写型表示装置の一実施例を示す。
【0090】第1の実施例と同様のメタルハライドラン
プと放物面鏡を組み合わせた集光光学系51、52から
出射する光束を、光伝達光学系55を用いて液晶パネル
4上に導き、液晶パネル4上の光学像を投写レンズ68
によりスクリーン上に投写する。光軸67は、投写レン
ズ68の光軸である。UV−IRカットフィルタ53と
54は、赤外線と紫外線をカットするために用いる。
【0091】光伝達光学系55は、第1レンズ56A、
57Aを2次元状に配列した第1レンズアレイ56、5
7と、第2レンズ58A、59Aを2次元状に配列した
第2レンズアレイ58、59と、ビーム合成レンズ60
と、第3レンズ61、を用いて構成する。集光光学系5
1の光軸62と集光光学系52の光軸63は、いずれも
ビーム合成レンズ60により曲げられ、光軸62Aと6
3Aとなり、液晶パネル4上で、投写レンズ68の光軸
67と交差する。
【0092】以下、集光光学系51、第1レンズアレイ
56、第2レンズアレイ58、に着目し、その構成と作
用を述べる。ただし、集光光学系52、第1レンズアレ
イ57、第2レンズアレイ59、についても同様であ
る。
【0093】(図8)は、第1レンズアレイ56の構成
の一例を示す。矩形の開口を有する第1レンズ56A
を、二次元状に配列して構成する。第1レンズ56Aは
平凸レンズであり、すべての凸面を同一の面上に形成し
ている。集光光学系51から出射する光束の断面は一般
に正円となるので、第1レンズ56Aは、正円の開口に
内接するように配列する。例えば、18個のレンズを配
列して、第1レンズアレイ56を構成できる。第1レン
ズアレイ56の開口全体の重心に相当する点56B上を
光軸62が通過する。
【0094】(図9)は、第2レンズアレイ58の構成
の一例を示す。第1レンズ56Aと同数で対をなす第2
レンズ58Aを、同様に配列して構成する。第2レンズ
アレイ58の開口全体の重心に相当する点58B上を光
軸62が通過する。
【0095】(図10)を用いて、光伝達光学系55の
作用を述べる。一対の第1レンズ56Cと第2レンズ5
8Cに着目し、これに関係する要素のみを記載する。光
伝達光学系55の作用は、着目する第1レンズ56Cと
第2レンズ58Cについて、例えば、第1の実施例にお
ける光伝達光学系3の作用と同様である。
【0096】51Aは集光光学系51に用いる放物面鏡
の一部、光軸62は集光光学系51の光軸、64はメタ
ルハライドランプの形成する発光体を示す。56Cは第
1レンズアレイ56上の着目する第1レンズ、58Cは
第2レンズアレイ58上の着目する第2レンズ、60B
はビーム合成レンズ60の一部、61は第3レンズ、を
示す。4Bは液晶パネル4の有効表示領域である。第1
レンズ56Cと第2レンズ58Cは、同一の光軸65上
にあり、光軸65は光軸62と平行である。
【0097】発光体64から放射された光の一部は、放
物面鏡51Aにより反射されて光軸62とおよそ平行に
進行する光束となり、第1レンズ56Cに入射する。第
1レンズ56Cの出射側焦点は、対応する第2レンズ5
8Cの中心近傍に配置せしめる。これにより、第1レン
ズ56Cは、当該光束を対応する第2レンズ58Cの中
心近傍に収斂せしめ、主平面58D上に発光体64の実
像を形成する。
【0098】第2レンズ58Cとビーム合成レンズ60
Bは、対応する第1レンズ56Cの主平面56D上の物
体の像を、液晶パネル4の有効表示領域4B上に形成す
る。この場合、第3レンズ61は形成される像面の近傍
に位置するので、便宜上無視できる。倍率は、第1レン
ズ56Cに入射する光束の断面が、拡大されて有効表示
領域4Bの全域に到達するように定める。ビーム合成レ
ンズ60Bは、光軸65上を進行する光線を適当に屈折
させて有効表示領域4Bの中心4Aに到達せしめる。
【0099】ビーム合成レンズ60の主平面60Aから
投写レンズ68の入射瞳69に至る光学系は、主平面6
0Aと入射瞳69をおよそ共役の関係とする。これによ
り、有効表示領域4Bを照明する光の大部分を入射瞳6
9に到達せしめて、光利用効率の高い投写型表示装置を
実現できる。
【0100】投写レンズ68は、主レンズ群68Aと、
液晶パネル4の出射側近傍に位置する補助レンズ68B
から構成される。補助レンズ68Bを備えることで、主
平面60Aと入射瞳69を共役の関係とすることが容易
になる利点がある。
【0101】また、例えば、補助レンズ68Bは、その
出射側焦点を入射瞳69の近傍に位置せしめる。また、
第3レンズ61は、その入射側焦点をビーム合成レンズ
60の主平面60Aの近傍に位置せしめる。これによ
り、主平面60Aの中心から出射した光は、第3レンズ
61を通過後、光軸67とおよそ平行に進行する光とな
り、液晶パネル4に入射する。光軸67とおよそ平行に
進行する光として液晶パネル4から出射した光は、補助
レンズ68Bに入射し、入射瞳69の中心近傍に収斂さ
れる。
【0102】一般に、液晶パネルには入射角に依存して
表示品位が変化するという特性がある。これに対し、上
記構成は、有効表示領域4Bを照明する光の入射角が、
その入射位置に依らずほぼ一定となるので都合が良い。
画像品位の均一性の優れた投写画像を得ることができ
る。
【0103】以上述べた構成によれば、集光光学系5
1、52から出射する光束は、第1レンズアレイ56、
57により分割され、第2レンズアレイ58、59の主
平面上に、分割数に応じた複数の発光体の実像が形成さ
れる。各々の発光体の実像は、等価的にビーム合成レン
ズ60の主平面60A上に形成されると見なせる。これ
らの発光体の実像は、その各々が有効表示領域4Bの全
域を重畳形態で照明するように作用する。主として第3
レンズ61と補助レンズ68Bの作用により、これらの
発光体の実像から放射される光の大部分は、投写レンズ
68の入射瞳69に到達する。従って、光利用効率の高
い投写型表示装置を実現できる。
【0104】更に、光伝達光学系55を用いることで、
例えば第1の実施例と比較して以下に述べる効果を得
る。一般に、放物面鏡から出射した光束の断面には、比
較的大きな明るさむらがある。第1レンズアレイ56
は、集光光学系51から出射する光束を複数の部分光束
に分割するので、分割後の各部分光束の断面は、分割前
の光束断面に比較して明るさむらが著しく小さくなる。
第2レンズアレイ58は、これに入射する部分光束の各
々を適当に拡大して、有効表示領域4Bに導く。ビーム
合成レンズ60の作用により、各部分光束は有効表示領
域4B上で重畳形態となる。
【0105】明るさむらの比較的大きい光束を明るさむ
らの小さい部分光束に分割し、各部分光束を液晶パネル
4上で重ね合わすので、明るさの均一性の極めて高い照
明を実現できる。加えて、ビーム合成レンズ60は、集
光光学系51と集光光学系52から出射する2つの光束
を有効表示領域4B上で重畳させるので、明るさの均一
性の優れた2つの光束を合成し、明るく明るさの均一性
の高い照明を実現する。その結果、明るく明るさの均一
性の高い投写画像を得ることができるので、極めて高品
位な投写画像を得ることができる。
【0106】以下、本発明の第4の実施例における有益
な他の構成の一例を述べる。第2レンズアレイ58は、
第2レンズ58Aの各々の開口を有効に異ならしめて構
成するとなお良い。その理由を述べる。
【0107】第1レンズ56Aの形成する発光体の実像
は、すべて同じ大きさではなく、集光光学系51の光軸
62からの高さに依存して変化する。従って、第2レン
ズの各々は、対応する発光体の実像に対して必要十分な
開口を提供すればよい。
【0108】(図11)は、開口を有効に異ならしめた
第2レンズ200を二次元状に配列して構成した第2レ
ンズアレイ201の構成の一例を示す。第2レンズ20
0の各々の開口には、対応する発光体の実像202の一
例を模式的に付記する。光軸62は、第2レンズアレイ
201の中心201Aを通過し、光軸62の近傍に位置
する発光体の実像202ほど、相対的に大きい。
【0109】そこで、第2レンズ200の開口を対応す
る発光体の実像202に対して必要十分な大きさとし、
各レンズを凝集して配列する。これにより、第2レンズ
アレイ201の有効開口の大きさを小さくできる。従っ
て、第2レンズアレイ58、59の替わりに第2レンズ
アレイ201を用いると、主平面60A上における、複
数の発光体の実像の拡がりを相対的に小さくできる。相
対的に入射瞳の小さい投写レンズを用いても光損失を生
じないので大きな効果を得る。
【0110】第2レンズアレイを例えば(図11)に示
すような構成とすると、対応する第1レンズと第2レン
ズの光軸は必ずしも一致しない。このような場合、第1
レンズを適当に偏心させて第1レンズアレイを構成する
とよい。第1レンズの形成する発光体の実像は、およそ
その光軸上に形成される。従って、対応する第2レンズ
の開口中心を光軸が通過するように第1レンズを偏心さ
せると、対応する第2レンズの開口中心に発光体の実像
を配置せしめることができる。
【0111】例えば、(図11)に示した第2レンズア
レイ201を用いる場合、対応する第1レンズアレイを
構成する第1レンズの各々を所定方向に所定量だけ偏心
させれば、図示したように各々のレンズの開口中心に発
光体の実像202を形成できる。
【0112】更に、第2レンズをそれぞれ偏心させて第
2レンズアレイを構成するとなお好ましい。上述の第3
の実施例を参照すれば明らかなように、各々の第2レン
ズを適切に偏心せしめれば、ビーム合成レンズ60を用
いることなく、当該レンズを通過する光束を液晶パネル
上に重畳せしめることができる。対応する第1レンズの
開口中心から出射する光が液晶パネルの有効表示領域の
中心近傍に到達するように、各レンズを偏心させればよ
い。部品点数が削減でき、コストの安い投写型表示装置
を構成できる。また、光学界面が減少するので、界面損
失が低減し、より明るい投写画像を得ることができる。
【0113】第4の実施例は、ランプを2個用いる場合
について詳細に述べたが、同様のメタルハライドランプ
を4個用いる構成であっても構わない。ランプを1個用
いる場合に比較して、明るさが約4倍となる投写型表示
装置を容易に構成できる。以下、本発明の投写型表示装
置の第5の実施例として、この場合の構成の一例につい
て述べる。
【0114】(図12)は、メタルハライドランプを4
本用いる場合の、集光光学系71、72、73、74
と、第1レンズアレイ75、76、77、78と、第2
レンズアレイ79、80、81、82と、ビーム合成レ
ンズ83、の構成の一例を示す。他の構成は、(図7)
に示した第4の実施例と同様であり、ビーム合成レンズ
83から出射する光により、液晶パネル4を照明し、投
写レンズ68により、液晶パネル4上の光学像をスクリ
ーン上に投影する。また、ビーム合成レンズ83の主平
面と投写レンズ68の入射瞳69は、およそ共役の関係
とせしめ、ビーム合成レンズ83から出射する光はその
大部分が有効に投写レンズ68に入射するものとする。
【0115】集光光学系71、72、73、74は、放
物面鏡71A、72A、73A、74Aに代表させて示
し、便宜上、各々が具備すべきメタルハライドランプと
UV−IRカットフィルタは、省略した。
【0116】放物面鏡71A、72A、73A、74A
は、いずれも直交する2方向を切り欠き、その出射開口
部の形状を矩形とした。これにより、集光光学系71、
72、73、74を隣接して配置できるので、都合がよ
い。集光光学系を互いに隣接させれば、対応する第2レ
ンズアレイ79、80、81、82を隣接して配置し易
く、ビーム合成レンズ83の主平面上における複数の発
光体の実像の拡がりを小さくできる。
【0117】第2レンズアレイとして、(図11)に示
したレンズアレイ201を用いるとなお良い。この場合
の、第1レンズアレイの構成の一例を(図13)に、第
2レンズアレイの構成の一例を(図14)に示す。
【0118】適切に偏心させた18個の第1レンズ21
1を配列し、第1レンズアレイ212を形成する。これ
を2×2のマトリックス状に配列し、第1レンズアレイ
75、76、77、78の替わりに用いる。集光光学系
71、72、73、74の各光軸は、各第1レンズアレ
イ212の中心212Aを通過する。
【0119】適切に開口を異ならせた18個の第2レン
ズ213を凝集して配列し、第2レンズアレイ214を
形成する。これを2×2のマトリックス状に隣接させて
配列し、第2レンズアレイ79、80、81、82の替
わりに用いる。第1レンズアレイ212を適切に構成す
れば、複数の発光体の実像215を(図14)中に付記
するように、対応する第2レンズ214の開口中心に配
置せしめることができる。
【0120】上述の構成とすれば、ビーム合成レンズ8
3の主平面上で、複数の発光体の実像215は、(図1
4)中に破線で示した正円216に内接するように配列
される。正円216を投写レンズ68の入射瞳69の有
効径と対応させれば、複数の発光体の実像215から出
射する光は、すべて投写レンズを有効に通過して、スク
リーン上に到達できる。加えて、複数の発光体の実像2
15は、正円216の半径がより小さくなるように配列
される。従って、入射瞳69の有効径がより小さい投写
レンズを利用できる。
【0121】ただし、第1レンズアレイと第2レンズア
レイの構成は、上述したものに限定されない。第1レン
ズの偏心を更に適切に制御することで、複数の発光体の
実像を更に凝集させて配列できる。これらの実像の大き
さと配列に合わせて、適切に開口を異ならせた第2レン
ズを適切に配列すれば、上記正円216の半径をより小
さくできる。その結果、より有効Fナンバーの大きい投
写レンズと組み合わせて、光損失の少ない投写型表示装
置を実現できる。
【0122】上記第4と第5の実施例において、投写レ
ンズ68の一部である補助レンズ68Bは非球面形状を
近似してなるフレネルレンズであるとなお好ましい。こ
の場合、液晶パネル4側の光学面をフレネルレンズ面と
すればよい。その理由を以下に述べる。
【0123】ビーム合成レンズ60の主平面60Aと入
射瞳69を共役とするには、液晶パネル4を通過する光
線の光軸67からの高さに依らず、主平面60Aの中心
から出射した光線を入射瞳69の中心に到達せしめる必
要がある。一方、一般に球面レンズには球面収差がある
ので、できるだけ少ないレンズ枚数で上記作用を容易に
実現するには、光学面を非球面形状として球面収差を良
好に除去するレンズが必要となる。このような非球面レ
ンズを成形するには、ガラスを用いるより、プラスチッ
クを用いる方が、加工性、コストの面で有利となる。
【0124】また、光出力の大きい投写型表示装置を構
成する場合、液晶パネルを照明する光が強力となるの
で、有効表示領域の大きい液晶パネルを用いる方が好ま
しい。単位面積あたりに集中する光エネルギーが小さく
なるので、液晶パネルの発熱を抑制することが容易とな
る。一方、補助レンズ68Bの有効径は、液晶パネル4
の有効表示領域4Bの対角長で決まる。従って、有効表
示領域の大きい液晶パネルを用いれば、補助レンズ68
Bの有効径も大きくなる。
【0125】プラスチック製の薄板に、プレス成形によ
りフレネルレンズ面を形成すれば、有効径が大きくレン
ズ面が非球面形状のレンズを、比較的容易にかつ安価に
形成できる利点がある。
【0126】更に、補助レンズ68Bを通過する光線
は、液晶パネル4側では光軸67と平行に近く、主レン
ズ群68A側では光軸67に対して収束光となる。この
場合、フレネルレンズ面を液晶パネル4側に形成すれ
ば、補助レンズ68Bを通過する光線は、第1にフレネ
ルレンズ面で屈折され、第2に出射側の平面で屈折され
る。こうすれば、フレネルレンズ面のみで屈折させる場
合と比較して、より良好に収差を補正できる利点があ
る。
【0127】以下、本発明の投写型表示装置の第1〜第
5の各実施例において、より好ましいその他の構成の一
例を述べる。
【0128】光伝達光学系を構成するレンズの少なくと
もいずれかの面を非球面形状とするとなお良い。諸収差
の影響により発生する光損失を改善して、光利用効率の
高い光伝達光学系を構成できる。その結果、より明るい
投写画像を得ることができる。
【0129】また、発光体の総数は、2個、4個、6
個、9個、のいずれかであることが好ましい。一般に
は、ランプを、2個または4個または6個または9個用
い、それと同数の凹面鏡と組み合わせて上記各実施例と
同様の集光光学系を、2個または4個または6個または
9個、構成すればよい。
【0130】発光体を2個用いる構成は、上記第1〜第
4の各実施例に示しており、明るさを容易に2倍にでき
るので都合がよい。発光体を4個用いる構成は、(図
5)あるいは(図14)から明らかなように、各々の発
光体の実像を2×2のマトリックス状に配置できるので
都合がよい。投写レンズの入射瞳に内接する形態で効率
よく発光体の実像を配置でき、限られた投写レンズの入
射瞳を有効に利用できる。
【0131】同様に、発光体を6個用いる構成は、発光
体の実像を2×3、あるいは3×2のマトリックス状に
配列できる。4個の場合と同様に、限られた投写レンズ
の入射瞳を有効に利用できるので都合がよい。同様に、
発光体を9個用いる構成は、発光体の実像を3×3のマ
トリックス状に配列できる。同様に、限られた投写レン
ズの入射瞳を有効に利用できるので都合がよい。
【0132】10個以上の発光体を利用する場合、構成
が複雑になると共に、部品点数が多くなりすぎるので好
ましくない。10個未満で1以外のその他の個数の発光
体を用いる場合、投写レンズの入射瞳の中で有効に利用
されない領域が大きくなるので好ましくない。
【0133】例えば、第1の実施例において、2つの集
光光学系1と2を(図15)に示すような構造にすると
なお好ましい。ただし、電極ソケット152を接続した
メタルハライドランプ1Aと放物面鏡を一体保持し集光
光学系1を構成したものを、ランプユニット1とする。
同様に、集光光学系2をランプユニット2とする。
【0134】ランプユニット1と2を枠体151により
保持し、投写型表示装置の所定の位置に配置して、枠体
151を固定する。メタルハライドランプ1Aと2Aに
電力を供給するためのリード線は、枠体151の外部に
取り出し、適当な電極ソケット152と153を介して
点灯回路に接続する。新品のランプユニットを同様の他
の枠体に固定した状態で準備しておけば、枠体151を
取り外すことで、複数のランプを一括して容易に交換で
きる。
【0135】一般に、このような用途に用いられるラン
プには寿命があり、所定の時間点灯させると光出力が低
下する。従って、上記各実施例の投写型表示装置は、比
較的頻繁に、寿命の経過したランプを交換する必要があ
る。上述の構成とすれば、複数のランプを集光光学系と
共に一括して交換できるので、使い勝手のよい投写型表
示装置を実現できる。また、放物面鏡と一体のまま交換
するので、ランプ交換の度に面倒なランプの位置調整を
行う必要がなく、大変好ましい。
【0136】(図15)はランプが2個の場合を示した
が、4個、6個、などに増えても同様である。複数のラ
ンプユニットを1つの枠体により支持することで、ラン
プ交換が容易に行える利点がある。例えば、4本のラン
プを用いる場合、ランプユニット2個を支持する枠体を
2個用意し、これらを交換する方式であってもよい。4
個のランプを個々に交換する場合に比較して、ランプ交
換の手間を軽減できる。
【0137】また、ランプユニット1と2は、(図1
6)に示すような構造であってもよい。放物面鏡1Bと
2Bの頂点側に開口を設け、メタルハライドランプ1A
と2Aを上記開口から挿入する。メタルハライドランプ
1Aと2Aは、1つの支持体154に固定し、支持体1
54を所定の位置に配置せしめて、各々のランプを各々
の放物面鏡に対して所定の位置に配置せしめる。メタル
ハライドランプ1Aと2Aに電力を供給するためのリー
ド線は、上記開口から放物面鏡1Bと2Bの外部に取り
出し、適当な電極ソケット155と156を介して点灯
回路に接続する。
【0138】新品のメタルハライドランプ2個を同様の
他の支持体に固定した状態で準備しておけば、支持体1
54を取り外して交換することにより、ランプ寿命が経
過した複数のランプを一括して容易に交換できる。これ
は、ランプが他の個数に増えても同様であり、複数のラ
ンプ交換を容易に行える利点がある。また、ランプのみ
を交換するので、放物面鏡と共に交換する場合に比較し
て、ランプ交換にかかるコストを安くできる。
【0139】また、本発明の投写型表示装置の上記各実
施例は、集光光学系としてランプの放射する光を放物面
鏡を用いて集光するものを用いたが、本発明の効果は特
にこの構成に限定されない。例えば、集光光学系とし
て、他に、楕円面鏡、他の形状の凹面鏡、集光レンズ、
などを用いることができる。特に、放物面鏡や楕円面鏡
といった凹面鏡は、集光できる立体角が比較的大きいの
で、発光体から放射される光を効率よく集光でき、都合
がよい。光利用効率の高い投写型表示装置を実現でき
る。
【0140】同様に、上記各実施例は、ライトバルブと
して透過型の液晶パネルを用いたが、本発明の効果は特
にこの構成に限定されない。光を空間的に変調して光学
像を形成するものであれば、他の方式のものであっても
構わない。例えば、反射型のライトバルブであっても構
わない。
【0141】ライトバルブとして液晶パネルを用いる場
合、マトリックス状に画素電極を有するツイストネマチ
ック液晶パネルを用いることができる。画素構造を微細
化、高密度化すると共に、各画素にトランジスタなどの
スイッチング素子を形成してアクティブマトリックス駆
動すれば、高コントラストで高精細な画像を形成でき
る。
【0142】ツイストネマチック液晶パネルは、光の偏
光を利用するので、自然光が入射する場合、約50%の
光が有効に利用されず損失となる。また、一般に画素構
造を高精細化すれば、開口率が低下して光損失が増加す
る。従って、このような液晶パネルは光透過率があまり
高くなく、明るい投写画像を得る上で問題がある。これ
に対し、本発明の投写型表示装置を構成すれば、極めて
大きな光出力を容易に実現できるので、投写画像の明る
さを容易に向上でき、極めて品位の高い投写画像を提供
できる。
【0143】また、上記各実施例は、光源としてメタル
ハライドランプを用いる場合について述べたが、本発明
の効果は特にこの構成に限定されない。他に、ハロゲン
ランプ、キセノンランプ、などを用いることができる。
【0144】特にメタルハライドランプは、発光効率が
高く色再現性が良好なので、本発明の投写型表示装置に
用いるのに適している。一般に、メタルハライドランプ
は、個々のランプの明るさや色のばらつきが大きい。従
って、複数のメタルハライドランプを用いて液晶パネル
を照明する光を形成すると、個々のランプの明るさむら
や色むらが、受光面における照明むらを生じさせ、投写
画像の品位を低下させやすい。これに対し、本発明の投
写型表示装置は、個々のランプから放射される光を重畳
形態で液晶パネル上に導くので、都合がよい。個々のラ
ンプの明るさや色のばらつきを投写画像に反映させるこ
となく、品位の高い映像を投影できる。
【0145】例えば、ディスプロシウム(以下、Dy)
とネオジウム(以下、Nd)を発光元素として含むメタ
ルハライドランプを用いるとなお好ましい。TV信号な
どの映像を表示する投写型表示装置には、赤、緑、青の
三原色に高い色純度が要求される。従って、この用途に
は、色再現性の極めて優れたランプを用いる必要があ
る。また、限られたランプ電力で大きな光出力を得るに
は、発光効率の高いランプを用いる必要がある。
【0146】主たる発光元素としてDyとNdのヨウ化
物を添加したメタルハライドランプの発光スペクトルの
一例を、(図17)に示す。アーク長が6mmで、ランプ
電力は250Wである。(図17)から、可視領域全域
に豊富な連続発光成分を有し、広い色再現性が得られ
る。ランプの全光束を測定した結果、約20000ルー
メンであり、約80ルーメン/Wの高い発光効率が得ら
れる。従って、このランプは、投写型表示装置に適した
ランプである。
【0147】現在、このようなメタルハライドランプと
して、ランプ電力が120〜250W程度、アーク長が
3mm〜7mm程度、のものが実用化されている。500
W、1kWなどランプ電力が大きく、発光スペクトルが
良好であり、アーク長が比較的短いものは、極めて特殊
であり、光出力の大きい投写型表示装置を構成する上で
問題がある。これに対し、本発明の投写型表示装置は、
例えば、上記250Wのメタルハライドランプを2本、
あるいは4本用いて、光出力の大きい投写型表示装置を
容易に構成できるので、大きな効果が得られる。
【0148】他に、主たる発光元素としてガドリウム
(以下、Gd)とルテチウム(以下、Lu)を添加した
メタルハライドランプを用いてもよい。このようなラン
プの発光スペクトルの一例を、(図18)に示す。可視
領域全域に豊富な連続発光成分を有しており、広い色再
現性が得られる。発光効率も、実用上問題がない程度
に、十分高い。
【0149】以下、上記本発明の投写型表示装置の各実
施例において、例えばメタルハライドランプを4本用い
る場合に、これらのランプを点灯せしめる好ましい方式
の一例を述べる。
【0150】(図19)は、便宜上、4本のメタルハラ
イドランプ221、222、223、224と、各々に
放物面鏡を付加した4個の集光光学系225、226、
227、228を平面上に並べて記載する。これら4個
の集光光学系225、226、227、228は、例え
ば、上記第5の実施例に記載したように、2×2のマト
リックス状に配列されて用いられる。
【0151】メタルハライドランプの点灯回路は、主と
して、点灯制御装置229と、ランプ電圧供給回路23
0、231、232、233と、高圧パルス発生回路2
34と、電子スイッチSW1〜SW12、から構成され
る。SW1〜SW12は、点灯制御装置229からの制
御信号に応じて電子的に回路の接続を制御できるスイッ
チである。このような電子スイッチは、数ミリ秒程度の
時間で接続の切り替えが可能である。一般に、メタルハ
ライドランプは、数ミリ秒程度の時間、電力の供給を停
止しても、アーク放電は維持され、特に問題を生じな
い。従って、上記SW1〜SW12を回路内に挿入して
も、以下に述べる作用を得る上で特に問題は生じない。
【0152】一般に、メタルハライドランプは、その始
動時に高圧パルスを印可する必要がある。例えば、定常
状態のランプ電圧は90V程度であるが、点灯を開始す
る非常に短い時間のみ数kVの高圧パルスを印可してア
ーク放電を開始せしめる必要がある。ランプ電圧供給回
路230、231、232、233は、メタルハライド
ランプ221、222、223、224と1対1に対応
し、対応するランプの定常点灯状態におけるランプ電圧
を供給する。高圧パルス発生回路234は、ランプ電圧
供給回路から電力が供給され、上記始動時の高圧パルス
を発生せしめる。高圧パルス発生回路234は、点灯せ
しめるランプの始動時のみ、SW5〜SW12を介し
て、ランプ電圧供給回路230、231、232、23
3の各々とメタルハライドランプ221、222、22
3、224の各々の間のいずれかに挿入される。
【0153】具体的に、例えば、メタルハライドランプ
221を点灯させる場合、SW5とSW6のみは、図中
に示すX側に接続し、他のSW7〜12は、同じくY側
に接続する。これにより、ランプ電圧供給回路230
は、高圧パルス発生回路234を介してメタルハライド
ランプ221に接続される。この状態で、SW1を接続
せしめれば、ランプ電圧供給回路230と高圧パルス発
生回路234に電力が供給され、高圧パルス発生回路2
34はメタルハライドランプ221に高圧パルスを印可
し、アーク放電が開始する。
【0154】メタルハライドランプ221が定常点灯状
態に移行した後は、高圧パルス発生回路234は不要と
なる。従って、SW5とSW6をY側に接続し、高圧パ
ルス発生回路234を、回路から切り離す。これによ
り、ランプ電圧供給回路230はメタルハライドランプ
201に直結され、発光体が継続して形成される。
【0155】以下、同様の手順を繰り返せば、4本のメ
タルハライドランプ221、222、223、224の
各々を、順番に始動せしめることができる。以上の一連
の動作は、点灯制御装置229により、適切にSW1〜
SW12を制御することで実現できる。
【0156】上述の構成に依れば、ランプの本数分だけ
高圧パルス発生回路を備える必要がないので都合がよ
い。一般に、高圧パルス発生回路は高価であり、また、
比較的、大きさも大きい。これと比較して、上記電子ス
イッチは、安価で小さい。従って、低コストでコンパク
トな点灯回路を実現できる利点がある。
【0157】また、上記構成は、特にメタルハライドラ
ンプの本数に限定されない。また、高圧パルス発生回路
は、特に1個である必要はない。複数のランプで1つの
高圧パルス発生回路を共有する構成であれば、上述と同
様の効果を得る。
【0158】以下、本発明の投写型表示装置の第6の実
施例を述べる。(図1)に示した本発明の第1の実施例
は、(図20)に示す構成とすることにより、更に以下
に述べる格別の効果を得ることができる。
【0159】メタルハライドランプ1A、2A、放物面
鏡1B、2B、集光光学系1、2、UV−IRカットフ
ィルタ9、10、液晶パネル4、は、第1の実施例と同
じものを、同様に用いる。第1レンズ241、242、
第2レンズ243、244、第3レンズ245、投写レ
ンズ246、の各々の作用は、第1の実施例と同様であ
る。ただし、投写レンズ246は、主レンズ群246A
と液晶パネル4の出射側近傍に配置されるフレネルレン
ズ246B、から構成される。
【0160】第1レンズ241は、集光光学系1から出
射する光束を第2レンズ243の主平面243A上に収
斂せしめる。第2レンズ243は、第1レンズ241の
の主平面241A上の物体の実像を、液晶パネル4の有
効表示領域上に形成する。第1レンズ241を通過する
光束が、液晶パネル4の有効表示領域全域を照明するよ
うに倍率を決める。第1レンズ242、第2レンズ24
4についても同様である。
【0161】第1レンズ241と第2レンズ243の光
軸は、集光光学系1の光軸247上に配置せしめる。同
様に、第1レンズ242と第2レンズ244の光軸は、
集光光学系2の光軸248上に配置せしめる。ただし、
光軸247と光軸248は、各々、放物面鏡1Bと2B
の回転対称軸である。光軸247と光軸248は、各々
の延長を、液晶パネル4の有効表示領域の中心4A上で
交差させる。光軸247は、投写レンズ246の光軸2
49と角+θをなす。光軸248は、投写レンズ246
の光軸249と角−θをなす。ただし、θの±の記号
は、便宜上、付記するものである。
【0162】上述の構成とすれば、第1の実施例におけ
るビーム合成レンズ15を用いることなく、重畳形態
で、複数の集光光学系から放射される光を液晶パネル4
上に導くことができる利点がある。また、集光光学系、
UV−IRカットフィルタ、第1レンズ、第2レンズ、
を同一の光軸上に配置して、1つの光源ユニットを構成
すれば、同一の光源ユニットを複数個用意することで、
極めて容易に、明るい投写型表示装置を実現できる。
【0163】一般に、第2レンズ243と244から第
3レンズ245に至る光路長は、第2レンズ243と2
44の有効径と比較して、長い。従って、各光源ユニッ
トを傾けるべき角θは、例えば、5度程度と小さい。そ
こで、複数の第2レンズ243と244の主平面243
Aと244Aは、便宜上、同一の平面250上にあると
見なすことができ、複数の発光体の実像は、この平面2
50上に形成されると見なせる。
【0164】主として、第3レンズ245と、フレネル
レンズ246Bは、上記平面250と投写レンズ246
の入射瞳251を、およそ共役の関係とせしめる。これ
により、平面250上に形成される複数の発光体の実像
から出射する光は、有効に入射瞳251に到達すること
ができる。複数の光源ユニットから出射する光は、大き
な損失を生じることなく投写レンズに導かれ、有効に利
用されるので、極めて明るい投写画像を実現できる。
【0165】(図20)は、便宜上、2本のランプを用
いる場合を図示したが、それ以外の本数のランプを用い
る場合であっても構わない。
【0166】例えば、4本のメタルハライドランプを用
いる場合、以下のようにすればよい。同一の集光光学
系、同一のUV−IRカットフィルタ、同一の第1レン
ズ、同一の第2レンズ、を各々4個用意し、各々を同一
の光軸上に配置して4個の光源ユニットを構成する。各
々の光軸が液晶パネル4の有効表示領域の中心近傍で交
差するように、各光源ユニットを傾けて、2×2のマト
リックス状に配列すればよい。容易に光出力の大きい投
写型表示装置を実現できる。
【0167】上記第6の実施例において、平面250上
に形成される複数の発光体の実像は、およそ正円に内接
するように配列せしめる。また、正円の半径はできるだ
け小さいことが好ましく、そのために、光軸247と光
軸248の各々と光軸249のなす角θは、できるだけ
小さくする。必要があれば、第2レンズ243と24
4、第1レンズ241と242、放物面鏡1Bと2B、
のいずれかについて、機械的な衝突を避けるためにその
外形を切り欠くと良い。また、必要に応じて、第1レン
ズ241と242を偏心させて、複数の発光体の実像を
近接させても良い。
【0168】一般に、液晶パネルは熱に弱く、また、紫
外線により構成材料が経時変化を起こすので、あらかじ
め照明光から赤外線と紫外線を取り除くことが必須とな
る。その為に上記実施例は、UV−IRカットフィルタ
を備えている。この場合、複数の集光光学系の全ての光
路を覆うように1枚の大きなUV−IRカットフィルタ
を配置するより、個々の集光光学系と対をなすように、
個々の光路に相対的に小さいUV−IRカットフィルタ
を配置する方が好ましい。部品点数は増えるものの、1
枚あたりのフィルタの有効面積を小さくでき、コストを
低減できる。
【0169】UV−IRカットフィルタは、例えば、ガ
ラス基板上に薄膜を積層させる干渉フィルタにより構成
される。このような干渉フィルタのコストは、製造時に
おける部留まりが大きな要因となる。従って、大面積の
フィルタを1枚用いる場合と比較して、小さい面積のフ
ィルタを4枚用いる方が、高い製造歩留まりが得られ、
その結果、コストの低いフィルタを用いることができ
る。
【0170】上記第6の実施例は、各々の集光光学系の
光路に、色補正フィルタ252、253を備える構成で
あれば、尚、好ましい。色補正フィルタ252、253
は、例えば、(図21)に示す分光透過率特性を有する
ものを用いることができる。これは、ガラス基板上に多
層膜を積層して形成した干渉フィルタであり、その製造
プロセスは、上記UV−IRカットフィルタと同様であ
る。その作用は、主として、シアンとイエローの波長帯
域の光を、照明光から取り除く。
【0171】液晶パネル4が、NTSCの一般的なTV
映像を表示する場合、優れた色再現性が必要とされる。
その場合、照明光には、色純度の高い、赤色、青色、緑
色の三原色が含まれる必要がある。(図21)に示す特
性の色補正フィルタは、照明光から、不要なシアンとイ
エローの色成分の光を取り除くので都合がよい。照明光
に含まれる三原色の色光の各々の色純度が改善されて、
より高画質の投写型表示装置を実現できる。
【0172】この場合、色補正フィルタ252と253
は、複数の集光光学系の全ての光路を覆うように1枚の
大きなフィルタを配置するより、個々の集光光学系と対
をなすように、個々の光路に配置する方が好ましい。上
述と同様の理由から、部品点数は増えるものの、1枚あ
たりのフィルタの有効面積を小さくでき、コストを低減
できる。
【0173】以下、上記第6の実施例のより有益な他の
構成の一例として、第7の実施例を述べる。これは、
(図7)を用いて述べた上記第4の実施例と同様の2枚
のレンズアレイを用いる構成の一例である。(図22)
に、本発明の投写型表示装置の第7の実施例を示す。
【0174】集光光学系51、52、UV−IRカット
フィルタ53、54、液晶パネル4、は、第4の実施例
と同じものを、同様に用いる。第1レンズアレイ26
1、262、第2レンズアレイ263、264、第3レ
ンズ265、投写レンズ266、の各々の作用は、第4
の実施例と同様である。投写レンズ266は、上記第6
の実施例と同様に、主レンズ群266Aとフレネルレン
ズ266B、から構成される。
【0175】第1レンズアレイ261は、複数の第1レ
ンズ261Aを二次元状に配列したもので、例えば、
(図8)に示したものと同様に構成する。第1レンズア
レイ262についても、同様である。第2レンズアレイ
263は、複数の第2レンズ263Aを二次元状に配列
したもので、例えば、(図11)に示したものと同様に
構成する。第2レンズアレイ264についても、同様で
ある。
【0176】第1レンズ261Aは、当該レンズに入射
する光束を、対応する第2レンズ263Aの主平面上に
収斂せしめる。従って、第2レンズアレイ263の主平
面上には、複数の発光体の実像が形成される。第1レン
ズアレイ261を構成する第1レンズ261Aの各々を
偏心させ、その方向と量を適切に制御すれば、(図1
1)中に示したように、複数の発光体の実像を凝集させ
て配列できる。これは、第1レンズアレイ262につい
ても、同様である。
【0177】第2レンズ263Aは、対応する第1レン
ズ261Aの主平面上の物体の実像を、液晶パネル4の
有効表示領域上に形成する。複数の第2レンズ263A
の各々は適当に偏心させ、これらを通過する光束の各々
は、液晶パネル4の有効表示領域上に重畳される。ただ
し、第1レンズ261Aを通過する光束が、液晶パネル
4の有効表示領域全域を照明するように、倍率を決め
る。これは、第2レンズアレイ264についても同様で
ある。
【0178】第1レンズアレイ261と第2レンズアレ
イ263の光軸は、集光光学系51の光軸267上に配
置せしめる。同様に、第1レンズアレイ262と第2レ
ンズアレイ264の光軸は、集光光学系52の光軸26
8上に配置せしめる。ただし、第1レンズアレイ261
の光軸とは、(図8)を参照し、レンズアレイの開口の
中心を通過する法線方向であり、複数の第1レンズ26
1Aの各々の光軸は、レンズアレイの光軸といずれも平
行である。これは、第1レンズアレイ262、第2レン
ズアレイ263、264、についても同様である。
【0179】光軸267と光軸268は、各々の延長
を、液晶パネル4の有効表示領域の中心4A上で交差さ
せる。上記第6の実施例と同様に、光軸267は、投写
レンズ266の光軸269と角+θをなす。光軸268
は、投写レンズ266の光軸269と角−θをなす。た
だし、θの±の記号は、便宜上、付記するものである。
【0180】上述の構成とすれば、第4の実施例におけ
るビーム合成レンズ60を用いることなく、複数の集光
光学系から放射される光を液晶パネル4上に導くことが
できる利点がある。また、集光光学系、UV−IRカッ
トフィルタ、第1レンズアレイ、第2レンズアレイ、を
同一の光軸上に配置して、1つの光源ユニットを構成す
れば、同一の光源ユニットを複数個用意することで、極
めて容易に、明るい投写型表示装置を実現できる。ま
た、2枚のレンズアレイを用いることで、各光源ユニッ
トにより形成される照明光は、明るさと色の均一性が極
めて高い。これらの光を、液晶パネル4上に重畳するの
で、明るく、明るさと色の均一性に優れた、品位の高い
投写画像を実現できる。
【0181】上記第6の実施例と同様に、第2レンズア
レイ263、264上の複数の発光体の実像は、便宜
上、1つの平面270上に形成されると見なせる。加え
て、主として、第3レンズ265と、フレネルレンズ2
66Bは、上記平面270と投写レンズ266の入射瞳
271を、およそ共役の関係とせしめる。これにより、
平面270上に形成される複数の発光体の実像から出射
する光は、有効に入射瞳271に到達することができ
る。
【0182】(図22)は、2本のランプを用いる場合
を図示したが、例えば、4本のメタルハライドランプを
用いる場合、平面270上に形成される複数の発光体の
実像は、例えば(図14)に示したものと同様に配列せ
しめればよい。この場合、入射瞳271は、正円216
に対応する大きさの半径を備えればよい。
【0183】各々の第2レンズアレイ上に形成される複
数の発光体の実像を凝集させて配列し、第2レンズアレ
イの開口をできるだけ小さくする。さらに、これらの発
光体の実像を2×2のマトリックス状に凝集して配列す
る。そのために、(図22)中に図示した角θが最小と
なるように、各々の光学要素を配列すればよい。必要に
応じて、放物面鏡51Bと52Bの出射開口を切り欠け
ば、集光光学系51と52をより近接して配置できる。
【0184】上記第7の実施例は、各々の集光光学系の
光路に、上記第6の実施例と同様の色補正フィルタ25
2、253を備えてもよい。照明光の色再現性を改善
し、より高品位の投写画像を実現できる。
【0185】以下、本発明の投写型表示装置の第6の実
施例において、より好ましい他の構成の一例を述べる。
【0186】(図20)に示す構成において、集光光学
系1と2は、例えば、(図23)に示すように支持する
とよい。ただし、301と302は、(図15)に示し
たものと同様の電極ソケットであり、メタルハライドラ
ンプ1Aと2Aには、電極ソケット301、302を介
して電力が供給される。303と304は、集光光学系
1と2を保持するL字金具である。305は、L字金具
303と304を保持するために支持金具である。一点
鎖線249は、投写レンズの光軸を延長したものであ
る。
【0187】集光光学系1の光軸247を通り、紙面に
垂直な方向について、関連する構成要素の断面図を(図
24)に示す。支持金具305は、投写レンズ246の
光軸249に対して、適切な位置に配置せしめるように
基準面を有する。例えば、面305Aは光軸249に対
して直交させ、面305Bは光軸249に対して平行と
する。更に、支持金具305は、集光光学系1と2を適
切に配置するための基準面306Aと306Bを有す
る。例えば、基準面306Aは光軸247に対して直交
させ、基準面306Bは光軸248に対して直交させ
る。つまり、(図20)に示す構成の場合、基準面30
5Aは、基準面306A及び306Bと、いずれも各θ
をなす。
【0188】集光光学系1は、あらかじめL字金具30
3に固定される。L字金具303の集光光学系1を固定
するのと反対の面303Aは、光軸247に直交させ
る。同様に、支持金具305と接する面303Bは、光
軸247と平行とする。その上で、L字金具303の面
303Aを支持金具305の基準面306Aに沿わせ、
L字金具303を支持金具305に固定する。ただし、
固定位置は光軸247と光軸249が所定の位置で交差
するように、あらかじめ定めておく。これは、集光光学
系2とL字金具304についても同様である。
【0189】上記第6の実施例において、光軸247ま
たは光軸248の延長が、液晶パネル4上でその有効表
示領域の中心4Aから離れた位置に到達すると、投写画
面上に明るさむらを生じる。これに対し、支持金具30
5は投写レンズの光軸249に対して基準となる面を有
するので、その面を用いて、複数の集光光学系を精度良
く固定できる利点がある。
【0190】上記手順に従って集光光学系を固定すれ
ば、各々の集光光学系から出射する光束を、良好な精度
で液晶パネル上に重ね合わせることができる。また、あ
らかじめ支持金具305に固定された状態で複数の集光
光学系を用意しておけば、支持金具305を一括して交
換することで、容易に複数のランプを交換できる利点が
ある。
【0191】更に、以下に述べる構成とするとなお好ま
しい。(図25)は、(図20)における、集光光学系
1と2、UV−IRカットフィルタ9と10、第1レン
ズ241と242、第2レンズ243と244、色補正
フィルタ252と253、の取り付け方法の一例を示
す。(図25)は、(図23)における光軸247と光
軸248を含む平面方向の断面図に相当する。一点鎖線
249は、(図23)と同様に投写レンズ246の光軸
を延長したものである。
【0192】集光光学系1と2は、(図23)に示した
ものと同様のL字金具303と304に固定されて、保
持される。ただし、L字金具303と304の出射側の
面303Aと304Aには、UV−IRカットフィルタ
9と10が取り付けられて保持される。301と302
は、同様の電極ソケットである。以下、L字金具303
に集光光学系1とUV−IRカットフィルタ9を固定し
たものを、ランプユニット303とする。同様に、 L
字金具304に集光光学系2とUV−IRカットフィル
タ10を固定したものを、ランプユニット304とす
る。
【0193】第1レンズ241、第2レンズ243、色
補正フィルタ252は、U字金具311に固定されて、
一体保持される。以下、これをレンズユニット311と
する。同様に、第1レンズ242、第2レンズ244、
色補正フィルタ253は、U字金具312に固定され
て、一体保持される。以下、これをレンズユニット31
2とする。
【0194】集光光学系1の光軸247を通り、紙面に
垂直な方向について、関連する構成要素の断面図を(図
26)に示す。以下に述べることは、光軸248を通る
断面についても同様である。
【0195】ランプユニット303とレンズユニット3
11は、(図23)における支持金具305と同様に構
成される支持金具313に取り付けられる。支持金具3
13には、基準面314Aと314B、基準面315A
と315B、を形成する。基準面314Aと315A
は、いずれも光軸247に直交させ、これらの面を基準
としてランプユニット303とレンズユニット311を
固定した場合に、各要素が所定の光学距離を保つと共
に、液晶パネル4の有効表示領域の中心4A近傍で、光
軸247と光軸249を交差せしめる。基準面314B
と315Bについても同様である。
【0196】より具体的に、ランプユニット303の基
準面303Aは基準面315Aに沿わせ、レンズユニッ
ト311の基準面311Aは基準面314Aに沿わせ
る。ランプユニット303の底面303Bとレンズユニ
ット311の底面311Bは、いずれも光軸247と平
行とし、支持金具315には、これらと沿わせる基準面
316、317を形成する。ランプユニット304、レ
ンズユニット312、についても同様である。
【0197】上記各々の基準面により、ランプユニット
303と304、レンズユニット311と312、を所
定の位置に精度良く固定できる。また、複雑な構成要素
をユニットごとに取り扱うので、非常に組み立てやす
い。集光光学系1と2の光軸247と248を液晶パネ
ル4の有効表示領域の中心4Aの近傍で良好に交差させ
ることができる。その結果、各々のランプから出射する
光を、液晶パネル上に良好に重畳でき、明るさむらの少
ない高い品位の投写画像を形成できる。
【0198】(図25)に示す構成は、(図22)に示
した本発明の投写型表示装置の第7の実施例においても
実施できる。第1レンズ241と242の代わりに第1
レンズアレイ261と262を固定すればよい。第2レ
ンズ243と244の代わりに、第2レンズアレイ26
3と264を固定すればよい。上述と同様の効果を得る
ことができる。
【0199】また、(図25)においては、集光光学系
とUV−IRカットフィルタを一体保持し、第1レンズ
と第2レンズと色補正フィルタを一体保持する構成を記
載したが、本発明の効果は特にこの構成に限定されな
い。他の組合せであっても構わない。
【0200】更に、集光光学系、UV−IRカットフィ
ルタ、第1レンズ(または第1レンズアレイ)、第2レ
ンズ(または第2レンズアレイ)、色補正フィルタ、の
すべてを一体保持し、光源ユニットを構成してもよい。
UV−IRカットフィルタ、色補正フィルタ、の各々
は、特に含まない構成であっても構わない。この場合、
複数の光源ユニットを用意し、これらを基準面を備えた
支持金具の所定の位置に固定せしめれば、容易に上記第
6の実施例または第7の実施例に述べた投写型表示装置
を実現できる。
【0201】上記第6の実施例および第7の実施例は、
複数の光源ユニットをすべて共通の構成とできるので優
れている。同一の光源ユニットを複数個用意すれば良
く、コストが安く部品点数が少なく組立やすい投写型表
示装置を実現できる。加えて、容易に明るい投写画像を
提供できるので、極めて大きな効果を得ることができ
る。
【0202】以下、本発明の投写型表示装置の第8の実
施例を述べる。これは、上記第1〜第7のすべての実施
例に実施できるもので、例えば、(図12)に示したよ
うに、4個の集光光学系71、72、73、74を用
い、(図7)に示す投写型表示装置を構成するものとす
る。以下、複数のランプの各々を点灯させる手段を述べ
る。
【0203】(図27)は、集光光学系71、72、7
3、74を、便宜上、平面上に並列に配置して書いてあ
る。各々の集光光学系は、メタルハライドランプ91、
92、93、94を備え、各々のランプが発光体を形成
し、光を放射する。メタルハライドランプ91、92、
93、94には、それぞれ点灯回路95、96、97、
98がつながっている。点灯制御装置99は、各点灯回
路に供給する電力を制御し、各ランプの点灯を制御でき
る。具体的に、点灯制御装置99は、4個のランプを選
択的に点灯でき、ランプ1個を点灯させる場合、ランプ
2個を点灯させる場合、ランプ3個を点灯させる場合、
ランプ4個を点灯させる場合、を任意に選択できるもの
とする。
【0204】複数のランプを用いて投写型表示装置を構
成する場合に、各ランプの点灯をこのように制御すれ
ば、投写画像の明るさを、任意に段階的に変えることが
できる。明るさを容易に調整できる投写型表示装置を構
成できる利点がある。
【0205】一般に、1個のランプに供給する電力を変
化させれば光出力を制御できるが、ランプ特性が変化す
るので問題がある。特にメタルハライドランプは、ラン
プ電力の変化に依存して発光スペクトルが変化するの
で、大きな問題がある。上述の手順により調光すれば、
各ランプに供給する電力は一定なので、個々のランプ特
性を変化させることなく、容易に調光できるので好まし
い。
【0206】また、本発明の投写型表示装置は、複数の
ランプから出射する光を重畳形態で液晶パネル上に導く
ので、複数のランプのうちのいくつかを選択的に点灯さ
せても、特に大きな明るさむらを生じない利点がある。
従って、上述の手順に従い、ランプの点灯本数を制御し
て、投写画像の明るさを全画面にわたって均等に変化せ
しめることができる。その結果、画像を投写ずる環境
や、スクリーンサイズに応じて、光出力を容易に変化せ
しめることのできる、使い勝手の優れた投写型表示装置
を実現できるので、大きな効果を得る。
【0207】上記第8の実施例は、以下に述べる構成と
するとなお好ましい。この場合、4本のランプを点灯さ
せる手段を、(図28)に示す構成とする。
【0208】集光光学系71、72、73、74、メタ
ルハライドランプ91、92、93、94、点灯回路9
5、96、97、98、は、いずれも(図27)に示し
たものと同じものを同様に構成する。点灯回路95、9
6、97、98には、点灯時間積算装置100、10
1、102、103、がそれぞれつながっている。点灯
時間積算装置100、101、102、103は、それ
ぞれ、対応するランプが新品の状態から何時間点灯され
たかを積算し、点灯時間を点灯制御装置104に出力す
る。
【0209】点灯制御装置104は、(図27)に示し
たものと同様に、選択的にランプを点灯させる。ただ
し、3本以下のランプを選択的に点灯させる場合に、上
記点灯時間の情報を参照して、点灯すべき光源を選択す
る。具体的に、1個の光源を点灯させる場合、4個の光
源の中で点灯時間が最も短いものを選択して点灯させ
る。2個の光源を点灯させる場合、4個の光源の中で点
灯時間が最も短いものと次に短いものを選択して点灯す
る。3個の光源を点灯させる場合、点灯時間の最も長い
光源を除く他の3個の光源を点灯させる。
【0210】以上のように点灯を制御すれば、4個の光
源を平均的に使用できる利点がある。いずれのランプも
所定の寿命時間を偏りなく経過させ、4個のランプを交
換すべき時期をおよそ同じとすることができる。このよ
うにすれば、4個のランプを同時に交換できるので、ラ
ンプ交換の手間が減り、使い勝手のよい投写型表示装置
を構成できる利点がある。
【0211】上記第8の実施例は、4本のメタルハライ
ドランプを用いる場合について特に述べたが、本発明の
効果は特にこれに限定されない。ランプは他の本数であ
っても構わないし、他に、ハロゲンランプやキセノンラ
ンプを用いる構成であっても構わない。
【0212】以上述べた本発明の投写型表示装置の第1
〜第8の各実施例は、ライトバルブとして液晶パネルを
1枚用いる構成を述べた。この場合、赤、緑、青のモザ
イク状のカラーフィルタを画素構造と組み合わせれば、
フルカラーの画像を投影できる。
【0213】他に、赤用、緑用、青用の3原色の光学像
を形成する3枚の液晶パネルを用いて、フルカラーの投
写型表示装置を構成することもできる。この場合につい
て、本発明の投写型表示装置の第9の実施例を述べる。
その構成の一例を(図29)に示す。
【0214】集光光学系51と52、UV−IRカット
フィルタ53と54、第1レンズアレイ261と26
2、第2レンズアレイ263と264、は、(図22)
に示した上記第7の実施例に述べたものと同一のものを
同様に構成する。液晶パネル4Rは赤の映像信号に応じ
た光学像を、4Gは緑の映像信号に応じた光学像を、4
Bは青の映像信号に応じた光学像を、各々、形成する。
各々の液晶パネルの入射側には、(図22)に示した第
3レンズ265に相当するレンズ265R、265G、
265B、が配置される。
【0215】ダイクロイックミラー282は、青色の光
を透過させ、赤色と緑色の光を反射する。ダイクロイッ
クミラー283は、赤色の光を透過させ、緑色の光を反
射する。平面ミラー284は、これに入射する青色の光
を液晶パネル4Bに導く。これにより、第2レンズアレ
イ263と264の各々から出射した光は、3原色の色
光に分割され、各々の色光が対応する液晶パネル上に導
かれる。
【0216】ダイクロイックミラー286は青色の光を
透過させ、緑色の光を反射する。ダイクロイックミラー
287は赤色の光を透過させ、緑色の光と青色の光を反
射する。平面ミラー285は、赤色の液晶パネル4Rか
ら出射した光の光路を折り曲げる。これにより、赤色の
液晶パネル4Rから出射する光と、緑色の液晶パネル4
Gから出射する光と、青色の液晶パネル4Bから出射す
る光の光路が合成される。3原色の光学像は合成されて
フルカラーの光学像となり、投写レンズ281によりス
クリーン上にフルカラーの映像が投写される。
【0217】集光光学系51と52の光軸267と26
8は、液晶パネル4R、4G、4Bの各々の有効表示領
域の中心近傍で、投写レンズ281の光軸288と交差
する。また、第2レンズアレイ263と264上に形成
される複数の発光体の実像について、平面270を考
え、平面270から投写レンズ281の入射瞳289に
至る各々の光路に介在する光学素子は、平面270と入
射瞳289をおよそ共役の関係とせしめる。
【0218】上記構成によれば、集光光学系51と52
から出射する光の各々は、2枚のレンズアレイの作用に
より、明るさの均一性の非常に優れた光となり、液晶パ
ネル4R、4G、4Bの各々の有効表示領域を照明す
る。各々のランプから放射される光は効率よく集光さ
れ、液晶パネル4R、4G、4Bの各々を経て、投写レ
ンズ281の入射瞳289に到達する。従って、極めて
光利用効率の高い投写型表示装置を実現できる。更に、
複数の集光光学系から出射する光の各々は、液晶パネル
上に重ね合わされるので、特に大きな明るさむらを生じ
ることはない。従って、容易に光出力の大きい投写型表
示装置を実現できるので、極めて大きな効果を得る。
【0219】以上述べた本発明の投写型表示装置のすべ
ての実施例は、ライトバルブとして透過型の液晶パネル
を用いる場合を述べたが、他の方式のライトバルブであ
っても構わない。反射型のライトバルブであっても構わ
ない。光を空間的に変調して光学像を形成するものであ
れば、上述と同様の効果を得ることができる。
【0220】本発明の投写型表示装置は、上記各実施例
として具体的に記述した構成に特に限定されるものでは
なく、上述の作用効果を得るような他の構成であっても
構わない。また、投写型表示装置を構成する各々の光学
要素は、特に厳密に上述の仕様を満たす必要はなく、お
よそ上述の作用を果たすように構成すればよい。
【0221】
【発明の効果】以上述べたように本発明の投写型表示装
置は、複数の光源から出射する光をあまり損失すること
なく伝達し、空間光変調素子の有効表示領域を重畳形態
で照明できる。従って、明るさむらや色むらを生じるこ
となく明るい投写画像を投影できる。容易に、光出力の
大きな投写型表示装置を構成できる。
【0222】本発明の他の投写型表示装置は、2枚のレ
ンズアレイが明るさの均一性の極めて高い照明を実現す
る。従って、上記効果に加えて、明るさの均一性の高い
投写画像を投影できる。極めて高品位の明るい投写画像
を投影できるので、大きな効果を得ることができる。
【0223】本発明の更に他の投写型表示装置は、複数
の光源を選択的に点灯できる。投写画像の明るさを段階
的に調整できるので、使い勝手のよい投写型表示装置を
構成できる。また、積算された点灯時間の短いランプを
優先的に点灯させるので、複数の光源を用いた場合であ
っても、平均的に各光源を使用できる。複数のランプを
一度に交換できるので、ランプ交換の煩雑さを低減させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の投写型表示装置の第1の実施例を示す
概略構成図
【図2】光伝達光学系の作用を説明する概略線図
【図3】本発明の投写型表示装置の第2の実施例を示す
概略構成図
【図4】光伝達光学系の光路上に形成される複数の発光
体の実像の一例を示す模式図
【図5】光伝達光学系の光路上に形成される複数の発光
体の実像の他の一例を示す模式図
【図6】本発明の投写型表示装置の第3の実施例が備え
る光伝達光学系の一例を示す概略構成図
【図7】本発明の投写型表示装置の第4の実施例を示す
概略構成図
【図8】第1レンズアレイの構成の一例を示す概略構成
【図9】第2レンズアレイの構成の一例を示す概略構成
【図10】光伝達光学系の作用を説明する概略構成図
【図11】第2レンズアレイの構成と複数の発光体の実
像の他の一例を示す概略構成図
【図12】本発明の投写型表示装置の第5の実施例が備
える集光光学系と光伝達光学系の一部の構成の一例を示
す概略構成図
【図13】第1レンズアレイの構成の他の一例を示す概
略構成図
【図14】第2レンズアレイの構成と複数の発光体の実
像の他の一例を示す概略構成図
【図15】ランプユニットの構成の一例を示す概略構成
【図16】ランプユニットの構成の他の一例を示す概略
構成図
【図17】メタルハライドランプの発光スペクトルの一
例を示す概略特性図
【図18】メタルハライドランプの発光スペクトルの他
の一例を示す概略特性図
【図19】複数のメタルハライドランプを点灯せしめる
方式の一例を示す概略構成図
【図20】本発明の投写型表示装置の第6の実施例を示
す概略構成図
【図21】色補正フィルタの分光透過率特性の一例を示
す概略特性図
【図22】本発明の投写型表示装置の第7の実施例を示
す概略構成図
【図23】ランプユニットの構成の他の一例を示す概略
構成図
【図24】ランプユニットの構成を説明するための概略
断面図
【図25】ランプユニットとレンズユニットの構成の一
例を示す概略構成図
【図26】ランプユニットとレンズユニットの構成を説
明するための概略断面図
【図27】本発明の投写型表示装置の第8の実施例にお
いて、複数のメタルハライドランプを点灯せしめる方式
の一例を示す概略構成図
【図28】複数のメタルハライドランプを点灯せしめる
方式の更に他の一例を示す概略構成図
【図29】本発明の投写型表示装置の第9の実施例を示
す概略構成図
【図30】従来の投写型表示装置の一例を示す概略構成
【符号の説明】
1、2、51、52、121、122 集光光学系 1A、2A、121A、122A メタルハライドラン
プ 1B、2B、121B、122B 放物面鏡 3、25、55、125 光伝達光学系 4、4R、4G、4B 液晶パネル 5、68、132、246、281 投写レンズ 9、10、53、54、123、124 UV−IRカ
ットフィルタ 11、12、56A、57A、126、127 第1レ
ンズ、 241、242、261A、262A 第1レンズ 13、14、19、20、58A、59A 第2レンズ 128、129、243、244 第2レンズ 263A、264A 第2レンズ 15、60、130 ビーム合成レンズ 16、61、131、245、265 第3レンズ 265R、265G、265B 第3レンズ 56、57、261、262 第1レンズアレイ 58、59、263、264 第2レンズアレイ 252、253 色補正フィルタ 284、285 平面ミラー 282、283、286、287 ダイクロイックミラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 9/31 C

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スクリーン上に投影された画像を表示する
    投写型表示装置であって、空間的に光を変調して光学像
    を形成するライトバルブと、前記光学像を照明する光を
    形成する光源と、前記光学像をスクリーン上に投影する
    投写レンズとを備え、前記光源は、少なくとも2つ以上
    の発光体と、前記発光体と同数で対をなし対応する前記
    発光体の放射する光を集めて光束を形成する集光手段
    と、前記集光手段から出射する光束の各々を前記光学像
    上に重畳せしめる光伝達手段とを備え、前記光伝達手段
    は光路中に前記複数の発光体の実像を形成すると共に、
    複数の前記実像はおよそ同一平面上においておよそ正円
    に内接するように配置せしめられ、前記平面から前記投
    写レンズの入射瞳に至る光路に介在するレンズ系は前記
    平面と前記入射瞳をおよそ共役の関係とせしめることを
    特徴とする投写型表示装置。
  2. 【請求項2】光伝達手段は、集光手段と同数で対をなす
    第1レンズと、前記第1レンズと同数で対をなす第2レ
    ンズと、ライトバルブの入射側近傍に配置される第3レ
    ンズとを備え、前記第1レンズの各々は対応する前記集
    光手段から出射する光束を対応する前記第2レンズの主
    平面近傍に収斂せしめて発光体の実像を形成し、前記第
    2レンズの各々は対応する前記第1レンズの主平面近傍
    の物体の実像を前記第3レンズの主平面近傍に重畳形態
    で形成し、前記第3レンズはこれに入射する光束を投写
    レンズに有効に到達せしめることを特徴とする請求項1
    記載の投写型表示装置。
  3. 【請求項3】複数の第1レンズの各々は適当に偏心せし
    め、当該レンズの形成する複数の発光体の複数の実像を
    最小半径の正円に内接するように配置せしめることを特
    徴とする請求項2記載の投写型表示装置。
  4. 【請求項4】複数の第2レンズの各々は適当に偏心せし
    め、対応する第1レンズの開口中心を通過した光線をラ
    イトバルブの有効表示領域の中心近傍に到達せしめるこ
    とを特徴とする請求項2記載の投写型表示装置。
  5. 【請求項5】光伝達手段は、集光手段と同数で対をなす
    第1レンズアレイと、前記第1レンズアレイと同数で対
    をなす第2レンズアレイと、ライトバルブの入射側近傍
    に配置される第3レンズとを備え、前記第1レンズアレ
    イは複数の第1レンズを2次元状に配列してなり、前記
    第2レンズアレイは前記第1レンズと同数で対をなす第
    2レンズを2次元状に配列してなり、前記第1レンズの
    各々は対応する前記集光手段から出射して当該レンズに
    入射する光束を対応する前記第2レンズの主平面近傍に
    収斂せしめて発光体の実像を形成し、前記第2レンズの
    各々は対応する前記第1レンズの主平面近傍の物体の実
    像を前記第3レンズの主平面近傍に重畳形態で形成し、
    前記第3レンズはこれに入射する光束を投写レンズに有
    効に到達せしめることを特徴とする請求項1記載の投写
    型表示装置。
  6. 【請求項6】複数の第2レンズの各々は開口の大きさと
    形状を適当に異ならしめ、前記第2レンズの各々は対応
    する発光体の実像に対して必要十分な開口を有すると共
    に、第2レンズアレイの有効開口を最小の面積とせしめ
    ることを特徴とする請求項5記載の投写型表示装置。
  7. 【請求項7】複数の第1レンズの各々は適当に偏心せし
    め、当該レンズの形成する発光体の実像を対応する第2
    レンズの開口中心近傍に配置せしめることを特徴とする
    請求項5記載の投写型表示装置。
  8. 【請求項8】複数の第2レンズの各々は適当に偏心せし
    め、対応する第1レンズの開口中心を通過した光線をラ
    イトバルブの有効表示領域の中心近傍に到達せしめるこ
    とを特徴とする請求項5記載の投写型表示装置。
  9. 【請求項9】投写レンズはライトバルブの出射側近傍に
    正パワーの収束レンズを備え、前記収束レンズの光学面
    の少なくともいずれかは非球面を近似してなることを特
    徴とする請求項1記載の投写型表示装置。
  10. 【請求項10】収束レンズのライトバルブ出射側に面し
    た光学面は、非球面を近似してなるフレネルレンズであ
    ることを特徴とする請求項9記載の投写型表示装置。
  11. 【請求項11】光伝達手段は、複数の発光体の実像が形
    成される平面の近傍に、光散乱性を有する光学面を備え
    ることを特徴とする請求項1記載の投写型表示装置。
  12. 【請求項12】光伝達手段を構成するレンズ系の少なく
    ともいずれかの光学面は、非球面を近似してなることを
    特徴とする請求項1記載の投写型表示装置。
  13. 【請求項13】光源は、2個、4個、6個、9個のうち
    いずれかの個数の発光体を形成するランプを備えること
    を特徴とする請求項1記載の投写型表示装置。
  14. 【請求項14】複数のランプを備えて複数の発光体を形
    成し、前記複数のランプは単一の構造体により支持さ
    れ、前記単一の構造体を交換することにより前記複数の
    ランプを同時に交換できることを特徴とする請求項1記
    載の投写型表示装置。
  15. 【請求項15】集光手段は主として凹面鏡からなり、前
    記凹面鏡は放物面あるいは楕円面のいずれかを近似して
    なる反射面を備えることを特徴とする請求項1記載の投
    写型表示装置。
  16. 【請求項16】ライトバルブは、画素電極を有するツイ
    ストネマチック液晶パネルからなることを特徴とする請
    求項1記載の投写型表示装置。
  17. 【請求項17】発光体は、メタルハライドランプにより
    形成されることを特徴とする請求項1記載の投写型表示
    装置。
  18. 【請求項18】メタルハライドランプと同数で対をなす
    ランプ電力供給手段と、少なくとも2つ以上の前記メタ
    ルハライドランプに共有される高圧パルス発生手段を備
    え、前記ランプ電力供給手段は前記メタルハライドラン
    プに定常点灯状態におけるランプ電圧を供給して発光体
    を形成せしめ、前記高圧パルス発生手段は複数対の前記
    ランプ電圧供給手段と前記メタルハライドランプの間の
    いずれかに選択的に挿入されて前記メタルハライドラン
    プの始動に必要な高圧パルスを発生せしめることを特徴
    とする請求項17記載の投写型表示装置。
  19. 【請求項19】メタルハライドランプは、ディスプロシ
    ウムとネオジウムの少なくともいずれか一方を発光元素
    として含むことを特徴とする請求項17記載の投写型表
    示装置。
  20. 【請求項20】メタルハライドランプは、ガドリウムと
    ルテチウムの少なくともいずれか一方を発光元素として
    含むことを特徴とする請求項17記載の投写型表示装
    置。
  21. 【請求項21】スクリーン上に投影された画像を表示す
    る投写型表示装置であって、空間的に光を変調して光学
    像を形成するライトバルブと、前記光学像を照明する光
    を形成する光源と、前記光学像をスクリーン上に投影す
    る投写レンズとを備え、前記光源は、少なくとも2つ以
    上の発光体と、前記発光体と同数で対をなし対応する前
    記発光体の放射する光を集めて光束を形成する集光手段
    を備え、複数の前記集光手段の各々の光軸は前記ライト
    バルブの有効表示領域の法線方向に対して傾斜せしめる
    と共に、前記各々の光軸は前記有効表示領域の中心近傍
    で互いに交差することを特徴とする投写型表示装置。
  22. 【請求項22】複数の集光手段の各々の光軸上に、赤外
    線または紫外線の少なくともいずれか一方を除去するフ
    ィルタを備えることを特徴とする請求項21記載の投写
    型表示装置。
  23. 【請求項23】複数の集光手段の各々の光軸上に、可視
    の波長帯域のうちの一部の波長の光を除去するフィルタ
    を備えることを特徴とする請求項21記載の投写型表示
    装置。
  24. 【請求項24】複数のランプユニットと、ライトバルブ
    の法線方向と平行あるいは直交する基準面を有する枠体
    とを備え、複数の前記ランプユニットの各々は発光体を
    形成するランプと集光手段を一体保持してなり、複数の
    前記ランプユニットの各々は前記枠体に対して所定方向
    に所定角度だけ傾けて配置せしめることを特徴とする請
    求項21記載の投写型表示装置。
  25. 【請求項25】複数の集光手段から出射する光束の各々
    をライトバルブに形成される光学像上に重畳せしめる光
    伝達手段を備え、光伝達手段は、前記集光手段と対をな
    す第1レンズと、前記第1レンズと対をなす第2レンズ
    と、ライトバルブの入射側近傍に配置される第3レンズ
    とを備え、前記第1レンズの各々は当該レンズに入射す
    る光束を対応する前記第2レンズの主平面近傍に収斂せ
    しめ、前記第2レンズの各々は対応する前記第1レンズ
    の主平面近傍の物体の実像を前記第3レンズの主平面近
    傍に重畳形態で形成し、前記第3レンズはこれに入射す
    る光束を投写レンズに有効に到達せしめ、前記第1レン
    ズと前記第2レンズの光軸は前記集光手段の光軸と平行
    とせしめることを特徴とする請求項21記載の投写型表
    示装置。
  26. 【請求項26】複数のレンズユニットと、ライトバルブ
    の法線方向と平行あるいは直交する基準面を有する枠体
    とを備え、複数の前記レンズユニットの各々は第1レン
    ズと第2レンズを一体保持してなり、複数の前記レンズ
    ユニットの各々は前記枠体に対して所定方向に所定角度
    だけ傾けて配置せしめることを特徴とする請求項25記
    載の投写型表示装置。
  27. 【請求項27】複数のランプユニットと、前記ランプユ
    ニットと同数で対をなすレンズユニットと、ライトバル
    ブの法線方向と平行あるいは直交する基準面を有する枠
    体とを備え、前記ランプユニットは発光体を形成するラ
    ンプと集光手段を一体保持してなり、前記レンズユニッ
    トは第1レンズと第2レンズを一体保持してなり、複数
    の前記ランプユニットと複数の前記レンズユニットの各
    々は前記枠体に対して所定方向に所定角度だけ傾けて配
    置せしめることを特徴とする請求項25記載の投写型表
    示装置。
  28. 【請求項28】スクリーン上に投影された画像を表示す
    る投写型表示装置であって、空間的に光を変調して光学
    像を形成するライトバルブと、前記光学像を照明する光
    を形成する光源と、前記光学像をスクリーン上に投影す
    る投写レンズとを備え、前記光源は、少なくとも2つ以
    上の発光体と、外部から供給される電力により前記発光
    体を形成せしめる点灯回路と、前記点灯回路を制御して
    前記複数の発光体のうちのいくつかを選択的に点灯せし
    める点灯制御手段とを備え、前記光源は前記複数の発光
    体の各々から放射される光を前記光学像上に重畳形態で
    導いてこれを照明し、前記点灯制御手段は点灯せしめる
    前記発光体の個数を変化させて前記光学像の前記スクリ
    ーン上における投影像の明るさを変化させることを特徴
    とする投写型表示装置。
  29. 【請求項29】発光体を形成する複数のメタルハライド
    ランプと、前記メタルハライドランプと同数で対をなす
    点灯回路を備え、点灯制御手段は所望の個数の前記点灯
    回路に選択的に電力を供給して前記発光体を形成するこ
    とを特徴とする請求項28記載の投写型表示装置。
  30. 【請求項30】複数の発光体の各々の点灯時間を個別に
    積算する点灯時間積算手段を備え、点灯制御手段は前記
    点灯時間積算手段から供給される情報に基づき、前記複
    数の発光体のうち積算された点灯時間の短いものから優
    先的に点灯させることを特徴とする請求項28記載の投
    写型表示装置。
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