JP3635979B2 - 照明光学系および投写型表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、照明光学系、および、これを用いて画像を投写表示する投写型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
投写型表示装置では、照明光学系から射出された照明光を、液晶パネルなどを用いて画像情報(画像信号)に応じて変調し、変調された照明光をスクリーン上に投写することにより画像表示を実現している。
【0003】
投写型表示装置においては、投写表示される画像の輝度分布はほぼ均一であることが好ましい。このため、投写型表示装置においては、照明光学系として、液晶パネルなどの画像光が形成される部分(照明領域)をほぼ均一な強度分布で照射することができるいわゆるインテグレータ光学系が用いられる。
【0004】
図10は、投写型表示装置のインテグレータ光学系を構成する従来の照明光学系900を示す説明図である。この照明光学系900は、光源装置20と、第1のレンズアレイ940と、第2のレンズアレイ950と、重畳レンズ70と、を備えている。各光学要素は、光源装置20から射出される略平行な光線束の光軸である光源光軸20axを基準に配置されている。
【0005】
光源装置20は、光源ランプ22とリフレクタ24と平行化レンズ30とを備えており、光源ランプ22から放射状に射出された光線を略平行な光線束に変換して射出する機能を有している。
【0006】
第1のレンズアレイ940は、光源装置20から射出された略平行な光線束を複数の部分光線束に分割する機能を有している。図11は、第1のレンズアレイ940を図10のz方向から見た平面図である。第1のレンズアレイ940は、照明光学系900において、中心点P1が照明光学系の光源光軸20ax(図10)と一致するように配置されている。第1のレンズアレイ940は、複数の第1の小レンズ942を備えている。第1の小レンズ942のそれぞれは、同じ形状を有する平凸レンズ(図10)であり、z方向から見た外形形状は、照明領域LAの形状と相似形となる略矩形形状に設定されている。
【0007】
第2のレンズアレイ950は、第1のレンズアレイ940の第1の小レンズ942の像を被照明面上に結像する機能を有している。第2のレンズアレイ950は、第1のレンズアレイ940と対応して設けられており、z方向から見た第2のレンズアレイ950の第2の小レンズ952の外形形状は、図11に示す第1のレンズアレイ40の第1の小レンズ942とほぼ同じである。
【0008】
重畳レンズ70は、球面状の凸面を有する平凸レンズである。重畳レンズ70は、第1のレンズアレイ940の第1の小レンズ942のそれぞれから射出された複数の部分光線束を被照明面上に重畳して照射する機能を有している。なお、本明細書において、「被照明面」とは、照明光学系900によって照明すべき所望の領域である照明領域LAを含む面を意味している。図10に示すようなインテグレータ光学系を用いれば、光源装置20から射出された略平行な光線束の光の強度分布が不均一な場合でも、照明領域LAにおいて、ほぼ均一な光の強度分布を有する光照射領域を形成することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、球面状の凸面を有する重畳レンズ70は、周知のように、球面収差を有している。重畳レンズ70による収差は、光源光軸20axから離れるほど大きくなる。すなわち、図10に示すように、第1のレンズアレイ940の外周側に配置された第1の小レンズ942から射出される部分光線束が被照明面において形成する光照射領域の大きさは、の第1のレンズアレイ940の中央側に配置された第1の小レンズ942から射出される部分光線束が被照明面において形成する光照射領域の大きさよりも、大きくなっている。このとき、図10に示すように、外周側の第1の小レンズ942から射出された部分光線束の光照射領域は被照明面においてボケてしまい、照明領域LA以外の不必要な領域も照射することとなり、光源装置から射出された光を有効に利用できないという問題がある。なお、このような問題は、照明光学系を小型化するほど、換言すれば、重畳レンズ70と照明領域LAとの距離L(すなわち、重畳レンズ70の焦点距離f)を小さく設定するほど顕著になる。
【0010】
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、照明光学系において、光源装置から射出された光を有効に利用することができる技術を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第1の装置は、照明光学系であって、
略平行な光線束を射出する光源装置と、
前記光線束を複数の部分光線束に分割するための複数の第1の小レンズを有する第1のレンズアレイと、
前記第1のレンズアレイから射出された前記複数の部分光線束のそれぞれを被照明面上に重畳して照射させるための重畳レンズと、
を備え、
前記被照明面において、前記複数の第1の小レンズから射出される複数の部分光線束によって形成される光照射領域のそれぞれが所定の誤差範囲内でほぼ同じ大きさとなるように、前記第1のレンズアレイの外周側に配置される前記小レンズの大きさが、前記第1のレンズアレイの中央側に配置される前記小レンズの大きさよりも小さくされていることを特徴とする。
【0012】
本発明の照明光学系においては、第1のレンズアレイの第1の小レンズの大きさが調整されているため、各部分光線束が形成する被照明面上の光照射領域の大きさを所定の誤差範囲内でほぼ同じ程度とすることができ、この結果、光源装置から射出された光を有効に利用することが可能となる。
【0013】
上記照明光学系において、
前記複数の第1の小レンズの形状は、それぞれ、前記光線束の中心軸方向から見たときに相似形になっていることが好ましい。
【0014】
こうすれば、各部分光線束が形成する被照明面上の光照射領域の大きさを所定の誤差範囲内でほぼ同じ程度とすることが容易となる。
【0015】
上記照明光学系において、
前記第1のレンズアレイは、中央側に配置された比較的大きな第1種の小レンズと、最外周に配置された比較的小さな第2種の小レンズとの、2種類の小レンズで構成されているようにしてもよい。
【0016】
このように、第1のレンズアレイを2種類の第1の小レンズによって構成すれば、各部分光線束によって形成される光照射領域の大きさを所定の誤差範囲内でほぼ同じ程度とすることができる第1のレンズアレイを比較的容易に得ることが可能となる。
【0017】
上記照明光学系において、
前記複数の第1の小レンズのそれぞれは、前記中心軸方向から見たときに略矩形であり、
前記第1のレンズアレイの最外周に配置される第1の小レンズは、前記第1のレンズアレイの中央側に配置される第1の小レンズに対して、一辺につき約1〜約10%小さくなっていることが好ましい。
【0018】
こうすれば、各部分光線束によって形成される光照射領域の大きさを、効率よく調整することが可能である。
【0019】
さらに、上記照明光学系において、
前記第1のレンズアレイの複数の第1の小レンズのそれぞれに対応する複数の第2の小レンズを有する第2のレンズアレイを備え、
前記複数の第2の小レンズのうち、前記第1のレンズアレイの前記外周側に配置されるレンズから射出された光を受ける小レンズは、偏心レンズであるようにしてもよい。
【0020】
このような第2のレンズアレイを用いれば、各部分光線束によって形成される光照射領域の位置を一致させることが可能となる。
【0021】
本発明の第2の装置は、投写型表示装置であって、
本発明の第1の装置である上記のいずれかの照明光学系と、
前記照明光学系が照明する被照明面としての光入射面を有し、前記照明光学系からの入射光を画像情報に応じて変調する電気光学装置と、
前記電気光学装置で得られる変調光線束を投写する投写光学系と、を備えることを特徴とする。
【0022】
本発明の投写型表示装置においては、本発明の第1の装置である照明光学系が用いられている。したがって、この投写型表示装置においては、照明光学系における光の利用効率が高いため、投写表示される画像の明るさを向上させることが可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】
A.照明光学系の第1実施例:
図1は、本発明を適用した照明光学系の一例を示す説明図である。なお、図1は、照明光学系100の要部を平面的に見た概略構成図である。図1の照明光学系100は、光源装置20と、第1のレンズアレイ40と、第2のレンズアレイ50と、重畳レンズ70と、を備えている。なお、この照明光学系100は、図10の従来の照明光学系900の第1および第2のレンズアレイ940,950が変更されたものである。各光学要素は、光源光軸20ax(光源装置20から射出される光線束の中心軸)を基準として配置されている。すなわち、第1のレンズアレイ40、第2のレンズアレイ50、重畳レンズ70は、その中心が光源光軸20axとほぼ一致するように、かつ、光源光軸20axに対してほぼ垂直となるように、配置されている。
【0024】
光源装置20は、光源ランプ22とリフレクタ24と平行化レンズ30とを備えている。リフレクタ24は、光源光軸20axに軸対称な回転楕円体の凹面(回転楕円面)24Rを有する楕円リフレクタである。回転楕円体は、例えば、ガラスセラミックスを用いて形成されている。回転楕円面24R上には誘電体多層膜が形成されており、回転楕円面24Rが反射鏡として機能する。なお、回転楕円面24R上には、アルミニウム膜や銀膜などの金属反射膜を形成するようにしてもよい。
【0025】
光源ランプ22は、放射状に光を射出する。光源ランプ22の中心22cは、楕円リフレクタ24の光源光軸20ax上における2つの焦点のうち、楕円リフレクタ24により近い方の焦点(第1焦点)の位置に配置されている。ここで、「光源ランプの中心」とは、光源ランプ22のアークの中心22cを意味している。光源ランプ22から射出された放射光は、楕円リフレクタ24によって反射され、反射光は楕円リフレクタ24の他方の焦点(第2焦点)に向かう。なお、光源ランプ22としては、メタルハライドランプや高圧水銀灯などの高圧放電灯が用いられる。
【0026】
平行化レンズ30は、楕円リフレクタ24によって反射された反射光をほぼ平行な光に変換する機能を有している。これにより、光源装置20から射出される光線束は、略平行な光となって射出される。なお、光源装置20から射出される略平行な光線束の中心は、光源光軸20axと一致している。
【0027】
上記のように、本実施例においては、略平行な光線束を射出する光源装置20として、楕円リフレクタ24と平行化レンズ30とを備えるものを利用しているが、これに代えて、回転放物面形状の凹面を有する放物面リフレクタを備える光源装置を用いるようにしてもよい。本発明における光源装置としては、略平行な光線束を射出するものであればよい。
【0028】
第1のレンズアレイ40(図1)は、光源装置20から射出される光線束を複数の部分光線束に分割して射出する機能を有している。図2は、図1のレンズアレイ40を示す説明図である。図2は、図1の第1のレンズアレイ40をz方向から見たときの平面図を示している。照明光学系100(図1)において、第1のレンズアレイ40は、その中心点P2が照明光学系100の光源光軸20axと一致するように配置される。なお、図1の平面図では、中心点P2を通るxz平面で切断した際の断面が示されている。
【0029】
第1のレンズアレイ40は、中央側に比較的大きな第1種の小レンズ42cを備えており、その外周側に、比較的小さな第2種の小レンズ42aを備えている。中央側の第1種の小レンズ42cのそれぞれは、ほぼ同じ形状を有する平凸レンズ(図1)であり、z方向から見た外形形状は、照明領域LAの形状とほぼ相似形となるように設定されている。例えば、被照明面として液晶パネルの光入射面を想定し、画像の有効表示領域(照明領域LA)のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3であるならば、第1の小レンズ42cのアスペクト比も4:3に設定する。また、外周側の第2種の小レンズ42aのそれぞれも、ほぼ同じ形状を有する平凸レンズ(図1)であり、z方向から見た外形形状は、照明領域LAの形状とほぼ相似形をなすように設定されている。なお、図2においては、説明の便宜上、第1種の小レンズ42cと第2種の小レンズ42aとの大きさが、かなり異なるように描かれているが、後述するように、実際には、第2種の小レンズ42aの大きさは、第1種の小レンズ42cとの大きさに対し、一辺につき約1〜約10%程度小さいのみである。
【0030】
第2のレンズアレイ50(図1)は、第1のレンズアレイ40の第1の小レンズ42a,42cの像を被照明面上に結像する機能を有している。第2のレンズアレイ50は、第1のレンズアレイ40の複数の第1の小レンズ42a,42cのそれぞれに対応する複数の第2の小レンズ52a,52cを有している。z方向から見た第2のレンズアレイ50の複数の第2の小レンズ52a,52cの外形形状は、図2に示す第1のレンズアレイ40の複数の第1の小レンズ42a,42cの外形形状とほぼ同じである。なお、第2のレンズアレイ50としては、第1のレンズアレイ40と同じものを利用することができる。
【0031】
図1の第1のレンズアレイ40の複数の第1の小レンズ42a,42cによって射出された複数の部分光線束のそれぞれは、第2のレンズアレイ50の複数の第2の小レンズ52a,52cを介して、重畳レンズ70に入射する。重畳レンズ70は、入射した複数の部分光線束を被照明面上に重畳して照射する。なお、本実施例の重畳レンズ70では、図1に示すように、平凸レンズが用いられているが、両凸レンズを用いるようにしてもよい。上記の説明から分かるように、本実施例の第1および第2のレンズアレイ40,50と重畳レンズ70とは、インテグレータ光学系を構成する。これにより、光源装置20から射出された光線束の断面内の光の強度分布が不均一である場合にも、照明領域LAにおいて、強度分布がほぼ均一な光を照射することが可能となる。
【0032】
ところで、前述したように、従来の照明光学系900では、図10に示すように、重畳レンズ70の収差に起因して、第1のレンズアレイ940の各小レンズ942から射出された部分光線束は、被照明面上において照明領域LA以外の不必要な領域も照射してしまっている。すなわち、重畳レンズ70の収差は、通過する光線束にボケを生じさせ、被照明面において各部分光線束によって形成される光照射領域を大きくしてしまう。この傾向は、重畳レンズ70と照明領域LAとの距離L(すなわち、重畳レンズ70の焦点距離f)を小さくするほど、また、重畳レンズ70の中心(光源光軸20ax)から離れるほど、大きくなる。したがって、図10に示すように、重畳レンズ70と照明領域LAとの距離Lを比較的小さく設定する場合には、光源装置20から射出された光を効率よく照明領域LAに入射させることが困難となる。
【0033】
図1に示す本発明を適用した照明光学系100では、図2において説明したように、第1のレンズアレイ40の複数の小レンズの形状を工夫することによって、このような重畳レンズ70の収差による光の利用効率の低下を防止している。すなわち、照明光学系100の第1のレンズアレイ40においては、重畳レンズ70の収差が比較的大きな光源光軸20axから離れた外周側における小レンズ42aの大きさは、重畳レンズ70の収差が比較的小さな光源光軸20ax側(中央側)における小レンズ42cの大きさよりも、小さく設定されている。このとき、外周側の小レンズ42aから射出される部分光線束の断面積は、光源光軸20ax側(中央側)の小レンズ42cから射出される部分光線束の断面積よりも小さくなる。しかしながら、外周側の小レンズ42aから射出された部分光線束は重畳レンズ70の収差の影響を受け、一方、中央側の小レンズ42cから射出された部分光線束は重畳レンズ70の収差の影響をあまり受けない。したがって、第1のレンズアレイ40の外周側の小レンズ42aから射出される部分光線束によって形成される光照射領域と、中央側の小レンズ42cから射出される部分光線束によって形成される光照射領域とを、ほぼ同じ大きさとなるようにすることが可能である。
【0034】
図3は、図1の照明光学系100によって被照明面上に形成される光照射領域を示す説明図である。なお、斜線を付した領域は、図1の照明領域LAである。図3に示すように、第1のレンズアレイ40の中央側の1つの小レンズ42cから射出された部分光線束は、照明領域LAを含む光照射領域Scを形成する。このとき、第1のレンズアレイ40の最外周の1つの小レンズ42aから射出された部分光線束は、光照射領域Saを形成する。このように、第1のレンズアレイの小レンズの大きさを調整することによって、2つの部分光線束によって形成される光照射領域Sc,Saを、ほぼ同じ大きさとすることが可能である。このようにすれば、重畳レンズ70の収差に関わらず、図1の光源装置20から射出された光を効率よく照明領域LAに入射させて利用することが可能となる。
【0035】
なお、図1の照明光学系100においては、第1のレンズアレイ40は、図2に示すように、中央側に配置された第1種の大きさを有する小レンズ42cと、最外周に配置された第2種の大きさを有する小レンズ42aとの、2種類の第1の小レンズによって構成されているが、第1のレンズアレイ40に含まれる複数の小レンズの構成はこれに限られない。例えば、第1のレンズアレイ40の中央から離れるにつれて、多段階で小さくなるようにしてもよい。また、図2に示すレンズアレイ40においては、中央側の第1種の小レンズ42cと、最外周に配置された第2種の小レンズ42aとは、ほぼ相似形となっているがこれに限られない。例えば、重畳レンズ70のx方向の収差とy方向の収差とが異なるような場合には、収差の相違に基づいて、中心点P2からx方向に離れた位置の小レンズとy方向に離れた位置の小レンズとのアスペクト比(縦横比)が異なるように設定してもよい。
【0036】
すなわち、一般に、第1のレンズアレイの複数の第1の小レンズのそれぞれは、被照明面において、複数の第1の小レンズから射出される複数の部分光線束によって形成される光照射領域のそれぞれが所定の誤差範囲内でほぼ同じ大きさとなるように、第1のレンズアレイの中央から周辺に向かって単調に小さくなっていればよい。なお、本実施例においては、各光照射領域の大きさは、第1のレンズアレイの中央側に配置された第1の小レンズ42cから射出される部分光線束によって形成される光照射領域の大きさを基準として調整されている。例えば、光源光軸20axから離れた位置(外周側)に配置された第1の小レンズから射出される部分光線束によって形成される光照射領域の大きさが、基準の光照射領域の大きさに対し、光照射領域の一辺につき約5%程度の誤差範囲内に収まるように設定されることが好ましい。
【0037】
B.照明光学系の第2実施例:
図1に示す照明光学系100を用いれば、重畳レンズ70による収差に関わらず、光源装置から射出された光を有効に利用することができるが、重畳レンズによる収差が補正されているわけではない。すなわち、図1に示すように、第1のレンズアレイ40の外周側の小レンズ42aから射出された部分光線束の中心軸は、第2のレンズアレイ50と重畳レンズ70とを介して被照明面に到達したとき、光源光軸20ax上に存在しない。このため、図3に示すように、第1のレンズアレイ40の中央側の小レンズ42cから射出された部分光線束が形成する光照射領域Scの位置と、外周側の小レンズ42aから射出された部分光線束が形成する光照射領域Saの位置とは、あまり正確に一致しない場合がある。このような場合には、照明領域LAにおける光の強度分布が十分に均一とならない可能性がある。
【0038】
図4は、重畳レンズ70による収差を補正した照明光学系110を示す説明図である。図4に示す照明光学系110においては、図1の第2のレンズアレイ50に代えて、第2のレンズアレイ55が備えられている。その他の構成部分については、第1の実施形態にかかる照明光学系100と同じである。本実施形態において、照明光学系100と同様の構成部分については、図1、図2で用いたのと同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0039】
第2のレンズアレイ55は、第1のレンズアレイ40と対応して設けられており、z方向から見た第2のレンズアレイ55の各第2の小レンズ57a,57cの外形形状は、図2に示す第1のレンズアレイ40の各第1の小レンズ42a,42cとほぼ同じである。ただし、第1のレンズアレイ40ではレンズの光軸がレンズの幾何学的中心軸と一致する小レンズ42a,42cが用いられているのに対し、第2のレンズアレイ55においては、重畳レンズ70による収差が比較的大きくなる光源光軸20axから離れた位置(外周側)に配置された第2の小レンズ57aとして、レンズの光軸がレンズの幾何学的中心軸と一致しない偏心レンズが用いられている。小レンズ57cは、第1のレンズアレイ40の小レンズ42a,42cと同様、レンズの光軸と幾何学的中心軸とが一致したレンズである。このとき、図4に示すように、第2のレンズアレイ55の各小レンズ57a,57cから射出された部分光線束の中心軸は、重畳レンズ70を介して被照明面に到達したときに、光源光軸20ax上に存在することとなる。
【0040】
図5は、図4の照明光学系110によって被照明面上に形成される光照射領域を示す説明図である。なお、斜線を付した領域は、図4の照明領域LAである。図5に示すように、第1のレンズアレイ40の中央側の1つの小レンズ42cから射出された部分光線束は、照明領域LAを含む光照射領域Scを形成する。このとき、第1のレンズアレイ40の最外周の1つの小レンズ42aから射出された部分光線束も、光照射領域Scと同じ光照射領域Saを形成する。このように、第1のレンズアレイの小レンズ42aから射出された光を受ける第2のレンズアレイの小レンズ57aとして偏心レンズを用いることによって、2つの部分光線束によって形成される光照射領域Sc,Saを、ほぼ同じ大きさとするとともに、第1のレンズアレイの中央側の小レンズ42cから射出された部分光線束によって形成される光照射領域Scの位置と、最外周の小レンズ42aから射出された部分光線束によって形成される光照射領域Saの位置とを、ほぼ一致させることができる。このようにすれば、照明領域LAにおける光の強度分布をかなり均一にすることが可能となる。
【0041】
なお、図4の第2のレンズアレイ55においては、最外周の小レンズ57aのみが偏心レンズとされており、中央側の他の小レンズ57cは偏心レンズとされていないが、他の小レンズも偏心レンズとしてもよい。また、第1のレンズアレイ40の小レンズの大きさを多段階に設定する場合などには、これに応じて第2のレンズアレイ55の最外周の小レンズ以外の小レンズを偏心レンズとし、当該偏心レンズの偏心の度合い(レンズ光軸とレンズの幾何学的中心軸とのずれの大きさ)を多段階に設定するようにしてもよい。一般に、第2のレンズアレイの複数の第2の小レンズの偏心の度合いは、第1のレンズアレイの複数の第1の小レンズから射出される部分光線束が、被照明面においてほぼ同じ位置を照射するように設定されていればよい。
【0042】
以上、説明したように、本実施例の照明光学系100,110においては、第1のレンズアレイ40の最外周の第1の小レンズ42aの大きさを、中央側の第1の小レンズ42cの大きさよりも小さくすることによって、各第1の小レンズから射出された部分光線束によって形成される光照射領域の大きさが、ほぼ同じ大きさとなるように調整されている。したがって、この部分光線束を照明領域LAに入射させれば、光源装置から射出された光を有効に利用することが可能となる。
【0043】
C.投写型表示装置およびその照明光学系:
図6は、本発明を適用した投写型表示装置の要部を平面的に見た概略構成図である。投写型表示装置1000は、照明光学系120と、色光分離光学系200と、リレー光学系220と、3枚の液晶ライトバルブ300R,300G,300Bと、クロスダイクロイックプリズム320と、投写光学系340とを備えている。照明光学系110から射出された光は、色光分離光学系200において赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離される。分離された各色光は、液晶ライトバルブ300R,300G,300Bにおいて画像情報に対応して変調される。変調された各色光は、クロスダイクロイックプリズム320で合成され、投写光学系340によってスクリーンSC上に画像が投写表示されることとなる。
【0044】
図7は、図6の照明光学系120を模式的に示す説明図である。この照明光学系120は、図1の照明光学系100に、偏光発生光学系60が追加されたものである。各光学要素は、照明光学系120のシステム光軸120axに沿って配置されている。ただし、光源装置20と第1のレンズアレイ40と第2のレンズアレイ50とは、光源光軸20axを基準として配置されている。また、偏光発生光学系60と重畳レンズ70とは、システム光軸120axを基準として配置されている。なお、光源光軸20axは、システム光軸120axから図中x方向に所定のずれ量Dpだけほぼ平行にずれている。このずれ量Dpについては後述する。
【0045】
光源装置20から射出された略平行な光線束は、第1のレンズアレイ40の複数の第1の小レンズ42a,42cによって分割される。第1のレンズアレイ40から射出される複数の部分光線束は、図7に示すように、第2のレンズアレイ50を介して、その近傍位置、すなわち、偏光発生光学系60内において集光される。
【0046】
図8は、偏光発生光学系60を示す説明図である。図8(A)は、偏光発生光学系60の斜視図を示している。図8(B)は、図8(A)に示す偏光発生光学系60の平面図の一部を示している。偏光発生光学系60は、遮光板62と、偏光ビームスプリッタアレイ64と、選択位相差板66とを備えている。
【0047】
偏光ビームスプリッタアレイ64は、図8(A)に示すように、略平行四辺形の断面を有する柱状の透光性板材64cが複数貼り合わされて構成されている。各透光性板材64cの界面には、偏光分離膜64aと反射膜64bとが交互に形成されている。なお、偏光分離膜64aとしては、誘電体多層膜が用いられる。また、反射膜64bとしては、誘電体多層膜やアルミニウム膜などの金属膜が用いられる。
【0048】
遮光板62は、遮光面62bと開口面62aとがストライプ状に配列されて構成されている。遮光板62は、遮光面62bに入射する光線束を遮り、開口面62aに入射する光線束を通過させる機能を有している。遮光面62bと開口面62aとは、第2のレンズアレイ50(図7)から射出された部分光線束が偏光ビームスプリッタアレイ64の偏光分離膜64aのみに入射し、反射膜64bには入射しないように配列されている。具体的には、図8(B)に示すように、遮光板62の開口面62aの中心は、偏光ビームスプリッタアレイ64の偏光分離膜64aの中心とほぼ一致するように配置されている。また、開口面62aのx方向の開口幅は、偏光分離膜64aのx方向の大きさWpとほぼ等しく設定されている。このとき、遮光板62の開口面62aを通過した光線束は、そのほとんど全てが偏光分離膜64aのみに入射し、反射膜64bには入射しないこととなる。なお、遮光板62としては、平板状の透明体(例えばガラス板)に遮光性の膜(例えばクロム膜や、アルミニウム膜、誘電体多層膜など)を部分的に形成したものを用いることができる。また、アルミニウム板のような遮光性の平板に開口部を設けたものなどを用いてもよい。
【0049】
第2のレンズアレイ50(図7)から射出された各部分光線束は、図8(B)に実線で示すように、その主光線(中心軸)がシステム光軸120axにほぼ平行な状態で、遮光板62の開口面62aに入射する。開口面62aを通過した部分光線束は、偏光分離膜64aに入射する。偏光分離膜64aは、入射した部分光線束をs偏光の部分光線束とp偏光の部分光線束とに分離する。このとき、p偏光の部分光線束は偏光分離膜64aを透過し、s偏光の部分光線束は偏光分離膜64aで反射される。偏光分離膜64aで反射されたs偏光の部分光線束は、反射膜64bに向かい、反射膜64bにおいてさらに反射される。このとき、偏光分離膜64aを透過したp偏光の部分光線束と、反射膜64bで反射されたs偏光の部分光線束とは、互いにほぼ平行な状態となっている。
【0050】
選択位相差板66は、開口層66aとλ/2位相差層66bとによって構成されている。本実施例においては、開口層66aは、λ/2位相差層66bが形成されていない部分である。開口層66aは、入射する直線偏光光をそのまま透過する機能を有している。一方、λ/2位相差層66bは、入射する直線偏光光を、偏光方向が直交する直線偏光光に変換する機能を有している。本実施例においては、図8(B)に示すように、偏光分離膜64aを透過したp偏光の部分光線束は、λ/2位相差層66bに入射する。したがって、p偏光の部分光線束は、λ/2位相差層66bにおいて、s偏光の部分光線束に変換されて射出される。一方、反射膜64bで反射されたs偏光の部分光線束は、開口層66aに入射するので、s偏光の部分光線束のまま射出される。すなわち、偏光発生光学系60に入射した非偏光な部分光線束は、そのほとんどがs偏光の部分光線束に変換されて射出されることとなる。なお、反射膜64bで反射されるs偏光の部分光線束の射出面だけにλ/2位相差層66bを配置することにより、偏光発生光学系60に入射するほとんどの部分光線束をp偏光の部分光線束に変換して射出することもできる。
【0051】
図8(B)から分かるように、偏光発生光学系60から射出する2つのs偏光光の中心は、入射する非偏光な光(s偏光光+p偏光光)の中心よりもx方向にずれている。このずれ量は、λ/2位相差層66bの幅Wp(すなわち、偏光分離膜64aのx方向の大きさ)の半分に等しい。このため、図7に示すように、光源光軸20axとシステム光軸120axとは、Wp/2に等しい距離Dpだけずれた位置に設定されている。
【0052】
第2のレンズアレイ50から射出された複数の部分光線束は、上記のように、偏光発生光学系60によって各部分光線束ごとに2つの部分光線束に分離されるとともに、それぞれ偏光方向の揃ったほぼ1種類の直線偏光光に変換される。偏光方向のほぼ揃った複数の部分光線束は、図7の重畳レンズ70によって被照明面上に重畳して照射されることとなる。図6の投写型表示装置1000においては、照明光学系120は、偏光方向の揃えられた複数の部分光線束を液晶ライトバルブ300R,300G,300B上に重畳して照射することとなる。
【0053】
なお、偏光発生光学系60は、図7に示す第1のレンズアレイ40の複数の小レンズ42a,42cに対応するように設けられていることが好ましい。4すなわち、第1のレンズ40の小レンズ42a、42cの大きさにあわせて、透光性板材64の厚みを変化させ、偏光分離膜64aの中心がなるべく小レンズ42aの光軸の位置と一致するようにすることが好ましい。このように偏光発生光学系60を第1のレンズアレイ40の複数の小レンズ42a,42cに対応させることにより、光の利用効率をより向上させることが可能となるからである。しかしながら、第1のレンズアレイ40の第1種の大きさを有する小レンズ42cと第2種の大きさを有する小レンズ42aとの大きさは、先に図2を用いて説明したように、図示の便宜上、かなり異なるように描かれているが、実際には、数パーセント程度異なるのみである。したがって、透光性板材64の厚みをこのように変化させなくても、実用上、特に問題はない。
【0054】
図6の色光分離光学系200は、2枚のダイクロイックミラー202,204と、反射ミラー208とを備えており、照明光学系120から射出される光線束を、赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有する。第1のダイクロイックミラー202は、照明光学系120から射出された光の赤色光成分を透過させるとともに、青色光成分と緑色光成分とを反射する。第1のダイクロイックミラー202を透過した赤色光Rは、反射ミラー208で反射されて、クロスダイクロイックプリズム320へ向けて射出される。色光分離光学系200から射出された赤色光Rは、フィールドレンズ232を通って赤色光用の液晶ライトバルブ300Rに達する。このフィールドレンズ232は、照明光学系120から射出された各部分光線束をシステム光軸120axに対して平行な光線束に変換する機能を有している。なお、他の液晶ライトバルブの前に設けられたフィールドレンズ234,230も同様である。
【0055】
第1のダイクロイックミラー202で反射された青色光Bと緑色光Gのうち、緑色光Gは第2のダイクロイックミラー204によって反射されて、色光分離光学系200からクロスダイクロイックプリズム320へ向けて射出される。色光分離光学系200から射出された緑色光Gは、フィールドレンズ234を通って緑色光用の液晶ライトバルブ300Gに達する。一方、第2のダイクロイックミラー204を透過した青色光Bは、色光分離光学系200から射出されて、リレー光学系220に入射する。
【0056】
リレー光学系220に入射した青色光Bは、リレー光学系220に備えられる入射側レンズ222、リレーレンズ226および反射ミラー224,228および射出側レンズ(フィールドレンズ)230を通って青色光用の液晶ライトバルブ300Bに達する。なお、青色光Bにリレー光学系220が用いられているのは、青色光Bの光路の長さが他の色光の光路の長さよりも大きいためであり、リレー光学系220を用いることにより入射側レンズ222に入射した青色光Bをそのまま、射出側レンズ230に伝えることができる。
【0057】
3枚の液晶ライトバルブ300R,300G,300Bは、与えられた画像情報(画像信号)に従って、3色の色光をそれぞれ変調して画像を形成する光変調手段としての機能を有する。本実施例の液晶ライトバルブ300R,300G,300Bは、それぞれ、本発明における電気光学装置に相当する液晶パネルと、その光入射面側および光射出面側に配置された偏光板とによって構成されている。液晶パネルの各光入射面側に配置されている偏光板は、照明光の偏光度を高めるためのものであり、照明光学系120から射出される直線偏光光の偏光方向が、偏光板の透過軸方向と一致するように配置されている。各液晶ライトバルブに入射する各部分光線束は、液晶パネルの光入射面において、後述するような光照射領域を形成する。なお、液晶パネルの光入射面は、図7の照明領域LAを含む被照明面に相当する。
【0058】
クロスダイクロイックプリズム320は、液晶ライトバルブ300R,300G,300Bを通って変調された3色の色光を合成してカラー画像を形成する色光合成光学系としての機能を有する。なお、クロスダイクロイックプリズム320には、赤色光反射ダイクロイック面321と、青色光反射ダイクロイック面322とが、4つの直角プリズムの界面に略X字状に形成されている。赤色光反射ダイクロイック面321には、赤色光を反射する誘電体多層膜が形成されている。青色光反射ダイクロイック面322には、青色光を反射する誘電体多層膜が形成されている。これらの赤色光反射ダイクロイック面321と青色光反射ダイクロイック面322によって3つの色光が合成されて、カラー画像を投写するための合成光が形成される。
【0059】
クロスダイクロイックプリズム320で生成された合成光は、投写光学系340の方向に射出される。投写光学系340は、クロスダイクロイックプリズム320から射出された合成光を投写して、スクリーンSC上にカラー画像を表示する。なお、投写光学系340としてはテレセントリックレンズを用いることができる。
【0060】
図9は、各液晶ライトバルブ300R、300G、300Bを構成する液晶パネル301において形成される光照射領域を示す説明図である。液晶パネル301は、その内側に、画像光が形成される有効表示領域EAを含んでいる。なお、この有効表示領域EAが図7の照明領域LAに対応する。有効表示領域EAは、画像を表す画像情報(画像信号)が供給される画素領域を示しており、この領域内の画素(液晶セル)が画像情報に従って駆動されることにより、入射する光線束を変調することができる。液晶パネル301の有効表示領域EAが0.9インチサイズの場合を想定すると、有効表示領域EAの大きさは、図示するように、約18.4mm×約13.8mmとなる。この大きさの有効表示領域EAに対しては、複数の部分光線束によって形成される光照射領域の大きさは、図9の領域SPA1程度になることが好ましい。領域SPA1は、有効表示領域EAの縦横方向にそれぞれ約0.75mmずつ大きな領域である。
【0061】
投写型表示装置1000において、図8に示す従来の照明光学系900を用いる場合には、重畳レンズ70から射出された複数の部分光線束によって形成される光照射領域は、液晶パネル301よりもかなり大きくなってしまい、有効表示領域EAの縦横方向にそれぞれ約1.5mmずつ大きな領域SPA2程度となる。しかし、本発明を適用した照明光学系120を利用する場合には、前述したように、第1のレンズアレイ40の複数の第1の小レンズ42a,42cの大きさが調整されているので、各部分光線束によって形成される光照射領域の大きさが所定の誤差範囲内でほぼ同じ大きさとなっている。したがって、複数の部分光線束によって形成される光照射領域の大きさを、ほぼ領域SPA1の大きさとすることが可能である。なお、第1のレンズアレイ40の複数の第1の小レンズ42a,42cの大きさは、重畳レンズ70のFナンバに応じて調整することができる。
【0062】
照明光学系120の重畳レンズ70のFナンバ((重畳レンズの焦点距離f)/(重畳レンズの入射瞳の径))が比較的小さい場合には、図7の第1のレンズアレイ40の最外周の第1の小レンズ42aは、中央側の第1の小レンズ42cに対し、略矩形の外形形状の一辺について数パーセント程度小さく設定することが好ましい。一方、重畳レンズ70のFナンバが比較的大きい場合には、重畳レンズ70による収差が小さくなるので、外周側の第1の小レンズ42aは、中央側の第1の小レンズ42cとほぼ同じ大きさに設定すればよい。具体的には、重畳レンズ70のFナンバが約2.0である場合には、最外周の小レンズ42aは、中央側の小レンズ42cに対し、略矩形の外形形状の一辺について約5%程度小さくすることが好ましい。また、Fナンバが3.0程度である場合には、最外周の小レンズ42aは、中央側の小レンズ42cに対し、略矩形の外形形状の一辺について約3%程度小さくすることが好ましい。なお、Fナンバが約4.0以上である場合には、最外周の小レンズ42aと中央側の小レンズ42cとの大きさは、ほぼ同じに設定すればよい。一般に、重畳レンズのFナンバが比較的小さく、また、実用的な範囲である約2〜約5の範囲において、第1のレンズアレイの外周側に配置される小レンズは、中央側の小レンズに対して、一辺につき約1〜約10%程度小さくなっていることが好ましい。このような第1のレンズアレイを用いれば、第1のレンズアレイから射出される各部分光線束によって形成される光照射領域の大きさを所定の誤差範囲内でほぼ同じ大きさとすることができる。また、このとき、各部分光線束を効率よく有効表示領域EAに入射させることができるので、照明光学系120から射出された光を有効に利用することが可能となるとともに、投写表示される画像の明るさを向上させることが可能となる。
【0063】
なお、本実施例の投写型表示装置1000においては、図1に示す照明光学系100に偏光発生光学系60を追加した照明光学系120が用いられているが、これに代えて、図4に示す照明光学系110に偏光発生光学系60を追加したものを用いてもよい。この場合には、第1のレンズアレイ40の複数の第1の小レンズから射出された複数の部分光線束の中心軸を、液晶パネル301の有効表示領域EAの中心においてほぼ一致させることができるので、より強度分布が均一な照明光によって、有効表示領域EAを照射することが可能である。また、照明光学系100、110を偏光発生光学系60と組み合わせることなく用いても、同様の効果を得ることが可能である。
【0064】
また、本実施例の投写型表示装置1000における3つのフィールドレンズ232,234,230は、照明光学系120から射出された各部分光線束をシステム光軸120axに対して平行な光に変換して液晶パネルの有効表示領域EAに入射させるものである。したがって、投写型表示装置1000においては、照明光学系120(図7)にフィールドレンズ232,234,230を含めたものを、照明光学系と呼ぶことができる。しかしながら、本発明の照明光学系としては、射出された光が被照明面に達するまでに、少なくとも、光源装置と、第1のレンズアレイと、重畳レンズとを備えていればよい。
【0065】
以上、説明したように、上記実施例の照明光学系では、第1のレンズアレイの外周側に配置される前記小レンズの大きさが、第1のレンズアレイの中央側に配置される前記小レンズの大きさよりも小さくなっている。このため、第1のレンズアレイの中央側に配置された第1の小レンズと、中央から離れた外周側に配置された第1の小レンズとによって形成される光照射領域が所定の誤差範囲内でほぼ同じ大きさとなるようにすることが可能である。これにより、光源装置から射出された光を、効率よく照明領域に入射させることができるので、照明光学系120および投写型表示装置1000において、光源装置から射出された光の利用効率を向上させることが可能となる。
【0066】
なお、本発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0067】
(1)上記投写型表示装置においては、透過型の投写型表示装置に本発明の照明光学系を適用した場合を例に説明しているが、本発明は反射型の投写型表示装置にも適用することが可能である。ここで、「透過型」とは、透過型液晶パネル等のように光変調手段としての電気光学装置が光を透過するタイプであることを意味しており、「反射型」とは、反射型液晶パネルのように光変調手段としての電気光学装置が光を反射するタイプであることを意味している。なお、反射型の投写型表示装置では、クロスダイクロイックプリズムは、光を赤、緑、青の3色の光に分離する色光分離手段として利用されると共に、変調された3色の光を再度合成して同一の方向に射出する色光合成手段としても利用されることがある。反射型の投写型表示装置にこの発明を適用した場合にも、透過型の投写型表示装置とほぼ同様の効果を得ることができる。
【0068】
(2)また、上記実施例においては、カラー画像を表示する投写型表示装置1000を例に説明しているが、モノクロ画像を表示する投写型表示装置に本発明の照明光学系を適用することも可能である。この場合にも、上記投写型表示装置と同様の効果を得ることができる。
【0069】
(3)上記実施例において、投写型表示装置1000は、電気光学装置として液晶パネルを用いた例を示しているが、これに限られない。電気光学装置としては、一般に、入射光を画像情報に応じて変調するものであればよく、マイクロミラー型光変調装置などを利用してもよい。マイクロミラー型光変調装置としては、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)(TI社の商標)を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した照明光学系の一例を示す説明図である。
【図2】図1のレンズアレイ40を示す説明図である。
【図3】図1の照明光学系100によって被照明面上に形成される光照射領域を示す説明図である。
【図4】重畳レンズ70による収差を補正した照明光学系110を示す説明図である。
【図5】図4の照明光学系110によって被照明面上に形成される光照射領域を示す説明図である。
【図6】本発明を適用した投写型表示装置の要部を平面的に見た概略構成図である。
【図7】図6の照明光学系120を模式的に示す説明図である。
【図8】偏光発生光学系60を示す説明図である。
【図9】各液晶ライトバルブ300R、300G、300Bを構成する液晶パネル301における光照射領域を示す説明図である。
【図10】投写型表示装置のインテグレータ光学系を構成する従来の照明光学系900を示す説明図である。
【図11】第1のレンズアレイ940を図10のz方向から見た平面図である。
【符号の説明】
20…光源装置
20ax…光源光軸
22…光源ランプ
22c…光源ランプの中心
24…楕円リフレクタ
24R…回転楕円面
30…平行化レンズ
40…第1のレンズアレイ
42a,42c…第1の小レンズ
50,55…第2のレンズアレイ
52a,52c…第2の小レンズ
57a,57c…第2の小レンズ
60…偏光発生光学系
62…遮光板
62a…開口面
62b…遮光面
64…偏光ビームスプリッタアレイ
64a…偏光分離膜
64b…反射膜
64c…透光性板材
66…選択位相差板
66a…開口層
70…重畳レンズ
100,110,120…照明光学系
1000…投写型表示装置
120ax…システム光軸
200…色光分離光学系
202,204…ダイクロイックミラー
208…反射ミラー
220…リレー光学系
222…入射側レンズ
224,228…反射ミラー
226…リレーレンズ
230…射出側レンズ
232,234,230…フィールドレンズ
300R,300G,300B…液晶ライトバルブ
301…液晶パネル
320…クロスダイクロイックプリズム
321…赤色光反射ダイクロイック面
322…青色光反射ダイクロイック面
340…投写光学系
900…照明光学系
940…第1のレンズアレイ
942…第1の小レンズ
950…第2のレンズアレイ
952…第2の小レンズ
EA…有効表示領域
LA…照明領域
P1…中心点
P2…中心点
SC…スクリーン

Claims (6)

  1. 被照明面上に、ほぼ均一な光の強度分布を有する光照射領域を形成する照明光学系であって、
    略平行な光線束を射出する光源装置と、
    前記光線束を複数の部分光線束に分割するための複数の第1の小レンズを有する第1のレンズアレイと、
    前記第1のレンズアレイから射出された前記複数の部分光線束のそれぞれを前記被照明面上に重畳して照射させるための重畳レンズと、
    を備え、
    前記被照明面において、前記複数の第1の小レンズから射出される複数の部分光線束によって形成される光照射領域のそれぞれが所定の誤差範囲内でほぼ同じ大きさとなるように、前記第1のレンズアレイの外周側に配置される前記小レンズの大きさが、前記第1のレンズアレイの中央側に配置される前記小レンズの大きさよりも小さくされていることを特徴とする照明光学系。
  2. 請求項1記載の照明光学系であって、
    前記複数の第1の小レンズの形状は、それぞれ、前記光線束の中心軸方向から見たときに相似形になっている、照明光学系。
  3. 請求項1または2記載の照明光学系であって、
    前記第1のレンズアレイは、中央側に配置された比較的大きな第1種の小レンズと、最外周に配置された比較的小さな第2種の小レンズとの、2種類の小レンズで構成されている、照明光学系。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の照明光学系であって、
    前記複数の第1の小レンズのそれぞれは、前記中心軸方向から見たときに略矩形であり、
    前記第1のレンズアレイの最外周に配置される第1の小レンズは、前記第1のレンズアレイの中央側に配置される第1の小レンズに対して、一辺につき約1〜約10%小さくなっている、照明光学系。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の照明光学系であって、さらに、
    前記第1のレンズアレイの複数の第1の小レンズのそれぞれに対応する複数の第2の小レンズを有する第2のレンズアレイを備え、
    前記複数の第2の小レンズのうち、前記第1のレンズアレイの前記外周側に配置されるレンズから射出された光を受ける小レンズは、偏心レンズである、照明光学系。
  6. 投写型表示装置であって、
    請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の照明光学系と、
    前記照明光学系が照明する被照明面としての光入射面を有し、前記照明光学系からの入射光を画像情報に応じて変調する電気光学装置と、
    前記電気光学装置で得られる変調光線束を投写する投写光学系と、を備えることを特徴とする投写型表示装置。
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